WO2007026770A1

WO2007026770A1 - 金属線条体端部係止クリップおよび金属線条体巻装用リール

Info

Publication number: WO2007026770A1
Application number: PCT/JP2006/317119
Authority: WO
Inventors: Takayuki Aikoh; Hiroyuki Kawazoe
Original assignee: Tokusen Kogyo Co., Ltd.
Priority date: 2005-08-30
Filing date: 2006-08-30
Publication date: 2007-03-08
Also published as: US20090134259A1; US7740199B2; CN101253116A; JPWO2007026770A1; CN101253116B

Abstract

　金属線条体巻装用リールに金属線条体端部係止クリップを交換可能とするために、クリップ（１０）を、例えば略Ｗ形のクリップ本体（１１）の両側に取付腕部（１２）およびコイル巻き部（１４）を有し、フランジ外周部（４）の隙間にクリップ本体（１１）上部および取付腕部（１２）を嵌め込んで、弾性力で金属線条体Ｗの端部を係止するよう構成する。あるいはフランジ（１０１）にクリップ装着部（１０７）およびクリップ先端係止部（１０９）を形成し、例えば略Ｕ形のクリップ本体（１１１）の両側に略逆Ｕ形の位置決め取付部（１１２）を形成したクリップ（１１０）を着脱自在に装着する。

Description

明細書

金属線条体端部係止クリップおよび金属線条体卷装用リール

技術分野

[0001] 本発明は、鋼線、スチールコード、ワイヤロープ、電線等の金属線条体を卷き取る金属線条体卷装用リールにおいて巻き取った金属線条体の端部を係止する着脱自在な金属線条体端部係止クリップおよび該クリップを装着した金属線条体卷装用リールに関するものである。

背景技術

[0002] 卷胴の両端にフランジを備えた金属線条体卷装用リールにおいて、卷き取って満卷となった金属線条体の端部を係止する技術としては、例えば、フランジに金属線条体の端部を導出する導出穴を設け、この導出穴に近接してフランジ外側面に鋼線からなるクリップ等の係止具を設け、導出穴から導出した金属線条体の端部をその係止具とフランジ外側面との間で挟持するようにしたものが従来から知られている（例えば、特許文献 1参照。）。

[0003] この技術は、例えばプレスリールのようにフランジが金属板製で外周縁に全周に亘つてリール軸方向外方へカールした中空リング状のフランジ外周部を有する場合に、カールしたフランジ外周部とフランジ外側面との隙間に係止具を装着した後、フランジ外周部を全周に亘つて押えて隙間を狭めたり、ポンチ等で数箇所をかしめることにより係止具をフランジに固定するものである。

特許文献 1：実公平 6— 1569号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 金属線条体卷装用リールに卷き取った金属線条体の端部を係止するための従来の技術では、上述のようにフランジ外周部とフランジ外側面との隙間にクリップ等の係止具を装着した後、フランジ外周部を全周に亘つて押えて隙間を狭めたり、ポンチ等で力めることにより係止具を固定していた。従来のリールにおける係止具は、固定しなくては金属線条体の端部をしつ力りと係止できない構造のものであり、固定せざるを得なかったのである。そのため、係止具は簡単に交換できず、係止具が痛んだらリ一ル毎棄てざるを得なくて、それがリールの寿命を短くする要因となっていた。

[0005] 本発明はこうした課題を解決するためのもので、金属線条体卷装用リールに装着する金属線条体端部係止クリップを交換可能とし、リールの寿命アップを実現することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明は上記課題を解決可能な金属線条体端部係止クリップおよび金属線条体卷装用リールを提供するものである。

[0007] すなわち、本発明の金属線条体端部係止クリップは、卷胴の両端に金属板製で外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面との間に隙間を形成する中空リング状のフランジ外周部を備えたフランジを有する金属線条体卷装用リールのフランジ外周部とフランジ外側面との隙間に着脱自在に装着可能な金属線条体端部係止クリップであって、弾性を有する金属線で形成されたクリップ本体の両側にその上部両端力も延びる取付腕部が形成されるとともに、クリップ本体の上部にコィル卷き部が形成され、取付腕部をフランジ外周部とフランジ外側面との隙間からフランジ外周部の内部に嵌め込むことにより取付腕部が変形してフランジ外周部の内部に係止され、クリップ本体が変形による弾性力とコイル卷き部の弾性力とでフランジ外側面に押し付けられて金属線条体の端部をフランジ外側面との間に係止するよう構成されたものである。

[0008] この金属線条体端部係止クリップは、取付腕部をフランジ外周部とフランジ外側面との隙間からフランジ外周部の内部に嵌め込むことにより取付腕部が変形してフランジ外周部の内部に係止され、クリップ本体が変形による弾性力とコイル卷き部の弾性力とでフランジ外側面に押し付けられて金属線条体の端部をフランジ外側面との間に係止可能である。

[0009] そして、フランジ外周部の隙間はクリップ装着後もそのままの大きさに保つことができ、そのため、金属線条体端部係止クリップは、装着時とは逆の手順で隙間から取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップは取り外して簡単に交換できる [0010] 特に、この金属線条体端部係止クリップは、弾性を有する金属線で形成され正面視にて略 W形に湾曲したクリップ本体の両側に W字の上部両端を撥ねる形で略水平方向へ延びる取付腕部が形成され、クリップ本体両側の下部湾曲部分の近傍がタリップ本体中央の正面視にて略逆 V字を呈する部分の上部および中央部に対し側面視にて第 1の角度で前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部を構成し、クリップ本体両側の正面視にて各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分のガイド部を除く上方部分が自由状態で側面視にてガイド部に対し第 1の角度より大きい第 2の角度で前方へ傾斜するとともに、それら各外側線条部分の上端近傍にコイル卷き部が形成され、取付腕部が自由状態でクリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線に対して各々前方側へ角度をなすとともに各々先端側で更に前方へ湾曲した形状を呈し、クリップ本体中央の上部湾曲部分がクリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線より上方に位置するよう構成するのがよい。

[0011] この金属条体端部係止クリップは、装着前の自由状態においてクリップ本体両側の下部湾曲部分の近傍が金属線条体端部挟み込み用のガイド部となるようクリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分の上部および中央部に対し第 1の角度で前方へ傾斜し、クリップ本体両側の各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分のガイド部を除く部分が上方側で自由状態でガイド部に対し第 1の角度より大きい第 2の角度で前方へ傾斜し、また、取付腕部がクリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線に対して各々前方側へ角度をなすとともに各々先端側で更に前方へ湾曲した形状を呈するよう構成されたものであるため、フランジ外周部の隙間を金属線条体端部係止クリップのクリップ本体中央の上部湾曲部分を揷し込むとともに両側の取付腕部をフランジ外周部の内部に嵌め込むことができる最低限度の大きさに設定し、そのフランジ外周部とフランジ外側面との隙間にクリップ本体中央の上部湾曲部分を揷し込むとともにフランジ外周部の内部に両側の取付腕部を嵌め込むと、取付腕部が変形して、その変形による弾性力でクリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面に押し付けられるとともに、クリップ本体両側の各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分がフランジ外側面側に押されてクリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分と側面視にて略重なるよう変形し、その変形による各外側線条部分の弾性力とコイル卷き部の弾性力とで略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面に押し付けられる。そして、金属線条体端部係止クリップはフランジ外周部の内部でクリップ本体中央の上部湾曲部分と取付腕部とが逆方向に突っ張ることによってフランジ外周部に保持されつつ、クリップ本体が弾性力によりフランジ外側面に押し付けられる。それにより、金属線条体の端部をクリップ本体と前記フランジ外側面との間にしつカ^と係止可能である。

