JP3103722B2 - 流体ポンプ - Google Patents

流体ポンプ

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JP3103722B2
JP3103722B2 JP16213194A JP16213194A JP3103722B2 JP 3103722 B2 JP3103722 B2 JP 3103722B2 JP 16213194 A JP16213194 A JP 16213194A JP 16213194 A JP16213194 A JP 16213194A JP 3103722 B2 JP3103722 B2 JP 3103722B2
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栄次 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気袋を膨脹・
収縮させてマッサージを行う空気式マッサージ装置の空
気供給源として、或いは、汚泥浄化層や屎尿浄化層など
に爆気用空気を供給する空気供給源として、もしくは、
水中生物を飼育する水槽に空気を供給する空気供給源と
して用いられるとともに、空気等の流体を送り出すポン
プ手段の動作により発生する脈動を吸収するサージタン
クを備えるダイヤフラム式電磁空気ポンプ等の流体ポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】脈動を吸収するサージタンク(脈動吸収
タンク)を備えた空気ポンプは実公平2−67093号
公報などで従来知られており、図7に前記公報に記載の
空気ポンプが示されている。
【0003】図7中1はシリンダ2とピストン3とを有
するポンプ手段で、これは、空気を吸込む空気取入れ口
4から吸込んだ空気を、ピストン3の往復動により圧縮
してシリンダ2の外周部に設けた環状空間5に送り出す
とともに、この空間5に直結されたノズル6から外部に
吐出すようになっている。
【0004】このポンプ手段1の下方にはサージタンク
7が配置され、これに取付けた弾性ノズルシール8の中
央部にはノズル6の先端部が挿通されている。サージタ
ンク7は、ポンプ手段1から吐出された空気の脈動を吸
収して、これに設けた吐出し口9から空気を外部に吐出
すようになっている。そして、これらポンプ手段1およ
びサージタンク7は、上部ケーシング10aと、底部ケ
ーシング10bと、蓋体10cで構成される外装ケーシ
ング10内に収容されているとともに、ポンプ手段1お
よびサージタンク7の振動が外装ケーシング10に伝わ
らないように底部ケーシング10bに対してゴム状弾性
体からなる複数の支承体11で支持されている。
【0005】したがって、この空気ポンプは、外装ケー
シング10外から内部に導かれた空気をポンプ手段1に
より圧縮してサージタンク7内に送り込み、このタンク
7で圧縮された空気の脈動を吸収した後に、外装ケーシ
ング10外に連通する吐出し口9を経て高圧空気を外装
ケーシング10外に供給できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
ポンプ手段1とサージタンク7とが別体である従来の空
気ポンプでは、振動するポンプ手段1と、これに支承体
11を介して追従するサージタンク7との動きが一致し
ない。そのため、ポンプ手段1とサージタンク7との連
結を担っているノズル6と弾性ノズルシール8との接触
部に振動に伴う負荷が掛かり易く、前記接触部における
気密保持の信頼性が低下し易いという問題がある。
【0007】さらに、既述のようにポンプ手段1とサー
ジタンク7とが別体であるから、これらが並ぶ方向の寸
法が大きく、それに伴い外装ケーシング10も大形にせ
ざるを得ないという問題がある。しかも、この問題と相
俟って互いに別体のポンプ手段1とサージタンク7との
夫々を構成する材料を多く必要とするから、それに応じ
て全体の重量が重いという問題がある。
【0008】本発明の目的は、ポンプ手段の動作に拘ら
ずサージタンクの気密を保持する性能が低下することを
防止できるとともに、小形でかつ軽量にできる流体ポン
