WO2009093338A1

WO2009093338A1 - 筒状フィルターエレメント及び筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材

Info

Publication number: WO2009093338A1
Application number: PCT/JP2008/051606
Authority: WO
Inventors: Takuya Nishio; Kunihiko Goto; Hirobumi Ogura; Toru Kato
Original assignee: Nitto Kohki Co., Ltd.; Fuji Filter Manufacturing Co., Ltd.
Priority date: 2008-01-25
Filing date: 2008-01-25
Publication date: 2009-07-30

Abstract

筒状フィルターエレメント１は、流体通孔２を有する環状基部３の一方の開口部側に先端が閉塞部で閉塞され周面には多数の貫通孔が開けられている筒状補強部７を突設し、筒状補強部７の外周に筒状フィルター部４を嵌合して固定した構成とし、高圧流体用管継手部材１６は、流体通路１７内に筒状フィルターエレメント１を収容する筒状フィルターエレメント収容部２３を設け、筒状フィルターエレメント収容部２３は筒状フィルターエレメント１の環状基部３の外周面と対向位置にある内周面２４を有する環状基部収容室２６を有し、筒状フィルターエレメント１の環状基部３の外周面と環状基部収容室２６の内周面２４との間にシールリング２９を介装し、筒状フィルターエレメント１の環状基部３に流体通孔２と環状基部収容室２６とを連通する連通部３０を形成した。これにより、流体圧による筒状フィルター部４の変形を防止でき、環状基部３と筒状フィルター部４との軸を確実に一致させることができる筒状フィルターエレメント１と、シールリング２９を有効に機能させることができる高圧流体用管継手部材１６を得ることができる。

Description

明細書

筒状フィルターエレメント及び筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材技術分野

本発明は、流体の通路に配置されて、流体中に混入されている異物の通過を阻止する筒状フィルターエレメント及び内部を流体通路とした筒状の管継手本体の前記流体通路内に筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材に関するものである。背景技術

高純度の特殊ガスの濾過、エアバッグ装置で放出される高圧ガスに含まれる個体残渣の捕集等、流体中に混入されている異物の通過を阻止するものとして筒状フィルターエレメントが多く使用されている。従来、この種の筒状フイノレターエレメントとして、図 5に示す構造の筒状フィルターエレメントが知られている。

この筒状フィルターエレメント 4 7は、流体通孔 4 8を有するステンレス等の金属製の環状基部 4 9と、環状基部 4 9における流体通孔 4 8の一方の開口部にその基端が嵌め込まれ溶接により固定される円筒状の金網よりなる筒状フィルタ一部 5 0と、筒状フィルター部 5 0の先端に取り付けられて溶接により固定され、筒状フィルター 5 0の先端を閉塞するステンレス等の金属製の閉塞部 5 1 とから構成されている（日本特開平 1 1 一 1 6 9 6 3 2号公報参照。）。

このように構成された筒状フィルターエレメント 4 7の使用にあっては、その一例として、供給部とホースとの連結、ホースと受給部との連結、ホース間の連結に使用される高圧流体用管維手部材に使用されている。高圧流体用管継手部材は、流体通路内に設けた筒状フィルターエレメント収容部に筒状フィルターエレメント ⁴ 7 を収容しており、流体通路に流体入口側から入った流体を、流体通路内の筒状フィルターエレメント 4 7を通過して流体通路の流体出口側へ流すが、流体が流体通路の内周面と筒状フィルターエレメント 4 7の環状基部 4 9の外周面との間を抜けるのを防止するため、流体通路の内周面と筒状フィルターエレメント 4 7の環状基部 4 9 の外周面との間にシールリングを介装している。

しかしながら、上記の従来の筒状フィルターエレメント 4 7では、流体の圧力が強いと、閉塞部 5 1に流体圧を受けて筒状フィルター部 5 0がその軸方向に圧縮を受けて変形したり、また筒状フィルター部 5 0がその外周から求心方向に圧縮を受けて内向きに撓んで変形し、流体の通過が悪くなり、筒状フィルタ一部 5 0の径方向の流体の通過が不均一になるといった事態や、前記筒状フィルター部 5 0の変形により筒状フィルター部 5 0が破損したり筒状フィルター部 5 0の固定部分が破断するといった事態を生じさせるおそれがあるといった問題があった。

また、筒状フィルターエレメント 4 7の組み立てで、環状基部

4 9の一端側に筒状フィルター部 5 0の基端を溶接して固定する際、環状基部 4 9と筒状フィルタ一部 5 0との軸合わせをする必要があるが、その軸合わせが面倒な作業となっている。環状基部 4 9 と筒状フィルタ一部 5 0との軸が一致しない状態で固定されると、筒状フィルターエレメント 4 7を、例えば、高圧流体用管継手部材の流体通路内に設けた筒状フィルターエレメント収容部に収容したとき、，筒状フィルターエレメント収容部に対して筒状フィルタ一部

