JP2005351151A - 電磁式ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁式ポンプの小型化を図るのに有効な技術を提供する。
【解決手段】 電磁式ポンプにおいて、電磁石120,130の電磁石コア122,132は、電磁コイル124,134の電磁ポンプ下方側領域において互いに当接するとともに、電磁コイル124,134の電磁ポンプ上方側領域において互いに当接しないように構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電磁式ポンプの構築技術に関するものである。
従来、空気等の流体を吸入して圧縮し高圧化して吐出する電磁式ポンプの構成が公知である(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の電磁式ポンプでは、電磁石コアに取り付けられた電磁コイル(励磁コイル)による極性変化に伴い振動子が往復運動し、この振動子に連結されたダイアフラムを振幅動作させ弾性変化させることによって、当該ダイアフラムにより区画される圧縮室の容積変化が発生する。これにより、圧縮室内への空気の吸入、および吸入した空気の圧縮、吐出という動作が連続的に繰り返されるようになっている。
ところで、特許文献1には、ダイアフラムに取り付けられる固定プレートの小型化によって電磁式ポンプの小型化を図ろうとする技術の開示はあるが、このような電磁式ポンプは、固定プレートを含む多数の構成パーツによって構成されており、当該電磁式ポンプにおいては、各構成パーツの合理的な構造を勘案したうえで小型化を図る要請が高い。
特開平9−317650号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電磁式ポンプの小型化を図るのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。
なお、本発明は、各種の流体を吸入・圧縮して高圧化し、所定の圧力、流量の流体を所望の供給先へと吐出する電磁式ポンプ等に適用され得る。電磁式ポンプの具体例としては、曝気式浄化槽の曝気用エア供給用、養魚の酸素補給用、泡風呂等のエア噴気用などの電磁式ポンプがある。
(本発明の第1発明)
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの電磁式ポンプである。請求項1に記載のこの電磁式ポンプは、ダイアフラム、振動子、電磁コイル、電磁石コアを少なくとも備える。
本発明のダイアフラムは、流体の圧縮室を区画するとともに当該圧縮室における流体の吸入動作及び吐出動作を行うように弾性変形可能な機能を有するダイアフラム(diaphragm)である。弾性変形が可能な構成のダイアフラムを利用し、このダイアフラムで区画される圧縮室の容積を変化させることによって流体の吸入動作及び吐出動作を行う。典型的には、板状の弾性材料(ゴム材料、樹脂材料など)によって本発明のダイアフラムが構成される。なお、本発明においてダイアフラムを介して圧縮される「流体」には、空気をはじめとする気体、水をはじめとする液体など、各種の圧縮性流体が包含される。
本発明の振動子は、前記構成のダイアフラムに連結され当該ダイアフラムを吸入動作方向及び吐出動作方向へと駆動可能な機能を有する振動子である。この振動子には、本発明の電磁コイル及び電磁石コアを介してダイアフラム駆動用の磁力が付与される。これにより、振動子は、ダイアフラムを吸入動作方向及び吐出動作方向へと駆動させるように直線的に往復動作する。
なお、本発明では、振動子とダイアフラムとの連結に関し、振動子がダイアフラム以外の部材を介して当該ダイアフラムに間接的に固定される態様、あるいはダイアフラムに直接的に固定される態様を包含する。
本発明の電磁コイルは、当該電磁コイルに連接する電磁石コアとともに電磁石を構成する。典型的には、交流電源から電磁コイルに電力が供給されることによって電磁石コアに磁力が発生し、これにより振動子が往復動作する。本発明では、振動子の両側に一対の電磁コイルを対向状に配置する構成や、振動子の一方の側部のみに電磁コイルを配置する構成を用いることができる。
本発明の電磁石コアは、その両端部が互いに対向するように延在する長尺状に構成され、当該両端部のうちの少なくとも一端部を電磁コイルの挿入孔に挿設した状態で、当該両端部の間に振動子を介在させるとともに、一端部と他端部との間で、電磁コイルの電磁ポンプ下方側領域と電磁ポンプ上方側領域のいずれか一方の領域に連続状に延在する電磁石コア延在部を形成し、他方の領域に、空間部を形成するように構成される。電磁コイルの電磁ポンプ下方側領域に電磁石コア延在部が形成される場合には、電磁ポンプ上方側領域に空間部が形成され、反対に電磁コイルの電磁ポンプ上方側領域に電磁石コア延在部が形成される場合には、電磁ポンプ下方側領域に空間部が形成されることとなる。電磁石コア延在部は、電磁コイルの電磁ポンプ下方側領域または電磁ポンプ上方側領域において切れ目のない一体状の延在部分によって連続状に構成されてもよいし、あるいは複数の延在部分が互いに当接することによって連続状に構成されてもよい。空間部は、電磁石コアが電磁ポンプ下方側領域または電磁ポンプ上方側領域において延在しない、もしくは延在はするが互いに当接しない構成によって形成される。
請求項1に記載の電磁式ポンプのこのような構成によれば、電磁石コアが空間部を形成することで、空間部の大きさに対応した分、電磁石コアを小型化及び軽量化することが可能となる。結果として、電磁式ポンプ全体の小型化及び軽量化が図られる。また、電磁ポンプ下方側領域または電磁ポンプ上方側領域に形成される空間部は、電気配線等の配置スペースや、電磁コイルから発生する上向き流れの熱を排出するための排熱スペースとして効果的に用いられる。一方で、本発明の電磁石コアは、一端部と他端部との間で連続状に延在する電磁石コア延在部によって効率的な磁気経路が維持されることとなり、消費電力を抑えることが可能となる。
(本発明の第2発明)
前記課題を解決する本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの電磁式ポンプである。請求項2に記載のこの電磁式ポンプでは、請求項1に記載の電磁石コアは、一端部側を構成する第1構成コア部と、他端部側を構成する第2構成コア部とを備え、これら第1構成コア部及び第2構成コア部が、電磁コイルの電磁ポンプ下方側領域と電磁ポンプ上方側領域のいずれか一方の領域において互いに当接するように構成される。また、この電磁石コアは、第1構成コア部及び第2構成コア部が金属フレームを介して互いに接続されており、その金属フレームとの接続によって当該電磁式ポンプのポンプフレームの一部を構成するようになっている。すなわち、本発明の電磁石コアは、電磁式ポンプのポンプフレームとして兼用化され、これにより電磁石コアの分だけポンプフレームの占める領域を減らすことが可能となる。
請求項2に記載の電磁式ポンプのこのような構成によれば、ポンプフレームの占める領域を減らすことによって電磁式ポンプ全体の小型化及び軽量化を図ることができるうえに、電磁石コアは、本来の機能である磁気経路を形成する機能に加え、ポンプフレームの一部を形成する機能を有するため合理的である。
(本発明の第3発明)
前記課題を解決する本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの電磁式ポンプである。請求項3に記載のこの電磁式ポンプでは、請求項2に記載の電磁石コアは、第1構成コア部及び第2構成コア部が互いに分離可能な状態で当接する構成になっている。そして、第1構成コア部及び第2構成コア部の各々は、電磁式ポンプの側面視につき電磁ポンプ上下方向であって振動子の往復動作方向と交差する方向に延在する鋼板を、当該往復動作方向に複数積層させることによって全体としてC字形状またはコ字形状を形成する。なお、本明細書でいう「C字形状」または「コ字形状」の電磁石コアとは、当該電磁石コアの全部または一部が「C字形状」または「コ字形状」の部位を少なくとも有していれば足りる。
請求項3に記載の電磁式ポンプのこのような構成によれば、第1構成コア部や第2構成コア部を構成する各鋼板の延在方向の大きさを拡張ないし縮小することによって、振動子に付与される磁気力を可変とすることが可能となる。従って、各鋼板の延在方向の大きさを拡張させることによって当該鋼板の積層数を減らすことが可能となり、これにより鋼板の積層精度を向上させることができる。
以上のように、本発明の電磁式ポンプによれば、特に電磁石コアの構成に関し、電磁コイルの電磁ポンプ下方側領域と電磁ポンプ上方側領域のいずれか一方の領域に一端部と他端部との間で連続状に延在する電磁石コア延在部を形成し、他方の領域に空間部を形成する構成によって、電磁石コアの小型化及び軽量化を図り、ひいては電磁式ポンプ全体の小型化及び軽量化を図ることが可能とされる。
以下に、本発明における「電磁式ポンプ」の一実施の形態である電磁式ポンプ100の構成等を図面に基づいて説明する。この電磁式ポンプ100は、流体としての空気を吸入し、圧縮して高圧化し、吐出する機能を有し、いわゆる「電磁式ダイアフラム(diaphragm)」と称呼されるタイプのポンプを構成する。この電磁式ポンプ100は、吐出する空気の風量や圧力によっては、電磁式ダイアフラムブロワ、電磁式ダイアフラムコンプレッサーとも称呼される。この電磁式ポンプ100は、典型的には、曝気式浄化槽の曝気用エア供給用、養魚の酸素補給用、泡風呂等のエア噴気用として用いられる。
図1には、本発明の電磁式ポンプの一実施の形態である電磁式ポンプ100の平面図であって、その主要部分の断面構造が示される。
図1に示すように、電磁式ポンプ100はそのケーシング101内に、ポンプ機構部110を収容する。このポンプ機構部110は、防振手段(防振ゴムなど)を介してポンプ基台プレート(図示省略)上に配置される。
ポンプ機構部110は、板状の電磁石ケース板111を2片備え、これら電磁石ケース板111を図1中の左右に互いに対向状に配置することによって電磁石ケースが形成される。当該電磁石ケースによって区画される領域内には、図1中の上下に互いに対向状に配置された一対の電磁石(ソレノイド)120,130と、この一対の電磁石120,130の対向面の間に介在する振動子140が挿着されている。電磁石120,130の電磁石コア122,132は、2片の電磁石ケース板111の各挟持片111aによって両側(図1中の左右)から挟持された状態で、取付けボルト125によって当該電磁石ケース板111に取付け固定されている。また、各電磁石ケース板111の外側面には、ダイアフラム機構部150,150を介して弁ケース体112,112が配置されている。なお、電磁石ケース板111は、典型的には鉄材料(金属材料)によって構成され、電磁石120,130に接続されることによって当該電磁石120,130による磁気経路の一部を形成する。この電磁石ケース板111が、本発明における「金属フレーム」に対応している。
電磁石120,130は、各々電磁コイル(励磁コイル)124,134が巻かれた電磁石ボビン123,133と、当該電磁コイル124,134に連接する電磁石コア122,132を備えている。この電磁コイル124,134が、本発明における「電磁コイル」に対応しており、電磁石コア122及び電磁石コア132によって、本発明における「電磁石コア」が構成される。なお、詳細については後述するが、電磁石コア122,132は、その第1延在部122a,132aが電磁コイル124,134に挿入されることによって、当該電磁コイル124,134を保持するように構成されている。電磁石120,130の電磁コイル124,134には交流電源(図示省略)が接続され、交流電源の周波数と同一回数の磁極の変化(極性変化)が生じるようになっている。この電磁石120,130は、電磁石コア122,132において振動子140に対しダイアフラム機構部150,150駆動用の磁力を付与する機能を有する。
振動子140は、その両端に連結用シャフト141,141を備えており、各連結用シャフト141によって固定されたダイアフラム機構部150を介して、一対の電磁石120,130の対向面の間隙に、これら電磁石120,130と接触しないように装着されている。この振動子140には、その振動子本体に極性の異なる永久磁石(N極及びS極)が埋設されており、一対の電磁石120,130の極性変化に伴い、当該振動子140が図1中の矢印10方向ないし矢印12方向へ往復動作(振動)する構成になっている。この振動子140が、本発明における「振動子」に対応している。
各ダイアフラム機構部150は、振動子140の延在方向と直交する方向に延在する円盤状のダイアフラム152を備え、このダイアフラム152の外周縁が本体部151に止着されている。このダイアフラム152は、空気の吸入動作及び吐出動作を行うように弾性変形可能なゴム材料によって形成されている。このダイアフラム152が、本発明における「ダイアフラム」に対応している。また、このダイアフラム152は、その両面が2つの円盤状のセンタープレート、すなわち、電磁石120,130側の第1センタープレート153と、弁ケース体112側の第2センタープレート154とによって挟持され、第1センタープレート153及び第2センタープレート154は振動子140の連結用シャフト141に固定されている。従って、ダイアフラム152は、第1センタープレート153及び第2センタープレート154によって挟持された状態で、実質的(間接的)に振動子140に連結される。
各弁ケース体112には、吸入室113、吐出室114、圧縮室115が形成される。各弁ケース体112において、吸入室113と圧縮室115とを区画する区画壁112aには吸入弁116が設けられ、吐出室114と圧縮室115とを区画する区画壁112bには吐出弁117が設けられている。圧縮室115は、ダイアフラム152によって区画される空気の圧縮領域であり、本発明における「圧縮室」に対応している。
吸入弁116は、弾性を有するゴム材料によって構成され、区画壁112aに形成された連通孔を開放ないし閉鎖する吸入用の弁体(吸入弁機構)を有する。同様に、吐出弁117は、弾性を有するゴム材料によって構成され、区画壁112bに形成された連通孔を開放ないし閉鎖する吐出用の弁体(吐出弁機構)を有する。吸入弁116の弁体が開放された状態では、吸入室113と圧縮室115とが連通される一方、当該弁体が閉鎖された状態では、吸入室113と圧縮室115との連通が阻止される。吐出弁117の弁体が開放された状態では、吐出室114と圧縮室115とが連通される一方、当該弁体が閉鎖された状態では、吐出室114と圧縮室115との連通が阻止される。
ここで、図2には図1中の電磁石120,130のA−A線断面における構造が示され、図3には図2中の電磁石120を矢印B方向からみた様子が示される。
図2に示すように、電磁石ボビン123,133の電磁コイル124,134は、振動子140の両側(図2中の左右)に、所定の隙間をもって互いに対向状に配置される。
一方、電磁石コア122,132は、2つの電磁石コア122及び電磁石コア132が互いに分離可能であるとともに、装着状態ではこれら2つの電磁石コアが下方側の端部において互いに当接することによって一体状に構成される。これら2つの電磁石コア122及び電磁石コア132によって一体状に構成される電磁石コアは、その両端部が互いに対向するように延在する長尺状に構成され、当該両端部の間に振動子140が介在させる構成であるとともに、電磁石コア全体としての側面視が「C字形状」を形成する。また、電磁石コア122,132は、各々、第1延在部122a,132a、第2延在部122b,132b及び第3延在部122c,132cを備え、各電磁石コアの側面視が「C字形状」または「コ字形状」を形成する。
ここで、図3に示す電磁石コア122は、図2に示すような平面視が「C字形状」または「コ字形状」の珪素鋼板を、電磁ポンプ上下方向であって振動子140の往復動作方向と交差する方向に延在させ、当該往復動作方向(図3中の左右方向)に複数積層させた積層構造であり、全体としてブロック状となるように構成されている。この珪素鋼板が、本発明における「鋼板」に対応している。
図4には、振動子140の往復動作方向、電磁石コア122における珪素鋼板の延在方向、及び当該珪素鋼板の積層方向の関係が示される。
図4に示すように、本実施の形態では、振動子140の往復動作方向(図4中の左右方向)は、電磁石コア122における珪素鋼板の延在方向と直交する一方、電磁石コア122における珪素鋼板の積層方向に合致するように構成されている。本実施の形態では、縦長状に形成された電磁石ボビン(図3中の電磁石ボビン123)の短片部が、電磁石コア122における積層方向に対応している。
なお、特に図示しないものの、図2に示す電磁石コア132も図3及び図4に示す電磁石コア122と同様の積層構造を有する。
図2に戻って、電磁石コア122,132の第1延在部122a,132aは、電磁コイル124,134に形成された挿入孔124a,134aに挿設された状態で水平方向(図中の左右方向)に延在する部位である。また、第2延在部122b,132bは、電磁石ボビン123,133の側方において垂直方向(図中の上下方向)に延在する部位である。また、第3延在部122c,132cは、電磁石ボビン123,133の電磁ポンプ下方側において水平方向(図中の左右方向)に延在する部位である。第2延在部122b,132b及び第3延在部122c,132cは、電磁コイル124,134の外部において第1延在部122a,132aに連接する部位である。
ここで、本実施の形態の電磁石コア122の第1延在部122aが、本発明における一端部を構成し、電磁石コア132の第1延在部132aが、本発明における他端部を構成する。また、本実施の形態の電磁石コア122が、本発明における「一端部側を構成する第1構成コア部」に対応しており、電磁石コア132が、本発明における「他端部側を構成する第2構成コア部」に対応している。
なお、本実施の形態では、電磁石コア122,132は、電磁コイル124,134の電磁ポンプ下方側領域において、第3延在部122c,132cが連続状に延在するとともに、これら第3延在部122c及び第3延在部132cが互いに突き当たる(当接する)構造になっている。これら第3延在部122c及び第3延在部132cによって、本発明における「電磁石コア延在部」が構成される。このように電磁石コア122と電磁石コア132が互いに突き当たる突き当て構造を用いることによって、電磁石120,130による効率的な磁気経路が維持されることとなり、突き当て構造を有していないタイプの電磁石に比して消費電力が抑えられる。
前述のように、電磁石120,130は、電磁石コア122,132の第2延在部122b,132bが、金属フレームである電磁石ケース板111の挟持片111aによって挟持された状態で電磁石ケース板111に対し保持される。このとき、電磁石ケース板111と一体状に構成される電磁石コア122,132は、本来の機能である磁気経路を形成する機能に加え、ポンプ機構部110のポンプフレームの一部を形成する機能を有することとなり、ポンプフレームとして兼用化される。
また、このとき各電磁石ケース板111の上側及び下側は開放された構成になっている。具体的には、図2及び図3に示すように、電磁石120,130の電磁ポンプ上方側領域に上部空間領域118が形成され、電磁石120,130の電磁ポンプ下方側領域に下部空間領域119が形成されることとなり、電磁石120,130の上方及び下方が電磁石ケース板111によって遮へいされないようになっている。電磁石コア122,132は、下部空間領域119において連続状に延在する一方、上部空間領域118において空間部を形成し延在しない構成になっている。この上部空間領域118が、本発明における「空間部」に対応している。
本実施の形態のこのような構成によれば、電磁石120,130の電磁コイル124,134から発生した熱は、上部空間領域118において電磁石コア122,132及び電磁石ケース板111によって遮へいされることがなく、また下部空間領域119において電磁石ケース板111によって遮へいされることがない。従って、電磁コイル124,134から発生した熱は、上部空間領域118及び下部空間領域119を通じて排出されることとなり空冷効果が高まることとなる。このような作用効果は、少なくとも、電磁石コア122,132の各々を、全体として側面視が「C字形状」または「コ字形状」となるように構成し、また電磁石コア122の第3延在部122cと電磁石コア132の第3延在部132cとが互いに突き当たるように構成することによって得られる。
また、本実施の形態によれば、電磁石120,130のポンプ上方側及びポンプ下方側を電磁石ケース板111によって囲まない構成、更には電磁石コア122,132をポンプフレームとして兼用化する構成によって、電磁石コア122,132の分だけ電磁石ケース板111自体を小型化及び軽量化することができる。一方、電磁石コア122,132は、上部空間領域118において延在しない構成であるため、当該上部空間領域118に電磁石コアが延在する構成に比して、電磁石コアの小型化及び軽量化が可能となる。かくして、電磁石ケース板111に加えて電磁石コア122,132の小型化及び軽量化をも図ることができ、ひいては電磁式ポンプ100全体の小型化及び軽量化が図られることとなる。
また、本実施の形態によれば、電磁石120,130の上方に位置する上部空間領域118を、電気配線等の配置スペースや、電磁コイル124,134から発生する上向き流れの熱を排出するための排熱スペースとして有効利用することが可能である。
また、本実施の形態によれば、電磁石コア122,132は、2片の電磁石ケース板111の各挟持片111aによって挟持された状態で、取付けボルト125によって当該電磁石ケース板111に取付け固定される構成であるため、電磁石ケース板111による電磁石ケースの形成と、電磁石コア122,132の固定をあわせ行うことができ、組み付け工数を減らすことが可能となる。
次に、上記構成の電磁式ポンプ100の動作を、図1、図5及び図6を参照しつつ説明する。
図1において、交流電源に接続された電磁石120,130の極性変化に伴い振動子140は、交流電源と同じ周波数で図1中の矢印10及び矢印12方向に往復動作する。この振動子140の往復動作に同期して当該振動子140の両端側に配置されたダイアフラム152,152は、その外周部分が本体部151側に固定された状態で、その中央部が振動子140のストロークと同じ変位量で往復動作方向に関し弾性変形する。
ここで、図5には、本実施の形態の電磁式ポンプ100において振動子140が矢印10方向に動作した場合の様子が模式的に示される。
図5に示すように、振動子140の矢印10方向への動作によって図中右側のダイアフラム152が図中の矢印10方向に弾性変形した場合、図中右側の圧縮室115が負圧になり、右側の吸入弁116が開放されて、吸入空気が右側の吸入室113から右側の圧縮室115へと吸入される(吸入動作)。また、振動子140の矢印10方向への動作によって図中左側のダイアフラム152が矢印10方向に弾性変形した場合、図中左側の圧縮室115は圧縮され正圧になり、左側の吐出弁117が開放されて、吐出空気が左側の圧縮室115から左側の吐出室114へと吐出される(吐出動作)。
一方、図6には、本実施の形態の電磁式ポンプ100において振動子140が矢印12方向に動作した場合の様子が模式的に示される。
図6に示すように、振動子140の矢印12方向への動作によって図中左側のダイアフラム152が矢印12方向に弾性変形した場合、図中左側の圧縮室115が負圧になり、左側の吸入弁116が開放されて、吸入空気が左側の吸入室113から左側の圧縮室115へと吸入される(吸入動作)。また、振動子140の矢印12方向への動作によって図中右側のダイアフラム152が矢印12方向に弾性変形した場合、図中右側の圧縮室115は圧縮され正圧になり、右側の吐出弁117が開放されて、吐出空気が右側の圧縮室115から右側の吐出室114へと吐出される(吐出動作)。
図5及び図6を用いて説明したように、一対のダイアフラム152,152による上記の吸入動作及び吐出動作が交互に連続的に行われることによって、吸入室113から吸入弁116を介して圧縮室115へ吸入され、圧縮室115において圧縮され高圧化された空気は、吐出弁117を介して吐出室114へ送られ、所定の圧力及び流量の空気が所望の供給先(浄化槽等)へ連続的に供給されることとなる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、分離可能な2つの電磁石コア122及び電磁石コア132を突き合わせて一体状に構成する場合について記載したが、本発明では、2つの電磁石コア122及び電磁石コア132を1つの電磁石コアによって一体状に構成することもできる。このような電磁石コアは、例えば、電磁石コア122を構成する珪素鋼板と電磁石コア132を構成する珪素鋼板とを合わせた大きさの珪素鋼板を、電磁ポンプ上下方向であって振動子140の往復動作方向と交差する方向に延在させ、当該往復動作方向に複数積層させることによって形成することができる。2つの電磁石コア122及び電磁石コア132を1つの電磁石コアによって一体状に構成するこのような構成は、電磁石コアの突き合わせを必要としないため、組み立てが容易であり、また振動子140が介在する両端部の間の間隔を一定にすることが可能となる。
また、上記実施の形態では、電磁石コア122,132は、下部空間領域119において連続状に延在する一方、上部空間領域118において空間部を形成する場合について記載したが、本発明では、電磁石コアが上部空間領域118において連続状に延在する一方、下部空間領域119において空間部を形成するように構成することもできる。
また、上記実施の形態では、左右一対の電磁石ボビン123,133を設ける場合について記載したが、本発明では、必要に応じて片方の電磁石ボビンを省略することもできる。この場合、左右一対の電磁石ボビン123,133のうち、例えば電磁石ボビン133を省略し、電磁石コア122の第1延在部122aは電磁コイル124の挿入孔124aに挿設されるが、電磁石コア132の第1延在部132aは電磁コイルに挿設されないような構成を用いることができる。このような構成によれば、左右一対の電磁石ボビンを設ける場合に比して、電磁石ボビン同士の結線が不要であり、組み立て性の向上を図るのに有効であるうえ、ボビン抜けやリード線切れ等の不具合が発生する可能性を抑えることが可能となる。
また、上記実施の形態では、全体として側面視が「C字形状」または「コ字形状」の電磁石コア122,132について記載したが、本発明では、電磁石コアの全部または一部が「C字形状」ないし「コ字形状」の部位を少なくとも有していれば足り、例えば「C字形状」または「コ字形状」の電磁石コア122,132に別の延在部が付加された構成の電磁石コアを用いることができる。
また、上記実施の形態では、電磁石コア122,132が電磁式ポンプ100のポンプフレームとして兼用化される場合について記載したが、本発明では、電磁石コア122,132は、電磁式ポンプ100のポンプフレームと独立して構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、電磁石ケース板111を鉄材料によって構成する場合について記載したが、本発明では、この電磁石ケース板111を、鉄材料以外の金属材料や、樹脂材料によって構成することもできる。
また、上記実施の形態では、複数の鋼板を積層させた構成の電磁石コア122,132について記載したが、本発明では、必要に応じて塊状の構成の電磁石コアを用いることもできる。
また、上記実施の形態では、振動子130の両端部にダイアフラム152を配置した構成の電磁式ポンプ100について記載したが、振動子130の一端部にのみダイアフラム152が配置された構成の電磁式ポンプに対し本発明を適用することもできる。
また、上記実施の形態では、流体として空気を吸入し、圧縮して高圧化し、吐出する電磁式ポンプ100について記載したが、本発明を空気以外の気体や液体を扱う電磁式ポンプの構成に適用することもできる。
本発明の電磁式ポンプの一実施の形態である電磁式ポンプ100の平面図であって、その主要部分の断面構造を示す図である。 図1中の電磁石120,130のA−A線断面における構造を示す図である。 図2中の電磁石120を矢印B方向からみた様子を示す図である。 振動子140の往復動作方向、電磁石コア122における珪素鋼板の延在方向、及び当該珪素鋼板の積層方向の関係を示す図である。 本実施の形態の電磁式ポンプ100において振動子140が矢印10方向に動作した場合の様子を模式的に示す図である。 本実施の形態の電磁式ポンプ100において振動子140が矢印12方向に動作した場合の様子を模式的に示す図である。
符号の説明
100…電磁式ポンプ
101…ケーシング
110…ポンプ機構部
111…電磁石ケース板
111a…挟持片
112…弁ケース体
113…吸入室
114…吐出室
115…圧縮室
116…吸入弁
117…吐出弁
118…上部空間領域
119…下部空間領域
120,130…電磁石
122,132…電磁石コア
122a,132a…第1延在部
122b,132b…第2延在部
122c,132c…第3延在部
123,133…電磁石ボビン
124,134…電磁コイル
140…振動子
141…連結用シャフト
150…ダイアフラム機構部
151…本体部
152…ダイアフラム
153…第1センタープレート
154…第2センタープレート

Claims (3)

  1. 流体の圧縮室を区画するとともに、当該圧縮室における流体の吸入動作及び吐出動作を行うように弾性変形可能なダイアフラムと、
    前記ダイアフラムに連結され、当該ダイアフラムを吸入動作方向及び吐出動作方向へと駆動するように往復動作可能な振動子と、
    前記振動子に対し駆動用の磁力を付与する電磁コイルと、
    前記電磁コイルに連接する電磁石コアと、
    を有する電磁式ポンプであって、
    前記電磁石コアは、その両端部が互いに対向するように延在する長尺状に構成され、当該両端部のうちの少なくとも一端部を前記電磁コイルの挿入孔に挿設した状態で、当該両端部の間に前記振動子を介在させるとともに、前記電磁コイルの電磁ポンプ下方側領域と電磁ポンプ上方側領域のいずれか一方の領域に連続状に延在する電磁石コア延在部を形成し、他方の領域に空間部を形成する構成であることを特徴とする電磁式ポンプ。
  2. 請求項1に記載の電磁式ポンプであって、
    前記電磁石コアは、一端部側を構成する第1構成コア部と、他端部側を構成する第2構成コア部とを備え、これら第1構成コア部及び第2構成コア部が金属フレームを介して互いに接続されており、その金属フレームとの接続によって当該電磁式ポンプのポンプフレームの一部を構成することを特徴とする電磁式ポンプ。
  3. 請求項2に記載の電磁式ポンプであって、
    前記電磁石コアは、前記第1構成コア部及び第2構成コア部が互いに分離可能な状態で当接する構成であり、
    前記第1構成コア部及び第2構成コア部の各々は、当該電磁式ポンプの側面視につき電磁ポンプ上下方向であって前記振動子の往復動作方向と交差する方向に延在する鋼板を、前記往復動作方向に複数積層させることによって全体としてC字形状またはコ字形状を形成する構成であることを特徴とする電磁式ポンプ。
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