[0012] そして、フランジ外周部の隙間はクリップ装着後もそのままの大きさに保つことができ、そのため、この金属線条体端部係止クリップは、装着時とは逆の手順で隙間から取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップは取り外して簡単に交換できる。

[0013] 係止力（グリップ力）は、クリップ本体各部の前方への傾斜の相対角度の設定により調整できる。

[0014] また、本発明の金属線条体卷装用リールは、卷胴の両端に金属板製で外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面との間に隙間を形成する中空リング状のフランジ外周部を備えたフランジを有し、該フランジに金属線条体の端部を導出する導出穴が設けられるとともに、前記フランジ外周部とフランジ外側面との隙間に着脱自在に金属線条体端部係止クリップが装着された金属線条体卷装用リールであって、金属線条体端部係止クリップは、弾性を有する金属線で形成されたクリップ本体の両側にその上部両端力延びる取付腕部が形成されるとともに、タリップ本体の上部にコイル卷き部が形成され、取付腕部をフランジ外周部とフランジ外側面との隙間からフランジ外周部の内部に嵌め込むことにより取付腕部が変形してフランジ外周部の内部に係止され、クリップ本体が変形による弾性力とコイル卷き部の弾性力とでフランジ外側面に押し付けられて、導出穴から導出されガイド部に沿って導入される金属線条体の端部をクリップ本体とフランジ外側面との間に係止するよう構成されてレ、ることを特徴とする。

[0015] この金属線条体卷装用リールにおいて、金属線条体端部係止クリップは、取付腕部をフランジ外周部とフランジ外側面との隙間からフランジ外周部の内部に嵌め込むことにより取付腕部が変形してフランジ外周部の内部に係止され、クリップ本体が変形による弾性力とコイル卷き部の弾性力とでフランジ外側面に押し付けられて金属線条体の端部をフランジ外側面との間に係止可能である。

[0016] そして、フランジ外周部の隙間はクリップ装着後もそのままの大きさに保つことができ、そのため、金属線条体端部係止クリップは、装着時とは逆の手順で隙間から取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップは取り外して簡単に交換できる

[0017] 特に、この金属線条体卷装用リールは、金属線条体端部係止クリップが、弾性を有する金属線で形成され正面視にて略 W形に湾曲したクリップ本体の両側に W字の上部両端を撥ねる形で略水平方向へ延びる取付腕部が形成され、クリップ本体両側の下部湾曲部分の近傍がクリップ本体中央の正面視にて略逆 V字を呈する部分の上部および中央部に対し側面視にて第 1の角度で前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部を構成し、クリップ本体両側の正面視にて各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分のガイド部を除く上方部分が自由状態で側面視にてガイド部に対し第 1の角度より大きい第 2の角度で前方へ傾斜するとともに、それら各外側線条部分の上端近傍にコイル巻き部が形成され、取付腕部が自由状態でクリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線に対して各々前方側へ角度をなすとともに各々先端側で更に前方へ湾曲した形状を呈し、クリップ本体中央の上部湾曲部分がクリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線より上方に位置するよう構成され、フランジ外周部が、フランジ外側面との隙間に金属線条体端部係止クリップのタリップ本体中央の上部湾曲部分を揷し込むとともに両側の取付腕部を着脱自在に嵌め込むことができ、金属線条体端部係止クリップがフランジ外側面に当接配置されて、フランジ外周部とフランジ外側面との隙間にクリップ本体中央の上部湾曲部分が揷し込まれるとともにフランジ外周部の内部に両側の取付腕部が嵌め込まれることにより、その変形して嵌め込まれた取付腕部の弾性力でクリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面に押し付けられるとともに、クリップ本体両側の各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分がフランジ外側面側に押されてクリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分と側面視にて略重なるよう変形し、その変形による各外側線条部分の弾性力とコィル卷き部の弾性力とで略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面に押し付けられて、導出穴から導出されガイド部に沿って導入される金属線条体の端部をクリップ本体とフランジ外側面との間に係止するよう構成するのがよい。

[0018] この金属線条体卷装用リールにおいて、金属線条体端部係止クリップは、装着前の自由状態においてクリップ本体両側の下部湾曲部分の近傍が金属線条体端部挟み込み用のガイド部となるようクリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分の上部および中央部に対し第 1の角度で前方へ傾斜し、クリップ本体両側の各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分のガイド部を除く部分が上方側で自由状態でガイド部に対し第 1の角度より大きい第 2の角度で前方へ傾斜し、また、取付腕部がクリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線に対して各々前方側へ角度をなすとともに各々先端側で更に前方へ湾曲した形状を呈するよう構成されたものであるため、フランジ外周部の隙間を金属線条体端部係止クリップのクリップ本体中央の上部湾曲部分を挿し込むとともに両側の取付腕部をフランジ外周部の内部に嵌め込むことができる最低限度の大きさに設定し、そのフランジ外周部とフランジ外側面との隙間にクリップ本体中央の上部湾曲部分を挿し込むとともにフランジ外周部の内部に両側の取付腕部を嵌め込むと、取付腕部が変形して、その変形による弾性力でクリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面に押し付けられるとともに、クリップ本体両側の各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分がフランジ外側面側に押されてクリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分と側面視にて略重なるよう変形し、その変形による各外側線条部分の弾性力とコイル卷き部の弾性力とで略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面に押し付けられる。そして、金属線条体端部係止クリップはフランジ外周部の内部でクリップ本体中央の上部湾曲部分と取付腕部とが逆方向に突っ張ることによってフランジ外周部に保持されつつ、クリップ本体が弾性力によりフランジ外側面に押し付けられる。それにより、金属線条体の端部をクリップ本体と前記フランジ外側面との間にしつカ^と係止可能である。

[0019] そして、フランジ外周部の隙間はクリップ装着後もそのままの大きさに保つことができ、そのため、この金属線条体端部係止クリップは、装着時とは逆の手順で隙間から取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップは取り外して簡単に交換できる。

[0020] フランジ外周部の隙間は、小さい方が係止力（グリップ力）が増す。そのため、クリツプ装着および取り外しが可能な最低限度の大きさとするのがよい。また、係止力は、クリップ本体各部の前方への傾斜の相対角度の設定により調整できる。

[0021] また、本発明の金属線条体端部係止クリップは、卷胴の両端に金属板製のフランジを有する金属線条体卷装用リールのフランジ外側面に、該フランジ外側面を形成する前記フランジの側壁の一部にプレス成形によりリール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側がスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するよう形成されたクリップ装着穴部を介して着脱自在に装着可能な金属線条体端部係止クリップであって、弾性を有する金属線で形成されたクリツプ本体に連続して位置決め取付部が形成され、該位置決め取付部をフランジ外側面に沿ってフランジ径方向の内側からクリップ装着穴に挿入することにより位置決め取付部がクリップ装着穴に位置決め状態で保持され、クリップ本体が弾性変形してフランジ外側面に押し付けられて、金属線条体の端部をフランジ外側面との間に係止するよう構成されたものである。