5 0が偏心した状態となり、筒状フィルターエレメント収容部内における筒状フィルター部 5 0の外周側の空間に大きいところと小さいところができ、筒状フィルタ一部 5 0の径方向の流体の通過が不均一になるといった事態を生じさせるおそれがあるといった問題がめった。

また、上記の筒状フィルターエレメント 4 7を備えた高圧流体用管継手部材では、流体通路の流体入口側から入った高圧流体が流体通路の内周面と筒状フィルターエレメント 4 7の環状基部 4 9の外周面との間に入り、流体通路の内周面と筒状フィルターエレメント 4 7の環状基部 4 9の外周面との間に介装されているシールリングが高い流体圧を受けて変形し、シール性を損ね、また破損するおそれがあるといった問題があった。また、流体供給後は、流体通路の内周面と筒状フィルターエレメント 4 7の環状基部 4 9の間の微小な隙間に封入された流体が少しずつ漏れ出し、これが高圧流体用管継手部材にトラブルが生じたのではないか、との懸念をもたせるおそれがあるといった問題があった。発明の開示

本発明の第 1の目的は、流体圧による筒状フィルタ一部の変形を防止でき、また組み立ての際、環状基部と筒状フィルタ一部との軸を確実に一致させることができる筒状フィルターエレメントを提供することにある。

本発明の第 2の目的は、筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材において、シーリングを有効に機能させることができる高圧流体用管継手部材を提供することにある。

上記の本発明の第 1の目的は、流体通孔を有する環状基部と、環状基部における流体通孔の一方の開口部に備えられ先端が閉塞されており前記環状基部より小径の筒状フィルタ一部とを有し、筒状フィルタ一部の外周側から内周側に通り抜けた流体を環状基部の流体通孔へ流す筒状フィルターエレメントであって、前記環状基部における流体通孔の一方の開口部側に、前記筒状フィルター部の内径と同径の外径を有し先端が閉塞部で閉塞され周面には多数の貫通孔が開けられており内部には流体通路が形成されている筒状補強部力その流体通路を前記環状基部の流体通孔の一方の開口部と連通するように突設され、この筒状補強部の外周に前記筒状フィルター部が嵌合して固定されており、前記筒状補強部及び閉塞部は、前記環状基部と一体に形成されていることを特徴とする筒状フィルターエレメントにより達成される。

このように構成すると、環状基部に突設されている筒状補強部の外周に筒状フィルターが嵌合して固定されているので、閉塞部に向かって流れる流体により筒状フィルター部がその軸方向及び径方向に高い圧力を受けても、筒状補強部がその圧力を受け止め、筒状フィルター部の長手方向への圧縮による変形や、径方向への圧縮による撓みなどの変形を防止することができ、筒状フィ^タ一部の濾過機能や流体通過量の維持を図ることができるとともに、前記筒状フィルター部の変形による筒状フィルター部の破損や筒状フィルタ一部の固定部分の破断といった事態の発生を防止することができる。

また、筒状補強部は環状基体における流体通路の一方の開口部側に突設しており、この筒状補強部の外周に筒状フィルタ一部を嵌合しているので環状基部と筒状フィルター部との軸を確実に一致させることができる。そして、このように筒状補強部の外周に筒状フィルター部を嵌合することにより環状基部と筒状フィルタ一部との同軸性が確実に得られるので、筒状フィルターエレメントの組み立てに際し、環状基部と筒状フィルタ一部との軸合わせをするといつた面倒な作業の必要がなく、組み立て作業を容易に行うことができる。

また、筒状補強部及び閉塞部は環状基部と一体に形成されているので、部品点数が少なく部品管理が容易であり、また、筒状フィルターエレメントの組み立て工程も少なくてすみ、組み立て作業を容易に行うことができる。

また、前記した筒状フィルタ一部、環状基部、筒状補強部及び筒状補強部の先端を閉塞する閉塞部はいずれも金属製となっており、筒状フィルタ一部の両端部が筒状補強部に溶接により固定されており、また、筒状フィルタ一部は、濾過用の網状体よりなる中間層と、中間層より粗めに編まれ中間層を支持し保護するとともに粗濾過を可能とした網状体よりなる外周層と、中間層より粗めに編まれ中間層を支持する網状体よりなる内周層の 3層構造となっており、外周層、中間層、內周層は焼結により一体に接合されている。

