明 細 書
ラベル貼付装置
技術分野
[0001] 本発明は、種々の情報を記憶する ICチップを備えた所謂 RFIDタグが付設されたラ ベルを物品に貼付するラベル貼付装置に関する。
背景技術
[0002] 近年、種々の情報を記憶する ICチップと、この ICチップに接続された通信用アンテ ナから成る RFID (Radio Frequency IDentification)タグを、種々の物品に貼付 されるラベル内に付設し、この RFIDタグを用いて、リーダライタと無線による非接触 で通信を行 、種々の自動識別を行なう技術が普及してきて 、る。
図 68は、 RFIDタグ Tが付設されたラベル Lであり、ラベル Lは、表示層 Uと粘着層 Bとから成り、表示層 Uの裏面に RFIDタグ Tが付設されており、帯状の台紙 Dに順次 仮着されている。
RFIDタグ Tは、 ICチップ Taと通信用アンテナ Tbとカゝら構成され、全体を覆うフィル ム層 Pにより保護されている。
このような、 RFIDタグ Tが付設されたラベル Lを物品に貼付するラベル貼付装置と しては、従来、例えば、本願出願人が先に提案したものが知られている(特開 2005 104521号公報掲載)。
これは、ラベル Lを台紙 Dに仮着した状態で搬送するとともに、台紙 Dより剥離したラ ベル Lを吸着板により所定の吸着位置で吸着し、吸着板で吸着したラベル Lを所定 の貼付位置で物品に貼付するものである。
[0003] 特許文献 1 :特開 2005— 104521号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] ところで、このような従来のラベル貼付装置によって貼付されたラベル Lにおいて、 周波数によっても異なる力 特に、 UHF帯の RFIDタグ Tでは、ラベル Lを貼付する 物品の材質や内容物が電磁波を阻害するもの、例えば金属や水等の液体を含むも
のであった場合、物品の金属や水等の液体の影響により電磁波が物品に吸収される 、または乱反射により電磁波が乱れることにより、 ICチップ Taの情報をリーダライタで 読み書きできなくなることがあるという問題があった。
[0005] 本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、 RFIDタグが付設されたラベルの 一部を物品に対して山形に突出させて貼付し、 RFIDタグを物品から離間することで 、 RFIDタグが貼付された物品からの影響を低減させることができ、そのため、安定し たデータの読み書きを確保できるようにしたラベル貼付装置を提供することを目的と する。
課題を解決するための手段
[0006] よって、本発明のラベル貼付装置は、 ICチップおよび通信用アンテナ力も成る RFI Dタグが付設されたラベルを物品に貼付するラベル貼付装置において、前記ラベル を搬送するラベル搬送手段と、前記ラベルの表面側を保持するラベル保持手段と、 前記ラベルの RFIDタグが付設されたタグ付設部位を含む前記ラベルの一部を裏面 側から表面側に山形に折込んで突出させる折曲手段と、を有する折曲貼付手段と、 さらに折曲貼付手段は、少なくとも、前記ラベルを前記物品に貼付した際、前記ラベ ルに及ぼされる牽引力を抑制する牽引力抑制手段、前記ラベルの一部を折曲する 際、前記ラベルの一部を臨む位置に少なくともアンテナを配置し前記 RFIDダグの IC チップに対し前記アンテナを介して情報の書き込みまたは読み込みを行なうリーダラ イタ、前記ラベルの一部が山形に折込まれた力否かを検知する折曲検知手段、前記 ラベル保持手段が前記ラベルを吸着する吸着位置および吸着した前記ラベルを物 品に貼付する貼付位置の 2位置に移動させる移動手段、前記ラベルの一部を裏面 側から表面側に山形に折込みを補助する折曲補助手段、のいずれかを有することを 特徴とする。
上記の発明によれば、折曲貼付手段により、 RFIDタグが付設されたラベルの一部 を物品に対して山形に突出させて貼付でき、 RFIDタグを物品から離間させることが できるので、 RFIDタグが貼付された物品の材質や内容物が金属や水等の液体など である場合に、その影響を低減させることができ、そのため、確実に情報の送受信を 行なうことができる。
[0007] 請求項 2記載の発明によれば、前記ラベル保持手段は、前記ラベルを吸着する一 対の分割体から成り、前記折曲手段は、前記分割体のいずれかを離間位置および 接合位置の 2位置に移動可能にすると共に、前記分割体の互!ヽに対向する端面で、 前記ラベルの一部を折り曲げ、頂部を境に形成され夫々曲部を有した一方側面およ び他方側面の表面に夫々当接してこれらを押し、折曲部を形成することを特徴とする 請求項 3記載の発明によれば、前記ラベルの一部を折り曲げ、頂部を境に形成さ れ他方側面の曲部側を押圧する押圧部材を備え、前記折曲手段は、前記押圧部材 を離間位置および接合位置の 2位置に移動可能にすると共に、前記押圧部材およ び前記ラベル保持手段は、前記ラベルの一方側面および他方側面の裏面同士が互 いに近接する方向に一方側面の曲部と他方側面の曲部を押圧して前記ラベルの一 部を折り曲げ、折曲部を形成することを特徴とする。
上記の発明によれば、折曲手段を簡単な構成としたことで、ラベル Lの折曲動作を 瞬時に行うことができると共に、ラベルの RFIDタグが付設されたタグ付設部位を含む ラベルの一部を裏面側力 表面側に山形に折込んで突出させることができる。
[0008] 請求項 4記載の発明によれば、前記牽引力抑制手段は、前記分割体を接合位置 力 離間位置側に移動させ前記分割体が前記ラベルの折曲部に対して接触しない ように前記折曲手段を制御することを特徴とする。
請求項 5記載の発明によれば、前記牽引力抑制手段は、前記押圧部材を接合位 置力 離間位置側に移動させ前記押圧部材が前記ラベルの折曲部に対して接触し ないように前記折曲手段を制御することを特徴とする。
請求項 6記載の発明によれば、前記牽引力抑制手段は、前記ラベル保持手段から 前記ラベルに対してエアを吹き出す機能を備えて構成されることを特徴とする。 上記の発明によれば、ラベルを貼付した際、ラベル保持手段と貼付したラベルとの 間が真空状態となり、ラベル保持手段が貼付したラベルおよび物品を牽引するような ことが防止され、ラベル保持手段力 ラベルに対してエアを吹き出されるので、確実 にラベル貼付を行なうことができる。
[0009] 請求項 7記載の発明によれば、前記リーダライタの少なくともアンテナを前記分割体
の離間位置において当該分割体間に配置したことを特徴とする。
請求項 8記載の発明によれば、前記リーダライタの少なくともアンテナを前記押圧部 材の離間位置において当該押圧部材およびラベル保持手段間に配置したことを特 徴とする。
請求項 9記載の発明によれば、前記ラベル保持手段は、吸着板であって、前記リー ダライタの少なくともアンテナを前記吸着板の支持材側に設けたことを特徴とする。 上記の発明によれば、物品へのラベル貼付前の最終段階で金属部材力 成るラベ ル保持手段や折曲手段からの影響を受けることなぐ確実に RFIDダグの ICチップに 情報の書き込みまたは読み込みを行なうことができる。
また、吸着板にアンテナを設けた場合は、吸着板を榭脂で作るなど RFIDタグの交 信を阻害しないように作成する必要があり、それだけ、吸着板の強度が低下し、設計 の自由度を狭め、コスト高になるなどの問題があり、また、吸着板が移動するものでは 、リーダライタのアンテナが吸着板とともに移動を繰り返すので、リーダライタのリード' ライトモジュールとアンテナを繋ぐケーブルが繰り返し屈曲することになり、破損の可 能性も高くなるが、本発明では、リーダライタの少なくともアンテナを吸着板の支持材 側に設けたので、吸着板の材質や厚さなどによる影響を受けないことから、確実に R FIDタグとの交信を行うことができ、設計の自由度が広がりコストを安く作成できるとと もに、支持材側に固定できるので、ケーブルの屈曲などによる破損が生じに《なり耐 久'性ち向上させることができる。
さらに、 RFIDタグの良 ·不良を検出することもできるので、 RFIDタグが良品の場合 は、確実に ICチップへ情報を書き込むことができ、その後、 RFIDタグを損傷させるこ ともない。もし、 RFIDタグが不良であることを検知した時は、この検知に基づいて例 えば装置を停止させ、不良に係るラベルを取り除くなどの対応をとることができ、不良 検出の精度を確実に向上させることができる。
請求項 10記載の発明によれば、前記折曲検知手段は、前記一対の分割体の端面 間に臨む前記ラベルの折曲部の有無を検知する投光および受光型の光センサから なることを特徴とする。
請求項 11記載の発明によれば、前記折曲検知手段は、前記押圧部材および前記
ラベル保持手段間に臨む前記ラベルの折曲部の有無を検知する投光および受光型 の光センサ力 なることを特徴とする。
請求項 12記載の発明によれば、前記折曲検知手段は、前記ラベルの一部が山形 に折込まれないことを検知したとき異常信号を送出する異常信号送出手段を備えた ことを特徴とする。
上記の発明によれば、ラベルの折込みの際には、例えば、 RFIDタグが折れ目に重 複したラベルそのものの不良があるような場合、あるいは、ラベルの送り出し不良があ るような場合には、正規の折り込が行なわれないで折曲不良を生じることもありうるが 、折曲検知手段によりラベルの一部が山形に折込まれた力否かを検知するので、こ の折曲検知手段の検知により、折曲不良が生じたものについては、装置を停止させ てこの折曲不良のラベルの貼付を行なわな 、等の制御を行なうことができ、そのため 、貼付不良を確実に防止することができる。
[0011] 請求項 13記載の発明によれば、前記折曲補助手段は、前記ラベルの一部に裏面 側からエアを吹き出し該エアの吹き出し力により該ラベルの一部を表面側に折込む エア吹き出しノズルを備えて構成したことを特徴とする。
請求項 14記載の発明によれば、前記折曲補助手段は、前記ラベルの一部を表面 側から吸弓 Iして該ラベルの一部を表面側に折込む吸弓 Iノズルを備えて構成したこと を特徴とする。
上記の発明によれば、折曲補助手段を安価な部材で構成することで、機器の小型 化や低コストィ匕になると共に、 RFIDタグが付設されたラベルの一部を同じ方向に折り 曲がるように補助するので、折曲を確実に行うことができる。
[0012] 請求項 15記載の発明によれば、前記ラベル保持手段は、ラベルを吸着する吸着 板であって、前記吸着板は、前記ラベルの一部に隣接する一側部を吸着する一側体 と、該ー側体に対し近接移動可能に設けられ前記ラベルの一部に隣接する他側部 を吸着する他側体と、前記一側体および前記他側体の間に連設され前記ラベルの 一部を吸着する中間体とを備えて構成し、前記折曲手段は、前記中間体に対し、前 記一側体の吸着面,該中間体の吸着面および前記他側体の吸着面を平面状に連 続させ前記ラベルを吸着する平面位置と、前記他側体の前記一側体に対する近接
移動とともに中央が折れ曲がって後退し前記ラベルの一部を吸着しながら折り込む 後退位置との 2位置に移動させて前記ラベルの一部を折り曲げ、頂部を境に形成さ れ夫々曲部を有した一方側面および他方側面を有した折曲部を形成することを特徴 とする。
請求項 16記載の発明によれば、前記中間体は、前記ラベルの一部のうち一方側 面を吸着するとともに前記一側体にヒンジを介して回動可能に連結される一方中間 体と、前記ラベルの一部のうち他方側面を吸着するとともに前記他側体にヒンジを介 して回動可能に連結される他方中間体と、前記一方中間体および前記他方中間体 を回動可能に連結するヒンジ機構とを備えて構成したことを特徴とする。
請求項 17記載の発明によれば、前記中間体は、前記ラベルの一部のうち一方側 面を吸着するとともに前記一側体にヒンジを介して回動可能に連結される一方中間 体と、前記ラベルの一部のうち他方側面を吸着するとともに前記他側体にヒンジを介 して回動可能に連結される他方中間体と、前記一方中間体および前記他方中間体 を回動可能に連結するヒンジ機構と、を備え、前記一方中間体および前記他方中間 体を、前記平面位置から後退位置への移動の際に後退方向に付勢する付勢手段を 備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、吸着板がラベルを吸着すると、駆動部が中間体を後退移動 させる。これにより、他側体が一側体に近接移動するとともに、中間体は、平面位置 力 中央が折れ曲がって後退して後退位置に至り、ラベルの一部を吸着しながら折り 込む。この場合、中間体は一側体および他側体に連結されているので、 1つの駆動 部で、他側体と中間体を移動させることができ、それだけ、構造を簡略ィ匕でき、作動 効率が向上させられる。
そして、中間体が平面位置力 後退位置に移動すると、ラベルの一部である一方 側面および他方側面の表面が押され、これにより、折曲部が形成される。この場合、 中間体を後退させるだけで折曲部が形成されるので、折曲部の形成時間が極めて 短時間になり、そのため、ラベル貼付時間を短縮でき、貼付効率が向上させられる。 請求項 18記載の発明によれば、前記ラベル保持手段は、前記ラベルを吸着する 一対の分割体から成り、前記折曲手段は、前記分割体のうちいずれか一方の分割体
に対しいずれか他方の分割体を該各分割体の吸着面を平面にして接合する接合位 置および該各分割体の吸着面のなす角度を 180度未満にして離間する離間位置、 の 2位置に移動可能にすると共に、前記離間位置から前記接合位置への移動時に、 前記分割体の互いに対向する端面で、前記ラベルの一部を折り曲げ、頂部を境に形 成され夫々曲部を有した一方側面および他方側面の表面に夫々当接してこれらを 押し、折曲部を形成することを特徴とする。
上記の発明によれば、先ず、他方の分割体の接合位置において、一対の分割体が ラベルを吸着する。次に、他方の分割体を離間位置に位置させる。
これにより、一方の分割体と他方の分割体との間にラベルの裏面側から表面側に 突出するラベルの一部が入り込むことのできる空間が形成される。それから、他方の 分割体を離間位置力 接合位置に移動させる。これにより、一方の分割体および他 方の分割体がラベルの搬送方向両端部側を夫々吸着保持しながら、一方側面およ び他方側面の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面の曲部と他方側面の曲 部を押圧して折曲部を形成する。この場合、他方の分割体は、離間位置から接合位 置に至る過程では、各分割体の吸着面のなす角度が 180度未満になっているので、 即ち、他方の分割体の吸着面が一方の分割体の吸着面に対して傾斜しているので、 ラベルの一部の頂部が空間側へ突出するように、一方側面および他方側面の曲部 が押され、そのため、確実に折曲部が形成されていく。
この場合、もし、離間位置力 接合位置に到る他方の分割体の吸着面と一方の分 割体の吸着面とが平面になっている場合には、頂部が空間側に突出する力、若しく は、吸着面より外側に突出するかが定まらず、即ち、頂部が所謂思案点となり、吸着 面より外側に突出する場合も生じる。そのため、例えば、ラベルの一部を空間側に押 し込むエア吹き出しノズル等を備えた補助手段が必要になる力 本発明では、このよ うな補助手段を設けなくてもよぐそれだけ構造を簡易にして、ラベルの一部を裏面 側から表面側に山形に確実に折り曲げて突出させることができるようになる。
請求項 19記載の発明によれば、前記ラベル搬送手段が搬送する前記ラベルは、 前記 RFIDタグが付設されたタグ付設部位を含む前記ラベルの一部を中間部に有し 、前記ラベルの一部に隣接する一側部および前記ラベルの一部に隣接する他側部
を備え、前記一側部の長さ Faと前記他側部の長さ Fbとの関係が Fa≤Fbであって、 前記他側部を種々の長さに設定された前記ラベルを用い、前記他側部を搬送方向 前位にして前記ラベルを搬送し、前記折曲手段は、前記ラベル搬送手段により搬送 された前記ラベルの一部を裏面側力 表面側に山形に折込んで突出させ、頂部を境 に形成され夫々曲部を有した一方側面および他方側面から成る折曲部を形成し、前 記ラベル保持手段は、前記ラベルの一部に隣接する一側部を吸着する一側体と前 記ラベルの一部に隣接する他側部を吸着する他側体とから成る吸着板であって、 前記折曲手段は、前記吸着板の前記一側体および前記他側体を固定するベースと 、前記他側体とを前記一側体に対して離間位置および接合位置の 2位置に移動可 能にし、前記離間位置から前記接合位置への移動時に、前記一側体および前記他 側体の互いに対向する端面で前記折曲部を形成することを特徴とする。
上記の発明によれば、吸着板がラベルを吸着すると、折曲手段が他側体を離間位置 に移動させる。これにより、他側体と一側体との間に空間が形成される。次に、折曲 手段が他側体を接合位置に移動させる。これにより、一側体および他側体がラベル の搬送方向両端部側を夫々吸着保持しながら、一方側面および他方側面の裏面同 士が互いに近接する方向に一方側面の曲部と他方側面の曲部を押圧して折曲部を 形成する。その後、折曲貼付手段により、折曲部が形成されたラベルは、物品に押圧 されて貼付される。そのため、 RFIDタグが付設されたラベルの一部を物品に対して 山形に突出させて貼付でき、 RFIDタグを物品から離間させることができるので、 RFI Dタグが貼付された物品の材質や内容物が金属や水等の液体などである場合に、そ の影響を低減させることができ、そのため、確実に情報の送受信を行なうことができる また、上記の発明によれば、他側部の長さ Fbが異なる別の種類のラベルを貼付す る場合、先のラベルよりも僅かに長さが短いラベルの場合には、他側体を特に交換す ることなくそのまま用いることができる。この場合、一側体の搬送方向後端部にラベル の搬送方向後端が位置するので、折り曲げようとするラベルの一部の吸着板に対す る位置関係がずれることがなぐそのため、上記と同様に、ラベルを吸着して折曲貼 付することができる。その結果、長さの異なる複数種類のラベルを、 1機種を用いて貼
付することを容易に行なうことができ、即ち、ラベルサイズに容易に対応できるので、 設計変更や装置設定を容易にすることができ、汎用性を大幅に向上させることができ る。
請求項 20記載の発明によれば、前記折曲手段は、前記ラベルの RFIDタグが付設 されたタグ付設部位を含む前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込ん で突出させ、頂部を境に形成され夫々曲部を有した一方側面および他方側面を有し た折曲部を形成し、前記ラベル保持手段は、前記ラベルの一部に隣接する一側部を 吸着する一側体、前記ラベルの一部に隣接する他側部を吸着する他側体、および 前記一側体および前記他側体の間に設けられ前記ラベルの一部を吸着する中間体 により前記ラベルの表面側を保持する吸着板であって、前記折曲手段は、前記中間 体に対し、前記一側体の吸着面、該中間体の吸着面および前記他側体の吸着面を 平面状に連続させ前記ラベルを吸着する平面位置と、前記平面位置から後退する 後退位置との 2位置に移動可能させる中間体駆動部と、前記他側体に対し、前記中 間体の前記平面位置であって前記一側体に対して離間する離間位置と、前記中間 体の前記後退位置であって前記一側体に対して近接する接合位置との 2位置に移 動させる他側体駆動部と、を有し、前記他側体駆動部による前記他側体の前記離間 位置から前記接合位置への移動時により、前記一側体および前記他側体の互 、に 対向する端面で前記折曲部を形成することを特徴とする。
請求項 21記載の発明によれば、前記折曲手段は、前記中間体駆動部による前記 中間体の前記平面位置から前記後退位置への移動と、前記他側体駆動部による前 記他側体の前記離間位置力 前記接合位置への移動とを同期して行なわせる駆動 制御部を備えたことを特徴とする。
請求項 22記載の発明によれば、前記折曲手段は、前記中間体駆動部による前記 中間体の前記平面位置から前記後退位置への移動と、前記他側体駆動部による前 記他側体の前記離間位置力 前記接合位置への移動とを同期して行なわせる駆動 制御部を備え、前記平面位置にある前記中間体および前記離間位置にある前記他 側体の互いに隣接する端面を、前記中間体および前記他側体が同期して移動可能 に前記中間体および前記他側体の吸着面に対して傾斜形成したことを特徴とする。
請求項 23記載の発明によれば、前記ラベル搬送手段が搬送する前記ラベルは、 前記ラベルの一部に隣接する一側部および前記ラベルの一部に隣接する他側部を 備え、前記一側部の長さ Faと前記他側部の長さ Fbとの関係が Fa≤Fbであって、前 記他側部を種々の長さに設定され主表示を行な 、得る主表示部として構成したもの を用い、前記他側部を搬送方向前位にして前記ラベルを搬送し、前記一側体を前記 一側部の長さ Faに対応させた長さに設定してベースに固定し、前記他側体を前記 他側部の複数種の長さ Fbの違いに対応可能な長さに設定してベースに設けたことを 特徴とする。
上記の発明によれば、中間体を後退移動させるのに同期して他側体を近接移動さ せて折曲部が形成されるので、折曲部の形成時間が極めて短時間になり、そのため 、ラベル貼付時間を短縮でき、貼付効率が向上させられる。即ち、中間体を設けない 場合には、吸着板カ^ベルを吸着すると、他側体を一側体から一度離間させ、一側 体と他側体との間に裏面側力 表面側に突出するラベルの一部が入り込むことので きる空間を形成し、次に、他側体を一側体がわに移動させ一方側面の曲部と他方側 面の曲部を押圧して折曲部を形成する。この中間体のない場合においては、ラベル 吸着後に他側体を一側体力 一度離間させなければならないので、その分、移動の 時間を要することから、 1サイクル当りの折曲貼付時間が増す力 これに比較して、本 発明では、ラベル吸着後に他側体を一側体力 一度離間させなくても良いので、そ れだけ折曲時間が短縮され、貼付効率が向上させられるのである。
請求項 24記載の発明によれば、前記他側体として長さの異なる複数種類の他側 体を用意し、前記複数種類の他側体を前記ベースに交換可能にしたことを特徴とす る。
上記の発明によれば、先のラベルよりも長さが大幅に短いラベルを貼付する場合、 あるいは、先のラベルよりも長さが長いラベルを貼付する場合には、この短いラベル あるいは長いラベルに合わせて予め用意した他側体に交換する。この交換の際には 、他側体の交換だけでよぐそのため、吸着板全部の設定変えを行わなければならな い場合に比較して、作業が極めて容易に行われる。そして、上記と同様に、ラベルを 吸着して折曲貼付することができる。その結果、長さの異なる複数種類のラベルを、 1
機種を用いて貼付することを容易に行なうことができ、即ち、ラベルサイズに容易に対 応できるので、設計変更や装置設定を容易にすることができ、汎用性を大幅に向上 させることがでさる。
