WO2011122092A1 - タービン - Google Patents

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大山 宏治
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Abstract

 本発明に係るタービン(1)において、ブレード(50)の先端部(51)と、構造体(11)の先端部(51)に対応する部位(11a)とのうちの一方には、段差面(53)を有すると共に先端部(51)と構造体(11)の部位(11a)とのうちの他方側に突出するステップ部(52)が設けられ、先端部(51)と構造体(11)の部位(11a)とのうちの他方には、ステップ部(52)に向けて延出するシールフィン(15)が設けられ、ブレード(50)の先端部(51)と構造体(11)の部位(11a)との間には、シールフィン(15)とシールフィン(15)に対して構造体(11)の回転軸方向上流側で対向する隔壁(54,15)との間にキャビティ(C)が形成される。また、シールフィン(15)は、ステップ部(52)との間に微小隙間(H)を形成するフィン本体部(16)と、微小隙間(H)の回転軸方向上流側の空間を制限し、キャビティ(C)と微小隙間(H)との間に小キャビティ(18)を形成する空間制限部(17)とを具備する。本発明によれば、漏洩流量がより低減される高性能なタービンを提供することができる。

Description

タービン
 本発明は、発電プラント、化学プラント、ガスプラント、製鉄所、船舶等に用いられるタービンに関する。
 周知のように、ケーシングと、ケーシングの内部に回転可能に設けられた軸体(ロータ)と、ケーシングの内周部に固定され周方向に配置された複数の静翼と、これら複数の静翼の下流側において軸体に放射状に設けられた複数の動翼とを備えた蒸気タービンが用いられている。蒸気タービンのうち衝動タービンの場合は、蒸気の圧力エネルギーが静翼によって速度エネルギーに変換され、この速度エネルギーが動翼によって回転エネルギー(機械エネルギー)に変換される。また、蒸気タービンのうち反動タービンの場合は、動翼内でも圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、蒸気が噴出する反動力により速度エネルギーが回転エネルギー(機械エネルギー)に変換される。
 蒸気タービンでは、動翼の先端部と、動翼を取り囲むことにより蒸気の流路を形成するケーシングとの間に径方向の隙間が形成され、また、静翼の先端部と軸体との間にも径方向の隙間が形成されているのが一般的である。ここで、動翼先端部の隙間を下流側に通過する漏洩蒸気は、動翼に対して回転力を付与しない。また、静翼先端部の隙間を下流側に通過する漏洩蒸気は、静翼によって圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されないため、下流側の動翼に対して回転力をほとんど付与しない。したがって、蒸気タービンの性能向上のためには、上記隙間を通過する漏洩蒸気の量を低減することが重要である。
 下記特許文献1には、動翼の先端部に、軸方向上流側から下流側に向かって高さが次第に高くなるステップ部が設けられ、ケーシングに、上記ステップ部との間に隙間を形成するシールフィンが設けられたシール構造が開示されている。
 このようなシール構造によれば、ステップ部とシールフィンとの隙間を通り抜けた漏れ流れがステップ部の端縁部を形成する段差面に衝突し、流動抵抗が増大することにより、漏洩流量が低減される。
特開2006-291967号公報
 しかしながら、蒸気タービンの性能向上に対する要望は強く、漏洩流量をさらに低減することが求められている。
 本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、漏洩流量をより低減できる高性能なタービンを提供することを目的としている。
 本発明に係るタービンは、ブレードと、上記ブレードの先端側と隙間を空けて設けられるとともに、上記ブレードに対して回転軸周りで相対的に回転する構造体と、を備えたタービンである。また、上記ブレードの先端部と、上記構造体の上記先端部に対応する部位とのうちの一方には、段差面を有すると共に上記先端部と上記構造体の上記部位とのうちの他方側に突出するステップ部が設けられ、上記先端部と上記構造体の上記部位とのうちの他方には、上記ステップ部に向けて延出するシールフィンが設けられ、上記ブレードの先端部と上記構造体の上記部位との間には、上記シールフィンとこのシールフィンに対して上記構造体の上記回転軸方向上流側で対向する隔壁との間にキャビティが形成される。また、上記シールフィンは、上記ステップ部との間に微小隙間を形成するフィン本体部と、上記微小隙間の上記回転軸方向上流側の空間を制限し、上記キャビティと上記微小隙間との間に小キャビティを形成する空間制限部とを具備する。
 本発明では、キャビティ内に流入した流体がステップ部の端縁部を形成する段差面、すなわちステップ部の回転軸方向上流側に向く面に衝突して、その流れの向きが変化し、上流側に戻ることによって、キャビティ内において一定の方向(第一方向)に旋回する主渦が生じる。また、段差面の端縁部において、主渦から一部の流れが剥離することにより、主渦の旋回方向と反対方向(第二方向)に旋回する剥離渦が生じる。この剥離渦が生じることにより、フィン本体部とステップ部との間の微小隙間を通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果が生じる。さらに、空間制限部により、キャビティと微小隙間との間に小キャビティが形成されるので、キャビティに比べ空間が狭められた小キャビティ内で剥離渦の流れが強められる。したがって、剥離渦による縮流効果が十分に高められ、上記微小隙間を通り抜ける漏洩流量をより低減できる。
 また、本発明においては、上記空間制限部が、上記フィン本体部から回転軸方向上流側に延びる回転軸方向壁面を有することが望ましい。
 この場合には、回転軸方向壁面とフィン本体部とによって剥離渦の流れが規制される。したがって、剥離渦の流れがさらに強められ、縮流効果をさらに高めることができる。
 また、本発明においては、上記回転軸方向壁面が、上記回転軸を含む面での断面において円弧状に窪んでいることが望ましい。
 この場合には、回転軸を含む面での断面において、回転軸方向壁面に沿って円弧状に剥離渦が流れる。したがって、剥離渦の流れ方向をスムーズに変化させることができ、剥離渦への規制効果を強めることができる。よって、剥離渦の流れがさらに強められ、縮流効果をさらに高めることができる。
 また、本発明においては、上記回転軸方向壁面が、上記フィン本体部に対して、上記回転軸を含む面での断面において円弧状に接続されていることが望ましい。
 この場合には、回転軸を含む面での断面において、回転軸方向壁面からフィン本体部に沿って円弧状に剥離渦が流れる。したがって、回転軸方向壁面に沿って流れる剥離渦をスムーズにフィン本体部に沿わせて流すことができ、剥離渦への規制効果を強めることができる。よって、剥離渦の流れがさらに強められ、縮流効果をさらに高めることができる。
