WO2008010475A1

WO2008010475A1 - Dispositif d'inversion pour articles lourds

Info

Publication number: WO2008010475A1
Application number: PCT/JP2007/064061
Authority: WO
Inventors: Shigeki Tamura
Original assignee: Denson Co., Ltd.
Priority date: 2006-07-19
Filing date: 2007-07-17
Publication date: 2008-01-24
Also published as: US7985044B2; US20090290968A1; JP4941856B2; JP2008024399A

Description

明細書

重量物反転装置

技術分野

[0001] この発明は、重量の大きい物（ワーク）を安全に 180度反転させることを目的とした重量物反転装置に関する。

背景技術

[0002] 重量の大き!/、物（以下「ワーク」と言うことがある）を 180度反転させる装置に関しては、本願出願人が、 2枚の反転板を使用してワークを 180度反転できるようにした重量物回転装置を提案している (特許文献 1)。

[0003] また、反転板を 90度以上回転し、重量物がずれるおそれのある角度の際は、 2枚の反転板で挾着固定することにより、反転時における重量物のずれ又は不安定な状態を未然に防止する重量物反転装置を提案して!/ヽる (特許文献 2)。

特許文献 1：特開平 5— 330619号公報

特許文献 2：特開 2000 - 226113号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 特許文献 1、 2に記載されているような重量物反転装置は、一般に、基台と、一対の反転板と、一対のカムプレートと、一対の直線駆動機構とからで構成されている。前記の一対の反転板は、前記基台の中央部に支持されている回転軸を回転中心として、水平状態と、当該水平状態から 180度未満の回転角度の間でそれぞれ回転する。前記一対のカムプレートは、前記一対の反転板にそれぞれ取り付けられていて、基端側がそれぞれ前記回転軸に回転自在に取付けられていると共に、基端側から径方向外側端に向力下側外周面が曲面状に形成されている。前記一対の直線駆動機構は、それぞれ、シリンダーと当該シリンダー力出没するロッドとから構成され、前記回転軸を挟んで互いに対向するように前記基台の径方向外側端側にそれぞれ取り付けられている。そして、前記一対の直線駆動機構は、ロッドがシリンダー内に没入しているときに、反転板が水平状態に位置している状態の前記カムプレートの径方向外側端側の下側外周面にロッドの先端側を当接させ、ロッドの先端側を前記カムプレートの曲面状に形成されている下側外周面に当接させつつシリンダーからロッドを出没させるものである。これによつて、前記カムプレートに取り付けられている反転板が、水平状態と、当該水平状態から 90度以上、 180度未満の間で回転させられるように、前記カムプレートが前記回転軸を中心として回転される。

[0005] 特許文献 1、 2の装置は、それぞれ実用化され、効果をあげているが、装置を小型化し、しかも、 180度の反転移動をスムーズに効率よく行なう上で、改善すべき余地かあつた。

[0006] そこで、この発明は、前述した特許文献 1、 2などに記載されている重量物反転装置を小型化し、短時間で反転動作を行なえるようにすることを目的にしている。

課題を解決するための手段

[0007] 前記目的を達成するため、この発明は以下に説明する重量物反転装置を提案するものである。

[0008] 本発明の重量物反転装置は、一対の反転板と、一対のカムプレートと、一対の直線駆動機構と備えている。

[0009] ここで、前記の一対の反転板は、それぞれ、基台の中央部に支持されている回転軸を回転中心として、水平状態と、当該水平状態から 180度未満の回転角度の間で回転するものである。

[0010] 前記の一対のカムプレートは、前記一対の反転板にそれぞれ取り付けられていて、基端側がそれぞれ前記回転軸に回転自在に取付けられていると共に、基端側から径方向外側端に向力下側外周面が曲面状に形成されているものである。

[0011] 前記の一対の直線駆動機構は、それぞれ、シリンダーと当該シリンダー力出没するロッドとから構成されている。そして、前記回転軸を挟んで互いに対向するように前記基台の径方向外側端側にそれぞれ取り付けられている。

[0012] 前記の一対の直線駆動機構は、それぞれ、移動動作を行なう部材、ここではロッド力直線的な運動 (ここでは直線的な前進運動、後退運動）を行なうものである。

