WO2010095389A1

WO2010095389A1 - 補聴器

Info

Publication number: WO2010095389A1
Application number: PCT/JP2010/000747
Authority: WO
Inventors: 森政和
Original assignee: パナソニック株式会社
Priority date: 2009-02-20
Filing date: 2010-02-08
Publication date: 2010-08-26
Also published as: US20110033072A1; CN102007779A; JP4569709B2; JP2010220188A

Abstract

　補聴器（１０）は、使用者の耳介の付け根の上部に係止可能であるとともに、付け根の後方に連続する本体（１１）を備え、本体（１１）が、耳介および使用者の頭部に対向するとともに互いに離れる方向を向く２つの主面（１２，１３）と、主面（１２，１３）に隣り合うとともに使用者の耳の後側および使用者の耳の上側に露出して配置される側面（１４）と、使用状態における各主面（１２，１３）の上側端部近傍に間隙（１５）をあけて配置された複数のマイク孔（１６，１７）と、側面（１４）に設けられ、開閉可能な電池蓋（１８）と、間隙（１５）部分の主面（１２，１３）に設けられた凸部（１９，２０）と、を有する。

Description

補聴器

　本発明は、集音した音を増幅して出力することにより補聴機能を補う補聴器に関し、特に、耳掛け型の補聴器に関する。

　本体の底部に電池蓋を設け、電池蓋開閉用の突出形成部を設けた補聴器がある。このような補聴器では、電池の交換時に、外表面から突出した突出形成部に指をかけて電池蓋を開け、電池交換を行う（例えば、特許文献１参照）。

特開平９－２１５０９７号公報（図１、請求項１）

　ところが、上記特許文献１に開示された補聴器では、外表面に突出した突出形成部に指をかける方式だけでは、電池の交換時に使用者が電池蓋を開け難いという問題がある。

　すなわち、特許文献１の補聴器は、使用者の多くが細かい作業を不得手とする高齢者である。このため、新陳代謝の低下に伴って使用者の手の皮膚が乾燥していることも相まって、使用者は細かい物を把持しにくく、かつ補聴器の電池蓋を開けることも容易ではない。特に、近年の補聴器は、軽量化のために年々小型化しているため、さらに使用者が把持し難くなっており、一層、電池蓋を開け難くなる傾向にある。

　本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電池交換をより簡単に行うことができる補聴器を提供することにある。

　本発明に係る補聴器は、使用者の耳介の付け根の上部に係止可能であるとともに、前記付け根の後方に配置可能な本体を備え、前記本体が、前記耳介および使用者の頭部に対向する２つの主面と、前記主面に隣り合うとともに使用者の耳の後側および使用者の耳の上側に露出して配置される側面と、使用状態における前記各主面の上側端部近傍に、所定の間隔をあけて配置された複数のマイク孔と、前記側面に設けられ、開閉可能な電池蓋と、前記複数のマイク孔間の主面部分に設けられた凸部と、を有する。

　本発明においては、電池蓋を開けて電池交換をする際には、使用者は、例えば、左手の指で補聴器の上部を持ちながら、右手の指で電池蓋を開閉する。このとき、使用者の左手の指が凸部に引っ掛かることにより、左手で補聴器を確実に保持することができる。従って、補聴器を保持する手が滑り難くなるため、右手によって電池交換を簡単に行うことができる。

　本発明に係る補聴器は、上記補聴器において、前記凸部は、前記複数のマイク孔間の主面部分に連続して設けられる。

　本発明においては、主面の上側端部近傍に配置されたマイク孔の間隙に凸部が配置される。従って、凸部が主面の上側端部近傍のいちばん持ち易い位置に連続して配置されることにより、滑り止め効果が向上して、高齢者等でも確実に保持することができる。

　本発明に係る補聴器は、上記補聴器において、前記凸部は、前記複数のマイク孔の直上を避けて設けられる。

　本発明においては、凸部はマイク孔の真上に配置されないため、マイク孔から取り込まれる音が入り難くならない。

　また、前記凸部は、前記複数のマイク孔間の主面部分に連続して設けられ、この凸部の高さは、その両端部から中央部に向かって徐々に高くなるように設計されることが好ましい。