 また、本発明においては、上記フィン本体部の少なくとも先端側が、上記回転軸方向上流側に向けて斜めに延在していることが望ましい。
 この場合には、上記微小隙間の回転軸方向上流側において、回転軸方向下流側に流れる漏れ流れに向かうように剥離渦のダウンフローが流れる。そのため、フィン本体部の先端部近傍において、漏れ流れと剥離渦のダウンフローとが合流した流れにおける流速の回転軸方向速度成分Vが小さくなる。フィン本体部の先端近傍において、上記合流した流れにおける流速の径方向速度成分をVとすると、V/Vが0に近づくほど剥離渦の縮流効果が大きくなるので、縮流効果をさらに高めることができる。
 また、本発明においては、上記空間制限部が、上記フィン本体部の回転軸方向上流側に間隔を空けて設けられ、上記ステップ部に向けて延出すると共に、上記ステップ部との間に上記微小隙間よりも大きな隙間を形成する径方向壁体であることが望ましい。
 この場合には、小キャビティ内において、剥離渦と、この剥離渦に径方向に隣接し主渦の旋回方向と同一の方向に旋回する補渦とが形成される。したがって、剥離渦の接触流動抵抗が軽減される。よって、剥離渦の流れが強められ、縮流効果を高めることができる。
 また、本発明においては、上記微小隙間の大きさをHとし、上記フィン本体部と、上記ステップ部の上記回転軸方向上流側における端縁部との間の距離をLとすると、以下の式(1)を満足することが望ましい。
  0.7H≦L …………………(1)
 この場合には、剥離渦による縮流効果は、端縁部の位置(フィン本体部からの距離L)と微小隙間Hの大きさとの関係によって変化する。後述するシミュレーション結果に基づき、式(1)を満足するようにこれらの関係を設定することにより、剥離渦による縮流効果が十分に高められ、漏洩流量をより低減できる。
 また、上記ステップ部は、上記回転軸方向上流側から下流側に向かって突出高さが次第に高くなるように複数設けられ、上記先端部と上記構造体の上記部位とのうちの他方には、上記ステップ部のそれぞれに対して延出する上記シールフィンが少なくとも1つずつ設けられており、上記ステップ部に対応するシールフィンは、上記回転軸方向下流側に隣り合うステップ部に対応するシールフィンに対して対向する上記隔壁となっていることが望ましい。
 この場合には、剥離渦による縮流効果が各ステップ部毎に得られ、ブレードとこれに対向する構造体との間の漏洩流量を十分に低減できる。
 また、上記ステップ部は、上記回転軸方向上流側から下流側に向かって突出高さが次第に高くなるように複数設けられ、上記構造体の、上記先端部に対応する部位は環状の凹部となっており、上記複数のステップ部のうちの、上記回転軸方向最上流側に位置するステップ部に対応するシールフィンに対して対向する上記隔壁は、上記凹部の、上記回転軸方向上流側の内壁面によって形成されていることが望ましい。
 この場合には、回転軸方向最上流側に位置するステップ部においても、上記の剥離渦による縮流効果が得られ、ブレードとこれに対向する構造体との間の漏洩流量を十分に低減できる。
 本発明によれば、漏洩流量がより低減される高性能なタービンを提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る蒸気タービンを示す断面図である。 図1における要部Iを拡大した断面図である。 第一実施形態に係るシールフィンの拡大断面図である。 第一実施形態に係る蒸気タービンの作用説明図である。 第一実施形態の変形例に係るシールフィンの断面図である。 第一実施形態の変形例に係るシールフィンの断面図である。 第一実施形態の変形例に係るシールフィンの断面図である。 第一実施形態の変形例に係るシールフィンの断面図である。 第一実施形態の変形例に係るシールフィンの断面図である。 第一実施形態の変形例に係るシールフィンの断面図である。 第一実施形態の変形例に係るシールフィンの断面図である。 第一実施形態の変形例に係るシールフィンの断面図である。 本発明の第二実施形態に係る蒸気タービンを示す断面図である。 第二実施形態に係る蒸気タービンのシミュレーション結果を示すグラフである。 第二実施形態に係る蒸気タービンのシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第三実施形態に係る蒸気タービンを示す断面図である。 本発明の第四実施形態に係る蒸気タービンを示す断面図である。 本発明の第五実施形態に係る蒸気タービンを示す断面図である。
 以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳しく説明する。
(第一実施形態)
 図1は、本発明の第一実施形態に係る蒸気タービン1を示す断面図である。
 蒸気タービン1は、ケーシング10と、ケーシング10に流入する蒸気Sの流量と圧力を調整する調整弁20と、ケーシング10の内方に回転可能に設けられ、図示しない発電機等の機械に駆動力(回転エネルギー)を伝達する軸体30と、ケーシング10に設けられた静翼40と、軸体30に設けられた動翼50と、軸体30を回転軸回りに回転可能に支持する軸受部60と、を主な要素として備えている。
 ケーシング10は、回転軸方向に延在し気密に封止されている内部空間を有している。ケーシング10は、蒸気Sの流路である。ケーシング10の内壁面には、軸体30が挿通されたリング状の仕切板外輪11が強固に固定されている。本実施形態では、仕切板外輪11が本発明における「構造体」である。
 調整弁20は、ケーシング10の内部に複数設けられている。調整弁20は、図示しない複数のボイラから蒸気Sがそれぞれ流入する調整弁室21と、弁体22と、弁座23とを備えている。調整弁20の下流側には、蒸気室24が形成されている。弁体22が弁座23から離れると流路が開いて、蒸気室24を介して蒸気Sがケーシング10の内部空間に流入する。
 軸体30は、軸本体31と、軸本体31の外周から径方向に延出した複数のディスク32とを備えている。軸体30は、回転エネルギーを、図示しない発電機等の機械に伝達する。
 静翼40は、軸体30の周囲を囲んで複数配置され、軸体30を中心として放射状に配置されている。複数の静翼40は、環状静翼群を構成しており、上述した仕切板外輪11にそれぞれ保持されている。静翼40の径方向における内方側は、軸体30が挿通されたリング状のハブシュラウド41で連結されており、静翼40の先端部が軸体30に対して径方向の隙間をあけて設けられている。
 複数の静翼40からなる環状静翼群は、回転軸方向に間隔をあけて六つ形成されている。上記環状静翼群は、蒸気Sの圧力エネルギーを速度エネルギーに変換すると共に、下流側に隣り合う動翼50側に蒸気Sを案内する。
 動翼50は、軸体30が有するディスク32の外周部に強固に複数取り付けられている。複数の動翼50は、軸体30を中心として放射状に配置されている。複数の動翼50は、各環状静翼群の下流側において、環状動翼群をそれぞれ構成している。本実施形態では、動翼50が本発明における「ブレード」である。
 上記環状静翼群と上記環状動翼群とは、一組で一段である。そのため、蒸気タービン1は、六段に構成されている。動翼50の先端部には、周方向に延びたチップシュラウド51が設けられている。
