JP2002308884A - テトラキスフルオロアルキルホウ酸塩およびそれらの導電性塩としての使用 - Google Patents

テトラキスフルオロアルキルホウ酸塩およびそれらの導電性塩としての使用

Info

Publication number
JP2002308884A
JP2002308884A JP2001344460A JP2001344460A JP2002308884A JP 2002308884 A JP2002308884 A JP 2002308884A JP 2001344460 A JP2001344460 A JP 2001344460A JP 2001344460 A JP2001344460 A JP 2001344460A JP 2002308884 A JP2002308884 A JP 2002308884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixture
general formula
cation
residue
tetrakisfluoroalkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001344460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002308884A5 (ja
JP3728236B2 (ja
Inventor
Michael Schmitt
シュミット ミカエル
Andreas Kuehner
キューナー アンドレアス
Helge Willer
ヴィラー ヘルゲ
Eduard Bernhardt
ベルンハルト エイドゥアート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JP2002308884A publication Critical patent/JP2002308884A/ja
Publication of JP2002308884A5 publication Critical patent/JP2002308884A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3728236B2 publication Critical patent/JP3728236B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/32Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F5/00Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic System
    • C07F5/02Boron compounds
    • C07F5/027Organoboranes and organoborohydrides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Primary Cells (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、長期間に渡って全くあるい
はごくわずかしか加水分解の徴候を示さない導電性塩を
提供することである。本発明の別の目的は、1次および
2次電池、コンデンサ、スーパコンデンンサおよび/ま
たはガルバニ電池の耐用年数および性能を改善するかま
たは高めることである。 【解決手段】 本発明はテトラキスフルオロアルキルホ
ウ酸塩、例えばテトラキスフルオロメチルホウ酸カリウ
ムK[B(CF34]、その製造方法、および電解質、
電池、コンデンサ、スーパーコンデンサ、およびガルバ
ニ電池にそれらを使用することに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテトラキスフルオロ
アルキルホウ酸塩、その製造方法、およびそれらを電解
質、電池、コンデンサ、スーパーコンデンサ、およびガ
ルバニ電池に使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用電子機器、例えばラップト
ップおよびパームトップコンピュータ、携帯電話または
ビデオカメラなどの普及、従ってまた軽量で高性能の電
池の需要が世界的に劇的に拡大した。
【0003】この電池に対する突然の需要の拡大および
関連する環境問題のゆえに、耐用年数の長い充電可能な
電池の開発がますます重要となっている。
【0004】90年代初期から、充電可能なリチウムイ
オン電池は販売されてきた。これらの電池のほとんどは
導電性塩として六フッ化リン酸リチウムを用いる。しか
し、このリチウム塩は極めて加水分解を受けやすくまた
熱安定性が悪い化合物であり、従ってこの塩のこのよう
な性質のために、適正な電池は非常に費用がかかり従っ
て極端にコスト集約的なプロセスによってのみ製造でき
る。また、このリチウム塩の鋭敏さのため、このような
リチウム電池の耐用年数および性能を低下させ、高温な
ど極端な条件で使用することを難しくする。
【0005】従って、性質を改善したリチウム塩を提供
するために非常に多くの試みがされてきた。例えば、U
S4505997およびUS9202966は、リチウ
ム[トリス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド]
またはリチウム[トリス(トリフルオロメチルスルホニ
ル)メタニド]を電池の導電性塩として使用することを
記載する。これらの塩はいずれも優れた陰イオン安定性
を示し、有機炭酸エステルと高伝導性の溶液を生成す
る。しかし、リチウム[ビス(トリフルオロメチルスル
ホニル)イミド]にはリチウム電池において正極電流導
体として機能する金属アルミニウムを適切に不動態化し
ないという欠点がある。他方、リチウム[トリス(トリ
フルオロメチルスルホニル)メタニド]は非常に大きな
労力によってのみ製造し精製することができ、そのため
電池に導電性塩としてこの塩を使用することは、このよ
うなリチウム電池の製造コストをかなり増加させる。
【0006】電池セルに使用される別のリチウム塩は四
フッ化ホウ酸リチウムである。しかし、この塩は大抵の
溶剤に比較的溶解しにくく、そのためその溶液は通常イ
オン伝導性が小さい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、長期間に渡って全くあるいはごくわずかしか加水分
解の徴候を示さない導電性塩を提供することである。さ
らに、これらの導電性塩はイオン伝導性が大きく、熱安
定性に優れ、通常の溶剤に対する溶解性は良好または非
常に良好であるべきである。本発明の別の目的は、1次
および2次電池、コンデンサ、スーパコンデンンサおよ
び/またはガルバニ電池の耐用年数および性能を改善す
るかまたは高めることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、以下の一
般式(I)のテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩を提
供することによって達成される。
【0009】 Mn+([BR4-n (I) 式中、Mn+は1価、2価、または3価のカチオンであ
り、配位子Rの各々は同一で直鎖または分岐鎖であり、
また(Cx2x+1)で表され、1≦x≦8、およびn=
1、2または3である。
【0010】一般式(I)で表される本発明のテトラキ
スフルオロアルキルホウ酸塩において、Mn+は好ましく
はリチウム、ナトリウムまたはカリウムカチオン、また
より好ましくはリチウムカチオンであるアルカリ金属カ
チオン、マグネシウムカチオンまたはアルミニウムカチ
オンであることが好ましい。
【0011】さらに、一般式(I)のテトラキスフルオ
ロアルキルホウ酸塩において、Mn+カチオンは有機カチ
オン、好ましくはニトロシルカチオン、ニトリルカチオ
ン、または一般式[N(R74+、0≦k≦4として
[P(N(R72k4-k+、または[C(N(R7
23+のカチオンであることが好ましい。ここで各置
換基R7は同一であるかまたは異なり、H、Co
2o+1-p-qpq、またはAを表し、式中、1≦o≦1
0、0≦p≦2o+1、0≦q≦2o+1、好ましくは
1≦o≦6、0≦p≦2o+1、0≦q≦2o+1であ
り、またAは任意選択でヘテロ原子をもつ芳香族残基、
あるいは好ましくは5または6員環のシクロアルキル残
基を表す。
【0012】当業者に公知であって[N(R74+
0≦k≦4として[P(N(R72k4-k+、また
は[C(N(R723+カチオンの調製に適するすべ
ての芳香族、複素芳香族または脂環式化合物を、任意選
択でヘテロ原子を含む芳香族または脂環式残基Aとして
用いることができる。
【0013】好ましくは、Aは任意選択で窒素原子およ
び/または硫黄原子および/または酸素原子を含む5ま
たは6員環の芳香族または脂環式残基、より好ましくは
フェニルまたはピリジン残基である。
【0014】別の好ましい本発明の実施形態において、
n+カチオンは一般式が(II)から(IX)の複素芳
香族カチオンからなる群から選択される複素芳香族カチ
オンである。
【0015】
【化2】
【0016】残基R1〜R6は各々同一であるかまたは異
なり、H、ハロゲン、好ましくはフッ素、あるいは任意
選択でF、Cl、N(Ca(2a+1-b)b2、O(Ca
(2a+ 1-b)b)、SO2(Ca(2a+1-b)b)、またはC
a(2a+1-b)bで置換されたC18のアルキル残基を表
し、式中1≦a≦6、および0≦b≦2a+1である。
【0017】同様に、残基R1〜R6の2つは共に、任意
選択でF、Cl、N(Ca(2a+1-b )b2、O(Ca
(2a+1-b)b)、SO2(Ca(2a+1-b)b)、またはC
a( 2a+1-b)b置換基で置換されたC18のアルキル残
基であってもよく、式中1≦a≦6、および0≦b≦2
a+1である。
【0018】一般式(I)で表される本発明のテトラキ
スフルオロアルキルホウ酸塩においてもまた、配位子R
が各々同一で、(Cx2x+1)を表し、またx=1また
