WO2006123623A1 - ディスク装置およびディスク装置の初期化方法 - Google Patents

Abstract

　スロットローディング方式のディスク装置を電源オン直後に初期化して、ディスク装置をスムースに起動する。 　ベース本体１０と蓋体１９とから構成されたシャーシ外装２３のフロント面にディスクを直接挿入するディスク挿入口１１を配設し、ベース本体１０にトラバース３０とプリント基板１４とを設け、スピンドルモータ３１とピックアップ３２とピックアップ３２を移動させる駆動手段３３とをトラバース３０によって保持するディスク装置内に ディスクが存在するかどうか判別し、ディスクが存在する場合はディスクのスピンアップ処理を行い、ディスクが存在しない場合はディスク排出状態検出手段４５がディスク排出状態を検出するまでディスク排出動作を行い、さらに、ディスクローディング手段２６またはディスク排出手段４４をディスクローディング待機状態を検出するまで動作させる。

Description

ディスク装置およびディスク装置の初期化方法

技術分野

[0001] 本発明は、記録媒体であるディスクを回転駆動して信号を再生するスロットローディ ング式のディスク装置およびこのディスク装置の動作開始時の初期化方法に関する ものである。

ここで、ディスクとは中心孔を有する円板状記録媒体で、 CD、 DVDなどの光デイス ク、光磁気ディスク、及びアナログレコード盤等を含み、これらを包括する総称として 単にディスクと表記するものとする。また、特に断らない限り、ジャケットに収納されて Vヽな 、ベアディスクを表わすものとする。

背景技術

[0002] スロットローデイング式のディスク装置としては、ベース本体と蓋体とからシャーシ外 装のフロント面にディスクを直接挿入するディスク挿入口を形成するとともにベース本 体にトラバースを設け、スピンドルモータとピックアップとピックアップを移動させる駆 動手段とをトラバースによって保持する構成にぉ 、て、スピンドルモータがベース本 体の中央部に位置し、トラバースをピックアップの往復動範囲がスピンドルモータより もディスク挿入口側に位置するように配設し、トラバースをベース本体に支持する一 対のインシユレータがスピンドルモータの位置よりもピックアップの静止位置側に位置 するように配設し、スピンドルモータがベース本体側または蓋体側に近接するようにト ラバースを変位させるカム機構をメインスライダーとサブスライダーにそれぞれ設け、 メインスライダーをトラバースの側方に一端がシャーシ本体のフロント面側、他端がシ ヤーシ本体のリア面側となる方向に配設し、サブスライダーをメインスライダーと直交 する方向に配設し、メインスライダーの一端側にローデイングモータを配設し、メイン スライダーの一端側とローデイングモータの駆動軸とをギアを介して連結し、ローディ ングモータの駆動によってメインスライダーを長手方向に摺動させることにより、薄型 ィ匕と小型化を図った構成が提案されている。（例えば特許文献 1参照)。

特許文献 1：特開 2001— 236711公報（（0004)〜（0005)および図 1など） 発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] スロットローデイング式のディスク装置においては、ディスク装置の内部にディスクが 無 、場合に、異常な位置で停止して 、る力もしれな 、ディスクローデイングメカを通 常のスタンバイ位置に戻すためにディスク装置を初期化する必要がある。しかし、特 許文献 1に記載されて 、るスロットローデイング式のディスク装置にぉ 、てはディスク 装置の初期化方法にっ 、ての記載はな 、。

[0004] そこで本発明はスロットローデイング式のディスク装置において、電源オン直後に一 度ェジヱタト動作を行って初期化動作を行 、、ディスク装置をスムースに起動すること ができる構成およびその制御方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0005] 請求項 1記載の本発明のディスク装置は、シャーシ外装のフロント面にディスクを直 接挿入するディスク装置であって、前記ディスクがディスク装置内部に挿入されたこと を検出するディスク挿入検出手段と、前記ディスク挿入検出手段により前記ディスク が前記ディスク装置内部に挿入されたことを検出した後、前記ディスクを前記ディスク 装置内部に移動させてスピンドルモータに回転可能に装着するディスクローデイング 手段と、前記ディスクローデイング手段が前記ディスクのローデイング動作を完了した 状態を検出するローデイング完了検出手段と、前記ディスクの前記スピンドルモータ への装着状態を解除して前記ディスク装置外部に前記ディスクを排出するディスク排 出手段と、前記ディスク排出手段により前記ディスクが排出された状態を検出するデ イスク排出状態検出手段と、ディスクローデイング状態と、ディスク排出状態の間で、 前記ディスクを挿入してローデイング動作を行うことが可能な状態を検出するディスク ローデイング待機状態検出手段と、前記ディスク装置内のディスク有無を検出するデ イスク有無検出手段とを備えることを特徴とする。