[0017] 請求項 25記載の発明によれば、前記ラベル貼付装置は、前記折曲手段または折 曲補助手段を駆動し、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込むか否 かを制御する折曲制御手段と、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折 込むか否かを設定する設定手段と、前記設定手段で設定された設定値を記憶する 記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記設定値を判断する判断手段とを備え、 前記折曲制御手段は、前記判断手段が前記設定値を判断し、前記ラベルの一部を 裏面側から表面側に山形に折込む旨の設定がされていると判断した場合に、前記折 曲手段または折曲補助手段を駆動し、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山 形に折込むことを特徴とする。
請求項 26記載の発明によれば、前記ラベル貼付装置は、前記ラベル貼付装置の 動作に関する情報を設定する操作部を備え、前記設定手段は、前記操作部から設 定されることを特徴とする。
請求項 27記載の発明によれば、前記ラベル貼付装置は、外部機器と有線または 無線にて通信を行う外部インタフェースを備え、前記設定手段は、前記外部インタフ エースが前記外部機器力 受信した受信データにより設定されることを特徴とする。 請求項 28記載の発明によれば、前記ラベル貼付装置の前記設定手段は、前記リ 一ダライタが前記 ICチップと通信を行い、応答の有無により設定することを特徴とす る。
上記の発明によれば、折曲制御手段により、貼付するラベルの形状を切り換え、ラ ベルを物品に平面または RFIDタグが付設されたラベルの一部を山形に突出させて 貼付できるので、 RFIDタグが付設されたラベル力否力、または運用や使用用途に合 わせてラベル貼付システムを構築することができる。
発明の効果
[0018] 本発明のラベル貼付装置によれば、折曲貼付手段により、 RFIDタグが付設された ラベルの一部を物品に対して山形に突出させて貼付でき、 RFIDタグを物品から離
間させることができるので、 RFIDタグが貼付された物品の材質や内容物が金属や液 体などである場合に、その影響を低減させることができ、そのため、確実に情報の送 受信を行なうことができる。
発明を実施するための最良の形態
[0019] 以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るラベル貼付装置につい て詳細に説明する。
先ず、本発明の実施の形態に係るラベル貼付装置において、対象とするラベルに ついて説明する。図 61乃至図 67には、本ラベル貼付装置が対象とするラベル Lの一 例を示している。
[0020] 図 63乃至図 67に示すラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1は、台紙 Dの搬送方向 Rの所定の横幅 Haと、台紙 Dの搬送方向 Rに直交する方向であって相 対向するラベル Lの一対の辺間に亘る所定の縦幅 Hbとを有した矩形状のエリアであ る。
[0021] そして、物品 Wへ貼付された状態のラベル Lは、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設され たタグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2が裏面側 (粘着層 B側)から表面側 (表示層 U側)に折り曲げられ、山形に突出させられ、頂部 6を境に形成され夫々曲部 7を有し た一方側面 3および他方側面 4を備えた折曲部 Mに形成される。
また、タグ付設部位 1は、図 63乃至図 65では、タグ付設部位 1が他方側面 4に設けら れ、図 66および図 67では、タグ付設部位 1がー方側面 3に設けられたものとしている 力 タグ付設部位 1を、山形に突出させられたラベル Lの一部 2の頂部 6を境に形成さ れる一方側面 3および他方側面 4の ヽずれか一方に構成すればよぐ適宜変更して 構わない。
図中の符合 8は、山形に突出させられたラベル Lが物品 Wに貼付する貼付面である。
[0022] 図 63に示すラベル Lは、ラベル Lの一部 2力 ラベル Lの中央よりもラベル Lの搬送 方向 Rの前側寄り中間部に形成されるものである。そして、ラベル Lの一部 2が裏面 側から表面側に折り曲げられ、山形に突出させられて折曲部 Mに形成された状態で は、このラベル Lの一部 2の両側に、ラベル Lの貼付面 8が形成される。
[0023] 図 64に示すラベル Lは、図 63に示すラベル Lと略同様である力 山形に突出させら
れたラベル Lの一部 2において、山形に折り曲げられる頂部 6および曲部 7にミシン目 5が形成されている。ミシン目 5が形成されているので、折り曲げを容易にすることが できる。
[0024] 図 65に示すラベル Lは、ラベル Lの一部 2が、ラベル Lの端部に形成されるとともに 、この山形に突出させられるラベル Lの一部 2において、山形に折り曲げられる頂部 6 にミシン目 5が形成されている。そして、ラベル Lの一部 2が裏面側力も表面側に折り 曲げられ、山形に突出させられた状態では、このラベル Lの一部 2の片側に、ラベル Lの貼付面 8が形成される。また、図 65に示すラベル Lの山形の一部 2において、曲 部 7にミシン目を形成してもよいことは勿論である。
[0025] 図 66に示すラベル Lは、ラベル Lの一部 2を中間部に有し、一側部 3aの長さ Faと他 側部 4aの長さ Fbとの関係が Fa≤Fbになっており、他側部 4aが種々の長さに設定さ れ印字などにより主表示を行ない得る主表示部として構成されている。即ち、他側部 4aはその表示情報の分量などによってその長さを異にし、そのため、一側部の長さ F aは同じである力 他側部 4aの長さ Fbが異なる複数種類のラベル Lが存在する。 そして、ラベル Lの一部 2が裏面側力 表面側に折り曲げられ、山形に突出させら れて折曲部 Mに形成された状態では、このラベル Lの一部 2の両側に、ラベル Lの貼 付面 8が形成される。
[0026] 図 67に示すラベル Lは、図 66に示すラベル Lと略同様である力 山形に突出させら れたラベル Lの一部 2において、山形に折り曲げられる頂部 6および曲部 7にミシン目 5が形成されている。ミシン目 5が形成されているので、折り曲げを容易にすることが できる。
[0027] 尚、上記図 63乃至図 67に示すラベル Lの RFIDタグ Tは、粘着層 B内に付設され たものを用い説明した力 これに限定するものではなぐ RFIDタグ Tを、表示層 Uと 粘着層 Bの間、または粘着層 Bの下面(台紙 D側)に設けてもよぐ更に、表示層 Uの 表面 (粘着層 Bに接している面の反対面)に付設しても同様な効果を奏する。
但し、ラベル Lの表示層 Uと粘着層 Bでタグ付設部位 1を覆 、二重構造とすることで 、この部分の強度を増すと共に RFIDタグ Tを容易に損傷する事態力 抑制すること ができることから、 RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2の
一方側面 3または他方側面 4の内側 (粘着層 B側)に付設することが望ましい。
[0028] 図 1乃至図 7、および図 59には、本発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装 置を示している。この第一の実施の形態に係るラベル貼付装置 100が対象とするラ ベル Lは、図 61、図 63および図 64に示すように、タグ付設部位 1を含むラベル Lの一 部 2が、ラベル Lの中間部に形成されるものである。
この第一の実施の形態に係るラベル貼付装置 100は、コンベア Cにより所定の搬送 方向に沿って搬送させられる物品 Wにラベル Lを貼付するものである。ラベル貼付装 置 100は、ラベル搬送手段 10および折曲貼付手段 20aを備えている。
[0029] ラベル搬送手段 10は、ラベル Lを台紙 Dより剥離する剥離板 11と、ラベル Lが所定 位置に搬送されたことを検知するセンサ 12と、 RFIDタグ Tの ICチップ Taに対しデー タをリライトするリーダライタ 13とから構成され、図示外のロール力も送出されるラベル Lが仮着された台紙 Dを搬送するとともに剥離板 11により折り返してラベル Lを引き剥 がす。折り返しされた台紙 Dは、図示外のリールに巻き取られる。
また、ラベル Lの搬送に伴い、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づき折曲貼付手段 20aを動作させるタイミングを計ると共に、リーダライタ 13は、 RFIDタグ Tの ICチップ Taに対しデータをリライトして、情報の書き込みや読込みによる検証等を行う。
[0030] 折曲貼付手段 20aは、吸着板 21 (ラベル保持手段)を備えており、この吸着板 21は 、剥離板 11で剥離されたラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含む ラベル Lの一部 2が裏面側力 表面側に突出可能にラベル Lの表面側を吸着するも のである。吸着板 21には、ラベル Lの表面を吸着するためのエアを吸引する複数の 小孔 2 laが設けられている。
[0031] 吸着板 21は、ラベル Lの搬送方向 Rに直交する線で分割して形成されラベル Lを 吸着する一対の分割体 21b, 21cで構成されている。一方の分割体 21bは、支持部 材 22を介して、ベース 23に対して支持されている。
他方の分割体 21cは、ラベル Lの搬送方向 Rに沿ってスライド可能にレール 24およ びレール 24を摺動するスライダ 25を介してベース 23に支持され、他方の分割体 21c のラベル Lの搬送方向 R後端部と一方の分割体 21 bのラベル Lの搬送方向 R前端部 とが接合する接合位置 Sおよび一方の分割体 21bから離間する離間位置 Vの 2位置
に移動可能に支持されている。離間位置 Vにおいては、一方の分割体 21bと他方の 分割体 21cとの間に裏面側力も表面側に突出するラベル Lの一部 2が入り込むことの できる空間 eが形成されるとともに、一方の分割体 21bと他方の分割体 21cとがラベル Lの搬送方向 R両端部側を夫々吸着保持する。
また、他方の分割体 21cは、後退時に接合位置 Sに位置させ進出時に離間位置 V に位置させるエアシリンダ装置 26 (折曲手段)で駆動される。エアシリンダ装置 26は 、他方の分割体 21cのスライダ 25が取り付けられるピストンとベース 23に固定される シリンダとからなる。
[0032] また、折曲貼付手段 20aは、吸着板 21を剥離板 11で剥離されたラベル Lを吸着す る吸着位置 Xおよびこの吸着したラベル Lを物品 Wに貼付する貼付位置 Yの 2位置 に移動させる移動手段 27aを備えている。移動手段 27aは、ベース 23が取り付けら れるピストンと機台(図示せず)側のシリンダとからなるエアシリンダ装置 28を備えてい る。符号 29はベース 23の移動をガイドするためのガイドシャフト 29aおよびガイドシャ フト 29aが摺動可能に挿通されるガイド管 29bからなるガイドである。
[0033] 更に、折曲貼付手段 20aは、一方の分割体 21bと他方の分割体 21cとの間に裏面 側から表面側に突出するラベル Lの一部 2が入り込むよう補助する折曲補助手段 30 aを備えている。
折曲補助手段 30aは、ラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)からエアを吹き出し 、このエアの吹き出し力によりラベル Lの一部 2を表面側に山形に折り曲げるエア吹き 出しノス、ノレ 31を備えて!/、る。エア吹き出しノズル 31およびエアシリンダ装置 26により ラベル Lの一部 2を折り曲げ、頂部 6を境に形成され夫々曲部 7を有した一方側面 3 および他方側面 4を備えた折曲部 Mを形成するので、折り曲げが確実に行なわれる
[0034] また、折曲貼付手段 20aは、ラベル Lを貼付した後にラベル保持手段としての吸着 板 21のラベル保持が解除される際、折曲貼付手段 20aがラベルの折曲部 Mを挟持 する牽引力を抑制する牽引力抑制手段を備えている。詳しくは、牽引力抑制手段は 、図 4 (a)に示すように、他方の分割体 21cを接合位置 Sから離間位置 V側に移動さ せ、一方の分割体 2 lbがラベル Lの折曲部 Mに対して接触しな 、ようにエアシリンダ
装置 26を駆動制御する。
また、牽引力抑制手段は、ラベル保持手段としての吸着板 21からラベル Lに対して エアを吹き出す機能を備えて構成されている。詳しくは、牽引力抑制手段は、図 4 (b )に示すように、吸着板 21を貼付位置 Yから吸着位置 Xに復帰させる際、吸着板 21 の小孔 21aからエアを噴射させるものである。
[0035] 図 59は、第一の実施の形態に係るラベル貼付装置の回路構成図である。
ラベル貼付装置 100は、ラベル貼付装置 100を司る CPU80と、各種制御部のプロ グラムを格納する ROMやフラッシュメモリ等力 成る非揮発性メモリ 81と、書き換え 可能でラベル貼付装置 100の各種動作の設定を保持する EEPROM82 (Electrica lly Erasable Programmable Read -Only Memory)と、 CPU80の作業領域 として使用する RAM83と、外部機器 (ホスト 84)と有線または無線にて通信を行う外 部インタフェース 85と、台紙 Dを搬送する搬送モータ 86の制御を行なう搬送モータ 制御部 87と、ラベル貼付装置 100の動作に関する情報を設定し各種釦と表示パネ ルから成る操作部 88を制御する操作制御部 89と、ラベル Lを検知するセンサ 12の 制御を行なうセンサ制御部 90と、 RFIDタグ Tの ICチップ Taに対しデータをリライトす るリーダライタ 13を制御するリーダライタ制御部 91と、折曲貼付手段 20aを制御する ラベル貼付制御部 92 (折曲制御手段)とをシステムバス 93を介して制御する。ホスト 84には、物品 Wに付設されたバーコードを読み取るスキャナ 94が接続されている。
[0036] EEPROM82には、ラベル貼付制御部 92がエアシリンダ装置 26 (折曲手段)およ び折曲補助手段 30aを動作させる力否かを判断するための動作フラグ領域が設けら れている。この動作フラグ領域への設定は、操作部 88からの設定(図 5)、外部インタ フェース 85が受信したコマンドによる設定(図 6)、リーダライタ 13が RFIDタグ Tを付 設しな 、通常のラベルカゝ RFIDタグ Tを付設したラベル Lかを検知して行なう設定(図 7)のいずれかにより行なわれる。そして、ラベル貼付制御部 92において、 EEPRO M82の動作フラグ領域に ΟΝ (1)が設定されている場合は、ラベル Lの貼付動作時 にエアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手段 30aを動作させ、 OFF (0)が 設定されている場合は、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手段 30aを 動作させな 、ように制御するよう構成されて 、る。
[0037] 従って、この第一の実施の形態に係るラベル貼付装置 100によってラベル Lを貼付 するときは、以下のようになる。
ここでは、 EEPROM82の動作フラグ領域において、動作フラグの設定が、操作部 88からの設定(図 5)により行なわれる場合について説明する。この設定の場合は、 例えば、コンベア Cにより同一内容の物品 Wが連続的に搬送される場合であり、物品 Wの変わり目にラベル貼付装置 100に装填されるラベル力 通常のラベルの時は動 作フラグを OFF (0)に設定し、 RFIDタグ Tが付設されたラベル Lが装填される時は 動作フラグを ON (1)に設定する。
[0038] 先ず、操作部 88により EEPROM82の動作フラグ領域の動作フラグ力 ΟΝ (1)に 設定されている場合のラベル貼付装置 100の動作を、図 1乃至図 5を用いて説明す る。
図 5に示すフローチャートを用いて説明すると、図 2 (a)に示すように、ラベル搬送手 段 10により、ラベル Lが搬送され (S10)、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づきラベ ル貼付制御部 92が折曲貼付手段 20aを動作させるタイミングを計る。次いで、台紙 D が剥離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 21は、吸着位 置 Xにお!/、てラベル Lを吸着する(S 11)。
[0039] そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に ΟΝ (1)が設定されているので(S120N )、ラベル貼付制御部 92は、ラベル Lの貼付動作時にエアシリンダ装置 26 (折曲手段 )および折曲補助手段 30aを動作させる(S13)。
即ち、図 2 (b)に示すように、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 26を作動 し、他方の分割体 21cが離間位置 Vに位置させる。これにより、一方の分割体 21bと 他方の分割体 21cとの間に裏面側 (粘着層 B側)から表面側 (表示層 U側)に突出す るラベル Lの一部 2が入り込むことのできる空間 eが形成される。
[0040] 次に、図 1および図 2 (c)に示すように、ラベル貼付制御部 92はエアシリンダ装置 2 6を作動させ、他方の分割体 21cを離間位置 V力 接合位置 Sに移動させる。また、こ のとき、ラベル貼付制御部 92は、エア吹き出しノズル 31を作動し、ラベル Lの RFID タグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)に 向けエアを吹き出す。これにより、一方の分割体 21bおよび他方の分割体 21cがラベ
ル Lの搬送方向 R両端部側を夫々吸着保持しながら、一方側面 3および他方側面 4 の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面 3の曲部 7と他方側面 4の曲部 7を押 圧して折曲部 Mを形成する。この場合、エア吹き出しノズル 31からのエアの吹き出し 力によりラベル Lの一部 2を表面側(表示層 U側)に押すので、ラベル Lの一部 2が確 実に山形に折り曲げられていく。
[0041] そして、図 2 (d)に示すように、他方の分割体 21cが離間位置 Vから接合位置 Sに移 動すると、一方の分割体 21bおよび他方の分割体 21cの互いに対向する端面力 ラ ベル Lの一部 2である一方側面 3および他方側面 4の表面 (表示層 U)に夫々当接し てこれらを押し、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士を接合させ、これにより、折 曲部 Mが形成される。
[0042] その後、図 3に示すように、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27aのエアシリンダ 装置 28を作動し、吸着板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させる(S14)。これ により、吸着したラベル Lが物品 Wに貼付される。この場合、山形に突出させられたラ ベル Lの一部 2である折曲部 Mの両側にはラベル Lの貼付面 8が形成されているので 、分割体 21bおよび他方の分割体 21cによって、物品 Wに押圧され、確実にラベル L が物品 Wに貼付される。
[0043] その後、牽引力抑制手段が動作し、即ち、図 4 (a)に示すように、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)が駆動制御されて、他方の分割体 21cを接合位置 Sから離間位置 V 側に移動させる(S15)。また、図 4 (b)に示すように、吸着板 21の小孔 21aからエア を噴射させる(S15)。そして、この牽引力抑制手段の動作に同期して、図 4 (b)に示 すように、移動手段 27aのエアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 21を貼付位置 Yか ら吸着位置 Xに復帰させる(S16)。
この場合、他方の分割体 21cが離間位置 V側に移動させられるので、ラベル Lの折 曲部 Mが分割体 21b, 21cによって挟まれて牽引されることがないことから牽引力が 抑制され、折曲部 Mが引っ張られてラベル Lが引き剥がされる事態が防止される。ま た、分割体 21b, 21cがラベル Lを擦ってラベルを損傷する事態も防止され、確実に ラベル貼付を行なうことができる。更に、吸着板 21からは、ラベル Lに対してエアが吹 き出されるので、ラベル Lを物品 W側に押し付ける一方、吸着板 21からラベル Lを離
間する力が作用するので、確実にラベル貼付を行なうことができる。
[0044] 次に、 RFIDタグ Tが付設されな 、通常のラベルを貼付するときにつ 、て説明する。
この場合は、操作部 88において、 EEPROM82の動作フラグ領域の動作フラグが、 OFF (O)に設定される。
図 2 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S 10)、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づきラベル貼付制御部 92が折曲貼付手段 20aを動作さ せるタイミングを計る。次いで、台紙 Dが剥離板 11により折り返しされてラベル Lが引 き剥がされると、吸着板 21は、吸着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する(S 11)。
そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (O)が設定されているので(SI 20 FF)、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手 段 30aは動作させることなぐ移動手段 27aのエアシリンダ装置 28を作動させ、吸着 板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させる(S 14)。