　これにより、滑り止め効果を得ることができると共に、マイクの音響特性の低下を回避できる。

本発明に係る第１実施形態の補聴器の側面図。図１に示した補聴器の電池蓋を開成した側面図。図１に示した補聴器の電池蓋に交換電池を装着した側面図。図１に示した補聴器の使用状態の側面図。図１に示した補聴器の使用状態の背面図。本発明に係る第２実施形態の補聴器の斜め前方から視た外観斜視図。

　以下、本発明の複数の実施形態に係る補聴器について図面を参照して説明する。
　なお、以下の説明では、「装着状態における正面視、側面視」等を用いて補聴器１０の部材の配置を特定しているが、「装着状態における正面視」とは、使用者の顔の正面から見た場合を意味しており、「装着状態における側面視」とは使用者の顔の側面から見た場合を意味している。

　（第１実施形態）
　本発明の第１実施形態である補聴器１０は、耳掛け型であって、使用者１の耳介２の付け根３の上部に係止可能であるとともに、付け根３の後方に連続する本体１１を備えている。

　本体１１は、２つの主面１２，１３と、側面１４と、２対（複数）のマイク孔１６，１７と、電池蓋１８と、一対の突起物状の凸部１９，２０と、を有する。２つの主面１２，１３は、耳介２および使用者１の頭部４に対向するとともに互いに離れる方向を向く。側面１４は、主面１２，１３に隣り合うとともに使用者１の耳５の後側および使用者１の耳５の上側に露出して配置される。２対（複数）のマイク孔１６，１７は、使用状態における各主面１２，１３のそれぞれの上側端部近傍に間隙１５をあけて配置されている。開閉可能な電池蓋１８は、側面１４に設けられている。一対の突起物状の凸部１９，２０は、それぞれの間隙１５に設けられている。

　すなわち、マイク孔１６およびマイク孔１７は、使用状態における各主面１２，１３の上側端部近傍に、所定の間隔をあけて配置されている。換言すれば、マイク孔１６，１７は、使用者が補聴器１０を装着した状態の側面視において、耳介２と重複しない主面１２，１３における上部領域に形成されている。

　凸部１９，２０は、マイク孔１６とマイク孔１７との間の主面１２，１３部分に設けられている。なお、本実施形態の説明では、上・下・左・右等の方向は、使用者が起き上がった状態において補聴器１０を使用している姿勢での方向を意味している。

　図１に示すように、本体１１は、図１中における正面視において、略水滴形状を有している。そして、主面１２，１３は、図２中右側方からの側面視において、左右対称の形状に形成されている（図５参照）。

　本体１１の内部には、図示しないが、音声信号を電気信号に変換する２つのマイクや、マイクの出力信号を増幅するとともに補聴処理する補聴処理回路や、補聴処理回路の出力信号を音声信号に変換するイヤホン回路等が収納されている。

　本体１１内に設けられた２つのマイクは、本体１１内において主面１２，１３の上側にそれぞれ組み付けられている。２つのマイクは、補聴器１０を耳５に装着した時に、耳５の前側に水平に２つのマイクが並んで配置されるように設けられる。これにより、複数のマイクが水平に並べられるため、マイクの指向性を高めることができる。

　２対のマイク孔１６，１７は、２つのマイクに対応させて配置されている。２つのマイク孔１６，１７は、側面１４よりも主面１２，１３に設けられている方が好ましい。その理由は、汗などの水分の浸入を抑制できるからである。マイク孔１６，１７は、１０ｍｍ前後の間隔で配置されている。

　マイク孔１６，１７の形状は、略楕円形状であって、前後方向、即ち水平方向に沿って長径が配置される。２つのマイクが主面１２，１３の上側にそれぞれ組み付けられていることにより、本体１１による音の干渉などの影響を抑制することができる。

　凸部１９，２０は、略フィン形状を有しており、主面１２，１３における２つのマイク孔１６，１７の間隙１５部分に、前後方向に沿って連続的に形成されている。凸部１９，２０のフィン形状は、中央部が肉厚であって端部が先細である。凸部１９，２０は、マイク孔１６，１７の近傍まで到達しないように配置されている。これにより、凸部１９，２０がマイク孔１６，１７の近傍に配置されていないため、マイク孔１６，１７の近傍に配置された凸部１９，２０によって、マイク孔１６，１７に音が入り難くなることを回避することができる。