 図2は、図1における要部Iを拡大した断面図である。
 図2に示すように、動翼(ブレード)50の先端部に設けられているチップシュラウド51は、ケーシング10の径方向において、仕切板外輪(構造体)11と隙間を空けて対向して配置されている。チップシュラウド51は、段差面53(53A~53C)を有して仕切板外輪11側に突出する、ステップ部52(52A~52C)を備えている。
 本実施形態では、チップシュラウド51は三つのステップ部52(52A~52C)を備えている。ステップ部52(52A~52C)は、仕切板外輪11に対向する面と、この面に隣接する段差とを有している。三つのステップ部52A~52Cは、軸体30の回転軸方向(以下、「軸方向」と称する。)上流側から下流側に向かうに従い、動翼50から仕切板外輪11に向かう突出高さが次第に高くなるように配設されている。すなわち、ステップ部52A~52Cの段差を形成する段差面53(53A~53C)が、軸方向上流側を向いて形成されている。なお、段差面53Aは、チップシュラウド51の軸方向上流側の端面である。ステップ部52Aと52Bとは、段差面53Bを介して接続されており、ステップ部52Bと52Cとは、段差面53Cを介して接続されている。また、以下、段差面53(53A~53C)における仕切板外輪11側の端縁部分を、ステップ部52(52A~52C)の端縁部55と称する。
 仕切板外輪11には、チップシュラウド51に対応する部位に、ケーシング10(図1参照)の周方向に延びる環状溝(環状の凹部)11aが形成されている。環状溝11a内には、チップシュラウド51が収容されている。
 仕切板外輪11の環状溝11aにおける溝底面11bには、チップシュラウド51に向けて径方向内方側に延出する三つのシールフィン15(15A~15C)が設けられている。環状溝11aは、各シールフィン15の軸方向上流側に比べて下流側が深くなるように段状に形成されている。すなわち、環状溝11aの溝底面11bは、軸方向上流側から下流側に向かうに従い、動翼50から次第に離れるように段状に形成されている。
 シールフィン15(15A~15C)は、ステップ部52(52A~52C)に1対1で対応するようにそれぞれ溝底面11bから延出して設けられている。より詳細には、シールフィン15(15A~15C)は、ステップ部52(52A~52C)の軸方向上流側の部分(端縁部55の近傍)に対向して設けられている。また、段差面53(53A~53C)は、軸方向において、シールフィン15(15A~15C)よりも僅かに上流側に形成されている。各シールフィン15A~15Cは、ステップ部52(52A~52C)との間に微小隙間H(H1~H3)を径方向に形成するフィン本体部16と、微小隙間H(H1~H3)の軸方向上流側の空間を制限する空間制限部17とをそれぞれ備えている。
 図3は、シールフィン15(15A~15C)の拡大断面図である。
 図3に示すように、フィン本体部16は、先端部が尖った形状に形成されている。フィン本体部16は、空間制限部17よりもステップ部52(52A~52C)に近接しており、ステップ部52(52A~52C)との間に微小隙間H(H1~H3)を形成している。フィン本体部16の径方向における長さは、微小隙間H(H1~H3)の大きさ(径方向)と略同程度となっている。微小隙間H(H1~H3)の大きさは、ケーシング10や動翼50の熱伸び量、動翼50の遠心伸び量等を考慮した上で、フィン本体部16とステップ部52との接触を防止できる安全な範囲内で、最小に設定されている。なお、本実施形態では、各微小隙間H1~H3は全て同じ大きさとなっている。ただし、必要に応じて、これらを適宜に変えてもよい。
 空間制限部17は、シールフィン15(15A~15C)のフィン本体部16よりも軸方向に厚く形成されている。空間制限部17は、軸方向に延在する内周壁面(回転軸方向壁面)17aを有している。内周壁面17aは、ステップ部52(52A~52C)に対向する面状に形成されており、回転軸を含む面での断面(以下、「断面視」と称する場合がある)において軸方向に延びる直線状に形成されている。内周壁面17aは、フィン本体部16から軸方向上流側に向けて延在している。換言すれば、内周壁面17aの軸方向下流側の端部から、ステップ部52(52A~52C)に向けて、フィン本体部16が突出している。
 内周壁面17aの軸方向での幅は、微小隙間H(H1~H3)の略二倍である。また、フィン本体部16の径方向における長さが微小隙間H(H1~H3)の大きさ(径方向の大きさ)と略同程度となっているために、内周壁面17aとステップ部52(52A~52C)との間隔は、微小隙間H(H1~H3)の略二倍である。
 なお、フィン本体部16,空間制限部17及び仕切板外輪11は、一体に形成してもよいし、それぞれ別体に形成してもよい。また、フィン本体部16と空間制限部17とを別体にした場合には、フィン本体部16を、溝底面11bから延在する空間制限部17の先端側(ステップ部52側)に取り付けてもよいし、空間制限部17を、溝底面11bから延びるフィン本体部16に沿うように配置してもよい。
 空間制限部17は、フィン本体部16の軸方向上流側の空間を径方向に制限して、ステップ部52(52A~52C)との間に小キャビティ18を形成している。すなわち、空間制限部17の内周壁面17aと、各ステップ部52(52A~52C)との間に、小キャビティ18がそれぞれ形成されている。小キャビティ18は、回転軸を含む面での断面において、一辺が微小隙間H(H1~H3)の略二倍である正方形状に形成されている。
 図2に示すように、チップシュラウド51と、仕切板外輪11のチップシュラウド51に対応する部位(環状溝11a)との間には、三つのキャビティC(C1~C3)が形成されている。
 三つのキャビティC(C1~C3)は、各ステップ部52(52A~52C)に対応した各シールフィン15(15A~15C)と、シールフィン15(15A~15C)に対して軸方向上流側で対向する隔壁との間にそれぞれ形成されている。
 軸方向最上流側に位置する第一のキャビティC1における上記隔壁は、環状溝11aの、軸方向上流側の内壁面54によって形成されている。すなわち、内壁面54と、第一段目のステップ部52Aに対応するシールフィン15Aと、仕切板外輪11の溝底面11bとにより、第一のキャビティC1が形成されている。
 また、第二のキャビティC2における上記隔壁は、ステップ部52Aに対応するシールフィン15Aによって形成されている。すなわち、シールフィン15Aと、シールフィン15Bと、ステップ部52Aと、仕切板外輪11の溝底面11bとにより、第二のキャビティC2が形成されている。
 また、第三のキャビティC3における上記隔壁は、ステップ部52Bに対応するシールフィン15Bによって形成されている。すなわち、シールフィン15Bと、シールフィン15Cと、ステップ部52Bと、仕切板外輪11の溝底面11bとにより、第三のキャビティC3が形成されている。
 なお、小キャビティ18は、各キャビティC(C1~C3)と微小隙間H(H1~H3)との間にそれぞれ形成されている。換言すれば、空間制限部17は、各キャビティC(C1~C3)と微小隙間H(H1~H3)との間に、それぞれ小キャビティ18を形成している。