[0045] その後、上記と同様に、吸着板 21の小孔 21aからエアを噴射させる(S15)。尚、こ の場合、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)の駆動制御は行なわれない。そして、移動 手段 27aのエアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 21を貼付位置 Yから吸着位置 Xに 復帰させる(S 16)。
この場合、吸着板 21からは、ラベル Lに対してエアが吹き出されるので、ラベル Lを 物品 W側に押し付ける一方、吸着板 21からラベル Lを離間する力が作用するので、 ラベル Lを確実に貼付することができる。これにより、吸着した通常のラベルが物品 W に平面状に貼付される。このように、操作部 88からの設定によれば、物品の種類が 少なく単純な振り分けを行う小さなシステムへの導入が容易に行なえる。
[0046] 次に、図 6に示すフローチャートを用い、動作フラグの設定が、外部インタフェース 8 5が受信したコマンドによる設定の場合について説明する。この設定は、例えば、 RFI Dタグ Tが付設されたラベル Lがラベル貼付装置 100に装填されており、コンベア こ より内容物が異なる物品 Wが混在して搬送される場合、物品 Wの種類に応じて RFI Dタグ Tが付設されたラベル Lを平面状に貼付する(動作フラグ OFF)カゝ、山型に折り 曲げ貼付する(動作フラグ ON)かの指示が書き込まれたバーコードを物品 Wに設け 、このバーコードの指示に従ってラベル Lを貼付するものである。
[0047] 図 6に示すように、先ず、スキャナ 94により物品 Wのバーコードを読み取り(S20)、 ホスト 84はスキャナ 94が読み取ったバーコードの内容力 ラベル Lを山型に折り曲げ 貼付する(動作フラグ ON)もの力またはラベル Lを平面状に貼付する(動作フラグ OF F)ものかを判断し(S21)、これらいずれかのコマンドを送信する(S22、 S23)。ラベ ル貼付装置 100は、受信したコマンドにより、 EEPROM82の動作フラグ領域の動作 フラグを ON (1)または OFF (0)に設定する(S24)。
[0048] そして、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S25)、台紙 Dが剥離板 11 により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 21は、吸着位置 Xにおいて ラベル Lを吸着する(S26)。
次いで、 EEPROM82の動作フラグ領域の動作フラグが ΟΝ (1)のときは(S270N )、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手段 3 Oaを動作させる(S28)。
その後、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27aを作動し (S29)、ラベル Lは物品 Wに山型に折り曲げ貼付される。
上記と同様に、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)が駆動制御されて、他方の分割体 21cを接合位置 Sから離間位置 V側に移動させるとともに、吸着板 21の小孔 21aから エアを噴射させる(S29a)。
そして、移動手段 27aのエアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 21を貼付位置 Yか ら吸着位置 Xに復帰させる(S29b)。
[0049] 一方、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (0)が設定されて!、るときは(S270 FF) )、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手 段 30aは動作させることなぐ移動手段 27aのエアシリンダ装置 28を作動させ、吸着 板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させる(S29)。
これにより、吸着した通常のラベルが物品 Wに平面状に貼付される。
その後、上記と同様に、吸着板 21の小孔 21aからエアを噴射させ (S29a)、移動手 段 27aのエアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 21を貼付位置 Yから吸着位置 Xに復 帰させる(S29b)。
この外部インタフェース 85が受信したコマンドによる設定によれば、物品 Wの種類
や内容物により貼付する RFIDタグ Tが付設されたラベル Lの形状を (平面状に貼付 する力、山型に折り曲げ貼付する)を変更することが容易となる。
[0050] 尚、上記説明では、スキャナ 94により物品 Wのバーコードを読み取り、ホスト 84はス キヤナ 94が読み取ったバーコードの内容がラベル Lを山型に折り曲げ貼付すものか 、またはラベル Lを平面状に貼付するものかを判断し、これらいずれかのコマンドを送 信するよう説明した力 スキャナを外部機器として、ラベル貼付装置 100がスキャナで 読み取ったバーコードデータを外部インタフェース 85を介して受信し、スキャナで読 み取ったバーコードの内容に応じて、ラベル貼付制御部 92がエアシリンダ装置 26 ( 折曲手段)および折曲補助手段 30aを動作させるように構成しても良い。
[0051] 次にまた、図 7に示すフローチャートを用い、動作フラグの設定力 リーダライタ 13 により RFIDタグ Tが付設されない通常のラベル力 RFIDタグ Tが付設されたラベル L かの検知をして行なう設定の場合にっ 、て説明する。
この設定は、例えば、ラベル貼付装置 100に装填されたラベルの種別をリーダライ タ 13で搬送時に判別し、予めラベルの折り曲げが必要とされた RFIDラベルを検出し た場合に動作フラグを ONとし、通常のラベルあるいは予めラベルの折り曲げが不要 な RFIDラベルを検出した場合に動作フラグを OFFとするものである。
[0052] 図 7に示すように、ラベルが搬送されると(S30)、リーダライタ 13により山形に折り曲 げが必要力否力判別され (S31)、必要であるとき(S31YES)動作フラグ ONに設定 され(S32)、不要のとき(S31NO)動作フラグ OFFに設定される(S33)。
そして、動作フラグが ON (1)のとき(S340N)エアシリンダ装置 26 (折曲手段)およ び折曲補助手段 30aが動作する(S35)。
次いで、移動手段 27aが作動し (S36)、ラベル Lは物品 Wに山型に折り曲げ貼付さ れる。
その後、上記と同様にエアシリンダ装置 26 (折曲手段)が駆動制御されて、他方の 分割体 21cを接合位置 Sから離間位置 V側に移動させるとともに、吸着板 21の小孔 2 laからエアを噴射させる(S37)。
そして、移動手段 27aのエアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 21を貼付位置 Yか ら吸着位置 Xに復帰させる(S38)。
一方、動作フラグが OFF (0)のとき(S340FF)エアシリンダ装置 26 (折曲手段)お よび折曲補助手段 30aが動作することなく移動手段 27aが作動し (S36)、ラベル Lは 物品 Wに平面状に貼付される。
その後上記と同様に、吸着板 21の小孔 21aからエアを噴射させ (S37)、移動手段 27aのエアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 21を貼付位置 Yから吸着位置 Xに復帰 させる(S38)。
[0053] このリーダライタ 13による設定によれば、通常のラベル力 RFIDタグ Tが付設された ラベルカゝ否かをリーダライタ 13で判別し動作フラグを設定するので、操作部 88での 設定が無くなり、 2種類のラベルを用途に合わせて装填するだけで自動的にエアシリ ンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手段 30aの動作の有無が切り替わるので作 業効率が良い。
また、 RFIDタグ Tが付設されたラベル Lの種類に応じて動作フラグを設定する場合 は、貼付するラベルの種類や RFIDタグ内の ICチップに記憶された情報別に RFID タグ Tが付設されたラベル Lの形状 (平面状に貼付するか、山型に折り曲げ貼付する )を変更することができ使用用途が拡がる。
[0054] 上記の説明により、 RFIDタグ Tが付設されたラベル Lの一部 2を物品に対して山形 に突出させて貼付し、 RFIDタグ Tを物品から離間することで、 RFIDタグ Tが貼付さ れた物品からの影響を低減させることができ、そのため、安定したデータの読み書き を確保できる。また、折曲手段により折曲部 Mの一方側面 3および他方側面 4の裏面 同士を接合して ヽるので、ラベル Lの表示層 Uと粘着層 Bがタグ付設部位 1を覆 、二 重構造となるため、この部分の強度を高くすることができ、 RFIDタグ Tを容易に損傷 する事態力 抑制することができる。
また、用途に合わせて図 64に示すラベル Lを使用することで、物品 Wの使用目的 が終了した後、山形に突出させられた折曲部 Mを容易に切除することができ、情報 の漏洩を防止すると共に分別廃棄が容易に行うことができる。
更に、動作フラグの設定によりラベル Lを物品 Wに対し、平面状に貼付するか、山 型に折り曲げ貼付する力を用途やシステムに合わせて切り替えができると共に、貼付 されたラベル Lの形状 (平面状に貼付するか、山型に折り曲げ貼付する)により物品
wの内容物や種別を容易に視認することができる。
[0055] 図 8乃至図 11には、本発明の第二の実施の形態に係るラベル貼付装置を示して!/ヽ る。この第二の実施の形態に係るラベル貼付装置 200が対象とするラベル Lは、図 6 1、図 63および図 64に示すように、タグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2が、ラベ ル Lの中間部に形成されるものである。
第二の実施の形態に係るラベル貼付装置 200は、上記第一の実施の形態に係るラ ベル貼付装置 100と略同様に構成されるが、上記第一の実施の形態に係るラベル 貼付装置 100とは、折曲補助手段 30の構成が異なっている。
尚、以下の説明において、上述の実施の形態と同様の部分には同一符号を付し、 その詳述はこれを省略する。
[0056] 第二の実施の形態に係るラベル貼付装置 200の折曲貼付手段 20bは、折曲補助 手段 30bとして、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含む該ラベル Lの一部 2を表面側(表示層 U)から吸引してこのラベル Lの一部 2を表面側に折り曲 げる吸引ノズル 32を備えて構成されている。
吸引ノズル 32は、エアシリンダ装置 33により進退動可能に設けられている。エアシ リンダ装置 33は、吸引ノズル 32が取り付けられるピストンと機台(図示せず)側のシリ ンダと力もなる。そして、吸引ノズル 32は、エアシリンダ装置 33による進出時にラベル Lの一部 2の表面に当接あるいは近接して吸引によりラベル Lを吸着し、エアシリンダ 装置 33による後退時にラベル Lの一部 2を裏面側力 表面側に山形に折り曲げて突 出させ折曲部 Mを形成する。吸引ノズル 32によりエアシリンダ装置 26 (折曲手段)と ともにラベル Lの一部 2を折り曲げるので、折り曲げが確実に行なわれる。
[0057] 従って、この第二の実施の形態に係るラベル L貼付装置 200によってラベル Lを貼 付するときは、以下のようになる。ここでは、動作フラグ力 ΟΝ (1)に設定されている ときについて、図 5、および図 8乃至図 11を用いて説明する。動作フラグが OFF (0) のときは、上記と同様に、ラベルは平面状に貼付される。
図 9 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10によりラベル Lが搬送され、台紙 Dが剥離 板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 21は、吸着位置 に おいてラベル Lを吸着する。この状態で、図 9 (b)に示すように、エアシリンダ装置 26
が作動し、他方の分割体 21cが離間位置 Vに位置させられる。これにより、一方の分 割体 21bと他方の分割体 21cとの間に裏面側力も表面側に突出するラベル Lの一部 2が入り込むことのできる空間 eが形成される。
[0058] また、図 9 (b)に示すように、エアシリンダ装置 33が作動し吸引ノズル 32を進出させ ラベル Lの一部 2の表面に当接あるいは近接させるとともに、吸引ノズル 32が作動し て吸引によりラベル Lを吸着する。
それから、図 8および図 9 (c)に示すように、エアシリンダ装置 26が作動し、他方の 分割体 21cを離間位置 Vから接合位置 Sに移動させるとともに、エアシリンダ装置 33 が作動して吸引ノズル 32を後退させる。これにより、一方の分割体 21bおよび他方の 分割体 21cがラベル Lの搬送方向 R両端部側を夫々吸着保持しながら、一方側面 3 および他方側面 4の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面 3の曲部 7と他方側 面 4の曲部 7を押圧して折曲部 Mを形成する。この場合、吸引ノズル 32によりラベル Lの一部 2が引っ張られるので、ラベル Lの一部 2が確実に山形に折り曲げられていく
[0059] そして、図 9 (d)に示すように、他方の分割体 21cが離間位置 Vから接合位置 Sに移 動すると、一方の分割体 21bおよび他方の分割体 21cの互いに対向する端面力 ラ ベル Lの一部 2である一方側面 3および他方側面 4の表面に夫々当接してこれらを押 し、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士を接合させ、これにより、折曲部 Mが形 成される。
[0060] その後、図 10に示すように、エアシリンダ装置 33の作動が停止されるとともに、以 下第一の実施の形態と同様にして、移動手段 27aのエアシリンダ装置 28が作動し、 吸着板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ、ラベル Lが物品 Wに貼付される
[0061] そして、第一の実施の形態と同様にして、図 11 (a)に示すように、牽引力抑制手段 として、他方の分割体 21cを接合位置 Sから離間位置 V側に移動させ、図 11 (b)に示 すように、吸着板 21の小孔 21aからエアを噴射させる。
この牽引力抑制手段の動作に同期して、図 11 (b)に示すように、移動手段 27aの エアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 21を貼付位置 Yから吸着位置 Xに復帰させる
よって、作用、効果は上記第一の実施の形態に係るラベル貼付装置と同様である。
[0062] 尚、上記第一および第二の実施の形態において、牽引力抑制手段が、エアシリン ダ装置 26の駆動制御と、吸着板 21の小孔 21aからエアを噴射させる制御をするよう に説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなぐいずれか一方のみの制御で も有効であり、適宜変更して差支えない。
尚また、上記実施の形態において、折曲補助手段 30を、ラベルの一部 2に裏面側 力 エアを吹き出すエア吹き出しノズル、またはラベルの一部 2を表面側から吸引す る吸引ノズルを用いて説明した力 これに限定するものではなぐ RFIDタグ Tが付設 されたラベル Lの一部 2を同じ方向に折り曲がるように補助するものであれば良く適宜 変更して構わない。
[0063] 図 12乃至図 15には、本発明の第三の実施の形態に係るラベル貼付装置を示して いる。この第三の実施の形態に係るラベル貼付装置 300が対象とするラベル Lは、図 62および図 65に示すように、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を 含むラベル Lの一部 2が、ラベル Lの端部に形成されるものである。
第三の実施の形態に係るラベル貼付装置 300は、上記第一の実施の形態に係るラ ベル貼付装置 100と略同様に構成されるが、上記第一の実施の形態に係るラベル 貼付装置 100とは、折曲貼付手段 20の構成が異なっている。
[0064] 第三の実施の形態に係るラベル貼付装置 300は、折曲貼付手段 20cとして、吸着 板 41 (ラベル保持手段)を有し、この吸着板 41は、第一の実施の形態に係るラベル 貼付装置 100の吸着板 21のように分割されていない。すなわち、この吸着板 41は、 剥離板 11で剥離されたラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含むラ ベル Lの一部 2が裏面側 (粘着層 B側)から表面側 (表示層 U側)に突出可能にラベ ル Lの表面側(表示層 U側)を吸着するものである。折曲貼付手段 20cの吸着板 41 には、ラベル Lの表面を吸着するためのエアを吸引する複数の小孔 41aが設けられ ている。この吸着板 41は、支持部材 42を介して、ベース 43に対して支持されている
[0065] また、折曲貼付手段 20cは、ラベル Lの搬送方向 Rに沿ってレール 44によりスライド
可能なスライダ 45と、スライダ 45に固定されラベル Lの他方側面 4の曲部 7側を押圧 する押圧部材 46と、押圧部材 46にピストンが取り付けられ押圧部材 46を離間位置 V および接合位置 Sに移動するエアシリンダ装置 47 (折曲手段)とが、支持体 48に支 持されている。
また、押圧部材 46のラベル Lの搬送方向 R後端部には、ラベル Lの搬送方向 R前 端を支承する支承部 49が突設されている。この支承部 49には押圧部材 46の接合位 置 Sにお 、て、搬送されるラベル Lの前端を検知するセンサ 50が設けられて 、る。
[0066] また、折曲貼付手段 20cの移動手段 27aは、第一の実施の形態に係るラベル貼付 装置 100と同様にエアシリンダ装置 28で構成される。エアシリンダ装置 28は、ベース 43が取り付けられるピストンと機台(図示せず)側のシリンダとからなり、吸着板 41を 剥離板 11で剥離されたラベル Lを吸着する吸着位置 Xおよびこの吸着したラベル L を物品 Wに貼付する貼付位置 Yの 2位置に移動させる。
[0067] また、折曲貼付手段 20cの折曲補助手段 30cは、押圧部材 46が離間位置 V力も接 合位置 Sに移動する略中間で支持体 48に固定されており、ラベル Lの一部 2に裏面 側 (粘着層 B側)からエアを吹き出し、このエアの吹き出し力によりラベル Lの一部 2を 表面側(表示層 U側)に山形に折り曲げるエア吹き出しノズル 34を備えている。
[0068] また、折曲貼付手段 20cは、ラベルの折曲部 Mを牽引する牽引力を抑制する牽引 力抑制手段を備えている。詳しくは、図 14に示すように、牽引力抑制手段は、ラベル 貼付制御部 92によりエアシリンダ装置 47 (折曲手段)を作動し、押圧部材 46を接合 位置 S力 離間位置 Vに移動させるものである。
更に、牽引力抑制手段は、ラベル保持手段としての吸着板 41からラベル Lに対し てエアを吹き出す機能を備えて構成されている。詳しくは、牽引力抑制手段は、図 1 5に示すように、吸着板 41を貼付位置 Yから吸着位置 Xに復帰させる際、吸着板 41 の小孔 41aからエアを噴射させるものである。
[0069] 尚、第三の実施の形態に係るラベル貼付装置 300の回路構成は、第一の実施の 形態に係るラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)と同様であり、折曲貼付手 段 20cは、ラベル貼付制御部 92により制御される。
[0070] 従って、この第三の実施の形態に係るラベル貼付装置 300によってラベル Lを貼付
するときは、以下のようになる。ここでは、動作フラグが ON (1)に設定されているとき について、図 5、および図 12乃至図 15を用いて説明する。動作フラグが OFF (O)の ときは、上記と同様に、ラベルは平面状に貼付される。
[0071] 図 13 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され、台紙 Dが剥 離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、ラベル Lは吸着板 41に吸 着されながらラベル Lの搬送方向 Rの方向に搬送され、これに伴 、ラベル貼付制御 部 92がエアシリンダ装置 47を作動させ、押圧部材 46を離間位置 Vから接合位置 S に移動する。
ラベル Lの前端が押圧部材 46の支承部 49に至ると、センサ 50がこれを検知し、ラ ベル貼付制御部 92に信号を出力すると共に、センサ 51の検知に基づいて、図 13 (b )に示すように、ラベル貼付制御部 92がエアシリンダ装置 47を作動させ、押圧部材 4 6を接合位置 Sから離間位置 Vに移動させるとともに、吸着板 41によりその吸着位置 Xにお 、てラベル Lを吸着する。
この状態では、図 13 (b)に示すように、押圧部材 46が離間位置 Vに位置させられ、 吸着板 41と押圧部材 46との間に裏面側力も表面側に突出するラベル Lの一部 2が 入り込むことのできる空間 eが形成される。
[0072] 次に、図 12および図 13 (c)に示すように、ラベル貼付制御部 92がエアシリンダ装 置 47を作動し、押圧部材 46を離間位置 Vカゝら接合位置 Sに移動させるとともに、ラベ ル貼付制御部 92がエア吹き出しノズル 34を作動させ、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設 されたタグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)に向けエアを 吹き出す。これにより、吸着板 41がラベル Lを吸着保持しながら、吸着板 41および押 圧部材 46が、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士が互いに近接する方向に一 方側面 3の曲部 7と他方側面 4の曲部 7を押圧してラベル Lの一部 2を折り曲げ、折曲 部 Mを形成する。この場合、エア吹き出しノズル 34からのエアの吹き出し力によりラ ベル Lの一部 2を表面側(表示層 U側)に山形に折り曲げられ、ラベル Lの一部 2が確 実に山形に折り曲げられていく。
