WO2008032409A1

WO2008032409A1 - Terminal de données portatif, module de circuit intégré sans contact, lecteur/scripteur et procédé de distribution de l'information

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Publication number: WO2008032409A1
Application number: PCT/JP2006/318413
Authority: WO
Inventors: Jun Anzai; Hiroaki Fukuoka
Original assignee: Panasonic Corporation
Priority date: 2006-09-15
Filing date: 2006-09-15
Publication date: 2008-03-20
Also published as: US20090266886A1; JPWO2008032409A1; US8047431B2; EP2063382A1

Description

明細書

携帯端末、非接触 icモジュール、リーダ Zライタおよび情報配信方法技術分野

[0001] 本発明は、リーダ Zライタ (RZW)と常時接続困難な非接触通信を行う非接触 IC モジュールを搭載した携帯端末、非接触 ICモジュール、リーダ/ライタおよび情報配信方法に関する。

背景技術

[0002] 従来、ユーザが働き力けなくてもサーバからユーザの携帯電話などの携帯端末に情報を直接送り届けるプッシュ型情報配信の技術を利用した情報配信方法がある。

[0003] この種の情報配信方法を用いて通信を行うシステムや携帯端末等として、特許文献 1記載の「情報配信仲介システム」、特許文献 2記載の「携帯型情報機器」、特許文献 3記載の「ICモジュールを搭載した携帯端末」などが知られて、る。

[0004] 特許文献 1記載の「情報配信仲介システム」は、オンライン回線を通じて登録された配信日時とコンピュータが保持する現在日時情報を発見した場合、配信日時とセットで登録された情報配信内容を、電子メールデータに変換し、予めオンライン回線を通じて登録された携帯電話または携帯端末の電子メールアドレス先に送信するようにしている。

[0005] この「情報配信仲介システム」によれば、特定の顧客に対し、特定の顧客の携帯電話や携帯端末に対して、電子メールサービスを利用して指定した日時に情報配信することが可能になる。

[0006] また、特許文献 2記載の「携帯型情報機器」は、アトラクションシステムにより設定された所定の基準時刻からの経過時間あるいは所定の基準時刻に至るまでの残り時間に基づいて腕時計型情報機器の表示画面に表示する情報を所定の情報である宣伝情報、広告情報あるいはユーザの行動 (アミューズメント施設への来訪など)を促す情報に変更するようにして、る。

[0007] この「携帯型情報機器」によれば、非接触 ICモジュールの情報処理機能を有効に利用し、テーマパークなどのアミューズメント施設において、宣伝情報や広告情報を腕時計型情報機器の表示画面に表示することができる。

[0008] また、特許文献 3記載の「ICモジュールを搭載した携帯端末」は、 ICカード機能を有するセキュアエレメント (ICモジュール）力サービスに関する状態のデータを保持するメモリと、所定の場所に設置されたサービス端末との非接触通信によりサービスに関する処理が行われるように制御する制御部を備えている。また、ユーザに確認を要求することなく行われた変更が、ユーザの注意を喚起すべきとして設定された条件を満たすか否かを判断し、満たすとの判断に応じて、携帯端末の表示部がユーザへの通知を行うように指示する処理判断部を備えてヽる。

[0009] この携帯端末は、パスワードフリーに設定した場合でも、サービス端末と ICモジユールとの通信によりユーザの注意が喚起されるべき処理が行われた場合には、これを携帯端末のユーザインターフェース機能を活用してユーザに通知することができ、意図しな、処理や誤りが生じてヽな、かどうかをユーザが簡単にチェックできるようになる。

特許文献 1：特開 2001— 282684号公報

特許文献 2：特開 2002— 288068号公報

特許文献 3：特開 2005 - 50262号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] ところで、特許文献 1記載の「情報配信仲介システム」は、仲介サーバにおいて指定した時間を条件として、ユーザの携帯端末に電子メールで情報をプッシュ配信することは可會である。

[0011] し力しながら、この「情報配信仲介システム」では、非接触 ICモジュール特有の条件をもった情報、例えば電子マネーの残高や、経由した改札の駅名などの情報を、ュ一ザ操作に依らずに携帯端末にプッシュ配信して表示するように対応させることは困難である。

[0012] また、特許文献 2記載の「携帯型情報機器」は、所定の基準時刻からの経過時間あるいは所定の基準時刻に至るまでの残り時間に応じて、リーダ Zライタ (RZW)から受けたイベント情報等を促す情報に変更して表示する非接触アンテナ一体型の携帯端末を想定している。

[0013] このため、この「携帯型情報機器」では、非接触 ICモジュールを搭載した携帯電話のように、非接触通信を制御する非接触 ICモジュールと、メッセージの解析および表示を制御する携帯端末とが分離して!/、る場合には、非接触 ICモジュールにて携帯端末に対するメッセージのアクセス制御を行うことはできない。

