JPH10311278A - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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JPH10311278A
JPH10311278A JP12240097A JP12240097A JPH10311278A JP H10311278 A JPH10311278 A JP H10311278A JP 12240097 A JP12240097 A JP 12240097A JP 12240097 A JP12240097 A JP 12240097A JP H10311278 A JPH10311278 A JP H10311278A
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JP
Japan
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pair
electromagnets
vibrator
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pump
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JP12240097A
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Tadao Matsuoka
忠雄 松岡
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Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、振動子が配設される一対の交流電磁
石が有する鉄心相互間の幅を一定にできて品質を向上で
きる電磁ポンプを得ることにある。 【解決手段】ダイヤフラム24、25に連結されるとと
もに、一対の交流電磁石41への通電により軸方向に振
動される振動子43を備え、振動子43の振動に伴う振
幅動作により、ダイヤフラム24、25で一側を仕切ら
れたポンプ室29、30において空気の吸入・吐出しを
行う電磁ポンプを前提とする。振動子43の移動軌跡か
ら外れた位置に一対の交流電磁石41が備えるコイルボ
ビン47相互を一体につなぐ接続部48を設けて、一対
の交流電磁石47を一体化する。それにより、接続部4
8をスペーサとして両交流電磁石47が有する鉄心45
相互間の距離(つまり、鉄心45相互間の幅B)を一定
に保つことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラム式の
電磁ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】図9(A)(B)に示されるように一対
の交流電磁石1への交流の供給により、永久磁石2が取
付けられて軸方向に往復移動される振動子3を備え、こ
の振動子3の端部に突設された連結軸4をダイヤフラム
5に連結し、振動子3の往復移動に伴うダイヤフラム5
の振幅動作により、このダイヤフラム5で一側を仕切ら
れたポンプ室6での流体(気体又は液体)の吸入・吐出
しを行うダイヤフラム式の電磁ポンプは広く知られてい
る。なお、図9(A)中矢印は流体の流れを示してい
る。
【0003】前記一対の交流電磁石1は、互いに独立し
たものであって、図8及び図9に示されるようにE型鉄
心1aにコイルボビン1bを介して駆動コイル1cを装
着して形成されている。これらの電磁石1は、鉄心1a
の磁極端面1ac同志及び磁極端面1as同志を所定間
隔を置いて向かい合うように配置されるとともに、前記
電磁石1を収容した本体ケース7の固定部7aに形成し
たねじ孔8に螺合される複数の固定ねじ9により固定さ
れている。又、振動子3は両鉄心1aの磁極端面1a
c、1asと対向して一対の交流電磁石1間に配置され
ており、この振動子3は、一対の交流電磁石1に交流が
供給されることに伴う前記磁極端面1ac、1asと永
久磁石2との磁気的相互作用で、軸方向に往復移動(振
動)されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁ポンプが有
する一対の交流電磁石1は互いに独立していて、これら
を個別に本体ケース7に固定ねじ9で固定する構造であ
る。そのため、固定部7aのねじ孔8の位置のばらつき
や、固定ねじ9が通される鉄心1aのねじ通孔1d(図
9のB参照)の位置のばらつき、固定ねじ9の太さのば
らつき等が影響して、振動子3が配設される一対の鉄心
1a相互間の幅Aを一定に保つことが難しく、それに伴
い前記磁極端面1ac、1asと永久磁石2との間のエ
アーギャップgの管理が難しくなって、ポンプ性能がば
らつき易いという問題がある。
【0005】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、振動子が配設される一対の交流電磁石が有
する鉄心相互間の幅を一定にできて品質を向上できる電
磁ポンプを得ることにある。
【0006】又、前記のように一対の交流電磁石1を個
別に本体ケース7にねじ止めするため、固定ねじ9の使
用数及び固定の手間を多く必要として組立て性がわるい
とともに、コスト高であるという問題もある。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする第
2の課題は、前記第1の課題を解決するにあたって、本
体ケースへの交流電磁石の組み込みを容易にできるとと
もに安価に得ることができる電磁ポンプを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一側がダイヤ
フラムで仕切られたポンプ室を有する本体ケースと、鉄
心にコイルボビンを介して駆動コイルを装着してなる一
対の交流電磁石と、振動子本体に永久磁石を取付けると
ともに前記振動子本体の端部に前記ダイヤフラムに連結
される連結軸を有して、前記鉄心の磁極端面と対向して
前記一対の交流電磁石間に配設された振動子とを備え、
前記駆動コイルに交流を供給して前記振動子をその軸方
向に振動させるとともに前記ダイヤフラムを振幅動作さ
せて前記ポンプ室での流体の吸入・吐出しを行う電磁ポ
ンプを前提とする。
【0009】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項1の発明は、前記一対の交流電磁石のコイル
ボビン相互を一体につなぐ接続部を前記振動子の移動軌
跡から外れた位置に設けて、前記一対の交流電磁石を一
体化したことを特徴としたものである。
【0010】この請求項1の発明において、接続部は一
対の交流電磁石が有するコイルボビンと一体成型されて
一対の交流電磁石を一体化し、それにより、接続部をス
ペーサとして一対の交流電磁石が有する鉄心相互間の距
離を一定に保つことができ、又、この接続部は振動子の
移動軌跡から外れているから振動子の振動を妨げること
がない。
【0011】前記第2の課題を解決するために、請求項
1に従属する請求項2の発明は、前記一対の交流電磁石
が有した前記鉄心の内の少なくとも一方と係合する鉄心
係合部を前記本体ケースに設けたことを特徴としたもの
である。
【0012】この請求項2の発明は、請求項1に従属す
るから、請求項1の発明の作用に加えて次の作用を有す
る。すなわち、接続部により一体化された一対の交流電
磁石を一体物として取扱うことができるので、一対の交
流電磁石を個別に本体ケースに固定する必要がないとと
もに、鉄心係合部は前記一体物が有する鉄心と係合し
て、前記一体物を本体ケースの所定位置に位置決めす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。
【0014】図1中21は本体ケースであり、これは主
ケース22と一対の副ケース23a、23bとを連結し
てなる。主ケース22は、副ケース23a、23bを個
別に外面側から覆う一対の副ケースカバー22a、22
bを有している。
【0015】主ケース部材22の一端とこの端部に連結
された一方の副ケース23aとの間にはダイヤフラム2
4の周縁部が挟み込まれている。同様に、主ケース22
の他端とこの端部に連結された他方の副ケース23bと
の間にはダイヤフラム25の周縁部が挟み込まれてい
る。両ダイヤフラム24、25はその中央部を両面から
挟着するセンタープレート26、27を有している。
【0016】両ダイヤフラム24、25によって両端を
仕切られた本体ケース21内は電磁石収容室28となっ
ており、又、一方のダイヤフラム24とこれに臨んだ一
方の副ケース23aとの間には第1のポンプ室29が形
成され、他方のダイヤフラム25とこれに臨んだ他方の
副ケース23bとの間には第2のポンプ室30が形成さ
れている。したがって、これら3室はダイヤフラム2
4、25で仕切られている。電磁石収容室28にはポン
プの外部に連通する吸入口31が設けられている。
【0017】一方の副ケース23aは、その外面と一方
の副ケースカバー22aとの間を、電磁石収容室28に
連通する吸入室32とポンプの外部に連通する排出室3
3とに仕切る仕切り壁23a1を有している。同様に、
他方の副ケース23bも、その外面と他方の副ケースカ
バー22bとの間を、電磁石収容室28に連通する吸入
室34とポンプの外部に連通する排出室35とに仕切る
仕切り壁23b1を有している。
【0018】一方の副ケース23aには、吸入室32と
第1ポンプ室29との間を開閉する吸入弁36と、排出
室33と第1ポンプ室29との間を開閉する排出弁37
とが取付けられている。吸入弁36は、吸入室32から
第1ポンプ室29に流体(例えば空気)が流入するとき
のみ開いて、それ以外は閉じ状態を維持するものであ
り、同様に排出弁37はポンプ室29から排出室33に
流体(例えば空気)が流入する時のみ開いて、それ以外
は閉じ状態を維持するものである。
【0019】他方の副ケース23bには、吸入室34と
第2ポンプ室30との間を開閉する吸入弁38と、排出
室35と第2ポンプ室30との間を開閉する排出弁39
とが取付けられている。吸入弁38は、吸入室34から
第2ポンプ室30に流体(例えば空気)が流入するとき
のみ開いて、それ以外は閉じ状態を維持するものであ
り、同様に排出弁39はポンプ室30から排出室35に
流体(例えば空気)が流入する時のみ開いて、それ以外
は閉じ状態を維持するものである。
【0020】前記電磁石収容室28には、一対の交流電
磁石41を備える電磁石ユニット42と、両電磁石41
の励磁に従い前記ダイヤフラム24、25を伴って軸方
向に往復移動、言い換えれば、図1(A)中左右方向に
動する振動子43とが収容されている。
【0021】図1〜図3に示されるように電磁石ユニッ
ト42は、熱硬化性合成樹脂により一体成型されたボビ
ンユニット44と、一対の鉄心45と、一対の駆動コイ
ル46とからなる。ボビンユニット44は、一対のコイ
ルボビン47と、これらボビン47の互いに向かい合わ
されたフランジ47a間にわたって一体に設けられた例
えば平板状の接続部48とからなる。接続部48は、振
動子43が振動する際の移動軌跡から外れた位置、例え
ば前記フランジ47aの上縁間にわたりこれらを一体に
つないで設けられているとともに、同様のフランジ47
aの下縁間にわたりこれらを一体につないで設けられて
いる。これら一対の接続部48はかなりの厚みを有した
硬質部分であって容易に変形しない強度を有している。
【0022】一対の接続部48で一体につながれた一対
のコイルボビン47の夫々には駆動コイル46が個別に
巻き付けられている。前記一対の鉄心45には、中央磁
極49と、この磁極49の両側に夫々位置される一対の
側磁極50とを一体に有した積層構造のE型鉄心が使用
されている。これらの鉄心45は、その中央磁極49を
コイルボビン47の鉄心収容孔47bに挿入するととも
に、両側磁極50がコイルボビン47を挟むように、コ
イルボビン47に組合わせて設けられている。したがっ
て、鉄心45にはボビンユニット44のコイルボビン4
7を介して駆動コイル46が装着されている。
【0023】このように互いに組合わされた一方の鉄心
45と、ボビンユニット47の一方のコイルボビン47
と、このボビン47に巻かれた一方の駆動コイル46と
は一方の交流電磁石41を形成し、同様に、互いに組合
わされた他方の鉄心45と、ボビンユニット44の他方
のコイルボビン47と、このボビン47に巻かれた他方
の駆動コイル46とは他方の交流電磁石41を形成して
いる。したがって、これら一対の交流電磁石41はボビ
ンユニット44の一対の接続部48を介して一体化され
ている。このような一体化によって、両電磁石41の鉄
心45が有する各磁極49、50の先端面、つまり、磁
極端面49a同志及び磁極端面50a同志が、図1
(A)に示したように互いに向かい合わされるように配
置されている。
【0024】前記構成の電磁石ユニット42は、電磁石
収容室28の所定位置に位置決めして収容されている。
図1(A)中に52は本体ケース21の主ケース22の
内面に一体に突設された一対の第1位置決め部であり、
これらの間に、一方の鉄心45のヨーク部45aを軽圧
入気味に嵌合させて鉄心45を挟み込むことにより、電
磁石ユニット42を本体ケース21の左右方向(振動子
43の振動方向)に位置決めするようになっている。
又、図1(B)中53も主ケース22の内面に一体に突
設された2組の第2位置決め部である。これら位置決め
部53は両鉄心45に対応して個別に設けられており、
これらの間に、鉄心45のヨーク部45aを軽圧入気味
に嵌合させて鉄心45をその積厚方向両側から挟み込む
ことにより、電磁石ユニット42を振動子43の幅方向
に位置決めするようになっている。なお、主ケース22
は二つのケース部材を組合わせて形成されるから、それ
により、主ケース22内への電磁石ユニット42等の組
み込みとともに、それに伴う前記の位置決めができるよ
うになっている。
【0025】前記振動子43は、図1(A)及び図3に
示されるように非磁性体からなる振動子本体55と、一
対の連結軸56と、一対の永久磁石57とを有してな
る。
【0026】振動子本体55は略長方形状なしており、
その長手方向両端から連結軸56が夫々突設されてい
る。一対の永久磁石57は、その両面を露出させて振動
子本体55に取付けられている。これら永久磁石57
は、厚み方向に着磁されており、一面はN極であり、他
面はS極となっている。そして、両方の永久磁石57
は、一方の交流電磁石41側の一面同志が互いに異極と
なるとともに、他方の交流電磁石41側の他面同志が互
いに異極となるように振動子本体55に固定されてい
る。
【0027】前記構成の振動子43は、図1に示される
ように電磁石ユニット42が備える一対の交流電磁石5
1間に配設され、その両端から突出された連結軸56
は、夫々左右一対のダイヤフラム24、25に連結され
ている。この連結は、連結軸56の図示しない先端ねじ
部をダイヤフラム24、25のセンターフレーム26、
27の中心部を貫通させ、その貫通端部にナット58を
螺合して締め付けることにより実現されている。
【0028】前記構成のダイヤフラム式電磁ポンプは、
その一対の交流電磁石41の各駆動コイル46に交流を
半サイクルづつずらして印加することにより使用され
る。それにより、振動子43を間に置いて向かい合うよ
うな位置関係にある中央磁極49同志が互いに異極にな
るとともに、同様な位置関係にある側磁極50同志が互
いに異極となるように励磁されて、これら磁極49、5
0の極性が交流の半サイクル毎に入れ替わる。
【0029】そのため、供給される交流の半サイクル期
間での交流電磁石41の励磁により、振動子43の一方
の永久磁石57が、例えば中央磁極49の磁極端面49
aとの間で磁気的に吸引し合うととともに一方の側磁極
50の磁極端面50aとの間では磁気的に反発し合い、
同時に、他方の永久磁石57が、磁極端面49aとの間
で磁気的に吸引し合うとともに、他方の側磁極50の磁
極端面50aとの間で磁気的に吸引し合い、それによ
り、振動子43は例えば図1(A)中右方向に移動され
る。そして、次の交流の半サイクル期間での励磁によ
り、振動子43の前記一方の永久磁石57が、磁極端面
49aとの間で磁気的に反発し合うとともに前記一方の
側磁極50の磁極端面50aとの間では磁気的に吸引し
合い、同時に、前記他方の永久磁石57が、磁極端面4
9aとの間では磁気的に吸引し合うとともに、前記他方
の側磁極50の磁極端面50aとの間では磁気的に反発
し合い、それにより、振動子43は図1中左方向に移動
される。
【0030】こうした磁気的作用によって振動子43は
その軸方向にダイヤフラム24、25を伴って往復移動
され、すなわち、図1(A)中左右方向に振動されるか
ら、それに伴ってポンプ作動が営まれる。
【0031】このポンプ作動において、振動子43が右
方向に移動される時には、第1ポンプ室29の容積が大
きくなるので、排出弁37が閉じられるとともに吸入弁
36が開かれて、吸入口31に電磁石収容室28を介し
て連通した吸入室32から第1ポンプ室29に空気が吸
込まれる。そして、次に振動子43が左方向に移動され
るときには、第1ポンプ室29の容積が小さくなるの
で、吸入弁36が閉じられるとともに排出弁37が開か
れて、第1ポンプ室29から排出室33に空気が圧送さ
れ、この空気はポンプの外部に吐出される。同様に、前
記のように振動子43が右方向に移動された時には、第
2ポンプ室30の容積が小さくなるので、排出弁39が
開かれるとともに吸入弁38が閉じられて、第2ポンプ
室30から排出室35に空気が圧送され、この空気はポ
ンプの外部に吐出される。そして、前記のように振動子
43が左方向に移動されたときには、第2ポンプ室30
の容積が大きくなるので、吸入弁38が開かれるととも
に排出弁39が閉じられて、吸入口31に電磁石収容室
28を介して連通した吸入室34から第2ポンプ室30
に空気が吸込まれる。
【0032】このようなポンプ動作の繰り返しにより、
この電磁ポンプは振動子43の一往復につき2回空気を
圧縮して吐出すことができる。なお、吐出された空気
は、例えば空気袋を膨張・収縮させることによりマッサ
ージを行うエアーマッサージ機が備える前記空気袋を膨
張させる媒体として利用される。
【0033】前記のように振動子43の永久磁石57と
の間で磁気的相互作用をなす一対の交流電磁石41は、
互いに独立したものではなく、これら電磁石41が備え
るコイルボビン47と、これらボビン47相互を一体に
つないだ接続部48とからなるボビンユニット44に、
一対の鉄心45及び駆動コイル46を組合わせて形成さ
れている。したがって、ボビンユニット44の接続部4
8をスペーサとして一対の交流電磁石41が有する鉄心
45相互間の距離、言い換えれば、振動子43が配設さ
れる一対の鉄心45相互間の幅Bは予め一定に保たれて
いる。
【0034】そのため、鉄心45の磁極端面49a、5
0aと振動子43の永久磁石47との間のエアーギャッ
プの管理が容易となって、ポンプ性能のばらつきが少な
い高品質な電磁ポンプを構成できる。なお、前記接続部
48は、振動子43の移動軌跡から外れた位置に設けら
れているから、振動子43の振動を妨げることがない。
【0035】しかも、前記のようなボビンユニット44
を備えて一対の交流電磁石41を一体化したので、一対
の交流電磁石41を個別に本体ケース21の電磁石収容
室28に組み込んで固定する手間を要することがなくな
り、両交流電磁石41を備える電磁石ユニット42を一
体物として取扱って電磁石収容室28に組み込むことが
できる。その上、この組み込みにおいて、本体ケース2
1の鉄心係合部52、53に電磁石ユニット42の鉄心
45を既述のように係合させることにより、前記一体物
としての電磁石ユニット42を本体ケース21の所定位
置に位置決めできる。
【0036】そのため、一対の交流電磁石41を適正位
置に配置できるだけではなく、その固定に要する手間が
軽減されるとともに、固定のためのねじ等の固定部品を
省略、ないしは念のために固定部品を使用するとしても
その使用数を削減できる。したがって、本体ケース21
への一対の交流電磁石41の組み込みが容易となり、そ
れに伴い安価に電磁ポンプを組み立てることができる。
【0037】図4及び図5は本発明の第2の実施の形態
を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の
実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には
第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成を及び
作用の説明は省略し、以下、異なる部分について説明す
る。この第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる
部分は中央磁極と、接続部の構成である。
【0038】すなわち、中央磁極49の磁極端面49a
には、図5に示されるように中央磁極49の幅方向に延
びる突縁149が一体に突設されており、これらの突縁
149は加圧されることによって、図4に示されるよう
に前記幅方向外側に向けて突出する張り出し部分149
aをなしている。したがって、これらの張り出し部分1
49aにより、磁極端面49aの面積が拡大されて、振
動子43との間での磁気的な吸引・反発作用をより効果
的に行えるとともに、張り出し部分149aのストッパ
作用により、電磁石ユニット42単体状態での取扱いの
際にコイルボビン47の鉄心収容孔47bから中央磁極
49が抜け出すことがないようにしてある。
【0039】又、ボビンユニット44が備える一対の接
続部48のうちの少なくとも一方には加工孔48aが開
けられている。この加工孔48aには、前記突縁149
を圧し潰して張り出し部分149aとするための加工具
(図示しない)が通されるようになっている。なお、以
上の点以外の構成は、図示されない部分を含めて前記第
1の実施の形態と同じである。
【0040】したがって、この第2の実施の形態におい
ても、ボビンユニット44が有する接続部48により一
対の交流電磁石41を一体化した電磁石ユニット42を
備えるから、第1の実施の形態と同様に本発明の課題を
解決できる。
【0041】図6及び図7は本発明の第3の実施の形態
を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の
実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には
第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成を及び
作用の説明は省略し、以下、異なる部分について説明す
る。この第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる
部分は中央磁極と、接続部の構成である。
【0042】すなわち、両鉄心45の中央磁極49の先
端面には、図6に示されるように磁性体製の磁極端面板
249が被着されている。この端面板249は中央磁極
49の先端面よりも大きな面積を有したキャップ状をな
しており、中央磁極49の先端部に嵌め付けられるとと
もに接着剤により固定されている。なお、中央磁極49
の先端面よりも大きな面積を有した磁極端面板249
は、キャップ状ではなく平板状であってもよい。こうし
て取付けられた磁極端面板249の幅方向両側縁は中央
磁極49の幅方向外側に向けて張り出されている。した
がって、この磁極端面板249により、中央磁極49の
磁極端面の面積が実質的に拡大されて、振動子43との
間での磁気的な吸引・反発作用をより効果的に行えると
ともに、磁極端面板249のストッパ作用により、電磁
石ユニット42単体状態での取扱いの際にコイルボビン
47から中央磁極49が抜け出すことがないようにして
ある。
【0043】又、ボビンユニット44が備える一対の接
続部48のうちの少なくとも一方には加工孔48aが開
けられている。この加工孔48aには、中央磁極49の
先端面に装着される磁極端面板249等が通されるよう
になっている。なお、以上の点以外の構成は、図示され
ない部分を含めて前記第1の実施の形態と同じである。
【0044】したがって、この第3の実施の形態におい
ても、ボビンユニット44が有する接続部48により一
対の交流電磁石41を一体化した電磁石ユニット42を
備えるから、第1の実施の形態と同様に本発明の課題を
解決できる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載される効果を有する。
【0046】請求項1に記載の発明によれば、一対の交
流電磁石が有するコイルボビンを一体につないだ接続部
により、一対の交流電磁石が有する鉄心相互間の距離を
一定に保つ構成であるから、振動子が配設される前記鉄
心相互間の幅を一定にでき、それに伴いポンプ性能のば
らつきを小さくでき品質を向上できる。
【0047】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、一体物として取扱うことができ
る一対の交流電磁石を鉄心係合部により本体ケースの所
定位置に位置決めできる構成であるので、一対の交流電
磁石の本体ケースへの組み込みに要する手間等が少なく
なって、前記組み込みを容易かつ安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る電磁
ポンプの構成を示す横断平面図。(B)は図1(A)中
Z−Z線に沿って示す断面図。
【図2】第1の実施の形態に係る電磁ポンプの電磁石ユ
ニットの一部の構成を分解して示す斜視図。
【図3】(A)は第1の実施の形態に係る電磁ポンプの
電磁石ユニットの構成を分解して示す平面図。(B)は
前記電磁石ユニットの構成を分解して示す側面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電磁ポンプの
構成を示す前記図1(B)相当の断面図。
【図5】(A)は第2の実施の形態に係る電磁ポンプの
電磁石ユニットの構成を分解して示す平面図。(B)は
前記電磁石ユニットの構成を分解して示す一部切欠側面
図。
【図6】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る電磁
ポンプの構成を示す横断平面図。(B)は図3(A)中
Y−Y線に沿って示す断面図。
【図7】第3の実施の形態に係る電磁ポンプの電磁石ユ
ニットの構成を分解して示す平面図。
【図8】従来例に係る電磁ポンプが備える交流電磁石の
構成を分解して示す平面図。
【図9】(A)は従来例に係る電磁ポンプの構成を示す
横断平面図。(B)は図9(A)中X−X線に沿って示
す断面図。
【符号の説明】
21…本体ケース、 24…ダイヤフラム、 25…ダイヤフラム、 28…電磁石収容室、 29…ポンプ室、 30…ポンプ室、 41…交流電磁石、 42…電磁石ユニット、 43…振動子、 44…ボビンユニット、 45…鉄心、 46…駆動コイル、 47…コイルボビン、 48…接続部、 49a…中央磁極の磁極端面、 50a…側磁極の磁極端面、 52…第1位置決め部、 53…第2位置決め部、 55…振動子本体、 56…連結軸、 57…永久磁石。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側がダイヤフラムで仕切られたポンプ室
    を有する本体ケースと、鉄心にコイルボビンを介して駆
    動コイルを装着してなる一対の交流電磁石と、振動子本
    体に永久磁石を取付けるとともに前記振動子本体の端部
    に前記ダイヤフラムに連結される連結軸を有して、前記
    鉄心の磁極端面と対向して前記一対の交流電磁石間に配
    設された振動子とを備え、前記駆動コイルに交流を供給
    して前記振動子をその軸方向に振動させるとともに前記
    ダイヤフラムを振幅動作させて前記ポンプ室での流体の
    吸入・吐出しを行う電磁ポンプにおいて、 前記一対の交流電磁石のコイルボビン相互を一体につな
    ぐ接続部を前記振動子の移動軌跡から外れた位置に設け
    て、前記一対の交流電磁石を一体化したことを特徴とす
    る電磁ポンプ。
  2. 【請求項2】前記一対の交流電磁石が有した前記鉄心の
    内の少なくとも一方と係合する鉄心係合部を前記本体ケ
    ースに設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁ポン
    プ。
JP12240097A 1997-05-13 1997-05-13 電磁ポンプ Pending JPH10311278A (ja)

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