[0013] この一対の直線駆動機構は、それぞれ、ロッドがシリンダー内に没入しているときに、反転板が水平状態に位置してヽる状態の前記カムプレートの径方向外側端側の下側外周面に、ロッドの先端側が当接する。更に、前記の一対の直線駆動機構は、それぞれ、ロッドの先端側を前記カムプレートの曲面状に形成されて、る下側外周面に当接させつつシリンダーからロッドを出没させる。

[0014] これによつて、前記カムプレートに取り付けられている反転板を水平状態と、当該水平状態から 90度以上、 180度未満の間で回転させるように、前記カムプレートが前記回転軸を中心として回転される。

[0015] 本発明の重量物反転装置は、更に、一対の反転板復帰用駆動機構とを備えている。この一対の反転板復帰用駆動機構は、先端側が前記一対の反転板の径方向外側端側にそれぞれ取り付けられていると共に、基端側が前記基台の径方向外側端側にそれぞれ取り付けられてヽる。

[0016] 力かる構造の重量物反転装置であって、本発明の重量物反転装置は、前記の一対の直線駆動機構におけるロッドがシリンダー力出没運動する方向が、斜め下方向から前記回転軸の方向に向力うようになって、る点に特徴を有する。

[0017] 本発明の重量物反転装置によれば、一対の直線駆動機構は、回転軸を挟んで互いに対向するように基台の径方向外側端側にそれぞれ取り付けられていると共に、そのロッドがシリンダーから出没運動する方向力斜め下方向から前記回転軸の方向に向かうようになって!/、る。

[0018] なお、この一対の直線駆動機構は、前述したように、それぞれ、一対のカムプレートに取り付けられている一対の反転板を水平状態と、当該水平状態から 90度以上、 18 0度未満の間で回転させるベぐカムプレートを、基台の中央部に支持されている回転軸を中心として回転させるように、ロッドの先端側をカムプレートの曲面状に形成されている下側外周面に当接させつつシリンダーからロッドを出没させるものである。

[0019] 本発明の重量物反転装置の基本となる従来の重量物反転装置においては、前述した直線駆動機構は、前記回転軸と同一の水平面に配置され、ロッドがシリンダーから出没運動する方向力水平方向から回転軸の方向に向力うようになっていた。

[0020] しかし、このような従来の重量物反転装置の場合、基端側から径方向外側端に向力う下側外周面が曲面状に形成されているカムプレートを大型にし、当該曲面の曲率半径を大きくすることが必要であった。 [0021] そして、これに応じて、ロッドがシリンダーから出没するストロークを大きくすることも必要になっていた。

[0022] このため、直線駆動機構を、回転軸と同一の水平面に配置し、ロッドがシリンダーから出没運動する方向力水平方向から回転軸の方向に向力うようにする従来の重量物反転装置では構造が大型化し、反転動作にも所要の長!、時間を要せざるを得なかった。

[0023] しかし、本願発明の重量物反転装置では、直線駆動機構のロッドがシリンダーから出没運動する方向が、斜め下方向から回転軸の方向に向力うようになっている。そこで、基端側力径方向外側端に向力う下側外周面が曲面状に形成されているカムプレートを小型にし、当該曲面の曲率半径を従来よりも小さくすることが可能になった。そして、これに応じて、ロッドがシリンダーから出没するストロークを小さくすることも可會こなった。

[0024] これにより、重量物反転装置を小型化し、反転板に支持されているワークをスムーズに、短時間で 180度反転移動させることができる。

[0025] 前述した本発明の重量物反転装置において、反転板が前記回転軸 4を通る鉛直線を挟む所定の角度範囲回動する間、前記ロッドの先端側が当接する前記カムプレートの曲面状に形成されている下側外周面は、インボリユートカーブに形成されていることが望ましい。

[0026] 本発明の重量物反転装置による重量物の反転は、次のように行われる。

[0027] 水平状態に置かれている一方の反転板 (供給側の反転板)の上に 180度反転移動させるワークを置く。

[0028] 次いで、当該供給側の反転板を、回転軸を通る鉛直線から供給側の反転板が配備されている側に向かって所定の角度範囲の位置に至るまで回転軸の周囲に回転させる。

[0029] 一方、このとき、他方の反転板 (受取り側の反転板)を、前記供給側の反転板とは反対方向に回転させ、回転軸を通る鉛直線力所定の角度範囲の位置になるまで回転してきている供給側の反転板との間でワークを挟む。

