JP3241282U - 商品吊下げ用フック - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は、比較的軽量な商品を収容した商品吊下げ袋等の包装体を吊り下げるための商品吊下げ用フックに関する。
従来の商品吊下げ用フックとして、特許文献1には、上方にフック部を有し、下方に横方向に向けて伸びたトップカードを支承するためのカード支承杆を有する合成樹脂材料製の商品吊下げ用フックが開示されている。この商品吊下げ用フックは、カード支承杆の一部が可撓性を有しており、中央部を折り曲げて下方に垂下させた状態で、商品包装袋の上方のトップカードの長孔に挿通させた後、その中央部の折り曲げを上方に戻して水平状態とすることにより、商品包装袋に取付けできるように構成されている。
また、従来の商品吊下げ用フックとして、特許文献2には、上方に位置する係止用のフック部と、下方に位置する偏平部に設けられた変形可能な薄肉筒部とを備え、全体が合成樹脂材料によって一体形成された商品吊下げ用フックが開示されている。この商品吊下げ用フックは、商品包装袋の上方のトップカードに設けられている小孔(ヘッダー)に薄肉筒部を挿通させて押圧変形させることにより、フックを商品包装袋に取付けるように構成されている。
これら特許文献1及び特許文献2に記載されている商品吊下げ用フックは、商品包装袋に取付ける際に押圧変形を行う必要があるため、及び、ねじれ等に対する強度を確保するために、全体を合成樹脂材料で形成する必要があった。このような商品吊下げ用フックは大量に使用されており、これらを合成樹脂材料で形成すると、廃棄処分する際に深刻な環境問題を発生させてしまう。
従来の紙製の商品吊下げ用フックとして、特許文献3には、フック部を構成する吊下支持部と、包装体に設けられた取付け孔に取付けられる装着部と、吊下支持部及び装着部を連結する連接部とを備えた吊下げ具が記載されている。
特許文献3に記載の商品吊下げ具は、紙製であることから廃棄処分する際の環境問題は発生しない。しかしながら、この商品吊下げ具は、包装体の取付け穴に容易に装着するために、フック部及び連接部の横幅を取付け孔の径以下に構成していた。このため、商品吊り下げ具が包装体の取付け孔から抜け落ち易く、包装体を確実に保持することができなかった。また、取付け孔に、フック部の先端から挿入して装着部まで挿通させるために、フック部の先端を外側に向けその後ろに連接部を配置するように構成していた。このため、フック部及び連接部がどうしても長くなって面積が大きくなるので、その分、価格が高くなっていた。
従って、本考案の目的は、包装体を確実に保持でき、かつ、安価に製造することができる商品吊下げ用フックを提供することにある。
本考案によれば、フック部と、フック部の下端に連続して形成された包装体装着部とを備えた紙シート製の商品吊下げ用フックが提供される。包装体装着部は、先端が自由端として下方に突出する錨形状の挿入部と、先端が自由端として下方に突出し、挿入部に沿ってその両側にそれぞれ伸長する1対の押え部とを備えており、包装体の取付け孔に挿通した挿入部と1対の押え部とによって包装体を挟持可能に構成されている。
商品吊下げ用フックは紙シート製であって合成樹脂材料を使用していない。紙シート製であるため、商品吊下げ用フックは、生分解性に優れており、環境破壊防止に貢献できる。また、包装体装着部の挿入部が錨形状の先端部を有しているため、この先端部の錨形状の根元が包装体の取付け孔に引っ掛かり、包装体を確実に保持することができる。さらに、包装体装着部の挿入部及び押え部が、先端が自由端として下方に突出する形状であるため、上下方向の長さを短くすることができ、商品吊下げ用フック全体の面積を小さくすることができる。その結果、材料費が安くなり安価に製造することが可能となる。
挿入部が、丸形の先端から後方に向かって横幅が徐々に拡大し、先端から所定距離の位置で横幅が急激に減少する形状を有していることが好ましい。先端から後方に向かって横幅が徐々に拡大し、所定距離の位置で横幅が急激に減少することにより、その位置で、側方に突出する突起部が形成されている。このため、挿入部を包装体の取付け孔に挿入する際は、まず、一方の突起部を取付け孔に挿入して商品吊下げ用フックを回転させることにより、挿入部全体を取付け孔に入り込ませることができる。挿入部を突起部の後側まで挿入すれば、この挿入部は取付け孔から抜け難くなり、確実な保持が行える。
挿入部の最大の横幅が、包装体の取付け孔の径より大きいことも好ましい。挿入部の最大の横幅を取付け孔の径より大きくすることにより、この挿入部を包装体の取付け孔に挿通させると取付け孔から抜け難くなり、その結果、より確実な保持が行える。
1対の押え部の各々が、略一定の横幅を有しており、先端部が挿入部の方向に傾いていることも好ましい。押え部の先端部が挿入部の方向に傾いていることにより、押え部と挿入部との距離が狭くなるので、包装体を確実に挟持することができる。
商品吊下げ用フックが、バルカナイズドファイバーによって形成されたシート製であることも好ましい。これにより、紙製であるにもかかわらず、強度が高く、粘り強く割れにくい優れた強靭性と、微生物によって速やかに分解される優れた生分解性と、折り曲げ加工が可能な良好な加工性とを得ることができる。
