JP3844742B2 - 低騒音電磁式エアポンプ及びその組付け方法 - Google Patents

低騒音電磁式エアポンプ及びその組付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアポンプとして用いられ、電磁力とダイヤフラムを用いて空気の吸入吐出を行うエアポンプに係り、特に、低騒音、低振動で小型に形成される低騒音電磁式エアポンプ及びその組付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁式エアポンプとしては、以下に詳述する本発明に係るエアポンプのように相対向する電磁コイル間で永久磁石を挟み込み、永久磁石に固定されるシャフトの両端にダイヤフラムを固定して復動せしめ、このダイヤフラムを覆うと共に前記電磁コイル等を収納する本体ケース側に固定されるポンプ室と、このポンプ室に連通する空気吸引部及び空気吐出部等を有するものがある(特許文献1参照)。また、ダイヤフラムを中央に設けた空気室を電磁石で挟み込み、復動するダイヤフラムによる空気室の体積変化を用いて吸入弁及び突出弁を作動し空気の吸入吐出を行うリニアエアーポンプがある(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−310669号公報(第3頁〜第5頁、図1)
【特許文献2】
特開平7−279850号公報(第2頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記の特開平7−310669号公報の電磁式エアポンプは、小型化と製品コストの低減を主目的としているものであり、確かにコンパクトの形態に形成されているが、依然として電磁石や電磁コイルは比較的大寸のものであり、本発明のように薄型のものではない。また、ダイヤフラムの復動時における空気の吸排通路における消音に関する配慮が殆どされておらず、低騒音化は難しい。また、ダイヤフラムとシャフトとは図14にも示すように中心でねじ止めされており、ダイヤフラム及びこれを固定する部品に回転方向の力がかかわり、回転方向への位置ずれが生じ易く、ダイヤフラムを正しい位置にセットできない問題点がある。一方、特開平7−279850号公報のリニアエアーポンプは、省エネ、低騒音、低振動及び小型軽量化を目的としているものであるが、全体とし簡便安価な構造からなり、低騒音化、低振動化を目的としているに拘らずそのための具体的構造の開示が不十分であり、それ等の効果性については十分に納得できる構造のものでない問題点がある。
【0005】
本発明は、以上の事情に鑑みて発明されたものであり、エアポンプとして十分にその機能を発揮し得る構造体からなり、低騒音化や低振動化が確実に行われ、コンパクトに、かつ小型にまとめられ、メンテナンス性についても効果のある低騒音電磁式エアポンプ及びその組付け方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の課題を達成するため、電磁力によりダイヤフラムを作動すると共に騒音を低減すべく形成されるエアポンプであって、該エアポンプは、上面側に1個の空気流入口と1個の空気吐出口とを設け、これら空気流入口及び空気吐出口に連通する空気通路を配設すると共にこのエアポンプ内部に薄型の電磁コイルと電磁力により往復動するスライダを収納し、前記スライダの両端近傍の両側端面に開口部を形成するブロック状のケースと、このケースの前記開口部に嵌め込まれて前記スライダにより腹動するダイヤフラムと、該ダイヤフラムを覆って前記ケースの前記両側端面に固定され内部に前記ダイヤフラムの腹動に伴って開閉する一対のかさ弁を有する本体ケースと、この本体ケースおよび前記ケース内の前記空気通路側と連通可能な空気室を配設するポンプヘッドと、を備え、1個の前記空気流入口から流入した空気を両側ポンプヘッドに分散し、一方、内部空気通路を経由して両側ポンプヘッドから合流して1個の前記空気吐出口から吐出し、この空気流入口及び空気吐出口の近傍にオリフィスを配置するとともに前記空気通路内には複数の膨出部及び縮小室を設け、空気流入量または空気流出量を制御し、騒音を低減するオリフィスおよびフィルタが設けると共に前記開口部に配置した前記ダイヤフラムが前記ケースとポンプヘッドとの間のシール部材として介在する形状からなることを特徴とする。