 図1に示すように、軸受部60は、ジャーナル軸受装置61及びスラスト軸受装置62を備えており、軸体30を回転可能に支持している。そのため、動翼50と仕切板外輪11とは軸体30周りに相対的に回転可能である。同様に、静翼40と軸体30とは相対的に回転可能である。
 次に、蒸気タービン1の動作について、図1~図4に基づいて説明する。
 まず、調整弁20(図1参照)を開状態とすると、図示しないボイラから蒸気Sがケーシング10の内部空間に流入する。
 ケーシング10の内部空間に流入した蒸気Sは、環状静翼群と環状動翼群の各段を順次通過する。まず、蒸気Sの圧力エネルギーが静翼40によって速度エネルギーに変換される。次に、静翼40間を通過した蒸気Sの大部分が同一の段を構成する動翼50間に流入し、動翼50により蒸気Sの速度エネルギーが回転エネルギーに変換される。上記回転エネルギーにより、軸体30に回転力が付与される。一方、静翼40間を通過した蒸気Sの一部(例えば、数%)は、静翼40間から流出した後、環状溝11a内に流入する、いわゆる漏洩蒸気となる。
 図4に示すように、環状溝11a内に流入した蒸気Sは、まず、第一のキャビティC1に流入する。第一のキャビティC1に流入した蒸気Sが、ステップ部52Aの段差面53Aに衝突し、その流れの向きが変化し、上流側に戻ることによって、第一のキャビティC1内において図2及び図4の紙面上における反時計回り(第一方向)に旋回する主渦Y1が生じる。
 また、蒸気Sの段差面53Aへの衝突時に、ステップ部52Aの端縁部55において、主渦Y1から一部の流れが剥離することにより、小キャビティ18内において剥離渦Y2が生じる。剥離渦Y2は、主渦Y1の旋回方向と反対方向(第二方向)、すなわち図2及び図4の紙面上における時計回りに旋回する。
 より詳細には、図4に示すように、端縁部55において主渦Y1から一部の流れが剥離して、小キャビティ18に蒸気Sが流入すると、流入した蒸気Sは、内周壁面17aに到達した後に内周壁面17aに沿って軸方向下流側に流れる。次に、フィン本体部16により蒸気Sの流れ方向がステップ部52A側に変えられた後、蒸気Sはフィン本体部16に沿って径方向内方側に流れる。次に、ステップ部52Aにより蒸気Sの流れ方向が軸方向上流側に変えられた後、蒸気Sは小キャビティ18の径方向内方側をステップ部52Aに沿って軸方向上流側に向けて流れる。次に、蒸気Sは、主渦Y1及び主渦Y1から剥離して小キャビティ18に流入する別の蒸気Sによって、その流れ方向が径方向外側に変えられた後、再び内周壁面17aに向けて径方向外方側に流れる。
 上述した蒸気Sの一連の流動により、小キャビティ18内において、主渦Y1の旋回方向と反対方向に旋回する剥離渦Y2が生じる。
 内周壁面17a(図3参照)によって径方向外方側の空間が制限されているために、径方向外方へ向かう蒸気Sの散逸が制限される。また、内周壁面17aによって軸方向下流側への蒸気Sの流れが生じるように規制されるために、剥離渦Y2の流れがより強められる。
 剥離渦Y2が生じることにより、シールフィン15Aのフィン本体部16とステップ部52Aとの間の微小隙間H1を通り抜ける蒸気Sの漏れ流れを低減する、縮流効果が生じる。
 すなわち、図4に示すように、剥離渦Y2が生じることにより、微小隙間H1の軸方向上流側において、上記漏れ流れの速度ベクトルを径方向内方側に向けさせるダウンフローが生じる。上記ダウンフローは、微小隙間H1の直前(軸方向上流側に僅かにずれた位置)で径方向内方側に向う慣性力を有しているため、微小隙間H1を軸方向下流側に通り抜ける上記漏れ流れを径方向内方側に縮める効果(縮流効果)が生じる。結果として、蒸気Sの微小隙間H1を介した漏洩量が低減する。
 小キャビティ18が、回転軸を含む面での断面において、図2及び図3に示すように、正方形状に形成されているために、剥離渦Y2が略真円に形成されると考えられる。
 また、内周壁面17aの軸方向での幅と、内周壁面17a及びステップ部52Aの間隔とのいずれもが、微小隙間H1の略2倍であることから、剥離渦Y2の直径は微小隙間H1の略2倍となる。剥離渦Y2の直径が微小隙間H1の略2倍であり、その外周がフィン本体部16の先端に接する場合、剥離渦Y2のダウンフローにおける径方向の速度成分が最大になる位置が、フィン本体部16の先端(内端縁)に略一致する。したがって、上記ダウンフローが微小隙間H1の直前を径方向内方側に向かって最大の速度で通過するため、漏れ流れに対する縮流効果が更に大きくなると考えられる。
 なお、シールフィン15Aに対応する小キャビティ18内で剥離渦Y2が生じることによって、微小隙間H1を通過する蒸気Sの漏洩量が低減されたとしても、軸方向下流側に流れる僅かな漏れ流れは生じる。そのため、下流側の第二のキャビティC2内において別の主渦Y1が生じる。第二のキャビティC2内での主渦Y1がステップ部52Bの端縁部55において剥離することにより、シールフィン15Bに対応する小キャビティ18内で剥離渦Y2が生じる。同様に、下流側の第三のキャビティC3内においてさらに別の主渦Y1が生じ、シールフィン15Cに対応する小キャビティ18内で剥離渦Y2が生じる。
 すなわち、剥離渦Y2が、図2に示すように、微小隙間H1~H3のそれぞれの軸方向上流側における小キャビティ18に生じる。各剥離渦Y2が生じることにより、微小隙間H1~H3をそれぞれ通り抜ける蒸気Sの漏れ流れに対する縮流効果が生じ、漏洩量が順次低減される。
 本実施形態に係る蒸気タービン1によれば、キャビティC(C1~C3)内に流入した蒸気Sがステップ部52(52A~52C)の端縁部55を形成する段差面53(53A~53C)に衝突し、その流れの向きが変化し、上流側に戻ることによって、第一方向に旋回する主渦Y1が生じる。また、段差面53(53A~53C)の端縁部55において、主渦Y1から一部の流れが剥離することにより、第一方向と反対の方向である第二方向に旋回する剥離渦Y2が生じる。剥離渦Y2が生じることにより、フィン本体部16とステップ部52(52A~52C)との間の微小隙間H(H1~H3)を通り抜ける漏れ流れを低減する、縮流効果が生じる。さらに、空間制限部17により、キャビティC(C1~C3)と微小隙間H(H1~H3)との間に小キャビティ18が形成されるので、キャビティC(C1~C3)に比べ空間が狭められた小キャビティ18内で剥離渦Y2の流れが強められる。したがって、剥離渦Y2による縮流効果が十分に高められ、微小隙間H(H1~H3)を通り抜ける漏洩流量をより低減できる。
 また、フィン本体部16から軸方向上流側に延びる内周壁面17aを有するので、内周壁面17aとフィン本体部16とによって剥離渦Y2の流れが規制される。したがって、剥離渦Y2の流れがさらに強められ、縮流効果をさらに高めることができると共に、剥離渦Y2を安定的に維持できる。
 また、剥離渦Y2による縮流効果が各ステップ部52(52A~52C)毎に得られることから、動翼50とこれに対応する仕切板外輪11との間の漏洩流量を十分に低減できる。
 また、軸方向最上流側に位置するステップ部52Aに対応する小キャビティ18内おいても剥離渦Y2が生じることにより、動翼50とこれに対応する仕切板外輪11との間の漏洩流量を十分に低減できる。