は2であることが好ましい。各々の配位子Rが同一でC
3残基であるテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩は
特に好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】一般式(I)で表される本発明の
塩は、純粋な形およびそれらの混合物の形で、電解質、
1次および2次電池、コンデンサ、スーパーコンデンサ
および/またはガルバニ電池に導電性塩として用いるこ
とができる。導電性の塩として、本発明によるこれらの
塩を当業者に公知の他のリチウム塩との混合物に使用す
ることもまた可能である。
【0020】これらは電気化学電池に使用される他の導
電性塩と組み合わせて1〜99%の間の量で用いること
ができる。例えば、LiPF6、LiBF4、LiClO
4、LiAsF6、LiCF3SO3、LiN(CF3
22、LiC(CF3SO2 3およびこれらの化合物
の少なくとも2種の混合物からなる群から選択される導
電性塩が適切である。
【0021】式(I)の塩およびそれらの混合物はまた
電気化学電池の電解質に用いることもできる。
【0022】この電解質はまた、水分含量を減らすため
に有機イソシアネートを含むこともできる(DE199
44603)。
【0023】以下の一般式の化合物をまた含むことがで
きる(DE9941566)。
【0024】[([R1(CR23klxyKt]+
(CF32- 式中、KtはN、P、As、Sb、S、Seを表し、A
はN、P、P(O)、O、S、S(O)、SO2、A
s、As(O)、Sb、Sb(O)を表し、R1、R2
よびR3は同一であるかまたは異なり、H、ハロゲン、
置換および/または無置換のアルキルCn2n+1、1〜
18個の炭素原子および1個または複数の二重結合をも
つ置換および/または無置換のアルケニル、1〜18個
の炭素原子および1個または複数の三重結合をもつ置換
および/または無置換のアルキニル、置換および/また
は無置換のシクロアルキルCm2m-1、一または多置換
および/または無置換フェニル、置換および/または無
置換の複素芳香族基を表し、AはR1、R2および/また
はR3中の異なる位置に含まれていてもよく、Ktは環
または複素環に含まれていてもよく、Ktに結合する基
は同一であるかまたは異なり、nは1〜18であり、m
は3〜7であり、kは0、1〜6であり、lは、x=1
の場合1または2であり、x=0の場合1であり、xは
0、1であり、yは1〜4である。これらの化合物を調
製する方法は、D+がアルカリ金属からなる群から選択
される以下の一般式のアルカリ塩 D+(CF32- を極性有機溶剤中で以下の一般式の塩 [([R1(CR23klxyKt]+- と反応させることに特徴がある。式中、Kt、A、
1、R2、R3、k、l、xおよびyは前記の意味を有
し、またE-はF-、Cl-、Br-、I-、BF4 -、Cl
4 -、AsF6 -、SbF6 -、またはPF6 -を表す。
【0025】本発明による混合物をまた以下の式の化合
物 X−(CYZ)m−SO2N(CR1232、 を含む電解質に含めることもでき、式中、XはH、F、
Cl、Cn2n+1、Cn2n-1、(SO2kN(CR12
32であり、YはH、F、Clであり、ZはH、F、
Clであり、R1、R2、R3はHおよび/またはアルキ
ル、フルオロアルキル、シクロアルキルであり、mは0
〜9であり、X=Hの場合は、m≠0であり、nは1〜
9であり、kはm=0の場合、0であり、m=1〜9の
場合、k=1であり、部分的にフッ素化されたかまたは
過フッ素化されたフッ化アルキルスルホニルを有機溶剤
中でジメチルアミンと反応させることによって調製され
る(DE19946673)。
【0026】以下の式のリチウム錯塩
【0027】
【化3】
【0028】をまた電解質に含むこともできる。式中、
1およびR2は同一であるかまたは異なり、任意選択で
単結合または二重結合で互いに直接結合し、各々単独ま
たは共に、無置換であるか、あるいはアルキル(C1
6)、アルコキシ基(C1〜C6)、またはハロゲン
(F、Cl、Br)により一から六置換されたフェニ
ル、ナフチル、アントラシルまたはフェナントリルから
なる群からの芳香族環を表すか、あるいは各々単独また
は共に、無置換であるか、あるいはアルキル(C1
6)、アルコキシ基(C1〜C6)、またはハロゲン
(F、Cl、Br)により一から四置換されたピリジ
ル、ピラジルまたはピリミジルからなる群からの芳香族
複素環を表すか、もしくは各々単独または共に、無置換
であるか、あるいはアルキル(C1〜C6)、アルコキシ
基(C1〜C6)、またはハロゲン(F、Cl、Br)に
より一から四置換されたヒドロキシベンゼンカルボニ
ル、ヒドロキシナフタレンカルボニル、ヒドロキシベン
ゼンスルホニル、およびヒドロキシナフタレンスルホニ
ルからなる群からの芳香族環を表し、R3〜R6は各々単
独にまたは対で、任意選択で単結合または二重結合で互
いに直接結合し、以下のように表し、 1.アルキル(C1〜C6)、アルコキシ(C1〜C6)、
またはハロゲン(F、Cl、Br)、 2.無置換であるかあるいはアルキル(C1〜C6)、ア
ルコキシ基(C1〜C6)、またはハロゲン(F、Cl、
Br)により一から六置換されたフェニル、ナフチル、
アントラシルまたはフェナントリル、無置換であるかま
たはアルキル(C1〜C6)、アルコキシ基(C1
6)、またはハロゲン(F、Cl、Br)により一か
ら四置換されたピリジル、ピラジルまたはピリミジルか
らなる群からの芳香族環であって、これらは、以下の方
法を用いて調製される(DE19932317)。 a)適切な溶剤中の三、四、五、六置換フェノールにク
ロロスルホン酸を加え、 b)a)の中間体をクロロトリメチルシランと反応さ
せ、濾過しそして分留し、 c)b)の中間体を適切な溶剤中でリチウムホウ酸テト
ラメタノラートと反応させ、そして最終生成物をそこか
ら単離する。
【0029】以下の一般式の錯塩(DE1995180
4)を含む電解質を用いることもでき、適当なホウ素ま
たはリン/ルイス酸/溶剤付加物とリチウムまたはテト
ラアルキルアンモニウムイミド、メタニドまたはトリフ
ラートを反応させることによって調製される。
【0030】Mx+[EZ]x/y y- 式中、x、yは1、2、3、4、5、6を表し、Mx+
金属イオンを表し、Eは、BR123、AlR1
23、PR12345、AsR12345、VR
12345からなる群から選択されるルイス酸を表
し、R1〜R5は同一であるかまたは異なり、任意選択で
単結合または二重結合で互いに直接結合しており、各々
単独にまたは共に、ハロゲン(F、Cl、Br)、部分
的または完全にF、Cl、Brで置換されていてもよい
アルキルまたはアルコキシ残基(C1〜C8)、置換され
ていないかあるいはアルキル(C1〜C8)またはF、C
l、Brによって一から四置換されていてもよく、任意
選択で酸素を通して結合するフェニル、ナフチル、アン
トラシル、またはフェナントリルからなる群からの芳香
族環、置換されていないかあるいはアルキル(C1
8)またはF、Cl、Brによって一から四置換され
ていてもよく、任意選択で酸素を通して結合するピリジ
ル、ピラジル、またはピリミジルからなる群からの芳香
族複素環を表し、またZはOR6、NR67、CR67
8、OSO26、N(SO26)(SO27)、C
(SO26)(SO27)(SO28)、OCOR6
表し、式中R6〜R8は同一であるかまたは異なり、任意
選択で単結合または二重結合で互いに直接結合してお
り、各々単独にまたは共に、水素を表しまたはR1〜R5
と同じ意味をもつ。
【0031】以下の一般式のホウ酸塩(DE19959
722)をまた含むことも可能である。
【0032】
【化4】
【0033】式中、Mは金属イオンまたはテトラアルキ
ルアンモニウムイオンを表し、x、yは1、2、3、
4、5または6を表し、R1〜R4は同一であるかまたは
異なり、任意選択で単結合あるいは二重結合によって互
いに直接結合しているアルコキシまたはカルボキシ残基
(C1〜C8)を表す。これらのホウ酸塩は、非プロトン
性溶剤中でリチウムホウ酸テトラアルコラートまたはリ
チウムアルコラートとホウ酸エステルの1:1混合物を
適切なヒドロキシまたはカルボキシ化合物と2:1また
は4:1の割合で反応させることによって調製される。
【0034】以下の一般式のシラン化合物などの添加剤
を含むこともできる。
【0035】SiR1234 式中、R1〜R4は、H、Cy2y+1-zz、OCy
2y+1-zz、OC(O)Cy2y+1-zz、OSO2y
2y+1-zzであり、1≦x≦6、1≦y≦8、および0
≦z≦2y+1であり、またはR1〜R4は同一であるか
または異なり、置換されていないかあるいはF、Cy
2y+1-zzまたはOCy2y+1-zz、OC(O)Cy
2y+1-zz、OSO2y2y+1-zz、N(Cn2n+1-z
z2によって一または多置換されていてもよいフェニ
ル、ナフチルからなる群からの芳香族環を表すか、もし
くは各々F、Cy2y+1-zzまたはOCy2y+1-zz
OC(O)Cy2y+1-zz、OSO2y2y+1-zz
N(Cn2n+1-zz2よって置換されていてもよいピ
リジル、ピラジルまたはピリミジルからなる群からの複
素環芳香族を表す(DE10027626)。
【0036】本発明による化合物を、以下の式のフルオ
ロアルキルリン酸リチウムを含む電解質に用いることも
できる。
【0037】Li+[PFx(Cy2y+1-zz6-x- 式中、1≦x≦5、 3≦y≦8、 0≦z≦2y+1 であり、また配位子(Cy2y+1-zz)は同一であるか
または異なり、次の一般式の化合物は除外する(DE1
0008955)。
【0038】Li+[PFa(CHbc(CF3de- 式中、bとcは同時に0でなく、和a+e=6という条
件で、aは2〜5の整数、b=0または1、c=0また
は1、d=2、eは1〜4の整数であり、また配位子
(CHbc(CF3d)は同一であるかまたは異なって
いてもよい。フルオロアルキルリン酸リチウムの調製方
法は、少なくとも1つの以下の一般式の化合物がフッ化
水素中の電気分解によってフッ素化され、このようにし
て得られたフッ素化生成物の混合物が抽出、相分離およ
び/または蒸留によって分離され、こうして得られたフ
ッ素化アルキルホスホランを非プロトン性溶剤または混
合溶剤中でフッ化リチウムと水分を排除して反応させ、
そして得られる塩を通常の方法で精製し単離するという
ことに特徴がある。
【0039】 HmP(Cn2n+13-m (III) OP(Cn2n+13 (IV) ClmP(Cn2n+13-m (V) FmP(Cn2n+13-m (VI) CloP(Cn2n+15-o (VII) FoP(Cn2n+15-o (VIII) 式中、0<m<2、3<n<8および0<o<4であ
る。
【0040】本発明による化合物を以下の式の塩を含む
電解質中に用いることもできる。
【0041】Li[P(OR1a(OR2b(OR3c
(OR4de] 式中、0≦a+b+c+d≦5、およびa+b+c+d
+e=6であり、R1〜R4は互いに独立にアルキル、ア
リールまたはヘテロアリール残基であり、R1〜R4のう
ち少なくとも2つは単結合または二重結合によって互い
に直接結合していてもよい(DE10016801)。
これらの化合物は有機溶剤の存在下に以下の一般式のリ
ン(V)化合物とフッ化リチウムを反応させることによ
って調製できる。
【0042】 P(OR1a(OR2b(OR3c(OR4de 式中、0≦a+b+c+d≦5、およびa+b+c+d
+e=5であり、R1〜R4は前記と同じ意味である。
【0043】以下の一般式のイオン性液体を電解質中に
含むこともできる。
【0044】K+- 式中、K+は以下の群から選択されるカチオンである。
【0045】
【化5】
【0046】式中、R1〜R6は同一であるかまたは異な
り、任意選択で単結合または二重結合で互いに直接結合
しており、各々は単独にまたは共に、H、ハロゲン、
F、Cl、N(Cn(2n+1-x)x2、O(Cn
(2n+1-x)x)、SO2(Cn(2n+1-x)x)、Cn
(2n+1-x)xによって部分的にまたは完全に置換されて
いてもよいアルキル残基(C1〜C8)を表し、ここで、
1<n<6および0<x≦13である。
【0047】A-は以下の式からなる群から選択される
アニオンである。
【0048】 [B(OR1n(OR2m(OR3o(OR4p- ここで、0≦n、m、o、p≦4、およびm+n+o+
p=4であり、式中、R1〜R4は異なるかまたはそれら
の対として同一であり、任意選択で互いに単結合または
二重結合で直接結合しており、各々単独にまたは共に、
置換されていないかあるいはCn(2n+1-x)x(ここ
で、1<n<6および0<x≦13)またはハロゲン
(F、ClまたはBr)によって一置換または多置換さ
れたフェニル、ナフチル、アントラシルまたはフェナン
トリルからなる群からの芳香族環を表すか、あるいは置
換されていないかあるいはCn(2n+1-x)x(ここで、
1<n<6および0<x≦13)またはハロゲン(F、
ClまたはBr)によって一置換または多置換されたピ
リジル、ピラジルまたはピリミジルからなる群から選択
される芳香族複素環を表すか、あるいはさらなる基、好
ましくはF、Cl、N(Cn(2n+1-x)x2、O(Cn
(2n+ 1-x)x)、SO2(Cn(2n+1-x)x)、Cn
(2n+1-x)x(ここで、1<n<6および0<x≦1
3)によって部分的または完全に置換されていてもよい
アルキル残基(C1〜C8)を表す。
【0049】あるいは式中OR1〜OR4は、個々にまた
は共に芳香族または脂肪族カルボキシル、ジカルボキシ
ル、オキシスルホニル、またはオキシカルボニル残基を
表し、これらはさらなる基、好ましくはF、Cl、N
(Cn(2n+1-x)x2、O(Cn(2n+1-x)x)、S
2(Cn(2n+1-x)x)、Cn(2n+1-x)x(ここ
で、1<n<6および0<x≦13)によって部分的ま
たは完全に置換されていてもよい(DE1002656
5)。
【0050】K+は前記と同じであり、Aが以下の式か
らなる群から選択されるアニオンであるイオン性液体K
+-を含むこともまた可能である(DE1002799
5)。
【0051】[PFx(Cy2y+1-z)Hz6-x- ここで、1≦x≦6、1≦y≦8、および0≦z≦2y
+1である。
【0052】本発明による化合物は、Sb、Bi、C
d、In、Pb、Ga、およびスズまたはこれらの合金
からなる群から選択される被覆金属コアからなる負極材
料を含む電気化学電池のための電解質中に用いることが
できる(DE10016024)。この負極材料の調製
方法は以下の特徴をもつ。 a)ウロトロピン中にコア金属または合金の懸濁液ある
いはゾルを調製し、 b)その懸濁液をC5〜C12の炭化水素で乳化し、 c)そのエマルジョンを金属または合金コア上に沈殿さ
せ、そして d)焼入れすることによって金属水酸化物またはオキシ
水酸化物を対応する酸化物に変化させる。
【0053】本発明による化合物はまた、通常のリチウ
ムインターカレーションおよび挿入化合物からなる正極
を有する電気化学電池の電解質に用いることもできる
が、また有機溶剤に粒子を懸濁させ、加水分解しうる金
属化合物および加水分解溶液の溶液を懸濁液に加え、続
いて濾過し、乾燥し任意選択で被覆粒子を焼成すること
による1種または複数の金属酸化物で被覆されたリチウ
ム複合酸化物粒子からなる正極材料をもつものに用いる
こともできる(DE19922522)。前記の材料は
また1種または複数のポリマーで被覆されたリチウム複
合酸化物粒子からなることも可能であり(DE1994
6066)、それは粒子を溶剤に懸濁させ、次いで被覆
された粒子を濾過し、乾燥し任意選択で焼成させるプロ
セスを用いて得られる。同様に、本発明による化合物は
アルカリ金属化合物および金属酸化物の1種または複数
の被覆をもつリチウム複合酸化物粒子からなる正極を含
む系に用いることもできる(DE10014884)。
これらの材料の調製方法は、粒子を有機溶剤に懸濁さ
せ、有機溶剤に懸濁されたアルカリ金属塩化合物を加
え、有機溶剤に溶解する金属酸化物を加え、加水分解溶
液をその懸濁液に加え、被覆された粒子を続いて濾別
し、乾燥し、焼成するということに特徴がある。同様
に、本発明による化合物はドープされたスズ化合物をも
つ負極材料を含む系に用いることもできる(DE100
25761)。この負極材料は、 a)塩化スズ溶液に尿素を加えること、 b)溶液にウロトロピンと適切なドーピング化合物を加
えること、 c)こうして得られるゾルを石油エーテル中で乳化する
こと、 d)得られるゲルを洗浄し、吸引により溶剤を除去する
こと、および e)ゲルを乾燥し焼入れすること によって調製できる。
【0054】本発明による化合物は同様に、還元された
スズ酸化物をもつ負極材料を含む系に用いることもでき
る(DE10025762)。この負極材料は、 a)塩化スズ溶液に尿素を加えること、 b)溶液にウロトロピンを加えること、 c)こうして得られるゾルを石油エーテル中で乳化する
こと、 d)得られるゲルを洗浄し、吸引により溶剤を除去する
こと、 e)ゲルを乾燥し焼入れすること、および f)得られたSnO2を気体供給可能なオーブン中で還
元気体流にさらすこと によって製造される。
【0055】好ましくは、本発明による塩は導電性の塩
として純粋な形で用いられ、その理由はこのようにする
と特に優れた電気化学的特性の再生能が達成できるため
である。
【0056】本発明はまた、配位子Rの各々は同一でC
3残基を表し一般式(I)を有する本発明のテトラキ
スフルオロアルキルホウ酸塩の製造方法を対象とする。
【0057】この方法においては、以下の一般式
(X)、 Mn+([B(CN)4-n (X) (式中、Mn+およびnは前記の意味をもつ)の少なくと
も1種の塩を少なくとも1種の溶剤中で少なくとも1種
のフッ素化剤と反応させることによってフッ素化し、こ
のようにして得られる一般式(I)のフッ素化化合物は
当業者に公知の方法により精製され単離される。
【0058】フッ素化直後、テトラキスフルオロアルキ
ルホウ酸塩の純度はしばしば>99%である。必要であ
れば、この塩のさらなる精製を当業者に公知の方法、例
えば適切な溶剤または混合溶剤中での再結晶により実施
することができる。当業者は簡単な予備試験によって適
切な溶剤または混合溶剤を選択することができる。
【0059】一般式(X)の化合物は、E.Bernh
ardt、G.Henkel、H.Willner、
Z.Anorg.Allg.Chem.2000、Vo
l.626、p.560で公表された方法から類推して
合成することができる。この引用文献をここに参照によ
って組み込み、開示の一部とみなす。
【0060】本発明による方法において、フッ素化剤と
の反応は、好ましくは−80〜+20℃の範囲の温度、
より好ましくは−60〜0℃の範囲の温度で実施され
る。
【0061】本発明による方法において、適切なフッ素
化剤としてフッ素、フッ化塩素、三フッ化塩素、五フッ
化塩素、三フッ化臭素、五フッ化臭素、またはこれらの
フッ素化剤の少なくとも2種の混合物を用いることが好
ましい。フッ化塩素、三フッ化塩素またはフッ化塩素お
よび/または三フッ化塩素を含む少なくとも2種のフッ
素化剤の混合物を使用することが特に好ましい。
【0062】一般式(X)の塩のフッ素化における適切
な溶剤として、フッ化水素、五フッ化ヨウ素、ジクロロ
メタン、クロロホルム、またはこれらの溶剤の少なくと
も2種の混合物を用いることが好ましい。フッ化水素を
溶剤として用いることが特に好ましい。
【0063】一般式(I)のテトラキスフルオロアルキ
ルホウ酸塩はまた固体電解質に使用するのに適してい
る。本発明の意味では、固体電解質は、任意選択で架橋
されたポリマーおよび導電性塩を通常含むポリマー電解
質、さらに任意選択で架橋されたポリマーおよび導電性
塩に加えて少なくとも1種の溶剤を含むゲル電解質であ
ると理解されている。
【0064】従って本発明はまた、 a)少なくとも1種の一般式(I)のテトラキスフルオ
ロアルキルホウ酸塩、および b)少なくとも1種のポリマー を含む混合物を対象とする。
【0065】本発明の意味における混合物は、成分a)
