WO2006129812A1 - 容器用把手・把手付容器及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、断面形状がほぼ四角形で保管性に優れ、ブロー成形性が良好であり、容器及び把手に種々の不具合を生ずることがなく、その上、落下衝撃に対しても充分な強度を有する容器を提供出来る容器用把手、把手付容器及びその製造方法を提供するものである。その特徴とするところは、上部から順次口部、肩部、胴部及び底部で構成し、この胴部の一部に凹部を設けると共に、この凹部に把手取付用凸部を設けたポリエステル製の容器と、この容器の把手取付用凸部に取り付けるポリエステル製の把手とからなり、凹部における把手取付用凸部回りの壁面と把手との間に空隙部を設けてなるものであり、胴部の横断面形状はほぼ四角形であり、凹部は胴部の上半部の角部にあると共に、把手取付用凸部は上半部の対角線L上の凹部に位置しているように構成したことにある。

Description

明 細 書 容器用把手 -把手付容器及びその纖方法 技術分野

本発明は、 お茶などの液体を充填することが出来る把手付容器、 とくに高温 状態の液体を容器の変形を伴わずに充填することができる把手付 器およ びその製造 去に関するものであって、 より詳しくは、 fl同部の横断面形状をほ ぼ四角形にし、 凹部における把手取付用凸部回りの壁面と把手との間に空隙部 を設けることにより、 ブロー 性が良好となり、 そのため容器及び把手に割 れ、 ひび、 皺、 変形及び不適切な延伸による肉厚の不均衡などの 合を生ず ることがない、 把手付容器及びその製造方法に関する。

また、 本発明は、 上記容器に に使用出来る容器用把手にも関する。 背景技術

プラスチック容器は、 お茶などの飲料、 酒類、 調味料などを収容する 1. 5 L、 2. 0L 1:の: ¾のものには把手があることにより使い酔がよく広く 使用されている。一方、 この把手付容器は、 性能面及びコスト面から、 容器の 材質がポリエチレンテレフタレ一トなどのポリエステル製であり、 把手の材質 はポリプロピレン製であることが多い。

把手付プラスチック製容器の例としては、 下記に示すものが知られている。

[特許文献 1] 特開 2000 - 255580号公報

[特許文献 2] 特開 2000 - 43877号公報

特許文献 1のものは、 リサイクル性の面から、 把手の材質も容器の材質と同 じポリエステル製としたものであり、 第 9図および第 10図に示すように、 6 311137

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上部から順次口部 a、 肩部 b、 胴部 c及び底部 dで構成し、 この胴部 cの^^ に凹部 eを設けると共にこの凹部 eに把手取付用凸部: fを設けたポリエステル 製の容器 gと、 この容器 gの把手取付用凸部 fに取り付けるポリエステル製の 把手 hとからなり、 凹部 eにおける把手取付用凸部 f回りの壁面 iと把手 hと の間に空隙部 jを設けてなるものである。 その結果、 空隙部 jを設けた分、 把手取付用凸部: 回りの壁面 iと把手 hとの摩賺抗が減り、 ブロ一赫性が 向上し、 凹部 dの擦り傷、 溶融傷、 白化、 あるいは凹部 dや底部 dの肉 良 が麟肖されて、 良好な把手付容器が得られる。

また特許文献 2の把手付醒容器は、 第 1 1図に示すように、 ポリエステル 製の容器 g上部の胴部 cに別体の把手 hをインサート成形し、 把手 hを取り付 けた上部の胴部 Gの横断面形状は円形に成形して、 減圧吸収パネル kを形成 した下部の胴部 cの横断面形状は四角形状に してなり、 更に、 把手 hのァ ンダーカツト部を包み込む胴部 cの壁面をヒ一トセットすると共に、 E吸収 パネル kの面積と口部 aのネックリングより下の表面積との割合が 0 . 2 2 となるようにしたことにより良好な把手付藤容器が得られる。