 次に、上述した第一実施形態の変形例について、図5から図12に基づいて説明する。
 なお、図5から図12において、図1から図4と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 図5に示すように、シールフィン15Dは、フィン本体部16に対して断面視において円弧状に滑らかに接続される内周壁面17aを有している。換言すれば、内周壁面17aとフィン本体部16との接続部が、断面視において円弧状に窪んでいる。内周壁面17aとフィン本体部16との接続部は、例えばフィレットR加工によって形成されている。
 この変形例では、内周壁面17aがフィン本体部16に対して断面視において円弧状に接続されているので、内周壁面17aからフィン本体部16に沿って断面視において円弧状に剥離渦Y2が流れる。したがって、内周壁面17aに沿って流れる剥離渦Y2をスムーズにフィン本体部16に沿わせて流すことができ、剥離渦Y2への規制効果を強めることができる。よって、剥離渦Y2の流れがさらに強められ、縮流効果をさらに高めることができると共に、剥離渦Y2を安定的に維持できる。
 図6に示すように、シールフィン15Eは、断面視において円弧状に窪んだ内周壁面17bを有している。
 この変形例では、内周壁面17bが断面視において円弧状に窪んでいるので、内周壁面17bに沿って断面視において円弧状に剥離渦Y2が流れる。したがって、剥離渦Y2の流れ方向をスムーズに変化させることができ、剥離渦Y2への規制効果を強めることができる。よって、剥離渦Y2の流れがさらに強められ、縮流効果をさらに高めることができると共に、剥離渦Y2を安定的に維持できる。
 図7に示すように、シールフィン15Fは、軸方向上流側に向けて斜めに延びるフィン本体部16Aを有している。
 この変形例では、フィン本体部16Aが軸方向上流側に向けて斜めに延びているので、微小隙間Hの軸方向上流側において、回転軸方向下流側に流れる漏れ流れに向かうように剥離渦Y2のダウンフローが流れる。そのため、フィン本体部16Aの先端部近傍において、漏れ流れと剥離渦Y2のダウンフローとが合流した流れにおける流速Vの軸方向速度成分Vが小さくなる。フィン本体部16Aの先端部近傍において、流速Vの径方向速度成分をVとすると、V/Vが0に近づくほど剥離渦Y2の縮流効果が大きくなるので、縮流効果をさらに高めることができる。
 なお、フィン本体部16Aの少なくとも先端側の一部が、軸方向上流側に向けて斜めに延在していれば、縮流効果を高めることが可能である。
 図8に示すように、シールフィン15Hは、軸方向上流側から下流側に進むに従って漸次径方向内方側に向かうように傾斜する内周壁面17dを有している。
 この変形例では、端縁部55で主渦Y1から剥離して小キャビティ18に流入した蒸気Sを、内周壁面17dに沿わせてスムーズに軸方向下流側まで導くことにより、強い剥離渦Y2を発生させることができる。すなわち、内周壁面17dに沿って流れる剥離渦Y2が、スムーズにフィン本体部16に沿って流れることができるため、内周壁面17dからフィン本体部16に向かう剥離渦Y2の流れの強さが減少しない。したがって、強い剥離渦Y2を発生でき、縮流効果をさらに高めることができる。
 なお、内周壁面17dを図6における内周壁面17bのように、断面視において円弧状に形成してもよい。
 図9に示すように、シールフィン15Iは、空間制限部17の軸方向上流側の端縁部であり且つ断面視において円弧状に形成された角部17eを有している。
 この変形例では、端縁部55で主渦Y1から剥離した蒸気Sが小キャビティ18に流入した後に、角部17eで主渦Y1からその一部がさらに剥離することを防止できる。そのため、主渦Y1の流れが弱められず、結果的に端縁部55で主渦Y1から剥離する流れが強くなる。したがって、剥離渦Y2の流れを強めることができる。
 図10に示すように、シールフィン15Jは、空間制限部17の軸方向上流側に形成され且つ軸方向上流側から下流側に進むに従って漸次径方向内方側に向かうように傾斜する端面17fを有している。端面17fは、内周壁面17aの軸方向上流側に接して設けられている。
 この変形例では、主渦Y1が端面17fの少なくとも一部に沿って流れるので、主渦Y1の流れが弱められることを防止できる。結果的に端縁部55で主渦Y1から剥離する流れが強くなるため、剥離渦Y2の流れを強めることができる。
 図11に示すように、シールフィン15Kは、フィン本体部16の側面から軸方向上流側に向けて延出する空間制限部17Aを有している。フィン本体部16は、直接に仕切板外輪11に接続され、仕切板外輪11からステップ部52に向かって延びている。空間制限部17Aは、軸方向に沿って延びる壁体である。空間制限部17Aとステップ部52との間隔は、微小隙間Hの略二倍である。フィン本体部16のみが空間制限部17Aを支持しているため、シールフィン15Kの剛性は低い。
 この変形例では、動翼50が偶発的に径方向外方側に変位してシールフィン15Kに接触したとしても、シールフィン15Kの剛性が低いために、シールフィン15Kが容易に座屈する。そのため、動翼50及び仕切板外輪11が損傷することを抑制できる。
 図12に示すように、シールフィン15Lは、フィン本体部16と、フィン本体部16の軸方向上流側に間隔を空けて設けられ、ステップ部52に向けて延出すると共に、ステップ部52との間に微小隙間Hよりも大きな隙間を形成するフィン状の空間制限部(径方向壁体)17Bとを備えている。
 この変形例では、小キャビティ18内において、剥離渦Y2と、剥離渦Y2に径方向に隣接し主渦Y1の旋回方向である第一方向に旋回する補渦Y3とが形成される。補渦Y3が形成されることにより、剥離渦Y2の形状は略真円に整えられる。また、シールフィン15Lにおいては、剥離渦Y2の流れを規制する内周壁面(ステップ部52に対向する壁面)が存在しないので、剥離渦Y2の接触流動抵抗が軽減される。したがって、剥離渦Y2の流れが強められ、縮流効果をさらに高めることができる。
 (第二実施形態)
 次に、本発明の第二実施形態に係る蒸気タービン2を図13に基づいて説明する。
 図13は、蒸気タービン2を示す断面図であって、第一実施形態の図2に対応する図である。 なお、図1~図12と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
 本実施形態は、上記縮流効果が効果的に得られる条件が存在するとの知見のもとにシミュレーションを行い、得られた条件に従って蒸気タービン2の各構成要素を設定している。
 図13に示すように、フィン本体部16と、各フィン本体部16に対応する各ステップ部52の軸方向上流側における端縁部55との間の軸方向距離(すなわちフィン本体部16と段差面53との間の軸方向距離)をL(L1~L3)とすると、距離Lが以下の式(1)を満足している。
  0.7H≦L …………………(1)
 距離Lは、小キャビティ18における軸方向の幅となっている。
 なお、蒸気タービン2の停止時と運転時とにおいて、微小隙間Hや距離Lの大きさが変化する可能性がある。そのため、縮流効果を効果的に得るためには、式(1)が蒸気タービン2の運転時に満足している必要がある。
