WO2007040226A1 - 電動ステープラ - Google Patents

電動ステープラ Download PDF

Info

Publication number
WO2007040226A1
WO2007040226A1 PCT/JP2006/319791 JP2006319791W WO2007040226A1 WO 2007040226 A1 WO2007040226 A1 WO 2007040226A1 JP 2006319791 W JP2006319791 W JP 2006319791W WO 2007040226 A1 WO2007040226 A1 WO 2007040226A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
driver
slide block
needle
assembly
forming
Prior art date
Application number
PCT/JP2006/319791
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
Nobuaki Yagi
Original Assignee
Max Co., Ltd.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2005291481A external-priority patent/JP4810952B2/ja
Priority claimed from JP2005291483A external-priority patent/JP4852956B2/ja
Priority claimed from JP2005306436A external-priority patent/JP4844082B2/ja
Priority claimed from JP2005307283A external-priority patent/JP4844083B2/ja
Application filed by Max Co., Ltd. filed Critical Max Co., Ltd.
Priority to US12/089,168 priority Critical patent/US7784661B2/en
Priority to CN2006800371289A priority patent/CN101282827B/zh
Priority to CA002624798A priority patent/CA2624798A1/en
Priority to EP06811131A priority patent/EP1932638B1/en
Publication of WO2007040226A1 publication Critical patent/WO2007040226A1/ja

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27FDOVETAILED WORK; TENONS; SLOTTING MACHINES FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES
    • B27F7/00Nailing or stapling; Nailed or stapled work
    • B27F7/17Stapling machines
    • B27F7/19Stapling machines with provision for bending the ends of the staples on to the work
    • B27F7/21Stapling machines with provision for bending the ends of the staples on to the work with means for forming the staples in the machine

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

 電動ステープラは、ステープラ本体と、前記ステープラ本体に脱着可能なドライバアッセンブリーとを備える。ドライバアッセンブリーは、針をU形に成形するフォーミングプレートを有するフォーミング部と、U形に形成された針を紙に打ち込むドライバプレートを有するドライバ部と、前記ドライバ部をスライド可能にガイドするスライドブロック部と、スライドガイドケース部と備える。スライドブロック部、ドライバ部、及びフォーミング部は、前記スライドガイドケース部に一体的に組み込まれる。

Description

明 細 書
電動ステープラ
技術分野
[0001] 本発明は、電動ステープラに関する。
背景技術
[0002] 特開 2005— 022079号公報は、フォーミングプレートを有するフォーミング部、ドラ ィバプレートを有するドライバ部、その他アンビル、クラウンプレート等を、紙テーブル を挟んで、可動クリンチヤを備えたクリンチヤ部に対向して配置させた電動ステープラ を開示する。この電動ステープラは、フォーミング部とドライバ部をクリンチヤ部側に移 動させて、フォーミングプレートで針を U形に折り曲げ、ドライバプレートで針を打ち出 して紙テーブル上の紙に針の脚部を貫通させ、該脚部を可動クリンチヤで折り曲げて 、紙を綴じる。
[0003] 上記電動ステープラでは、ドライバプレート、フォーミングプレートを含むドライバ部 、フォーミング部、並びにその他アンビル、クラウンプレート等の部品が互いに別体に 構成されている。このため、前記ドライバ部等における針ジャムの処理、部品交換、メ ンテナンスなどにおいて、ドライバ部等の脱着作業を手間力 Sかかるという問題があつ た。
[0004] 即ち、ドライバプレート、フォーミングプレート、アンビルなどの針打ち込みに係る機 構部にトラブルが生じた場合、機構部の各種部品を別々に取り外さなければならな いので、針ジャムの処理、メンテナンス、交換等を行うのが難しぐ多くの手間を要す るという欠点があった。また、綴り枚数などに応じて針のクラウン幅の変更が必要な場 合、その交換作業が面倒であるうえに、個々の部品がばらばらになるために、部品の 管理および保管が煩雑になることがあった。
[0005] さらに、メンテナンス性の向上や綴り枚数などに応じて、クラウン幅変更に容易に対 応できるよう、ドライバ部及びフォーミング部を一体構成にした場合、その構成の中に 針通路を形成する必要があるが、針通路部分で針ジャムなどのトラブルを生じた場合 に、その復旧作業に多くの手間がかかる。 [0006] さらにまた、脱着時にドライバ部及びフォーミング部等を上下左右に位置をずらす などの脱着操作が必要になると、脱着手順が分力^難いのみならず、ステープラ機構 を支える本体側筐体に逃げを設けなければならないなどの制約が生じる。
[0007] さらには、フォーミング部、ドライバ部等をそれぞれ独立別個のタイミングで動作させ る必要があるため、複数の駆動手段、すなわち、複数の駆動カム又は駆動リンク等の 駆動部材を必要とし、機械サイズ、部品点数および製造コストなどの面で不利になる また、特開 2002-46083号公報、及び特開 2005-35151号公報は、直線の金属 線を並列に接着したステープノレシートを積重ねて収容したステープノレマガジンを用 レ、て大量の綴じ処理を可能にした電動ステープラを開示する。この電動ステープラは 、スタンドアロン型として、或いは複写機等に内蔵されて広く用いられている。
[0008] ステープルマガジン内に積層されたステープルシートの最下層のものは、電動ステ 一ブラのステーブル送り機構の送り爪によって前方へ送られて、先頭の直線ステープ ルがフォーミング部によって略 U形に折曲げ成型され、フォーミングされたステーブル はステープノレ送り通路の先端のステーブル射出通路へ導入される。そして、ドライバ 力 Sステープノレ射出通路内のステープノレを打出し、紙を貫通したステープノレの脚部は 、紙の下面側にあるクリンチヤにより折曲げられて紙が綴じられる。
[0009] ステープラにおいて、ステープノレ射出通路の精度は綴り能力ゃステープノレ詰まり発 生率などに影響する。ステープノレ射出通路の前後方向の幅がステープノレの線径に 対して余裕がなければ、ステーブルを射出する際の摩擦抵抗が大きくなつて綴り能 力が低下する。また、余裕が過大であると、射出時にステーブルの姿勢が乱れ、射出 通路内でステープノレが変形して詰まる故障が発生しやすくなる。したがって、本体の ステープルマガジン側のステープル出口と、フォーミング部ゃアンビル、ドライバなど 力もなるステープノレ射出機構部との相対位置に高い精度が要求されるが、相互の部 品の成形公差や組付け誤差によってばらつきが生じやすぐステープノレ射出機構部 をメンテナンスのため分解したり交換したりする場合も相対位置精度が悪化する虞が ある。
発明の開示 [0010] 本発明の一または一以上の実施例は、ドライバ部回りのユニット化とその一体脱着 を可能にすることにより、ドライバ部における針ジャム処理、部品交換、メンテナンス、 クラウン幅変更の際にドライバ部の脱着を簡単に行えるようにし、かつ、部品の管理 および保管も容易にした電動ステープラを提供する。
[0011] また、本発明の一または一以上の実施例は、駆動カム,駆動リンク等の駆動部材を 少なくして、機械サイズ、部品点数および製造コストなどを有利にし、かつ、ステープ ラ本体側針通路との相対位置精度が向上させた電動ステープラを提供する。
[0012] さらに、本発明の一または一以上の実施例は、ステープノレ射出機構部の組付け精 度を改善して綴り性能の安定性を向上させた電動ステープラを提供する。
[0013] 本発明の一または一以上の実施例によれば、電動ステープラは、ステープラ本体と 、前記ステープラ本体に脱着可能なドライバアッセンブリーとを具備し、ドライバアツセ ンブリーは、針を U形に成形するフォーミングプレートを有するフォーミング部と、 U形 に形成された針を紙に打ち込むドライバプレートを有するドライバ部と、前記ドライバ 部をスライド可能にガイドするスライドブロック部と、スライドガイドケース部とを具備し、 スライドブロック部、ドライバ部、及びフォーミング部は、前記スライドガイドケース部に 一体的に組み込まれる。
[0014] この構成によれば、針の成形 '打ち込みに必要な構成部品、すなわち、フォーミン グ部とドライバ部とスライドブロック部を 1つにまとめてスライドガイドケース部に収容し てドライバアッセンブリーとする。このドライバアッセンブリーは、ステープラ本体の正 面開口部に脱着可能に装着する。これにより、例えば、ドライバアッセンブリーを構成 する各部品の交換作業、メンテナンス作業又は針のクラウン幅変更を行う際は、ドライ バアッセンブリーをステープラ本体から取り外すだけで済む。
[0015] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ドライバアッセンブリーは、ステープラ 本体の前後方向に延びる嵌合ピンを有し、ステープラ本体は、開閉可能な保持カバ 一を有し、ドライバアッセンブリーは、嵌合ピンによってステープラ本体に脱着可能に 装着され、保持カバーは、ドライバアッセンブリーの上部をロックする。
[0016] この構成によれば、ドライバアッセンブリーの上部は保持カバーによりロックされ、か つ、ドライバアッセンブリーはステープラ本体に対して、前後方向に延びるピンにより 嵌合方式で固定装着されている。ドライバアッセンブリーを取外すときは、保持カバ 一を開いてドライバアッセンブリーをピン方向に引けばよレ、。これにより、ドライバアツ センブリーはステープラ本体からそのまま取り外される。逆に、ドライバアッセンブリー を取り付けるときは、ドライバアッセンブリーをピン方向に押し込んで保持カバーを閉 じればよい。
[0017] 本発明の一または一以上の実施例によれば、電動ステープラは、針を U形に成形 する時の曲げ台となるアンビルと、 U形に形成された針のクラウン部を支持するクラウ ンプレートと、をさらに具備し、アンビルとクラウンプレートは、開閉可能に前記スライド ブロック部に設けられる。
[0018] この構成によれば、針を成形するときは、アンビル力 Sスライドブロック部の外側に開 き、アンビルの上に針が載せられ、フォーミング部の下降によって針が U形にフォーミ ングされる。該 U形針はドライバ部の下降で切断されて、クラウンプレート上に載せら れる。そして、ドライバ部の更なる下降によって針が紙に打ち込まれる。この場合、ド ライバ部の下降に伴って、クラウンプレートもスライドブロック部側に退避して綴じられ る。
[0019] 本発明の一または一以上の実施例によれば、電動ステープラは、スライドブロック 部に揺動可能に設けられたスライドブロックラッチをさらに具備し、ドライバ部は、針の 打ち込み方向に延びる長孔を有し、スライドブロックラッチは、ドライバ部がスライドす るときに前記長孔と係合する。
[0020] この構成によれば、スライドブロック部は、ドライバ部の長孔に上下動可能に嵌まる スライドブロックラッチを備える。そして、ドライバ部の駆動タイミングに応じて、スライド ブロックラッチが長孔の端部に係合することにより、ドライバ部の駆動と連動して、スラ イドブロック部が所定のストロークだけ駆動される。例えば、針打ち込み時には、スラ イドブロックラッチの下端突部が長孔の上端部に係合するため、スライドブロック部は 、ドライバ部の下降駆動に連動して下降駆動される。
[0021] 本発明の一または一以上の実施例によれば、電動ステープラは、スライドブロック 部を下方に付勢する付勢手段をさらに具備し、スライドガイドケース部は、支持面を 有し、スライドブロック部は、スライドガイドケース部にスライド可能に組み込まれ、スラ イドブロックラッチの一部は、スライドブロック部が上死点にある時に付勢手段がスライ ドブロック部を付勢することにより、スライドガイドケース部の支持面に押し付けられる
[0022] この構成によれば、スライドブロック部が移動可能に装着収納されたスライドガイドケ ース部に、スライドブロック部を下方へ弾発的に付勢するパネ、押し下げ部材等の付 勢手段を設けたことにより、スライドブロック部が上死点に位置した時は、スライドプロ ックラッチの一部、例えば、 T状バーがスライドガイドケース部側の支持面に係合して 押し付けられる。従って、待機時に、スライドブロック部にガタツキや遊びを発生させ る恐れがない。
[0023] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ドライバアッセンブリーは、ドライバァ ッセンブリーをステープラ本体から取り外す時に、フォーミング部、ドライバ部及びスラ イドブロック部を、スライドガイドケース部に対して正規のホーム位置にてロックする口 ック機構を具備する。
[0024] この構成によれば、針の成形 ·打ち込みに必要なドライバ部、フォーミング部等の内 部可動部品がスライドガイドケース部に移動可能に組み込まれている。そして、ステ ープラ本体からドライバアッセンブリーをホーム位置で取り外すとき、例えば、ドライバ アッセンブリーのステープラ本体に対する固定保持(実施例の保持カバー 38等)を 解除したとき、この解除動作に連動してロック機構が動作することで、ドライバ部等の 内部可動部品がホーム位置でロック固定される。
[0025] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ドライバアッセンブリー又はステープ ラ本体は、ドライバアッセンブリーをステープラ本体に装着する時に、ロック機構の口 ック状態を解除するアンロック機構を具備する。
[0026] この構成によれば、ドライバアッセンブリーをステープラ本体に装着すると、カム等 のアンロック機構が作動し、ロック機構をアンロックさせるので、スライドガイドケース部 に対する内部可動部品のロック状態が解除される。
[0027] 本発明の一または一以上の実施例によれば、フォーミング部、ドライバ部及びスライ ドブロック部のそれぞれには、一側部に係合溝が形成される。ロック機構は、前記係 合溝に係脱可能なロックピンを具備し、前記フォーミング部、ドライバ部及びスライド ブロック部は、前記ロックピンが前記係合溝に係合する時に、前記スライドガイドケー ス部に対して正規のホーム位置にてロックされる。
[0028] この構成によれば、ドライバ部等の内部可動部品の一側部には、ロックピンが係脱 可能に係合する係合溝が夫々形成されている。ドライバアッセンブリーをステープラ 本体から脱着する時、ロックピンが駆動されて係合溝に係合することで、内部可動部 品をホーム位置でロックする。
[0029] 本発明の一または一以上の実施例によれば、各係合溝は、フォーミング部、ドライ バ部及びスライドブロック部のそれぞれの幅の大きさに応じて溝深さが大きくなるよう に形成される。
[0030] この構成によれば、フォーミング部、ドライバ部及びスライドブロック部の係合溝は、 それらの幅寸法の大きさに応じて深さ寸法が大きくなる。このため、内部可動部品の 全て又は一部が正規のホーム位置に戻っていない場合は、該内部可動部品を手動 で正規のホーム位置に段階的に戻してロックする。
[0031] たとえば、フォーミング部の幅寸法がドライバ部よりも大きぐかつ、ドライバ部の幅 寸法がフォーミング部よりも大きい場合は、係合溝の深さ寸法が大きい順、すなわち 、スライドブロック部、ドライバ部、フォーミング部の順に段階的に正規のホーム位置 に戻してロックする。
