JP3045770U - カード保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品を吊り下げて陳列するフックハンガーに
簡単に組み付けて使用することができて、嵩張らず収納
に便利で、かつ、材料費等のコストも低減することがで
きるカード保持具を提供すること。 【解決手段】 ポップカードＣを保持するカード保持具
１０は、商品陳列什器のフックバー１への掛け止め部４
と、商品Ｍの吊り下げ用軸部５と、屈曲部６とを備えた
フックハンガー３に組み付ける。カード保持具１０は、
屈曲部６の先端の嵌合孔１６を備えた筒部１５と、該筒
部に連結されて前記ポップカードを保持する本体部１１
とを備えて構成される。筒部１５と本体部１１とが、筒
部１５を屈曲部６先端に嵌合させた際に、本体部１１に
保持させた前記ポップカードＣを水平方向における吊り
下げ用軸部５の直交方向から目視可能で、かつ、ポップ
カードＣの商品情報Ｉを水平方向に表示可能な屈曲角度
αで連結されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品陳列什器のフックバーに掛け止めて商品を吊り下げ可能とする フックバ−に組み付け、商品情報を記載したポップカードを保持するカード保持 具に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

従来のポップカードを保持するカード保持具は、商品を吊り下げ可能なフック バ−を掛け止めするフックバーに対して、フックハンガーと同様に、掛け止めし て使用するものであった（実開昭５９−３８８６７号公報等参照）。

【０００３】 そして、そのカード保持具では、ポップカードがフックハンガーに吊り下げら れた商品で隠れないようにするために、ポップカードの保持部位を、フックバー に掛け止めする部位から長く延びる軸部を介在させて、設けることとなっていた 。

【０００４】 そのため、カード保持具が、軸部を長くする分嵩張って、収納に不便となり、 また、材料も余分に必要となっていた。

【０００５】 本考案は、上述の課題を解決するものであり、商品を吊り下げて陳列するフッ クハンガーに簡単に組み付けて使用することができて、嵩張らず収納に便利で、 かつ、材料費等のコストも低減することができるカード保持具を提供することを 目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るカード保持具は、商品陳列什器のフックバーに掛け止め可能な掛 け止め部と、該掛け止め部から水平に延びて商品を吊り下げ可能な吊り下げ用軸 部と、該吊り下げ用軸部の先端で上方へ屈曲される屈曲部と、を備えたフックハ ンガーに組み付けて、商品情報を記載したポップカードを保持するカード保持具 であって、 前記屈曲部先端に嵌合可能な嵌合孔を備えた筒部と、該筒部に連結されて前記 ポップカードを保持する本体部と、を備えて構成されて、 前記筒部と前記本体部とが、前記筒部を前記屈曲部先端に嵌合させた際に、前 記本体部に保持させた前記ポップカードを水平方向における前記吊り下げ用軸部 の直交方向から目視可能で、かつ、前記ポップカードの商品情報を水平方向に表 示可能な、屈曲角度で、連結されていることを特徴とする。

【０００７】 前記本体部としては、前記筒部と所定の屈曲角度で連結されて前記吊り下げ用 軸部と平行に延びる連結棒部を備えるようにして、該連結棒部に、前記ポップカ ードを下方へ延びるように保持させることが望ましい。

【０００８】 さらに、前記本体部としては、前記筒部と所定の屈曲角度で連結されて前記吊 り下げ用軸部と平行に延びる連結棒部と、該連結棒部から下方に延びて前記ポッ プカードを出し入れ自在に収納保持可能な透明材料からなる袋状の収納部と、か ら構成することが望ましい。

【０００９】

【考案の効果】

本考案に係るカード保持具では、使用時、本体部にポップカードを保持させ、 嵌合孔を利用して、商品陳列什器のフックバーに掛け止めしたフックハンガーの 屈曲部先端に筒部を嵌合させれば、ポップカードを商品陳列什器に表示すること ができる。

【００１０】 すなわち、本考案のカード保持具では、商品を吊り下げて陳列するフックハン ガーに組み付けて使用するものであり、什器のフックバーから延びるような軸部 を不要にして構成できることから、コンパクトになって、収納に便利となり、ま た、材料費や製造コストも低減することができる。

【００１１】 さらに、使用時には、筒部と本体部とが、所定の屈曲角度で連結されているた め、本体部に保持させたポップカードを水平方向における吊り下げ用軸部の直交 方向から目視可能で、かつ、ポップカードの商品情報を水平方向に表示可能とし ている。