[0014] さらに、特許文献 3記載の「ICモジュールを搭載した携帯端末」は、非接触通信特有の条件により非接触通信処理の結果であるデータの変更をユーザに通知することは可能であるが、リーダ Zライタ力も受信した要求メッセージを、メッセージ毎の条件に従って非接触 ICモジュール力も取得して携帯端末に処理を実行させることはできない。

[0015] 本発明の目的は、リーダ Zライタ力もの要求により常時接続困難な被接触通信により非接触 ICモジュールから取得したメッセージに記載されて、る処理を、擬似的にプッシュ配信して実行させることができる携帯端末、非接触 ICモジュール、リーダ/ライタおよび情報配信方法を提供することである。

課題を解決するための手段

[0016] 本発明の携帯端末は、リーダ Zライタ力も非接触通信により送信されるメッセージを受信する非接触 icモジュールを搭載した携帯端末であって、前記リーダ Zライタ力も送信されるメッセージは、前記携帯端末に実行させる処理を指定するための設定条件を記載したイベントヘッダを備え、前記メッセージを受信した前記非接触 ICモジュ一ルカ前記イベントヘッダに記載されて、る設定条件を達成して、るメッセージのみを取得するメッセージ取得手段と、前記メッセージ取得手段により取得したメッセ一ジに記載された処理を実行する処理手段と、を具備する構成を採る。

[0017] 本発明の非接触 ICモジュールは、リーダ Zライタカゝら非接触通信により送信されるメッセージを受信する、携帯端末に搭載された非接触 ICモジュールであって、前記リーダ Zライタ力送信されるメッセージは、前記携帯端末に実行させる処理を指定するための設定条件を記載したイベントヘッダを備え、前記リーダ Zライタ力受信したメッセージに設けられたイベントヘッダを解析するイベントヘッダ解析手段と、前記ィベントヘッダ解析手段により解析して得た前記イベントヘッダに記載されている設定条件を反映させたフラグを設定するフラグ設定手段と、を具備し、前記携帯端末からのメッセージ取得依頼により指定されたメッセージのフラグ力前記イベントヘッダに記載されて!ヽる設定条件を達成して!/ヽる状態である場合に、前記携帯端末のメッセージ取得を許可する、構成を採る。

[0018] 本発明のリーダ Zライタは、携帯端末に搭載された非接触 ICモジュールと非接触通信により交信するリーダ zライタであって、前記携帯端末に実行させる処理を指定するための設定条件を記載したイベントヘッダを設けたメッセージを非接触通信により送信する、構成を採る。

[0019] 本発明の情報配信方法は、リーダ Zライタ力も送信されるメッセージを、携帯端末に搭載した非接触 ICモジュールに非接触通信により送信する情報配信方法であつて、前記リーダ Zライタ力も送信されるメッセージは、前記携帯端末に実行させる処理を指定するための設定条件を記載したイベントヘッダを備え、前記非接触 ICモジユールは、前記リーダ Zライタ力受信したメッセージに設けられたイベントヘッダを解析するイベントヘッダ解析ステップと、前記イベントヘッダ解析ステップで解析して得た前記イベントヘッダに記載されている設定条件を反映させたフラグを設定するフラグ設定ステップと、前記携帯端末からのメッセージ取得依頼により指定されたメッセージのフラグが前記イベントヘッダに記載されて、る設定条件を達成して!/、る状態である場合に前記携帯端末のメッセージ取得を許可するメッセージ取得許可ステップと

、を備え、前記携帯端末は、前記非接触 ICモジュールに取得可能なメッセージが存在している力否かを検索して前記フラグ設定ステップで設定されたフラグの状態から前記イベントヘッダに記載されている設定条件を達成したフラグの有無を解析するフラグ解析ステップと、前記フラグ解析ステップで前記イベントヘッダに記載されて、る設定条件を達成していると判断されて前記メッセージ取得許可ステップで許可されたメッセージのみを前記非接触 ICモジュールから取得するメッセージ取得ステップと、前記メッセージ取得手段により取得したメッセージに記載された処理を実行する処理ステップと、を具備するようにした。

発明の効果

[0020] 本発明によれば、リーダ Zライタ力もの要求により常時接続困難な被接触通信により非接触 ICモジュールから取得したメッセージに記載されて、る処理を、擬似的にプッシュ配信して実行させることができる。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]本発明の一実施の形態に係る携帯端末の主要部の構成を示すブロック図

