WO2010067588A1 - 半導体基体の欠陥低減方法及び欠陥低減装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、150℃以下の低温処理で欠陥低減ができる半導体基体の欠陥低減方法及び欠陥低減装置を提供するものである。 すなわち、半導体基体を、水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す処理をした後、半導体基体を、水蒸気を含むガス雰囲気に曝す処理を行う方法及びその方法を行うための装置を提供する。

Description

半導体基体の欠陥低減方法及び欠陥低減装置
 本発明は、半導体装置の製造などで適用される半導体基体の欠陥低減方法及び欠陥低減装置に関する。
 多結晶シリコン薄膜、アモルファスシリコン薄膜などの非単結晶半導体薄膜を用いた半導体素子、例えば薄膜トランジスタ(MOSトランジスタ)などが開発され、種々の電子デバイスに応用されている。一般に、多結晶シリコン、アモルファスシリコンなどからなる半導体層には、シリコン未結合の捕獲準位が存在し、キャリアの電気伝導度が悪いことが知られている。例えば、キャリアを電子とした場合、電子が半導体層内を移動しようとすると、捕獲準位にトラップされて伝導に寄与できないため、電子伝導度が悪くなる。
 従来、非単結晶半導体基体の捕獲準位、つまり欠陥を低減する方法として、水素プラズマ処理、水素ラジカル処理、あるいは水蒸気熱処理などの方法が知られている。例えば、特許文献1では、多結晶シリコンTFTに対して、300℃~400℃の温度で酸素プラズマ処理を行った後、高圧(0.5MPaから1.3MPa)で、200℃~300℃の温度で水蒸気熱処理を行う処理方法が開示されている。この処理方法により、捕獲準位を低減し、電気伝導度が改善される。特に、高圧水蒸気熱処理によって、ゲート酸化膜中の欠陥や界面欠陥密度の低減が可能になる。
 また、特許文献2では、多結晶シリコンTFTに対して、300℃~600℃の温度で水素ラジカル処理を行って、捕獲準位を低減する方法が開示されている。
特開2004-288864号公報 特開平5-235040号公報
 近年、プラスティック基板上にトランジスタ電子回路を作成する需要が高まってきていいる。この場合のトランジスタ電子回路は、プラスティック基板上にアモルファスシリコン薄膜あるいは多結晶シリコン薄膜を成膜し、このアモルファスシリコン薄膜あるいは多結晶シリコン薄膜にトランジスタを形成することにより構成される。
 このようなプラスティック基板上にトランジスタ電子回路を有する電子デバイスを製造するには、プラスティック基板のガラス転移温度Tg以下のプロセス技術が必要となる。通常、プラスティックのガラス転移温度は150℃以下とされている。
 一方において、前述したように、アモルファスシリコン、多結晶シリコンは、捕獲準位による欠陥が存在するので、欠陥低減が必須となる。従来から知られている欠陥低減処理は、前述したように、水素ラジカル処理(または水素プラズマ処理)と水蒸気熱処理であるが、いずれの処理も200℃以上の基板温度が必要であった。プラスティック基板の場合、150℃を超える温度処理では、プラスティク基板の変形、変質が起こり不具合が生じる。このため、プラスティック基板上にトランジスタ電子回路を有する電子デバイスの製造においては、従来の欠陥低減処理を用いることができなかった。
 本発明は、上述の点に鑑み、150℃以下の低温処理で欠陥低減ができる半導体基体の欠陥低減方法及び欠陥低減装置を提供するものである。
 本発明に係る半導体基体の欠陥低減方法は、半導体基体を、水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す処理をした後、この半導体基体を、水蒸気を含むガス雰囲気に曝す処理を行う。