[0030] この後、供給側の反転板と、受取り側の反転板とでワークを挟持して、る状態で、受取り側の反転板が、回転軸を通る鉛直線カゝら受取り側の反転板が配備されてヽる側に向かって所定の角度範囲の位置になるまで、回転軸の周囲に回転させる。

[0031] そして、受取り側の反転板の上に、ワークが支持されている状態で、受取り側の反転板を水平状態になるまで、回転軸の周囲に回転させる。

[0032] このようにして、ワークの 180度反転移動を行なう。

[0033] ここで、供給側の反転板と、受取り側の反転板との間にワークを挟持して、る状態で回転軸の周囲に回転する角度範囲の間は、重量の大き!、ワークを安定的に挟持して回転させるために、供給側の反転板と、受取り側の反転板とを同期して回転させることが望ましい。すなわち、回転軸を通る鉛直線から供給側の反転板が配備されている側に向力つて所定の角度範囲から、回転軸を通る鉛直線から受取り側の反転板が配備されて、る側に向力つて所定の角度範囲の間は、重量の大き、ワークを安定的に挟持して回転させるために、供給側の反転板と、受取り側の反転板とを同期して回転させることが望ましい。

[0034] 本発明の重量物反転装置においては、反転板が前記回転軸 4を通る鉛直線を挟む所定の角度範囲回動する間、前記ロッドの先端側が当接する前記カムプレートの曲面状に形成されている下側外周面は、インボリユートカーブに形成されている。この反転板が前記回転軸 4を通る鉛直線を挟む所定の角度範囲回動する範囲を、前述した、回転軸を通る鉛直線から供給側の反転板が配備されてヽる側に向カゝつて所定の角度範囲から、回転軸を通る鉛直線カゝら受取り側の反転板が配備されてヽる側に向力つて所定の角度範囲の間に対応するようにしておくことによって、この回転運動の間、供給側の反転板と、受取り側の反転板とをスムーズに同期して回転させることができる。これにより、供給側の反転板と、受取り側の反転板との間にワークを挟持している状態で回転軸の周囲に回転する間、重量の大きいワークを安定的に挟持して回転させることができる。

[0035] 前記の一対の直線駆動機構としては、油圧シリンダー、等の流体圧シリンダーや、電動シリンダー、等の電動直線駆動機構を使用することができる。なお、統一した制御の面から、自動制御機能を備えた油圧機構を採用することができる。

発明の効果 [0036] この発明によれば、重量物反転装置を小型化し、 180度の反転移動をスムーズに、短時間で、効率よく行なうことができる。

発明を実施するための最良の形態

[0037] 以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。

[0038] 本発明の重量物反転装置 1は、基台 20の中央部に支持されている回転軸 4を回転中心として、水平状態と、当該水平状態から 180度未満の回転角度の間でそれぞれ回転する一対の反転板 2、 3を備えている。

[0039] 反転板 2、 3にはそれぞれカムプレート 5、 6が取り付けられている。

[0040] 一対のカムプレート 5、 6は、図 1図示のように、基端側がそれぞれ回転軸 4に回転自在に取付けられていると共に、基端側から径方向外側端に向かう下側外周面が曲面状に形成されている。

[0041] この重量物反転装置 1には、回転軸 4を挟んで互いに対向するように基台 20の径方向外側端側（図 1図示の例では、基台 20の左右両側）に一対の直線駆動機構 13

、 14が配備されている。

[0042] 図示の実施形態では、直線駆動機構 13、 14は、いずれも、シリンダー 9、 10とシリンダー 9、 10から出没するロッド 11、 12を備えている。

[0043] ロッド 11、 12の先端には、ローラー、カムフォロワ等の回転手段が配備されている。

ロッド 11、 12の先端 ίま、図 1図示のように、ロッド 11、 12カンリンダ一 9、 10内に没入しているときに、反転板 2、 3が水平状態に位置している状態のカムプレート 5、 6の径方向外側端側の下側外周面に当接できるようになって、る。

[0044] 直線駆動機構 13、 14によって、カムプレート 5、 6が回転軸 4を中心として矢印 30、

31方向、矢印 32、 33方向に回転できるようになつている。

[0045] すなわち、直線駆動機構 13のロッド 11の先端側がカムプレート 5の曲面状に形成されている下側外周面に当接しつつ、シリンダー 9からロッド 11が突出することにより