[0022] この金属線条体端部係止クリップは、位置決め取付部をフランジ外側面に沿ってフランジ径方向の内側からクリップ装着穴に挿入することにより、位置決め取付部がタリップ装着穴に位置決め状態で保持され、クリップ本体が弾性変形してフランジ外側面に押し付けられ、金属線条体の端部をフランジ外側面との間に係止可能となる。そして、金属線条体端部係止クリップは、装着時とは逆の手順で取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップは取り外して簡単に交換できる。係止力（グリップ力）は、クリップ本体の湾曲角度の設定により調整できる。

[0023] また、本発明の金属線条体卷装用リールは、卷胴の両端に金属板製のフランジを有するとともに、該フランジに金属線条体の端部を導出する導出穴が設けられ、フランジ外側面に着脱自在に金属線条体端部係止クリップが装着された金属線条体卷装用リールであって、フランジ外側面を形成するフランジの側壁の一部にプレス成形によりリール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側がスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴を構成するようクリップ装着部が形成され、金属線条体端部係止クリップは、弾性を有する金属線で形成されたクリップ本体に連続して位置決め取付部が形成され、該位置決め取付部をフランジ外側面に沿ってフランジ径方向の内側からクリップ装着穴に揷入することにより位置決め取付部がクリップ装着穴に位置決め状態で保持され、クリップ本体が弾性変形してフランジ外側面に押し付けられ、金属線条体の端部をフランジ外側面との間に係止するよう構成されていることを特徴とする。

[0024] この金属線条体卷装用リールにぉレ、て、金属線条体端部係止クリップは、位置決め取付部をフランジ外側面に沿ってフランジ径方向の内側からクリップ装着穴に揷入することにより、位置決め取付部がクリップ装着穴に位置決め状態で保持され、クリツプ本体が弾性変形してフランジ外側面に押し付けられ、金属線条体の端部をフランジ外側面との間に係止可能となる。そして、金属線条体端部係止クリップは、装着時とは逆の手順で隙間から取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップは取り外して簡単に交換できる。

発明の効果

[0025] 以上の説明から明ら力なように、本発明によれば、金属線条体卷装用リールに装着する金属線条体端部係止クリップが交換可能となり、リールの寿命アップを実現できる。

発明を実施するための最良の形態

[0026] 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

(第 1の実施の形態）

図 1および図 2は本発明の第 1の実施の形態の一例を示してレ、る。図 1は金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（ a)および断面図（b)、図 2は金属線条体端部係止クリップの平面図（a)、正面図（b) および側面図（c)である。

[0027] この実施の形態の金属線条体卷装用リールは、鋼板で形成された卷胴（図示せず )の両端に鋼板をプレス成形してなるフランジ 1を溶接固定した所謂プレスリールである。

[0028] フランジ 1は、外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面 2 との間に隙間 3を形成する中空リング状のフランジ外周部 4を備えている。

[0029] また、フランジ 1には、フランジ外周部 4に隣接して 1箇所に金属線条体 Wの端部を導出する導出穴 5が設けられてレ、る。

[0030] そして、フランジ 1には、導出穴 5に近接して、フランジ外周部 4とフランジ外側面 2との間の隙間 3に着脱自在に金属線条体端部係止クリップ 10が装着される。

[0031] 金属線条体端部係止クリップ 10は、鋼線製で、図 2の（b)に示すように正面視にて略 W形に湾曲してクリップ本体 11が形成され、その両側に、 W字の上部両端を撥ねる形で略水平方向へ延びる取付腕部 12， 12が形成されている。

[0032] そして、クリップ本体 11は、両側の下部湾曲部分の近傍が、クリップ本体中央の正面視にて略逆 V字を呈する部分の上部および中央部に対し、図 2の（c)に示すように側面視にて第 1の角度 αで前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部

13, 13を構成してレ、る。

[0033] また、クリップ本体 11は、両側の正面視にて各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分のガイド部 13， 13を除く上方部分が、自由状態にて、図 2の（c)に示すように側面視にてガイド部 13， 13に対し第 1の角度 αより大きい第 2の角度で前方へ傾斜している。そして、それら各外側線条部分の上端近傍に各 2卷きのコイル卷き部 14

, 14が形成されている。

[0034] また、取付腕部 12, 12は、自由状態にて、図 2の（a)に示すようにクリップ本体 11 の W字の上部両端を結ぶ線 kに対して各々前方側へ角度をなすとともに各々先端側で更に前方へ湾曲した形状を呈する。

[0035] また、クリップ本体 11中央の上部湾曲部分は、図 2の（b)に示すように正面視にてクリップ本体 11の W字の上部両端を結ぶ線 kより上方に位置する。

[0036] この金属線条体端部係止クリップ 10は、図 1に示すようにフランジ外側面 2に当接配置されて、フランジ外周部 4とフランジ外側面 2との隙間にクリップ本体 11中央の上部湾曲部分が揷し込まれるとともにフランジ外周部 4の内部に両側の取付腕部 12， 1

2が嵌め込まれる。

[0037] フランジ外周部 4の隙間 3は、金属線条体端部係止クリップ 10のクリップ本体 11中央の上部湾曲部分を揷し込むとともに両側の取付腕部 12， 12をフランジ外周部の内部に嵌め込むことができる最低限度の大きさに設定する。金属線条体端部係止クリップ 10は、線径が例えば約 lmmである。その場合、フランジ外周部 4の隙間 3は、 1.：!〜 1. 3mm程度とするのがよい。

[0038] こうして装着された金属線条体端部係止クリップ 10は、フランジ外周部 4の内部でクリップ本体 11中央の上部湾曲部分と取付腕部 12， 12とが逆方向に突っ張ることによつてフランジ外周部 4に保持されるとともに、変形して嵌め込まれた取付腕部 12, 12 の弾性力でクリップ本体 11中央の略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面 2に押し付けられ、また、クリップ本体 11両側の各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分力 Sフランジ外側面 2側に押されてクリップ本体 11中央の略逆 V字を呈する部分と側面視にて略重なるよう変形し、その変形による各外側線条部分の弾性力とコイル巻き部 14, 14の弾性力とで略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面 2に押し付けられて、図 1に仮想線（二点鎖線)で示すように導出穴 5から導出されガイド部 13， 13に沿つて導入される金属線条体 Wの端部をクリップ本体 11とフランジ外側面 2との間にしつ力りと係止する。

[0039] その際の係止力は、クリップ本体 11各部の前方への傾斜の相対角度の設定により調整できる。

[0040] そして、フランジ外周部 4の隙間 3はクリップ装着後もそのままの大きさに保たれる。

そのため、金属線条体端部係止クリップ 10は、装着時と逆の手順で隙間から取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップを取り外して簡単に交換できる。

[0041] 図 3は上記実施の形態の変形例の金属線条体端部係止クリップの正面図である。

この変形例の金属線条体端部係止クリップ 20は、上記実施の形態の金属線条体端部係止クリップ 10が 2卷きのコイル卷き部 24, 24を有するのに対して、 1卷きのコィノレ卷き部 24, 24を有するよう構成を変更したものである。クリップ本体 21、取付腕部 22 ， 22、ガイド部 23， 23のその他の構成は、先の実施の形態のクリップ本体 11、取付腕部 12， 12、ガイド部 13， 13のそれと同じである。この金属線条体端部係止クリップ 20も先の実施の形態の金属線条体端部係止クリップ 10と同様に機能する。

[0042] (第 2の実施の形態）

図 4〜図 6は本発明の第 2の実施の形態を示している。図 4は金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a)および断面図（b)、図 5は金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)、図 6は金属線条体端部係止クリップの装着手順の説明図（a)、（b)、（c)である。

[0043] この実施の形態の金属線条体卷装用リールは、鋼板で形成された卷胴（図示せず )の両端に鋼板をプレス成形してなるフランジ 101を溶接固定した所謂プレスリールである。

[0044] フランジ 101は、外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面 102との間に隙間 103を形成する中空リング状のフランジ外周部 104を備えている。また、フランジ 101には、フランジ外周部 104に隣接して 1箇所に金属線条体 Wの端部を導出する導出穴 105が設けられている。

[0045] また、フランジ 101には、導出穴 105に近接して、フランジ外側面 102を形成する側壁のフランジ外周部 104に近接した部位 (各フランジ毎に 1箇所）に、互いにフランジ周方向に並んで、それぞれ力 Sリール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側がスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴 106, 106を構成するよう一対のクリップ装着部 107, 107がプレス成形により形成され、さらに、それら一対のクリップ装着部 107, 107のフランジ径方向の内側で周方向外側に近接し、互いにフランジ周方向に並んで、それぞれがリール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ周方向の両端側がスリット状に開いてフランジ周方向に貫通するクリップ先端係止穴 108 ， 108を構成するよう一対のクリップ先端係止部 109， 109がプレス成形により形成されている。

[0046] そして、フランジ 101には、フランジ外側面 102に、一対のクリップ装着部 107， 10 7およびクリップ先端係止部 109， 109を介して着脱自在に金属線条体端部係止タリップ 110が装着される。

[0047] 金属線条体端部係止クリップ 110は、鋼線製で、図 5の（a)に示すように自由状態で正面視にて略 U形に湾曲してクリップ本体 111が形成され、その両側に略逆 U形に湾曲してクリップ本体 111の縦方向寸法の半ばまで延び、先端が略直角に左右に開いた先端係止部 112a, 1 12aを構成する位置決め取付部 112, 112が形成されている。

[0048] そして、クリップ本体 111は、自由状態にて縦方向略中央で図 5の（b)に示すように側面視にて前方に膨らむ形に湾曲し、下端部が前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部 113を構成している。また、位置決め取付部 112, 112は、自由状態で側面視にてクリップ本体 111の膨らみ方向に傾斜している。

[0049] この金属線条体端部係止クリップ 110は、図 6の（a)に示すようにフランジ外側面 10 2に当接配置し、位置決め取付部 112， 112をフランジ外側面 102に沿ってフランジ径方向の内側からクリップ装着穴 106, 106に揷入し、次いで、図 6の（b)に示すように位置決め取付部 112， 112を左右両側から押し狭めるとともにフランジ外側面 102 に押し付けて左右先端の係止部 112a, 112aをクリップ先端係止穴 108, 108に挿入し、図 3の（c)に示すように先端係止部 112a, 112aをクリップ先端係止穴 108, 10 8に係止する。

[0050] こうして装着された金属線条体端部係止クリップ 110は、位置決め取付部 1 12, 11 2がクリップ装着部 107, 107とクリップ先端係止部 109, 109とで位置決め状態で保持され、図 4の（b)に示すようにクリップ本体 111が弾性変形してフランジ外側面 102 に押し付けられる。そして、図 4の（a)に仮想線（二点鎖線）で示すように導出穴 105 力導出されガイド部 113に沿って導入される金属線条体 Wの端部をクリップ本体 1 11とフランジ外側面 102との間にしつ力りと係止する。その係止力は、クリップ本体 11 1の前方への湾曲角度の設定により調整できる。また、金属線条体端部係止クリップ 110は、装着時と逆の手順で取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリツプを取り外して簡単に交換できる。

[0051] (第 3の実施の形態）

図 7および図 8は本発明の第 3の実施の形態を示している。図 7は金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a)および断面図（b)、図 8は金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

[0052] この実施の形態の金属線条体卷装用リールは、鋼板で形成された卷胴（図示せず )の両端に鋼板をプレス成形してなるフランジ 201を溶接固定した所謂プレスリールである。

[0053] フランジ 201は、外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面 202との間に隙間 203を形成する中空リング状のフランジ外周部 204を備えている。また、フランジ 201には、フランジ外周部 204に隣接して 1箇所に金属線条体 Wの端部を導出する導出穴 205が設けられている。

[0054] また、フランジ 201には、導出穴 205に近接して、フランジ外側面 202を形成する側壁のフランジ外周部 204に近接した部位 (各フランジ毎に 1箇所）に、互いにフランジ周方向に並んで、それぞれカ^ール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側がスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴 206, 206を構成するよう一対のクリップ装着部 207, 207がプレス成形により形成されてレ、る。

[0055] そして、フランジ 201には、フランジ外側面 202に、一対のクリップ装着部 207, 20 7を介して着脱自在に金属線条体端部係止クリップ 210が装着される。

[0056] 金属線条体端部係止クリップ 210は、鋼線製で、図 8の（a)に示すように自由状態で正面視にて略 U形で開口側が狭まつた形に湾曲してタリップ本体 211が形成され、その両側に略逆 U形で開口側がやや広がった形に湾曲してクリップ本体 211の縦方向寸法の半ば近くまで延び、先端が略直角に左右に開いた先端係止部 212a, 2 12aを構成するとともに、略中央に逆 U字の左右外側に突出する形に曲折した曲折係止部 212b, 212bを構成する位置決め取付部 212, 212が形成されている。

[0057] そして、クリップ本体 211は、自由状態にて縦方向略中央で図 8の（b)に示すように側面視にて前方に膨らむ形に湾曲し、下端部が前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部 213を構成している。また、位置決め取付部 212, 212は、自由状態で側面視にてクリップ本体 211と重なる形で湾曲している。

[0058] この金属線条体端部係止クリップ 210は、図 7に示すようにフランジ外側面 202に当接配置し、位置決め取付部 212, 212を左右両側から押し狭めるとともにフランジ外側面 202に押し付けて、フランジ外側面 202に沿ってフランジ径方向の内側からクリップ装着穴 206, 206に揷入し、位置決め取付部 212， 212の上部湾曲部分をフランジ外周部 204とフランジ外側面 202との隙間 203に揷し込み、左右先端の先端係 ±M212a, 212aをクリップ装着咅 207， 207の下咅 Bでクリップ装着穴 206, 206の外彻 Jに出し、曲折ィ系止咅 212b, 212bをクリップ装着咅 207, 207の上咅でクリップ装着穴 206， 206の外側に出して、これら先端係止部 212a， 212aと曲折係止部 21 2b, 212bとで係止し位置決めする。

[0059] こうして装着された金属線条体端部係止クリップ 210は、位置決め取付部 212， 21 2がクリップ装着部 207， 207とフランジ外周部 204の隙間 203とによって位置決め状態で保持され、図 7の（b)に示すようにクリップ本体 211が弾性変形してフランジ外側面 202に押し付けられる。そして、図 7の（a)に仮想線（二点鎖線）で示すように導出穴 205から導出されガイド部 213に沿って導入される金属線条体 Wの端部をクリップ本体 211とフランジ外側面 202との間にしつ力りと係止する。そして、その係止力は、クリップ本体 211の前方への湾曲角度の設定により調整できる。また、金属線条体端部係止クリップ 210は、装着時と逆の手順で取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップを取り外して簡単に交換できる。