 本発明の欠陥低減方法では、半導体基体に対して水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す処理の後に、水蒸気を含むガス雰囲気に曝す処理を行うことにより、150℃以下の低温処理でも欠陥と水素の結合反応が促進され、欠陥が低減する。
 本発明に係る半導体基体の欠陥低減装置は、半導体基体を水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す機能を有する第1の処理装置と、第1の処理装置で処理した半導体基体を水蒸気を含むガス雰囲気に曝す機能を有する第2の処理装置とを備えて成る。
 本発明の半導体基体の欠陥低減装置では、最初に第1の処理装置の水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気中に半導体基体を曝す。その後、第2の処理装置の水蒸気を含むガス雰囲気中に半導体基体を曝すようにする。この第1及び第2の処理装置での処理により、150℃以下の低温処理でも半導体基体の欠陥を低減することができる。
 本発明に係る半導体基体の欠陥低減方法によれば、150℃以下の低温処理で半導体基体の欠陥を低減することができる。
 本発明に係る半導体基体の欠陥低減装置によれば、いわゆる水素プラズマあるいは水素ラジカル処理装置と、水蒸気熱処理装置との組み合わせで150℃以下の低温処理での半導体基体の欠陥を低減することができる。本発明では、既存の処理装置を組み合わせて、低温処理での半導体基体の欠陥低減を図ることができる。
本発明に係る半導体基体の欠陥低減方法の実施の形態を示す模式的工程図である。 水素プラズマ処理のみの欠陥低減処理における基板温度と電気伝導率の関係を示すグラフである。 本発明に係る欠陥低減処理における、水素プラズマ処理後に基板温度150℃,270℃の水蒸気熱処理を施したときの電気伝導率を示すグラフである。 本発明に係る欠陥低減処理における、水素プラズマ処理後に基板温度100℃の水蒸気熱処理を施したときの電気伝導率を示すグラフである。 本発明に係る欠陥低減処理における、水素プラズマ処理又は水素プラズマ処理後に水蒸気熱処理を行ったときの、シリコン薄膜中の水素原子濃度の変化を示すグラフである。 本発明の欠陥低減処理装置に適用される水素ラジカル処理装置の実施の形態を示す概略構成図である。 本発明の欠陥低減処理装置に適用される水素プラズマ処理装置の実施の形態を示す概略構成図である。 本発明の欠陥低減処理装置に適用される水蒸気熱処理装置の実施の形態を示す概略構成図である。
 以下、本発明の実施の形態を説明する。
 本発明の実施の形態に係る半導体基体の欠陥低減方法は、被処理基板である半導体基体に対して、水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気中に曝す処理と、水蒸気を含むガス雰囲気中に曝す処理とを組み合わせる。本実施の形態は、いわゆる水素プラズマ処理あるいは水素ラジカル処理と、いわゆる水蒸気熱処理を組み合わせて、半導体基体に対する欠陥低減処理を行う。特に、本実施の形態では、半導体基体に対して、先に水素プラズマ処理あるいは水素ラジカル処理を行い、その後に水蒸気熱処理を行う。
 本実施の形態においては、水素プラズマ処理あるいは水素ラジカル処理と、水蒸気熱処理を組み合わせることにより、半導体基体の基板温度を150℃以下に設定することができる。
 水素プラズマ処理あるいは水素ラジカル処理では、高エネルギー水素を生成するので、半導体基体の基板温度によらず、半導体、例えばシリコン中に水素を導入することが可能である。したがって、本実施の形態での水素プラズマあるいは水素ラジカル処理における半導体基体の基板温度は、150℃以下の任意の温度に設定することができる。通常の処理装置の機能上、水素プラズマあるいは水素ラジカル処理での基板温度は、0℃以上で150℃以下に設定することが好ましい。即ち下限が0℃であるのは処理装置の機能上の理由であり、上限が150℃であるのは、プラスティック基板上の半導体基体に対する欠陥低減プロセスにおいて、プラスティック基板に変形、変質などの熱的影響を与えないため