ところで、 近年、 プラスチック容器は保管時や輸送時の容»力率を高めるた め、 横断面形状をほぼ四角形とした角型容器を求められることが多い。

ところが、 特許文献 1の把手付容器は、 ブロー赚性が向上し、 凹部 dや底 部 dに発生する不具合が麟肖されるという効果は記載されているが、 ^½例に は、 胴部断面形状が円形のものしか記載されておらず、 把手付角型容器を得る ための課題も解決手段も記載されていない。 また、 高温充填を可能にする耐熱 性の付与についても何ら記載がない。

また、 特許文献 2の把手付纖容器は、 把手取付位置より下の胴部は断麵 状を四角形としているものの、 把手を取り付けた上部の断面形状は円形であ り、 容積効率を向上させるためには未だ不満足である。 さらに、 把手のアン 3

ダーカツト部を包み込む胴部をヒートセ、ジ卜することにより、 良好な垂性が 得られるとしているが、 ヒ一トセ、 トされるのは^ ¾ ^と接触する容 で あり、 把手アンダーカツト部を包み込む部分は容器内部に位置するので菌妾に はヒ一トセットできず、 高温充填時の収縮 ·変形により把手取付 ¾ が低下す る虞がある。 発明の開示

そこで、 本発明の目的は、 断面形状が四角形で保管性に優れ、 ブロー成形性 が良好であり、 容器及び把手に割れ、 ひび、 皺、 変形及び不適切な延伸による 肉厚の不均衡などの不具合を生ずることを抑え、 その上、 衝撃に対しても 充分な強度を有する把手付 I»容器及びその！^方法を提供することにある。 本発明は、 上記目的を達成するために提案されたものであって、 下記の構成 からなることを特徴とするものである。

すなわち、 本発明によれば、 上部から順次口部、 肩部、 fl同部及び底部で構成 し、 前記胴部の一部に凹部を設けたポリエステル製容器に、 別体の把手を前記 凹部に取付けてなる把手付容器において、 前記胴部の横断面开狱がほぼ四角形 であり、 前記凹部が前霧 ail部の上半部の角部にあると共に、 編 am手が編 HJH 部の,線に沿って前記凹部に取付けられていることを樹敫とする把 寸容器 が提供される。

また、 本発明によれば、 前記凹部に把手取付用凸部を設け、 編 手を前記 把手取付用凸部回りの壁面との間に、 空隙を設けて取り付けてなる上言 寸 容器が提供される。

また、 本発明によれば、 前記把手付容器が把手付耐熱性容器であって、 前 記把手取付用凸部回りの壁面まで熟固定されてなる上記把手付容器が提供さ れる。 JP2006/311137

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また、 本発明によれば、 前記把手取付用 ΰ¾の端面はパネル状に形成してな る上記把手付容器が提供される。

また、 本発明によれば、 前記容器に取り付けられた編 手の下部に連なる 胴部の角部に、 縦リブが形成されてなる上記把手付容器が提供される。

また、 本発明によれば、 把手取付位置より下の胴部下半部において、 対向す る角部の距離が底部に向けて次第に狭くなるように形成された上 e手付容器 が提供される。

また、 本発明によれば、 把持部と容器の把手取付用 ΰ ^こ取り付ける取付部 とからなり、 前記把持部は横断面形状が Η型であり、 且つ編 の外側プ レートよりも内側プレートを幅狭に形成したことを樹敫とする容器用把手が提 供される。

また、 本発明によれば、 前記把手の素材はポリエチレンテレフタレ一ト飄 形品の再生材である上記容器用把手が提供される。

また、 本発明によれば、 ポリエステル製のプリフォームをブロー成形して 中空の容器にする際、 別体のポリエステル製の把手を容器の胴部上部にィンサ ―ト^ øしてなる把手付藤激容器の^ ^方法において、 前 同部の上半部の凹 部に設けた把手取付用 より下の胴部の中心軸が、 前 手取付用 園に

1 . 0° ± 0. 5° 傾くようにブロー 金型をセットしてプロ一 すると 共に、 前記凹部における前記把手取付用凸部回りの壁面をヒートセットするェ 程を含むことを糊数とする把手付瞧容器の纖方法が提供される。

また、 本発明によれば、 前記容器の前記凹部、 およひ蕭 手取付用 を する部位のブロー 金型の少なくとも一部に表面処理が施されてなる上 記把手付》 容器の 方法が提供される