[0060] (第 4の実施の形態）

図 9および図 10は本発明の第 4の実施の形態を示している。図 9は金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a) および断面図（b)、図 10は金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図 (b)である。

[0061] この実施の形態の金属線条体卷装用リールは、鋼板で形成された卷胴（図示せず )の両端に鋼板をプレス成形してなるフランジ 301を溶接固定した所謂プレスリールである。

[0062] フランジ 301は、外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面 302との間に隙間 303を形成する中空リング状のフランジ外周部 304を備えている。また、フランジ 301には、フランジ外周部 304に隣接して 1箇所に金属線条体 Wの端部を導出する導出穴 305が設けられている。

[0063] また、フランジ 301には、導出穴 305に近接して、フランジ外側面 302を形成する側壁のフランジ外周部 304に近接した部位 (各フランジ毎に 1箇所）に、互いにフランジ周方向に並んで、それぞれカ^ール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側がスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴 306, 306を構成するよう一対のクリップ装着部 307, 307がプレス成形により形成されてレ、る。

[0064] そして、フランジ 301には、フランジ外側面 302に、一対のクリップ装着部 307， 30 7を介して着脱自在に金属線条体端部係止クリップ 310が装着される。

[0065] 金属線条体端部係止クリップ 310は、鋼線製で、図 10の（a)に示すように自由状態で正面視にて巾の広い略 U形で開口側がやや広がった形に湾曲してクリップ本体 3 11が形成され、その開口側の両端から内側に略逆 U形で開口側がやや広がった形に湾曲してクリップ本体 311の縦方向寸法の半ば近くまで延び、先端が略直角に内側に開いた先端係止部 312a， 312aを構成するとともに、外側線条部分の略中央に外側に突出する形に曲折した曲折係止部 312b, 312bを構成し、相互に間隔を置いて対峙するよう位置決め取付部 312, 312が形成されている。

[0066] そして、クリップ本体 311は、自由状態にて縦方向略中央で図 10の（b)に示すように側面視にて前方に膨らむ形に湾曲し、下端部が前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部 313を構成している。また、位置決め取付部 312, 312は、自由状態で側面視にて下端側がやや後方に傾斜している。

[0067] この金属線条体端部係止クリップ 310は、図 9に示すようにフランジ外側面 302に当接配置し、位置決め取付部 312, 312を左右両側から押し狭めるとともにフランジ外側面 302に押し付けて、フランジ外側面 302に沿ってフランジ径方向の内側からクリップ装着穴 306, 306に揷入し、位置決め取付部 312， 312の上部湾曲部分をフランジ外周部 304とフランジ外側面 302との隙間 303に揷し込み、先端係止部 312a， 312aをクリップ装着部 307， 307の下部でクリップ装着穴 306， 306の外側に出し、曲折係止部 312b, 312bをクリップ装着部 307, 307の上部でクリップ装着穴 306， 3 06の外側に出して、これら先端係止部 312a， 312aと曲折係止部 312b, 312bとで係止し位置決めする。

[0068] こうして装着された金属線条体端部係止クリップ 310は、位置決め取付部 312， 31 2がクリップ装着部 307， 307とフランジ外周部 304の隙間 203とによって位置決め状態で保持され、図 9の（b)に示すようにクリップ本体 311が弾性変形してフランジ外側面 302に押し付けられる。そして、図 9の（a)に仮想線（二点鎖線）で示すように導出穴 305から導出されガイド部 313に沿って導入される金属線条体 Wの端部をクリップ本体 311とフランジ外側面 302との間にしつ力りと係止する。そして、その係止力は、クリップ本体 311の前方への湾曲角度の設定により調整できる。また、金属線条体端部係止クリップ 310は、装着時と逆の手順で取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップを取り外して簡単に交換できる。

[0069] (第 5の実施の形態）

図 11および図 12は本発明の第 5の実施の形態を示している。図 11は金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a )および断面図（b)、図 12は金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

[0070] この実施の形態の金属線条体卷装用リールは、鋼板で形成された卷胴（図示せず )の両端に鋼板をプレス成形してなるフランジ 401を溶接固定した所謂プレスリールである。

[0071] フランジ 401は、外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面 402との間に隙間 403を形成する中空リング状のフランジ外周部 404を備えている。また、フランジ 401には、フランジ外周部 404に隣接して 1箇所に金属線条体 Wの端部を導出する導出穴 405が設けられている。

[0072] また、フランジ 401には、導出穴 405に近接して、フランジ外側面 402を形成する側壁のフランジ外周部 404に近接した部位 (各フランジ毎に 1箇所）に、互いにフランジ周方向に並んで、それぞれカ^ール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側がスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴 406, 406を構成するよう一対のクリップ装着部 407, 407がプレス成形により形成されてレ、る。

[0073] そして、フランジ 401には、フランジ外側面 402に、一対のクリップ装着部 407， 40 7を介して着脱自在に金属線条体端部係止クリップ 410が装着される。

[0074] 金属線条体端部係止クリップ 410は、鋼線製で、図 12の（a)に示すように自由状態で正面視にて略 U形で開口側がやや広がった形に湾曲してクリップ本体 411が形成され、その開口側の左端から略逆 U形に湾曲してクリップ本体 411の縦方向寸法の半ば近くまで延び、先端が略直角に外側へ開いた先端係止部 412A— aを構成する左側の位置決め取付部 412Aと、開口側の右端から略逆 U形に湾曲し、さららにタリップ本体 411を取り囲む形に湾曲して左側の位置決め取付部 412 Aの U字の内側上部まで延び、先端が略直角に内側へ開いた先端係止部 412B_aを構成するとともに、左側の位置決め取付部 412Aの先端係止部 412A_ aと並ぶ高さ位置で後方に突出する形に曲折した左右の曲折係止部 412B_b, 412B_bを構成する右側の位置決め取付部 412Bとが形成されている。

[0075] そして、クリップ本体 411は、自由状態にて縦方向略中央で図 12の（b)に示すように側面視にて前方に膨らむ形に湾曲し、下端部が前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部 413を構成している。また、左右の位置決め取付部 412A, 4 12Bは、自由状態で側面視にて略垂直である。

[0076] この金属線条体端部係止クリップ 410は、図 11に示すようにフランジ外側面 402に当接配置し、位置決め取付部 412A, 412Bを左右両側から押し狭めるとともにフランジ外側面 402に押し付けて、フランジ外側面 402に沿ってフランジ径方向の内側力もクリップ装着穴 406, 406に挿入し、位置決め取付部 412A, 412Bの上部湾曲部分をフランジ外周部 404とフランジ外側面 402との隙間 403に挿し込み、左側の先端係止部 412A— aを左側のクリップ装着部 407の下部でクリップ装着穴 406の外側に出し、右側の先端係止部 412B— aをフランジ外周部 404の隙間 403に係止させ、曲折係止部 412B— b, 412B— bをクリップ装着部 407， 407の下部でクリップ装着穴 406， 406の後側に出して、これら先端係止部 412A— a, 412B— aと曲折係止部 412B-b, 412B_bとでィ系止し位置決めする。