[0073] そして、図 13 (d)に示すように、ラベル貼付制御部 92がエアシリンダ装置 47を作動 して押圧部材 46を離間位置 Vカゝら接合位置 Sに移動させると、吸着板 41および押圧
部材 46の互いに対向する端面が、ラベル Lの一部 2である一方側面 3および他方側 面 4の表面に夫々当接してこれらを押し、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士を 接合させ、これにより折曲部 Mが形成される。
[0074] その後、図 14に示すように、牽引力抑制手段として、ラベル貼付制御部 92がエア シリンダ装置 47 (折曲手段)を作動して押圧部材 46を接合位置 Sから離間位置 Vに 移動させるとともに、ラベル貼付制御部 92がエアシリンダ装置 28を作動して、吸着板 41を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ、ラベル Lが物品 Wに貼付される。
そして、図 15に示すように、吸着板 41の小孔 41aからエアを噴射させ、移動手段 2 7aのエアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 41を貼付位置 Yから吸着位置 Xに復帰さ せる。
よって、作用,効果は上記第一および第二の実施の形態に係るラベル貼付装置と 同様である。
[0075] 図 16乃至図 18には、本発明の第四の実施の形態に係るラベル貼付装置を示して いる。この第四の実施の形態に係るラベル貼付装置 400が対象とするラベル Lは、図 61、図 63および図 64に示すように、タグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2が、ラベ ル Lの中間部に形成されるものである。
第四の実施の形態に係るラベル貼付装置 400は、上述の第一の実施の形態に係 るラベル貼付装置 100におけるリーダライタ 13が、ラベル搬送手段 10ではなく折曲 貼付手段 20に備えられた構成となっている。
[0076] すなわち、図 16に示すように、ラベル貼付装置 400の折曲貼付手段 20dは、 RFID タグ Tの ICチップ Taに対しデータをリライトするリーダライタ 13を備え、リーダライタ 13 の少なくともアンテナ(図示せず)をラベル Lの一部 2を臨む位置、つまり、折込み空 間 eに対畤する位置に設けている。
詳しくは、リーダライタ 13は、 RFIDタグ Tの ICチップ Taと交信できるように、他方の 分割体 21cの離間位置 Vにおいて分割体 21b, 21c間に形成される折込み空間 eに 対畤させて、取付部材 13aを介してベース 23に固定されている。
この場合、もし、吸着板 21にリーダライタ 13を設ける場合には、吸着板 21を榭脂で 作るなど RFIDタグ Tの交信を阻害しな 、ように作成する必要があり、それだけ強度が
低下し設計の自由度を狭め、コスト高になるなどの問題があり、またリーダライタ 13が 吸着板 21の他方の分割体 21cとともに移動を繰り返すので、リーダライタ 13のリード' ライトモジュールとアンテナを繋ぐケーブルが繰り返し屈曲することになり破損の可能 性も高くなる力 本実施の形態ではリーダライタ 13をベース 23に設けたので、吸着板 21の材質や厚さなどによる影響を受けないことから、確実に RFIDタグ Tとの交信を 行うことができ、設計の自由度が広がりコストを安く作成できるとともに、ベース 23に固 定できるので、ケーブルの屈曲などによる破損が生じにくくなり耐久性も向上させるこ とがでさる。
[0077] この第四の実施の形態に係るラベル貼付装置 400の回路構成は、第一の実施の 形態に力かるラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)と同様である。
[0078] この第四の実施の形態に係るラベル貼付装置 400によってラベル Lを貼付するとき は、以下のようになる。ここでは、動作フラグ力 ΟΝ (1)に設定されているときについ て、図 5および図 16乃至図 18を用いて説明する。動作フラグが OFF (0)のときは、 上記と同様に、ラベルは平面状に貼付される。
[0079] 図 17 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され、台紙 Dが剥 離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 21は、吸着位置 X においてラベル Lを吸着する。この状態で、図 17 (b)に示すように、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手段 30aが作動し、他方の分割体 21cが離間位置 V に位置させられる。これにより、一方の分割体 21bと他方の分割体 21cとの間に裏面 側 (粘着層 B側)から表面側(表示層 U側)に突出するラベル Lの一部 2が入り込むこ とのできる折込み空間 eが形成される。
[0080] この状態で、リーダライタ 13により RFIDダグ Tの ICチップ Taに対する情報の書き 込みまたは読み込みを行なう。リーダライタ 13の少なくともアンテナをラベル Lの一部 2を臨む位置に設けたので、物品 Wへのラベル L貼付前の最終段階で金属部材から 成る吸着板 21 (ラベル保持手段)や他の部材カもの影響を受けることなぐ確実に R FIDダグ Tの ICチップ Taに情報の書き込みまたは読み込みを行なうことができる。 この時、 RFIDタグ Tの良 '不良を検出することもできるので、 RFIDタグ Tが良品の 場合は、確実に ICチップ Taへ情報を書き込むことができ、その後、 RFIDタグ Tを損
傷させることもない。もし、 RFIDタグ Tが不良であることを検知した時は、この検知に 基づいて例えば装置を停止させ、不良に係るラベルを取り除くなどの対応をとること ができ、不良検出の精度を確実に向上させることができる。
[0081] 以下、第一の実施の形態と同様にして、図 16および図 17 (c)に示すように、ラベル 貼付制御部 92はエアシリンダ装置 26を作動し、他方の分割体 21cを離間位置 Vから 接合位置 Sに移動させ、また、エア吹き出しノズル 31を作動し、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)に向 けエアを吹き出し、ラベル Lの一部 2が確実に山形に折り曲げられ、図 17 (d)に示す ように、折曲部 Mが形成される。
さらに、図 18に示すように、ラベル貼付制御部 92は移動手段 27aのエアシリンダ装 置 28を作動し、吸着板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ、ラベル Lが物品 Wに貼付される。ラベル貼付後は吸着板 21を吸着位置 Xに復帰する。
[0082] また、図 19乃至図 21には、本発明第五の実施の形態に係るラベル貼付装置 500 を示しており、上述の第二の実施の形態に係るラベル貼付装置 200におけるリーダ ライタ 13が、ラベル搬送手段 10ではなく折曲貼付手段 20に備えられた構成となって いる。
[0083] すなわち、図 19に示すように、ラベル貼付装置 500の折曲貼付手段 20eは、折曲 補助手段 30bとして、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含む該ラ ベル Lの一部 2を表面側(表示層 U)から吸引してこのラベル Lの一部 2を表面側に折 り曲げる吸引ノズル 32を備え、さらにリーダライタ 13を備え、リーダライタ 13の少なくと もアンテナ(図示せず)をラベル Lの一部 2を臨む位置、つまり、折込み空間 eに対畤 する位置に設けている。
詳しくは、リーダライタ 13は、 RFIDタグ Tの ICチップ Taと交信できるように、他方の 分割体 21cの離間位置 Vにおいて分割体 21b, 21c間に形成される折込み空間 eに 対畤させて、取付部材 13aを介してベース 23に固定されている。
[0084] この第五の実施の形態に係るラベル貼付装置 500の回路構成は、第二 (第一)の 実施の形態に係るラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)と同様である。
[0085] この第五の実施の形態に係るラベル貼付装置 500によってラベル Lを貼付するとき
は、以下のようになる。ここでは、動作フラグが ON (1)になるときについて、図 5、およ び図 19乃至図 21を用いて説明する。動作フラグ力 OFF (O)のときは、上記と同様に 、ラベルは平面状に貼付される。
[0086] 図 20 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10によりラベル Lが搬送され、台紙 Dが剥 離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 21は、吸着位置 X においてラベル Lを吸着する。この状態で、図 9 (b)に示すように、エアシリンダ装置 2 6が作動し、他方の分割体 21cが離間位置 Vに位置させられる。これにより、一方の 分割体 21bと他方の分割体 21cとの間に裏面側力 表面側に突出するラベル Lの一 部 2が入り込むことのできる折込み空間 eが形成される。
[0087] この状態で、リーダライタ 13により RFIDダグ Tの ICチップ Taに対する情報の書き 込みまたは読み込みを行なう。この際にも、上記と同様に、情報の書き込みまたは読 み込みにより RFIDダグ Tの良 ·不良を検知する。
[0088] 以下、第二の実施の形態と同様にして、図 20 (b)に示すように、エアシリンダ装置 3 3が作動し吸引ノズル 32を進出させラベル Lの一部 2の表面に当接あるいは近接さ せるととも〖こ、吸引ノズル 32が作動して吸引によりラベル Lを吸着し、図 19および図 2 0 (c)に示すように、エアシリンダ装置 26が作動し、他方の分割体 21cを離間位置 V 力も接合位置 Sに移動させるとともに、エアシリンダ装置 33が作動して吸引ノズル 32 を後退させ、この吸引ノズル 32によりラベル Lの一部 2が引っ張られるので、ラベル L の一部 2が確実に山形に折り曲げられ、図 20 (d)に示すように、折曲部 Mが形成され る。
[0089] さらに、図 21に示すように、エアシリンダ装置 33の作動が停止されるとともに、移動 手段 27aのエアシリンダ装置 28が作動し、吸着板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに 移動させ、ラベル Lが物品 Wに貼付される。ラベル貼付後は吸着位置 Xに復帰する。 よって、作用,効果は上記第四の実施の形態に係るラベル貼付装置と同様である。
[0090] また更に、図 22乃至図 24には、本発明第六の実施の形態に係るラベル貼付装置 600を示しており、上述の第三の実施の形態に係るラベル貼付装置 300におけるリ 一ダライタ 13が、ラベル搬送手段 10ではなく折曲貼付手段 20に備えた構成となって いる。
[0091] すなわち、図 22に示すように、ラベル貼付装置 600は、折曲貼付手段 20fとして吸 着板 41 (ラベル保持手段)を有し、この吸着板 41は、第三の実施の形態に係るラベ ル貼付装置 300と同様に分割されて 、な 、。
以下、第三の実施の形態に係るラベル貼付装置と異なる構成として、さら〖こ、リーダ ライタ 13を備え、リーダライタ 13は、その少なくともアンテナ(図示せず)をラベルしの 一部 2を臨む位置、つまり、折込み空間 eに対畤する位置に設けている。
詳しくは、リーダライタ 13は、 RFIDタグ Tの ICチップ Taと交信できるように、押圧部 材 46の離間位置 Vにお ヽて押圧部材 46および吸着板 41間に形成される折込み空 間 eに対畤させて、取付部材 13aを介して支持材としての支持体 48に固定されて ヽ る。
[0092] この第六の実施の形態に係るラベル貼付装置 600の回路構成は、第三 (第一)の 実施の形態に係るラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)と同様である。
[0093] この第六の実施の形態に係るラベル貼付装置 600によってラベル Lを貼付するとき は、以下のようになる。ここでは、動作フラグが ON (1)になるときについて、図 5、およ び図 22乃至図 24を用いて説明する。動作フラグが OFF (0)のときは、上記と同様に 、ラベルは平面状に貼付される。
[0094] 図 23 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され、台紙 Dが剥 離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、ラベル Lは吸着板 41に吸 着されながら搬送方向 Rの方向に搬送され、これに伴いエアシリンダ装置 47を作動 させ、押圧部材 46を離間位置 V力 接合位置 Sに移動する。
ラベル Lの前端が押圧部材 46の支承部 49に至ると、センサ 50がこれを検知し、ラ ベル貼付制御部 92に信号を出力すると共に、図 23 (b)に示すように、エアシリンダ 装置 47を作動させ、押圧部材 46を接合位置 Sから離間位置 Vに移動させるとともに 、吸着板 41は、吸着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する。これにより、吸着板 41と押 圧部材 46との間に裏面側力 表面側に突出するラベル Lの一部 2が入り込むことの できる折込み空間 eが形成される。
[0095] この状態で、リーダライタ 13により RFIDダグ Tの ICチップ Taに対する情報の書き 込みまたは読み込みを行なう。この際にも、上記と同様に、情報の書き込みまたは読
み込みにより、 RFIDタグ Tの良 ·不良を検知する。
[0096] 以下、第三の実施の形態と同様にして、図 22および図 23 (c)に示すように、エアシ リンダ装置 47を作動し押圧部材 46を離間位置 Vカゝら接合位置 Sに移動させるととも に、エア吹き出しノズル 34を作動させ、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設 部位 1を含むラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)に向けエアを吹き出す。これに より、吸着板 41がラベル Lを吸着保持しながら、吸着板 41および押圧部材 46が、一 方側面 3および他方側面 4の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面 3の曲部 7 と他方側面 4の曲部 7を押圧してラベル Lの一部 2を折り曲げ、エア吹き出しノズル 34 力ものエアの吹き出し力によりラベル Lの一部 2が確実に山形に折り曲げられ、図 23 (d)に示すように、折曲部 Mを形成される。
[0097] さらに、図 24に示すように、エアシリンダ装置 47を作動し、押圧部材 46を接合位置 Sから離間位置 Vに移動させるとともに、エアシリンダ装置 28を作動して、吸着板 41 を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ、ラベル Lが物品 Wに貼付される。ラベル貼 付後は吸着位置 Xに復帰する。
よって、作用,効果は上記第四及び第五の実施の形態に係るラベル貼付装置と同 様である。
[0098] 尚、上記第四乃至第六の実施の形態では、リーダライタ 13全体をベース 23や支持 体 48に取付けたがた力 必ずしもこれに限定されるものではなぐリーダライタ 13の アンテナ(図示せず)のみを取付けても良ぐ適宜変更して差支えない。
[0099] 図 25乃至図 29、及び図 60には、本発明の第七の実施の形態に係るラベル貼付 装置を示し、この第七の実施の形態に係るラベル貼付装置 700は、上述の第一およ び第二の実施の形態に係るラベル貼付装置 100の折曲貼付手段 20の構成に、さら に折曲検知手段 60を備えた構成となっている。
尚、以降の説明は第一の実施の形態のラベル貼付装置 100と略同様なラベル貼 付装置 700を用いて説明する。
[0100] すなわち、図 25及び図 26は、第七の実施の形態に係るラベル貼付装置 700を示 し、折曲貼付手段 20gは、ラベル Lの一部 2が山形に折込まれたか否かを検知する 折曲検知手段 60aを備え、折曲検知手段 60aは、他方の分割体 21cが接合位置 Sに
位置したとき、一対の分割体 21b, 21cの端面間に臨むラベル Lの折曲部 Mの有無 を検知する投光および受光型の光センサ 61からなる。
光センサ 61としては、例えば、図 25 (a)に示すように、一方の分割体 21bに設けら れた投光部 62と、他方の分割体 21cに設けられた受光部 63とを備え、他方の分割 体 21cが接合位置 Sに位置したとき、投光部 62からの光の有無を受光部 63が検知 する透過検知タイプのものが用いられる。尚、投光部 62と受光部 63の位置関係は逆 になっていても良い。
受光部 63が、投光部 62からの光の無を検知したとき正常となり、投光部 62からの 光の有を検知したとき異常となる。
また、光センサ 61としては、例えば、図 25 (b)に示すように、一方の分割体 21bに 投光部 62および受光部 63を備え、他方の分割体 21cが接合位置 Sに位置したとき、 投光部 62からの光がラベル Lの折曲部 Mに反射する反射光の有無を受光部 63が検 知する反射検知タイプのものを用いても良い。図 25 (b)において、符号 64は受光部 63の検知時にラベル Lの折曲部 Mがないとき光を透過させる穴である。尚、投光部 6 2および受光部 63と穴 64との位置関係は逆になつていても良い。受光部 63が、反射 光の有を検知したとき正常となり、反射光の無を検知したとき異常となる。
[0101] 図 60は、この第七の実施の形態に係るラベル貼付装置 700の回路構成図である。
この実施の形態に係るラベル貼付装置 700の回路構成は、第一の実施の形態に 係るラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)に、さらに折曲検知手段 60a (光セ ンサ 61)の制御を行なう折曲検知制御部 95が備えられている。
折曲検知制御部 95は、他方の分割体 21cが接合位置 Sに位置したとき、折曲検知 手段 60a (光センサ 61)による検知を行なわせ、折曲検知手段 60a (光センサ 61)が ラベル Lの一部 2が山形に折り込まれな!/、ことを検知したとき異常として、異常信号を 送出する異常信号送出手段としての機能を備えて 、る。この異常信号に基づ 、て、 例えば、装置を停止させ、あるいは、警報ブザーを鳴動させ、警報ランプを点灯させ る等の制御を行なうことができる。
[0102] この第七の実施の形態に係るラベル貼付装置 700によってラベル Lを貼付するとき は、以下のようになる。ここでは、操作部 88により EEPROM82の動作領域の動作フ
ラグが、 ON (1)に設定されているときについて、図 25乃至図 27を用いて説明する。
[0103] 図 27に示すフローチャートを用いて説明すると、図 26 (a)に示すように、ラベル搬 送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S40)、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づき ラベル貼付制御部 92が折曲貼付手段 20gを動作させるタイミングを計り、次いで、台 紙 Dが剥離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 21は、吸 着位置 Xにお!/、てラベル Lを吸着する(S41)。
[0104] そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に ΟΝ (1)が設定されているので(S420N )、ラベル Lの貼付動作時にエアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手段 30 aを動作させ (S43)、図 26 (b)に示すように、他方の分割体 21cが離間位置 Vに位置 させる。これにより、一方の分割体 21bと他方の分割体 21cとの間に裏面側 (粘着層 B側)から表面側(表示層 U側)に突出するラベル Lの一部 2が入り込むことのできる 空間 eが形成される。
[0105] 次に、図 1および図 26 (c)に示すように、エアシリンダ装置 26を作動させ、他方の 分割体 21cを離間位置 Vから接合位置 Sに移動させ、また、エア吹き出しノズル 31を 作動し、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2 に裏面側 (粘着層 B側)に向けエアを吹き出し、ラベル Lの一部 2が確実に山形に折り 曲げられ、図 26 (d)に示すように折曲部 Mが形成される。
[0106] 他方の分割体 21cが離間位置 V力 接合位置 Sに移動した際には、折曲検知手段 60a (光センサ 61)による検知が行なわれ (S44)、ラベル Lの一部 2が山形に折込ま れないことを検知すると(S44NO)、異常として異常信号が送出され (S45)、これに より、例えば、装置を停止させ、あるいは、警報ブザーを鳴動させ、警報ランプを点灯 させる等の制御が行なわれる。
[0107] 一方、折曲検知手段 60a (光センサ 61)がラベル Lの一部 2が山形に折込まれてい ることを検知すると(S44YES)、折曲部 Mが正常に形成されたとして、以下第一の実 施の形態と同様にして、ラベル貼付制御部 92は移動手段 27aのエアシリンダ装置 2 8を作動し、吸着板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ (S46)、ラベル Lが物 品に貼付される。この場合、山形に突出させられたラベル Lの一部 2である折曲部 M の両側にはラベル Lの貼付面 8が形成されて ヽるので、分割体 21bおよび他方の分