【００１２】 すなわち、什器の側方に立っている購買者や什器の間を通過する購買者に対し て、ポップカードを目視し易くさせることができ、大きな販売促進効果を生じさ せることができる。

【００１３】 さらにまた、フックハンガーの先端にポップカードを表示させ、かつ、ポップ カードを水平方向における吊り下げ用軸部の直交方向から目視可能にポップカー ドを表示しており、ポップカードが大きくなっても、什器正面側から見た状態で の、ポップカードがフックハンガーに吊り下げて陳列した商品を隠すことを防止 することができる。

【００１４】 そして、本体部として、筒部と所定の屈曲角度で連結されて吊り下げ用軸部と 平行に延びる連結棒部を備えるようにして、この連結棒部に、ポップカードを下 方へ延びるように保持させるように構成すれば、ポップカードをフックハンガー の下方に配置させることができる。

【００１５】 すなわち、カード保持具を組み付けたフックハンガーが吊り下げて陳列した商 品の前方に、ポップカードを配置させることができて、購買者に商品情報を的確 に提供することができる。

【００１６】 さらに、本体部としては、筒部と所定の屈曲角度で連結されて吊り下げ用軸部 と平行に延びる連結棒部と、この連結棒部から下方に延びてポップカードを出し 入れ自在に収納保持可能な透明材料からなる袋状の収納部と、から構成すれば、 上記作用・効果に加えて、収納部へのポップカードの出し入れが簡単となり、異 なった商品を陳列しているフックハンガーに組み付ける際、容易に対処すること ができる。

【００１７】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。

【００１８】 図１に示すように、実施形態のカード保持具１０は、陳列什器のフックバー１ に掛け止めされたフックハンガー３に組み付けられて使用される。

【００１９】 フックハンガー３は、図１に示すように、陳列商品Ｍを吊り下げる金属製の丸 棒からなる吊り下げ用軸部５と、吊り下げ用軸部５の先端が斜め上方に屈曲され て形成される屈曲部６と、吊り下げ用軸部５の基部に連設されて、商品陳列用の 什器に横架されたフックバー１に対して上方から嵌合するコ字形状の掛け止め部 ４とからなる。

【００２０】 フックハンガー３は、吊り下げ用軸部５にフックを有する商品Ｍが吊り下げら れることにより陳列されるように、掛け止め部４により水平に支持されている。

【００２１】 屈曲部６は、斜め上方に屈曲しているため商品Ｍを吊り下げた場合、商品の落 下を防止する。

【００２２】 カード保持具１０は本体部１１と筒部１６からなる。また本体部１１は、収納 部１３と連結棒部１２とからなる。

【００２３】 収納部１３は、大きさがＪＩＳ系列のＢ７判のポップカードＣを収納できる大 きさである。全体は、塩化ビニル樹脂の薄い透明板を２枚重ねて形成されており 、図４において使用時に前方になる右側がカードＣの出し入れができる開口部２ ２となる。下部と後部の周囲の部分は接合部２１になっており、挿入されたポッ プカードＣを収納保持する。開口部２１には、カードＣの挿脱を容易にするため 、収納部の薄板の内の１枚だけを、開口部２１から半円形に切り欠いて形成され る指掛け２３を有する。

【００２４】 連結棒部１２は、図３に示すように断面が楕円形状の棒状の形状で、塩化ビニ ル樹脂から形成されている。連結棒部１２下部は、係合溝２５が切ってあり、収 納部１３の上部を嵌入させ接着固定し収納部１３を支持する。

【００２５】 筒部１５は、図２に示すように、屈曲部６の円形断面に外接する正五角形の嵌 合孔１６を有し、屈曲部６を嵌入したときに屈曲部６との摩擦力を高めて、不所 望な回動を規制する形状となっている。また筒部１５の素材は弾性を有する塩化 ビニル樹脂製であり、筒部１５の嵌合孔１６に嵌入された屈曲部６に対し弾性の 力で、これを把持するものである。

【００２６】 筒部１５と本体部１１とは、筒部１５を屈曲部６先端に嵌合させた際に、本体 部１１に保持させたポップカードＣを水平方向における吊り下げ用軸部５の直交 方向から目視可能で、かつ、ポップカードＣの商品情報Ｉを水平方向に表示可能 な屈曲角度αで、連結されている。

