JPH05253756A - フィレットロールマシン用ローリング装置 - Google Patents

フィレットロールマシン用ローリング装置

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JPH05253756A
JPH05253756A JP5064092A JP5064092A JPH05253756A JP H05253756 A JPH05253756 A JP H05253756A JP 5064092 A JP5064092 A JP 5064092A JP 5064092 A JP5064092 A JP 5064092A JP H05253756 A JPH05253756 A JP H05253756A
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arm
shaft
pin
hinge
fillet
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Teruya Honda
輝也 本田
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各ヒンジ部での軸受部材の重なりを少なく
し、各軸部挟持機構の厚みを小さくして軸部挟持機構の
配置間隔を狭めることにて、ジャーナル部およびピン部
の間隔が狭いクランクシャフトの加工を可能とすること
を目的とする。 【構成】 クランクシャフトの複数のジャーナル部1と
ピン部2とにフィレットロール加工を施すフィレットロ
ールマシンに用いられ、ローラ保持アーム23,31と軸部
押圧アーム24,32とを連結するアーム連結ヒンジ部26,
34と、該マシンの固定部位に設けられた連結部材支持ヒ
ンジピン28,36に一端部を支持された連結部材29,37の
他端部に上記アームを連結するアーム支持ヒンジピン3
0,38と、を有する複数の軸部挟持機構20,21を具える
ローリング装置であって、各軸部挟持機構20,21が、ア
ーム連結ヒンジピン26,34とアーム支持ヒンジピン28,
36とを互いに異なる軸線上に分離して有することを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークの複数の軸部
にフィレットロール加工を施すフィレットロールマシン
に用いられ、前記軸部を公転可能に挟持してフィレット
ローラへの前記軸部の押し付けを行うローリング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述の如きローリング装置としては従
来、例えば、ワークとしての、エンジンのクランクシャ
フトの、複数の軸部であるジャーナル部とピン部とにフ
ィレットロール加工を施すフィレットロールマシンに用
いられる、図6および図7に正面図および側面図を示す
ものがある。
【0003】このローリング装置は、上記クランクシャ
フトのジャーナル部1とピン部2とに対応するように、
軸部挟持手段としての五本のジャーナル部挟持機構3お
よび四本のピン部挟持機構4を交互に具えており、ここ
における各ジャーナル部挟持機構3は、ジャーナル部1
の片端または両端に位置する各加工部につき二個づつの
フィレットローラ5を保持するローラ保持アーム6と、
ジャーナル部1をそのフィレットローラ5に押しつける
軸部押圧アーム7とを有するとともに、それらのアーム
6,7を揺動可能に連結する、アーム連結ヒンジ部とし
てのアーム連結ヒンジピン8と、ジャーナル部1をフィ
レットローラ5と軸部押圧アーム7とで挟持してその加
工部にフィレットロール加工を施すためにそれらのアー
ム6,7を互いに揺動させる、アーム揺動付勢手段とし
ての油圧シリンダ9とを有し、そのアーム連結ヒンジピ
ン8は、クランクシャフトの回転に伴うジャーナル部1
の公転を許容するように、該フィレットロールマシン
の、連結部材支持ヒンジ部としての上部支持ヒンジピン
10に一端部を支持された連結部材11の他端部に軸部押圧
アーム7を連結する、アーム支持ヒンジ部としてのアー
ム支持ヒンジピンも兼ねている。
【0004】また、ここにおける各ピン部挟持機構4
も、ピン部2の両端に位置する各加工部につき二個づつ
のフィレットローラ5を保持するローラ保持アーム12
