JP2000130337A - 電磁式ダイヤフラムポンプ - Google Patents

電磁式ダイヤフラムポンプ

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JP2000130337A
JP2000130337A JP10321499A JP32149998A JP2000130337A JP 2000130337 A JP2000130337 A JP 2000130337A JP 10321499 A JP10321499 A JP 10321499A JP 32149998 A JP32149998 A JP 32149998A JP 2000130337 A JP2000130337 A JP 2000130337A
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Japan
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case
electromagnet
diaphragm pump
air
valve
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JP10321499A
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Koichi Kamiyama
幸一 神山
Noboru Kogure
昇 小暮
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用に際して、必然的に熱源となる電磁石を
簡易かつ効率良く冷却して、ダイヤフラムの耐久性を向
上させることができ、しかも遮音性に優れ、極めて高い
騒音低減効果のある電磁式ダイヤフラムポンプを提供す
る。 【解決手段】 筐体状の電磁石ケースと、該電磁石ケー
スの中に対向するように配置された一対の電磁石と、該
一対の電磁石の対向面の間に介在され電磁石の極性変化
に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往復運動
する振動子と、該振動子の両端部に対向するように配置
された一対の弾性を有するダイヤフラムと、該ダイヤフ
ラムにより隔離され、かつ吸入弁および吐出弁を有する
弁ケース本体とを有する電磁式ダイヤフラムポンプであ
って、前記筐体状の電磁石ケースは、1つ又は2以上の
空気吸入口を備え、その吸入口のみから電磁石ケース内
に空気が流入されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁式ダイヤフラ
ムポンプに関し、特に、対向する電磁石に交流電流を通
電させることにより、対向する電磁石の間に介在された
振動子を交流電源と同じ周波数で往復運動させ、振動子
の両端部に対向するように配置された一対のダイヤフラ
ムの変形を利用し、ダイヤフラムで仕切られるケース内
の容積変化と、弁の作用により圧縮気体を連続的に吐出
させる電磁式ダイヤフラムポンプに関する。このような
電磁式ダイヤフラムポンプは、例えば、曝気式浄化槽の
曝気用、養魚の酸素補給用、泡風呂等のエアー噴気用、
小型コンプレッサー等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、浄化槽の曝気用や養
魚の酸素補給用のポンプの一つとして、電磁式ダイヤフ
ラムポンプが使用されている。
【0003】このような電磁式ダイヤフラムポンプは、
例えば、実開平2−83387号公報等に開示されてい
るように、上部を開放した箱状の電磁石ケースと、この
電磁石ケースの中に対向するように配置され固着された
一対の電磁石と、この一対の電磁石の対向面の間に介在
され電磁石の極性変化に伴い往復運動する振動子を備え
ており、さらに、該振動子の両端部には、対向するよう
に配置された一対のダイヤフラムが形成されている。
【0004】そして、電磁式ダイヤフラムポンプは、電
磁石の極性変化に伴い振動子が往復運動し、この振動子
に連結されたダイヤフラムを振動させることによって、
外部空気の圧縮室内への吸入、および吸入した空気の圧
縮吐出という動作が連続的に繰り返されるように作用す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁式ダイ
