JP3508523B2 - 鉄心可動型リニア振動子及びリニア圧縮機 - Google Patents

鉄心可動型リニア振動子及びリニア圧縮機

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JP3508523B2
JP3508523B2 JP35120997A JP35120997A JP3508523B2 JP 3508523 B2 JP3508523 B2 JP 3508523B2 JP 35120997 A JP35120997 A JP 35120997A JP 35120997 A JP35120997 A JP 35120997A JP 3508523 B2 JP3508523 B2 JP 3508523B2
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movable iron
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正哉 井上
正一郎 原
進 川口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルと永久磁石
によって可動鉄心が往復振動をする鉄心可動型リニア振
動子に関するものである。また、本発明のリニア振動子
を有し、このリニア振動子の駆動力によってピストン−
シリンダ間の容積を変化させ、作動流体を圧縮するリニ
ア圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例1.従来よりリニア型の振動子を
用いて往復運動を行いシリンダ内の作動流体に圧力波を
発生させる圧縮機はリニア圧縮機として知られている。
図18は、米国特許5525845号公報に開示され
た、従来のリニア型振動子を用いた圧縮機を示す構成図
である。図において、1は交番電流を流すコイル、2は
固定鉄心、3は永久磁石、4はコイル1と永久磁石3と
の間に形成された空隙、5は永久磁石3を支持する支持
部材、6はバックヨーク、7はバックヨーク6を保持す
る保持部材、8は軸心がずれないようにするためのコン
プライアンス機構、9はピストン、10はシリンダ、1
1は共振バネであり、可動部重量と共振バネ11とで決
まる共振周波数と、振動子周波数とを一致させて共振動
作させる。
【0003】次に動作について説明する。コイル1に交
番電流を通電すると、永久磁石3に働く電磁力が支持部
材5を介してピストン9に伝わり、シリンダ10との間
で相対往復運動を行って容積を変化させて圧縮機として
動作する。
【0004】従来例2.永久磁石とコイルの両方が固定
鉄心側にあり、鉄心のみが可動する振動子としては、電
気学会研究会資料リニアドライブ研究会LD−96−1
18に記載されているものがある。図19は、上記公知
資料における鉄心可動型リニア振動子を示す構成図であ
る。図において、1は交番電流を流すコイル、2は固定
鉄心、3はN極、S極を形成する永久磁石、4はコイル
1と永久磁石3との間に形成された空隙、12は可動鉄
心である。
【0005】次に動作について説明する。上記のような
構成において、コイル1に交番電流を通電すると、電機
子磁界と永久磁石3の磁界は重畳され、例えば、永久磁
石3に上記図19の矢印に示すように、可動鉄心12に
対して往復振動磁界を発生して可動鉄心12は振動す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1のよう
に、磁石可動型で圧縮機などを構成する場合、可動部の
軽量化を目的として可動磁気回路が永久磁石3のみで構
成される。上記構成では、永久磁石3の磁束は空隙4中
に発生しているが、永久磁石3が空隙中心から変位して
配置された場合には、その変位を拡大する方向に移動
し、固定鉄心2あるいはバックヨーク6に吸着しようと
する。従って、コンプライアント機構8を工夫したり、
支持部材5自身と保持部材7の剛性及び組立精度を確保
せねばならないなど、振動子の構成が複雑になる、製造
が困難になるという問題点があった。
【0007】また、上記従来例2に示す振動子は、コイ
ル1が発生する磁束磁路が磁気抵抗の大きな永久磁石3
を避けた構成となっているために、コイル1の発生磁界
の磁気抵抗は、ほぼ空隙4の磁気抵抗のみとなるが、空
隙4は一般に微少ギャップで構成されるために磁気抵抗
が小さく、コイル1の自己インダクタンスが大きくなっ
てしまう。その結果として力率が低下し、コイル端子電
圧が大きくなってしまう、電気的時定数が大きくなって
しまい応答性が低下するなどの問題点があった。また、
コイル1が発生する磁束磁路は、磁気抵抗の大きな永久
磁石3を避けた構成となっているために、可動鉄心12
の往復振動にともない空隙4の磁路が急激に変化し、自
己インダクタンスがそれにともなって変化するため、結
果的に端子電圧が変動して、振動子の電気的な制御性が
低下してしまうという問題点もあった。
【0008】また、上記従来例1、2とも、一つのコイ
ルにつき可動鉄心を一つしか設けることができないた
め、複数の可動子が振動する振動子を構成する場合にお
いては、可動子の数だけコイルを必要とするという問題
点もあった。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、コイルインダクタンスが小さく
高効率な鉄心可動型リニア振動子を得ることを目的とす
る。また、軽量で簡単な構造の鉄心可動型リニア振動子
を得ることを目的とする。また、一つのコイルで複数の
可動鉄心を駆動できる鉄心可動型リニア振動子を得るこ
とを目的とする。また、本発明の鉄心可動型リニア振動
子を有して、高効率で、軽量・簡便なリニア圧縮機を得
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る鉄心可動
型リニア振動子は、交番磁界を発生するコイル、このコ
イルに固定された固定鉄心、この固定鉄心と空隙を介し
て配置された可動鉄心、固定鉄心のコイルの磁束磁路中
の空隙に面して、コイルの磁束方向と平行かつ互いに反
対の着磁方向をもつ二つのものが隣接するものを一組と
して少なくとも一組以上配置された永久磁石を備え、一
組以上の永久磁石とコイルによって形成される合成磁界
は、コイルの発生する磁界の反転に伴なって移動し、可
動鉄心は合成磁界の磁路を形成する位置に移動するもの
である。
【0011】また、永久磁石は、固定鉄心の空隙面近傍
に内包して接合されているものである。
【0012】また、可動鉄心は、一組の永久磁石に対し
凸部が形成されているものである。
【0013】また、固定鉄心及び可動鉄心は、積層鋼板
を放射状に積層して円筒状に形成されると共に、空隙は
固定鉄心の内周面と可動鉄心の外周面とで形成されてい
るものである。
【0014】また、固定鉄心及び可動鉄心は、積層鋼板
を同心円状に積層して円筒状に形成されると共に、空隙
は径方向に形成されているものである。
【0015】また、交番磁界を発生するコイル、このコ
イルに固定された第一の固定鉄心、この第一の固定鉄心
に対向して配置された第二の固定鉄心、第一の固定鉄心
と第二の固定鉄心との間に空隙を介して配置された可動
鉄心、第一の固定鉄心のコイルの磁束磁路中の空隙に面
して、コイルの磁束方向と平行かつ互いに反対の着磁方
向をもつ二つのものが隣接して構成された一組の永久磁
石を備え、一組の永久磁石とコイルによって形成される
合成磁界は、コイルの発生する磁界の反転に伴なって移
動し、可動鉄心は合成磁界の磁路を形成する位置に移動
するものである。
【0016】また、交番磁界を発生するコイル、このコ
イルに固定された第一の固定鉄心、この第一の固定鉄心
に対向して配置された第二の固定鉄心、第一の固定鉄心
と第二の固定鉄心との間に空隙を介して配置された少な
くとも一対以上の可動鉄心、第一の固定鉄心のコイルの
磁束磁路中の空隙に面して、コイルの磁束方向と平行か
つ互いに反対の着磁方向をもつ二つのものが隣接するも
を一組として複数組配置された永久磁石を備え、複数
組の永久磁石とコイルによって形成される合成磁界は、
コイルの発生する磁界の反転に伴なって移動し、一対の
可動鉄心は合成磁界の磁路を形成する位置に移動し、か
つ、同一方向に振動すものである。
【0017】また、交番磁界を発生するコイル、このコ
イルに固定された第一の固定鉄心、この第一の固定鉄心
に対向して配置された第二の固定鉄心、第一の固定鉄心
と第二の固定鉄心との間に空隙を介して配置された少な
くとも一対以上の可動鉄心、第一の固定鉄心のコイルの
磁束磁路中の空隙に面して、コイルの磁束方向と平行か
つ互いに反対の着磁方向をもつ二つのものが隣接するも
を一組として複数組配置された永久磁石を備え、複数
組の永久磁石とコイルによって形成される合成磁界は、
コイルの発生する磁界の反転に伴なって移動し、一対の
可動鉄心は合成磁界の磁路を形成する位置に移動し、か
つ、対向して振動すものである。
【0018】また、可動鉄心は、この可動鉄心の移動方
向にほぼ垂直な面を有する積層鋼板であり、この積層鋼
板の一部を接合して固定点を設けたものである。
【0019】また、永久磁石に、空隙に面して非磁性体
を接合したものである。
【0020】また、永久磁石は、第一の固定鉄心の空隙
面近傍に内包して接合されているものである。
【0021】また、第一の固定鉄心、第二の固定鉄心及
び可動鉄心は、積層鋼板を放射状に積層して円筒状に形
成すると共に、空隙は円周面に形成されているものであ
る。
【0022】また、この発明に係るリニア圧縮機は、請
求項1から6のいずれか一項に記載の鉄心可動型リニア
振動子を有し、鉄心可動型リニア振動子の可動鉄心がシ
リンダと一体化され、可動鉄心に働く駆動力でシリンダ
が往復振動するように構成したものである。
【0023】また、請求項1から12のいずれか一項に
記載の鉄心可動型リニア振動子を有し、鉄心可動型リニ
ア振動子の可動鉄心が支持部材を介してピストンと一体
化され、可動鉄心の駆動力でピストンが往復振動するよ
うに構成したものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による鉄心可動型リニア振動子を示す断
面図である。図において、1は交番電流を流すと交番磁
界を発生するコイル、2はコイル1の発生磁束磁路を形
成する固定鉄心、3a、3bは固定鉄心2に接合され、
コイル1の磁束磁路中に配置された永久磁石である。図
における永久磁石3の矢印は着磁方向を示すものであ
り、永久磁石3aは図示した座標軸の+x方向、永久磁
石3bは−x方向にそれぞれ着磁されている。永久磁極
3a、3bは一体の永久磁石で構成するか、または着磁
方向の異なる2つ以上のセグメント磁石を配置するなど
して構成できる。4は磁路を形成する固定鉄心2と可動
鉄心12とを分離する空隙である。なお、図中の点線矢
印は、コイル1に紙面手前から奥に向かう方向へ電流を
流すことによって発生する磁界を示す。
【0025】次に動作について説明する。図1に示す可
動鉄心12の位置を中立位置とする。図に示すように、
コイル1上部の永久磁石3a及びコイル1下部の永久磁
石3bの着磁方向とコイル1の発生磁界方向とが同一で
あるため、コイル1上部の永久磁石3a及びコイル1下
部の永久磁石3bは増磁し、コイル1上部の永久磁石3
b及びコイル1下部の永久磁石3aの着磁方向とコイル
1の発生磁界方向とが異なるため、コイル1上部の永久
磁石3b及びコイル1下部の永久磁石3aは減磁する。
従って、コイル1の発生磁界と永久磁石3a、3bの磁
界との合成磁界は図2に示す矢印のようになり、可動鉄
心12は、合成磁界の磁路を形成する位置へ移動し推力
を発生する。また、電流を反転した場合には、同様の原
理により−y方向へ移動するため、交番電流をコイル1
に通電すると、可動鉄心12は±y方向に往復振動す
る。
【0026】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、上記図1に示す磁路構成から明らかなように、コイ
ル1の発生磁束磁路中に永久磁石3が配置されるため
に、コイルインダクタンスを小さくできる効果が得られ
る。また、永久磁石3の磁束を直接利用するので高効率
を得られる効果がある。また、可動部に永久磁石3がな
く鉄心のみであるため、上記従来例1のような複雑な構
成は必要とせず、振動子の構造を簡単且つ軽量化できる
効果が得られる。
【0027】なお、上記図1で示した構成では、一組の
永久磁石3a、3bに対して可動鉄心12は凸部が形成
され、二組の永久磁石を合わせて逆コの字状となってい
るが、これは、可動鉄心12が移動する場合のパーミア
ンス変化を大きくする作用を有しており振動子の推力を
増大させる効果がある。しかしながら、図3に示すよう
な、長方形の可動鉄心12でも、推力は図1の可動鉄心
12と比べてやや低下するものの振動子として動作す
る。図3のような可動鉄心12は、逆コの字状ではなく
長方形であるので、可動子形状が単純であり、量産性に
優れた振動子を得られる効果がある。
【0028】また、図4に示すように、空隙4を、アル
ミ、ステンレス、プラスチック、テフロンなどの非磁性
体13で増長させたり、図5に示すように、永久磁石3
a、3bを固定鉄心2の空隙面近傍に内包して、固定鉄
心2を永久磁石3a、3bの短絡磁束により磁気飽和さ
せて実効的に透磁率を低下させた場合でも、上記実施の
形態1と同様の効果が得られる。また、非磁性体13を
摩擦係数の小さいテフロン、ポリイミドなどの樹脂で構
成した場合、可動鉄心12を非磁性体13に接触させて
摺動させることができ、軸受を省略できる効果も得られ
る。
【0029】また、図6に示すように、永久磁石3a、
3bの配置を、固定鉄心2の上端部に1カ所にまとめた
構成とすれば、固定鉄心2と永久磁石3a、3bとの取
り付け箇所を低減できるため、組立性が向上する効果も
得られる。
【0030】また、図7に示すように、上記図1の磁路
構成二個分を一体化したものも考えられる。固定鉄心2
を一体化できるために、量産化時の組立性が向上する。
また、可動鉄心12は同一構造で成立するので、部品共
用化が可能となり低コストに生産が可能となる効果が得
られる。
【0031】実施の形態2.リニア振動子の固定鉄心2
及び可動鉄心12は、上記図1に示す断面形状で構成す
るが、交番磁界が発生して渦電流を生じるため、リニア
振動子の固定鉄心2及び可動鉄心12を積層鋼板にし
て、渦電流による損失を低減することが考えられる。
【0032】図8は、この発明の実施の形態2による鉄
心可動型リニア振動子を示す斜視図である。図に示すよ
うに、上記図1に示すリニア振動子を平板に積層した例
である。このような平板型で構成すると、渦電流による
損失を低減すると共に、振動子自体が薄型化できるとい
う効果が得られる。
【0033】実施の形態3.しかしながら、ピストン−
シリンダが相対的に往復振動する圧縮機に、上記図8に
示すような平板型振動子を組み込むためには、別途駆動
力をピストンまたシリンダに伝達する支持部材が必要と
なる。そこで、本実施の形態では、固定鉄心2及び可動
鉄心12を円筒状に構成し、圧縮機のシリンダと可動鉄
心12とを簡易な構造で一体化させて、支持部材を省略
させるものである。
【0034】図9は、この発明の実施の形態3による鉄
心可動型リニア振動子を示す斜視図であり、本来は36
0度の円筒で構成されるが、これを90度分だけ抜き出
したものである。図において、円筒状に構成した場合の
永久磁石3の着磁方向は半径方向となる。
【0035】図に示すように、上記図1に示すリニア振
動子を円筒状に構成した例であり、固定鉄心2及び可動
鉄心12は、積層鋼板を放射状に積層して円筒状に形成
されている。また、この構成では、空隙4は円筒の円周
面、即ち、可動鉄心外周面と、固定鉄心2の内周面との
間に形成される。
【0036】図10は、上記図9におけるリニア振動子
をシリンダと一体化させる例を示す断面図である。図に
おいて、10はシリンダ、14ははめ合い部材、15は
ネジである。図10(a)に示すように、シリンダ10
の上下端部にはめ合い部材14を設け、このはめ合い部
材14を貫通するネジ15により、はめ合い部材14を
シリンダ方向に圧接して一体化する。これにより、シリ
ンダ10と可動鉄心12との一体化が容易に可能とな
り、量産性に優れた圧縮機が得られる効果がある。
【0037】さらに、図10(b)に示すように、はめ
合い部材14の形状をテーパ状に形成することは、シリ
ンダ10と可動鉄心12との接圧力を強め、シリンダ1
0と可動鉄心12との一体化をより強固にできる。
【0038】実施の形態4.上記図9に示した積層構造
では、積層鋼板を放射状に積層して固定鉄心2及び可動
鉄心12を円筒状に形成するので、積層鋼板の側面をテ
ーパ形状にする必要があり、量産性が低下する。そこ
で、本実施の形態では、積層鋼板を同心円状に積層し
て、固定鉄心2及び可動鉄心12を円筒状に形成するも
のである。
【0039】図11は、この発明の実施の形態4による
鉄心可動型リニア振動子を示す構成図であり、図11
(a)は斜視図、図11(b)は下面図である。図に示
すように、固定鉄心2及び可動鉄心12は、半円状の積
層鋼板が同心円状に積層されている。また、上記実施の
形態3では、空隙4は円筒の円周面に形成されていた
が、本実施の形態では、空隙4は、円筒の径方向に形成
されている。従って、本実施の形態の空隙面は、上記実
施の形態3のそれに比べて狭く、振動子の推力はやや劣
る。
【0040】また図12は、この発明の実施の形態4に
よる別の鉄心可動型リニア振動子を示す構成図であり、
図12(a)は斜視図、図12(b)は下面図である。
上記図12では、可動鉄心12と固定鉄心2がほぼ18
0度ずつの2分割で構成したものであるが、これをさら
に分割して、上記図13に示すように、可動鉄心12を
90度、固定鉄心2を90度の4分割にしても良い。
【0041】図13は、上記図11及び図12における
振動子をシリンダと一体化させる例を示す斜視図であ
る。シリンダ10と可動鉄心12とは、やきばめなどに
より嵌合して一体化する。または、シリンダ10と可動
鉄心12とにネジを切って、ネジ締めによりシリンダ1
0と可動鉄心12とを一体化させる。
【0042】実施の形態5.図14は、この発明の実施
の形態5による鉄心可動型リニア振動子を示す断面図で
ある。図において、21は第一の固定鉄心、22は第二
の固定鉄心、41は第一の空隙、42は第二の空隙、1
2a、12bは可動鉄心である。永久磁石の配置を3a
・3b−3b・3aとすると、上記実施の形態1と同様
の原理により、可動鉄心12a、12bはそれぞれ同一
方向(±y方向)に往復振動する。
【0043】図に示すように、上記図1における可動鉄
心12を、可動鉄心12a、12bと第二の固定鉄心2
2とに分割することにより、可動鉄心12a、12bの
重量が低減され、軽量な可動鉄心を得る効果がある。な
お、可動鉄心12a、12bがいずれか一つ、及び永久
磁石3a、3bが一組でも可動することは言うまでもな
い。
【0044】また、図14(b)は、上記図14(a)
に示した構成と異なり、永久磁石の配置が3a、3b−
3a、3bとなっている。このような構成にすると、コ
イル1上部の永久磁石3aの着磁方向とコイル1の発生
磁界方向とが同一であるため、コイル1上部の永久磁石
3aは増磁し、コイル1上部の永久磁石3bの着磁方向
とコイル1の発生磁界方向とが異なるため、コイル1上
部の永久磁石3bは減磁する。従って、可動鉄心12a
は、+y方向に移動する。また、コイル1下部の永久磁
石3bの着磁方向とコイル1の発生磁界方向とが同一で
あるため、コイル1下部の永久磁石3bは増磁し、コイ
ル1下部の永久磁石3aの着磁方向とコイル1の発生磁
界方向とが異なるため、コイル1下部の永久磁石3aは
減磁する。従って、可動鉄心12bは−y方向に移動す
る。
【0045】このように、可動鉄心12a、12bは対
向して振動することが可能となる。これにより、可動鉄
心12a、12bの往復振動によって生じる加振力を互
いに相殺できるために、リニア振動子自体の振動騒音を
著しく低減できるという効果が得られる。
【0046】実施の形態6.図15は、この発明の実施
の形態6による鉄心可動型リニア振動子を示す斜視図で
ある。図において、16は積層鋼板で構成された可動鉄
心12を固定する鋼板固定部材である。また、A、Cは
積層鋼板端部、Bは可動鉄心12の永久磁石3a、3b
と対向する部位である。上記図6における固定鉄心2が
U字状に形成され、図14に示した第2の固定鉄心22
の役割も兼ねている。上記実施の形態1と同様の原理
で、コイル1に交番電流を通電することにより発生する
磁束と、永久磁石3a、3bとの合成磁界が図で上下方
向に振動するために、可動鉄心12も往復振動する。
【0047】可動鉄心12は積層鋼板で構成され、積層
鋼板端部A、Cを鋼板固定部材16と接合することで、
積層鋼板端部A、Cを固定端とするバネを形成する。本
構成では、積層鋼板は磁気回路を構成として作用すると
共に、積層鋼板端部A、Cを固定端として板バネとして
も作用する。従って、上記従来例1におけるような共振
バネ11が不要となり、軽量で簡単な構造の振動子を得
られる効果がある。
【0048】また、斜線部で示した部位Bは、可動鉄心
12のうち永久磁石3a、3bと対向する部位である
が、この部分はカシメあるいは接着などにより一体化す
る。部位Bを一体化することにより、磁束が貫通して積
層板材が互いに反発することを抑える効果が得られる。
【0049】なお、本実施の形態における可動鉄心と板
バネとを兼ねた構成を、上記実施の形態5の構成にその
まま適用しても、同様の効果を得ることができる。
【0050】実施の形態7.図16は、この発明の実施
の形態6によるリニア圧縮機を示す断面図であり、上記
図9に示した円筒型リニア振動子をリニア圧縮機に搭載
した例である。図において、9は可動するシリンダ10
の内部に静止して配置されたピストン、11は圧縮機を
共振系で動作させる共振バネであり、コイル通電周波数
と可動部質量と共振バネ11とによって決まる機械系共
振周波数を一致させることにより、圧縮機を高効率且つ
高力率に動作させることができる。17は図示しない低
圧部と接続され低圧部からのガス吸入時にのみ開弁状態
となる吸入弁、18は図示しない高圧部へ接続され高圧
部への吐出時のみ開弁して圧縮ガスを排出する吐出弁で
ある。吸入弁17及び吐出弁18の構成としては、一般
的な圧縮機で構成されるリード弁が考えられる。また、
弁動作を制御する場合は電磁弁なども考えられる。
【0051】なお、永久磁石3a、3bの着磁方向は、
上記図1で定義した場合と同様であるが、上記図16の
矢印に示すように、180度断面図上では磁石磁界方向
及び電流方向は中心軸を対称に逆に描かれる。また、シ
リンダ10と可動鉄心12とは接合され、一体となって
動作するように構成されている。
【0052】次に動作について説明する。上述したよう
に、コイル1に交番電流を通電すると可動鉄心12は往
復振動する。可動鉄心12と接続されたシリンダ10
も、可動鉄心12の駆動力により往復振動を開始する。
シリンダ10がピストン9からから遠ざかる方向へ移動
すると、ピストン−シリンダで構成される圧縮室は負圧
となり、低圧部との差圧を生じて吸入弁17が開弁して
作動流体を吸入する。この時に、吐出弁18は閉弁状態
である。シリンダ10が下死点(ピストン−シリンダ間
が最も離れる位置)を過ぎると、シリンダ10の移動向
きはピストン9側へ反転する。その際に吸入弁17が閉
じて作動流体が加圧され、圧縮行程が始まる。シリンダ
10がピストン9側へ移動するに従い圧縮が進み圧力は
上昇する。やがて所定の圧力に達すると吐出弁18が開
弁してシリンダ10が上死点(ピストン−シリンダが最
も近接する位置)に達するまで、圧縮された作動流体を
高圧部へ送り込み続ける。上死点に達したシリンダ10
は移動方向を反転する。その際に吐出弁18は閉じ、吸
入弁17は開いて吸入行程に入る。以上の動作を繰り返
すことで圧縮機として動作する。
【0053】なお、本構成の以上の動作において、吸入
弁17の閉弁と同時に吐出弁18を開くと圧縮動作は無
く、単に作動流体を移動させるだけのポンプとしても動
作させることもできる。
【0054】また、吸入弁17、吐出弁18の取り付け
位置が、互いに入れ替わった場合でも、圧縮機として同
様の機能を有することは言うまでもない。また、図にお
いて、吸入弁17、吐出弁18はリード弁としたが、リ
ード弁以外の弁方式であっても本発明と同じ構成の圧縮
機として動作する。
【0055】また、吸入弁17をシリンダ10に、吐出
弁18をピストン9に、あるいは吐出弁18をシリンダ
10に、吸入弁17をピストン9に設けた構成において
も、同様に可動鉄心12の往復振動により吸入圧縮が繰
り返され、圧縮機として動作することは言うまでもな
い。
【0056】以上のように、この発明の実施の形態7に
よるリニア圧縮機は、本発明によるリニア振動子を有し
ているため、インダクタンス変化が小さく高力率なリニ
ア圧縮機を得られる効果がある。また、コイル1の無通
電時においては、可動鉄心12が中立位置に磁気的安定
を持ち、磁気バネ作用があるために、共振バネ11のバ
ネ定数を軽減して共振バネ11を小型化できる効果が得
られる。また、可動鉄心とシリンダが一体化できるため
に、簡便な構成のリニア圧縮機を得られる効果がある。
【0057】実施の形態8.図17は、この発明の実施
の形態8によるリニア圧縮機を示す断面図であり、上記
図14(b)のリニア振動子をリニア圧縮機に搭載した
例である。上記図14(b)のリニア振動子は、可動鉄
心12a、12bとが対向して振動する対向型振動子で
あるので、これを用いれば、対向2気筒型リニア圧縮機
に適用できる。図17は、上記図14(b)に示す断面
形状の振動子を、上記図9と同様に円筒積層構造で構成
した場合の断面図である。図において、5は可動鉄心1
2に加わる往復駆動力をピストン9に伝える支持部材で
ある。なお、吸入弁17は、図示しない低圧部と接続さ
れ、吐出弁18は、図示しない高圧部へ接続されている
ものとする。
【0058】次に動作について説明する。コイル1に通
電すると、上記実施の形態5で説明した原理で、可動鉄
心12aと12bとは互いに逆向き方向に往復振動しピ
ストン9を動かす。ピストン9がそれぞれ下死点方向へ
移動する時にシリンダ10に設けられた吸入弁17が開
き、ピストン9が上死点方向へ移動圧縮する際に所定の
圧力に達したら吐出弁18を開き高圧ガスを吐出して圧
縮機として動作する。
【0059】以上のように、この発明の実施の形態8に
よるリニア圧縮機は、本発明によるリニア振動子を有し
ているため、ピストン移動の位相が反転し、圧縮機本体
に発生する振動を相殺して、低振動・低騒音化できる効
果が得られる。また、一つのコイルで2つの可動鉄心を
駆動できるため、部品コスト、制御回路が低減できる効
果も得られる。
【0060】なお、上記実施の形態8では、可動鉄心は
2個としたが、同様の原理により2個以上の複数の可動
鉄心を往復振動させることが可能であることは言うまで
もない。
【0061】また、上記実施の形態8では、上記図14
(b)のリニア振動子をリニア圧縮機に搭載した例であ
ったが、可動鉄心12を支持部材5を介してピストン9
に接続する構成とすれば、上記各実施の形態で説明した
全てのリニア振動子に適用できることは言うまでもな
い。
【0062】また、上記実施の形態7及び8で圧縮機と
して説明したものは、同時に流体移送ポンプとしての機
能を兼ね備えている。また吸入弁、吐出弁の開放タイミ
ングによってポンプとしてのみ動作できる。従って、上
記実施の形態7及び8をポンプに適用した場合において
も、同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、交番磁界を発生するコイル、このコイルに固定さ
れた固定鉄心、この固定鉄心と空隙を介して配置された
可動鉄心、固定鉄心のコイルの磁束磁路中の空隙に面し
て、コイルの磁束方向と平行かつ互いに反対の着磁方向
をもつ二つのものが隣接するものを一組として少なくと
も一組以上配置された永久磁石を備え、一組以上の永久
磁石とコイルによって形成される合成磁界は、コイルの
発生する磁界の反転に伴なって移動し、可動鉄心は合成
磁界の磁路を形成する位置に移動するので、コイルイン
ダクタンスが小さく高効率な振動子を得られる効果があ
る。また、軽量で簡単な構造の振動子を得られる効果が
ある。
【0064】また、請求項2記載の発明によれば、永久
磁石は、固定鉄心の空隙面近傍に内包して接合されてい
るので、量産性に優れた振動子を得られる効果がある。
【0065】また、請求項3記載の発明によれば、可動
心は、一組の永久磁石に対して凸部が形成されている
ので、可動鉄心の推力を増大させる効果が得られる。
【0066】また、請求項4記載の発明によれば、固定
鉄心及び可動鉄心は、積層鋼板を放射状に積層して円筒
状に形成されると共に、空隙は固定鉄心の内周面と可動
鉄心の外周面とで形成されているので、圧縮機などに振
動子を搭載する場合、シリンダなどとの一体化が容易に
できる効果が得られる。
【0067】また、請求項5記載の発明によれば、固定
鉄心及び可動鉄心は、積層鋼板を同心円状に積層して円
筒状に形成されると共に、空隙は径方向に形成されてい
るので、圧縮機などに振動子を搭載する場合、積層鉄心
の形成及びシリンダなどとの一体化が容易にでき、請求
項4記載のものに比べて量産性の高い振動子を得られる
効果がある。
【0068】また、請求項6記載の発明によれば、交番
磁界を発生するコイル、このコイルに固定された第一の
固定鉄心、この第一の固定鉄心に対向して配置された第
二の固定鉄心、第一の固定鉄心と第二の固定鉄心との間
に空隙を介して配置された可動鉄心、第一の固定鉄心の
コイルの磁束磁路中の空隙に面して、コイルの磁束方向
平行かつ互いに反対の着磁方向をもつ二つのものが隣
接して構成された一組の永久磁石を備え、一組の永久磁
石とコイルによって形成される合成磁界は、コイルの発
生する磁界の反転に伴なって移動し、可動鉄心は合成磁
界の磁路を形成する位置に移動するので、軽量な振動子
を得られる効果がある。
【0069】また、請求項7記載の発明によれば、交番
磁界を発生するコイル、このコイルに固定された第一の
固定鉄心、この第一の固定鉄心に対向して配置された第
二の固定鉄心、第一の固定鉄心と第二の固定鉄心との間
に空隙を介して配置された少なくとも一対以上の可動鉄
心、第一の固定鉄心のコイルの磁束磁路中の空隙に面し
て、コイルの磁束方向と平行かつ互いに反対の着磁方向
をもつ二つのものが隣接するものを一組として複数組配
置された永久磁石を備え、複数組の永久磁石とコイルに
よって形成される合成磁界は、コイルの発生する磁界の
反転に伴なって移動し、一対の可動鉄心は合成磁界の磁
路を形成する位置に移動し、かつ、同一方向に振動す
ので、一つのコイルで複数の可動鉄心を駆動できる効果
が得られる。
【0070】また、請求項8記載の発明によれば、交番
磁界を発生するコイル、このコイルに固定された第一の
固定鉄心、この第一の固定鉄心に対向して配置された第
二の固定鉄心、第一の固定鉄心と第二の固定鉄心との間
に空隙を介して配置された少なくとも一対以上の可動鉄
心、第一の固定鉄心のコイルの磁束磁路中の空隙に面し
て、コイルの磁束方向と平行かつ互いに反対の着磁方向
をもつ二つのものが隣接するものを一組として複数組配
置された永久磁石を備え、複数組の永久磁石とコイルに
よって形成される合成磁界は、コイルの発生する磁界の
反転に伴なって移動し、一対の可動鉄心は合成磁界の磁
路を形成する位置に移動し、かつ、対向して振動す
で、一つのコイルで複数の可動鉄心を駆動できる効果が
得られる。また、一対の可動鉄心が対向して振動するた
め、加振力を互いに相殺でき、低振動・低騒音の振動子
を得られる効果がある。
【0071】また、請求項9記載の発明によれば、可動
鉄心は、この可動鉄心の移動方向にほぼ垂直な面を有す
る積層鋼板であり、この積層鋼板の一部を接合して固定
点を設けたので、共振バネを省略でき、軽量で簡単な構
造の振動子を得られる効果がある。
【0072】また、請求項10記載の発明によれば、永
久磁石に、空隙に面して非磁性体を接合したので、高効
率な振動子を得られる効果がある。
【0073】また、請求項11記載の発明によれば、永
久磁石は、第一の固定鉄心の空隙面近傍に内包して接合
されているので、高効率な振動子を得られる効果があ
る。
【0074】また、請求項12記載の発明によれば、第
一の固定鉄心、第二の固定鉄心及び可動鉄心は、積層鋼
板を放射状に積層して円筒状に形成すると共に、空隙は
円周面に形成されているので、圧縮機などに振動子を搭
載する場合、シリンダなどとの一体化が容易にできる効
果が得られる。
【0075】また、請求項13記載の発明によれば、こ
の発明に係るリニア圧縮機は、請求項1から6のいずれ
か一項に記載の鉄心可動型リニア振動子を有し、鉄心可
動型リニア振動子の可動鉄心がシリンダと一体化され、
可動鉄心に働く駆動力でシリンダが往復振動するように
構成したので、インダクタンス変化が小さく高力率なリ
ニア圧縮機を得られる効果がある。また、軽量で簡単な
構造のリニア圧縮機を得られる効果がある。
【0076】また、請求項14記載の発明によれば、請
求項1から12のいずれか一項に記載の鉄心可動型リニ
ア振動子を有し、鉄心可動型リニア振動子の可動鉄心が
支持部材を介してピストンと一体化され、可動鉄心の駆
動力でピストンが往復振動するように構成したので、イ
ンダクタンス変化が小さく高力率なリニア圧縮機を得ら
れる効果がある。また、軽量で簡単な構造のリニア圧縮
機を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による鉄心可動型リ
ニア振動子を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による鉄心可動型リ
ニア振動子の動作原理を説明する図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による別の鉄心可動
型リニア振動子を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による別の鉄心可動
型リニア振動子を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による別の鉄心可動
型リニア振動子を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による別の鉄心可動
型リニア振動子を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による別の鉄心可動
型リニア振動子を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による鉄心可動型リ
ニア振動子を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による鉄心可動型リ
ニア振動子を示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による鉄心可動型
リニア振動子とシリンダとの一体化の例を示す断面図で
ある。
【図11】 この発明の実施の形態4による鉄心可動型
リニア振動子を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態4による別の鉄心可
動型リニア振動子を示す斜視図である。
【図13】 この発明の実施の形態4による鉄心可動型
リニア振動子とシリンダとの一体化の例を示す断面図で
ある。
【図14】 この発明の実施の形態5による鉄心可動型
リニア振動子を示す斜視図である。
【図15】 この発明の実施の形態6による鉄心可動型
リニア振動子を示す斜視図である。
【図16】 この発明の実施の形態7によるリニア圧縮
機を示す断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態8によるリニア圧縮
機を示す断面図である。
【図18】 従来のリニア圧縮機を示す断面図である。
【図19】 従来の鉄心可動型リニア振動子を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 コイル、2 固定鉄心、3a、3b 永久磁石、4
空隙、5 支持部材、9 ピストン、10 シリン
ダ、11 共振バネ、12 可動鉄心、17 吸入弁、
18 吐出弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 昌之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−118748(JP,A) 特開 平8−237930(JP,A) 実開 昭50−60546(JP,U) 米国特許5525845(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 33/00 F04B 35/04

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交番磁界を発生するコイル、このコイル
    に固定された固定鉄心、この固定鉄心と空隙を介して配
    置された可動鉄心、上記固定鉄心の上記コイルの磁束磁
    路中の上記空隙に面して、上記コイルの磁束方向と平行
    かつ互いに反対の着磁方向をもつ二つのものが隣接する
    ものを一組として少なくとも一組以上配置された永久磁
    石を備え、一組以上の永久磁石とコイルによって形成さ
    れる合成磁界は、コイルの発生する磁界の反転に伴なっ
    て移動し、可動鉄心は上記合成磁界の磁路を形成する位
    置に移動することを特徴とする鉄心可動型リニア振動
    子。
  2. 【請求項2】 永久磁石は、固定鉄心の空隙面近傍に内
    包して接合されていることを特徴とする請求項1記載の
    鉄心可動型リニア振動子。
  3. 【請求項3】 可動鉄心は、一組の永久磁石に対して
    部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の鉄
    心可動型リニア振動子。
  4. 【請求項4】 固定鉄心及び可動鉄心は、積層鋼板を放
    射状に積層して円筒状に形成されると共に、空隙は上記
    固定鉄心の内周面と上記可動鉄心の外周面とで形成され
    ていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項
    に記載の鉄心可動型リニア振動子。
  5. 【請求項5】 固定鉄心及び可動鉄心は、積層鋼板を同
    心円状に積層して円筒状に形成されると共に、空隙は円
    筒の径方向に形成されていることを特徴とする請求項1
    から3のいずれか一項に記載の鉄心可動型リニア振動
    子。
  6. 【請求項6】 交番磁界を発生するコイル、このコイル
    に固定された第一の固定鉄心、この第一の固定鉄心に対
    向して配置された第二の固定鉄心、上記第一の固定鉄心
    と上記第二の固定鉄心との間に空隙を介して配置された
    可動鉄心、上記第一の固定鉄心の上記コイルの磁束磁路
    中の上記空隙に面して、上記コイルの磁束方向と平行か
    つ互いに反対の着磁方向をもつ二つのものが隣接して
    成された一組の永久磁石を備え、一組の永久磁石とコイ
    ルによって形成される合成磁界は、コイルの発生する磁
    界の反転に伴なって移動し、可動鉄心は上記合成磁界の
    磁路を形成する位置に移動することを特徴とする鉄心可
    動型リニア振動子。
  7. 【請求項7】 交番磁界を発生するコイル、このコイル
    に固定された第一の固定鉄心、この第一の固定鉄心に対
    向して配置された第二の固定鉄心、上記第一の固定鉄心
    と上記第二の固定鉄心との間に空隙を介して配置された
    少なくとも一対以上の可動鉄心、上記第一の固定鉄心の
    上記コイルの磁束磁路中の上記空隙に面して、上記コイ
    ルの磁束方向と平行かつ互いに反対の着磁方向をもつ二
    つのものが隣接するものを一組として複数組配置された
    永久磁石を備え、複数組の永久磁石とコイルによって形
    成される合成磁界は、コイルの発生する磁界の反転に伴
    なって移動し、上記一対の可動鉄心は上記合成磁界の磁
    路を形成する位置に移動し、かつ、同一方向に振動す
    とを特徴とする鉄心可動型リニア振動子。
  8. 【請求項8】 交番磁界を発生するコイル、このコイル
    に固定された第一の固定鉄心、この第一の固定鉄心に対
    向して配置された第二の固定鉄心、上記第一の固定鉄心
    と上記第二の固定鉄心との間に空隙を介して配置された
    少なくとも一対以上の可動鉄心、上記第一の固定鉄心の
    上記コイルの磁束磁路中の上記空隙に面して、上記コイ
    ルの磁束方向と平行かつ互いに反対の着磁方向をもつ二
    つのものが隣接するものを一組として複数組配置された
    永久磁石を備え、複数組の永久磁石とコイルによって形
    成される合成磁界は、コイルの発生する磁界の反転に伴
    なって移動し、上記一対の可動鉄心は上記合成磁界の磁
    路を形成する位置に移動し、かつ、対向して振動するこ
    とを特徴とする鉄心可動型リニア振動子。
  9. 【請求項9】 可動鉄心は、この可動鉄心の移動方向に
    ほぼ垂直な面を有する積層鋼板であり、この積層鋼板の
    一部を接合して固定点を設けたことを特徴とする請求項
    6から8のいずれか一項に記載の鉄心可動型リニア振動
    子。
  10. 【請求項10】 永久磁石に、空隙に面して非磁性体を
    接合したことを特徴とする請求項1、3から9のいずれ
    か一項に記載の鉄心可動型リニア振動子。
  11. 【請求項11】 永久磁石は、第一の固定鉄心の空隙面
    近傍に内包して接合されていることを特徴とする請求項
    6から9のいずれか一項に記載の鉄心可動型リニア振動
    子。
  12. 【請求項12】 第一の固定鉄心、第二の固定鉄心及び
    可動鉄心は、積層鋼板を放射状に積層して円筒状に形成
    すると共に、空隙は円周面に形成されていることを特徴
    とする請求項6から11のいずれか一項に記載の鉄心可
    動型リニア振動子。
  13. 【請求項13】 請求項1から5のいずれか一項に記載
    の鉄心可動型リニア振動子を有し、上記鉄心可動型リニ
    ア振動子の可動鉄心がシリンダと一体化され、上記可動
    鉄心に働く駆動力で上記シリンダが往復振動するように
    構成したことを特徴とするリニア圧縮機。
  14. 【請求項14】 請求項1から12のいずれか一項に記
    載の鉄心可動型リニア振動子を有し、上記鉄心可動型リ
    ニア振動子の可動鉄心が支持部材を介してピストンと一
    体化され、上記可動鉄心の駆動力で上記ピストンが往復
    振動するように構成したことを特徴とするリニア圧縮
    機。
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