JP3062276U - 吊下げ陳列用ベ―ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーナ部などに設置でき、表面と裏面の両面
が利用可能で、多くの商品を吊下げることができる吊下
げ陳列用ベースを提供する。 【解決手段】 吊下げ陳列用ベース１は、ネット２０
と、ネット２０の一端に接続され、このネット２０の幅
を維持するための幅維持部材１０とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、吊下げ陳列用ベースに関し、特に、ネット（網）を用いた吊下げ 陳列用ベースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、吊下げ陳列用ベースとしては、板状のものが用いられていた。この板状 の部材に穴などを開け、商品を吊下げるための金具が取付けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の部材では以下のような問題があった。

【０００４】 まず、板状の部材は一般に硬いため、壁のコーナ部や壁の曲面部には用いにく いという問題があった。

【０００５】 また、板状の部分のうち穴を開けた部分にのみ商品を吊下げることができるだ けで、他の部分には商品を吊下げることはできないという問題があった。

【０００６】 さらに、板状の部材は嵩張るため輸送に手間がかかるという問題があった。 そこで、この考案は上述のような問題点を解決するためになされたものであり 、さまざまな部分に設置することができ、その部材のどこにでも商品をかけるこ とができ、さらに、輸送も容易な吊下げ陳列用ベースを提供することを目的とす るものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案に従った吊下げ陳列用ベースは、商品を吊下げて陳列するための吊下 げ陳列用ベースであって、ネットと、ネットの一端に接続され、このネットの幅 を維持するための幅維持部材とを備える。

【０００８】 このように構成された吊下げ陳列用ベースにおいては、商品を吊下げるための 部材はネットにより構成される。このネットは一般に柔らかいので、壁が突出し たコーナ部分や曲面上でも用いることができる。そのため、さまざまな部分に設 置することができる。

【０００９】 また、ネットにフックを取付ければ、このフックに商品を引っかけることがで きる。そのため、ネットのどの部分にでもフックを介して商品を引っかけること ができ、さまざまな商品をさまざまな位置に引っかけることができる。さらに、 ネットの表面と裏面とを両方利用できるため、多くの商品を吊下げて陳列するこ とができる。

【００１０】 さらに、ネットは使い終わると小さく畳むことができるため、輸送も容易とな る。

【００１１】 また、吊下げ陳列用ベースは、吊下げ陳列用ベースを壁面に保持するためのベ ース保持手段を備えることが好ましい。この場合、このベース保持手段により吊 下げ陳列用ベースは壁面に位置決めされる。

【００１２】 また、幅維持部材は変形可能であり、変形後の形を保持することのできる材質 により構成されることが好ましい。

【００１３】 この場合、コーナ部や曲面上でも、幅維持部材を所望の形状に変形させること により、さまざまな部分に設置することができる。

【００１４】 また、幅維持部材は、紙、金属または合成樹脂で構成されることが好ましい。 さらに、幅維持部材から離れた位置に設けられ、ネットの幅方向に延び、ネッ トの幅を維持する補強部材を備えることが好ましい。この場合、ネットに多くの 商品を吊下げてもこの補強部材がネットの幅を維持することができるため、さら に多くの商品を吊下げることができる。

【００１５】 また、補強部材は変形可能であり、変形後の形を保持することのできる材質に より構成されることが好ましい。この場合、コーナ部や曲面上に吊下げる場合に は、この補強部材を変形させることで対応することができる。

【００１６】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態について図面を用いて説明する。

【００１７】 （実施の形態１） 図１を参照して、この考案の実施の形態１に従った吊下げ陳列用ベース１は、 厚紙により構成される幅維持部材１０と、ネット２０と、ベース保持手段として の紐３０とを備える。

【００１８】 ネット２０の一端に幅維持部材１０が取付けられている。幅維持部材１０はネ ット２０の幅を維持する。ネット２０は、複数本の横繊維２１と、その横繊維２ １とほぼ垂直に交わるように設けられた縦繊維２２とにより構成される。ネット ２０は、金属製の金具１１により厚紙からなる幅維持部材１０に取付けられる。 ネット２０のすべての部分に商品を吊下げるためのフックを取付けることが可能 である。