、カムプレート 5は、直線駆動機構 13によって、回転軸 4を中心として矢印 30方向に回転する。また、直線駆動機構 13のロッド 11の先端側がカムプレート 5の曲面状に形成されてヽる下側外周面に当接しつつ、シリンダー 9内にロッド 11が没入することにより、カムプレート 5は、直線駆動機構 13によって、回転軸 4を中心として矢印 31方向に回転する。これによつて、カムプレート 5に取り付けられている反転板 2が、図 1図示の水平状態と、当該水平状態から 90度以上、 180度未満の間で回転する。

[0046] 同様に、直線駆動機構 14のロッド 12の先端側がカムプレート 56曲面状に形成されている下側外周面に当接しつつ、シリンダー 10からロッド 12が突出することにより、力ムプレート 6は、直線駆動機構 14によって、回転軸 4を中心として矢印 32方向に回転する。また、直線駆動機構 14のロッド 12の先端側がカムプレート 6の曲面状に形成されている下側外周面に当接しつつ、シリンダー 10内にロッド 12が没入することにより、カムプレート 6は、直線駆動機構 14によって、回転軸 4を中心として矢印 33方向に回転する。これによつて、カムプレート 6に取り付けられている反転板 3が、図 1図示の水平状態と、当該水平状態から 90度以上、 180度未満の間で回転する。

[0047] 本発明の重量物反転装置 1では、直線駆動機構 13、 14のロッド 11、 12がシリンダ一 9、 10から出没運動する方向は、図 1図示のように、斜め下方向から回転軸 4の方向に向かうものになっている。

[0048] また、カムプレート 5、 6の曲面状に形成されている下側外周面の中で、図 1において符号 5a、 6aで示されている範囲は、インボリユートカーブに形成されている。

[0049] この図 1において符号 5a、 6aで示されている範囲は、後述する反転動作における、図 3 (d)から、図 4 (b)までの工程の間に、ロッド 11、 12の先端が当接するカムプレート 5、 6の下側外周面にあたるものである。

[0050] また、本発明の重量物反転装置 1には、反転板復帰用駆動機構が配備されている

[0051] この反転板復帰用駆動機構は、図 2図示のように、先端側が反転板 2、 3の径方向外側端側に取り付けられているリンク辺 15、チェーン 16と、チェーン 16の基端側に配備されて、てチェーン 16を巻き取る卷取機構 8とから構成されて、る。

[0052] なお、図示の実施形態では、図 2図示のように、リンク辺 15の基端側は、回転軸 4の廻りに回転自在に取り付けられて、る中間回転部材 7の径方向外側端側に回転可能に取り付けられ、チーン 16の先端側も、中間回転部材 7の径方向外側端側に取り付けられている。

[0053] 後述する図 4 (c)図示の反転動作完了の状態から、卷取機構 8を作動させてチーン 16の卷取りを開始することにより、反転板 3を図 2中、矢印 34方向に回転させ、図 2 の一点破線図示の状態、そして、図 1図示の状態へと復帰させることができる。

[0054] なお、詳述して!/ヽなヽが、反転板 2にも同様の反転板復帰用駆動機構を設けることができる。

[0055] 以下、図 3、図 4を用いて、本発明の重量物反転装置 1によるワークの 180度反転移動動作につ!、て説明する。

[0056] ワーク 40を水平状態にある供給側の反転板 3の上に置く（図 3 (a) )。

[0057] ロッド 12の先端側がカムプレート 6の径方向外側端側の下側外周面に当接している状態で、直線駆動機構 14のロッド 12をシリンダー 10から突出させる。

[0058] これによつて、供給側の反転板 3は上側にワーク 40を支持している状態で、図 3 (b) 、（c)のように、矢印 32方向に回動する。

[0059] この際、受取り側の反転板 2も、ロッド 11の先端側がカムプレート 5の径方向外側端側の下側外周面に当接して、る状態で、直線駆動機構 13のロッド 11がシリンダー 9 力も突出することにより、図 3 (b)、（c)のように、矢印 30方向に回動する。

[0060] 供給側の反転板 3はその上に支持しているワーク 40が斜め下側方向に向力つて落下することを未然に防止するため、図 3 (c)の回転角度状態で回転動作を中止する。一方、受取り側の反転板 2は、引き続き、矢印 30方向に回動する（図 3 (d) )。

