JPH1182310A - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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Publication number
JPH1182310A
JPH1182310A JP24139697A JP24139697A JPH1182310A JP H1182310 A JPH1182310 A JP H1182310A JP 24139697 A JP24139697 A JP 24139697A JP 24139697 A JP24139697 A JP 24139697A JP H1182310 A JPH1182310 A JP H1182310A
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JP
Japan
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diaphragm
stopper
center
fitted
circumferential direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP24139697A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Yamazaki
靖久 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイヤフラムの取付けを原因とするポンプ性能
のばらつきが少なく、且、振動子の電磁石への接触の恐
れも防止できる電磁ポンプを得ることにある。 【解決手段】ダイヤフラム28と、このダイヤフラムを
両面から挟持するセンタープレート41、42と、両プ
レートの中心部に連結される振動子82とを具備する。
ダイヤフラムの両面の中心部より外周側位置に周方向に
連続するストッパ凸部32、33を、両プレートがその
外周側に有するダイヤフラムへの食い込み凸部45、5
3の内側に連続するように設ける。両プレートにストッ
パ凸部に嵌合するストッパ凹部46、54を周方向に連
続して設ける。ダイヤフラムを半径方向外側に引張って
取付け溝26に取付ける際における引張りの力を、凸部
32、33と凹部46、54との引っ掛かりで支持する
ようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化槽や活魚用水
槽に空気等を送り込んだり、医療又は健康機器等におい
て例えば空気を送り込むこと等に使用されるダイヤフラ
ム式の電磁ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤフラム式の電磁ポンプは、ポンプ
室の一側を仕切ったダイヤフラムをこれに連結された振
動子により振幅動作させて、ポンプ室での空気等の吸入
と吐出しとを行なうものであり、そのダイヤフラム回り
の構成は図12に示されている。図12中1は図示しな
い電磁石を収容する主ケースの側壁、2は側壁1にその
外側から連結された副ケース、3はダイヤフラム、4は
ポンプ室、4aは開閉弁、5は前記電磁石により軸方向
に往復移動(振動)される振動子、6、7は硬質合成樹
脂製のセンタープレート、8は振動子5のねじ軸からな
る連結軸5aに螺合されたナットであり、又、9はリン
グ状をなす摩擦力軽減用の弗素樹脂系の保護シートであ
る。
【0003】図13に示されるようにダイヤフラム3
は、中心孔3a及び一側面に突出する外周突縁3bを有
し、かつ、中心孔3aの孔縁に回り止め凸部3cを周方
向に180°隔てて設けているとともに、同じく外周突
縁3bに回り止め凸部3dを周方向に180°隔てて設
けて形成されている。図14に示されるように一方のセ
ンタープレート6はそのダイヤフラム接触面に、中心孔
3aに嵌入する中心凸部6aと、この周囲に設けられて
回り止め凸部3cに嵌合する回り止め凹部6bと、外周
側に設けられたリング形の食い込み凸部6cとを有して
いる。中心凸部6aには位置決めピン6dと複数のプロ
ジェクション溶接用の溶接突起6eとが突設されてい
る。図15示されるように他方のセンタープレート7は
そのダイヤフラム接触面に、中心凸部6aの中心部に対
向する中心凸部7aと、この周囲に設けられて前記ピン
6dが挿入される位置決め穴7bと、外周側に設けられ
たリング形の食い込み凸部7cとを有している。
【0004】一方のセンタープレート6は、その中心凸
部6aを中心孔3aに嵌入するとともに回り止め凹部6
bを回り止め凸部3cに嵌合して、ダイヤフラム3の一
側面に組み合わされる。この場合、センタープレート6
の食い込み凸部6cより外周側において、このプレート
6とダイヤフラム3との間に保護シート9が挟み込まれ
る。同様に、他方のセンタープレート7は、その中心凸
部7aを前記中心凸部6aに接近させて、この凸部7a
の先端面を溶接突起6eに当接させるとともに、いずれ
かの位置決め穴7bを前記位置決めピン6dに嵌合させ
て、ダイヤフラム3の他側面に組合わされる。この場合
にも、センタープレート7の食い込み凸部7cより外周
側において、このプレート7とダイヤフラム3との間に
保護シート9が挟み込まれる。
【0005】そして、この状態で、両プレート6、7の
中心部が互いに近づくように加圧した状態でプロジェク
ション溶接が施されて、前記各溶接突起6dを溶かして
両プレート6、7の中心凸部6a、7aを溶接する。そ
れにより、両プレート6、7の食い込み凸部6c、7c
がダイヤフラム3の両面にその厚み方向から夫々食い込
んだ状態を維持するダイヤフラムアッセンブリが組立て
られる。又、この後、振動子5の連結軸5aを各中心凸
部6a、7aにわたって挿通させて、その挿通端部にナ
ット8をねじ込んで締め付けることにより、連結軸5a
とセンタープレート6、7とが連結される。
【0006】このようにして振動子5の端部にダイヤフ
ラム3が取付けられた振動子アッセンブリは、次の手順
で主ケースに取付けられる。すなわち、ダイヤフラム3
の外周部を半径方向外側に強く引っ張りながら、その外
周突縁3bを主ケースの側壁1に形成された環状の取付
け溝1aに嵌合させることにより、ダイヤフラム3を側
壁1に緊張した状態に仮固定する。次に、副ケース2の
開口縁を側壁1にその外側から組合わせて、これら両ケ
ース1、2間にダイヤフラム3の外周部を挟んでから、
副ケース2を前記側壁1にねじ止め等により連結する。
それにより、副ケース2とダイヤフラム3とで区画され
たポンプ室4が形成されるとともに、ダイヤフラム3が
固定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記構成においてダイ
ヤフラム3の振幅動作時の挙動は、ダイヤフラム3の外
周突縁3bを外周側支点とするとともに、両センタープ
レート6、7の食い込み凸部6c、7cで挟着された部
分を内周側支点として行われる。
【0008】ところが、食い込み凸部6c、7cの断面
形状は電磁ポンプが小形である程小さく、しかも、内周
側支点はプロジェクション溶接の際に圧力が加えられる
中心部から外周側に離れていて、前記圧力によって生じ
る食い込み力もさほど大きくは期待できない。そのた
め、既述のようにダイヤフラム3を外周側に引っ張って
ダイヤフラム3を緊張した状態に取付けることに伴っ
て、内周側支点部において食い込み凸部6c、7cに対
してダイヤフラム3の両面が滑って半径方向外側にずれ
易い。
【0009】このようなずれの大きさは管理できないの
で、ダイヤフラム3が取付けられた状態で各部の張りの
大きさが不均衡となり、その影響によりポンプ性能がば
らつき易いという問題がある。しかも、前記張りの不均
衡に伴って、ダイヤフラム3の中心孔3aの位置がずれ
てしまうので、そこにセンタープレート6、7を介して
連結された振動子5も適正な位置からずれ易く、それに
より、ダイヤフラム3に支持された振動子5を駆動する
電磁石に、前記振動子5が接触する恐れが高められると
いう問題がある。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、ダイヤフラムの取付けを原因とするポンプ
性能のばらつきを少なくできるとともに振動子が電磁石
に接触する恐れがない電磁ポンプを得ることにある。
【0011】又、従来の電磁ポンプではダイヤフラム3
に対するセンタープレート6の回り止めを、ダイヤフラ
ム3の回り止め凸部3cとセンタープレート6の回り止
め凹部6bとを嵌合させて行なっている。しかし、これ
らはいずれもダイヤフラム3の中心部側にあるため、形
状的に小さく、それにより、位置決めの強度が低いとと
もに、周方向の位置決め精度も高めることができない。
そのため、センタープレート6に設けられて径方向に延
びる位置決め溝6f(図14(B)参照)に嵌合された
振動子5が電磁石に対する適正位置からずれ易く、電磁
石に振動子5が接触する恐れが高いという問題がある。
【0012】したがって、本発明が解決しようとする第
2の課題は、前記第1の課題を解決するにあたって、ダ
イヤフラムに対するセンタープレートの周方向の位置決
めの強度及び精度を向上でき、振動子が電磁石に接触す
る恐れがない電磁ポンプを得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外周
部に厚み方向に突出する外周突縁を有し、この突縁を環
状の取付け溝に嵌合して固定されポンプ室の一側を仕切
るダイヤフラムと、このダイヤフラムの中央部を厚み方
向両面から挟持するとともに、前記厚み方向両面に食い
込むリング形の食い込み凸部を有した一対のセンタープ
レートと、これらセンタープレートの中心部に連結され
る連結軸を有して電磁力で振動される振動子とを具備
し、前記振動子により前記ダイヤフラムを振幅動作させ
前記ポンプ室での流体の吸入・吐出しを行なう電磁ポン
プを前提とする。
【0014】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項1の発明は、前記ダイヤフラムの少なくとも
一面とこの面に接する少なくとも一方の前記センタープ
レートのダイヤフラム接触面との内のいずれか一方の面
に、周方向に連続又は断続するストッパ凸部を前記食い
込み凸部の内側に連続するように設け、他方の面に、前
記ストッパ凸部に嵌合するストッパ凹部を周方向に連続
又は断続して設けたことを特徴としたものである。
【0015】この請求項1の発明において、ダイヤフラ
ムとこの中央部を厚み方向両面から挟持する一対のセン
タープレートとを組合わせることにより、両プレートの
食い込み凸部がダイヤフラムの両面に夫々食い込んで、
このダイヤフラムが振幅動作する際の内周側支点を形成
するとともに、この支点の内側近傍、言い換えれば、ダ
イヤフラム及び両センタープレートの中心部よりも外周
側でストッパ凸部とストッパ凹部とが互いに嵌合する。
この嵌合部分は、周方向に連続又は断続しており、その
引っ掛りによって、ダイヤフラムの外周突縁を取付け溝
に嵌合して固定する際に、ダイヤフラムに加えられる半
径方向外側への引っ張り力を支持する。それにより、前
記内周側支点部に対してダイヤフラムが滑って半径方向
外側にずれることを防止でき、それに伴いダイヤフラム
に支持された振動子が半径方向にずれることも防止でき
る。
【0016】前記第2の課題を解決するために、請求項
1に従属する請求項2の発明は、前記ストッパ凸部が半
径方向に延びる1以上の嵌合溝を介して周方向に断続し
て設けられているとともに、前記ストッパ凹部が前記嵌
合溝に嵌合する1以上の嵌合突起を介して周方向に断続
して設けられていることを特徴としたものである。
【0017】この請求項2の発明は、請求項1に従属す
るから、請求項1の発明の作用に加えて次の作用を有す
る。すなわち、前記ストッパ凸部及びストッパ凹部は、
ダイヤフラムの中心孔とこれより外周側の前記内周側支
点近傍にわたって設けられており、かつ、周方向には断
続しているので、ダイヤフラムに対するセンタープレー
トの回り止めをするために互いに嵌合される1以上の嵌
合溝及び嵌合突起を半径方向に長く確保できる。言い換
えれば、嵌合溝及び嵌合突起を半径方向に大きくでき
る。それによって、振動子が連結されたセンタープレー
トのダイヤフラムに対する嵌合溝及び嵌合突起による周
方向の位置決めの強度及び精度を高めて、振動子を所定
位置に配置できる。
【0018】又、請求項3の発明は、外周部に厚み方向
に突出する外周突縁を有し、この突縁を環状の取付け溝
に嵌合して固定されポンプ室の一側を仕切るダイヤフラ
ムと、このダイヤフラムの中央部を厚み方向両面から挟
持して装着された一対のセンタープレートと、これらセ
ンタープレートの中心部に連結される連結軸を有して電
磁力で振動される振動子とを具備し、前記振動子により
前記ダイヤフラムを振幅動作させ前記ポンプ室での流体
の吸入・吐出しを行なう電磁ポンプを前提とする。
【0019】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項3の発明は、前記ダイヤフラムの少なくとも
一面に周方向に連続又は断続するストッパ凹部を設け、
前記センタープレートのうちの少なくとも一方のダイヤ
フラム接触面に、前記ストッパ凹部に嵌合し、かつ、こ
の凹部の溝底に食い込むストッパ凸部を周方向に連続又
は断続して設けたことを特徴としたものである。
【0020】この請求項3の発明において、ダイヤフラ
ムとこの中央部を厚み方向両面から挟持して装着される
一対のセンタープレートとを組合わせることにより、少
なくとも一方のセンタープレートに設けたストッパ凸部
がダイヤフラムに予め設けられているストッパ凹部に嵌
合し、かつ、この凹部の溝底に食い込んで、このダイヤ
フラムが振幅動作する際の内周側支点を形成する。そし
て、互いに嵌合したストッパ凹部と凸部とは、周方向に
連続又は断続しており、この嵌合部分での引っ掛りによ
って、ダイヤフラムの外周突縁を取付け溝に嵌合して固
定する際に、ダイヤフラムに加えられる半径方向外側へ
の引っ張り力を支持する。それにより、前記内周側支点
部においてダイヤフラムが滑って半径方向外側にずれる
ことを防止でき、それに伴いダイヤフラムに支持された
振動子が半径方向にずれることも防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。
【0022】図1中21は本体ケースであり、これは主
ケース22と一対の副ケース23a、23bとを連結し
てなる。左右一対のケース部材を組合わせてなる主ケー
ス22には、副ケース23a、23bを個別に外面側か
ら覆う一対の副ケースカバー24a、24bが取付けら
れている。
【0023】主ケース22の一側壁22a及び他側壁2
2bには、夫々円形孔25が開けられているとともに、
両側壁22a、22bの外面には夫々円形孔25に沿っ
て環状に連続する取付け溝26が設けられている。この
取付け溝26は後述する回り止め突起36が嵌まり込む
位置決め用の突起嵌合部(図示しない)を有している。
前記一側壁22aとこの側壁22aに外側からねじ止め
等により連結された一方の副ケース23aとの間にはダ
イヤフラム27が挟み込んで固定されている。同様に、
前記他側壁22bとこの側壁22bに外側からねじ止め
等により連結された他方の副ケース23bとの間にはダ
イヤフラム28が挟み込まれている。
【0024】一方のダイヤフラム27は、一側壁22a
の円形孔25を塞ぐとともに、副ケース23aの内側空
間からなるポンプ室29の一側を仕切って設けられてい
る。同様に、他方のダイヤフラム28は、他側壁22b
の円形孔25を塞ぐとともに、副ケース23bの内側空
間からなるポンプ室30の一側を仕切って設けられてい
る。
【0025】合成ゴム等からなる弾性変形可能な円形状
のダイヤフラム27、28は、図4で代表して示される
ように、中心孔31と、ストッパ凸部32、33と、回
り止め凸部34と、外周突縁35とを一体に有してい
る。
【0026】中心孔31はダイヤフラム27、28の中
心部を厚み方向に貫通して設けられた小円孔である。ス
トッパ凸部32、33は、中心孔31よりも外周側に位
置してダイヤフラム27、28の厚み方向両面に周方向
に連続して設けられている。これらの凸部32、33は
中心孔31の縁部から連続しており、その外周縁部はダ
イヤフラム27、28の側面に対して図4(B)に示さ
れるように段差を形成している。両ストッパ凸部32、
33は同一径である。回り止め凸部34は、ストッパ凸
部32上であって中心孔31寄りに位置して周方向に1
80°隔てて中心孔31の孔縁に設けられている。な
お、これら一対の回り止め凸部34相互は中心孔31の
孔縁に肉盛りした部分37を介してつながっているが、
この肉盛り部分37は省略しても良い。又、外周突縁3
5はダイヤフラム27、28の外周部の例えば一面に直
角に突出されて周方向に連続する縁部であって、前記取
付け溝26に嵌合されるようになっている。この外周突
縁35の周方向に180°隔てた位置には、図4(A)
に示されるように半径方向外側に突出する回り止め突起
36が一体に設けられている。これら複数の突起36
は、本体ケース21に対するダイヤフラム27、28の
取付け位置を決めるとともに、周方向に動かないように
するために使用される。
【0027】これらダイヤフラム27、28の厚み方向
両面にはその中央部を覆ってセンタープレート41、4
2が装着されている。これら一対のセンタープレート4
1、42は、いずれも硬質合成樹脂により前記ストッパ
凸部32、33よりも大径な円盤形状をなしている。
【0028】ポンプ室29又は30の外側に配置される
一方のセンタープレート41の中心部には連結孔41a
が貫通されている。図5に示されるようにセンタープレ
ート41は、そのダイヤフラム接触面に、中心孔31に
嵌入する中心凸部43と、この周囲に設けられて回り止
め凸部34に嵌合する回り止め凹部44と、センタープ
レート41の外周側に設けられたリング形の食い込み凸
部45と、この凸部45の内側に設けられたストッパ凹
部46とを有している。
【0029】中心凸部41aの先端面には、複数のプロ
ジェクション溶接用の突起47と、位置決めピン48と
が突設されている。又、前記ダイヤフラム接触面には前
記肉盛り部分37が嵌合する溝部分49が設けられてい
て、この溝部分49を介して一対の回り止め凹部44は
連通されている。ストッパ凹部46は中心凸部43の根
元から食い込み凸部45に渡る環状の凹み部分であり、
この部分の中心凸部43側に前記回り止め凹部44及び
溝部分49が形成されている。このストッパ凹部46は
前記ストッパ凸部32に嵌合されるようになっている。
【0030】図5(C)に示されるようにセンタープレ
ート41のダイヤフラム接触面とは反対側の面には、径
方向に延びる互いに平行な一対のリブが突設され、これ
らの間に振動子嵌合溝50が形成されている。この嵌合
溝50の長手方向中央位置には前記連結孔41aが開放
されている。
【0031】ポンプ室29又は30に臨んで配置される
他方のセンタープレート42の中心部には連結孔42a
が貫通されている。図6に示されるようにセンタープレ
ート42は、そのダイヤフラム接触面に、前記中心凸部
43の中心部に対向する中心凸部51と、この周囲に設
けられて前記位置決めピン48がいずれかに挿入される
複数の位置決め穴52と、このセンタープレート42の
外周側に設けられたリング形の食い込み凸部53と、こ
の凸部53の内側に設けられたストッパ凹部54とを有
している。この食い込み凸部53は前記食い込み凸部4
5と同径である。
【0032】前記一対のセンタープレート41、42は
次のようにしてダイヤフラム27又は28に装着され
る。まず、ダイヤフラム27又は28の回り止め凸部3
4とセンタープレート41の回り止め凹部44とを位置
合わせしながら、ダイヤフラム27又は28の中心孔3
1にセンタープレート41の中心凸部43を嵌入する。
それにより、回り止め凸部34と回り止め凹部44とが
嵌合されて、ダイヤフラム27又は28の一面中央部に
センタープレート41が周方向に位置決めされるととも
に、ダイヤフラム27又は28の肉盛り部分37がセン
タープレート41の溝部分49に嵌まり込む。同時に、
ストッパ凸部32とストッパ凹部46とが互いに嵌合さ
れる。又、この作業と同時に、弗素樹脂等の滑性が高い
フィルム材料からリング状をなす保護シート55(図
2、図3参照)が、ダイヤフラム27又は28とセンタ
ープレート41との間に挟み込まれる。このシート55
はセンタープレート41の食い込み凸部45より外周側
部分をダイヤフラム27又は28の一面から覆って、セ
ンタープレート41の外周側部分でダイヤフラム27又
は28の一面が摩耗することを防止するために設けられ
る。
【0033】次に、他方のセンタープレート42の中心
凸部51を中心孔31に入り込ませて、そのいずれかの
位置決め穴52に前記中心凸部43から突設された位置
決めピン48を嵌合させると同時に、ストッパ凸部33
とストッパ凹部54とを互いに嵌合させる。この作業に
おいても、ダイヤフラム27又は28の他面とセンター
プレート42との間にリング状の保護シート55が挟み
込まれる。
【0034】最後に、こうしてダイヤフラム27又は2
8に対してその中央部を厚み方向両面から挟むように組
合わされた一対のセンタープレート41、42を互いに
接近する方向に加圧しながら、前記中心凸部51の先端
面に当接している各突起47を溶かして両プレート4
1、42の中心凸部43、51を一体化するプロジェク
ション溶接を施す。それにより、ダイヤフラム27又は
28の厚み方向両面にセンタープレート41、42が装
着されたダイヤフラムアッセンブリが形成される。こう
して組立てられたダイヤフラムアッセンブリは、前記溶
接時に加えられる圧力によって両プレート41、42の
食い込み凸部45、53がダイヤフラム27又は28の
両面に夫々互いに近づくように食い込み、それにより、
前記ストッパ凸部32とストッパ凹部46との嵌合部及
びストッパ凸部33とストッパ凹部54との嵌合部を取
り囲む内周側支点が形成される。
【0035】図1に示されるように前記ダイヤフラム2
7、28が両側に装着された本体ケース21内は電磁石
収容室61となっていて、この収容室61には本体ケー
ス21の外部に連通する吸入口62が設けられている。
【0036】一方の副ケース23aは、その外面と一方
の副ケースカバー22aとの間を、一側壁22aに設け
た連通孔63を介して電磁石収容室61に連通する吸入
室64とポンプの外部に連通する排出室65とに仕切る
仕切り壁23a1を有している。同様に、他方の副ケー
ス23bも、その外面と他方の副ケースカバー22bと
の間を、他側壁22bに設けた連通孔66を介して電磁
石収容室28に連通する吸入室67とポンプの外部に連
通する排出室68とに仕切る仕切り壁23b1を有して
いる。
【0037】一方の副ケース23aには、吸入室64と
ポンプ室29とを連通する吸入孔を開閉する吸入弁69
と、排出室65とポンプ室29とを連通する排出孔を開
閉する排出弁70とが取付けられている。吸入弁69
は、吸入室64からポンプ室29に流体(例えば空気)
が流入するときのみ開いて、それ以外は閉じ状態を維持
するものであり、同様に排出弁70はポンプ室29から
排出室65に流体(例えば空気)が流入する時のみ開い
て、それ以外は閉じ状態を維持するものである。
【0038】他方の副ケース23bには、吸入室67と
ポンプ室30とを連通する吸入孔を開閉する吸入弁71
と、排出室68とポンプ室30とを連通する排出孔を開
閉する排出弁72とが取付けられている。吸入弁71
は、吸入室67からポンプ室30に流体(例えば空気)
が流入するときのみ開いて、それ以外は閉じ状態を維持
するものであり、同様に排出弁72はポンプ室30から
排出室68に流体(例えば空気)が流入する時のみ開い
て、それ以外は閉じ状態を維持するものである。
【0039】図1に示されるように前記電磁石収容室6
1には、一対の交流電磁石81と、両電磁石81の励磁
に従い前記ダイヤフラム27、28を伴って軸方向に往
復移動、言い換えれば、図1中左右方向に動する振動子
82とが収容されている。
【0040】交流電磁石81は、E字形の積層鉄心83
と、この鉄心83の中央脚に嵌合して取付けられたコイ
ルボビン84と、このコイルボビン84に巻き付けられ
たコイル85とを備えて形成されている。これらの電磁
石81は、その積層鉄心83の磁極端面が互いに向かい
合うように対応する姿勢で電磁石収容室61内に配置さ
れて、積層鉄心83を厚み方向に相通する複数本の固定
ねじ86によって固定されている。両電磁石81のコイ
ル85には図示しない交流電源から交流電流が供給され
るようになっている。
【0041】図1に示されるように振動子82は、非磁
性体からなる振動子本体88と、一対の連結軸89と、
一対の永久磁石90とを有している。振動子本体88は
略長方形状なしており、その長手方向両端面の中央部か
らねじ軸からなる連結軸89が夫々突設されている。一
対の永久磁石90は、その両面を露出させて振動子本体
88に取付けられている。これら永久磁石88は、厚み
方向に着磁されており、一面はN極であり、他面はS極
となっている。そして、両方の永久磁石90は、一方の
交流電磁石81側の一面同志が互いに異極となるととも
に、他方の交流電磁石81側の他面同志が互いに異極と
なるように振動子本体88に固定されている。
【0042】前記構成の振動子82は、一対の交流電磁
石81間に配設され、その両端から突出された連結軸8
9は、前記一対のダイヤフラムアッセンブリに夫々連結
されている。この連結は、連結軸89をダイヤフラムア
ッセンブリの互いに連通した連結孔41a、42aに貫
通させ、その貫通端部にナット91を螺合して締め付け
ることにより実現されている。この連結において、振動
子本体88の長手方向の端部は前記ダイヤフラムアッセ
ンブリの振動子嵌合溝50に嵌合される。それにより、
振動子本体88が位置決めされて前記一対のダイヤフラ
ムアッセンブリに支持され、したがって、振動子本体8
8の永久磁石90と積層鉄心83との間のエアーギャッ
プが所定精度に保持されるようになっている。
【0043】前記構成のダイヤフラム式電磁ポンプは、
その一対の交流電磁石81の各コイル85に交流を半サ
イクルづつずらして印加することにより使用される。そ
れにより、振動子82の両側に配置された積層鉄心83
の中央磁極同志が互いに異極になるとともに、側磁極同
志が互いに異極となるように励磁されて、これら磁極の
極性が交流の半サイクル毎に入れ替わる。
【0044】そのため、供給される交流の半サイクル期
間での交流電磁石81の励磁により、振動子82と積層
鉄心83との間の磁気的な吸引・反発作用により、振動
子82が例えば図1中右方向に移動される。そして、次
の交流の半サイクル期間での励磁により、同様な磁気的
な吸引・反発作用により、振動子82は図1中左方向に
移動される。こうした駆動によって振動子82はその軸
方向にダイヤフラム27、28の振幅動作を伴って往復
移動されるから、それに伴ってポンプ作動が営まれる。
この際におけるダイヤフラム27、28の振幅動作は、
ダイヤフラム27、28の外周突縁35を外周側支点と
するとともに、両センタープレート41、42の食い込
み凸部45、53で挟着された部分を内周側支点として
行われる。
【0045】このポンプ作動において、振動子82が右
方向に移動される時には、ポンプ室29の容積が大きく
なるので、排出弁70が閉じられるとともに吸入弁69
が開かれて、吸入口62に電磁石収容室61を介して連
通した吸入室64からポンプ室29に空気が吸込まれ
る。そして、次に振動子82が左方向に移動されるとき
には、ポンプ室29の容積が小さくなるので、吸入弁6
9が閉じられるとともに排出弁70が開かれて、ポンプ
室29から排出室65に空気が圧送され、この空気はポ
ンプの外部に吐出される。同様に、前記のように振動子
82が右方向に移動された時には、ポンプ室30の容積
が小さくなるので、排出弁72が開かれるとともに吸入
弁71が閉じられて、ポンプ室30から排出室68に空
気が圧送され、この空気はポンプの外部に吐出される。
そして、前記のように振動子82が左方向に移動された
ときには、ポンプ室30の容積が大きくなるので、吸入
弁71が開かれるとともに排出弁72が閉じられて、吸
入口62に電磁石収容室61を介して連通した吸入室6
7からポンプ室30に空気が吸込まれる。
【0046】このようなポンプ動作の繰り返しにより、
この電磁ポンプは振動子82の一往復につき2回空気を
圧縮して吐出すことができる。なお、吐出された空気
は、例えば空気袋を膨張・収縮させることによりマッサ
ージを行うエアーマッサージ機が備える前記空気袋を膨
張させる媒体として利用される。
【0047】ところで、既述のように連結されたダイヤ
フラムアッセンブリと振動子82とからなる振動子アッ
センブリは、次の手順で主ケース22に取付けられる。
まず、ダイヤフラム27、28の外周部を半径方向外側
に強く引っ張りながら、その外周突縁35を主ケース2
2の側壁22a又は22bに形成された環状の取付け溝
26に嵌合させることにより、ダイヤフラム27、28
を側壁22a又は22bに緊張した状態に仮固定する。
次に、副ケース23a又は23bの開口縁を側壁22a
又は22bにその外側から組合わせて、これら両ケース
22、23a間又は両ケース22、23b間にダイヤフ
ラム27又は28の外周部を挟んでから、副ケース23
a、23bを側壁22a、22bに夫々ねじ止めする。
それにより、ダイヤフラム27、28が固定されるとと
もに、これらにより一側が仕切られたポンプ室29、3
0が夫々形成される。
【0048】このようにして取り付けられるダイヤフラ
ムアッセンブリにあっては、そのダイヤフラム27、2
8が振幅動作する際の内周側支点の内側近傍位置、つま
り、ダイヤフラム27、28及び両センタープレート4
1、42の中心部よりも外周側で、周方向に連続するス
トッパ凸部32とストッパ凹部46とが嵌合されている
とともに、ストッパ凸部33とストッパ凹部54とが嵌
合されている。
【0049】そのため、この嵌合部分での引っ掛りによ
って、ダイヤフラム27、28の外周突縁35を取付け
溝26に嵌合して固定する際に、既述のようにダイヤフ
ラム27、28に加えられる半径方向外側への引っ張り
力を支持して、前記内周側支点部に対してダイヤフラム
27、28が滑って半径方向外側にずれることを防止で
きる。したがって、固定されたダイヤフラム27、28
の各部の張りの大きさが不均衡となって、ポンプ性能が
ばらくことを防止できる。
【0050】同様の理由により、左右一対のダイヤフラ
ムアッセンブリに支持された振動子82がダイヤフラム
27、28の張りの不均衡を原因として半径方向にずれ
る、言い換えれば、振動子82が適正な位置からずれる
ことが防止されるので、ポンプ性能のばらつきを少なく
できるとともに、振動子82を駆動する一対の交流電磁
石81に、振動子82が接触する恐れもなくすことがで
きる。
【0051】図7〜図10は本発明の第2の実施の形態
を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の
実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には
第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成を及び
作用の説明は省略し、以下、異なる部分について説明す
る。この第2の実施の形態は、ダイヤフラムアッセンブ
リにおいて第1実施形態で採用した周方向の位置決めを
行う凸部34及び凹部44に代えて以下の構成を採用す
ることにより、ダイヤフラムに対するセンタープレート
の周方向の位置決めの強度及び精度を向上した点で第1
の実施の形態とは異なる。
【0052】すなわち、図8に示されるようにダイヤフ
ラム27又は28の両面に設けられたストッパ凸部32
は、ダイヤアフラム27又は28の半径方向に延びる1
以上の嵌合溝101を介して周方向に断続して設けられ
ている。この実施形態ではストッパ凸部32及び嵌合溝
101は夫々ダイヤフラム27又は28の一面に3つ設
けられている。各嵌合溝101は中心孔31の孔縁から
ストッパ凸部32の外周にわたるように半径方向に長く
延びて形成されている。図9及び図10に示されるよう
に一対のセンタープレート41、42のダイヤフラム接
触面には、食い込み凸部45、53の内側において嵌合
溝101に嵌合する1以上の嵌合突起102が夫々形成
され、それにより、これら嵌合突起102を介してスト
ッパ凹部46、54は、夫々と周方向に断続して設けら
れている。各嵌合突起102は、中心孔41a、42a
の孔縁から食い込み凸部45、53にわたって半径方向
に長く延びるリブ状をなしている。これらの嵌合突起1
02はダイヤフラムアッセンブリの組立てに伴って嵌合
溝101に夫々嵌合されるようになっている。なお、以
上の点以外の構成は、図示されない部分を含めて前記第
1の実施の形態に係る電磁ポンプと同じである。
【0053】したがって、この第2の実施の形態におい
ても、周方向に断続的なストッパ凸部32、33とスト
ッパ凹部46、54の嵌合による半径方向外側へのスト
ッパ作用によって、第1の実施の形態と同様に第1の課
題を解決できる。その上、互いに嵌合してダイヤフラム
27又は28に対してセンタープレート1、42を回り
止めをする1以上の嵌合溝101及び嵌合突起102
を、半径方向に長く形成できる。そのため、嵌合溝10
1及び嵌合突起102による周方向の位置決めの強度及
び精度が高められる。したがって、ダイヤフラムアッセ
ンブリに支持された振動子82の電磁石81に対する位
置が、適正位置からずれることを防止できるので、電磁
石81に振動子82が接触する恐れをなくすことができ
る。
【0054】図11は本発明の第3の実施の形態を示し
ている。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の
形態と同様な構成であるので、同様構成部分には第1の
実施の形態と同じ符号を付して、その構成を及び作用の
説明は省略し、以下、異なる部分について説明する。こ
の第3の実施の形態は、ストッパ凹部をダイヤフラムに
設け、ストッパ凸部をセンタープレートに設けた点で、
第1の実施の形態と異なっている。
【0055】すなわち、一対のセンタープレート41、
42のダイヤフラム接触面には外周部側に位置してスト
ッパ凸部132、133が一体に突設されている。これ
らの凸部132、133は、周方向に連続して設けられ
て環状をなしており、食い込み凸部を兼ねているととも
に、その突出高さは前記第1、第2の実施の形態の食い
込み凸部よりも長い。ダイヤフラム27、28の両面に
は夫々周方向に連続するストッパ凹部146、154が
形成されている。ダイヤフラムアッセンブリの組立てに
伴って、ストッパ凸部132はストッパ凹部146に、
又、ストッパ凸部133はストッパ凹部154に夫々嵌
合されるものであり、しかも、両凸部132、133は
両凹部146、154の溝底に食い込むようになってい
る。なお、以上の点以外の構成は、図示されない部分を
含めて前記第1の実施の形態と同じである。
【0056】したがって、この第3の実施の形態におい
ても、周方向に連続するストッパ凸部132、133と
ストッパ凹部146、154の嵌合による半径方向外側
へのストッパ作用によって、第1の実施の形態と同様に
第1の課題を解決できる。
【0057】又、第3の実施の形態において、食い込み
凸部を兼ねるストッパ凸部132、133、及びこれら
が嵌合して食い込むストッパ146、154は、周方向
に断続して設けても良く、これらのストッパ凸部を少な
くとも一方のセンタープレートのダイヤアフラム接触面
に設けるとともに、それに対応してストッパ凹部をダイ
ヤアフラムの少なくとも一方の面に設けて実施しても良
い。
【0058】なお、前記各実施の形態は夫々以上のよう
に構成したが、本発明はこれらの実施形態には制約され
ない。例えば、ストッパ凸部とストッパ凹部とは、ダイ
ヤフラムの少なくとも一方の面及びこれに対応する少な
くとも一方のセンタープレートのダイヤフラム接触面に
設けて、実施すれば良い。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載される効果を有する。
【0060】請求項1に記載の発明によれば、周方向に
連続又は断続するストッパ凸部とストッパ凹部との嵌合
部分の引っ掛りによって、ダイヤフラムの外周突縁を取
付け溝に嵌合して固定する際に、ダイヤフラムに加えら
れる半径方向外側への引っ張り力を支持して、前記引っ
張りの方向にダイヤフラムが滑ってずれることを防止し
たので、ダイヤフラムの取付けを原因とするポンプ性能
のばらつきを少なくできるとともに、ダイヤフラムに支
持される振動子が所定位置からずれることがなくなり、
振動子が電磁石に接触する恐れを防止できる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、ダイヤフラムに対するセンター
プレートの回り止めをするために互いに嵌合される嵌合
溝及び嵌合突起が半径方向に大きく、これらによる周方
向の位置決めの強度及び精度を向上でき、したがって、
ダイヤフラムに支持された振動子を適正位置に保持し
て、電磁石に振動子が接触する恐れを防止できる。
【0062】請求項3に記載の発明によれば、周方向に
連続又は断続してセンタープレートに食い込み凸部を兼
ねて設けられたストッパ凸部とダイヤフラムに予め形成
されたストッパ凹部との嵌合部分の引っ掛りによって、
ダイヤフラムの外周突縁を取付け溝に嵌合して固定する
際に、ダイヤフラムに加えられる半径方向外側への引っ
張り力を支持して、前記引っ張りの方向にダイヤフラム
が滑ってずれることを防止したので、ダイヤフラムの取
付けを原因とするポンプ性能のばらつきを少なくできる
とともに、ダイヤフラムに支持される振動子が所定位置
からずれることがなくなり、振動子が電磁石に接触する
恐れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電磁ポンプの
構成を示す断面図。
【図2】第1の実施の形態に係る電磁ポンプの一部の構
成を拡大して示す断面図。
【図3】図2に示されたダイヤフラム回りの構造を分解
して示す斜視図。
【図4】(A)は第1の実施の形態に係る電磁ポンプが
備えるダイヤフラムの構成を示す正面図。(B)は図4
(A)中Z−Z線に沿う断面図。
【図5】(A)は第1の実施の形態に係る電磁ポンプが
備える一方のセンタープレートの構成を示す正面図。
(B)は図5(A)中Y−Y線に沿う断面図。(C)は
前記一方のセンタープレートの構成を示す背面図。
【図6】(A)は第1の実施の形態に係る電磁ポンプが
備える他方のセンタープレートの構成を示す正面図。
(B)は図6(A)中X−X線に沿う断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る電磁ポンプの
一部の構成を拡大して示す断面図。
【図8】(A)は第2の実施の形態に係る電磁ポンプが
備えるダイヤフラムの構成を示す正面図。(B)は図8
(A)中W−W線に沿う断面図。
【図9】(A)は第2の実施の形態に係る電磁ポンプが
備える一方のセンタープレートの構成を示す正面図。
(B)は図9(A)中V−V線に沿う断面図。
【図10】(A)は第2の実施の形態に係る電磁ポンプ
が備える他方のセンタープレートの構成を示す正面図。
(B)は図10(A)中U−U線に沿う断面図。
【図11】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る電
磁ポンプの一部の構成を拡大して示す断面図。(B)は
図11(A)に示されたダイヤフラム回りの構造を分解
して示す断面図。
【図12】従来例に係る電磁ポンプの一部の構成を拡大
して示す断面図。
【図13】(A)は従来例に係る電磁ポンプが備えるダ
イヤフラムの構成を示す正面図。(B)は図13(A)
中T−T線に沿う断面図。
【図14】(A)は従来例に係る電磁ポンプが備える一
方のセンタープレートの構成を示す正面図。(B)は図
14(A)中S−S線に沿う断面図。
【図15】(A)は従来例に係る電磁ポンプが備える他
方のセンタープレートの構成を示す正面図。(B)は図
15(A)中R−R線に沿う断面図。
【符号の説明】
26…取付け溝、 27…ダイヤフラム、 28…ダイヤフラム、 29…ポンプ室、 30…ポンプ室、 31…中心孔、 32…ストッパ凸部、 33…ストッパ凸部、 35…外周突縁、 41…センタープレート、 42…センタープレート、 45…食い込み凸部、 46…ストッパ凹部、 53…食い込み凸部、 54…ストッパ凹部、 81…電磁石、 82…振動子、 89…連結軸、 101…嵌合溝、 102…嵌合突起、 132…ストッパ凸部、 133…ストッパ凸部、 146…ストッパ凹部、 154…ストッパ凹部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部に厚み方向に突出する外周突縁を有
    し、この突縁を環状の取付け溝に嵌合して固定されポン
    プ室の一側を仕切るダイヤフラムと、このダイヤフラム
    の中央部を厚み方向両面から挟持するとともに、前記厚
    み方向両面に食い込むリング形の食い込み凸部を有した
    一対のセンタープレートと、これらセンタープレートの
    中心部に連結される連結軸を有して電磁力で振動される
    振動子とを具備し、前記振動子により前記ダイヤフラム
    を振幅動作させ前記ポンプ室での流体の吸入・吐出しを
    行なう電磁ポンプにおいて、 前記ダイヤフラムの少なくとも一面とこの面に接する少
    なくとも一方の前記センタープレートのダイヤフラム接
    触面との内のいずれか一方の面に、周方向に連続又は断
    続するストッパ凸部を前記食い込み凸部の内側に連続す
    るように設け、他方の面に、前記ストッパ凸部に嵌合す
    るストッパ凹部を周方向に連続又は断続して設けたこと
    を特徴とする電磁ポンプ。
  2. 【請求項2】前記ストッパ凸部が半径方向に延びる1以
    上の嵌合溝を介して周方向に断続して設けられていると
    ともに、前記ストッパ凹部が前記嵌合溝に嵌合する1以
    上の嵌合突起を介して周方向に断続して設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁ポンプ。
  3. 【請求項3】外周部に厚み方向に突出する外周突縁を有
    し、この突縁を環状の取付け溝に嵌合して固定されポン
    プ室の一側を仕切るダイヤフラムと、このダイヤフラム
    の中央部を厚み方向両面から挟持して装着された一対の
    センタープレートと、これらセンタープレートの中心部
    に連結される連結軸を有して電磁力で振動される振動子
    とを具備し、前記振動子により前記ダイヤフラムを振幅
    動作させ前記ポンプ室での流体の吸入・吐出しを行なう
    電磁ポンプにおいて、 前記ダイヤフラムの少なくとも一面に周方向に連続又は
    断続するストッパ凹部を設け、前記センタープレートの
    うちの少なくとも一方のダイヤフラム接触面に、前記ス
    トッパ凹部に嵌合し、かつ、この凹部の溝底に食い込む
    ストッパ凸部を周方向に連続又は断続して設けたことを
    特徴とする電磁ポンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103147961A (zh) * 2011-12-07 2013-06-12 藤仓橡胶工业株式会社 电磁式隔膜泵
WO2019130714A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 株式会社Ibs ダイアフラムポンプ

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CN103147961A (zh) * 2011-12-07 2013-06-12 藤仓橡胶工业株式会社 电磁式隔膜泵
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