【００１９】 幅維持部材１０を構成する厚紙は変形可能であり、変形後の形を保持すること ができる。また、幅維持部材１０は、厚紙でなく、金属や合成樹脂で構成しても よい。この場合、これらの材質は変形可能であり、変形後の形を保持することが できるものである必要がある。幅維持部材１０には、紐３０が設けられている。 紐３０を壁面のフックなどに取付けることにより、吊下げ陳列用ベース１を壁面 に保持することができる。

【００２０】 このように構成された吊下げ陳列用ベース１では、ネット２０は、板状の部材 に比べて柔らかくさまざまな方向に変形させることが可能であるため、壁面のコ ーナ部や壁面が曲面状の場合にもその面に沿って吊下げることが可能となり、あ らゆる場所に設置することができる。

【００２１】 具体的には、図２で示すように、壁面１００がコーナ状となっていても、この コーナ部に沿って吊下げ陳列用ベース１を吊下げることができる。また、壁面１ ００が曲面状であっても同様である。

【００２２】 また、ネット２０の表面と裏面とに商品を吊下げることができるため、多くの 商品を吊下げることができる。なお、ネット２０の一方面にしか商品を吊下げな い場合には、他方の面には、宣伝広告用の紙を取付けることも可能である。

【００２３】 また、ネット２０のあらゆる部分に商品取付用のフックを取付けることができ るため、多くの商品をさまざまなバリエーションで取付けることができる。

【００２４】 また、吊下げ陳列用ベース１を使用しないときはネット２０を小さく畳むこと ができるため、保管や輸送の費用を低下させることができる。

【００２５】 （実施の形態２） 図３を参照して、この考案の実施の形態２に従った吊下げ陳列用ベース１では 、幅維持部材１０の先端部１０ａが折れ曲がっており、この折れ曲がった部分に ネット２０が巻込まれて取付けられている。

【００２６】 このように、幅維持部材１０の先端を折り曲げて、この折り曲げた部分にネッ ト２０を巻込んで固定することにより、ネット２０と幅維持部材１０とがさらに 強く接続されることになり、ネット２０に多くの商品を吊下げてもネット２０が 幅維持部材１０から外れなくなる。

【００２７】 （実施の形態３） 図４を参照して、この考案の実施の形態３に従った陳列用ベース２では、幅維 持部材１０から離れた位置に設けられ、ネット２０の幅方向に延び、ネット２０ の幅を維持する補強部材４０が複数本設けられている点で、図１で示す実施の形 態１に従った吊下げ陳列用ベース１と異なる。その他の点に関しては、図４で示 す吊下げ陳列用ベース２は、図１で示す吊下げ陳列用ベース１と同様の構成であ る。この補強部材４０は、ネット２０の横繊維２１と同じように延びており、針 金や合成樹脂により構成される。

【００２８】 このように構成された吊下げ陳列用ベース２においては、まず、実施の形態１ で示した吊下げ陳列用ベース１と同様の効果がある。さらに、ネット２０に補強 部材４０が設けられているため、ネット２０にさらに多くの商品を吊下げた場合 にでも、ネット２０の幅が狭まることはなくネット２０の幅が維持される。その ため、実施の形態１で示した吊下げ陳列用ベース１よりもさらに多くの重い商品 を吊下げることが可能となる。

【００２９】 （実施の形態４） 図５を参照して、この考案の実施の形態４に従った吊下げ陳列用ベース３は、 ベース保持手段としての穴５０が設けられた幅維持部材６０を有する点で図１で 示す実施の形態１に従った吊下げ陳列用ベース１と異なる。その他の点に関して は図５で示す吊下げ陳列用ベース３は図１で示す吊下げ陳列用ベース１と同様で ある。壁面に設けられたフックをこの穴５０に通すことにより吊下げ陳列用ベー ス３を壁面に保持することができる。