[0061] 次いで、受取り側の反転板 2の上側面に配備されている厚み調整機構が反転板 2 の上側面力も矢印 35方向に突出し、ワーク 40を受取り側の反転板 2と、供給側の反転板 3との間で安定して挟持するように調整を行なう（図 3 (e) )。

[0062] 次に、直線駆動機構 14のロッド 12をシリンダー 10から突出させる動作と、直線駆動機構 13のロッド 11をシリンダー 9内に没入させる動作とを同期させて開始させる。これにより、ワーク 40を、受取り側の反転板 2と、供給側の反転板 3との間で挟持している状態で、受取り側の反転板 2と、供給側の反転板 3とを同期して、矢印 31、 32方向に回転させる。図 3 (f)、図 4 (a)は、この回転動作によって、反転板 2、反転板 3が鉛直方向になった状態を示すものである。

[0063] 引き続き、図 4 (b)の状態になるまで、ワーク 40を、受取り側の反転板 2と、供給側の反転板 3との間で挟持している状態で、受取り側の反転板 2と、供給側の反転板 3 とを同期して、矢印 31、 32方向に回転させる。

[0064] 受取り側の反転板 2の傾斜角度が図 4 (b)図示の状態にまでなると、ワーク 40が斜め下側方向に向力つて落下するおそれがなくなる。以降、供給側の反転板 3を矢印 3 2方向に強制的に回転させる動作を行なわなくても、引き続き、直線駆動機構 13の口ッド 11をシリンダー 9内に没入させる動作を進行させることにより、受取り側の反転板 2は上側にワーク 40を支持したまま矢印 31方向に回転する。これにつれて、供給側の反転板 3も回転し、図 4 (c)図示のように、反転動作が完了した状態になる。

[0065] ここで、供給側の反転板 3は、卷取機 8でチェーン 16を巻き取ることにより、図 4 (d) 図示のように起ちあがる。また、カムプレート 6の径方向外側端側の下側外周面に口ッド 12の先端側が当接するようになったならば、卷取機 8によるチェーン 16を巻き取ることによって反転板 3が矢印 33方向に回動する速度にあわせて、直線駆動機構 14 のロッド 12をシリンダー 10内に没入させる（図 4e)。

[0066] こうして、供給側の反転板 3が図 3 (a)図示の状態に復帰したならば、受取り側の反転板 2の上側面に配備されてヽる厚み調整機構を矢印 36方向に移動させて反転板 2の上側面内に戻し、ワーク 40が受取り側の反転板 2の上に置かれた状態にする（図 4 (f) )。

[0067] 図示の実施形態では、カムプレート 5、 6の曲面状に形成されている下側外周面の中で、図 3 (d)から、図 4 (b)までの工程の間にロッド 11、 12の先端が当接するカムプレート 5、 6の下側外周面（図 1において符号 5a、 6aで示されている範囲）は、インボリユートカーブに形成されている。すなわち、反転板 2、 3が回転軸 4を通る鉛直線を挟む所定の角度範囲（図示の実施形態では、回転軸 4を通る鉛直線を挟む 60度の角度範囲）回動する間、ロッド 11、 12の先端側が当接するカムプレート 5、 6の曲面状に形成されている下側外周面は、インボリユートカーブに形成されている。

[0068] 反転板 2、 3が回転軸 4を通る鉛直線を挟む所定の角度範囲回動する範囲を、回転軸 4を通る鉛直線力も供給側の反転板 3が配備されている側（図中、右側）に向かつて所定の角度範囲（図示の実施形態では 30度の角度範囲）から、回転軸 4を通る鉛直線力も受取り側の反転板 2が配備されている側（図中、左側）に向力つて所定の角度範囲（図示の実施形態では 30度の角度範囲）の間に対応するようにしておくことによって、図 3 (d)から、図 4 (b)までの回転運動の間、ロッド 11、 12の先端が当接するカムプレート 5、 6の下側外周面は図 1において符号 5a、 6aで示されているインボリュートカーブに形成されて、る面になって、る。

[0069] これによつて、供給側の反転板 3と、受取り側の反転板 2との同期した回転をスムーズに行なうことができる。

[0070] これにより、供給側の反転板 3と、受取り側の反転板 2との間にワーク 40を挟持している状態で回転軸 4の周囲に回転する間、重量の大きいワークを安定的に挟持して回転させることができる。