　凸部１９，２０は、補聴器１０を装着した状態において、水平方向において１０ｍｍ前後（８～１２ｍｍ程度)の長さ寸法を有する。これは、使用者１の人差し指の幅の１／２程度に相当する１０ｍｍ以上であって、使用者１の親指の幅の１／２程度に相当する１５ｍｍ以内という範囲から得られた値である。この値は、マイク孔１６，１７のピッチに対応している。なお、上記の寸法は、The Measure of Man and Woman: Human Factors in Design, Revised Edition（Alvin R. Tilley 著、Henry Dreyfuss Associates 編、「Wiley, John & Sons, Incorporated」出版、２００１年１２月発行）を参考にした。すなわち、凸部１９，２０は、人間工学的な面から得られた好ましい間隔になるように設定されている。

　電池蓋１８は、本体１１の側面１４に設けられており、電池蓋１８の開閉時に押圧されるフック形状の開閉用突出形成部２１を有する。

　イヤーフック２２は、補聴器１０を装着した状態において第１端が本体１１の前端部に接続され、略円弧状に屈曲しているチューブ状の部材である。

　外耳道挿入部２３は、イヤーフック２２における第１端とは反対側の第２端に装着されており、補聴器１０を装着した状態において使用者の外耳道内に挿入される。

　図２に示すように、電池を交換する際には、使用者１は、補聴器１０を手に持った状態で、例えば、左手の指（図示せず）で補聴器１０の本体１１の上部を保持する。そして、右手の指（図示せず）で電池蓋１８の開閉用突出形成部２１を図中下方から反時計回りに押圧して電池蓋１８の開動作を行う。

　このとき、使用者１は、補聴器１０が装着された状態において、主面１２，１３における上側端部近傍の最も持ち易い位置に形成された凸部１９，２０に、例えば、左手の指を引掛けることができる。これにより、左手の指が凸部１９，２０に引っ掛かることにより、凸部１９，２０がない従来の補聴器と比較して、補聴器１０を確実に保持することができる。なお、当然に、右手と左手とを反対にして操作してもよい。

　そして、電池蓋１８は、右手の指で開閉用突出形成部２１が図中下方から押圧されることにより、上端部分のヒンジ（図示せず）を介して回動し、電池収納部２４が開放される。電池蓋１８は、反時計回りに回動して外部に露出した側面に、電池６（図３参照）のマイナス側接点に電気的に接続されるマイナス端子２５を有する。電池収納部２４は、マイナス端子２５に対向配置されるプラス端子（図示せず）を有する。

　図３に示すように、電池蓋１８を開けている際に、使い終わった電池を新たな電池６と交換する。そして、開操作時とは反対に、開閉用突出形成部２１を図中上方から押圧し、電池蓋１８の閉操作を行う。

　次に、補聴器１０の使用方法について説明する。
　図４に示すように、使用者１は補聴を必要とする時に、イヤーフック２２を耳介２の付け根３の上部に係止する。そして、外耳道挿入部２３を外耳道７に挿入し、スイッチ（図示せず）を操作してから使用を開始する。

　図５に示すように、補聴器１０は、使用者１が補聴器１０を装着した状態において、本体１１の２つの主面１２，１３がそれぞれ耳介２と頭部４とに部分的に接触するように、下方から上方に向かって側面１４の幅（厚み）が小さくなるように形成されている。

　凸部１９，２０は、図５に示すように、それぞれＸ方向（装着状態における水平方向）の先端位置が補聴器１０の最大厚よりも内側となるように、Ｘ方向の高さ寸法Ｌ１が、例えば、最大で０．５ｍｍに設定されている。従って、凸部１９，２０は、それぞれが耳介２と頭部４とに接触することがなく、使用者１に違和感を与える虞がない。

　なお、凸部１９，２０は、滑り止め効果だけを考慮すると、補聴器１０の主面１２，１３の中央部（最大厚部分）に配置してもよい。ただし、主面１２，１３の中央部に配置すると、補聴器１０を装着した場合に凸部１９，２０が耳介２と頭部４とに接触してしまい、使用者１に違和感を与えるおそれがある。従って、主面１２，１３の中央部には、凸部１９，２０を設けないことが好ましい。このため、本実施形態では、主面１２，１３の中央部の表面を平坦にしておいて、主面１２，１３の上側端部近傍に凸部１９，２０を設けている。