である。
 水蒸気熱処理における半導体基体の基板温度は、後述の実験データで示す通り、100℃以上で150℃以下に設定することができる。また、この水蒸気を含むガス雰囲気の水蒸気分圧は、1気圧以上で飽和水蒸気圧以下となる。水蒸気熱処理での基板温度は高い程、電気伝導度の改善が図れる。100℃以上であれば、半導体素子として使用できるレベルの電気伝導度が得られる。つまり電気伝導度の改善が見られる。上限を150℃とした理由は、上記と同様に、プラスティック基板上の半導体基体に対する欠陥低減プロセスにおいて、プラスティック基板に変形、変質などの熱的影響を与えないためである。
 非処理基体である半導体基体としては、アモルファスあるいは多結晶のような非単結晶の半導体基体を用いることができる。非単結晶半導体基体としては、例えばアモルファスシリコン、多結晶シリコン、ZnO(多結晶)、InGaZnO(アモルファス)等を用いることができる。これらの材料は水蒸気熱処理の欠陥低減処理が効果的である。
 さらに、本実施の形態について説明する。従来知られている水素プラズマあるいは水素ラジカル処理においては、水素プラズマあるいは水素ラジカルが、上記したように、高エネルギー水素を生成するので、基板温度によらず半導体、例えばシリコン中に水素を導入することができる。しかし、欠陥の低減には水素がシリコンの格子位置に入り、シリコンとの結合が必要となる。この結合のために温度が必要であった。
 これに対して、水蒸気熱処理は、加水分解反応を利用して欠陥低減する方法である。n個水分子+シリコン欠陥系より、酸素-シリコン+n個水素分子系(あるいは水素-シリコン+n/2個水素分子+n/2個酸素分子系)の方が、エネルギー安定の場合、欠陥が低減される。大量の水分子を供給することにより、200℃程度の低温反応を実現してきた。
 一方、本実施の形態は、水蒸気熱処理の前に、水素プラズマあるいは水素ラジカル処理を行い、強制的に水素をシリコン中に導入することにより、水素+水分子+シリコン欠陥系の三状態系を形成する。主に水素がシリコンと結合する反応を水が媒介することにより、150℃以下の低温の加熱においてシリコンの欠陥低減を実現しているものと考えられる。
 図1に、プラスティック薄板上に成膜したアモルファスシリコンあるいは多結晶シリコンの薄膜の欠陥低減方法の実施の形態を模式的に示す。先ず、図1Aに示すように、プラスティック薄板1上にアモルファスシリコンあるいは多結晶シリコンによる半導体薄膜2を成膜する。この半導体薄膜2は、例えば低温スパッタ法などでアモルファスとして成膜することができる。また、半導体薄膜2は、アモルファス成膜した後、低温結晶化法により多結晶として成膜することができる。
 次に、図1Bに示すように、プラスティック薄板1上に半導体薄膜2を成膜した基板3を、第1の処理装置のチャンバー4内に配置し、基板温度を150℃以下にして水素プラズマ処理あるいは水素ラジカル処理を行う。すなわち、150℃以下に設定した基板3を、チャンバー4内の水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気5に曝す。これにより、半導体薄膜2内に水素を導入する。
 次に、図1Cに示すように、水素プラズマ処理あるいは水素ラジカル処理を終えた基板3を、第2の処理装置のチャンバー6内に配置し、基板温度を100℃~150℃にして水蒸気熱処理を行う。すなわち、100℃~150℃に設定した基板3を、シャンバー6内の水蒸気を含むガス雰囲気7に曝す。これにより、半導体薄膜2の欠陥低減が図られ、
半導体薄膜2における電気伝導度が改善される。
 これ以後、図示しないが、半導体薄膜2に所望のトランジスタなどの素子を形成して、プラスティック薄板1上に電子回路が形成されて成る電子デバイスを製造することができる。
 次に、本実施の形態の実証例を示す。