と、ピン部2をそのフィレットローラ5に押しつける軸
部押圧アーム13とを有するとともに、それらのアーム1
2,13を揺動可能に連結する、アーム連結ヒンジ部とし
てのアーム連結ヒンジピン14と、ピン部2をフィレット
ローラ5と軸部押圧アーム13とで挟持してその加工部に
フィレットロール加工を施するためにそれらのアーム1
2,13を互いに揺動させる、アーム揺動付勢手段として
の油圧シリンダ15とを有し、そのアーム連結ヒンジピン
14は、クランクシャフトの回転に伴うピン部2の公転を
許容するように、フィレットロールマシンの、連結部材
支持ヒンジ部としての下部支持ヒンジピン16に一端部を
支持された連結部材17の他端部にローラ保持アーム12を
連結する、アーム支持ヒンジ部としてのアーム支持ヒン
ジピンも兼ねている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のローリング装置にあっては、上述の如くアーム連
結ヒンジピン8,14が、アーム支持ヒンジ部としてのア
ーム支持ヒンジピンを兼ねているため、それらのアーム
連結ヒンジピン周りの軸受部材の重なりが多くなって、
各ジャーナル部挟持機構3および各ピン部挟持機構4の
厚み(ジャーナル部1やピン部2の軸線方向におけるそ
れらの挟持機構3,4の寸法)が大きくなってしまい、
従って、それらの挟持機構3,4の配置間隔も大きくな
って、ジャーナル部1とピン部2との間隔が狭いような
クランクシャフトのフィレットロール加工には適用でき
ないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記従来装
置の課題を有利に解決したローリング装置を提供するこ
とを目的とするものであり、この発明のローリング装置
は、ワークの複数の軸部にフィレットロール加工を施す
フィレットロールマシンに用いられ、フィレットローラ
を保持するローラ保持アームと前記軸部をそのフィレッ
トローラに押しつける軸部押圧アームとを連結するアー
ム連結ヒンジ部と、それらのアームを互いに揺動させる
アーム揺動付勢手段と、前記フィレットロールマシンの
固定部位に設けられた連結部材支持ヒンジ部に一端部を
支持された連結部材の他端部に前記ローラ保持アームお
よび前記軸部押圧アームの少なくとも一方を連結するア
ーム支持ヒンジ部と、を有する複数の軸部挟持手段を具
えるものであって、前記各軸部挟持手段が、前記アーム
連結ヒンジ部と前記アーム支持ヒンジ部とを互いに異な
る軸線上に分離して有することを特徴とするものであ
る。
【0007】そしてこの発明のローリング装置では、前
記軸部挟持手段の、前記軸部を挟持する位置に対して、
前記アーム支持ヒンジ部を前記アーム連結ヒンジ部より
も離間させれば、さらに好ましい。
【0008】
【作用】かかるローリング装置にあっては、各軸部挟持
手段のアーム揺動付勢手段が、アーム連結ヒンジ部で連
結されたローラ保持アームと軸部押圧アームとを互いに
揺動させることにより、ローラ保持アームに保持された
フィレットローラと軸部押圧アームとがワークの各軸部
を挟持し、またフィレットロールマシンの連結部材支持
ヒンジ部に一端部を支持された連結部材の他端部に前記
ローラ保持アームおよび前記軸部押圧アームの少なくと
も一方を連結するアーム支持ヒンジ部が、その連結部材
と共に、ワークの回転に伴う軸部の公転を許容するよう
に、フィレットロールマシンの固定部位に対する軸部挟
持手段の移動を可能ならしめ、これらによって、該フィ
レットロールマシンの他の駆動手段で駆動されて回転す
るワークの軸部にフィレットロール加工が施される。
【0009】しかもこのローリング装置にあっては、各
軸部挟持手段がアーム連結ヒンジ部とアーム支持ヒンジ
部とを分離して有するので、各ヒンジ部での軸受部材の
重なりが少なくなって、各軸部挟持手段の厚みが小さく
なる。従って、このローリング装置によれば、それらの
軸部挟持手段の配置間隔を小さくすることができるの
で、複数の軸部の相互の間隔が狭いワークのフィレット
ロール加工にも適用することができる。
【0010】さらにこのローリング装置にあっては、ア
ーム連結ヒンジ部とアーム支持ヒンジ部とが分離してい
るので、前記軸部挟持手段の、前記軸部を挟持する位置
に対して、前記アーム支持ヒンジ部を前記アーム連結ヒ