また、 本発明によれば、 前記インサート腿において、 ブロー腿继の把 手と接する可能性のある部位が断熱処理されている上言 SE^ Ki^器の 2006/311137

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方法が提供される。 酾の簡単な説明

第 1図は、 本発明の議な実施の形態を示す把手付容器（把手付 H ^器） の側面図である。

第 2図は、 図 1の A— A線断面図である。

第 3図は、 本発明の把手付容器（把手付 容器） の正面図である。

第 4図は、 図 3の B— B線断面図である。

第 5図は、 本発明のパネル状端面を示す把手の一分を省略した拡大図であ る。

第 6図は、 本発明の把手の背面図である。

第 7図は、 本発明の把手の側面図である。

第 8図は、 図 7の X— X線断面図である。

第 9図は、 従来の把手付容器の例を示す側面図である。

第 1 0図は、 の把手付容器の把手の要部を拡大した側面図である。

第 1 1図は、 従来の把手付瞧容器の例を示す側面図である。 符号の説明

上記図面中の符号の説明は下記の通りである。

1 ：把手付容器（把手付隱容器） 2 , a：口部

3， b：肩部 4， c：胴部

5 , d _:底部 6， e ··凹部

7 , f ：把手取付用凸部 8 , g：容器

9， h：把手 1 0， i ：壁面

1 1 ， J ：空隙部 1 2 ：上半部 1 3：角部 1 4：縦リブ

2 0 ：ネジ 2 1 ：フランジ

2 2 ：側壁 3 0：横溝

3 1 ：下半部 3 2：側壁

3 3：パネル状上端面 4 0：把聽

4 1 ：取付部 4 2：外側プレート

4 3：内側プレート 44：リング

4 5：突起 4 6：補強リブ

J：中心軸 k：觀吸収パネル

L：対角線 発明の効果

本発明の把手付容器は、 胴部の横断面形状がほぼ四角形であるため保管性に 優れ、 また、 把手を対角線に沿って取り付けるため、 プロ一腿麵のパーテ ィングラインを横断面形状の対角線方向とすることができ、 各面のデザインを 制約なく設計することができる。 さらに、 凹部に把手取付用 を設け、 把手 を把手取付用凸部回りの壁面との間に空隙を設けて取り付けるようにすれば、 凹部における把手取付用凸部回りの壁面と把手との間にある空隙部により、 プロ一赫性が良好となり、 そのため容器及び把手に、 割れ、 ひび、 皺、 麵 及び不適切な延伸による肉厚の不均衡などの不具合を生ずることがなくなり、 加えて、 適切な延伸による肉厚の均衡、 すなわち、 強度の 要性に応じた肉厚 となり、 落下衝撃に対しても充分な強度を有することが出来る。 また、 容器と 把手ともポリエステル製にすればリサイクル性にも優れた効果を有する。 さらに、 把手取付位置より下の胴部下半部において、 対向する角部の距離を 底部に向けて次第に狭くすれば、 底部近傍の肉厚分布を良好にすることができ P T/JP2006/311137

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る。

また、 インサート成形において、 ブロー 魏の把手と接する可能性のあ る部位を断熱処理しておけば、 把手が金型に粘着したり、 麵、 白化、 化 等を起こすのを防ぐことができる。

また、 把手の把持部の横断面形状を H型にすることにより Mにすることが 出来、 且つ、 把持部の内側プレートが外側プレートよりも幅狭であることによ り、 把持部を手指で握った際、 内側プレートが手指に当たりづらく、 fEifし易 い効果がある。

また、 容器に取り付けられた把手の下部に連なる胴部の角部に縦リブを設け ることにより、 容器のM縮強度を向上させることができる。

さらに、 本発明の把手付き容器を il隱容器として構成したときは、 把手取ィ寸 用 t S回りの壁面も熱固定するために、 内^!を高 ¾S填しても把手がゆるむ ことなく、 良好な 性を有する容器とすることができる。