請求項 2記載の本発明のディスク装置の初期化方法は、請求項 1に記載のディスク 装置内にディスクが存在するかどうか判別するステップと、前記ディスクが前記ディス ク装置内に存在することを検出した場合は、前記ディスクのスピンアップ処理を行つ て記録または再生可能な状態にするステップと、前記ディスクが前記ディスク装置内 に存在しないことを検出した場合は、前記ディスク排出手段により、前記ディスク排出 状態検出手段がディスク排出状態を検出するまでディスク排出動作を行うステップと 、前記ディスクローデイング手段または前記ディスク排出手段を前記ディスクローディ ング待機状態検出手段がディスクローデイング待機状態を検出するまで動作させて ディスクローデイング待機状態とするステップとを備えることを特徴とする。

請求項 3記載の本発明のディスク装置の初期化方法は、請求項 1に記載のディスク 装置にディスクが存在するときにディスク排出命令を受け取った場合には、前記ディ スク排出手段を動作させて前記ディスク排出状態検出手段がディスク排出状態を検 出するまでディスク排出動作を行うステップと、前記ディスクローデイング手段または 前記ディスク排出手段を前記ディスクローデイング待機状態検出手段がディスクロー デイング待機状態を検出するまで動作させてディスクローデイング待機状態とするス テツプとを備えることを特徴とする。

請求項 4記載の本発明のディスク装置の初期化方法は、請求項 1に記載のディスク 装置内にディスクが存在しないときにディスク排出命令を受け取った場合には、前記 ディスク排出手段を動作させて強制排出動作を行うことを特徴とする。

発明の効果

[0006] 本発明によれば、スロットローデイング式としてディスク装置全体の小型軽量化、薄 型化が図れるとともに、電源オン直後に一度ェジェ外動作を行って初期化動作を行 うので、ディスク装置をスムースに起動することができる。したがって使用者にとってデ イスク装置にディスクが有るか無いかを気にすることなくディスク装置を適切に取扱う ことができ、エラーの発生を抑えられると!/、う有利な効果が得られる。

図面の簡単な説明

[0007] [図 1]本発明の実施例によるディスク装置のブロック図

[図 2]本発明の実施例によるディスク装置の初期化動作処理を説明するフローチヤ一 卜

[図 3]本発明の実施例によるディスク装置のディスクローデイング方法を説明するフロ ーテヤー卜

[図 4]本発明の実施例によるディスク装置のディスク排出処理を説明するフローチヤ ート

符号の説明

[0008] 10 ベース本体

11 ディスク揷入口

12 コネクタ

14 プリント基板

19 蓋体

23 シャーシ外装

24 ディスク挿入検出手段

25 ディスクローデイング待機状態検出手段

26 ディスクローデイング手段

27 ローデイング完了検出手段

28 ディスク有無検出手段

29 メカ位置検出手段

30 トラバース

31 スピンドノレモータ

32 ピックアップ 32

33 駆動手段

43 排出スィッチ

44 ディスク排出手段

45 ディスク排出状態検出手段

発明を実施するための最良の形態

[0009] 本発明の第 1の実施の形態によるディスク装置は、スロットローデイング式のディスク 装置内部にディスクが挿入されたことを検出するディスク挿入検出手段と、ディスクが ディスク装置内部に挿入されたことを検出した後、ディスクをディスク装置内部に移動 させて前記スピンドルモータに回転可能に装着するディスクローデイング手段と、ディ スクローデイング手段がディスクのローデイング動作を完了した状態を検出するロー デイング完了検出手段と、ディスクのスピンドルモータへの装着状態を解除してデイス ク装置外部にディスクを排出するディスク排出手段と、ディスクが排出された状態を検 出するディスク排出状態検出手段と、ディスクを挿入してローデイング動作を行うこと が可能な状態を検出するディスクローデイング待機状態検出手段と、ディスク装置内 のディスク有無を検出するディスク有無検出手段とを備えたもので、ディスク装置全 体の小型軽量化、薄型化を図ったスロットローデイング式のディスク装置に、使用者 が特別の操作を必要とせずにディスク装置の初期化操作、ディスクのローデイング操 作および排出操作をすることができる。したがって、ディスク装置内でディスクを適切 に取扱うことができ、エラーの発生を抑えることができる。