[0077] こうして装着された金属線条体端部係止クリップ 410は、位置決め取付部 412A, 4 12Bがクリップ装着部 407， 407とフランジ外周部 404の隙間 403とによって位置決め状態で保持され、クリップ本体 411が弾性変形してフランジ外側面 402に押し付けられる。そして、図 11の（a)に仮想線（二点鎖線）で示すように導出穴 405から導出されガイド部 413に沿って導入される金属線条体 Wの端部をクリップ本体 411とフランジ外側面 402との間にしつカ^と係止する。そして、その係止力は、クリップ本体 411 の前方への湾曲角度の設定により調整できる。また、金属線条体端部係止クリップ 4 10は、装着時と逆の手順で取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップを取り外して簡単に交換できる。

[0078] (第 6の実施の形態）

図 13および図 14は本発明の第 6の実施の形態を示している。図 13は金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a )および断面図（b)、図 14は金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

[0079] この実施の形態の金属線条体卷装用リールは、鋼板で形成された卷胴（図示せず )の両端に鋼板をプレス成形してなるフランジ 501を溶接固定した所謂プレスリールである。

[0080] フランジ 501は、外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面 502との間に隙間 503を形成する中空リング状のフランジ外周部 504を備えている。また、フランジ 501には、フランジ外周部 504に隣接して 1箇所に金属線条体 Wの端部を導出する導出穴 505が設けられている。

[0081] また、フランジ 501には、導出穴 505に近接して、フランジ外側面 502を形成する側壁のフランジ外周部 504に近接した部位 (各フランジ毎に 1箇所）に、リール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側力 Sスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴 506を構成するようタリップ装着部 507が 1個プレス成形により形成されている。

[0082] そして、フランジ 501には、フランジ外側面 502に、クリップ装着部 507を介して着脱自在に金属線条体端部係止クリップ 510が装着される。

[0083] 金属線条体端部係止クリップ 510は、鋼線製で、図 14の（a)に示すように自由状態で正面視にて略 U形で開口側が広がった形に湾曲してクリップ本体 511が形成され、その開口側両端力もその延設され先端が略直角に左右に開いた先端係止部 512a ， 512aを構成するとともに、クリップ本体 511との接続部分に左右外側に突出する形に曲折した曲折係止部 512b, 512bを構成する位置決め取付部 512, 512が形成されている。

[0084] そして、クリップ本体 511およびその延長上の位置決め取付部 512， 512は、自由状態にて全体として縦方向略中央で図 14の（b)に示すように側面視にて前方に膨らむ形に湾曲し、下端部が前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部 51 3を構成している。

[0085] この金属線条体端部係止クリップ 510は、図 13に示すようにフランジ外側面 502に当接配置し、位置決め取付部 512, 512を左右両側から押し狭めるとともにフランジ外側面 502に押し付けて、フランジ外側面 502に沿ってフランジ径方向の内側からクリップ装着穴 506, 506に揷入し、位置決め取付部 512， 512の先端係止部 512a, 512aをフランジ外周部 504とフランジ外側面 502との隙間 503に揷し込み、曲折係止咅 B512b, 512bをクリップ装着咅 507の上咅でクリップ装着穴 506, 506の外側に出して、これら先端係止部 512a, 512aと曲折係止部 512b, 512bとで係止し位置決めする。

[0086] こうして装着された金属線条体端部係止クリップ 510は、位置決め取付部 512, 51 2がクリップ装着部 507, 507とフランジ外周部 504の隙間 503とによって位置決め状態で保持され、図 13の（b)に示すようにクリップ本体 511が弾性変形してフランジ外側面 502に押し付けられる。そして、図 13の（a)に仮想線（二点鎖線）で示すように導出穴 505から導出されガイド部 513に沿って導入される金属線条体 Wの端部をクリツプ本体 511とフランジ外側面 502との間にしつ力りと係止する。そして、その係止力は、クリップ本体 511の前方への湾曲角度の設定により調整できる。また、金属線条体端部係止クリップ 510は、装着時と逆の手順で取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップを取り外して簡単に交換できる。

[0087] (第 7の実施の形態）

図 15および図 16は本発明の第 7の実施の形態を示している。図 15は金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a )および断面図（b)、図 16は金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

[0088] この実施の形態の金属線条体卷装用リールは、鋼板で形成された卷胴（図示せず )の両端に鋼板をプレス成形してなるフランジ 601を溶接固定した所謂プレスリールである。

[0089] フランジ 601は、外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面 602との間に隙間 603を形成する中空リング状のフランジ外周部 604を備えている。また、フランジ 601には、フランジ外周部 604に隣接して 1箇所に金属線条体 Wの端部を導出する導出穴 605が設けられている。

[0090] また、フランジ 601には、導出穴 605に近接して、フランジ外側面 602を形成する側壁のフランジ外周部 604に近接した部位 (各フランジ毎に 1箇所）に、リール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側力 Sスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴 606を構成するようタリップ装着部 607が 1個プレス成形により形成されている。

[0091] そして、フランジ 601には、フランジ外側面 602に、クリップ装着部 607を介して着脱自在に金属線条体端部係止クリップ 610が装着される。

[0092] 金属線条体端部係止クリップ 610は、鋼線製で、図 16の（a)に示すように自由状態で正面視にて中央が略逆 U形で両側で略 U形に連設され全体として中央が高い略 W形に湾曲してなるクリップ本体 611が形成され、その両側に、 W字の上部両端から上方へ延設され、先端が略直角に左右に開いた先端係止部 612a， 612aを構成するとともに、クリップ本体 611との接続部分に後方に突出する形に曲折した曲折係止部 612b, 612bを構成する位置決め取付部 612, 612が形成されている。

[0093] そして、クリップ本体 611は、逆 U形をなす中央線状部分が自由状態で縦方向略中央で図 16の（b)に示すように側面視にて前方に膨らむ形に湾曲するとともに、 W字の左右側辺をなす線状部分が中央線状部分の上端部と重なる方向に向け略直線状に延び、下端部は前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部 613， 61 3を構成している。また、位置決め取付部 612, 612は、自由状態で側面視にてクリツプ本体 611の上端部と重なる方向に略直線状に延びている。

[0094] この金属線条体端部係止クリップ 610は、図 15に示すようにフランジ外側面 602に当接配置し、位置決め取付部 612, 612を左右両側から押し狭めるとともにフランジ外側面 602に押し付けて、フランジ外側面 602に沿ってフランジ径方向の内側から全体をクリップ装着穴 606に揷入し、クリップ本体 611上部中央の湾曲部および位置決め取付部 612, 612の先端係止部 612a， 612aをフランジ外周部 604とフランジ外側面 602との隙間 603に挿し込み、曲折係止部 612b, 612bをクリップ装着部 607 の下部でクリップ装着穴 606の外側に出して、これら先端係止部 612a， 612aと曲折係止部 612b, 612bとで係止し位置決めする。