また、 把手取付用凸部より下の胴部の中心軸が、 把手取付用 ΰ§鰂に Γ 土 0. 5° 傾くように、 予め容器をブロー戯してある。把 寸而機容器は、 把 手を取り付ける面が収縮しないので傾きを生じ易いが、 容器を予め 向に傾 けた状態で^ Bすることにより全体のノ ランスが取れ、 容器の傾きを^ ΪΕし、 正常な状態とする効果がある。 また、 把手取付用凸部回りの壁面をヒートセッ 卜するため、 皺が寄りづらくなり、 把手がぐらついたり、 容易に外れるのを防 止することができる。

また、 本発明の容器の纖方法においては、 把手取付用 、 容器の凹部、 及び把手取付用凸部を腿する部位のブロー «金型の少なくとも^^に表面 処理を施すことにより、 表面処理した部位のポリエステル素材の流れが良くな り、 逆に把手取付用凸部の下は流れづらいから、 ポリエステル素材が溜まり厚 くなって、 最も荷重がかかる把手取付用凸部の下の強度が増す効果がある。 1137

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発明を実施するための最良の形態

以下に、 麵を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。

I：実施例 1 ]

第 1図は本発明の実施の形態を示す把手付容器 （把手付耐熱容器） の側面 図、 第 2 2は図 1の A— A線断面図、 第 3図は把手付容器の正面図、 第 4図は 図 3の B - B線断面図、 第 5図は把手取付用凸部端面のパネノレ形状を示す^ 図、 第 6図は把手の背面図、 第 7図は把手の側面図、 第 8図は図 7の X— X線 断面図である。

画において、 把手付容器 1は、 上部から順次□部 2、 肩部 3、 胴部 4及び 底部 5で構成し、 この胴部 4の一部に凹部 6を設けると共にこの凹部 6に把手 取付用凸部 7を設けたポリエステル製の容器 8と、 この容器 8の把手取付用 凸部 7に取り付けるポリエステル製の把手 9とからなり、 凹部 6における把手 取付用凸部 7回りの壁面 1 0と把手 9との間に空隙部 1 1を設けてなるもので あり、 胴部 4の横断面形状はほぼ正方形であり、 凹部 6は胴部 4の上半部 1 2 の角部 1 3にあると共に、 把手取付用凸部 7は上半部 1 2の湖線 L上の凹部 6に位置しているものである。

前記容器 8の口部 2には、 キャップを螺着脱するためのネジ 2 0があり、 更 に、 その下にフランジ 2 1がある。 この口部 2は肩部 3を経て胴部 4に至り、 この胴部 4は側壁 2 2にて構成し、 この但 ί壁 2 2の下部は底部 5に連なってい る。

前記胴部 4は、 上述のように、 その横断面形状がほぼ正方形であり、 中間 にある横溝 3 0を境に前 ±半部 1 2と下半部 3 1とに分かれ、 上半部 1 2の 角部 1 3に前記把手 9を取り付ける前記凹部 6が設けられている。 この凹部 6 は、 これに把手 9を取り付けた際、 fl同部 4の外径から外方に出ないように形成 して、 密着して効率よく保管できるようになつている。 この凹部 6には把手取 6 311137

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付用 7が設けられているが、 この把手取付用凸部 7は、 上半部 1 2の綱 線 L上の凹部 6に位置し、 側壁 3 2とパネル状端面 3 3とで構成している。 この側壁 3 2は、 充分高く形成されており、 把手取付用 7回りの壁面 1 0 と把手 9との間に空隙部 1 1を有するようになっている。

この空隙咅 1 1は、 容器痴衫の際に、 把手取ィ寸用凸音 157回りの壁面 1 0と把 手 9の間に金型が入り込み、 この金型を高温にすることにより、 把手取付用凸 部 7回りの壁面 1 0をヒートセッ卜することを可能にするための構成であり、 本発明において重要な構成の一つである。 また、 このパネル状端面 3 3は、 フランジ状に形成され、 把手取付用凸部 7に把手 9を取り付けた際、 抜けない ようになつている。

更に、 パネル状端面 3 3へパネル形状を腿することによリ加 I*が増えて 肉厚分布が良好になり、 高 填時のシヮの発生を抑制することができ、 より 一層 IKI宿による容器 8及び把手 9に不具合を生ずることを減らすことが可育 と なる。

また、 凹部 6がある容器では、 ブロー成形中の樹脂の動きが凹部の周辺で悪 くなり、 その影響で最大延伸部である底部周辺の肉厚分布が不均一となり易い という問題があるが、 下半部 3 1の対向する角部の距離を底部に向けて維に 狭くすると、 底部近傍の肉厚分布を良好にすることができる。対向する角部の 距離は^:也面の対応する方向の長さが 5 5ないし 7 5 %となるように次第に狭 くするのが好ましい。 または^:也面において、 対角線に沿った方向の幅がほぽ 同じになるように、 次第に狭くするのが好ましい。

さらに、 把手の下部に連なる胴部の角部（下半部 3 1の上端の把手取付位置 に対応する角部） には縦リブ 1 4が形成されている。 これは本発明のような 把手付容器では、 流通過程で縦積みされる時のように圧縮荷重がかかると、 把手の下端が接する胴部に応力が集中することにより、 容器の^ を招くこと があるが、 この部分へ縦リブ 1 4を設けることによって容！^体の ffi縮？ ^を 向上させることができるものであり、 これも本発明の重要な ¾ ^態の一つで ある。 なお、 この実施例 1では、 縦リブ 1 4は 1本の凹リブであるが、 縦リブ の形状は凸でも複数本の組み合わせでも良い。

前記把手 9は、 第 7図、 第 8図に示すように、 把持部 4 0と編己容器 8の把 手取付用凸部 7に取り付ける取付部 4 1とからなり、 この把^ ¾4 0は横断面 形状が H型であり、 且つ把持部 4 0の外側プレート 4 2よりも内側プレー卜 4 3を幅狭にしている。 したがって、 把手 9の把持部 4 0の横断蘭狱が H型 であることにより軽量に出来且つ材料の節減を可能とし、 把持部 4 0の内側 プレート 4 3が外側プレート 4 2よりも幅狭であることにより、 fKfg 0を 手指で握った際、 内側プレート 4 3が手指に当たりづらく ,し易いというこ うかがある。 また、 取 ί寸音 4 1は、 把手取付用凸部 7に嵌め込むためのリング 4 4及びそのリング 4 4の上方には突起 4 5を有し、 これらリング 44及び突 起 4 5により、 容器 8の凹音 6力らの把手 9の離脱及びガタツキを防止する。 なお、 第 4図中、 4 6は補強リブである。

上記した容器 8及び把手 9の材質は、 いずれもポリエステル製であり、 例示 すれば、 ポリエチレンテレフタレート （P E T) 、 ポリブチレンテレフタレ ート、 エチレンテレフタレ一ト単位を主体とする共重合ポリエステルなどで ある。 また、 把手 9の材質は、 ポリエチレンテレフタレ一ト製成形品の再生 材であっても良く、 これを採用すれば、 より一層リサイクル性が増すことに なる。

次に、 上記構成になる把手付容器（把手付瞧容器） 1の^^法について 述べる。

まず、 別体のポリエステル製の把手 9を射出腿しておく。次に、 容器 8と なるポリエステル製のプリフォームをブロー成形 ^にセットし、 更に、 プロ —成形金型に射出成形した別体のポリエステル製の把手 9をセッ卜する。 そし て、 プリフォームをブロー成形して中空の容器 8にする。 この際、 胴部 4の上 半部 1 2の凹部 6に設けた把手取付用凸部 7より下の胴部 4の中心軸 Jが、 把手取付用凸部 7側に 1 ° ± 0. 5 ° 傾いた形状にブロー成形金型を設計す る。 容器を高温の金型でヒートセットすると、 金型から取り出す際に容器は 若干収縮するが、 ィンサ一ト成形された把手は収縮しないので容器は傾き、 充填、 キヤッピンク'工程で不都合を生じる。

本発明においては、 容器を予め逆方向に傾けた状態で腿することにより、 金型取り出し時の収縮で全体のバランスが取れ、 容器の傾きが是正される。 また、 把手取付用凸部 7の側壁 3 2は、 充分高く形成されており、 把手取付用 凸部 7回りの壁面 1 0と把手 9との間に充分余裕のある空隙部 1 1が形成され ている。 この空隙部 1 1には、 前述したように、 把手取付用 回りの壁面 1 0と把手 9の間に金型が入り込むため、 この金型を高温にすることにより、 把手取付用凸部 7回りの壁面 1 0をヒートセッ卜することが出来、 予めこの部 分のひずみを除くことが出来る。

