JP3542762B2 - リチウムフルオロアルキルホスフェート化合物およびこれらの化合物の電解質塩としての使用 - Google Patents

リチウムフルオロアルキルホスフェート化合物およびこれらの化合物の電解質塩としての使用 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リチウム フルオロアルキルホスフェート化合物、これらの化合物の製造方法およびこれらの化合物の電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび電解槽における電解質塩としての使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラップトップ型およびパームトップ型コンピューター、移動電話およびビデオカメラなどの携帯電子用品の普及、従ってまた軽く、また強力な電池の必要性は、近年、世界的に劇的に増加している。
この電池の需要およびこれに付随する環境問題にかかわる飛躍の観点から、長い寿命を有する再充電性電池の開発は、確実に重要性を増している。
1990年初頭から、再充電性リチウムイオン電池が市販されている。これらのリチウムイオン電池の大部分では、電解質塩として、リチウム ヘキサフルオロホスフェートが使用されている。しかしながら、このリチウム塩は、低い熱安定性を有する加水分解−感受性化合物であり、従って対応するリチウム電池は、この塩のこの性質によって、非常に複雑であり、従ってまた非常に高価な方法によって製造されるのみである。
【0003】
このリチウム塩の感受性はまた、これらのリチウム電池の寿命および性能を減少させ、また極端な条件下、例えば高温におけるそれらの使用を損なわせる。
従って、改良された性質を有するリチウム塩を提供する手段に欠けていた。すなわち、US 4,505,997およびUS 9,202,966は、電池の電解質塩として、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドおよびリチウム トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メタニド塩を使用することを開示している。これらの塩化合物は両方ともに、高度のアノード安定性を示し、有機炭酸塩とともに高導電性を有する溶液を形成する。しかしながら、リチウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドは、リチウム電池のカソード末端導線として機能するアルミニウム金属を、相当に不動態化しないという欠点を有する。
【0004】
他方、リチウム トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メタニドは、製造および精製に非常に費用がかかる。従って、これらの塩の電池の電解質塩としての使用は、このようなリチウム電池の製造価格を格別に増大させる。
DE 196 411 38 は、リガンドとして、好ましくは過フッ素化された、または部分的フッ素化されたエチルおよびイソプロピル基を有するリチウム フルオロホスフェート化合物の使用を教示している。これらのリチウム塩の熱安定性および加水分解耐性は、リチウム ヘキサフルオロホスフェートの熱安定性および加水分解耐性よりも大きいけれども、これらの化合物は、少しの痕跡量の水の存在下に数日以内に加水分解する。従って、これらの電解質塩を使用した場合、これらの塩を基材とする電池の性能および寿命はまた、減少される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、長期間にわたり、加水分解を示さないか、または非常に僅かな加水分解兆候を示すのみである、電解質塩化合物を提供することにある。
本発明のもう一つの課題は、電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび電解槽の寿命および性能を拡大または改良することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
驚くべきことに、これらの課題が、下記一般式(I)で表わされるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物を提供することによって解決される:
【化7】
Figure 0003542762
式中、
1≦x≦5であり、
3≦y≦8であり、および
0≦z≦2y+1であり、また
基(Cy 2y+1-zz)は、同一または相違していてもよい、
ただし、下記一般式(I´)で表わされる化合物は除外する:
【化8】
Figure 0003542762
式中、aは、2〜5の整数であり、b=0または1であり、c=0または1であり、d=2であり、およびeは、1〜4の整数であるが、bおよびcは同時に、0ではなく、またa+eの合計は、6であり、および基(CHb c (CF3 d )は、同一または相違することができる。
【0007】
一般式(I)において、1≦x≦5であり、3≦y≦8であり、およびz=0であるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物は、好ましい化合物として挙げられる。
