JP5789397B2 - テトラシアノボレート化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明においては、上記ハロゲン化物イオンを対アニオンとするアンモニウム塩は臭化物塩又はヨウ化物塩であるのが好ましい。また、上記アンモニウム塩を構成するアンモニウムはテトラアルキルアンモニウム又はトリアルキルアンモニウムであるのが好ましい。
さらに、上記製造方法で得られたテトラシアノボレート化合物と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のイオン性物質とを反応させる工程を含むことは、本発明の推奨される実施態様である。
出発原料であるアンモニウム塩の中には反応溶媒への溶解性が低いものが存在し、一方、ホウ素化合物には反応性の高いものが含まれる。したがって、上記出発原料を一度に混合した場合には、アンモニウム塩が関与することなく、ホウ素化合物とトリアルキルシリルシアニドとの反応が先行して生じ、その結果、テトラシアノボレート化合物が得られ難くなるものと考えている。
次に、アンモニウム塩について説明する。本発明で出発原料として採用するアンモニウム塩は、ハロゲン化物イオン(F-、Cl-、Br-、I-)を対アニオンとする。上記ハロゲン化物イオンの中でも、臭化物イオン(Br-)又はヨウ化物イオン(I-)が対アニオンであるアンモニウム塩を使用する場合には、反応時間を一層短縮でき、さらに、収率も大幅に向上できるので好ましい。
、下記一般式で表される4種類のアンモニウム系化合物誘導体;
上記ホウ素化合物としては、ホウ素を含むものであれば特に限定はされない。例えば、MBX4(Mは、水素原子又はアルカリ金属原子、Xは、水素原子、水酸基若しくはハロゲン原子を表す。以下、同様。)、BX3、BX3−錯体、B(OR13)3(R13は、水素原子、若しくはアルキル基を示す。以下、同様。)、B(OR13)3−錯体、Na2B4O7、ZnO・B2O3およびNaBO3よりなる群から選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい。
本発明の製造方法では、トリアルキルシリルシアニドをテトラシアノボレート:[B(CN)4]-合成反応のCN源として用いる。
上記トリアルキルシリルシアニドとしては、トリメチルシリルシアニド、トリエチルシリルシアニド、トリイソプロピルシリルシアニド、エチルジメチルシリルシアニド、イソプロピルジメチルシリルシアニド、tert−ブチルジメチルシリルシアニド等が挙げられる。
TMSX1+HCN+Et3N→TMSCN+Et3NHX1 (V−1)
TMS−NH−TMS+2HCN→2TMSCN+NH3 (V−2)
TMSX1+[TMS−NH−TMS]+3HCN→3TMSCN+NH4X1 (V−3)
4TMSCN+BX2 3+R4NX3→R4N[TCB]+3TMSX2+TMSX3(V−4)(X2、X3は、OR、ハロゲン原子または水酸基を表す)
本発明の製造方法は、さらに、上記本発明法により得られたテトラシアノボレート化合物と、カチオンKt’とアニオンAとからなるイオン性物質Kt’Aとを反応させるカチオン交換工程を含むものであるのが好ましい。テトラシアノボレート化合物の特性はカチオン種に依存するので、カチオン交換反応を行うことで、特性の異なるテトラシアノボレート化合物を容易に得ることができる。
上記本発明の製造方法により得られたテトラシアノボレート化合物は、必要に応じて精製工程に供してもよい。精製工程の実施時期は特に限定されず、ホウ素化合物とトリアルキルシリルシアニドとアンモニウム塩との反応後、カチオン交換反応を実施する場合にはカチオン交換反応前あるいは後のいずれの段階で行ってもよい。
上記製造方法により得られる本発明に係るテトラシアノボレート化合物は、下記一般式(VI)で表されるように、アニオン成分であるテトラシアノボレート:[B(CN)4]-と、カチオン成分:[Kt]m+とから構成される。
(式中、[Kt]m+は、有機カチオン又は無機カチオンを表し、mは1〜3の整数を表す)