割体 21cによって、物品 Wに押圧され、確実にラベル Lが物品 Wに貼付される。 また、上記のラベル Lの折り込みの際には、例えば、 RFIDタグが折れ目に重複した ラベル Lそのものの不良があるような場合、あるいは、ラベル Lの送り出し不良がある ような場合には、正規の折り込みが行なわれないで折曲不良を生じることもありうるが 、折曲検知手段 60によりラベル Lの一部 2が山形に折込まれた力否かを検知するの で、この折曲検知手段 60aの検知により、折曲不良が生じたものについては、装置を 停止させてこの折曲不良のラベル Lの貼付を行なわない等の制御を行なうことができ 、そのため、貼付不良を確実に防止することができる。ラベル貼付後は吸着板 21を 吸着位置 Xに復帰させる(S47)。
[0108] 次に、 RFIDタグ Tが付設されない通常のラベルを貼付するときについて説明する。
この場合は、操作部 88において、 EEPROM82の動作フラグ領域の動作フラグが、 OFF (O)に設定される。
図 26 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S40)、セン サ 12は、ラベル Lの検知に基づきラベル貼付制御部 92が折曲貼付手段 20gを動作 させるタイミングを計る。次いで、台紙 Dが剥離板 11により折り返しされてラベル が 引き剥力されると、吸着板 21は、吸着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する(S41)。 そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (0)が設定されて!、るので(S420 FF)、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手 段 30aは動作させることなぐ移動手段 27aのエアシリンダ装置 28を作動させ、吸着 板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させる(S46)。これにより、吸着した通常の ラベルが物品 Wに平面状に貼付される。このように、操作部 88からの設定によれば、 物品の種類が少なく単純な振り分けを行う小さなシステムへの導入が容易に行なえる 。ラベル貼付後は吸着板 21を吸着位置 Xに復帰させる(S47)。
[0109] 次に、図 28に示すフローチャートを用い、動作フラグの設定が、外部インタフェース 85が受信したコマンドによる設定の場合について説明する。この設定は、例えば、 R FIDタグ Tが付設されたラベル Lがラベル貼付装置に装填されており、コンベア Cによ り内容物が異なる物品 Wが混在して搬送される場合、物品 Wの種類に応じて RFID タグ Tが付設されたラベル Lを平面状に貼付する (動作フラグ OFF) 、山型に折り曲
げ貼付する(動作フラグ ON)かの指示が書き込まれたバーコードを物品 Wに設け、こ のバーコードの指示に従ってラベル Lを貼付するものである。
[0110] 図 28に示すように、先ず、スキャナ 94により物品 Wのバーコードを読み取り(S50) 、ホスト 84はスキャナ 94が読み取ったバーコードの内容力 ラベル Lを山型に折り曲 げ貼付す (動作フラグ ON)もの力またはラベル Lを平面状に貼付する(動作フラグ O FF)ものかを判断し(S51)、これらいずれかのコマンドを送信する(S52、 S53)。ラ ベル貼付装置 700は、受信したコマンドにより、 EEPROM82の動作フラグ領域の動 作フラグを ON (1)または OFF (0)に設定する(S54)。
[0111] そして、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S55)、台紙 Dが剥離板 11に より折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 21は、吸着位置 Xにおいてラ ベル Lを吸着する(S56)。次いで、 EEPROM82の動作フラグ領域の動作フラグが ΟΝ (1)のときは(S570N)、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装置 26 (折曲手 段)および折曲補助手段 30aを作動させる(S58)。
[0112] その後、上記と同様に、他方の分割体 21cが離間位置 Vから接合位置 Sに移動し た際には、折曲検知手段 60a (光センサ 61)による検知が行なわれ (S59)、折曲検 知手段 60a (光センサ 61)がラベル Lの一部 2が山形に折込まれないことを検知する と(S59NO)、異常として異常信号が送出され (S59a)、これにより、例えば、装置を 停止させ、あるいは、警報ブザーを鳴動させ、警報ランプを点灯させる等の制御が行 なわれる。
一方、折曲検知手段 60a (光センサ 61)がラベル Lの一部 2が山形に折込まれてい ることを検知すると(S59YES)、これにより、折曲部 Mが正常に形成されたとして、そ の後、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27aを作動し (S59b)、ラベル Lは物品 W に山型に折り曲げ貼付される。
[0113] また、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (O)が設定されているときは(S570F F) )、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 26 (折曲手段)および折曲補助手 段 30aは動作させることなぐ移動手段 27aのエアシリンダ装置 28を作動させ、吸着 板 21を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させる(S59b)。これにより、吸着した通常 のラベルが物品 Wに平面状に貼付される。
この外部インタフェース 85が受信したコマンドによる設定によれば、物品 Wの種類 や内容物により貼付する RFIDタグ Tが付設されたラベル Lの形状を (平面状に貼付 する力、山型に折り曲げ貼付する)を変更することが容易となる。ラベル貼付後は吸 着板 21を吸着位置 Xに復帰させる(S59c)。
[0114] 尚、上記説明では、スキャナ 94により物品 Wのバーコードを読み取り、ホスト 84はス キヤナ 94が読み取ったバーコードの内容力 ラベル Lを山型に折り曲げ貼付すもの 力またはラベル Lを平面状に貼付するものかを判断し、これら 、ずれかのコマンドを 送信するよう説明したが、スキャナを外部機器として、ラベル貼付装置 700が、スキヤ ナで読み取ったバーコードデータを外部インタフェース 85を介して受信し、スキャナ で読み取ったバーコードの内容に応じて、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装 置 26 (折曲手段)および折曲補助手段 30aを動作させるように構成しても良い。
[0115] 次にまた、図 29に示すフローチャートを用い、動作フラグの設定力 リーダライタ 13 により RFIDタグ Tが付設されない通常のラベル力 RFIDタグ Tが付設されたラベル L かの検知をして行なう設定の場合にっ 、て説明する。
この設定は、例えば、ラベル貼付装置 700に装填されたラベルの種別をリーダライ タ 13で搬送時に判別し、予めラベルの折り曲げが必要とされた RFIDラベルを検出し た場合に動作フラグを ONとし、通常のラベルあるいは予めラベルの折り曲げが不要 な RFIDラベルを検出した場合に動作フラグを OFFとするものである。
[0116] 図 29に示すように、ラベルが搬送されると(S60)、リーダライタ 13により山形に折り 曲げが必要力否力判別され (S61)、必要があるときは(S61YES)、動作フラグ ON に設定され (S62)、不要のときは(S61NO)動作フラグ OFFに設定される (S63)。 そして、動作フラグが ON (1)のときは(S640N)、エアシリンダ装置 26 (折曲手段) および折曲補助手段 30aが動作する(S65)。
[0117] そして、上記と同様に、他方の分割体 21cが離間位置 V力 接合位置 Sに移動した 際には、折曲検知手段 60a (光センサ 61)による検知が行なわれ (S66)、折曲検知 手段 60a (光センサ 61)がラベル Lの一部 2が山形に折込まれないことを検知すると( S66NO)、異常として異常信号が送出され (S67)、これにより、例えば、装置を停止 させ、あるいは、警報ブザーを鳴動させ、警報ランプを点灯させる等の制御が行なわ
れる。
一方、折曲検知手段 60a (光センサ 61)がラベル Lの一部 2が山形に折込まれてい ることを検知すると(S66YES)、折曲部 Mが正常に形成されたとして、その後移動手 段 27aが作動し (S68)、ラベル Lは物品 Wに山型に折り曲げ貼付される。
また、動作フラグが OFF (0)のときは(S640FF)、エアシリンダ装置 26 (折曲手段) および折曲補助手段 30aが動作することなぐ移動手段 27aが作動し (S68)、ラベル Lは物品 Wに平面状に貼付される。ラベル貼付後は吸着板 21を吸着位置 Xに復帰さ せる(S69)。
[0118] 尚、上記の説明は第一の実施の形態のラベル貼付装置 100と略同様なラベル貼 付装置 700を用いて説明したが、折曲補助手段 30のみ構成の異なる第二の実施の 形態のラベル貼付装置 200でも実施可能であることは言うまでもない。
すなわち、第一及び第二の実施の形態に記載のとおり、折曲補助手段 30は、ラベル の一部 2に裏面側からエアを吹き出すエア吹き出しノズル、またはラベルの一部 2を 表面側から吸引する吸引ノズルに限定するものではなく、 RFIDタグ Tが付設された ラベル Lの一部 2を同じ方向に折り曲がるように補助するものであれば良く適宜変更 して構わない。
従って、上述の第二の実施の形態に係るラベル貼付装置 200においても、この第 七の実施の形態と同様にして、折曲検知手段 60を備えることができるのは言うまでも ない。
[0119] また、図 30および図 31には、本発明第八の実施の形態に係るラベル貼付装置を 示し、この第八の実施の形態に係るラベル貼付装置 800は、上述の第三の実施の形 態に係るラベル貼付装置 300の折曲貼付手段 20の構成に、折曲検知手段 60を備 えた構成となっている。
この第八の実施の形態に係るラベル貼付装置 800が対象とするラベル Lは、図 62 および図 65に示すように、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含 むラベル Lの一部 2が、ラベル Lの端部に形成されるものである。
尚、以降の説明は第三の実施の形態のラベル貼付装置 300と略同様なラベル貼 付装置 800を用いて説明する。
[0120] 図 30および図 31に示すように、本発明第八の実施の形態に係るラベル貼付装置 8 00は、折曲貼付手段 20hとして、吸着板 41 (ラベル保持手段)を有し、この吸着板 4 1は、第三の実施の形態に係るラベル貼付装置 300と同様にして、分割されていない 以下、第三の実施の形態に係るラベル貼付装置と異なる構成として、図 30および 図 31に示すように、ラベル Lの一部 2が山形に折込まれた力否かを検知する折曲検 知手段 60bが備えられて 、る。
折曲検知手段 60bは、押圧部材 46が接合位置 Sに位置したとき、押圧部材 46およ び吸着板 41間に臨むラベル Lの折曲部 Mの有無を検知する投光および受光型の光 センサ 61からなる。光センサ 61としては、例えば、図 31 (a)に示すように、吸着板 41 に設けられた投光部 62と、押圧部材 46に設けられた受光部 63とを備え、押圧部材 4 6が接合位置 Sに位置したとき、投光部 62からの光の有無を受光部 63が検知する透 過検知タイプのものが用いられる。尚、投光部 62と受光部 63の位置関係は逆になつ ていても良い。受光部 63が、投光部 62からの光の無を検知したとき正常となり、投光 部 62からの光の有を検知したとき異常となる。
また、光センサ 61としては、例えば、図 31 (b)に示すように、吸着板 41に投光部 62 および受光部 63を備え、押圧部材 46が接合位置 Sに位置したとき、投光部 62から の光がラベル Lの折曲部 Mに反射する反射光の有無を受光部 63が検知する反射検 知タイプのものを用いても良い。図 31 (b)において、符号 64は受光部 63の検知時に ラベル Lの折曲部 Mがないとき光を透過させる穴である。尚、投光部 62および受光 部 63と穴 64との位置関係は逆になつていても良い。受光部 63が、反射光の有を検 知したとき正常となり、反射光の無を検知したとき異常となる。
[0121] 尚、第八の実施の形態に係るラベル貼付装置 800の回路構成は、第七の実施の 形態に係るラベル貼付装置 700の回路構成(図 60参照)と同様である。
[0122] この第八の実施の形態に係るラベル貼付装置 800によってラベル Lを貼付するとき は、以下のようになる。ここでは、動作フラグが ON (1)になるときについて、図 27、及 び図 30及び図 31を用いて説明する。動作フラグが OFF (0)のときは、上記と同様に 、ラベルは平面状に貼付される。
[0123] 図 31 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され、台紙 Dが剥 離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、ラベル Lは吸着板 41に吸 着されながらラベル Lの搬送方向 Rの方向に搬送され、これに伴い、ラベル貼付制御 部 92がエアシリンダ装置 47を作動させ、押圧部材 46を離間位置 Vから接合位置 S に移動する。
ラベル Lの前端が押圧部材 46の支承部 49に至ると、センサ 50がこれを検知し、ラ ベル貼付制御部 92に信号を出力すると共に、センサ 51の検知に基づいて、図 31 (b )に示すように、エアシリンダ装置 47を作動させ、押圧部材 46を接合位置 Sから離間 位置 Vに移動させるとともに、吸着板 41によりその吸着位置 Xにおいてラベル Lを吸 着する。これにより、押圧部材 46が離間位置 Vに位置させられ、吸着板 41と押圧部 材 46との間に裏面側力 表面側に突出するラベル Lの一部 2が入り込むことのできる 空間 eが形成される。
[0124] 次に、図 12および図 31 (c)に示すように、エアシリンダ装置 47を作動し、押圧部材 46を離間位置 Vカゝら接合位置 Sに移動させるとともに、ラベル貼付制御部 92がエア 吹き出しノズル 34を作動させ、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を 含むラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)に向けエアを吹き出す。これにより、吸 着板 41がラベル Lを吸着保持しながら、吸着板 41および押圧部材 46が、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面 3の曲部 7と他方 側面 4の曲部 7を押圧してラベル Lの一部 2を折り曲げ、エア吹き出しノズル 34からの エアの吹き出し力によりラベル Lの一部 2が確実に山形に折り曲げられ、図 31 (d)に 示すように折曲部 Mが形成される。
[0125] 押圧部材 46が離間位置 V力も接合位置 Sに移動した際には、折曲検知手段 60b ( 光センサ 61)による検知が行なわれ、折曲検知手段 60b (光センサ 61)がラベルしの 一部 2が山形に折込まれないことを検知すると、異常として異常信号が送出され、こ れにより、例えば、装置を停止させ、あるいは、警報ブザーを鳴動させ、警報ランプを 点灯させる等の制御が行なわれる。
[0126] 一方、折曲検知手段 60b (光センサ 61)がラベ Lの一部 2が山形に折込まれている ことを検知すると、これにより、折曲部 Mが正常に形成されたとして、第三の実施の形
態と同様にして(図 14参照)、エアシリンダ装置 47を作動し、押圧部材 46を接合位 置 Sから離間位置 Vに移動させるとともに、エアシリンダ装置 28を作動して、吸着板 4 1を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ、ラベル Lが物品 Wに貼付される。
[0127] 図 32乃至図 38には、本発明の第九の実施の形態に係るラベル貼付装置を示して いる。
この第九の実施の形態に係るラベル貼付装置 900は、上記とは、折曲貼付手段 20 の構成が異なり、前述の折曲補助手段 30を有せずとも、確実にラベル Lの一部 2を 裏面側から表面側に山形に折り曲げて突出させることができる。この第九の実施の形 態に係るラベル貼付装置 900が対象とするラベル Lは、図 61、図 63および図 64に 示すように、タグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2が、ラベル Lの中間部に形成され るものである。
[0128] 第九の実施の形態に係るラベル貼付装置 900は、図 32 (a)に示すように、折曲貼 付手段 20iのラベル保持手段として、吸着板 71を有し、この吸着板 71には、ラベル L の表面を吸着するためのエアを吸引する複数の小孔 71aが設けられ、詳しくは、ラベ ル Lの一部 2に隣接する一側部 3aを吸着する一側体 71bと、一側体 71bに対し近接 移動可能に設けられラベル Lの一部 2に隣接する他側部 4aを吸着する他側体 71cと 、一側体 71bおよび他側体 71cの間に設けられラベル Lの一部 2を吸着する中間体 7 2とを備えて構成されている。
一側体 71bは、支持部材 76を介してベース 75に固定されている。他側体 71cは、 摺動可能に支持部材 77を介してベース 75に設けられ、この摺動により一側体 7 lbに 近接移動可能になっている。図 32 (b)に示すように、他側体 71cの支持部材 77の下 面にはピン 78が突設されており、ベース 75にはピン 78をガイドするガイド孔 79が形 成されている。
[0129] 中間体 72は、一側体 71bの吸着面,中間体 72の吸着面および他側体 71cの吸着 面を平面状に連続させ、搬送されたラベル Lを吸着する平面位置 Hと、他側体 71cの 一側体 71bに対する近接移動とともに中央が折れ曲がって後退してラベル Lの一部 2を吸着しながら折り込む後退位衝との 2位置に移動可能に一側体 71bおよび他側 体 71cに連設されている。
中間体 72は、ラベル Lの一部 2のうち一方側面 3を吸着するとともに一側体 71bにヒ ンジ 35aを介して回動可能に連結される一方中間体 72aと、ラベル Lの一部 2のうち 他方側面 4を吸着するとともに他側体 71cにヒンジ 35bを介して回動可能に連結され る他方中間体 72bと、一方中間体 72aおよび他方中間体 72bを回動可能に連結する ヒンジ機構 35とを備えて構成されて 、る。
[0130] ヒンジ機構 35は、図 32 (a)に示すように、一方中間体 72aおよび他方中間体 72b の側部力も夫々側方へ向けて突設される突設板 38を備えている。突設板 38は、吸 着板 71の吸着面に直交する方向に折曲形成され互いに重なり合う先端部 39を備え ている。各先端部 39には互いに連通する穴(図示せず)が設けられ、この穴に連結ピ ン 51が僅かなクリアランスを介して揷通されている。このヒンジ機構 35により、一方中 間体 72aおよび他方中間体 72bは、平面位置 H力も折れ曲がって後退して後退位置 Jに到る。
[0131] また、折曲貼付手段 20iは、中間体 72を移動させる駆動部 37aを備えている。駆動 部 37aはエアシリンダ装置 53で構成され、エアシリンダ装置 53は、他側体 71cの支 持部材 77に取り付けられる二連のピストン 54とベース 75に固定されるシリンダ 55と から構成されている。
[0132] また、一方中間体 72aおよび他方中間体 72bの各ヒンジ 35a, 35bには、図 32 (a) に示すように、一方中間体 72aおよび他方中間体 72bを、平面位置 H力も後退位 g[ への移動際に後退方向に付勢する付勢手段としてのコイルスプリング 52aが内装さ れている。
[0133] また、折曲貼付手段 20iは、吸着板 71を剥離板 11で剥離されたラベル Lを吸着す る吸着位置 Xおよびこの吸着したラベル Lを物品 Wに貼付する貼付位置 Yの 2位置 に移動させる移動手段 27bを備えて ヽる。
移動手段 27bは、ベース 75が取り付けられるピストン 57と機台(図示せず)側のシリ ンダ 58と力もなるエアシリンダ装置 59を備えている。符号 65はピストン 57の先端に 設けられる支持板、符号 66は支持板 65とベース 75との間に設けられ、貼付位置で の衝撃を吸収する複数のコイルスプリングである。
[0134] 尚、第九の実施の形態に係るラベル貼付装置 900の回路構成は、第一の実施の
形態に係るラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)と同様であり、折曲貼付手 段 20iは、ラベル貼付制御部 92により制御される。
[0135] この第九の実施の形態に係るラベル貼付装置によってラベル Lを貼付するときは、 以下のようになる。ここでは、動作フラグの設定が、操作部 88からの設定(図 35)によ り行なわれ、動作フラグ力 ΟΝ (1)に設定されているときについて図 32乃至図 35を 用いて説明する。
[0136] 図 35に示すフローチャートを用いて説明すると、図 33 (a)に示すように、ラベル搬 送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S70)、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づき ラベル貼付制御部 92が折曲貼付手段 20iを動作させるタイミングを計る。次いで、台 紙 Dが剥離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 71は、吸 着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する(S71)。
[0137] そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に ΟΝ (1)が設定されているので(S720N )、ラベル貼付制御部 92は、ラベル Lの貼付動作時に駆動部 37aのエアシリンダ装置 53 (折曲手段)を作動させる (S73)。
これにより、他側体 71cがー側体 71bに近接移動するとともに、中間体 72は、平面 位置 Hから中央が折れ曲がって後退して後退位 g[に至り、ラベル Lの一部 2を吸着 しながら折り込む。
すなわち、中間体 72の一方中間体 72aはラベル Lの一部 2のうち一方側面 3を吸着 するとともに他方中間体 72bはラベル Lの一部 2のうち他方側面 4を吸着しながら後 退し、ラベル Lの一部 2は表面側(表示層 U側)に引っ張られて、ラベル Lの一部 2が 確実に山形に折り曲げられていく。
この場合、一方中間体 72aおよび他方中間体 72bは、コイルスプリング 52aにより後 退方向に付勢されているので、後退が円滑且つ確実に行なわれる。また、一方中間 体 72aおよび他方中間体 72bは、ヒンジ 35a、 35bを介して一側体 71bおよび他側体 71cに連結されているとともに、ヒンジ機構 35を介して互いに連結されているので、 1 つの駆動部 37aで、他側体 71cと中間体 72を移動させることができ、それだけ、構造 を簡略化でき、作動効率が向上させられる。
[0138] 次に、図 32および図 33 (c)に示すように、中間体 72が平面位置 H力も後退位衝
に移動すると、一方中間体 72aおよび他方中間体 72bの吸着面がラベル Lの一部 2 である一方側面 3および他方側面 4の表面 (表示層 U)を押し、一方側面 3および他 方側面 4の裏面同士を接合させ、これにより、折曲部 Mが形成される。この場合、エア シリンダ装置 53を動作させ、中間体 72を後退させるだけで折曲部 Mが形成されるの で、折曲部 Mの形成時間が極めて短時間になり、そのため、ラベル貼付時間を短縮 でき、貼付効率が向上させられる。
[0139] 即ち、図 38 (a)に示すように、中間体 72を設けない折曲の仕方と比較しても、極め て短時間に行なうことができる。詳しくは、中間体 72を設けない場合には、吸着板 71 力 Sラベル Lを吸着すると(図 38 (b) )、他側体 71cを一側体 71bから一度離間させ(図 38 (c) )、一側体 71bと他側体 71cとの間に裏面側力も表面側に突出するラベルしの 一部 2が入り込むことのできる空間 eを形成し、次に、他側体 71cを一側体 71b側に 移動させる(図 38 (d) )。
これにより、一側体 71bおよび他側体 71cがラベル Lの搬送方向 R両端部側を夫々 吸着保持しながら、ラベル Lの一方側面 3および他方側面 4の裏面同士が互いに近 接する方向に一方側面 3の曲部 7と他方側面 4の曲部 7を押圧して折曲部 Mを形成 する(図 38 (e) )。この中間体 72のない場合においては、ラベル吸着後に他側体 71c を一側体 71bから一度離間させなければならないので、その分、移動の時間を要す ることから、 1サイクル当りの折曲貼付時間が増すが、本実施の形態では、ラベル吸 着後に他側体 71cを一側体 71bから一度離間させなくても良いので、それだけ折曲 時間が短縮され、貼付効率が向上させられるのである。
[0140] その後、図 34に示すように、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27bのエアシリンダ 装置 59を作動し、吸着板 71を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ (S74)、ラベル Lが物品 Wに貼付される。この場合、山形に突出させられたラベル Lの一部 2である 折曲部 Mの両側にはラベル Lの貼付面 8が形成されて ヽるので、一側体 71bおよび 他側体 71cによって、物品 Wに押圧され、確実にラベル Lが物品 Wに貼付される。ラ ベル貼付後は吸着板 71を吸着位置 Xに復帰する。また、駆動部 37aのエアシリンダ 装置 53を動作させ、他側体 71cを後退位 カゝら平面位置 Hに戻す。
[0141] 次に、 RFIDタグ Tが付設されない通常のラベルを貼付するとき、すなわち、動作フ
ラグ力 OFF (O)に設定され、図 33 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラベ ル Lが搬送され (S70)、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づきラベル貼付制御部 92 が折曲貼付手段 20iを動作させるタイミングを計る。次いで、台紙 Dが剥離板 11によ り折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 71は、吸着位置 Xにおいてラベ ル Lを吸着する(S71)。そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (O)が設定 されているので(S720FF)、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 53を動作さ せることなぐ移動手段 27bのエアシリンダ装置 59を作動させ、吸着板 71を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させる(S 74)。これにより、吸着した通常のラベルが物品 W に平面状に貼付される。
[0142] 次に、図 36に示すフローチャートを用い、動作フラグの設定が、外部インタフェース 85が受信したコマンドによる設定の場合について説明する。
[0143] 図 36に示すように、先ず、スキャナ 94により物品 Wのバーコードを読み取り(S81) 、ホスト 84はスキャナ 94が読み取ったバーコードの内容力 ラベル Lを山型に折り曲 げ貼付す (動作フラグ ON)もの力またはラベル Lを平面状に貼付する(動作フラグ O FF)ものかを判断し(S81)、これらいずれかのコマンドを送信する(S82, S83)。ラ ベル貼付装置 900は、受信したコマンドにより、 EEPROM82の動作フラグ領域の動 作フラグを ON (1)または OFF (0)に設定する(S84)。
[0144] そして、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S85)、台紙 Dが剥離板 11 により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 71は、吸着位置 Xにおいて ラベル Lを吸着する(S86)。次いで、 EEPROM82の動作フラグ領域の動作フラグが ΟΝ (1)のときは(S870N)、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装置 53 (折曲手 段)を動作させる(S88)。その後、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27bを作動し( S89)、ラベル Lは物品 Wに山型に折り曲げ貼付される。
[0145] 一方、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (0)が設定されて!、るときは(S870 FF) )、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 53は動作させることなぐ移動手 段 27bのエアシリンダ装置 59を作動させ、吸着板 71を吸着位置 Xから貼付位置 Yに 移動させる(S89)。これにより、吸着した通常のラベルが物品 Wに平面状に貼付され る。
[0146] 尚、スキャナを外部機器として、ラベル貼付装置 900が、スキャナで読み取ったバ 一コードデータを外部インタフェース 85を介して受信し、スキャナで読み取ったバー コードの内容に応じて、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装置 53を動作させるよ うに構成しても良い。
[0147] 次に、図 37に示すフローチャートを用い、動作フラグの設定が、リーダライタ 13によ り RFIDタグ Tが付設されない通常のラベル力 RFIDタグ Tが付設されたラベルしかの 検知をして行なう設定の場合にっ 、て説明する。
[0148] 図 37に示すように、ラベルが搬送されると(S90)、リーダライタ 13により山形に折り 曲げが必要力否力判別され (S91)、必要があるときは(S91YES)、動作フラグ ON に設定され (S92)、不要のときは(S91NO)動作フラグ OFFに設定される (S93)。 そして、動作フラグが ON (1)のときは(S940N)、エアシリンダ装置 53 (折曲手段) が作動する(S95)。その後、移動手段 27bが作動し (S96)、ラベル Lは物品 Wに山 型に折り曲げ貼付される。
一方、動作フラグが OFF (0)のときは(S940FF)、エアシリンダ装置 53が動作する ことなぐ移動手段 27bが作動し (S96)、ラベル Lは物品 Wに平面状に貼付される。
[0149] このリーダライタ 13による設定によれば、 2種類のラベルを用途に合わせて装填す るだけで、 自動的にエアシリンダ装置 53の動作の有無が切り替わるので作業効率が 良い。
また、 RFIDタグ Tが付設されたラベル Lの種類に応じて動作フラグを設定する場合 は、貼付するラベルの種類や RFIDタグ内の ICチップに記憶された情報別に RFID タグ Tが付設されたラベル Lの形状 (平面状に貼付するか、山型に折り曲げ貼付する )を変更することができ使用用途が拡がる。
[0150] 図 39乃至図 41には、本発明の第十の実施の形態に係るラベル貼付装置を示して いる。
この第十の実施の形態に係るラベル貼付装置 1000は、上記第九の実施の形態と 略同様に構成されるが、折曲貼付手段 20の他側体 71cの支持の仕方、および駆動 部 37aであるエアシリンダ装置 53の取り付け構成が異なっている。
[0151] すなわち、図 39 (a)、および図 39 (b)に示すように、折曲貼付手段 20jの他側体 71
cは、支持部材 67を介して移動可能にベース 75に設けられている。ベース 75には他 側体 71cの移動方向に沿う軸線を有したニ条のガイドレール 68が設けられており、 支持部材 67はこのガイドレール 68に摺動可能に設けられている。
駆動部 37aのエアシリンダ装置 53においては、ピストン 54がー方中間体 72aの裏 面側に取り付けられ、シリンダ 55がー側体 71bの裏面に固定されている。
[0152] 従って、この実施の形態に係るラベル貼付装置 1000によれば、上記と同様に作動 し、図 40 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送されると、吸着 板 71は、吸着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する。次に、図 40 (b)に示すように、駆 動部 37aのエアシリンダ装置 53 (折曲手段)が作動し、中間体 72は、平面位置 Hから 中央が折れ曲がって後退して後退位 g[に至るとともに、他側体 71cがー側体 71bに 近接移動し、ラベル Lの一部 2を吸着しながら折り込む。
すなわち、中間体 72の一方中間体 72aはラベル Lの一部 2のうち一方側面 3を吸着 するとともに他方中間体 72bはラベル Lの一部 2のうち他方側面 4を吸着しながら後 退し、ラベル Lの一部 2は表面側(表示層 U側)に引っ張られて、ラベル Lの一部 2が 確実に山形に折り曲げられていく。この場合、一方中間体 72aおよび他方中間体 72 bは、ヒンジ 35a, 35bを介して一側体 71bおよび他側体 71cに連結されているととも に、ヒンジ機構 35を介して互いに連結されているので、 1つの駆動部 37aで、他側体 71cと中間体 72を移動させることができ、それだけ、構造を簡略ィ匕でき、作動効率が 向上させられる。
[0153] そして、図 40 (c)に示すように、一方中間体 72aおよび他方中間体 72bが平面位 置 H力も後退位衝に移動すると、一方中間体 72aおよび他方中間体 72bの吸着面 力 Sラベル Lの一部 2である一方側面 3および他方側面 4の表面 (表示層 U)を押し、一 方側面 3および他方側面 4の裏面同士を接合させ、これにより、折曲部 Mが形成され 、図 41に示すように、移動手段 27bのエアシリンダ装置 59が作動し、吸着板 71が吸 着位置 Xから貼付位置 Yに移動し、これにより、吸着したラベル Lが物品 Wに貼付さ れる。ラベル貼付後は吸着板 71を吸着位置 Xに復帰する。また、駆動部 37aのエア シリンダ装置 53を動作させ、他側体 71cを後退位 力も平面位置 Hに戻す。
[0154] 尚、上記の実施の形態に係るラベル貼付装置 1000は、図 65に示すような RFIDタ
グ Tが付設されたタグ付設部位 1がラベル Lの端部に形成されるものを貼付すること ができる。この場合は、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含むラ ベル Lの一部 2が、中間体 72の位置で停止するようにする。これにより、タグ付設部 位 1が端部に形成されるラベル Lを貼付することができる。
[0155] 図 42乃至図 47には、本発明の第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置を示し 、この第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置 1100は、上記とは、折曲貼付手 段 20の構成が異なり、第九及び第十の実施の形態に係るラベル貼付装置 900、 10 00と同様に折曲補助手段 30を有せずとも、確実にラベル Lの一部 2を裏面側力も表 面側に山形に折り曲げて突出させることができる。この第十一の実施の形態に係るラ ベル貼付装置 1100が対象とするラベル Lは、図 61、図 63および図 64に示すように 、タグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2が、ラベル Lの中間部に形成されるものであ る。
[0156] この第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置 1100は、ラベル搬送手段 10およ び折曲貼付手段 20kを備え、折曲貼付手段 20kとして、吸着板 101を有し、吸着板 1 01には、ラベル Lの表面を吸着するためのエアを吸引する複数の小孔 101aが設け られている。
[0157] また、吸着板 101は、ラベル Lの搬送方向 Rに直交する線で分割して形成されラベ ル Lを吸着する一対の分割体 101b, 101cで構成され、一方の分割体 101bは、支 持部材 102を介して、ベース 103に対して支持されている。
図 42に示すように、他方の分割体 101cは、一方の分割体 101bに対し各分割体 1 01b, 101cの吸着面を平面にして接合する接合位置 Sおよび各分割体 101b, 101 cの吸着面のなす角度 Θを 180度未満にして離間する離間位置 Vの 2位置に移動可 能に支持され、離間位置 Vから接合位置 Sに至る過程で、各分割体 101b, 101cの 互いに対向する端面で、ラベル Lの一部 2を折り曲げ、頂部 6を境に形成され夫々曲 部 7を有した一方側面 3および他方側面 4の表面に夫々当接してこれらを押し、折曲 部 Mを形成するようにして 、る。
[0158] 詳しくは、他方の分割体 101cは、ラベル Lの搬送方向 Rに直交する方向に沿って 外側に突出する一対のローラ 104を備え、該ローラ 104は、夫々ベース 103に立設さ
れたにレール体 105に支持されている。レール体 105にはローラ 104がガイドされて 転動移動可能なガイド孔 105aが形成されている。ガイド孔 105aは一方の分割体 10 lbの吸着面に対して傾斜形成されている。
そして、離間位置 Vにおいては、一方の分割体 101bと他方の分割体 101cとの間 に裏面側力 表面側に突出するラベル Lの一部 2が入り込むことのできる空間 eが形 成されるとともに、一方の分割体 101bと他方の分割体 101cとがラベル Lの搬送方向 R両端部側を夫々吸着保持する。
[0159] また、他方の分割体 101cは、後退時に接合位置 Sに位置させ進出時に離間位置 Vに位置させるエアシリンダ装置 106 (折曲手段)で駆動される。エアシリンダ装置 10 6は、ピストン 106aおよびシリンダ 106bを備えており、ピストン 106aの先端は他方の 分割体 101cの裏面側にリンク機構 106cを介して連結され、シリンダ 106bは固定部 材 106dを介してベース 103に固定されている。シリンダ 106bは、ピストン 106aの軸 線がレール体 105のガイド孔 105aの傾斜に沿うようにベース 103に傾斜させられて 取付けられている。
[0160] また、折曲貼付手段 20kは、吸着板 101を剥離板 11で剥離されたラベル Lを吸着 する吸着位置 Xおよびこの吸着したラベル Lを物品 Wに貼付する貼付位置 Yの 2位 置に移動させる移動手段 27cを備えて 、る。
移動手段 107は、図 43に示すように、ベース 103が取り付けられるピストンと機台( 図示せず)側のシリンダとからなるエアシリンダ装置 108を備えている。符号 109はピ ストンの先端に設けられる支持板、符号 109aは支持板とベース 103との間に設けら れ、貼付位置での衝撃を吸収する複数のコイルスプリングである。
[0161] 尚、第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置 1100の回路構成は、第一の実施 の形態に係るラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)と同様であり、折曲貼付 手段 20kは、ラベル貼付制御部 92により制御される。
[0162] この実施の形態に係るラベル貼付装置 1100によってラベル Lを貼付するときは、 以下のようになる。ここでは、動作フラグの設定が、操作部 88からの設定(図 35)によ り行なわれ、動作フラグ力 ΟΝ (1)に設定されているときについて図 35、および図 4 2乃至図 46を用いて説明する。
[0163] 図 35に示すフローチャートを用いて説明すると、図 45 (a)に示すように、ラベル搬 送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S70)、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づき ラベル貼付制御部 92が折曲貼付手段 20kを動作させるタイミングを計る。次いで、台 紙 Dが剥離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 101は、吸 着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する(S71)。
[0164] そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に ΟΝ (1)が設定されているので(S720N )、ラベル貼付制御部 92は、ラベル Lの貼付動作時にエアシリンダ装置 106 (折曲手 段)を動作させる (S73)。
即ち、図 45 (b)に示すように、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 106を作 動し、他方の分割体 101cを離間位置 Vに位置させる。これにより、一方の分割体 10 lbと他方の分割体 101cとの間に裏面側 (粘着層 B側)から表面側(表示層 U側)に 突出するラベル Lの一部 2が入り込むことのできる空間 eが形成される。
[0165] 次に、図 42乃至図 45 (c)に示すように、ラベル貼付制御部 92はエアシリンダ装置 1 06を作動させ、他方の分割体 101cを離間位置 V力も接合位置 Sに移動させる。これ により、一方の分割体 101bおよび他方の分割体 101cがラベル Lの搬送方向 R両端 部側を夫々吸着保持しながら、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士が互いに近 接する方向に一方側面 3の曲部 7と他方側面 4の曲部 7を押圧して折曲部 Mを形成 する。この場合、他方の分割体 101cは、離間位置 Vから接合位置 Sに至る過程では 、各分割体 101b, 101cの吸着面のなす角度 Θが 180度未満になっているので、即 ち、他方の分割体 101cの吸着面が一方の分割体 101bの吸着面に対して傾斜して いるので、ラベル Lの一部 2の頂部 6が空間 e側へ突出するように、一方側面 3および 他方側面 4の曲部 7が押され、そのため、確実に折曲部 Mが形成されていく。
[0166] 更に言えば、図 47に示すように、もし、離間位置 Vから接合位置 Sに到る他方の分 割体 101cの吸着面と一方の分割体 101bの吸着面とが平面 (角度 Θ = 180度)にな つている場合には、頂部 6が空間 e側に突出する力。若しくは、吸着面より外側に突 出するかが定まらず、即ち、頂部 6が所謂思案点となり、図 47 (c)に示すように、吸着 面より外側に突出する場合も生じる。そのため、例えば、ラベル Lの一部 2を空間 e側 に押し込むエア吹き出しノズルを備えた折曲補助手段 30 (図示せず)が必要になる。
しかしながら、本実施の形態では、ラベル Lの一部 2が確実に空間 e側に折れ曲がる ので、このような折曲補助手段 30が不要になり、そのため、それだけ構造を簡易にし て、ラベル Lの一部 2を裏面側力 表面側に山形に確実に折り曲げて突出させること ができるようになる。
[0167] そして、図 42乃至図 45 (d)に示すように、他方の分割体 101cが離間位置 Vから接 合位置 Sに移動すると、一方の分割体 101bおよび他方の分割体 101cの互いに対 向する端面が、ラベル Lの一部 2である一方側面 3および他方側面 4の表面 (表示層 U)に夫々当接してこれらを押し、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士を接合さ せ、これにより、折曲部 Mが形成される。
[0168] その後、図 46に示すように、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27cのエアシリンダ 装置 108を作動し、吸着板 101を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させる(S74)。こ れにより、吸着したラベル Lが物品 Wに貼付される。この場合、山形に突出させられた ラベル Lの一部 2である折曲部 Mの両側にはラベル Lの貼付面 8が形成されているの で、分割体 101bおよび他方の分割体 101cによって、物品 Wに押圧され、確実にラ ベル Lが物品 Wに貼付される。ラベル貼付後は吸着板 101を吸着位置 Xに復帰する
[0169] 次に、 RFIDタグ Tが付設されない通常のラベルを貼付するとき、すなわち、動作フ ラグが、 OFF (0)に設定され、図 45 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10により、ラ ベル Lが搬送され (S70)、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づきラベル貼付制御部 92が折曲貼付手段 20kを動作させるタイミングを計る。次いで、台紙 Dが剥離板 11 により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 101は、吸着位置 Xにおい てラベル Lを吸着する(S71)。
そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (0)が設定されて!、るので(S720 FF)、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 106 (折曲手段)は動作させること なぐ移動手段 27cのエアシリンダ装置 108を作動させ、吸着板 101を吸着位置 Xか ら貼付位置 Yに移動させる(S 74)。これにより、吸着した通常のラベルが物品 Wに平 面状に貼付される。
[0170] 次に、第九の実施の形態と同様にして、図 36に示すフローチャートを用い、動作フ
ラグの設定を外部インタフェース 85が受信したコマンドによる設定の場合について説 明する。
[0171] 図 36に示すように、先ず、スキャナ 94により物品 Wのバーコードを読み取り(S81) 、ホスト 84はスキャナ 94が読み取ったバーコードの内容力 ラベル Lを山型に折り曲 げ貼付す (動作フラグ ON)もの力またはラベル Lを平面状に貼付する(動作フラグ O FF)ものかを判断し(S81)、これらいずれかのコマンドを送信する(S82, S83)。ラ ベル貼付装置 1100は、受信したコマンドにより、 EEPROM82の動作フラグ領域の 動作フラグを ON (1)または OFF (0)に設定する(S84)。
[0172] そして、ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S85)、台紙 Dが剥離板 11 により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 101は、吸着位置 Xにおい てラベル Lを吸着する(S86)。次いで、 EEPROM82の動作フラグ領域の動作フラグ が ON (1)のときは(S870N)、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装置 106 (折 曲手段)を動作させる(S88)。その後、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27cを作 動し (S89)、ラベル Lは物品 Wに山型に折り曲げ貼付される。
[0173] 一方、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (0)が設定されて!、るときは(S870 FF) )、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 106 (折曲手段)は動作させること なぐ移動手段 27cのエアシリンダ装置 108を作動させ、吸着板 101を吸着位置 Xか ら貼付位置 Yに移動させる(S89)。これにより、吸着した通常のラベルが物品 Wに平 面状に貼付される。
[0174] 尚、スキャナを外部機器として、ラベル貼付装置 1100が、外部インタフェース 85を 介して、スキャナで読み取ったバーコードデータを受信し、読み取ったバーコードの 内容に応じて、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装置 106 (折曲手段)を動作さ せるように構成しても良い。
[0175] 次に、第九の実施の形態と同様に、図 37に示すフローチャートを用い、動作フラグ の設定が、リーダライタ 13により RFIDタグ Tが付設されない通常のラベルか RFIDタ グ Tが付設されたラベル Lかの検知をして行なう設定の場合について説明する。
[0176] 図 37に示すように、ラベルが搬送されると(S90)、リーダライタ 13により山形に折り 曲げが必要力否力判別され (S91)、必要があるときは(S91YES)、動作フラグ ON
に設定され (S92)、不要のときは(S91NO)動作フラグ OFFに設定される (S93)。 そして、動作フラグが ON (1)のときは(S940N)、エアシリンダ装置 106 (折曲手段) が動作する(S95)。その後、移動手段 27cが作動し (S96)、ラベル Lは物品 Wに山 型に折り曲げ貼付される。
一方、動作フラグが OFF (0)のときは(S940FF)、エアシリンダ装置 106 (折曲手 段)が動作することなぐ移動手段 27cが作動し (S96)、ラベル Lは物品 Wに平面状 に貼付される。
[0177] このリーダライタ 13による設定によれば、通常のラベル力 RFIDタグ Tが付設された ラベルカゝ否かをリーダライタ i 3で判別し、動作フラグを設定するので、操作部 88での 設定が無くなり、 2種類のラベルを用途に合わせて装填するだけで、自動的にエアシ リンダ装置 106 (折曲手段)の動作の有無が切り替わるので作業効率が良い。また、 RFIDタグ Tが付設されたラベル Lの種類に応じて動作フラグを設定する場合は、貼 付するラベルの種類や RFIDタグ内の ICチップに記憶された情報別に RFIDタグ丁が 付設されたラベル Lの形状 (平面状に貼付するか、山型に折り曲げ貼付する)を変更 することができ使用用途が拡がる。
[0178] 尚、この第 ^—の実施の形態においては、例えば、ラベル Lの一部 2を空間 e側に 押し込むエア吹き出しノズルを備えた折曲補助手段 30 (図示せず)を設けて 、な ヽ 力 折り曲げをより確実にするために、あえて設けるようにしても良いことは勿論である
[0179] 図 48乃至図 53には、本発明の第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置を示し ている。この第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置 1200は、上記とは、折曲貼 付手段 20の構成が異なっており、ラベル Lのサイズ変更に容易に対応することができ る。この第十二の実施の形態に係る貼付装置が対象とするラベル Lは、図 61、図 66 および図 67に示すように、タグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2が、ラベル Lの中 間部〖こ形成されるものである。
[0180] この第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置 1200は、図 48 (a)に示すように、 折曲貼付手段 20mとして、吸着板 111を有し、この吸着板 111は、剥離板 11で剥離 されたラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2が
裏面側から表面側に突出可能にラベル Lの表面側を吸着するものである。吸着板 11 1には、ラベル Lの表面を吸着するためのエアを吸引する複数の小孔 11 laが設けら れている。
[0181] 吸着板 111は、ラベル Lの一部 2に隣接する一側部 3aを吸着する一側体 112と、ラ ベル Lの一部 2に隣接する他側部 4aを吸着する他側体 113とを備えて 、る。他側体 113は、一側体 112に対して離間位置 Vおよび接合位置 Sの 2位置に移動可能にな つており、離間位置 Vから接合位置 Sへの移動時に、一側体 112および他側体 113 の互いに対向する端面でラベル Lの折曲部 Mを形成するものである。
詳しくは、一側体 112は、ラベル Lの一側部 3aの長さ Faに対応させた長さ Gaに設 定されて支持部材 116を介してベース 115に固定されている。他側体 113は、ラベル Lの他側部 4aの複数種の長さ Fbの違 、に対応可能な長さ Gbに設定されて、移動可 能に支持部材 117を介してベース 115に設けられ、この摺動により離間位置 Vおよび 接合位置 Sの 2位置に移動可能になっている。即ち、一側体 112の長さ Gaと他側体 113の長さ Gbとの関係が Ga≤Gbになっている。図 48 (b)に示すように、他側体 113 の側部にはローラ 118が突設されており、支持部材 117にはローラ 118を転動可能 にガイドするガイド孔 119が形成されて 、る。
[0182] 即ち、他側体 113は、そのラベル Lの搬送方向 R後端部と一側体 112のラベルしの 搬送方向 R前端部とが接合する接合位置 Sおよび一側体 112から離間する離間位 置 Vの 2位置に移動可能に支持されている。離間位置 Vにおいては、一側体 112と 他側体 113との間に裏面側力も表面側に突出するラベル Lの一部 2が入り込むことの できる空間 eが形成されるとともに、一側体 112と他側体 113とがラベル Lの搬送方向 R両端部側を夫々吸着保持する。
また、他側体 113として長さ Gbの異なる複数種類の他側体 113が用意され、この他 側体 113に合わせた支持部材 117も用意され、他側体 113および支持部材 117は ベース 115に交換可能に、ビス 115aで取付けられる。
[0183] また、折曲貼付手段 20mは、他側体 113を移動させる駆動部 37bを備えている。駆 動部 37bは、進出時に接合位置 Sに位置させ後退時に離間位置 Vに位置させるエア シリンダ装置 121で構成されている。エアシリンダ装置 121は、他側体 113裏面の取
付部材 122に取り付けられるピストン 123とベース 115に固定されるシリンダ 124とか らなる。
[0184] また、折曲貼付手段 20mは、吸着板 111を剥離板 11で剥離されたラベル Lを吸着 する吸着位置 Xおよびこの吸着したラベル Lを物品 Wに貼付する貼付位置 Yの 2位 置に移動させる移動手段 27dを備えて 、る。
移動手段 27dは、ベース 115が取り付けられるピストン 131と機台(図示せず)側の シリンダ 132とからなるエアシリンダ装置 133を備えている。符号 134はピストン 131 の先端に設けられる支持板、符号 135は支持板 134とベース 115との間に設けられ 、貼付位置での衝撃を吸収する複数のコイルスプリングである。
[0185] 更に、折曲貼付手段 20mは折曲補助手段 30dを備えている。折曲補助手段 30d は、ラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)からエアを吹き出し、このエアの吹き出 し力によりラベル Lの一部 2を表面側に山形に折り曲げるエア吹き出しノズル 136を 備えている。
[0186] 尚、第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置の回路構成は、第一の実施の形 態に係るラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)と同様であり、折曲貼付手段 20mは、ラベル貼付制御部 92により制御される。
[0187] この実施の形態に係るラベル貼付装置 1200によってラベル Lを貼付するときは、 以下のようになる。ここでは、動作フラグの設定が、操作部 88からの設定(図 5)により 行なわれ、動作フラグ力 ON (1)に設定されているときについて、図 5、および図 48 乃至図 53を用いて説明する。
[0188] 図 5に示すフローチャートを用いて説明すると、図 49 (a)に示すように、ラベル搬送 手段 10により、ラベル Lが搬送され (S10)、センサ 12は、ラベル Lの検知に基づきラ ベル貼付制御部 92が折曲貼付手段 20mを動作させるタイミングを計り、次いで、台 紙 Dが剥離板 11により折り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 111は、吸 着位置 Xにお!/、てラベル Lを吸着する(S 11)。
[0189] そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に ΟΝ (1)が設定されているので(S120N )、ラベル貼付制御部 92は、ラベル Lの貼付動作時にエアシリンダ装置 121 (折曲手 段)および折曲補助手段 30dを動作させ (S13)、図 49 (b)に示すように、他側体 113
が離間位置 Vに位置させる。これにより、一側体 112と他側体 113との間に裏面側( 粘着層 B側)から表面側(表示層 U側)に突出するラベル Lの一部 2が入り込むことの できる空間 eが形成される。
[0190] 次に、図 48および図 49 (c)に示すように、ラベル貼付制御部 92はヱァシリンダ装 置 121を作動させ、他側体 113を離間位置 V力も接合位置 Sに移動させ、また、エア 吹き出しノズル 136を作動し、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設されたタグ付設部位 1を 含むラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)に向けエアを吹き出し、これにより、一 側体 112および他側体 113がラベル Lの搬送方向 R両端部側を夫々吸着保持しな がら、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面 3 の曲部 7と他方側面 4の曲部 7を押圧してラベル Lの一部 2が確実に山形に折り曲げ られ、図 49 (d)に示すように、他側体 113が離間位置 Vから接合位置 Sに移動すると 、一側体 112および他側体 113の互いに対向する端面力 ラベル Lの一部 2である 一方側面 3および他方側面 4の表面 (表示層 U)に夫々当接してこれらを押し、一方 側面 3および他方側面 4の裏面同士を接合させ、これにより、折曲部 Mが形成される
[0191] そして、図 50に示すように、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27dのエアシリンダ 装置 133を作動し、吸着板 111を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ (S14)、一 側体 112および他側体 113によって、物品 Wに押圧され、確実にラベル Lが物品 W に貼付される。ラベル貼付後は吸着板 111を吸着位置 Xに復帰する。
[0192] 次に、 RFIDタグ Tが付設されない通常のラベルを貼付するとき、すなわち、動作フ ラグが、 OFF (O)に設定され、図 49 (a)に示すように、ラベル搬送手段 10によりラベ ル Lが搬送され (S10)、次いで、台紙 Dが剥離板 11により折り返しされてラベルしが 引き剥力されると、吸着板 111は、吸着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する(S 11)。 そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (O)が設定されているので(SI 20 FF)、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 121 (折曲手段)および折曲補助手 段 30dは動作させることなぐ移動手段 27dのエアシリンダ装置 133を作動させ、吸 着板 111を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ (S 14)、ラベルが物品 Wに平面状 に貼付される。
[0193] 次に、第一の実施の形態と同様に、図 6に示すフローチャートを用い、動作フラグの 設定力 外部インタフェース 85が受信したコマンドによる設定の場合について説明す る。
先ず、第一の実施の形態と同様にして、ステップ S20乃至ステップ S24の処理を行
[0194] ラベル搬送手段 10により、ラベル Lが搬送され (S25)、台紙 Dが剥離板 11により折 り返しされてラベル Lが引き剥がされると、吸着板 111は、吸着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する(S26)。
次いで、 EEPROM82の動作フラグ領域の動作フラグが ΟΝ (1)のときは(S270N )、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装置 121 (折曲手段)および折曲補助手段 30dを動作させる(S28)。
その後、ラベル貼付制御部 92は、移動手段 27dを作動し (S29)、ラベル Lは物品 Wに山型に折り曲げ貼付される。
[0195] 一方、 EEPROM82の動作フラグ領域に OFF (0)が設定されて!、るときは(S270 FF) )、ラベル貼付制御部 92は、エアシリンダ装置 121 (折曲手段)および折曲補助 手段 30dは動作させることなぐ移動手段 27dのエアシリンダ装置 133を作動させ、 吸着板 111を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させる(S29)。これにより、吸着した 通常のラベルが物品 Wに平面状に貼付される。
この外部インタフェース 85が受信したコマンドによる設定によれば、物品 Wの種類 や内容物により貼付する RFIDタグ Tが付設されたラベル Lの形状を (平面状に貼付 する力、山型に折り曲げ貼付する)を変更することが容易となる。
[0196] 尚、スキャナを外部機器として、ラベル貼付装置 1200が、外部インタフェース 85を 介し、スキャナで読み取ったバーコードデータを受信し、その読み取ったバーコード の内容に応じて、ラベル貼付制御部 92が、エアシリンダ装置 121 (折曲手段)および 折曲補助手段 30dを動作させるように構成しても良い。
[0197] 次にまた、第一の実施の形態と同様に、図 7に示すフローチャートを用い、動作フラ グの設定が、リーダライタ 13により RFIDタグ Tが付設されない通常のラベルか RFID タグ Tが付設されたラベル Lかの検知をして行なう設定の場合について説明する。
先ず、第一の実施の形態と同様にして、ステップ S30乃至ステップ S33の処理を行
[0198] そして、動作フラグが ON (1)のときは(S340N)、エアシリンダ装置 121 (折曲手段 )および折曲補助手段 30dが動作する(S35)。
その後、移動手段 27dが作動し (S36)、ラベル Lは物品 Wに山型に折り曲げ貼付 される。
[0199] 一方、動作フラグが OFF (0)のときは(S340FF)、エアシリンダ装置 121 (折曲手 段)および折曲補助手段 30dが動作することなぐ移動手段 27dが作動し (S36)、ラ ベル Lは物品 Wに平面状に貼付される。
[0200] このリーダライタ 13による設定によれば、 2種類のラベルを用途に合わせて装填す るだけで、 自動的にエアシリンダ装置 121 (折曲手段)および折曲補助手段 30dの動 作の有無が切り替わるので作業効率が良い。
[0201] 次に、一側部 3aの長さ Faは同じである力 他側部 4aの長さ Fbが異なる別の種類 のラベルを貼付する場合について、図 51乃至図 53を用いて説明する。
先ず、図 51に示すように、先のラベル L (A)よりも僅かに長さが短いラベル L (B)の 場合、他側体 113を特に交換することなくそのまま用いる。この場合、一側体 112の 搬送方向後端部にラベル L (B)の搬送方向後端が位置し、他側部 4aの長さ Faより長 さが短く長さ Fbが不変の一側部 3aが位置するので、折り曲げようとするラベル L (B) の一部 2の吸着板 111に対する位置関係がずれることがなぐそのため、上記と同様 に、ラベル L (B)を吸着して折曲貼付することができる。この際には、他側体 113はラ ベル L (B)の他側部 4aより長くなるので、エアを吸引する小孔が露出する力 その露 出は僅かなので吸引に支障が生じることはない。
[0202] もし図 53に示すように一側部 3aを搬送前位にし、他側部 4aを搬送後位にしてラベ ル Lを搬送し、これに合わせて吸着板の一側体 112および他側体 113を作成した場 合、先のラベル L (A)よりも僅か〖こ長さが短いラベル L (B)にそのまま適用しょうとして も、一側体 112の搬送方向後端部にラベル Lの搬送方向後端が位置するので、折り 曲げようとするラベル Lの一部 2が、折り曲げのための空間 eの形成される正規の部位 に位置しないことになる。そのため、この場合には、吸着板 111および移動手段 27な
ど全部の設定変えを行わなければならないことになり、構造が複雑で作業も煩雑にな り対応が面倒であるが、本実施の形態では、ラベル Lのサイズ変更に容易に対応す ることがでさる。
[0203] また、図 52に示すように、先のラベル L (A)よりも長さが大幅に短 、ラベル L (C)の 場合 (例えば、他側部 4aが半分程度短くなる場合)、この短いラベル L (C)に合わせ て予め用意した他側体 113 (C)および支持部材 (図示せず)に交換する。この交換 の際には、先の支持部材 117のビス 115aを緩めて取外し、新たな支持部材(図示せ ず)をビス 115aでベース 115に取付ける。この場合、他側体 113 (C)および支持部 材の交換だけでよぐ図 53に示すように、吸着板 112、 113および移動手段 27など 全部の設定変えを行わなければならな ヽ場合に比較して、作業が極めて容易に行 われる。そして、上記と同様に、ラベル L (C)を吸着して折曲貼付することができる。 また、先のラベル L (A)よりも長さが大きいラベル L (図示せず)の場合も、これに合 わせて予め用意した他側体 113 (図示せず)および支持部材(図示せず)に交換する
[0204] 図 54乃至図 58には、本発明の第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置を示し ている。
第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置 1300は、上記第十二の実施の形態 に係るラベル貼付装置 1200と略同様に構成されるが、折曲貼付手段 20の構成に、 さらに中間体を備えた構成となっている。
[0205] すなわち、第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置 1300は、折曲貼付手段 20 nとして吸着板 111を備え、この吸着板 111は、ラベル Lの表面を吸着するためのェ ァを吸引する複数の小孔 11 laが設けられ、ラベル Lの一部 2に隣接する一側部 3aを 吸着する一側体 112と、一側体 112に対し近接移動可能に設けられラベル Lの一部 2に隣接する他側部 4aを吸着する他側体 113と、一側体 112および他側体 113の間 に設けられラベル Lの一部 2を吸着する中間体 114とを備えて構成されて 、る。
一側体 112、および他側体 113は、上記と同様であり、中間体 114は、一側体 112 の吸着面,中間体 114の吸着面および他側体 113の吸着面を平面状に連続させラ ベル Lを吸着する平面位置 Hと、平面位置 Hカゝら後退する後退位衝との 2位置に移
動可能にベース 115に設けられている。
[0206] 詳しくは、図 54に示すように、中間体 114は、平面位置 Hおよび後退位衝の 2位 置に移動可能に上記の支持部材 117を介してベース 115に設けられ、その側部に はローラ 118aが突設されており、支持部材 117にはローラ 118aを転動可能にガイド するガイド孔 119aが形成されて 、る。
[0207] また、折曲貼付手段 20mは、中間体 114を移動させる中間体駆動部 37dを備えて いる。中間体駆動部 37dはエアシリンダ装置 127で構成され、エアシリンダ装置 127 は、他側体 113の支持部材 117に取り付けられる二連のピストン 128とベース 115に 固定されるシリンダ 39とから構成されている。
[0208] さらに、中間体駆動部 37dによる中間体 114の平面位置 Hから後退位衝への移動 と、他側体駆動部 37cによる他側体 113の離間位置 Vから接合位置 Sへの移動とを 同期して行なわせる駆動制御部を備えて 、る。
[0209] また、平面位置 Hにある中間体 114および離間位置 Vにある他側体 113の互いに 隣接する端面 114a、 113aは、中間体 114および他側体 113が同期して移動可能 に、吸着面に対して傾斜形成されて、互いに接合している。
[0210] 第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置 1300の回路構成は、第一の実施の 形態に係るラベル貼付装置 100の回路構成(図 59参照)と同様であり、折曲貼付手 段 20mは、ラベル貼付制御部 92により制御される。
[0211] この実施の形態に係るラベル貼付装置 1300によってラベル Lを貼付するときは、 以下のようになる。ここでは、動作フラグ力 ΟΝ (1)に設定されているときについて、 図 5、および図 54乃至図 56を用いて説明する。
[0212] 図 5に示すフローチャートを用いて説明すると、図 55 (a)に示すように、ラベル搬送 手段 10により、ラベル Lが搬送され、台紙 Dが剥離板 11により折り返しされてラベル L 力 S引き剥がされると、吸着板 111は、吸着位置 Xにおいてラベル Lを吸着する(S 11)
[0213] そして、 EEPROM82の動作フラグ領域に ΟΝ (1)が設定されているので(S120N )、ラベル貼付制御部 92は、ラベル Lの貼付動作時にエアシリンダ装置 121, 127 ( 折曲手段)および折曲補助手段 30dを動作させ (S13)、図 55 (b)に示すように、中
間体 114は平面位置 H力も後退位衝に向けて後退し始め、他側体 113は離間位置 V力も接合位置 Sに向けて移動し、一側体 112に近接移動していく。またラベル貼付 制御部 92は、エア吹き出しノズル 136を作動し、ラベル Lの RFIDタグ Tが付設された タグ付設部位 1を含むラベル Lの一部 2に裏面側 (粘着層 B側)に向けエアを吹き出 す。この場合、平面位置 Hにある中間体 114および離間位置 Vにある他側体 113の 互いに隣接する端面 114a、 113aは、中間体 114および他側体 113が同期して移動 可能に中間体 114および他側体 113の吸着面に対して傾斜形成されて ヽるので、 中間体 114と他側体 113との干渉が防止され、中間体 114および他側体 113を確実 に同期させて作動させることができる。
[0214] そして、図 55 (b) (c)に示すように、中間体 114によりラベル Lの一部 2が引っ張ら れるとともに、他側体 113と一側体 112との間に空間 eが形成され、他側体 113の接 合位置 Sへの移動により、一側体 112および他側体 113がラベル Lの搬送方向両端 部側を夫々吸着保持しながら、一方側面 3および他方側面 4の裏面同士が互いに近 接する方向に一方側面 3の曲部と他方側面 4の曲部を押圧して折曲部 Mを形成し、 ラベル Lの一部 2が確実に山形に折り曲げられていく。また、エアシリンダ装置 121、 127を動作させるだけで折曲部 Mが形成されるので、上述の図 38に示すとおり、折 曲部 Mの形成時間が極めて短時間になり、ラベル貼付時間を短縮でき、貼付効率が 向上させられる。
[0215] その後、図 56に示すように、移動手段 27dのエアシリンダ装置 133を作動し、吸着 板 111を吸着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ (S 14)、一側体 112および他側体 1 13によって物品 Wに押圧され、確実にラベル Lが物品 Wに貼付される。ラベル貼付 後は吸着板 111を吸着位置 Xに復帰する。
また、他側体駆動部 37cのエアシリンダ装置 121を動作させ、他側体 113を接合位 置 Sから離間位置 Vに戻すとともに、中間体駆動部 37dのエアシリンダ装置 127を動 作させ、中間体 114を後退位衝から平面位置 Hに戻す。
[0216] 次に、動作フラグ力 OFF (O)に設定されているとき(S120FF)、ラベル貼付制御 部 92は、エアシリンダ装置 121、 127および折曲補助手段 30dは動作させることなく 、移動手段 27dのエアシリンダ装置 133を作動させ、吸着板 111を吸着位置 Xから貼
付位置 Yに移動させる(S 14)。これにより、吸着した通常のラベルが物品 Wに平面状 に貼付される。
[0217] 次に、一側部 3aの長さ Faは同じである力 他側部 4aの長さ Fbが異なる別の種類 のラベルを貼付する場合について、図 57および図 58を用いて説明する。
先ず、図 57に示すように、先のラベル L (A)よりも僅かに長さが短いラベル L (B)の 場合、他側体 113を特に交換することなくそのまま用いる。この場合、一側体 112の 搬送方向後端部にラベル L (B)の搬送方向後端が位置し、他側部 4aの長さ Faより長 さが短く長さ Fbが不変の一側部 3aが位置するので、ラベル L (B)の一部 2の吸着板 111に対する位置関係がずれることがなぐ上記と同様に、ラベル L (B)を吸着して折 曲貼付することができる。この際には、他側体 113はラベル L (B)の他側部 4aより長く なるので、エアを吸引する小孔が露出する力 その露出は僅かなので吸引に支障が 生じることはない。よって、上記と同様に、ラベル Lのサイズ変更に容易に対応するこ とがでさる。
[0218] また、図 58に示すように、先のラベル L (A)よりも長さが大幅に短いラベル L (C)の 場合 (例えば、他側部 4aが半分程度短くなる場合)、この短いラベル L (C)に合わせ て予め用意した他側体 113 (C)および支持部材(図示せず)に交換する。そして、上 記と同様に、ラベル L (C)を吸着して折曲貼付することができる。
また、先のラベル L (A)よりも長さが大きいラベル L (図示せず)の場合も、これに合 わせて予め用意した他側体 113 (図示せず)および支持部材(図示せず)に交換する
[0219] 尚、上記第 1乃至第 13実施の形態では、ラベル Lの一部 2である一方側面 3および 他方側面 4の裏面同士を接合するよう説明したが、これに限定するものではなぐ一 方側面 3および他方側面 4を接合せずラベル Lの一部 2を山形に折り曲げて突出させ た形態のラベル Lを物品に貼付しても良い。この場合、折曲貼付手段 20において、 離間位置 Vカゝら接合位置 Sに移動する移動量を少なくすることで容易に実現できる。 これにより、屈曲したラベル Lの一部 2が山形に折り曲げて突出させた形態を維持す ることから、物品 Wに貼付されたラベル Lの ICチップ Taに対し、携帯用のリーダライタ をかざしデータの読み取り作業を行うような場合には、物品 Wに平面状のラベルしが
貼付された場合に比べ、より通信角度が拡がり、ラベル Lに向けての読み取り作業の 効率化が図れる効果を奏する。
[0220] 更に、ラベル Lの一部 2が山形に折り曲げられるように折り目などが付されているよう な場合には、特に、折曲補助手段 30を設けなくても良い。しカゝしながら、ラベル の 一部 2を裏面側から表側へ確実に折り曲げるためには、折曲補助手段 30があった方 が望ましい。
[0221] 更に、上記実施の形態では、移動手段 27としてエアシリンダ装置により吸着板を吸 着位置 Xから貼付位置 Yに移動させ、ラベル Lを物品 Wに押圧して貼付するもので説 明したが、これに限定するものではなぐ吸着板の小孔よりエアを噴出し、ラベル Lを 物品 Wに向けて吹き飛ばして貼付する方式 (エアージェット方式)のラベル貼付装置 にも適用できることは言うまでもない。この場合、エアシリンダ装置により、ラベル の 一部 2を山形に折り曲げた後、ラベル貼付制御部により吸着板の小孔よりエアを噴出 させるだけで容易に実現可能である。
[0222] 更に、上記実施の形態のラベル貼付装置にお!、て、ラベル Lの表面側(表示層 U 側)に物品 Wに関する情報やバーコード等の可変情報を印字するインクジェット式、 またはサーマル式等のヘッドを有する印字手段を備えたラベル貼付装置にも実施可 能であることは言うまでもな!/、。
図面の簡単な説明
[0223] [図 1]本発明第一の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
[図 2]本発明第一の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
[図 3]本発明第一の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
[図 4]本発明第一の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
[図 5]本発明第一の実施の形態に係るラベル貼付装置の動作を示すフローチャート
[図 6]本発明第一の実施の形態に係るラベル貼付装置の別の動作を示すフローチヤ
ート。
圆 7]本発明第一の実施の形態に係るラベル貼付装置のまた別の動作を示すフロー チャート。
[図 8]本発明第二の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
圆 9]本発明第二の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 10]本発明第二の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 11]本発明第二の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 12]本発明第三の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
圆 13]本発明第三の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 14]本発明第三の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 15]本発明第三の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 16]本発明第四の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
圆 17]本発明第四の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 18]本発明第四の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 19]本発明第五の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
[図 20]本発明第五の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
[図 21]本発明第五の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
[図 22]本発明第六の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
圆 23]本発明第六の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 24]本発明第六の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 25]本発明第七の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部断面図。
[図 26]本発明第七の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
[図 27]本発明第七の実施の形態に係るラベル貼付装置の動作を示すフローチャート
[図 28]本発明第七の実施の形態に係るラベル貼付装置の別の動作を示すフローチ ヤート。
圆 29]本発明第七の実施の形態に係るラベル貼付装置のまた別の動作を示すフロ 一チャート。
[図 30]本発明第八の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部断面図。
圆 31]本発明第八の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
[図 32]本発明第九の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
圆 33]本発明第九の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 34]本発明第九の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 35]本発明第九の実施の形態に係るラベル貼付装置の動作を示すフローチャート
[図 36]本発明第九の実施の形態に係るラベル貼付装置の別の動作を示すフローチ ヤート。
圆 37]本発明第九の実施の形態に係るラベル貼付装置のまた別の動作を示すフロ 一チャート。
圆 38]本発明第九の実施の形態に係るラベル貼付装置の利点を説明するために、
比較対照である別のラベル貼付装置をその作用とともに示す図。
[図 39]本発明第十の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
圆 40]本発明第十の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
圆 41]本発明第十の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平面 図。
[図 42]本発明第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部断面図。
[図 43]本発明第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。 圆 44]本発明第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。 圆 45]本発明第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平 面図。
圆 46]本発明第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平 面図。
[図 47]本発明第十一の実施の形態に係るラベル貼付装置の利点を説明するため、 別のラベル貼付装置の作用を示す図である。
圆 48]本発明第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。 圆 49]本発明第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平 面図。
[図 50]本発明第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平 面図。
圆 51]本発明第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置において、長さが異なるラ ベルに適用するときの作用を示す図。
[図 52]本発明第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置において、長さが異なる別 のラベルに適用するときの作用を示す図。
圆 53]本発明第十二の実施の形態に係るラベル貼付装置の利点を説明するために
、比較対照である別のラベル貼付装置をその作用とともに示す図。
[図 54]本発明第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置を示す要部斜視図。
[図 55]本発明第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平
面図。
[図 56]本発明第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置をその作用とともに示す平 面図。
[図 57]本発明第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置において、長さが異なる別 のラベルに適用するときの作用を示す図。
[図 58]本発明第十三の実施の形態に係るラベル貼付装置において、長さが異なる別 のラベルに適用するときの作用を示す図。
圆 59]本発明の第一の実施の形態に係るラベル貼付装置の回路構成図である。 圆 60]本発明の第七の実施の形態に係るラベル貼付装置の回路構成図である。 圆 61]本発明の実施の形態に係るラベル貼付装置が物品に貼付したラベルの状態 を示す斜視図。
[図 62]本発明の実施の形態に係るラベル貼付装置が物品に貼付した別のラベルの 状態を示す斜視図。
圆 63]本発明のラベル貼付装置が対象とするラベルの一例を示す図。
圆 64]本発明のラベル貼付装置が対象とする別のラベルの一例を示す図。
[図 65]本発明のラベル貼付装置が対象とするまた別のラベルの一例を示す図。
[図 66]本発明のラベル貼付装置が対象とするまた別のラベルの一例を示す図。 圆 67]本発明のラベル貼付装置が対象とするまた別のラベルの一例を示す図。
[図 68]RFIDタグが付設されたラベルの一般例を示す図。
符号の説明
L ラベル
T RFIDタグ
U 表示層
B 粘着剤層
P フィルム層
D 台紙
Ta ICチップ
Tb 通信用アンテナ
Ha 横幅
Hb 縦幅
W 物品
R 搬送方向
1 タグ付設部位
2 ラベノレの一部
3 一方側面
4 他方側面
5 ミシン目
6 頂部
7 曲部
8 貼付面
M 折曲部
C コンベア
0 ラベル搬送手段
1 剥離板
2 センサ
3 リーダライタ
3a 取付部材
0 折曲貼付手段
1 吸着板 (ラベル保持手段)1a 小孔
1b 一方の分割体
1c 他方の分割体
2 支持部材
3 ベース
レール
5 スライダ
6 エアシリンダ装置 (折曲手段)7 移動手段
8 エアシリンダ装置
9 ガイド、
9a ガイドシャフト
9b ガイド管
S 接合位置
V 離間位置
e 空間
X 吸着位置
Y 貼付位置
0 折曲補助手段
1 エア吹き出しノズル
2 吸引ノズノレ
3 エアシリンダ装置
4 エア吹き出しノス、ノレ
5 ヒンジ機構
5a, 35b ヒンジ
0 折曲貼付手段
1 吸着板 (ラベル保持手段)1a 小孔
2 支持部材
3 ベース
レーノレ
5 スライダ
6 押圧部材
7 エアシリンダ装置 (折曲手段) 支持体
支承部
センサ
折曲検知手段
光センサ
投光部
受光部
穴
CPU
非揮発性メモリ
EEPROM RAM
ホス卜
外咅インタフェース
搬送モータ
搬送モータ制御部
操作部
操作制御部
センサ制御部
リーダライタ制御部
ラベル貼付制御部 (折曲制御手段) システムバス
スキャナ
ラベル貼付装置 (第一の実施の形態) ラベル貼付装置 (第二の実施の形態) ラベル貼付装置 (第三の実施の形態) ラベル貼付装置 (第四の実施の形態) ラベル貼付装置 (第五の実施の形態) ラベル貼付装置 (第六の実施の形態)
700 ラベル貼付装置 (第七の実施の形態) 800 ラベル貼付装置 (第八の実施の形態) 900 ラベル貼付装置 (第九の実施の形態) 1000 ラベル貼付装置 (第十の実施の形態) 1100 ラベル貼付装置 (第十一の実施の形態) 1200 ラベル貼付装置 (第十二の実施の形態) 1300 ラベル貼付装置 (第十三の実施の形態)