JP2556324Y2 - 陳列棚におけるカードホルダー取付用フック - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、陳列棚において商品吊
下用フックと組合せて使用するカードホルダー取付用フ
ックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、商品を吊下げる丸棒状のアームと
陳列棚の横バーに上方から嵌め合わせるコ字形のフック
ベースとを一体に備えた商品吊下用フックは知られてい
る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところで、従来では上
述のような商品吊下用フックに吊下げる商品に該商品の
種類や価格を直接にバーコードで表示して商品管理を行
なっていた。一方、最近では百貨店，スーパー等におい
てプライスカードに商品の種類や価格をバーコードで表
示し、それをスキャナー等の読み取り装置で読み取り、
販売情報を管理するいわゆるＰＯＳシステムが採用され
ている。このため、従来の商品吊下用フックをそのまゝ
使用できてなおかつ上述のようなＰＯＳシステムに対応
できるようなカードホルダー取付用フックの開発が強く
望まれていた。

【０００４】本考案は、従来の商品吊下用フックをその
まゝ使用でき、しかも陳列棚の横バーに簡単に取付ける
ことができるような陳列棚におけるカードホルダー取付
用フックを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の陳列棚におけるカードホルダー取付用フッ
クは、先端にカードホルダーを取付ける折曲部を形成し
たアームと、左右側板部および天板部とによりコ字形に
形成したフックベースとからなり、前記フックベースの
左右側板部間の距離を陳列棚に取付ける商品吊下用フッ
クのフックベースの横幅より大きく形成すると共に、ア
ームの後端をフックベースの天板部に固着し、さらに左
右側板部に陳列棚の横バーに上方から嵌め合わせる切欠
孔を設けたものである。

【０００６】

【作用】カードホルダー取付用フックは、商品吊下用フ
ックの上方からフックベースの切欠孔を陳列棚の横バー
に嵌め合わせることにより該横バーに簡単に取付けるこ
とができる。そして、アームの先端にプライスカードを
装着したカードホルダーを取付けることにより、商品吊
下用フックをそのまゝ使用してＰＯＳシステムによる商
品管理が可能となる。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の一実施例を図面と共に説明す
る。図１は本考案が適用される陳列棚の斜視図、図２は
本考案に係るカードホルダー取付用フックの斜視図、図
３はその使用状態の斜視図である。図１において、１は
陳列棚のベース、２，２は支柱、３はステージ棚、４は
バックボード、５は棚板であり、該棚板５の上方に位置
した両支柱２，２間に横バー６が跨架されている。そし
て、この横バー６に商品を吊下げて陳列する商品吊下用
フック７が取付けられると共に、該フック７の真上に位
置するように本考案の一実施例に係るカードホルダー取
付用フック８が取付けられる。

【０００８】前記商品吊下用フック７は、図３に示すよ
うに丸棒により形成された商品吊下用のアーム７ａの後
端を陳列棚の横バー６に上方から嵌め合わせるコ字形の
フックベース７ｂに溶接により固着して一体化した周知
構造のものである。

【０００９】しかして、この実施例のカードホルダー取
付用フック８は、図２に示すように先端にカードホルダ
ー９を取付ける折曲部１０を形成したアーム１１と、左
右両側板部１２，１２および天板部１３とによりコ字形
に形成したフックベース１４とで構成されており、アー
ム１１の後端をフックベース１４の天板部１３上面に溶
接により固着して一体化されている。

【００１０】前記フックベース１４は、ステンレス等の
薄い金属板を折曲げて形成されたもので、その左右の側
板部１２，１２の間の距離Ｌは商品吊下用フック７のフ
ックベース７ｂの横巾より若干大きく形成されている。
そして、左右の側板部１２，１２には陳列棚の横バー６
に上方から嵌め合わせる切欠孔１２ａ，１２ａが形成さ
れている。

【００１１】前記カードホルダー９は、図３に示すよう
に前面にプライスカード１５を装着するホルダー本体１
６と、そのプライスカード１５の前面を覆う透明なカバ
ー板１７とにより構成される。そして、ホルダー本体１
６の裏側に突出部１８を設け、該突出部１８にアーム１
１の先端折曲部１０を差し込む嵌挿孔１９を貫通状に設
けて構成されている。前記プライスカード１５は、表面
に商品の種類や価格がバーコード１５ａで示された周知
のものであり、該バーコード１５ａをスキャナー等の読
取装置で読み取り、販売情報を管理するいわゆるＰＯＳ
システムに対応できるようになっている。

【００１２】このように構成された本考案のカードホル
ダー取付用フック８は、図３および図４に示すようにア
ーム１１の折曲部１０にカードホルダー９を取付け、フ
ックベース１４を陳列棚の横バー６に取付けられた商品
吊下用フック７の上方から該フック７のフックベース７
ｂを跨ぐように臨ませると共に、左右の側板部１２，１
２に設けた切欠孔１２ａ，１２ａを横バー６に嵌め合わ
せて取付ける。これによって、商品吊下用フック７の上
方に適当間隔を離してプライスカード１５を配設するこ
とができる。なお、商品陳列用フック７とカードホルダ
ー取付用フック８との間の間隔はフックベース１４の切
欠孔１２ａ，１２ａの深さを変更することによって自由
に設定することができる。

【００１３】

【考案の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本考案に係る陳列棚におけるカードホルダー取付用
フックは、陳列棚の横バーに取付けられた商品吊下用フ
ックの真上にワンタッチで取付けることができると共
に、該商品吊下用フックに吊下げられる商品に関連させ
てプライスカードを配設することができるようにしたも
のであるから、従来の商品吊下用フックをそのまゝ使用
しながらＰＯＳシステムによる商品管理を行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案が適用される陳列棚の斜視図である。

【図２】本考案の一実施例のカードホルダー取付用フッ
クの斜視図である。

【図３】図２のカードホルダー取付用フックの使用状態
を示す斜視図である。

【図４】図３の側面図である。

【符号の説明】

６ 横バー ８ カードホルダー取付用フック ９ カードホルダー １０ 折曲部 １１ アーム １２，１２ 左右の側板部 １２ａ，１２ａ 切欠孔 １３ 天板部 １４ フックベースＬ 左右側板部間の距離

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端にカードホルダーを取付ける折曲部
   を形成したアームと、左右側板部および天板部とにより
   コ字形に形成したフックベースとからなり、前記フック
   ベースの左右側板部間の距離を陳列棚に取付ける商品吊
   下用フックのフックベースの横幅より大きく形成すると
   共に、アームの後端をフックベースの天板部に固着し、
   さらに左右側板部に陳列棚の横バーに上方から嵌め合わ
   せる切欠孔を設けてなることを特徴とする陳列棚におけ
   るカードホルダー取付用フック。