プを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の流体ポンプは、両端が夫々開口されたフ
レーム本体の中間部に一体に設けられた隔壁、この隔壁
を境に一方の前記開口を第1端板で閉じて形成されると
ともに流体を取入れる吸込み口を有した第1室、及び前
記隔壁を境に前記他方の開口を第2端板で閉じて形成さ
れるとともに圧縮されて高圧となった前記流体を吐出す
吐出し口を有してサージタンクをなす第2室を備えたフ
レームと、前記第1室に設けられたポンプ手段と、この
ポンプ手段の排出部と前記第2室とを接続して設けられ
た排出管と、前記第2室の厚みよりも長く形成されて前
記第2室側でベースプレートと前記フレーム本体とにわ
たって取付けられ、前記フレームを前記ベースプレート
から浮かせるように支持する3本以上のゴム製支承体
と、を具備したことを特徴とするものである。
【0010】また、サージタンクの気密性能をより向上
するために、前記第2室が、前記隔壁と、この隔壁と一
体の第2周壁と、この周壁の開口を塞いだ前記第2端板
と、この端板と前記第2周壁との間に挟設されたガスケ
ットとを備えて形成され、前記ガスケットが、先端に向
かうに従い次第に肉薄となって前記第2周壁の内面に重
なる第1ひれ部と、先端に向かうに従い次第に肉薄とな
って前記端板の内面に重なる第2ひれ部とを有した構成
とするとよい。
【0011】
【作用】本発明の流体ポンプの構成において、フレーム
の第1室に設けられたポンプ手段は、第1室の吸込み口
から取入れられた流体(空気或いは液体)を圧縮して、
その排出部に送り込み、また、この排出部に接続された
排出管は、圧縮された空気をフレームの第2室に導く。
第2室はサージタンクであり、これに導びかれた高圧流
体の脈動を吸収して、その吐出し口を通して外部に高圧
流体を吐出す。
【0012】そして、フレームの隔壁は、第1室と第2
室とを仕切り、第2室をフレームと一体のサージタンク
としているため、ポンプ手段とサージタンクと排出管と
は、これらの間に相対速度が生じることなく一緒に動か
される。したがって、ポンプ手段の動作に基づく振動
が、排出管とサージタンクとの接続部に負荷として作用
することがない。
【0013】また、フレームの第1室がポンプ手段のフ
レームを兼ねているとともに、フレームの第2室がサー
ジタンクを兼ねているから、少なくともフレームの隔壁
がポンプ手段およびサージタンクの構成壁を兼ねて、こ
れら両者を隙間なく一体に直結できる。そのため、ポン
プ手段およびサージタンクを別々に構成する場合に比較
して、構成材料の使用量を減らすことができるととも
に、これらポンプ手段とサージタンクとが並ぶ方向の寸
法を短くできる。そして、ポンプ手段が第1室に設けら
れたフレームをベースプレートに支持する第2室側の
本以上のゴム製支承体を、第2室の厚みより長くしてフ
レームをベースプレートから浮かせるように支持したか
ら、ポンプ手段の駆動により発生する振動がベースプレ
ートに伝達することを抑制できる。
【0014】また、サージタンクの気密を保持するガス
ケットの第1、第2のひれ部は、いずれも先端に向かう
に従い肉薄となっているから、先端側程弾性変形し易い
ため、サージタンクの内圧が高まる程、第1ひれ部はそ
の先端側をより強く第2室の第2周壁の内面に密着する
とともに、第2ひれ部はその先端側をより強く端板の内
面に強く密着する。このようにサージタンクの内圧に応
じてガスケットの両ひれ部の密着性を最適に変化させる
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明の一実施
例を説明する。図1〜図4中符号21で示すポンプユニ
ットは、フレーム22と、ポンプ手段23と、1本の吸
気管24と、一対の排出管25と、1本の吐出し管26
と、3本以上の支承体27とを備えている。
【0016】フレーム22は、上下両端が夫々開口され
た四角な箱状をなすフレーム本体31の上端開口を、そ
の開口縁との間に上部ガスケット32を挟んで上部端板
33で閉塞するとともに、フレーム本体31の下端開口
を、その開口縁との間に下部ガスケット34を挟んで下
部端板35で閉塞して形成されている。
【0017】アルミニューム合金のダイキャスト成形品
からなるフレーム本体31の中間部には、水平な隔壁3
1aが一体に成形されており、この隔壁31aを境にフ
レーム本体31は第1室としての上部室36と第2室と
しての下部室37とが仕切られている。
【0018】上部室36は、隔壁31aと、この壁31
aに対向する金属板製の上部端板33と、これらの間に
位置されるフレーム本体31の第1周壁としての上部周
壁31bとで区画されている。ゴム製の上部ガスケット
32は、環状をなして上部周壁31bの上端開口縁に嵌
合して設けられているとともに、上部周壁31bへの上
部端板33のねじ38止めにより上部周壁31bと上部
端板33との間に挟着されて、上部室36の気密性を高
めている。
【0019】なお、この気密保持により、ポンプ手段2
3の動作音を封じ込めて、静粛運転ができるようにして
あるとともに、上部端板33の外面にはその長手方向に
延びる長方形状のゴム板39が接着されており、それに
よる音の減衰作用で防音性能を向上させている。
【0020】下部室37は、隔壁31aと、この壁31
aに対向する金属板製の下部端板35と、これらの間に
位置されるフレーム本体31の第2周壁としての下部周
壁31aとで区画されている。この下部室37はポンプ
手段23により吐出される高圧空気の脈動を吸収するサ
ージタンク(脈動吸収タンク)として使用される。した
がって、下部室37はフレーム22の一端部に一体に形
成されているものである。その関係により、下部端板3
5はサージタンクの最大内圧(例えば4〜5気圧)に耐
え得るように比較的大きな厚みを有している。
【0021】ゴム製の下部ガスケット34は、環状をな
して下部周壁31cの下端開口縁に嵌合して設けられて
いるとともに、下部周壁31cへの下部端板35のねじ
40止めにより下部周壁31cと下部端板35との間に
挟着されて、サージタングとしての下部室37の気密性
を確保している。
【0022】図5等に示されるように下部ガスケット3
4は、その内周部に、下部周壁31cの内面に密着され
る第1ひれ部34aを一体に有しているとともに、下部
端板35の内面に密着される第2ひれ部34bを一体に
有している。なお、34cは外周縁部であり、これと第
1ひれ部34aとの間に形成される環状の溝を、下部周
壁31cの下端開口縁に嵌合して下部ガスケット34が
下部周壁31cに仮止めされるようになっている。
【0023】第1ひれ部34aはその根元から先端に向
かうに従い厚みが次第に薄く形成され、同様に第2ひれ
部34bもその根元から先端に向かうに従い厚みが次第
に薄く形成されている。そして、これらひれ部34a、
34bの根元部は互いに連続しており、それによって両
ひれ部34a、34bがなす連続面は円弧状等斜状面を
なしている。
【0024】上部室36の上部周壁31bには、図1に
示されるように吸込み口41が開口され、この口41に
は前記吸気管24が接続されている。また、下部室37
の下部周壁31cには、図3等に示されるように吐出し
口42が開口され、この口42には前記吐出し管26が
接続されている。
【0025】なお、図6は吐出し管26の構成を示して
おり、これはその一端部外周に形成した嵌合溝26a
を、吐出し口42の縁部に密に嵌合させることにより気
密を保って下部周壁31cに固定されている。図6中2
6bは気密保持用のフランジである。また、吸気管24
の上部周壁31bに対する接続構造も同様である。ま
た、図6中26cは吐出し管26の中間部外面に形成さ
れた溝であって、吐出し管26をその中間部で支持する
場合に、この溝26cにプレート状の支え43が嵌合さ
れる。なお、これら吸気管24および吐出し管26は、
いずれもゴム製であって、その可撓性により、任意な引
き回しと、前記ポンプユニット21の振動を他に伝達し
ないように吸収できるようになっている。
【0026】図2〜図4に示されるように上部周壁31
bの相対向する一対の壁部には、夫々円形の孔44が開
口されているとともに、前記壁部の外面に孔44を取囲
んで固定溝45が夫々設けられている。さらに、前記一