[0032] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ステープラ本体は、ドライバ駆動装置 と、針送りアッセンブリーと、ドライバ駆動装置と針送りアッセンブリーとを内蔵するフレ ームと、弾性部材と、を具備し、針送りアッセンブリーは、前記フレームに対して前後 移動可能に組付けられたステーブル収容部を有し、弾性部材は、前記ステープル収 容部を前方へ付勢し、前記フレームの前面に装着される前記ドライバアッセンブリー へ圧接させる。
[0033] 本発明の一または一以上の実施例によれば、前記ステープラ本体は、ドライバ駆動 装置と、針送りアッセンブリーと、前記ドライバ駆動装置と針送りアッセンブリーとを内 蔵するフレームと、を具備し、前記針送りアッセンブリーは、前記フレームに対して上 下左右へ微動可能に組付けられたステーブル収容部を有し、前記ドライバアッセン ブリーとステーブル収容部の相互の対向面の一方にピンを設け、他方の面に位置決 め孔を設け、ピンを位置決め孔へ嵌合させる。
[0034] 本発明の一または一以上の実施例によれば、フォーミング部とドライバ部とスライド ブロック部を 1つにユニット化して成るドライバアッセンブリーをステープラ本体に脱着 可能に設けたので、フォーミングプレート、ドライバプレート等の部品の交換 '清掃'点 検、あるいは針ジャムの処理、又は針のクラウン幅変更を行う際、ドライバアッセンプリ ーをステープラ本体から取り外すだけで容易迅速に行えるという優れた効果がある。 また、フォーミングプレート、ドライバプレート等の部品が一体に外されるので、部品の 管理および保管が容易になる。
[0035] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ドライバアッセンブリーを脱着する際 は、保持カバーを開いてドライバアッセンブリーをピンの方向に直線的に移動させれ ばよいので、ドライバアッセンブリーの脱着を容易迅速に行える。即ち、脱着時にドラ ィバアッセンブリーを上下左右に位置をずらすことなぐ挿抜方式で脱着できるので、 脱着手順が非常に分力り易いうえに、本体側筐体に逃げスペース等を設ける必要も なレ、。
[0036] 本発明の一または一以上の実施例によれば、スライドブロック部にアンビルとクラウ ンプレートが開閉可能に設けられているので、ドライバアッセンブリーを取り外すだけ で、アンビルとクラウンプレートの交換やメンテナンス等が簡便になり、特に、針のクラ ゥン幅の変更時により一層容易に対応できるという優れた効果がある。また、開閉可 能な針通路が形成されるので、針の成形 ·打ち込みを効率良く連続して行えるメリット 力 sある。
[0037] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ドライバ部の駆動タイミングに応じて 、スライドブロックラッチが長孔の端部に係合することにより、ドライバ部の駆動と連動 して、スライドブロック部が駆動されるので、 1つの駆動源によりドライバ部のドライバプ レートとスライドブロック部の双方を駆動でき、スライドブロック部を駆動するための専 用の駆動手段が不要になる。つまり、スライドブロック部とドライバ部とを所定の動作タ イミングで連結 '解除させるスライドブロックラッチを設けたことにより、スライドブロック 部用の独立した駆動カム,駆動リンク等の駆動部材を削減でき、機械サイズ、部品点 数、省スペース化および低コスト化が図れるという優れた効果を有する。 [0038] 本発明の一または一以上の実施例によれば、アンビル等を取り付けたスライドプロ ック部が上死点にあるとき、スライドブロックラッチの一部をスライドガイドケース部側の 支持固定面に押し付けるためのコイルスプリング等の付勢手段を設けたので、スライ ドブロック部にガタツキや遊びが発生することを解消でき、スライドブロック部側アンビ ルと本体側針通路との間で所要の相対位置精度が安定して確保できる。
[0039] 即ち、上死点(ホーム位置)にて、スライドブロック部を固定すベ スライドブロック ラッチの一部下面が、固定上面に当接すべく付勢力で押し付けられるので、スライド ブロック部のガタツキを除去して、高精度の位置決め保持を確実に行える。
[0040] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ドライバアッセンブリーをステープラ 本体から取り外すと、ロック機構によってドライバ部等の内部可動部品をホーム位置 でロックするので、ドライバアッセンブリーの脱着時に、内部可動部品が位置ずれす ることを確実に阻止でき、ドライバアッセンブリーの脱着を簡便に行えると共に、脱着 の度に内部可動部品を手動でホーム位置に戻す必要もない。
[0041] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ドライバアッセンブリーの装着時に、 内部可動部品のロック状態を解除するので、ドライバアッセンブリーを装着する毎に 作業者が手動でロック解除させる手間が省けると共に、ロック解除を忘れるなどの操 作ミスを防止できる。また、針打ち込み動作時に、ドライバ部等の内部可動部品は、 パネなどの付勢力が作用しない状態になり、付勢力を受けて摺動しないので、磨耗 等による内部可動部品の損傷を未然に防止することができる。
[0042] 本発明の一または一以上の実施例によれば、ドライバアッセンブリーの脱着時、内 部可動部品の係合溝にロックピンが係合するので、ロックピンは 1本で済み構成がシ ンプルであり、内部可動部品の確実なロック動作を自動的に行うことができる等の特 有の効果を有する。
[0043] 本発明の一または一以上の実施例によれば、内部可動部品が正規のホーム位置 に戻っていない場合でも、これらを段階的に正規のホーム位置に戻してロックできる ので、請求項 3記載の発明の効果に加えて、全ての内部可動部品を同時にホーム位 置に戻す必要がなぐロック操作を容易迅速に行えるという優れた効果がある。
[0044] 本発明の一または一以上の実施例によれば、針送りアッセンブリーを内蔵したフレ ームの前面にドライバアッセンブリーを組付ける際に、ステープル室とステープルを 案内するガイド部とを一体化したステープノレ収容部が、弾性部材によって付勢されて ドライバアッセンブリーへ弹接するので、ドライバアッセンブリーと針送りアッセンブリ 一側のガイド部とに前後方向のあそびが生じることがな ステープルのフォーミング 及び射出の安定性が向上する。
[0045] また、ドライバアッセンブリーとステープル収容部の相互の対向面の一方にピンを設 け、他方の面に位置決め孔を設け、ピンが位置決め孔へ嵌合して相対位置が決まる ようにしたので、組付け時にドライバアッセンブリーの位置が自動的に合レ、、上下左 右方向の位置ずれが生じることがなぐステープノレのフォーミング及び射出の安定性 が向上する。
図面の簡単な説明
[0046] [図 1]本発明の一実施例における電動ステープラの全体構成を示す斜視図。
[図 2]図 1に示す電動ステープラの分解斜視図。
[図 3A]電動ステープラのステープラ本体 11の正面図。
[図 3B]電動ステープラのステープラ本体 11の内部側面図。
[図 3C]電動ステープラのステープラ本体 11の背面図。
[図 4]電動ステープラの保持カバーのロック機構を示す要部斜視図。
[図 5]電動ステープラのドライバアッセンブリーの背面側を示す斜視図。
[図 6]ドライバアッセンブリーの分解斜視図。
[図 7]電動ステープラのステープラ本体にドライバアッセンブリーを組付けるときの状 態を説明する分解斜視図。
[図 8]電動ステープラのクラウンプレートを示す要部側面図。
[図 9]クラウンプレートの平面図。
[図 10A]待機時のドライバアッセンブリー(ガイドケース部を省略)の斜視図
[図 10B]フォーミング時のドライバアッセンブリー(ガイドケース部を省略)の斜視図。
[図 10C]ドライバ部下降時のドライバアッセンブリー(ガイドケース部を省略)の斜視図
[図 10D]クランプ時のドライバアッセンブリー(ガイドケース部を省略)の斜視図。 園 10E]打込み完了時のドライバアッセンブリー(ガイドケース部を省略)の斜視図。 園 11]ドライバアッセンブリーの背面図。
園 12A]待機時における、図 11に示すドライバアッセンブリーの A—A線矢視断面図
[図 12B]ドライバ部のみ下降時における、図 11に示すドライバアッセンブリーの A—A 線矢視断面図。
[図 12C]スライドブロック部の下降時における、図 11に示すドライバアッセンブリーの A— A線矢視断面図。
[図 12D]スライドブロック部のフリー下降時における、図 11に示すドライバアッセンブリ 一の A— A線矢視断面図。
園 13]ドライバアッセンブリーを取り外す前のステープラ本体を示す斜視図。
園 14]ドライバアッセンブリーを取り外した後のステープラ本体を示す斜視図。
園 15]ドライバアッセンブリーの背面側を示す斜視図。
[図 16A]フェースバックプレートのロックを解除する前のスライドブロック部の下端部を 示す側面図。
[図 16B]フェースバックプレートのロックを解除した後のスライドブロック部の下端部を 示す側面図。
園 17]ドライバアッセンブリーを分解して前方から見た斜視図。
園 18]図 17に示すドライバアッセンブリーを前方から見た斜視図。
園 19]図 18に示すドライバアッセンブリーからラッチ保持部材等を取り外した状態を 示す斜視図。
[図 20A]針送りアッセンブリーの側面断面図。
[図 20B]針送りアッセンブリーの側面図。
園 21]針送りアッセンブリーの斜視図。
園 22A]ステープラ本体からドライバアッセンブリーを分離した状態の側面図。
園 22B]ステープラ本体へドライバアッセンブリーを装着した状態の側面図。
符号の説明
1電動ステープラ 紙テーブル
ドライバアッセンブリー フォーミング部
ドライバ部
スライドブロック咅 B
クリンチヤ部
フォーミングプレート ドライバプレート
0針送りアッセンブリー1ステープラ本体
5アンビル(曲げ台)
6前側スライドガイドケース部 7後側スライドガイドケース部8ドライバホルダ
0ステープノレシート収容部1位置決めピン (嵌合ピン)2ピン孔
4圧縮コイルばね(弾性部材)8サイドパネル
9, 30長孑し
1, 32爪部
3, 34切欠凹部
5, 36突起
7位置決め孔
8保持カバー
6駆動モータ
8駆動カム
9ドライバ用駆動リンク フォーミング用駆動リンク 嵌合ピン
T状孔
a支持面
フェースバックプレート
凸部
ッマミ
ロックレノく一
スライドブロックプッシャ(付勢手段) 圧縮コイルスプリング (付勢手段) ラッチ用長孔
, 72長孔
スライドプ'ロックラッチ
下端突部
上端突部
, 79T状バー
クラウンプレート
ラッチ用長孔
フォーミングホルダ
ラッチ用長孔
切欠凹部
貫通孔
係合溝
係合溝
係合溝
段部
カム用突起
ホールドラッチ 95カム面(アンロック機構)
96ラッチ保持部材
97レーノレ咅
99ロックピン(ロック機構)
101引っ張りコイルパネ (付勢手段)
204ドライバ駆動装置
211マガジン収容部
213第 1のステーブル送り機構
214第 2のステーブル送り機構
220フランジ部
226ドライバアッセンブリーロック機構
242スライドブロック
P紙
s針
発明を実施するための最良の形態
[0048] 本発明の一実施例は、針をコ字形に成形するフォーミングプレートを有するフォーミ ング部と、コ字形針を紙に打ち込むドライバプレートを有するドライバ部と、該ドライバ 部の打ち込み動作をスライド可能にガイドするスライドブロック部とを備えた電動ステ ープラにおいて、該スライドブロック部、ドライバ部及びフォーミング部をスライドガイド ケース部内に一体的に組み込んでドライバアッセンブリーを形成し、該ドライバアツセ ンブリーをステープラ本体に脱着可能に装着する。
[0049] 例えば、部品破損時には、ドライバアッセンブリーをステープラ本体からそのまま取 り外して交換するのみで即時復旧が可能になる。又、クラウン幅の変更時においても 、ドライバアッセンブリーを取り換えるのみで容易迅速に対応できる。
[0050] ステープラ本体には、ドライバアッセンブリーの上部をロックする開閉可能な保持力 バーを設け、かつ、ドライバアッセンブリーを、ステープラ本体の前後方向に延びる嵌 合ピンを介してステープラ本体に脱着可能に装着する。これによると、ドライバアツセ ンブリーの脱着方向がステープラ本体正面にて直線方向になるので、ドライバアツセ ンブリーの脱着を揷抜方式で簡単に操作でき、もって、操作ミスを未然に防止するこ とができる。また、操作に要するデッドスペースが最小となる。
[0051] スライドブロック部には、針を成形する際の曲げ台となるアンビル、並びに、コ字形 針のクラウン部を支持するクラウンプレートを開閉可能に設ける。アンビルとクラウンプ レートはドライバ部の動作に関連して、所定のタイミングで針通路側に進退動すべく 開閉制御される。これによれば、アンビル及びクラウンプレートを含むドライバアッセン ブリーが脱着可能になるので、クラウン幅の変更や部品交換等が一層容易になる。