ンジ部よりも離間させれば、アーム揺動付勢手段の付勢
力が小さくても大きな力でワークの軸部を挟持を挟持で
きるようにその軸部を挟持する位置にアーム連結ヒンジ
部を近づけて配置しても、アーム支持ヒンジ部がその軸
部を挟持する位置から充分離間することから、ワークの
回転に伴う軸部の公転による軸部挟持手段の移動範囲が
小さくなり、従って、ローリング装置が占める空間をコ
ンパクトにし得て、該フィレットロールマシン全体をコ
ンパクトに構成することができる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1は、従来例と同様に、ワークとして
の、エンジンのクランクシャフトの、複数の軸部である
ジャーナル部とピン部とにフィレットロール加工を施す
フィレットロールマシンに適用した、この発明のローリ
ング装置の一実施例を示す正面図、また図2は、その実
施例のローリング装置を示す側面図であり、図中1は上
記クランクシャフトのジャーナル部、そのクランクシャ
フトの2はピン部をそれぞれ示す。
【0012】この実施例のローリング装置も、上記クラ
ンクシャフトのジャーナル部1とピン部2とに対応する
ように、軸部挟持手段としての五本のジャーナル部挟持
機構20および四本のピン部挟持機構21を交互に具えてお
り、ここにおける各ジャーナル部挟持機構20は、ジャー
ナル部1の片端または両端に位置する各加工部につき二
個づつのフィレットローラ22を先端部(図1では左端
部)で保持するローラ保持アーム23と、ジャーナル部1
を先端部(図1では左端部)でそのフィレットローラ22
に押しつける軸部押圧アーム24とを有するとともに、そ
れらのアーム23,24をブラケット25を介し揺動可能に連
結する、アーム連結ヒンジ部としてのアーム連結ヒンジ
ピン26と、それらのアーム23,24の後端部(図1では右
端部)にシリンダ本体のロッド側端部とピストンロッド
の先端部とをそれぞれ連結されてピストンロッドの進出
および後退移動によりそれらのアーム23,24を互いに揺
動させる、アーム揺動付勢手段としての油圧シリンダ27
とを有している。
【0013】さらに上記各ジャーナル部挟持機構20は、
該フィレットロールマシンの固定部位に設けられた連結
部材支持ヒンジ部としての上部支持ヒンジピン28に一端
部を支持された連結部材29の他端部に、上記クランクシ
ャフトの回転に伴うジャーナル部1の公転を許容するよ
うに軸部押圧アーム24を連結する、アーム支持ヒンジ部
としてのアーム支持ヒンジピン30も有しており、ここ
で、そのアーム支持ヒンジピン30とアーム連結ヒンジピ
ン26とは、互いに異なる軸線上に分離して設けられてい
る。
【0014】また、ここにおける各ピン部挟持機構21
も、上記クランクシャフトのピン部2の両端に位置する
各加工部につき二個づつのフィレットローラ22を先端部
(図1では左端部)で保持するローラ保持アーム31と、
ピン部2を先端部(図1では左端部)でそのフィレット
ローラ22に押しつける軸部押圧アーム32とを有するとと
もに、それらのアーム31,32をブラケット33を介し揺動
可能に連結する、アーム連結ヒンジ部としてのアーム連
結ヒンジピン34と、ピン部2をフィレットローラ22と軸
部押圧アーム32とで挟持してその加工部にフィレットロ
ール加工を施するために、それらのアーム31,32の後端
部(図1では右端部)にシリンダ本体のロッド側端部と
ピストンロッドの先端部とをそれぞれ連結されてピスト
ンロッドの進出および後退移動によりそれらのアーム3
1,32を互いに揺動させる、アーム揺動付勢手段として
の油圧シリンダ35とを有している。
【0015】さらに上記各ピン部挟持機構21は、該フィ
レットロールマシンの固定部位に設けられた連結部材支
持ヒンジ部としての下部支持ヒンジピン36に一端部を支
持された、L字形の連結部材37の他端部に、上記クラン
クシャフトの回転に伴うピン部2の公転を許容するよう
にローラ保持アーム31を連結する、アーム支持ヒンジ部
としてのアーム支持ヒンジピン38も有しており、ここ
で、そのアーム支持ヒンジピン38とアーム連結ヒンジピ
ン34とは、互いに異なる軸線上に分離して設けられてい
る。
【0016】かかるローリング装置にあっては、各ジャ
ーナル部挟持機構20および軸部挟持機構21の油圧シリン