一般式(I)で表わされる下記のリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物は、特に好ましい化合物として挙げられる:
【化9】
Figure 0003542762
および
【化10】
Figure 0003542762
(各式中、1≦x≦3である)。
【0008】
一般式(I)で表わされるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物は、純粋な形態で、またはそれらの混合物の形態で、一次電池、二次電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび電解槽における電解質塩として使用することができる。本発明によるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物は、電解質塩として当業者に知られている追加のリチウム塩と一緒に使用することができる。本発明によるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物は、純粋な形態で、電解質塩として使用すると好ましい。この理由は、この方法で、電気化学的性質の特に良好な再現性を達成することができるからである。
【0009】
本発明はまた、一般式(I)で表わされる新規リチウム フルオロアルキルホスフェート化合物の製造方法を提供し、この方法は、フッ化水素中で電解し、生成するフッ素化生成物の混合物を、抽出、相分離および/または蒸留、好ましくは分別蒸留によって分別し、次いで生成するフッ素化アルキルホスホラン化合物を、非プロトン溶媒または溶媒混合物中で水分の不存在下に、フッ化リチウムと反応させ、次いで生成する一般式(I)で表わされる新規リチウム フルオロアルキルホスフェート化合物を常法により精製し、単離することにより、少なくとも1種の一般式:
【0010】
【化11】
Figure 0003542762
【0011】
(各式中、0≦m≦2、3≦n≦8および0≦o≦4である)
で表わされる化合物を、フッ素化することを特徴とする方法である。
この電解は、−20〜+40℃、特に好ましくは−10〜+10℃、非常に特に好ましくは−5〜+5℃の温度で行うと好ましい;圧力は、好ましくは0.5〜3バール、特に好ましくは0.5〜1.5バール、非常に特に好ましくは大気圧である。
電解中に印加される電圧は、好ましくは4〜6V、特に好ましくは4.5〜5.5Vであり、また電流密度は、好ましくは0.2〜5A/dm2 、特に好ましくは0.2〜2A/dm2 、非常に特に好ましくは0.5〜1.5A/dm2 である。
【0012】
一般式(V)および(VII)で表わされる化合物はまた、フッ化水素中における電解に先立ち、無機フッ素化試薬、好ましくはSbF3 、SbF5 、MoF5 、VF5 またはその混合物と反応させ、これにより塩素原子をフッ素原子により置き換えることができる。これらのフッ素化を行う反応条件は、当業者にとって公知である。
フッ素化アルキルホスホラン化合物とフッ化リチウムとの反応は、好ましくは−35〜+60℃、特に好ましくは−20〜+50℃、非常に特に好ましくは−10〜+25℃の温度で行う。
フッ素化アルキルホスホラン化合物とフッ化リチウムとの反応に使用される溶媒は、好ましくはカーボネート類、ニトリル類、エーテル類、エステル類、アミド類、スルホン類またはその混合物である。
【0013】
一次電池、二次電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーまたは電解槽で直接使用するのに適する溶媒または溶媒混合物、例えばジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、メチルアセテート、γ−ブチロラクトン、エチルアセテート、メチルプロピオネート、エチルプロピオネート、メチルブチレート、エチルブチレート、ジメチルスルホキシド、ジオキソラン、スルホラン、アセトニトリル、アクリロニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランまたはその混合物を使用すると、特に好ましい。この方法で得られる電解液は、一次電池、二次電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび電解槽で使用するのに適しており、これらの電解液がまた、本発明によって提供される。
【0014】
これらの電解液中の本発明によるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物(1種または2種以上)の濃度は、好ましくは0.01〜3mol/l、特に好ましくは0.01〜2mol/l、非常に特に好ましくは0.1〜1.5mol/lである。
