JP3428854B2 - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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JP3428854B2
JP3428854B2 JP10293597A JP10293597A JP3428854B2 JP 3428854 B2 JP3428854 B2 JP 3428854B2 JP 10293597 A JP10293597 A JP 10293597A JP 10293597 A JP10293597 A JP 10293597A JP 3428854 B2 JP3428854 B2 JP 3428854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラム式の
電磁ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】交流電磁石への交流の供給により軸方向
に往復移動される振動子を備え、この振動子の端部に突
設された連結軸をダイヤフラムに連結し、前記振動子の
往復移動に伴うダイヤフラムの振幅動作により、このダ
イヤフラムで一側を仕切られたポンプ室での流体(気体
又は液体)の吸入・吐出しを行うダイヤフラム式の電磁
ポンプは広く知られている。
【0003】この種の電磁ポンプが備える交流電磁石の
鉄心には、一般に中央磁極とその両側に位置される側磁
極とを有したE型積層鉄心が使用され、この鉄心に対応
して振動子には短冊状をなす一対の永久磁石を有したも
のが使用されている。そして、振動子としては、図5
(A)(B)に示す磁石カバー型のものと、図6(A)
(B)に示す磁石露出型のものとが知られている。
【0004】図5(A)(B)に示された磁石カバー型
振動子1は、振動子本体をなす合成樹脂製のカバー2、
2間に、一対の永久磁石3を挟んで、かつ、接着剤4に
より接着止めして設けるとともに、長手方向両端部に夫
々ねじからなる連結軸5を挟んで、かつ、接着止めして
突設してなる。この種の振動子1の永久磁石3には、エ
ネルギー積が高く、したがって、ポンプの小形化を促進
できる希土類系の磁石材料が採用されている。
【0005】図6(A)(B)に示された磁石露出型振
動子11は、アルミニューム合金製又は合成樹脂製の振
動子本体12に設けた一対の磁石取付け孔12aの夫々
に永久磁石13を嵌合して図示しない接着剤により接着
止めするとともに、振動子本体12の長手方向両端部に
夫々ねじからなる連結軸14を突設してなる。この種の
振動子11の永久磁石13はその両側面、すなわち、磁
極面を露出して設けられるとともに、この磁石13には
機械的強度が大きいフェライト磁石が使用される。
【0006】前記のような振動子1、11の永久磁石
3、13はその厚み方向に着磁されている。一対の交流
電磁石は振動子を間に置いて向かい合うような位置関係
にある磁極が異極となるように励磁されるとともに、こ
れら磁極の極性は交流の半サイクル毎に入れ替わる。
【0007】そのため、供給される交流の半サイクル期
間での電磁石の励磁により、一方の永久磁石は、例えば
中央磁極との間で磁気的に吸引し合うととともに一方の
側磁極との間では磁気的に反発し合い、同時に、他方の
永久磁石は中央磁極との間で磁気的に反発し合うととも
に他方の側磁極との間では磁気的に吸引し合う。そし
て、次の交流の半サイクル期間での励磁により、前記一
方の永久磁石は、中央磁極との間で磁気的に反発し合う
ととともに前記一方の側磁極との間では磁気的に吸引し
合い、同時に、前記他方の永久磁石は中央磁極との間で
は磁気的に引き合うとともに、他方の側磁極との間では
磁気的に反発し合う。したがって、こうした磁気的作用
の繰り返しによって振動子がその軸方向に往復移動(振
動)され、それに伴ってポンプ作動が営まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した振動子1
1を備える電磁ポンプにおいて、その振動子11に使用
したフェライト磁石製永久磁石13のエネルギー積は、
希土類系磁石の約1/3であるので、図5に示した振動
子1と同じ磁気性能を持たすためには、図5の振動子1
が備える永久磁石3の約3倍の大きさのフェライト磁石
を用いる必要がある。それに伴い振動子11及び交流電
磁石も大形となるので、小形で高出力の電磁ポンプとす
るには不適当である。
【0009】これに対して図5に示した振動子1は電磁
ポンプの小形・高出力化に適する。しかし、永久磁石3
は合成樹脂製のカバー2で覆い隠されているから、この
カバー2の厚みに応じて永久磁石3の磁極面と交流電磁
石の磁極端面との間のギャップが大きくなる。そのた
め、電磁石と永久磁石3との間での磁気的な吸引・反発
作用が低下してしまい、ポンプ性能を向上させることが
難しいという問題がある。
【0010】しかも、永久磁石3に希土類系磁石を採用
することに伴い振動子1を小形にできる反面、この振動
子1全体の質量が小さくなるため次の問題がある。すな
わち、ポンプ性能には、磁気回路の設計と、ダイヤフラ
ムのばね定数と、振動子の質量とが大きく関与し、振動
子の質量以外の条件を一定とすれば、振動子の質量が大
きいほど最大圧力及び吐出される流体量が増えるもので
ある。しかし、振動子1の主部をなしている振動子本体
は合成樹脂製のカバー2であるので、その重量は軽く、
したがって、振動子1全体の質量が小さく、この点から
ポンプ性能を向上させることが難しかった。
【0011】なお、振動子本体は一対の永久磁石を取付
けるものであるため、磁束が漏れる鉄などの質量が大き
い磁性体材料で振動子本体を作ることは不可能である。
【0012】又、以上の点にかんがみて本発明者は、図
6に示された磁石露出形振動子11において、合成樹脂
より質量が重いアルミニューム合金で振動子本体12を
作るとともに、それに取付けられる永久磁石に希土類系
磁石を用いた振動子を試作して、それを組み込んだダイ
ヤフラム式電磁ポンプを開発して、このポンプの性能試
験を行った。この試験は、電源周波数が50HZと60
HZのもとで交流100Vを電磁石に印加して、風量、
消費電力、効率、及び最大圧力を測定ないしは計算した
ものである。その結果は、後述の表1に示されるよう
に、50HZ条件下では、風量31.8l/min、消
費電力27.1W、効率18.8%、最大圧力0.30
0kg/cmであり、又、60HZ条件下では、風量
31.0l/min、消費電力20.4W、効率24.
8%、最大圧力0.264kg/cmであり、これら
の結果は十分とは言い難いものである。
【0013】
【0014】又、磁石露出型振動子11が有するアルミ
ニューム合金製の振動子本体12は、永久磁石13を安
定して固定できるような所定厚み(4mm程度)の一枚
板からなるので、それに磁石取付け孔69を設ける場合
に、削り出しによる加工を余儀なくされており、加工コ
ストが掛かり、コスト高であるという問題がある。
【0015】したがって、本発明が解決しようとする
1の課題は、小形・高出力であって、かつ、ポンプ性能
を向上できるとともに、コストを低減できる電磁ポンプ
を得ることにある。
【0016】さらに、前記のように厚手の一枚板から振
動子本体12を構成するので、この本体12を得る上で
の材料使用量が多く、この点においてもコスト高である
という問題がある。又、磁石露出型振動子11はその永
久磁石13を露出させる構成である。そのため、機械的
強度が大きなフェライト磁石に代えてエネルギー積が大
きい希土類磁石を用いる場合には、次の問題がある。す
なわち、希土類磁石は強度的にはもろい性質を有してい
るから、これが振動子本体12の両面から突出する磁石
露出型振動子の構成においては、例えばポンプ組立て時
の取り扱い等において希土類磁石製の永久磁石がなにか
にぶつかるようなことがあると、たやすく永久磁石が損
傷する恐れがある。
【0017】したがって、本発明が解決しようとする
2の課題は、前記第1の課題を解決するにあたり、露出
された永久磁石の損傷を防止できる電磁ポンプを得るこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るために、請求項1の発明は、端部をダイヤフラムに連
結して交流電磁石の磁極端面と対向して配設され前記電
磁石への通電により軸方向に振動される磁石露出型振動
子が有する永久磁石を、希土類系の磁石材料出形成する
とともに、この磁石が取付けられた前記振動子の振動子
本体を、前記永久磁石の厚みより薄い真ちゅう板をプレ
ス加工した得た二枚の本体プレートを重ね合わせて形成
し、前記二枚の本体プレートに開けられた開口を合わせ
て前記磁石取付け孔が形成されているとともに、この磁
石取付け孔の孔縁に厚み方向外側に突出する互いに逆向
きのフランジが折り曲げられていて、前記磁石取付け孔
に前記永久磁石を接着固定したことを特徴としている。
【0019】この請求項1の発明においては、振動子に
磁石露出型のものを採用したから、露出する永久磁石の
磁極面と交流電磁石の磁極端面との間のギャップを増や
したり、ギャップを通る磁束を減衰させる部材が存在す
ることがなくなり、電磁石と永久磁石との間での磁気的
な吸引・反発作用を高めることができる。更に、永久磁
石が希土類系磁石材料製であり、そのエネルギー積が大
きいので、それに応じて電磁石と永久磁石との間での磁
気的な吸引・反発作用を高めることができる。その上、
この永久磁石が取付けられた振動子本体を真ちゅう製と
したから、振動子全体の質量を増やすことができる。
かも、二枚の本体プレートを合わせて振動子本体を形成
したから、夫々の本体プレートが薄肉となり、したがっ
て、これらプレートに対して加工が容易なプレス加工に
より磁石取付け孔を形成できる。その上、磁石取付け孔
の孔縁にフランジを折り曲げて設けたから、このフラン
ジにより永久磁石を安定して取付けることができるとと
もに、この磁石取付け部を得るために振動子本体に削り
出し加工をする必要がなくなり、加工が容易なプレス加
工で前記フランジを設けることができる。
【0020】
【0021】
【0022】前記第2の課題を解決するために、請求項
1に従属する請求項2の発明は、前記フランジの突出高
さ以下に前記磁極面を位置させて前記永久磁石を取付け
たものである。
【0023】この請求項2の発明においては、請求項1
に従属するから、請求項1の発明の作用に加えて次の作
用を有する。すなわち、フランジは、希土類系磁石材料
製の永久磁石の縁を覆うように設けられているので、こ
のポンプの組立て時の取り扱い等において、強度的にも
ろい永久磁石の縁が何かにぶつかることを防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。
【0025】図1及び図2中21は本体ケースであり、
これは主ケース22と一対の副ケース23a、23bと
を連結してなる。主ケース22は一対のケース部材22
a、22bを連結して形成されている。
【0026】一方のケース部材22aとこれに連結され
た一方の副ケース23aとの間にはダイヤフラム24の
周縁部が挟み込まれている。同様に、他方のケース部材
22bとこれに連結された他方の副ケース23bとの間
にはダイヤフラム25の周縁部が挟み込まれている。両
ダイヤフラム24、25はその中央部を両面から挟着す
るセンタープレート26、27を有している。
【0027】両ダイヤフラム24、25によって本体ケ
ース21内は、両ダイヤフラム24、25間の電磁石収
容室28と、一方のダイヤフラム24と一方の副ケース
23aとの間の第1のポンプ室29と、他方のダイヤフ
ラム25と他方の副ケース23bとの間の第2のポンプ
室30との三室に仕切られている。図2に示されるよう
に電磁石収容室28の下側にはケース部材22a、22
bの一部によって、電磁石収容室28とは仕切られた脈
動吸収用のタンク室31が形成されており、この室31
の壁面には吐出し口32が設けられている。なお、図2
中31aはタンク室31内に設けられた邪魔板であり、
吐出されようとする空気のうちの一部は邪魔板31aを
迂回して吐出し口32に向けて流動し得るようになって
いる。
【0028】図2に示されるように第1ポンプ室29側
の副ケース23aには、その外面との間に吸い込み室と
しての吸気室33を形成する第1カバー34と、同じく
副ケース23a外面との間に排出室としての排気室35
を形成する第2カバー36とが夫々取付けられている。
吸気室33はポンプの外部に連通する吸気口33aを有
し、排気室35の排気口35aはタンク室31に連通さ
れている。
【0029】これら両室33、35と第1ポンプ室29
との間を仕切っている副ケース23aには、吸気室33
と第1ポンプ室29との間を開閉する吸気弁37と、排
気室35と第1ポンプ室29との間を開閉する排気弁3
8とが取付けられている。吸気弁37は、吸気室33か
ら第1ポンプ室29に空気が流入するときのみ開いて、
それ以外は閉じ状態を維持するものであり、同様に排気
弁38はポンプ室29から排気室35に空気が流入する
時のみ開いて、それ以外は閉じ状態を維持するものであ
る。
【0030】第2ポンプ室30側の副ケース23bに
は、その外面との間に吸い込み室としての吸気室39を
形成する第1カバー40と、同じく副ケース23b外面
との間に排出室としての排気室41を形成する第2カバ
ー42とが夫々取付けられている。吸気室39はポンプ
の外部に連通する吸気口39aを有し、排気室41の排
気口41aはタンク室31に連通されている。
【0031】これら両室39、41と第2ポンプ室30
との間を仕切っている副ケース23bには、吸気室39
と第2ポンプ室30との間を開閉する吸気弁42と、排
気室41と第2ポンプ室30との間を開閉する排気弁4
3とが取付けられている。吸気弁42は、吸気室39か
ら第2ポンプ室30に空気が流入するときのみ開いて、
それ以外は閉じ状態を維持するものであり、同様に排気
弁42はポンプ室30から排気室41に空気が流入する
時のみ開いて、それ以外は閉じ状態を維持するものであ
る。
【0032】図1及び図2に示されるように前記電磁石
収容室28には、一対の交流電磁石45と、これら電磁
石45の励磁に従い前記ダイヤフラム24、25を伴っ
て軸方向に往復移動、言い換えれば、図1及び図2中左
右方向に振動する振動子46とが収容されている。
【0033】電磁石45は、中央磁極51と、この磁極
51の両側に夫々位置される一対の側磁極52とを一体
に有した積層構造のE型鉄心53に、コイルボビン54
を介して駆動コイル55を組合わせて形成されている。
駆動コイル55はコイルボビン54に巻き付けられ、コ
イルボビン54は中央磁極51に嵌合してE型鉄心53
に取付けられている。
【0034】図1に示されるように互いに平行な各磁極
51、52の先端は、圧潰されて中央磁極51と側磁極
52との間の溝に向けて突出するように張り出された部
分を有する磁極端面51a、52aをなしている。これ
らの磁極端面51a、52aは図2中2点鎖線で示され
るように垂直方向に延びているとともに、その張り出し
部分により、磁極端面51a、52aの面積が拡大され
て、後述の永久磁石との間での磁気的な吸引・反発作用
をより効果的に行えるようになっている。更に、中央磁
極51の磁極端面51の張り出し部分はコイルボビン5
4を押さえるストッパとして使用されて、このボビン5
4が中央磁極51から抜け出すことがないようにしてあ
る。
【0035】前記構成の一対の電磁石45は、その磁極
端面51a同志及び磁極端面52a同志が互いに向かい
合うような配置にして電磁石収容室28に収容されてい
る。これらの電磁石45は、ケース部材22a、22b
が有する側壁22a1、22b1間に夫々軽圧入するこ
とにより固定され、かつ、前記各側壁22a1、22b
1と側磁極52とを凹凸嵌合(図1に示す凹凸嵌合部5
6を参照)させることにより互いに位置決めされてい
る。
【0036】振動子46は前記一対の電磁石45間に配
設されるものであって、図1〜図4に示されるように質
量が大きな非磁性体材料からなる振動子本体61と、一
対の連結軸62と、一対の永久磁石63とを有してな
る。
【0037】振動子本体61は、略長方形状なして略同
じ大きさの二枚の本体プレート64、65を連結してな
る。二枚の本体プレート64、65は、質量が大きな非
磁性体材料である真ちゅう板をプレス加工して得たもの
であり、その板厚は永久磁石63の厚みよりも薄い。こ
れらプレート64、65は、図3及び図4に示されるよ
うに一方の本体プレート64には複数の連結突起66が
一体に突出されており、他方の本体プレート65には各
連結突起66に対応して複数の連結孔67が開けられて
いる。そして、各連結突起66を連結孔67に圧入しな
がら両本体プレート64、65を重ね合わせることによ
り、振動子本体61が形成されている。
【0038】両本体プレート64、65はその長手方向
両端部に夫々T字状の溝68aを有し、これらの溝68
aは振動子本体61の前記組立てにより合わさって連結
軸固定溝68を形成している。振動子本体61の長手方
向両端部の連結軸固定溝68には夫々連結軸62が取付
けられている。連結軸62には頭部を四角形に形成した
ねじが使用される。これらの連結軸62は、その頭部を
連結軸固定溝68に嵌着することにより、ねじ軸部を振
動子本体61の端面から突出させて振動子本体61に固
定されている。
【0039】振動子本体61は互いに平行な一対の磁石
取付け孔69を有している。これら取付け孔69は、両
連結軸52の軸心間をつなぐ直線、すなわち、振動子
の中心線A、言い換えれば、振動子46の後述の振幅
の方向に対して直角に交差する方向に設けてもよいが、
第1の実施の形態では振動子46の振幅動作を滑らかに
するために前記中心線Aに対して斜めに交差する方向に
設けられている。前記中心線Aは図2に示され、又、図
2中θは中心線Aに対する磁石取付け孔69のスキュー
角を示している。
【0040】磁石取付け孔69は、両本体プレート6
4、65に開けた長方形状の開口69aを、振動子本体
61の前記組立てにより合わせることにより形成されて
いる。磁石取付け孔69の長手方向に沿う開口縁には、
振動子本体61の厚み方向外側に突出するフランジ69
bが夫々折り曲げられている。
【0041】永久磁石63は、長方形状であって、磁石
取付け孔69に夫々嵌合して図示しない嫌気性接着剤等
を介して接着止めされている。したがって、一対の永久
磁石63も振動子本体61の中心線Aに対してスキュー
角θをもって互いに平行に傾斜されて設けられている。
図3に示されるように永久磁石63は、その厚み方向両
面の磁極面がフランジ69bの突出高さ以下となるよう
に取付けられ、この第1の実施の形態の場合にはフラン
ジ69bの先端縁が僅かに前記磁極面から突出されるよ
うになっている。
【0042】これら永久磁石63は、磁気特性が高い希
土類の磁石材料、例えばサマリウム・コバルト系磁石材
料が使用されるが、同様なネオジウム・鉄・ボロン系磁
石材料等を使用してもよい。永久磁石63はその厚み方
向に着磁されており、一面はN極であり、他面はS極と
なっている。そして、両方の永久磁石63は、一方の電
磁石45側の一面同志が互いに異極となるとともに、他
方の電磁石45側の他面同志が互いに異極となるように
振動子本体61に固定されている。
【0043】前記構成の振動子46は、図1に示される
ように一対の交流電磁石45間に配設され、その両端か
ら突出された連結軸62は、夫々左右一対のダイヤフラ
ム24、25に連結されている。この連結は、連結軸6
2をダイヤフラム24、25のセンタープレート26、
27の中心部を貫通させ、その貫通端部にワッシャ70
を嵌合してからナット71を螺合して締め付けることに
より実現されている。
【0044】このようにして左右のダイヤフラム24、
25にわたって支持された振動子46の永久磁石63と
電磁石45の磁極端面51a、52aとの関係は図2に
示されている。すなわち、永久磁石63は、既述のよう
に傾けられているから、磁石端面51a、52aに対し
て前記スキュー角θをもって振動子46の振動方向に傾
斜され、その一部が予め磁極端面51a、52aに対向
するようになっている。
【0045】前記構成のダイヤフラム式電磁ポンプは、
その一対の交流電磁石45の各駆動コイル55に交流を
半サイクルづつずらして印加することにより使用され
る。それにより、振動子46を間に置いて向かい合うよ
うな位置関係にある中央磁極51同志が互いに異極にな
るとともに、同様な位置関係にある側磁極52同志が互
いに異極となるように励磁されて、これら磁極51、5
2の極性が交流の半サイクル毎に入れ替わる。
【0046】そのため、供給される交流の半サイクル期
間での電磁石45の励磁により、振動子46の一方の永
久磁石63が、例えば中央磁極51の磁極端面51aと
の間で磁気的に吸引し合うととともに一方の側磁極52
の磁極端面52aとの間では磁気的に反発し合い、同時
に、他方の永久磁石63が、磁極端面51aとの間で磁
気的に吸引し合うとともに、他方の側磁極52の磁極端
面52aとの間で磁気的に吸引し合い、それにより、振
動子46は図1中右方向に移動される。そして、次の交
流の半サイクル期間での励磁により、振動子46の前記
一方の永久磁石63が、磁極端面51aとの間で磁気的
に反発し合うとともに前記一方の側磁極52の磁極端面
52aとの間では磁気的に吸引し合い、同時に、前記他
方の永久磁石63が、磁極端面51aとの間では磁気的
に吸引し合うとともに、前記他方の側磁極52の磁極端
面52aとの間では磁気的に反発し合い、それにより、
振動子46は図1中左方向に移動される。
【0047】こうした磁気的作用によって振動子46は
その軸方向にダイヤフラム24、25を伴って往復移動
され、すなわち、図1及び図2中左右方向に振動される
から、それに伴ってポンプ作動が営まれる。
【0048】このポンプ作動において、振動子46が右
方向に移動される時には、第1ポンプ室29の容積が大
きくなるので、排気弁38が閉じられるとともに吸気弁
37が開かれて、吸気室33から第1ポンプ室29に空
気が吸込まれる。そして、次に振動子46が左方向に移
動されるときには、第1ポンプ室29の容積が小さくな
るので、吸気弁37が閉じられるとともに排気弁38が
開かれて、第1ポンプ室29から排気室35に空気が圧
送され、この空気はタンク室31を経由して吐出し口3
2から外部に吐出される。同様に、前記のように振動子
46が右方向に移動された時には、第2ポンプ室30の
容積が小さくなるので、排気弁43が開かれるとともに
吸気弁42が閉じられて、第2ポンプ室30から排気室
41に空気が圧送され、この空気はタンク室31を経由
して吐出し口32から外部に吐出される。そして、前記
のように振動子46が左方向に移動されたときには、第
2ポンプ室30の容積が大きくなるので、吸気弁42が
開かれるとともに排気弁53が閉じられて、吸気室39
から第2ポンプ室30に空気が吸込まれる。
【0049】このようなポンプ動作の繰り返しにより、
この電磁ポンプは振動子46の一往復につき2回空気を
圧縮して吐出すことができる。なお、吐出された空気
は、例えば空気袋を膨張・収縮させることによりマッサ
ージを行うエアーマッサージ機が備える前記空気袋を膨
張させる媒体として利用される。
【0050】前記構成の電磁ポンプの振動子46は、そ
の永久磁石63の磁極面が外部に露出していて交流電磁
石45の磁極端面51a、52aに対向する磁石露出型
であるから、永久磁石63の磁極面と前記磁極端面51
a、52aとの間のギャップ内に磁束を減衰させる部材
を存在させることがないとともに、前記ギャップg(図
1参照)を狭めることができる。そのため、電磁石45
と振動子46の永久磁石63との間での磁気的な吸引・
反発作用を高めて、ポンプ性能を向上できる。
【0051】更に、永久磁石63を、希土類系磁石材料
の一種であるサマリウム・コバルト系磁石材料で形成し
たから、そのエネルギー積が大であり、それに応じて電
磁石45と振動子46の永久磁石63との間での磁気的
な吸引・反発作用を高めて、ポンプ性能を向上できる。
【0052】その上、前記のように永久磁石63のエネ
ルギー積が大きいことにより、特に、永久磁石63の
幅、ひいては振動子46の幅を薄くできるのみならず、
交流電磁石45の駆動コイル55の巻数等を少なくし
て、この電磁石45を小型にできるから、電磁ポンプ全
体を小型に作ることができる。
【0053】しかも、振動子46の振動子本体61をな
す非磁性体材料である真ちゅうは、従来の磁石露出型振
動子の振動子本体を形成しているアルミニューム合金に
比較して比重が大であるので、振動子本体61の質量を
従来より大きくできる。それにより、前記のように小型
な振動子46であるにも拘らず、それが大きな質量(5
6.3グラムであり、これに対して従来のものは30.
8グラムであった。)を持つので、振動子46のストロ
ーク、すなわち、振幅が大きくなって、ポンプ性能を向
上できる。
【0054】すなわち、この点はポンプの性能試験で明
らかにされた。この試験は、既に説明したが、電源周波
数が50HZと60HZのもとで交流100Vを電磁石
に印加して、風量、消費電力、効率、及び最大圧力を測
定ないしは計算したものである。その結果は、表1に示
されるように、50HZ条件下では、風量38.0l/
min、消費電力29.1W、効率20.9%、最大圧
力0.330kg/cmであり、又、60HZ条件下
では、風量41.2l/min、消費電力27.0W、
効率24.9%、最大圧力0.328kg/cmであ
った。この表1から電磁ポンプで最も重要な最大圧力及
び風量が向上していることが分かる。
【0055】
【表1】
【0056】又、前記構成の電磁ポンプは、その振動子
46の振動子本体61を、二枚の本体プレート64、6
5を重ね合わせて形成したから、夫々の本体プレート6
4、65には薄肉の真ちゅう板を採用できる。したがっ
て、本体プレート64、65に対する磁石取付け孔69
をなす開口69aの形成を、加工が容易なプレス加工で
行うことができる。したがって、加工コストが低減され
て振動子46を安価に得ることができるので、ひいて
は、ポンプ全体のコストダウンを図ることができる。
【0057】更に、前記のように磁石取付け孔69の孔
縁からフランジ69bを折り曲げて、それに磁石取付け
孔69内に嵌合された永久磁石63を接着止めしたか
ら、二枚の本体プレート64、65が薄板であるにも拘
らず、永久磁石63の支持面積を大きく確保でき、した
がって、永久磁石63を安定して振動子本体61に固定
できる。
【0058】しかも、前記のように永久磁石63を安定
して取付ける磁石取付け部を得るために、振動子本体6
1に削り出し加工をする必要がなく、加工が容易なプレ
ス加工により、前記磁石取付け部としてのフランジ69
bを設けることができる。したがって、加工コストが低
減されて振動子46を安価に得ることができるので、ひ
いては、ポンプ全体のコストダウンを図ることができ
る。
【0059】その上、前記フランジ69bの突出高さ以
下に永久磁石63の磁極面を位置させて、永久磁石63
を磁石取付け孔69に取付けたから、このフランジ69
bにより、強度的にもろい永久磁石63を保護できる。
すなわち、フランジは、希土類系磁石材料製の永久磁石
の縁を覆うように設けられているので、このポンプの組
立て時の取り扱い等において、永久磁石63の縁が何か
にぶつかることを防止できる。それにより、永久磁石6
3の損傷を防止することができる。
【0060】なお、既述のように振動子46の永久磁石
63は所定のスキュー角θで傾けられているから、前記
ポンプ動作において、前記のように振動子46が振動す
る際に、磁気吸引し合う側の磁極と永久磁石63との対
向面積を、零の状態から飛躍的かつ急激に増加させるこ
とがないとともに、磁気的に反発し合う磁極と永久磁石
との対向面積がいきなり零になることがなくなり、前記
対向面積をスキュー角θの傾斜の度合いに応じて次第に
変化させることができる。したがって、振動子46を滑
らかに振動させて前記ポンプ動作が営まれるから、使用
時の騒音を低減できる。
【0061】なお、本発明は前記実施の形態には制約さ
れない。例えば、前記実施の形態のものは、一対の交流
電磁石を備えているので、振動子を振動させる力が大き
い点で優れているが、本発明は一つの交流電磁石を備え
る電磁ポンプにも適用できる。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載される効果を有する。
【0063】請求項1に記載の発明によれば、振動子が
有する永久磁石のエネルギー積が大きいとともに、相対
向する永久磁石の磁極面と交流電磁石の磁極端面との間
のギャップが狭められるので、電磁石と永久磁石との間
での磁気的な吸引・反発作用が高められて、小形・高出
力化を図ることができ、しかも、振動子全体の質量が増
大するので、ポンプ性能を向上できる。更に、振動子本
体が有する磁石取付け孔を、加工が容易なプレス加工に
より形成できるとともに、永久磁石を安定して取付ける
ための磁石取付け部をなすフランジを、加工が容易なプ
レス加工で磁石取付け孔の孔縁に折り曲げたから、前記
磁石取付け部を得るために振動子本体に削り出し加工を
する必要がなくなり、振動子、ひいてはポンプ全体のコ
ストを低減できる。
【0064】
【0065】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、ポンプの組立て時の取り扱い等
において、露出されていて強度的にもろい希土類系磁石
材料製永久磁石の縁が何かにぶつかることを、前記フラ
ンジで防止できるので、前記永久磁石の損傷を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電磁ポンプの
構成を示す横断平面図。
【図2】図1中Z−Z線に沿って示す電磁ポンプの断面
図。
【図3】図1に示された電磁ポンプが備える振動子の構
成を示す断面図。
【図4】図3に示された振動子の構成を分解して示す斜
視図。
【図5】(A)は従来例に係る電磁ポンプが備える振動
子の構成を示す正面図。(B)は図5(A)中X−X線
に沿って示す断面図。
【図6】(A)は他の従来例に係る電磁ポンプが備える
振動子の構成を示す正面図。(B)は図6(A)に示さ
れた電磁ポンプの側面図。
【符号の説明】
21…本体ケース、24…ダイヤフラム、25…ダイヤ
フラム、28…電磁石収容室、29…ポンプ室、30…
ポンプ室、45…交流電磁石、46…振動子、51…中
央磁極、51a…中央磁極の磁極端面、52…側磁極、
52a…側磁極の磁極端面、53…E型鉄心、54…コ
イルボビン、55…駆動コイル、61…振動子本体、6
2…連結軸、63…永久磁石、64…本体プレート、
5…本体プレート、 69…磁石取付け孔、 69a…開
口、 69b…フランジ、g…ギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−22529(JP,A) 特開 昭63−136947(JP,A) 特開 平9−182404(JP,A) 特開 平8−28454(JP,A) 実開 昭62−116183(JP,U) 実開 昭62−116184(JP,U) 特公 平1−25305(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 43/00 - 47/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側がダイヤフラムで仕切られたポンプ室
    を有した本体ケースと、鉄心に駆動コイルを装着してな
    る交流電磁石と、振動子本体が有する磁石取付け孔に
    土類系の磁石材料からなる永久磁石をその磁極面を露出
    させて取付けるとともに前記振動子本体の端部に連結軸
    を有してなり、前記連結軸を前記ダイヤフラムに連結
    し、かつ、前記鉄心の磁極端面と対向して配設された振
    動子とを備え、前記駆動コイルに交流を供給して前記振
    動子をその軸方向に振動させるとともに前記ダイヤフラ
    ムを振幅動作させて前記ポンプ室での流体の吸入・吐出
    しを行う電磁ポンプにおいて、前記振動子本体を、前記永久磁石の厚みより薄い真ちゅ
    う板をプレス加工して得た二枚の本体プレートを重ね合
    わせて形成し、前記二枚の本体プレートに開けられた開
    口を合わせて前記磁石取付け孔が形成されているととも
    に、この磁石取付け孔の孔縁に厚み方向外側に突出する
    互いに逆向きのフランジが折り曲げられていて、前記磁
    石取付け孔に前記永久磁石を接着固定した ことを特徴と
    する電磁ポンプ。
  2. 【請求項2】前記フランジの突出高さ以下に前記磁極面
    を位置させて前記永久磁石を取付けたことを特徴とする
    請求項1記載の電磁ポンプ。
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