ダ27,35が、アーム連結ヒンジピンで連結されたローラ
保持アーム23,31と軸部押圧アーム24,32とを互いに揺
動させることにより、ローラ保持アーム23,31に保持さ
れたフィレットローラ22と軸部押圧アーム24,32とが上
記クランクシャフトの各ジャーナル部1およびピン部2
を挟持し、またフィレットロールマシンの上部および下
部支持ヒンジピン28,36に対し連結部材29,37がそれぞ
れ揺動するとともに、軸部押圧アーム24およびローラ保
持アーム31が連結部材29,37に対しそれぞれ揺動して、
上記クランクシャフトの回転に伴う各ジャーナル部1お
よびピン部2の公転を許容するように、フィレットロー
ルマシンの固定部位に対する各ジャーナル部挟持機構20
および軸部挟持機構21の移動を可能ならしめ、これらに
よって、該フィレットロールマシンの図示しない他の駆
動手段で駆動されて回転する上記クランクシャフトの各
ジャーナル部1およびピン部2にフィレットロール加工
が施される。
【0017】しかもこのローリング装置にあっては、各
ジャーナル部挟持機構20および軸部挟持機構21がアーム
連結ヒンジピン26,34とアーム支持ヒンジピン30,38と
を分離して有するので、それらのヒンジピン周りでの、
軸受部材であるアーム24,31と、これも軸受部材である
ブラケット26,33や連結部材29,37の端部との重なりが
少なくなって、各ジャーナル部挟持機構20および軸部挟
持機構21の厚み(ジャーナル部1やピン部2の軸線方向
におけるそれらの挟持機構20,21の寸法)が小さくな
る。従って、この実施例のローリング装置によれば、そ
れらのジャーナル部挟持機構20および軸部挟持機構21の
配置間隔を小さくすることができるので、ジャーナル部
1およびピン部2の相互の間隔が狭いクランクシャフト
のフィレットロール加工にも適用することができる。
【0018】ところで、上記ピン部2はクランクシャフ
トの軸線から大きくオフセットしているので、その公転
範囲もジャーナル部1の公転範囲よりも格別に大きいこ
とから、ここにおける各ピン部挟持機構21では、従来装
置と同様に、ピン部2の公転によるその移動範囲を小さ
くするためアーム31,32が、各ジャーナル部挟持機構20
のアーム23,24よりも短く形成され、それゆえ、油圧シ
リンダ35の付勢力が小さくてもテコの原理により充分大
きな力でピン部2を挟持を挟持できるように、ピン部2
を挟持する位置とアーム連結ヒンジピン34との間の距離
が、ジャーナル部1を挟持する位置とアーム連結ヒンジ
ピン26との間の距離よりも大幅に短くされている。
【0019】しかして上記のようにピン部2を挟持する
位置とアーム連結ヒンジピン34との間の距離が短い場合
に、図6に示す従来装置の如き、アーム連結ヒンジピン
14で連結部材17の他端部にローラ保持アーム12を連結し
てアーム連結ヒンジピン14をアーム支持ヒンジピンとし
ても兼用する構成では、図8に示すように、上記他の駆
動手段で駆動されたクランクシャフトの回転に基づきピ
ン部2が公転してそのピン部2の中心軸線が所定軸線L
周りにC1 ,C2 ,C3 およびC4 の位置に移動した場
合に、連結部材17が揺動してそのアーム連結ヒンジピン
14の中心軸線が下部支持ヒンジピン16の中心位置E周り
にA11,A12,A13およびA14の位置に移動するととも
にその連結部材17に対しローラ保持アーム12が揺動する
ことにより、エアシリンダ15上の所定基準部位がA21
22,A23およびA24の位置に移動することになり、こ
の結果として、各ピン部挟持機構4のローラ保持アーム
12および軸部押圧アーム13の移動範囲が広くなるととも
に油圧シリンダ15へのホース配管の移動範囲も広くなっ
て、ローリング装置が占める空間が大きくなってしま
う。
【0020】かかる不都合を避けるため、上記各ピン部
挟持機構21では、アーム支持ヒンジピン38とアーム連結
ヒンジピン34との分離と相俟って、図3に示すように、
上記軸線Lとアーム支持ヒンジピン38とを結ぶ直線と、
そのアーム支持ヒンジピン38と下部支持ヒンジピン36と
を結ぶ直線とのなす角αが90°となるように、L字形の
連結部材37が使用されるとともに、ピン部2を挟持する
位置に対し、アーム支持ヒンジピン38がアーム連結ヒン
ジピン34よりも充分遠くに離間されて配置されている。
【0021】従って、上記各ピン部挟持機構21では、ク
ランクシャフトの回転に基づきピン部2が公転してその
ピン部2の中心軸線が所定軸線L周りにC1 ,C2 ,C
3 ,C4 ,C5 およびC6 の位置にその順で移動した場
合に、連結部材37が揺動してアーム支持ヒンジピン38の
中心軸線が下部支持ヒンジピン36の中心位置E周りにB
11,B12,B13,B14,B15およびB16の位置にその順
で移動するとともにその連結部材37に対しローラ保持ア
ーム31が揺動することにより、エアシリンダ35上の所定
基準部位がB21,B22,B23,B24,B25およびB26
位置にその順で移動することになり、この結果として、
上記各ピン部挟持機構21によれば、そのローラ保持アー
ム31および軸部押圧アーム32の移動範囲と、油圧シリン
ダ35へのホース配管の移動範囲とを、上記アーム連結ヒ
ンジピン34をアーム支持ヒンジピンと兼用する場合と比
較して小さくすることができ、それゆえローリング装置
が占める空間をコンパクトにし得て、該フィレットロー
ルマシン全体をコンパクトに構成することができる。
【0022】なお、図4は、上記軸線Lと下部支持ヒン
ジピン36の中心位置Eとの相対位置関係を固定して、ア
ーム支持ヒンジピン38とを結ぶ直線と、そのアーム支持
ヒンジピン38と下部支持ヒンジピン36とを結ぶ直線との
なす角αが80°および 110°となるように、ローラ保持
アーム31上でのアーム支持ヒンジピン38の位置と連結部
材37の長さとを変更した場合をそれぞれ示し、かかる角
αの状態で、クランクシャフトの回転に基づきピン部2
が公転してそのピン部2の中心軸線が所定軸線L周りに
1 ,C2 ,C3 およびC4 の位置に移動した場合に
は、連結部材37が揺動してアーム支持ヒンジピン38の中
心軸線が下部支持ヒンジピン36の中心位置E周りに、α
=80°についてはD11,D12,D13およびD14の位置
に、またα=110°についてはE11,E12,E13および
14の位置にそれぞれ移動するとともにその連結部材37
に対しローラ保持アーム31が揺動することにより、エア
シリンダ35上の所定基準部位が、α=80°についてはD
21,D22,D23およびD24の位置に、またα= 110°に
ついてはE21,E22,E23およびE24の位置にそれぞれ
移動することになる。従って上記角αが80°〜 110°の
範囲では、図から明らかなように、ローラ保持アーム31
および軸部押圧アーム32の移動範囲を充分小さくするこ
とができる。
【0023】この一方、図5は、これも上記軸線Lと下
部支持ヒンジピン36の中心位置Eとの相対位置関係を固
定して、アーム支持ヒンジピン38とを結ぶ直線と、その
アーム支持ヒンジピン38と下部支持ヒンジピン36とを結
ぶ直線とのなす角αが 130°となるように、ローラ保持
アーム31上でのアーム支持ヒンジピン38の位置と連結部
材37の長さとを変更した場合を示しており、かかる角α
の状態で、クランクシャフトの回転に基づきピン部2が
公転してそのピン部2の中心軸線が所定軸線L周りにC
1 ,C2 ,C3 およびC4 の位置に移動した場合には、
連結部材37が揺動してアーム支持ヒンジピン38の中心軸
線が下部支持ヒンジピン36の中心位置E周りにF11,F
12,F13およびF14の位置に移動するとともにその連結
部材37に対しローラ保持アーム31が揺動することによ
り、エアシリンダ35上の所定基準部位がF21,F22,F
23およびF24の位置に移動することになる。従って上記
軸線Lと中心位置Eとの相対位置関係にて上記角αが 1
30°まで大きくなると、図から明らかなように、ローラ
保持アーム31および軸部押圧アーム32の移動範囲も比較
的大きなものとなる。
【0024】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、上記各
ジャーナル部挟持機構20でも、ピン部挟持機構21と同
様、連結部材29に換えて連結部材37と同様のL字形の連
結部材37を使用するとともに、ジャーナル部1を挟持す
る位置に対し、アーム支持ヒンジピン30を、アーム連結
ヒンジピン26よりも充分遠くに離間させて配置しても良
い。
【0025】