本発明の第 2の実施の形態によるディスク装置の初期化方法は、第 1の実施の形 態によるディスク装置の初期化に際して、ディスク有無検出手段がディスク装置内に ディスクが存在することを検出した場合には、ディスクのスピンアップ処理を行って記 録または再生可能な状態にし、ディスクがディスク装置内に存在しな 、ことを検出し た場合は、ディスク排出状態検出手段がディスク排出状態を検出するまでディスクの 排出を行い、さらに、ディスクローデイング待機状態を検出するまでディスクローディ ング手段またはディスク排出手段を動作させるもので、ディスク装置全体の小型軽量 化、薄型化を図ったスロットローデイング式のディスク装置に、使用者が特別の操作を 必要とせずにディスク装置の初期化操作をすることができる。したがって、ディスク装 置内でディスクを適切に取扱うことができ、エラーの発生を抑えることができる。

本発明の第 3の実施の形態によるディスク装置の初期化方法は、第 1の実施の形 態によるディスク装置の初期化に際して、ディスク装置にディスクが存在するときにデ イスク排出命令を受け取った場合には、ディスク排出状態を検出するまでディスク排 出動作を行い、さらに、ディスクローデイング待機状態を検出するまでディスクローデ イング手段またはディスク排出手段を動作させるもので、ディスク装置全体の小型軽 量化、薄型化を図ったスロットローデイング式のディスク装置に、使用者が特別の操 作を必要とせずにディスク装置の初期化操作をすることができる。したがって、デイス ク装置内でディスクを適切に取扱うことができ、エラーの発生を抑えることができる。 本発明の第 4の実施の形態によるディスク装置の初期化方法は、第 1の実施の形 態によるディスク装置の初期化に際して、ディスク装置内にディスクが存在しないとき にディスク排出命令を受け取った場合には、強制的にディスク排出動作を行うもので 、ディスク装置全体の小型軽量化、薄型化を図ったスロットローデイング式のディスク 装置に、使用者が特別の操作を必要とせずにディスク装置の初期化操作をすること ができる。したがって、ディスク装置内でディスクを適切に取扱うことができ、エラーの 発生を抑えることができる。

実施例

[0010] 以下本発明の一実施例によるディスク装置について説明する。図 1は本実施例によ るディスク装置のブロック図である。ディスク装置の基本構成は、ベース本体 10、蓋 体 19、シャーシ外装 23、ディスク揷入口 11、コネクタ 12、トラバース 30、プリント基板 14、スピンドルモータ 31、ピックアップ 32および駆動手段 33から構成されている。シ ヤーシ外装 23はベース本体 10と蓋体 19と力も構成されている。蓋体 19のフロント面 にはディスクを直接挿入するディスク揷入口 11が形成されており、シャーシ外装 23の リア面にはコネクタ 12が配設されている。ベース本体 10にはトラバース 30とプリント 基板 14が設けられている。トラバース 30はスピンドルモータ 31とディスクを保持し、こ のディスクを回転駆動することによりディスクに対して記録再生動作を行い、また、保 持状態力もディスクを解放するピックアップ 32と、このピックアップ 32を移動させる駆 動手段 33とを保持している。

[0011] ディスク装置は、さら〖こ、ディスクローデイング制御系として、ディスクがディスク装置 内部に挿入されたことを検出するディスク挿入検出手段 24と、ディスクを挿入して口 ーデイング動作を行うことが可能な状態を検出するディスクローデイング待機状態検 出手段 25と、ディスク挿入検出手段 24によりディスクがディスク装置内部に挿入され たことを検出した検出情報によりディスク装置内部にディスクをローデイングモータの 駆動により移動させてスピンドルモータ 31に回転可能に装着するディスクローデイン グ手段 26と、ディスクローデイング手段 26がディスクのローデイング動作を完了した 状態を検出するローデイング完了検出手段 27と、ディスク装置内部のディスク有無を 検出するディスク有無検出手段 28と、ディスクローデイング手段 26のメカ位置を検出 するメカ位置検出手段 29とを有して 、る。