[0052] また、ドライバアッセンブリーに開閉可能な針通路(実施例の開閉可能なアンビル 1 5、クラウンプレート 80、フェースバックプレート 59)を簡単な構成で形成できる。この 場合、アンビル、フェースバックプレートを開閉可能に設けると、針通路の部分で針ジ ャムなどのトラブルを生じた場合に、その復旧作業を一層素早く行える。
[0053] 上述のように、ドライバアッセンブリーと本体側との嵌合、脱着手段は、ドライバアツ センブリーを本体正面にて直線移動させて行えるようにする力 この場合、例えば、ド ライバアッセンブリーの嵌合手段としては位置決めピンと嵌合孔を採用し、ドライバァ ッセンブリーの脱着保持手段としては、ロック'解除が容易なリンクレバーを採用でき る。これによれば、ドライバアッセンブリーの直線的な脱着操作性が更に向上し、機械 を支える筐体への構造的ないし設計的な制約が最小になる。
[0054] また、本発明の一実施例は、針を打ち込むドライバ部と、該ドライバ部の打ち込み 動作をガイドするスライドブロック部とを備え、前記打ち込み方向に延びる長孔をドラ ィバ部に設けると共に、長孔に移動可能に嵌まる上下揺動自在なスライドブロックラッ チをスライドブロック部に設け、ドライバ部の駆動タイミングに応じて、スライドブロック ラッチが長孔の端部に係合することにより、前記ドライバ部の駆動に連動して、スライ ドブロック部が駆動される。
[0055] 動作ストロークの近いスライドブロック部とドライバ部を 1つの駆動リンクで駆動し、ス ライドブロック部に、スライドブロックラッチと嵌まる溝孔等を適当に配置し、スライドブ ロックラッチとドライバホルダとの連結と解除をコントロールし、ドライバプレートの動き に従って、スライドブロック部の動きを、ホーノレド、駆動およびフリー移動に切り換わる ようにし、これにより、駆動リンクはドライバプレート用とフォーミングプレート用の 2種 類で済む。
[0056] この場合、駆動リンクの動作範囲は上死点よりも若干上側に設定し、駆動リンクとス ライドブロック部の間にパネ(弾発付勢手段)を設けて、スライドブロック部を下方固定 面側へ押し付ける。つまり、アンビル等を取り付けたスライドブロック部が上死点にあ るとき、スライドブロックラッチをスライドガイドケース部の固定面に押し付けるパネを設 ける。
[0057] これにより、スライドブロック部の上死点位置決め時に、スライドブロックプッシャのバ ネカによってスライドブロック部のガタ取りと位置決めが可能になる。即ち、スライドブ ロック部にアンビルなどを取り付けたものでは、ホーム位置待機時のアンビルの高さ 位置と本体側針通路の高さ位置とは、相互に一致する必要があるが、駆動リンク等に は動作上若干のガタが必要になり、上死点では遊びが生じる。そこで、上死点にてス ライドブロックラッチの一部(例えば T状部分 78)をスライドガイドケース部の固定部( 例えば T状孔 56の支持面 56a)にパネで押し当てることによって、スライドブロック部 のガタ発生を抑止して高精度な位置決めを可能にする。
[0058] さらに、本発明の一実施例は、針を U形に成形するフォーミング部と、針を紙に打ち 込むドライバ部と、該ドライバ部の動作をスライド可能にガイドするスライドブロック部と をスライドガイドケース部に組み込んで成るドライバアッセンブリーをステープラ本体 に脱着可能に装着し、ドライバアッセンブリーには取り外し時に、前記フォーミング部 、ドライバ部及びスライドブロック部を前記スライドガイドケース部に対して正規のホー ム位置にてロックする機構を設ける。
[0059] ドライバアッセンブリーをホーム位置で取り外すと、ロック機構によってフォーミング 部、ドライバ部及びスライドブロック部が個々のホーム位置にてロック固定される。より 詳しくは、フォーミング部、ドライバ部及びスライドブロック部の一側部には係合溝が 形成され、ロック機構は、係合溝に係脱可能に係合するロックピンを有する。このロッ クピンはパネ、磁石等の付勢手段によって、係合溝に対してロック係合方向に付勢さ れる。
[0060] ドライバアッセンブリーの脱着時に、内部可動部品が何らかの原因で正規のホーム 位置に戻っていないことがあり、この場合、内部可動部品を、ロックピンが係合溝に掛 合する正規のホーム位置に戻さなければならない。かかる場合、フォーミング部、ドラ ィバ部、スライドブロック部の幅寸法や係合溝が同一であれば、これら 3つの部品を 同時に戻さなければロックピンが作動せず、ドライバアッセンブリーの装着時に、これ をステープラ本体に対しホーム位置に固定保持することができない。
[0061] そこで、フォーミング部、ドライバ部、スライドブロック部を個々に正規の位置に戻し て、ドライバアッセンブリーをステープラ本体に正しく固定保持させるベぐ前記部品 の幅寸法と係合溝深さを互いにずらして形成する。
[0062] 例えば、スライドブロック部の幅寸法と係合溝深さを一番大きくし、次にドライバ部、 フォーミング部の順で幅寸法と係合溝深さを小さくする。このようにすれば、ドライバァ ッセンブリーの取り外し時に、ドライバ部等の内部可動部品が正規のホーム位置に戻 つていない場合でも、係合溝が深レ、順、すなわちスライドブロック部、ドライバ部、フォ 一ミング部の順に段階的にホーム位置に戻してロックでき、これら全てを同時にホー ム位置に戻す必要はない。
[0063] ドライバアッセンブリー又はステープラ本体には、上記ロック機構のロック状態を解 除させるカム等のアンロック機構を設ける。このアンロック機構は、ドライバアッセンブ リーをステープラ本体に装着した時にアンロック作動するように構成する力 S、例えば、 ドライバアッセンブリーを保持固定するカバー等を備えるものでは、該カバー等による 保持固定時にアンロック作動するように構成する。
[0064] これによれば、カバー等による保持固定時(ドライバアッセンブリーの装着時)に、ァ ンロック機構が作動し、ロック機構のロック状態が自動的に解除されるので、作業者が 手動でアンロック操作する必要がなレ、。
[0065] 尚、スライドブロック部、ドライバ部、フォーミング部のいずれか一つを操作すること により、これら部品が同時にホーム位置に戻るように構成してもよい。また、ロック機構 の付勢手段としてはパネに限らず磁石を使用することも可能であり、前記三つの部品 全てを正規の待機位置に確実に停止させるベぐ付勢手段の力により三つの部品の 一部分を、例えばスライドガイドケース部側に設けた被押し当て部材に押し付けて位 置固定するように構成することも可能である。
[0066] さらに本発明の一実施例は、ドライバ駆動装置ならびに針送りアッセンブリーを内 蔵したフレームの前面に少なくともドライバ部、フォーミング部からなるドライバアツセ ンブリーを装着した電動ステープラにおいて、ステープル室或いはステープルマガジ ン室とドライバアッセンブリーヘステープノレを案内するガイド部とを一体化したステー プル収容部を前記フレームに対して前後及び上下左右へ移動可能に組付け、弾性 部材によりステーブル収容部を前方へ付勢するとともに、ドライバアッセンブリーとス テーブル収容部の相互の対向面の一方にピンを設け、他方の面に位置決め孔を設 け、弾性部材によりステープル収容部をドライバアッセンブリーへ圧接させ、ピンを位 置決め孔へ嵌合させる。
実施例
[0067] 以下、本発明による一実施例について、図 1乃至図 22Bを参照しながら説明する。
実施例に係る電動ステープラ 1は、紙テーブル 2上に紙 Pをセットし、ドライバアッセン ブリー 3を構成するフォーミング部 4、ドライバ部 5、スライドブロック部 6をクリンチヤ部 7の下方側に下降移動させて、フォーミング部 4のフォーミングプレート 8でフォーミン グされた針 Sを、ドライバ部 5のドライバプレート 9により打ち出して紙 Pを貫通させ、針 Sの脚部をクリンチヤ部 7の可動クリンチヤ(図示省略)で折り曲げる。
[0068] 本発明の一実施例は、動作ストロークの近いスライドブロック部 6とドライバ部 5を 1 つの駆動リンクで駆動し、スライドブロック部 6に、スライドブロックラッチ 74の上端部、 下端部がドライバ部 5、 17の前面に所定位置で当接できるように長孔 82、 85等を適 所に形成し、スライドブロックラッチ 74を介するスライドブロック部 6とドライバ部 5との 連結と解除を所定の動作タイミングでコントロールする。これにより、ドライバ部 5の動 きに従って、スライドブロック部 6の動きを、ホールド、駆動およびフリー移動を順次可 能にすべく切り換えるように構成されている。例えば、ドライバ部 5の下降時、スライド ブロック部 6の動きはホールド、下降駆動、下降フリーとなる。尚、ドライバ部 5の上昇 時にはこれと逆の動作を迪る。
[0069] 即ち、針成形用フォーミングプレート 8を有するフォーミング部 4と、針打込み用ドラ ィバプレート 9を有するドライバ部 5と、ドライバ部用ガイド凹部 73を有するスライドプロ ック部 6と、曲げ台であるアンビル 15及びフェースバックプレート 59等を備え、スライド ブロック部 6とドライバ部 5とを所定のタイミングで連結 '解除させるスライドブロックラッ チ 74を設けることにより、ドライバ部 5の駆動に連動してスライドブロック部 6を駆動さ せ、スライドブロック部用の独立した駆動リンク等を不要にする。
[0070] 図 1に示すように、電動ステープラ 1は、可動クリンチヤを備えたクリンチヤ部 7と、ド ライバアッセンブリー 3及び針送りアッセンブリー 10が脱着可能に装着されたステー ブラ本体 11とから概略構成される。クリンチヤ部 7は下部プレート 14に、ステープラ本 体 11は上部プレート 13にそれぞれ取り付けられ、紙テーブル 2を挟んで上下に対向 して配置されている。なお、ステープラ本体 11とクリンチヤ部 7は上下に間隔をあけて 配置されている。また、上部プレート 13と下部プレート 14は、支柱 12で連結されてい る。ドライバアッセンブリー 3は、図 6に示すように、アンビル(曲げ台) 15上の針 Sを U 形に成形するフォーミング部 4と、該 U形針を紙 Sに打ち込むドライバ部 5と、ドライバ 部 5の打ち込み動作をスライド可能にガイドするスライドブロック部 6とをユニットィ匕して 、これをスライドガイドケース部 16, 17内に一体的に組み込んで収納している。
[0071] 図 2に示すように、針送りアッセンブリー 10は針送りモータ 19によって駆動され、ス テープルシート収容部 20に収容されたステープルシート SSをドライバアッセンブリー 3側に所定のタイミングで送り出す。この針送りアッセンブリー 10の前面下部には左 右一対の位置決めピン 21が設けられ、位置決めピン 21等は圧縮コイルスプリング 24 によりドライバアッセンブリー 3側に弾発付勢されている。
[0072] 図 3Aから図 3Cに示すように、ステープラ本体 11の筐体は前面開口部を有し、筐 体の前面側、背面側(前方向 F側、後方向 B側)よりドライバアッセンブリー 3、針送り アッセンブリー 10がそれぞれステープラ本体 11内に脱着可能に装着されている。ま た、図 2に示すように、ステープラ本体 11前面開口部の下部両側縁には、ピン孔 22 を有するプレート 23が固設されている。
[0073] ステープラ本体 11の前部両側には、ピン 25, ピン 26を上部、下部に有するサイド パネル 28が設けられ、ピン 25,ピン 26は、ステープラ本体 11側面の上部、下部に斜 め方向に形成した長孔 29,長孔 30にスライド自在に嵌まっている。更に、サイドパネ ル 28の前側には上下一対の爪部 31, 32が形成され、爪部 31 , 32内側の切欠凹部 33, 34には、後側スライドガイドケース側の突起 35, 36が係脱可能に係合している [0074] ステープラ本体 11の前面開口部上側には、ドライバアッセンブリー 3の上側部分を ロック解除可能に固定するレバー式保持カバー 38が設けられ、保持カバー 38の下 側部分は、手前側に屈曲して形成されている。この保持カバー 38の上部背面には、 水平に延びるシャフト 39が連結され、図 4に示すように、シャフト 39の両端近傍部に は、左右一対の引っ張りコイルスプリング 40の下端部が掛止され、引っ張りコイルス プリング 40の上端部は、前記シャフト 39と平行なシャフト 41の両端近傍部には掛止 されている。
[0075] 上側シャフト 41の両端部は、サイドパネル 28の上部に形成した水平方向の長孔 42 にスライド自在に嵌まっている。従って、保持カバー 38を持ち上げると、保持カバー 3 8が水平軸 43の回りに上方回動し、サイドパネル 28が長孔 29, 30に沿って上斜め 方向に動くため、切欠凹部 33, 34とアッセンブリー側突起 35, 36との係合ロックが解 除される。