[0095] こうして装着された金属線条体端部係止クリップ 610は、位置決め取付部 612， 61 2がクリップ装着部 607とフランジ外周部 604の隙間 603とによって位置決め状態で保持され、図 15の（b)に示すようにクリップ本体 611が弾性変形してフランジ外側面 602に押し付けられる。そして、図 15の（a)に仮想線（二点鎖線）で示すように導出穴 605から導出されガイド部 613， 613に沿って導入される金属線条体 Wの端部をタリップ本体 611とフランジ外側面 602との間にしつ力りと係止する。そして、その係止力は、クリップ本体 611の前方への湾曲角度の設定により調整できる。また、金属線条体端部係止クリップ 610は、装着時と逆の手順で取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップを取り外して簡単に交換できる。

[0096] (第 8の実施の形態）

図 17および図 18は本発明の第 8の実施の形態を示している。図 17は金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a )および断面図（b)、図 18は金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

[0097] この実施の形態の金属線条体卷装用リールは、鋼板で形成された卷胴（図示せず )の両端に鋼板をプレス成形してなるフランジ 701を溶接固定した所謂プレスリールである。

[0098] フランジ 701は、外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面 702との間に隙間 703を形成する中空リング状のフランジ外周部 704を備えている。また、フランジ 701には、フランジ外周部 704に隣接して 1箇所に金属線条体 Wの端部を導出する導出穴 705が設けられている。

[0099] また、フランジ 701には、導出穴 705に近接して、フランジ外側面 702を形成する側壁のフランジ外周部 704に近接した部位 (各フランジ毎に 1箇所）に、リール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側力 Sスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴 706を構成するようタリップ装着部 707が 1個プレス成形により形成されている。そして、そのクリップ装着部 7 07の正面中央に、クリップ装着穴 706に開口する矩形穴 708が形成されている。

[0100] そして、フランジ 701には、フランジ外側面 702に、クリップ装着部 707を介して着脱自在に金属線条体端部係止クリップ 710が装着される。

[0101] 金属線条体端部係止クリップ 710は、鋼線製で、図 18の（a)に示すように自由状態で正面視にて中央が略逆 U形で両側で略 U形に連設され全体として中央が高い略 W形に湾曲するとともに、逆 U形をなす中央線状部分の上部に前方に突出する形に曲折した左右の曲折係止部 71 la， 71 laを構成するクリップ本体 711が形成され、その両側に、 W字の上部両端から上方へ延設され、先端が略直角に左右に開いた先端係止部 712a, 712aを構成するとともに、クリップ本体 711との接続部分に後方に突出する形に曲折した曲折係止部 712b， 712bを構成する位置決め取付部 712， 7 12が形成されている。

[0102] そして、クリップ本体 711は、逆 U形をなす中央線状部分が自由状態で縦方向略中央で図 18の（b)に示すように側面視にて前方に膨らむ形に湾曲するとともに、 W字の左右側辺をなす線状部分が中央線状部分の上端部と重なる方向に向け略直線状に延び、下端部は前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部 713， 71 3を構成している。また、位置決め取付部 712, 712は、自由状態で側面視にてクリツプ本体 711の上端部と重なる方向に略直線状に延びている。

[0103] この金属線条体端部係止クリップ 710は、図 17に示すようにフランジ外側面 702に当接配置し、位置決め取付部 712, 712を左右両側から押し狭めるとともにフランジ外側面 702に押し付けて、フランジ外側面 702に沿ってフランジ径方向の内側から全体をクリップ装着穴 706に揷入し、クリップ本体 71 1上部中央の湾曲部および位置決め取付部 712, 712の先端係止部 712a， 712aをフランジ外周部 704とフランジ外側面 702との隙間 703に揷し込み、クリップ本体 711の曲折係止部 71 la， 71 laをクリップ装着部 707正面中央の矩形穴 708に嵌め込み、左右の曲折係止部 712b, 71 2bをクリップ装着部 707の下部でクリップ装着穴 706の外側に出して、これら先端係 Ih¾712a, 712aとクリップ本体 711の曲折ィ系止咅 B711a, 711aと左右の曲折ィ系止部 712b, 712bとで係止し位置決めする。

[0104] こうして装着された金属線条体端部係止クリップ 710は、位置決め取付部 712, 71 2がクリップ装着部 707とフランジ外周部 704の隙間 703とによって位置決め状態で保持され、図 17の（b)に示すようにクリップ本体 711が弾性変形してフランジ外側面 702に押し付けられる。そして、図 17の（a)に仮想線（二点鎖線）で示すように導出穴 705から導出されガイド部 713， 713に沿って導入される金属線条体 Wの端部をタリップ本体 711とフランジ外側面 702との間にしつ力りと係止する。そして、その係止力は、クリップ本体 711の前方への湾曲角度の設定により調整できる。また、金属線条体端部係止クリップ 710は、装着時と逆の手順で取り外すことができ、痛んだ金属線条体端部係止クリップを取り外して簡単に交換できる。

図面の簡単な説明

[図 1]本発明の第 1の実施の形態の金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（_a)および断面図（b)である。

[図 2]本発明の第 1の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの平面図（a)、正面図（b)および側面図（c)である。

[図 3]本発明の第 1の実施の形態の変形例の金属線条体端部係止クリップの正面図である。

[図 4]本発明の第 2の実施の形態の金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（_a)および断面図（b)である。

[図 5]本発明の第 2の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

[図 6]本発明の第 2の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの装着手順の説明図（a)、（b)、（c)である。

[図 7]本発明の第 3の実施の形態の金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a)および断面図（b)である。

[図 8]本発明の第 3の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

[図 9]本発明の第 4の実施の形態の金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a)および断面図（b)である。

[図 10]本発明の第 4の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

園 11]本発明の第 5の実施の形態の金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（_a)および断面図（b)である。

[図 12]本発明の第 5の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

園 13]本発明の第 6の実施の形態の金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（_a)および断面図（b)である。

園 14]本発明の第 6の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

園 15]本発明の第 7の実施の形態の金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a)および断面図（b)である。

園 16]本発明の第 7の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

園 17]本発明の第 8の実施の形態の金属線条体端部係止クリップを装着した金属線条体用リールのフランジ外周部近傍の正面図（a)および断面図（b)である。

園 18]本発明の第 8の実施の形態の金属線条体端部係止クリップの正面図（a)および側面図（b)である。

符号の説明

1 フフンシ

2 フランジ外側面

3 隙間

4 フランジ外周部

5 導出穴

10、 20 金属線条体端部係止クリップ

11、 21 クリップ本体

12、 22 取付腕部

13、 23 ガイド部

14、 24 コイル卷き部第 1の角度

β 第 2の角度

101， 201, 301, 401， 501, 601， 701 フランジ

102, 202, 302, 402， 502， 602， 702 フランジ外側面

103， 203， 303, 404, 504， 604， 704 隙間

104， 204, 304, 404, 504, 604, 704 フランジ外周部

105, 205, 305, 405， 505, 605， 705 導出穴

106, 206, 306, 406, 506, 606, 706 クリップ装着穴

107, 207, 307, 407, 507, 607, 707 クリップ装着部

108 クリップ先端係止穴

109 クリップ先端係止部

110, 210, 310, 410, 510, 610, 710 金属線条体端部係止クリップ

111, 211, 311, 411, 511, 611, 711 クリップ本体

112, 212, 312, 412A, 412B, 512, 612, 712 位置決め取付部

112a, 212a, 312a, 412A— a, 412B— a, 512a, 612a, 712a 先端係止咅 ^ 113， 213, 313, 413, 513, 613, 713 ガイド部