電磁コイルが薄型に形成されてケース内に収納されているため全体が小型に形成されると共に空気通路に膨出室と縮小室が設けられ、かつポンプヘッドにも空気室やかさ弁が設けられているため空気流路内に生ずる騒音が大幅に低減される。また、ダイヤフラムがシール部材としても機能するため、コンパクト化と低コスト化が図られる。
【0007】
また、低騒音電磁式エアポンプは、前記空気流入口と空気吐出口が、エアポンプの両側端面より突出して配設されその内部にオリフィスを装着した構成であるから空気流入口や空気吐出口を突出させることにより、ケースやポンプヘッドの吸排気による気体の干渉音(風きり音)を避けることができ、低騒音化が図れ、オリフィスを設けることにより一層の低騒音化が図れる。特に、前記ケースの空気通路には膨出室とこれに隣接する縮小室とが設けられ、前記膨出室にはフィルタ及び/又はオリフィスが装着されることを特徴とする。膨出室にフィルタを装着することにより更に一層の低騒音化が図れる。
【0008】
また、請求項2の低騒音電磁式エアポンプは、前記フィルタは細メッシュのものからなり、前記オリフィスは、前記空気通路孔を形成する金属管を高分子材で被包したものからなることを特徴とする。これにより、フィルタを膨出室に装置する際における空気通路孔のつぶれが防止される。
【0009】
また、請求項3の低騒音電磁式エアポンプは、前記ダイヤフラムが、前記ケースの開口部に嵌り込むバタフライ部の外周の一部に一体的に形成されるタング部とからなり、前記バタフライ部とタング部とは前記ケースと前記ポンプヘッドとの間に介在してシール部として機能すると共に前記タング部には前記ケースの空気通路側と連通する連通孔が形成される構成で、バタフライ部とタンク部を一体化するため、ダイヤフラムの低コスト化が図れる。また、この構造により、ダイヤフラムをシール部材としても機能させることができ、低コスト化が図れる。
【0010】
また、前記ポンプヘッドは、前記ケースの空気通路に連通する一対の貫通孔と、この貫通孔に連通する第1の空気室と、一対の前記かさ弁を介して前記第1の空気室側に連通し前記ダイヤフラムと相対向する位置に形成される第2の空気室を有するものからなり、一対の前記かさ弁は開閉方向が互いに逆方向に配置されることを特徴とする。ポンプヘッドを以上のような構造にすることにより、空気通路内に抵抗路が形成され一層の低騒音化が図れる。また、かさ弁を用いる形式により、空気の吸入,吐出がより正確に、かつ節度よく行われる。また、全体がコンパクトにまとめられ、気密性の向上やメンテナンス性の向上が図れる。
【0011】
また、請求項4の低騒音電磁式エアポンプは、前記ダイヤフラムの前記バタフライ部にはダイヤフラムインサート具がその中心部に固定され、前記ダイヤフラムインサート具は、前記スライダに挿着され側面よりねじ止めにより連結され、前記電磁コイルは、前記スライダを挟んで相対向して配置され、前記電磁コイルと前記スライダとを合わせた全体の厚み寸法が前記ダイヤフラムの直径とほぼ等しい寸法のものからなることを特徴とし、ダイヤフラムインサート具をスライダ側に挿入して側面よりねじ止めするため、ダイヤフラムに回転方向のずれを与えることがなく、ダイヤフラムを正しく取り付けることができ、更に電磁コイルとスライダとを含む厚みが薄くできているため全体構造のコンパクトかが図れる。
【0012】