[0076] 一方、ステープラ本体 11の上部には駆動モータ 45が配設されていると共に、上力 バー 46が取り付けられている。図 3Bに示すように、駆動モータ 45の出力は、ギヤ一 機構 47を介して駆動カム 48に伝達され、ドライバ用駆動リンク 49を上下に揺動駆動 する。駆動リンク 49の揺動に伴レ、、ドライバ部側の突起 52が所定のタイミングで昇降 する。又、駆動モータ 45の駆動に関連して、フォーミング用駆動リンク 50が上下に揺 動し、フォーミング部側の突起 53が所定のタイミングで昇降動作する。
[0077] 次に、ドライバアッセンブリー 3の構成について説明する。図 5に示すように、ドライ バアッセンブリー 3のケース体は、一対の前側スライドガイドケース部 16と後側スライ ドガイドケース部 17とを嵌合ピン 54等で相互連結して形成されている。このガイドケ ース部内には、フォーミングプレート 8を有するフォーミング部 4と、ドライバプレート 9 を有するドライバ部 5と、アンビル 15を有するスライドブロック部 6とが、夫々所要スト口 ークだけ昇降できるように装着されている。尚、図 12中の符号 Hは、スライドブロック 部 6の下端面と一致するマガジン面の高さを示す。
[0078] 図 6に示すように、前側スライドガイドケース部 16の上部中央には、 T状孔 56と長孔
57と方形孔 58とが順次連通して形成されている。又、前側スライドガイドケース部 16 の下部中央には、縦長の切欠凹所 60が形成され、前側スライドガイドケース部 16の 左右幅方向(L、 R)両側の下縁部には、嵌合ピン 54が水平方向に植設されている。
[0079] 前側スライドガイドケース部 16の幅方向両側の取付け部 61には、ピン 62を介して フェースバックプレート 59の上部が回動可能に枢着され、フェースバックプレート 59 の左右両側下部は、前側スライドガイドケース部 16の背面を水平に囲むように内側 に折り曲げられ、該折り曲げ部に左右一対の位置決め孔 37が形成されている。又、 フェースバックプレート 59下部の左右折曲端同士は互いに近接し、該近接部の間に は凸部 63がー体に設けられている。前側スライドガイドケース部 16の下端部には、フ エースバックプレート 59の回動をロックするッマミ 64付きのロックレバー 65が設けられ 、ッマミ 64でロックレバー 65を持ち上げることにより、フェースバックプレート 59のロッ ク状態が解除される。
[0080] 一方、後側スライドガイドケース部 17の前面上端側には突起 66が形成され、突起 6 縮コイルスプリング 68により常に下方へ弹発付勢され、スライドブロックプッシャ 67の 下端部は、上死点時にスライドブロック部 6の上端面を弾性的に押圧している。後側 スライドガイドケース部 17の上側部分には、上下に延びるラッチ用長孔 70が形成さ れていると共に、その左右両側にはラッチ用長孔 70と平行な突起 53用の長孔 71 , 7 1が形成されている。
[0081] 後側スライドガイドケース部 17の下側部分の左右両縁部には、嵌合ピン 54と対応 するピン孔 55が穿設され、後側スライドガイドケース部 17の下端中央部は方形に切 り欠かれている。後側スライドガイドケース部 17の左右両側には、図 7に示すように、 上下一対の幅方向外方に延びる上側突起 35, 35と下側突起 36, 36と力設けられて いる。
[0082] スライドブロック部 6の上側部分中央には、ケース側長孔 56, 57,58と対応する略 I 字形のラッチ用長孔 72が形成されている。又、スライドブロック部 6の左右両側縁部 には、上下へ所定寸法だけ延びる凹部 73が形成されている。スライドブロック部 6の 前側上部には、スライドブロックラッチ 74が上下方向に取り付けられ、スライドブロック ラッチ 74は、上下方向中間部の水平ピン 75 (図 12参照)回りに前後方向 F,Bに揺動 可能に設けられている。 [0083] スライドブロックラッチ 74の下端突部 76は待機時に、後側スライドガイドケース部 17 前面に摺動可能に当接している一方、スライドブロックラッチ 74の上端突部 77はドラ ィバ部 5前面に摺動可能に当接している。前記上端突部 77の前側には、 T状バー 7 8 (図 10Aから図 10E,図 12Aから図 12D参照)が T形孔 56の支持面 56aに支持可 能に設けられ、前記下端突部 76の前側には、角形孔 58にスライド自在に嵌まる T状 バー 79が設けられている。これにより、スライドブロックラッチ 74は横振れすることなく 、円滑に上下揺動するようになっている。
[0084] スライドブロック部 6の下側部分には、アンビル 15が前後方向に開閉可能に設けら れ、アンビル 15は、フォーミングプレート 8で針 Sを U形に成形する際の曲げ台として 機能する。スライドブロック部 6の下端中央部には、図 8に示すように、上斜面を有す るクラウンプレート 80が前後方向に開閉可能に設けられ、クラウンプレート 80は、針 打ち込み終了時には閉じられて垂下状態になる。クラウンプレート 80は、針打込み 時に、針 Sのクラウン部を安定支持する。又、クラウンプレート 80の左右幅方向両側 には、図 9に示すように、針 Sの下降を許容する針通路 81が形成されている。
[0085] 図 6に示すように、ドライバ部 5は、上下方向に延びるラッチ用長孔 82を有するドラ ィバホルダ 18と、ドライバホルダ 18の下部に取り付けられたドライバプレート 9とから 成る。前記長孔 82には、スライドブロックラッチ 74の下端突部 76がスライド自在に嵌 合している。ドライバホルダ 18の上端部左右両側には、駆動リンク 49の一端側凹部 8 3に係合する突起 52が設けられ、突起 52はスライドブロック部 6の凹部 73内を昇降 できる。
[0086] また、図 7に示すように、ステープラ本体 11の前面開口部には、ドライバアッセンブ リー 3の上側部分を解除可能にロック固定するレバー式保持カバー 38が設けられ、 保持カバー 38の背面下部には、図 14に示すように、平坦状先端面を有する段部 92 と、保持カバー 38の右側に位置するカム用突起 93とが設けられている。保持カバー 38の閉鎖時、段部 92は、後述のホールドラッチ 94前面に当たると共に、段部 92は カム面 95を押圧して、ホールドラッチ 94をアンロック方向 Rに移動駆動する。
[0087] 図 4に示すように、保持カバー 38の背面上部には水平に延びる軸 39が連結され、 軸 39には引っ張りコイルバネ 40の下端部が掛止され、引っ張りコイルバネ 40の上端 部は軸 41に掛止されている。この軸 41の両端部は、サイドパネル 28上部に形成した 水平方向の長孔 42にスライド自在に嵌まっている。保持カバー 38を持ち上げると、 サイドパネル 28が長孔 29, 30 (図 2参照)に沿って動くため、切欠凹部 33, 34と突 起 35, 36との係合が解除される。又、カム用突起 93によるカム面 95に対する押圧が 解除されるため、ホールドラッチ 94がロック方向 Lに移動する。
[0088] 図 5に示すように、ドライバアッセンブリー 3のケース体は、前側スライドガイドケース 部 16と後側スライドガイドケース部 17とを嵌合ピン 54等で相互連結して形成され、こ のケース体内には、フォーミング部 4とドライバ部 5とスライドブロック部 6が所要スト口 ーク昇降できるように装着されてレ、る。
[0089] 図 6に示すように、スライドガイドケース部 16の上部中央には、 T状孔 56と長孔 57と 方形孔 58とが連通して形成されている。又、スライドガイドケース部 16の下部中央に は切欠凹所 60が形成され、スライドガイドケース部 16の左右両側下縁部には、嵌合 ピン 54が植設されている。
[0090] スライドガイドケース部 16両側の取付け部 61には、フェースバックプレート 59が回 動可能にピン 62で枢着され、フェースバックプレート 59の左右両側下部は、スライド ガイドケース部 16背面側を囲むように折り曲げられ、該折り曲げ部に位置決め孔 37 が形成されている。又、フェースバックプレート 59下部の左右折曲端部の間には凸 部 63が固定されている。スライドガイドケース部 16の下端部には、フェースバックプレ ート 59の回動をロックするッマミ 64付きロックレバー 65が設けられ、ロックレバー 65を 持ち上げると、フェースバックプレート 59がロック解除される。
[0091] 一方、後側スライドガイドケース部 17の前面上端側の突起 66には、スライドブロック プッシャ 67が設けられ、圧縮コイルバネ 68の力により、スライドブロックプッシャ 67の 下端部は、上死点時にスライドブロック部 6上端面に弾接する。スライドガイドケース 部 17の上側部分には、上下に延びる長孔 70と長孔 71, 71が形成されている。また 、スライドガイドケース部 17の下側両縁部にはピン孔 55が穿設され、スライドガイドケ ース部 17の左右両側には、図 7にも示すように、上側突起 35と下側突起 36が設けら れている。
[0092] スライドブロック部 6の上側部分中央、左右両側縁部には長孔 72、凹部 73が夫々 形成され、スライドブロック部 6の下側部分、下端中央部にはアンビル 15、クラウンプ レート 80が前後方向に開閉可能に設けられている。又、スライドブロック部 6の前側 上部には、スライドブロックラッチ 74が上下方向に延設された状態で取り付けられ、ス ライドブロックラッチ 74は、水平ピン 75回りに前後揺動可能に設けられている(図 12 参照)。スライドブロックラッチ 74の下端突部 76、上端突部 77には T状バー 78、 T状 バー 79が夫々設けられている。
[0093] ドライバホルダ 18は駆動モータ 45により、駆動カム 48及び駆動リンク 49を介して昇 降し、ドライバプレート 9の下降時に U形針 Sを切断して紙 P側に打ち込む。ドライバ 部 5の下降又は上昇に関連して、アンビル 15及びクラウンプレート 80は、所定のタイ ミングでスライドブロック部 6側に退避又は突出する。
[0094] フォーミング部 4は、針 Sを U形に成形するためのフォーミングプレート 8と、フォ 一ミングプレート 8の上部を保持するフォーミングホルダ 84と力も成る。フォーミングホ ルダ 84の中央部には、上下方向に延びるラッチ用長孔 85が形成され、長孔 85には 、スライドブロックラッチ 74の下端突部 76がスライド自在に嵌まっている。又、フォーミ ングホルダ 84の上端部左右両側には、一対の突起 53が水平に突出して設けられ、 突起 53の先端部には切欠凹部 86が形成されている。突起 53は、図 7に示すように、 長孔 71を貫通遊嵌して、切欠凹部 86にフォーミング用駆動リンク 50のピン 51が駆動 可能に係合している。
[0095] 次に、本実施例の作用について説明する。まず、図 10Aに示すように、ドライバアツ センブリー 3はホーム位置に待機しており、この待機状態では、アンビル 15等を取り 付けたスライドブロック部 6は上死点に位置している力 S、圧縮コイルスプリング 68の力 により、スライドブロックプッシャ 67の下端面がスライドブロック部 6に弾性的に当接し て下方に付勢している。このため、スライドブロックラッチ 74の T状バー 78は、 T状孔 56の支持面 56aに当たって押し付けられるので、スライドブロック部 6がスライドガイド ケース部 16, 17に対してガタゃ遊びを生じる恐れがなレ、(図 11、図 12A参照)。尚、 図 10Aから図 10E、図 12中の符号 Hは、スライドブロック部 6の下端面と一致するマ ガジン面の高さを示す。
[0096] スライドブロックラッチ 74の下端突部 76は後側スライドガイドケース部 17の前面に 当接し、かつ、スライドブロックラッチ 74の上端突部 77はドライバ部 5の前面に当接し ている(図 12B)。又、ステープルシート SSは所定のタイミングでドライバアッセンブリ 一 3側に送られるが、最先端側の 1本目は既に U形に成形されているものとする。
[0097] 駆動モータ 45が駆動すると、図 10Bに示すように、まず、駆動リンク 50を介してフォ 一ミング部 4が下降を開始し、フォーミング部 4のフォーミングプレート 8が所定の成形 位置まで下降すると、アンビル 15上の直線状針 Sを U形に成形する。成形後、ドライ バ部 5の下降に伴レ、、アンビル 15がスライドブロック部 6側に退避移動する。