 また、本実施形態では、H1~H3は全て同じ大きさとなっているため、HはH1~H3を代表して表している。
(シミュレーション)
 図13に示した距離Lと、タービン効率変化及びリーク量変化率との関係についてのシミュレーション結果を以下に説明する。
 図14は、シミュレーション結果を示すグラフである。図14の横軸は距離Lの大きさ(長さ)を示し、縦軸はタービン効率変化およびリーク量変化率を示している。なお、タービン効率変化およびリーク量変化率については、一般的なステップフィン構造でのタービン効率およびリーク流量に対する大小を示している。また、図14の横軸、縦軸はいずれも、一般的な等差目盛りである。
 図14に示すように、距離Lは以下の式(1)を満足するように設定することが好ましい。
  0.7H≦L …………………(1)
 すなわち、図14に示すように、距離Lが0.7H未満(L<0.7H)である場合には、小キャビティ18の幅(軸方向の幅)が不十分であるため、端縁部55で剥離渦Y2が生じ難い。このため、フィン本体部16の軸方向上流側における剥離渦Y2のダウンフローが十分に形成されない。したがって、ダウンフローによる漏れ流れに対する縮流効果が極めて小さくなる。漏洩流量が多くなるため、図14に示すようにリーク量変化率が高く(+側)なる。また、漏洩流量が多くなることによりタービン効率は低下するため、図14に示すようにタービン効率変化は低く(-側)なる。
 一方、式(1)を満足すれば、小キャビティ18の幅(軸方向の幅)が十分に確保されるため、端縁部55で剥離渦Y2が生じ易くなる。このため、フィン本体部16の軸方向上流側における剥離渦Y2のダウンフローが十分に形成される。したがって、ダウンフローによる漏れ流れに対する縮流効果を十分に得ることができる。漏洩流量が多くなるため、図14に示すように、リーク量変化率が低く(-側)なる。また、漏洩流量が少なくなることによりタービン効率は向上するため、タービン効率変化は高く(+側)なる。
 図15は、シミュレーション結果を示すグラフである。図15は、距離Lを0.7H以上に設定した小キャビティ18を設けたタービンと、設けないタービンとにおける、タービン効率変化およびリーク量変化率の比較結果を示している。
 図15に示すように、小キャビティ18有りのタービンは、小キャビティ18無しのタービンに比べ、リーク量は小さく、タービン効率は高い。
 以上のシミュレーション結果に基づき、本実施形態では距離L(L1~L3)を、式(1)を満足するように設定している。
 したがって、各小キャビティ18では、各ステップ部52A~52Cとこれに対応するフィン本体部16との間の位置関係が式(1)を満足しているため、剥離渦Y2による縮流効果が十分に高くなり、漏洩流量が従来に比べ格段に低減される。よって、上記シール構造を備えた蒸気タービン2においては、漏洩流量がより低減され、その性能を更に向上できる。
(第三実施形態)
 次に、本発明の第三実施形態に係る蒸気タービン3を図16に基づいて説明する。
 図16は、蒸気タービン3を示す断面図であって、第一実施形態の図2に対応する図である。なお、図1~図15と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
 図16に示す第三実施形態は、以下の点で第一実施形態と異なる。第一実施形態では、動翼50の先端部に設けられているチップシュラウド51にステップ部52(52A~52C)を形成し、ケーシング10に固定される仕切板外輪11にシールフィン15(15A~15C)を設けている。一方、第三実施形態では、仕切板外輪11にステップ部52を形成し、チップシュラウド51にシールフィン15を設けている。
 第三実施形態では、図16に示すように、仕切板外輪(構造体)11に形成された環状溝11aの溝底面11bに、二つのステップ部52が形成されている。二つのステップ部52は、段差面53Dを有するステップ部52Dと、段差面53Eを有すると共にステップ部52Dの軸方向下流側に設けられるステップ部52Eとである。ステップ部52D,52Eは、軸方向下流側に進むに従い、動翼50側に向かう突出高さが次第に高くなるように配置されている。一方、動翼(ブレード)50の先端部に設けられているチップシュラウド51には、溝底面11bに向けて径方向外方側に延出する三つのシールフィン15(15M~15O)が設けられている。
 シールフィン15(15M~15O)のうち、軸方向最上流側のシールフィン15Mは、空間制限部17を備えずにフィン本体部16のみを備えている。シールフィン15Mは、ステップ部52Dの軸方向上流側に位置する溝底面11bに向かって延出して、溝底面11bとの間に微小隙間を径方向に形成している。
 また、シールフィン15N,15Oは、いずれもフィン本体部16と空間制限部17とを備えている。シールフィン15N,15Oは、それぞれステップ部52D,52Eに対応して延出している。シールフィン15N,15Oの各フィン本体部16は、対応するステップ部52D,52Eとの間に微小隙間H(H4,H5)をそれぞれ径方向に形成している。また、シールフィン15N,15Oのそれぞれにおいて、空間制限部17は、フィン本体部16の軸方向上流側の空間を径方向に制限して、ステップ部52D,52Eとの間に小キャビティ18を形成している。
 微小隙間H(H4,H5)の各大きさは、第一実施形態と同様に、ケーシング10や動翼50の熱伸び量、動翼50の遠心伸び量等を考慮した上で、フィン本体部16とステップ部52(52D,52E)との接触を防止できる安全な範囲内で、最小に設定されている。なお、H4とH5とは同じ大きさに設定されている。ただし、必要に応じて、これらを適宜に変えてもよい。
 図16に示すように、チップシュラウド51と、仕切板外輪11のチップシュラウド51に対応する部位(環状溝11a)との間には、キャビティC(C4,C5)が形成されている。
 キャビティC(C4,C5)は、第一実施形態と同様に、各ステップ部52(52D,52E)に対応したシールフィン15(15N,15O)と、これらシールフィン15に対して軸方向上流側で対向する隔壁との間に形成されている。
 軸方向最上流側に位置する第一のキャビティC4では、上記隔壁は、シールフィン15Mによって形成されている。すなわち、シールフィン15Mと、シールフィン15Nと、チップシュラウド51と、仕切板外輪11(溝底面11b)との間に、第一のキャビティC4が形成されている。
 また、第二のキャビティC5では、上記隔壁は、シールフィン15Nによって形成されている。すなわち、シールフィン15Nと、シールフィン15Oと、チップシュラウド51と、仕切板外輪11(溝底面11b)との間に、第二のキャビティC5が形成されている。
 フィン本体部16と、各フィン本体部16に対応する各ステップ部52の軸方向上流側における端縁部55との間の軸方向距離(すなわちフィン本体部16と段差面53との間の軸方向距離)をL(L4,L5)とすると、距離Lは、式(1)を満足している。
 小キャビティ18は、各キャビティC(C4,C5)と微小隙間H(H4,H5)との間にそれぞれ形成されている。
 各ステップ部52D,52Eとこれらに対応するシールフィン15N,15Oのフィン本体部16との間の位置関係が式(1)を満足しているため、剥離渦Y2による漏れ流れに対する縮流効果が十分に高くなり、漏洩流量が従来に比べ格段に低減される。したがって、上記シール構造を備えた蒸気タービン3においては、漏洩流量がより低減され、その性能をさらに向上できる。
 また、本実施形態の蒸気タービン3では、ステップ部を二段形成することにより小キャビティ18を二つ形成しているので、各小キャビティ18での縮流効果により漏洩流量を低減できる。そのため、全体としてさらに漏洩流量を低減できる。
(第四実施形態)
 次に、本発明の第四実施形態に係る蒸気タービン4を図17に基づいて説明する。
 図17は、第一実施形態の図1における要部Jに相当する部分を示す拡大断面図であり、第一実施形態の図2に対応する図である。
 なお、図1~図16と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
 図17に示す第四実施形態は、以下の点で第一実施形態と異なる。第一実施形態では、本発明に係る「ブレード」を動翼50とし、動翼50の先端部に設けられているチップシュラウド51にステップ部52(52A~52C)を形成するとともに、本発明に係る「構造体」を仕切板外輪11とし、仕切板外輪11にシールフィン15(15A~15C)を設けている。一方、第四実施形態では、本発明に係る「ブレード」を静翼40とし、静翼40の先端部にステップ部52を形成するとともに、本発明に係る「構造体」を軸体30とし、軸体30にシールフィン15を設けている。
 第四実施形態では、図17に示すように、静翼40の先端部において周方向に延びるハブシュラウド41に、三つのステップ部52(52F~52H)が形成されている。
 三つのステップ部52F~52Hは、軸体30の軸方向上流側から下流側に向かうに従い、静翼40から軸体30に向かう突出高さが次第に高くなるように配設されている。ステップ部52(52F~52H)の段差を形成する段差面53(53F~53H)は、軸方向上流側を向いて形成されている。
 軸体30のハブシュラウド41に対応する部位には、周方向に延びる環状溝33が形成されている。環状溝33は、軸体30のディスク32,32の間に形成されている。環状溝33内には、ハブシュラウド41が収容されている。また、環状溝33における溝底面33aには、ハブシュラウド41に向けて径方向外方側に延出する三つのシールフィン15(15P~15R)が設けられている。環状溝33は、各シールフィン15の軸方向上流側に比べて下流側が深くなるように段状に形成されている。すなわち、環状溝33の溝底面33aは、軸方向上流側から下流側に向かうに従い、静翼40から次第に離れるように段状に形成されている。
 シールフィン15(15P~15R)は、いずれもフィン本体部16と空間制限部17とを備えている。おりシールフィン15(15P~15R)は、ステップ部52(52F~52H)に1対1で対応するように溝底面33aから延出している。より詳細には、シールフィン15(15P~15R)は、ステップ部52(52F~52H)の軸方向上流側の部分(端縁部55の近傍)に対向して設けられている。また、ステップ部52(52F~52H)の段差面53(53F~53H)は、軸方向において、シールフィン15(15P~15R)よりも僅かに上流側に形成されている。
 シールフィン15(15P~15R)のそれぞれにおいては、フィン本体部16がステップ部52(52F~52H)との間に微小隙間H(H6~H8)を径方向に形成している。また、空間制限部17は、フィン本体部16の軸方向上流側の空間を径方向に制限して、ステップ部52(52F~52H)との間に小キャビティ18を形成している。
 図17に示すように、ハブシュラウド41と、軸体30のハブシュラウド41に対応する部位(環状溝33)との間には、キャビティC(C6~C8)が形成されている。
 キャビティC(C6~C8)は、各ステップ部52に対応したシールフィン15と、シールフィン15に対して軸方向上流側で対向する隔壁(環状溝33の軸方向上流側の内壁面34又は軸方向上流側に隣り合う他のシールフィン15)との間に形成されている。
 小キャビティ18は、各キャビティC(C6~C8)と微小隙間H(H6~H8)との間にそれぞれ形成されている。
 フィン本体部16と、各ステップ部52の軸方向上流側における端縁部55との間の軸方向距離をL(L6~L8)とすると、これらの距離Lのうち少なくとも1つは、式(1)を満足している。
 各ステップ部52F~52Hのうち少なくとも1つとこれに対応するフィン本体部16との間の位置関係が式(1)を満足しているため、剥離渦Y2による漏れ流れに対する縮流効果が十分に高くなり、漏洩流量が従来に比べ格段に低減される。したがって、上記シール構造を備えた蒸気タービン4においては、漏洩流量がより低減され、その性能を更に向上できる。
 (第五実施形態)
 次に、本発明の第五実施形態に係る蒸気タービン5を図18に基づいて説明する。
 図18は、第一実施形態の図1における要部Jに相当する部分を示す拡大断面図であり、第四実施形態の図17に対応する図である。
 図18に示す第五実施形態は、以下の点で第四実施形態と異なる。第四実施形態では、静翼(ブレード)40の先端部に設けられているハブシュラウド41にステップ部52(52F~52H)を形成し、軸体(構造体)30にシールフィン15(15P~15R)を設けている。一方、第五実施形態では、軸体(構造体)30にステップ部52(52I,52J)を形成し、ハブシュラウド41にシールフィン15(15S~15U)を設けている。
 第五実施形態では、図18に示すように、軸体(構造体)30に形成された環状溝33の溝底面33aに、段差面53Iを有するステップ部52Iと、段差面53Jを有すると共にステップ部52Iの軸方向下流側に設けられるステップ部52Jとを形成している。ステップ部52I,52Jは、軸方向下流側に進むに従い、静翼40側に向かう突出高さが次第に高くなるように配置されている。一方、静翼(ブレード)40のハブシュラウド41には、溝底面33aに向けて径方向内方側に延出する三つのシールフィン15(15S~15U)が設けられている。
 シールフィン15(15S~15U)のうち、軸方向最上流側のシールフィン15Sは、空間制限部17を備えずにフィン本体部16のみを備えている。シールフィン15Sは、ステップ部52Iの軸方向上流側に位置する溝底面33aに対して延出して、溝底面33aとの間に微小隙間を径方向に形成している。
 また、シールフィン15T,15Uは、いずれもフィン本体部16と空間制限部17とを備えている。シールフィン15T,15Uは、それぞれステップ部52I,52Jに対して延出している。シールフィン15T,15Uの各フィン本体部16は、対応するステップ部52I,52Jとの間に微小隙間H(H9,H10)をそれぞれ径方向に形成している。シールフィン15T,15Uのそれぞれにおいて、空間制限部17は、フィン本体部16の軸方向上流側の空間を径方向に制限して、ステップ部52I,52Jとの間に小キャビティ18を形成している。
 図18に示すように、ハブシュラウド41と、軸体30のハブシュラウド41に対応する部位(環状溝33)との間には、キャビティC(C9,C10)が形成されている。
 フィン本体部16と、それに対応する各ステップ部52の軸方向上流側における端縁部55との間の軸方向距離をL(L9,L10)とすると、これらの距離Lのうち少なくとも1つは、式(1)を満足している。
 小キャビティ18は、各キャビティC(C9,C10)と微小隙間H(H9,H10)との間にそれぞれ形成されている。
 各ステップ部52I,52Jのうち少なくとも1つと、これに対応するシールフィン15T,15Uのフィン本体部16との間の位置関係が式(1)を満足しているため、剥離渦Y2による漏れ流れに対する縮流効果が十分に高くなり、漏洩流量が従来に比べ格段に低減される。したがって、上記シール構造を備えた蒸気タービン5においては、漏洩流量がより低減され、その性能を更に向上できる。
 なお、上述した実施形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であり、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、設計要求等に基づき種々変更可能である。
 例えば、上述した第一~第三実施形態では、ケーシング10に設けられた仕切板外輪11が本発明における「構造体」であるが、仕切板外輪11を設けずに、ケーシング10自体を本発明の「構造体」としてもよい。すなわち、本発明の「構造体」は、動翼50を取り囲むとともに、流体が通過する流路を形成するのであれば、どのような部材であってもよい。
 また、上述した第一~第五実施形態では、一方側のステップ部52に対応すると共にシールフィン15が設けられた他方側(例えば、溝底面11b,33a)を段状に形成しているが、回転軸から上記他方側までの径を同一の径に形成してもよい。
 また、上述した第二~第五実施形態において、第一実施形態の変形例として説明したシールフィン15D~15Lを用いてもよい。
 また、上述した実施形態では、キャビティCや小キャビティ18をそれぞれ複数形成したが(上述した実施形態では、2つ若しくは3つ)、キャビティCや小キャビティ18の数は任意であり、一つであっても、あるいは四つ以上であってもよい。
 また、上述した実施形態のように、シールフィン15とステップ部52とは必ずしも1対1で対応させる必要はなく、これらの数については任意に設計することができる。例えば、一つのステップ部52に対して、複数のシールフィン15を延出させてもよい。
 また、上述した実施形態では、最終段の動翼50や静翼40に本発明を適用したが、他の段の動翼50や静翼40に本発明を適用してもよい。
 また、上述した実施形態では、本発明を復水式の蒸気タービンに適用したが、他の型式の蒸気タービン、例えば、二段抽気タービン、抽気タービン、混気タービン等のタービン型式に本発明を適用してもよい。
 さらに、上述した実施形態では、本発明を蒸気タービンに適用したが、ガスタービンに本発明を適用してもよい。さらには、回転翼を有する全ての回転構造に本発明を適用してもよい。
 本発明によれば、漏洩流量がより低減される高性能なタービンを提供することができる。
1~5…蒸気タービン
10…ケーシング
11…仕切板外輪(構造体)
15(15A~15L,15N~15R,15T,15U)…シールフィン
16,16A…フィン本体部
17,17A,17B…空間制限部
17a~17d…内周壁面
17e…角部
17f…端面
18…小キャビティ
30…軸体(構造体)
40…静翼(ブレード)
41…ハブシュウラド(先端部)
50…動翼(ブレード)
51…チップシュラウド(先端部)
52(52A~52J)…ステップ部
55…端縁部
C(C1~C10)…キャビティ
H(H1~H10)…微小隙間
L(L1~L10)…距離
Y1…主渦
Y2…剥離渦

Claims (9)

  1.  ブレードと、
     前記ブレードの先端側と隙間を空けて設けられるとともに、前記ブレードに対して回転軸周りで相対的に回転する構造体と、を備えたタービンであって、
     前記ブレードの先端部と、前記構造体の前記先端部に対応する部位とのうちの一方には、段差面を有すると共に前記先端部と前記構造体の前記部位とのうちの他方側に突出するステップ部が設けられ、
     前記先端部と前記構造体の前記部位とのうちの他方には、前記ステップ部に向けて延出するシールフィンが設けられ、
     前記ブレードの先端部と前記構造体の前記部位との間には、前記シールフィンと該シールフィンに対して前記構造体の前記回転軸方向上流側で対向する隔壁との間にキャビティが形成され、
     前記シールフィンは、
     前記ステップ部との間に微小隙間を形成するフィン本体部と、
     前記微小隙間の前記回転軸方向上流側の空間を制限し、前記キャビティと前記微小隙間との間に小キャビティを形成する空間制限部とを具備するタービン。
  2.  前記空間制限部は、前記フィン本体部から前記回転軸方向上流側に延びる回転軸方向壁面を有する請求項1に記載のタービン。
  3.  前記回転軸方向壁面は、前記回転軸を含む面での断面において円弧状に窪んでいる請求項2に記載のタービン。
  4.  前記回転軸方向壁面は、前記フィン本体部に対して、前記回転軸を含む面での断面において円弧状に接続されている請求項2に記載のタービン。
  5.  前記フィン本体部の少なくとも先端側が、前記回転軸方向上流側に向けて斜めに延在している請求項1に記載のタービン。
  6.  前記空間制限部は、前記フィン本体部の前記回転軸方向上流側に間隔を空けて設けられ、前記ステップ部に向けて延出すると共に、該ステップ部との間に前記微小隙間よりも大きな隙間を形成する径方向壁体である請求項1に記載のタービン。
  7.  前記微小隙間の大きさをHとし、
     前記フィン本体部と、前記ステップ部の前記回転軸方向上流側における端縁部との間の距離をLとすると、以下の式(1)を満足する請求項1に記載のタービン。
      0.7H≦L …………………(1)
  8.  前記ステップ部は、前記回転軸方向上流側から下流側に向かって突出高さが次第に高くなるように複数設けられ、
     前記先端部と前記構造体の前記部位とのうちの他方には、前記ステップ部のそれぞれに対して延出する前記シールフィンが少なくとも1つずつ設けられており、
     前記ステップ部に対応するシールフィンは、前記回転軸方向下流側に隣り合うステップ部に対応するシールフィンに対して対向する前記隔壁となっている請求項1に記載のタービン。
  9.  前記ステップ部は、前記回転軸方向上流側から下流側に向かって突出高さが次第に高くなるように複数設けられ、
     前記構造体の、前記先端部に対応する部位は環状の凹部となっており、
     前記複数のステップ部のうちの、前記回転軸方向最上流側に位置するステップ部に対応するシールフィンに対して対向する前記隔壁は、前記凹部の、前記回転軸方向上流側の内壁面によって形成されている請求項1に記載のタービン。
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