また、本発明の低騒音電磁式エアポンプは、ケース内において電磁コイル前記スライダを挟んで相対向して配置され、この電磁コイルと前記スライダとを合わせた全体の厚み寸法が前記ダイヤフラムの直径とほぼ等しい寸法のものからなることを特徴とする。電磁コイルとスライダとを含む厚みが薄くできているため全体構造のコンパクト化が図れる。
また、低騒音電磁式エアポンプは、ケース及びポンプヘッドの開口面はすべてシール部材と平板カバにより閉止されることを特徴とする。平板カバーがシール部材を介してケースやポンプヘッドに取り付けられるため空気洩れが防止され、エアポンプのポンプ機能が確実に発揮される。
【0013】
更に、本発明の低騒音電磁式エアポンプの組付け方法は、ケース内のスライダに固着するダイヤフラムのポンプヘッドとスライダとの組付け方法であって、前記ダイヤフラムは、そのバタフライ部を前記開口部に嵌め込む際に半径方向に沿って拡径されて張力を負荷された状態で取り付けられ、前記ダイヤフラムインサート具と前記スライダとの連結が、前記バタフライ部をスライダ側に引き込んでスライダ側に張力を負荷した状態で取り付けられることを特徴とする。電磁コイル等を薄型にすることにより、電磁力を同じに保つためどうしても磁力間が離れていまい、スライダの往復動が不円滑になる恐れがあるが、ダイヤフラムを以上のように取り付けることにより、電源周波数や電源電圧に無関係スライダが安定状態で往復動し、一定の周期で円滑に行われ、常に一定の空気量を吐出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の低騒音電磁式エアポンプ及びその組付け方法の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1は本発明に係る低騒音電磁式エアポンプ1の外観構造を示す図であり、図1(a)は左側面及び右側面から見た低騒音電磁式エアポンプ1の外観斜視図、図1(b)は図1(a)の上面図、図1(c)は図1(a)の正面図である。また、図2は図1(b)のA−A線断面図、図3は図1(c)のB−B線断面図、図4は図1(c)のC−C線断面図、図5は図1(c)のD−D線断面図である。なお、図12には本発明の低騒音電磁式エアポンプ1の全構成要素を分割的に示す斜視図である。
【0015】
図12に示すように、低騒音電磁式エアポンプ1は、大別してケース2と、ダイヤフラム3と、ポンプヘッド4(ポンプヘッド4は図12では左側のもののみ記載しているが右側にも対象形のものが配置されている)と、電磁コイル5等と、磁石7を有するスライダ6等とからなる。
【0016】
ケース2は、図2,図3,図4,図5に示すようにブロック状の立方体状のものからなり、例えば、アルミニウム材から形成される。その上面側には図4,図6,図7に示すように空気通路8が複数本(図示では4本)長溝状に形成される。なお、説明の都合上、図4に示すように2本の空気通路が対称形に配置してあり、この空気通路8を1個の空気流入口9から1個の空気吐出口10に向かって第1の空気通路8a、第2の空気通路8b、第3の空気通路8c、第4の空気通路8dと命名し、空気流入口9から流入した空気は第2の空気通路8bにおいて左右両側のポンプヘッド4a,4bに分散して流れ、第3の空気通路8cにおいて両側ポンプヘッド4a,4bから吐出した空気は合流して1個の空気吐出口10から吐出される。
【0017】
また、第1の空気通路8aの空気流入口9の部位には空気流入管9aがエアポンプの側面よりも前方に突出して連結され、第4の空気通路8dに接続した空気吐出口10の部位には空気吐出管10aが前方に突出して連結される。また、ケース2の内部には図2や図3に示すように電磁コイル5等やスライダ6等が収納される空間部が形成され、その左側面や右側面にはダイヤフラム3が嵌り込む開口部11,11が開口形成されている。また、図5に示すようにケース2の下面は開口されている。
【0018】
図4,図6に示すように、第1の空気通路8aには膨出室12,13,14が形成され、これ等に隣接して縮小室15,16,17が形成される。また、第1の空気通路8aと第2の空気通路8bとを連結する通路には膨出室18が形成される。また、第4の空気通路8dにも膨出室12d,13d,14dや縮小室15d,16d,17dが形成され、第4の空気通路8dと第3の空気通路8cとを連結する通路には膨出室18dが形成される。また、図7に示すように、第2の空気通路8bの左面側及び右面側には貫通孔19,19aが貫通形成され、第3の空気通路8cの左面側及び右面側にも貫通孔20,20aが貫通形成されている。
【0019】
図4に示すように、空気流入管9aの先端には内部に小径の貫通孔21aを有するオリフィス21が嵌め込まれ、空気吐出管10aの先端にも内部に小径の貫通孔22aを有するオリフィス22が嵌め込まれている。また、図6に示すように、膨出室13や13dにはオリフィス23が嵌め込まれ、膨出室18,18aにはフィルタ24が夫々嵌め込まれる。なお、オリフィス23は小径の貫通孔を有する金属管23aを高分子材23bで被包したものからなり、低騒音化と装着性,密着性の向上を図っている。このように金属管によって形成されるから押圧されても潰されることなく、孔径が維持される。また、フィルタ24は細メッシュのものからなる。なお、前記の高分子材23bとしては可撓性材料のゴムや軟質樹脂等が用いられる。これにより膨出室18,18aに気密に嵌め込まれることができる。オリフィス21、フィルタ24は膨出室12,13,18及び12d,13d,18dに任意に配置することができる。
【0020】
図2、図3、図5、図8、図12に示すように、電磁コイル部25は、電磁コイル5とこれを挟持するボビン26,26と、電磁コイル5及びボビン26の全体を保持してケース側に固定されるコア27等とからなる。この電磁コイル部25は相対向して配置される一対のものからなり、電磁コイル部25,25間にはスライダ6が介設される。スライダ6はスライダケース28と、この中に嵌入される磁石7等とからなる。なお、スライダケース28の左右端にはダイヤフラムインサート具34が挿入される角穴29を有する突起部30が一体的に形成される。
【0021】
図2、図3、図9、図12に示すように、ダイヤフラム3は、前記ケース2の開口部11に嵌り込む円板状のバタフライ部31とこの外周の一部に突出して一体的に連結されるタング部32とからなる。このタング部32には図9に示すように一対の連通孔33,33が貫通形成され、この連通孔33,33はケース2の空気通路8の第2の空気通路8bや第3の空気通路8cの貫通孔19,19aや20,20aに連通すべく形成されている。また、バタフライ部31の中心にはダイヤフラムインサート具34が固定される。このダイヤフラムインサート具34は図2、図3に示すようにバタフライ部31内に埋設固定される鍔部35と鍔部35から突出する断面形状が四角状の突起部36とからなり、この突起部36はスライダケース28の突起部30の角穴29に嵌り込まれる形状のものからなる。
【0022】
なお、ダイヤフラムインサート具34の突起部30との固定は突起部36の一側面に螺刻されたねじ孔に螺合するダイヤフラム固定ねじ37によって行われる。また、ダイヤフラム3はケース2側に装着された状態ではその表面側がケース2の端面から少し張り出した状態で装着されシール部材として機能すべく形成されている。また、図9に示すように、ダイヤフラム3のバタフライ部31の外周にはケース2側に設けられている凹部(図略)に嵌り込む廻り止め部38が突出形成されている。この廻り止め38とダイヤフラムインサート具34のダイヤフラム固定ねじ37による固定方法により、ダイヤフラム3は回転方向に回転することなく正しい姿勢でケース2側に装着される。
【0023】
次に、ケース2の左側面や右側面にダイヤフラム3を挟んで連結固定されるポンプヘッド4の構造を図1、図2、図3、図6、図10、図11等により説明する。なお、図10はケース2の左面側に連結されるポンプヘッド4aを示し、図11はケース2の右面側に連結されるポンプヘッド4bを示す。
【0024】
図10に示すように、全体として凸形状のブロック体からなる本体ケース39からなり、図2や図6に示すようにダイヤフラム3にシールされた状態でケース2の左右側端面に固定される。まず、本体ケース39の上方側には、ケース2の第2の空気通路8bの貫通孔19と第3の空気通路8cの貫通孔20に連通する貫通孔40と41とが貫通形成される。また、図10(a)に示すように、本体ケース29の左面側には第1の空気室42が凸設される。この第1の空気室42は分離した2つの室の裏側第1の空気室42aと表側第1の空気室42bとに画成され、裏側第1の空気室42aには貫通孔40が連通し、表側第1の空気室42bには貫通孔41が連通する。
【0025】
また、図10(b)に示すように、本体ケース39の右面側の第1の空気室42と相対向する位置には略円形の第2の空気室43が凹設される。この第2の空気室43は、ポンプヘッド4aのケース2側に固定された状態で腹動するダイヤフラム3が丁度係合する位置に形成される。また、図10(a),(b)に示すように、裏側第1の空気室42aと第2の空気室43との間の壁部には円周上に多数個の空気孔44が貫通形成されると共に第2の空気室43側にはこの空気孔44を完全に閉止し前記壁部に接するかさ弁45が設けられている。なお、かさ弁45はゴム状の平板のものからなるが、これに限定するものではない。また、裏側第2の空気室42bと第2の空気室43との間の壁部にも多数個の空気孔46が前記壁部を貫通形成して形成される。また、表側第1の空気室42b側には、空気孔46を閉止して前記壁部に密接するかさ弁47が設けられている。以上の構造により、貫通孔40から導入された空気は裏側第1の空気室42aに入り、空気孔44からかさ弁45の開放によって第2の空気室43内に導入され、更に空気孔46からかさ弁47の開放により表側第1の空気室42b内に導入されこれに連通する貫通孔41からケース2の第3の空気通路8c内に導入される。
【0026】
図11はケース2の右面側に固定されるポンプヘッド4bを示すものであり、全体構造は前記のポンプヘッド4aと対称形の同一構造のものからなる。説明の都合上、図10の各部と同一の機能を果す部分の符号を図10図の符号にBのサフィックスを付したもので表示する。なお、貫通孔40Bはケース2の第2の空気通路8bの貫通孔19aに連通し、貫通孔41Bはケース2の第3の空気通路8cの貫通孔20aに連通する。
【0027】
次に、低騒音電磁式エアポンプ1の組付け方法について説明する。まず、電磁コイル5、ボビン26、コア27等からなる電磁コイル部25を組み付けケース2内に挿入すると共にスライダケース28内に磁石7を固定したスライダ6を電磁コイル部25,25間で保持しケース2内にこれ等を収納する。一方、ダイヤフラム3と一体に形成されたダイヤフラムインサート具34を用いてスライダ6にスライダ固定ねじ37を用いて固定する。ケース2はダイヤフラム3,3により開口部11,11を閉止され、かつその左右端面にはオリフィス21,22を冠着した空気流入管9aや空気吐出管10aが連結される。また、ケース2の空気通路8にはオリフィス23,23aやフィルタ24が装着される。一方、ポンプヘッド4a,4bを組み付けこれをケース2の左面や右面に固定する。次に、図12に示すようにパッキン48をケース2の上面に乗せ上面ケースカバ49により上面を閉止する。また、ポンプヘッド4a,4bの開口側をパッキン50を介しポンプヘッドカバ51により閉止する。また、ケース2の下面はパッキン52を介し下面ケースカバ53で閉止する。なお、下面ケースカバ53の下方には防振ゴム54が取り付けられて全体を弾性支持する。
【0028】
次に、ダイヤフラム3の組み付け方法を図13により説明する。
ダイヤフラム3は自由状態のまま単にケース2側に装着されるものでなく、本発明では以下の組み付け方法によりケース2側に装着される。ダイヤフラム3のバタフライ部31は予めケース2の開口部11よりも小径に作成し、半径方向に外に向かって張力を加えた形でケース2の開口部11内に装着して固定する。一方、ダイヤフラム3の中心部に一体に形成されて固定されたダイヤフラムインサート具34をスライダ6側に引っ張り、軸方向に張力を加えた状態でダイヤフラムインサート具34をスライダケース28の突起部30の角穴29に挿入し、ダイヤフラム固定ねじ37により固定する。即ち、ダイヤフラム3は図13に示すように半径方向と軸線方向の内側に張力を負加された状態でケース2及びスライダ6側に装着される。
【0029】
本発明の低騒音電磁式エアポンプ1の場合、電磁コイル部25を薄く、コンパクトにする必要があった。電磁コイル部25やスライダ6を薄型に形成し、全体を小型形状に形成すると、そのままの状態では電源周波数や電源電圧によりスライダ6が一定の速度で円滑に往復動せず、不規則な往復動になっている。そのためエアの吐出量が不安定であった。
そこで前記のようにダイヤフラム3に径方向の張力や軸方向の張力を負加して組み付けることによりスライダ6の作動の不規則化が防止でき、円滑化が完全に図れることが実証された。また、ポンプヘッド4a,4bを前記の構造にしたため、ケース2側への組み付けが容易となり、気性を確保することができると共に、メンテナンス性の向上が図れるメリットがある。また、前記のように、1個の空気流入管9aや空気吐出管10をエアポンプより突出して配置することにより給排気の気体の干渉音(風きり音)を避けることができ、低騒音化が図れる。また、全体を防振ゴム54により弾性支持することにより低振動化が図れる。
【0030】
次に、本発明の低騒音電磁式エアポンプ1によるポンピング作用を説明する。図4に示すように空気は空気流入管9aから導入されオリフィス21の貫通孔21aにより絞られた後、空気流入口9内に入る。ここで空気抵抗を受け吸入音は低騒音化される。導入された空気は空気通路8の第1の空気通路8aに入り、膨出室12とそれに隣接する。縮小室15により低騒音化され膨出室12に装着されているオリフィス23により低騒音化され更に縮小室16、膨出室14、縮小室17により膨出,縮小を繰り返し低騒音化され膨出室18内のフィルタ24により更に低騒音化されて第2の空気通路8b内に入る。説明の都合上、図7に示す貫通孔19がポンプヘッド4a側に連通可能の状態にあって貫通孔19aがポンプヘッド4b側に不連通の状態にあるとすると、第2の空気通路8b内の空気は図10に示すポンプヘッド4a側に入る。
【0031】
具体的には図10(a)に示すように貫通孔19に連通するポンプヘッド4aの貫通孔40内に入り、第1の空気室42の右側第1の空気室42aに入る。ここでかさ弁45がダイヤフラム3の吸引作用により開放状態にあるため、右側第1の空気通路42a内の空気は空気孔44を通り、図10(b)に示す第2の空気室43内に入る。この状態でダイヤフラム3が逆方向に作動し、第2の空気室43は押圧力を受ける。このためかさ弁45は閉止され、かさ弁47が開放する。従って、空気孔46を通り、第1の空気室42の左側第1の空気室42b内に入る。左側第1の空気室42bは貫通孔41に連通しているため空気は貫通孔41に連通しているケース2側の貫通孔20に導入され第3の空気通路8c内に入り、第4の空気通路8d側に導入される。第3の空気通路8cと第4の空気通路8dとの間には膨出室18dに装着されているフィルタ24があるため、ここで空気は絞られて第4の空気通路8d内に入る。第4の空気通路8d内には第1の空気通路8a内の構造と同じように縮小室17d、膨出室14d、縮小室16d、膨出室13d内に装置されているオリフィス23、縮小室15d、膨出室12dがあり、空気は抵抗をうけ低騒音化されて空気吐出口10側に進み、空気吐出管10aからオリフィス22の貫通孔22aを通って吐出される。以上により空気は大幅に低騒音化された状態で吐出される。
【0032】
ダイヤフラム3は腹動するため、前記の空気の吸入吐出の流れはケース2の図4における裏側においても同時に行われ、裏側にあるポンプヘッド4bにより同様の作用が行われて吐出される。なお、裏側のポンプヘッド4bを用いた空気の吸入吐出の流れについては重複するため説明を省略する。なお、図11におけるポンプヘッド4bは図10における同一構成要素と対応させるためである。
【0033】
前記のように、ケース2の両側端に装着されているダイヤフラム3,3は、電磁コイル部25により作動されるスライダ6の往復動により互いに逆方向に作動されて腹動する。これにより、ケース2の空気通路8内における空気の吸入,吐出作用がスライダ6の前後動に伴って行われるが、空気は常に空気流入管9a側から空気吐出管10a側に向かって1本の通路内を進むことにより円滑なポンピング作用が行われる。前記のように、空気通路8内において空気は抵抗を受けるため大幅な低騒音化が図れる。また、前記のように、ダイヤフラム3はその組み付け方法の工夫により円滑に作動するスライダ6により整然と腹動され、騒音を発することなく作用する。以上により、従来のエアポンプに比較して大幅の低騒音化が図れる。また、本発明の低騒音電磁式エアポンプ1は前記のようにケース2を中心としてコンパクトにまとめられ、小型に形成されるため極めて装着性や取付け性がよい。また、各構成要素はセット状態で簡単に取り外すことができ、メンテナンス性の向上が図れる。更に、防振ゴム54を用い、かつ各構成から発する振動が少ないため大幅な低振動化が図れる。また、空気流入管9aや空気吐出管10aの突出配置により風きり音を大幅に低減することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の低騒音電磁式エアポンプ及びその組付け方法によれば、一個の空気の流入管と吐出管とにより左右両側のダイヤフラムを円滑に腹動させて、エアの供給を行なうことができ、更に、低騒音化、低振動化が図られ、かつコンパクト,小型にまとめられ、取扱性や装備性及びメンテナンス性の大幅な向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低騒音電磁式エアポンプの外観構造を示す斜視図(a),上面図(b),正面図(c)。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】図1のC−C線断面図。
【図5】図1のD−D線断面図。
【図6】本発明の低騒音電磁式エアポンプのケース及びこれに装着されたポンプヘッドを示す斜視図。
【図7】本発明の低騒音電磁式エアポンプのケースの上面図。
【図8】本発明の低騒音電磁式エアポンプ電磁コイル部を示す斜視図。
【図9】本発明の低騒音電磁式エアポンプにおけるダイヤフラムを示す斜視図(a)(c)及び上面図(b)。
【図10】本発明の低騒音電磁式エアポンプにおける左側面のポンプヘッドの左面側斜視図(a)及び右面側斜視図。
【図11】本発明の低騒音電磁式エアポンプにおける右側のポンプヘッドの左面側斜視図(a)及び右面側斜視図(b)。
【図12】本発明の低騒音電磁式エアポンプの各構成要素を示す分割斜視図。
【図13】本発明の低騒音電磁式エアポンプのダイヤフラムとスライダとの組付け方法を説明するための模式図。
【図14】従来のダイヤフラムの連結構造を示す模式図。
【符号の説明】
1 低騒音電磁式エアポンプ
2 ケース
3 ダイヤフラム
4 ポンプヘッド
5 電磁コイル
6 スライダ
7 磁石
8 空気通路
9 空気流入口
9a 空気流入管
10 空気吐出口
10a 空気吐出管
11 開口部
12 膨出室
12d 膨出室
13 膨出室
13d 膨出室
14 膨出室
14d 膨出室
15 縮小室
15d 縮小室
16 縮小室
16d 縮小室
17 縮小室
17d 縮小室
18 膨出室
18d 膨出室
19 貫通孔
19a 貫通孔
20 貫通孔
20a 貫通孔
21 オリフィス
21a 貫通孔
22 オリフィス
22a 貫通孔
23 オリフィス
23a 金属管
23b 高分子材
24 フィルタ
25 電磁コイル部
26 ボビン
27 コア
28 スライダケース
29 角穴
30 突起部
31 バタフライ部
32 タング部
33 連通孔
34 ダイヤフラムインサート具
35 鍔部
36 突起部
37 ダイヤフラム固定ねじ
38 廻り止め
39 本体ケース
39B 本体ケース
40 貫通孔
40B 貫通孔
41 貫通孔
41B 貫通孔
42 第1の空気室
42B 第1の空気室
42a 裏側第1の空気室
42aB 裏側第1の空気室
42b 表側第1の空気室
42bB 表側第1の空気室
43 第2の空気室
43B 第2の空気室
44 空気孔
44B 空気孔
45 かさ弁
45B かさ弁
46 空気孔
46B 空気孔
47 かさ弁
47B かさ弁
48 パッキン
49 上面ケースカバ
50 パッキン
51 ポンプヘッドカバ
52 パッキン
53 下面ケースカバ
54 防振ゴム

Claims (4)

  1. 電磁力によりダイヤフラムを作動すると共に騒音を低減すべく形成されるエアポンプであって、
    該エアポンプは、上面側に1個の空気流入口と1個の空気吐出口とを設け、これら空気流入口及び空気吐出口に連通する空気通路を配設すると共にこのエアポンプ内部に薄型の電磁コイルと電磁力により往復動するスライダを収納し、前記スライダの両端近傍の両側端面に開口部を形成するブロック状のケースと、
    このケースの前記開口部に嵌め込まれて前記スライダにより腹動するダイヤフラムと、
    該ダイヤフラムを覆って前記ケースの前記両側端面に固定され内部に前記ダイヤフラムの腹動に伴って開閉する一対のかさ弁を有する本体ケースと、
    この本体ケースおよび前記ケース内の前記空気通路側と連通可能な空気室を配設するポンプヘッドと、
    を備え、1個の前記空気流入口から流入した空気を両側ポンプヘッドに分散し、一方、内部空気通路を経由して両側ポンプヘッドから合流して1個の前記空気吐出口から吐出し、この空気流入口及び空気吐出口の近傍にオリフィスを配置するとともに前記ケース内の前記空気通路には複数の膨出部及び縮小室を設け、この空気通路内に騒音を低減するオリフィスおよびフィルタを配設し、前記開口部に配置した前記ダイヤフラムが前記ケースとポンプヘッドとの間のシール部材として介在する形状からなることを特徴とする低騒音電磁式エアポンプ。
  2. エアポンプの音を低減する前記フィルタは細メッシュのものからなり、前記オリフィスは、前記空気通路孔を形成する金属管を高分子材で被包したものからなることを特徴とする請求項1に記載の低騒音電磁式エアポンプ。
  3. 前記ダイヤフラムが、前記ケースの開口部に嵌り込むバタフライ部と該バタフライ部の外周の一部に一体的に形成されるタング部とからなり、前記バタフライ部とタング部とは前記ケースと前記ポンプヘッドとの間に介在してシール部として機能すると共に前記タング部には前記ケースの空気通路側と連通する連通孔が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の低騒音電磁式エアポンプ。
  4. 前記ダイヤフラムの前記バタフライ部にはダイヤフラムインサート具がその中心部に固定され、前記ダイヤフラムインサート具は、前記スライダに挿着され側面よりねじ止めにより連結され、前記電磁コイルは、前記スライダを挟んで相対向して配置され、前記電磁コイルと前記スライダとを合わせた全体の厚み寸法が前記ダイヤフラムの直径とほぼ等しい寸法のものからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載に記載のいずれか1つの低騒音電磁式エアポンプ。
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