【００２７】 実施形態の場合、筒部１５は、本体部１１から連設されるカード保持具１０の 後部に、フックハンガー３の屈曲部６の屈曲角度αに合わせ約３０度斜め下方向 に屈曲して配設される。

【００２８】 以下、本実施形態に係るカード保持具１０の使用方法とその効果を説明する。

【００２９】 図４に示すように、収納部１３は透明な材質のＢ７判の大きさからできている ため、たとえば「ネジ」「ボルト」などの商品の種類を示したポップカードや、 「特価品」「広告の品」などの売り出し用のポップカードなどをＢ７判のカード に自由に描いて使用できる。さらに「ウインドフィルム」などのシート状の商品 をＢ７判にカットすればサンプルとして収納部１３に挿入することも可能である 。ポップカードＣの挿入は、開口部２１から挿入すればよく、挿入すれば接合部 ２２にポップカードＣが当接して支持される。

【００３０】 なお、ポップカードＣの交換時は、指かけ２３を利用すれば容易にポップカー ドＣを引き出すことができる。

【００３１】 実施形態のカード保持具１０では、使用時、本体部１１にポップカードＣを保 持させ、嵌合孔１６を利用して、商品陳列什器のフックバー１に掛け止めしたフ ックハンガー３の屈曲部６先端に筒部１５を嵌合させれば、ポップカードＣを商 品陳列什器に表示することができる。

【００３２】 すなわち、実施形態のカード保持具１０では、商品Ｍを吊り下げて陳列するフ ックハンガー３に組み付けて使用するものであり、什器のフックバー１から延び るような軸部を不要にして構成できることから、コンパクトになって、収納に便 利となり、また、材料費や製造コストも低減することができる。

【００３３】 さらに、使用時には、筒部１５と本体部１１とが、所定の屈曲角度αで連結さ れているため、本体部１１に保持させたポップカードＣを水平方向における吊り 下げ用軸部５の直交方向から目視可能で、かつ、ポップカードＣの商品情報Ｉを 水平方向に表示可能としている。

【００３４】 すなわち、什器の側方に立っている購買者や什器の間を通過する購買者に対し て、ポップカードＣを目視し易くさせることができ、大きな販売促進効果を生じ させることができる。

【００３５】 さらにまた、フックハンガー３の先端にポップカードＣを表示させ、かつ、ポ ップカードＣを水平方向における吊り下げ用軸部５の直交方向から目視可能にポ ップカードＣを表示しており、ポップカードＣが大きくなっても、什器正面側か ら見た状態での、ポップカードＣがフックハンガー３に吊り下げて陳列した商品 Ｍを隠すことを防止することができる。

【００３６】 特に本実施形態では、本体部１１として、筒部１５と所定の屈曲角度αで連結 されて吊り下げ用軸部５と平行に延びる連結棒部１２を備えるようにして、この 連結棒部１２に、ポップカードＣを下方へ延びるように保持させるように構成さ れており、ポップカードＣはフックハンガー３の下方に配置されている。

【００３７】 そのため、カード保持具１０を組み付けたフックハンガー３が吊り下げて陳列 した商品Ｍの前方に、ポップカードＣを配置させることができて、購買者に商品 情報Ｉを的確に提供することができる。

【００３８】 さらに、本体部１１としては、筒部１５と所定の屈曲角度αで連結されて吊り 下げ用軸部５と平行に延びる連結棒部１２と、この連結棒部１２から下方に延び てポップカードＣを出し入れ自在に収納保持可能な透明材料からなる袋状の収納 部１３と、から構成されているので、上記作用・効果に加えて、収納部１３への ポップカードＣの出し入れが簡単となり、異なった商品Ｍを陳列しているフック ハンガー３に組み付ける際、容易に対処することができる。

【００３９】 これらの効果を使用態様をもって示せば、図５に示す使用態様Ａのように、商 品を陳列しているフックハンガー３の屈曲部６に前記ポップカードＣを挿入した カード保持具１１を嵌装すれば、通路を通行している来店客の視界に入りやすく 、商品Ｍの位置が一目で分かり、販売促進効果が向上する。また、図５に示す使 用態様Ｂのように、商品Ｍを吊り下げないフックハンガー３を用いれば、陳列商 品Ｍの間や、什器の端でポップカードの表示ができる。なお、そうすることで商 品Ｍがフックを有さず、穴によりフックハンガー３に吊り下げられている場合で も、商品Ｍの取り出しの障害とはならないで、ポップカードの表示ができる。

【００４０】 特に、フックハンガー３は各種の長さが用意されているため、異なった長さの フックハンガー３と取り替えるだけで、ポップカードの支持位置を変更すること ができ、使用態様Ｄのように他の商品陳列用のフックハンガー３より長いフック ハンガーによりカード保持具を支持すればより視覚に入り易く販売促進効果を高 めることができる。

【００４１】 以上１の実施形態に基づいて、本願考案の説明をしたが、本考案はかかる実施 形態に限定されず、実用新案登録請求の範囲を逸脱しない限りいずれの態様であ ってもよいことはいうまでもない。

【００４２】 例えば、フックハンガー３は、取りはずし可能なものに限らず、什器に固定さ れたようなものであってもよい。

【００４３】 筒部１５の嵌合孔１６は、正五角形に限らず、円形や他の多角形であっても構 わず、屈曲部６を有効に把持できれば如何なる形状であっても構わない。

【００４４】 また、収納部１３の大きさ、形状などは用途に応じて各種の大きさ、形状のも のが考えられる。

【００４５】 収納部１３が支持される位置も、連結棒部１２の下方に限らず、上方になるよ うに支持されるものであってもよい。

【００４６】 さらに図６に示すように、連結棒部１２にクリップ２７を備えて、裸のポップ カード２８を支持するようなものであってもよい。

【００４７】 筒部１５の屈曲角度αは、要は本体部１１が水平に支持されればよいので、利 用するフックハンガー３の屈曲部６の屈曲角度αであればよく、垂直に屈曲して 係止する屈曲部６であれば、筒部１５の屈曲角度αは９０°とすればよい。

【００４８】 その他の大きさや材質、デザインなど本考案の効果を奏する限り適宜選択され ることは当然である。

【図面の簡単な説明】

【図１】商品を吊り下げて、什器に取りつけた状態のカ
ード保持具１０の側面図。

【図２】図１における筒部１５のII−II断面図。

【図３】図１における連結棒部１２・収納部１３のIII-
III 断面図。

【図４】カード保持具１０の斜視図

【図５】カード保持具１０の使用態様図。

【図６】収納部１３を有しない本考案のカード支持具の
例

【符号の説明】

１ フックバー ３ フックハンガー ４ 掛け止め部 ５ 吊り下げ用軸部 ６ 屈曲部 １０ カード保持具 １１ 本体部 １２ 連結棒部 １３ 収納部 １５ 筒部 １６ 嵌合孔 Ｍ 商品 Ｃ ポップカード Ｉ 商品情報 α 屈曲角度

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品陳列什器のフックバーに掛け止め可
   能な掛け止め部と、該掛け止め部から水平に延びて商品
   を吊り下げ可能な吊り下げ用軸部と、該吊り下げ用軸部
   の先端で上方へ屈曲される屈曲部と、を備えたフックハ
   ンガーに組み付けて、商品情報を記載したポップカード
   を保持するカード保持具であって、 前記屈曲部先端に嵌合可能な嵌合孔を備えた筒部と、該
   筒部に連結されて前記ポップカードを保持する本体部
   と、を備えて構成されて、 前記筒部と前記本体部とが、前記筒部を前記屈曲部先端
   に嵌合させた際に、前記本体部に保持させた前記ポップ
   カードを水平方向における前記吊り下げ用軸部の直交方
   向から目視可能で、かつ、前記ポップカードの商品情報
   を水平方向に表示可能な、屈曲角度で、連結されている
   ことを特徴とするカード保持具。
2. 【請求項２】 前記本体部が、前記筒部と所定の屈曲角
   度で連結されて前記吊り下げ用軸部と平行に延びる連結
   棒部を備え、該連結棒部が、前記ポップカードを下方へ
   延びるように保持していることを特徴とする請求項１記
   載のカード保持具。
3. 【請求項３】 前記本体部が、前記筒部と所定の屈曲角
   度で連結されて前記吊り下げ用軸部と平行に延びる連結
   棒部と、該連結棒部から下方に延びて前記ポップカード
   を出し入れ自在に収納保持可能な透明材料からなる収納
   部と、から構成されていることを特徴とする請求項１記
   載のカード保持具。