【発明の効果】かくしてこの発明のローリング装置によ
れば、各軸部挟持手段がアーム連結ヒンジ部とアーム支
持ヒンジ部とを分離して有するので、各ヒンジ部での軸
受部材の重なりが少なくなって各軸部挟持手段の厚みが
小さくなり、従って、それらの軸部挟持手段の配置間隔
を小さくし得て、複数の軸部の相互の間隔が狭いワーク
のフィレットロール加工にも適用することができる。
【0026】そして、前記軸部挟持手段の、前記軸部を
挟持する位置に対して、前記アーム支持ヒンジ部を前記
アーム連結ヒンジ部よりも離間させれば、ワークの軸部
を挟持する位置にアーム連結ヒンジ部を近づけて配置し
ても、アーム支持ヒンジ部がその軸部を挟持する位置か
ら充分離間することから、ワークの回転に伴う軸部の公
転による軸部挟持手段の移動範囲が小さくなり、従っ
て、ローリング装置が占める空間をコンパクトにし得
て、該フィレットロールマシン全体をコンパクトに構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンのクランクシャフトのジャーナル部と
ピン部とにフィレットロール加工を施すフィレットロー
ルマシンに適用した、この発明のローリング装置の一実
施例を示す正面図である。
【図2】上記実施例のローリング装置を示す側面図であ
る。
【図3】上記実施例のローリング装置の作動状態を示す
説明図である。
【図4】上記実施例のローリング装置の変形例の作動状
態を示す説明図である。
【図5】上記実施例のローリング装置の他の変形例の作
動状態を示す説明図である。
【図6】エンジンのクランクシャフトのジャーナル部と
ピン部とにフィレットロール加工を施すフィレットロー
ルマシンに適用した従来のローリング装置を示す正面図
である。
【図7】上記従来のローリング装置を示す側面図であ
る。
【図8】上記従来のローリング装置の作動状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 ジャーナル部 2 ピン部 20 ジャーナル部挟持機構 21 ピン部挟持機構 22 フィレットローラ 23,31 ローラ保持アーム 24,32 軸部押圧アーム 26,34 アーム連結ヒンジ部 27,35 油圧シリンダ 28,36 連結部材支持ヒンジ部 29,37 連結部材 30,38 アーム支持ヒンジ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの複数の軸部(1,2)にフィレ
    ットロール加工を施すフィレットロールマシンに用いら
    れ、フィレットローラ(22)を保持するローラ保持アー
    ム(23,31)と前記軸部をそのフィレットローラに押し
    つける軸部押圧アーム(24,32)とを連結するアーム連
    結ヒンジ部(26,34)と、それらのアームを互いに揺動
    させるアーム揺動付勢手段(27,35)と、前記フィレッ
    トロールマシンの固定部位に設けられた連結部材支持ヒ
    ンジ部(28,36)に一端部を支持された連結部材(29,
    37)の他端部に前記ローラ保持アームおよび前記軸部押
    圧アームの少なくとも一方を連結するアーム支持ヒンジ
    部(30,38)と、を有する複数の軸部挟持手段(20,2
    1)を具えるローリング装置において、 前記各軸部挟持手段(20,21)が、前記アーム連結ヒン
    ジ部(26,34)と前記アーム支持ヒンジ部(28,36)と
    を互いに異なる軸線上に分離して有することを特徴とす
    る、フィレットロールマシン用ローリング装置。
  2. 【請求項2】 前記軸部挟持手段(21)の、前記軸部
    (2)を挟持する位置に対して、前記アーム支持ヒンジ
    部(38)を前記アーム連結ヒンジ部(34)よりも離間さ
    せたことを特徴とする、請求項1に記載のフィレットロ
    ールマシン用ローリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102785056A (zh) * 2012-08-08 2012-11-21 武汉理工大学 自动曲轴圆角滚压机的连杆颈滚压钳体结构

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