[0012] ディスク挿入検出手段 24は、ディスクが挿入されるとオフになり、ディスクが挿入さ れて 、な 、ときはオンになるスィッチで構成される。ディスクローデイング待機状態検 出手段 25はディスクのローデイング待機状態になったときにオンになり、ローデイング 待機状態以外の状態でオフになるスィッチで構成される。ローデイング完了検出手段 27はディスクのローデイング状態を監視してディスクが完全にローデイングされたとき にオンになり、それ以外の場合はオフになるスィッチで構成される。ディスク有無検出 手段 28はディスク装置の内部にディスクがあるときはオフ、無いときはオンになるスィ ツチで構成される。メカ位置検出手段 29はディスクローデイング手段 26のメカがロー デイング動作中に移動しているときのメカ位置を検出し、メカがローデイング完了位置 とェジェタト完了位置の間にあるスタンバイ位置とローデイング完了位置の間にあると きにオンになり、それ以外の場合はオフになるスィッチで構成される。

[0013] また、ディスク排出制御系として、ディスク排出を指示する排出スィッチ 43と、排出ス イッチ 43の指示によりディスクのスピンドルモータ 31への装着状態を解除してデイス ク装置の外部にディスクをローデイングモータの駆動により排出するディスク排出手 段 44と、ディスク排出手段 44によりディスクが排出された状態を検出するディスク排 出状態検出手段 45とを有している。ディスク排出状態検出手段 45は、ディスクの排 出が完了したときにオンになり、ディスクの排出が完了していないときにオフになるス イッチで構成される。

[0014] つぎに図 2とともに動作を説明する。図 2は本発明の実施例によるディスク装置の初 期化動作処理を説明するフローチャートである。まず、電源投入や初期化動作を要 求されるとディスク装置における基本初期化動作処理を行う。スロットローデイング式 では、電源オン直後に一度ェジェタト動作を行って初期化動作を行う必要がある。 目 的はディスクが無 、場合に、異常な位置で停止して 、る力もしれな 、ディスクローデ イングメカを通常のスタンバイ位置に戻すためである。初期化動作では、図 2に示す ように、まず、ディスク有無検出手段 27でディスク装置内にディスクが存在するかどう かを判別し (ステップ 1)、ディスクが装置内に存在することを検出したときには、メカ位 置は必ずローデイング完了位置にあるので、ェジヱタト方向への初期化処理は行わ ず、スピンアップ処理を行って記録再生が可能な状態にする (ステップ 2)。

[0015] 一方、ディスクが無 、場合は、ェジェタト動作を開始し (ステップ 3)、ディスク排出手 段 43を動作させてディスク排出状態検出手段 44がディスク排出状態を検出するまで ディスク排出動作を行う（ステップ 4)。ディスク排出手段 43のディスク排出動作により ディスク排出状態を検出するとディスクローデイング手段 26を動作させてローデイン グ動作に移り（ステップ 5)、ディスクローデイング待機状態検出手段 25がディスクロー デイング待機状態を検出するまで動作させてディスクローデイング待機状態とし (ステ ップ 6)、初期化を終了する。

[0016] ディスク装置内にディスクが存在するときにディスク排出命令を受け取った場合には 、ステップ 3〜ステップ 6の動作を行う。すなわち、ディスク排出手段 43を動作させて ディスク排出状態検出手段 44がディスク排出状態を検出するまでディスク排出動作 を行い、さら〖こ、ディスクローデイング手段 26またはディスク排出手段 43をディスク口 ーデイング待機状態検出手段 25がディスクローデイング待機状態を検出するまで動 作させてディスクローデイング待機状態とする。

ディスク装置内にディスクが存在しないときにディスク排出命令を受け取った場合に は、ディスク排出手段 43を動作させて強制排出動作を行う。

[0017] なお、電源オン時に必ずスタンバイ位置に戻すためのメカ移動動作が発生するの で、電源オン時にローデイング音がうるさく感じられる。したがって、初期化処理にお けるローデイングモータの駆動電圧は通常のディスクローデイング処理あるいは排出 処理の駆動電圧よりも低く設定することが好ましい。実際の処理では、排出処理ルー チンをそのまま使用し、排出時の駆動電圧を低下させればよい。なお、電源オン時か ら初期化処理に移行する間は、排出スィッチまたはディスク検出スィッチを検出しても イベント発行せずにホールドして初期化動作させ、初期化動作が終了するとホールド 解除を行う。

[0018] また、ディスク装置内にディスクが存在するときにディスク排出命令を受け取った場 合には、ディスク排出動作を行うステップにおけるローデイングモータを通常の電圧 で動作させ、ディスクローデイング待機状態とするステップではローデイングモータの 動作を通常のディスクローデイング動作における駆動電圧よりも低い電圧とすることが 好ましい。

[0019] さらに、ディスク装置内にディスクが存在しないときにディスク排出命令を受け取つ た場合には、ディスク排出手段 44を動作させて強制的な排出動作を行い、強制的に 排出動作を行った後、ディスクローデイング手段 26をディスクローデイング待機状態 検出手段 25がディスクローデイング待機状態を検出するまで動作させてディスクロー デイング待機状態とする。このとき、強制的な排出動作を行うステップではローデイン グモータを通常の電圧で動作させ、強制的な排出動作の終了後、ディスクローデイン グ待機状態とするステップではローデイングモータの動作を通常のディスクローデイン グ動作における駆動電圧よりも低 、電圧とすることが好ま U、。

[0020] なお、ディスク排出動作を行うステップおよびディスクローデイング待機状態とするス テツプは各々所定時間経過後に自動的に終了させてステップアウトさせるようにすれ ば、各ステップの終了時にローデイングモータを自動的に通常運転の電圧に復帰さ せることができる。

[0021] つぎに、ディスク装置のローデイング動作処理を図 3とともに説明する。図 3はロー デイング動作処理の制御フローチャートである。ディスク揷入口 14にディスクが挿入 されると、ディスク挿入検出手段 24としてのディスク検出スィッチはディスクが挿入さ れるとオフになり、ディスクが挿入されていないときはオンになるので、そのポーリング を監視することによりディスクの挿入を検出する (ステップ 11)。つぎに、ディスクのチヤ タリング除去後、ディスクローデイング手段 26のローデイングモータをローデイング側 へ駆動してローデイング処理を開始する (ステップ 12)。なお、チャタリング除去の後に ディスクの挿入を検出する（ステップ 11)ようにしてもよい。ローデイング処理中に、口 ーデイング完了検出手段 27およびディスク有無検出手段 28を監視しながらローディ ングモータの駆動動作を制御しながら駆動する。また、メカ位置検出手段 29を監視し ながらその時点でのローデイングメカの位置を把握し、ローデイングメカの位置毎に口 ーデイングモータの駆動電圧を異ならせて細かなローデイング制御を行う。

[0022] ローデイング処理実行中に、ローデイングモータの駆動と並行してディスク回転処 理 (ステップ 13)およびピックアップ内周送り処理 (ステップ 14)を行う。ディスク回転 処理は、複数回チヤッキング動作を行うために行う。すなわち、一度だけのチヤツキン グ動作ではチヤッキングに失敗する恐れがあるので、ローデイング処理中にローディ ングメカがチヤッキングを行う位置に到達後、ー且ローデイングメカを排出方向へ戻し 、再度ローデイング方向へ駆動して 2度目のチヤッキング動作を行い、以下必要に応 じてこの操作を繰り返して複数回のチヤッキング動作を行うようにローデイングモータ を駆動する。このとき、ディスク回転処理は 1回目のチヤッキング動作と 2回目のチヤッ キング動作の間にスピンドルモータ 31でディスクを回転させ、チヤッキングしにくいチ ャッキング爪位置で繰り返しチヤッキング動作を繰り返すことがな 、ようにする。ピック アップ内周送り処理は、ディスクのスピンアップ時間を短縮するために、ローデイング 処理中にピックアップをディスクの内周方向に移動させる処理である。

[0023] ローデイング完了検出手段 27はローデイングが完了した力否かを判定し (ステップ 1 5)、ローデイングの完了を検出すると、ローデイングモータの逆起電圧発生を防止す るために、 0ボルトの駆動でローデイングモータのブレーキ動作を行 ヽ（ステップ 16)、 惰力のローデイング動作を即時に停止させるためにローデイングモータを逆転動作さ せる (ステップ 17)。最後に、次のディスクを挿入できないように、また、再度ローディ ングの要求があってもローデイング動作を行わな 、ようにディスクローデイング手段 26 のメカをロックする（ステップ 18)。

なお、必要に応じて、ステップ 16でローデイングの完了を検出した後に、さらにロー デイング動作を続けてディスクが外れな 、ように念のためにさらに押し込むようにして ちょい。

[0024] つぎに、ディスク装置のディスク排出処理を図 4とともに説明する。図 4はディスク排 出処理の制御フローチャートである。排出処理が起動されるのは、排出スィッチ 43が 押下された場合または排出コマンドを受信した場合の 、ずれかである。排出スィッチ 43が押下または排出コマンドが検出されると (ステップ 21)、ディスクのスピンドルモ ータ 31への装着状態が解除され (ステップ 22)、ローデイングモータがローデイング方 向とは逆の排出方向に駆動して排出処理を行う（ステップ 23)。

排出処理中に、ディスク検出手段 24、ディスク排出状態検出手段 45および待機位 置検出手段 25を監視しながらローデイングモータを駆動してローデイングメカの位置 を移動させる。このとき、メカ位置検出手段 29を監視しながらその時点でのローディ ングメカの位置を把握し、ローデイングメカの位置毎にローデイングモータの駆動電 圧を異ならせて細かな排出制御を行う。実際の排出処理は、ローデイングメカの排出 方向への移動とスタンバイ位置への復帰の 2動作力 構成される。排出方向への移 動を行った後では、ローデイングメカがロックしており、ディスクを挿入しょうとしてもメ 力が動かない。次のディスクを挿入できるようにするためには、ローデイングメカ位置 を再度ローデイング方向へ移動させてスタンバイ位置への復帰を行う必要がある。排 出処理を行っている途中に排出スィッチ 43を検出した場合は、イベント発行は行わ ずに、現在実行中の排出動作を継続する。また、排出処理中に新たなディスク排出 指示を受けたときは現在実行中の排出処理をそのまま継続する。

[0025] ディスク排出状態検出手段 45はディスク排出手段 44によりディスクの排出が完了し た力否かを判定し (ステップ 24)、ディスクの排出が完了したことを検出すると、デイス クローデイング待機状態検出手段 25によりディスクローデイング動作を行うことが可能 な状態であるか否かを判定する (ステップ 25)。ステップ 24でディスクの排出が完了し ていないことを検出すると排出処理 (ステップ 23)を繰り返す。ステップ 25でディスク口 ーデイング動作を行うことが可能な状態であると判定されると、ローデイングモータの 逆起電圧発生を防止するために、 0ボルトの駆動でローデイングモータのブレーキ動 作を行い (ステップ 26)、惰力のローデイング動作を即時に停止させるために逆転動 作を行う（ステップ 27)。最後に、次のディスクを挿入できるように、ローデイングメカの メカ位置をディスク挿入可能位置へ移動させてディスクローデイング待機状態とする（ ステップ 28)。

ステップ 25でディスクローデイング動作を行うことが可能な状態ではないと判定され た場合は、ディスクの排出が完了して 、な 、と判定して再度排出処理 (ステップ 23) を繰り返す。

なお、ステップ 24のディスク排出状態検出手段 45によるディスクの排出完了の判定 またはステップ 25のディスクローデイング待機状態検出手段 25によるディスクローデ イング動作が可能な状態の判定を行う前に必要に応じてチャタリング除去を行うこと が好ましい。

[0026] ところで、排出処理時にピックアップ 32が外周に移動して 、な 、場合は、ディスク排 出手段 44の排出レバー 100がピックアップ 32に衝突してピックアップ 32を傷つけて しまう恐れがある。そこで排出処理前にあら力じめピックアップ 32を外周位置に移動 させておく必要がある。本実施例においては、排出処理を行う前にスピンダウン処理 を行ってピックアップ 32を外周方向に移動させる。スピンダウン時にピックアップ 32の 外周移動を行うか否かはディスク有無検出手段 28がディスクを検出したカゝ否かで判 定し、ディスクを検出した場合にピックアップ 32の外周移動を行い、検出しない場合 は行わない。このときのディスク有無検出手段 28におけるディスク検出ではチヤタリン グ除去は行わない。

[0027] ピックアップ 32の外周移動は、直流モータを使用して行い、スピンダウン処理中に 記録再生用のレーザーやフォーカスをオフするとともに、スピンドルモータ 31をオフ する。スピンドルモータ 31のオフ時にディスクに対してピックアップ外周移動を並行し て行うようにパラメータを渡す。現在アドレスが取得可能な場合は、現在位置から外 周までの距離を求め、その距離に対応した移送量に必要な直流モータ駆動パルス 数を算出し、その駆動パルス数だけピックアップ 31を外周にパルス送りで移動させる 。このときエンコーダによりピックアップの移動量をモニタし、エンコーダ出力が所定 量以上変化しなくなった時点でモータ駆動を停止させる。

[0028] 現在位置が取得不可能な場合は、一度ピックアップ 32を最内周に移動させ、最内 周からエンコーダの出力をモニタしながら所定の固定パルス数だけピックアップ 31を 外周にパルス送りで移動させる。ピックアップ 31を最内周に移動させる場合もェンコ ーダの出力をモニタしながら移動させる。現在位置が取得不可能な場合にピックアツ プを最内周に移動させて力も外周移動させる理由は、ピックアップ 32を直接外周移 動させると内周移動させるよりもメカ的にノ、トビが起こりやすいからである。

なお、ディスクの排出時に排出レバーがピックアップレンズに当たることを防止する ためにピックアップレンズを下向きに動かして排出レバーが当たらない所定の位置に 移動させることが好ましい。

産業上の利用可能性

[0029] 本発明のディスク装置およびディスク排出方法は、 CDや DVDなどにより映像や音 声を記録再生する映像音声記録再生装置、 CD、 DVDなどにより大型コンピュータ やパソコンなどのコンピュータのデータを記録再生するデータ用のデータ記録装置、 スロットローデイング式のアナログレコードカッティング装置やレコードプレーヤなどの 光ディスクや光磁気ディスクを利用した各種の記録再生装置に適用して好適である。

Claims

請求の範囲

[1] シャーシ外装のフロント面にディスクを直接挿入するディスク装置であって、

前記ディスクがディスク装置内部に挿入されたことを検出するディスク挿入検出手段 と、

前記ディスク挿入検出手段により前記ディスクが前記ディスク装置内部に挿入された ことを検出した後、前記ディスクを前記ディスク装置内部に移動させてスピンドルモー タに回転可能に装着するディスクローデイング手段と、

前記ディスクローデイング手段が前記ディスクのローデイング動作を完了した状態を 検出するローデイング完了検出手段と、

前記ディスクの前記スピンドルモータへの装着状態を解除して前記ディスク装置外部 に前記ディスクを排出するディスク排出手段と、

前記ディスク排出手段により前記ディスクが排出された状態を検出するディスク排出 状態検出手段と、

ディスクローデイング状態と、ディスク排出状態の間で、前記ディスクを挿入してロー デイング動作を行うことが可能な状態を検出するディスクローデイング待機状態検出 手段と、

前記ディスク装置内のディスク有無を検出するディスク有無検出手段と

を備えることを特徴とするディスク装置。

[2] 請求項 1に記載のディスク装置の初期化時における初期化方法であって、

前記ディスク装置内にディスクが存在するか否力判別するステップと、

前記ディスクが前記ディスク装置内に存在することを検出した場合は、前記ディスク のスピンアップ処理を行って記録または再生可能な状態にするステップと、 前記ディスクが前記ディスク装置内に存在しな ヽことを検出した場合は、前記ディスク 排出手段により、前記ディスク排出状態検出手段がディスク排出状態を検出するまで ディスク排出動作を行うステップと、

前記ディスクローデイング手段または前記ディスク排出手段を前記ディスクローデイン グ待機状態検出手段がディスクローデイング待機状態を検出するまで動作させてデ イスクローデイング待機状態とするステップと を備えることを特徴とするディスク装置の初期化方法。

[3] 請求項 1に記載のディスク装置のディスク排出時の初期化方法であって、

前記ディスク装置内にディスクが存在するときにディスク排出命令を受け取った場合 には、前記ディスク排出手段を動作させて前記ディスク排出状態検出手段がディスク 排出状態を検出するまでディスク排出動作を行うステップと、

前記ディスクローデイング手段または前記ディスク排出手段を前記ディスクローデイン グ待機状態検出手段がディスクローデイング待機状態を検出するまで動作させてデ イスクローデイング待機状態とするステップと

を備えることを特徴とするディスク装置の初期化方法。

[4] 請求項 1に記載のディスク装置のディスク排出時の初期化方法であって、

前記ディスク装置内にディスクが存在しないときにディスク排出命令を受け取った場 合には、前記ディスク排出手段を動作させて強制排出動作を行うことを特徴とするデ イスク装置の初期化方法。