[0098] 又、駆動モータ 45が駆動すると、ドライバ用駆動リンク 49を介してドライバ部 5が下 降を開始し、この時、スライドブロック部 6は未だ下降を開始しなレ、(図 12B)。そして、 ドライバ部 5のドライバプレート 9は所定の切断位置まで下降すると、 U形針 Sを切断 分離してクラウンプレート 80上に支持される。この針切断と略同時に、スライドブロック ラッチ 74の下端突部 76が長孔 82の上端部に当接すると共に、スライドブロックラッチ 74の上端突部 77が T状孔 56の支持面 56aから外れる(図 12C)。
[0099] この後、図 10Cに示すように、ドライバ部 5の下降に伴い、スライドブロック部 6がドラ ィバ部 5と一体に下降を開始する。そして、図 10Dに示すように、ドライバ部 5及びス ライドブロック部 6が所定のクランプ位置まで下降すると、ドライバプレート 9による針打 ち込みが開始する。即ち、 U形針 Sを支持するクラウンプレート 80が下方に回動しつ つ、 U形針 Sの脚部を紙 Pに貫通させる(図 12D)。
[0100] 続いて、ドライバ部 5及びスライドブロック部 6が所定ストロークだけ更に下降すると、 U形針 Sの脚部が可動クリンチヤにより紙 P裏面に沿って折り曲げられ、図 10Eに示 すように、針 Sの打ち込みが完了する。
[0101] 次に、針詰まり時、部品交換時及びメンテナンス時などにおいて、ドライバアッセン ブリー 3を取り外す手順について説明する。ドライバアッセンブリー 3を取り外す前は、 図 13に示すように、ドライバアッセンブリー 3の上部側は保持カバー 38によってロック され、後側スライドガイドケース部 17の突起 35, 36はサイドパネル 28の切欠凹部 33 , 34に係合している。又、ドライバアッセンブリー 3側の嵌合ピン 54及びフェースバッ クプレート 59の位置決め孔 37はそれぞれ、ステープラ本体 11側のピン孔 22および プレート 23のピン孔 22に嵌合している。 [0102] 図 13の状態において、保持カバー 38を持ち上げると、シャフト 39とシャフト 41力 S水 平軸 43を支点として上方に回動する。このシャフト 41の上方回動により、サイドパネ ル 28が長孔 29, 30に沿って上斜め方向に移動し、後側スライドガイドケース部 17の 突起 35, 36とサイドパネノレ 28の切欠凹部 33, 34との係合が解除される。
[0103] ついで、ドライバアッセンブリー 3をステープラ本体 11の正面に対して手前に直線 的に移動させると、ドライバアッセンブリー 3側の嵌合ピン 54及びフェースバックプレ ート 59の位置決め孔 37が、ステープラ本体 11側のピン孔 22及び位置決めピン 21 力も離脱することにより、図 14に示すように、ステープラ本体 11に対してドライバアツ センブリー 3が取り外される。
[0104] この後、例えば、開閉可能なフェースバックプレート 59の内側に詰まっている針 Sを 除去する場合は、すなわち針ジャムの処理を行う場合は、フェースバックプレート 59 の回動ロックを解除してッマミ 64を持ち上げることにより、図 15に示すように、針 Sを 簡単に除去できる。即ち、図 16Aに示すフェースバックプレート 59のロック状態を解 除して、図 16Bに示すように、ッマミ 64でフェースバックプレート 59を上方に回動させ ると、フェースバックプレート 59の凸部 63が開放されるため、前記針 Sを簡単に取り 除くこと力 Sできる。
[0105] 本実施例は、針の成形 ·打ち込みに関係する部品であるフォーミング部 4と、ドライ バ部 5と、アンビル 15及びクラウンプレート 80付きのスライドブロック部 6とを 1つにュ ニット化して、これをスライドガイドケース部 16, 17内に所要ストロークだけ動けるよう に組み込むことで、ドライバアッセンブリー 3を形成している。そして、ドライバアッセン ブリー 3をステープラ本体 11正面に脱着可能に装着したことにより、ドライバアッセン ブリー 3を取り外すのみで、クラウン幅の変更作業、部品交換作業や掃除などのメン テナンス作業を容易に行える。
[0106] 例えば、部品破損時には、ドライバアッセンブリー 3を取り外して交換するだけで即 時復旧が可能になる。また、クラウン幅変更の際は、クラウンプレート 80付きのスライ ドブロック部 6を素早く交換できるので、容易迅速に対応できる。
[0107] 特に、ドライバアッセンブリー 3のスライドガイドケース部 16, 17は、その位置決め及 び脱着機構として嵌合ピン及びリンクレバー機構を採用し、ステープラ本体 11正面 にて直線的に脱着できる。従って、スライドガイドケース部 16, 17はステープラ本体 1 1の正面前後方向に直線的に動かすだけで、スライドガイドケース部 16, 17の脱着 を直観的に操作でき、操作性が大幅に向上すると共に、機体を支える筐体への影響 が最小に抑えられる。
[0108] つまり、ドライバアッセンブリー 3の脱着方向がステープラ本体 11正面にて前後方 向であるので、脱着操作が分かりやすぐ脱着操作ミスを未然に防止できる。力 Qえて、 操作に必要なデッドスペースが小さくなり、筐体側への制約が少なくなつて設計の自 由度が増大する。
[0109] また、ドライバアッセンブリー 3の構成部品には、ドライバプレート 9から開閉式フエ ースバックプレート 59及びアンビル 15までが含まれ、開閉可能な針通路を形成した ので、針の成形及び打ち込み等の一連の動作が円滑かつ効率良く行われる。
[0110] なお、フェースバックプレート 59又はアンビル 15などの一部の部品については、ド ライバアッセンブリー 3側ではなくステープラ本体 11側に設けて、ドライバアッセンプリ 一 3の取外し後に適宜取り外せるように構成してもよい。
[0111] さらに、スライドブロック部 6は、ドライバ部 5の長孔 82に上下動可能に嵌まるスライド ブロックラッチ 74を備える。そして、ドライバ部 5の駆動タイミングに応じて、スライドブ ロックラッチ 74が長孔 82の端部に係合することにより、ドライバ部 5の駆動と連動して 、スライドブロック部 6が所定のストロークだけ駆動される。例えば、針打ち込み時には 、スライドブロックラッチ 74の下端突部 76が長孔 82の上端部に係合するため、スライ ドブロック部 6は、ドライバ部 5の下降駆動に連動して、下降駆動される。尚、ドライバ 部 5の上昇駆動時には、上記とは逆の動作により、ドライバ部 5と連動してスライドプロ ック部 6が上昇駆動される。
[0112] 従って、スライドブロック部 6とドライバ部 5とを所定の動作タイミングで連結 ·解除さ せるスライドブロックラッチ 74を設けたことにより、スライドブロック部用の独立した駆動 カム,駆動リンク等の駆動部材を削減でき、機械サイズの縮小化、部品点数の減少 化が図れる。
[0113] 従来方式であれば、スライドブロック部 6の駆動を独立した駆動手段で行うには、そ れ専用の駆動カム、駆動リンクが必要となり、スペースや部品点数が増加するが、本 実施例はこれを解消する。即ち、針切断後、駆動モータ 45により駆動されるドライバ 部 5と共にスライドブロック部 6も一体的に駆動されるので、スライドブロック部 6専用の 独立した駆動手段が不要になり、駆動リンクは、フォーミング部 4用とドライバ部 5用の 2種類で済み、その分だけ省スペース化および低コストィ匕が図れる。
[0114] スライドブロック部 6が上死点にある時、駆動リンク 49の動作範囲はスライドブロック 部 6の上死点よりも若干上側に設定されているが、スライドブロックプッシャ 67の T状 バー 79は、圧縮コイルスプリング 68の力によってスライドガイドケース部 16の固定面 (T状孔 56の支持面 56a)に押し付けられる。したがって、スライドガイドケース部 16, 17及びステープラ本体 11側に対してスライドブロック部 6にガタゃ遊びが生ずる虞が ない。よって、アンビル 15等と本体側針通路 81との相対位置精度が向上し、正確な 位置決めが可能になる。
[0115] 次に、ドライバアッセンブリー 3に設けたロック機構、アンロック機構について詳述す る。図 17に示すように、前側スライドガイドケース部 16の右側部(右方向 R側部)には 、ピン用貫通孔 88が形成され、貫通孔 88は、前側スライドガイドケース部 16の長孔 5 7と切欠凹所 60間の高さと対応する高さ位置に設けられている。又、貫通孔 88と対 応するスライドブロック部 6、ドライバ部 5、フォーミング部 4の右側部には、係合溝 89、 係合溝 90、係合溝 91がそれぞれ形成されてレ、る。
[0116] これら係合溝 89, 90及び 91は、ここでは、フォーミング部 4、ドライバ部 5、スライド ブロック部 6の左右方向(L, R)幅寸法の大きい順に対応して、係合溝 91、係合溝 9 0、係合溝 89の順序で深さが大きくなるように設定されている。ここでは、スライドプロ ック部 6、ドライバ部 5、フォーミング部 4の半幅寸法をそれぞれ Wl、 W2、 W3としたと き、係合溝 91の深さ d3、係合溝 90の深さ d2、係合溝 89の深さ dlは、 d2 = d3 + (W 2_W3)、及び、 dl = d2 + (W1—W2)の関係式を満たす。このため、 3つの係合溝 91、係合溝 90、係合溝 89の各内底面の位置は、左右幅方向において互いに一致 している(図 17、図 19参照)。
[0117] 前側スライドガイドケース部 16の前面側には、平面視 C形のラッチ保持部材 96が 固定され、ラッチ保持部材 96の背面には、図 12に示すように、左右幅方向 L, Rに延 びる凸状レール部 97が形成されている。ラッチ保持部材 96と前側スライドガイドケー ス部 16の間には、ホールドラッチ 94が設けられている。ホールドラッチ 94の前面には 、横断面 C形の凹溝 105が幅方向 L, Rに延びて形成され、凹溝 105はレール部 97 にスライド自在に嵌まっている。
[0118] 図 17に示すように、ホールドラッチ 94の下部側部分 98の右側部にはロックピン 99 が形成され、ロックピン 99は前側スライドガイドケース部 16側に延びている。ロックピ ン 99の近傍には掛止部 100が設けられ、掛止部 100には引っ張りコイルバネ 101の 一端部が掛止されている。弓 Iつ張りコイルパネ 101の他端部は、ラッチ保持部材 96 側に設けた掛止部 102に掛止されている。又、ホールドラッチ 94の左側部には、バ ネ用切欠部 103が設けられている。
[0119] 引っ張りコイルバネ 101は、ホールドラッチ 94をラッチ保持部材 96に対して、ロック ピン 99のロック方向 Lに常に付勢している。保持カバー 38を持ち上げて開放した時、 保持カバー 38のカム用突起 93 (図 14参照)が後述のカム面 95から外れるため、引 つ張りコイルバネ 101の力により、ロックピン 99がロック方向 Lに移動して、係合溝 89 、 90及び 91に係合する。
[0120] 図 17及び図 18に示すように、ホールドラッチ 94の上側部分 104の右側部近傍に は、平面視略 V字形のカム面 95が形成され、カム面 95は、ホールドラッチ 94のロック 方向 Lにいくにつれて、前側スライドガイドケース部 16側に傾斜している。保持カバ 一 38を閉鎖した時、カム用突起 93により前記カム面 95を押すことで、ロックピン 99が 係合溝 89、 90及び 91から離脱してロック解除される。
[0121] 上記ロック機構及びアンロック機構付きドライバアッセンブリー 3によれば、これをス テープラ本体 11からホーム位置で取り外す際に、保持カバー 38を持ち上げて開放 すると、保持カバー 38のカム用突起 93がカム面 95から離反し、弓 Iつ張りコイルバネ 1 01の力でホールドラッチ 94がロック方向 Lにスライドする。そのため、ロック機構のロッ クピン 99が係合溝 89, 90, 91に係合し、スライドブロック部 6、ドライバ部 5、フォーミ ング部 4がスライドガイドケース部 16に対して正規の位置(ホーム位置)にてロック固 定される。
[0122] ここで、保持カバー 38を押し上げたとき、フォーミング部 4、ドライバ部 5、スライドブ ロック部 6がホーム位置に戻っていないことがある。この場合は、個々のフォーミング 部 4、ドライバ部 5、スライドブロック部 6を手動でホーム位置に戻してロック固定できる 。つまり、フォーミング部 4の係合溝 91、ドライバ部 5の係合溝 90、スライドブロック部 6 の係合溝 89の順 (左右幅寸法の順)に溝深さが次第に大きくなつているので、スライ ドブロック部 6、ドライバ部 5、フォーミング部 4の順に、これらを段階的にホーム位置に 戻してロックすること力 Sできる。
[0123] たとえば、スライドブロック部 6、ドライバ部 5、フォーミング部 4全てが正規のホーム 位置に戻っていない場合、まず、スライドブロック部 6を正規のホーム位置まで上昇さ せる。すると、引っ張りコイルバネ 101によりロックピン 99がロック方向 Lに移動して係 合溝 89に係合する。この係合状態では、ロックピン 99はドライバ部 5の右側端面に当 接するので、係合溝 89の内底部まで変位しない。この係合溝 89内底面とロックピン 9 9の間の距離は、ドライバ部 5の係合溝 90の深さ d2と対応する。