なお、 容器のプロ一腿において、 容器 8の凹部 6および把手取付用 7 を する部位のプロ一 金型の少なくとも一部、 例えば把手取付用 回りの壁面 1 0と把手 9の間に入り込む金型の上半分に、 表面処理を施してお くと、 ブロー膨する際、 表面処理を施したプロ一継鍾の部位のポリエス テル素材の流れが良くなり、 逆に、 把手取付用凸部 7の下は流れづらいため、 ポリエステル素材が溜まり厚くなる。 したがって、 把手 9にて内^；入りの把 手付腿容器 1を持ち上げた際、 最も荷重がかかる把手取付用 £¾7の下の強 度が増すことになる。

なお、 前述した特許文献 1では、 把手取付用凸部回りの壁面と把手の間に金 型が入り込んで同質の樹脂で構成される容器と把手の接触 ®¾が減り、 プロ一 JP2006/311137

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離途中の樹脂と把手の間の摩擦抵抗が 、してプロ一腿性が向上したが、 本発明のようにヒ一トセットのために^ 金型を高温にすると、 樹脂が に 粘着する傾、向があるので、 金型表面に樹脂との摩擦や密着 I"生を低減する表面処 理を施すのが好適である。

プロ一成形 の表面処理方法は特に限定されず、 それ自体 ロの方法を採 用することができるが、 サンドプラストやイエプコ処理などの粗面化処理、 テフロン （登録商標）等のフッ素系などのコーティング処理などを例示するこ とができる。

容器のブロー成形中、 ブロー成形金型はヒ一トセッ卜のため高温になる。 把手をィンサー卜 するためにブロー へセットすると、 把手が に粘着したり、 変形、 白化、 熱劣化等を起こす虞があり、 特にポリエステル製 の把手ではその可育 g性が大きいが、 ブロー^^金型の把手と接する可能性のあ る部位を断熱処理しておくとそのような虞がなく、 良好に 品を得ることが できる。

このように製造された把手付耐熱容器 1は、 把手取付用凸部 7回りの壁面 1 0をヒートセットしてあるから、 上言己のような高 ^¾¾填によっても壁面 1 0 に皺が寄りづらくなり、 把手がぐらついたり、 容易に外れるのを防止すること ができる。 また、 把手 9にて内難入りの把手付垂容器 1を持ち上げると、 把手取付用凸部 7の下に最も荷重がかかるが、 この部分は厚いので充分な難 があり、 不具合が生じない。 以下に、 試験例および対象例によって本発明の把手付容器の優位性を示す。 賺例 1 >

容器となるポリエステル製のプリフォ一ム及び射出腿した別体のポリエス テル製の把手から、 上記した!^方法にて容量 2 Lの把 寸 Mf^器を腿す る。

この把手付 i ^容器にて、 下己の 2種のテストを行った。

( 1 )把手 ί寸 容器に 8 5°Cの熱水を 2 L充填し、 室 ¾t冷去卩した後、 耐え うる落下高さを測定した。

( 2 )把手取付用 ΰ¾5の下の胴部の側壁の厚みを測定した。

<対照例 1 >

把手取付用凸部回りの壁面と把手との間に空隙部を設けない （したがって、 把手と接する把手取付用凸部回りの壁面の部分はヒートセッ卜されない） こ と、 且つ P F Α系の离醒剤を^?しないこと以外、 試験例 1と同様にして容量 2 Lの把手付纖容器を作製する。 この把手付隱容器にて纖例 1と同様の 測定を行う。

試料として用いた容器はそれぞれ 5個である。

m:の測定結果は次のとおりである。

( 1 )把手部の状態

試験例 1の把手付容器は、 熱水の充填後も把手はしっかりと固定されていた のに対し、 対照例 1の把手付き容器は、 熱水を充填すると、 把手取付部周辺に 皺が生じ、 把手がぐらついたり、 外れたりするものがあった。