本発明に係るテトラシアノボレート化合物:Kt[B(CN)4]mは、カチオン[Kt]m+を選択することで、100℃以下で液体の状態をとるイオン性液体となる点が特徴の一つとして挙げられる。また、テトラシアノボレート化合物は、耐熱性、耐電圧性に優れるという特徴を有している。したがって、上記製造方法により得られる本発明に係るテトラシアノボレート化合物は、一次電池、リチウム(イオン)二次電池や燃料電池などの充放電機構を有する電池、電解コンデンサ、電気二重層キャパシタ、太陽電池、エレクトロクロミック表示素子、電気化学式ガスセンサなどの電気化学デバイスを構成する材料、熱的安定性が高いことを利用した、繰り返し利用可能な有機合成の反応溶媒、機械可動部のシール剤や潤滑剤、電気化学特性と熱的安定性とを併せ持つことを利用したポリマーへの導電性付与剤、ガス吸収能を有することから二酸化炭素などのガス吸収剤など、様々な用途に好適に用いられる。
Varian社製「Unity Plus」(400MHz)を用いて、1H−NMRおよび13C−NMRスペクトルを測定し、プロトンおよびカーボンのピーク強度に基づいて試料の構造を分析した。11B−NMRスペクトルの測定には、Bruker社製「Advance 400M」(400MHz)を使用した。
〈トリエチルメチルアンモニウムブロマイド(Et3MeNBr)の合成〉
攪拌装置、温度計、滴下ロートを備えた容量1Lの4つ口フラスコ内を窒素ガスで置換した後、60gのキシロールを加え、ここに、31.5g(0.332mol)の臭化メチルを、室温でバブリングにより加え溶解させた。次いで、混合溶液を攪拌しながら、滴下ロートよりトリエチルアミン31.44g(0.311mol)を滴下して加えた。その後、オイルバスにより反応溶液を30℃に加温しながら15時間攪拌して、トリエチルメチルアンモニウムブロマイドのスラリー状の白濁液を得た。
別の反応容器で、キシロール130.0gに三塩化ホウ素36.4g(0.31mol)を溶解させた。ついで、得られた三塩化ホウ素溶液を、滴下ロートより上記スラリー状の白濁液に室温で添加した後、さらに、この混合液に、トリメチルシリルシアニド129.4g(1.30mol、ホウ素化合物に対して4.2当量)を室温で滴下して添加した。その後、オイルバスにより反応溶液を145℃に加熱し、攪拌し反応させた。反応は、11B−NMR測定により進行状況を確認しながら行い、原料である三塩化ホウ素に由来するピーク(46.9ppm)が消失し、シアノ基の置換体(1〜4置換体)に由来するピーク強度の合計に対して、テトラシアノボレート(4置換体)に由来するピーク(−38.5ppm)強度の割合が95%以上となった時点で、反応を終了した。このときの反応時間(トリメチルシリルシアニドの添加開始から、反応終了まで)は5時間であった。
1H-NMR(d6−DMSO)δ 3.23(q,J=6.8Hz,6H),2.86(s,3H),1.18(t,J=6.8Hz,9H)
13C-NMR(d6−DMSO)δ 112.5(m),55.2(s),46.2(s),7.7(s)
11B-NMR(d6−DMSO)δ -38.5(s)
〈トリエチルメチルアンモニウムブロマイド(Et3MeNBr)の合成〉
実験例1と同様にしてトリエチルメチルアンモニウムブロマイドのスラリー状の白濁液を合成した。
キシロールの使用量を158.65g、トリメチルシリルシアニドの使用量を169.51g(1.71mol、ホウ素化合物に対して5.5当量)に変更したこと以外は実験例1と同様にして、反応、精製を行い、トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:58.2g(0.252mol)、収率:81%)。なお、このときの反応時間は5時間であった。
〈トリエチルメチルアンモニウムヨーダイド(Et3MeNI)の合成〉
攪拌装置、温度計、滴下ロートを備えた容量1Lの4つ口フラスコ内を窒素ガスで置換した後、60gのキシロールを加え、ここに、47.1g(0.332mol)のヨウ化メチルを、室温で加えて溶解させた。次いで、混合溶液を攪拌しながら、滴下ロートよりトリエチルアミン31.4g(0.311mol)を滴下して加えた。その後、オイルバスにより反応溶液を30℃に加温しながら15時間攪拌して、トリエチルメチルアンモニウムヨーダイドのスラリー状の白濁液を得た。
トリエチルメチルアンモニウムブロマイドの代わりに、得られたトリエチルメチルアンモニウムヨーダイドのスラリー状の白濁液を用いたこと、反応時間を2時間としたこと以外は、実験例2と同様にして、トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:58.9g(0.255mol)、収率:82%)。なお、このときのトリメチルシリルシアニドの使用量はホウ素化合物に対して5.5当量であった。
〈トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et3MeNTCB)の合成〉
市販のトリエチルメチルアンモニウムブロマイド(シグマ アルドリッチ ジャパン 株式会社製)60.9g(0.31mol)を使用したこと、キシロールの使用量を217.6gに変更したこと以外は実験例2と同様にして、反応、精製を行い、トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(収量:54.6g(0.236mol)、収率:76%)。このときの反応時間は2時間であった。
〈トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et3MeNTCB)の合成〉
トリエチルメチルアンモニウムブロマイドの代わりに、市販のトリエチルメチルアンモニウムクロライド(シグマ アルドリッチ ジャパン 株式会社製)47.1g(0.31mol)を使用したこと、キシロールの使用量を206.6gとしたこと、トリメチルシリルシアニドの使用量を138.7g(1.4mol、ホウ素化合物に対して4.5当量)に変更したこと以外は実験例2と同様にして反応を行った。このときの反応時間は20時間であった。
〈トリエチルメチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et3MeNTCB)の合成〉
トリエチルメチルアンモニウムブロマイドの代わりに、市販のトリエチルメチルアンモニウムクロライド(シグマ アルドリッチ ジャパン 株式会社製)を47.1g(0.31mol)使用したこと、キシロールの使用量を206.6g、トリメチルシリルシアニドの使用量を169.5g(1.71mol、ホウ素化合物に対して5.5当量)に変更したこと以外は実験例2と同様にして反応を行った。このときの反応時間は20時間であった。
〈テトラエチルアンモニウムブロマイド(Et4NBr)の合成〉
攪拌装置、温度計、滴下ロートを備えた容量1Lの4つ口フラスコ内を窒素ガスで置換した後、64.2gのキシロールを加え、ここに、36.2g(0.332mol)の臭化エチルを、室温で滴下して混合した。次いで、混合溶液を攪拌しながら、滴下ロートよりトリエチルアミン31.4g(0.311mol)を滴下して加えた。その後、オイルバスにより反応溶液を30℃に加温しながら15時間攪拌して、テトラエチルアンモニウムブロマイドのスラリー状の白濁液を得た。
別の反応容器で、キシロール160.4gに三塩化ホウ素36.4g(0.31mol)を溶解させた。次いで、得られた三塩化ホウ素溶液を、滴下ロートより上記スラリー状の白濁液に室温で添加した後、さらに、この混合溶液に、トリメチルシリルシアニド169.5g(1.71mol)を室温で滴下して添加した。実験例1と同様にして反応の追跡を行い、反応の終了を確認し、粗生成物としてテトラエチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(粗収量:89.9g(0.37mol)、粗収率:118%)。このときの反応時間は4時間であった。
1H-NMR(d6−DMSO)δ 3.21(q,J=7.4Hz,8H),1.50(tt,J=7.4Hz,12H)
13C-NMR(d6−DMSO)δ 121.9(m),51.5(s),7.4(s)
11B-NMR(d6−DMSO)δ -38.5(s)
〈テトラエチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et4NTCB)の合成〉
市販のテトラエチルアンモニウムクロライド(シグマ アルドリッチ ジャパン 株式会社製)31.4g(0.31mol)を使用したこと以外は実験例6と同様にして反応を行って、テトラエチルアンモニウムテトラシアノボレートを得た(粗収量:76.9g(0.314mol)、粗収率:101%)。このときの反応時間は77時間であり、ホウ素に対するトリメチルシリルシアニドの使用量は5.5当量であった。
〈トリエチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et3NHTCB)の合成〉
攪拌装置、温度計、滴下ロートを備えた容量500mLの反応容器に、トリエチルアンモニウムブロマイド12.61g(69.2mmol)、クロロベンゼン61g、三塩化ホウ素8.12g(69.3mmol)を加え、この混合溶液を攪拌しながら80℃まで加熱した後、滴下ロートよりトリメチルシリルシアニド29.0g(292.3mmol、ホウ素化合物に対して4.2当量)を2時間かけて混合溶液に滴下した。その後、80℃で8時間攪拌を続け反応を行った。反応後、反応溶液の11B−NMR測定により、トリエチルアンモニウムテトラシアノボレートが収率93%(62.9mmol)で生成していることを確認した。なお、反応溶液の11B−NMR測定では、シアノ基の1〜3置換体は確認されなかった。
〈トリエチルアンモニウムテトラシアノボレート(Et3NHTCB)の合成〉
攪拌装置、温度計、滴下ロートを備えた容量500mLの反応容器に、トリエチルアンモニウムブロマイド12.58g(69.1mmol)、クロロベンゼン61g、三塩化ホウ素8.10g(69.1mmol)、トリメチルシリルシアニド28.79g(290.2mmol、ホウ素化合物に対して4.2当量)を加え、この混合溶液を攪拌しながら80℃まで加熱し、そのまま10時間反応を行った。反応後、反応溶液の11B−NMR測定によるトリエチルアンモニウムテトラシアノボレートの収率は76%(52.6mmol)であった。なお、反応溶液の11B−NMR測定では、シアノ基の1〜3置換体は確認されなかった。
〈リチウムテトラシアノボレート(LiTCB)の合成〉
実験例9で得られたトリエチルアンモニウムテトラシアノボレート13.65g(62.9mmol)を含む溶液を減圧下で蒸留して溶媒や副生成物を低減させた後、ここに水酸化リチウム一水和物4.92g(117mmol)を水93gに溶解させた水酸化リチウム水溶液を室温(25℃)で徐々に滴下した。その後、室温で30分間攪拌を続け反応を完結させた。反応溶液を濃縮し、副生したトリエチルアミンを完全に留去させた後、400gの酢酸ブチルで3回抽出し、酢酸ブチル層を乾固させることで淡黄色固体(リチウムテトラシアノボレート6.17g(50.7mmol))を得た。
Claims (8)
- ホウ素化合物と、ハロゲン化物イオンを対アニオンとするアンモニウム塩とを混合し、次いで、この混合物にトリアルキルシリルシアニドを添加することを特徴とするテトラシアノボレート化合物の製造方法。
- トリアルキルシリルシアニドを分割して上記混合物に添加する請求項1に記載のテトラシアノボレートの製造方法。
- トリアルキルシリルシアニドを上記混合物に連続的に添加する請求項1または2に記載のテトラシアノボレートの製造方法。
- 上記アンモニウム塩を構成するアンモニウムがトリアルキルアンモニウムである請求項1〜3のいずれかに記載のテトラシアノボレート化合物の製造方法。
- 上記混合物が反応溶媒を含む請求項1〜4のいずれかに記載のテトラシアノボレート化合物の製造方法。
- 上記ホウ素化合物が、NaBH 4 、BH 3 、BF 3 、BCl 3 、BBr 3 、B(OMe) 3 、B(OEt) 3 、Na 2 B 4 O 7 、B(OH) 3 から選択される少なくとも一種である請求項1〜5のいずれかに記載のテトラシアノボレート化合物の製造方法。
- ホウ素化合物1当量に対して4〜4.5当量のトリアルキルシリルシアニドを用いる請求項1〜6のいずれかに記載のテトラシアノボレート化合物の製造方法。
- さらに、請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法で得られたテトラシアノボレート化合物と、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のイオン性物質とを反応させる工程を含む請求項1〜7のいずれかに記載のテトラシアノボレート化合物の製造方法。
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