　第１実施形態の補聴器１０では、電池蓋１８を開けて電池６の交換をするに際し、使用者１は、例えば、左手の指で補聴器１０の上部を持ちながら、右手の指で電池蓋１８を開閉する。このとき、左手の指が凸部１９，２０に引っ掛かることにより、右手の指で補聴器１０を確実に保持することができる。従って、滑り難くなって電池６の交換を簡単に行うことができる。

　本実施形態の補聴器１０では、主面１２，１３の上側端部近傍に配置されたマイク孔１６，１７の間隙１５部分に凸部１９，２０が配置される。従って、凸部１９，２０が主面１２，１３の上側端部近傍の最も持ち易い位置に滑り止め効果を高めるように、所望の長さだけ連続して配置されることにより、高齢者等でも確実に補聴器１０の本体１１を保持することができる。

　また、第１実施形態の補聴器１０では、凸部１９，２０はマイク孔１６，１７の真上（あるいは近傍）には配置されない。すなわち、凸部１９，２０は、主面１２，１３におけるマイク孔１６，１７の上側領域であって、マイク孔１６とマイク孔１７との間の領域である間隙１５部分に形成される。しかし、凸部１９，２０は、マイク孔１６，１７まで到達しない長さで連続的に形成されており、マイク孔１６およびマイク孔１７の真上部分（あるいはその近傍）に凸部１９，２０は存在しない。

　これにより、滑り止め用に設けられた凸部１９，２０が、マイク孔１６，１７に取り込まれる音の通り道に形成されて、障壁になってしまうのを防止できる。従って、補聴器１０として取り込まれるべき音は、凸部１９，２０によって邪魔されることなくマイク孔１６，１７に取り込まれる。

　また、凸部１９，２０は、高さ寸法Ｌ１（図５参照）が、凸部１９，２０の両端部（マイク孔１６，１７側）から中央部に向かって徐々に高くなる山形の形状に設計されている。ここで、マイク孔１７の真上部分を凸部不形成部としても、マイク孔１７周辺に凸部１９，２０が存在するとマイクの音響特性に悪影響を与えてしまう虞がある。しかし、本実施形態では、マイク孔１６，１７に最も近い位置にある凸部１９，２０の両端部分の高さをできるだけ低くしているので、このような悪影響を回避できる。従って、本実施形態の補聴器１０では、凸部１９，２０を設けることにより、滑り止め効果を得ることができると共に、マイクの音響特性の低下を回避できる。

　（第２実施形態）
　次に、本発明の第２実施形態の補聴器について説明する。

　なお、以下の第２実施形態において、上述した第１実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。

　図６に示すように、本実施形態の補聴器３０では、一対のマイク孔１６，１７の間の領域（間隙１５）に複数の小突起３１，３２，３３からなる凸部３４が設けられている。

　小突起３１，３２，３３は、それぞれ三角柱形状に形成されており、主面１２，１３上におけるマイク孔１６，１７の間の間隙１５部分に、等間隔で断続的に形成されている。小突起３１，３２，３３は、それぞれが補聴器３０を装着した状態における前後方向に１～３ｍｍ程度の長さ寸法を有する。

　また、本実施形態２の補聴器３０でも、実施形態１の補聴器１０の凸部１９，２０と同様に、主面１２，１３の上側端部近傍に、滑り止め用の小突起３１，３２，３３を設けている。従って、小突起３１，３２，３３が耳介２と頭部４とに接触してしまうのを回避し、使用者１に違和感を与えにくい構成とすることができる。また、主面１２，１３において、マイク孔１６およびマイク孔１７の真上部分あるいは近傍は、小突起を形成しない領域とする。従って、補聴器３０として取り込まれるべき音が、小突起３１，３２，３３が障壁となってマイク孔１６，１７へ取り込まれにくくなることはない。

　本実施形態の補聴器３０では、上述した第１実施形態の作用効果に加えて、複数の小突起３１，３２，３３からなる凸部３４を有するために、電池蓋１８を開ける際に、例えば、左手の指との間での、補聴器３０の装着時における前後方向における摩擦抵抗をより多くして、引っ掛け易くすることができる。

　なお、上述した第１・第２実施形態で使用したマイク孔１６，１７、イヤーフック２２、および外耳道挿入部２３等は、例示したものに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。

　なお、本実施形態では、凸部３４（小突起３１，３２，３３）が、主面１２，１３の両方に形成されている。しかし、小突起３１，３２，３３は、片方の主面のみに設けられていてもよい。片方の主面のみに小突起３１，３２，３３を設ける場合には、耳介に対向する側の主面１２（図５）に設けることが好ましい。耳介は頭部よりも柔らかいので、たとえ小突起３１，３２，３３等が接触しても不快に感じにくいからである。

　なお、上述した第１・第２実施形態のように、補聴器１０，３０の上側端部に凸部１９，２０または小突起３１，３２，３３を設けたとしても、補聴器１０，３０が小型化されるにつれて頭部や耳介に接触し易くなるので、片方の主面のみに設けることが好ましい場合もあると考えられる。

　また、本発明の補聴器は、以下のような構成であってもよい。
　使用者の耳介の付け根の上部に係止可能であるとともに、前記耳介の裏側と使用者の側頭部との間に装着可能な補聴器であって、
　集音用のマイクを内蔵した本体と、
　前記集音用のマイクに連通しており、使用者に装着された状態で側面視において前記本体の表面における前記耳介と重複しない位置に所定の間隔をあけて配置された複数のマイク孔と、
　前記本体内に設けられた電池収納部と、
　前記電池収納部の開口部を覆うように取り付けられており、所定の部位が押圧されて前記本体に対して開閉可能な電池蓋と、
　前記複数のマイク孔から離間した前記本体の表面における領域であって、前記使用者に装着された状態で前記使用者の耳介および側頭部から離間した位置に設けられた凸部と、
を備えている補聴器。

　さらに、本発明の補聴器は、以下のような構成であることがより好ましい。
　前記マイク孔は、使用者に装着された状態において、前記本体における上部領域に設けられており、
　前記凸部は、前記マイク孔の近傍を避けて配置されている、
上記記載の補聴器。

　（他の実施形態）
　（Ａ）
　上記実施形態では、補聴器１０の側面１４が、主面１２，１３と別の面として形成されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。

　例えば、補聴器の側面と主面とが境目なく連続的に形成されている構成であってもよい。

　（Ｂ）
　上記実施形態では、補聴器１０の側面１４が曲面状になっている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。

　例えば、側面が平面状に形成された補聴器であってもよい。
　（Ｃ）
　上記実施形態では、補聴器１０の主面１２，１３におけるマイク孔１６，１７の上側領域に、滑り止め用の凸部１９，２０が形成されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。

　例えば、凸部が形成される領域としては、上記領域に限定されるものではなく、補聴器の上面等、他の領域に形成されていてもよい。

　この場合でも、電池交換時に持ち手の滑り止めとして凸部が機能する位置であって、凸部がマイク孔へ入る音の障壁とならず、補聴器を装着した状態で凸部が耳介や側頭部に当たらない位置であれば、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。

　本発明によれば電池交換をより簡単に行うことができるので、さまざまな形状や大きさの補聴器に広く活用される。

　１　使用者
　２　耳介
　３　付け根
　４　頭部
　５　耳
　１０，３０　補聴器
　１１　本体
　１２，１３　主面
　１４　側面
　１５　間隙
　１６，１７　マイク孔
　１８　電池蓋
　１９，２０，３４　凸部

Claims

　使用者の耳介の付け根の上部に係止可能であるとともに、前記付け根の後方に配置可能な本体を備え、
　前記本体が、前記耳介および使用者の頭部にそれぞれ対向する２つの主面と、
　前記２つの主面に隣り合うとともに使用者の耳の後側から使用者の耳の上側にかけて露出して配置される側面と、
　使用状態における前記各主面の上側端部近傍に、所定の間隔をあけて配置された複数のマイク孔と、
　前記側面に設けられ、前記本体に対して開閉可能な電池蓋と、
　前記複数のマイク孔間における使用状態における前記主面部分の上側領域に設けられた凸部と、
を有し、
　前記凸部は、使用状態における前記マイク孔の上側領域を避けるように形成されている、
補聴器。
　前記凸部は、前記複数のマイク孔間の主面部分に連続して設けられている、
請求項１に記載の補聴器。
　前記凸部は、前記複数のマイク孔の間の領域に連続して設けられており、
　前記凸部の高さは、長手方向において、前記マイク孔に近い両端部が最も低くなるように形成されている、
請求項１または２に記載の補聴器。
　前記凸部の高さは、中央部から前記両端部にかけて徐々に低くなるように形成されている、
請求項３に記載の補聴器。