JPH09317649A - 電磁式ポンプ - Google Patents
電磁式ポンプInfo
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- JPH09317649A JPH09317649A JP13811596A JP13811596A JPH09317649A JP H09317649 A JPH09317649 A JP H09317649A JP 13811596 A JP13811596 A JP 13811596A JP 13811596 A JP13811596 A JP 13811596A JP H09317649 A JPH09317649 A JP H09317649A
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- minor axis
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、薄型化を図った電磁式ポンプを提
供することにある。 【解決手段】内部に鉄心収納室15を有するとともに断
面が長径と短径を有する偏平形状の本位ケース1に、一
側に長径と短径を有する開口25aを有し前記本体ケー
ス1に設けられた圧縮室22を設け、この圧縮室22の
前記開口25aに長径と短径を有する形状とするととも
にその中心部に長径と短径を有する固定プレート43を
取着したダイヤフラム40を配設し、このダイヤフラム
40の固定プレート43に前記鉄心収納室15に収納さ
れた駆動手段(駆動コイル32、積層鉄心30)によっ
て駆動される振動子の支軸(ねじ53)を取着する構成
として、ポンプ性能を低下させることなく偏平形状に形
成とした電磁式ポンプ。
供することにある。 【解決手段】内部に鉄心収納室15を有するとともに断
面が長径と短径を有する偏平形状の本位ケース1に、一
側に長径と短径を有する開口25aを有し前記本体ケー
ス1に設けられた圧縮室22を設け、この圧縮室22の
前記開口25aに長径と短径を有する形状とするととも
にその中心部に長径と短径を有する固定プレート43を
取着したダイヤフラム40を配設し、このダイヤフラム
40の固定プレート43に前記鉄心収納室15に収納さ
れた駆動手段(駆動コイル32、積層鉄心30)によっ
て駆動される振動子の支軸(ねじ53)を取着する構成
として、ポンプ性能を低下させることなく偏平形状に形
成とした電磁式ポンプ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁式ポンプに
係り、特にその薄型化を図るものに関する。
係り、特にその薄型化を図るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一端をダイヤフラムに取着した振
動子を電磁石等の駆動手段によって往復動つまり振動さ
せ、この振動子の振動によってダイヤフラムを往復動つ
まり振幅動作させて流体(気体・液体)を吸入・吐出さ
せるようにした電磁式ポンプは種々の製品に使用されて
いる。そして、この種の従来の電磁式ポンプは流体の吸
入・吐出能力(以下ポンプ能力という)を大きくするに
は、駆動手段である電磁石の吸引力等その他の条件が同
一である場合は、ダイヤフラムの面積とその振幅量が大
きいほどポンプ能力を高めることができるものである。
このことから従来の電磁式ポンプのダイヤフラムはその
可動領域面積を大きくするために円形状に形成されてい
る。このため電磁式ポンプの本体ケースおよびこの本体
ケースに設けられる圧縮室(以下本体ケースおよび圧縮
室を含めて単には本体ケースという)は円筒形状または
断面略正方形の角筒形状に形成せざるを得ないものであ
る。
動子を電磁石等の駆動手段によって往復動つまり振動さ
せ、この振動子の振動によってダイヤフラムを往復動つ
まり振幅動作させて流体(気体・液体)を吸入・吐出さ
せるようにした電磁式ポンプは種々の製品に使用されて
いる。そして、この種の従来の電磁式ポンプは流体の吸
入・吐出能力(以下ポンプ能力という)を大きくするに
は、駆動手段である電磁石の吸引力等その他の条件が同
一である場合は、ダイヤフラムの面積とその振幅量が大
きいほどポンプ能力を高めることができるものである。
このことから従来の電磁式ポンプのダイヤフラムはその
可動領域面積を大きくするために円形状に形成されてい
る。このため電磁式ポンプの本体ケースおよびこの本体
ケースに設けられる圧縮室(以下本体ケースおよび圧縮
室を含めて単には本体ケースという)は円筒形状または
断面略正方形の角筒形状に形成せざるを得ないものであ
る。
【0003】ところで、この種の電磁式ポンプは、その
用途あるいは製品の薄型化の要請から、偏平形状とした
ものが必要とされる場合が多々ある。しかし、従来のも
のでは上述したように本体ケースの形状が円筒形状また
は断面略正方形の角筒形状であることから、前記所望す
る偏平形状に合わせた寸法とすると円筒形状のものでは
その直径の小さい本体ケースのものを使用せざるをえ
ず、また、角筒形状のものでは前記寸法を一辺とする角
筒形状の本体ケースのものを使用せざるをえなくなる。
その結果当然のことではあるがダイヤフラムの面積つま
り可動領域面積は小さくなり所望のポンプ能力が得られ
なくなる。したがって、このような場合は製品の薄型化
等を犠牲にするか、ポンプの能力を犠牲にするかのいず
れかを選択をしなければならず、製品設計等の自由度が
制限されてしまうものである。
用途あるいは製品の薄型化の要請から、偏平形状とした
ものが必要とされる場合が多々ある。しかし、従来のも
のでは上述したように本体ケースの形状が円筒形状また
は断面略正方形の角筒形状であることから、前記所望す
る偏平形状に合わせた寸法とすると円筒形状のものでは
その直径の小さい本体ケースのものを使用せざるをえ
ず、また、角筒形状のものでは前記寸法を一辺とする角
筒形状の本体ケースのものを使用せざるをえなくなる。
その結果当然のことではあるがダイヤフラムの面積つま
り可動領域面積は小さくなり所望のポンプ能力が得られ
なくなる。したがって、このような場合は製品の薄型化
等を犠牲にするか、ポンプの能力を犠牲にするかのいず
れかを選択をしなければならず、製品設計等の自由度が
制限されてしまうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の電
磁式ポンプは、本体ケースの形状が円筒形状または断面
略正方形の角筒形状に形成されていることから、製品等
の薄型化等に応じた寸法の本体ケースの電磁式ポンプを
使用しようする場合は、ポンプ能力を犠牲にしなければ
ならず、ポンプ能力を所望のものとすると薄型化等を犠
牲つまり薄型化ができないという問題がある。
磁式ポンプは、本体ケースの形状が円筒形状または断面
略正方形の角筒形状に形成されていることから、製品等
の薄型化等に応じた寸法の本体ケースの電磁式ポンプを
使用しようする場合は、ポンプ能力を犠牲にしなければ
ならず、ポンプ能力を所望のものとすると薄型化等を犠
牲つまり薄型化ができないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記従来の問
題を解決するものであり、請求項1記載の発明は、内部
に鉄心収納室を有するとともに断面が長径と短径を有す
る偏平形状の本体ケースと、一側に長径と短径を有する
開口を有しこの長径と短径を前記本体ケースの長径と短
径に対応させて前記本体ケースに設けられた圧縮室と、
長径と短径を有しこの長径と短径を前記圧縮室の長径と
短径に対応させて前記圧縮室の前記開口に配設されたダ
イヤフラムと、長径と短径を有し前記ダイヤフラムより
小さい形状に形成されこの長径と短径を前記ダイヤフラ
ムの長径と短径に対応させて前記ダイヤフラムの中心部
に取着された固定プレートと、駆動コイルが装着され互
いの磁極を所定距離離間対向させて前記鉄心収納室に収
納された一対の積層鉄心と、端部に設けた支軸を前記ダ
イヤフラムの固定プレートに取着し前記両磁極間に配設
される永久磁石を備えた振動子とを備えた電磁式ポンプ
としたものである。
題を解決するものであり、請求項1記載の発明は、内部
に鉄心収納室を有するとともに断面が長径と短径を有す
る偏平形状の本体ケースと、一側に長径と短径を有する
開口を有しこの長径と短径を前記本体ケースの長径と短
径に対応させて前記本体ケースに設けられた圧縮室と、
長径と短径を有しこの長径と短径を前記圧縮室の長径と
短径に対応させて前記圧縮室の前記開口に配設されたダ
イヤフラムと、長径と短径を有し前記ダイヤフラムより
小さい形状に形成されこの長径と短径を前記ダイヤフラ
ムの長径と短径に対応させて前記ダイヤフラムの中心部
に取着された固定プレートと、駆動コイルが装着され互
いの磁極を所定距離離間対向させて前記鉄心収納室に収
納された一対の積層鉄心と、端部に設けた支軸を前記ダ
イヤフラムの固定プレートに取着し前記両磁極間に配設
される永久磁石を備えた振動子とを備えた電磁式ポンプ
としたものである。
【0006】このように請求項1記載の発明は、長径と
短径を有し偏平形状の本体ケースに一側に長径と短径を
有する開口を有する圧縮室を設け、この開口に配設する
ダイヤフラムを長径と短径とを有する形状とするととも
に、このダイヤフラムの中心部に長径と短径を有する固
定プレートを取着する構成としたことから、ダイヤフラ
ムの可動領域面積を大きくできるためポンプ能力の低下
をさせることなく本体ケースを偏平形状として薄型化が
図れるという作用を有するものである。また、ダイヤフ
ラムの中心部に長径と短径を有しかつダイヤフラムの形
状より小さい形状の固定プレートを取着し、この固定プ
レートに振動子の支軸を取着するようにしたことから、
ダイヤフラムの振幅動作時における固定プレートの周囲
に生じる屈曲部に加わる応力が均一化され、この屈曲部
の疲労または破損を防止できるとともに振動体を正確に
振動させることができるという作用を有するものであ
る。
短径を有し偏平形状の本体ケースに一側に長径と短径を
有する開口を有する圧縮室を設け、この開口に配設する
ダイヤフラムを長径と短径とを有する形状とするととも
に、このダイヤフラムの中心部に長径と短径を有する固
定プレートを取着する構成としたことから、ダイヤフラ
ムの可動領域面積を大きくできるためポンプ能力の低下
をさせることなく本体ケースを偏平形状として薄型化が
図れるという作用を有するものである。また、ダイヤフ
ラムの中心部に長径と短径を有しかつダイヤフラムの形
状より小さい形状の固定プレートを取着し、この固定プ
レートに振動子の支軸を取着するようにしたことから、
ダイヤフラムの振幅動作時における固定プレートの周囲
に生じる屈曲部に加わる応力が均一化され、この屈曲部
の疲労または破損を防止できるとともに振動体を正確に
振動させることができるという作用を有するものであ
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明におけるダイヤフラムに取着した固定プレート
を略楕円形状とした電磁式ポンプとしたものである。
載の発明におけるダイヤフラムに取着した固定プレート
を略楕円形状とした電磁式ポンプとしたものである。
【0008】このように請求項2記載の発明は、ダイヤ
フラムの可動領域面積を大きくできるためポンプ能力の
低下をさせることなく本体ケースを偏平形状として薄型
化が図れるという作用を有するとともに、ダイヤフラム
に取着した固定プレートを略円形状としたことから、ダ
イヤフラムの可動領域面積を大きくできるため、ダイヤ
フラムのバネ定数を小さくでき振幅動作をさせる駆動力
を小さくすることができるという作用を有するものであ
り、したがって、駆動手段の小形化が図れるものであ
る。
フラムの可動領域面積を大きくできるためポンプ能力の
低下をさせることなく本体ケースを偏平形状として薄型
化が図れるという作用を有するとともに、ダイヤフラム
に取着した固定プレートを略円形状としたことから、ダ
イヤフラムの可動領域面積を大きくできるため、ダイヤ
フラムのバネ定数を小さくでき振幅動作をさせる駆動力
を小さくすることができるという作用を有するものであ
り、したがって、駆動手段の小形化が図れるものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1および図4に基づいて説明する。
図1および図4に基づいて説明する。
【0010】図1に示すように、電磁式ポンプは、本体
ケース1を構成する主ケース10と、この主ケース10
の図において左右に図示しない例えばねじ等の取付手段
によって取り付けられた後述する吸入室21、圧縮室2
2、吐出室23等を設けた一対の副ケース20、前記主
ケース10内に配設される駆動コイル32が取り付けら
れた積層鉄心30、振動子50等から構成されている。
ケース1を構成する主ケース10と、この主ケース10
の図において左右に図示しない例えばねじ等の取付手段
によって取り付けられた後述する吸入室21、圧縮室2
2、吐出室23等を設けた一対の副ケース20、前記主
ケース10内に配設される駆動コイル32が取り付けら
れた積層鉄心30、振動子50等から構成されている。
【0011】そして、前記主ケース10は、図2に示す
ように長径と短径とを有する偏平形状(実施の形態では
楕円形状)に形成されるとともに同一形状に形成された
分割ケース11、11から構成されている。これら各分
割ケース11は一端側に開口12を、また、他端側には
後に詳述する前記積層鉄心30が当接する当接面13b
を有する底壁13を有するととにもにこの底壁13に設
けられた互いに対向する平行壁14a、14aとこの平
行壁14a、14aに連続して形成された互いに対向す
る円弧壁14b、14bからなる断面略楕円形状の環状
壁14が設けられた有底筒状に形成されている。そし
て、前記底壁13には長径と短径を有する楕円形状の貫
通孔13aが形成されている。前記平行壁14a、14
aの内側には、これら平行壁14a、14aに一体に形
成されるとともに互いに離間して形成されたリブ15
a、15aが形成されている。そして、それぞれの分割
ケース11に形成した前記リブ15a、15a、前記平
行壁14aおよび底壁13とで囲まれた空間領域は積層
鉄心30を収納する鉄心収納室15となっている。ま
た、前記リブ15a、15aの互いに対向する対向面に
は、この対向面より僅かに突出した凸条15c(図2で
は一方のみ図示)が形成され、この凸条15cによって
前記リブ15a、15a間つまり鉄心収納室15に積層
鉄心30が挿入されて収納される際、積層鉄心30は軽
圧入されて収納されるようになっている。また、前記リ
ブ15a、15aの間に位置する前記当接面13bには
凸状部15b(図2では一方のみ図示)が形成されてお
り、この凸状部15bは積層鉄心30のヨーク部に形成
された後述する凹状溝33に嵌合するようになってい
る。
ように長径と短径とを有する偏平形状(実施の形態では
楕円形状)に形成されるとともに同一形状に形成された
分割ケース11、11から構成されている。これら各分
割ケース11は一端側に開口12を、また、他端側には
後に詳述する前記積層鉄心30が当接する当接面13b
を有する底壁13を有するととにもにこの底壁13に設
けられた互いに対向する平行壁14a、14aとこの平
行壁14a、14aに連続して形成された互いに対向す
る円弧壁14b、14bからなる断面略楕円形状の環状
壁14が設けられた有底筒状に形成されている。そし
て、前記底壁13には長径と短径を有する楕円形状の貫
通孔13aが形成されている。前記平行壁14a、14
aの内側には、これら平行壁14a、14aに一体に形
成されるとともに互いに離間して形成されたリブ15
a、15aが形成されている。そして、それぞれの分割
ケース11に形成した前記リブ15a、15a、前記平
行壁14aおよび底壁13とで囲まれた空間領域は積層
鉄心30を収納する鉄心収納室15となっている。ま
た、前記リブ15a、15aの互いに対向する対向面に
は、この対向面より僅かに突出した凸条15c(図2で
は一方のみ図示)が形成され、この凸条15cによって
前記リブ15a、15a間つまり鉄心収納室15に積層
鉄心30が挿入されて収納される際、積層鉄心30は軽
圧入されて収納されるようになっている。また、前記リ
ブ15a、15aの間に位置する前記当接面13bには
凸状部15b(図2では一方のみ図示)が形成されてお
り、この凸状部15bは積層鉄心30のヨーク部に形成
された後述する凹状溝33に嵌合するようになってい
る。
【0012】また、それぞれの分割ケース11の前記環
状壁14の平行壁14aと円弧壁14bのそれぞれの境
界部つまり各角部にはねじ孔16aが形成されたリブ1
6が形成されており、また、開口12の円弧壁14b、
14bの部位には貫通孔17aが設けられた取付片17
が形成されており、前記貫通孔17aに図示しないねじ
を挿通してこのねじに同じく図示しないナットを締結し
て両分割ケース11、11は結合されるものである。ま
た、両分割ケース11の前記底壁13の外側で前記貫通
孔13aの孔縁部には嵌合溝18(図2では一方のみ図
示)が形成されており、この嵌合溝18は楕円状の環状
に形成されている。
状壁14の平行壁14aと円弧壁14bのそれぞれの境
界部つまり各角部にはねじ孔16aが形成されたリブ1
6が形成されており、また、開口12の円弧壁14b、
14bの部位には貫通孔17aが設けられた取付片17
が形成されており、前記貫通孔17aに図示しないねじ
を挿通してこのねじに同じく図示しないナットを締結し
て両分割ケース11、11は結合されるものである。ま
た、両分割ケース11の前記底壁13の外側で前記貫通
孔13aの孔縁部には嵌合溝18(図2では一方のみ図
示)が形成されており、この嵌合溝18は楕円状の環状
に形成されている。
【0013】また、前記底壁13には主ケース10の内
部と前記吸入室21を連通させる連通孔18aが形成さ
れ、また、前記両分割ケース11のそれぞれの開口12
の平行壁14aには半円形状の切欠19aが形成され、
この両切欠19aは両分割ケース11を結合した際に
は、図1に示すように吸入口19を形成するようになっ
ている。
部と前記吸入室21を連通させる連通孔18aが形成さ
れ、また、前記両分割ケース11のそれぞれの開口12
の平行壁14aには半円形状の切欠19aが形成され、
この両切欠19aは両分割ケース11を結合した際に
は、図1に示すように吸入口19を形成するようになっ
ている。
【0014】そして、前記鉄心収納室15には図1にお
いて紙面と直交する方向に、ヨーク部31aとこのヨー
ク部31aに一体に設けられた中央磁極31b、この中
央磁極31bの両側に位置して設けられた側磁極31
c、31cからなるE型鉄心を積層して形成した一対の
積層鉄心30が、互いの磁極つまり中央磁極31b、側
磁極31c、31cを互いに対向させ所定の間隙Gを形
成するよう中央磁極31b、側磁極31c、31cを所
定距離離間させて収納されており、また、積層鉄心30
の中央磁極31bには巻枠32aとこの巻枠32aに巻
回されたコイル巻線32bとからなる駆動コイル32が
取り付けられている。また、前記積層鉄心30の前記ヨ
ーク部31aの図において左右両側つまり後述する振動
子50の振動方向と直交する方向の両側面には凹状溝3
3が形成されている。また、この凹状溝33は積層鉄心
30の有効磁路を減少させないようにするためにヨーク
部31aの角部に形成されている。
いて紙面と直交する方向に、ヨーク部31aとこのヨー
ク部31aに一体に設けられた中央磁極31b、この中
央磁極31bの両側に位置して設けられた側磁極31
c、31cからなるE型鉄心を積層して形成した一対の
積層鉄心30が、互いの磁極つまり中央磁極31b、側
磁極31c、31cを互いに対向させ所定の間隙Gを形
成するよう中央磁極31b、側磁極31c、31cを所
定距離離間させて収納されており、また、積層鉄心30
の中央磁極31bには巻枠32aとこの巻枠32aに巻
回されたコイル巻線32bとからなる駆動コイル32が
取り付けられている。また、前記積層鉄心30の前記ヨ
ーク部31aの図において左右両側つまり後述する振動
子50の振動方向と直交する方向の両側面には凹状溝3
3が形成されている。また、この凹状溝33は積層鉄心
30の有効磁路を減少させないようにするためにヨーク
部31aの角部に形成されている。
【0015】そして、前記駆動コイル32と積層鉄心3
0とは駆動手段としての電磁石を構成するものであり、
また、前記駆動コイル32のコイル巻線32bには図示
しない交流電源から交流電流が供給されるようになって
いる。
0とは駆動手段としての電磁石を構成するものであり、
また、前記駆動コイル32のコイル巻線32bには図示
しない交流電源から交流電流が供給されるようになって
いる。
【0016】つぎに、前記主ケース10つまり分割ケー
ス11の貫通孔13aに取り付けられるダイヤフラム4
0とこのダイヤフラム40に取り付けられる固定プレー
ト43について説明する。
ス11の貫通孔13aに取り付けられるダイヤフラム4
0とこのダイヤフラム40に取り付けられる固定プレー
ト43について説明する。
【0017】このダイヤフラム40はゴム等の軟質の薄
板部材からなるとともに図4に示すように長径と短径と
を有し、前記本体ケース10つまり分割ケース11と相
似の楕円形状に形成されている。なお、ダイヤフラム4
0の形状は分割ケース11と全く相似である必要はなく
略相似に形成されていればよいものである。そして、前
記ダイヤフラム40は、図1、図3および図4に示すよ
うに外周縁部には前記底壁13の外側に形成した嵌合溝
18に嵌合する楕円状とした環状の嵌合リブ41が形成
され、また、中央部にはダイヤフラム40の外形と相似
な長径と短径を有する楕円形状の貫通孔42が形成され
ており、この貫通孔42の孔縁には楕円状の環状の嵌合
リブ42aが形成されている。
板部材からなるとともに図4に示すように長径と短径と
を有し、前記本体ケース10つまり分割ケース11と相
似の楕円形状に形成されている。なお、ダイヤフラム4
0の形状は分割ケース11と全く相似である必要はなく
略相似に形成されていればよいものである。そして、前
記ダイヤフラム40は、図1、図3および図4に示すよ
うに外周縁部には前記底壁13の外側に形成した嵌合溝
18に嵌合する楕円状とした環状の嵌合リブ41が形成
され、また、中央部にはダイヤフラム40の外形と相似
な長径と短径を有する楕円形状の貫通孔42が形成され
ており、この貫通孔42の孔縁には楕円状の環状の嵌合
リブ42aが形成されている。
【0018】そして、ダイヤフラム40を長径と短径と
を有する楕円形状に形成したことから偏平としても可動
領域面積を大きくできるものである。したがって、主ケ
ース10つまり本体ケース1を偏平として薄型としても
ポンプ能力を低下させることがないものである。
を有する楕円形状に形成したことから偏平としても可動
領域面積を大きくできるものである。したがって、主ケ
ース10つまり本体ケース1を偏平として薄型としても
ポンプ能力を低下させることがないものである。
【0019】つぎに、このダイヤフラム40の貫通孔4
2に取り付けられる前記固定プレート43は2枚のプレ
ート44と45とから構成され、これらプレート44、
45はそれぞれの外形は長径と短径とを有する形状(実
施の形態では楕円形状)として前記ダイヤフラム40と
相似の楕円形状に形成されその大きさはダイヤフラム4
0の形状つまり外形より小さく形成されている。なお、
プレート44、45の形状はダイヤフラム40と全く相
似である必要はなく略相似に形成されていればよいもの
である。そして、前記プレート44には前記ダイヤフラ
ム40の貫通孔42の孔縁に形成した前記環状の嵌合リ
ブ42aと嵌合する嵌合溝44aが形成され、また、中
心部には軸挿通孔44bが形成されている。また、プレ
ート45には前記貫通孔42に嵌合する嵌合段部45a
が形成され、また、中心部には前記プレート44に形成
された軸挿通孔44bに対応して軸挿通孔45bが形成
されている。なお、前記プレート44、45はダイヤフ
ラム40を挟持した状態で接着あるいは溶着等すること
によりプレート44、45つまり固定プレート43はダ
イヤフラム40に一体的に取り付けられるものである。
2に取り付けられる前記固定プレート43は2枚のプレ
ート44と45とから構成され、これらプレート44、
45はそれぞれの外形は長径と短径とを有する形状(実
施の形態では楕円形状)として前記ダイヤフラム40と
相似の楕円形状に形成されその大きさはダイヤフラム4
0の形状つまり外形より小さく形成されている。なお、
プレート44、45の形状はダイヤフラム40と全く相
似である必要はなく略相似に形成されていればよいもの
である。そして、前記プレート44には前記ダイヤフラ
ム40の貫通孔42の孔縁に形成した前記環状の嵌合リ
ブ42aと嵌合する嵌合溝44aが形成され、また、中
心部には軸挿通孔44bが形成されている。また、プレ
ート45には前記貫通孔42に嵌合する嵌合段部45a
が形成され、また、中心部には前記プレート44に形成
された軸挿通孔44bに対応して軸挿通孔45bが形成
されている。なお、前記プレート44、45はダイヤフ
ラム40を挟持した状態で接着あるいは溶着等すること
によりプレート44、45つまり固定プレート43はダ
イヤフラム40に一体的に取り付けられるものである。
【0020】そして、前記固定プレート43つまりプレ
ート44、45はダイヤフラム40と相似の形状つまり
長径と短径とを有する楕円形状となっていることから、
固定プレート43の外周部からダイヤフラム40の外周
部つまり可動領域面の外周部までの距離、すなわち図4
に示すように長径方向の固定プレート43の外周部から
ダイヤフラム40の可動領域面の外周部までの距離L1
と短径方向の固定プレート43の外周部からダイヤフラ
ム40の可動領域面の外周部までの距離L2との差を小
さくできることから、固定プレート43を囲むダイヤフ
ラム40の可動領域面のばね定数の差を小さくできるも
のである。このため固定プレート43に振動子50の往
復動をダイヤフラム40に伝達する固定プレート43の
往復動により固定プレート43の外周部が当接して屈曲
するダイヤフラム40の屈曲部分つまり固定プレート4
3の周囲に生じる応力が均一化され、この屈曲部の疲労
または破損を防止でき、また、固定プレート43を囲む
ダイヤフラム40の可動領域面のばね定数の差を小さく
できることから振動体が往復動作つまり振動する際に振
動方向の軸に対する偏心を防止でき振動体を正確に振動
させることができるものである。
ート44、45はダイヤフラム40と相似の形状つまり
長径と短径とを有する楕円形状となっていることから、
固定プレート43の外周部からダイヤフラム40の外周
部つまり可動領域面の外周部までの距離、すなわち図4
に示すように長径方向の固定プレート43の外周部から
ダイヤフラム40の可動領域面の外周部までの距離L1
と短径方向の固定プレート43の外周部からダイヤフラ
ム40の可動領域面の外周部までの距離L2との差を小
さくできることから、固定プレート43を囲むダイヤフ
ラム40の可動領域面のばね定数の差を小さくできるも
のである。このため固定プレート43に振動子50の往
復動をダイヤフラム40に伝達する固定プレート43の
往復動により固定プレート43の外周部が当接して屈曲
するダイヤフラム40の屈曲部分つまり固定プレート4
3の周囲に生じる応力が均一化され、この屈曲部の疲労
または破損を防止でき、また、固定プレート43を囲む
ダイヤフラム40の可動領域面のばね定数の差を小さく
できることから振動体が往復動作つまり振動する際に振
動方向の軸に対する偏心を防止でき振動体を正確に振動
させることができるものである。
【0021】つぎに、前記一対の積層鉄心30の磁極間
に形成された間隙G間に配設される振動子50について
説明する。この振動子50は図2に示すように従来のも
のと略同様な構成であり、合成樹脂からなる長方形状の
基台51とこの基台51に埋設して取り付けられた一対
の永久磁石52、52およびこの基台51の両端に設け
た凸部54に取り付けられた支軸としてのねじ53、5
3とから構成されている。なお、前記凸部54の端面は
前記固定プレート43の一方のプレート44の位置決め
面となっている。
に形成された間隙G間に配設される振動子50について
説明する。この振動子50は図2に示すように従来のも
のと略同様な構成であり、合成樹脂からなる長方形状の
基台51とこの基台51に埋設して取り付けられた一対
の永久磁石52、52およびこの基台51の両端に設け
た凸部54に取り付けられた支軸としてのねじ53、5
3とから構成されている。なお、前記凸部54の端面は
前記固定プレート43の一方のプレート44の位置決め
面となっている。
【0022】そして、固定プレート43が取り付けられ
たダイヤフラム40を振動子50に取り付ける場合は、
前記固定プレート43が取り付けられたダイヤフラム4
0の前記固定プレート43の軸挿通孔44b、45bに
振動子50の一方のねじ53を挿通し、ついで、ナット
48を前記ねじ53に締結するこにより、ダイヤフラム
40は振動子50の一方のねじ53に取り付けられる。
また、上記のように振動子50の一方側ねじ53にダイ
ヤフラム40を取り付けた状態で、振動子50をその他
方側のねじ53を前記主ケース10つまり分割ケース1
1の貫通孔13aに挿通し、この他方側のねじ53に他
方側のダイヤフラム40に取り付けた固定プレート43
の軸挿通孔44b、45bに挿通した後上記一方の場合
と同様の手順によって他方側のダイヤフラム40を取り
付ける。
たダイヤフラム40を振動子50に取り付ける場合は、
前記固定プレート43が取り付けられたダイヤフラム4
0の前記固定プレート43の軸挿通孔44b、45bに
振動子50の一方のねじ53を挿通し、ついで、ナット
48を前記ねじ53に締結するこにより、ダイヤフラム
40は振動子50の一方のねじ53に取り付けられる。
また、上記のように振動子50の一方側ねじ53にダイ
ヤフラム40を取り付けた状態で、振動子50をその他
方側のねじ53を前記主ケース10つまり分割ケース1
1の貫通孔13aに挿通し、この他方側のねじ53に他
方側のダイヤフラム40に取り付けた固定プレート43
の軸挿通孔44b、45bに挿通した後上記一方の場合
と同様の手順によって他方側のダイヤフラム40を取り
付ける。
【0023】そして、振動子50の両端側のねじ53に
固定プレート43を介してダイヤフラム40を取り付け
た後、ダイヤフラム40の外周部に形成した嵌合リブ4
1を主ケース10つまり分割ケース11の貫通孔13a
の孔縁部に形成した前記嵌合溝13bに嵌合し前記貫通
孔13aに取り付け、そして、ダイヤフラム40の外周
部をつぎに詳述する前記副ケース20のフランジ部によ
って挾持することによってダイヤフラム40は主ケース
10の貫通孔13aに取り付けられるものである。
固定プレート43を介してダイヤフラム40を取り付け
た後、ダイヤフラム40の外周部に形成した嵌合リブ4
1を主ケース10つまり分割ケース11の貫通孔13a
の孔縁部に形成した前記嵌合溝13bに嵌合し前記貫通
孔13aに取り付け、そして、ダイヤフラム40の外周
部をつぎに詳述する前記副ケース20のフランジ部によ
って挾持することによってダイヤフラム40は主ケース
10の貫通孔13aに取り付けられるものである。
【0024】そして、ダイヤフラム40が主ケース10
の貫通孔13aに取り付けられた状態では、前記振動子
50はその基台51に取り付けられた一対の永久磁石5
2、52を前記一対の積層鉄心30の磁極間に形成され
た間隙Gに位置させるようになっている。このように振
動子50を一対の積層鉄心30の磁極間に形成された間
隙Gに位置させた状態において、前記駆動コイル32の
コイル巻線32bに交流電源から交流電流が供給される
と、このコイル巻線32によって交番磁界が発生し、こ
の交番磁界が前記振動子50の永久磁石52に作用して
前記振動子50を図1において左右方向に振動し前記ダ
イヤフラム40は振幅動作するようになっている。
の貫通孔13aに取り付けられた状態では、前記振動子
50はその基台51に取り付けられた一対の永久磁石5
2、52を前記一対の積層鉄心30の磁極間に形成され
た間隙Gに位置させるようになっている。このように振
動子50を一対の積層鉄心30の磁極間に形成された間
隙Gに位置させた状態において、前記駆動コイル32の
コイル巻線32bに交流電源から交流電流が供給される
と、このコイル巻線32によって交番磁界が発生し、こ
の交番磁界が前記振動子50の永久磁石52に作用して
前記振動子50を図1において左右方向に振動し前記ダ
イヤフラム40は振幅動作するようになっている。
【0025】つぎに、主ケース10つまり分割ケース1
1の両端側つまり前記貫通孔13aを閉蓋するようにし
て取り付けられる副ケース20について説明する。この
副ケース20は、前記本体ケース1つまり分割ケース1
1の外側に取り付けられるようになっており、図1に示
すように中央部に形成された略コ字状の隔壁24によっ
て内側つまり分割ケース11側には開口25aを有する
凹部25が形成され、また、外側には開口26aを有す
る凹部26が形成されている。そして、前記開口25a
は前記分割ケース11の貫通孔13aと対応する形状つ
まり長径と短径を有する開口面に形成されており、した
がって、前記凹部25もその断面は長径と短径を有する
断面は楕円状の凹部に形成されている。また、副ケース
20の外周部には前記分割ケース11の底壁13の外側
に形成された嵌合溝18に嵌合リブ41が嵌合して取り
付けられたダイヤフラム40の外周部を挟持するフラン
ジ部29が形成されており、また、このフランジ部29
には前記分割ケース11に設けた連通孔18aに連通接
続する連通孔29aが形成されている。そして、副ケー
ス20が前記分割ケース11に前記ダイヤフラム40を
挟持して取り付けられた状態では前記開口25aはダイ
ヤフラム40によって閉蓋されその内部に圧縮室22が
形成されるものである。つまり、圧縮室25は一側に長
径と短径を有する開口25aが形成されているものであ
る。また、前記開口26aには蓋体26bによって閉蓋
されその内部に吸入室21が形成されているものであ
る。
1の両端側つまり前記貫通孔13aを閉蓋するようにし
て取り付けられる副ケース20について説明する。この
副ケース20は、前記本体ケース1つまり分割ケース1
1の外側に取り付けられるようになっており、図1に示
すように中央部に形成された略コ字状の隔壁24によっ
て内側つまり分割ケース11側には開口25aを有する
凹部25が形成され、また、外側には開口26aを有す
る凹部26が形成されている。そして、前記開口25a
は前記分割ケース11の貫通孔13aと対応する形状つ
まり長径と短径を有する開口面に形成されており、した
がって、前記凹部25もその断面は長径と短径を有する
断面は楕円状の凹部に形成されている。また、副ケース
20の外周部には前記分割ケース11の底壁13の外側
に形成された嵌合溝18に嵌合リブ41が嵌合して取り
付けられたダイヤフラム40の外周部を挟持するフラン
ジ部29が形成されており、また、このフランジ部29
には前記分割ケース11に設けた連通孔18aに連通接
続する連通孔29aが形成されている。そして、副ケー
ス20が前記分割ケース11に前記ダイヤフラム40を
挟持して取り付けられた状態では前記開口25aはダイ
ヤフラム40によって閉蓋されその内部に圧縮室22が
形成されるものである。つまり、圧縮室25は一側に長
径と短径を有する開口25aが形成されているものであ
る。また、前記開口26aには蓋体26bによって閉蓋
されその内部に吸入室21が形成されているものであ
る。
【0026】また、前記隔壁24には吸入孔27および
排出孔28が形成され、これら吸入孔27および排出孔
28にはそれぞれ開閉弁27aおよび28aが設けられ
ている。また、副ケース20の前記圧縮室22に隣接し
て吐出口23aが形成しされた吐出室23が形成されて
いる。
排出孔28が形成され、これら吸入孔27および排出孔
28にはそれぞれ開閉弁27aおよび28aが設けられ
ている。また、副ケース20の前記圧縮室22に隣接し
て吐出口23aが形成しされた吐出室23が形成されて
いる。
【0027】そして、前記主ケース10の両側への前記
副ケース20、20の取付は、両分割ケース11を結合
して組み立てられた主ケース10の両側に前記副ケース
20、20を配置した後、分割ケース11、11に形成
した4個のねじ孔16aに図示しないねじを挿通してこ
のねじに同じく図示しないナットを締結することによっ
てなされるものである。
副ケース20、20の取付は、両分割ケース11を結合
して組み立てられた主ケース10の両側に前記副ケース
20、20を配置した後、分割ケース11、11に形成
した4個のねじ孔16aに図示しないねじを挿通してこ
のねじに同じく図示しないナットを締結することによっ
てなされるものである。
【0028】ここで、上記のように構成された電磁式ポ
ンプの組み立て方について説明する。まず、駆動コイル
32を取り付けた積層鉄心30の一方側を一方の分割ケ
ース11に形成された鉄心収納室15に収納する。つい
で、積層鉄心30の他方側を他方の分割ケース11に形
成した鉄心収納室15に収納しつつその開口12を前記
一方の分割ケース11の開口12と接合し、取付片17
の貫通孔17aに図示ないねじを挿通してナットで締結
して主ケース10を組み立てる。そして、この状態では
積層鉄心30に設けた凹状溝33は両分割ケース11に
設けた凸条部15bに嵌合するとともに凸条15c、1
5cが設けられた前記リブ15a、15a間に圧入され
て収納され、積層鉄心30は図1において紙面と直交す
る方向への動きは前記リブ15a、15aによって規制
され、また、上下方向への動きは前記凸状部15bによ
って規制されるものである。したがって、前記上下方向
への動きが位置決めされて規制されていることから両積
層鉄心30の互いに対向する磁極間に形成される間隙G
は所定の寸法に精度よく形成されるものである。
ンプの組み立て方について説明する。まず、駆動コイル
32を取り付けた積層鉄心30の一方側を一方の分割ケ
ース11に形成された鉄心収納室15に収納する。つい
で、積層鉄心30の他方側を他方の分割ケース11に形
成した鉄心収納室15に収納しつつその開口12を前記
一方の分割ケース11の開口12と接合し、取付片17
の貫通孔17aに図示ないねじを挿通してナットで締結
して主ケース10を組み立てる。そして、この状態では
積層鉄心30に設けた凹状溝33は両分割ケース11に
設けた凸条部15bに嵌合するとともに凸条15c、1
5cが設けられた前記リブ15a、15a間に圧入され
て収納され、積層鉄心30は図1において紙面と直交す
る方向への動きは前記リブ15a、15aによって規制
され、また、上下方向への動きは前記凸状部15bによ
って規制されるものである。したがって、前記上下方向
への動きが位置決めされて規制されていることから両積
層鉄心30の互いに対向する磁極間に形成される間隙G
は所定の寸法に精度よく形成されるものである。
【0029】つぎに、上述したように振動子50の一方
ねじ53にダイヤフラム40を取り付けた後、振動子5
0の他方のねじ53を主ケース10の一方の貫通孔13
aつまり一方の分割ケース11の貫通孔13aから他方
の貫通孔13aに向けて挿入し、この他方の貫通孔13
aに露出させた後、この他方のねじ53に他方のダイヤ
フラム40を取り付ける。ついで、両側のダイヤフラム
40の嵌合リブ41を前記主ケース10を構成している
分割ケース11の底壁13の外側に形成した嵌合溝18
に嵌合して取り付け、ついで副ケース20をそのフラン
ジ部29によって前記ダイヤフラム40の外周を挟持す
るように配置した後、両副ケース20を上述したように
分割ケース11、11に形成した4個のねじ孔16aに
図示しないねじを挿通してこのねじに同じく図示しない
ナットを締結することによって電磁式ポンプは組み立て
られる。
ねじ53にダイヤフラム40を取り付けた後、振動子5
0の他方のねじ53を主ケース10の一方の貫通孔13
aつまり一方の分割ケース11の貫通孔13aから他方
の貫通孔13aに向けて挿入し、この他方の貫通孔13
aに露出させた後、この他方のねじ53に他方のダイヤ
フラム40を取り付ける。ついで、両側のダイヤフラム
40の嵌合リブ41を前記主ケース10を構成している
分割ケース11の底壁13の外側に形成した嵌合溝18
に嵌合して取り付け、ついで副ケース20をそのフラン
ジ部29によって前記ダイヤフラム40の外周を挟持す
るように配置した後、両副ケース20を上述したように
分割ケース11、11に形成した4個のねじ孔16aに
図示しないねじを挿通してこのねじに同じく図示しない
ナットを締結することによって電磁式ポンプは組み立て
られる。
【0030】つぎに、上記のように構成された電磁式ポ
ンプの動作を図1を参照して説明する。なお、吸入室2
1と圧縮室22等の構成および動作は左右とも同一であ
るので、ここではその一方である左側の吸入室21と圧
縮室22等についてのみ説明し、右側については説明を
省略する。
ンプの動作を図1を参照して説明する。なお、吸入室2
1と圧縮室22等の構成および動作は左右とも同一であ
るので、ここではその一方である左側の吸入室21と圧
縮室22等についてのみ説明し、右側については説明を
省略する。
【0031】まず、駆動手段の前記コイル巻線32bに
図示しない交流電源から駆動電流を供給すると、交番磁
界が発生しこの交番磁界が前記積層鉄心30の磁極つま
り中央磁極31b、両側磁極31cを介して振動子50
の永久磁石52に作用して、前記振動子50は図におい
て左右方向に振動する。そして、今交番磁界により、振
動子50が図において右側に移動したとすると、ダイヤ
フラム40も図において右側に移動し、その結果前記圧
縮室22の容積は拡大する。そして、この拡大に伴って
圧縮室22の圧力が低下するため、吸入弁27aは吸入
孔27を開き、また、排出弁28a排出孔28を閉じる
ように動作し、連通孔18a、29aを介して前記吸入
口19に連通している吸入室21を通して外部から外気
等の流体が圧縮室22内に流入する。
図示しない交流電源から駆動電流を供給すると、交番磁
界が発生しこの交番磁界が前記積層鉄心30の磁極つま
り中央磁極31b、両側磁極31cを介して振動子50
の永久磁石52に作用して、前記振動子50は図におい
て左右方向に振動する。そして、今交番磁界により、振
動子50が図において右側に移動したとすると、ダイヤ
フラム40も図において右側に移動し、その結果前記圧
縮室22の容積は拡大する。そして、この拡大に伴って
圧縮室22の圧力が低下するため、吸入弁27aは吸入
孔27を開き、また、排出弁28a排出孔28を閉じる
ように動作し、連通孔18a、29aを介して前記吸入
口19に連通している吸入室21を通して外部から外気
等の流体が圧縮室22内に流入する。
【0032】つぎに、交番磁界の極性が変り、振動子5
0が図において左側に移動したとすると、ダイヤフラム
40は図において左側に移動し、その結果前記圧縮室2
2の容積は縮小して、圧縮室22の圧力が高くなるため
吸入弁27aは吸入孔27を閉じ、また、排出弁28a
は排出孔28を開くように動作し、圧縮室22内の流体
は前記排出孔28を経て前記吐出口29aから吐出され
る。
0が図において左側に移動したとすると、ダイヤフラム
40は図において左側に移動し、その結果前記圧縮室2
2の容積は縮小して、圧縮室22の圧力が高くなるため
吸入弁27aは吸入孔27を閉じ、また、排出弁28a
は排出孔28を開くように動作し、圧縮室22内の流体
は前記排出孔28を経て前記吐出口29aから吐出され
る。
【0033】このように前記コイル巻線32bに供給さ
れる交流電力に応じて発生する交番磁界によって左右方
向に振動する振動子50の振動により上記動作が繰り返
され、流体は前記主ケース10の外部に開口した吸入口
19から吸入されて吸入室21、吸入孔27、圧縮室2
2、排出孔28、吐出口29aから吐出されるものであ
る。
れる交流電力に応じて発生する交番磁界によって左右方
向に振動する振動子50の振動により上記動作が繰り返
され、流体は前記主ケース10の外部に開口した吸入口
19から吸入されて吸入室21、吸入孔27、圧縮室2
2、排出孔28、吐出口29aから吐出されるものであ
る。
【0034】なお、上記の実施の形態ではダイヤフラム
40に取着する固定プレート43をダイヤフラム40と
相似な長径と短径を有する楕円形状に形成したが、これ
はダイヤフラム40と相似とすることなく円形形状に形
成してもよく、固定プレートをこのように円形形状とし
た場合は、ダイヤフラム40の可動領域面積を大きくで
きることから、ダイヤフラム40のバネ定数を小さくで
きるため振幅動作をさせる駆動力は小さくすることがで
き、したがって、駆動手段の小形化が図れるものであ
る。
40に取着する固定プレート43をダイヤフラム40と
相似な長径と短径を有する楕円形状に形成したが、これ
はダイヤフラム40と相似とすることなく円形形状に形
成してもよく、固定プレートをこのように円形形状とし
た場合は、ダイヤフラム40の可動領域面積を大きくで
きることから、ダイヤフラム40のバネ定数を小さくで
きるため振幅動作をさせる駆動力は小さくすることがで
き、したがって、駆動手段の小形化が図れるものであ
る。
【0035】また、上記の実施の形態ではダイヤフラム
40を長径と短径を有する楕円形状としたが、これは長
径と短径を有する形状であれば例えば長方形状などに形
成してもよいものであり、要は本体ケースを偏平形状と
するとともにポンプ能力を低下させないようにできる構
成であればその他の多角形形状としてもよいものであ
る。
40を長径と短径を有する楕円形状としたが、これは長
径と短径を有する形状であれば例えば長方形状などに形
成してもよいものであり、要は本体ケースを偏平形状と
するとともにポンプ能力を低下させないようにできる構
成であればその他の多角形形状としてもよいものであ
る。
【0036】また、上記実施の形態では、ダイヤフラム
部材を構成するダイヤフラム40を振動子50の両側に
設ける構成としたが、これは一方のみに設ける構成して
もよいものである。
部材を構成するダイヤフラム40を振動子50の両側に
設ける構成としたが、これは一方のみに設ける構成して
もよいものである。
【0037】また、上記電磁式ポンプを液体を吸入、吐
出するようにする場合は、積層鉄心30、駆動コイル3
2を防水膜で覆うようにすればよい。
出するようにする場合は、積層鉄心30、駆動コイル3
2を防水膜で覆うようにすればよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、長径と短径を有
し偏平形状の本体ケースに一側に長径と短径を有する開
口を有する圧縮室を設け、この開口に配設するダイヤフ
ラムを長径と短径とを有する形状とするとともに、この
ダイヤフラムの中心部に長径と短径を有する固定プレー
ト取着する構成としたことから、ダイヤフラムの可動領
域面積を大きくできるためポンプ能力の低下をさせるこ
となく本体ケースを偏平形状として薄型化が図れるとい
という効果を有するものである。また、ダイヤフラムの
中心部に長径と短径を有しかつダイヤフラムの形状より
小さい形状の固定プレートを取着し、この固定プレート
に振動子の支軸を取着するようにしたことから、ダイヤ
フラムの振幅動作時における固定プレートの周囲に生じ
る屈曲部に加わる応力が均一化され、この屈曲部の疲労
または破損を防止できるとともに振動体を正確に振動さ
せることができるという効果を有するものである。
し偏平形状の本体ケースに一側に長径と短径を有する開
口を有する圧縮室を設け、この開口に配設するダイヤフ
ラムを長径と短径とを有する形状とするとともに、この
ダイヤフラムの中心部に長径と短径を有する固定プレー
ト取着する構成としたことから、ダイヤフラムの可動領
域面積を大きくできるためポンプ能力の低下をさせるこ
となく本体ケースを偏平形状として薄型化が図れるとい
という効果を有するものである。また、ダイヤフラムの
中心部に長径と短径を有しかつダイヤフラムの形状より
小さい形状の固定プレートを取着し、この固定プレート
に振動子の支軸を取着するようにしたことから、ダイヤ
フラムの振幅動作時における固定プレートの周囲に生じ
る屈曲部に加わる応力が均一化され、この屈曲部の疲労
または破損を防止できるとともに振動体を正確に振動さ
せることができるという効果を有するものである。
【0039】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における、ダイヤフラムに取着する固定プレー
トを略円形状としたことから、ダイヤフラムの可動領域
面積を大きくできるためポンプ能力の低下をさせること
なく本体ケースを偏平形状として薄型化が図れるといと
いう効果を有するとともに、固定プレートを略円形状と
したことから、ダイヤフラムの可動領域面積を大きくで
きるためダイヤフラムのバネ定数を小さくして振幅動作
をさせる駆動力は小さくすることができ、したがって、
駆動手段の小形化が図れるという効果を有するものであ
る。
載の発明における、ダイヤフラムに取着する固定プレー
トを略円形状としたことから、ダイヤフラムの可動領域
面積を大きくできるためポンプ能力の低下をさせること
なく本体ケースを偏平形状として薄型化が図れるといと
いう効果を有するとともに、固定プレートを略円形状と
したことから、ダイヤフラムの可動領域面積を大きくで
きるためダイヤフラムのバネ定数を小さくして振幅動作
をさせる駆動力は小さくすることができ、したがって、
駆動手段の小形化が図れるという効果を有するものであ
る。
【図1】本発明の実施の形態を示す電磁式ポンプの断面
図。
図。
【図2】上記実施の形態の主ケース部分の分解斜視図。
【図3】上記実施の形態のダイヤフラムに固定プレート
を取り付けた状態の断面図。
を取り付けた状態の断面図。
【図4】上記実施の形態のダイヤフラムを振動子に取着
した状態を示す斜視図。
した状態を示す斜視図。
1 本体ケース 10 主ケース(本体ケースの一部) 11 分割ケース 19 吸入口 20 副ケース(本体ケースの一部) 22 圧縮室 25a 圧縮室の開口 30 積層鉄心(駆動手段の一部) 32 駆動コイル(駆動手段の一部) 40 ダイヤフラム 43 固定プレート 50 振動子 53 振動子のねじ(支軸)
Claims (2)
- 【請求項1】内部に鉄心収納室を有するとともに断面が
長径と短径を有する偏平形状の本体ケースと、一側に長
径と短径を有する開口を有しこの長径と短径を前記本体
ケースの長径と短径に対応させて前記本体ケースに設け
られた圧縮室と、長径と短径を有しこの長径と短径を前
記圧縮室の長径と短径に対応させて前記圧縮室の前記開
口に配設されたダイヤフラムと、長径と短径を有し前記
ダイヤフラムより小さい形状に形成されこの長径と短径
を前記ダイヤフラムの長径と短径に対応させて前記ダイ
ヤフラムの中心部に取着された固定プレートと、駆動コ
イルが装着され互いの磁極を所定距離離間対向させて前
記鉄心収納室に収納された一対の積層鉄心と、端部に設
けた支軸を前記ダイヤフラムの固定プレートに取着し前
記両磁極間に配設される永久磁石を備えた振動子とを備
えたことを特徴とする電磁式ポンプ。 - 【請求項2】前記ダイヤフラムに取着した固定プレート
を略楕円形状としたことを特徴とする請求項1記載の電
磁式ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13811596A JPH09317649A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 電磁式ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13811596A JPH09317649A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 電磁式ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09317649A true JPH09317649A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15214317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13811596A Pending JPH09317649A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 電磁式ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09317649A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007046529A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Enomoto Micro Pump Seisakusho:Kk | 小型ダブルヘッドダイヤフラムポンプ |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13811596A patent/JPH09317649A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007046529A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Enomoto Micro Pump Seisakusho:Kk | 小型ダブルヘッドダイヤフラムポンプ |
JP4585405B2 (ja) * | 2005-08-10 | 2010-11-24 | 株式会社 榎本マイクロポンプ製作所 | 小型ダブルヘッドダイヤフラムポンプ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040406 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |