WO2006126266A1

WO2006126266A1 - ボウリングゲームシステム

Info

Publication number: WO2006126266A1
Application number: PCT/JP2005/009635
Authority: WO
Inventors: Yasushi Ochi
Original assignee: Bld Oriental, Ltd.
Priority date: 2005-05-26
Filing date: 2005-05-26
Publication date: 2006-11-30
Also published as: JP4659030B2; JPWO2006126266A1

Abstract

　本発明は、プレーヤに、より多くのピンを倒させてより高い得点を挙げさせることができるボウリングゲームシステムに関する。ボウリングゲームシステムは、ピンの転倒を支援する支援装置２０及び支援装置２０の作動を制御する制御装置３５をそれぞれ備えた複数のボウリングゲーム装置２の各制御装置３５と管理装置とが電気通信回線４を介し接続されて構成される。管理装置は、プレーヤの技量に応じて設定されたハンデを基に、支援装置２０を作動させるべきフレームを設定する処理と、機械制御部３８を介して各ボウリングゲーム装置２におけるプレーの進行を管理，制御し、前記設定したフレームにおいて支援装置２０を作動させる処理とを行うように構成される。　

Description

明細書

ボウリングゲームシステム

技術分野

[0001] 本発明は、前方に複数のピンが整列，配置されたレーン上にボールを投じ、このボールにより前記ピンを倒して楽しむボウリングゲーム装置と、このボウリングゲーム装置を管理する管理装置とが電気通信回線を介し相互に接続されて構成されたボウリングゲームシステムに関する。

背景技術

[0002] 前記ボウリングゲーム装置は、プレーヤがボールを投じる領域としてのアプローチ部と、このアプローチ部から延設され、投じられたボールが転動するレーンと、レーンの前記アプローチ部側とは反対側の端部上に配置される複数のピンと、レーンの両側にこれに沿って設けられて、当該レーン上力こぼれ落ちるボールを受容する樋状のガターなど力構成され、プレーヤは、倒したピンの数を基に決定される得点を競い合ってゲームを楽しむ。

[0003] そして、近年では、例えば、国際公開第 WO01Z085272号パンフレットに開示されて、るように、前記ボウリングゲーム装置の複数と前記管理装置とが電気通信回線を介して接続され、当該各ボウリングゲーム装置と管理装置との間で少なくとも得点に関する情報が送受信されるように構成されたボウリングゲームシステムが提案されている。

[0004] このようなボウリングゲームシステムでは、例えば、各ボウリングゲーム装置でプレーしているプレーヤの少なくとも得点に関する情報を、管理装置を介して、他のボウリングゲーム装置にそれぞれ送信し、それぞれ異なる場所に配設されたボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤ同士を対戦可能にすれば、複数のボウリング会場を用、て一つのボウリング大会を開催するといつたことができる。

[0005] また、管理装置に格納された、対戦相手の少なくとも得点に関する情報を、ボウリングゲーム装置に送信し、このボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤが当該対戦相手と対戦可能にすれば、プレーヤは一人でもゲームを楽しむことができる。 [0006] ところで、言うまでも無いことである力倒れるピンの数は、投じられたボールの方向、即ち、配置されたピン群の何処にボールが当たる力、ピン群に衝突するボールの衝突エネルギ (ボールの重さと衝突速度）、ボールの回転状態などに支配される。

[0007] このため、ボールを旨くコントロールして投げること、速い球速でボールを投げること、重いボールを取り扱うこと、ボールに回転を与えることなどができない子供達の場合には、ボールがガターにば力り落ちてピンを倒すことができな力つたり、ピン群の中央よりにボールを投げることができたとしても多くのピンを倒すことができず、高得点を望むことができない。このため、多くの場合、子供達は、ゲームへの興味を失い、プレーを楽しむことができなくなる。

[0008] そこで、一般的に、プレーヤの技量に応じて設定されたハンデを基に得点を調整するといつたことが行われており、このようにすることで、子供達でも、対戦ゲームで対戦相手に勝つことができる。

[0009] 特許文献 1：国際公開第 WO01Z085272号パンフレット

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] し力しながら、好奇心や向上心，優越心の豊かな子供達は、例え、ハンデに基づく得点の嵩上げによって対戦相手に勝つことができたとしても、より多くのピンを実際に倒してある程度の得点を挙げることができなければ、満足することができず、ボウリングに対する興味ややる気を失ってしまう。

[0011] 本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、プレーヤに、より多くのピンを倒させてより高い得点を挙げさせることができるボウリングゲームシステムの提供をその目的とする。

課題を解決するための手段

[0012] 上記目的を達成するための本発明は、

プレーヤによって投じられるボールと、該ボールをプレーヤが投じる領域としてのァブローチ部と、該アプローチ部から延設され、前記プレーヤの投じたボールが転動するレーンと、該レーンの前記アプローチ部側とは反対側の端部上に整列，配置される複数のピンと、前記レーンの両側にこれに沿って設けられて、前記レーン上力こぼれ落ちるボールを受容する樋状のガターと、プレーの進行を制御する制御装置と、該制御装置に接続した表示手段とをそれぞれ備える複数のボウリングゲーム装置の前記各制御装置と、前記各ボウリングゲーム装置を管理する管理装置とが電気通信回線を介し相互に接続されて構成されるボウリングゲームシステムにおいて、前記ボウリングゲーム装置は、前記ピンの転倒を支援する支援手段と、

前記ピンの転倒状態を検出する検出手段とを更に備え、

前記制御装置は、前記検出手段によって検出されたピン転倒状態を基に、該ボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤの得点を算出する得点算出手段と、

前記得点算出手段によって算出された得点を前記管理装置に送信するとともに、前記管理装置力送信される、他のボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤの得点を受信する送受信制御手段と、

前記得点算出手段によって算出された得点、及び前記送受信制御手段によって受信された得点を前記表示手段に表示する出力制御手段と、

プレーの進行及び前記支援手段の作動を制御する実行制御手段とを備え、前記管理装置は、予め入力される、前記各ボウリングゲーム装置でプレーするプレーャの技量に応じて設定されたハンデを基に、プレー中のどのフレームにおいて前記支援手段を作動させるのかをプレーヤごとに決定する処理と、前記各制御装置から送信されたプレーヤの得点を受信して他の制御装置にそれぞれ送信する処理と、前記各制御装置の実行制御手段を介して、前記ボウリングゲーム装置におけるプレ一の進行を管理，制御する処理とを行うプレー管理手段から構成され、

前記実行制御手段は、前記管理装置において決定されたフレームとなったときに前記支援手段を作動させるように構成されてなることを特徴とするボウリングゲームシステムに係る。

この発明によれば、まず、管理装置のプレー管理手段により、予め入力される、各ボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤの技量に応じて設定されたノ、ンデを基に、プレー中のどのフレームにおいて支援手段を作動させるのかがプレーヤごとに決定された後、各ボウリングゲーム装置の制御装置の実行制御手段を介した制御の下、プレーが開始され、プレーの進行が管理，制御される。 [0014] プレーヤがレーン上にボールを投じると、投じられたボールは、レーン上をピン群側に向けて転動し、ボールがガターに落ちな力つた場合には、ピンに衝突して当該ピンが転倒する。ピンの転倒状態は、検出手段によって検出され、検出されたピン転倒状態を基に、得点算出手段によって前記プレーヤの得点が算出される。

[0015] この後、得点算出手段により算出された得点は、出力制御手段によって表示手段に表示されるとともに、送受信制御手段によって電気通信回線を介し管理装置に送信される。送信された得点は、プレー管理手段によって受信された後、他の制御装置に電気通信回線を介し送信され、当該他の制御装置では、その送受信制御手段によって受信された得点が出力制御手段によって表示手段に表示される。

[0016] このようにして、一のボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤの得点力管理装置を介し、他のボウリングゲーム装置に送信されてその表示手段に表示され、これにより、当該他のボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤは、前記一のボウリングゲーム装置のプレーヤの得点を認識することができる。

[0017] また、同様にして、他のボウリングゲーム装置でするプレーするプレーヤの得点も、管理装置を介して、一のボウリングゲーム装置に送信されてその表示手段に表示され、当該一のボウリングゲーム装置のプレーヤによって認識される。

[0018] そして、プレーが進行し、前記決定した、支援手段を作動させるフレームまでプレーが進行すると、実行制御手段により支援手段が作動せしめられて、当該支援手段によってピンの転倒が支援され、より多くのピンが転倒する。これにより、当該フレームにおけるプレーヤの得点を高くすることができる。

[0019] 斯くして、本発明に係るボウリングゲームシステムによれば、支援手段によってピンの転倒を支援するようにしているので、ボールを旨くコントロールして投げること、速い球速でボールを投げること、重いボールを取り扱うこと、ボールに回転を与えることなどができな、子供達であっても、自分自身が投じたボールによって多くのピンを倒し、高い得点を採ることができる。

[0020] また、プレーヤの技量に応じて設定されるハンデを基に支援手段を作動させるフレームを決定し、決定したフレームにお、てのみ支援手段を作動させるようにして、るので、プレーヤ間のハンデをカ卩味した仮想上の実力を拮抗させたものとすることができ、各プレーヤは当該ゲームを通して所謂真剣勝負を行うことができる。これにより、プレーヤの実力に関係なく常に高得点となり、却ってゲームに対する興味を失う t 、つたことを防止することができる。

[0021] また、ボウリングゲームの得点は、各フレームにお、て倒したピン数を単純に合計するものではなぐストライクが連続する回数や、スペアをとつた後のフレームにおける第 1投目の転倒ピン数によって変動する。したがって、ピン転倒を支援するフレームにお、てストライクやスペアが取れたとしても、その前後のフレームの状態 (ストライク、スペア、オープンフレームなど）如何によつては、高得点になることもあるし、得点が上がらないこともあり得る。即ち、ピン転倒を支援したとしても、必ずしも同じ結果が得られるとは限らない不確実性が残っており、この不確実性によって、ボウリングゲームの面白さが維持され、プレーヤの興味が損なわれることはない。

[0022] 尚、前記ボウリングゲーム装置は、前記プレーヤのプレーを撮像する撮像手段を更に備え、前記送受信制御手段は、前記撮像手段によって撮像されたプレー画像を前記管理装置に送信するとともに、前記管理装置から送信される、他のボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤのプレー画像を受信するように構成され、前記出力制御手段は、前記送受信制御手段によって受信されたプレー画像を前記表示手段に表示するように構成され、前記プレー管理手段は、前記各制御装置から送信されたプレーヤのプレー画像を受信して他の制御装置にそれぞれ送信する処理を行うように構成されていても良い。

[0023] また、前記ボウリングゲーム装置は、前記プレーヤのプレーにより発生する音声を前記制御装置に入力するための音声入力手段と、前記制御装置に接続した音声出力手段とを更に備え、前記送受信制御手段は、前記音声入力手段から入力されたプレー音を前記管理装置に送信するとともに、前記管理装置から送信される、他のボゥリングゲーム装置でプレーするプレーヤのプレー音を受信するように構成され、前記出力制御手段は、前記送受信制御手段によって受信されたプレー音を前記音声出力手段に出力するように構成され、前記プレー管理手段は、前記各制御装置から送信されたプレーヤのプレー音を受信して他の制御装置にそれぞれ送信する処理を行うように構成されて、ても良、。 [0024] このようにすれば、一のボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤは、その表示手段に表示された、他のボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤのプレー画像を見たり、音声出力手段から出力された、他のボウリングゲーム装置のプレーヤのプレー音を聞くことで、より迫力感ゃ臨場感を持ってゲームを行うことができる。尚、プレー画像やプレー音としては、プレーヤの投球動作に係る画像や音声、レーン上を転動するボールに係る画像や音声、ボールがピンに衝突する際の画像や音声などを挙げることができる。

[0025] また、本発明は、プレーヤによって投じられるボールと、該ボールをプレーヤが投じる領域としてのアプローチ部と、該アプローチ部から延設され、前記プレーヤの投じたボールが転動するレーンと、該レーンの前記アプローチ部側とは反対側の端部上に整列，配置される複数のピンと、前記レーンの両側にこれに沿って設けられて、前記レーン上力こぼれ落ちるボールを受容する樋状のガターと、プレーの進行を制御する制御装置と、該制御装置に接続した表示手段とを備える一以上のボウリングゲーム装置の前記制御装置と、前記ボウリングゲーム装置を管理する管理装置とが電気通信回線を介し相互に接続されて構成されるボウリングゲームシステムにおいて前記ボウリングゲーム装置は、前記ピンの転倒を支援する支援手段と、前記ピンの転倒状態を検出する検出手段とを更に備え、

前記制御装置は、前記検出手段によって検出されたピン転倒状態を基に、前記プレーャの得点を算出する得点算出手段と、

前記管理装置から送信される、前記プレーヤの対戦相手の得点を受信する受信制御手段と、

前記得点算出手段によって算出された得点、及び前記受信制御手段によって受信された得点を前記表示手段に表示する出力制御手段と、

プレーの進行及び前記支援手段の作動を制御する実行制御手段とを備え、前記管理装置は、少なくとも前記対戦相手の得点を含む対戦相手情報を記憶した対戦相手情報記憶手段と、

予め入力される、前記プレーヤの技量に応じて設定されたハンデを基に、プレー中のどのフレームにおいて前記支援手段を作動させるのかを決定するとともに、前記対戦相手情報記憶手段に格納された情報を参照して前記対戦相手を設定する処理と、前記制御装置の実行制御手段を介して、前記ボウリングゲーム装置におけるプレ一の進行を管理，制御する処理と、前記対戦相手情報記憶手段に格納された、前記設定した対戦相手の得点を前記制御装置に送信するとともに、プレーの進行に合わせて、前記実行制御手段による制御の下、前記出力制御手段によって前記表示手段に表示させる処理とを行うプレー管理手段とを備え、

[0026] この発明によれば、上記と同様に、まず、管理装置のプレー管理手段により、予め入力される、プレーヤの技量に応じて設定されたハンデを基に、プレー中のどのフレームにおいて支援手段を作動させるのかが決定されるとともに、対戦相手情報記憶手段に格納された情報が参照されて前記プレーヤの対戦相手が設定された後、制御装置の実行制御手段を介した制御の下、プレーが開始され、プレーの進行が管理 ,制御される。

[0027] ここで、前記対戦相手としては、例えば、仮想上や実在の人物としたり、自分自身とすることができ、自分自身とする場合には、予め格納された、以前の自分自身の得点を、後述のようにして管理装置力制御装置に送信するようにすると良、。

[0028] 前記プレーヤがレーン上にボールを投じると、当該ボールは、レーン上をピン群側に向けて転動し、ボールがガターに落ちな力つた場合には、ピンに衝突して当該ピンが転倒する。ピンの転倒状態は、検出手段によって検出され、検出されたピン転倒状態を基に、得点算出手段によって前記プレーヤの得点が算出され、算出された得点は、出力制御手段によって表示手段に表示される。

[0029] 一方、前記設定された対戦相手の得点は、プレー管理手段により、電気通信回線を介して制御装置に送信されるとともに、プレーの進行に合わせて、実行制御手段及び出力制御手段による制御の下、表示手段に表示される。

[0030] そして、プレーが進行し、前記決定した、支援手段を作動させるフレームまでプレーが進行すると、実行制御手段により支援手段が作動せしめられて、当該支援手段によってピンの転倒が支援され、当該フレームにおけるプレーヤの得点が高くなる。このように、本発明に係るボウリングゲームシステムによっても、上述したボウリングゲームシステムと同様の効果を得ることができる。

[0031] 尚、前記受信制御手段は、前記管理装置から送信される、前記対戦相手のプレーに関する画像を受信するように構成され、前記出力制御手段は、前記受信制御手段によって受信されたプレー画像を前記表示手段に表示するように構成され、前記対戦相手情報記憶手段は、前記プレー画像を更に含んだ対戦相手情報を記憶するように構成され、前記プレー管理手段は、前記対戦相手情報記憶手段に格納された前記対戦相手のプレー画像を前記制御装置に送信するとともに、プレーの進行に合わせて、前記実行制御手段による制御の下、前記出力制御手段によって前記表示手段に表示させる処理を行うように構成されて、ても良ヽ。

[0032] また、前記ボウリングゲーム装置は、前記制御装置に接続した音声出力手段を更に備え、前記受信制御手段は、前記管理装置から送信される、前記対戦相手のプレ一時におけるプレー音を受信するように構成され、前記出力制御手段は、前記受信制御手段によって受信されたプレー音を前記音声出力手段に出力するように構成され、前記対戦相手情報記憶手段は、前記プレー音を更に含んだ対戦相手情報を記憶するように構成され、前記プレー管理手段は、前記対戦相手情報記憶手段に格納された前記対戦相手のプレー音を前記制御装置に送信するとともに、プレーの進行に合わせて、前記実行制御手段による制御の下、前記出力制御手段によって前記音声出力手段に出力させる処理を行うように構成されてヽても良!ヽ。

[0033] このようにすれば、ボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤは、その表示手段に表示された対戦相手のプレー画像を見たり、音声出力手段力出力された対戦相手のプレー音を聞くことで、より迫力感ゃ臨場感を持ってゲームを行うことができる。尚、プレー画像やプレー音には、上記と同様に、対戦相手の投球動作に係る画像や音声、レーン上を転動するボールに係る画像や音声、ボールがピンに衝突する際の画像や音声などが挙げられる。

[0034] また、前記制御装置は、外部力入力された前記プレーヤの識別情報を受け付ける識別情報受付手段を更に備え、前記送受信制御手段が、前記識別情報受付手段によって受け付けられた識別情報を前記管理装置に送信するように構成されたり、外部から入力された前記プレーヤの識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、前記識別情報受付手段によって受け付けられた識別情報を前記管理装置に送信する送信制御手段とを更に備え、前記管理装置は、前記プレーヤに関する情報であって、その識別情報と少なくとも前記ハンデ及びゲーム終了時の得点とが関連付けられたプレーヤ情報を記憶するプレーヤ情報記憶手段と、ゲーム終了時における前記プレーャの得点を前記プレーヤ情報記憶手段に格納して前記プレーヤ情報を更新するプレーヤ情報更新手段とを更に備え、前記プレー管理手段は、前記制御装置から送信された識別情報を受信して、受信した識別情報を基に、前記プレーヤ情報記憶手段に格納されたプレーヤ情報を参照して前記プレーヤのハンデを認識した後、前記支援手段を作動させるフレームを決定するように構成されて、ても良、。

[0035] このようにすれば、ゲーム開始時には、識別情報受付手段により、外部から入力されたプレーヤの識別情報が受け付けられた後、送受信制御部 (送信制御部）により電気通信回線を介して管理装置に送信される。送信された識別情報は、プレー管理手段によって受信され、当該識別情報を基にプレーヤ情報記憶手段のプレーヤ情報が参照されてプレーヤのハンデが認識された後、支援手段を作動させるフレームが決定される。この後、プレーが開始される。

[0036] 一方、ゲームが終了すると、プレーヤ情報更新手段により、プレーヤの得点がプレーャ情報記憶手段に格納されてプレーヤ情報が更新される。これにより、プレーヤは、当該プレーヤ情報を適宜出力することで、過去の自分自身の得点を確認することができる。

[0037] また、前記プレーヤ情報更新手段は、前記プレーヤ情報を更新するに当たり、前記プレーヤ情報記憶手段に格納する得点、及び該プレーヤ情報記憶手段に格納されて、る得点を少なくとも参照して、前記ハンデを変更する必要がある力否かを確認し、あると判断すると、少なくとも前記各得点を基に変更後のハンデを設定して前記プレーャ情報を更新するように構成されて、ても良、。

[0038] このようにすれば、プレーヤ情報更新手段により、必要に応じて自動的にハンデを更新してプレーヤの実力に見合ったハンデを設定することができるので、得点が極端に高くなることや低くなること、支援手段によって支援されるフレームが多くなり過ぎることや少なくなり過ぎることを防止し、ボウリングに対する興味ややる気が失われるのを防止することができる。

[0039] また、前記支援手段は、前記レーンの長手方向に設けられる線状，ロープ状，帯状若しくは棒状の部材又はこれらの組み合わせ力なる 2つの誘導部材と、前記レーンの前記アプローチ部側の端部近傍の両外側にそれぞれ配置されて、前記各誘導部材の一端をそれぞれ保持する 2つの第 1保持体と、前記第 1保持体と前記ピン群との間で前記レーンより上方に並設されて前記各誘導部材の他端をそれぞれ保持するとともに、該他端保持部が前記ピン群より前記アプローチ部側の手前位置且つ前記レーンの上方位置たる誘導位置と、この誘導位置カゝら離れた位置の退避位置との間で移動可能にそれぞれ設けられた 2つの第 2保持体と、前記各第 2保持体の他端保持部を前記退避位置と誘導位置との間で移動させる駆動手段とを備え、前記第 1保持体及び第 2保持体によって両端が保持される誘導部材は、前記第 2保持体の他端保持部が前記誘導位置にあるとき、その上方力も視て前記レーンの長手方向と斜めに交差し、且つ前記レーン上を転動するボールと該ボールの高さ方向中心位置で接触可能に配設されて、該誘導部材と接触したボールを少なくとも前記ピン群の中央付近に向けて案内し、前記ピンを転倒させるように構成され、前記実行制御手段は、前記駆動手段の作動を制御するように構成されて、ても良、。

[0040] このようにすれば、ピン転倒を支援すべきフレームでは、実行制御手段により駆動手段が駆動されて、各第 2保持体の他端保持部が退避位置から誘導位置に移動せしめられる。これにより、プレーヤによって投じられたボールは、レーン上の誘導部材間をピン群側に向けて転動し、レーン端部 (ガター)側に向力つている場合などレーン中央部を転動していない場合には、ガターに落ちる前やピンに衝突する前に当該誘導部材に接触してピン側の中央付近に向けて案内され、ピン群の中央付近に衝突する。したがって、投球方向を定めてボールを投げることができない子供達でも、必ず多くのピンを倒すことができ、場合によってはストライクをとることができる。

[0041] また、前記支援手段は、前記複数のピンを個別に転倒させるピン転倒手段と、前記レーン上を転動するボールを検出するボール検知手段とから構成され、前記実行制御手段は、前記ボール検知手段からの検知信号を基に、前記ボールが前記ピンに衝突するタイミングに合わせて前記ピン転倒手段を駆動し、前記複数のピンの内、予め設定されたピンを転倒させるように構成されてヽても良、。

[0042] このようにすれば、ピン転倒を支援すべきフレームでは、ボール検知手段により、プレーャによって投じられてレーン上を転動するボールが検出された後、実行制御手段により、このボール検知手段からの検知信号を基に、ボールがピンに衝突するタイミングに合わせてピン転倒手段が駆動され、予め設定されたピンが転倒せしめられる。例えば、プレーヤがボールをレーンの中央寄りに旨くコントロールして投げることができた場合には、全てのピンを転倒させてストライクとしたり、第 1投目で倒すことができなかったピンに、第 2投目で当てることができた場合には、残ったピンを全て転倒させてスペアとすることができる。したがって、遅い球速でしかボールを投げることができなかったり、重いボールを取り扱うことができなかったり、ボールに回転を与えることができないといった子供達でも、多くのピンを倒して、容易にストライクやスペアをとることができる。

[0043] また、前記支援手段は、前記レーン上を転動するボールが前記ガターに落ちるのを少なくとも防止して前記ボールと前記ピンとを衝突させ、該ピンを転倒させるように構成されていても良ぐこのようにすれば、ピン転倒を支援すべきフレームでは、プレーャによって投じられたボールは、ガターに落ちるのが防止されてピンに衝突するため、方向を定めてボールを投げることができない子供達でも、確実にピンを倒して着実に得点を挙げることができる。

[0044] この場合、前記支援手段は、前記レーン上を転動するボールに向けて加圧気体を吐出し、吐出した加圧気体によって前記ボールが前記ガターに落ちるのを少なくとも防止する吐出機構と、前記吐出機構に前記加圧気体を供給して吐出させる気体供給手段とから構成され、前記実行制御手段は、前記気体供給手段の作動を制御するように構成されてヽても良、。

[0045] このようにすれば、プレーヤがレーン上にボールを投じると、当該ボールは、気体供給手段により吐出機構に供給されて当該吐出機構から吐出される加圧気体によりガターに落ちるのが防止されつつ、レーン上をピン群側に向けて転動し、ピンに衝突する。また、加圧気体は無色透明であるので、プレーヤに、当該加圧気体によってボールがガターに落ちるのが防止されていることを気付かれることはなぐ自分の実力によりボールをピンに衝突させて当該ピンを倒すことができたと思わせることができる。

[0046] また、前記ボールには、その表面側の極性が同一となるように複数の永久磁石が埋め込まれ、前記支援手段は、前記レーン上を転動するボール内の永久磁石に磁力を作用させて吸引又は反発させ、該ボールが前記ガターに落ちるのを少なくとも防止する複数の電磁石と、該各電磁石に電力を供給して磁気を帯びさせる電力供給手段とから構成され、前記実行制御手段は、前記電力供給手段の作動を制御するように構成されていても良い。

[0047] このようにすれば、複数の永久磁石が埋め込まれたボールをプレーヤがレーン上に投じると、当該ボールは、電力供給手段から電力が供給されて磁気を帯びた各電磁石の磁力が永久磁石に作用して当該永久磁石が吸引又は反発されることにより、ガターに落ちるのが防止されつつレーン上をピン群側に向けて転動し、ピンに衝突する。また、加圧気体と同様に、電磁石の磁力は見えないことから、プレーヤに、当該磁力によってボールがガターに落ちるのが防止されていることを気付かれず、自分の実力でピンを倒すことができたと思わせることができる。発明の効果

[0048] 以上のように、上記構成を備えた本発明によれば、ハンデを基に設定されたフレームにおいて、プレーヤは、自分自身の投じたボールによってより多くのピンを倒し、ある程度の得点を挙げることが可能となるので、ボウリングに対する興味ややる気を失うことは無ぐゲームを大いに楽しむことができる。

図面の簡単な説明

[0049] [図 1]本発明の第 1実施形態に係るボウリングゲームシステムの概略構成を示したブロック図である。

[図 2]第 1実施形態に係るボウリングゲーム装置の制御系を含めた概略構成を示すブロック図である。

[図 3]第 1実施形態に係る管理装置の概略構成を示したブロック図である。圆 4]第 1実施形態に係るボウリングゲーム装置の概略構成を示した斜視図である。

[図 5]図 4に示したボウリングゲーム装置の側断面図である。

[図 6]図 4に示したボウリングゲーム装置の平面図である。

[図 7]第 1実施形態に係る支援情報記憶部に格納されるデータテーブルであって、ハンデと支援フレーム数との相関関係を定めたデータテーブルである。

[図 8]レーン上を転動するボールの移動経路を示した平面図である。

圆 9]第 1実施形態の変形例に係るボウリングゲーム装置の制御系を含めた概略構成を示すブロック図である。

圆 10]第 1実施形態の変形例に係る管理装置の制御系を含めた概略構成を示すブロック図である。

[図 11]第 1実施形態の変形例に係るプレーヤ情報記憶部に格納されるプレーヤ情報を示したデータテーブルである。

圆 12]本発明の第 2実施形態に係るボウリングゲーム装置の制御系を含めた概略構成を示すブロック図である。

圆 13]第 2実施形態に係る管理装置の概略構成を示したブロック図である。

[図 14]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

圆 15]本発明の他の実施形態に係るノズル体などを示した断面図である。

[図 16]図 15に示したノズル体などの平面図である。

[図 17]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

[図 18]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

圆 19]図 18に示した支援装置などの側断面図である。

[図 20]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

[図 21]図 20に示した支援装置などの側断面図である。

圆 22]本発明の他の実施形態に係るボールの概略構成を一部断面で示した正面図である。

圆 23]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

[図 24]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

圆 25]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。 [図 26]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

[図 27]図 26に示した支援装置などの側断面図である。

[図 28]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

圆 29]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した斜視図である。

[図 30]図 29に示した支援装置などの平面図である。

[図 31]図 29に示した支援装置などの側断面図である。

[図 32]図 29に示した支援装置などの正面図である。

圆 33]誘導部材の変形例を示した説明図である。

圆 34]本発明の他の実施形態において採用することができる誘導部材の卷取 Z操出装置を示した断面図である。

[図 35]本発明の他の実施形態に係る保持アームを示した正面図である。

[図 36]本発明の他の実施形態に係る保持アームを示した正面図である。

[図 37]本発明の他の実施形態に係る保持アームを示した正面図である。

圆 38]本発明の他の実施形態に係る保持アームを示した側面図である。

[図 39]本発明の他の実施形態に係る保持アームを示した正面図である。

圆 40]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

圆 41]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

[図 42]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した側断面図である。

[図 43]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

圆 44]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。

[図 45]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した側断面図である。

[図 46]図 45に示した支援装置などの平面図である。

[図 47]本発明の他の実施形態に係る制御装置内に格納されるデータテーブルであつて、ボールを検知したボール検知センサと 1投目の支援によって転倒させるべきピン番号との相関関係を定めたデータテーブルである。

[図 48]本発明の他の実施形態に係る制御装置内に格納されるデータテーブルであつて、ボールを検知したボール検知センサと 2投目の支援によって転倒させるべきピン番号との相関関係を定めたデータテーブルである。圆 49]本発明の他の実施形態に係る転倒補助機構を示した側断面図である。圆 50]本発明の他の実施形態に係る転倒補助機構を示した側断面図である。圆 51]本発明の他の実施形態に係る転倒補助機構を示した側断面図である。圆 52]本発明の他の実施形態に係る支援装置などを示した平面図である。符号の説明

1 ボウリングゲームシステム

2 ボウリングゲーム装置

3 管理装置

4 ネットワーク

11 レーン

12 ガター

13 ピン

20 支援装置

21 ノズル体

22 供給管

23, 24 流量調整機構

25 圧縮空気供給源

26 位置検出機構

27 位置検出センサ

30 入力装置

31 表示装置

35 制御装置

36 プレーヤ情報受付部

37 プレーヤ情報記憶部

38 機械制御部

39 得点算出部

40 得点記憶部

41 送受信制御部 42 出力制御部

50 支援情報記憶部

51 送受信制御部

52 プレー管理部

発明を実施するための最良の形態

[0051] 以下、本発明の具体的な実施形態について添付図面に基づき説明する。

[0052] (第 1実施形態）

まず、本発明の第 1実施形態について、図 1乃至図 7に基づき説明する。尚、図 1は、本発明の第 1実施形態に係るボウリングゲームシステムの概略構成を示したブロック図であり、図 2は、第 1実施形態に係るボウリングゲーム装置の制御系を含めた概略構成を示すブロック図であり、図 3は、第 1実施形態に係る管理装置の概略構成を示したブロック図である。また、図 4は、第 1実施形態に係るボウリングゲーム装置の概略構成を示した斜視図であり、図 5は側断面図、図 6は平面図である。また、図 7は、第 1実施形態に係る支援情報記憶部に格納されるデータテーブルを示した説明図である。

[0053] 図 1及び図 3に示すように、本例のボウリングゲームシステム 1は、それぞれ異なる場所に配設された複数のボウリングゲーム装置 2と、これら各ボウリングゲーム装置 2 を管理する管理装置 3とが、インターネットなどのネットワーク 4を介し相互に接続されて構成される。

[0054] 前記ボウリングゲーム装置 2は、図 1及び図 2並びに図 4乃至図 6に示すように、プレーャがボール bを投じる領域として設定されたアプローチ部 10と、このアプローチ部 10から延設され、プレーヤの投じたボール bが転動するレーン 11と、このレーン 11 のアプローチ部 10側とは反対側の端部上に整列，配置される 10本のピン 13と、このレーン 11の両側にこれに沿って設けられる樋状のガター 12, 12とを基本的な構成として備え、これらの複数組が横方向に並設されている。

[0055] また、前記ボウリングゲーム装置 2は、プレーヤによって投じられる前記ボール bと、当該ボウリングゲーム装置 2各部の作動を制御する制御装置 35と、この制御装置 35 に接続し、前記各レーン 11に対応してそれぞれ設けられた入力装置 30,表示装置 3 1 ,撮像装置 32,音声入力装置 33,音声出力装置 34,ピンセッタ 17,ピン検知センサ 17a,ピン排出装置 18,回収供給装置 19及び支援装置 20とを更に備えている。

[0056] 相互に隣接する前記ガター 12, 12間には分離部 14が設けられており、レーン 11 及びガター 12, 12から構成される各プレー領域力この分離部 14によって相互に分離されている。また、ピン 13が配置される部分の両側のガター 12, 12間には隔壁 15 が設けられ、この隔壁 15によっても前記各プレー領域が分離されている。また、レーン 11の上方の前記隔壁 15, 15間には、フロントカバー 16が設けられ、このフロント力バー 16及び前記隔壁 15によって囲まれる空間内の前記レーン 11上に 10本のピン 1 3が配置される。

[0057] また、前記隔壁 15, 15及びフロントカバー 16によって囲まれた領域内には、前記ピンセッタ 17及びピン排出装置 18が設けられ、レーン 1 1の延長上には、前記回収供給装置 19が配設されており、これらピンセッタ 17,ピン排出装置 18及び回収供給装置 19は、前記制御装置 35によってその作動が制御される。

[0058] 前記回収供給装置 19は、レーン 11上又はガター 12内を通過したボール b、並びにレーン 11上力も排出されたピン 13を回収して、ボール bをアプローチ部 10側に、ピン 13をピンセッタ 17にそれぞれ供給する。

[0059] 前記ピンセッタ 17は、上下動してピン 13をレーン 11上に起立状態で載置する装置であり、前記ピン排出装置 18は、レーン 11上及びガター 12内のピン 13を回収供給装置 19側に排出する装置であり、相互に連動して動作する。

[0060] 具体的には、レーン 11上に 10本のピン 13が起立，載置された状態で、第 1投目のボール bが投じられ、これが回収供給装置 19に到達すると、ピンセッタ 17が降下し、起立状態でレーン 11上に残ったピン 13を把持して上昇する。尚、ピンセッタ 17にはピン検知センサ 17aが付設されており、このピン検知センサ 17aによって把持ピン数 ( 残ピン数)及び何番ピン（どの位置に配置されたピン）が残ったかが検知される。

[0061] ピンセッタ 17により把持されたピン 13が存在する場合には、次に、ピン排出装置 18 が作動して、転倒状態でレーン 11上に転がっているピン 13及びガター 12内にあるピン 13を回収供給装置 19側に排出し、ついで、ピンセッタ 17が降下して把持したピン 13をレーン 11上に載置した後、このピンセッタ 17が上昇して、第 1投後のピンセットを完了する。

[0062] そして、第 2投目のボール bが投じられ、これが回収供給装置 19に到達すると、ピン排出装置 18が作動して、レーン 11上にある全てのピン 13及びガター 12内にあるピン 13を回収供給装置 19側に排出し、ついで、ピンセッタ 17が降下して 10本のピン 1 3をレーン 11上に載置した後、このピンセッタ 17が上昇して、第 2投後 (即ち、第 1投前）のピンセットを完了する。

[0063] 一方、上記第 1投後のピンセットの際に、ピンセッタ 17により把持されたピン 13が無い場合、即ち、ストライクであった場合には、ピン排出装置 18が作動して、転倒状態でレーン 11上に転がっているピン 13及びガター 12内にあるピン 13を回収供給装置 19側に排出し、ついで、ピンセッタ 17が降下して 10本のピン 13をレーン 11上に載置した後、このピンセッタ 17が上昇してピンセットを完了する。

[0064] 前記支援装置 20は、分離部 14の上方位置にレーン 11及びガター 12, 12を挟んで対畤するように配置された複数のノズル体 (吐出機構) 21と、分離部 14の上方位置に設けられ、各ノズル体 21が取り付けられる 2本の供給管 22と、流量調整機構 23 , 24を介して各供給管 22に接続し、各ノズル体 21に圧縮空気を供給する圧縮空気供給源 25と、レーン 11長手方向の複数の位置においてレーン 11幅方向におけるボール位置を検出する位置検出機構 26などを備えており、レーン 11上を転動するボール bをピン 13群の所定部分に向けて案内し、ピン 13を転倒させる（ピン 13の転倒を支援する）ように構成されてヽる。

[0065] 前記ノズル体 21は、対畤した各ノズル体 21を一組としてレーン 11の長手方向に複数組設けられており、圧縮空気供給源 25から供給された圧縮空気をレーン 11上におけるボール bの転動領域内であって、ボール bの中心位置と略同じ高さ位置となる水平方向、且つレーン 11の幅方向からピン 13群側に向いた斜め方向に向けて吐出する。また、一組のノズル体 21は、アプローチ部 10側に近い方力も順に、第 1ノズル体 21a,第 2ノス、ノレ体 21b,第 3ノス、ノレ体 21c,第 4ノス、ノレ体 21d及び第 5ノス、ノレ体 21e とする。

[0066] 前記各供給管 22は、分離部 14上に立設された支持部材 28によって支持され、レーン 11の長手方向に沿って配置されており、一方端側が隔壁 15内に嵌挿され、圧縮空気供給源 25に接続されている。また、前記流量調整機構 23, 24は、圧縮空気供給源 25から供給管 22内に供給される圧縮空気の流量、即ち、各ノズル体 21から吐出される圧縮空気の流量を調整するものであり、供給管 22及び圧縮空気供給源 2 5とともに、特許請求の範囲に言う気体供給手段として機能する。

[0067] 前記位置検出機構 26は、レーン 11の幅方向に沿って当該レーン 11中に埋設された、近接スィッチなど力もなる複数の位置検出センサ 27を備え、これを一組としてその複数組が、前記一組のノズル体 21にそれぞれ対応してこれよりもアプローチ部 10 側に設けられている。また、この一組の位置検出センサ 27は、アプローチ部 10側に一番近いノズル体 21に対応する位置検出センサ 27とアプローチ部 10との間にも配置されている。

[0068] また、一組の位置検出センサ 27は、アプローチ部 10側に近い方力も順に、第 1センサ列 27a,第 2センサ列 27b,第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 2 7e及び第 6センサ列 27fとし、第 2センサ列 27bと第 1ノズル体 21aと力第 3センサ列 27cと第 2ノス、ノレ体 21bと力第 4センサ歹 Ij27dと第 3ノズノレ体 21cと力第 5センサ歹 IJ 27eと第 4ノズル体 21dとが、第 6センサ列 27fと第 5ノズル体 21eとがそれぞれ対応している。

[0069] 前記入力装置 30は、制御装置 35に対して各種の情報を入力可能に構成され、前記表示装置 31は、各種情報などを表示可能に構成されており、アプローチ部 10の手前側に設定されたプレーヤの待機場所などにそれぞれ配設される。

[0070] 前記撮像装置 32は、プレーヤのプレーを撮像するものであり、例えば、前記フロントカバー 16などに設けられて、プレーヤの投球動作を正面力も撮像する第 1カメラ（図示せず)と、前記待機場所の上方位置などに設けられて、レーン 11上を転動するボール bやボール bがピン 13に衝突する際の様子を撮像する第 2カメラ（図示せず)とを備える。

[0071] 前記音声入力装置 33は、プレーヤのプレーによって発生した音声を入力するためのものであり、例えば、アプローチ部 10の上方位置などに設けられて、プレーヤの投球動作に係る音声が入力される第 1マイクロホン（図示せず)と、分離部 14上などに設けられて、レーン 11上を転動するボール bの音声が入力される第 2マイクロホン（図示せず）と、フロントカバー 16などに設けられて、ボール bがピン 13に衝突する際の音声が入力される第 3マイクロホン (図示せず)とを備える。また、前記音声出力装置 3⁴は、前記待機場所などに配設されたスピーカから構成される。

[0072] 前記制御装置 35は、プレーヤ情報受付部 36,プレーヤ情報記憶部 37,機械制御部（実行制御手段） 38,得点算出部 39,得点記憶部 40,送受信制御部 41,出力制御部 42,第 1プレー情報記憶部 43,第 2プレー情報記憶部 44,通信インターフエ一ス 45及び入出力インターフェース 46などを備え、通信インターフェース 45を介して前記ネットワーク 4に接続しており、入出力インターフェース 46には、前記入力装置 3 0,表示装置 31,撮像装置 32,音声入力装置 33,音声出力装置 34,ピンセッタ 17 ,ピン検知センサ 17a,ピン排出装置 18,回収供給装置 19及び支援装置 20が接続している。

[0073] 前記プレーヤ情報受付部 36は、入力装置 30及び表示装置 31を介して入力される、所定のレーン 11でプレーするプレーヤの情報、例えば、プレーヤの氏名，性別，年齢，プレーヤの技量に応じて設定されるハンデなどの他、当該所定のレーン 11のレーン番号などを受け付け、受け付けたプレーヤ情報及びレーン番号を前記プレーヤ情報記憶部 37に格納する。

[0074] 前記機械制御部 38は、前記管理装置 3にお、て設定された、プレー順及びプレー中のどのフレームでピン 13の転倒を支援するかに関する情報などを基に、ピンセッタ 17,ピン排出装置 18,回収供給装置 19,支援装置 20 (流量調整機構 23, 24及び圧縮空気供給源 25) ,撮像装置 32及び音声入力装置 33の作動を制御する。

[0075] 具体的には、プレーヤがゲームを実行可能な状態にしてプレーが開始されると、前記プレー順に従ってプレーを進行させるとともに、前記プレーヤ情報記憶部 37にプレーャ情報が格納されたプレーヤのフレーム力 S、ピン 13転倒を支援するフレームとなつた力否かをゲーム終了となるまで監視する。

[0076] そして、支援フレームになったことを確認すると、第 1センサ列 27a,第 2センサ列 27 b,第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 27e及び第 6センサ列 27fから順次得られる検出信号を基に、ボール bの案内処理を実行する。尚、第 1投目の場合には、ボール bがピン 13群の中央付近に向けて、第 2投目の場合には、第 1投目で倒すことができな力つたピン 13に向けて移動するように、ボール bを案内する。

[0077] まず、第 1投目の場合について説明する。ボール bの転動により、第 1及び第 2センサ列 27a, 27bからの検出信号が得られると、当該第 1及び第 2センサ列 27a, 27bを構成する位置検出センサ 27の内、どの位置検出センサ 27がボール bを検出したかを基に、レーン 11上を転動するボール bのレーン 11幅方向における位置を認識して、第 1ノズル体 21aを構成するノズル体 21の内、ボール bに近、方のノズル体 21を認識する。また、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bでの各検出ボール位置から位置変化量を算出して、算出した位置変化量とレーン 11長手方向におけるセンサ列 2 7a, 27b間距離とを基にボール bの移動方向を算出するとともに、第 1センサ列 27aと第 2センサ列 27bとの間における検出時間差と前記センサ列 27a, 27b間距離とを基にボール bの移動速度を算出する。

[0078] そして、認識した位置、算出した移動方向及び移動速度を基に、これらに応じた吐出流量の圧縮空気が、ボール bに近い方のノズル体 21 (第 1ノズル体 21a)力当該ノズル体 21の前方位置をボール bが通過するときに吐出されるように、流量調整機構 23, 24及び圧縮空気供給源 25を制御し、流量調整機構 23, 24により流量調整された圧縮空気を当該ノズル体 21から吐出させる。

[0079] 尚、ボール bがノズル体 21の前方位置を通過するタイミングは、算出したボール bの移動速度などを基に算出することができる。また、各ノズル体 21には、制御弁が設けられていないため、各ノズル体 21a, 21b, 21c, 21d, 21eの一方側のすべてのノズル体 21から圧縮空気が吐出されることになる力第 1ノズル体 21aから吐出された圧縮空気のみがボール bに当たる。

[0080] この後、ボール bの転動によって、第 3センサ列 27cからの検出信号が得られると、当該第 3センサ列 27cからの検出信号を基に、上記と同様にして、レーン 11幅方向におけるボール bの位置を認識し、第 2ノズル体 21bを構成するノズル体 21の内、ボール bに近い方のノズル体 21を認識する。また、第 2センサ列 27b及び第 3センサ列 27cでの各検出ボール位置など力もボール bの移動方向を算出するとともに、第 2センサ列 27bと第 3センサ列 27cとの間における検出時間差など力もボール bの移動速度を算出する。 [0081] そして、第 1ノズル体 21のときと同様に、認識した位置、算出した移動方向及び移動速度を基に、これらに応じた吐出流量の圧縮空気力ボール bに近い方のノズル体 21 (第 2ノズル体 21b)力も当該ノズル体 21の前方位置をボール bが通過するときに吐出されるように流量調整機構 23, 24及び圧縮空気供給源 25を制御し、圧縮空気を当該ノズル体 21から吐出させる。

[0082] 以後、同様に、センサ列力もの検出信号が得られる度に、第 4センサ列 27d (又は第 5センサ列 27e,第 6センサ列 27f)からの検出信号を基に、レーン 11幅方向におけるボール bの位置を認識するとともに、ボール bの移動方向及び移動速度を算出し、これら位置，移動方向及び移動速度に応じた吐出流量の圧縮空気を、第 3ノズル体 21c (又は第 4ノズル体 21d,第 5ノズル体 21e)を構成するノズル体 21の内、ボール bに近い方のノズル体 21から吐出させる。

[0083] このようにして、各ノズル体 21から圧縮空気が吐出されることで、各ノズル体 21から吐出された圧縮空気は、ボール bの移動方向側部側力後部側の領域に当たり、これによって、当該ボール bは、図 6に示すように移動したり、図 8に示すように移動して、最終的に、レーン 11幅方向の中央よりに向けて転動するように（即ち、ピン 13群の中央付近に衝突するように）、そのレーン 11幅方向における位置が制御されつつ案内される。また、ボール bの移動速度も上昇する。

[0084] 尚、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによって検出されたボール位置力レーン 11幅方向の中央位置であった場合には、各ノズル体 21a, 21b, 21c, 21 d, 21eから圧縮空気を吐出させる必要はない。

[0085] 次に、第 2投目の場合について説明すると、レーン 11幅方向におけるボール bの位置、並びにボール bの移動方向及び移動速度の他、前記ピン検知センサ 17aから得られる何番ピンが残った力に係る情報を基に、各ノズル体 21から吐出される圧縮空気の吐出流量をそれぞれ調整して、当該残ったピン 13に向けて移動するようにボール bを案内する。

[0086] 例えば、レーン 11の端部を転動しているボール bをレーン 11の中央よりに移動させる場合には、当該端部側のノズル体 21からのみ圧縮空気を吐出させるように制御し、レーン 11の中央よりを転動して、るボール bをレーン 11の端部側に移動させる場合には、移動させる方向と反対側のレーン 11の端部側のノズル体 21からのみ圧縮空気を吐出させるように制御し、また、ボール bの位置を変更しないで転動させる場合には、各ノズル体 21から圧縮空気を吐出させないように制御する。

[0087] また、機械制御部 38は、各フレームにおいて、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによって順次得られる検出信号を基に、レーン 11上を転動するボール bの、当該レーン 11長手方向における位置を認識して撮像装置 32及び音声入力装置 3 3を制御する。

[0088] 良卩ち、当該各フレームにおいて、各センサ歹 Ij27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによつて、ボール bがまだ検出されていない場合には、第 1カメラ（図示せず)及び第 1マイクロホン（図示せず）を作動させ、センサ列 27aによってボール bが検出されると、第 2 カメラ（図示せず)及び第 2マイクロホン（図示せず)を作動させ、各センサ列 27a, 27 b, 27c, 27d, 27e, 27fのすべてによってボーノレ b力 S検出されると、第 3マイクロホン (図示せず)を作動させる。

[0089] そして、このようにして、撮像装置 32により撮像されたプレー画像 (プレーヤの投球動作、レーン 11上を転動するボール b、ボール bがピン 13に衝突する際の様子に係る画像)及び音声入力装置 33から入力されたプレー音 (プレーヤの投球動作に係る音声、レーン 11上を転動するボール bの音声、ボール bがピン 13に衝突する際の音声）がプレー情報として、前記第 1プレー情報記憶部 43に格納される。

[0090] 前記得点算出部 39は、プレーヤ情報記憶部 37に情報が格納されたプレーヤのプレーャ情報を読み出して当該プレーヤのプレーヤ情報を認識するとともに、機械制御部 38から制御に係るデータを受信してプレー順やプレー進行状態を認識し且つ前記ピン検知センサ 17aからピン 13の転倒状態に係るデータを各プレーごとに受信して、当該プレーヤの得点を随時算出し、算出した得点をプレーヤ情報とともに前記得点記憶部 40に格納する。

[0091] 前記送受信制御部 41は、プレーヤ情報記憶部 37に格納されたプレーヤ情報及びレーン番号を、通信インターフェース 45及びネットワーク 4を介して管理装置 3に送信する処理と、得点記憶部 40に格納された、プレーヤ情報記憶部 37にプレーヤ情報が格納されたプレーヤの得点及び当該プレーヤ情報、並びに第 1プレー情報記憶部 43に格納されたプレー情報を、通信インターフェース 45及びネットワーク 4を介して管理装置 3に送信する処理と、管理装置 3から送信された、プレー順及びプレー中のどのフレームでピン 13の転倒を支援するかに関する情報を、ネットワーク 4及び通信インターフェース 45を介し受信して機械制御部 38に転送する処理と、管理装置 3から送信された、他のボウリングゲーム装置 2でプレーするプレーヤの得点，プレーヤ情報及びプレー情報を、ネットワーク 4及び通信インターフェース 45を介して受信し、受信した得点及びプレーヤ情報を得点記憶部 40に、受信したプレー情報を第 2プレ一情報記憶部 44に格納する処理とを行う。

[0092] 前記出力制御部 42は、得点記憶部 40に格納された各プレーヤごとの得点ゃプレーャ情報を表示装置 31に表示させる処理と、第 2プレー情報記憶部 44に格納されたプレー画像を表示装置 31に表示させるとともに、第 2プレー情報記憶部 44に格納されたプレー音を音声出力装置 34から出力させる処理とを行う。

[0093] 図 1及び図 3に示すように、前記管理装置 3は、支援情報記憶部 50,送受信制御部 51,プレー管理部 52,通信インターフェース 53,入出力インターフェース 54,入出力装置 55などを備え、通信インターフェース 53を介して前記ネットワーク 4に接続しており、入出力インターフェース 54には入出力装置 55が接続している。尚、支援情報記憶部 50,送受信制御部 51及びプレー管理部 52が、特許請求の範囲に言うプレー管理手段として機能する。

[0094] 前記支援情報記憶部 50には、図 7に示すように、ハンデとピン 13の転倒を支援するフレーム数との相関を定めたデータテーブルが格納されており、このデータは、入出力装置 55を介して予め入力，格納される。

[0095] 前記送受信制御部 51は、ボウリングゲーム装置 2との間で行うデータの送受信を制御する処理部である。具体的には、ボウリングゲーム装置 2から送信されたプレーヤ情報及びレーン番号を、ネットワーク 4及び通信インターフェース 53を介して受信し、受信したプレーヤ情報をプレー管理部 52に転送する処理と、各ボウリングゲーム装置 2から送信されたプレーヤの得点，プレーヤ情報及びプレー情報を、ネットワーク 4 及び通信インターフェース 53を介して受信し、他のボウリングゲーム装置 2に通信ィンターフェース 53及びネットワーク 4を介して送信する処理と、プレー管理部 52によつて設定された、プレー順及びピン 13転倒を支援するフレームに関する情報を、通信インターフェース 53及びネットワーク 4を介して各ボウリングゲーム装置 2に送信する処理とを行う。

[0096] 尚、送受信制御部 51は、各ボウリングゲーム装置 2から受信したプレーヤ情報及びレーン番号に係る送信データを参照して、各ボウリングゲーム装置 2のアドレスや、プレーャがプレーするレーン 11のレーン番号を認識するように構成されており、かかるアドレスやレーン番号を参照して、受信したプレーヤの得点，プレーヤ情報及びプレ一情報を他のボウリングゲーム装置 2に送信したり、プレー順及びピン 13の転倒を支援するフレームに関する情報を、プレーヤ情報及びレーン番号の送信元であるボウリングゲーム装置 2に送信するようになって、る。

[0097] 前記プレー管理部 52は、送受信制御部 51によって転送された各プレーヤのプレーャ情報のハンデを基に、支援情報記憶部 50に格納されたデータテーブルを参照して支援フレーム数を認識し、認識した支援フレーム数を基に、どのフレームでボール bの案内処理を実行するのかを各プレーヤごとに設定するとともに、各プレーヤのプレーヤ情報力プレー人数を認識してプレー順を設定する処理を行う。

[0098] 尚、前記支援フレームの設定に当っては、例えば、支援フレームの組み合わせに係る幾つかのパターンを支援フレーム数に応じて予め設定しておき、この中から 1つのパターンをランダムに選択するようにしても良ぐ或いは、乱数などを用いて支援フレームを設定しても良い。

[0099] また、プレー順については、例えば、 2つのボウリングゲーム装置 2 (ボウリングゲーム装置 A及び B)を使用し、当該各ボウリングゲーム装置 2でそれぞれ 2人のプレーヤ (ボウリングゲーム装置 Aでプレーするプレーヤをプレーヤ A, Bと、ボウリングゲーム装置 Bでプレーするプレーヤをプレーヤ C, Dとする）がプレーする場合を考えると、プレーヤ A,プレーヤ B,プレーヤ C,プレーヤ Dの j噴番や、プレーヤ A,プレーヤ C, プレーヤ B,プレーヤ Dの順番など、どのような順番としても良い。

[0100] 以上のように構成された本例のボウリングゲームシステム 1によれば、まず、各ボウリングゲーム装置 2において、入力装置 30から入力されたプレーヤ情報など力プレーャ情報受付部 36によって受け付けられ、プレーヤ情報記憶部 37に格納される。格納されたプレーヤ情報などは、送受信制御部 41によりネットワーク 4を介して管理装置 3に送信される。

[0101] 送信されたプレーヤ情報は、送受信制御部 51によって受信された後、プレー管理部 52に転送され、当該プレー管理部 52では、プレーヤ情報のハンデを基に、ピン 1 3の転倒を支援すべきフレームが各プレーヤごとに設定される。また、プレー順についても設定され、この後、ピン 13の転倒を支援すべきフレーム及びプレー順に関する情報が、送受信制御部 51によりネットワーク 4を介して、プレーヤ情報の送信元の各ボウリングゲーム装置 2に送信される。

[0102] そして、ピン 13の転倒を支援すべきフレーム及びプレー順に関する情報は、送受信制御部 41によって受信された後、機械制御部 38に転送され、当該情報に基づく当該機械制御部 38による制御の下、プレーが開始されてその進行が管理，制御される。

[0103] プレーヤがレーン 11上にボール bを投じると、投じられたボール bは、レーン 11上をピン 13群側に向けて転動し、ボール bがガター 12に落ちな力つた場合には、ピン 13 に衝突して当該ピン 13が転倒する。

[0104] また、このとき、撮像装置 32によって撮像されるプレー画像及び音声入力装置 33 力入力されるプレー音、即ち、プレー情報が第 1プレー情報記憶部 43に格納され、送受信制御部 41によりネットワーク 4を介し管理装置 3に送信されて送受信制御部 51により受信された後、他のボウリングゲーム装置 2にネットワーク 4を介して送信される。当該他のボウリングゲーム装置 2では、その送受信制御部 41により受信されて第 2プレー情報記憶部 44に格納された後、出力制御部 42によって、プレー画像が表示装置 31に表示され、プレー音が音声出力装置 34から出力される。

[0105] この後、ピン 13の転倒状態力ピン検知センサ 17aによって検出され、検出されたピン転倒状態を基に、得点算出部 39によって得点が算出され、得点記憶部 40に格納される。得点記憶部 40に格納された得点は、出力制御部 42によって表示装置 31 に表示されるとともに、送受信制御部 41によりネットワーク 4を介し管理装置 3に送信されて送受信制御部 51により受信され、他のボウリングゲーム装置 2にネットワーク 4 を介し送信されて当該他のボウリングゲーム装置 2の送受信制御部 41により受信された後、得点記憶部 40に格納され、出力制御部 42によって表示装置 31に表示される。

[0106] このようにして、一のボウリングゲーム装置 2でプレーするプレーヤの得点やプレー情報が、管理装置 3を介し、他のボウリングゲーム装置 2に送信されてその表示装置 31に表示されたり、音声出力装置 34から出力され、当該他のボウリングゲーム装置 2 でプレーするプレーヤは、表示装置 31の表示画面を確認したり、音声出力装置 34 力もの音声を聞くことで、自分の得点、前記一のボウリングゲーム装置 2のプレーヤの得点やプレー、ゲームの進行状態などを認識することができる。

[0107] また、同様にして、他のボウリングゲーム装置 2でするプレーするプレーヤの得点やプレー情報も、管理装置 3を介し、一のボウリングゲーム装置 2に送信され、当該一のボウリングゲーム装置 2のプレーヤによって認識される。

[0108] そして、プレーが進行し、前記設定した、ピン 13の転倒を支援するフレームまでプレーが進行すると、機械制御部 38により、支援装置 20 (流量調整機構 23, 24、圧縮空気供給源 25)が作動せしめられて各ノズル体 21から圧縮空気が吐出され、ピン 13 の転倒が支援される。

[0109] 即ち、レーン 11上に投じられたボール bは、ガター 12に向かって転動するような場合であっても、各ノズル体 21から吐出される圧縮空気により、ガター 12に落ちる前に移動方向が変更されてガター 12に落ちるのが防止されるとともに、レーン 11幅方向の中央よりに移動する（ピン 13群の中央付近に向かう）ように案内されてピン 13群の中央付近に衝突したり、第 1投目で倒すことができな力つたピン 13に向けて移動するように案内されて当該ピン 13に衝突する。また、ボール bの移動速度も速められ、ピン 13衝突時の衝突エネルギは大きくなつている。

[0110] 斯くして、本例のボウリングゲームシステム 1によれば、支援装置 20によってピン 13 の転倒を支援するようにしているので、ボール bを旨くコントロールして投げること、速い球速でボール bを投げること、重いボール bを取り扱うこと、ボール bに回転を与えることなどができな、子供達であっても、自分自身が投じたボール bによって必ず多くのピン 13を倒し、場合によってはストライクやスペアを取ることができ、高い得点を挙げることがでさる。 [0111] また、圧縮空気が無色透明であることから、プレーヤに、当該圧縮空気によってボール bが案内されていることを気付かれることはなぐ自分の実力でボール bをピン 13 に衝突させて当該ピン 13を倒すことができたと思わせることができる。

[0112] また、プレーヤの技量に応じて設定されるハンデを基にして、ピン 13の転倒を支援するフレームを設定し、設定されたフレームにおいてのみ当該支援装置 20を作動させるようにしているので、ハンデを加味したプレーヤ間の仮想上の実力を拮抗させたものとすることができ、各プレーヤはゲームを通して所謂真剣勝負を行うことができる。これにより、プレーヤの実力に関係なく常に高得点となり、却ってゲームに対する興味を失うといったことを防止することができる。

[0113] また、ボウリングゲームの得点は、各フレームにおいて倒したピン数を単純に合計するものではなぐストライクが連続する回数や、スペアをとつた後のフレームにおける第 1投目の転倒ピン数によって得点が変動する。したがって、支援装置 20を作動させるフレームにお!/、てストライクやスペアが取れたとしても、その前後のフレームの状態 (ストライク、スペア、オープンフレームなど)如何によつては、高得点になることもあるし、得点が上がらないこともあり得る。即ち、ピン 13の転倒を支援したとしても、必ずしも同じ結果が得られるとは限らない不確実性が残っているのであり、この不確実性によって、ボウリングゲームの面白さが維持され、プレーヤの興味が損なわれることはない。

[0114] また、レーン 11の幅方向におけるボール bの位置，ボール bの移動方向及び移動速度に応じて、ノズル体 21から吐出される圧縮空気の吐出流量を変化させるようにしているので、より効果的にボール bを案内したり、より効果的にボール bの移動速度を上げることができる。

[0115] また、他のボウリングゲーム装置 2でプレーしているプレーヤのプレー画像を表示装置 31に表示したり、当該プレーヤのプレー音を音声出力装置 34から出力するようにしているので、これらを見たり、聞いたりするプレーヤは、より迫力感ゃ臨場感を持つてゲームを行うことができる。

[0116] 尚、上記のような第 1実施形態において、図 9に示すように、ボウリングゲーム装置 2 の制御装置 35のプレーヤ情報受付部 36及びプレーヤ情報記憶部 37に代えて識別情報受付部 47を設けるとともに、図 10に示すように、管理装置 3にプレーヤ情報記憶部 56及びプレーヤ情報更新部 57を更に設けてボウリングゲームシステム 1を構成することちでさる。

[0117] この場合、前記プレーヤ情報記憶部 56には、プレーヤの氏名，性別，年齢，ハンデ，平均得点，得点記録 (得点実績とプレー日）といった情報と、前記氏名と関連付けられた識別情報とを含むプレーヤ情報が、図 11に示すようなデータテーブルとして格納される。

[0118] 前記プレーヤ情報更新部 57は、ボウリングゲーム装置 2から送信されるゲーム終了信号とゲーム終了時におけるプレーヤの得点を受信すると、受信したプレーヤの得点を前記得点記録としてプレーヤ情報記憶部 56に格納するとともに、得点記録を基に前記平均得点を算出してプレーヤ情報記憶部 56に格納する処理と、プレーヤ情報記憶部 56に格納する得点、プレーヤ情報記憶部 56に格納されている得点、及び現在設定されているハンデを参照して、当該ハンデを変更する必要があるか否かを確認し、あると判断すると、これら各得点及び現在 (変更前）のハンデを基に変更後のハンデを設定する処理とを行、、当該プレーヤのプレーヤ情報を更新する。

[0119] 尚、前記プレー管理部 52は、各ボウリングゲーム装置 2から送信され、送受信制御部 51によって転送された各プレーヤの識別情報を基に、プレーヤ情報記憶部 56に格納されたプレーヤ情報を参照して各プレーヤのハンデを認識し、支援装置 20を作動させるフレームを設定するように構成される。また、プレー管理部 52は、前記識別情報に対応したプレーヤのプレーヤ情報を、送受信制御部 51により、通信インターフェース 53及びネットワーク 4を介して各ボウリングゲーム装置 (識別情報の送信元のボウリングゲーム装置） 2に送信させるように構成される。

[0120] 前記識別情報受付部 47は、入力装置 30及び表示装置 31を介して入力されるプレーャの識別情報を受け付けて、送受信制御部 41による制御の下、通信インターフエース 45及びネットワーク 4を介し、管理装置 3に送信する処理を行う。

[0121] 尚、前記機械制御部 38は、ゲームが終了すると、ゲーム終了信号を送受信制御部 41に送信し、これを受信した送受信制御部 41は、当該ゲーム終了信号と、得点記憶部 40に格納されたゲーム終了時におけるプレーヤ（当該ボウリングゲーム装置 2でプレーしているプレーヤ）の得点を、通信インターフェース 45及びネットワーク 4を介し、管理装置 3に送信するように構成される。

[0122] また、得点算出部 39は、管理装置 3から送信され、送受信制御部 41によって受信されたプレーヤのプレーヤ情報や、ピン検知センサ 17aから得られるピン 13の転倒状態に係るデータを基に当該プレーヤの得点を算出し、算出した得点をプレーヤ情報とともに得点記憶部 40に格納するように構成される。

[0123] このように制御装置 35及び管理装置 3を構成すれば、プレーヤは、プレーヤ情報記憶部 56に格納されたプレーヤ情報を適宜出力することで、過去の得点実績や現在のハンデを確認することができる。

[0124] また、プレーヤ情報更新部 57により、必要に応じて自動的にハンデを更新してプレーャの実力に見合ったハンデを設定することができるので、得点が極端に高くなることや低くなること、支援装置 20によって支援されるフレームが多くなり過ぎることゃ少なくなり過ぎることを防止し、ボウリングに対する興味ややる気が失われるのを防止することがでさる。

[0125] また、上例では、プレー管理部 52において、プレー順を設定するように構成しているが、これに限られるものではなぐプレーヤ情報受付部 36や識別情報受付部 47がプレーヤ情報や識別情報などとともに、プレー順に関する情報を合わせて受け付け、受け付けたプレー順に関する情報をプレー管理部 52に送信するように構成し、当該プレー管理部 52は、受信したプレー順に関する情報に従い機械制御部 38を介してプレーの進行を管理，制御するように構成しても良い。

[0126] また、プレー順については、上述のように、各ボウリングゲーム装置 2のプレーヤが順次プレーするのではなぐ例えば、各ボウリングゲーム装置 2に複数のプレーヤがいる場合には、各ボウリングゲーム装置 2においてそれぞれ独立にプレーを進行させ、各プレーヤの得点やプレーの進行状態に関する情報のみを、管理装置 3を介し、各ボウリングゲーム装置 2間で送受信させるように構成しても良！、。

[0127] (第 2実施形態）

次に、本発明の第 2実施形態について、図 1、図 4乃至図 7、図 12及び図 13に基づき説明する。尚、図 12は、本発明の第 2実施形態に係るボウリングゲーム装置の制御系を含めた概略構成を示すブロック図であり、図 13は、第 2実施形態に係る管理装置の概略構成を示したブロック図である。

[0128] 図 1、図 4乃至図 7、図 12及び図 13に示すように、第 2実施形態に係るボウリングゲームシステム 1は、第 1実施形態に対し、ボウリングゲーム装置 2の一部と、管理装置 3の一部とが異なって構成されており、その他の部分については同一構成である。したがって、同一構成の部分については、同一の符合を付してその詳しい説明を省略する。

[0129] 図 12に示すように、第 2実施形態に係るボウリングゲーム装置 2は、前記撮像装置 32及び音声入力装置 33が省略されて構成される他、前記第 1プレー情報記憶部 43 及び第 2プレー情報記憶部 44に代えて対戦相手情報記憶部 61が設けられる制御装置 60を備えたものであり、この対戦相手情報記憶部 61には、第 2実施形態に係る管理装置 3から送信される、当該ボウリングゲーム装置 2でプレーするプレーヤの対戦相手に関する対戦相手情報が格納される。

[0130] 尚、前記送受信制御部 41は、プレーヤ情報記憶部 37に格納されたプレーヤ情報及びレーン番号を、通信インターフェース 45及びネットワーク 4を介して管理装置 3に送信する処理と、管理装置 3から送信された、プレー順及びプレー中のどのフレームでピン 13の転倒を支援するかに関する情報を、ネットワーク 4及び通信インターフエース 45を介し受信して機械制御部 38に転送する処理と、管理装置 3から送信された前記対戦相手情報を、ネットワーク 4及び通信インターフェース 45を介し受信して対戦相手情報記憶部 61に格納する処理とを行うように構成される。

[0131] また、前記出力制御部 42は、得点記憶部 40に格納されたプレーヤの得点（当該ボゥリングゲーム装置 2でプレーするプレーヤの得点）やプレーヤ情報、対戦相手情報記憶部 61に格納された対戦相手情報 (後述のように、対戦相手の得点や氏名、プレ一画像など)を表示装置 31に表示させるとともに、当該対戦相手情報 (後述のように、プレー音など)を音声出力装置 34から出力させるように構成される。

[0132] 図 13に示すように、第 2実施形態に係る管理装置 3は、対戦相手情報記憶部 62及び対戦相手設定部 63を更に備えて構成されており、この対戦相手情報記憶部 62には、技量が異なった複数の前記対戦相手に関する情報が、入出力装置 55を介して予め格納される。

[0133] ここで、前記対戦相手情報としては、例えば、対戦相手の得点や氏名、プレー画像

(対戦相手の投球動作に係る画像、対戦相手によって投じられ、レーン 11上を転動するボール bに係る画像、ボール bがピン 13に衝突する際の様子に係る画像など）、プレー音 (対戦相手の投球動作に係る音声、対戦相手によって投じられ、レーン 11 上を転動するボール bの音声、ボール bがピン 13に衝突する際の音声）などを挙げることができる。

[0134] また、前記対戦相手としては、例えば、仮想上や実在の人物としたり、自分自身とすることができる。そして、自分自身を対戦相手として登録する場合には、ボウリングゲーム装置 2の、図 2に示すような撮像装置 32や音声入力装置 33により得られるプレー画像やプレー音とともに、当該プレー時の得点を対戦相手情報として、入出力装置 55から対戦相手情報記憶部 62に入力，格納したり、ボウリングゲーム装置 2側から管理装置 3側に送信して対戦相手情報記憶部 62に格納すると良い。

[0135] 前記対戦相手設定部 63は、ボウリングゲーム装置 2から送信され、送受信制御部 5 1によって受信，転送されたプレーヤ情報のハンデを基に、対戦相手情報記憶部 62 に格納された対戦相手情報を参照してプレーヤの技量と対等な対戦相手を設定する。尚、対戦相手情報記憶部 62に格納された対戦相手情報をボウリングゲーム装置 2の表示装置 31に表示可能に構成して、対戦相手設定部 63は、入力装置 30から適宜入力される選択信号に基づ、て対戦相手を設定するように構成されて、ても良ヽ。また、対戦相手設定部 63は、送受信制御部 51及びプレー管理部 52とともに、特許請求の範囲に言うプレー管理手段としての役割を果たす。

[0136] 尚、前記プレー管理部 52は、上述のようにして、ピン 13の転倒を支援するフレームを設定する処理と、プレーヤと対戦相手とのプレー順を設定する処理と行う。このプレ一順は、上記のように、プレーヤ情報受付部 36によって受け付けられたプレー順を基に設定するように構成されて、ても良、。

[0137] また、前記送受信制御部 51は、ボウリングゲーム装置 2から送信されたプレーヤ情報及びレーン番号を、ネットワーク 4及び通信インターフェース 53を介して受信し、受信したプレーヤ情報をプレー管理部 52及び対戦相手設定部 63に転送する処理と、対戦相手設定部 63によって設定された対戦相手の対戦相手情報を、通信インターフェース 53及びネットワーク 4を介してボウリングゲーム装置 2に送信する処理と、プレー管理部 52によって設定された、プレー順及びピン 13の転倒を支援するフレームに関する情報を、通信インターフェース 53及びネットワーク 4を介してボウリングゲーム装置 2に送信する処理とを行うように構成される。

[0138] このようにボウリングゲーム装置 2及び管理装置 3が構成されたボウリングゲームシステム 1では、まず、ボウリングゲーム装置 2において、入力装置 30から入力されたプレーャ情報などが、プレーヤ情報受付部 36により受け付けられてプレーヤ情報記憶部 37に格納された後、送受信制御部 41によりネットワーク 4を介して管理装置 3に送信される。

[0139] 送信されたプレーヤ情報は、送受信制御部 51によって受信された後、プレー管理部 52及び対戦相手設定部 63に転送され、対戦相手設定部 63では、プレーヤ情報のハンデ及び対戦相手情報記憶部 62に格納された対戦相手情報を基に、プレーヤの技量と対等な対戦相手が設定される一方、プレー管理部 52では、プレーヤ情報のハンデを基に、ピン 13の転倒を支援すべきフレームが設定されるとともに、プレーヤと対戦相手とのプレー順が設定される。この後、設定した対戦相手の、対戦相手情報記憶部 62に格納された対戦相手情報、並びにピン 13の転倒を支援すべきフレーム及びプレー順に関する情報力送受信制御部 51によりネットワーク 4を介してボウリングゲーム装置 2に送信される。

[0140] そして、対戦相手の対戦相手情報、並びにピン 13の転倒を支援すべきフレーム及びプレー順に関する情報は、送受信制御部 41によって受信された後、当該対戦相手情報は対戦相手情報記憶部 61に格納され、当該ピン 13の転倒を支援すべきフレーム及びプレー順に関する情報は、機械制御部 38に転送されて当該情報に基づく当該機械制御部 38による制御の下、プレーが開始されてその進行が管理，制御される。

[0141] プレーヤがレーン 11上にボール bを投じると、投じられたボール bは、レーン 11上をピン 13群側に向けて転動し、ボール bがガター 12に落ちな力つた場合には、ピン 13 に衝突して当該ピン 13が転倒する。ピン 13の転倒状態は、ピン検知センサ 17aによつて検出され、検出されたピン転倒状態を基に、得点算出部 39によって得点が算出され、得点記憶部 40に格納される。また、得点記憶部 40に格納された得点は、出力制御部 42によって表示装置 31に表示される。

[0142] ついで、プレーヤの投球するフレームが終了し、対戦相手が投球するフレームになると、機械制御部 38からプレーの進行に係るデータを受信した出力制御部 42により、対戦相手情報記憶部 61に格納された対戦相手情報が読み出されて、まず、プレ一画像が表示装置 31に表示されるとともに、プレー音が音声出力装置 34から出力された後、得点が表示装置 31に表示される。

[0143] このようにして、プレーヤと対戦相手とが交互にプレーを行ってプレーが進行し、前記設定した、ピン 13の転倒を支援するフレームまでプレーが進行すると、機械制御部 38により、支援装置 20 (流量調整機構 23, 24、圧縮空気供給源 25)が作動せしめられて各ノズル体 21から圧縮空気が吐出され、ピン 13の転倒が支援される。これにより、上述したように、当該フレームにおけるプレーヤの得点が高くなり、上述したボウリングゲームシステム 1と同様の効果を得ることができる。

[0144] 尚、上記第 2実施形態では、管理装置 3の対戦相手情報記憶部 62に格納された対戦相手情報を、ボウリングゲーム装置 2の制御装置 35の対戦相手情報記憶部 61に送信，格納して、出力制御部 42が、プレーの進行に合わせて、当該対戦相手情報記憶部 61に格納された対戦相手情報を表示装置 31に表示したり、音声出力装置 3 4から出力するように構成した力これに限られるものではなぐプレー管理部 52が、プレーの進行に合わせて、その都度、管理装置 3の対戦相手情報記憶部 62に格納された対戦相手情報をボウリングゲーム装置 2側に送信するように構成しても良い。

[0145] また、プレー順についても、プレーヤと対戦相手とが交互にプレーをするのではなく、プレーヤと対戦相手がそれぞれ独立にゲームを進め、対戦相手の得点のみが表示装置 31に表示されるように構成することもできる。

[0146] また、第 2実施形態においても、第 1実施形態のときと同様に、プレーヤ情報受付部 36及びプレーヤ情報記憶部 37に代えて識別情報受付部 47を設けるとともに、管理装置 3にプレーヤ情報記憶部 56及びプレーヤ情報更新部 57を更に設けてボウリングゲームシステム 1を構成しても良ぐこのようにしても、上記と同様の効果を得ることがでさる。

[0147] 尚、この場合、プレー管理部 52は、ボウリングゲーム装置 2から受信した識別情報を基に認識したプレーヤのハンデを対戦相手設定部 63に送信するように構成され、対戦相手設定部 63は、プレー管理部 52から受信したノ、ンデを基に対戦相手を設定するように構成される。

[0148] 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。

[0149] 上例では、ボール bを案内しつつピン 13群側に転動させるように構成した力これに限られるものではなぐすべてのノズル 21体から一定流量の圧縮空気を吐出させた状態で、プレーヤがボール bをレーン 11上に投じるように構成することもできる。この場合、ボール bを案内することはできないが、レーン 11上を転動するボール bがガター 12に落ちるのを少なくとも防止することができるので、子供達は、確実にピン 13 を倒して着実に得点を挙げることができる。

[0150] また、前記機械帘1』御咅 38力各センサ歹 Ij27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによつて順次検出されるボール b位置を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが位置して、る力否か（レーン 11の端部領域内をボール bが転動して、るか否力を確認して、位置していると判断した場合に、各センサ列 27b, 27c, 27d, 27e, 27fに対応した各ノズル体 21a, 21b, 21c, 21d, 21eから圧縮空気を一定時間吐出させるように、圧縮空気供給源 25及び流量調整機構 23, 24を制御するようにしても良い。

[0151] このようにすれば、例えば、レーン 11の中央部を転動しているボール b力ノズル体 21から吐出された圧縮空気によって、ガター 12側に向けて移動せしめられるといつた不都合を効果的に防止することができる。

[0152] この場合において、前記機械制御部 38は、レーン 11の端部領域内にボール bが位置して!/、る力否かを確認するに当たり、どちらのガター 12側にボール bが位置しているかを更に確認して、各ノズル体 21の内、ボール bを確認したガター 12側のノズル体 21からのみ圧縮空気を吐出させるようにしても良、。

[0153] また、前記位置検出機構 26の第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 2 7e及び第 6センサ列 27fを省略して構成するとともに、前記機械制御部 38が、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bによって検出されたボール bの位置を基に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出して、当該ボール位置，ボール移動方向及びボール移動速度を基にボール bの移動経路を推定し、推定した移動経路を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが移動するか否かを確認して、圧縮空気を吐出させるべきノズル体 21を決定し、前記ボール移動速度を基に、前記決定したノズル体 21の前方位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該ノズル体 21に圧縮空気を供給して一定時間吐出させるように、圧縮空気供給源 25及び流量調整機構 23, 24を制御するように構成しても良い。

[0154] 例えば、機械制御部 38は、推定した移動経路により、アプローチ部 10側から 3番目に配置されたノズル体 21cの近傍位置で、ボール bがレーン 11の端部領域内に侵入することを確認したとすると、当該 3番目のノズル体 21cから圧縮空気を吐出させたり、更に、必要に応じて、 2番目のノズル体 21bや 4番目のノズル体 21dなどからも圧縮空気を吐出させ、これにより、ボール bのレーン 11端部領域内への移動 (侵入)を防止する。

[0155] また、更に、前記機械制御部 38は、前記推定した移動経路を基に、実際の移動経路がピン 13群の所定部分に向力う経路となるように、圧縮空気を吐出させるべきノズル体 21、並びに、当該ノズル体 21から吐出させるべき吐出流量を決定し、前記ボール移動速度を基に、前記決定したノズル体 21の前方位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該ノズル体 21から前記決定した吐出流量の圧縮空気が吐出されるように、適宜流量調整された圧縮空気を当該ノズル体 21に供給するように構成されていても良い。

[0156] また、上例では、レーン 11及びガター 12, 12を挟んで対畤するように配置したノズル体 21を一組として、レーン 11長手方向に複数組設けるようにした力図 14に示すよう【こ、ノス、ノレ体 61 (第 1ノズノレ体 6 la,第 2ノズノレ体 61b,第 3ノス、ノレ体 61c,第 4ノズル体 61d,第 5ノズル体 61e,第 6ノズル体 61f)を、レーン 11長手方向に沿って片側ずつ互、違、に配置することもできる。

[0157] また、図 15及び図 16に示すように、前記ノズル体 21, 61を回転機構 62によって水平回転させるように構成しても良い。この回転機構 62は、ノズル体 21, 61を支持する第 1部材 63と、分離部 14上に立設され、第 1部材 63を水平回転自在に支持する第 2 部材 64と、第 1部材 63を第 2部材 64に対して矢示方向に回転させる駆動モータ（図示せず)とを備える。また、圧縮空気を供給するための供給管 65が分離部 14中に埋設され、適宜形成された供給路 66を介して、当該供給管 65からノズル体 21, 61〖こ圧縮空気が供給される。

[0158] そして、前記機械制御部 38が、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27f (, 27 g)によって検出されたレーン 11幅方向のボール位置、並びにこのボール位置などから算出したボール bの移動方向及び移動速度を基に、前記駆動モータ（図示せず）の作動を制御し、ノズル体 21, 61から吐出される圧縮空気が当該ノズル体 21, 61の前方位置を通過するボール bに当たり続けるように、ボール移動速度に応じた速度で第 1部材 63を第 2部材 64に対し水平回転させて、圧縮空気の吐出方向をレーン 11 幅方向からピン 13群側に変化させるように構成される。

[0159] このよう〖こしてノズル体 21, 61を水平回転させると、当該ノズル体 21, 61からボール bに向けて吐出された圧縮空気を、より長、時間に渡って当該ボール bに当てることができるので、より効果的にボール bを案内したり、移動速度を上げることができる。

[0160] また、図 17に示すように、レーン 11及びガター 12, 12を挟んで対畤するように配置したノズル体 70を駆動機構 71によってレーン 11の長手方向に移動させるように構成しても良い。この駆動機構 71は、レーン 11の長手方向に沿って分離部 14上に設けられたガイドレール 72と、ガイドレール 72に係合してこれに沿って移動自在に構成され、ノズル体 70を支持する移動部材 73と、ガイドレール 72と平行に分離部 14上に設けられ、軸中心に回転自在となったボールねじ 74と、ボールねじ 74に螺合し、移動部材 73に固設されたナット（図示せず）と、ボールねじ 74を軸中心に回転させる駆動モータ 75とを備え、駆動モータ 75がボールねじ 74を回転させることで、ナット（図示せず）、即ち、移動部材 73をガイドレール 72に沿って移動させる。また、ノズル体 7 0には、フレキシブルチューブなど力も構成される供給部材 76を介して圧縮空気供給源 25から圧縮空気が供給される。

[0161] そして、前記機械制御部 38が、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによつて検出されたレーン 11幅方向におけるボール位置など力ボール移動速度を算出して、算出した速度を基に、前記駆動モータ 75の作動を制御し、移動部材 73を、各ノズル体 70の前方位置にボール bが位置するように、前記算出速度に応じた速度でアプローチ部 10側力もピン 13群側に向け、ボール bの移動に追随させて移動させるように構成される。

[0162] また、ノズル体 70から吐出される圧縮空気の吐出流量、及びノズル体 70の移動速度は、レーン 11の幅方向におけるボーノレ位置が各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによって検出される度に、当該ボール bの位置、並びにボール bの移動方向及び移動速度に応じて調整される。

[0163] このようにしてノズル体 70をレーン 11の長手方向に沿って移動させると、当該ノズル体 70から圧縮空気を必要に応じて随時吐出させることができるので、より効果的にボール bを案内したり、より効果的にボール bの移動速度を上げることができる。

[0164] また、この場合においても、一定流量の圧縮空気を各ノズル体 70から連続的又は断続的に吐出させつつ、当該各ノズル体 70を駆動機構 71によりピン 13群側に移動させるようにしても良ぐこのようにすれば、レーン 11上を転動するボール bがガター 1 2に落ちるのを少なくとも防止することができる。尚、圧縮空気を連続的に吐出させる方力断続的に吐出させる場合に比べて、より確実にガター 12へのボール bの落下を防止することができるので好まし!/、。

[0165] また、更に、前記機械制御部 38が、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27f によって順次検出されるボール bの位置を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが位置しているか否かを確認して、位置していると判断した場合に、各ノズル体 70から圧縮空気を一定時間吐出させるように、圧縮空気供給源 25及び流量調整機構 23, 24を制御するようにしても良い。

[0166] この場合において、前記機械制御部 38は、更に、どちらのガター 12側にボール b が位置しているかを確認して、各ノズル体 70の内、ボール bを確認したガター 12側のノズル体 70からのみ圧縮空気を吐出させるように構成しても良!、。

[0167] また、前記位置検出機構 26の第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 2 7e及び第 6センサ列 27fを省略して構成するとともに、前記機械制御部 38が、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bによって検出されたボール bの位置を基に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出して、当該ボール位置，ボール移動方向及びボール移動速度を基にボール bの移動経路を推定し、推定した移動経路を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが移動するか否かを確認して、各ノズル体 70の移動方向において圧縮空気を吐出させるべき区間、及び圧縮空気を吐出させるべきノズル体 70を決定し、前記決定したノズル体 70が前記決定した区間を通過する間、当該ノズル体 70に圧縮空気を供給して吐出させるように、圧縮空気供給源 25及び流量調整機構 23, 24を制御するように構成しても良!ヽ。

[0168] また、更に、前記機械制御部 38は、前記推定した移動経路を基に、実際の移動経路がピン 13群の所定部分に向力経路となるように、各ノズル体 70の移動方向において圧縮空気を吐出させるべき区間、圧縮空気を吐出させるべきノズル体 70、及びノズル体 70から吐出させるべき吐出流量を決定し、前記決定したノズル体 70が前記決定した区間を通過する間、当該ノズル体 70に圧縮空気を供給して吐出させるように構成されていても良い。

[0169] また、ノズル体 21, 61, 70力ら、圧縮空気を、レーン 11幅方向力もピン 13群側に向、た斜め方向に向けて吐出するように構成して、るが、これに限られるものではなぐレーン 11幅方向に向けて吐出するように構成することもできる。但し、このようにすると、ボール bの移動方向後方側力も圧縮空気を当てることができないため、ボール b の移動速度を上げることはできな、。

[0170] また、図 18及び図 19に示すように、ノズル体 77を、圧縮空気供給源 25から供給される圧縮空気をレーン 11上面から上方に向けて吐出可能にレーン 11に埋設するとともに、レーン 11幅方向に沿って複数設けるようにしても良い。尚、図示例では、ノズル体 77を単列に配置している力複列に配置することもできる。

[0171] 前記ノズル体 77は、レーン 11の幅方向に配置された複数のノズル体 77を一組としてレーン 11の長手方向に複数組設けられており、当該各一組のノズル体 77は、ァプローチ部 10側に近い方力も順に、第 1ノズル列 77a,第 2ノズル列 77b,第 3ノズル列 77c,第 4ノス、ノレ歹 Ij77d及び第 5ノス、ノレ歹 Ij77eとし、第 1ノス、ノレ歹 Ij77aと第 2センサ歹 IJ27 bと力第 2ノス、ノレ歹 Ij77bと第 3センサ歹 Ij27cと力第 3ノス、ノレ歹 Ij77cと第 4センサ歹 Ij27d と力第 4ノズノレ歹 Ij77dと第 5センサ歹 Ij27eと力第 5ノズノレ歹 Ij77eと第 6センサ歹 Ij27fとがそれぞれ対応する。

[0172] 圧縮空気供給源 25は、流量調整機構 78a, 78b, 78c, 78d, 78eを介して各ノズノレ歹 U77a, 77b, 77c, 77d, 77e【こ接続し、更【こ、流量調整機構 79a, 79b, 79c, 7 9d, 79eを介して各ノズル列 77a, 77b, 77c, 77d, 77eを構成するノズル体 77のそれぞれに接続し、当該流量調整機構 78a, 78b, 78c, 78d, 78e, 79a, 79b, 79c, 79d, 79eによって流量調整された圧縮空気を供給して当該各ノズル体 77から吐出させる。

[0173] 前記機械制御部 38は、各センサ列 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによって検出されたレーン 11の幅方向におけるボール bの位置を基に、圧縮空気供給源 25及び流量調整機構 78a, 78b, 78c, 78d, 78e, 79a, 79b, 79c, 79d, 79eを作動制御し、前記検出ボール位置に対応したノズル体 77から圧縮空気を吐出させる。尚、ボール b の位置，移動方向及び移動速度に応じて、圧縮空気の吐出流量が制御されることは、上記の通りである。

[0174] 例えば、レーン 11の端部を転動しているボール bをレーン 11の中央よりに移動させる場合には、レーン 11の長手方向と平行であり且つボール bの中心位置を通る鉛直面よりも当該端部側のボール b表面の下方に位置するノズル体 77を検出ボール位置から認識して、当該ノズル体 77から圧縮空気を吐出させ、また、レーン 11の中央よりを転動しているボール bをレーン 11の端部側に移動させる場合には、前記鉛直面を挟んで当該端部側とは反対側のボール b表面の下方に位置するノズル体 77を検出ボール位置力も認識して、当該ノズル体 77から圧縮空気を吐出させる。

[0175] この場合において、前記位置検出機構 26の第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d, 第 5センサ列 27e及び第 6センサ列 27fを省略して構成するとともに、前記機械制御部 38が、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bによって検出されたボール bの位置を基に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出して、当該ボール位置，ボール移動方向及びボール移動速度を基にボール bの移動経路を推定し、推定した移動経路を基に、実際の移動経路がピン 13群の所定部分に向力う経路となるように、圧縮空気を吐出させるべきノズル体 77、当該ノズル体 77から吐出させるべき吐出流量を決定し、前記ボール移動速度を基に、決定したノズル体 77の上方位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該ノズル体 77から前記決定した吐出流量の圧縮空気が吐出されるように、適宜流量調整された圧縮空気を当該ノズル体 77に供給させるように構成されて、ても良、。

[0176] また、各ノズル列 77a, 77b, 77c, 77d, 77eを構成する各ノズル体 77の内、レーン 11の両端部に配置されたもの以外を省略し、当該レーン 11の両端部の各ノズル体 77から一定流量の圧縮空気を上方に向けて吐出させた状態に構成しても良ぐこのようにすれば、レーン 11上を転動するボール bがガター 12に落ちるのを少なくとも防止することができる。

[0177] この場合において、前記機械制御部 38が、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27 e, 27fによって順次検出されるボール bの位置を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが位置しているか否かを確認して、位置していると判断した場合【こ、各センサ歹 [J27b, 27c, 27d, 27e, 27f【こ対応した各ノス、ノレ歹 [J77a, 77b, 77c , 77d, 77eから圧縮空気を一定時間吐出させるように、圧縮空気供給源 25及び流量調整機構 23, 24を制御するようにしても良ぐこのようにすれば、圧縮空気の吐出を効率的に行うことができる。

[0178] 尚、機械制御部 38は、どちらのガター 12側にボール bが位置しているかを更に確認して、各ノズル体 77の内、ボール bを確認したガター 12側のノズル体 77からのみ圧縮空気を吐出させるようにしても良、。

[0179] また、更に、前記位置検出機構 26の第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 27e及び第 6センサ列 27fを省略して構成するとともに、前記機械制御部 38が、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bによって検出されたボール bの位置を基に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出して、当該ボール位置，ボール移動方向及びボール移動速度を基にボール bの移動経路を推定し、推定した移動経路を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが移動するか否かを確認して、圧縮空気を吐出させるべきノズル体 77を決定し、前記ボール移動速度を基に、前記決定したノズル体 77の上方位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該ノズル体 77に圧縮空気を供給して一定時間吐出させるように、圧縮空気供給源 25及び流量調整機構 23, 24を制御するように構成しても良い。

[0180] 更に、レーン 11幅方向の両端部に配置したノズル体 77は、レーン 11の長手方向に沿って片側ずっ互、違、に配置するようにしても良、。

[0181] また、上例では、レーン 11幅方向におけるボール bの位置，ボール bの移動方向及び移動速度を基に、ノズル体 21, 61, 70, 77から吐出される圧縮空気の吐出流量を調整するように構成したが、これに限られるものではなぐ圧縮空気供給源 25からの供給圧力を調整してノズル体 21, 61, 70, 77からの吐出圧力を調整するようにしても良い。また、吐出流量及び吐出圧力の両方を制御するように構成することもできる。

[0182] また、更に、レーン 11幅方向におけるボール bの位置のみや、ボール bの位置及び移動方向、ボール bの位置及び移動速度に応じて、吐出流量及び Z又は吐出圧力を調整するようにしても良い。また、ボール bの移動方向などは一例を示したものであり、上例のものに限定されるものではない。

[0183] また、前記プレーヤ情報にプレーヤが使用するボール bの質量を含めて構成するとともに、機械制御部 38が、当該ボール bの質量を認識して、各ノズル体 21, 61, 70, 77から吐出させる圧縮空気の吐出流量や吐出圧力を設定したり、ボール bの移動経路を推定するように構成しても良、。

[0184] また、ボール bの位置や速度、移動方向を検出するセンサには、当該位置や速度、移動方向を検出することができれば、どのようなものを用いても良い。

[0185] また、更に、上記支援装置 20に代えて、図 20及び図 21に示すような支援装置 80 を設けるとともに、図 22に示すように、表面側の極性が同一となるように且つ放射状に複数の永久磁石 b 1を埋め込んでボール bを構成しても良ヽ。

[0186] 図 20及び図 21に示すように、前記支援装置 80は、レーン 11幅方向両端部の当該レーン 11中に埋設された複数の電磁石 81と、前記制御装置 35によってその作動が制御され、各電磁石 81に電力を供給する電源 82と、前記位置検出機構 26などを備えており、前記支援装置 20と同様に、レーン 11上を転動するボール bをピン 13群の所定部分に向けて案内し、ピン 13を転倒させる（ピン 13の転倒を支援する）ように構成されている。 [0187] 前記電磁石 81は、レーン 11長手方向の同じ位置且つレーン 11幅方向両端部に配置された各電磁石 81を一組としてレーン 11の長手方向に複数組設けられており、レーン 11表面側の極性が永久磁石 blのボール b表面側の極性と同じに構成されている、即ち、電源 82から電力が供給されて磁気を帯びることにより、ボール b内の永久磁石 b 1を反発するように構成されて!、る。

[0188] また、前記各一組の電磁石 81は、アプローチ部 10側に近い方力も順に、第 1電磁石 81a,第 2電磁石 81b,第 3電磁石 81c,第 4電磁石 8 Id及び第 5電磁石 8 leとなつており、前記第 2センサ列 27b,第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 2 7e及び第 6センサ列 27fにそれぞれ対応してこれよりもピン 13群側に設けられている

[0189] そして、このように構成された支援装置 80 (電源 82)は、前記機械制御部 38により次のようにして制御される。即ち、機械制御部 38は、支援フレームになったことを確認すると、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fから順次得られる検出信号を基にボール bの案内処理を実行し、第 1投目のときには、ボール bをピン 13群の中央付近に向けて、第 2投目のときには、第 1投目で倒すことができな力つたピン 13に向けて移動させる。

[0190] まず、第 1投目の場合について説明する。ボール bの転動により、第 1及び第 2センサ列 27a, 27bからの検出信号が得られると、当該第 1及び第 2センサ列 27a, 27bを構成する位置検出センサ 27の内、どの位置検出センサ 27がボール bを検出したかを基に、レーン 11上を転動するボール bのレーン 11幅方向における位置を認識して、第 1電磁石 81 aを構成する電磁石 81の内、ボール bに近、方の電磁石 81を認識する。また、上記と同様にして、ボール bの移動方向及び移動速度を算出する。

[0191] そして、認識した位置、算出した移動方向及び移動速度を基に、これらに応じた磁力が、ボール bに近い方の電磁石 81 (第 1電磁石 81a)によってボール b内の永久磁石 blに作用せしめられるように、適宜調整された電力を電源 82から当該電磁石 81 に供給して磁気を帯びさせる。

[0192] 尚、電力は、ボール bが第 1電磁石 81aのレーン 11長手方向における埋設位置を通過した後、供給されるようになっており、ボール bが前記埋設位置を通過するタイミングは、算出したボール bの移動速度などを基に算出することができる。

[0193] この後、ボール bの転動によって、第 3センサ列 27cからの検出信号が得られると、当該第 3センサ列 27cからの検出信号を基に、上記と同様にして、レーン 11幅方向におけるボール bの位置を認識し、第 2電磁石 81bを構成する電磁石 81の内、ボール bに近い方の電磁石 81を認識する。また、同様に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出する。

[0194] そして、第 1電磁石 81aのときと同様に、認識した位置、算出した移動方向及び移動速度を基に、これらに応じた磁力力ボール bに近い方の電磁石 81 (第 2電磁石 8 lb)によってボール b内の永久磁石 blに作用せしめられるように、調整された電力を電源 82から当該電磁石 81に供給して磁気を帯びさせる。

[0195] 以後、同様に、センサ列力もの検出信号が得られる度に、第 4センサ列 27d (又は第 5センサ列 27e,第 6センサ列 27f)からの検出信号を基に、レーン 11幅方向におけるボール bの位置を認識するとともに、ボール bの移動方向及び移動速度を算出し、これら位置，移動方向及び移動速度に応じた磁力が、第 3電磁石 81c (又は第 4電磁石 81d,第 5電磁石 81e)を構成する電磁石 81の内、ボール bに近い方の電磁石 8 1によって当該ボール bの永久磁石 blに作用せしめられるように、電源 82から当該電磁石 81に電力を供給して磁気を帯びさせる。

[0196] このようにして、ボール bが各電磁石 81のレーン 11長手方向における埋設位置を通過した後、各電磁石 81が磁気を帯びることで、当該電磁石 81の、ボール b内の永久磁石 b 1を反発する磁力がボール bの移動方向後方側から作用し、これによつて、当該ボール bは、前記圧縮空気を吐出したときと同様に移動して、最終的に、レーン 11幅方向の中央よりに向けて転動するように（即ち、ピン 13群の中央付近に衝突するように）、そのレーン 11幅方向における位置が制御されつつ案内される。また、ボール bの移動速度も上昇する。

[0197] 尚、各センサ列 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによって検出されたボール位置力レーン 11幅方向の中央位置であった場合には、各電磁石 81a, 81b, 81c, 81d, 81e に磁気を帯びさせる必要はな、。

[0198] 次に、第 2投目の場合について説明すると、レーン 11幅方向におけるボール bの位置、並びにボール bの移動方向及び移動速度の他、何番ピンが残ったかに係る情報を基に、電源 82から各電磁石 81に供給される電力を調整して、当該各電磁石 81がボール b内の永久磁石 b 1に作用させる磁力を調整し、当該残つたピン 13に向けて移動するようにボール bを案内する。

[0199] 例えば、レーン 11の端部を転動しているボール bをレーン 11の中央よりに移動させる場合には、当該端部側の電磁石 81からのみ磁力を作用させるように制御し、レーン 11の中央よりを転動しているボール bをガター 12側に移動させる場合には、移動させる方向と反対側のレーン 12端部側の電磁石 81からのみ磁力を作用させるように制御し、また、ボール bの位置を変更しないで転動させる場合には、各電磁石 81から磁力を作用させな、ように制御する。

[0200] このように支援装置 80を構成しても、上記支援装置 20と同様に、ボール bを案内したり、ボール bの移動速度を速めることができ、また、各電磁石 81からボール b内の永久磁石 blに作用する磁力は見えないことから、上記と同様の効果を得ることができる

[0201] 前記支援装置 80では、ボール bを案内しつつピン 13群側に転動させるように構成したが、これに限られるものではなぐすべての電磁石 81が磁気を帯びた状態で、プレーャがボール bをレーン 11上に投じるように構成することもできる。この場合、ボール bを案内することはできないが、レーン 11上を転動するボール bがガター 12に落ちるのを少なくとも防止することができるので、子供達は、確実にピン 13を倒して着実に得点を挙げることができる。

[0202] また、前記機械帘1』御咅 38力各センサ歹 Ij27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによつて順次検出されるボール bの位置を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが位置して、る力否か（レーン 11の端部領域内をボール bが転動して、るか否力を確認して、位置していると判断した場合に、各センサ列 27b, 27c, 27d, 27 e, 27fに対応した各電磁石 8 la, 81b, 81c, 81d, 81eに電力を供給して一定時間磁気を帯びさせるように、電源 82を制御するようにしても良、。

[0203] このようにすれば、例えば、レーン 11の中央部を転動しているボール bが、電磁石 8 1の磁力により、ガター 12側に向けて移動せしめられる t 、つた不都合を効果的に防止することができる。

[0204] この場合において、前記機械制御部 38は、レーン 11の端部領域内にボール bが位置して!/、る力否かを確認するに当たり、どちらのガター 12側にボール bが位置しているかを更に確認して、各電磁石 81の内、ボール bを確認したガター 12側の電磁石 81にのみ磁気を帯びさせるようにしても良!、。

[0205] また、前記位置検出機構 26の第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 2 7e及び第 6センサ列 27fを省略して構成するとともに、前記機械制御部 38が、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bによって検出されたボール bの位置を基に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出して、当該ボール位置，ボール移動方向及びボール移動速度を基にボール bの移動経路を推定し、推定した移動経路を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが移動するか否かを確認して、磁気を帯びさせるべき電磁石 81を決定し、前記ボール bの移動速度を基に、前記決定した電磁石 81のレーン 11長手方向における配置位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該電磁石 81に電力を供給して一定時間磁気を帯びさせるように、電源 82を制御するように構成しても良!、。

[0206] 例えば、機械制御部 38は、推定した移動経路により、アプローチ部 10側から 3番目に配置された電磁石 81cの近傍位置で、ボール bがレーン 11の端部領域内に侵入することを確認したとすると、当該 3番目の電磁石 81cに磁気を帯びさせたり、更に、必要に応じて、 2番目の電磁石 81bや 4番目の電磁石 81dなどにも磁気を帯びさせ、これにより、ボール bのレーン 11端部領域内への移動 (侵入)を防止する。

[0207] また、更に、前記機械制御部 38は、前記推定した移動経路を基に、実際の移動経路がピン 13群の所定部分に向力う経路となるように、磁気を帯びさせるべき電磁石 8 1及びその磁力を決定し、決定した電磁石 81のレーン 11長手方向における配置位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該電磁石 81に前記決定した磁力に応じた電力を供給して磁気を帯びさせるように構成されてヽても良!、。

[0208] また、上例では、レーン 11長手方向の同じ位置且つレーン 11幅方向両端部に配置した電磁石 81を一組として、レーン 11の長手方向に複数組設けるようにした力これに限られるものではなぐ図 23に示すように、レーン 11表面側の極性が永久磁石 b 1のボール b表面側の極性と同じになった電磁石 85 (第 1電磁石 85a,第 2電磁石 85 b,第 3電磁石 85c,第 4電磁石 85d,第 5電磁石 85e,第 6電磁石 85f)を、レーン 11 長手方向に沿って片側ずっ互、違いに配置することもできる。

[0209] また、図 24に示すように、各電磁石 81とレーン 11長手方向の同じ位置であってレーン 11幅方向の中央部にも、レーン 11表面側の極性が永久磁石 blのボール b表面側の極性と同じになった電磁石 86を埋設しても良ぐこの場合、各センサ列 27a, 27 b, 27c, 27d, 27e, 27fによって検出されたボール bの位置などに応じて、電源 82 から各電磁石 81, 86に供給される電力をそれぞれ調整して各電磁石 81, 86の磁力を調整する。

[0210] このようにすれば、レーン 11上を転動するボール b内の永久磁石 blと電磁石 81, 8 6との間の距離を短くすることができるので、当該ボール b内の永久磁石 blに対し、より効果的に電磁石 81, 86の磁力を作用させることができ、ボール bをより効果的に案内することができる。

[0211] また、図 25に示すように、レーン 11幅方向の中央部に、 2個一組の電磁石を備えた磁力作用機構 (アプローチ部 10側に近い方力も順に、第 1磁力作用機構 87a,第 2磁力作用機構 87b,第 3磁力作用機構 87c,第 4磁力作用機構 87d,第 5磁力作用機構 87e)をレーン 11の長手方向に沿って複数埋設するようにしても良!、。

[0212] 各磁力作用機構 87a, 87b, 87c, 87d, 87eは、第 2センサ列 27b,第 3センサ列 2 7c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 27e及び第 6センサ列 27fにそれぞれ対応してこれらよりもレーン 11長手方向のピン 13群側に設けられており、アプローチ部 10側に配置され、レーン 11表面側の極性が永久磁石 blのボール b表面側の極性と同じになった電磁石 88aと、この電磁石 88aよりもピン 13群側に配置され、レーン 11表面側の極性が永久磁石 blのボール b表面側の極性と反対になった、即ち、電源 82から電力が供給されて磁気を帯びることにより、ボール b内の永久磁石 blを吸引する電磁石 88bとを備えている。

[0213] そして、前記機械制御部 38は、電源 82の作動を制御し、各センサ列 27a, 27b, 2 7c, 27d, 27e, 27fによって検出されたレーン 11幅方向のボール位置、並びにこのボール位置など力も算出したボール bの移動方向及び移動速度に応じて、当該電源 82力ら各磁力作用機構 87a, 87b, 87c, 87d, 87eの各電磁石 88a, 88bに供給される電力を調整する。

[0214] 具体的には、レーン 11の中央よりを転動しているボール bをレーン 11の端部側に移動させる場合には、検出ボール位置などに応じた電力を電磁石 88aに供給し、一定時間磁気を帯びさせてボール b内の永久磁石 blを反発させ、レーン 11の端部側を転動しているボール bをレーン 11幅方向の中央よりに移動させる場合には、検出ボール位置などに応じた電力を電磁石 88bに供給し、一定時間磁気を帯びさせてボール b内の永久磁石 blを吸引させる。

[0215] また、このとき、電磁石 88aに磁気を帯びさせる場合には、当該電磁石 88aの埋設位置を通過した後に磁気を帯びさせて、ボール bの移動方向後方側力磁力を作用させ、電磁石 88bに磁気を帯びさせる場合には、当該電磁石 88bの埋設位置を通過する前に磁気を帯びさせて、ボール bの移動方向前方側力も磁力を作用させる。これにより、レーン 11幅方向におけるボール bの位置を制御することに加え、ボール bの移動速度を挙げることができる。

[0216] また、この場合において、前記機械制御部 38が、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27 d, 27e, 27fによって順次検出されるボール bの位置を基に、予め設定されたレーン 11両側の端部領域内にボール bが位置して、る力否かを確認して、位置して!/、ると判断した場合に、ボール bが位置しているレーン 11端部領域に応じ、各センサ列 27 b, 27c, 27d, 27e, 27fに対応した各磁力作用機構 87a, 87b, 87c, 87d, 87eの電磁石 88a, 88bの一方に電力を供給して一定時間磁気を帯びさせるように、電源 8 2を制御するようにしても良、。

[0217] また、前記位置検出機構 26の第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 2 7e及び第 6センサ列 27fを省略して構成するとともに、前記機械制御部 38が、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bによって検出されたボール bの位置を基に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出して、当該ボール位置，ボール移動方向及びボール移動速度を基にボール bの移動経路を推定し、推定した移動経路を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが移動するか否かを確認して、磁気を帯びさせるべき各磁力作用機構 87a, 87b, 87c, 87d, 87eの電磁石 88a, 88bを決定し、前記ボール移動速度を基に、前記決定した電磁石 88a, 88bの近傍位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該電磁石 88a, 88bに電力を供給して一定時間磁気を帯びさせるように、電源 82を制御するように構成しても良!、。

[0218] また、更に、前記機械制御部 38は、前記推定した移動経路を基に、実際の移動経路がピン 13群の所定部分に向力う経路となるように、磁気を帯びさせるべき各磁力作用機構 87a, 87b, 87c, 87d, 87eの電磁石 88a, 88b及びその磁力を決定し、決定した電磁石 88a, 88bの近傍位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該電磁石 88a, 88bに前記決定した磁力に応じた電力を供給して磁気を帯びさせるように構成されてヽても良、。

[0219] また、前記各磁力作用機構 87a, 87b, 87c, 87d, 87eは、レーン 11の中央部に埋設するのではなぐレーン 11の端部側に埋設したり、レーン 11の外側に配置するようにしても良い。

[0220] また、特に図示はしないが、前記電磁石 81に代えて、複数の電磁石を、そのレーン 11表面側の極性が永久磁石 blのボール b表面側の極性と反対になるように、レーン 11の中央部にその長手方向に沿って埋設し、レーン 11上を転動するボール b内の永久磁石 b 1を吸引することで、ボール bがガター 12に落ちるのを防止するように構成することちでさる。

[0221] この場合【こおヽて、前記機械 ff¾御咅 38ίま、各センサ歹 U27a, 27b, 27c, 27d, 27 e, 27fによって順次検出されるボール bの位置を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが位置しているか否かを確認して、位置していると判断した場合に、各センサ列 27b, 27c, 27d, 27e, 27fに対応した各電磁石に電力を供給して一定時間磁気を帯びさせ、ボール b内の永久磁石 blを吸引させるように構成されていても良い。

[0222] また、前記位置検出機構 26の第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 2 7e及び第 6センサ列 27fを省略して構成するとともに、前記機械制御部 38が、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bによって検出されたボール bの位置を基に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出して、当該ボール位置，ボール移動方向及びボール移動速度を基にボール bの移動経路を推定し、推定した移動経路を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが移動するか否かを確認して、磁気を帯びさせるべき電磁石を決定し、前記ボール bの移動速度を基に、前記決定した電磁石の近傍位置をボール bが通過するタイミングに合わせて、当該電磁石に電力を供給して一定時間磁気を帯びさせ、ボール b内の永久磁石 blを吸引させるように構成されていても良い。

[0223] また、図 26及び図 27に示すように、分離部 14の上方位置にレーン 11及びガター 1 2, 12を挟んで対畤するように配置した、レーン 11側の極性が永久磁石 blのボール b表面佃 Jの極'性と同じになった一糸且の電磁石 90 (90a, 90b, 90c, 90d, 90e)を、レーン 11の長手方向に複数組設けるようにしても良い。尚、対畤して配置した電磁石 9 0は、これを、レーン 11の長手方向に沿って片側ずつ互い違いに配置することもできる。

[0224] 前記電磁石 90 (90a, 90b, 90c, 90d, 90e)は、分離部 14上に立設された支持部材 91によってそれぞれ支持され、第 2センサ列 27b,第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 27e及び第 6センサ列 27fにそれぞれ対応してこれらよりもレーン 11長手方向のピン 13群側に設けられる。そして、電磁石 90の磁力を制御するに当たっては、前記電磁石 81のときと同様に電源 82を制御して当該電源 82から電磁石 90に電力を供給する。

[0225] また、図 28に示すように、レーン 11及びガター 12, 12を挟んで対畤するように配置した、レーン 11側の極性が永久磁石 blのボール b表面側の極性と同じになった各電磁石 92を駆動機構 93によってレーン 11の長手方向に移動させるように構成しても良い。この駆動機構 93は、レーン 11の長手方向に沿って分離部 14上に設けられたガイドレール 94と、ガイドレール 94に係合してこれに沿って移動自在に構成され、電磁石 92を支持する移動部材 95と、ガイドレール 94と平行に分離部 14上に設けられ、軸中心に回転自在となったボールねじ 96と、ボールねじ 96に螺合し、移動部材 95 に固設されたナット（図示せず）と、ボールねじ 96を軸中心に回転させる駆動モータ 9 7とを備え、駆動モータ 97がボールねじ 96を回転させることで、ナット（図示せず）、即ち、移動部材 95をガイドレール 94に沿って移動させる。

[0226] そして、前記機械制御部 38が、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによつて検出されたレーン 11幅方向におけるボール bの位置など力ボール bの移動速度を算出して、算出した速度を基に、前記駆動モータ 97の作動を制御し、移動部材 95を、前記算出速度に応じた速度でアプローチ部 10側力もピン 13群側に向けて、ボール bの移動に追随させて移動させるように構成される。

[0227] また、各電磁石 92の磁力及び電磁石 92の移動速度は、レーン 11幅方向におけるボーノレ bの位置力 S各センサ歹 Ij27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27fによって検出される度に、当該ボール bの位置、並びにボール bの移動方向及び移動速度に応じて調整される。

[0228] このようにして各電磁石 92をレーン 11の長手方向に沿って移動させると、当該電磁石 92の磁力を必要に応じて随時ボール b内の永久磁石 blに作用させることができるので、より効果的にボール bを案内したり、より効果的にボール bの移動速度を上げることがでさる。

[0229] また、この場合においても、各電磁石 92に磁気を連続的又は断続的に帯びさせつつ、当該電磁石 92を駆動機構 93によりピン 13群側に移動させるようにしても良ぐこのようにすれば、レーン 11上を転動するボール bがガター 12に落ちるのを少なくとも防止することができる。尚、連続的に磁気を帯びさせる方が、断続的に磁気を帯びさせる場合に比べて、より確実にガター 12へのボール bの落下を防止することができるので好ましい。

[0230] また、更に、前記機械制御部 38が、各センサ列 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27f によって順次検出されるボール bの位置を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが位置しているか否かを確認して、位置していると判断した場合に、各電磁石 92に電力を供給して一定時間磁気を帯びるように、電源 82を制御するようにしても良い。

[0231] この場合において、前記機械制御部 38は、更に、どちらのガター 12側にボール b が位置しているかを確認して、各電磁石 92の内、ボール bを確認したガター 12側の電磁石 92にのみ磁気を帯びさせるように構成しても良!、。

[0232] また、前記位置検出機構 26の第 3センサ列 27c,第 4センサ列 27d,第 5センサ列 2 7e及び第 6センサ列 27fを省略して構成するとともに、前記機械制御部 38が、第 1センサ列 27a及び第 2センサ列 27bによって検出されたボール bの位置を基に、ボール bの移動方向及び移動速度を算出して、当該ボール位置，ボール移動方向及びボール移動速度を基にボール bの移動経路を推定し、推定した移動経路を基に、予め設定されたレーン 11の端部領域内にボール bが移動するか否かを確認して、各電磁石 92の移動方向において磁気を帯びさせるき区間、及び磁気を帯びさせるべき電磁石 92を決定し、前記決定した電磁石 92が前記決定した区間を通過する間、当該電磁石 92に電力を供給して磁気を帯びさせるように、電源 82を制御するように構成しても良い。

[0233] また、更に、前記機械制御部 38は、前記推定した移動経路を基に、実際の移動経路がピン 13群の所定部分に向力経路となるように、各電磁石 92の移動方向において磁気を帯びさせるき区間、磁気を帯びさせるべき電磁石 92及びその磁力を決定し、前記決定した電磁石 92が前記決定した区間を通過する間、当該電磁石 92に前記決定した磁力に応じた電力を供給して磁気を帯びさせるように構成されて、ても良ヽ

[0234] また、上述のように、電磁石に電力を供給するタイミングを、電磁石がボール b内の永久磁石 blを反発するときには、レーン 11長手方向における当該電磁石の配置位置を通過した後、電磁石がボール b内の永久磁石 blを吸引するときには、レーン 11 長手方向における当該電磁石の配置位置を通過する前となるようにしているが、これに限られるものではなぐレーン 11長手方向において電磁石の配地位置と同じ位置を通過するときに電力を供給するようにしても良い。この場合、ボール bの移動速度を速めることはできないが、ボール bのレーン 11幅方向における位置を制御することができる。

[0235] また、更に、レーン 11幅方向におけるボール bの位置のみや、ボール bの位置及び移動方向、ボール bの位置及び移動速度に応じて、前記電磁石 81, 85, 86, 88a, 88b, 92の磁力（当該電磁石 81, 85, 86, 88a, 88b, 92に供給される電力）を調整するようにしても良い。また、ボール bの移動方向などは一例を示したものであり、上例のものに限定されるものではない。

[0236] また、前記プレーヤ情報にプレーヤが使用するボール bの質量を含めて構成するとともに、機械制御部 38が、当該ボール bの質量を認識して、各電磁石 81, 85, 86, 8 8a, 88b, 92の磁力（当該電磁石 81, 85, 86, 88a, 88b, 92に供給される電力）を設定したり、ボール bの移動経路を推定するように構成しても良!ヽ。

[0237] また、特に図示はしないが、前記支援装置は、レーン 11の両脇にこれに沿って配設されたバー材と、ガター 12とレーン 11との境界近傍にあってボール bがガター 12 に落ちるのを阻止する阻止位置と、この阻止位置力ゝらガター 12側に退避した退避位置との間で、前記バー材を水平方向に平行移動させる駆動機構とから構成したり、前記バー材と、前記阻止位置とこの阻止位置から下方又は上方に退避した位置の退避位置との間で、前記バー材を垂直方向に平行移動させる駆動機構とから構成して、ガター 12側に向力つて転動するボール bを前記バー材に沿って移動させることで、ボール bがガター 12に落ちるのを防止するようにしても良！、。

[0238] また、更に、上記支援装置 20に代えて、図 29乃至図 32に示すような支援装置 100 を設けるようにしても良ぐこの支援装置 100は、レーン 11の長手方向に設けられた 2 本の合成繊維製，天然繊維製若しくは金属 (繊維)製のロープ状の誘導部材 110, 1 10と、この各誘導部材 110, 110の一端をそれぞれ保持する 2つの保持ポスト (第 1 保持体） 115, 115と、各誘導部材 110, 110の他端をそれぞれ保持する 2つの保持アーム（第 2保持体） 120, 120と、保持アーム 120, 120を駆動する駆動モータ 121 と、前記フロントカバー 16の前面に設けられる、人の顔を模つた装飾体 145などを備えている。

[0239] 前記各保持ポスト 115, 115は、前記分離部 14上にそれぞれ固設されており、前記誘導部材 110を保持する保持部 115aの高さ位置、言い換えれば、誘導部材 110 の保持位置は、ボール bの中心位置若しくはその付近に位置するように設定されて!ヽる。

[0240] 一方、前記保持アーム 120, 120は、レーン 11と直交する面内で揺動自在に前記装飾体 145に支持されており、駆動モータ 121により駆動されて矢示 A—B方向に揺動し、誘導部材 110の前記他端部を保持した保持部 120aを、前記レーン 11の幅方向中央よりの誘導位置（図 32におヽて実線で示した位置）とこの誘導位置から離れた位置の退避位置（図 32にお、て 2点鎖線で示した位置）との間で移動させる。尚、誘導位置にあるときの保持部 120aの高さ位置、即ち、誘導部材 110の保持位置は、上記保持ポスト 115と同様、ボール bの中心位置若しくはその付近に位置するように設定されている。また、誘導位置にあるときの一対の保持部 120a, 120a間の間隔は、ボール bが通過可能な間隔となっている。

[0241] 斯くして、図 30【こ示すよう【こ、一対の保持アーム 120, 120の保持咅 120a, 120a が相互に離隔した退避位置にあるとき、この一対の保持アーム 120, 120及び前記一対の保持ポスト 115, 115によって保持される誘導部材 110, 110は、図 30において 2点鎖線で示すようにレーン 11の上方空間より外に位置し、前記各保持部 120a, 120aが相互に接近した誘導位置にあるとき、実線で示すように、誘導部材 110, 11 0はガター 12を跨いでその一端がレーン 11の上方空間より外に位置し、他端がレーン 11の幅方向中央よりに位置した状態となり、この 2つの誘導部材 110, 110によつて、その相互間の間隔がアプローチ 10側力もピン 13群の中央部に向けて徐々に狭まる誘導路が形成される。

[0242] 尚、前記機械制御部 38は、支援フレームになったことを確認すると、駆動モータ 12 1を駆動して、保持アーム 120, 120を矢示 A方向に揺動させ、保持部 120a, 120a をレーン 11の幅方向中央よりの誘導位置に移動させるように構成される。

[0243] このように構成された支援装置 100によれば、プレーヤによってレーン 11上に投じられたボール bは、 2つの誘導部材 110, 110間のレーン 11上をピン 13群側に向けて転動し、レーン 11の端部（ガター 12)側に向力つている場合などレーン 11の中央部を転動していない場合には、図 30に示すように、ガター 12に落ちる前やピン 13に衝突する前に当該誘導部材 110に接触してピン 13側に案内され、保持部 120a, 12 Oa間を通過して、ピン 13群の中央付近に衝突する。したがって、投球方向を定めてボールを投げることができない子供達でも、必ず多くのピン 13を倒すことができ、場合によってはストライクをとることができる。

[0244] 尚、誘導位置にあるときの前記保持部 120a, 120a間の間隔を広くあけておくと、ボール bが必ずしもピン 13群のポケット付近に導かれるとは限らないので、ピン 13群に対してボール bが衝突する位置を不確実なものとすることができ、ある程度制御された状態ではある力不確実性の残ったゲームを実現することができる。 [0245] また、前記誘導部材 110は、これを合成繊維製，天然繊維製，金属 (繊維)製などのロープ状部材から構成したが、この他に、ワイヤロープ，ピアノ線ゃ榭脂フィラメントなどの線状部材、樹脂テープ類などの帯状部材若しくは樹脂製，木製，金属製などの棒状部材又はこれらの組み合わせ力なるものであっても良い。また、線状部材，ロープ状部材又は棒状部材を、図 33 (a) , (b)に示す如く形成して、全体として帯状となるようにしても良い。

[0246] また、前記誘導部材 110は、透明，不透明を問わないが、透明のものとしたり、線状部材の場合にはこれを視認しづらヽ極細ヽものとすれば、プレーヤが誘導部材 110 を認識しづらいので、誘導部材 110の補助によりボール bがガターに落ちることなくピン群のほぼ中央寄りに導かれたとしても、プレーヤは力かる誘導部材 110の補助を認識せず、自身の実力により高得点を得たものと錯覚させることができ、自信に満ちたプレーを味あせることができる。

[0247] また、上記の例において、保持アーム 120, 120が退避位置にあるときの保持部 12 Oa, 120aと保持ポスト 115, 115の保持咅 115a, 115aとの間の距離と、誘導位置にあるときの保持部 120a, 120aと保持部 115a, 115aとの間の距離とが同じでも、保持アーム 120, 120が前記退避位置と誘導位置との間を移動する過程で、前記保持部 120a, 120aと保持部 115a, 115aとの間の距離が拡縮する場合、誘導部材 110 に伸縮性がないと、上記移動過程で誘導部材 110が弛緩したり、或いは保持アーム 120, 120が橈むことで上記拡縮を吸収する必要がある。このため、誘導部材 110の挙動が不安定となったり、保持アーム 120, 120の動作に支障が生じたりする懸念がある。

[0248] そこで、このような懸念を解消するためには、誘導部材 110がロープ状部材，線状部材又は帯状部材のように可撓性を備えたものである場合には、前記保持アーム 12 0, 120及び Z又は保持ポスト 115, 115に誘導部材 110を卷取ったり，繰り出したりする卷取 Z操出装置を設けてこの卷取 Z操出装置によって前記誘導部材 110を保持するようにし、保持アーム 120, 120の前記移動過程で生じる拡縮を、前記卷取 Z 操出装置による誘導部材 110の卷取り，繰り出し動作によって吸収するようにすると良い。他方、誘導部材 110が棒状部材の場合には、これをその軸方向に移動可能に前記保持アーム 120, 120及び/又は保持ポスト 115, 115に保持せしめ、前記拡縮を誘導部材 110の軸方向の移動によって吸収させるようにすると良、。

[0249] 具体的な例示のために、前記卷取 Z操出装置の一例を図 34に示す。この卷取 Z 操出装置 135は、保持ポスト 115に設けられるもので、当該中空状の保持ポスト 115 内に格納された滑車 138及びドラム 139と、保持ポスト 115を外部から貫通して前記ドラム 139を支持する回転軸 141と、この回転軸 141に接続したトルクキーパ 140と、このトルクキーパ 140に接続した駆動モータ 136などを備えてなる。前記誘導部材 1 10は、その端部が保持ポスト 115に形成された貫通穴 115bを通り、滑車 138を経由してドラム 139に巻き取られている。また、トルクキーパ 140は、回転軸 141に作用するトルクが所定の値を超えると当該回転軸 141の回転を許容する。

[0250] この卷取 Z操出装置 135によると、保持アーム 120, 120が前記退避位置と誘導位置との間を移動する際、前記駆動モータ 136が駆動され、この駆動モータ 136によつてドラム 139が卷取り方向に回転駆動される。そして、保持アーム 120, 120の移動によって誘導部材 110が弛緩する場合には、当該誘導部材 110がドラム 139に巻き取られ、一方、誘導部材 110が緊張し、回転軸 141に前記所定以上のトルクが作用すると、トルクキーパ 140によって、回転軸 141と駆動モータ 136との間で空滑りした状態となり、場合によっては誘導部材 110がドラム 139から繰り出される。

[0251] 斯くして、この卷取 Z操出装置 135によれば、前記拡縮が生じる場合には、誘導部材 110が卷取り或いは繰り出されることによって当該拡縮が吸収される。

[0252] また、前記保持アーム 120, 120は、上例の構成に限られるものではなぐこの他の態様として図 35乃至図 39に示した各態様のものを例示することができる。

[0253] 図 35に示した態様の保持アーム 122, 122は、関節部 122d, 122dを介して端部同士が連結された第 1アーム 122b, 122b及び第 2アーム 122c, 122c力なり、第 1 アーム 122b, 122bが前記駆動モータ 121により図示の如く揺動し、一方、第 2ァーム 122c, 122cは、関節部 121d, 121dに内蔵された駆動モータ（図示せず）によつて図示の如く揺動し、保持アーム 122, 122は全体として、 2点鎖線で示した位置と実線で示した位置との間で矢示 C D方向に移動する。

[0254] また、図 36に示した態様の保持アーム 123, 123は、流体圧シリンダや、駆動モータ及びボールネジ，ナットなど力もなる駆動機構（図示せず）によって、矢示 E— F方向（上下方向）に移動可能に設けられている。

[0255] 図 37及び図 38に示した態様の保持アーム 124, 124は、矢示 I J方向に摇動自在にブラケット 126, 126に保持され、駆動モータ 125, 125によって同方向に揺動せしめられる。また、ブラケット 126, 126は、例えば、駆動モータ及びボールネジ，ナットなど力もなる駆動機構 127によって、矢示 G— H方向湘互に接近 Z離隔する方向）に移動せしめられる。斯くして、この保持アーム 124, 124は実線で示した位置と、この位置力も矢示 I方向に揺動し、且つ矢示 G方向にスライドした 2点鎖線で示す位置との間で移動する。

[0256] また、図 39に示した態様の保持アーム 128, 128は、駆動機構 129によってそれぞれ個別に矢示 K— L方向（レーン 11の幅方向）に移動せしめられる構成となっている。駆動機構 129は、その正面に一方の保持アーム 128を保持して上記矢示 K—L方向に移動させ、その下面に他方の保持アーム 128を保持して同じく矢示 K—L方向に移動させることができるようになっており、その作動が機械制御部 38によって制御され、力かる機械制御部 38による制御の下、保持アーム 128, 128をそれぞれレーン 11の幅方向（矢示 K—L方向）で任意の位置に移動させることができるようになっている。

[0257] 斯くして、この構成では、前記レーン 11の幅方向における前記誘導位置を任意に設定することができるので、例えば、第 1投目の時には、ピン 13群の所謂ポケットにあたる部分にボール bを誘導するように前記誘導位置を設定し、第 2投目の時には、残つたピン 13に向けてボール bを誘導するように前記誘導位置を設定することができ、プレーヤがスペアを取ることのできる可能性を高めることができる。

[0258] また、上記の例では、投球前に保持アーム 120, 120の前記保持部 120a, 120aを予め誘導位置に移動させるようにした力これに限るものではなぐ例えば、図 40に示すように、レーン 11上に投じられたボール bを検出する発光受光型の一対の検出器 150, 150を、アプローチ部 10側の分離部 14上に設け、この検出器 150, 150によってボール bが検出されたとき、前記駆動モータ 121を駆動して、保持部 120a, 12 Oaを誘導位置に移動させるようにしても良い。このようにすれば、例えば、前記誘導部材 110をプレーヤが視認できる部材カも構成した場合、投球後に誘導部材 110が誘導位置に移動する補助動作をプレーヤが認識することができ、子供達にとっては、逆に、人の顔を模つた装飾体 145と相俟って擬人化された対象により、補助を受けて V、ると、う実感を得ることができる。

[0259] また、図 41に示すように、一方がアプローチ 10側に配置され、他方がピン 13群の奥側に配置される二対の検出器 150, 150を、その検知領域がレーン 11の両側でその長手方向に沿った領域となるようにそれぞれ配設し、ボール bがレーン 11の側部に向け転動して、検出器 150, 150によって検出されたとき、保持部 120a, 120aが誘導位置に移動されるように構成されて、ても良!、。

[0260] 投球方向が定まらない子供たちであっても、何回に 1回かは、ピン 13群の略中央付近に向けてボールを転がらせることができる場合がある。この場合にも、誘導部材 11 0, 110を動作させると、必要のない補助を与えることになり、却ってプレーへの興味が損なわれることにもなりかねない。そこで、上記のように、ボール bがレーン 11の側部に向け、即ち、ガター 12に向けて転動する場合にのみ、誘導部材 110, 110を動作させるようにすれば、必要なときにのみ補助を与えるようにすることができ、プレーへの興味が損なわれるのを防止することができる。

[0261] また、図 42に示すように、前記誘導位置における前記保持アーム 120, 120の保持部 120a, 120aの高さ位置をボール bの上端よりも高い位置に設定しても良い。保持部 120a, 120aの高さ位置がボール bの上端よりも低い位置にある場合、ボール b が通過する際に、ボール bと保持アーム 120, 120とが接触して、破損するおそれがあるが、保持部 120a, 120aの高さ位置をボール bの上端よりも高くすることで、当該保持アーム 120, 120とボール bとの接触を避けることができ、保持アーム 120, 120 が破損するのを防止することができる。

[0262] この場合において、前記誘導位置における各保持アーム 120, 120の位置は、上記に例示した位置に限られず、例えば、図 43に示すように、双方の保持アーム 120 , 120がレーン 11の中心位置を越えて更に反対側に移動し、 2つの誘導部材 110, 110が平面力も見て交差した状態となるような位置に設定することもできる。

[0263] また、前記保持ポスト 115, 115は、図 44に示すように、矢示 M—N方向に回転自在に設けられ、その外周面に固設されたアーム部 116によって、前記誘導部材 110 , 110の前記一端を保持するように構成され、保持アーム 120, 120が揺動位置に移動する際に、これと同時に矢示 M方向に回転して、誘導部材 110, 110の前記一端をレーン 11の上方位置又はレーン 11に接近した位置に移動させるように構成されていても良い。このようにすれば、誘導部材 110, 110の前記一端をレーン 11の上方位置又はレーン 11に接近した位置に置くことができるので、プレーヤの投じたボール bがガターに落ちるのをより確実に防止することができる。

[0264] この場合に、更に、上述した検出器 150, 150によりボール bが検出されたとき、保持ポスト 115, 115矢示 M方向に回転させて、誘導部材 110, 110の前記一端をレーン 11の上方位置又はレーン 11に接近した位置に移動させるようにしても良!、。

[0265] また、更に、上記支援装置 20に代えて、図 45及び図 46に示すような支援装置 155 を設けるようにしても良ぐこの支援装置 155は、フロントカバー 16の裏面に設けられる転倒補助機構 160と、転倒補助機構 160に接続した圧縮空気供給源 165と、レーン 11上を転動するボール bのレーン 11幅方向における位置を検出するボール検知センサ 170などを備えており、転倒補助機構 160及び圧縮空気供給源 165が、ピン転倒装置として機能する。

[0266] 前記転倒補助機構 160は、フロントカバー 16の裏面に固設された取付ブラケット 1 64と、圧縮空気供給源 165に接続され、相互に平行且つレーン 11の長手方向と直交するように取付ブラケット 164に固設された 4本の供給管 161 (161a, 161b, 161 c, 161d)と、それぞれピン 13に対して一対一で対応するように各供給管 161に固着され、圧縮空気供給源 165から供給された圧縮空気を、対応するピン 13に向け指向性をもたせて噴出するノズル体 162 (162a, 162b - · · 162i, 162j)と、この各ノズル体 162に供給される圧縮空気の流路途中に配設され、当該流路を開閉する制御弁 1 63 (163a, 163b - - - 163i, 163j)とを備える。

[0267] 尚、本例では、図 46〖こ示すよう〖こ、ノズル体 162aは 10番ピン〖こ、ノズル体 162bは 9番ピンに、ノズル体 162cは 8番ピン〖こ、ノズル体 162dは 7番ピンに、ノズル体 162e は 6番ピンに、ノズル体 162fは 5番ピンに、ノズル体 162gは 4番ピンに、ノズル体 16 2hは 3番ピンに、ノズル体 162iは 2番ピンに、ノズル体 162jは 1番ピンに向けそれぞれ指向性をもって配置され、各ノズル体 162から吐出される圧縮空気流がピン 13の頭部に衝突して、これを転倒させる。

[0268] また、ノス、ノレ体 162a, 162b, 162c, 162dは供給管 161aに固着され、ノス、ノレ体 16 2e, 162f, 162gは供給管 161bに固着され、ノズル体 162h, 162iは供給管 161c に固着され、ノズル体 162jは供給管 161 dに固着されて、る。

[0269] 前記制御弁 163は、前記機械制御部 38によってその作動が制御され、当該制御弁 163が開弁されて、各ノズル体 162から圧縮空気が吐出されると、上記のように対応したピン 13の頭部に圧縮空気流が衝突し、当該ピン 13が転倒せしめられる。

[0270] 前記ボール検知センサ 170は、近接スィッチなどの位置検出センサ力もなり、その複数個（170a, 170b - · · 170h, 1701)がピン 13群の手前側適宜位置でレーン 11 の幅方向に沿って当該レーン 11中に埋設されて、る。

[0271] また、前記制御装置 35内の適宜記憶部に、図 47及び図 48に示すようなデータテ一ブルが予め格納されており、図 47に示したデータテーブルは、ボール bを検知したボール検知センサ（170a, 170b - - - 170h, 170i)と支援によって転倒させるべきピン番号との相関関係を示すもので、ボール bの位置によって理論的に転倒し得なヽピン 13についてはこれを除き、可能な限りの転倒可能なピン 13が設定される。

[0272] 一方、図 48に示したデータテーブルは、図 47に示したデータテーブルと同様に、 1 投後に残ったピン 13について、ボール bを検知したボール検知センサ（170a, 170b • · · 170h, 1701)と支援によって転倒させるべきピン番号との相関関係を示すもので、ボール bの位置によって理論的に転倒し得ないピン 13についてはこれを除き、可能な限りの転倒可能なピン 13が設定される。

[0273] そして、前記機械制御部 38は、支援フレームになったことを確認すると、支援装置 155 (圧縮空気供給源 165及び制御弁 163)を駆動して、所定のピン 13を転倒させる処理、即ち、転倒支援処理を行う。以下、第 1投目のとき及び第 2投目のときについてそれぞれ説明する。

[0274] 第 1投目のときには、まず、ボール検知センサ 170から得られる検知信号を基に、レーン 11幅方向におけるボール bの通過位置を認識して、認識した通過位置、言い換えれば、どのボール検知センサ（170a, 170b - · · 170h, 170i)力ボール bを検知したかを基に、図 47に示したデータテーブルを参照して、転倒させるべきピン 13を設定し、設定したピン 13を転倒させるベく配置された前記ノズル体 162に対して圧縮空気を供給する制御弁 163を認識する。

[0275] ついで、駆動すべき制御弁 163が有る場合には、当該制御弁 163を駆動，開弁させて、上記設定したピン 13を転倒させ、これと同時に、出力制御部 42を介して音声出力装置 34から、ピン 13が相互に衝突して倒れる擬音効果音を出力させる。この制御弁 163の駆動及び音声出力装置 34からの擬音効果音の出力は、ボール bがピン 13に衝突するタイミングに合わせ、これと同時に行われる。

[0276] 一方、第 2投目のときには、まず、ピン検知センサ 17aから得られる何番ピンが残つた力に係る情報を基に、どの番号のピン 13が転倒せずにレーン 11上に残っているかを認識した後、ボール bのレーン 11幅方向における通過位置、即ち、どのボール検知センサ（ 170a, 170b · · · 170h, 1701)がボール bを検知したかを認識する。

[0277] 次に、認識結果を基に、図 48に示したデータテーブルを参照して、転倒させるべきピン 13を設定し、設定したピン 13を転倒させるベく配置された前記ノズル体 162に対して圧縮空気を供給する制御弁 163を認識する。そして、駆動すべき制御弁 163が有る場合には、当該制御弁 163を駆動，開弁させて、上記設定したピン 13を転倒させ、これと同時に、出力制御部 42を介して音声出力装置 34から、ピン 13が相互に衝突して倒れる擬音効果音を出力させる。

[0278] このように支援装置 155を構成すると、プレーヤが投じたボール bの位置に応じて転倒補助機構 160が駆動され、この転倒駆動機構 160の支援によって可能な限りのピン 13が転倒せしめられるので、プレーヤが、遅い球速でしかボール bを投げることができなかったり、重いボール bを取り扱うことができなかったり、ボール bに回転を与えることができな、子供達であっても、ボール bをレーン 11の中央寄りに旨くコント口ールして投げることができた場合には、全てのピン 13を倒してストライクとすることができ、また、第 1投目に倒れず残ったピン 13に、第 2投目で当てることができた場合には、残ったピン 13を全て倒してスペアとすることができる。これにより、子供達は、より多くのピン 13を倒して容易に高得点をとることができる。

[0279] また、転倒補助機構 160による補助動作によってピン 13を転倒させる際に、ボール bの位置により理論的に転倒し得な!/、ピン 13につ!/、てはこれを除ヽて、るので、即ち転倒させないようにしているので、不自然さが生じることはなぐゲームが興ざめしたものとなるのを防止することができる。

[0280] また、転倒補助機構 160を駆動してピン 13を転倒させる際に、ピン 13が相互に衝突して倒れる擬音効果音を出力するようにしているので、ボール bに起因して転倒するピン 13が少ない場合であっても、言い換えれば、転倒補助機構 160の作動によつて転倒するピン 13が多ぐピン 13同士間の衝突が少ない場合であっても、この擬音効果音により実際にピン 13同士が衝突して転倒しているようなリアリティをもたせることがでさる。

[0281] 尚、上記転倒補助機構 160及び圧縮空気供給源 165からなるピン転倒装置は、これを、図 49に示すような、油圧又は空圧のシリンダ 181と、このシリンダ 181のピストンロッドに連結された昇降ロッド 182とからなる転倒補助機構 180を備えた構成とすることができる。

[0282] 昇降ロッド 182は、ピン 13が載置されるレーン 11の各領域内で、上下動可能に当該レーン 11を貫通して設けられ、上方に移動したとき上端がレーン 11の上面から上方に突出し、下方に移動したとき、上端がレーン 11の上面と同一面若しくはこれより下方に位置するように設けられる。尚、各シリンダ 181には、適宜、油圧又は空圧の供給源から圧油又は圧縮空気が供給される。

[0283] 斯くして、この転倒補助機構 180では、昇降ロッド 182が上昇することによってピン 1 3が転倒せしめられる。

[0284] また、上例のピン転倒装置は、別の構成として、図 50に示すような、ノイブレータ 1 85を備えた構成とすることができる。このバイブレータ 185は、ピン 13が載置されるレーン 11の各領域内で当該レーン 11に埋設され、各ピン 13はこのバイブレータ 185 上に載置される。斯くして、この場合、バイブレータ 185が振動することによってピン 1 3が転倒せしめられる。

[0285] 更に、上例のピン転倒装置は、他の別の構成として、図 51に示すような、各ピン 13 の下面に埋め込まれた永久磁石 192と、ピン 13が配置されるレーン 11の各領域内で当該レーン 11に埋設された電磁石 191とからなる転倒補助機構 190を備えた構成とすることができる。この場合、永久磁石 192と電磁石 191とは、互いに対向する側の極性が同じ極性を有するように設定される。斯くして、この転倒補助機構 190によれば、電磁石 191に電力が供給されてこれが磁性を帯びることによってピン 13が転倒せしめられる。

[0286] また、上述のボール検知センサ 170は、レーン 11の長手方向及び幅方向におけるボール bの位置を検出できればどのようなものでも良ぐまた、その配置位置も図 46 に示したものに限られない。例えば、図 52に示すように、ピン 13群の手前に配置したボール検知センサ 170列と、これと所定間隔を隔てて更に手前側に配置されたもう一列のボール検知センサ 170，列（170a，， 170b， · ' · 1701ι，， 170i，）と（或いは更に複数列)を設けた構成とすることができる。

[0287] この場合、前記機械制御部 38は、これを、各列のボール検知センサによって検出されるボール bのレーン 11幅方向における位置、及びその検知時間差から、ボール b の転動方向及び転動速度を認識した後、認識したボール bの幅方向における位置、転動方向及び転動速度を基に支援転倒させるべきピン 13を決定し、決定したピン 1 3を転倒させるように構成することができる。

[0288] レーン 11上の同一位置をボールが通過したとしても、その方向が異なればピン群 1 3に対し衝突する位置が異なり、倒れるピン 13が異なる力図 46に示した例では、ボール bの前記幅方向における位置についてはこれを検出することができるものの、ボール bの転動方向や転動速度についてはこれを検出することができない。したがって、ボール bの幅方向における位置のみから、支援転倒させるべきピン 13を決定すると、ボール bの転動方向や転動速度によっては、不自然さを生じる場合がある。

[0289] そこで、上記のように、ボール bの幅方向における位置、転動方向及び転動速度を基に、支援転倒させるべきピン 13を決定するようにすれば、上記不自然さを解消することができ、より現実的なものとすることができる。

産業上の利用可能性

[0290] 以上詳述したように、本発明は、レーン上にボールを投じて、当該レーン上に整列 ,配置されたピンを転倒させて楽しむボウリングゲーム装置と、このボウリングゲーム装置を管理する管理装置とが電気通信回線を介し相互に接続されて構成されたボウリングゲームシステムに好適に適用することができる。

Claims

請求の範囲

前記ピンの転倒状態を検出する検出手段とを更に備え、

前記実行制御手段は、前記管理装置において決定されたフレームとなったときに前記支援手段を作動させるように構成されてなることを特徴とするボウリングゲームシステム。

[2] 前記ボウリングゲーム装置は、前記プレーヤのプレーを撮像する撮像手段を更に備え、

前記送受信制御手段は、前記撮像手段によって撮像されたプレー画像を前記管理装置に送信するとともに、前記管理装置から送信される、他のボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤのプレー画像を受信するように構成され、

前記出力制御手段は、前記送受信制御手段によって受信されたプレー画像を前記表示手段に表示するように構成され、

前記プレー管理手段は、前記各制御装置力送信されたプレーヤのプレー画像を受信して他の制御装置にそれぞれ送信する処理を行うように構成されてなることを特徴とする請求項 1記載のボウリングゲームシステム。

[3] 前記ボウリングゲーム装置は、前記プレーヤのプレーにより発生する音声を前記制御装置に入力するための音声入力手段と、前記制御装置に接続した音声出力手段とを更に備え、

前記送受信制御手段は、前記音声入力手段から入力されたプレー音を前記管理装置に送信するとともに、前記管理装置から送信される、他のボウリングゲーム装置でプレーするプレーヤのプレー音を受信するように構成され、

前記出力制御手段は、前記送受信制御手段によって受信されたプレー音を前記音声出力手段に出力するように構成され、

前記プレー管理手段は、前記各制御装置力送信されたプレーヤのプレー音を受信して他の制御装置にそれぞれ送信する処理を行うように構成されてなることを特徴とする請求項 1記載のボウリングゲームシステム。

[4] 前記制御装置は、外部から入力された前記プレーヤの識別情報を受け付ける識別情報受付手段を更に備え、

前記送受信制御手段は、前記識別情報受付手段によって受け付けられた識別情報を前記管理装置に送信するように構成され、

前記管理装置は、前記プレーヤに関する情報であって、その識別情報と少なくとも前記ハンデ及びゲーム終了時の得点とが関連付けられたプレーヤ情報を記憶するプレーヤ情報記憶手段と、ゲーム終了時における前記プレーヤの得点を前記プレーヤ情報記憶手段に格納して前記プレーヤ情報を更新するプレーヤ情報更新手段とを更に備え、

前記プレー管理手段は、前記各制御装置から送信された識別情報を受信して、受信した識別情報を基に、前記プレーヤ情報記憶手段に格納されたプレーヤ情報を参照して前記プレーヤのハンデを認識した後、前記支援手段を作動させるフレームを決定するように構成されてなることを特徴とする請求項 1記載のボウリングゲームシステム。

[5] 前記プレーヤ情報更新手段は、前記プレーヤ情報を更新するに当たり、前記プレーャ情報記憶手段に格納する得点、及び該プレーヤ情報記憶手段に格納されて、る得点を少なくとも参照して、前記ハンデを変更する必要がある力否かを確認し、あると判断すると、少なくとも前記各得点を基に変更後のハンデを設定して前記プレーャ情報を更新するように構成されてなることを特徴とする請求項 4記載のボウリングゲームシステム。

[6] プレーヤによって投じられるボールと、該ボールをプレーヤが投じる領域としてのァブローチ部と、該アプローチ部から延設され、前記プレーヤの投じたボールが転動するレーンと、該レーンの前記アプローチ部側とは反対側の端部上に整列，配置される複数のピンと、前記レーンの両側にこれに沿って設けられて、前記レーン上力こぼれ落ちるボールを受容する樋状のガターと、プレーの進行を制御する制御装置と、該制御装置に接続した表示手段とを備える一以上のボウリングゲーム装置の前記制御装置と、前記ボウリングゲーム装置を管理する管理装置とが電気通信回線を介し相互に接続されて構成されるボウリングゲームシステムにおいて、

前記ボウリングゲーム装置は、前記ピンの転倒を支援する支援手段と、前記ピンの転倒状態を検出する検出手段とを更に備え、

[7] 前記受信制御手段は、前記管理装置から送信される、前記対戦相手のプレーに関する画像を受信するように構成され、

前記出力制御手段は、前記受信制御手段によって受信されたプレー画像を前記表示手段に表示するように構成され、

前記対戦相手情報記憶手段は、前記プレー画像を更に含んだ対戦相手情報を記憶するように構成され、

前記プレー管理手段は、前記対戦相手情報記憶手段に格納された前記対戦相手のプレー画像を前記制御装置に送信するとともに、プレーの進行に合わせて、前記実行制御手段による制御の下、前記出力制御手段によって前記表示手段に表示させる処理を行うように構成されてなることを特徴とする請求項 6記載のボウリングゲームシステム。

[8] 前記ボウリングゲーム装置は、前記制御装置に接続した音声出力手段を更に備え前記受信制御手段は、前記管理装置から送信される、前記対戦相手のプレー時におけるプレー音を受信するように構成され、

前記出力制御手段は、前記受信制御手段によって受信されたプレー音を前記音声出力手段に出力するように構成され、

前記対戦相手情報記憶手段は、前記プレー音を更に含んだ対戦相手情報を記憶するように構成され、

前記プレー管理手段は、前記対戦相手情報記憶手段に格納された前記対戦相手のプレー音を前記制御装置に送信するとともに、プレーの進行に合わせて、前記実行制御手段による制御の下、前記出力制御手段によって前記音声出力手段に出力させる処理を行うように構成されてなることを特徴とする請求項 6記載のボウリングゲームシステム。

[9] 前記制御装置は、外部から入力された前記プレーヤの識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、

前記識別情報受付手段によって受け付けられた識別情報を前記管理装置に送信する送信制御手段とを更に備え、

前記管理装置は、前記プレーヤに関する情報であって、その識別情報と少なくとも前記ハンデ及びゲーム終了時の得点とが関連付けられたプレーヤ情報を記憶するプレーヤ情報記憶手段と、

ゲーム終了時における前記プレーヤの得点を前記プレーヤ情報記憶手段に格納して前記プレーヤ情報を更新するプレーヤ情報更新手段とを更に備え、

前記プレー管理手段は、前記制御装置から送信された識別情報を受信して、受信した識別情報を基に、前記プレーヤ情報記憶手段に格納されたプレーヤ情報を参照して前記プレーヤのハンデを認識した後、前記支援手段を作動させるフレームを決定するように構成されてなることを特徴とする請求項 6記載のボウリングゲームシステム。

[10] 前記プレーヤ情報更新手段は、前記プレーヤ情報を更新するに当たり、前記プレーャ情報記憶手段に格納する得点、及び該プレーヤ情報記憶手段に格納されて、る得点を少なくとも参照して、前記ハンデを変更する必要がある力否かを確認し、あると判断すると、少なくとも前記各得点を基に変更後のハンデを設定して前記プレーャ情報を更新するように構成されてなることを特徴とする請求項 9記載のボウリングゲームシステム。

[11] 前記支援手段は、前記レーンの長手方向に設けられる線状，ロープ状，帯状若しくは棒状の部材又はこれらの組み合わせ力なる 2つの誘導部材と、

前記レーンの前記アプローチ部側の端部近傍の両外側にそれぞれ配置されて、前記各誘導部材の一端をそれぞれ保持する 2つの第 1保持体と、

前記第 1保持体と前記ピン群との間で前記レーンより上方に並設されて前記各誘導部材の他端をそれぞれ保持するとともに、該他端保持部が前記ピン群より前記ァブローチ部側の手前位置且つ前記レーンの上方位置たる誘導位置と、この誘導位置カゝら離れた位置の退避位置との間で移動可能にそれぞれ設けられた 2つの第 2保持体と、

前記各第 2保持体の他端保持部を前記退避位置と誘導位置との間で移動させる駆動手段とを備え、

前記第 1保持体及び第 2保持体によって両端が保持される誘導部材は、前記第 2 保持体の他端保持部が前記誘導位置にあるとき、その上方力視て前記レーンの長手方向と斜めに交差し、且つ前記レーン上を転動するボールと該ボールの高さ方向中心位置で接触可能に配設されて、該誘導部材と接触したボールを少なくとも前記ピン群の中央付近に向けて案内し、前記ピンを転倒させるように構成され、

前記実行制御手段は、前記駆動手段の作動を制御するように構成されてなることを特徴とする請求項 1乃至 10記載のいずれかのボウリングゲームシステム。

[12] 前記支援手段は、前記複数のピンを個別に転倒させるピン転倒手段と、前記レーン上を転動するボールを検出するボール検知手段とから構成され、

前記実行制御手段は、前記ボール検知手段からの検知信号を基に、前記ボールが前記ピンに衝突するタイミングに合わせて前記ピン転倒手段を駆動し、前記複数のピンの内、予め設定されたピンを転倒させるように構成されてなることを特徴とする請求項 1乃至 10記載のいずれかのボウリングゲームシステム。

[13] 前記支援手段は、前記レーン上を転動するボールが前記ガターに落ちるのを少なくとも防止して前記ボールと前記ピンとを衝突させ、該ピンを転倒させるように構成されてなることを特徴とする請求項 1乃至 10記載のいずれかのボウリングゲームシステム。

[14] 前記支援手段は、前記レーン上を転動するボールに向けて加圧気体を吐出し、吐出した加圧気体によって前記ボールが前記ガターに落ちるのを少なくとも防止する吐出機構と、前記吐出機構に前記加圧気体を供給して吐出させる気体供給手段とから構成され、

前記実行制御手段は、前記気体供給手段の作動を制御するように構成されてなることを特徴とする請求項 13記載のボウリングゲームシステム。

[15] 前記ボールには、その表面側の極性が同一となるように複数の永久磁石が埋め込まれ、

前記支援手段は、前記レーン上を転動するボール内の永久磁石に磁力を作用させて吸引又は反発させ、該ボールが前記ガターに落ちるのを少なくとも防止する複数の電磁石と、該各電磁石に電力を供給して磁気を帯びさせる電力供給手段とから構成され、

前記実行制御手段は、前記電力供給手段の作動を制御するように構成されてなることを特徴とする請求項 13記載のボウリングゲームシステム。