[0124] 次に、ドライバ部 5を正規のホーム位置まで上昇させると、ロックピン 99がロック方向 Lに移動して係合溝 90に係合する。この係合状態では、ロックピン 99は、フォーミン グ部 4の右側端面に当接するので、係合溝 90の内底部まで変位しない。この係合溝 90の内底面とロックピン 99の間の距離は、フォーミング部 4の係合溝 91の深さ d3と 対応する。
[0125] 最後に、フォーミング部 4を正規のホーム位置まで上昇させると、ロックピン 99がロッ ク方向 Lに更に移動して係合溝 91に係合する。これにより、ロックピン 99は、 3つの係 合溝 89, 90, 91の内底面位置まで移動して、スライドブロック部 6、ドライバ部 5、フォ 一ミング部 4がー本のロックピン 99により正規のホーム位置でロック固定される。なお 、ドライバ部 5及びフォーミング部 4の双方またはフォーミング部 4のみがホーム位置 に戻っていない場合も、上記同様の手順にてホーム位置でロックできる。
[0126] このように、ドライバアッセンブリー 3の脱着時に、スライドブロック部 6、ドライバ部 5、 フォーミング部 4をスライドガイドケース部 16に対して正規のホーム位置にてロックし て、これらの位置ずれを確実に防止できる。その際、フォーミング部 4、ドライバ部 5及 びスライドブロック部 6は三者同時にホーム位置に戻す必要はなぐ段階的にホーム 位置に戻して容易迅速にロックさせることができる。
[0127] この後、取り外したドライバアッセンブリー 3をステープラ本体 10に装着して使用す るときは、ドライバアッセンブリー 3をステープラ本体 10内の所定位置に装入して、保 持カバー 38を押し下げて閉じることにより、ロックピン 99によるスライドブロック部 6等 に対するロック状態が自動解除される。いま、ドライバアッセンブリー 3をステープラ本 体 10に装着して、保持カバー 38を閉鎖位置に押し下げると、保持カバー 38背面側 のカム用突起 93がアンロック機構のカム面 95をアンロック方向 Rに押動させるので、 ロックピン 99もアンロック方向 Rに移動する。
[0128] そのため、ロックピン 99は 3つの係合溝 89, 90, 91から離脱し、スライドブロック部 6 、ドライバ部 5、フォーミング部 4が駆動可能なアンロック状態になる。したがって、作 業者はドライバアッセンブリー 3を装着する毎に、スライドブロック部 6、ドライバ部 5、 フォーミング部 4のロック解除を手動で操作する必要がなぐ操作ミスを確実に防止で きる。ドライバ部 5等の内部可動部品は、引っ張りコイルパネ 101の力を受けずに円 滑に移動できるので、磨耗等による損傷を防止できる。
[0129] 図 3Bに示すように、フレーム F2の上部にはドライバ駆動装置 204が配置され、下 部には針送りアッセンブリー 10が配置されていて、フレーム F2の前面(図 3Bにおい て左)に取付けられたドライバアッセンブリー 3のドライバ及びフォーミング部(図示せ ず)をドライバ駆動装置 204が昇降駆動し、針送りアッセンブリー 10がドライバアツセ ンブリー 3内のドライバ直下位置へ供給するステープノレを図 1に示す下方のクリンチ ャ部 7へ向けて射出し、用紙束を貫通したステープノレの脚部をクリンチヤ部 7のクリン チヤが内側へ折曲げて用紙束を綴じる。
[0130] 図 20はステープラ本体 11の下部に配置される針送りアッセンブリー 10を示し、図 2 OAに示すように送り装置フレーム F3の後部(図において右)にマガジン収容部 211 を配置し、その前方にステーブルシート収容部 20を設け、マガジン収容部 211とステ 一プルシート収容部 20のそれぞれの下面には第 1のステープル送り機構 213、第 2 のステープル送り機構 214が設けられている。ステープル送り機構 214は、図 20Bに 示す円板カム 215 (裏面にカム溝が形成されている)に駆動されるステープノレ送り力 ムレバー 216によって後退及び前進の往復移動が行われる。また、ステープル送り 機構 213は、図 20Bに破線で示す送りリンクアーム 217aと送りリンク 217bとによって 後退及び前進の往復移動が行われる。 [0131] 二つのステープル送り機構 213, 214の送り爪 218, 219は、後退時にステープル シート SSの下面を滑って後退し、前進時にはステープルシート SSのステープル間の 窪みに引っ掛かってステープノレシート SSを前進させ、マガジン収容部 211に装着さ れたステープルマガジン Mから前方のステープルシート収容部 20ヘステープルシー ト SSを供給し、ステーブルシート収容部 20内のステープノレシート SSを前方へ送り出 して綴じ処理を行うように構成されている。
[0132] 図 20B及び図 21に示すように、ステープルシート収容部 20の前面に開口するステ 一プル出口の左右両側にはフランジ部 220が形成されており、フランジ部 220に形 成された位置決め孔に位置決めピン 21を挿通し、止め輪 222 (Eリング)で位置決め ピン 21を固定している。フランジ部 220に固定された位置決めピン 21の後部は、送り 装置フレーム F3の前面部に形成されている受座 223の位置決め孔へ挿通されて、 位置決めピン 21の先端に抜け止めの止め輪 224が取付けられており、位置決めピン 21に被せた弾性部材としての圧縮コイルばね 24がステープノレシート収容部 20のフ ランジ部 220と送り装置フレーム F3の受座 223との間に挟まれていて、ステープルシ ート収容部 20は前方へ付勢されてレ、る。
[0133] ステープルシート収容部 20は、位置決めピン 21のみによって送り装置フレーム F3 へ係止されており、送り装置フレーム F3の内部空間とステープルシート収容部 20と の間には若干の隙間があって、ステープノレシート収容部 20は前後及び上下左右へ わずかに動くことができる。
[0134] 図 7は、ステープラ本体 11からドライバアッセンブリー 3を取外した状態を示している 。ステープラ本体 11のフレーム F2の前部のドライバアッセンブリーロック機構 226は 、フレーム F2の左右両側面に装着したスライド式のサイドパネル 28と、この一対のサ イドパネル 28に連結された保持カバー 38とによって構成されている。
[0135] サイドパネル 28は、図 7及び図 12に一部図示されているフレーム F2の長孔 29, 3 0にピン結合されており、長孔 29, 30は上下に長く且つ上部は下部よりも前進した前 傾形状であって、保持カバー 38を引上げればサイドパネル 28も上方へ引上げられ、 保持カバー 38を下へ廻して閉じればサイドパネル 28も下方へ引下げられ、長孔 29 , 30の形状によって上昇位置においては下降位置よりもやや前進した位置となる。 [0136] サイドパネル 28の前縁の上下二箇所には下向き爪部 31 , 32が形成されており、ド ライバアッセンブリー 3から左右へ突出する四つの突起 35, 36がサイドパネル 28の 下向き爪部 31 , 32に係合してドライバアッセンブリー 3がフレーム F2の前面に固定さ れる。
[0137] ドライバアッセンブリー 3の詳細を図 6に示す。ドライバアッセンブリー 3は前側スライ ドガイドケース部 16、スライドブロック部 6、ドライバ部 5、フォーミング部 4と後側スライ ドガイドケース部 17とからなり、前側スライドガイドケース部 16と後側スライドガイドケ ース部 17とがケースを構成し、スライドブロック部 6、ドライバ部 5、フォーミング部 4が ケース内を昇降する。
[0138] 前側スライドガイドケース部 16にはフェースバックプレート 59が前後揺動自在に組 付けられている。フェースバックプレート 59はその名のごとぐドライバアッセンブリー 3を組立てた状態ではステーブルが押し付けられるスライドブロック部 6の背面側中央 (同図において手前側)のアンビル 15の背後に位置し、左右中央に U形ステープノレ の左右両脚部の間隔と同一幅で前方へ僅かに突出する凸部 63が形成されていて、 凸部 63がステープルフォーミング時の受座となる。
[0139] ステープノレシート収容部 20からドライバアッセンブリー 3の内部へ供給されたステー プルシートの先頭のステープルはフェースバックプレート 59の凸部 63上に載り、フォ 一ミング部 4によって左右両側を下へ折曲げられて U形に成形され、スライドブロック 部 6の背面側アンビル 15へ押込まれ、電動ステープラの次の動作サイクルにおいて ドライバ部 5により下方へ射出される。
[0140] また、フェースバックプレート 59のステープルシート収容部 20へ対向する面の左右 両側には、ステープノレシート収容部 20の位置決めピン 21に対応する位置決め孔 37 が形成されていて、ステープラ本体 11へドライバアッセンブリー 3を取付けるときに位 置決め孔 37を位置決めピン 21が貫通する。
[0141] 図 7のドライバアッセンブリー 3未装着状態から、図 12に示すように保持カバー 38を 上へ引上げると、左右のサイドパネル 28が上方且つやや前方へ移動し、この状態で ステープラ本体 11の前面へドライバアッセンブリー 3を位置合わせして押しつけ、図 1 3に示すように保持カバー 38を下へ廻して初期位置へ戻すと、左右のサイドパネル 2 8が下降し、サイドパネル 28の下向き爪部 31 , 32がドライバアッセンブリー 3の突起 3 5, 36に掛かって、ドライバアッセンブリー 3をステープラ本体 11の前面へ押し付けて 固定する。
[0142] 図 22A、図 22Bはドライバアッセンブリー 3が装着される状態を示し、図 22Aの状態 力もドライバアッセンブリー 3をステープラ本体 11の前面へ当てると、ステープルシー ト収容部 20の位置決めピン 21がドライバアッセンブリー 3のフェースバックプレート 59 の位置決め孔 37に入り、上述したロック操作でドライバアッセンブリー 3がステープラ 本体 11の前面へ押し付けられることにより、ステーブルシート収容部 20は後退圧力 を受け、圧縮コイルばね 24のばね力によってフェースバックプレート 59へ隙間なく圧 接する。
[0143] また、ステーブルシート収容部 20は上下左右方向へも僅かに動くことが可能である から、位置決めピン 21と位置決め孔 37とが嵌合することによってステープノレシート収 容部 20とフェースバックプレート 59の上下左右方向の位置も正確に合致する。
[0144] 尚、上記実施形態は、マガジン収容部 211とは別にステープノレシート収容部 20を 設け、マガジン収容部 211からステープノレシート収容部 20ヘステープノレシートを補 充し、ステープノレシート収容部 20からドライバアッセンブリー 3ヘステープノレシートを 供給する構成としたが、図中のマガジン収容部 211を設けず、ステーブルシート収容 部 20へ直接ステープノレマガジンを装填する構成としてもよい。
[0145] また、ステープルシート収容部 20とフェースバックプレート 59とを圧縮コイルばねに よって圧接させ、位置決めピンと位置決め孔とによって位置決めする構成に代えて、 フェースバックプレート 59をステープルシート収容部 20へねじ止めする構成であって も、あそびの解消や位置あわせは可能であるが、ねじ止めの際に位置調整が必要で あり、本実施形態の方が正確な位置合わせが容易である。また、弾性部材としては圧 縮コイルばねに限定されず、弾性を有した樹脂部材等を環状乃至筒状に成形したも のを用いてもよい。
[0146] 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲 を逸脱することなく様々な変更や修正をカ卩えることができることは当業者にとって明ら かである。 [0147] 本出願は、 2005年 10月 4日出願の日本特許出願(特願 2005— 291481)、 2005 年 10月 4日出願の日本特許出願(特願 2005— 291483)、 2005年 10月 20日出願 の日本特許出願(特願 2005— 306436)、 2005年 10月 21日出願の日本特許出願 (特願 2005— 307283)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込ま れる。
産業上の利用可能性
[0148] 電動ステープラにおいて、ドライバ部等での針ジャム処理、部品交換、メンテナンス の際に針の成形、打ち込みに係る部品を容易迅速に脱着でき、複数の部品を個々 に脱着する手間を省く。