このように構成すると、筒状フィルタ一部の両端部が筒状補強部に溶接により固定されているので、筒状フィルタ一部と筒状補強部との間に確実な固定状態が得られることになり、流体の圧力で筒状補強部上を筒状フィルタ一部が移動し、筒状フィルタ一部と筒状補強部の貫通孔とが擦れて摩耗粉が発生するといったおそれはない。

また、筒状フィルタ一部は、濾過用の網状体よりなる中間層と、中間層より粗めに編まれ中間層を支持し保護するとともに粗濾過を可能とした網状体よりなる外周層と、中間層より粗めに編まれ中間層を支持する網状体よりなる内周層の 3層構造となっており、外周層、中間層、内周層は焼結により一体に接合されているので、先ず外周層により流体中の粗い異物が除去され、中間層により細かい異物が除去されることになり、濾過効果が高い。

そして中間層はその内外周を外周層と内周層により支持され、しかも外周層、中間層、内周層は焼結により一体に接合されていることから、軸方向及び径方向の圧力に対する強度が高くなり、従つて、筒状フィルタ一部を內周側から支持する筒状補強部もその分補強力を軽減することができることから、筒状補強部の周面に開けられた貫通孔を大きく開口させることができ、筒状補強部による筒状フィルタ一部を通過する流体の妨げを最小限に抑えられ、また、筒状補強部の肉厚を薄くできるので、その分筒状フィルターエレメントの小型軽量化が図れる。

上記の本発明の第 2の目的は、内部を流体通路とした筒状の管継手本体の前記流体通路内に、前記した構成の筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材であって、前記管継手本体の前記流体通路内には、前記筒状フィルターエレメントの前記筒状フィルター部を流体入口側に向けて収容する筒状フィルターエレメント収容部が設けられており、前記筒状フィルターエレメント収容部は、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の外周面と対向位置にある内周面を有する環状基部収容室を有し、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の外周面と前記環状基部収容室の内周面との間にはシールリングが介装されており、前記筒状フィルタ一エレメントの前記環状基部に前記流体通孔と前記環状基部収容室とを連通する連通部が形成されていることを特徴とする筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材により達成される。

このように構成すると、高圧流体の供給時に、管継手本体の流体通路に流体入口側から高圧流体が流入すると、その一部が管継手本体の流体通路内に設けられている筒状フィルターエレメント収容部の環状基部収容室の内周面と筒状フィルターエレメントの環状基部の外周面との間に進入し、進入した高圧流体により環状基部収容室の内周面と筒状フィルターエレメン卜の環状基部の外周面との間をシールしているシールリングに流体入口側からの高い流体圧が加わり、そして、筒状フィルターエレメントの筒状フィルタ一部を通過して環状基部の流体通孔へ流れた高圧流体の一部が筒状フィルタ一エレメントの環状基部に形成されている連通部を通って環状基部収容室の内周面と筒状フィルターエレメントの環状基部の外周面との間に進入し、進入した高圧流体により環状基部収容室の内周面と筒状フィルターエレメントの環状基部の外周面との間をシールして！いるシールリングに流体出口側からの高い流体圧が加わり、シールリングは、流体入口側と流体出口側の両側から均等の流体圧を受けることになることから、シ一ルリングが高い流体圧を受けて変形し、また破損するといつたおそれがなくなり、また、シール性も向上する。また、前記筒状フィルターエレメント収容部は、前記環状基部収容室に収容された前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の流体出口側の端面に当接する固定部材を備え、前記環状基部収容室は、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の流体入口側の端面に当接する固定断面を備え、前記固定部材と前記固定断面との間に前記環状基部を挟んで固定しており、前記筒状フィルターェレメント収容部の内周面と前記固定部材との間にはシールリングが介装されている。

このように構成すると、筒状フィルターエレメントの環状基部の流体出口側の端面に当接する固定部材と、環状基部の流体入口側の端面に当接する固定断面との間に環状基部を挟んで固定しているので、流体通路内に配置された筒状フィルターエレメントを容易且つ確実に固定できる。

上記の本発明の第 2の目的は、内部を流体通路とした筒状の管継手本体の前記流体通路内に、前記請求項 1または 2に記載の筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材であって、前記管継手本体の前記流体通路内には、前記筒状フィルターエレメントの前記筒状フィルター部を流体入口側に向けて収容する筒状フィルターエレメント収容部が設けられており、前記筒状フィルターェレメント収容部は、前記筒状フィルタ一エレメントの前記環状基部の外周面と対向位置にある内周面を有する環状基部収容室と、前記環状基部収容室に収容された前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の流体出口側の端面に当接する固定部材とを備え、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の外周面と前記環状基部収容室の内周面との間、及び前記筒状フィルターエレメント収容部の内周面と固定部材の外周面との間にはそれぞれシールリングが介装されており、前記筒状フィルタ一エレメントの前記環状基部の流体出口側の端面と固定部材との間に連通部が形成されていることを特徴とする筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材によっても達成される。

このように構成すると、高圧流体の供給時に、管継手本体の流体通路に流体入口側から高圧流体が流入すると、その一部が管継手本体の流体通路内に設けられている筒状フィルターエレメント収容部の環状基部収容室の内周面と筒状フィルターエレメントの環状基部の外周面との間に進入し、進入した高圧流体により環状基部収容室の内周面と筒状フィルターエレメントの環状基部の外周面との間をシールしているシールリングに流体入口側からの高い流体圧が加わり、そして、筒状フィルターエレメントの筒状フィルタ一部を通過して環状基部の流体通孔へ流れた高圧流体の一部が筒状フィルタ一エレメントの環状基部の流体出口側の端面と固定部材との間に形成されている連通部を通って環状基部収容室の内周面と筒状フィルターエレメントの環状基部の外周面との間に進入し、進入した高圧流体により環状基部収容室の内周面と筒状フィルターエレメントの環状基部の外周面との間をシールしているシールリングに流体出口側からの高い流体圧が加わり、シールリングは、流体入口側と流体出口側の両側から均等の流体圧を受けることになることから、シールリングが高い流体圧を受けて変形し、また破損するといったおそれがなくなり、また、シール性も向上する。

また、前記の筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材にあって、前記筒状フィルターエレメント収容部は、前記環状基部収容室の流体入口側に形成されて前記筒状フィルタ一部をその外周と所定の間隔を空けて収容する筒状フィルタ一部収容室を備え、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の入口側の端面と前記環状基部収容室の固定断面との間には、前記環状基部の外周面と前記環状基部収容室の内周面との間と前記筒状フィルタ一部収容室とを連通する連通部が形成されている。

このように構成すると、筒状フィルターエレメントの環状基部の流体入口側の端面と環状基部収容室の固定段面との間には、環状基部の外周面と環状基部収容室の内周面との間と筒状フィルタ一部収容室とを連通する連通部が形成されているので、流体供給後に、シールリングより流体入口側における環状基部収容室の内周面とフィルターエレメントの環状基部の外周面との間の微小な隙間に進入した流体は、筒状フィルターエレメントの環状基部の流体入口側の端面と環状基部収容室の固定段面との間に形成されている連通部を通って速やかに放出されるので、流体供給後にフィルターエレメントの環状基部の外周面との間の微小な隙間に進入した流体が少しずつ漏れ出し、これが管継手部材にトラブルが生じたのではないか、との懸念をもたせることがなくなる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係る筒状フィルターエレメントの第 1実施例を示す縦断側面図。

図 2は、図 1に示す筒状フィルターエレメントの分解斜視図。図 3は、本発明に係る筒状フィルターエレメントの第 2実施例を示す縦断側面図。

図 4は、本発明に係る筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材の実施の形態の一例を示す縦断側面図。

図 5は、従来のフィルターエレメントを示す縦断側面図。発明を実施するための最良の形態

先ず、本発明に係る筒状フィルターエレメントを実施するための最良の形態を詳細に説明する。

図 1、図 2は本発明に係る筒状フィルターエレメントの第 1実施例を示すもので、図 1は本発明に係る筒状フィルターエレメントの縦断側面図、図 2は図 1に示す筒状フィルターエレメントの分解斜視図である。

本例の筒状フィルターエレメント 1は、流体通孔 2を有する環状基部 3と、環状基部 3における流体通孔 2の一方の開口部に備えられ先端が閉塞されている筒状フィルタ一部 4とを有している。

環状基部 3における流体通孔 2の一方の開口部側には、筒状フィルター部 4の内径と同径の外径を有し先端が閉塞部 5で閉塞され内部には流体通路 6が形成されている筒状補強部 7が突設されている。筒状補強部 7の流体通路 6は環状基部 3の流体通孔 2の一方の開口部と同軸上に連通している。筒状補強部 7の周面には所定の間隔で多数の貫通孔 8が開けられている。この貫通孔 8の面積の大きさにあっては、貫通孔 8の面積が大きいと、筒状補強部 7による筒状フィルタ一部 4の支持面が小さくなり、後述するように、筒状補強部 7の外周に嵌合した筒状フィルタ一部 4に流体圧がかかったとき、筒状フィルタ一部 4が径方向に変形するおそれがあり、また貫通孔 8の面積が小さいと、筒状フィルタ一部 4を通過する流体の流量が制限されてしまうので、両者の兼ね合いをもって設定することが好ましい。

環状基部 3、筒状補強部 7及び筒状補強部 7の先端を閉塞する閉塞部 5は一体に形成されており、ステンレス等の金属製となっている。

環状基部 3における流体通孔 2の一方の開口部側に突設されている筒状補強部 7の外周には、筒状フィルタ一部 4が嵌合しており、筒状フィルタ一部 4の両端部が筒状補強部 7に溶接により固定されている。

また、筒状フィルタ一部 4を外周に嵌合した筒状補強部 7の先端には、筒状フィルタ一部 4と筒状補強部 7の段差を埋め、筒状補強部 7の先端に向かって流れてくる流体を円滑に筒状フィルター部 4の外周側へガイドする、外周にテーパ面が形成されたガイドリング 9が嵌合され溶接により固定されている。

本例では、環状基部 3に突設されている筒状補強部 7の外周に筒状フィルター部 4を嵌合してから筒状補強部 7の先端にガイドリング 9を嵌合し、筒状フィルタ一部 4の一端部と筒状補強部 7とを溶接により固定し、そして、筒状フィルタ一部 4の他端部と筒状補強部 7の先端に嵌合したガイドリング 9及び筒状補強部 7とガイドリング 9とを溶接により固定している。

また、本例では、環状基部 3の外周面に、後述するシールリングを装着する環状溝 1 0が形成されており、環状基部 3には、流体通孔 2の内周面から環状溝 1 0の位置より流体出口側に位置する環状基部 3の外周面に至る連通孔 1 1が形成されており、また、環状基部 3の流体入口側の端面には、突設している筒状補強部 7の基部から外周面に至る連通溝 1 2が形成されている。

上記のように構成された筒状フィルターエレメント 1によれば、閉塞部 5に向かって流れる流体により筒状フィルタ一部 4がその軸方向及び径方向に高い圧力を受けても、筒状補強部 7がその圧力を受け止め、筒状フィルタ一部 4の長手方向への圧縮による変形！や、径方向への圧縮による撓みなどの変形が防止される。

また、本例では筒状フィルタ一部 4を外周に嵌合した筒状補強部 7の先端にガイドリング 9が嵌合されているので、筒状補強部 7 の先端に向かって流れてくる流体はガイドリング 9により筒状フィルター部 4の外周側へ円滑にガイドされる。

また、筒状フィルタ一部 4は、その両端部が筒状補強部 7に溶接により固定されているので、筒状フィルタ一部 4と筒状補強部 7 との間に確実な固定状態が得られることになり、流れてきた流体の圧力で筒状補強部 7上を筒状フィルタ一部 4が移動し、筒状フィルター部 4と筒状補強部 7の貫通孔 8 とが擦れて摩耗粉が発生するといったおそれはない。

また、環状基部 3における流体通孔 2の一方の開口部側に突設した筒状補強部 7の外周に筒状フィルター部 4を嵌合しているので環状基部 3と筒状フィルタ一部 4との軸を確実に一致させることができ、そして、このように筒状補強部 7の外周に筒状フィルタ一部 4を嵌合することにより環状基部 3と筒状フィルタ一部 4との同軸性が確実に得られるので、筒状フィルターエレメント 1の組み立てに際し、環状基部 3と筒状フィルタ一部 4との軸合わせをするといつた面倒な作業の必要がなく、組み立て作業を容易に行うことができる。また、筒状補強部 7及び閉塞部 5は環状基部 3と一体に形成されているので、部品点数が少なく部品管理が容易であり、また、筒状フィルターエレメント 1の組み立て工程も少なくてすみ、組み立て作業を容易に行うことができる。

なお、本例では、筒状フィルターエレメント 1を金属で構成した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用条件等によっては、樹脂またはセラミックス等で構成することもできる。

図 3は本発明に係る筒状フィルターエレメントの第 2実施例を示す縦断側面図である。

本例の筒状フィルターエレメント 1 と、前記した第 1実施例の筒状フィルターエレメント 1 とは、筒状フィルター部 4の構成の相違だけであり、その他の構成は第 1実施例と同様である。

本例の筒状フィルターエレメント 1で用いる筒状フィルタ一部 4は、濾過用の網状体よりなる中間層 1 3と、中間層 1 3より粗めに編まれ中間層 1 3を支持し保護するとともに粗濾過を可能とした網状体よりなる外周層 1 4と、中間層 1 3より粗めに編まれ中間層 1 3を支持する網状体よりなる内周層 1 5の 3層構造となっている。これらの外周層 1 4、中間層 1 3及び内周層 1 5はいずれもステンレス等の金属製となっており、隣接相互間が焼結により相互に —体化されている。

このような 3層構造の筒状フィルタ一部 4は、図 1に示した第 1実施例と同様にステンレス等の金属製の環状基部 3に突設されている筒状補強部 7の外周に密に嵌合しており、筒状フィルタ一部 4 の両端部が筒状補強部 7に溶接により固定されている。その他の構成は第 1実施例と同様なので、第 1実施例を援用する。

このような筒状フィルターエレメント 1では、筒状フィルター部 4は、濾過用の網状体よりなる中間層 1 3と、中間層 1 3より粗めに編まれ、中間層 1 3を支持し保護するとともに粗濾過を可能とした網状体よりなる外周層 1 4と、中間層 1 3より粗めに編まれ、中間層 1 3を支持する網状体よりなる内周層 1 5の 3層構造となつているので、先ず外周層 1 4により流体中の粗い異物が除去され、中間層 1 3により細かい異物が除去されることになり、濾過効果が高い。

そして中間層 1 3はその内外周を外周層 1 4と内周層 1 5により支持され、しかも外周層 1 4、中間層 1 3、内周層 1 5は隣接相互間が焼結により相互に一体化されているので、軸方向及び径方向の圧力に対する強度が高くなり、従って、筒状フィルタ一部 4を内周側から支持する筒状補強部 7もその分補強力を軽減することができることから、筒状補強部 7の周面に開けられた貫通孔 8を大きく開口させることができ、筒状補強部 7による筒状フィルタ一部 4を通過する流体の妨げを最小限に抑えられ、また、筒状補強部 7の肉厚を薄くできるので、その分筒状フィルターエレメント 1の小型軽量化が図れる。

次ぎに、本発明に係る筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材を実施するための最良の形態を詳細に説明する。

図 4は本発明に係る筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材の実施の形態の一例を示す縦断側面図である。

図 4に示す高圧流体用管継手部材 1 6は雄型となっており、雌型の高圧流体用管継手部材（図示せず）に、公知の施錠機構により接続分離可能となっている。この高圧流体用管継手部材 1 6は、図上左側を流体の入口側、右側を出口側とする流体通路 1 7を有する筒状の管継手本体 1 8で構成されており、管継手本体 1 8の流体通路 1 7内には、前記した筒状フィルターエレメント 1及びこの筒状フィルターエレメント 1 の出口側に位置して逆止弁機構 1 9が備えられている。一

管継手本体 1 8は、第 1筒状部材 2 0と、この第 1 状部材 2 0の出口側開口から挿入されて螺着により固定される第 2筒状部材 2 1 とで構成されており、第 1筒状部材 2 0の入口側外周には、図示しない雌型の高圧流体用管継手部材の施錠部材が係止する係止溝 2 2が形成されている。

第 1筒状部材 2 0の流体通路 1 7 a内には、筒状フィルターェレメント 1 を収容する筒状フィルターエレメント収容部 2 3が設けられている。筒状フィルターエレメント収容部 2 3は、筒状フィルターエレメント 1 の環状基部 3の外周面に当接し固定する固定内周面 2 4と環状基部 3の流体入口側の端面に当接し固定する固定段面 2 5とで形成される環状基部収容室 2 6と、環状基部収容室 2 6の流体入口側にあってその内径が筒状フィルタ一部 4の外周より大径となっており、その内周と筒状フィルタ一部 4の外周との間に所定の間隔を空けて筒状フィルター部 4を収容する筒状フィルター部収容室 2 7と、環状基部収容室 2 6に収容された環状基部 3の流体出口側の端面に当接し固定する固定部材 2 8とで構成され、筒フィルター部 4を流体入口側に向けて収容するようになつている。

固定段面 2 5は第 1筒状部材 2 0の流体通路 1 7 aの内壁で、環状基部収容室 2 6と、それより小径の筒状フィルター部収容室 2 7との間に形成された段部の段面で構成されている。また、環状基部収容室 2 6に収容された環状基部 3の流体出口側の端面に当接し固定する固定部材 2 8にあっては、本例では、筒状フィルターエレメント 1 と共に流体通路 1 7 a内に備えられている逆止弁機構 1 9 の後述するところの弁座が固定部材 2 8を兼ねている。

筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の外周面と環状基部収容室 2 6の固定内周面 2 4との間にはシールリング 2 9が介装されている。本例では、環状基部 3の外周面に形成されている環状溝 1 0にシールリング 2 9が装着されている。

また、筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3または筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の流体出口側の端面と固定部材 2 8との間に、流体通孔 2と環状基部収容室 2 6 とを連通する連通部 3 0が形成されている。

本例では、図 1に示すように、環状基部 3に流体通孔 2の内周面から環状溝 1 0の位置より流体出口側に位置する環状基部 3の外周面に至る連通孔 1 1が形成されており、この連通孔 1 1が連通部 3 0を構成しているが、筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3 の流体出口側の端面或いはこれと当接する固定部材 2 8の端面のいずれかに環状基部 3の流体通孔 2と環状基部収容室 1 5を連通させる連通溝（図示せず）を形成して連通部 3 0としてもよい。

また、筒状フィルターエレメント 1 の環状基部 3の流体入口側の端面と環状基部収容室 2 6の固定段面 2 5との間には、環状基部 3の外周面と環状基部収容室 2 6の固定内周面 2 4との間と筒状フィルター部収容室 2 7とを連通する連通部 3 1が形成されている本例では、図 1に示すように、筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の流体入口側の端面に、突設している筒状補強部 7の基部から外周面に至る連通溝 1 2が形成されており、この連通溝 1 2 が連通部 3 1を構成しているが、環状基部収容室 2 6の固定段面 2 5に連通溝（図示せず）を形成して連通部 3 1 としてもよい。

さらに本例では、第 1筒状部材 2 0の流体通路 1 7 aの流体出口側には、逆止弁機構 1 9を構成する弁座 3 2を収容する弁座収容部 3 3が設けられている。弁座収容部 3 3に収容されている弁座 3 2は、筒状フィルターエレメント収容部 2 3に収容される筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の流体出口側端面に、弁孔 3 4と流体通孔 2とが連通するように当接している。

弁座収容部 3 3の内周面は、弁座 3 2の外周面に当接する固定内周面 3 5と、この固定内周面 3 5の流体出口側に形成され、弁座

—

3 2の外周面と所定の間隔を空けた大径内周面 3 6とで構成されている。

弁座収容 §|Τ 3 3に収容されている弁座 3 2は、第 1筒状部材 2 0の流体出口側開口から挿入されて固定される第 2筒状部材 2 1の先端により流体入口側へ押し付けられて固定される。そして、流体入口側へ押し付けられた弁座 3 2は環状基部収容室 2 6に収容された環状基部 3の流体出口側の端面に圧接して、環状基部収容室 2 6 に収容された環状基部 3を固定する固定部材 2 8となる。また、弁座収容部 3 3の内周面と大径内周面 3 6とによって形成された段面と第 2筒状部材 2 1の先端とによって形成された環状空間にシールリング 3 7とバックアップリング 3 8が介装されている。

第 2筒状部材 2 1の流体通路 1 7 b内には、逆止弁機構 1 9を構成する弁部 3 9が移動自在に設けられている。弁部 3 9はスプリング 4 0により流体入口側に付勢されて弁座 3 2に当接して弁孔 3 4を塞ぎ、流体通路 1 7を閉鎖し、流体入口側から流れてくる高圧流体の流体圧を受け、スプリング 4 0の弾発力に杭して後退し、弁座 3 2から離反し弁孔 3 4を開くようになつている。弁部 3 9は筒状体 4 1の一側の開口部が閉鎖され、閉鎖部が弁座 3 2に当接する弁頭 4 2となるように構成されている。また筒状体 4 1には、筒状体 4 1内外を連通する連通孔 4 3が形成されている。

また、第 1筒状部材 2 0の内周面と第 2筒状部材 2 1の外周面との間には、シールリング 4 4とバックアップリング 4 5が介装さ：れている。また、第 2筒状部材 2 1の先端部には、流体通路 1 7 b, の内周面からシールリング 4 4とバックアップリング 4 5よりも流体入口側の外周面に至る連通孔 4 6が形成されている。

このように、流体通路 1 7に筒状フィルターエレメント 1を備えた高圧流体用管継手部材 1 6では、高圧流体の供給時に、管継手本体 1 8の流体通路 1 7に流体入口側から高圧流体が流入すると、その一部が管継手本体 1 8の流体通路 1 7内に設けられている筒フィルターエレメント収容部 2 3の環状基部収容室 2 6の固定内周面 2 4と筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の外周面との間に進入し、進入した高圧流体により環状基部収容室 2 6の固定内周面 2 4と筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の外周面との間をシールしているシールリング 2 9に流体入口側からの高い流体圧が加わり、そして、筒状フィルターエレメント 1 の筒状フィルター部 4を通過して環状基部 3の流体通孔 2へ流れた高圧流体の一部が連通部 3 0となる連通孔 1 1を通って環状基部収容室 2 6の固定内周面 2 4と筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の外周面との間に進し、進入した高圧流体によりシールリング 2 9に流体出口側からの高い流体圧が加わり、シールリング 2 9は、流体入口側と流体出口側の両側から均等の流体圧を受けることになることから、シールリング 2 9が高い流体圧を受けて変形し、また破損するといつたおそれがなくなり、また、シール性も向上する。

また、流体供給後は、シールリング 2 9より流体入口側における環状基部収容室 2 6の固定内周面 2 4と筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の外周面との間の微小な隙間に進入した流体は、筒状フィルターエレメント 1 の環状基部 3の流体入口側の端面と環；状基部収容室 2 6の固定段面 2 5との間に形成されている連通部 3

： 1 となる連通溝 1 2から速やかに放出されるので、流体供給後に筒状フィルターエレメント 1の環状基部 3の外周面との間の微小な隙間に進入した流体が少しずつ漏れ出し、これが高圧流体用管継手部；材 1 6にトラブルが生じたのではないか、との懸念をもたせることがなくなる。

Claims

請求の範囲

1 . 流体通孔を有する環状基部と、環状基部における流体通孔のー方の開口部に備えられ先端が閉塞されており前記環状基部より小径の筒状フィルタ一部とを有し、筒状フィルタ一部の外周側から内周側に通り抜けた流体を環状基部の流体通孔へ流す筒状フィルターェレメントであって、前記環状基部における流体通孔の一方の開口部側に、前記筒状フィルタ一部の内径と同径の外径を有し先端が閉塞部で閉塞され周面には多数の貫通孔が開けられており内部には流体通路が形成されている筒状補強部が、その流体通路を前記環状基部の流体通孔の一方の開口部と連通するように突設され、この筒状補強部の外周に前記筒状フィルタ一部が嵌合して固定されており、前記筒状補強部及び閉塞部は、前記環状基部と一体に形成されていることを特徴とする筒状フィルターエレメント。

2 . 前記筒状フィルタ一部、前記環状基部、前記筒状補強部及び前記筒状補強部の先端を閉塞する前記閉塞部はいずれも金属製となつており、前記筒状フィルタ一部の両端部が前記筒状補強部に溶接により固定されており、また、前記筒状フィルタ一部は、濾過用の網状体よりなる中間層と、中間層より粗めに編まれ中間層を支持し保護するともに粗濾過を可能とした網状体よりなる外周層と、中間層より粗めに編まれ中間層を支持する網状体よりなる内周層の 3層構造となっており、前記外周層、中間層、内周層は焼結により一体に接合されていることを特徴とする請求項 1に記載の筒状フィルターェレメント。

3 . 内部を流体通路とした筒状の管継手本体の前記流体通路内に、前記請求項 1または 2に記載の筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材であって、前記管継手本体の前記流体通路内には、前記筒状フィルターエレメントの前記筒状フィルタ一部を流体入口側に向けて収容する筒状フィルターエレメント収容部が設けられており、前記筒状フィルターエレメント収容部は、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の外周面と対向位置にある内周面を有する環状基部収容室を有し、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の外周面と前記環状基部収容室の内周面との間にはシールリングが介装されており、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部に前記流体通孔と前記環状基部収容室とを連通する連通部が形成されていることを特徴とする高圧流体用管継手部材。

4 . 前記筒状フィルターエレメント収容部は、前記環状基部収容室に収容された前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の流体出口側の端面に当接する固定部材を備え、前記環状基部収容室は、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の流体入口側の端面に当接する固定断面を備え、前記固定部材と前記固定断面との間に前記環状基部を挟んで固定しており、前記筒状フィルターエレメント収容部の内周面と前記固定部材との間にはシールリングが介装されていることを特徴とする請求項 3に記載の高圧流体用管継手部材<=

5 . 内部を流体通路と. た筒.状の管継手本体の前記流体通路内に、前記請求項 1または 2に記載の筒状フィルターエレメントを備えた高圧流体用管継手部材であって、前記管継手本体の前記流体通路内には、前記筒状フィルターエレメントの前記筒状フィルタ一部を流体入口側に向けて収容する筒状フィルターエレメント収容部が設けられており、前記筒状フィルターエレメント収容部は、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の外周面と対向位置にある内周面を有する環状基部収容室と、前記環状基部収容室に収容された前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の流体出口側の端面に当接する固定部材とを備え、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の外周面と前記環状基部収容室の内周面との間、及び前記筒状フィルターエレメント収容部の内周面と固定部材の外周面との間にはそれぞれシールリングが介装されており、前記筒状フィルタ一エレメントの前記環状基部の流体出口側の端面と固定部材との間に連通部が形成されていることを特徴とする高圧流体用管継手部材。

6 . 前記筒状フィルターエレメント収容部は、前記環状基部収容室の流体入口側に形成されて前記筒状フィルター部をその外周と所定の間隔を空けて収容する筒状フィルタ一部収容室を備え、前記筒状フィルターエレメントの前記環状基部の入口側の端面と前記環状基部収容室の固定断面との間には、前記環状基部の外周面と前記環状基部収容室の内周面との間と前記筒状フィルタ一部収容室とを連通する連通部が形成されていることを特徴とする請求項 3 ~ 5の何れかに記載の高圧流体用管継手部材。