【００３０】 このように構成された吊下げ陳列用ベース３でも、図１に示す吊下げ陳列用ベ ースと同様の効果がある。さらに、紐を用いることがないため、部品を少なくで きるという効果がある。

【００３１】 （実施の形態５） 図６を参照して、この考案の実施の形態５に従った吊下げ陳列用ベース４は、 アルミニウム合金からなる幅維持部材７０を有する点で図１で示す吊下げ陳列用 ベース１と異なる。ネット２０はリベット７１により幅維持部材７０に取付けら れている。幅維持部材７０はアルミニウムだけでなく他の変形可能で変形後の形 を保持することができる材料、たとえば金属や、合成樹脂や、紙とすることも可 能である。幅維持部材７０には、ベース保持手段としての穴８０が２つ設けられ ている。この穴８０の両方を壁面に設けられたフックに取付けることにより吊下 げ陳列用ベース４を壁面に保持することができる。また、穴８０の数は２つに限 定されるものではなく、幅維持部材７０の中央に１つだけ穴を設けてもよく、ま た複数の穴を設けてもよい。

【００３２】 このように構成された吊下げ陳列用ベース４では、まず、実施の形態１で示し た図１に示す吊下げ陳列用ベース１と同様の効果がある。さらに、幅維持手段７ ０が小さいため、吊下げ陳列用ベース４全体をさらに小型化できるという効果が ある。

【００３３】 以上、この考案の実施の形態について説明したが、この実施の形態はさまざま に変形することが可能である。まず、ネット２０を構成する材質としては、高分 子繊維だけでなく木綿製のものとしてもよく、また、細い金属製のものとしても よい。また、ネットを構成する繊維は縦方向と横方向に編む必要はなく斜め方向 に編むことも可能である。また、ネット２０の形状は四角形に限定されることは なく、円形状や三角形状としてもよい。

【００３４】 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない と考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録 請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内 でのすべての変更が含まれることが意図される。

【００３５】

【考案の効果】

この考案に従えば、コーナ部などにも設置でき、表面と裏面の両方が利用可能 ですべての部分に商品を取付けることができ、輸送が容易な吊下げ陳列用ベース を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施の形態１に従った吊下げ陳列用
ベースの斜視図である。

【図２】図１で示す吊下げ陳列用ベースの使用状態を示
す図である。

【図３】この考案の実施の形態２に従った吊下げ陳列用
ベースの断面図である。

【図４】この考案の実施の形態３に従った吊下げ陳列用
ベースの斜視図である。

【図５】この考案の実施の形態４に従った吊下げ陳列用
ベースの斜視図である。

【図６】この考案の実施の形態５に従った吊下げ陳列用
ベースの斜視図である。

【符号の説明】

１，２，３，４ 吊下げ陳列用ベース １０，６０，７０ 幅維持部材 ２０ ネット ３０ 紐 ４０ 補強部材 ５０，８０ 穴

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品を吊下げて陳列するための吊下げ陳
   列用ベースであって、 ネットと、 前記ネットの一端に接続され、このネットの幅を維持す
   るための幅維持部材とを備えた、吊下げ陳列用ベース。
2. 【請求項２】 当該吊下げ陳列用ベースを壁面に保持す
   るためのベース保持手段を備える、請求項１に記載の吊
   下げ陳列用ベース。
3. 【請求項３】 前記幅維持部材は変形可能であり、変形
   後の形を保持することのできる材質により構成される、
   請求項１または２に記載の吊下げ陳列用ベース。
4. 【請求項４】 前記幅維持部材は、紙、金属または合成
   樹脂で構成される、請求項３に記載の吊下げ陳列用ベー
   ス。
5. 【請求項５】 前記幅維持部材から離れた位置に設けら
   れ、前記ネットの幅方向に延び、前記ネットの幅を維持
   する補強部材を備える、請求項１〜４のいずれか１項に
   記載の吊下げ陳列用ベース。
6. 【請求項６】 前記補強部材は変形可能であり、変形後
   の形を保持することのできる材質により構成される、請
   求項５に記載の吊下げ陳列用ベース。