[図 2]本発明の一実施の形態に係る携帯端末に搭載される非接触 ICカードの主要部の構成を示すブロック図

[図 3]本発明の一実施の形態に係る携帯端末に搭載された非接触 ICカードとリーダ Zライタとの非接触通信による情報配信方法について説明するための概略図

[図 4]本発明の一実施の形態に係る携帯端末に搭載された非接触 ICカードと非接触通信するリーダ Zライタの非接触通信メッセージに設けられるイベントヘッダの一例を示す図

[図 5]本発明の一実施の形態に係る携帯端末に搭載された非接触 ICカードの動作を説明するためのフローチャート

[図 6]本発明の一実施の形態に係る携帯端末に搭載された非接触 ICカードと非接触通信するリーダ Zライタの非接触通信メッセージに設けられるイベントヘッダを解析して設定されるフラグの一例を示す図

[図 7]本発明の一実施の形態に係る携帯端末の動作を説明するためのフローチヤ一卜

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の一実施の形態に係る携帯端末の主要部の構成について説明する。図 1は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末の主要部の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、非接触 ICモジュールとして、非接触 ICカードを例にとって説明することとする。

[0023] 図 1に示すように、本例の携帯端末 100は、ユーザ設定部 101、フラグ解析部 102 、メッセージ取得部 103、通信部 104、操作部 105、表示部 106、制御部 107、を具備している。

[0024] 図 1において、ユーザ設定部 101は、操作部 105のユーザ操作により表示部 106 に表示させるメッセージの表示条件などの設定処理を行う。

[0025] フラグ解析部 102は、後述するリーダ Zライタ (RZW) 300から非接触通信により非接触 ICカード 200に送信されたメッセージのイベントヘッダに記載されている設定条件を達成したフラグの有無を解析するためのフラグチェックを行う。

[0026] メッセージ取得部 103は、リーダ Zライタ 300から非接触通信により非接触 ICカード 200に送信されて非接触 ICカード 200の第 1記憶部 202に格納されたメッセージを取得するためのメッセージ取得処理を行う。

[0027] 通信部 104は、その接触 IF (インターフェース）が非接触 ICカード 200の通信部 20 4の接触 IF (インターフェース）と接続されており、非接触 ICカード 200の通信部 204 と接触通信を行う。

[0028] 操作部 105は、テンキーやファンクションキーなどを備えており、ユーザ操作によるデータ入力処理などを行う。

[0029] 表示部 106は、液晶パネルなどを備え、操作部 105のユーザ操作により入力された文字や画像、およびメッセージ取得部 103が非接触 ICカード 200の第 1記憶部 202 力取得したメッセージなどを表示する。

[0030] 制御部 107は、ユーザ設定部 101、フラグ解析部 102、メッセージ取得部 103、通信部 104、操作部 105、表示部 106に対する信号の入出力処理やデータの演算処理を行う。

[0031] 次に、本例の携帯端末 100に搭載される非接触 ICカードの主要部の構成について説明する。図 2は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末に搭載される非接触 IC カードの主要部の構成を示すブロック図である。

[0032] 図 2に示すように、本例の携帯端末 100に搭載される非接触 ICカード 200は、ィべントヘッダ解析部 201、第 1記憶部 202、フラグ設定部 203、通信部 204、第 2記憶部

205、制御部 206、を具備している。

[0033] 図 2において、イベントヘッダ解析部 201は、非接触通信によりリーダ/ライタ 300 力送信される非接触通信メッセージに設けられているイベントヘッダを解析するためのイベントヘッダ解析処理を行う。

[0034] 第 1記憶部 202は、ユーザ操作、およびリーダ Zライタ 300から非接触通信により受信したメッセージを記憶する。

[0035] フラグ設定部 203は、イベントヘッダ解析部 201により解析して得たイベントヘッダに記載されている設定条件を反映させたフラグを「ON」の状態に設定する（立てる）フラグ設定処理を行う。

[0036] 通信部 204は、その接触 IF (インターフェース）が携帯端末 100の通信部 104の接触 IF (インターフェース）と接続されており、携帯端末 100の通信部 104と接触通信を行う。

[0037] 第 2記憶部 205は、非接触 ICカード 200の種類や各カード製造会社に共通の記憶領域 (共通記憶領域)を備えており、この共通記憶領域に、フラグ設定部 203において設定されたフラグの状態を記憶する。

[0038] 制御部 206は、イベントヘッダ解析部 201、第 1記憶部 202、フラグ設定部 203、通信部 204、第 2記憶部 205に対する信号の入出力処理やデータの演算処理を行う。

[0039] 次に、本例の携帯端末 100に搭載された非接触 ICカード 200とリーダ Zライタ 300 との非接触通信による情報配信方法について説明する。図 3は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末に搭載された非接触 ICカードとリーダ Zライタとの非接触通信による情報配信方法について説明するための概略図である。