本考案によれば、商品吊下げ用フックは紙シート製であって合成樹脂材料を使用していない。紙シート製であるため、生分解性に優れており、環境破壊防止に貢献できる。また、包装体装着部の挿入部が錨形状の先端部を有しているため、この先端部の錨形状の根元が包装体の取付け孔に引っ掛かり、包装体を確実に保持することができる。さらに、包装体装着部の挿入部及び押え部が、先端が自由端として下方に突出する形状であるため、上下方向の長さを短くすることができ、商品吊下げ用フック全体の面積を小さくすることができる。その結果、材料費が安くなり安価に製造することが可能となる。
図1は本考案における商品吊下げ用フックの一実施形態の全体構成を概略的に示しており、図2は本実施形態の商品吊下げ用フックを装着する包装体を示している。
本実施形態の商品吊下げ用フックは、バルカナイズドファイバーによるシートを図1及び図2に示す形状に切断又は打ち抜き加工して形成されている。バルカナイズドファイバーは、パルプから作られている原料の紙について特殊な加工処理することによって強度を高めた紙であり、粘り強く割れにくい優れた強靭性と、微生物によって速やかに分解される優れた生分解性と、折り曲げ加工が可能な良好な加工性とを有しており、さらに、表面処理、塗装及び接着が可能である。本実施形態では、一例として、北越東洋ファイバー株式会社製のバルカナイズド一般ファイバー、HB‐77Nの厚み0.8mmのものを用いている。ただし、本考案における商品吊下げ用フックを形成する紙シートとして、バルカナイズドファイバーを用いることは必須ではなく、これと同様の耐性、強度、及び機能を有する合成樹脂材料以外の材料による紙シートを用いても良い。また、その厚みも、折り曲げに対する耐性があり、ねじれに対する強度があれば、上述の例に限定されるものではない。
図1及び図2に示すように、バルカナイズドファイバーによるシートを切断又は打ち抜き加工して形成された商品吊下げ用フック10は、フック部11と、フック部11の下端に連続して形成された包装体装着部12とを備えている。包装体装着部12は、先端が自由端として図にて下方に突出する錨形状の挿入部12aと、中央に位置する挿入部12aの両側に設けられ、この挿入部12aに沿ってそれぞれ伸長すると共に、先端が自由端として図にて下方に突出する1対の押え部12b及び12cとを備えている。この挿入部12aを吊下げすべき商品の包装体の取付け孔に挿通し、包装体を、挿通した挿入部12aと1対の押え部12b及び12cとによって挟持することによって、商品吊下げ用フック10が包装体に装着される。本実施形態における商品吊下げ用フック10の寸法は、上下方向の長さが約30mm、左右方向の幅が約20mmであるが、これは単なる一例であってこれに限定されるものではない。
錨形状の挿入部12aは、丸みを帯びた先端に連続して形成され両側の側方にそれぞれ突出している第1の突出部12a1及び第2の突出部12a2を備えている。挿入部12aの最大の横幅(第1の突出部12a1及び第2の突出部12a2間の長さ)は、本実施形態では、10mmである。これら第1の突出部12a1及び第2の突出部12a2は、換言すれば、丸形の先端から後方に向かって横幅が徐々に拡大し、先端から所定距離の位置で横幅が急激に減少する形状を有している。第1の突出部12a1及び第2の突出部12a2を設けることにより、商品吊下げ用フック10を包装体に装着する際に、装着部12を取付け孔に容易に挿入することができる。即ち、一方の突起部を取付け孔に挿入して商品吊下げ用フック10を回転させることにより、挿入部12a全体を包装体の取付け孔に入り込ませることができる。挿入部12aを突起部の後側まで挿入すれば、この挿入部12aは取付け孔から抜け難くなり、確実な保持が行える。
1対の押え部12b及び12cの各々は、略一定の横幅を有しており、その先端部は挿入部12aの方向に傾いている。押え部12b及び12cの先端部が挿入部12aの方向に傾いていることにより、押え部12b及び12cと挿入部12aとの距離が狭くなるので、包装体を確実に挟持することができる。
図3は本実施形態の商品吊下げ用フック10が装着される、吊下げすべき商品の包装体13を示しており、この包装体13の上部には、商品吊下げ用フック10が挿通する円形に貫通している取付け孔13aが形成されている。取付け孔13aの径は、本実施形態では、6mmφである。挿入部12aの最大の横幅は、取付け孔13aの径より大きい10mmである。このように、挿入部12aの最大の横幅を取付け孔13aの径より大きくすることにより、この挿入部12aは、一度、包装体13の取付け孔13aに挿通させた場合に、取付け孔13aから抜け難くなり、その結果、より確実な保持が行える。
図4~図7は本実施形態の商品吊下げ用フック10を包装体13に装着する手順を説明しており、以下、これらの図を用いて商品吊下げ用フック10を包装体13に装着する手順を説明する。
まず、図4に示すように、商品吊下げ用フック10の挿入部12aの一方の突起部である第1の突起部12a1の突出端部を包装体13の取付け孔13aに挿入する。この場合、商品吊下げ用フック10が包装体13の表面に対して大きな角度となるように傾け、図4に示すように押え部12bの先端部が包装体13の後側に位置するように操作すると、第1の突起部12a1の突出端部の挿入が容易になる。
次いで、図5に示すように、商品吊下げ用フック10を図にて時計回りに回転させ、図6に示すように、さらに回転させて、挿入部12aの他方の突起部である第2の突起部12a2も包装体13の取付け孔13aに挿通させ、その後、商品吊下げ用フック10を図にて反時計回りに回転させることにより、最終的に図7に示すように、挿入部12aを第1の突出部12a1及び第2の突出部12a2まで包装体13の取付け孔13aに完全に挿通させる。なお、最初に、第2の突起部12a2の突出端部を包装体13の取付け孔13aに挿入し、商品吊下げ用フック10を図にて反時計回りに回転させて、挿入部12aを取付け孔13aに完全に挿通させる手順を用いても良い。
このように、本実施形態の商品吊下げ用フック10は、紙シート製であって合成樹脂材料を使用していないため、生分解性に優れており、環境破壊防止に貢献できる。また、包装体装着部12の挿入部12aが、錨形状を有していると共に10mmの最大幅を有しており、取付け孔13aの径が6mmであるため、包装体13の取付け孔13aに挿通させると取付け孔13aから抜け難く、その結果、包装体13を容易にかつ確実に保持することができる。また、装着部12の挿入部12a並びに押え部12b及び12cが、先端が自由端として下方に突出する形状であるため、上下方向の長さを短くすることができ、商品吊下げ用フック10全体の面積を小さくすることができる。その結果、材料費が安くなり安価に製造することが可能となる。
以上述べた実施形態は全て本考案を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本考案は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10 商品吊下げ用フック
11 フック部
12 装着部
12a 挿入部
12a1 第1の突出部
12a2 第2の突出部
12b、12c 押え部
13 包装体
13a 取付け孔
11 フック部
12 装着部
12a 挿入部
12a1 第1の突出部
12a2 第2の突出部
12b、12c 押え部
13 包装体
13a 取付け孔
Claims (5)
- フック部と、該フック部の下端に連続して形成された包装体装着部とを備えた紙シート製の商品吊下げ用フックであって、前記包装体装着部は、先端が自由端として下方に突出する錨形状の挿入部と、先端が自由端として下方に突出し、前記挿入部に沿ってその両側にそれぞれ伸長する1対の押え部とを備えており、包装体の取付け孔に挿通した前記挿入部と前記1対の押え部とによって前記包装体を挟持可能に構成されていることを特徴とする商品吊下げ用フック。
- 前記挿入部が、丸形の先端から後方に向かって横幅が徐々に拡大し、先端から所定距離の位置で横幅が急激に減少する形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の商品吊下げ用フック。
- 前記挿入部の最大の横幅が、前記包装体の前記取付け孔の径より大きいことを特徴とする請求項1に記載の商品吊下げ用フック。
- 前記1対の押え部の各々が、略一定の横幅を有しており、先端部が前記挿入部の方向に傾いていることを特徴とする請求項1に記載の商品吊下げ用フック。
- 前記商品吊下げ用フックが、バルカナイズドファイバーによって形成されたシート製であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の商品吊下げ用フック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023000157U JP3241282U (ja) | 2023-01-19 | 2023-01-19 | 商品吊下げ用フック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023000157U JP3241282U (ja) | 2023-01-19 | 2023-01-19 | 商品吊下げ用フック |
Publications (1)
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JP3241282U true JP3241282U (ja) | 2023-03-16 |
Family
ID=85503204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2023000157U Active JP3241282U (ja) | 2023-01-19 | 2023-01-19 | 商品吊下げ用フック |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3241282U (ja) |
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2023
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