ヤフラムポンプに用いられる電磁石は、交流電源に接続
されている巻線コイルの周波数に対応する磁束変化によ
って発熱を伴い、この発熱により隣接するゴム製のダイ
アフラムが加熱されダイアフラムの耐久性に悪影響を及
ぼす。従って、本来、熱源となる電磁石は、何らかの手
段を用いて簡易かつ効率良く冷却する必要がある。
【0006】また、電磁式ダイヤフラムポンプの運転に
際し、電磁石ケース内で電磁石の磁極変化に伴い振動す
る振動子やこれに連結されるダイアフラム駆動部から発
生する騒音は極めて大きい。この騒音対策がいかように
なされているかが、製品品質を評価する上での最重要項
目の一つとも言え、市場のニーズに対応すべく騒音低減
に優れる電磁式ダイヤフラムポンプの開発が要望されて
いる。
【0007】このような実状のもとに本発明は創案され
たものであり、その目的は、使用に際して、必然的に熱
源となる電磁石を簡易かつ効率良く冷却して、ダイヤフ
ラムの耐久性を向上させることができ、しかも遮音性に
優れ、極めて高い騒音低減効果のある電磁式ダイヤフラ
ムポンプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、筐体状の電磁石ケースと、該電磁
石ケースの中に対向するように配置された一対の電磁石
と、該一対の電磁石の対向面の間に介在され電磁石の極
性変化に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往
復運動する振動子と、該振動子の両端部に対向するよう
に配置された一対の弾性を有するダイヤフラムと、該ダ
イヤフラムにより隔離され、かつ吸入弁および吐出弁を
有する弁ケース本体とを有する電磁式ダイヤフラムポン
プであって、前記筐体状の電磁石ケースは、1つの空気
吸入口を備え、その吸入口のみから電磁石ケース内に空
気が流入されるように構成される。
【0009】また、本発明は、筐体状の電磁石ケース
と、該電磁石ケースの中に対向するように配置された一
対の電磁石と、該一対の電磁石の対向面の間に介在され
電磁石の極性変化に伴い、電磁石の対向方向に対して直
角方向に往復運動する振動子と、該振動子の両端部に対
向するように配置された一対の弾性を有するダイヤフラ
ムと、該ダイヤフラムにより隔離され、かつ吸入弁およ
び吐出弁を有する弁ケース本体とを有する電磁式ダイヤ
フラムポンプであって、前記筐体状の電磁石ケースは、
2以上の空気吸入口を備え、それらの吸入口のみから電
磁石ケース内に空気が流入されるように構成される。
【0010】本発明の好ましい態様として、前記電磁石
ケースは、上部に開口部を備える電磁石ケース本体と、
この開口部を覆う板状の電磁石ケース蓋体とを有して構
成されており、前記空気吸入口が、板状の電磁石ケース
蓋体に形成されているように構成される。
【0011】本発明の好ましい態様として、前記電磁石
ケースは、上部に開口部を備える電磁石ケース本体と、
この開口部を覆う板状の電磁石ケース蓋体とを有して構
成されており、前記空気吸入口が、電磁石ケース本体に
形成されているように構成される。
【0012】本発明の好ましい態様として、前記空気吸
入口は、筒状内孔形態を備え、その内径をD1 、その長
さをL1 とした場合、D1 とL1 との関係が2D1 ≦L
1 を満たしてなるように構成される。
【0013】本発明の好ましい態様として、前記空気吸
入口の内径D1 が、5〜15mmであるように構成され
る。
【0014】本発明の好ましい態様として、前記空気吸
入口から電磁石ケース内に流入した空気は、さらに電磁
石ケースの内部から弁ケース本体側に入り、弁ケース本
体の吸入弁および吐出弁を通過して吐出されるように構
成される。
【0015】本発明の好ましい態様として、前記電磁石
ケースは、底部基台プレートの上に、実質的にクッショ
ン作用が働くように設置されており、さらに、電磁石ケ
ースおよびそれに固着される主要部材を覆うための、外
包ケースが形成されてなるように構成される。
【0016】本発明の好ましい態様として、前記外包ケ
ースは、1つの空気導入口を備え、その導入口のみから
外包ケース内に空気が流入されるように構成される。
【0017】本発明の好ましい態様として、前記外包ケ
ースは、2以上の空気導入口を備え、それらの導入口の
みから外包ケース内に空気が流入されるように構成され
る。
【0018】本発明の好ましい態様として、前記空気導
入口は、筒状内孔形態を備え、その内径をD2 、その長
さをL2 とした場合、D2 とL2 との関係が2D2 ≦L
2 を満たしてなるように構成される。
【0019】本発明の好ましい態様として、前記空気導
入口の内径D2 が、5〜15mmであるように構成され
る。
【0020】本発明の好ましい態様として、前記外包ケ
ースの空気導入口から外包ケースの内部に流入した空気
は、前記電磁石ケースの空気吸入口から電磁石ケースの
内部に流入するように構成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の電磁式ダイヤフラムポン
プ1を、個々の主要パーツに分解させた状態を概略的に
示す斜視図である。
【0023】図2は、本発明の電磁式ダイヤフラムポン
プの主要部分の必要箇所を、断面で示した正面図、図3
は、本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの主要部分の必
要箇所を、断面で示した平面図である。
【0024】図4および図5は、それぞれ、本発明の電
磁式ダイヤフラムポンプに用いられる電磁石ケースの好
適な実施形態を示す斜視図である。図6は、本発明の電
磁式ダイヤフラムポンプに用いられる外包ケースの好適
な実施形態を示す断面図である。
【0025】図1に示されるように、下部タンク容器5
の上面には、板状の底部基台プレート7が、密封状態と
なるように被着固定される。この板状の底部基台プレー
ト7の略中央付近の上に、電磁石ケース10が設置され
ている。電磁石ケース10は、一般に、底部基台プレー
ト7の上に直接載置されるのではなく、実質的にクッシ
ョン作用が働くように、例えば、防振ゴム9を介して設
置されている。電磁石ケース10は、本実施の形態の場
合、開口部を有する有底容器状の電磁石ケース本体11
と、この開口部を覆うための板状の電磁石ケース蓋体1
5を有し構成される。
【0026】電磁石ケース10の中には、対向するよう
に配置された一対の電磁石21,25と、この一対の電
磁石21,25の対向面の間に介在され、電磁石の極性
変化に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往復
運動する振動子30が挿着される。さらに、振動子30
は、その両端部に連結用シャフト31,31が固定配置
されており、これにより振動子30の両端部に対向する
一対のダイヤフラム40が配置される。
【0027】ダイヤフラム40の中央部には、ダイヤフ
ラム電磁石側センタープレート70と、ダイヤフラム弁
ケース側センタープレート80とが挟持された状態で固
定されており、これらの結合プレート70,80に実質
的に振動子30(連結用シャフト31,31)が固定さ
れる。
【0028】ダイヤフラム40の外周面は電磁石ケース
10の側面に固定され、このダイヤフラム40を押しつ
けるように弁ケース本体50および弁ケース蓋体60
が、電磁石ケース10の両側に固着される。
【0029】弁ケース蓋体60は、外部に突出したホー
ス連結部61を備え、この連結部61にL型ゴムホース
90の上部口91が挿着され、L型ゴムホース90の下
部口95は、底部基台プレート7の孔部7aに挿着され
る。
【0030】このようにして底部基台プレート7の上
に、配置された電磁石ケース10およびそれに固着され
る上記の主要部材は、外包ケース100によってすっぽ
りと覆われ、外包ケース100の底部は、通常、下部タ
ンク容器5の周縁あるいは底部基台プレート7の周縁と
当接しつつ密封状態に固着される。外包ケース100
は、エアーフィルタ(図示していない)をその上部備
え、外部空気がエアーフィルタを介して外包ケース10
0内部に流入するようにエアーフィルタカバー101に
よりエアーフィルタの固着が行われている。図1におけ
る符号110は、ゴム脚を示している。
【0031】次いで、図2および図3に基づき、本発明
の電磁式ダイヤフラムポンプの基本的構造をさらに詳細
に説明する。
【0032】図2および図3に示されるように、対向し
て配置される一対の電磁石21,25は、それぞれ、E
型の電磁石コア22,26と、電磁石コイル23,27
が巻かれた電磁石ボビン24,28とを備えている。電
磁石ボビン24,28はそれぞれ、両端にフランジ部2
4aおよび28aを有する筒状形態をなし、これらの電
磁石ボビン24,28は、それぞれ、E型の電磁石コア
22,26の中央コア22a,26aに挿入された形態