 試料として、石英基板上に形成した結晶化率0.88、膜厚50nmの多結晶シリコンを用意した。この多結晶シリコンにリン(P)イオンをドーズ量3×1013cm-2ドーピングしてレーザ結晶化と活性化を行った。
 [欠陥低減処理]
(1) 上記試料に対して水素プラズマ処理を行った。水素プラズマ処理は、25℃(常温)、150℃、270℃の温度、RF100W、20Paで、5分、10分、15分の処理を行った。
(2) 上記試料に対して高圧水蒸気熱処理を行った。高圧水蒸気熱処理は、150℃、0.3MPa、3時間と、270℃、1.3MPa、3時間を施した。
(3) 上記試料に対して、水素プラズマ処理の後、高圧水蒸気熱処理を行った。水素プラズマ処理は、25℃(常温)、RF100W、20Paで、5分、10分、15分の処理を行った。その後の高圧水蒸気熱処理は、100℃、1気圧、3時間と、150℃、0.3MPa、3時間と、270℃、1.3MPa、3時間を施した。
 [結果]
 欠陥低減処理(1)についての結果を図2に示す。▲印は、基板温度270℃のとき、■印は基板温度が150℃のとき、◆印は基板温度が常温(25℃)のときである。図2のグラフに示すように、基板温度270℃で水素プラズマ処理を施したときには、シリコン中の欠陥が終端されて、キャリア捕獲率が低下してキャリアが発生し、電気伝導率が約1S/cmに大きくなった。しかし、基板温度150℃、25℃の水素プラズマ処理では、15分の処理においても電気伝導率が基板温度270℃に比べて2桁以上小さかった。これは、200℃以下では欠陥低減が良好になされず、キャリア捕獲によって電気伝導率が低く抑えられていることを示している。
 欠陥低減処理(2)についての結果を、図3のグラフの時間ゼロ位置にて示す。▲印は基板温度270℃のとき、■印は基盤温度150℃のときである。ここに示すように、基板温度270℃の水蒸気熱処理で電気伝導率が0.05S/cmに大きくなった。これは水蒸気熱処理により欠陥低減がなされたことを示している。しかし、基板温度150℃の水蒸気熱処理では、電気伝導率は変化しなかった。水蒸気熱処理は反応速度が小さく、150℃、3時間の条件では欠陥の低減効果が顕著に表れなかった。
 欠陥低減処理(3)についての結果を図3に示す。▲印は基板温度270℃の水蒸気熱処理を施したとき、■印は基板温度150℃の水蒸気熱処理を施したときである。図3に示すように、まず水素プラズマ処理を25℃、RF100W,20Paで、5分、10分、15分、それぞれ処理した後、高圧水蒸気熱処理を150℃、0.37MPa、3時間と、270℃、1.3MPa、3時間を施したとき、顕著な電気伝導率の増大が観測された。基板温度150℃、270℃の処理共に、電気伝導率は1S/cmに大きくなり、基板温度270℃の水素プラズマ処理と同じレベルの欠陥低減効果が確認された。すなわち、基板温度が常温(25度)の水素プラズマ処理を施すことにより、基板温度150℃の低温水蒸気熱処理で欠陥低減を成し遂げられることが確認された。
 図4に、欠陥低減処理(3)において、まず水素プラズマ処理を25℃、RF100W
,20Paで、5分、10分、15分、それぞれ処理した後、高圧水蒸気熱処理を100℃、1気圧、3時間を施したときの結果を図4に示す。▲印は、高圧水蒸気熱処理を100℃、1気圧、3時間を施したときの電気伝導率を示す。◆印は、基板温度が常温(25℃)での水素プラズマ処理のみの電気伝導率を示す。▲印で示すように、水素プラズマ処理後の、100℃の水蒸気熱処理においても、電気伝導率が上昇し、半導体素子に応用可能なレベルの電気伝導率が得られることが確かめられた。
 上例では、水素プラズマ処理と水蒸気熱処理の組み合わせであったが、水素ラジカル処理と水蒸気熱処理の組み合わせでも、同様の傾向を示し、欠陥低減効果が得られ、電気伝導率の増大が認められる。
 また、上例では多結晶シリコン薄膜を試料としたが、その他、アモルファスシリコン、ZnO、InGaZnOについても、本実施の形態の欠陥低減方法を用いることにより、同様に欠陥が改善され、電気伝導率の増大を図ることができる。
 次に、シリコン薄膜に対して欠陥低減処理を行ったときの水素原子が含まれる濃度の変化を測定した。
 まず、試料を作成するため、スパッタリングで石英基板上にアモルファスシリコンフィルムを50nmの薄さで形成した。このアモルファスシリコンフィルムにXeClエキシマレーザーを照射して結晶化させ、結晶化率0.8のシリコン薄膜試料を得た。
(i)上記試料に対して水素プラズマ処理を行った。水素プラズマ処理は、室温の20Pa水素ガス中、RF電圧100Wの平行電極板間にて、0~120秒の処理を行った。
(ii)上記試料に対して、(i)の水素プラズマ処理の後、高圧水蒸気熱処理を行った。高圧水蒸気熱処理は、150℃、4.7×10Paの水蒸気中にて、6時間処理した。
 上記(i)又は(ii)の処理をした試料について、Secondary ion mass spectrometry (SIMS、2次イオン質量分析)及びラマン散乱法により、試料中に含まれる水素原子濃度を測定した。その結果を図5に示す。
 図5に示されるように、水素プラズマ処理によって、シリコン薄膜試料中の水素原子濃度が増加した。これは、水素プラズマ処理によって、シリコン薄膜中に水素原子が取り込まれてSi-H結合が形成されたものである。
また、水素プラズマ処理後の高圧水蒸気処理によって、シリコン薄膜試料中の水素原子濃度が最大1atomic%減少することが明らかとなった。これは、H0分子が分解して生じた酸素原子により、シリコン薄膜中のSi-H結合が切断され、新たにSi-OH又はSiO結合が生じたものと考えられる。
 次に、本発明の欠陥低減装置の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る欠陥低減装置は、半導体基体を水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す機能を有する第1の処理装置と、第1の処理装置で処理した半導体基体を水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す機能を有する第2の処理装置とを備えて構成される。さらに、第1の処理装置には、半導体基体の温度を150℃以下に設定する基体温度設定手段が配置される。また、第2の処理装置には、半導体基体の温度を100℃以上で150℃以下に設定する基体温度設定手段が配置される。
 図6~図8に、本実施の形態の第1の処理装置及び第2の処理装置の実施の形態を示す。
 図6は、第1の処理装置に係る水素ラジカル処理装置の実施の形態の概略構成図である。本実施の形態の水素ラジカル処理装置11は、水素プラズマを発生させるプラズマセル12と、プラズマセル12に一体に連結してプラズマセル12内で発生した水素プラズマ及び水素ラジカルを含むガス雰囲気のうち、水素ラジカル14だけを導入するチャンバー13とから構成される。プラズマセル12は、筒状体17の外周に高周波誘導コイル15が巻回され、チャンバー13との境界部分に例えば導電性の網状体からなる水素プラズマブロック部18が配置されて構成される。プラズマセル12では、水素ガス供給口16から筒状体17内に導入された水素ガスが、高周波誘導コイル15に供給される高周波電力、例えばRF100Wにより誘導加熱され水素プラズマが発生され、同時に水素ラジカルが発生する。水素プラズマの電離された水素イオン及び電子は水素プラズマブロック部18に吸収されてブロックされ、水素ラジカル14のみがチャンバー13内に導入される。チャンバー13内には、試料19、すなわち被処理基体である半導体基体を支持する試料ホルダー20が配置される。この試料ホルダー20には、図示しないが、試料19の基板温度を150℃以下に設定する基板温度設定手段、例えば加熱ヒータが内蔵されている。チャンバー13のプラズマセル12とは反対側の底部には、チャンバー13内を所要の気圧となるように排気部21が設けられ、例えばターボ分子ポンプ(TMP)により排気されるように構成される。
 この水素ラジカル処理装置11では、チャンバー13内の試料ホルダー20上に処理すべき半導体基体、例えばプラスティック薄板上に非単結晶シリコン薄膜が成膜された試料19を支持する。試料19は、試料ホルダー20にされている加熱ヒータにより150℃以下の温度に設定される。チャンバー13内をターボ分子ポンプ(TMP)により真空排気した後、水素ガス供給口16から水素ガスが導入される。導入された水素ガスは、高周波誘導コイル15を介して誘導加熱される。これにより、プラズマセル12内に水素プラズマが発生し、同時に水素ラジカルが発生する。このうち、水素ラジカル14のみが水素プラズマブロック部18を通過してチャンバー13内に導入され、試料19の非単結晶シリコン薄膜が水素ラジカル14に曝され、非単結晶シリコンに対し低温の水素ラジカル処理がなされる。
 図7は、第1の処理装置に係る水素プラズマ処理装置の実施の形態の概略構成図である。本実施の形態の水素プラズマ処理装置23は、水素プラズマを発生させるチャンバー24を有し、チャンバー24内に試料19を支持する試料ホルダー25と、試料ホルダー25に対向するプラズマ電極26とが配置されて成る。試料ホルダー25には、図示しないが試料19の基板温度を150℃以下に設定する基板温度設定手段、例えば加熱ヒータが内蔵されている。チャンバー24の上部にはチャンバー24内に水素ガスを供給する水素ガス供給口27が設けられ、チャンバー24の下部にはチャンバー内を真空排気するための排気口28が設けられる。プラズマ電極には、高周波電力、例えばRF300Wが印加される。
 この水素プラズマ処理装置23では、チャンバー24内の試料ホルダー25上に処理すべき半導体基体、例えばプラスティック薄板上に非単結晶シリコン薄膜が成膜された試料19を支持する。試料19は、試料ホルダー25に内蔵されている加熱ヒータにより150℃以下の温度に設定される。チャンバー24内を排気口28を通じて真空排気した後、水素ガス供給口26から水素ガスが導入される。一方、プラズマ電極26に高周波電力が印加されることにより、プラズマ電極26と試料19との間に、水素プラズマ29が発生する。試料19の非単結晶シリコン薄膜はこの水素プラズマ29に曝されることにより、非単結晶シリコン薄膜に対し低温の水素プラズマ処理がなされる。
 図8は、第2の処理装置に係る水蒸気熱処理装置の実施の形態の概略構成図である。本実施の形態の水蒸気熱処理装置31は、水蒸気32が発生するチャンバー33と、チャンバー32内を加熱し、かつ試料19の基板温度を設定する加熱手段である加熱ヒータ34と、チャンバー33内に水35を導入するための水供給部36とを有して成る。チャンバー33は、加熱ヒータ34上に配置され、内部が仕切り板37で上下2分割されている。仕切り板37には、一部に上下のチャンバー部33A及び33Bを連通する連通口38が設けられる。被処理基体である試料19は、下チャンバー部33Bに配置される。水供給部26は、上部に氷29を収容する氷収容部41が設けられる。
 この水蒸気熱処理装置31では、下チャンバー33B内に処理すべき半導体基体、例えばプラスティック薄板上に非単結晶シリコン薄膜が成膜された試料19が配置される。氷収容部41内の氷29が溶けて、その水35が上チャンバー33A内に供給されると、上チャンバー33A内は水蒸気32を含むガス雰囲気で満たされ、その水蒸気32が仕切り板37の連通口38を通じて下チャンバー33Bに導入される。このとき、加熱ヒータ34による加熱で、チャンバー内の水蒸気を含むガス雰囲気の蒸気圧分圧は1気圧~飽和蒸気圧に設定され、試料19の基板温度が100℃~150℃に設定される。仕切り板37によって水滴が試料19へかかるのを防いでいる。試料19の非単結晶シリコン薄膜は水蒸気に曝され、非単結晶シリコン薄膜に対し水蒸気熱処理がなされる。
 本実施の形態に係る半導体基体の欠陥低減装置は、水素ラジカル処理装置11と水蒸気熱処理装置31との組み合わせで構成することができる。また、本実施の形態に係る半導体基体の欠陥低減装置は、水素プラズマ処理装置23と水蒸気熱処理装置31との組み合わせで構成することができる。図6~図8に示す各装置は、既存の装置を適用できる。
 本実施の形態によれば、欠陥低減方法として、まず水素プラズマ処理あるいは水素ラジカル処理を行った後、水蒸気熱処理を行うことにより、150℃以下の低温処理で欠陥を低減することができる。従って、ガラス転移温度Tgが150℃以下の例えばプラスティック基板上に成膜した半導体薄膜に対する欠陥低減を、プラスティック基板に熱的影響を
与えることなく、行うことができる。また、耐熱性の低いガラス基体上に成膜した半導体薄膜にたいしても、低温処理で欠陥低減を行うことができる。本実施の形態の欠陥低減方法は、例えば多結晶シリコン薄膜トランジスタ(TFT)の伝導度改善のための改質プロセスに適用できる。
 また、本実施の形態に係る半導体基体の欠陥低減装置は、水素プラズマあるいは水素ラジカル処理装置と、水蒸気熱処理装置とを組み合わせた構成で、150℃以下の低温処理で半導体基体の欠陥を低減することができる。この組み合わせによる欠陥低減装置は、何ら特別な装置を開発しなくても、既存の水素プラズマ処理装置あるいは水素ラジカル処理装置と既存の水蒸気熱処理装置を組み合わせで、簡便に構成することができる。
 1・・プラスティック薄板、2・・半導体薄膜、3・・基板、4・・第1の処理装置のチャンバー、5・・水素プラズマあるいは水素ラジカルを服務ガス雰囲気、6・・第2の処理装置のチャンバー、7・・水蒸気を含むガス雰囲気、11・・水素ラジカル処理装置、23・・水素プラズマ処理装置、31・・水蒸気熱処理装置

Claims (9)

  1.  半導体基体を、水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す処理をした後、
     前記半導体基体を、水蒸気を含むガス雰囲気に曝す処理を行う
     ことを特徴とする半導体基体の欠陥低減方法。
  2.  前記水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す処理時の前記半導体基体の温度が、150℃以下である
     ことを特徴とする請求項1記載の半導体基体の欠陥低減方法。
  3.  前記水蒸気を含むガス雰囲気に曝す処理時の前記半導体基体の温度が100℃以上で150℃以下である
     ことを特徴とする請求項2記載の半導体基体の欠陥低減方法。
  4.  前記水蒸気を含むガス雰囲気に曝す処理時の前記半導体基体の温度が100℃以上で150℃以下である
     ことを特徴とする請求項1記載の半導体基体の欠陥低減方法。
  5.  前記半導体基体が非単結晶半導体である
     ことを特徴とする請求項1記載の半導体基体の欠陥低減方法。
  6.  前記半導体基体がアモルファスシリコンである
     ことを特徴とする請求項1記載の半導体基体の欠陥低減方法。
  7.  前記半導体基体が多結晶シリコンである
     ことを特徴とする請求項1記載の半導体基体の欠陥低減方法。
  8.  半導体基体を水素プラズマあるいは水素ラジカルを含むガス雰囲気に曝す機能を有する第1の処理装置と、
     前記第1の処理装置で処理した前記半導体基体を水蒸気を含むガス雰囲気に曝す機能を有する第2の処理装置とを備えて成る
     ことを特徴とする半導体基体の欠陥低減装置。
  9.  前記第1の処理装置に前記半導体基体の温度を150℃以下に設定する基体温度設定手段が配置され、
     前記第2の処理装置に前記半導体基体の温度を100℃以上で150℃以下に設定する基体温度設定手段が配置されて成る
     ことを特徴とする請求項8記載の半導体基体の欠陥低減装置。
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