212b, 312b, 412B— b， 412B— b, 512b, 612b, 711a, 712b 曲折係止部

Claims

請求の範囲

[1] 卷胴の両端に金属板製で外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面との間に隙間を形成する中空リング状のフランジ外周部を備えたフランジを有する金属線条体卷装用リールの前記フランジ外周部とフランジ外側面との隙間に着脱自在に装着可能な金属線条体端部係止クリップであって、

弾性を有する金属線で形成されたクリップ本体の両側にその上部両端力ら延びる取付腕部が形成されるとともに、前記クリップ本体の上部にコイル卷き部が形成され、前記取付腕部を前記フランジ外周部とフランジ外側面との隙間から前記フランジ外周部の内部に嵌め込むことにより該取付腕部が変形して前記フランジ外周部の内部に係止され、前記クリップ本体が変形による弾性力と前記コイル卷き部の弾性力とでフランジ外側面に押し付けられて金属線条体の端部を前記フランジ外側面との間に係止するよう構成されたことを特徴とする金属線条体端部係止クリップ。

[2] 卷胴の両端に金属板製で外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面との間に隙間を形成する中空リング状のフランジ外周部を備えたフランジを有する金属線条体卷装用リールの前記フランジ外周部とフランジ外側面との隙間に着脱自在に装着可能な金属線条体端部係止クリップであって、

弾性を有する金属線で形成され正面視にて略 W形に湾曲したクリップ本体の両側に W字の上部両端を撥ねる形で略水平方向へ延びる取付腕部が形成され、前記クリップ本体両側の下部湾曲部分の近傍が該クリップ本体中央の正面視にて略逆 V字を呈する部分の上部および中央部に対し側面視にて第 1の角度で前方へ傾斜して金属線条体端部挟み込み用のガイド部を構成し、

該クリップ本体両側の正面視にて各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分の前記ガイド部を除く上方部分が自由状態で側面視にて前記ガイド部に対し前記第 1の角度より大きい第 2の角度で前方へ傾斜するとともに、それら各外側線条部分の上端近傍にコイル卷き部が形成され、

前記取付腕部が自由状態で前記クリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線に対して各々前方側へ角度をなすとともに各々先端側で更に前方へ湾曲した形状を呈し、前記クリップ本体中央の上部湾曲部分が該クリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線より上方に位置するよう構成されたことを特徴とする金属線条体端部係止クリップ。

[3] 卷胴の両端に金属板製で外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面との間に隙間を形成する中空リング状のフランジ外周部を備えたフランジを有し、該フランジに金属線条体の端部を導出する導出穴が設けられるとともに、前記フランジ外周部とフランジ外側面との隙間に着脱自在に金属線条体端部係止タリップが装着された金属線条体卷装用リールであって、

前記金属線条体端部係止クリップは、弾性を有する金属線で形成されたクリップ本体の両側にその上部両端力延びる取付腕部が形成されるとともに、前記クリップ本体の上部にコイル卷き部が形成され、前記取付腕部を前記フランジ外周部とフランジ外側面との隙間から前記フランジ外周部の内部に嵌め込むことにより該取付腕部が変形して前記フランジ外周部の内部に係止され、前記クリップ本体が変形による弾性力と前記コイル卷き部の弾性力とでフランジ外側面に押し付けられて、前記導出穴から導出され前記ガイド部に沿って導入される金属線条体の端部を前記クリップ本体と前記フランジ外側面との間に係止するよう構成されていることを特徴とする金属線条体卷装用リール。

[4] 卷胴の両端に金属板製で外周縁に全周に亘りリール軸方向外方へカールしてフランジ外側面との間に隙間を形成する中空リング状のフランジ外周部を備えたフランジを有し、該フランジに金属線条体の端部を導出する導出穴が設けられるとともに、前記フランジ外周部とフランジ外側面との隙間に着脱自在に金属線条体端部係止タリップが装着された金属線条体卷装用リールであって、

前記金属線条体端部係止クリップは、

前記取付腕部が自由状態で前記クリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線に対して各々前方側へ角度をなすとともに各々先端側で更に前方へ湾曲した形状を呈し、前記クリップ本体中央の上部湾曲部分が該クリップ本体の W字の上部両端を結ぶ線より上方に位置するよう構成され、

前記フランジ外周部は、前記フランジ外側面との隙間に前記金属線条体端部係止クリップのクリップ本体中央の上部湾曲部分を挿し込むとともに両側の取付腕部を着脱自在に嵌め込むことができ、前記金属線条体端部係止クリップが前記フランジ外側面に当接配置されて、前記フランジ外周部とフランジ外側面との隙間に前記クリツプ本体中央の上部湾曲部分が挿し込まれるとともに前記フランジ外周部の内部に両側の取付腕部が嵌め込まれることにより、その変形して嵌め込まれた取付腕部の弾性力で前記クリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面に押し付けられるとともに、前記クリップ本体両側の各々略 V字を呈する部分の各外側線条部分がフランジ外側面側に押されて前記クリップ本体中央の略逆 V字を呈する部分と側面視にて略重なるよう変形し、その変形による各外側線条部分の弾性力と前記コィル卷き部の弾性力とで前記略逆 V字を呈する部分がフランジ外側面に押し付けられて、前記導出穴から導出され前記ガイド部に沿って導入される金属線条体の端部を前記クリップ本体と前記フランジ外側面との間に係止するよう構成されていることを特徴とする金属線条体卷装用リール。

卷月同の両端に金属板製のフランジを有する金属線条体卷装用リールのフランジ外側面に、該フランジ外側面を形成する前記フランジの側壁の一部にプレス成形によりリール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側がスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴を構成するよう形成されたクリップ装着部を介して着脱自在に装着可能な金属線条体端部係止クリップであって、

弾性を有する金属線で形成されたクリップ本体に連続して位置決め取付部が形成され、該位置決め取付部を前記フランジ外側面に沿ってフランジ径方向の内側から前記クリップ装着穴に揷入することにより該位置決め取付部が前記クリップ装着穴に位置決め状態で保持され、前記クリップ本体が弾性変形して前記フランジ外側面に押し付けられ、金属線条体の端部を前記フランジ外側面との間に係止するよう構成されたことを特徴とする金属線条体端部係止クリップ。

卷月同の両端に金属板製のフランジを有するとともに、該フランジに金属線条体の端部を導出する導出穴が設けられ、前記フランジ外側面に着脱自在に金属線条体端部係止クリップが装着された金属線条体卷装用リールであって、

前記フランジ外側面を形成するフランジの側壁の一部にプレス成形によりリール軸方向外側に膨出し全体がフランジ内側面側に開口するとともにフランジ径方向の両端側がスリット状に開いてフランジ径方向に貫通するクリップ装着穴を構成するようクリップ装着部が形成され、

前記金属線条体端部係止クリップは、弾性を有する金属線で形成されたクリップ本体に連続して位置決め取付部が形成され、該位置決め取付部を前記フランジ外側面に沿ってフランジ径方向の内側から前記クリップ装着穴に挿入することにより該位置決め取付部が前記クリップ装着穴に位置決め状態で保持され、前記クリップ本体が弾性変形して前記フランジ外側面に押し付けられ、金属線条体の端部を前記フランジ外側面との間に係止するよう構成されていることを特徴とする金属線条体卷装用リール。