WO2010021391A1 - イオン性化合物及びその製造方法、並びに、これを用いたイオン伝導性材料 - Google Patents
イオン性化合物及びその製造方法、並びに、これを用いたイオン伝導性材料 Download PDFInfo
- Publication number
- WO2010021391A1 WO2010021391A1 PCT/JP2009/064678 JP2009064678W WO2010021391A1 WO 2010021391 A1 WO2010021391 A1 WO 2010021391A1 JP 2009064678 W JP2009064678 W JP 2009064678W WO 2010021391 A1 WO2010021391 A1 WO 2010021391A1
- Authority
- WO
- WIPO (PCT)
- Prior art keywords
- ionic compound
- cyanide
- compound
- ionic
- tetracyanoborate
- Prior art date
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F9/00—Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
- C07F9/02—Phosphorus compounds
- C07F9/547—Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
- C07F9/6564—Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having phosphorus atoms, with or without nitrogen, oxygen, sulfur, selenium or tellurium atoms, as ring hetero atoms
- C07F9/6568—Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having phosphorus atoms, with or without nitrogen, oxygen, sulfur, selenium or tellurium atoms, as ring hetero atoms having phosphorus atoms as the only ring hetero atoms
- C07F9/65688—Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having phosphorus atoms, with or without nitrogen, oxygen, sulfur, selenium or tellurium atoms, as ring hetero atoms having phosphorus atoms as the only ring hetero atoms the ring phosphorus atom being part of a phosphonium compound
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D233/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
- C07D233/54—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D233/56—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring carbon atoms
- C07D233/58—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring carbon atoms with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring nitrogen atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F5/00—Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic System
- C07F5/02—Boron compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F5/00—Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic System
- C07F5/02—Boron compounds
- C07F5/022—Boron compounds without C-boron linkages
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B1/00—Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
- H01B1/06—Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
- H01B1/12—Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances organic substances
- H01B1/122—Ionic conductors
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Abstract
Description
本発明のイオン性化合物は、下記一般式(I)で表されるイオン性化合物であって、当該イオン性化合物100mol%に対して、フッ素原子を含有する不純物の含有量が3mol%以下であるところに特徴を有する。
次に、本発明のイオン性化合物の製造方法について説明する。
本発明のイオン性化合物の製造方法は、下記一般式(I)で表されるテトラシアノボレートイオンを有するイオン性化合物の製造方法であって、Ma(CN)n(Maは、Zn2+,Ga3+,Pd2+,Sn2+,Hg2+,Rh2+,Cu2+およびPb+のいずれかを示し、nは1~3の整数である)と、ホウ素化合物、を含む出発原料を反応させるところに特徴を有する。
上記シアン化物Ma(CN)nの中でも好ましいものは、Zn(CN)2,Ga(CN)3,Pd(CN)2,Sn(CN)2,Hg(CN)2およびCu(CN)2よりなる群から選ばれる少なくとも1種である。
上記ホウ素化合物としては、ホウ素を含むものであれば特に限定はされない。例えば、McBXc 4(Mcは、水素原子又はアルカリ金属原子、Xcは、水素原子、水酸基若しくはハロゲン原子を表す。以下、同様。)、BXc 3、BXc 3-錯体、B(OR13)3(R13は、水素原子、若しくはアルキル基を示す。以下、同様。)、B(OR13)3-錯体、Na2B4O7、ZnO・B2O3およびNaBO3よりなる群から選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい。
次に、第2の製造方法について説明する。本発明の第2のイオン性化合物の製造方法とは、下記一般式(VI)で表されるシアン化アンモニウム系化合物と、ホウ素化合物とを反応させて下記一般式(I)で表されるイオン性化合物を得るところに特徴を有するものである。
まず、上記一般式(VI)で表されるシアン化アンモニウム系化合物について説明する。
本発明の第2の製造方法では、上記シアン化アンモニウム系化合物とホウ素化合物とを含む出発原料を反応させることで、上記一般式(I)で表されるイオン性化合物を合成する。上記ホウ素化合物としては、ホウ素を含む化合物であれば特に限定はされず、上記第1の製造方法と同様のものが使用できる。
本発明のイオン性化合物の第3の製造方法とは、トリメチルシリルシアニド(TMSCN)と、アミン及び/又はアンモニウム塩と、ホウ素化合物とを反応させて下記一般式(I)で表されるイオン性化合物を得るところに特徴を有するものである。
まず、出発原料であるトリメチルシリルシアニドから説明する。
TMSX1+HCN+Et3N→TMSCN+Et3NHX1 (XI-1)
TMS-NH-TMS+2HCN→2TMSCN+NH3 (XI-2)
TMSX1+[TMS-NH-TMS]+3HCN→3TMSCN+NH4X1 (XI-3)
4TMSCN+BX2 3+R4NX3→R4N[TCB]+3TMSX2+TMSX3 (XI-4)
(X2、X3は、OR、ハロゲン原子または水酸基を表す)
本発明の第3の製造方法では、上記TMSCNと、アミン及び/又はアンモニウム塩と、ホウ素化合物とを含む出発原料を反応させることにより、上記一般式(I)で表されるイオン性化合物を合成する。上記ホウ素化合物としては、ホウ素を含む化合物であれば特に限定はされず、上記第1の製造方法と同様のものが使用できる。
本発明において上記TMSCNとホウ素化合物との反応は、アミン及び/又はアンモニウム塩の存在下で行う。アミンは反応系内でアンモニウム塩となり、生成したアンモニウム塩が、反応系内で別途生成しているトリメチルシリルをカチオンとするTCB化合物のトリメチルシリルカチオンと交換することで、TCBを含む安定なイオン性化合物を収率よく得ることができる。また、アミン及び/又はアンモニウム塩を用いるため、カチオン交換反応を行うことなく、一段階でアンモニウムをカチオン成分とするイオン性化合物を得ることができる。
次に、第4の製造方法について説明する。本発明のイオン性化合物の第4の製造方法とは、シアン化水素と、アミンと、ホウ素化合物とを反応させて下記一般式(I)で表されるイオン性化合物を得るところに特徴を有するものである。
上述のように、本発明第4の製造方法では、シアン源としてシアン化水素を使用する。シアン化水素は、気体であっても、また、液体であってもよく、さらに、シアン化水素を水または有機溶媒に溶解した溶液として用いることもできる。なお、取り扱い性のよさからは液体又は溶液状のシアン化水素を用いるのが好ましい。
次に、アミンについて説明する。第4の製造方法では、アミンを出発原料として用いる。本発明で使用可能なアミンとしては、上記一般式(XII)で表されるアミンが好ましく、具体的なアミンとしては、上記第3の製造方法で用いるものと同様のものが挙げられる。
第4の製造方法では、上記シアン化水素と、アミンと、ホウ素化合物とを含む出発原料を反応させることで、上記一般式(I)で表されるイオン性化合物を合成する。上記ホウ素化合物としては、ホウ素を含む化合物であれば特に限定はされず、上記第1の製造方法と同様のものが使用できる。
本発明法により得られたイオン性化合物は、さらに、カチオン交換反応を行ってもよい。後述するように、本発明に係るイオン性化合物の特性はカチオン種に依存するので、カチオン交換を行うことで、特性の異なるイオン性化合物を容易に得ることができる。
本発明の製造方法は、さらに、上記第1から第4の製造方法により得られた生成物(イオン性化合物)と、酸化剤とを接触させる工程を含むものであるのが好ましい。上記第1から第4の製造方法に続けてカチオン交換反応を行う場合、生成物であるイオン性化合物と酸化剤との接触は、カチオン交換反応前後のいずれで行ってもよく、また、カチオン交換反応前後の両方で行ってもよい。
上記酸化剤処理に用いる酸化剤としては、過酸化水素、過塩素酸ナトリウム、過酢酸、メタクロロ過安息香酸(mCPBA)などの過酸化物、過マンガン酸カリウム、酸化マンガンなどのマンガン化合物、二クロム酸カリウムなどのクロム化合物、塩素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素などの含ハロゲン化合物、硝酸、クロラミンなどの無機窒素化合物、酢酸、四酸化オスミウムなどが挙げられる。これらの中でも過酸化物が好ましく、過酸化水素、過塩素酸ナトリウムがより好ましい。特に、酸化剤に過酸化水素を用いた場合には、塩化物イオン(Cl-)、シアン酸イオン(NCO-)などの不純物が過酸化水素水層に効率よく分配され、イオン性化合物の抽出効率が向上するので特に好ましい。また、過酸化水素を用いた場合には、不純物のうち吸湿性のものや、水和しやすい成分が過酸化水素水層に効率よく分配されるため、イオン性化合物の純度が上がると同時に、イオン性化合物中の水分量も容易に低減できる。
本発明の製造方法では、イオン性化合物中の不純物量を一層低減させるため、上記酸化剤処理以外の従来公知の精製方法を採用してもよい。従来公知の精製方法としては、例えば、水、有機溶媒、およびこれらの混合溶媒での洗浄;吸着精製法;再沈殿法;分液抽出法;再結晶法;晶析法;クロマトグラフィーによる精製法などが挙げられる。これらの精製法は組み合わせて行ってもよい。
本発明に係るイオン性化合物Kt[B(CN)4]mは、カチオン[Kt]m+を選択することで、100℃以下で液体の状態をとるイオン性液体となる点が特徴の一つとして挙げられる。したがって、上記製造方法により得られる本発明に係るイオン性化合物は、一次電池、リチウム(イオン)二次電池や燃料電池などの充放電機構を有する電池、電解コンデンサ、電気二重層キャパシタ、太陽電池、エレクトロクロミック表示素子、電気化学式ガスセンサなどの電気化学デバイスを構成する材料として好適に用いられる。
上述のように、本発明のイオン性化合物は、[B-(CN)4]-で表されるテトラシアノボレートをアニオンとして含むものであるが、上記アニオン以外に、下記一般式(XVI)で表されるアニオンを有するイオン性化合物を含むイオン伝導性材料も本発明に含まれる。
リチウム二次電池は、正極、負極、正極と負極との間に介在するセパレータ及び本発明のイオン伝導性材料を用いてなるイオン伝導体を基本構成要素として構成されるものである。この場合、本発明に係る電解液用材料には電解質としてリチウム塩が含有されていることになる。このようなリチウム二次電池としては、水電解質以外のリチウム二次電池である非水電解質リチウム二次電池であることが好ましい。このリチウム二次電池は、後述する負極活物質としてコークスを用い、正極活物質としてCoを含有する化合物を用いたものであるが、このようなリチウム二次電池おいて、充電時には、負極においてC6Li→6C+Li+eの反応が起こり、負極表面で発生した電子(e)は、電解液中をイオン伝導して正極表面に移動し、正極表面では、CoO2+Li+e→LiCoO2の反応が起こり、負極から正極へ電流が流れることになる。放電時には、充電時の逆反応が起こり、正極から負極へ電流が流れることになる。このように、イオンによる化学反応により電気を蓄えたり、供給したりすることとなる。
電解コンデンサは、陽極箔、陰極箔、陽極箔と陰極箔との間に挟まれたセパレータである電解紙、リード線及び本発明のイオン伝導性材料を用いてなるイオン伝導体を基本構成要素として構成されているものである。このような電解コンデンサとしては、アルミ電解コンデンサが好適である。このようなアルミ電解コンデンサとしては、電解エッチングで細かな凹凸を作って粗面化したアルミ箔の表面に電解陽極酸化によって形成した薄い酸化被膜(酸化アルミニウム)を誘電体とするものが好適である。
電気二重層キャパシタは、負極、正極及び本発明のイオン伝導性材料を用いてなるイオン伝導体を基本構成要素として構成されているものであり、好ましい形態としては、対向配置した正極及び負極からなる電極素子に、イオン伝導体である電解液を含ませたものである。
リチウムイオンキャパシタとは、一般的な電気二重層キャパシタの原理を使いながら負極材料としてリチウムイオン吸蔵可能な炭素系材料を使い、そこにリチウムイオンを添加することでエネルギー密度を向上させたキャパシタであり、正極と負極とで充放電の原理が異なり、リチウムイオン二次電池の負極と電気二重層の正極を組み合わせた構造を持っている。
Varian社製「Unity Plus」(400MHz)を用いて、1H-NMRおよび13C-NMRスペクトルを測定し、プロトンおよびカーボンのピーク強度に基づいて試料の構造を分析した。11B-NMRスペクトルの測定には、Bruker社製「Advance 400M」(400MHz)を使用した。
下記実施例で得られたイオン性化合物をγ-ブチロラクトン(GBL)に溶解させ、濃度35質量%のイオン性化合物溶液を調製した。
イオン伝導度の測定と同様にして35質量%のイオン性化合物溶液を調製した。
下記合成例で得られたイオン性化合物10mgをアルミパンに入れ、5℃/minで昇温し、初期質量から2%減少したときの温度を示差熱熱重量同時測定装置(セイコーインスツルメンツ社製「EXSTAR6000 TG/DTA」)を用いて測定した。
実施例1では、出発原料にシアン化物Ma(CN)nを用いて、テトラシアノボレートを含むイオン性化合物を合成した。
攪拌装置、滴下漏斗、および、還流管を備えた容量50mlのフラスコ内を窒素置換し、窒素雰囲気下室温で、ここに、テトラブチルアンモニウムブロミド5.1mg(15.8mmol)、シアン化亜鉛(II)9.26g(78.9mmol)、トルエン10ml、三臭化ホウ素2.8g(11.2mmol)を加えた後、130℃のオイルバスで内容物を加熱しながら2日間攪拌した。2日後、フラスコ内のトルエンを減圧留去し、黒色固体を得た。得られた固体を乳鉢で粉砕した後、攪拌装置を備えたビーカーに入れ、ここにクロロホルム200mlを2回加えて、生成物をクロロホルム層に抽出した。次いで、得られたクロロホルム溶液を分液ロートに移し、200mlの水で洗浄した後、有機層を分離し、エバポレーターで濃縮し、油状の粗生成物を得た。これを、中性アルミナを充填剤とするカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、ジエチルエーテルとクロロホルムの混合溶液)で精製し、生成物の含まれる留分を分取し、溶媒を留去し、乾固させて、生成物であるテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(黄色固体、収量:1.4g(3.9mmol)収率:35%、融点:90℃)。
1H-NMR(d6-DMSO):δ 3.16(m,8H),1.56(m,8H),1.30(ddq,J=11Hz,J=11Hz,J=7.2Hz,8H),0.92(t,J=7.2Hz、12H)
13C-NMR(d6-DMSO):δ 121.9(m),57.7(s),39.1(s),19.4(s),13.7(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
テトラブチルアンモニウムブロミドの代わりに1-エチル-3-メチルイミダゾリウムブロミド3.0g(15.8mmol)を用いたこと以外は合成例1-1と同様の操作を行い、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラシアノボレートを得た(黄色油状物、収量:1.0g(4.4mmol)、収率:38%、融点:15℃)。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 8.41(s,1H),7.34(d,J=21.6Hz,2H),3.81(s,3H),1.45(t,J=7.2Hz,3H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 136.5(s),132.2(m),122.9(s),45.8(s),36.8(s),15.4(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
テトラブチルアンモニウムブロミドの代わりにトリエチルアンモニウムブロミド2.9g(15.8mmol)を用いたこと以外は合成例1-1と同様の操作を行い、トリエチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(黄色固体、収量:1.0g(4.5mmol)、収率:40%、融点:150℃)。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 8.83(s,1H),3.10(q,J=7.2Hz,6H),1.17(t,J=7.2Hz,9H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9(m),46.0(s),8.8(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
テトラブチルアンモニウムブロミドの代わりにトリエチルメチルアンモニウムブロミド3.1g(15.8mmol)を用いたこと以外は合成例1-1と同様の操作を行い、トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(黄色固体、収量:1.2g(5.0mmol)、収率:45%、融点:115℃)。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 3.23(q,J=6.8Hz,6H),2.86(s,3H),1.18(t,J=6.8Hz,9H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 122.5(m),55.2(s),46.2(s),7.7(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
テトラブチルアンモニウムブロミドの代わりにテトラエチルアンモニウムブロミド3.3g(15.8mmol)を用いたこと以外は合成例1-1と同様の操作を行い、テトラエチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(黄色固体、収量:1.1g(4.5mmol)、収率:40%)。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 3.21(q,J=7.4Hz,8H),1.50(tt,J=7.4Hz,12H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9(m),51.5(s),7.4(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
テトラブチルアンモニウムブロミドの代わりにテトラブチルアンモニウムクロリド4.4g(15.8mmol)を用いたこと以外は合成例1-1と同様の操作を行い、テトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(黄色固体、収量:1.6g(4.5mmol)、収率:40%、融点:90℃)。
攪拌装置、滴下漏斗、および、還流管を備えた容量50mlのフラスコ内を窒素置換し、窒素雰囲気下室温で、ここに、テトラブチルアンモニウムブロミド5.1g(15.8mmol)、シアン化亜鉛(II)9.26g(78.9mmol)、1.0Mの三塩化ホウ素p-キシレン溶液11.2ml(11.2mmol)を加えた後、150℃のオイルバスで2日間内容物を加熱しながら攪拌した。2日後、フラスコ内の有機溶媒を減圧留去し、黒色固体を得た。得られた固体を乳鉢で粉砕した後、攪拌装置を備えたビーカーに入れ、ここにクロロホルム200mlを2回加えて、生成物をクロロホルム層に抽出した。次いで、得られたクロロホルム溶液を分液ロートに移し、200mlの水で洗浄した後、有機層を分離し、エバポレーターで濃縮し、油状の粗生成物を得た。これを、中性アルミナを充填剤とするカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、ジエチルエーテルとクロロホルムの混合溶液)で精製し、生成物の含まれる留分を分取し、溶媒を留去し、乾固させて、生成物であるテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(黄色固体、収量:2.4g(6.8mmol)収率:61%、融点:90℃)。
攪拌装置、滴下漏斗、および、還流管を備えた容量100mlの三口フラスコに、室温で、シアン化カリウム10.4g(160mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド10.2g(32mmol)、三臭化ホウ素5.7g(22.7mmol)およびトルエン18.9g(205mmol)を加えた後、130℃のオイルバスで内容物を加熱し還流させながら7日間攪拌した。7日後、フラスコ内のトルエンを減圧留去し、ここに100mlのクロロホルムを加え、室温で30分間攪拌した。次いで、溶液をろ過して沈殿物を除去した後、ろ液を濃縮し、油状の粗生成物を得た。これを、中性アルミナを充填剤とするカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、ジエチルエーテル:クロロホルム=1:1(体積比))で精製したが、テトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートは全く生成しておらず、出発原料であるテトラブチルアンモニウムブロミドが残存していることが確認された。
合成例1-2で合成した1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラシアノボレートと、不純物として1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(EtMeImBF4)(有機合成用、和光純薬工業株式会社より入手)とを下記表2に示す組成で混合した混合物について、熱分解開始温度を測定した。なお、測定は、下記熱分解開始温度の測定2に従って行った。結果を表2に示す。
下記表2に示す組成を有するイオン性化合物5mgをアルミパンに入れ、230℃までは10℃/min、230℃から350℃までは0.5℃/minで昇温し、初期質量から2%減少したときの温度を示差熱熱重量同時測定装置(セイコーインスツルメンツ社製「EXSTAR6000 TG/DTA」)を用いて測定した。
末端水素基を有するエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合体90部に、合成例1-2で合成した1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラシアノボレートを導電性付与剤として10部加え、温度70℃で加熱混練し、樹脂組成物を得た。
合成例1-2で合成した1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラシアノボレートの流動点、動粘度および摩擦係数を評価した。
合成例2では、出発原料にシアン化アンモニウム化合物を用いて、テトラシアノボレートをアニオンとするイオン性化合物を合成した。
攪拌装置、及び、滴下漏斗を備えた容量2lのフラスコに、塩化メチレン200ml、テトラブチルアンモニウムスルホキシド67.6g(200mmol)を入れて攪拌した後、この溶液に4M NaOH水溶液50mlを加え、攪拌した。この塩化メチレン溶液に、予め、水20mlに溶解させたシアン化ナトリウム10g(204mmol)を滴下ロートより滴下して加えた後、室温(25℃)で、30分攪拌した。得られた懸濁液をろ過し、ろ液を濃縮し、油状の粗テトラブチルアンモニウムシアニド58.7gを得た。
攪拌装置、滴下漏斗、及び、還流管を備えた容量50mlのフラスコ内を窒素置換し、窒素雰囲気下室温でテトラブチルアンモニウムブロミド0.64g(2.0mmol)、テトラブチルアンモニウムシアニド2.65g(9.9mmol)、三臭化ホウ素0.35g(1.4mmol)、トルエン1.4mlを加えた後、130℃のオイルバスで内容物を加熱しながら2日間攪拌した。2日後、フラスコ内のトルエンを減圧留去し、黒色固体を得た。
イオン伝導度(25℃):0.009S/cm
熱分解開始温度:210℃
電位窓:-3.2V~2.0V
1H-NMR(d6-DMSO):δ3.16(m,8H),1.56(m,8H),1.30(ddq,J=11Hz,J=11Hz,J=7.2Hz,8H),0.92(t,J=7.2Hz、12H)
13C-NMR(d6-DMSO):δ121.9(m),57.7(s),39.1(s),19.4(s),13.7(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ-39.6(s)
三臭化ホウ素の代わりに三塩化ホウ素1.4ml(1.4mmol、1M p-キシレン溶液、アルドリッチ社製)を用い、トルエンを用いなかったこと以外は、合成例2-1と同様の操作を行い、生成物であるテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(黄色固体、収量:0.21g(0.6mmol)、収率:42%、融点:90℃)。
テトラブチルアンモニウムブロミドを用いなかったこと以外は合成例2-2と同様の操作を行い、生成物であるテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(黄色固体、収量:0.18g(0.5mmol)、収率:35%、融点:90℃)。
攪拌装置、滴下漏斗、及び、還流管を備えた容量50mlのフラスコ内を窒素置換し、窒素雰囲気下室温でテトラブチルアンモニウムブロミド0.64g(2.0mmol)、テトラブチルアンモニウムシアニド1.65g(6.2mmol)、ホウ酸トリエチル0.20g(1.4mmol)、ジメチルスルホキシド1.4mlを加えた後、170℃のオイルバスで内容物を加熱しながら2日間攪拌した。2日後、フラスコ内の有機溶媒を減圧留去し、黒色固体を得た。
攪拌装置、滴下漏斗、及び、還流管を備えた容量2lのフラスコに、原料合成で得られた未精製のテトラブチルアンモニウムシアニド58.7g、テトラブチルアンモニウムブロミド11.6g(36.3mmol)を加え、フラスコ内を窒素置換した後、滴下漏斗より1M三塩化ホウ素 p-キシレン溶液26ml(26mmol)を室温で系内に滴下した。反応液を150℃に加熱しながら2日間攪拌した後、溶媒を留去し、得られた残渣を、中性アルミナを充填剤とするカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロエタンとジエチルエーテルを1:1(体積比)で混合した混合溶媒)により精製し、テトラブチルアンモニウムシアノボレートを得た(収量:3.2g(9mmol)、収率:35%)。
攪拌装置、滴下漏斗、及び、還流管を備えた容量50mlのフラスコ内を窒素置換し、窒素雰囲気下、室温で、テトラブチルアンモニウムブロミド0.65g(2.0mmol)、テトラブチルアンモニウムシアニド2.98g(11.0mmol)および1M三塩化ホウ素 p-キシレン溶液2.0ml(2.0mmol)を加えた後、150℃のオイルバスで内容物を加熱しながら2日間攪拌した。その後、溶媒を留去して黒色の個体を得た。
テトラブチルアンモニウムブロミドを用いなかったこと、テトラブチルアンモニウムシアニドの代わりにトリエチルメチルアンモニウムシアニド1.56g(11mmol)を用いたこと以外は合成例14と同様の操作を行い、生成物としてトリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et3MeNTCB)を得た(淡黄色固体、収量:0.23g(1mmol)、収率:50%、融点:115℃)。生成物は、合成例1-4と同様のNMRデータを示していた。
実施例3では、出発原料としてトリメチルシリルシアニドを用い、テトラシアノボレートを含むイオン性化合物を合成した。
攪拌装置、還流管および抜き出し装置、滴下ロートを備えた容量1Lのなすフラスコに、予め加熱乾燥しておいたトリエチルメチルアンモニウムクロリド(Et3MeNCl)30.3g(200mmol)を加えた。容器内を窒素置換した後、トリメチルシリルシアニド(TMSCN)109.0g(1100mmol)を室温で加え、攪拌し、混合した。次いで、滴下ロートから三塩化ホウ素の1mol/L p-キシレン溶液200mL(200mmol)をゆっくり滴下した。滴下終了後、反応容器を150℃まで加熱し、副生するトリメチルシリルクロリド(TMSCl、沸点:約57℃)を還流抜き出し部から抜き出しながら反応を行った。
イオン伝導度(25℃):0.018S/cm
熱分解開始温度:280℃
電位窓:-3.2V~2.0V
1H-NMR(d6-DMSO)δ 3.23(q,J=6.8Hz,6H),2.86(s,3H),1.18(t,J=6.8Hz,9H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 112.5(m),55.2(s),46.2(s),7.7(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
活性炭濾過の代わりにカラムクロマトグラフィーによる精製を行ったこと以外は、合成例3-1と同様にして、トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレート(淡黄色固体)を得た(収量:37.9g(164mmol)、収率:82%、融点:115℃)。
合成例3-1において用いたEt3MeNClの代わりにテトラブチルアンモニウムブロミド64.5g(200mmol)を用いたこと以外は、合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として白色固体のテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:60.0g(196mmol)、収率:98%、融点:90℃)。生成物は、合成例1-1と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
イオン伝導度(25℃):0.009S/cm
熱分解開始温度:210℃
電位窓:-3.2V~2.0V
Et3MeNClの代わりに1-エチル-3-メチルイミダゾリウムブロミド38.2g(200mmol)を用いたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、生成物として淡黄色液体の1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラシアノボレートを得た(収量:24.9g(110mmol)、収率:55%、融点:15℃)。生成物は、合成例1-2と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
イオン伝導度(25℃):0.021S/cm
熱分解開始温度:330℃
電位窓:-2.4V~2.0V
Et3MeNClの代わりにトリエチルアミン20.2g(200mmol)を用いたこと以外は合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として淡黄色固体のトリエチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:23.8g(110mmol)、収率:60%、融点:150℃)。生成物は、合成例1-3と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
イオン伝導度(25℃):0.018S/cm
熱分解開始温度:285℃
電位窓:-1.7V~2.0V
Et3MeNClの代わりにトリエチルアンモニウムクロリド27.5g(200mmol)を用いたこと以外は合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として淡黄色固体のトリエチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:23.8g(110mmol)、収率:60%、融点:150℃)。生成物は、合成例3-5と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
Et3MeNClの代わりにテトラエチルアンモニウムクロリド33.1g(200mmol)を用いたこと以外は合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として白色固体のテトラエチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:46.6g(190mmol)、収率:95%、融点:150℃)。生成物は、合成例1-5と同様のNMRスペクトルを示していた。
イオン伝導度(25℃):0.015S/cm
熱分解開始温度:220℃
電位窓:-3.0V~2.0V
なすフラスコの代わりに1Lの耐圧容器(ステンレス鋼製、5kPaの加圧条件下で使用可能)を用い、反応中に副生するTMSClを抜き出さなかったこと以外は、合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として淡黄固体のテトラエチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:33.3g(144mmol)、収率:72%、融点:115℃)。なお、得られた生成物は、合成例3-1と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
三塩化ホウ素の代わりに、ホウ酸トリメチル20.8g(200mmol)を用い、反応容器を170℃まで加熱したこと以外は合成例3-3と同様の操作を行い、生成物として白色固体のテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:50.0g(140mmol)、収率:70%、融点:90℃)。なお、得られた生成物は、合成例3-3と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
三塩化ホウ素の代わりに、ホウ酸トリエチル29.2g(200mmol)を用い、反応容器を170℃まで加熱したこと以外は合成例3-3と同様の操作を行い、生成物として白色固体のテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:50.0g(140mmol)、収率:70%、融点:90℃)。なお、得られた生成物は、合成例3-3と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
三塩化ホウ素の代わりに、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体28.4g(200mmol)を用い、反応容器を170℃まで加熱したこと以外は合成例3-3と同様の操作を行い、生成物として白色固体のテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:53.6g(150mmol)、収率:75%、融点:90℃)。なお、得られた生成物は、合成例3-3と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
p-キシレンの代わりに、酢酸ブチルを用いた以外は合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として淡黄色固体のトリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:27.7g(120mmol)、収率:55%、融点:115℃)。なお、得られた生成物は、合成例3-1と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
合成例3-1と同様の反応を行い、還流抜き出し部から抜き出したTMSCl69.5g(640mmol)を、攪拌装置を備えたフラスコ(容量500mL)に加え、次いで、室温(25℃)で、トリエチルアミン64.7g(640mmol)およびシアン化水素17.3g(640mmol)を加え、一晩攪拌した。得られた生成物を蒸留しTMSCNを得た(無色液体、収量:57.1g(576mmol)、収率:90%)。
Et3MeNAClの代わりにテトラメチルアンモニウムクロリド21.9g(200mmol)を用いたこと以外は合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として白色固体のテトラメチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:26.5g(140mmol)、収率:70%)。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 3.08(s,12H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9(m),55.3(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
Et3MeNClの代わりにアンモニウムクロリド10.7g(200mmol)を用いたこと以外は合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として白色固体のアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:8.0g(60mmol)、収率:30%)。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 6~7(broad,4H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9(m)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
Et3MeNClの代わりにトリブチルアンモニウムクロリド44.4g(200mmol)を用いたこと以外は合成例3-1と同様の操作を行い、生成物として黄色固体のトリブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:48.2g(160mmol)、収率:80%)。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 2.98(m,6H),1.4~1.8(m,6H),1.2~1.3(m,6H),0.94(m,9H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9(m),52.7(s),26.2(s),20.3(s),14.4(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
攪拌装置を備えた容量500mlのビーカーに、合成例3-16で得られたトリブチルアンモニウムテトラシアノボレート48.2g(160mmol)、酢酸ブチル200g、水酸化リチウム1水和物4.6g(192mmol)および超純水200gを加え、1時間攪拌した。その後、混合液を分液ロートに移し、静置すると、混合液は2層に分離した。この内、下層(水層)を分離、濃縮して得られた淡黄色固体をアセトニトリル200gと混合し、攪拌した。その後、得られた溶液をメンブレンフィルター(0.2μm、PTFE製)でろ過し、溶媒を留去することで、目的物であるリチウムテトラシアノボレート(白色固体)を得た(収量:13.6g(112mmol)、収率:70%)。
7Li-NMR(d6-DMSO)δ 0.02(s)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9(m)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
合成例3-1と同様に反応を行い、還流抜き出し部から抜き出したTMSCl69.5g(640mmol)を、攪拌装置を備えたフラスコ(容量500mL)に加え、次いで、室温(25℃)で、ヘキサメチルジシラザン103.2g(640mmol)およびシアン化水素51.9g(1919mmol)を加え、一晩攪拌した。得られた生成物を蒸留しTMSCNを得た(無色液体、収量:171.4g(1727mmol)、収率:90%)。
Et3MeNClを用いなかったこと以外は、合成例3-1と同様の操作を行い、生成物としてトリメチルシリルテトラシアノボレートを得た。収量:1.9g(10mmol)、収率:5%であった。
トリメチルシリルシアニドの代わりに、シアン化カリウム71.6g(1100mmol)を用いた以外は合成例3-1と同様の操作を行ったが、目的物であるトリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレートは全く得られなかった。
トリブチルアンモニウムクロリドの代わりにトリブチルアンモニウムシアニド42.5g(200mmol)、トリメチルシリルシアニド84.8g(855mmol)を用いたこと以外は合成例3-16と同様の操作を行い、生成物として黄色固体のトリブチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:42.5g(141mmol)、収率:75%)。なお、得られた生成物は、合成例3-16と同様のNMRスペクトル、各種物性を示していた。
実施例4では、出発原料にシアン化水素(HCN)を用い、テトラシアノボレートをアニオンとするイオン性化合物を合成した。
昇温装置、攪拌装置および還流管を備えた200mlの3つ口フラスコを窒素置換し、トリブチルアミン10.2g(55mmol)、シアン化水素1.49g(55mmol)を室温で加え、1時間攪拌した。ついで、ここに三塩化ホウ素1.17g(10mmol)、p-キシレン100mlを加え、150℃で2日間、加熱還流した。得られた黒色溶液に、室温で、酢酸ブチル30gを加え攪拌した後、ここに活性炭9g(カルボラフィン(登録商標)-6、日本エンバイロケミカルズ株式会社製)を加え、室温で20分間攪拌した。得られた活性炭懸濁液をメンブレンフィルター(0.5μm、PTFE製)でろ過し、フィルター上の活性炭を30gの酢酸ブチルで洗浄する操作を5回繰返した。得られたろ液と、洗浄液を合わせて、溶媒を留去し、乾燥し黒色固体を得た。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 8.8 (br,1H),2.99 (dd,J=8.0Hz,J=16.4Hz,6H),1.52 (m,6H),1.28 (m,6H),0.88 (m,9H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9 (m),46.0 (s),8.8 (s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6 (s)
トリブチルアミンの代わりに、トリエチルアミン5.58g(55mmol)を用いたこと以外は、合成例4-1と同様にして、トリエチルアンモニウムテトラシアノボレート(褐色固体、Et3NHTCB)を得た(収量0.65g(3mmol)、収率30%)。以下に、得られたトリエチルアンモニウムテトラシアノボレートのNMRデータを示す。上記測定方法によって測定した各種物性は以下の通りである。
イオン伝導度(25℃):0.018S/cm
熱分解開始温度:285℃
電位窓:-1.7V~2.0V
1H-NMR(d6-DMSO)δ 8.83 (s,1H),3.10 (q,J=7.2Hz,6H),1.17 (t,J=7.2Hz,9H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9 (m),46.0 (s),8.8 (s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6 (s)
実施例5では、下記合成例5~11で得られたイオン性化合物中に含まれる不純物量を測定した。各種不純物の測定方法は次の通りである。
(1)ICPによる測定(Na,Siの測定)
下記合成例5~11で得られたイオン性化合物2gを超純水(18.2Ω・cm超)で10倍~100倍に希釈して測定溶液とし、ICP発光分析装置 ICPE-9000(島津製作所製)を用いて、イオン性化合物中に含まれるNa,Si量を測定した。
下記合成例で得られたイオン性化合物0.3gを超純水(18.2Ω・cm超)で100倍~1000倍に希釈して測定溶液とし、イオンクロマトグラフィーシステム ICS-3000(日本ダイオネクス株式会社製)を用いて、イオン性化合物中に含まれるハロゲン化物イオンの量を測定した。
分離モード:イオン交換
検出器:電気伝導度検出器 CD-20
カラム:アニオン分析用カラム AS17-C(日本ダイオネクス株式会社製)
下記合成例で得られたイオン性化合物0.1gを超純水(18.2Ω・cm超)で10000倍に希釈して測定溶液とし、イオンクロマトグラフィーシステム ICS-1500(日本ダイオネクス株式社製)を用いて、イオン性化合物中に含まれるシアン化物イオン(CN-)の量を測定した。
分離モード:イオン交換
溶離液:10mmol H2SO4水溶液
再生液:0.5mmol NaOH水溶液
検出器:電気化学検出器 ED-50A
カラム:アニオン分析用カラム ICE-AS1
平沼産業(株)製水分測定装置「AQ-2000」を用いて、試料中の水分量を測定した。なお、試料注入量は0.1mlとし、発生液には「ハイドラナール アクアライトRS-A」(平沼産業株式会社販売)を使用し、対極液には「アクアライトCN」(関東化学株式会社製)を使用した。試料は、外気に触れないよう注射器を用いて試料注入口より注入した。
合成例5-1 トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレートの合成
<粗生成物の合成>
攪拌装置、還流管および抜き出し装置、滴下ロートを備えた容量1Lのなすフラスコに、予め加熱乾燥しておいたトリエチルメチルアンモニウムクロリド(Et3MeCl)30.3g(200mmol)を加えた。容器内を窒素置換した後、トリメチルシリルシアニド(TMSCN)109.0g(1100mmol)を室温で加え、攪拌し、混合した。次いで、滴下ロートから三塩化ホウ素(BCl3)の1mol/L p-キシレン溶液200mL(200mmol)をゆっくり滴下した。滴下終了後、反応容器を150℃まで加熱し、副生するトリメチルシリルクロリド(TMSCl、沸点:約57℃)を還流抜き出し部から抜き出しながら反応を行った。
ついで、攪拌装置を備えた500mLのビーカー内で、得られた粗生成物46.0gを酢酸エチルに溶解させて、10質量%の酢酸エチル溶液とし、ここに活性炭65g(日本エンバイロケミカルズ株式会社製のカルボラフィン(登録商標))を加え、内温が50℃になるまでウォーターバスで加熱した。その後、50℃で10分間攪拌した後、活性炭懸濁液をメンブレンフィルター(0.2μm、PTFE製)でろ過した。フィルター上の活性炭については、粗生成物の3倍質量の酢酸エチルに懸濁させ、50℃で10分間攪拌して洗浄する操作を5回繰返した。得られたろ液と洗浄液とを混合し、酢酸エチルを減圧下で留去させた後、真空下50℃で加熱乾燥し、淡黄色固体のEt3MeNTCBを得た(収量:37g(160mmol)、収率:80%、融点:115℃)。
攪拌装置、還流管を備えたビーカーに、得られたEt3MeNTCBと、Et3MeNTCBに対して2.25倍の質量の過酸化水素水(30質量%H2O2水溶液)とを加え、50℃で、60分間攪拌した。
次いで、Et3MeNTCBのH2O2溶液に、活性炭処理後のEt3MeNTCBに対して9倍の質量の酢酸ブチルを加え、この混合溶液を攪拌した。その後、混合溶液を遠心分離用の容器(容量:1000mL)に移し、この容器を90秒間振とうした後、遠心分離し(1700rpm、10分間)、得られた酢酸ブチル層(上澄み、有機層)を濃縮した。
抽出処理で得られたEt3MeNTCBを含む酢酸ブチル層を、さらに、減圧下で30分間加熱し(80℃)、粗乾燥させて得られたEt3MeNTCBを乳鉢で粉砕して粉末とした。得られた粉末を、テフロン(登録商標)シートをひいたバット上に広げ、これを減圧乾燥機内に設置し、減圧下、80℃で3日間乾燥させた。
酸化剤処理において、過酸化水素水の代わりに過塩素酸ナトリウムの30質量%水溶液83mLを用いたこと以外は、合成例5-1と同様にして、Et3MeNTCBを合成した。
粗生成物の合成後、活性炭処理を行わなかったこと以外は、合成例5-1と同様にしてEt3MeNTCBを合成した。
合成例5-1で合成した活性炭処理後のEt3MeNTCBをそのまま測定サンプルとして用いた。
合成例5-1で製造した活性炭処理前のEt3MeNTCB46gを0.01mol/LNaOH水溶液104mlを加え、50℃で60分間攪拌した。ついで、Et3MeNTCBのNaOH溶液に、Et3MeNTCBに対して9倍の質量の酢酸ブチルを加え、合成例5-1と同様にして抽出処理を行い、Et3MeNTCBを合成した(活性炭処理、酸化剤処理なし)。
合成例6-1 テトラブチルアンモニウムテトラシアノボレートの合成
合成例5で用いたEt3MeNClの代わりにテトラブチルアンモニウムブロミド64.5g(200mmol)を用いたこと以外は、合成例5-1と同様にして粗生成物の合成、活性炭処理を行い、生成物として白色固体のテトラブチルアンモニウムテトラシアノボレート(Bu4NTCB)を得た(収量:60.0g(164mmol)、収率:82%、融点:90℃)。生成物は、合成例1-1と同様のNMRスペクトルを示していた。
合成例6-1で得られたBu4NTCBを、Bu4NTCBに対して2.25倍の質量の過酸化水素水(30質量%H2O2水溶液)と混合し、50℃で60分間攪拌した。その後、実験例1-1と同様にして、抽出、乾燥処理を行い、白色固体のBu4NTCBを得た(収量:45g(120mmol)、収率:62%)。
合成例7-1 1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラシアノボレートの合成
Et3MeNClの代わりに1-エチル-3-メチルイミダゾリウムブロミド38.2g(200mmol)を用いたこと以外は合成例5-1と同様にして粗生成物の合成、活性炭処理を行い、生成物として淡黄色油状の1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラシアノボレート(EtMeImTCB)を得た(収量:24.9g(110mmol)、収率:55%、融点:15℃)。生成物は、合成例1-2と同様のNMRスペクトルを示していた。
合成例7-1で得られたEtMeImTCBを、EtMeImTCBに対して2.25倍の質量の過酸化水素水(30質量%H2O2水溶液)と混合し、50℃で60分間攪拌した。その後、実験例1-1と同様にして、抽出、乾燥処理を行い、淡黄色油状のEtMeImTCBを得た(収量:18g(80mmol)、収率:40%)。
合成例8-1 トリエチルアンモニウムテトラシアノボレートの合成
Et3MeNClの代わりにトリエチルアミン20.2g(200mmol)を用いたこと以外は合成例5-1と同様にして粗生成物の合成、活性炭処理を行い、生成物として淡黄色固体のトリエチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et3NHTCB)を得た(収量:23.8g(110mmol)、収率:60%、融点:150℃)。生成物は、合成例1-3と同様のNMRスペクトルを示していた。
合成例8-1で得られたEt3NHTCBを、Et3NHTCBに対して2.25倍の質量の過酸化水素水(30質量%H2O2水溶液)と混合し、50℃で60分間攪拌した。その後、合成例5-1と同様にして、抽出、乾燥処理を行い、淡黄色固体のEt3NHTCBを得た(収量:17g(80mmol)、収率:40%)。
合成例9-1 テトラエチルアンモニウムテトラシアノボレートの合成
Et3MeNClの代わりにテトラエチルアンモニウムクロリド33.1g(200mmol)を用いたこと以外は合成例5-1と同様にして粗生成物の合成、活性炭処理を行い、生成物として白色固体のテトラエチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et4NTCB)を得た(収量:46.6g(190mmol)、収率:95%、融点:150℃)。生成物は、合成例1-5と同様のNMRスペクトルを示していた。
合成例9-1で得られたEt4NTCBを、Et4NTCBに対して2.25倍の質量の過酸化水素水(30質量%H2O2水溶液)と混合し、50℃で60分間攪拌した。その後、合成例5-1と同様にして、抽出、乾燥処理を行い、淡黄色固体のEt4NTCBを得た(収量:35g(144mmol)、収率:72%)。
合成例10-1 テトラメチルアンモニウムテトラシアノボレートの合成
Et3MeNClの代わりにテトラメチルアンモニウムクロリド21.9g(200mmol)を用いたこと以外は合成例5-1と同様にして粗生成物の合成、活性炭処理を行い、生成物として白色固体のテトラメチルアンモニウムテトラシアノボレート(Me4NTCB)を得た(収量:26.5g(140mmol)、収率:70%)。
1H-NMR(d6-DMSO)δ 3.08(s,12H)
13C-NMR(d6-DMSO)δ 121.9(m),55.3(s)
11B-NMR(d6-DMSO)δ -39.6(s)
合成例10-1で得られたMe4NTCBを、Me4NTCBに対して2.25倍の質量の過酸化水素水(30質量%H2O2水溶液)と混合し、50℃で60分間攪拌した。その後、合成例5-1と同様にして、抽出、乾燥処理を行い、淡黄色固体のMe4NTCBを得た(収量:11g(100mmol)、収率:50%)。
合成例11-1 トリブチルアンモニウムテトラシアノボレートの合成
Et3MeNClの代わりにトリブチルアンモニウムクロリド44.4g(200mmol)を用いたこと以外は合成例5-1と同様にして粗生成物の合成、活性炭処理を行い、生成物として黄色固体のトリブチルアンモニウムテトラシアノボレート(Bu3NHTCB)を得た(収量:48.2g(160mmol)、収率:80%)。生成物は、合成例3-16と同様のNMRスペクトルを示していた。
合成例11-1で得られたBu3NHTCBを、Bu3NHTCBに対して2.25倍の質量の過酸化水素水(30質量%H2O2水溶液)と混合し、50℃で60分間攪拌した。その後、合成例5-1と同様にして、抽出、乾燥処理を行い、黄色固体のBu3NHTCBを得た(収量:39g(0.13mmol)、収率:65%)。
実施例6では、一般式[(NC)v-Xd-]で表される構造を有する各種アニオンの最高被占位軌道エネルギー準位の計算(実験例5)、および、実際に合成したアニオンの耐電圧範囲LSVの測定(実験例6)を行った。
下記表4に示す各種アニオンの最高被占位軌道エネルギー準位の計算は、GAUSSIAN03(GAUSSIAN,Inc.製)を使用し、基底関数にB3LYP/6-311+G(2d,p)を用いて行った。最高被占位軌道エネルギー準位計算結果を表4に示す。
実験例6では、実際に合成したアニオンの耐電圧範囲LSVを測定した。LSV測定は、以下のようにして測定した。
耐電圧範囲の測定は、グローブボックス中30℃雰囲気下、3極セルを用いてスタンダードボルタンメトリツールHSV-100(商品名、北斗電工社製)を使用してLSV測定を行った。なお、測定条件は下記の通りである。
作用極:グラッシーカーボン電極、参照極:Ag電極、対極:白金電極
溶液濃度:1mol/L
溶媒:プロピレンカーボネート
掃引速度:100mV/s
掃引範囲:自然電位~±5V
合成例1-3で得られたEt3MeNTCBを脱水プロピレンカーボネート(キシダ化学製)に溶解し、1mol/Lに調整したもののLSV測定を行った。結果を図1に示す。
市販のトリエチルメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEMABF4)(キシダ化学製)2.0mol/LPC溶液を希釈し、1.0mol/LとしたもののLSV測定を行った。結果を図2に示す。
Claims (13)
- 上記一般式(I)で表されるイオン性化合物であって、当該イオン性化合物中のケイ素含有量が2500ppm以下である請求項1に記載のイオン性化合物。
- CN-含有量が3000ppm以下である請求項1または2に記載のイオン性化合物。
- ハロゲン化物イオン含有量が500ppm以下である請求項1~3のいずれかに記載のイオン性化合物。
- さらに、水の含有量が3000ppm以下である請求項1~4のいずれかに記載のイオン性化合物。
- 請求項1~5のいずれかに記載のイオン性化合物を含んでなるイオン導電性材料。
- 上記一般式(I)で表されるイオン性化合物の製造方法であって、シアン化物と、ホウ素化合物とを含む出発原料を反応させることを特徴とするイオン性化合物の製造方法。
- 上記出発原料が、シアン化物としてトリメチルシリルシアニドを含み、さらに、アミン及び/又はアンモニウム塩を含むものである請求項7に記載のイオン性化合物の製造方法。
- 上記シアン化物が、Ma(CN)n(Maは、Zn2+,Ga3+,Pd2+,Sn2+,Hg2+,Rh2+,Cu2+およびPb+のいずれかを示し、nは1~3の整数である)である請求項7に記載のイオン性化合物の製造方法。
- 上記シアン化物が、R4NCN(Rは、Hまたは有機基)で表されるシアン化アンモニウム系化合物である請求項7に記載のイオン性化合物の製造方法。
- 上記出発原料が、上記シアン化物としてシアン化水素を含み、さらに、アミンを含むものである請求項7に記載のイオン性化合物の製造方法。
- 上記出発原料を反応させて得られた粗生成物を、酸化剤と接触させる工程を含む請求項7~11のいずれかに記載のイオン性化合物の製造方法。
- 上記酸化剤が過酸化水素である請求項12に記載のイオン性化合物の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010525722A JP5913804B2 (ja) | 2008-08-22 | 2009-08-21 | イオン性化合物及びその製造方法、並びに、これを用いたイオン伝導性材料 |
CN2009801322809A CN102124014A (zh) | 2008-08-22 | 2009-08-21 | 离子性化合物及其制备方法以及使用了该离子性化合物的离子传导性材料 |
US13/060,161 US9243013B2 (en) | 2008-08-22 | 2009-08-21 | Ionic compound, method for producing the same, and ion-conductive material comprising the same |
EP09808327A EP2327707A4 (en) | 2008-08-22 | 2009-08-21 | IONIC CONNECTION, MANUFACTURING METHOD AND ION-LEADING MATERIAL THEREFOR |
Applications Claiming Priority (16)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008214504 | 2008-08-22 | ||
JP2008-214504 | 2008-08-22 | ||
JP2008240014 | 2008-09-18 | ||
JP2008-240014 | 2008-09-18 | ||
JP2009055643 | 2009-03-09 | ||
JP2009-055643 | 2009-03-09 | ||
JP2009-121465 | 2009-05-19 | ||
JP2009121465 | 2009-05-19 | ||
JP2009-136719 | 2009-06-05 | ||
JP2009136719 | 2009-06-05 | ||
JP2009-173577 | 2009-07-24 | ||
JP2009173577 | 2009-07-24 | ||
JP2009178167 | 2009-07-30 | ||
JP2009-178166 | 2009-07-30 | ||
JP2009178166 | 2009-07-30 | ||
JP2009-178167 | 2009-07-30 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
WO2010021391A1 true WO2010021391A1 (ja) | 2010-02-25 |
Family
ID=41707265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
PCT/JP2009/064678 WO2010021391A1 (ja) | 2008-08-22 | 2009-08-21 | イオン性化合物及びその製造方法、並びに、これを用いたイオン伝導性材料 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9243013B2 (ja) |
EP (1) | EP2327707A4 (ja) |
JP (2) | JP5913804B2 (ja) |
KR (1) | KR20110055488A (ja) |
CN (2) | CN102124014A (ja) |
WO (1) | WO2010021391A1 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011171293A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-09-01 | Nippon Shokubai Co Ltd | 蓄電デバイスの電解液用添加剤およびこれを含む電解液 |
JP2011246443A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-12-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | テトラシアノボレート化合物の製造方法 |
WO2012099259A1 (ja) | 2011-01-21 | 2012-07-26 | 株式会社日本触媒 | イオン性化合物、その製造方法、並びに、これを用いた電解液、及び、蓄電デバイス |
WO2012145796A1 (en) * | 2011-04-27 | 2012-11-01 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Lithium energy storage device |
JP2013067601A (ja) * | 2011-09-06 | 2013-04-18 | Nippon Shokubai Co Ltd | テトラシアノボレート塩の製造方法 |
JP2013149585A (ja) * | 2011-04-20 | 2013-08-01 | Nippon Shokubai Co Ltd | 電解質材料及びその製造方法 |
JP2013546118A (ja) * | 2010-09-28 | 2013-12-26 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | シアノ−アルコキシ−ボレートアニオンを含む電解質配合物 |
JP2014518888A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-08-07 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ジヒドロジシアノボラート塩の製造方法 |
US20140217322A1 (en) * | 2011-02-03 | 2014-08-07 | Jsr Corporation | Lithium ion capacitor |
JP2014522397A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-09-04 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ヒドリド−トリシアノ−ボラートアニオンを含む化合物 |
US9935336B2 (en) | 2013-11-21 | 2018-04-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Secondary battery, battery pack, electric vehicle, and electric power storage system |
Families Citing this family (33)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6250283B2 (ja) * | 2009-12-09 | 2017-12-20 | メルク パテント ゲーエムベーハー | 治療用及び美容用エレクトロルミネセント組成物 |
US8574534B2 (en) * | 2010-03-18 | 2013-11-05 | Ut-Battelle, Llc | Carbon films produced from ionic liquid carbon precursors |
KR101101695B1 (ko) * | 2010-06-10 | 2011-12-30 | 삼성전기주식회사 | 리튬 이온 커패시터용 전해액 및 이를 포함하는 리튬 이온 커패시터 |
US9214709B2 (en) | 2010-12-21 | 2015-12-15 | CastCAP Systems Corporation | Battery-capacitor hybrid energy storage system for high temperature applications |
US8760851B2 (en) | 2010-12-21 | 2014-06-24 | Fastcap Systems Corporation | Electrochemical double-layer capacitor for high temperature applications |
KR101356521B1 (ko) | 2011-01-19 | 2014-01-29 | 엘지전자 주식회사 | 다중 안테나 무선 통신 시스템에서 사운딩 참조 신호 송신 방법 및 이를 위한 장치 |
US9001495B2 (en) | 2011-02-23 | 2015-04-07 | Fastcap Systems Corporation | High power and high energy electrodes using carbon nanotubes |
CA2838558C (en) | 2011-05-24 | 2022-08-30 | Fastcap Systems Corporation | Power system for high temperature applications with rechargeable energy storage |
WO2012170749A2 (en) | 2011-06-07 | 2012-12-13 | Fastcap Systems Corporation | Energy storage media for ultracapacitors |
US9558894B2 (en) | 2011-07-08 | 2017-01-31 | Fastcap Systems Corporation | Advanced electrolyte systems and their use in energy storage devices |
WO2013009720A2 (en) | 2011-07-08 | 2013-01-17 | Fastcap Systems Corporation | High temperature energy storage device |
EP2737502B1 (en) * | 2011-07-27 | 2023-07-05 | Fastcap Systems Corporation | Power supply for downhole instruments |
EP3783192A1 (en) | 2011-11-03 | 2021-02-24 | FastCAP SYSTEMS Corporation | Production logging instrument |
WO2014029834A1 (en) | 2012-08-24 | 2014-02-27 | Lonza Ltd | Method for the preparation of tetraalkylammonium tetracyanidoborates |
US9206672B2 (en) | 2013-03-15 | 2015-12-08 | Fastcap Systems Corporation | Inertial energy generator for supplying power to a downhole tool |
US10872737B2 (en) | 2013-10-09 | 2020-12-22 | Fastcap Systems Corporation | Advanced electrolytes for high temperature energy storage device |
WO2015067405A1 (en) | 2013-11-11 | 2015-05-14 | Lonza Ltd | Method for preparation of cyano compounds of the 13th group with a lewis acid |
US11270850B2 (en) | 2013-12-20 | 2022-03-08 | Fastcap Systems Corporation | Ultracapacitors with high frequency response |
EP3084481B8 (en) | 2013-12-20 | 2024-01-03 | Fastcap Systems Corporation | Electromagnetic telemetry device |
DE102014008130A1 (de) | 2014-06-06 | 2015-12-17 | Julius-Maximilians-Universität Würzburg | Verfahren zur Herstellung von Tetracyanoboratsalzen |
KR20240055878A (ko) | 2014-10-09 | 2024-04-29 | 패스트캡 시스템즈 코포레이션 | 에너지 저장 디바이스를 위한 나노구조 전극 |
KR101763562B1 (ko) * | 2014-10-30 | 2017-08-01 | 상명대학교산학협력단 | 메틸 아이오다이드를 이용한 사차 암모늄염의 제조방법 |
KR102307905B1 (ko) * | 2014-12-22 | 2021-10-05 | 삼성에스디아이 주식회사 | 리튬 이차전지용 전해액 및 이를 구비한 리튬 이차전지 |
CN116092839A (zh) | 2015-01-27 | 2023-05-09 | 快帽系统公司 | 宽温度范围超级电容器 |
TW201636322A (zh) | 2015-04-09 | 2016-10-16 | 隆薩有限公司 | 利用布朗斯台德酸製備硼氰基化合物的方法 |
DE102015016400A1 (de) | 2015-12-18 | 2017-06-22 | Julius-Maximilians-Universität Würzburg | Verfahren zur Herstellung von Salzen mit Perfluoralkyltricyanoboratanionen oder Tetracyanoboratanionen |
WO2017139265A1 (en) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | Virginia Commonwealth University | Electrolytes containing superhalogens for metal ion batteries |
EP3323779B1 (en) * | 2016-11-18 | 2020-06-03 | Diehl Aviation Gilching GmbH | Method for generating oxygen using ionic liquids for decomposing peroxides |
JP2020501367A (ja) | 2016-12-02 | 2020-01-16 | ファーストキャップ・システムズ・コーポレイションFastCAP SYSTEMS Corporation | 複合電極 |
KR102650658B1 (ko) * | 2018-11-15 | 2024-03-25 | 삼성전자주식회사 | 헤테로고리 방향족 구조의 음이온을 포함하는 금속염 및 그 제조방법, 그리고 상기 금속염을 포함하는 전해질 및 전기화학소자 |
US11557765B2 (en) | 2019-07-05 | 2023-01-17 | Fastcap Systems Corporation | Electrodes for energy storage devices |
CN110611123A (zh) * | 2019-10-23 | 2019-12-24 | 东莞维科电池有限公司 | 一种锂离子电池电解液和锂离子电池 |
CN114146582A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-08 | 南京工业大学 | 一种氟化zif-90改性pdms膜的制备方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308884A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-10-23 | Merck Patent Gmbh | テトラキスフルオロアルキルホウ酸塩およびそれらの導電性塩としての使用 |
JP2004175666A (ja) * | 2002-11-22 | 2004-06-24 | Tokuyama Corp | オニウム塩 |
JP2006517546A (ja) | 2003-02-14 | 2006-07-27 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング | シアノボレートアニオンを有する塩 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08107048A (ja) | 1994-08-12 | 1996-04-23 | Asahi Glass Co Ltd | 電気二重層キャパシタ |
JP4283374B2 (ja) | 1999-05-07 | 2009-06-24 | 株式会社レグルス | 導電性シート |
JP2003142100A (ja) | 2001-08-20 | 2003-05-16 | Showa Denko Kk | 重合体、該重合体を含む電極材料用複合物、該複合体の製造方法、該複合体を用いた電極及び該電極を用いた二次電池 |
JP4467247B2 (ja) | 2002-04-02 | 2010-05-26 | 株式会社日本触媒 | 新規溶融塩を用いたイオン伝導体 |
KR100714135B1 (ko) * | 2002-04-02 | 2007-05-02 | 가부시키가이샤 닛폰 쇼쿠바이 | 전해액용 재료 및 이의 용도 |
JP4074263B2 (ja) | 2004-04-09 | 2008-04-09 | 日本電子株式会社 | 電解液の精製方法 |
DE102004051278A1 (de) | 2004-10-21 | 2006-04-27 | Merck Patent Gmbh | Neue borhaltige starke Säuren, deren Herstellung und Verwendung |
JP5583899B2 (ja) * | 2008-06-04 | 2014-09-03 | 株式会社日本触媒 | イオン性化合物の製造方法 |
-
2009
- 2009-08-21 CN CN2009801322809A patent/CN102124014A/zh active Pending
- 2009-08-21 JP JP2010525722A patent/JP5913804B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2009-08-21 CN CN201410535623.9A patent/CN104387410A/zh active Pending
- 2009-08-21 EP EP09808327A patent/EP2327707A4/en not_active Withdrawn
- 2009-08-21 US US13/060,161 patent/US9243013B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2009-08-21 KR KR1020107029558A patent/KR20110055488A/ko not_active Application Discontinuation
- 2009-08-21 WO PCT/JP2009/064678 patent/WO2010021391A1/ja active Application Filing
-
2014
- 2014-04-28 JP JP2014093193A patent/JP5796756B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308884A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-10-23 | Merck Patent Gmbh | テトラキスフルオロアルキルホウ酸塩およびそれらの導電性塩としての使用 |
JP2004175666A (ja) * | 2002-11-22 | 2004-06-24 | Tokuyama Corp | オニウム塩 |
JP2006517546A (ja) | 2003-02-14 | 2006-07-27 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング | シアノボレートアニオンを有する塩 |
Non-Patent Citations (9)
Title |
---|
E. BESSLER: "Preparation and Properties of AgB (CN)4 and CuB(CN)4", Z. ANORG. ALLG. CHEM., vol. 430, 1977, pages 38 - 42, XP001169191 * |
H. WILLNER ET AL., Z. ANORG, ALLG. CHEM., vol. 629, 2003, pages 1229 - 1234 |
J. ALLOYS COMPD, vol. 427, 2007, pages 61 - 66 |
JOURNAL OF THE ELECTROCHEMICAL SOCIETY, vol. 149, no. 12, 2002, pages A1572 - A1577 |
R. A. ANDERSEN ET AL., JACS, vol. 122, 2000, pages 7735 - 7741 |
See also references of EP2327707A4 * |
STEC, W. J. ET AL., SYNTHESIS, 1978, pages 154 |
Z. ANORG. ALLG. CHEM., vol. 626, 2000, pages 560 - 568 |
Z. ANORG. ALLG. CHEM., vol. 629, 2003, pages 677 - 685 |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011171293A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-09-01 | Nippon Shokubai Co Ltd | 蓄電デバイスの電解液用添加剤およびこれを含む電解液 |
JP2011246443A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-12-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | テトラシアノボレート化合物の製造方法 |
JP2013546118A (ja) * | 2010-09-28 | 2013-12-26 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | シアノ−アルコキシ−ボレートアニオンを含む電解質配合物 |
WO2012099259A1 (ja) | 2011-01-21 | 2012-07-26 | 株式会社日本触媒 | イオン性化合物、その製造方法、並びに、これを用いた電解液、及び、蓄電デバイス |
KR101814041B1 (ko) | 2011-01-21 | 2018-01-02 | 가부시기가이샤 닛뽕쇼꾸바이 | 이온성 화합물, 그 제조방법, 및, 이것을 사용한 전해액, 및, 축전 디바이스 |
US9466431B2 (en) | 2011-01-21 | 2016-10-11 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Ionic compound and process for production thereof, and electrolytic solution and electrical storage device each utilizing the ionic compound |
CN103370827A (zh) * | 2011-01-21 | 2013-10-23 | 株式会社日本触媒 | 离子性化合物及其制备方法以及使用了该离子性化合物的电解液和蓄电装置 |
CN103370827B (zh) * | 2011-01-21 | 2016-02-17 | 株式会社日本触媒 | 离子性化合物及其制备方法以及使用了该离子性化合物的电解液和蓄电装置 |
US20140217322A1 (en) * | 2011-02-03 | 2014-08-07 | Jsr Corporation | Lithium ion capacitor |
JP2013149585A (ja) * | 2011-04-20 | 2013-08-01 | Nippon Shokubai Co Ltd | 電解質材料及びその製造方法 |
CN103688400A (zh) * | 2011-04-27 | 2014-03-26 | 联邦科学与工业研究组织 | 锂储能装置 |
WO2012145796A1 (en) * | 2011-04-27 | 2012-11-01 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Lithium energy storage device |
JP2014522397A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-09-04 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ヒドリド−トリシアノ−ボラートアニオンを含む化合物 |
JP2014518888A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-08-07 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ジヒドロジシアノボラート塩の製造方法 |
JP2013067601A (ja) * | 2011-09-06 | 2013-04-18 | Nippon Shokubai Co Ltd | テトラシアノボレート塩の製造方法 |
US9935336B2 (en) | 2013-11-21 | 2018-04-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Secondary battery, battery pack, electric vehicle, and electric power storage system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN104387410A (zh) | 2015-03-04 |
EP2327707A4 (en) | 2012-05-30 |
US9243013B2 (en) | 2016-01-26 |
US20110150736A1 (en) | 2011-06-23 |
JP5913804B2 (ja) | 2016-04-27 |
KR20110055488A (ko) | 2011-05-25 |
CN102124014A (zh) | 2011-07-13 |
JP5796756B2 (ja) | 2015-10-21 |
JPWO2010021391A1 (ja) | 2012-01-26 |
JP2014156473A (ja) | 2014-08-28 |
EP2327707A1 (en) | 2011-06-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5796756B2 (ja) | イオン性化合物及びその製造方法 | |
EP2667445A1 (en) | Ionic compound and process for production thereof, and electrolytic solution and electrical storage device each utilizing the ionic compound | |
CN109311669B (zh) | 双氟磺酰亚胺碱金属盐的制造方法和双氟磺酰亚胺碱金属盐组合物 | |
JP6856836B2 (ja) | リン酸ジエステル塩、その製造方法、蓄電素子の非水電解液及び蓄電素子 | |
US11005127B2 (en) | Stable fluorinated alkylated lithium malonatoborate salts for lithium-ion battery applications | |
JP5684138B2 (ja) | 蓄電デバイスおよびこれに用いる電解液 | |
EP3396768A1 (en) | Nonaqueous electrolyte solution for secondary battery, and secondary battery provided with said solution | |
JP6101575B2 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、およびリチウム二次電池 | |
JP2007112811A (ja) | 第4級アンモニウム塩および電解質並びに電気化学デバイス | |
JP2012216419A (ja) | 蓄電デバイス | |
JP5595294B2 (ja) | 蓄電デバイスの電解液用添加剤およびこれを含む電解液 | |
JPWO2006077895A1 (ja) | 第4級アンモニウム塩、電解質、電解液並びに電気化学デバイス | |
US20190036167A1 (en) | Electrolyte composition, secondary battery, and method for using secondary battery | |
JP5798509B2 (ja) | 電解質材料及びその製造方法 | |
JP5875954B2 (ja) | シアノボレート化合物、並びに、これを用いた電解質 | |
JP5789397B2 (ja) | テトラシアノボレート化合物の製造方法 | |
EP3898572A1 (en) | Modified ionic liquids containing boron |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 200980132280.9 Country of ref document: CN |
|
121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
Ref document number: 09808327 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |
|
ENP | Entry into the national phase |
Ref document number: 20107029558 Country of ref document: KR Kind code of ref document: A |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 2010525722 Country of ref document: JP |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 13060161 Country of ref document: US |
|
NENP | Non-entry into the national phase |
Ref country code: DE |
|
REEP | Request for entry into the european phase |
Ref document number: 2009808327 Country of ref document: EP |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 2009808327 Country of ref document: EP |