Claims

請求の範囲
[1] ステープラ本体と、
前記ステープラ本体に脱着可能なドライバアッセンブリーと、を具備し、 前記ドライバアッセンブリーは、
針を u形に成形するフォーミングプレートを有するフォーミング部と、
u形に形成された針を紙に打ち込むドライバプレートを有するドライバ部と、 前記ドライバ部をスライド可能にガイドするスライドブロック部と、
スライドガイドケース部と、を具備し、
前記スライドブロック部、ドライバ部、及びフォーミング部は、前記スライドガイドケー ス部に一体的に組み込まれる電動ステープラ。
[2] 前記ドライバアッセンブリーは、前記ステープラ本体の前後方向に延びる嵌合ピン を有し、
前記ステープラ本体は、開閉可能な保持カバーを有し、
前記ドライバアッセンブリーは、前記嵌合ピンによって前記ステープラ本体に脱着 可能に装着され、
前記保持カバーは、前記ドライバアッセンブリーの上部をロックする請求項 1記載の 電動ステープラ。
[3] 針を U形に成形する時の曲げ台となるアンビルと、
U形に形成された針のクラウン部を支持するクラウンプレートと、をさらに具備し、 前記アンビルとクラウンプレートは、開閉可能に前記スライドブロック部に設けられる 請求項 1記載の電動ステープラ。
[4] 針を U形に成形する時の曲げ台となるアンビルと、
U形に形成された針のクラウン部を支持するクラウンプレートと、をさらに具備し、 前記アンビルとクラウンプレートは、開閉可能に前記スライドブロック部に設けられて レ、る請求項 2記載の電動ステープラ。
[5] 前記スライドブロック部に揺動可能に設けられたスライドブロックラッチをさらに具備 し、
前記ドライバ部は、前記針の打ち込み方向に延びる長孔を有し、 前記スライドブロックラッチは、前記ドライバ部がスライドするときに前記長孔と係合 する請求項 1記載の電動ステープラ。
[6] 前記スライドブロック部を下方に付勢する付勢手段をさらに具備し、
前記スライドガイドケース部は、支持面を有し、
前記スライドブロック部は、前記スライドガイドケース部にスライド可能に組み込まれ 前記スライドブロックラッチの一部は、前記スライドブロック部が上死点にある時に前 記付勢手段が前記スライドブロック部を付勢することにより、前記スライドガイドケース 部の支持面に押し付けられる請求項 5記載の電動ステープラ。
[7] 前記ドライバアッセンブリーは、ドライバアッセンブリーをステープラ本体から取り外 す時に、前記フォーミング部、ドライバ部及びスライドブロック部を、前記スライドガイド ケース部に対して正規のホーム位置にてロックするロック機構を具備する請求項 1記 載の電動ステープラ。
[8] 前記ドライバアッセンブリー又はステープラ本体は、ドライバアッセンブリーをステー ブラ本体に装着する時に、前記ロック機構のロック状態を解除するアンロック機構を 具備する請求項 7記載の電動ステープラ。
[9] 前記フォーミング部、ドライバ部及びスライドブロック部のそれぞれには、一側部に 係合溝が形成され、
前記ロック機構は、前記係合溝に係脱可能なロックピンを具備し、
前記フォーミング部、ドライバ部及びスライドブロック部は、前記ロックピンが前記係 合溝に係合する時に、前記スライドガイドケース部に対して正規のホーム位置にて口 ックされる請求項 7記載の電動ステープラ。
[10] 前記係合溝は、前記フォーミング部、ドライバ部及びスライドブロック部のそれぞれ の幅の大きさに応じて溝深さが大きくなるように形成される請求項 9記載の電動ステ 一ブラ。
[11] 前記ステープラ本体は、
ドライバ駆動装置と、
針送りアッセンブリーと、 前記ドライバ駆動装置と針送りアッセンブリーとを内蔵するフレームと、
弾性部材と、を具備し、
前記針送りアッセンブリーは、前記フレームに対して前後移動可能に組付けられた ステーブル収容部を有し、
前記弾性部材は、前記ステーブル収容部を前方へ付勢し、前記フレームの前面に 装着される前記ドライバアッセンブリーへ圧接させる請求項 1記載の電動ステープラ。 前記ステープラ本体は、
ドライバ駆動装置と、
針送りアッセンブリーと、
前記ドライバ駆動装置と針送りアッセンブリーとを内蔵するフレームと、を具備し、 前記針送りアッセンブリーは、前記フレームに対して上下左右へ微動可能に組付け られたステーブル収容部を有し、
前記ドライバアッセンブリーとステープノレ収容部の相互の対向面の一方にピンを設 け、他方の面に位置決め孔を設け、ピンを位置決め孔へ嵌合させる請求項 1記載の 電動ステープラ。
PCT/JP2006/319791 2005-10-04 2006-10-03 電動ステープラ WO2007040226A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/089,168 US7784661B2 (en) 2005-10-04 2006-10-03 Electric stapler
CN2006800371289A CN101282827B (zh) 2005-10-04 2006-10-03 电动订书机
CA002624798A CA2624798A1 (en) 2005-10-04 2006-10-03 Electric stapler
EP06811131A EP1932638B1 (en) 2005-10-04 2006-10-03 Electric stapler

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005-291481 2005-10-04
JP2005-291483 2005-10-04
JP2005291481A JP4810952B2 (ja) 2005-10-04 2005-10-04 電動ステープラ
JP2005291483A JP4852956B2 (ja) 2005-10-04 2005-10-04 電動ステープラ
JP2005306436A JP4844082B2 (ja) 2005-10-20 2005-10-20 電動ステープラ
JP2005-306436 2005-10-20
JP2005-307283 2005-10-21
JP2005307283A JP4844083B2 (ja) 2005-10-21 2005-10-21 電動ステープラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2007040226A1 true WO2007040226A1 (ja) 2007-04-12

Family

ID=37906267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2006/319791 WO2007040226A1 (ja) 2005-10-04 2006-10-03 電動ステープラ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7784661B2 (ja)
EP (1) EP1932638B1 (ja)
CA (1) CA2624798A1 (ja)
WO (1) WO2007040226A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013013953A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Max Co Ltd ステープラ

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4985727B2 (ja) * 2009-08-24 2012-07-25 マックス株式会社 電動ステープラにおける用紙クランプ機構
DE112012003800T5 (de) * 2011-09-13 2014-06-12 lsaberg Rapid AB Vorrichtung zur Kompensation der Bündeldicke in einem Hefter
JP5772490B2 (ja) 2011-10-20 2015-09-02 マックス株式会社 電動ステープラ
CN103568623B (zh) * 2013-10-31 2015-08-26 淮南市耀华威达机械制造有限公司 一种用于装订ω形钉的装订机械执行机构
CN107264106B (zh) * 2017-08-11 2018-12-07 金可欣 一种全自动订书器

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002046083A (ja) 2000-08-02 2002-02-12 Max Co Ltd 電動ステープラ
JP3518217B2 (ja) * 1996-12-27 2004-04-12 マックス株式会社 電動ステープラのステープル支持装置
JP3533907B2 (ja) * 1997-10-28 2004-06-07 マックス株式会社 電動ステープラのテーブル駆動装置
JP3533915B2 (ja) * 1997-11-18 2004-06-07 マックス株式会社 電動ステープラのクリンチ装置
JP2005022079A (ja) 2004-09-06 2005-01-27 Max Co Ltd 電動ステープラ
JP2005035151A (ja) 2003-07-14 2005-02-10 Max Co Ltd 電動ステープラーのステープル供給機構

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4588121A (en) * 1983-06-23 1986-05-13 Swingline, Inc. Belt cartridge for staple forming and driving machine and method
US4623082A (en) * 1985-05-14 1986-11-18 Max Co. Ltd. Electronic stapler
GB9005114D0 (en) * 1990-03-07 1990-05-02 Xerox Corp Apparatus for forming and driving staples
US5346114A (en) * 1990-09-14 1994-09-13 Max Co., Ltd. Electric stapler with unmovably fixed magazine
DE69727761T2 (de) 1996-10-23 2004-08-05 Max Co. Ltd. Elektrischer Heftapparat
EP0893276B1 (en) * 1997-07-22 2002-05-08 Max Co., Ltd. Clip device
DE69927437T2 (de) * 1998-07-03 2006-07-13 Max Co. Ltd. Motorisch angetriebenes Klammergerät
US6474633B1 (en) * 1999-10-04 2002-11-05 Canon Kabushiki Kaisha Stapler with interchangeable cartridges
US6634536B2 (en) * 1999-12-28 2003-10-21 Max Co., Ltd. Electric stapler
JP2001347472A (ja) * 2000-06-05 2001-12-18 Nisca Corp ステープラ装置
JP2002066953A (ja) * 2000-09-01 2002-03-05 Nisca Corp ステープラ装置
JP4419335B2 (ja) * 2001-03-12 2010-02-24 マックス株式会社 ステープルカートリッジシステム
JP2002355804A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Nisca Corp ステープル装置
TW561088B (en) * 2001-08-09 2003-11-11 Max Co Ltd Driver unit and electric stapler
JP4784020B2 (ja) * 2001-08-23 2011-09-28 マックス株式会社 電動ホッチキスにおけるステープルの検出機構
KR100777471B1 (ko) * 2001-08-23 2007-11-19 마크스 가부시기가이샤 전동호치키스에서의 스테이플 카트리지
JP4117457B2 (ja) * 2002-06-24 2008-07-16 マックス株式会社 電動ホッチキスにおけるテーブルのロック機構
WO2004069487A1 (ja) * 2003-02-07 2004-08-19 Max Kabushiki Kaisha ステープル用リフィル、ステープラ及びカートリッジ
JP4239732B2 (ja) * 2003-07-07 2009-03-18 マックス株式会社 電動ステープラーの駆動機構
JP2005053043A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Max Co Ltd ステープル脚の折り曲げ機構
JP2005351151A (ja) 2004-06-09 2005-12-22 Maruka Seiki Kk 電磁式ポンプ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3518217B2 (ja) * 1996-12-27 2004-04-12 マックス株式会社 電動ステープラのステープル支持装置
JP3533907B2 (ja) * 1997-10-28 2004-06-07 マックス株式会社 電動ステープラのテーブル駆動装置
JP3533915B2 (ja) * 1997-11-18 2004-06-07 マックス株式会社 電動ステープラのクリンチ装置
JP2002046083A (ja) 2000-08-02 2002-02-12 Max Co Ltd 電動ステープラ
JP2005035151A (ja) 2003-07-14 2005-02-10 Max Co Ltd 電動ステープラーのステープル供給機構
JP2005022079A (ja) 2004-09-06 2005-01-27 Max Co Ltd 電動ステープラ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP1932638A4

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013013953A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Max Co Ltd ステープラ

Also Published As

Publication number Publication date
US7784661B2 (en) 2010-08-31
EP1932638A4 (en) 2010-10-20
US20090230165A1 (en) 2009-09-17
EP1932638A1 (en) 2008-06-18
CA2624798A1 (en) 2007-04-12
EP1932638B1 (en) 2012-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2196288B1 (en) Staple Refill, Stapler
US7222766B2 (en) Electric stapler
WO2007040226A1 (ja) 電動ステープラ
US20180361614A1 (en) Refill
EP2311614B1 (en) Refill case and staple cartridge
JP4810952B2 (ja) 電動ステープラ
US8360291B2 (en) Staple cartridge
US7014084B2 (en) Stapling apparatus with interconnected feeding and clinching
EP1595662B1 (en) Stapler
US9687996B2 (en) Refill
US20130092577A1 (en) Refill
JP4852956B2 (ja) 電動ステープラ
JP4844083B2 (ja) 電動ステープラ
EP2181817B1 (en) Staple cartridge
US9604386B2 (en) Refill
JP4844082B2 (ja) 電動ステープラ
JP2005014416A (ja) 電動ステープラーのステープル供給機構
JPH09193044A (ja) 電動ホッチキス

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 200680037128.9

Country of ref document: CN

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application
ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2624798

Country of ref document: CA

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 12089168

Country of ref document: US

Ref document number: 2006811131

Country of ref document: EP

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE