JP2000130335A - 電磁式ダイヤフラムポンプ - Google Patents

電磁式ダイヤフラムポンプ

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JP2000130335A
JP2000130335A JP10321497A JP32149798A JP2000130335A JP 2000130335 A JP2000130335 A JP 2000130335A JP 10321497 A JP10321497 A JP 10321497A JP 32149798 A JP32149798 A JP 32149798A JP 2000130335 A JP2000130335 A JP 2000130335A
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valve
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diaphragm pump
discharge
suction
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Koichi Kamiyama
幸一 神山
Noboru Kogure
昇 小暮
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Fujikura Composites Inc
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Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁式ダイヤフラムポンプ専用に使用される
弁であって、必要なシール性を維持しつつ、騒音低減に
大きく寄与することができる吸入弁および吐出弁を備え
る電磁式ダイヤフラムポンプを提供する。 【解決手段】 筐体状の電磁石ケースと、該電磁石ケ
ースの中に対向するように配置された一対の電磁石と、
該一対の電磁石の対向面の間に介在され電磁石の極性変
化に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往復運
動する振動子と、該振動子の両端部に対向するように配
置された一対の弾性を有するダイヤフラムと、該ダイヤ
フラムにより隔離され、かつ吸入弁および吐出弁を有す
る弁ケース本体とを有する電磁式ダイヤフラムポンプで
あって、前記弁ケース本体に弁機能を有するように固着
される吸入弁および吐出弁は、それぞれ、肉薄円形状の
弁傘部を備え、当該弁傘部のシール側の平面の表面粗度
Raが、0.5〜3.0μmの範囲となるように設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁式ダイヤフラ
ムポンプに関し、特に、対向する電磁石に交流電流を通
電させることにより、対向する電磁石の間に介在された
振動子を交流電源と同じ周波数で往復運動させ、振動子
の両端部に対向するように配置された一対のダイヤフラ
ムの変形を利用し、ダイヤフラムで仕切られるケース内
の容積変化と、弁の作用により圧縮気体を連続的に吐出
させる電磁式ダイヤフラムポンプに関する。このような
電磁式ダイヤフラムポンプは、例えば、曝気式浄化槽の
曝気用、養魚の酸素補給用、泡風呂等のエアー噴気用、
小型コンプレッサー等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、浄化槽の曝気用や養
魚の酸素補給用のポンプの一つとして、電磁式ダイヤフ
ラムポンプが使用されている。
【0003】このような電磁式ダイヤフラムポンプは、
例えば、実開平2−83387号公報等に開示されてい
るように、上部を開放した箱状の電磁石ケースと、この
電磁石ケースの中に対向するように配置され固着された
一対の電磁石と、この一対の電磁石の対向面の間に介在
され電磁石の極性変化に伴い往復運動する振動子を備え
ている。さらに、振動子の両端部には、対向するように
配置された一対のダイヤフラムが形成されており、ダイ
ヤフラムの外周縁は、電磁石ケースと、吸入弁および吐
出弁を有する弁ケース本体とにより挟持・固定されてい
る。
【0004】そして、電磁式ダイヤフラムポンプは、電
磁石の極性変化に伴い振動子が往復運動し、この振動子
に連結されたダイヤフラムを振動させることによって、
外部空気の圧縮室内への吸入、および吸入した空気の圧
縮吐出という動作が吸入弁および吐出弁を介して連続的
に繰り返される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁式ダイ
ヤフラムポンプに使用される吸入弁および吐出弁は、一
般に、肉薄円形状の弁傘部と、この弁傘部から突出する
弁固定軸を備える形状をなしており、肉薄円形状の弁傘
部は、ダイヤフラムの振動に伴い、空気の流通口である
連通孔の開閉を制御するように作用する。そのため、肉
薄円形状の弁傘部のシール側の平面(通常は、弁固定軸
を有する面側)は、ダイヤフラムの振動に伴い空気の流
通口である連通孔を備える壁面にペタペタと打ちつけら
れる。
【0006】従来の吸入弁および吐出弁にあっては、そ
のシール性を確実に維持しようとするために弁傘部のシ
ール側の平面は鏡面に近い状態に設定されるのが通常で
あった。しかしながら、弁傘部の鏡面仕様は、シール性
の維持には有利に働くものの、シール面でのハリツキが
生じ易くなり騒音が高くなる傾向にあり、騒音低減のた
めには、あまり好ましい仕様とは言えない。
【0007】このような実状のもとに本発明は創案され
たものであり、その目的は、電磁式ダイヤフラムポンプ
専用に使用される弁であって、必要なシール性を維持し
つつ、騒音低減に大きく寄与することができる吸入弁お
よび吐出弁を備える電磁式ダイヤフラムポンプを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、筐体状の電磁石ケースと、該電磁
石ケースの中に対向するように配置された一対の電磁石
と、該一対の電磁石の対向面の間に介在され電磁石の極
性変化に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往
復運動する振動子と、該振動子の両端部に対向するよう
に配置された一対の弾性を有するダイヤフラムと、該ダ
イヤフラムにより隔離され、かつ吸入弁および吐出弁を
有する弁ケース本体とを有する電磁式ダイヤフラムポン
プであって、前記弁ケース本体に弁機能を有するように
固着される吸入弁および吐出弁は、それぞれ、肉薄円形
状の弁傘部を備え、当該弁傘部のシール側の平面の表面
粗度Raが、0.5〜3.0μmの範囲に設定されてな
るように構成される。
【0009】本発明の好ましい態様として、前記吸入弁
および吐出弁は、それぞれ、肉薄円形状の弁傘部中央部
から突出する弁固定軸を備えてなるように構成される。
【0010】本発明の好ましい態様として、前記肉薄円
形状の弁傘部の厚さは、0.5〜1.5mmであるよう
に構成される。
【0011】本発明の好ましい態様として、前記弁ケー
ス本体は、弁取り付け孔部、および吸入または吐出のた
めの連通孔が形成された隔壁を備え、前記弁固定軸が弁
取り付け孔部に挿着され、前記肉薄円形状の弁本体が連
通孔の通気の開閉弁機能を果たしてなるように構成され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の電磁式ダイヤフラムポン
プ1を、個々の主要パーツに分解させた状態を概略的に
示す斜視図である。
【0014】図2は、本発明の電磁式ダイヤフラムポン
プの主要部分の必要箇所を、断面で示した正面図、図3
は、本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの主要部分の必
要箇所を、断面で示した平面図である。
【0015】図4は、本発明の電磁式ダイヤフラムポン
プに用いられる吸入弁および吐出弁の代表的な形態を示
す斜視図である。
【0016】図1に示されるように、下部タンク容器5
の上面には、板状の底部基台プレート7が、密封状態と
なるように被着固定される。この板状の底部基台プレー
ト7の略中央付近の上に、電磁石ケース10が設置され
ている。電磁石ケース10は、一般に、底部基台プレー
ト7の上に直接載置されるのではなく、実質的にクッシ
ョン作用が働くように、例えば、防振ゴム9を介して設
置されている。電磁石ケース10は、本実施の形態の場
合、開口部を有する有底容器状の電磁石ケース本体11
と、この開口部を覆うための板状の電磁石ケース蓋体1
5を有し構成される。
【0017】電磁石ケース10の中には、対向するよう
に配置された一対の電磁石21,25と、この一対の電
磁石21,25の対向面の間に介在され、電磁石の極性
変化に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往復
運動する振動子30が挿着される。さらに、振動子30
は、その両端部に連結用シャフト31,31が固定配置
されており、これにより振動子30の両端部に対向する
一対のダイヤフラム40が配置される。
【0018】ダイヤフラム40の中央部には、ダイヤフ
ラム電磁石側センタープレート70と、ダイヤフラム弁
ケース側センタープレート80とが挟持された状態で固
定されており、これらの結合プレート70,80に実質
的に振動子30(連結用シャフト31,31)が固定さ
れる。
【0019】ダイヤフラム40の外周面は電磁石ケース
10の側面に固定され、このダイヤフラム40を押しつ
けるように弁ケース本体50および弁ケース蓋体60
が、電磁石ケース10の両側に固着される。
【0020】弁ケース本体50には、吸入弁120およ
び吐出弁130がそれぞれ各所定の機能(吸入および吐
出)を果たすように特定の向きに取りつけられている。
このことは、後述する図3の説明でより明らかになるで
あろう。
【0021】弁ケース蓋体60は、外部に突出したホー
ス連結部61を備え、この連結部61にL型ゴムホース
90の上部口91が挿着され、L型ゴムホース90の下
部口95は、底部基台プレート7の孔部7aに挿着され
る。
【0022】このようにして底部基台プレート7の上
に、配置された電磁石ケース10およびそれに固着され
る上記の主要部材は、外包ケース100によってすっぽ
りと覆われ、外包ケース100の底部は、通常、下部タ
ンク容器5の周縁あるいは底部基台プレート7の周縁と
当接しつつ密封状態に固着される。外包ケース100
は、エアーフィルタ(図示していない)をその上部備
え、外部空気がエアーフィルタを介して外包ケース10
0内部に流入するようにエアーフィルタカバー101に
よりエアーフィルタの固着が行われている。図1におけ
る符号110は、ゴム脚を示している。
【0023】次いで、図2および図3に基づき、本発明
の電磁式ダイヤフラムポンプの基本的構造をさらに詳細
に説明する。
【0024】図2および図3に示されるように、対向し
て配置される一対の電磁石21,25は、それぞれ、E
型の電磁石コア22,26と、電磁石コイル23,27
が巻かれた電磁石ボビン24,28とを備えている。電
磁石ボビン24,28はそれぞれ、両端にフランジ部2
4aおよび28aを有する筒状形態をなし、これらの電
磁石ボビン24,28は、それぞれ、E型の電磁石コア
22,26の中央コア22a,26aに挿入された形態
で組み立てられる。電磁石21,25の電磁石コイル2
3,27には交流電源が接続され、交流電源の周波数と
同一回数の磁極の変化(極性変化)が生じるようになっ
ている。
【0025】このような一対の電磁石21,25の対向
面の間隙には、電磁石21,25の極性変化に伴い往復
運動する振動子30が電磁石と接触しないように装着さ
れている。振動子30は、本実施の形態の場合、プレー
ト本体部35と、その両端に形成される連結用シャフト
31,31を有し、プレート本体部35には、四角状の
4つの極性の異なる永久磁石36,36(例えばN
極),37,37(例えばS極)が埋設されている。
【0026】振動子30の両端部には、一対の中央穴あ
き円盤状の弾性体(例えばゴム)ダイヤフラム40が対
向するように配置されており、一対のダイヤフラム40
の外周フランジ部41は、電磁石ケース10と、弁ケー
ス本体50により挟持固定されている。ダイヤフラム4
0の内周部45は、ダイヤフラム電磁石側センタープレ
ート70と、ダイヤフラム弁ケース側センタープレート
80とによって挟持された状態で固定されており、これ
らの結合プレート70,80に振動子30が固定されて
いる(連結用シャフト31,31の先端部で螺子止めさ
れている)。
【0027】図3に示されるように、電磁石ケース10
に固着される弁ケース本体50および弁ケース蓋体60
により、吸気室150が形成され、この吸気室150
は、連通孔59で電磁石ケース10内部に連通してい
る。吸気室150を区画する弁ケース本体50の吸気側
外側壁51には、吸入弁120が内側から装着されてい
る。
【0028】吸入弁120の詳細な形態が、図4に示さ
れている。この図に示されるごとく吸入弁120は、肉
薄円形状の弁傘部121と、この弁傘部121の中央部
から突出する弁固定軸125を備えている。そして、弁
固定軸125が弁ケース本体50に穿設された固定孔に
装着・固定される(図3)。図4に示されるごとく弁固
定軸125の先端部には、通常、固定後の抜け防止のた
めの突起状係止部126が形成されている。なお、弁傘
部121の弁固定軸125が位置する側の平面121a
が、いわゆる(弁)シール側の平面となる。本発明にお
いては、この弁傘部のシール側の平面の表面粗度Ra
が、0.5〜3.0μm、好ましくは0.8〜1.5μ
mの範囲に設定される。本発明で規定される表面粗度R
aは、中心線平均粗さと同義であり、JIS B 06
01(1982)に準拠して測定される数値である。こ
の表面粗度Raの値が0.5μm未満となり、小さくな
り過ぎると騒音の低減が図れなくなるという不都合が生
じる。また、この値が3.0μmを超えて大きくなり過
ぎると、弁としてのシール性が十分に機能しなくなるい
う不都合が生じる。
【0029】このような弁傘部121の厚さは、0.5
〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.2mmの範囲と
するのが良い。このような範囲で弁としてのシール性お
よび騒音の低減化を有効に実現することができる。
【0030】なお、このようなシール側と反対側の平面
121bの中央部(図面の点線で囲まれた部分)は、弁
固定軸125との関係もあり、弁傘部のなかでも強度を
維持するためにやや肉厚となっている。
【0031】この吸入弁120の弁作用により、図3に
示されるように外側壁51に形成された弁通気孔12
1’を通して、空気がダイヤフラム室160に吸入され
る。ダイヤフラム室160は、ダイヤフラム40と、弁
ケース本体50の吸気側外側壁51と吐出側外側壁55
とによって区画されており、吐出側外側壁55には吐出
弁130が外側から装着されている。
【0032】吐出弁130の形態そのものは、前述した
吸入弁120と基本的に同じであり、その構成は図4に
示されるごとく、肉薄円形状の弁傘部131と、この弁
傘部131の中央部から突出する弁固定軸135とを備
えている。そして、弁固定軸135が弁ケース本体50
に穿設された固定孔に装着固定される(図3)。弁固定
軸135の先端部には、通常、固定後の抜け防止のため
の突起状係止部136が形成されている。弁傘部131
の弁固定軸135が位置する側の平面131aが、シー
ル側の面となる。この弁傘部132のシール側の平面の
表面粗度Raもやはり、前記吸入弁120の場合と同様
な設定とされる。弁傘部131厚さの設定についても同
様である。
【0033】この吐出弁130の弁作用により、図3に
示されるように、吐出側外側壁55に形成された弁通気
孔131’を通して、ダイヤフラム室160の空気は、
吐出室170に吐出されるようになっている。吐出室1
70に吐出された空気は、L型ゴムホース90内を通過
して、下部タンク容器5内に入り、吐出口5a(図1)
を通して吐出される。
【0034】なお、吸入弁120および吐出弁130の
弁作用は、以下の動作に基づき行われる。すなわち、交
流電源に接続された電磁石21,25の極性変化に伴い
振動子30は、交流電源と同じ周波数で図面の矢印
(イ)および矢印(ロ)方向に往復運動する。この振動
子30の動きに同期して振動子30の両端部に配置され
たダイヤフラム40は、そのダイヤフラム40の中央部
を中心にして振動子30のストロークと同じ変位量で変
形する。これにより、ダイヤフラム室160の容量の変
化が生じ、図3の右方向側のダイヤフラム室160に注
目すると、ダイヤフラム40が矢印(イ)方向に変形し
た場合、ダイヤフラム室160は膨張して負圧になり、
吸入弁120は開いて、空気がダイヤフラム室160内
に吸入される。この逆に、ダイヤフラム40が矢印
(ロ)方向に変形した場合、ダイヤフラム室160は圧
縮され正圧になり、吐出弁130は開いて、空気がダイ
ヤフラム室160内から吐出室170に吐出される。こ
れらの動作が交互に連続的に行われ、圧縮空気が連続的
に吐出される。なお、このような弁機構を含む基本的な
動作原理そのものは、すでに公知の技術となっている。
【0035】本発明における吸入弁120および吐出弁
130を構成するゴム材質に特に制限はない。例えば、
EPDMやシリコーンゴムが好適な例として挙げられ
る。
【0036】なお、本発明で用いられる吸入弁120お
よび吐出弁130の具体的形態、例えば、弁傘部121
(131)の外径の大きさ等は、電磁式ダイヤフラムポ
ンプの仕様に応じて適宜設定するようにすればよい。ま
た、用いる吸入弁120および吐出弁130の数につい
ても同様である。
【0037】
【実施例】以下、具体的実施例を示し、本発明をさらに
詳細に説明する。
【0038】図4にされるような形状の吸入弁120お
よび吐出弁130(弁傘部の外径は22mm;厚さは
0.8mm)をゴム材EPDMで作製し、図2に示され
るような電磁式ダイヤフラムポンプに組込み、実際にポ
ンプを作動させて騒音レベル、および弁シール性を確認
する実験を行った。
【0039】この実験において、弁傘部のシール側の平
面の表面粗度Raは、0.1μm(比較例)、0.
8μm、1.0μm、2.0μm、5.0μm
(比較例)、の5種類のものを準備した。なお、表面粗
度Raは、SURFCOM30C(東京精密(株)製)
を用いて測定した。
【0040】その結果、表面粗度Raが0.8μm、
1.0μm、2.0μmの各サンプルについては、極め
て騒音レベルが低減されることが確認できた。弁として
のシール性も十分満足のいくものであった。これに対し
て、表面粗度Raが本発明範囲の下限値未満である0.
1μm(比較例)のサンプルは、本発明サンプルと比べ
て格段と騒音レベルが高くなってしまった。また、表面
粗度Raが本発明範囲の上限値を超える5.0μm(比
較例)のサンプルにおいては、騒音レベルは低いもの
の、弁としてのシール性が不安定になる傾向があること
が確認された。
【0041】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明に用いられる電磁式ダイヤフラ
ムポンプ用の吸入弁および吐出弁は、それぞれ、肉薄円
形状の弁傘部を備え、当該弁傘部のシール側の平面の表
面粗度Raが、0.5〜3.0μmの範囲に設定されて
いるので、弁として必要なシール性を維持しつつ、騒音
低減に大きく寄与することができるという極めて優れた
効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプを、個々の
主要パーツに分解させた状態を概略的に示す斜視図であ
【図2】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの主要部分
の必要箇所を、断面で示した正面図である。
【図3】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプの主要部分
の必要箇所を、断面で示した平面図である。
【図4】本発明の電磁式ダイヤフラムポンプに用いられ
る吸入弁および吐出弁の代表的な形態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…電磁式ダイヤフラムポンプ 5…下部タンク容器 7…底部基台プレート 10…電磁石ケース 11…電磁石ケース本体 15…電磁石ケース蓋体 17…空気吸入口 21,25…電磁石 30…振動子 40…ダイヤフラム 50…弁ケース本体 60…弁ケース蓋体 70…ダイヤフラム電磁石側センタープレート 80…ダイヤフラム弁ケース側センタープレート 90…L型ゴムホース 100…外包ケース 120…吸入弁 121…弁傘部 125…弁固定軸 130…吐出弁 131…弁傘部 135…弁固定軸 150…吸気室 160…ダイヤフラム室 170…吐出室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H071 AA15 BB01 BB12 CC21 CC28 DD12 DD13 3H077 AA12 CC02 CC09 CC17 DD05 EE24 EE26 FF12 FF32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体状の電磁石ケースと、 該電磁石ケースの中に対向するように配置された一対の
    電磁石と、 該一対の電磁石の対向面の間に介在され電磁石の極性変
    化に伴い、電磁石の対向方向に対して直角方向に往復運
    動する振動子と、 該振動子の両端部に対向するように配置された一対の弾
    性を有するダイヤフラムと、 該ダイヤフラムにより隔離され、かつ吸入弁および吐出
    弁を有する弁ケース本体とを有する電磁式ダイヤフラム
    ポンプであって、 前記弁ケース本体に弁機能を有するように固着される吸
    入弁および吐出弁は、それぞれ、肉薄円形状の弁傘部を
    備え、当該弁傘部のシール側の平面の表面粗度Raが、
    0.5〜3.0μmの範囲に設定されてなることを特徴
    とする電磁式ダイヤフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 前記吸入弁および吐出弁は、それぞれ、
    肉薄円形状の弁傘部中央部から突出する弁固定軸を備え
    てなる請求項1に記載の電磁式ダイヤフラムポンプ。
  3. 【請求項3】 前記肉薄円形状の弁傘部の厚さは、0.
    5〜1.5mmである請求項1または請求項2に記載の
    電磁式ダイヤフラムポンプ。
  4. 【請求項4】 前記弁ケース本体は、弁取り付け孔部、
    および吸入または吐出のための連通孔が形成された隔壁
    を備え、前記弁固定軸が弁取り付け孔部に挿着され、前
    記肉薄円形状の弁本体が連通孔の通気の開閉弁機能を果
    たしてなる請求項2または請求項3に記載の電磁式ダイ
    ヤフラムポンプ。
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