およびb)の純粋な混合物、成分a)の塩が成分b)の
ポリマーに含まれている混合物、さらに化学的および/
または物理的結合が成分a)の塩と成分b)のポリマー
の間に存在する混合物を含む。
【0066】本発明の好ましい実施形態において、本発
明の混合物は5〜99wt%の成分a)および95〜1
wt%の成分b)、より好ましくは60〜99wt%の
成分a)および40〜1wt%の成分b)を含む。特定
の重量分率の各々は成分a)およびb)の合計に対する
ものである。
【0067】成分b)として、本発明による混合物は、
ニトリル、好ましくはアクリロニトリル、ビニリデン、
好ましくは二フッ化ビニリデン、アクリル酸エステル、
好ましくはアクリル酸メチル、メタクリル酸エステル、
好ましくはメタクリル酸メチル、環状エーテル、好まし
くはテトラヒドロフラン、アルキレンオキシド、好まし
くはエチレンオキシド、シロキサン、ホスファゼン、ア
ルコキシシランの不飽和のホモポリマーまたはコポリマ
ー、あるいは有機物で変性されたセラミック、もしくは
少なくとも2種の前記のホモポリマーおよび/またはコ
ポリマーおよび任意選択で少なくとも1種の有機物で変
性されたセラミックの混合物を好ましくは含む。
【0068】好ましくは、無機−有機ハイブリッドポリ
マーは有機物で変性されたセラミックとして適してお
り、これらのポリマーは有機物で変性されたシリコンア
ルコキシドの加水分解および融合とそれに続く無機骨格
に付けられた架橋可能な基の架橋によって得られる。例
として、適当な有機物で変性されたセラミックはORM
OCERE(登録商標)の名称で市販されている。
【0069】より好ましくは、成分b)は二フッ化ビニ
リデン、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸メチ
ル、テトラヒドロフランのポリマーまたはコポリマーで
あり、特に好ましくは二フッ化ビニリデンのホモポリマ
ーまたはコポリマーである。
【0070】これらの二フッ化ビニリデンのホモポリマ
ーおよびコポリマーは、Atofina Chemic
als,Inc.からKynar(登録商標)およびK
ynarflex(登録商標)の名称で、またSolv
ay CompanyによってSolef(登録商標)
の名称で市販されている。
【0071】本発明により使用されるポリマーはまた少
なくとも部分的に架橋されていてもよい。架橋は当業者
に公知の架橋剤を用いて公知の通常の方法によって実施
できる。架橋はまた成分a)および任意選択でさらなる
成分の存在下で実施することができる。
【0072】一般式(I)のテトラキスフルオロアルキ
ルホウ酸塩およびポリマーに加えて、本発明による混合
物は溶剤あるいは2種以上の溶剤からなる溶剤の混合物
を含むこともできる。
【0073】好ましい溶剤は、有機炭酸エステル好まし
くは炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭
酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、または
炭酸メチルプロピル、有機エステル好ましくはギ酸メチ
ル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン
酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル,酪酸エチ
ル、γ−ブチロラクトン、有機エーテル好ましくはジエ
チルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、
有機アミド好ましくはジメチルホルムアミドまたはジメ
チルアセトアミド、硫黄含有溶剤好ましくはジメチルス
ルホキシド、亜硫酸ジメチル、亜硫酸ジエチル、または
プロパンスルトン、非プロトン性溶剤好ましくはアセト
ニトリル、アクリロニトリル、またはアセトン、あるい
は前記の溶剤の少なくとも部分的にフッ素化された誘導
体、もしくはこれらの溶剤および/またはこれらの溶剤
がフッ素化された誘導体の少なくとも2種の混合物であ
る。
【0074】本発明はまた本発明の混合物の製造方法を
対象とし、これにより少なくとも1種の前記一般式
(I)のテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩および少
なくとも1種のポリマーと任意選択で少なくとも1種の
溶剤が一緒に混合される。
【0075】前記の成分は、好ましくは高温で、より好
ましくは20〜90℃で、特に好ましくは40〜60℃
で混合され、これらの温度は用いられる成分により替え
てもよい。
【0076】本発明はまた、電解質、1次電池、2次電
池、コンデンサ、スーパーコンデンサ、および/または
ガルバニ電池に、任意選択で他の公知の導電性塩および
/または添加剤と組み合わせて、少なくとも1種の本発
明によるテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩または本
発明による混合物を使用することを対象とする。
【0077】さらに本発明によるテトラキスフルオロア
ルキルホウ酸塩はオレフィンの重合に適している。それ
らはまた触媒活性を有する化合物を製造するのに適して
おり、テトラキスフルオロアルキルホウ酸アニオンがカ
チオン性触媒の対イオンとして機能する。従って、本発
明はまた、テトラキスフルオロアルキルホウ酸塩をオレ
フィンの重合および触媒の製造に使用することを対象と
する。
【0078】本発明はまた、少なくとも1種の一般式
(I)の本発明によるテトラキスフルオロアルキルホウ
酸塩または本発明による混合物、さらに任意選択で他の
導電性塩および/または添加剤を含む電解質、1次およ
び2次電池、コンデンサ、スーパーコンデンサ、および
ガルバニ電池を対象とする。他の導電性塩および添加剤
は、例えばDoron Auerbach著「Nona
queous Electrochemistry(非
水系の電気化学)」、Marc DekkerIn
c.、New York、1999;D.Linden
の「Handbook of Batteries(電
池ハンドブック)」第2版、MacGraw−Hill
Inc.、New York、1995、およびG.
MamantovとA.I.Popov著「Chemi
stry of Nonaqueous Soluti
ons、Current Progress(非水溶液
の化学、最近の進歩)、VCH Verlagsges
ellscaft、Weinheim、1994によっ
て当業者に知られている。これらの引用文献をここに参
照として組み込み、開示の一部であるとみなす。
【0079】本発明による電解質には、好ましくは0.
01〜3mol/l、より好ましくは0.01〜2mo
l/l、特に好ましくは0.1〜1.5mol/lの濃
度で本発明のテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩が含
まれる。
【0080】本発明の塩の溶剤として電解質は、有機炭
酸エステル好ましくは炭酸エチレン、炭酸プロピレン、
炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチ
ルメチル、または炭酸メチルプロピル、有機エステル好
ましくはギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エ
チル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸
メチル,酪酸エチル、γ−ブチロラクトン、有機エーテ
ル好ましくはジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジ
エトキシエタン、有機アミド好ましくはジメチルホルム
アミドまたはジメチルアセトアミド、硫黄含有溶剤好ま
しくはジメチルスルホキシド、亜硫酸ジメチル、亜硫酸
ジエチル、またはプロパンスルトン、非プロトン性溶剤
好ましくはアセトニトリル、アクリロニトリル、または
アセトン、あるいは前記の溶剤の少なくとも部分的にフ
ッ素化された誘導体、もしくはこれらの溶剤および/ま
たはこれらの溶剤がフッ素化された誘導体の少なくとも
2種の混合物を好ましくは含む。
【0081】本発明によるテトラキスフルオロアルキル
ホウ酸塩および本発明の混合物は、水の存在による分解
の徴候が長期間に渡ってないまたはほとんどないという
こと、およびそれらは大抵の溶剤または混合溶剤に対し
て良いないし非常に良い溶解性があるという点で利点が
ある。
【0082】さらに、それらは固体および溶解した状態
のいずれにおいても熱安定性に優れ、また化学的安定性
に優れる。従って、本発明によるこの塩および混合物は
フッ素などの強い酸化剤に対して安定である。
【0083】これらの性質により、これらの導電性塩を
含む電解質、電池、コンデンサ、スーパーコンデンサ、
およびガルバニ電池を厳しい条件、例えば高温で、この
ような条件により耐用年数および性能に悪影響を受ける
ことなくまた用いることができる。
【0084】さらに、これらの電池、コンデンサ、スー
パーコンデンサ、およびガルバニ電池は電圧が優れて一
定であること、多くの充電/放電サイクルに渡って機能
が制限されないこと、さらに製造コストが低いことなど
によって際立っている。
【0085】本発明によるテトラキスフルオロアルキル
ホウ酸塩または混合物を大きな電池、例えば電気自動車
またはハイブリッド自動車で使用されるようなもので用
いることにはまた大きな利点がある。というのは毒性が
あり強力な腐蝕性のフッ化水素が電池の損傷、例えば、
水、例えば湿気または消火水との接触なしの事故、の場
合にさえ形成されないからである。
【0086】
【実施例】本発明は実施例を参照し以下に説明される。
これらの実施例は単に本発明を例示するためのものであ
り、本発明の一般的な考え方を制限しない。
【0087】実施例1 テトラキストリフルオロメチルホウ酸カリウム、K[B
(CF34]の調製 1a)85mg(0.60mmol)のNH4[B(C
N)4]を、250mlのPFA(テトラフルオロエチ