本発明はまた、少なくとも1種の一般式(I)で表わされる新規リチウム フルオロアルキルホスフェート化合物および所望により追加のリチウム塩および/または添加剤を含有する一次電池、二次電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび電解槽を提供する。これらの追加のリチウム塩および添加剤は、当業者に公知であり、例えば次の刊行物から公知である:Doron Aurbach,NonaqueousElectrochemistry,Maek Dekker Inc.,New York,1999;D.Lincen,Handbook of Batteries,第二版、Mcgraw-Hill Inc., ,New York,1995: およびG.MamantovおよびA.I.Popov,Chemistry of Nonaqueous Solution,Current Progress,VSH Verlagsgemeinschaft,Weinheim,1994 。
【0015】
これらの刊行物を引用して、本明細書に組み入れる。本発明によるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物は、慣用の電解質とともに使用することができる。適当な電解質の例には、LiPF6 、LiBF4 、LiClO4 、LiAsF6 、LiCF3 SO3 、LiN(CF3 SO2 2 またはLiC(CF3 SO2 3 およびその混合物からなる群から選択される電解質塩がある。電解液はまた、水含有量を減少させるために、有機イソシアネート化合物(DE 199 44 603 )をさらに含有することができる。同様に、有機アルカリ金属塩(DE 199 10 968 )を、添加剤としてさらに含有することもできる。
適当なアルカリ金属塩は、下記一般式で表わされるアルカリ金属ホウ酸塩である:
【化12】
Figure 0003542762
【0016】
式中、
mおよびpは、0、1、2、3または4てあり、ただしm+p=4であり、および
1 およびR2 は、同一または相違しており、
所望により、単結合または二重結合により相互に直接に結合しており、
およびそれぞれ、独立して、または一緒になって、芳香族または脂肪族のカルボン酸、ジカルボン酸またはスルホン酸基であり、または
1 およびR2 はそれぞれ、独立して、または一緒になって、フェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフェナントレニルからなる群から選択される芳香族環を表わし、この環は、未置換であるか、または置換基として1〜4個のAまたはHalを有することができ、または
【0017】
1 およびR2 はそれぞれ、独立して、または一緒になって、ピリジル、ピラジルおよびビピリジルからなる群から選択されるヘテロ環状芳香族環を表わし、この環は、未置換であるか、または置換基として1〜3個のAまたはHalを有することができ、または
1 およびR2 はそれぞれ、独立して、または一緒になって、芳香族ヒドロキシカルボン酸および芳香族ヒドロキシスルホン酸からなる群から選択される芳香族ヒドロキシ酸であり、この基は、未置換であるか、または置換基として1〜4個のAまたはHalを有することができ、および
Halは、F、ClまたはBrであり、および
Aは、炭素原子1〜6個を有するアルキル基であり、この基は、1〜3個のハロゲン置換基を有することができる。
【0018】
下記一般式で表わされるアルカリ金属ホウ酸塩は、同様に適当である:
Li+ OR-
式中、
Rは、芳香族または脂肪族のカルボン酸、ジカルボン酸またはスルホン酸であり、または
Rは、フェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフェナントレニルからなる群から選択される芳香族環であり、この環は、未置換であるか、または置換基として1〜4個のAまたはHalを有することができ、または
Rは、ピリジル、ピラジルおよびビピリジルからなる群から選択されるヘテロ環状芳香族環を表わし、この環は、未置換であるか、または置換基として1〜3個のAまたはHalを有することができ、または
【0019】
Rは、芳香族ヒドロキシカルボン酸および芳香族ヒドロキシスルホン酸からなる群から選択される芳香族ヒドロキシ酸であり、この基は、未置換であるか、または置換基として1〜4個のAまたはHalを有することができ、および
Halは、F、ClまたはBrであり、および
Aは、炭素原子1〜6個を有するアルキル基であり、この基は、1〜3個のハロゲン置換基を有することができる。
下記式で表わされるリチウム錯塩化合物をまた、電解液に存在させることができる:
【0020】
【化13】
Figure 0003542762
【0021】
式中、
1 およびR2 は、同一または相違しており、所望により、単結合または二重結合により相互に直接結合しており、またそれぞれ独立して、または一緒になって、フェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフェナントレニルからなる群から選択される芳香族環を表わし、この環は、未置換であるか、または置換基として1〜6個のアルキル基(C1 〜C6 )、アルコキシ基(C1 〜C6 )またはハロゲン(F、Cl、Br)を有することができ、または
1 およびR2 はそれぞれ、独立して、または一緒になって、ピリジル、ピラジルおよびビピリジルからなる群から選択される芳香族ヘテロ環を表わし、この環は、未置換であるか、または置換基として1〜4個のアルキル基(C1 〜C6 )、アルコキシ基(C1 〜C6 )またはハロゲン(F、Cl、Br)を有することができ、または
【0022】
1 およびR2 はそれぞれ、独立して、または一緒になって、ヒドロキシベンゼンカルボキシル、ヒドロキシナフタレンカルボキシル、ヒドロキシベンゼンスルホニルおよびヒドロキシナフタレンスルホニルからなる群から選択される芳香族環であり、この環は、未置換であるか、または置換基として1〜4個のアルキル基(C1 〜C6 )、アルコキシ基(C1 〜C6 )またはハロゲン(F、Cl、Br)を有することができ、
【0023】
3 〜R6 はそれぞれ、独立または対をなして、また所望により、単結合または二重結合により相互に直接結合しており、および下記の意味を有する:
1.アルキル基(C1 〜C6 )、アルキルオキシ基(C1 〜C6 )またはハロゲン(F、Cl、Br)、
2.フェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフェナントレニル(未置換であるか、または置換基として1〜6個のアルキル基(C1 〜C6 )、アルコキシ基(C1 〜C6 )またはハロゲン(F、Cl、Br)を有することができる)、ピリジル、ピラジルおよびピリミジル、(未置換であるか、または置換基として1〜4個のアルキル基(C1 〜C6 )、アルコキシ基(C1 〜C6 )またはハロゲン(F、Cl、Br)を有することができる)からなる群から選択される芳香族環。
【0024】
これらの錯塩化合物は、下記の方法(DE 199 32 317 )により製造することができる:
a)3−、4−、5−、6−置換フェノールを、適当な溶媒中でクロルスルホン酸と混合し、
b)a)から生成される中間体を、クロルトリメチルシランと反応させ、濾過し、次いで分別蒸留し、
c)b)から生成される中間体を、適当な溶媒中でリチウムテトラメトキシボレート(1−)と反応させ、次いで最終生成物をそこから単離する。
【0025】
同様に、電解液は、下記式で表わされる化合物(DE 199 41 566 )を含有することができる:
【化14】
Figure 0003542762
式中、
Kt=N、P、As、Sb、S、Se
A=N、P、P(O)、O、S、S(O)、SO2 、As、As(O)、Sb、Sb(O)
1 、R2 およびR3 は、同一または相違していてもよく、およびそれぞれ、H、ハロゲン、置換されているおよび/または未置換のアルキルCn 2n+1、炭素原子1〜18個および1個または2個以上の二重結合を有し、置換されているおよび/または未置換のアルケニル、炭素原子1〜18個および1個または2個以上の三重結合を有し、置換されているおよび/または未置換のアルキニル、置換されているおよび/または未置換のシクロアルキルCm 2m-1、1個または2個以上の置換基を有するか、および/または未置換のフェニル、置換基を有するか、および/または未置換のヘテロアリールであり、
【0026】
ここで、Aは、R1 、R2 および/またはR3 の種々の位置に存在することができ、
Ktは、炭素環状環またはヘテロ環状環に含有されていることができ、
Ktに結合している基は、同一または相違していてもよく、および
n=1〜18、
m=3〜7、
k=0、1〜6、
l=1または2(x=1の場合)、およびl=1(x=1の場合)、
x=0、
x=0、1、
y=1〜4。
【0027】
これらの化合物の製造方法は、一般式:
【化15】
Figure 0003542762
(式中、D+ は、アルカリ金属からなる群から選択される)
で表わされるアルカリ金属塩化合物を、極性有機溶媒中で、一般式:
【化16】
Figure 0003542762
(式中、Kt、A、R1 、R2 、R3 、k、l、xおよびyは、上記定義のとおりであり、および
- Eは、F- 、Cl- 、Br- 、I- 、BF4 - 、ClO4 - 、AsF6 - 、SbF6 - またはPF6 - である)
で表わされる塩と反応させることを特徴とする方法である。
【0028】
部分的にフッ素化されているか、または過フッ素化されているアルキルスルホニルフルオライドを有機溶媒中でジメチルアミンと反応させることによって製造され、下記一般式で表わされる化合物(DE 199 53 638):
【化17】
Figure 0003542762
(式中、
Xは、H、F、Cl、Cn 2n+1、Cn 2n-1、(SO2 k N(CR1 2 3 2 であり、
Yは、H、F、Clであり、
Zは、H、F、Clであり、
1 、R2 、R3 は、Hおよび/またはアルキル、フルオロアルキル、シクロアルキルであり、
mは、0〜9であるが、X=Hである場合、m=0であり、
nは、1〜9であり、
m=0である場合、kは0であり、およびm=1〜9である場合、kは1である)
【0029】
およびまた対応するホウ素またはリン ルイス酸−溶媒付加物をリチウムまたはテトラアルキルアンモニウムイミド、メタニドまたはトリフレートと反応させることによって製造され、下記一般式で表わされる錯塩(DE 199 51 804):
【化18】
Figure 0003542762
[式中、
x、yは、1、2、3、4、5、6であり、
X+は、金属イオンであり、
Eは、BR1 2 3 、AlR1 2 3 、PR1 2 3 4 5 、AsR1 2 3 4 5 、VR1 2 3 4 5 からなる群から選択されるルイス酸であり、
【0030】
ここで、R1 〜R5 は同一または相違しており、所望により単結合または二重結合により相互に直接結合しており、およびそれぞれ、独立して、または一緒になって、ハロゲン(F、Cl、Br)、アルキルまたはアルコキシ基(C1 〜C6 )(この基は、部分的にまたは完全に、F、Cl、Brにより置換されていてもよい)、所望により酸素を経て結合しており、フェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフェナントレニルからなる群から選択される芳香族環(この環は、未置換であるか、または置換基として1〜6個のアルキル(C1 〜C6 )またはF、Cl、Brを有することができる)、所望により酸素を経て結合しており、ピリジル、ビラジルおよびピリミジルからなる群から選択される芳香族ヘテロ環状環(この環は、未置換であるか、または置換基として1〜4個のアルキル(C1 〜C6 )またはF、Cl、Brを有することができる)であり、および
【0031】
Zは、OR6 、NR6 7 、OR6 7 8 、OSO2 6 、N(SO2 6 )(SO2 7 )、C(SO2 6 )(SO2 7 )(SO2 8 )、OCOR6 であり、ここでR6 〜R8 は、同一または相違しており、所望により単結合または二重結合により相互に直接結合しており、およびそれぞれ、独立して、または一緒になって、水素であるか、またはR1 〜R5 について定義されているとおりである]
を含有する電解液をまた、使用することができる。
下記一般式で表わされるホウ酸塩(DE 199 59 722 )をまた、存在させることができる:
【0032】
【化19】
Figure 0003542762
式中、
Mは、金属イオンまたはテトラアルキルアンモニウムイオンであり、
x、yは、1、2、3、4、5または6であり、
1 〜R4 は、同一または相違しており、アルコキシまたはカルボキシル基 (C1 〜C6 )であり、この基は、単結合または二重結合により相互に直接結合していることができる。
【0033】
これらのホウ酸塩は、リチウム テトラアルコキシボレートまたはリチウムアルコキシドとホウ酸エステルとの1:1混合物を、非プロトン溶媒中で適当なヒドロキシルまたはカルボキシル化合物と、2:1または4:1の比率で反応させることによって製造される。
これらの電解液は、慣用のリチウム挿入および付加化合物を含有するカソード、もしくはまたリチウム混合酸化物粒子からなり、この粒子を有機溶媒中に懸濁し、この懸濁液を加水分解性金属化合物と加水分解溶液との溶液と混合し、次いで濾別し、乾燥させ、次いで所望により、被覆された粒子を焼成することによって、1種または2種以上の金属酸化物により被覆されたカソード材料、を有する電気化学槽で使用することができる。これらはまた、1種または2種以上のポリマー(DE 199 46 066) により被覆されており、これらの粒子を溶媒中に懸濁し、次いで被覆された粒子を順次、濾別し、乾燥させ、次いで所望により焼成することによって得られるリチウム混合酸化物粒子からなることもできる。
【0034】
本発明によるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物は、水の存在下に非常に長期間にわたり、加水分解による分解を示さないか、またはその兆候をほとんど示さないという利点を有する。さらにまた、これらの化合物は、高度の熱安定性を有する。これらの性質は、極端な条件下で、例えば高温において、それらの寿命および性能がこれらの条件により損なわれることなく、これらの電解質塩を含有する電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび電解槽の使用を可能にする。さらにまた、相当する電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび電解槽は、非常に良好な電圧不変性およびかなり多くの帯電−放電サイクルにわたり機能を損なわず、また安価な製造費用を有する。
【0035】
例えば事故の場合、例えば大気中の水分により、または消火に使用される水により、水との接触が生じた場合でさえも、毒性で、格別に腐食性のフッ化水素が生成し、電池に対する損傷が生じることから、例えば電気式路上乗物またはハイブリッド型路上乗物で使用されるような、大型リチウムイオン電池に、本発明によるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物を使用するとまた、非常に有利である。
【0036】
【実施例】
以下で、本発明を例により説明する。この例は、本発明を単に例示するものであり、本発明の一般的範囲を制限するものではない。
リチウム トリス(ノナフルオロ−n−ブチル)トリフルオロホスフェート
第一工程
トリス(ノナフルオロ−n−ブチル)ジフルオロホスホランの合成
このトリス(ノナフルオロ−n−ブチル)ジフルオロホスホランの合成は、電解槽として、ステンレス鋼から形成されており、また1.5リットルの総容積を有する円柱形二重壁容器を使用することによって行った。この電解槽は、それぞれ15.6dm2 の有効カソード面積またはアノード面積を有するニッケルカソードおよびニッケルアノードおよび−20℃の温度に冷却された還流コンデンサーを備えていた。この電解槽の温度は、0℃であった。
この電解槽において、液体フッ化水素1125gを先ず、100時間、予備電解させた。次いで、総量268.0gのトリブチルホスフィンを、34.8%または43.6%溶液として、下記表に示されているように、7回に分けて添加した。
【0037】
【表1】
Figure 0003542762
【0038】
電解電圧は、4.4〜5.4Vであり、また電流密度は、2918.4Ahの通電量(throughput)(理論値の146.5%に相当する)で、0.30〜0.53A/dm2 であった。液状電解生成物は、フッ化水素に不溶性であり、相分離によりフッ化水素から分離した。この方法で得られた粗製生成物を次いで、減圧下における分別蒸留により精製し、単離した。
【0039】
第二工程
リチウム トリス(ノナフルオロ−n−ブチル)トリフルオロホスフェートの合成
エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの1:1(容積/容積)比の混合物30ml中のフッ化リチウム0.42g(0.016mol)からなる懸濁液を、テフロン(Teflon)(登録商標)容器に入れた。水分を排除しながら、この懸濁液に、20〜25℃の温度で、トリス(ノナフルオロ−n−ブチル)ジフルオロホスホラン10.89g(0.015mol)を添加した。生成する溶液を次いで、初期に存在した相境界が消失するまで撹拌し、次いで過剰のフッ化リチウムを濾別した。生成する溶液は、リチウム電池で電解質として使用するのに適している。
【0040】
この方法で得られた溶液の一部を、減圧下に、溶媒混合物から分離し、生成するリチウム トリス(ノナフルオロ−n−ブチル)トリフルオロホスフェートを、19F−NMRスペクトル分析(Bruker,DRX-500)により確認した。19F−NMRスペクトルは、標準としてCCl3 Fを用いて、重水素化アセトニトリル中で282MHzの周波数で記録した。このNMRデータおよびそれらガ基づく基を下記表2に示す。
【0041】
【表2】
Figure 0003542762
【0042】
比較例1:
DE 196 411 38 の例5に記載のとおりにして、リチウム トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェートを製造した。
加水分解に対する試験
加水分解安定性にかかわる試験は、19F−および11P−NMRスペクトル分析により行った。19F−NMRスペクトルは、標準としてCCl3 Fを用いて、重水素化アセトニトリル中で282MHzの周波数で記録した。11P−NMRスペクトルは、外部標準として85%H3 PO4 を用いて、121MHzの周波数で記録した。
【0043】
これらの試験において、電解質塩として、市販のリチウム ヘキサフルオロホスフェート(LiPF6 )(電気化学的品質)、例1に記載のリチウム トリス(ノナフルオロ−n−ブチル)トリフルオロホスフェート(Li[PF3 (CF2 −CF2 −CF2 −CF3 3 ])または比較例1に記載のリチウム トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート(Li[PF3 (CF2 CF3 3 ])を、それぞれエチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの1:1(容積/容積)混合物中で0.5(mol/kg)の濃度で含有する電解溶液を調製した。
【0044】
各リチウム化合物の加水分解傾向を測定するために、これらの電解溶液をそれぞれ、水2000ppmと混合し、二重壁NMR管の内側毛細管に入れた。少量の重水素化溶媒および少量の上記標準をそれぞれ、NMR管の外側壁と内側毛細管との間(間隙:約1μm)に導入した。加水分解を次いで、各19F−および11P−NMRスペクトルにおける各リチウム化合物の加水分解生成物に属するシグナルの発現を経過時間の関数として追跡した。
これらの試験結果を、下記表3に示す。
【0045】
【表3】
Figure 0003542762

Claims (16)

  1. 下記一般式(I)で表わされるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物:
    Figure 0003542762
    式中、
    1≦x≦5であり、
    3≦y≦8であり、
    0≦z≦2y+1であり、
    基(Cy 2y+1-zz)は、同一でも相違していてもよく、
    ただし、下記一般式(I´)で表わされる化合物は除外する:
    Figure 0003542762
    式中、aは、2〜5の整数であり、b=0または1であり、c=0または1であり、d=2であり、およびeは、1〜4の整数であるが、ただしbおよびcは同時に0ではなく、またa+eの合計は6であり、基(CHb c (CF3 d )は同一でも相違していてもよい。
  2. 1≦x≦5であり、3≦y≦8であり、z=0であることを特徴とする、請求項1に記載のリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物。
  3. Figure 0003542762
    (式中、1≦x≦3である)
    および
    Figure 0003542762
    (式中、1≦x≦3である)
    である、請求項1または2のいずれかに記載のリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物。
  4. 請求項1に記載の一般式(I)で表わされるリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物の製造方法であって、一般式:
    Figure 0003542762
    (各式中、0≦m≦2、3≦n≦8および0≦o≦4である)
    で表わされる少なくとも1種の化合物を、フッ化水素中での電解によりフッ素化すること、生成するフッ素化生成物の混合物を、抽出、相分離および/または蒸留によって分画すること、次いで生成するフッ素化アルキルホスホラン化合物を、非プロトン溶媒または溶媒混合物中で水分の不存在下に、フッ化リチウムと反応させること、次いで生成する一般式(I)で表わされる化合物の塩を常法により精製し、単離することを特徴とする前記方法。
  5. 電解を、−20〜+40℃の温度で行うことを特徴とする、請求項に記載の方法。
  6. 電解を、0.5〜3バールの圧力で行うことを特徴とする、請求項4または5のいずれかに記載の方法。
  7. 電解を、4〜6ボルトの電圧で行うことを特徴とする、請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 電解を、0.2〜5A/dm 2 の電流密度で行うことを特徴とする、請求項4〜7のいずれかに記載の方法。
  9. フッ化水素中における電解に先立ち、一般式(V)および/または(VII)で表わされる化合物を、無機フッ素化試薬またはこれらのフッ素化試薬の混合物と反応させることを特徴とする、請求項4〜8のいずれかに記載の方法。
  10. フッ化リチウムとの反応を、−35〜+60℃の温度で行うことを特徴とする、請求項4〜9のいずれかに記載の方法。
  11. フッ素化アルキルホスホラン化合物を、ニトリル類、エーテル類、エステル類、アミド類、スルホン類またはこれらの溶媒の混合物中でフッ化リチウムと反応させることを特徴とする、請求項4〜10のいずれかに記載の方法。
  12. フッ素化アルキルホスホラン化合物を、一次電池、二次電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーまたは電解槽で直接使用するのに適する溶媒または溶媒混合物中で反応させることを特徴とする、請求項4〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 使用溶媒が、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、メチルアセテート、γ−ブチロラクトン、エチルアセテート、メチルプロピオネート、エチルプロピオネート、メチルブチレート、エチルブチレート、ジメチルスルホキシド、ジオキソラン、スルホラン、アセトニトリル、アクリロニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランまたはその混合物であることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 請求項1〜のいずれかに記載の少なくとも1種のリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物の、所望により追加の塩と組合わせての、一次電池、二次電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび/または電解槽における電解質塩としての使用。
  15. 請求項1〜のいずれかに記載の少なくとも1種のリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物を含有する一次電池、二次電池、コンデンサー、スーパーコンデンサーおよび/または電解槽用の電解液。
  16. 電解液中のリチウム フルオロアルキルホスフェート化合物 の濃度が.0.01〜3mol/lであることを特徴とする、請求項15に記載の電解液。
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