( 2 )把手取付用 の下の胴部の側,み

試験例 1の把手付職容器では、 平均約 0. 3 O mmで、 容器内部の謹に 対して外観上特に問題がなかったが、 対照例 1の把手付き容器では、 平均約 0. 2 5 mmで、 把手より下の胴部が菱形状に変形したり、 容器が屈曲するな どの異常が見られた。

( 3 )落下試験の結果

試験例 1の把手付容器は、 落下高さ 1 . 2 mまで破損等の不具合がなかった が、 対照例 1の把手付容器は、 落 Ti¾さ 0. 3 で、 すでに翻するものが見 られた。

本発明の実施例 1を説明したが、 具体的な構成はこれに限定されず、 また、 容器の胴部の横断面形状もほぼ四角形であるとしたが、 本発明の要旨を 逸脱しない範囲での変更は !可能であることは されるべきである。 産 の利用可能性

本発明の容器用把手ならびに該把手を取付けた容器は、 保管の優位性に優 れ、 特に耐熱性を要求されその上リサイクル性も要求される用途において、 特に禾翻可能性が高 且つ、 方法においては、 把手取付用£¾より下の 胴部の中心軸を、 把手取付用凸部側に 1。 ± 0. 5° 傾くように、 予め容器 をブロー^^してあることにより、 全体のバランスが取れ、 容器の傾きを し、 正常な状態の把手付容器を得ることができる。

Claims

請求の範囲

( 1 )上部から順次口部、 肩部、 胴部及び底部で構成し、 編 Ηϋ部の ~¾に凹 部を設けたポリエステル製容器に、 別体の把手を前記凹部に取付けてなる把手 付容器において、 前記胴部の横断面形状がほぼ四角形であり、 媚己凹部が前記 胴部の上半部の角部にあると共に、

前記把手が前記胴部の対角線に沿つて前記凹部に取付けられていることを特 徴とする把手付容器。

( 2 ) 前記凹部に把手取付用凸部を設け、 前記把手を編 手取付用 ΰ ^回り の壁面との間に、 空隙を設けて取り付けてなる請求項 1言 Η¾の把剩寸容器。

( 3 )前記把手付容器が把手付瞧性容器であって、 編 手取付用 回り の壁面まで熱固定されてなる請求項 2記載の把手付容器。

(4) 前記把手取付用凸部の端面はパネル状に形成してなる請求項 1ないし 3 のいずれか 1項記載の把手付容器。

( 5 ) 前記容器に取り付けられた前記把手の下部に連なる胴部の角部に、 縦 リブが形成されてなる請求項 1ないし 4のいずれか 1項言 の把手付容器。

( 6 )把手取付位置より下の胴部下半部において、 対向する角部の距離が底部 に向けて次第に狭くなるように形成された請求項 1ないし 5のいずれか 1項記 載の把手付容器。

( 7)把持部と容器の把手取付用 に取り付ける取付部とからなり、 編 as 持部は横断面形状が H型であり、 且つ前記把持部の外側プレー卜よりも内側プ レートを幅狭に形成したことを特徴とする容器用把手。

( 8 ) 前記把手の素材はポリエチレンテレフタレ一ト 品の再生材である 請求項 7記載の容器用把手。

( 9 ) ポリエステル製のプリフォームをブロー^？衫して中空の容器にする際、 別体のポリエステル製の把手を容器の胴部上部にィンサート腿してなる把手 付耐熱容器の 方法において、 前記胴部の上半部の凹部に設けた把手取付用 凸部より下の胴部の中心軸が、 前記把手取付用凸部側に 1 . 0。 ± 0. 5 ° 傾くようにブロー戯金型をセッ卜してブロー戯すると共に、 編己凹部にお ける前雲己把手取 ί寸用凸部回りの壁面をヒートセットする工程を含むことを糊数 とする把手付而機容器の製 i ^法。

( 1 0 )前記容器の前記凹部、 および前記把手取付用 を腿する部位のブ ロー 金型の少なくとも一部に表面処理が施されてなる請求項 9言 51¾の把手 付瞧容器の I ^方法。

( 1 1 )前記インサート腿において、 ブロー腿麵の把手と接する可能注 のある部位が断熱処理されている請求項 9または 1 0言 の把手付 容器の 製造施