レン/過フッ化プロピルビニルエーテルコポリマー)反
応容器中で減圧乾燥した。続いて、約5mlのフッ化水
素および28.4mmolのフッ化塩素(気体体積法で
計量された)を反応容器に凝縮させた。反応混合物を攪
拌しながら20〜25℃の温度でゆっくり加熱し、攪拌
をこの温度でさらに48時間続けた。その後すべての揮
発成分を減圧下反応混合物から除去した。こうして得ら
れた残留物を約5mlの蒸留水に入れ、200mgの炭
酸カリウムで中和し、そして水を減圧除去した。テトラ
キストリフルオロメチルホウ酸カリウム、K[B(CF
34]、を得られた残留物からジエチルエーテルで抽出
した。このジエチルエーテルを留去し、173mg
(0.53mmol)のK[B(CF34]を得た。
【0088】別法として、K[B(CF34]の合成を
実験手順1b)または1c)により実施することができ
る。
【0089】1b)1.512g(11.4mmol)
のNH4[B(CN)4]を、500mlのステンレスス
チールのオートクレーブで減圧乾燥した。続いて、約3
0〜40mlのフッ化水素および562mmolのフッ
化塩素(気体容量的方法で計量された)を反応容器に凝
縮させた。反応混合物を攪拌しながら20〜25℃の温
度でゆっくり加熱し、攪拌をこの温度でさらに48〜7
2時間続けた。その後すべての揮発成分を減圧下反応混
合物から除去した。こうして得られた残留物を約50m
lの蒸留水に入れ、3.8gの炭酸カリウムで中和し、
そして水を減圧除去した。テトラキストリフルオロメチ
ルホウ酸カリウムK[B(CF34]を得られた残留物
からジエチルエーテルで抽出した。このジエチルエーテ
ルを留去し、3.4g(11.2mmol)のK[B
(CF34]を得た。
【0090】1c)105mg(0.79mmol)の
NH4[B(CN)4]を、250mlのPFA(テトラ
フルオロエチレン/過フッ化プロピルビニルエーテルコ
ポリマー)反応容器中で減圧乾燥した。続いて、約5m
lのフッ化水素および11.4mmolの三フッ化塩素
(気体容量的方法で計量された)を反応容器に凝縮させ
た。反応混合物を攪拌しながら20〜25℃の温度でゆ
っくり加熱し、攪拌をこの温度でさらに19時間続け
た。その後すべての揮発成分を減圧下反応混合物から除
去した。こうして得られた残留物を約7mlの蒸留水に
入れ、300mgの炭酸カリウムで中和し、そして水を
減圧除去した。テトラキストリフルオロメチルホウ酸カ
リウムK[B(CF34]を得られた残留物からジエチ
ルエーテルで抽出した。このジエチルエーテルを留去
し、209mg(0.69mmol)のK[B(C
34]を得た。
【0091】K[B(CF34]の一部を重水素置換ア
セトニトリル(200mg/ml、1mol/25mo
lCD3CN)に溶解し、11Bおよび19FNMR分光法
を用いて特性評価をした。11BNMRスペクトルは16
0.5MHz、19FNMRスペクトルは470.6MH
z、および13CNMRスペクトルは125.8MHzの
周波数で記録された。内標準として、11BNMR分光法
ではδ=0ppmに(C252OBF319FNMR分
光法ではδ=0ppmにCFCl313CNMR分光法
ではδ=0ppmにテトラメチルシラン(TMS)を用
いた。NMR分光法のデータは以下のようであった。
【0092】11BNMRスペクトル:δ=−18.94
ppm、2J(1119F)=25.92Hz、1J(11
13C)=73.4Hz、1Δ11B(12/13C)=0.00
30ppm、線幅0.5Hz19 FNMRスペクトル:δ=−61.60ppm、2
1911B)=25.92Hz、2J(1910B)=
8.68Hz、2Δ19F(10/11B)=0.0111pp
m、1J(1913C)=304.3Hz、1Δ19F(
12/13C)=0.1315ppm、3J(1913C)=
3.9Hz、3Δ19F(12/13C)=0.0010pp
m、4J(1919F)=5.8Hz、線幅0.4Hz13 CNMRスペクトル:δ=132.9ppm、1J(
1319F)=304.3Hz、3J(1319F)=4.
0Hz、1J(1311B)=73.4Hz、1J(1310
B)=24.6Hz、1Δ13C(10/11B)=0.002
9ppm、線幅1.5Hz このようにして得られたテトラキストリフルオロメチル
ホウ酸カリウムの純度は、>99%であった。K[B
(CF34]は容易に水、ジエチルエーテルおよびアセ
トニトリルに溶解するが、ジクロロメタン、ペンタンお
よびヘプタンに不溶である。示差熱走査熱量測定によれ
ば、この塩は320℃まで固体状態で安定であり(ΔH
=−90J/g)、−63℃(ΔH=4.5J/g)お
よび−47℃(ΔH=7.8J/g)に2つの相転位が
ある。
【0093】それぞれの粗生成物を中和するのに炭酸カ
リウムのかわりに他の炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸ルビジウム、または炭酸セシウムも
しくはそれらの混合物を用いた場合、対応するテトラキ
ストリフルオロメチルホウ酸のリチウム塩、ナトリウム
塩、ルビジウム塩、またはセシウム塩を同じ方法で得る
ことができ、対応するリチウムまたはナトリウム塩はそ
れに結合する溶剤分子をもち、それは引き続いてゆっく
りそれぞれの塩を加熱することによって除去できる。
【0094】実施例2 [Li(THF)x][B(CF34]の合成 173mgのK[B(CF34](0.57mmol)
および24mgの塩化リチウムをポリテトラフルオロエ
チレン製バルブを備える50mlのガラスフラスコ中で
減圧乾燥した。次に、約10mlのテトラヒドロフラン
をフラスコに濃縮し、そして反応混合物を20〜25℃
で1時間攪拌した。生成した塩化カリウムの沈澱を次に
濾別した。こうして得られた溶液を減圧で20〜25℃
の温度で十分に濃縮した。テトラヒドロフランを除去し
た後、300mgの[Li(THF)x][B(CF3
4]を得た。
【0095】固体状態で、テトラキストリフルオロメチ
ルホウ酸リチウムは168℃まで安定である(ΔH=−
260J/g)。それは、水、テトラヒドロフラン、ア
セトニトリル、メタノール、およびアセトンに容易に溶
解する。テトラヒドロフラン溶媒和分子は140℃まで
に1個づつ除去される(97℃、ΔH=7J/g、13
0℃、ΔH=4J/g)。
【0096】実施例3 Li[B(CF34]の合成 4.233g(12.99mmol)のK[B(C
34]および1.225g(13.07mmol)の
LiBF4を2:1:2の比の炭酸エチレン、炭酸ジメ
チルおよび炭酸ジエチル混合溶剤13.052gに加え
た。生成したKBF 4の沈澱を濾過によって除去した。
このようにして得られたLi[B(CF34]の溶液
(14.522g、11.7ml)の塩濃度は、22.
6wt%すなわち0.96mol/lであった。
【0097】実施例4 1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラキストリ
フルオロメチルホウ酸の合成 等モル量のテトラキストリフルオロメチルホウ酸カリウ
ムおよび塩化1−エチル−3−メチルイミダゾリウムを
20〜25℃の温度でアセトニトリルに懸濁させた。次
いで、この混合物を10時間この温度で攪拌し、生成し
た塩化カリウムを完全に除去するように冷却してガラス
フリットで減圧濾過した。溶剤を減圧下に溜去し、そし
てこのようにして得た生成物を減圧乾燥した。
【0098】実施例5 Li[B(CF34]およびLiPF6のイオン伝導性
の比較 2:1:2の体積比の炭酸エチレン、炭酸ジエチルおよ
び炭酸ジメチル混合物に各塩の溶液を調製し、25℃の
温度で測定した。
【0099】伝導率測定を、Knick 703伝導率
計およびジャケットチューブをもつKnick 4極測
定セルを用いておこなった。温度調整をTI4空調キャ
ビネット中で実施し、また温度をPt 100抵抗温度
計を用いて制御した。
【0100】各々の濃度および各々のイオン伝導率を以
下の表1に示す。
【0101】
【表1】
【0102】LiPF6に比較して、本発明によるLi
[B(CF34]塩のイオン伝導性は改善されている。
【0103】実施例6 Li[B(CF34]の電気化学的安定性に関する試験 白金作用電極、リチウム対向電極およびリチウム対照電
極を含む測定セルで、炭酸エチレン、炭酸ジエチルおよ
び炭酸ジメチル(体積比2:1:2)中、0.96モル
溶液のLi[B(CF34]について、連続3回のサイ
クロボルタンモグラムを記録した。このために、残留電
位から出発し、電位を最初10mV/sの上昇率でLi
/Li+の電位に対して6.0Vまで増加させ、次に低
下させ残留電位に回帰させた。このようにして得たサイ
クロボルタンモグラムには電解質分解のいかなる徴候も
なかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 9/038 H01G 9/00 301D H01M 6/16 9/02 311 10/40 321 (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 ミカエル シュミット ドイツ連邦共和国 デーエー−64293 ダ ルムシュタット フランクフルター シュ トラーセ 250 (72)発明者 アンドレアス キューナー ドイツ連邦共和国 デーエー−64293 ダ ルムシュタット フランクフルター シュ トラーセ 250 (72)発明者 ヘルゲ ヴィラー ドイツ連邦共和国 デーエー−64293 ダ ルムシュタット フランクフルター シュ トラーセ 250 (72)発明者 エイドゥアート ベルンハルト ドイツ連邦共和国 デーエー−64293 ダ ルムシュタット フランクフルター シュ トラーセ 250 Fターム(参考) 4H048 AA01 AA03 AB48 VA11 VA50 VB10 VB80 4J002 BD101 BD141 BG041 BG061 BG091 CH021 CH031 CP031 CQ011 EY016 FD116 GQ02 5H024 AA09 AA12 FF19 HH00 5H029 AJ01 AJ05 AK03 AM07 HJ02