[0040] 図 3において、非接触 ICカード 200とリーダ Zライタ 300とは、アンテナ 210, 310を介して非接触通信により情報の送受信を行う。

[0041] ここで、例えば、駅の改札機やコンビ-の POSなどのリーダ Zライタ 300側からの要求により、非接触 ICカード 200が持っている情報 (メッセージ)を携帯端末 100に表示させる場合、何時どのような条件の時にメッセージを表示させるかを指定する必要がある。

[0042] し力しながら、非接触 ICカード 200は、能動的ではなく受動的なディバイスであるため、携帯端末 100に対して情報をプッシュしたくても自ら勝手に動作することができない。ただし、非接触処理が終了したと言った単純なイベントであれば割り込みを発生させる程度のことは可能な場合がある。例えば、おサイフケータイ (登録商標）は、駅やコンビ-などで、 POSなどのリーダ/ライタ 300側力も情報をもらっており、トルカ（登録商標）は、クーポンを POS側からもらっている。スイカ（登録商標）は、定期券としての機能を重視しており、表示手段を備えていない。

[0043] また、ユーザとしては、携帯端末 100の非接触 ICカード 200が持って、る情報 (メッセージ)のうち、予め設定した必要な情報だけをプッシュして欲、と、う要望がある

[0044] しかし、従来の特許文献 1記載の情報配信方法では、電子メールを携帯端末 100 にプッシュ配信することはできるが、非接触 ICカード 200に特有の条件をもった情報を、ユーザ操作に依らずに非接触通信により携帯端末 100にプッシュ配信して表示するように対応させることは困難である。

[0045] また、従来の特許文献 2記載の情報配信方法では、テーマパークやゲームセンタ等のイベント開催日などの情報を、リーダ Zライタ 300から携帯端末 100に送信することはできる力非接触 ICカード 200において携帯端末 100に対するメッセージのァクセス制御を行うことはできな、。

[0046] また、従来の特許文献 3記載の情報配信方法では、例えば、おサイフケータイ (登録商標）の非接触 ICカード 200が保持してヽる課金後の残高を POSで処理して残高表示することはできる力リーダ Zライタ 300から受信した要求メッセージを、メッセージ毎の条件に従って非接触 ICカード 200から取得し、必要な情報だけを携帯端末 100にプッシュして表示することはできない。

[0047] そこで、本例の携帯端末 100を用いた情報配信方法においては、リーダ Zライタ 3 00から非接触 ICカード 200に対して送信するメッセージに、携帯端末 100に表示した、情報 (データ）を特定するための条件を記載可能なイベントヘッダを設けるようにしている。このような構成とすることで、リーダ/ライタ 300でメッセージを非接触 IC力ード 200に対して送信した際に前記条件が達成されていない場合でも、達成後に携帯端末 100に非同期でメッセージを表示することが可能となる。例えばリーダ Zライタ 300でメッセージを送信したタイミングでは表示せずに、ある期間経過して前記条件を達成した直後にメッセージを表示できる。

[0048] 一方、非接触 ICカード 200側では、リーダ/ライタ 300から送信されるメッセージのイベントヘッダを解析してフラグを立て (フラグを「ON」にする）、携帯端末 100へのメッセージの表示条件を設定するようにして、る。 [0049] 非接触 ICカード 200側で立てるフラグは、リーダ/ライタ 300から送信されるメッセージのメッセージ IDを振って、条件が満たされたか否か、つまりイベントヘッダに記載された設定条件が達成されたか否かを判断するフラグである。

[0050] 携帯端末 100は、非接触 ICカード 200側に立てられたフラグが「ON」または「OFF 」の何れである力、フラグチェックして、設定条件が満たされているか否か、つまりリーダ /ライタ 300からの要求により表示するメッセージがある力否かをチェックするようにしている。

[0051] そして、携帯端末 100は、フラグチェックにより、フラグが「ON」の状態になっている設定条件を満たしているメッセージのみを非接触 ICカード 200から取得して表示するようにしている。言い換えれば、本例の携帯端末 100は、フラグが「OFF」の状態の、設定条件を満たして、な、メッセージは取得することができず表示することができないようになっている。

[0052] このように、本例の携帯端末 100においては、非接触 ICカード 200のメッセージを取得するための条件を達成して、るか否か、非接触 ICカード 200側でフラグを立てている。

[0053] また、本例の携帯端末 100は、リーダ Zライタ 300から送信する非接触通信メッセージにイベントヘッダを設けることで、リーダ/ライタ 300側力もの要求により表示した

V、情報を詳細に特定するようにして!/、る。

[0054] 従って、本例の携帯端末 100においては、非接触 ICカード 200に格納されているメッセージのうちの表示させた、メッセージだけを、リーダ Zライタ 300側力も擬似的にプッシュして表示させることができるようになる。

[0055] このように、従来の情報配信方法では携帯端末 100側の要求によるプッシュ配信しかできな力つた力本例の携帯端末 100においては、リーダ Zライタ 300側の要求により、より詳細に設定した情報 (データ)をプッシュ配信ができるようになる。

[0056] すなわち、本例の携帯端末 100は、非接触 ICカード 200がリーダ Zライタ 300から非接触通信によるメッセージを受け取ることで、非接触 ICカード 200が持って、る情報を表示部 106に表示するように構成されている。

[0057] リーダ Zライタ 300から携帯端末 100の補接触 ICカード 200に送信される非接触通信によるメッセージには、非接触通信特有の条件を記載可能なイベントヘッダが設けられている。

[0058] リーダ/ライタ 300から送信される非接触通信メッセージに設けられたイベントへッダには、 ICカードの持っている情報の表示条件として、図 4に示すような {種別、値、式、必須、表示 }の各項目が記載されている。

[0059] 例えば、電子マネーの残高が 1000円以下になっていることを条件に、コンビ-の P OS (リーダ/ライタ 300)力も携帯端末 100にチャージ等を促すメッセージをプッシュして表示する場合のイベントヘッダには、 {種別 = Money、値 = 1000、式 =Under 、必須 =M、表示 = None}の条件が記載される。

[0060] また、交通券で横浜駅に着いたことを条件に、品川駅のリーダ Zライタ 300から携帯端末 100にプッシュして横浜駅で利用可能なクーポンなどを表示する場合のィべントヘッダには、 {種別 =Train、 fg= Yokohama,式 = Equal、必須 =M、表示 =P opup}の条件が記載される。

[0061] また、現在日が誕生日やイベント開催日などの特定日であることを条件に、リーダ Zライタ 300から携帯端末 100にプッシュしてバースデーカードなどを表示する場合のイベントヘッダには、 {種別 =Time、値 = 05Z09Z14、式 = Equal、必須 =0、表示 = Popup }の条件が記載される。

[0062] また、テーマパークの入場回数のカウント値が 5になって特定回数以上になったことを条件に、テーマパークのリーダ/ライタ 300から携帯端末 100にプッシュしてィベント情報などを表示する場合のイベントヘッダには、 {種別 = Count、値 = 5、式 =Ove r、必須 =0、表示 =Telop}の条件が記載される。

[0063] また、テーマパークのチケットを使用した力、あるいは映画館のキップ (チケット）を切ったかなどのプロセスを、テーマパークあるいは映画館のリーダ/ライタ 300から携帯端末 100にプッシュしてチケット処理後即表示する場合のイベントヘッダには、 {種別 =Ticket、値 =Process、式 =ASAP、必須 =M、表示 = None}の条件が記載される。

[0064] なお、上述したイベントヘッダは、複数のヘッダを組み合わせて、複合条件に設定することも可會である。 [0065] このように、イベントヘッダの「種別」の項目には、「Money」、「Train」、「Time」、「 Count] ,「Ticket」など、携帯端末 100に表示させる情報のカテゴリーが記載される

[0066] また、イベントヘッダの「値」の項目には、「100」、「Yokohama」、「05Z〇9Zl4」、「5」、「Process」など、「種別」の具体的な内容が記載される。

[0067] また、イベントヘッダの「式」の項目には、「Under」、「Equal」、「Over」、「ASAP」など、「値」の内容の状態が記載される。ただし、「式」の項目が「式 = ASAP : AS SO ON AS POSSIBLEJと記載されている場合には、メッセージ取得後、即表示することが要求される。

[0068] また、イベントヘッダの「必須」の項目には、ユーザまたは RZWの何れの要求を優先させるかが記載される。

[0069] ここで、「必須」の項目力 S「必須 =M : Mandatory」と記載されている場合には、ュ一ザ設定を無視し、コンビ-や駅などのリーダ Zライタ 300側の設定に従って、非接触 ICカード 200の持っている情報を携帯端末 100に表示するように指示が出される

[0070] 一方、「必須」の項目が「必須 =0 : Option」と記載されている場合には、ユーザ設定を優先して、非接触 ICカード 200の持っている情報を携帯端末 100に表示するように指示が出される。つまり、携帯端末 100のユーザ設定が表示禁止になっている場合には表示は行われない。

[0071] また、イベントヘッダの「表示」の項目には、「None」、「Popup」、「Telop」など、非接触 ICカード 200の持っている情報の携帯端末 100への表示方法が記載される。

[0072] ここで、「表示」の項目が「表示 =None」と記載されている場合には、自由な表示方法により非接触 ICカード 200の持っている情報を携帯端末 100に表示するように指示が出される。

[0073] また、「表示」の項目力 ^表示 = Popup」と記載されている場合には、非接触 ICカード 200の持っている情報を携帯端末 100にポップアップ表示するように指示が出される。

[0074] さらに、「表示」の項目力 ^表示 =1¾1 」と記載されている場合には、非接触 IC力ード 200の持っている情報を携帯端末 100にテロップ表示するように指示が出される

[0075] 次に、上述のようなイベントヘッダが設けられた非接触通信メッセージがリーダ Zライタ 300から送信されたときの非接触 ICカード 200の動作について説明する。図 5は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末に搭載された非接触 ICカードの動作を説明するためのフローチャートである。

[0076] 図 5において、リーダ Zライタ 300との非接触通信が開始された非接触 ICカード 20 0は、リーダ Zライタ 300からイベントヘッダが設定されたメッセージを受信する (ステップ ST501)。

[0077] メッセージを受信した非接触 ICカード 200は、イベントヘッダ解析部 201でメッセ一ジのイベントヘッダを解析し、フラグ設定部 203にお、てイベントヘッダの解析結果を反映したフラグを立てるためのフラグ設定処理を実施する (ステップ ST502)。

[0078] 次、で、非接触 ICカード 200は、携帯端末 100からメッセージの取得依頼を受信（ステップ ST503)すると、指定されたメッセージのフラグの達成有無が有る力否か (フラグが「ON」か「OFF」力を判断する（ステップ ST504)。

[0079] ここで、指定されたメッセージのフラグの達成有無が有る（フラグが「ON」 )と判断された場合には、携帯端末 100のメッセージの取得を許可する (ステップ ST505)。

[0080] 上述のフラグ処理では、図 6に示すような {メッセージ ID、達成有無、要求情報、必須、表示 }の各項目のフラグが設定される。

[0081] 図 6において、「メッセージ ID」の項目のフラグは、携帯端末に表示するように要求されたメッセージのメッセージ ID (識別番号)の有無の状態を保持する。

[0082] 「達成有無」の項目のフラグは、イベントヘッダに記載されて、る条件を達成済みか否かの状態を保持する。

[0083] 「要求情報」の項目のフラグは、イベントヘッダの条件判定に必要な情報の有無の状態を保持する。例えば、 ICカードは、時計を備えていない場合が多いので、ィベントヘッダの条件判定に必要な情報として日時情報を要求するようにする。要求を受けた携帯端末 100は、 SNTP (Simple Network Time Protocol)サーバや携帯端末 100 が備える時計から時刻情報を取得して ICカードに送る。 [0084] 「必須」と「表示」の項目のフラグは、イベントヘッダの「必須」と「表示」の項目と同じ内容の状態を保持する。

[0085] ところで、非接触 ICカード 200は、カードの種類やカード製造会社によって、格納されて、るカードアプリケーションの数や記憶領域が異なって、る。

[0086] そこで、上述のフラグ設定処理では、非接触 ICカード 200のカードアプリケーションごと、もしくは各カード製造会社のそれぞれの非接触 ICカード 200で共通の記憶領域である第 2記憶部 205にフラグを配置する。

[0087] このように、各非接触 ICカード 200で共通の記憶領域である第 2記憶部 205にフラグを配置することにより、カードの種類やカード製造会社が異なっていても、各非接触 ICカード 200で共通したフラグ設定処理およびフラグチェックを行うことができるようになる。ただし、各非接触 ICカード 200で共通の記憶領域にフラグを配置する場合には、上述したフラグの設定項目として、非接触 ICカード 200のカードアプリケーション名の項目が追加することが好ま、。

[0088] 次に、本例の携帯端末 100の動作について説明する。図 7は、本発明の一実施の形態に係る携帯端末の動作を説明するためのフローチャートである。

[0089] 図 7において、非接触 ICカード 200からメッセージ取得を許可された携帯端末 100 は、非接触 ICカード 200に定期的にポーリング (ステップ ST701)して、非接触 IC力ード 200のフラグ設定処理で設定したフラグをチェックする。

[0090] このフラグチェックでは、指定されたメッセージのフラグの達成有無が有 (フラグが「

ON」）のメッセージが非接触 ICカード 200の第 2記憶部 205に存在しているか否か判断する (ステップ ST702)。

[0091] ここで、指定したメッセージのフラグの達成有無が有（フラグが「ON」）のメッセージが非接触 ICカード 200の第 2記憶部 205に存在していると判断された場合には、メッセージ ID (識別番号「1100」）を指定して、メッセージ取得部 103が非接触 ICカード

200へメッセージ取得要求を送信する（ステップ ST703)。

[0092] そして、携帯端末 100は、非接触 ICカード 200の第 1記憶部 202および第 2記憶部

205からメッセージとフラグを取得し、ユーザ設定部 101で設定されたユーザ設定により、取得したフラグをフラグ解析部 102で解析する (ステップ ST704)。 [0093] これにより、携帯端末 100は、フラグ解析部 102でのフラグ解析結果により、予めィベントヘッダに記載されて、る指定されたメッセージだけを表示部 106に表示する (ステツプ ST705)。

[0094] 上述のように、本例の携帯端末 100においては、ステップ ST701でのフラグチエツクで、メッセージ IDの識別番号「1100」が有り、イベントヘッダに記載されている条件を達成して、る場合には、非接触 ICカード 200に対してメッセージ IDを送信する。

[0095] 非接触 ICカード 200は、受信したメッセージ IDの識別番号「1100」を認証し、許可した場合に携帯端末 100にメッセージを渡す。このようにして、携帯端末 100は、非接触 ICカード 200からメッセージを取得する。

[0096] ここで、イベントヘッダに記載されて、る条件が未達成の場合には、非接触 ICカード 200は、携帯端末 100のメッセージの取得を許可しな!、。

[0097] また、非接触 ICカード 200は、フラグチェックで、メッセージ IDが有り、イベントへッダに記載されている条件を達成しておらず、携帯端末 100からの要求データが無い場合には、携帯端末 100の要求を無視する。

[0098] また、携帯端末 100は、上述のフラグチェックで、メッセージ IDが有り、イベントへッダに記載されている条件を達成しておらず、要求情報がある場合には、要求情報を非接触 ICカード 200に送信する。

[0099] また、携帯端末 100は、上述のフラグチェックで、メッセージ IDが有り、イベントへッダに記載されている条件を達成しており、要求情報がある場合には、要求情報およびメッセージ IDを非接触 ICカード 200に送信し、非接触 ICカード 200からメッセージを取得する。

[0100] また、非接触 ICカード 200は、上述のフラグチェックで、メッセージ IDが有り、ィベントヘッダに記載されて、る条件が未達成で、携帯端末 100からの要求データが無、場合には、携帯端末 100の要求を無視する。

[0101] ところで、携帯端末 100が非接触 ICカード 200に要求しているメッセージの重要度が高い場合、例えば、メッセージがお買い物券など換金性の高い情報である場合には、要求情報の信頼性が問題となる。

[0102] そこで、本例の携帯端末 100においては、要求情報にディジタル署名や MAC (Me ssage Authentication Code)などの認証情報を付カ卩し、非接触 ICカード 200にてディジタル署名や MACなどの認証情報を検証し、正しい場合に条件達成とする。ただし

、 MACの場合は、事前に秘密情報の共有が必須となる。

[0103] SNTPサーバや携帯端末 100の時計カゝら取得した時刻情報にディジタル署名や

MACが添付されて!、てもよ!/、。

[0104] なお、上述のフラグチェックで、「必須 =0」の場合には、携帯端末 100に設定された条件に従って、非接触 ICカード 200からメッセージを取得する。

[0105] また、携帯端末 100は、非接触 ICカード 200から取得したメッセージをフラグ表示する。

[0106] また、携帯端末 100のメッセージの表示方法は、フラグの表示に従う。

[0107] また、上述のフラグチェックで、「必須 =0」の場合には、非接触 ICカード 200から取得したメッセージをユーザ設定に従って表示する。

[0108] また、上述のフラグチェックで、「表示 = Popup」の場合も、「ユーザ設定 =Telop」ならばテロップ (Telop)表示とする。これにより、ユーザの意図しない動作を極力抑えることがでさる。

[0109] ただし、本例の携帯端末 100は、リーダ Zライタ 300側の要求によりサービス上どうしてもメッセージを目立つように表示したい場合などには、ユーザ設定により目立たなくなることを避けるために、「必須 =M」としてユーザ設定を無効化することが可能となつている。

[0110] 上述のように、本例の携帯端末 100および情報配信方法においては、リーダ Zライタ 300から送信されるメッセージ毎に非接触 ICカード 200に特ィ匕した条件を付加できるので、非接触 ICカード 200に特有の条件をもった情報、例えば電子マネーの残高が一定金額を超えた場合でのクーポン券の表示や、特定の駅に到着した場合に周辺のショップ情報などの情報を、ユーザ操作に依らずに携帯端末 100の表示部 106 にプッシュ配信して表示することができる。

[0111] また、本例の携帯端末 100および情報配信方法においては、リーダ Zライタ 300から受信した要求メッセージを、メッセージ毎の条件に従って非接触 ICカード 200から取得して携帯端末 100の表示部 106に表示することができる。 [0112] また、本例の携帯端末 100および情報配信方法においては、非接触 ICカード 200 にてリーダ Zライタ 300から要求されたメッセージの携帯端末 100に対するアクセス制御を行うことができる。

産業上の利用可能性

[0113] 本発明に係る携帯端末および情報配信方法は、リーダ Zライタ力もの要求により常時接続困難な被接触通信により非接触 ICモジュールから取得したメッセージに記載されている処理を、擬似的にプッシュ配信して実行させることができるので、リーダ z ライタと常時接続困難な非接触通信を行う非接触 ICモジュールを搭載した携帯端末および情報配信方法として有用である。

Claims

請求の範囲

[1] リーダ Zライタ力も非接触通信により送信されるメッセージを受信する非接触 icモジュールを搭載した携帯端末であって、

前記リーダ Zライタ力送信されるメッセージは、前記携帯端末に実行させる処理を指定するための設定条件を記載したイベントヘッダを備え、

前記メッセージを受信した前記非接触 icモジュール力前記イベントヘッダに記載されて、る設定条件を達成して、るメッセージのみを取得するメッセージ取得手段と前記メッセージ取得手段により取得したメッセージに記載された処理を実行する処理手段と、を具備する、携帯端末。

[2] 前記非接触 ICモジュールは、前記リーダ Zライタ力も受信したメッセージに設けられたイベントヘッダを解析するイベントヘッダ解析手段と、前記イベントヘッダ解析手段により解析して得た前記イベントヘッダに記載されている設定条件を反映させたフラグを設定するフラグ設定手段と、を備え、

前記非接触 ICモジュールに取得可能なメッセージが存在している力否かを検索して、前記フラグ設定手段により設定されたフラグの状態力前記イベントヘッダに記載されている設定条件を達成したフラグの有無を解析するフラグ解析手段を更に具備する、請求項 1記載の携帯端末。

[3] リーダ Zライタ力も非接触通信により送信されるメッセージを受信する、携帯端末に搭載された非接触 ICモジュールであって、

前記リーダ Zライタ力受信したメッセージに設けられたイベントヘッダを解析するィベントヘッダ解析手段と、前記イベントヘッダ解析手段により解析して得た前記ィベントヘッダに記載されている設定条件を反映させたフラグを設定するフラグ設定手段と、を具備し、

前記携帯端末力ものメッセージ取得依頼により指定されたメッセージのフラグが、前記イベントヘッダに記載されて、る設定条件を達成して、る状態である場合に、前記携帯端末のメッセージ取得を許可する、非接触 ICモジュール。

[4] 前記携帯端末力のメッセージ取得依頼情報に、前記メッセージ取得依頼情報の信頼性を確認するための認証情報を付加し、前記認証情報が正 U、情報であると検証された場合に、前記携帯端末のメッセージ取得を許可する、請求項 3記載の非接触 ICモジュール。

[5] 前記フラグの 1つは、ユーザ設定を優先したメッセージの取得を前記携帯端末に許可するフラグである、請求項 3記載の非接触 ICモジュール。

[6] 前記フラグの他の 1つは、ユーザ設定を無視したメッセージの取得を前記携帯端末に許可するフラグである、請求項 3記載の非接触 ICモジュール。

[7] 携帯端末に搭載された非接触 ICモジュールと非接触通信により交信するリーダ Z ライタであって、

前記携帯端末に実行させる処理を指定するための設定条件を記載したイベントへッダを設けたメッセージを非接触通信により送信する、リーダ/ライタ。

[8] リーダ/ライタカも送信されるメッセージを、携帯端末に搭載した非接触 ICモジユールに非接触通信により送信する情報配信方法であって、

前記非接触 icモジュールは、前記リーダ Zライタ力も受信したメッセージに設けられたイベントヘッダを解析するイベントヘッダ解析ステップと、前記イベントヘッダ解析ステップで解析して得た前記イベントヘッダに記載されている設定条件を反映させたフラグを設定するフラグ設定ステップと、前記携帯端末力のメッセージ取得依頼により指定されたメッセージのフラグが前記イベントヘッダに記載されている設定条件を達成している状態である場合に前記携帯端末のメッセージ取得を許可するメッセ一ジ取得許可ステップと、を備え、

前記携帯端末は、前記非接触 ICモジュールに取得可能なメッセージが存在してヽるカゝ否かを検索して前記フラグ設定ステップで設定されたフラグの状態カゝら前記ィべントヘッダに記載されている設定条件を達成したフラグの有無を解析するフラグ解析ステップと、前記フラグ解析ステップで前記イベントヘッダに記載されて、る設定条件を達成していると判断されて前記メッセージ取得許可ステップで許可されたメッセ一ジのみを前記非接触 ICモジュールから取得するメッセージ取得ステップと、前記メッセージ取得手段により取得したメッセージに記載された処理を実行する処理ステップと、を具備する、情報配信方法。