[0071] 以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなぐ特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲にぉ、て種々の形態に変更可能である。

図面の簡単な説明

[0072] [図 1]この発明の重量物反転装置の一部を省略した正面図。

[図 2]この発明の重量物反転装置における反転板復帰用駆動機構の動作を説明する正面図。

[図 3]この発明の重量物反転装置によるワークの 180度反転動作における起動から反転開始までの動作を説明する正面図であって、（a)は供給側の反転板 (図中、右側の反転板)の上にワークが置かれた状態、（b)、（c)は両側の反転板がそれぞれ回動している状態、（d)は供給側の反転板（図中、右側の反転板)が停止し、受取り側の反転板（図中、左側の反転板)のみが回動継続して、る状態、（e)はワークを供給側の反転板と、受取り側の反転板との間に挟持する厚さ調整が行なわれている状態、（f)は反転動作が開始された状態を説明する図。

[図 4]この発明の重量物反転装置によるワークの 180度反転動作における反転開始力も反転完了までの動作を説明する正面図であって、 (a)は反転動作が開始された状態で、図 3 (f)の状態に対応する図、（b)は反転動作進行中の状態、（c)は反転動作完了時の状態、（d)、（e)は供給側の反転板 (図中、右側の反転板)の復帰動作が進行して!/ヽる状態、 (f)は供給側の反転板（図中、右側の反転板）が復帰すると共に、受取側の反転板 (図中、左側の反転板）における厚さ調整動作が解除され、反転作業が完了した状態を説明する図。符号の説明

1 重量物反転装置

2、 3 反転板

4 回転軸

5、 6 カムプレート

8 卷取機構

9、 10 シリンダー

11、 12 ロッド

13、 14 直線駆動機構

20 基台

40 ワーク

Claims

請求の範囲

基台（20)と、

当該基台（20)の中央部に支持されて、る回転軸 (4)を回転中心として、水平状態と、当該水平状態から 180度未満の回転角度の間でそれぞれ回転する一対の反転板 (2)、（3)と、

前記反転板 (2)、（3)にそれぞれ取り付けられていて、基端側がそれぞれ前記回転軸 (4)に回転自在に取付けられていると共に、基端側カも径方向外側端に向力下側外周面が曲面状に形成されている一対のカムプレート（5)、 (6)と、

それぞれ、シリンダー（9)、（10)と当該シリンダー（9)、（10)から出没するロッド（1 1)、（12)とからなり、前記回転軸 (4)を挟んで互いに対向するように前記基台の径方向外側端側にそれぞれ取り付けられている一対の直線駆動機構（13)、（14)と、を備え、

前記一対の直線駆動機構 (13)、（14)は、

ロッド（11)、（12)がシリンダー（9)、（10)内に没入しているときに、反転板（2)、 ( 3)が水平状態に位置して、る状態の前記カムプレート (5)、 (6)の径方向外側端側の下側外周面にロッド（11)、（12)の先端側が当接し、

ロッド（11)、（12)の先端側を前記カムプレート（5)、（6)の曲面状に形成されている下側外周面に当接させつつシリンダー（9)、（10)からロッド（11)、（12)を出没させることにより、前記カムプレート（5)、（6)に取り付けられている反転板（2)、（3)を水平状態と、当該水平状態から 90度以上、 180度未満の間で回転させるように、前記カムプレート（5)、 (6)を前記回転軸 (4)を中心として回転させ

る重量物反転装置であって、

先端側が反転板 (2)、（3)の径方向外側端側にそれぞれ取り付けられていると共に、基端側が前記基台の径方向外側端側にそれぞれ取り付けられている一対の反転板復帰用駆動機構を、更に、備え、

前記一対の直線駆動機構（13)、 (14)のロッド（11)、 (12)がシリンダー（9)、 (10) から出没運動する方向が、斜め下方向から前記回転軸 (4)の方向に向力うものであことを特徴とする重量物反転装置。

[2] 反転板 (2)、（3)が前記回転軸 (4)を通る鉛直線を挟む所定の角度範囲回動する間、前記ロッド（11)、（12)の先端側が当接する前記カムプレート（5)、（6)の曲面状に形成されている下側外周面は、インボリユートカーブに形成されていることを特徴とする請求項 1記載の重量物反転装置。