で組み立てられる。電磁石21,25の電磁石コイル2
3,27には交流電源が接続され、交流電源の周波数と
同一回数の磁極の変化(極性変化)が生じるようになっ
ている。
【0033】このような一対の電磁石21,25の対向
面の間隙には、電磁石21,25の極性変化に伴い往復
運動する振動子30が電磁石と接触しないように装着さ
れている。振動子30は、本実施の形態の場合、プレー
ト本体部35と、その両端に形成される連結用シャフト
31,31を有し、プレート本体部35には、四角状の
4つの極性の異なる永久磁石36,36(例えばN
極),37,37(例えばS極)が埋設されている。
【0034】振動子30の両端部には、一対の中央穴あ
き円盤状の弾性体(例えばゴム)ダイヤフラム40が対
向するように配置されており、一対のダイヤフラム40
の外周フランジ部41は、電磁石ケース10と、弁ケー
ス本体50により挟持固定されている。ダイヤフラム4
0の内周部45は、ダイヤフラム電磁石側センタープレ
ート70と、ダイヤフラム弁ケース側センタープレート
80とによって挟持された状態で固定されており、これ
らの結合プレート70,80に振動子30が固定されて
いる(連結用シャフト31,31の先端部で螺子止めさ
れている)。
【0035】図3に示されるように、電磁石ケース10
に固着される弁ケース本体50および弁ケース蓋体60
により、吸気室150が形成され、この吸気室150
は、連通孔59で電磁石ケース10内部に連通してい
る。吸気室150を区画する弁ケース本体50の吸気側
外側壁51には、吸入弁120が内側から装着されてい
る。この吸入弁120の弁作用により、外側壁51に形
成された弁通気孔121を通して、空気がダイヤフラム
室160に吸入される。ダイヤフラム室160は、ダイ
ヤフラム40と、弁ケース本体50の吸気側外側壁51
と吐出側外側壁55とによって区画されており、吐出側
外側壁55には吐出弁130が外側から装着されてい
る。この吐出弁130の弁作用により、吐出側外側壁5
5に形成された弁通気孔131を通して、ダイヤフラム
室160の空気は、吐出室170に吐出されるようにな
っている。吐出室170に吐出された空気は、L型ゴム
ホース90内を通過して、下部タンク容器5内に入り、
吐出口5a(図1)を通して吐出される。
【0036】なお、吸入弁120および吐出弁130の
弁作用は、以下の動作に基づき行われる。すなわち、交
流電源に接続された電磁石21,25の極性変化に伴い
振動子30は、交流電源と同じ周波数で図面の矢印
(イ)および矢印(ロ)方向に往復運動する。この振動
子30の動きに同期して振動子30の両端部に配置され
たダイヤフラム40は、そのダイヤフラム40の中央部
を中心にして振動子30のストロークと同じ変位量で変
形する。これにより、ダイヤフラム室160の容量の変
化が生じ、図3の右方向側のダイヤフラム室160に注
目すると、ダイヤフラム40が矢印(イ)方向に変形し
た場合、ダイヤフラム室160は膨張して負圧になり、
吸入弁120は開いて、空気がダイヤフラム室160内
に吸入される。この逆に、ダイヤフラム40が矢印
(ロ)方向に変形した場合、ダイヤフラム室160は圧
縮され正圧になり、吐出弁130は開いて、空気がダイ
ヤフラム室160内から吐出室170に吐出される。こ
れらの動作が交互に連続的に行われ、圧縮空気が連続的
に吐出される。なお、このような弁機構を含む基本的な
動作原理そのものは、すでに公知の技術となっている。
【0037】本発明における発明の要部は、前記筐体状
の電磁石ケース10の仕様にあり、本発明で用いられる
電磁石ケース10は、空気吸入口(2個以上の複数個で
もよいが好ましくは1個)を備え、その吸入口のみから
電磁石ケース内に空気が流入されるようになっている。
換言すれば、1個又は複数個の空気吸入口を除いて電磁
石ケース10他の箇所から空気の流入ができないように
実質的な容器の密封状態が形成されている。
【0038】このような電磁石ケース10の好適な第1
の実施の形態が図4に示される。この図において、電磁
石ケース10は、上部に開口部Eを備える有底容器状の
電磁石ケース本体11と、この開口部Eを覆う板状の電
磁石ケース蓋体15とを有して構成されており、この電
磁石ケース蓋体15に前記1つの空気吸入口17が、電
磁石ケース本体11内部に連通するように形成されてい
る。つまり、この空気吸入口17を通して、外部空気
が、図中の矢印に示されるように、電磁石ケース本体1
1内部へと流入するようになっている。このようにして
空気吸入口17から流入した空気は、電磁石ケース10
の内部から、さらに、連通孔59(図3)を介して、弁
ケース本体側(弁ケース本体50および弁ケース蓋体6
0で区画される室:例えば、吸気室150)の内部に入
り、弁ケース本体50の吸入弁120および吐出弁13
0を通過して(吸気室150→ダイヤフラム室160→
吐出室170を通過して)吐出されるようになってい
る。
【0039】このようにして、電磁石ケース10の1つ
の空気吸入口17以外を密封し(例えば、電磁石ケース
本体11と、電磁石ケース蓋体15との接合部にパッキ
ン等を入れる)、1つ又は複数の空気吸入口17からの
み、外部空気を吸入することにより、電磁石ケース10
内部の空気の流速を効率よく上げることができ、電磁石
30の冷却が格段と効率良く行える。これにより電磁石
30に隣設されるゴム製ダイヤフラム40の加熱が防止
でき、ダイヤフラム40の耐久性が格段と向上する。さ
らに、空気吸入口17が一ケ所の場合にはさらに遮音性
に優れ、騒音低減の効果も顕著となる。なお、空気吸入
口17を除いて電磁石ケース10の密封性を維持しなか
った場合には、上記本発明の効果と同等な効果は発現し
ない。
【0040】さらに、上記本発明の効果をさらに顕著な
ものとするためには、図4に示されるように空気吸入口
17の形状を筒状内孔形態とし、その内径をD1 、その
長さをL1 とした場合、D1 とL1 との関係が2D1
1 を満たしてなるように構成するのがよい。この条件
を満たすことによって、装置作動中の騒音防止効果はさ
らに格段と向上する。この場合、L1 の値は、設計上、
上記の関係を満たせばよく、必要以上に長くすることは
ない。また、空気吸入口の内径D1 は、電磁式ダイヤフ
ラムポンプ設計上、好適には5〜15mm程度とされ
る。また、空気吸入口17の構成を例えば、伸縮自在の
筒体の構造にし、L1 の値を任意に適宜変更できるよう
にしてもよい。
【0041】電磁石ケース10の好適な第2の実施の形
態が図5に示される。図5に示される実施の形態が、前
述した第1の実施の形態(図4)と異なるのは、1つの
空気吸入口17(複数でもよい)が、電磁石ケース本体
11側に形成されている点にある。すなわち、図5に示
されるように、電磁石ケース本体11の例えば一つの角
部には、底部から高さL1 の肉厚部分13が形成されて
おり、この肉厚部分13の底面から貫通孔(17)が形
成され、これがそのまま空気吸入口17となっている。
この場合、外部空気は、図5の矢印で示されるように電
磁石ケース本体11の底部から内部へと流入する。この
第2の実施の形態においても、前記第1の実施の形態と
同様、空気吸入口17の形状を筒状内孔形態とし、その
内径をD1 、その長さをL1 とした場合、D1 とL1
の関係が2D1 ≦L1 を満たしてなるように構成するの
がよい。
【0042】このような電磁石ケース10は、前述した
ように底部基台プレート7の上に、実質的にクッション
作用が働くように設置されており、さらに、電磁石ケー
ス10およびそれに固着される主要部材(例えば、弁ケ
ース本体、弁ケース蓋体60L型ゴムホース90等)を
すっぽりと覆うための、外包ケース100を設けること
が好ましい。これにより、装置の騒音はさらに低減され
る。このような外包ケース100は、図6に示されるよ
うに1つの空気導入口105(2個以上の複数個でもよ
い)を備え、この導入口105のみから外包ケース10
0内に空気が流入されるようにする(図6の矢印)こと
が、騒音を低減させる上で好ましい。さらに、空気導入
口105の形態を、図6に示されるごとく筒状内孔形態
とし、その内径をD2 、その長さをL2 とした場合、D
2 とL2 との関係が2D2 ≦L2を満たすようにするこ
とが特に好ましい。この条件を満たすことによって、装
置作動中の騒音防止効果はより一層向上する。この場
合、L2 の値は、設計上、上記の関係を満たせばよく、
必要以上に長くすることはない。また、空気導入口の内
径D2 は、電磁式ダイヤフラムポンプ設計上、公的には
5〜15mm程度とされる。また、空気導入口105の
構成を、例えば、伸縮自在の筒体の構造にして、L2
値を任意に適宜変更できるようにしてもよい。なお、上
述したように外包ケース100の空気導入口105の流
入口近傍には、エアーフィルタ(図示していない)が配
置されており、このエアーフィルタは、エアーフィルタ
カバー101(図1)により、被着されている。
【0043】このような外包ケース100の空気導入口
105から外包ケース100の内部に流入した空気は、
前記電磁石ケース10の空気吸入口17から電磁石ケー
ス10の内部に流入するように流動する。
【0044】
【発明の効果】上述してきたように、本発明に用いられ
る筐体状の電磁石ケースは、1つ又は複数の空気吸入口
を備え、その吸入口のみから電磁石ケース内に空気が流
入される構成を採択しているので、電磁石を簡易かつ効
率良く冷却でき、ダイヤフラムの耐久性を向上させるこ
とができる。しかも装置作動中の遮音性に優れ、極めて
高い騒音低減効果が発現する。このような効果は、空気
吸入口の形態を特定することによりさらに格段と向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプを、個々の
主要パーツに分解させた状態を概略的に示す斜視図であ
【図2】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの主要部分
の必要箇所を、断面で示した正面図である。
【図3】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの主要部分
の必要箇所を、断面で示した平面図である。
【図4】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプに用いられ
る電磁石ケースの好適な実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプに用いられ
る電磁石ケースの好適な実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプに用いられ
る外包ケースの好適な実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…電磁式ダイヤフラムポンプ 5…下部タンク容器 7…底部基台プレート 10…電磁石ケース 11…電磁石ケース本体 15…電磁石ケース蓋体 17…空気吸入口 21,25…電磁石 30…振動子 40…ダイヤフラム 50…弁ケース本体 60…弁ケース蓋体 70…ダイヤフラム電磁石側センタープレート 80…ダイヤフラム弁ケース側センタープレート 90…L型ゴムホース 100…外包ケース 105…空気導入口 120…吸入弁 130…吐出弁 150…吸気室 160…ダイヤフラム室 170…吐出室

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体状の電磁石ケースと、 該電磁石ケースの中に対向するように配置された一対の
    電磁石と、 該一対の電磁石の対向面の間に介在され電磁石の極性変
    化に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往復運
    動する振動子と、 該振動子の両端部に対向するように配置された一対の弾
    性を有するダイヤフラムと、 該ダイヤフラムにより隔離され、かつ吸入弁および吐出
    弁を有する弁ケース本体とを有する電磁式ダイヤフラム
    ポンプであって、 前記筐体状の電磁石ケースは、1つの空気吸入口を備
    え、その吸入口のみから電磁石ケース内に空気が流入さ
    れることを特徴とする電磁式ダイヤフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 筐体状の電磁石ケースと、 該電磁石ケースの中に対向するように配置された一対の
    電磁石と、 該一対の電磁石の対向面の間に介在され電磁石の極性変
    化に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往復運
    動する振動子と、 該振動子の両端部に対向するように配置された一対の弾
    性を有するダイヤフラムと、 該ダイヤフラムにより隔離され、かつ吸入弁および吐出
    弁を有する弁ケース本体とを有する電磁式ダイヤフラム
    ポンプであって、 前記筐体状の電磁石ケースは、2以上の空気吸入口を備
    え、それらの吸入口のみから電磁石ケース内に空気が流
    入されることを特徴とする電磁式ダイヤフラムポンプ。
  3. 【請求項3】 前記電磁石ケースは、上部に開口部を備
    える電磁石ケース本体と、この開口部を覆う板状の電磁
    石ケース蓋体とを有して構成されており、前記空気吸入
    口が、板状の電磁石ケース蓋体に形成されている請求項
    1または請求項2に記載の電磁式ダイヤフラムポンプ。
  4. 【請求項4】 前記電磁石ケースは、上部に開口部を備
    える電磁石ケース本体と、この開口部を覆う板状の電磁
    石ケース蓋体とを有して構成されており、前記空気吸入
    口が、電磁石ケース本体に形成されている請求項1また
    は請求項2に記載の電磁式ダイヤフラムポンプ。
  5. 【請求項5】 前記空気吸入口は、筒状内孔形態を備
    え、その内径をD1 、その長さをL1 とした場合、D1
    とL1 との関係が2D1 ≦L1 を満たしてなる請求項1
    ないし請求項4のいずれかに記載の電磁式ダイヤフラム
    ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記空気吸入口の内径D1 が、5〜15
    mmである請求項5に記載の電磁式ダイヤフラムポン
    プ。
  7. 【請求項7】 前記空気吸入口から電磁石ケース内に流
    入した空気は、さらに電磁石ケースの内部から弁ケース
    本体側に入り、弁ケース本体の吸入弁および吐出弁を通
    過して吐出されるようになっている請求項1ないし請求
    項6のいずれかに記載の電磁式ダイヤフラムポンプ。
  8. 【請求項8】 前記電磁石ケースは、底部基台プレート
    の上に、実質的にクッション作用が働くように設置され
    ており、さらに、電磁石ケースおよびそれに固着される
    主要部材を覆うための、外包ケースが形成されてなる請
    求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電磁式ダイヤ
    フラムポンプ。
  9. 【請求項9】 前記外包ケースは、1つの空気導入口を
    備え、その導入口のみから外包ケース内に空気が流入さ
    れる請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電磁式
    ダイヤフラムポンプ。
  10. 【請求項10】 前記外包ケースは、2以上の空気導入
    口を備え、それらの導入口のみから外包ケース内に空気
    が流入される請求項1ないし請求項9のいずれかに記載
    の電磁式ダイヤフラムポンプ。
  11. 【請求項11】 前記空気導入口は、筒状内孔形態を備
    え、その内径をD2、その長さをL2 とした場合、D2
    とL2 との関係が2D2 ≦L2 を満たしてなる請求項9
    または請求項10に記載の電磁式ダイヤフラムポンプ。
  12. 【請求項12】 前記空気導入口の内径D2 が、5〜1
    5mmである請求項11に記載の電磁式ダイヤフラムポ
    ンプ。
  13. 【請求項13】 前記外包ケースの空気導入口から外包
    ケースの内部に流入した空気は、前記電磁石ケースの空
    気吸入口から電磁石ケースの内部に流入するようになっ
    ている請求項8ないし請求項12のいずれかに記載の電
    磁式ダイヤフラムポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110360082A (zh) * 2019-08-09 2019-10-22 深圳市安保科技有限公司 一种涡轮单元及其使用方法、涡轮装置
RU207798U1 (ru) * 2021-07-21 2021-11-17 Общество с ограниченной ответственностью "Научно-производственное предприятие "Патриот" Электрический насос

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CN110360082B (zh) * 2019-08-09 2023-10-13 深圳市安保医疗科技股份有限公司 一种涡轮单元及其使用方法、涡轮装置
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