JP3422898B2 - 電磁式ポンプ - Google Patents

電磁式ポンプ

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JP3422898B2
JP3422898B2 JP13664896A JP13664896A JP3422898B2 JP 3422898 B2 JP3422898 B2 JP 3422898B2 JP 13664896 A JP13664896 A JP 13664896A JP 13664896 A JP13664896 A JP 13664896A JP 3422898 B2 JP3422898 B2 JP 3422898B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁式ポンプに
係り、特にその小形化を図るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一端をダイヤフラムに取着した振
動子を電磁石等の駆動手段によって往復動つまり振動さ
せ、この振動子の振動によってダイヤフラムを往復動つ
まり振幅動作させて流体(気体・液体)を吸入・吐出さ
せるようにした電磁式ポンプは広く知られており、この
種の電磁式ポンプを図4に基づいて説明する。
【0003】図に示すように電磁式ポンプの本体筐体1
00は、主筐体110と図示しない例えばねじ等の取付
手段によって、この主筐体110の図において左右に取
り付けられた吸入室131と圧縮室132を設けた一対
の副筐体130とから構成されている。そして、前記主
筐体110は図において両端側に開口111が形成され
るとともに内部には鉄心収納室115が形成され、この
鉄心収納室115にはE型コアーを積層して形成され
た、一対の積層鉄心112、112がそれぞれの磁極の
先端部を所定間隙Gを形成するように互いに離間対向さ
せて配設されており、また、前記積層鉄心112、11
2の中央脚つまり磁極にボビン114aとこのボビン1
14aに巻回されたコイル巻線114bからなる駆動コ
イル114が取り付けられている。
【0004】主筐体110には吸気口113が形成さ
れ、また、前述したように主筐体110には前記開口1
11を覆って前記副筐体130が取り付けられており、
前記開口111にはダイヤフラム140がその外周縁を
前記主筐体110と前記副筐体130によって挾持され
て取り付けられている。前記ダイヤフラム140の中央
部には、ダイヤフラム140を挾持する一対のプレート
141、141からなる固定プレート142が取り付け
られ、この固定プレート142の中心部にはねじ孔が形
成されており、このねじ孔に一対の永久磁石152が取
り付けられた振動子150の両端に設けた支軸151の
ねじを螺合して取り付けられている。そして、前記振動
子150が支軸151、151を固定プレート142に
螺合してダイヤフラム140に取り付けられた状態で
は、前記永久磁石152、152は前記一対の積層鉄心
112、112の磁極間に形成された前記間隙G内に位
置するようになっている。
【0005】そして、前記駆動コイル114に駆動電流
つまり交流電流が供給されると前記振動子150は図4
において左右方向に振動して前記ダイヤフラム140を
振幅動作させるようになっている。つまり駆動コイル1
14に駆動電流が供給されると、この駆動電流によって
発生する交番磁界が前記振動子150に設けた永久磁石
152に作用し両者の間に働く電磁力によって、振動子
150は図4において左右方向に往復振動し、この往復
振動によって前記ダイヤフラム140が左右方向に往復
動つまり振幅動作し、この振幅動作によって前記吸入口
113から吸入された空気等の流体は前記吸入室13
1、圧縮室132、吐出室133を経て吐出口133a
から排出されるものである。
【0006】そして、前記積層鉄心112、112の主
筐体110つまり鉄心収納室115への取り付けは、あ
らかじめ駆動コイル114を装着した積層鉄心112
前記鉄心収納室115に配置した後、図に示すように積
層鉄心112、112のそれぞれを複数(図では3本)
の固定ねじ134によって固定して取り付けるようにな
っている。このように積層鉄心112、112の主筐体
110への取り付けは、複数(合計6本)の固定ねじ1
34によって取り付けるものであることから組み立て工
数を多く必要とするものであり、また、この固定ねじ1
34を挿通する挿通孔を積層鉄心112に形成しなけれ
ばならず、この挿通孔を形成することにより積層鉄心1
12の有効磁路が小さくなるため、この有効磁路を確保
するために積層鉄心112の両側つまり磁極の前記振動
子150の振幅方向両側に突出させて半円形状の突出部
112aを形成しなければならない。このため図に示す
ように前記振動子150の振幅方向の外形寸法が大きく
なりそのため鉄心収納室115を大きくしなければなら
ず、結果として主筐体110の外形を大きくしなければ
ならなくなり、電磁式ポンプの小形化が図れないもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の電
磁式ポンプは、積層鉄心112の主筐体110への取り
付けは、複数の固定ねじによって取り付ける構成となっ
ているため、組み立て工数が増加するという問題があ
り、また、積層鉄心112に前記固定ねじ134の挿通
孔を設けることに起因して減少する有効磁路を補うため
に挿通孔を形成するための突出部112aを設けなけれ
ばならないため、積層鉄心112の外形が大きくなるた
め主筐体110の外形を大きくしなければならず、結果
として電磁式ポンプの小形化が図れないという問題があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記従来の欠
点を解決するものであり、請求項1記載の発明は、ダイ
ヤフラムが取付けられるとともに鉄心収納室が設けられ
た本体ケースと、吸入室、圧縮室、及び吐出室を有して
前記本体ケースに取付けられた副ケースと、E型鉄心を
積層して形成され駆動コイルが装着され互いの磁極を離
間対向させて前記鉄心収納室に収納された一対の積層鉄
心と、端部に設けた支軸を前記ダイヤフラムに取着し前
記両磁極間に配設される永久磁石を備えた振動子とを備
え、前記駆動コイルに駆動電流を供給して前記振動子を
往復振動させ前記ダイヤフラムを振幅動作させて流体を
吸入・吐出する電磁式ポンプにおいて、前記本体ケース
を前記鉄心収納室の部位で分割して分割ケースとすると
ともに、この両分割ケースには、互いに対向する平行壁
と、前記積層鉄心が当接する底壁と、前記平行壁の内側
に互いに離間して一体に形成さ れたリブとで囲まれた
前記鉄心収納室が設けられ、前記リブが前記積層鉄心を
その積層方向から挟む状態に前記鉄心収納室に前記積層
鉄心を圧入して収納するとともに、前記両分割ケース
結合して前記積層鉄心を固定したことを特徴とする電磁
式ポンプとしたものである。
【0009】請求項1記載の発明は、本体ケースを鉄心
収納室の部位で分割して分割ケースとし、この分割ケー
スの鉄心収納室前記積層鉄心を圧入して収納し両分割
ケースを結合する構成としている。このため、積層鉄心
を両分割ケースの収納室に収納して両分割ケースを結合
して組み立てることにより積層鉄心を固定できることか
ら、組み立工数を低減することができるという作用を有
するものである。また、固定ねじを不要としたことから
積層鉄心の外形を大きくすることなく必要な有効磁路を
確保できるため鉄心収納室を大きくする必要がなく
結果として電磁式ポンプを小形化することができるとい
う作用を有するものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記鉄心収納室に前記積層鉄心を圧
入させて収納させる凸条を、前記リブの互いに対向する
対向面に、この対向面より突出して形成したことを特徴
とする電磁式ポンプとしたものである。
【0011】また、請求項3記載の発明は、上記請求項
1または請求項2記載の発明において、前記積層鉄心の
ヨーク部の振動子の振動方向と直交する面に積層方向に
沿って凹状溝または凸状部を形成するとともに、前記分
割ケースの鉄心収納室に前記凹状溝または凸状部が嵌合
する凸状部または凹状溝を形成し、前記両分割ケースを
結合した際に前記吸入室に連通する吸入口を形成する切
欠を、前記両分割ケースの平行壁に設け、前記凹状溝と
前記凸状部との嵌合により動きを規制された前記積層鉄
心と前記平行壁との間に隙間を設けたことを特徴とする
電磁式ポンプとしたものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1および図3に基づいて説明する。
【0016】図1に示すように、電磁式ポンプは、本体
ケース1を構成する主ケース10と、この主ケース10
の図において左右に図示しないねじ等の取付手段によっ
て取り付けられた後述する吸入室21、圧縮室22、吐
出室23等を設けた一対の副ケース20、前記主ケース
10内に配設される駆動コイル32が取り付けられた積
層鉄心30、振動子50等から構成されている。
【0017】そして、前記主ケース10は、図2に示す
ように左右同一形状に形成された分割ケース11、11
から構成されている。これら各分割ケース11は一端側
に開口12を、また、他端側には後に詳述する前記積層
鉄心30が当接する当接面13bを有する底壁13を
けるとともにこの底壁13に設けられた互いに対向する
平行壁14a、14aとこの平行壁14a、14aに連
続して形成された互いに対向する円弧壁14b、14b
からなる断面略楕円形状の環状壁14が設けられた有底
筒状に形成されている。そして、前記底壁13には楕円
形状の貫通孔13aが形成されている。前記平行壁14
a、14aの内側には、これら平行壁14a、14aに
一体に形成されるとともに互いに離間して形成されたリ
ブ15a、15aが形成されている。そして、それぞれ
の分割ケース11に形成した前記リブ15a、15a、
前記平行壁14aおよび底壁13とで囲まれた空間領域
は積層鉄心30を収納する鉄心収納室15となってい
る。また、前記リブ15a、15aの互いに対向する対
向面には、この対向面より僅かに突出した凸条15c
(図2では一方のみ図示)が形成され、この凸条15c
によって前記リブ15a、15aの間つまり鉄心収納室
15に積層鉄心30が挿入されて収納される際、積層鉄
心30は軽圧入されて収納されるようになっている。ま
た、前記リブ15a、15aの間に位置する前記当接面
13bには凸状部15b(図2では一方のみ図示)が形
成されており、この凸状部15bは積層鉄心30のヨー
ク部31aに形成された後述する凹状溝33に嵌合する
ようになっている。
【0018】また、それぞれの分割ケース11の前記環
状壁14の平行壁14aと円弧壁14bのそれぞれの境
界部つまり各角部にはねじ孔16aが形成されたリブ1
6が形成されており、また、円弧壁14b、14bの開
口面の部位には貫通孔17aが設けられた取付片17が
形成されており、前記貫通孔17aに図示しないねじを
挿通してこのねじに同じく図示しないナットを締結して
両分割ケース11、11は結合されるものである。ま
た、両分割ケース11の前記底壁13の外側で前記貫通
孔13aの孔縁部には嵌合溝18(図2では一方のみ図
示)が形成されている。
【0019】また、前記底壁13には主ケース10の内
部と前記吸入室21を連通させる連通孔18aが形成さ
れ、また、前記両分割ケース11のそれぞれの開口12
の平行壁14aには半円形状の切欠19aが形成され、
この両切欠19aは両分割ケース11を結合した際に
は、図1に示すように吸入口19を形成するようになっ
ている。
【0020】そして、前記鉄心収納室15には図1にお
いて紙面と直交する方向にヨーク部31aとこのヨーク
部31aに一体に形成された中央磁極31b、中央磁極
31bの両側に位置する側磁極31c、31cからなる
E型鉄心を積層して形成した一対の積層鉄心30が、互
いの磁極つまり前記中央磁極31b、この中央磁極31
bの両側に位置する側磁極31c、31cを互いに対向
させるとともに所定の間隔Gを形成するように所定距離
離間させて収納されており、また、積層鉄心30の中央
磁極31bには巻枠32aとこの巻枠32aに巻回され
たコイル巻線32bとからなる駆動コイル32が取り付
けられている。また、前記積層鉄心30の前記ヨーク部
31aの図において左右両側つまり後述する振動子50
の振動方向と直交する方向の両側面には凹状溝33が形
成されている。また、この凹状溝33は積層鉄心30の
有効磁路を減少させないようにするためにヨーク部31
aの角部に形成されている。
【0021】そして、前記駆動コイル32と積層鉄心3
0とは駆動手段としての電磁石を構成するものであり、
また、前記駆動コイル32のコイル巻線32bには図示
しない交流電源から交流電流が供給されるようになって
いる。
【0022】つぎに、前記主ケース10つまり分割ケー
ス11の貫通孔13aに取り付けられるダイヤフラム4
0とこのダイヤフラム40に取り付けられる固定プレー
ト43について説明する。
【0023】このダイヤフラム40はゴム等の軟質薄板
部材からなり楕円状に形成され、図1および図3に示す
ように外周縁部には前記底壁13の外側に形成した嵌合
溝18に嵌合する環状の嵌合リブ41が形成され、ま
た、中央部には貫通孔42が形成されており、この貫通
孔42の孔縁には環状の嵌合リブ42aが形成されてい
る。
【0024】つぎに、このダイヤフラム40の貫通孔4
2に取り付けられる前記固定プレート43は2枚のプレ
ート44と45とから構成され、そして、プレート44
には前記ダイヤフラム40の貫通孔42の孔縁に形成し
た前記環状の嵌合リブ42aと嵌合する嵌合溝44aが
形成され、また、中心部には軸挿通孔44bが形成され
ている。また、プレート45には前記貫通孔42に嵌合
する環状の嵌合段部45aが形成され、また、中心部に
は前記プレート44に形成された軸挿通孔44bに対応
して軸挿通孔45bが形成されている。なお、前記プレ
ート44、45はダイヤフラム40を挟持した状態で接
着あるいは溶着等することによりプレート44、45つ
まり固定プレート43はダイヤフラム40に一体的に取
り付けられるものである。
【0025】つぎに、前記一対の積層鉄心30の磁極間
に形成された間隙Gに配設される振動子50について説
明する。この振動子50は図2に示すように従来のもの
と略同様な構成であり、合成樹脂からなる長方形状の基
台51とこの基台51に一体成型により取り付けられた
一対の永久磁石52、52およびこの基台51の両端に
設けた凸部54に取り付けられた支軸としてのねじ5
3、53とから構成されている。なお、前記凸部54の
端面は前記固定プレート43の一方のプレート44の位
置決め面となっている。
【0026】そして、固定プレート43が取り付けられ
たダイヤフラム40を振動子50に取り付ける場合は、
ダイヤフラム40に取り付けた前記固定プレート43の
軸挿通孔44b、45bに振動子50の一方のねじ53
を挿通し、ついで、ナット48を前記ねじ53に締結す
ることにより、ダイヤフラム40は振動子50の一方の
ねじ53に取り付けられる。また、上記のように振動子
50の一方側のねじ53にダイヤフラム40を取り付け
た状態で、振動子50をその他方側のねじ53を前記主
ケース10つまり分割ケース11の貫通孔13aから挿
通し、この他方側のねじ53に他方側のダイヤフラム4
0に取り付けた固定プレート43の軸挿通孔44b、4
5bに挿通した後上記一方の場合と同様の手順によっ
て、他方側のねじ53にナット48によって他方側のダ
イヤフラム40を取り付ける。
【0027】そして、振動子50の両端側のねじ53に
固定プレート43を介してダイヤフラム40を取り付け
た後、ダイヤフラム40の外周部に形成した嵌合リブ4
1を主ケース10の貫通孔13aの孔縁部に形成した前
記嵌合溝13bに嵌合し、ついで、つぎに詳述する前記
副ケース20のフランジ部によって挾持することによっ
てダイヤフラム40は主ケース10の開口13に取り付
けられるものである。そして、ダイヤフラム40が主ケ
ース10の開口13に取り付けられた状態では、前記振
動子50はその基台51に取り付けられた一対の永久磁
石52、52を前記一対の積層鉄心30の磁極間に形成
された間隙Gに位置させるようになっている。このよう
に振動子50を一対の積層鉄心30の磁極間に形成され
た間隙Gに位置させた状態において、前記駆動コイル3
2のコイル巻線32bに交流電源から交流電流が供給さ
れると、このコイル巻線32によって交番磁界が発生
し、この交番磁界が前記振動子50の永久磁石52に作
用して前記振動子50を図1において左右方向に振幅動
作し前記ダイヤフラム40は振幅動作するようになって
いる。
【0028】つぎに、主ケース10つまり分割ケース1
1の両端側貫通孔13aを閉蓋するようにして取り付け
られる副ケース20について説明する。この副ケース2
0は図1に示すように中央部に形成された略コ字状の隔
壁24によって内側つまり分割ケース11側には開口2
5a有する凹部25が形成され、また、外側には開口2
6aを有する凹部26が形成されている。また、副ケー
ス20の外周部には前記分割ケース11の底壁13の外
側に形成された嵌合溝18に嵌合リブ41が嵌合して取
り付けられたダイヤフラム40の外周部を挟持するフラ
ンジ部29が形成されており、また、このフランジ部2
9には前記分割ケース11に設けた連通孔18aに連通
する連通孔29aが形成されている。そして、副ケース
20が前記分割ケース11に前記ダイヤフラム40を挟
持して取り付けられた状態では前記開口25aはダイヤ
フラム40によって閉蓋されその内部に圧縮室22が形
成されるものである。また、前記開口26aは蓋体26
bによって閉蓋されその内部に吸入室21が形成される
ものである。
【0029】また、前記隔壁24には吸入孔27および
排出孔28が形成され、これら吸入孔27および排出孔
28にはそれぞれ開閉弁27aおよび28aが設けられ
ている。また、副ケース20の前記圧縮室22に隣接し
て吐出口23aを有する吐出室23が形成されている。
【0030】そして、前記主ケース10の両側への前記
副ケース20、20の取付は、両分割ケース11を結合
して組み立てられた主ケース10の両側に前記副ケース
20、20を配置した後、前述したように分割ケース1
1、11に形成した4個のねじ孔16aに図示しないね
じを挿通してこのねじに同じく図示しないナットを締結
することによってなされるものである。
【0031】ここで、上記のように構成された電磁式ポ
ンプの組み立て方について説明する。まず、駆動コイル
32を取り付けた積層鉄心30の一方側を一方の分割ケ
ース11に形成された鉄心収納室15に収納する。つい
で、積層鉄心30の他方側を他方の分割ケース11に形
成した鉄心収納室15に収納しつつその開口12を前記
一方の分割ケース11の開口12と接合し、取付片17
の貫通孔17aに図示ないねじを挿通してナットで締結
して主ケース10を組み立てる。そして、この状態では
積層鉄心30に設けた凹状溝33は両分割ケース11に
設けた凸状部15bに嵌合するとともに凸条15c、1
5cが設けられた前記リブ15a、15a間に圧入され
て収納され、積層鉄心30は図1において紙面と直交す
る方向への動きは前記リブ15a、15aによって規制
され、また、上下方向への動きは前記凸状部15bによ
って規制されるものである。したがって、前記上下方向
への動きが規制されていることから両積層鉄心30の互
いに対向する磁極間に形成される間隙Gは所定の寸法に
精度よく形成されるものである。しかも、凸状部15b
による上下方向の規制により、図1に示すように積層鉄
心30と平行壁14aとの間には隙間が設けられてい
る。
【0032】つぎに、上述したように振動子50の一方
ねじ53にダイヤフラム40を取り付けた後、振動子5
0の他方のねじ53を主ケース10の一方の貫通孔13
aつまり一方の分割ケース11の貫通孔13aから他方
の貫通孔13aに向けて挿入し、この他方の貫通孔13
aの露出させた後、この他方のねじ53に他方のダイヤ
フラム40を取り付ける。ついで、両側のダイヤフラム
40の嵌合リブ41を前記主ケース10を構成している
分割ケース11の底壁13の外側に形成した嵌合溝18
に嵌合して取り付け、ついで副ケース20をそのフラン
ジ部29によって前記ダイヤフラム40の外周を挟持す
るように配置した後、両副ケース20を上述したように
分割ケース11、11に形成した4個のねじ孔16aに
図示しないボルトを挿通して同じく図示しないナットを
締結することによって電磁式ポンプは組み立てられる。
【0033】そして、上記のように積層鉄心30は前記
両分割ケース11を結合して組み立てることにより鉄心
収納室15内に固定された状態で収納されるものであ
り、従来のように固定ねじによって取り付ける必要がな
く積層鉄心30の組立が容易になるものである。また、
積層鉄心30を主ケース10に取り付ける場合、固定ね
じを設ける必要がないことから積層鉄心30に固定ねじ
を挿通する挿通孔を必要としないため、従来のように積
層鉄心に突出部を設ける必要がなく積層鉄心30を小形
にすることができるため主ケース10の小形化が図れ、
結果として電磁式ポンプを小形化することができるもの
である。
【0034】つぎに、上記のように構成された電磁式ポ
ンプの動作を図1を参照して説明する。なお、吸入室2
1と圧縮室22等の構成および動作は左右とも同一であ
るので、ここではその一方である左側の吸入室21と圧
縮室22等についてのみ説明し、右側については説明を
省略する。
【0035】まず、駆動手段の前記コイル巻線32bに
図示しない交流電源から駆動電流を供給すると、交番磁
界が発生しこの交番磁界が前記積層鉄心30の磁極つま
り中央磁極31b、両側磁極31cを介して振動子50
の永久磁石52に作用して、前記振動子50は図におい
て左右方向に振動する。そして、今交番磁界により、振
動子50が図において右側に移動したとすると、ダイヤ
フラム40も図において右側に移動し、その結果前記圧
縮室22の容積は拡大する。そして、この拡大に伴って
圧縮室22の圧力が低下するため、吸入弁27aは吸入
孔27を開き、また、排出弁28a排出孔28を閉じる
ように動作し、連通孔18a、29aを介して前記吸入
口19に連通している吸入室21を通して外部から外気
等の流体が圧縮室22内に流入する。
【0036】つぎに、交番磁界の極性が変り、振動子5
0が図において左側に移動したとすると、ダイヤフラム
40は図において左側に移動し、その結果前記圧縮室2
2の容積は縮小して、圧縮室22の圧力が高くなるため
吸入弁27aは吸入孔27を閉じ、また、排出弁28a
は排出孔28を開くように動作し、圧縮室22内の流体
は前記排出孔28を経て前記吐出口23aから吐出され
る。
【0037】このように前記コイル巻線32bに供給さ
れる交流電力に応じて発生する交番磁界によって左右方
向に振動する振動子50の振動により上記動作が繰り返
され、流体は前記主ケース10の外部に開口した吸入口
19から吸入されて吸入室21、吸入孔27、圧縮室2
2、排出孔28、吐出口23aから吐出される。
【0038】なお、上記実施の形態では、積層鉄心30
に凹状溝33を形成し、鉄心収納室15に凸状部15b
を設ける構成としたがこれは逆の構成としてもよいがE
型等鉄心の材料取りの面からは前者が望ましい。
【0039】また、上記実施の形態では、ダイヤフラム
部材を構成するダイヤフラム40を振動子50の両側に
設ける構成としたが、これは一方のみに設ける構成とし
てもよいものである。
【0040】また、上記電磁式ポンプを液体を吸入、吐
出するようにする場合は、積層鉄心30、駆動コイル3
2を防水膜で覆うようにすればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は、本体ケースを鉄心収納室の部
位で分割して分割ケースとし、この分割ケースの鉄心収
納室前記積層鉄心を圧入して収納し両分割ケースを結
合する構成としたことから、積層鉄心を両分割ケースの
収納室に収納して両分割ケースを結合して組み立てるこ
とにより積層鉄心を固定ができ、よって、組み立工数を
低減することができるという効果を有するものである。
また、固定ねじを不要としたことから積層鉄心の外形を
大きくすることなく必要な有効磁路を確保できるため
鉄心収納室を大きくする必要がなく、結果として電磁式
ポンプを小形化することができるという効果を有するも
のである。
【0042】
【0043】
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す電磁式ポンプの断面
図。
【図2】上記実施の形態の主ケース部分の分解斜視図。
【図3】上記実施の形態のダイヤフラムに固定プレート
を取り付けた状態の断面図。
【図4】従来の電磁式ポンプの断面図。
【符号の説明】
1 本体ケース 10 主ケース(本体ケースの一部) 11 分割ケース13 分割ケースの底壁 14a 分割ケースの平行壁 15 鉄心収納室15a リブ 15b 凸状部 15c 凸条 19 吸入口19a 切欠 20 副ケース(本体ケースの一部) 21 吸入室 22 圧縮室23 吐出室 27 吸入孔 27a 吸入弁 28 排出孔 28a 排出弁 30 積層鉄心(駆動手段の一部) 31a ヨーク部 31b 中央磁極(磁極の一部) 31c 側磁極(磁極の一部) 32 駆動コイル(駆動手段の一部) 33 凹状溝 40 ダイヤフラム 50 振動子 52 永久磁石 53 振動子のねじ(支軸)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−136947(JP,A) 特開 昭62−126280(JP,A) 実開 昭49−6208(JP,U) 登録実用新案3005780(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 43/00 - 47/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヤフラムが取付けられるとともに鉄心
    収納室が設けられた本体ケースと、吸入室、圧縮室、及
    び吐出室を有して前記本体ケースに取付けられた副ケー
    スと、E型鉄心を積層して形成され駆動コイルが装着さ
    れ互いの磁極を離間対向させて前記鉄心収納室に収納さ
    れた一対の積層鉄心と、端部に設けた支軸を前記ダイヤ
    フラムに取着し前記両磁極間に配設される永久磁石を備
    えた振動子とを備え、前記駆動コイルに駆動電流を供給
    して前記振動子を往復振動させ前記ダイヤフラムを振幅
    動作させて流体を吸入・吐出する電磁式ポンプにおい
    て、 前記本体ケースを前記鉄心収納室の部位で分割して分割
    ケースとするとともに、この両分割ケースには、互いに
    対向する平行壁と、前記積層鉄心が当接する底壁と、前
    記平行壁の内側に互いに離間して一体に形成されたリブ
    とで囲まれた前記鉄心収納室が設けられ、前記リブが前
    記積層鉄心をその積層方向から挟む状態に前記鉄心収納
    室に前記積層鉄心を圧入して収納するとともに、前記両
    分割ケースを結合して前記積層鉄心を固定したことを特
    徴とする電磁式ポンプ。
  2. 【請求項2】前記鉄心収納室に前記積層鉄心を圧入させ
    て収納させる凸条を、前記リブの互いに対向する対向面
    に、この対向面より突出して形成したことを特徴とする
    請求項1記載の電磁式ポンプ。
  3. 【請求項3】前記積層鉄心のヨーク部の振動子の振動方
    向と直交する面に積層方向に沿って凹状溝または凸状部
    を形成するとともに、前記分割ケースの鉄心収納室に前
    記凹状溝または凸状部が嵌合する凸状部または凹状溝を
    形成し、前記両分割ケースを結合した際に前記吸入室に
    連通する吸入口を形成する切欠を、前記両分割ケースの
    平行壁に設け、前記凹状溝と前記凸状部との嵌合により
    動きを規制された前記積層鉄心と前記平行壁との間に隙
    間を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の電磁式ポンプ。
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