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) Mn+([BR4-n (I) のテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩。式中、Mn+
    1価、2価、または3価のカチオンであり、 配位子Rの各々は同一で直鎖または分岐鎖であり、(C
    x2x+1)で表され、 1≦x≦8、 n=1、2または3である。
  2. 【請求項2】 Mn+カチオンがアルカリ金属カチオン、
    好ましくはリチウム、ナトリウムまたはカリウムカチオ
    ン、より好ましくはリチウムカチオンであることを特徴
    とする請求項1に記載のテトラキスフルオロアルキルホ
    ウ酸塩。
  3. 【請求項3】 Mn+カチオンがマグネシウムまたはアル
    ミニウムカチオンであることを特徴とする請求項1に記
    載のテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩。
  4. 【請求項4】 Mn+が有機カチオン、好ましくはニトロ
    シルカチオン、ニトリルカチオン、あるいは一般式[N
    (R74+、0≦k≦4として[P(N(R72k
    4-k+、または[C(N(R723+の一般式の有機
    カチオンであり、式中、残基R7の各々は同一であるか
    または異なり、 H、 Co2o+1-p-qpq、またはAを表し、式中、 1≦o≦10、 0≦p≦2o+1、 0≦q≦2o+1であり、 Aは任意選択でヘテロ原子をもつ芳香族残基、あるいは
    好ましくは5または6員環のシクロアルキル残基を表
    す、ことを特徴とする請求項1に記載のテトラキスフル
    オロアルキルホウ酸塩。
  5. 【請求項5】 1≦o≦6、0≦p≦2o+1、0≦q
    ≦2o+1であり、またAが任意選択でヘテロ原子をも
    つ芳香族残基、または好ましくは5または6員環のシク
    ロアルキル残基を表すことを特徴とする請求項4に記載
    のテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩。
  6. 【請求項6】 Aが、任意選択で窒素および/または硫
    黄および/または酸素原子を含む5または6員環の芳香
    族残基、あるいは好ましくは5または6員環のシクロア
    ルキル残基、好ましくはフェニルまたはピリジン残基を
    表すことを特徴とする請求項4または5に記載のテトラ
    キスフルオロアルキルホウ酸塩。
  7. 【請求項7】 Mn+が一般式(II)〜(IX)の複素
    芳香族カチオンであり、 【化1】 (式中、残基R1〜R6は各々同一であるかまたは異な
    り、また任意選択で残基R1〜R6の2つは共に、H、ハ
    ロゲン、好ましくはフッ素、あるいは任意選択でF、C
    l、N(Ca(2a+1-b)b2、O(Ca
    (2a+1-b)b)、SO2(Ca( 2a+1-b)b)、またはC
    a(2a+1-b)bによって置換されたC18のアルキル残
    基を表し、式中1≦a≦6、および0≦b≦2a+1で
    ある)ことを特徴とする請求項1に記載のテトラキスフ
    ルオロアルキルホウ酸塩。
  8. 【請求項8】 各々の配位子Rが同一で(Cx2x+1
    を表し、x=1または2であることを特徴とする請求項
    1から7のいずれかに記載のテトラキスフルオロアルキ
    ルホウ酸塩。
  9. 【請求項9】 配位子Rの各々が同一で、CF3残基を
    表すことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載
    のテトラキスフルオロアルキルホウ酸塩。
  10. 【請求項10】 少なくとも1種の一般式(X) Mn+([B(CN)4-)n (X) (式中、Mn+およびnは請求項1から9と同じ意味をも
    つ)の化合物が少なくとも1種の溶剤中で少なくとも1
    種のフッ素化剤と反応することによってフッ素化され、
    このようにして得られる請求項1に記載の一般式(I)
    のフッ素化化合物が通常の方法により精製され単離され
    ることを特徴とする請求項9に記載のテトラキスフルオ
    ロアルキルホウ酸塩の製造方法。
  11. 【請求項11】 フッ素化剤との反応が−80〜20
    ℃、好ましくは−60〜0℃の範囲の温度で実施される
    ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 フッ素、フッ化塩素、三フッ化塩素、
    五フッ化塩素、三フッ化臭素、五フッ化臭素、またはこ
    れらのフッ素化剤の少なくとも2種の混合物、好ましく
    はフッ化塩素、三フッ化塩素あるいはフッ化塩素および
    /または三フッ化塩素を含む少なくとも2種のフッ素化
    剤の混合物がフッ素化剤として用いられることを特徴と
    する請求項10または12に記載の方法。
  13. 【請求項13】 フッ化水素、五フッ化ヨウ素、ジクロ
    ロメタン、クロロホルム、またはこれらの溶剤の少なく
    とも2種の混合物、好ましくはフッ化水素が溶剤として
    用いられることを特徴とする請求項10から12のいず
    れかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 a)少なくとも1種の請求項1から9
    に記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアルキルホ
    ウ酸塩、および b)少なくとも1種のポリマーを含む混合物。
  15. 【請求項15】 混合物が5〜99wt(重量)%の成
    分a)および95〜1wt%の成分b)、好ましくは6
    0〜99wt%の成分a)および40〜1wt%の成分
    b)を含み、重量分率の各々は成分a)およびb)の合
    計に対するものであることを特徴とする請求項14に記
    載の混合物。
  16. 【請求項16】 成分b)が、好ましくはアクリロニト
    リルである不飽和ニトリル、好ましくは二フッ化ビニリ
    デンであるビニリデン、好ましくはアクリル酸メチルで
    あるアクリル酸エステル、好ましくはメタクリル酸メチ
    ルであるメタクリル酸エステル、好ましくはテトラヒド
    ロフランである環状エーテル、好ましくはエチレンオキ
    シドであるアルキレンオキシド、シロキサン、ホスファ
    ゼン、アルコキシシランのホモポリマーまたはコポリマ
    ー、あるいは有機物で変性されたセラミック、あるいは
    少なくとも2種の前記のホモポリマーおよび/またはコ
    ポリマーおよび任意選択で少なくとも1種の有機物で変
    性されたセラミックの混合物であることを特徴とする請
    求項14または15に記載の混合物。
  17. 【請求項17】 成分b)が二フッ化ビニリデン、アク
    リロニトリル、(メタ)アクリル酸メチル、テトラヒド
    ロフラン、好ましくは二フッ化ビニリデンのホモポリマ
    ーまたはコポリマーであることを特徴とする請求項16
    に記載の混合物。
  18. 【請求項18】 ポリマーが少なくとも部分的に架橋さ
    れていることを特徴とする請求項14から17のいずれ
    かに記載の混合物。
  19. 【請求項19】 混合物がさらに少なくとも1種の溶剤
    を含むことを特徴とする請求項14から18のいずれか
    に記載の混合物。
  20. 【請求項20】 有機炭酸エステル好ましくは炭酸エチ
    レン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、
    炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、または炭酸メチルプ
    ロピル、有機エステル好ましくはギ酸メチル、ギ酸エチ
    ル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プ
    ロピオン酸エチル、酪酸メチル,酪酸エチル、γ−ブチ
    ロラクトン、有機エーテル好ましくはジエチルエーテ
    ル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、有機アミド
    好ましくはジメチルホルムアミドまたはジメチルアセト
    アミド、硫黄含有溶剤好ましくはジメチルスルホキシ
    ド、亜硫酸ジメチル、亜硫酸ジエチル、またはプロパン
    スルトン、非プロトン性溶剤好ましくはアセトニトリ
    ル、アクリロニトリル、またはアセトン、あるいは前記
    の溶剤の少なくとも部分的にフッ素化された誘導体、あ
    るいはこれらの溶剤および/またはこれらの溶剤がフッ
    素化された誘導体の少なくとも2種の混合物が溶剤とし
    て存在することを特徴とする請求項19に記載の混合
    物。
  21. 【請求項21】 少なくとも1種の請求項1から9のい
    ずれかに記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアル
    キルホウ酸塩および少なくとも1種のポリマーおよび任
    意選択で少なくとも1種の溶剤が混合されることを特徴
    とする請求項14から20のいずれかに記載の混合物の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 前記の混合が高温で、好ましくは20
    〜90℃、またより好ましくは40〜60℃で実施され
    ることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも1種の請求項1から9のい
    ずれかに記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアル
    キルホウ酸塩または少なくとも1種の請求項14から2
    0のいずれかに記載の混合物を電解質、1次電池、2次
    電池、コンデンサ、スーパーコンデンサ、またはガルバ
    ニ電池に、任意選択で他の導電性塩および/または添加
    剤と組合わせて使用すること。
  24. 【請求項24】 少なくとも1種の請求項1から9のい
    ずれかに記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアル
    キルホウ酸塩または少なくとも1種の請求項14から2
    0のいずれかに記載の混合物を含む電解質。
  25. 【請求項25】 電解質中におけるテトラキスフルオロ
    アルキルホウ酸塩の濃度が0.01〜3mol/l、好
    ましくは0.01〜2mol/l、より好ましくは0.
    1〜1.5mol/lであることを特徴とする請求項2
    4に記載の電解質。
  26. 【請求項26】 少なくとも1種の請求項1から9のい
    ずれかに記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアル
    キルホウ酸塩または少なくとも1種の請求項14から2
    0のいずれかに記載の混合物を含む1次電池。
  27. 【請求項27】 少なくとも1種の請求項1から9のい
    ずれかに記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアル
    キルホウ酸塩または少なくとも1種の請求項14から2
    0のいずれかに記載の混合物を含む2次電池。
  28. 【請求項28】 少なくとも1種の請求項1から9のい
    ずれかに記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアル
    キルホウ酸塩または少なくとも1種の請求項14から2
    0のいずれかに記載の混合物を含むコンデンサ。
  29. 【請求項29】 少なくとも1種の請求項1から9のい
    ずれかに記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアル
    キルホウ酸塩または少なくとも1種の請求項14から2
    0のいずれかに記載の混合物を含むスーパーコンデン
    サ。
  30. 【請求項30】 少なくとも1種の請求項1から9のい
    ずれかに記載の一般式(I)のテトラキスフルオロアル
    キルホウ酸塩または少なくとも1種の請求項14から2
    0のいずれかに記載の混合物を含むガルバニ電池。
JP2001344460A 2000-11-10 2001-11-09 テトラキスフルオロアルキルホウ酸塩およびそれらの導電性塩としての使用 Expired - Fee Related JP3728236B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10055811.9 2000-11-10
DE10055811A DE10055811A1 (de) 2000-11-10 2000-11-10 Tetrakisfluoroalkylborat-Salze und deren Verwendung als Leitsalze

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002308884A true JP2002308884A (ja) 2002-10-23
JP2002308884A5 JP2002308884A5 (ja) 2005-07-07
JP3728236B2 JP3728236B2 (ja) 2005-12-21

Family

ID=7662861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001344460A Expired - Fee Related JP3728236B2 (ja) 2000-11-10 2001-11-09 テトラキスフルオロアルキルホウ酸塩およびそれらの導電性塩としての使用

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6815119B2 (ja)
EP (1) EP1205480B1 (ja)
JP (1) JP3728236B2 (ja)
KR (1) KR20020036760A (ja)
CN (1) CN1358726A (ja)
BR (1) BR0105196A (ja)
CA (1) CA2363416A1 (ja)
DE (2) DE10055811A1 (ja)
RU (1) RU2001130177A (ja)
TW (1) TW535319B (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1465267A2 (en) 2003-04-01 2004-10-06 Sony Corporation Battery with specified electrolyte
US7297447B2 (en) 2001-12-11 2007-11-20 Hitachi Maxell, Ltd. Non-aqueous electrolyte battery
JP2008174738A (ja) * 2006-12-20 2008-07-31 Toyo Ink Mfg Co Ltd 制電性アクリル系樹脂組成物
US7645434B2 (en) 2003-02-14 2010-01-12 Merck Patent Gmbh Salts comprising cyanoborate anions
WO2010021391A1 (ja) * 2008-08-22 2010-02-25 日宝化学株式会社 イオン性化合物及びその製造方法、並びに、これを用いたイオン伝導性材料
WO2011070964A1 (ja) 2009-12-07 2011-06-16 ソニー株式会社 二次電池、電解液、電池パック、電子機器および電動車両
JP2013517232A (ja) * 2010-01-18 2013-05-16 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング パーフルオロアルキル−シアノ−アルコキシ−ボレートアニオンまたはパーフルオロアルキル−シアノ−アルコキシ−フルオロ−ボレートアニオンを含有する化合物
JP2014522397A (ja) * 2011-05-31 2014-09-04 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ヒドリド−トリシアノ−ボラートアニオンを含む化合物
JP2014529335A (ja) * 2011-07-15 2014-11-06 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung アルキル−シアノ−ボレートまたはアルキル−シアノ−フルオロボレートアニオンを含む化合物
JP2014531397A (ja) * 2011-07-15 2014-11-27 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung アルキル−アルコキシ−シアノ−ボレートアニオンを含む化合物
JPWO2015050229A1 (ja) * 2013-10-02 2017-03-09 ダイキン工業株式会社 フッ素化剤

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE519767T1 (de) * 2003-12-26 2011-08-15 Nat Inst Of Advanced Ind Scien Ionische flüssigkeit, verfahren zu deren herstellung, doppelschichtiger kondensator, der diese enthält, und lithiumbatterie
US7696729B2 (en) * 2006-05-02 2010-04-13 Advanced Desalination Inc. Configurable power tank
JP2010287431A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Sony Corp 電池
WO2012072218A1 (en) 2010-11-30 2012-06-07 Merck Patent Gmbh Particles for electrophoretic displays
CN102956362B (zh) * 2011-08-17 2016-01-13 海洋王照明科技股份有限公司 双电层电容器电解液以及双电层电容器
WO2013117284A1 (en) 2012-02-08 2013-08-15 Merck Patent Gmbh Reactive mesogen formulation with conductive additive
WO2016160703A1 (en) 2015-03-27 2016-10-06 Harrup Mason K All-inorganic solvents for electrolytes
US10707531B1 (en) 2016-09-27 2020-07-07 New Dominion Enterprises Inc. All-inorganic solvents for electrolytes
CN117586295A (zh) * 2024-01-18 2024-02-23 山东海化集团有限公司 一种四(五氟苯酚基)硼酸钠的制备方法及其在钠电中的应用