対の壁部には固定溝45の外側位置において少なくとも
一つの貫通孔46(図3参照)が夫々設けられている。
【0027】前記ポンプ手段23は上部室36に設けら
れている。すなわち、このホンプ手段23は、一対のダ
イヤフラム51と、駆動機構52と、補助フレーム53
とで形成されている。
【0028】詳しくは、ゴム等からなり弾性変形可能な
ダイヤフラム51は、その周縁に成形された環状フラン
ジ部51aを前記固定溝45に嵌め込んで夫々取付けら
れ、孔44を塞いでいる。環状フランジ部51aは後述
する補助フレーム本体の周部で外側から押されて、これ
と孔44を有した前記壁部との間に挟着されている。こ
の取付け構造により、ダイヤフラム51の取付け部での
気密、ひいては上部室36の気密を確保している。
【0029】ダイヤフラム51の中央部にはこれを両側
から挟んで内外一対の円形の作動プレート54、55が
配置されている。これらプレート54、55は硬質な合
成樹脂製であり、その周部はダイヤフラム51を傷付け
ないように逃げの傾斜を有している。また、前記傷付き
防止効果を向上させるために、必要に応じてダイヤフラ
ム51と作動プレート54、55との間に、これらプレ
ート54、55よりも大径の薄いテフロンシートを挟ん
でもよい。
【0030】図4等に示されるように駆動機構52は、
一対のE形鉄心56と、これら鉄心56に夫々コイルボ
ビン57を介して取付けられた励磁コイル58と、ダイ
ヤフラム51に両端を支持されて両鉄心56間に配置さ
れた振動子59とを備えている。
【0031】一対のE形鉄心56は、けい素鋼板などを
E形に打抜いて得た鉄心板を多数枚積層し連結してなる
ものであって、これらは互いの間に所定の間隙を設けて
磁極となる中央脚および側脚を互いに対向させて上部室
36に収容されている。励磁コイル58が巻装されたコ
イルボビン57は各鉄心56の中央脚に夫々嵌合して取
付けられている。
【0032】振動子59はE形鉄心56間の前記隙間内
に収納されている。この摺動子59は、その摺動方向両
端部に夫々設けられた連結ねじ60を前記内外一対の作
動プレート54、55に挿通させるとともに、これらの
ねじ60に夫々ナット61を螺合して締め付けることに
より、一対のダイヤフラム51に渡って取付け支持され
て、これらダイヤフラム51を伴って移動可能に設けら
れている。なお、図2中62はE形鉄心56が取付けら
れるスペーサを示し、これはフレーム21に一体成形さ
れている。
【0033】図2〜図4に示されるように振動子59
は、合成樹脂製の枠体63の長手方向両端部に連結ねじ
60を取付けるとともに、これらねじ60の間に一対の
永久磁石64を取付けて形成されている。永久磁石64
はインサート成形により枠体63に固定して設けられて
いるとともに、その厚み方向に着磁されて図4に示す極
性を示している。
【0034】前記駆動機構52の励磁コイル58には図
示しない商用交流電源が接続される。この電源の投入に
より、E形鉄心56の磁極には交番磁界が発生し、この
磁界と永久磁石64との間に働く磁気的な吸引・反発力
に基づき振動子59が図3および図4中左右方向に振動
されて、ポンプ手段23を駆動できる。
【0035】合成樹脂製の前記一対の補助フレーム53
は孔44を有した上部室36の前記一対の壁部外面に夫
々取付けられている。図1〜図3に示されるように補助
フレーム53は、前記壁部外面にねじ71で固定された
補助フレーム本体72と、この外面に超音波溶接された
第1カバー73と、同様に溶接止めされた第2カバー7
4と、筒状をなした排出部75とを有している。
【0036】補助フレーム本体72は前記ダイヤフラム
51を覆い隠して固定され、このダイヤフラム51との
間にポンプ室76が形成されている。なお、72aは連
結ねじ60が当たらないように逃げるための凹みであ
る。補助フレーム本体72と第1カバー73とによっ
て、これらの間に吸入室77が形成されている。この吸
入室77には前記貫通孔46が開口されている。したが
って、この貫通孔46を介して吸入室77は、吸気管2
4が接続された上部室36内に連通されている。補助フ
レーム本体72と第2カバー74とにより、これらの間
に排出室78が形成されている。この排出室78には排
出部75が連通されている。排出部75は下方、言い換
えれば下部室37側に延びている。
【0037】図3に示されるように補助フレーム本体7
2には、これにポンプ室76と吸入室77とを連通して
設けた吸入孔79を開閉する吸入弁80が取付けられて
いるとともに、同じくポンプ室76と排出室78とを連
通して設けた排出孔81を開閉する排出弁82が取付け
られている。吸入弁79は、ポンプ室76の容積が拡大
する時に開き、ポンプ室76の容積が縮小する時に閉じ
る。この逆に、排出弁82は、ポンプ室76の容積が拡
大する時に閉じ、ポンプ室76の容積が縮小するときに
開く。
【0038】したがって、前記駆動機構52の振動子5
9が、その振動動作において例えば図3中左側に移動さ
れて同図中左側のダイヤフラム51が左方向に押されて
変形し、それにより図3中左側のポンプ室76の容積が
縮小して、このポンプ室76内の空気が圧縮されるとき
には、図3中左側の補助フレーム53においては、その
吸入弁80が吸入孔79を閉じるとともに、圧縮された
空気の圧力で排出弁82が押されて排出孔81を開くの
で、ポンプ室76内の高圧空気が排出孔81を通って排
出室78に流出される。
【0039】また、これと同時に図3中右側のダイヤフ
ラム51が左方向に引かれて変形し図3中右側のポンプ
室76の容積が拡大して、その内部圧力が負圧となる。
そのため、図3中右側の補助フレーム53においては、
その吸入弁80が吸入孔79を開くとともに、排出弁8
2が排出孔81を閉じるので、吸入室77内の空気が吸
入孔79を通ってポンプ室76内に流入される。なお、
この時、吸入室77には貫通孔46を通って上部室36
内の空気が補給され、上部室36内には吸気管24を通
って導かれる空気が補給される。
【0040】次に、E形鉄心56の交番磁界の極性が変
わると、振動子59が図3中右方向に移動されるから、
図3中左側のポンプ室76の容積が拡大し、このポンプ
室76に臨んだ吸入弁80が開くとともに排出弁82が
閉じ、同時に図3中右側のポンプ室76の容積が縮小し
て、このポンプ室76に臨んだ吸入弁80が閉じるとと
もに排出弁82が開く。そのため、圧縮され高圧となっ
た空気が図3中右側の排出室78に流出する。
【0041】このようなポンプ動作は、励磁コイル58
に供給される交流電力に応じて発生する交番磁界により
移動される振動子59の振動に伴って繰り返される。
【0042】また、前記一対の排出管25は、例えばエ
ルボ状をなし、その一端部を排出部75に接続するとと
もに、他端部を前記下部室37の例えば下部周壁31c
に接続して設けられて、排出室78内の高圧空気を下部
室37内に導く。
【0043】これら排出管25は金属や合成樹脂の管で
も差支えないが、本実施例においては、弾性を利用して
取付けを容易にでき、しかも、両接続部において格別に
ゴムパッキングを用いることなく気密を保持できるよう
にするためにゴム管製としてある。なお、図3中25
a、25bは環状の鍔部であり、下部室37内に位置さ
れる鍔部25aは、抜け止めをなすとともに、内圧を受
けて下部周壁31cの内面に密着して気密を保持するた
めに使用される。そして、このような構成を採用したこ
とにより、サージタンクとしての下部室37に対する排
出管25の接続構造が簡単になるとともに、この管25
を接続するために必要な下部周壁31aに対する加工
も、単に接続予定部に通孔を設けるだけよく簡単にでき
る。
【0044】図1および図2に示されるように前記フレ
ーム本体31の下部における四隅外面には夫々支承体取
付け部83が一体に突出されていて、これらには前記支
承体27が夫々取付けられている。各支承体27は、前
記フレーム22を浮かせて支持できる長さを有してい
て、このフレーム22の振動が他に伝わるの少なくす
るために弾性を有するゴムで成形されている。これら支
承体27の下端部平板状などのベースプレート84に
連結されている。
【0045】前記ポンプユニット21は以上のように構
成される。そして、本発明のポンプ装置はポンプユニッ
ト21のみで構成してもよいが、実用に際しては図示し
ないケース内にポンプユニット21を収納してポンプ装
置とすることが、保護および外観の面から望ましい。な
お、このようなケースを備える場合に、吸気管24およ
び吐出し管26はいずれも図示しない前記ケースの壁を
通って配管されるものである。
【0046】前記ダイヤフラム形電磁空気ポンプの構成
によれば、交流電力の供給に伴うポンプ手段23の既述
のポンプ動作により、左右一対の排出室78から交互に
排出される高圧空気は、排出管25を通してサージタン
クとしての下部室37に導かれ、この下部室37におい
て高圧空気の脈動を吸収された後、吐出し口42に接続
された吐出し管26を通してポンプユニット21の外部
に吐出される。なお、このポンプ動作に伴いポンプユニ
ット21は振動するが、支承体27の弾性変形により前
記振動がベースプレート84等の外部の部品等に伝達す
ることが抑制される。
【0047】そして、前記構成においては、フレーム2
2の隔壁31aで上部室36と下部室37とを仕切っ
て、かつ、下部室37をフレーム22と一体のサージタ
ンクとしている。そのため、上部室36に設けたポンプ
手段23と、下部室37で形成したサージタンクと、こ
れらを連通した排出管25との三者は、これらの間に相
対速度が生じることなくポンプ動作に伴い一緒に動かさ
れる。
【0048】したがって、排出管25とサージタンクと
の接続部に対する負荷としてポンプ手段23の動作に伴
う振動が作用することがないから、前記接続部において
サージタンクの気密を保持する性能の低下を防止でき、
それにより高圧空気を送り出すことができる。
【0049】しかも、サージタンクをなす下部室37の
気密を保持する下部ガスケット34は、第1、第2のひ
れ部34a、34bを有し、これらはいずれも先端に向
かうに従い肉薄となっていて、先端側程弾性変形し易い
構成である。そのため、下部室37の内圧が高まる程、
第1ひれ部34aにおいてはその先端側をより強く下部
室37の下部周壁31cの内面に密着するとともに、第
2ひれ部34bにおいてはその先端側をより強く下部端
板35の内面に強く密着する。なお、図5中矢印は両ひ
れ部34a、34bに対する内圧の作用方向を示してい
る。
【0050】このように下部室37の内圧に応じて下部
ガスケット34の両ひれ部34a、34bの密着性を最
適に変化させることができるから、簡単な構成で脈動を
吸収する下部室37の気密性能をより向上できる。
【0051】また、前記構成においては、フレーム22
の上部室36がポンプ手段23のフレームを兼ねている
とともに、フレーム22の下部室37がサージタンクを
兼ねているから、少なくともフレーム22の隔壁31a
がポンプ手段23およびサージタンクの構成壁を兼ね
て、これら両者を隙間なく直結できる。
【0052】そのため、ポンプ手段23およびサージタ
ンクを別々に構成する場合に比較して、構成材料を減ら
すことができるとともに、これらポンプ手段23とサー
ジタンクとが並ぶ方向(この実施例では上下方向)の寸
法を短くできる。したがってポンプユニット21および
これを収納するケースの高さを低くして全体を小形にす
ることができる。そして、前記構成壁の兼用と小形化に
伴う構成材料の使用量の削減により、全体を軽量にでき
るとともに、低コストで得ることができる。
【0053】なお、本発明は前記一実施例には制約され
ない。例えば、前記のようにポンプ手段がダイヤフラム
式の場合において、使用するダイヤフラムは一つのみと
してもよいとともに、ポンプ手段には実公平2−670
93号公報に例示されるピストンポンプ式のものを採用
してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳記したように本発明に係る流体ポ
ンプの構成によれば、フレームに設けた隔壁で第1室に
対して仕切られた第2室を、フレームと一体のサージタ
ンクとしたことにより、第1室に設けたポンプ手段の動
作に拘らず、ポンプ手段とサージタンクと排出管とがこ
れらの間に相対速度が生じることなく一緒に動かされ
て、排出管とサージタンクとの接続部にポンプ手段の動
作に伴う負荷が作用することがないから、サージタンク
の気密を保持する性能の低下を防止できる。
【0055】さらに、フレームの隔壁がポンプ手段およ
びサージタンクの構成壁の一部を兼ねて、ポンプ手段お
よびサージタンクを隙間なく直結し、ポンプ手段および
サージタンクの構成材料の使用量を減らすことができる
とともに、これらポンプ手段とサージタンクとが並ぶ方
向の寸法を短くしたから、小形でかつ軽量にできる。し
かも、第2室の厚みより長い3本以上のゴム製支承体で
フレームをベースプレートから浮かせるように支持した
から、ポンプ手段の駆動により発生する振動がベースプ
レートに伝達することを抑制できる。
【0056】また、サージタンクの気密を保持するガス
ケットの第1、第2のひれ部は、サージタンクの内圧に
応じて第2室および端板の内面に対して前記内圧が高ま
る程強く密着するから、サージタンクの気密性能をより
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るダイヤフラム式電磁空
気ポンプのポンプユニットの構成を示す側面図。
【図2】同実施例に係るダイヤフラム式電磁空気ポンプ
のポンプユニットの構成を一部断面して示す正面図。
【図3】同実施例に係るダイヤフラム式電磁空気ポンプ
のポンプユニットの構成を概略的に示す断面図。
【図4】図3中Z−Z線に沿って示すポンプユニットの
概略的断面図。
【図5】図3中Y部を拡大して示す断面図。
【図6】同実施例に係るダイヤフラム式電磁空気ポンプ
の吐出し管の構成を示す側面図。
【図7】従来例に係る空気ポンプの構成を示す断面図。
【符号の説明】
22…フレーム、 23…ポンプ手段、 25…排出管、27…支承体、 31…フレーム本体、 31a…隔壁、31b…上部周壁(第1周壁)、 31c…下部周壁(第2周壁)、33…上部端板(第1端板)、 34…下部ガスケット、 34a…第1ひれ部、 34b…第2ひれ部、 35…下部端板(第2端板)、 36…上部室(第1室)、 37…下部室(第2室)、 41…吸込み口、 42…吐出し口、 72…排出部 84…ベースプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−174158(JP,A) 実開 昭60−58886(JP,U) 実開 昭63−46686(JP,U) 実開 昭61−88082(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 45/047 F04B 39/00 104 F04B 45/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が夫々開口されたフレーム本体の中間
    部に一体に設けられた隔壁、この隔壁を境に一方の前記
    開口を第1端板で閉じて形成されるとともに流体を取入
    れる吸込み口を有した第1室、及び前記隔壁を境に前記
    他方の開口を第2端板で閉じて形成されるとともに圧縮
    されて高圧となった前記流体を吐出す吐出し口を有して
    サージタンクをなす第2室を備えたフレームと、 前記第1室に設けられたポンプ手段と、 このポンプ手段の排出部と前記第2室とを接続して設け
    られた排出管と、 前記第2室の厚みよりも長く形成されて前記第2室側で
    ベースプレートと前記フレーム本体とにわたって取付け
    られ、前記フレームを前記ベースプレートから浮かせる
    ように支持する3本以上のゴム製支承体と、を具備した
    ことを特徴とする流体ポンプ。
  2. 【請求項2】前記第2室が、前記隔壁と、この隔壁と一
    体の第2周壁と、この周壁の開口を塞いだ前記第2端板
    と、この端板と前記第2周壁との間に挟設されたガスケ
    ットとを備えて形成され、前記ガスケットが、先端に向
    かうに従い次第に肉薄となって前記第2周壁の内面に重
    なる第1ひれ部と、先端に向かうに従い次第に肉薄とな
    って前記端板の内面に重なる第2ひれ部とを有してなる
    ことを特徴とする前記請求項1記載の流体ポンプ。
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