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3884723A (en) * 1973-10-12 1975-05-20 Du Pont Button type galvanic cell
FR2527602A1 (fr) 1982-06-01 1983-12-02 Anvar Bis perhalogenoacyl- ou sulfonyl- imidures de metaux alcalins, leurs solutions solides avec des matieres plastiques et leur application a la constitution d'elements conducteurs pour des generateurs electrochimiques
US5273840A (en) 1990-08-01 1993-12-28 Covalent Associates Incorporated Methide salts, formulations, electrolytes and batteries formed therefrom
DE19922522A1 (de) 1999-05-15 2000-11-16 Merck Patent Gmbh Beschichtete Lithium-Mischoxid-Partikel und deren Verwendung
DE19932317A1 (de) 1999-07-10 2001-01-11 Merck Patent Gmbh Verfahren zur Herstellung von Lithiumkomplexsalzen zur Anwendung in elektrochemischen Zellen
DE19941566A1 (de) 1999-09-01 2001-03-08 Merck Patent Gmbh Stabile (CF3)2N-Salze und Verfahren zu deren Herstellung
DE10042149A1 (de) 1999-09-17 2001-05-17 Merck Patent Gmbh Nichtwäßriger Elektrolyt sowie diesen enthaltende elektrochemische Zelle
DE19946066A1 (de) 1999-09-25 2001-03-29 Merck Patent Gmbh Beschichtete Lithium-Mischoxid-Partikel und deren Verwendung II
DE19953051A1 (de) 1999-09-29 2001-04-05 Merck Patent Gmbh Fluorierte Sulfonamide als schwer entflammbare Lösungsmittel zum Einsatz in elektrochemischen Zellen
DE19951804A1 (de) 1999-10-28 2001-05-03 Merck Patent Gmbh Komplexsalze zur Anwendung in elektrochemischen Zellen
TW434927B (en) * 1999-11-03 2001-05-16 Ind Tech Res Inst Method for fabricating metal-air battery and its structure
DE19959722A1 (de) 1999-12-10 2001-06-13 Merck Patent Gmbh Alkylspiroboratsalze zur Anwendung in elektrochemischen Zellen
DE10008955C2 (de) * 2000-02-25 2002-04-25 Merck Patent Gmbh Lithiumfluoralkylphosphate, Verfahren zu ihrer Herstellung und deren Verwendung als Leitsalze
DE10014884A1 (de) 2000-03-24 2001-09-27 Merck Patent Gmbh Beschichtete Lithium-Mischoxid-Partikel und ein Verfahren zu deren Herstellung
DE10016024A1 (de) 2000-03-31 2001-10-04 Merck Patent Gmbh Aktives Anodenmaterial in elektrochemischen Zellen und Verfahren zu deren Herstellung
DE10016801A1 (de) 2000-04-05 2001-10-11 Merck Patent Gmbh Lithiumsalze, Verfahren zu deren Herstellung, nichtwässriger Elektrolyt sowie elektrochemische Zelle
DE10025762A1 (de) 2000-05-25 2001-11-29 Merck Patent Gmbh Reduziertes Anodenmaterial in elektrochemischen Zellen
DE10025761A1 (de) 2000-05-25 2001-11-29 Merck Patent Gmbh Dotiertes Anodenmaterial in elektrochemischen Zellen
DE10026565A1 (de) 2000-05-30 2001-12-06 Merck Patent Gmbh Ionische Flüssigkeiten
DE10027626A1 (de) 2000-06-07 2001-12-13 Merck Patent Gmbh Silanverbindungen als Additive in Elektrolyten für elektrochemischen Zellen
DE10027995A1 (de) 2000-06-09 2001-12-13 Merck Patent Gmbh Ionische Flüssigkeiten II
KR100473433B1 (ko) * 2000-07-17 2005-03-08 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 비수전해액 및 그것을 포함하는 비수전해액전지 및 전해콘덴서
DE10103189A1 (de) * 2001-01-24 2002-07-25 Merck Patent Gmbh Boratsalze zur Anwendung in elektrochemischen Zellen

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7297447B2 (en) 2001-12-11 2007-11-20 Hitachi Maxell, Ltd. Non-aqueous electrolyte battery
US7645434B2 (en) 2003-02-14 2010-01-12 Merck Patent Gmbh Salts comprising cyanoborate anions
EP1465267A2 (en) 2003-04-01 2004-10-06 Sony Corporation Battery with specified electrolyte
JP2008174738A (ja) * 2006-12-20 2008-07-31 Toyo Ink Mfg Co Ltd 制電性アクリル系樹脂組成物
US9243013B2 (en) 2008-08-22 2016-01-26 Nippon Shokubai Co., Ltd. Ionic compound, method for producing the same, and ion-conductive material comprising the same
WO2010021391A1 (ja) * 2008-08-22 2010-02-25 日宝化学株式会社 イオン性化合物及びその製造方法、並びに、これを用いたイオン伝導性材料
US9806377B2 (en) 2009-12-07 2017-10-31 Sony Corporation Secondary battery, electrolytic solution, battery pack, electronic device, and electrical vehicle
WO2011070964A1 (ja) 2009-12-07 2011-06-16 ソニー株式会社 二次電池、電解液、電池パック、電子機器および電動車両
US11594758B2 (en) 2009-12-07 2023-02-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Secondary battery, electrolytic solution, battery pack, electronic device, and electrical vehicle
JP2013517232A (ja) * 2010-01-18 2013-05-16 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング パーフルオロアルキル−シアノ−アルコキシ−ボレートアニオンまたはパーフルオロアルキル−シアノ−アルコキシ−フルオロ−ボレートアニオンを含有する化合物
JP2014522397A (ja) * 2011-05-31 2014-09-04 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ヒドリド−トリシアノ−ボラートアニオンを含む化合物
JP2014529335A (ja) * 2011-07-15 2014-11-06 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung アルキル−シアノ−ボレートまたはアルキル−シアノ−フルオロボレートアニオンを含む化合物
JP2014531397A (ja) * 2011-07-15 2014-11-27 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung アルキル−アルコキシ−シアノ−ボレートアニオンを含む化合物
JPWO2015050229A1 (ja) * 2013-10-02 2017-03-09 ダイキン工業株式会社 フッ素化剤
US10233080B2 (en) 2013-10-02 2019-03-19 Daikin Industries, Ltd. Fluorinating agent
US10479681B2 (en) 2013-10-02 2019-11-19 Daikin Industries, Ltd. Fluorinating agent

Also Published As

Publication number Publication date
TW535319B (en) 2003-06-01
RU2001130177A (ru) 2003-12-20
DE10055811A1 (de) 2002-05-29
EP1205480A2 (de) 2002-05-15
US20020090547A1 (en) 2002-07-11
CN1358726A (zh) 2002-07-17
KR20020036760A (ko) 2002-05-16
BR0105196A (pt) 2002-06-25
EP1205480B1 (de) 2010-11-24
EP1205480A3 (de) 2003-03-26
JP3728236B2 (ja) 2005-12-21
DE50115716D1 (de) 2011-01-05
CA2363416A1 (en) 2002-05-10
US6815119B2 (en) 2004-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002308884A (ja) テトラキスフルオロアルキルホウ酸塩およびそれらの導電性塩としての使用
US7166724B2 (en) Ionic liquids
RU2272043C2 (ru) Ионные жидкости ii
US6841638B2 (en) Ionic compounds with delocalized anionic charge, and their use as ion conducting components or as catalysts
US6841301B2 (en) Fluoroalkyl phosphates for use in electrochemical cells
JP3542762B2 (ja) リチウムフルオロアルキルホスフェート化合物およびこれらの化合物の電解質塩としての使用
JP2002033127A (ja) 電気化学的電池の電解液添加物として用いるシラン化合物
US20010033964A1 (en) Alkylspiroborate salts for use in electrochemical cells
US20020160261A1 (en) Borate salts for use in electrochemical cells
KR20010062269A (ko) 전기화학 전지에 사용하기 위한 알킬스피로보레이트 염
US6794083B2 (en) Fluoroalkylphosphate salt electrolytes
US6893774B2 (en) Fluoroalkylphosphate salts, and process for the preparation of these substances
US20020001755A1 (en) Lithium salt and a process of preparing thereof
KR20010049741A (ko) 전기화학적 셀에 사용하기 위한 리튬 착체 염의 제조방법
JP2001155769A (ja) 電気化学電池で使用するための錯塩
JP3715436B2 (ja) 塩、電解液及びそれを用いた電気化学デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041109

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20041109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101007

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131007

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees