WO2006109808A1 - スカウトビュー機能を備えたx線撮影装置 - Google Patents

スカウトビュー機能を備えたx線撮影装置 Download PDF

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Abstract

 X線検出部(13)は、X線細隙ビーム(B)を受けてX線画像を生成するための第1の撮像手段(S1)と、X線広域ビーム(BB)を受けてX線画像を生成するための第2の撮像手段(S2)とを有している。X線撮影装置(M)は、X線細隙ビーム(B)と第1の撮像手段(S1)とによって生成された第1のX線画像を表示して、その第1のX線画像上で所望の関心領域(R)を指定させ、指定された関心領域(R)について、X線広域ビーム(BB)と第2の撮像手段(S2)とを用いて、所定の断層画像を第2のX線画像として生成する。

Description

スカウトビュー機能を備えた X線撮影装置
技術分野
[0001] 本発明は、被写体に対して関心領域を設定し、その関心領域の断層面画像を撮影 する X線撮影装置の改良に関するものである。
背景技術
[0002] 近時、 X線を計測して X線像を得るための X線検知器として、正方形に近!、短形の 受光部を有する 2次元型の撮像手段と、より細長い受光部を備えたライン型の撮像 手段の 2種類が利用可能である。
[0003] 前者の 2次元型の撮像手段を利用したデジタル X線撮影装置は、その撮像手段を 従来の Xフィルムの代替として利用する構成のものが多ぐそのような X線撮影装置で は、既に公知となっている種々の透過画像、断層面画像の撮影原理を利用している
[0004] 一方、後者のライン型の撮像手段を利用したデジタル X線撮影装置は、所定の撮 影軌道に従って、 X線細隙ビームにより被写体を走査し、被写体を透過した X線をラ イン型の撮像手段で追跡して短冊型の多数の X線像を撮影したあと、それらの X線 像を時系列的に連結配置することにより、 1枚の X線透過画像を得る仕組みとなって いる。
[0005] 以下の特許文献 1、特許文献 2には、ライン型の撮像手段を利用してパノラマ X線 撮影を行う X線撮影装置が開示されて ヽる。
[0006] すなわち、特許文献 1では、フィルムカセットを用いたパノラマ X線撮影とデジタルセ ンサカセットを用いたパノラマ X線撮影を自由に選択できるものが開示されており、デ ジタルセンサカセットには、ライン型の撮像手段が利用されている。
[0007] 特許文献 2では、カセットのハウジング前面の中央に設けた X線受光部の内面に、 ライン型の撮像手段である電気的 X線像検出器を配設し、旋回アームの旋回に対応 した制御信号により電気的に制御し、 X線を電気信号に変換してパノラマ画像の生 成に必要な画像信号をデジタル信号の形で出力できる構成としたものが開示されて いる。
[0008] 特許文献 3では、患者の頭部を保持固定する患者フレームを昇降変位自在にして 、その周囲を旋回する旋回アームとの間での相対的な位置変位を可能として、所望 の部位を撮影できるようにした医療用 X線撮影装置が開示されて 、る。
特許文献 1:特開平 11― 104127号公報
特許文献 2:特開平 11― 104128号公報
特許文献 3:特開平 7— 275240号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0009] ところで、上記 2次元型の撮像手段は、その形状から、従来の X線フィルムの代替と して極めて容易に利用できるものの、その受光部のサイズに応じて、入手価格が飛 躍的に上昇してしまうという問題があり、大判サイズな 2次元型の撮像手段の利用は、 現実的には難しい。また、被写体の透過画像を撮影し、その撮影された透過画像か ら断層面画像を生成する断層面撮影にぉ ヽて、大判サイズの 2次元撮像手段を利用 し、そのサイズに応じた X線コーンビームを被写体に照射してしまうと、被写体となる 被験者に対する被爆の問題も発生する。
[0010] これに対して、特に多数の透過画像から断層面画像を生成する断層面画像撮影で は、被写体の関心領域付近の小部分に限定して、不必要な他の部分は撮影対象と しないように、比較的狭い X線コーンビームを用い、それに応じたサイズの 2次元型の 撮像手段で X線像を得るようにする構成とすれば、コスト的にも、被爆の問題からも有 利である。
[0011] 本発明は、特にその被爆の問題に対処すベぐ被写体の関心領域の位置を正確 に特定してから、比較的狭いコーンビームを用いて断層面撮影を行う、新規な構成 の X線撮影装置を提供することを目的として!ヽる。
課題を解決するための手段
[0012] 上記課題を解決するため、第 1の発明である請求項 1の医療用 X線撮影装置は、 X 線発生部と、 X線検出部とを互いに対向させて指示する支持手段と、被写体保持手 段で保持した被写体に対して、前記支持手段を相対的に移動させる移動手段とを備 え、前記 X線発生部力 X線ビームを照射しながら、前記移動手段を作動させて被写 体の X線画像を撮影する医療用 X線撮影装置において、前記支持手段は、前記移 動手段により旋回可能であり、前記 X線発生部は、 X線細隙ビームと X線広域ビーム とを選択的に切換えて発生可能とされており、前記 X線検出部は、前記 X線細隙ビー ムを受けて X線画像を生成するための第 1の撮像手段と、前記 X線広域ビームを受け て X線画像を生成するための第 2の撮像手段とを有しており、前記医療用 X線撮影装 置は、前記 X線細隙ビームと前記第 1の撮像手段とによって生成された第 1の X線画 像を表示させる表示部と、この表示部に表示させた前記第 1の X線画像上で所望の 関心領域を指定する操作部と、この操作部で指定された関心領域について、前記 X 線広域ビームと前記第 2の撮像手段とを用いて、所定の断層画像を第 2の X線画像と して生成するため、前記移動手段を制御する制御手段とを備えて 、る。
また、第 2の発明である請求項 2の医療用 X線撮影装置は、 X線発生部と、 X線検 出部とを互いに対向させて支持する支持手段と、被写体保持手段で保持した被写体 に対して、前記支持手段を相対的に移動させる移動手段を備え、前記 X線発生部か ら X線ビームを照射しながら、前記移動手段を作動させて被写体の X線画像を撮影 する医療用 X線撮影装置において、前記支持手段は、前記移動手段により旋回可 能であり、前記 X線検出部は、前記支持手段の旋回軸に平行な方向に伸長する、前 記 X線細隙ビームを受けて X線画像を生成するための第 1の撮像手段と、前記 X線 広域ビームを受けて X線画像を生成するための第 2の撮像手段とを有しており、単一 の撮像面上に前記第 1の撮像手段と前記第 2の撮像手段が共に設定され、前記 X線 発生部は、 X線ビームの形状を切換えて前記第 1の撮像手段に照射する X線細隙ビ ームと前記第 2の撮像手段に照射する X線広域ビームとを選択的に発生し、前記 X 線広域ビームの照射野を前記旋回軸の軸方向と平行な方向に変更する照射野変更 手段を備え、前記 X線細隙ビームと前記第 1の撮像手段とによって生成された第 1の X線画像を表示する表示部と、この表示部に表示された前記第 1の X線画像上で所 望の関心領域を指定するための操作部と、前記操作部で指定された関心領域につ V、て、前記 X線広域ビームと前記第 2の撮像手段とによって CT画像である第 2の X線 画像を生成するために、前記照射野変更手段、前記移動手段を制御する制御手段 とを備えている。
[0014] 請求項 3の医療用 X線撮影装置は、請求項 1において、前記 X線検出部は、前記 支持手段の旋回軸に平行な方向に伸長する前記第 1の撮像手段と、前記第 2の撮 像手段とが個別に設けられ、前記第 2の撮像手段を、前記支持手段の旋回軸に平行 な方向に移動させる撮像手段移動手段とを備えており、前記 X線発生部は、前記旋 回軸に平行な方向に、前記 X線広域ビームの照射野を変更する照射野変更手段を 備えており、前記医療用 X線撮影装置は、前記操作部で指定された関心領域につい て、 CT画像である前記第 2の X線画像を生成するため、前記撮像手段移動手段、前 記照射野変更手段、前記移動手段を制御する制御手段を備えて!/、る。
[0015] 請求項 4の医療用 X線撮影装置は、請求項 1において、前記 X線検出部は、前記 支持手段の旋回軸に平行な方向に伸長する前記第 1の撮像手段と、前記第 2の撮 像手段とが、共有部分を有して連設した構成とされており、前記 X線発生部は、 X線 ビームの形状を切換えて前記第 1の撮像手段に照射する X線細隙ビームと前記第 2 の撮像手段に照射する X線広域ビームとを選択的に発生する照射野変更手段を備 え、前記医療用 X線撮影装置は、前記操作部で指定された関心領域について、前 記 X線広域ビームと前記第 2の撮像手段とによって CT画像である第 2の X線画像を 生成するため、前記照射野変更手段、前記移動手段を制御する制御手段を備えて いる。
[0016] 請求項 5の医療用 X線撮影装置は、請求項 1〜4のいずれかにおいて、前記第 1の X線画像として、ノ Vラマ画像、セファロ画像、リニアスキャン透過画像のうち、少なくと も一つを生成する。
[0017] 請求項 6の医療用 X線撮影装置は、請求項 1〜4のいずれかにおいて、前記第 2の X線画像として、 CT画像、リニア断層画像の少なくともいずれかを生成する。
[0018] 請求項 7の医療用 X線撮影装置は、請求項 1〜6のいずれかにおいて、前記移動 手段は、ノ Vラマ画像を撮影するときには、前記 X線発生部と前記 X線検出部とをパ ノラマ X線撮影用の軌道に沿って移動させることを特徴とする。
[0019] 請求項 8の医療用 X線撮影装置は、請求項 1〜7のいずれかにおいて、前記移動 手段は、前記旋回軸と交差する平面上に規定される 2方向につ 、ての 2次元制御が なされることを特徴とする。
[0020] 請求項 9の医療用 X線撮影装置は、請求項 1〜7のいずれかにおいて、前記移動 手段は、前記旋回軸と交差する平面上に規定される 2方向と、前記旋回軸に平行な 1方向とについての 3次元制御がなされること特徴とする。
[0021] 請求項 10の医療用 X線撮影装置は、請求項 1〜9のいずれかにおいて、前記第 2 の撮像手段を前記 X線検出部の旋回方向前方または後方にオフセットさせることで、 指定された関心領域の一部を常に投影しながら関心領域全てにわたる投影を行い、 前記関心領域の CT撮影をする。
発明の効果
[0022] 請求項 1〜: LOでは、スカウトビュー画像である第 1の X線画像を表示し、そのスカウ トビユー画像上で所望の関心領域を指定すると、指定された関心領域の断層画像を 第 2の X線画像として撮影するようになっている。ここに、 X線広域ビームは、第 1の X 線画像ではなぐより狭い関心領域をカバーできるだけの広がりを有すればよいため 、 X線広域ビームによる被爆を限定することができる。
[0023] 特に請求項 3では、第 2の撮像手段に対しては、 X線広域ビームの照射野を旋回軸 に平行な方向に移動させ、これに対応させて、第 2の撮像手段を旋回軸に平行な方 向に移動させるようにしているため、関心領域を上下自由に設定できる。また、第 2の 撮像手段は、 X線広域ビームに対応した最低限の広がりを有するだけでよいので、コ スト的に有利になる。
[0024] 特に請求項 4では、第 1の撮像手段と、第 2の撮像手段とを連設しているので、両者 で撮像面の一部を共有することができ、全体としての撮像面がより小さくなるため、コ スト的に有利になる。
[0025] 特に請求項 8では、移動手段を 2次元制御するようにしているので、 X— Yテーブル など公知技術を利用でき、その制御も簡単になる。
[0026] 特に請求項 9では、移動手段を 3次元制御するので、移動手段を、関心領域の位 置合わせに利用することも可能になり、関心領域の位置の自由度が拡大される。
[0027] 特に請求項 10では、オフセットさせた第 2の撮像手段に、指定された関心領域の一 部を常に投影しながら関心領域全てにわたる投影を行うので、第 2の撮像手段が同 一であれば、オフセットさせない撮影よりも、関心領域が広くなるという効果を奏する。 図面の簡単な説明
[図 1]実施例となる X線撮影装置の概略構成を説明するブロック図である。
[図 2] (a)〜 (b)は、 X線発生部の仕組みを説明する 3通りの模式図である。
[図 3] (a)、 (b)はそれぞれ、 X線発生部の構成を説明する縦断面図と、斜視図である
[図 4] (a)、 (b)はそれぞれ、 X線検出部の互いに異なる構成を説明する原理図である
[図 5]リニアスキャン透過画像を撮影する際の撮影軌道を説明する平面図である。
[図 6] (a)、 (b)は、被写体の 2方向力も撮影したリニアスキャン透過画像の例である。
[図 7]スカウトビュー画像と断層面画像撮影の可能な組合せを示す表である。
[図 8]X線細隙ビームの軌跡が描く包絡線を説明する図面である。
[図 9]パノラマ画像の例である。
[図 10] (a)、(b)はそれぞれ、リニア断層面画像を撮影する際の互いに異なる撮影軌 道を説明する平面図である。
[図 11] (a)は、通常の CT撮影用の軌跡を説明する平面図、(b)は、オフセットスキャ ン CT撮影用の軌跡を説明する平面図である。
[図 12]CT画像の例である。
[図 13]X線撮影装置の基本動作の説明するフローチャートである。
[図 14]X線撮影装置の異なる基本動作を説明するフローチャートである。
[図 15]X線撮影装置の更に異なる基本動作を説明するフローチャートである。
[図 16]別実施例である X線撮影装置の概略構成を説明するブロック図である。
[図 17] (a)、(b)はそれぞれ、図 16に示した X線撮影装置の互いに異なる方向から見 た外観図である。
[図 18]移動手段の異なる構成を説明する斜視図である。
[図 19]X線発生部の異なる構成を説明する原理図である。
[図 20] (a)、(b)はそれぞれ、図 19に示した X線発生部の構成を説明する断面図と、 斜視図である。 [図 21] (a)、 (b)は、 X線ビームの照射野の変位を説明する原理図で、それぞれ別の 状態を表している。
[図 22] (a)、 (b)は、 X線ビームの照射野の異なる変位を説明する原理図で、それぞ れ別の状態を表している。
[図 23] (a)〜 (c)はそれぞれ、 X線発生部の更に別構成を説明する縦断面図である。 圆 24]X線発生部の更に別構成を説明する縦断面図である。
[図 25]図 24に示した X線発生部の分解斜視図である。
圆 26]X線発生部の更に別構成を説明する分解斜視図である。
[図 27] (a)、 (b)は、 X線検出部の 2通りの構成を説明する分解斜視図である。
[図 28]図 27 (a)、 (b)に示した X線検出部の構成を説明する縦断面図である。
[図 29] (a)、 (b)はそれぞれ、第 1の撮像手段、第 2の撮像手段の、互いに異なる形状 の例を説明する平面図である。
圆 30]X線撮影装置の更に異なる基本動作を説明するフローチャートである。
圆 31]走査撮影時の状態を説明する模式図である。
圆 32]透過画像撮影時の状態を説明する模式図である。
[図 33] (a)、 (b)は、 X線検出部の更に異なる 2通りの構成を説明する分解斜視図で ある。
[図 34] (a)、(b)はそれぞれ、図 33 (a)、(b)に示した X線検出器のより具体的な斜視 図である。
圆 35]X線撮影装置の更に異なる基本動作を説明するフローチャートである。
圆 36]走査撮影時の状態を説明する別の模式図である。
圆 37]透過画像撮影時の状態を説明する別の模式図である。
圆 38]更に別実施例である X線撮影装置の概略構成を説明するブロック図である。 圆 39]X線検出部の更に異なる構成を説明する分解斜視図である。
[図 39A] (a)〜 (e)は、第 1の撮像手段 S1と第 2の撮像手段 S2の形状の異なる例を示 す図面である。
圆 40]X線撮影装置の更に異なる基本動作を説明するフローチャートである。
圆 41]走査撮影時の状態を説明する更に別の模式図である。 圆 42]透過画像撮影時の状態を説明する更に別の模式図である。
圆 43]更に別実施例である X線撮影装置の外観を説明する斜視図である。
圆 44]収容フレームの内部構造を説明する上方から見た水平断面図である。
[図 45]収容フレームと支持手段との連結部分を側方から見た縦断面図である。 圆 46]別構成とした収容フレームと支持手段との連結部分を側方力も見た縦断面図 である。
[図 47] (a)、(b)はそれぞれ、セファロ撮影手段を取付けた変形例の上方からの平面 図と、正面図である。
圆 48]セファロ撮影時の状態を説明する原理図である。
[図 49]ビニング処理の原理を説明する図面である。
[図 50]CMOSセンサの簡略化した回路図である。
符号の説明
11 移動手段
12 X線発生部
13 X線検出部
14 表示部
15 操作部
16 制御手段
A 旋回軸
B X線細隙ビーム
BB X線広域ビーム
M X線撮影装置
o 被写体
R 関心領域
SI 第 1の撮像手段
S2 第 2の撮像手段
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明によるスカウトビュー機能を備えた X線撮影装置の例を図に従って説 明する。以下、医療用 X線撮影装置について説明しているが、本発明は、医療用だ けでなぐ工業用など他分野の X線撮影装置にも応用できる。
実施例 1
[0031] 図 1は、例となる X線撮影装置 Mの概略構成を説明するブロック図である。また、図 2は、この X線撮影装置 Mに用いられる X線発生部 12の仕組みを説明する模式図、 図 3 (a)、(b)は、それぞれ X線検出部 13の基本構成の例を説明する外観図である。
[0032] X線撮影装置 Mは、図 1に示すように、被写体 oを挟んで互いに対面する X線発生 部 12と X線検出部 13とを備えた移動手段 11と、これら X線発生部 12、 X線検出部 1 3、移動手段 11を制御する制御手段 16とで構成されて 、る。
[0033] X線発生部 12は、制御手段 16によって制御された管電流や管電圧により X線を発 生させる X線発生器 12a、X線の照射範囲を規制する 1次スリット板 12c等力もなる。
[0034] 図 2 (a)〜(c)は、 X線発生部 12の仕組みを説明する 3種類の模式図である。図 2 ( a)に示された 1次スリット板 12cは、 X線遮蔽板に縦長(縦横比 20 : 1〜: LOO : 1程度) の細溝状スリット SL1が形成されたもので、 X線発生器 12aで発生した X線ビームは、 細溝状スリット SL1によって規制されて、縦長で幅の狭い X線細隙ビーム Bとなり、被 写体 oに向力つて照射される。一方、図 2 (b)に示された 1次スリット板 12cは、 X線遮 蔽板により正方形に近 、矩形状スリット SL2 (縦横比 1: 1〜1: 2程度)が形成されたも ので、 X線発生器 12aで発生した X線は、矩形状スリット SL2によって規制されて、所 定の広がりを有した X線コーンビームである X線広域ビーム BBとなり、被写体 oに向 かって照射される。
[0035] X線細隙ビーム Bの照射野の形状は長方形でも楕円形でも四隅に丸みを持たせた 長方形でも任意の形状でよぐこれは細溝状スリット SL1の形状を変更することで実 現できる。
X線広域ビーム BBの照射野の形状は円形でも楕円形でも方形でも八角形でも、任 意の形状でよい。すなわち、 X線広域ビーム BBは円錐形、四角錐形、八角錐形等さ まざまな形状がありうる。これは矩形状スリット SL2の形状を変更することで実現できる
[0036] 従って、図 2 (a)、 (b)に示された 1次スリット板 12cを採用した X線発生部 12は、制 御手段 16によって、図 2 (a)、(b)で示した 2つの 1次スリット板 12cの一方を選択する ことにより、選択された 1次スリット板 12cに対応した X線細隙ビーム Bカゝ、 X線広域ビ ーム BBかを選択的に切換えて発生させることができる。
[0037] また、図 2 (c)に示された 1次スリット板 12cは、 1枚の X線遮蔽板に上記の細溝状ス リット SL1と矩形状スリット SL2の両方が形成されたものである。この 1次スリット板 12c を採用した X線発生部 12では、制御手段 16が図示されないァクチユエ一タ等を駆動 して、 X線発生部 12aの前方に配置された 1次スリット板 12cを左右にスライドさせるこ とにより、 X線細隙ビーム Bか、 X線広域ビーム BBかを選択的に切換えて発生させる ことができる。
[0038] 図 3 (a)、 (b)はそれぞれ、 X線発生部 12のより具体的な構成を説明する縦断面図 、斜視図である。この X線発生部 12は、 X線発生器 12aと、細溝状スリット SL1、矩形 状スリット SL2を有する 1次スリット板 12c等を有する照射野制御手段 12bとで構成さ れ、 X線細隙ビーム B、 X線広域ビーム BBのいずれかを選択的に照射する。
[0039] より具体的に説明すると、 X線発生部 12のハウジングには、固定型アノードを有す る X線管球 Xを含む X線発生器 12aが内蔵されていて、 X線検出器 13に対向する前 面には、図 2 (c)のように複数のスリットを有する X線遮蔽板力もなる 1次スリット板 12c や、 1次スリットの形状を変更する調整機構などを含む照射野変更手段 12b (スリット モジュール)が配置される。 1次スリット板 12cには、ノ Vラマ X線撮影用の縦長の細 溝状スリット SL1と、 CT撮影用の矩形状スリット SL2と、セファロ撮影用の細溝状スリ ット SL3とが形成されていて、照射野変更手段 12bは、その駆動モータ 12flにより、 1次スリット板 12cをスライドさせることにより、 1次スリットを設定する。
[0040] X線発生器 12aの前面には、固定ブロック 12alが固定され、固定ブロック 12alに は、駆動モータ 12flが固定されている。
駆動モータ 12flの駆動軸は、コロ 12a3により X線ビームを横切る方向に可動に案内 された 1次スリット板 12cを駆動して X線発生器 12aの前面で変位させ、スリット SL1と 、スリット SL2と、スリット SL3とを選択して X線ビームを規制できるようになつている。
[0041] なお、 X線細隙ビーム Bある 、は X線広域ビーム BBの照射角は、基本的には、水 平である力 これには限定されない。すなわち、水平面に対して斜めの照射角で照 射する構成も考えられる。というのは、義歯などの金属部分は、 X線撮影でのアーチ ファクトが大きいので、その金属部分を避けて撮りたいことがあるからである。これは、 特に CT画像撮影で問題となる。従って、その場合には、金属部分を避けるように、被 写体 oに対して斜めに X線広域ビーム BBが照射されるようにするのが望ましい。
[0042] 次いで、 X線検出部 13の構成を説明する。
図 4 (a)、(b)は、その構成を説明する原理図である。 X線検出部 13は X線検出器 1 3aから構成される。この X線検出器 13は、 X線検出器 13bと一体型とされ、 X線発生 部 12が照射する X線細隙ビーム B、 X線広域ビーム BBのそれぞれに対応する、第 1 の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2とを備える。例えば、第 1の撮像手段 S1は、 X 線細隙ビーム Bに対応した縦長の受光部を有するライン型の CCD撮像手段とし、第 2の撮像手段 S2は、 X線広域ビーム BBに対応した矩形の受光部を有する 2次元型 の CMOS撮像手段とするのが好ましい。しかしながら、これだけには限定されず、両 者を共に CCD撮像手段、あるいは CMOS撮像手段としてもよい。すなわち、本発明 では、撮像手段の構成を限定しておらず、第 1、第 2の撮像手段 Sl、 S2は、 CCDセ ンサ、あるいは MOSセンサ、 CM O Sセンサ、 TFTセンサ、 FTセンサ、 X線固体撮像 素子のいずれかによつて構成される。また、第 2の撮像手段の形状は矩形に限局さ れず、任意の形状であってよい。要は X線広域ビーム BBに対応した広がりを持つ 2 次元型撮像手段であればよぐ円形、楕円形、八角形他様々に考えうる。
[0043] 特に図 4 (a)に示した X線検出部 13には、長方体の本体の互いに表裏をなす 2面 のそれぞれに、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2とが設けられており、制御 手段 16によって図示されないァクチユエ一タ等を駆動して、全体を水平に 180度回 転させること〖こより、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2とのいずれかを選択し て、 X線発生部 12と対面させる。
[0044] これに対して、図 4 (b)に示した X線検出部 13では、長方体の本体の 1側面に、第 1 の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2とが共に設けられており、制御手段 16によって 図示されないァクチユエ一タ等を駆動して、全体を水平にスライドさせることにより、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2とのいずれかを選択して、 X線発生部 12と対 面させる。 [0045] 図 4 (c)は X線検出部 13を、従来のフィルムカセットを装着するパノラマ X線撮影装 置のカセットホルダと同様のカセットホルダ 13jと、そのカセットホルダ 13jに着脱自在 の X線検出器 13aで構成した例である。 X線検出器 13aの側面には、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2とが共に設けられており、カセットホルダ 1¾は、その上部 長手方向に刻設した溝 13J 1に回転軸 13c 1を接する後述の支持手段 11 aに固定さ れた送りモータ 13cにより支持手段 11aに対して X線照射方向を横切る水平方向に 変位可能である。この水平方向の変位は後述の第 2の撮像手段 S2のオフセットに用 いることがでさる。
[0046] 次に、移動手段 11は、 X線発生部 12と、 X線検出部 13とを備えた支持手段 11aと 、この支持手段 11aの旋回軸 Aを回転自在な状態で垂直に懸架保持し、更に、この 旋回軸 Aを水平面に沿って移動できる固定部 l ibと、被写体 oを位置決め保持する 被写体保持手段 11cとで構成されている。支持手段 11aの旋回移動や、旋回軸 Aの 水平移動は、制御手段 16の制御する、おのおの独立したステッピングモータが駆動 源になっている。更に、同様なステッピングモータによって被写体保持手段 11cを昇 降させるようにしてちょい。
[0047] 制御手段 16は、移動手段 11を駆動するステッピングモータを有するモータ制御部 l ld、モニタテレビ等に X線画像等の情報を表示する表示部 14、キーボードやマウス 等の操作を受付ける操作部 15等が接続されており、機能的には、 X線発生部 12の 管電流や管電圧を制御し、更に 1次スリット板 12cを操作して、 X線細隙ビーム Bか、 X線広域ビーム BBかを選択的に切換えて発生させる X線発生制御手段 16aと、第 1 の撮像手段 S1、第 2の撮像手段 S2のいずれかを X線発生部 12と対面させた状態に して、被写体 oを透過した X線像のデータ取得のための制御をする X線検出制御手 段 161と、モータ制御部 l idを制御して移動手段 11を動作させることによって、 X線発 生部 12と、 X線検出部 13とを撮影の種別に応じた撮影軌道に沿って移動させる軌 道制御手段 16fと、取得した X線像のデータから透過画像や断層面画像を生成する ための制御をする画像生成手段 16mとを備える。
[0048] 表示部 14、操作部 15は、被写体 oの広範囲な透過画像、すなわちスカウトビュー 画像として、目的の断層撮影に先だって撮影された透過画像を表示し、被写体 oの 内部で断層撮影されるべき断層面ある 、は診断部位である関心領域 Rを選択し、更 に、断層面画像の撮影を含んだ撮影の種別を選択する撮影種別選択手段を構成す る。ここに、スカウトビュー画像は、予備撮影ないし予備診断として用いられるもので ある。
[0049] 次 、で、 X線撮影装置 Mの基本動作であるスカウトビュー画像の撮影、撮影種別の 選択、断層面画像の撮影を順に説明する。
[0050] スカウトビュー画像の撮影では、 X線発生部 12と X線検出部 13とを所定の撮影軌 道に沿って同期的に移動させながら、 X線細隙ビーム Bによって被写体 oを走査して 、その透過画像を得ることが特徴である。また、このようなスカウトビュー画像としては 、リニアスキャン透過画像や、パノラマ画像等が利用可能であり、いずれを利用する 力という撮影種別の選択は、上記撮影種別選択手段によって、予め設定しておくよう になっている。
[0051] この撮影において、撮影軌道制御手段 16fは、図示されない撮影軌道メモリに蓄積 された軌道データを読み出し、モータ制御部 l idを通じて、移動手段 11を制御する ことにより、 X線発生部 12、 X線検出部 13を撮影軌道に沿って同期的に移動させる。 また、 X線発生制御手段 16aは、図示されない照射強度メモリに登録されている強度 データ、すなわちプロファイルに従って、 X線発生部 12から X線細隙ビーム Bを照射 させ被写体 oを走査させる。 X線検出制御手段 161は、第 1の撮像手段 S1によって被 写体 oを透過した X線を計測させ、そのデータを画像生成手段 16mに送信させる。こ の撮影が終了すれば、画像生成手段 16mは、送信されてきた一連のデータを時系 列に従って配列する等の処理をして、スカウトビュー画像を生成できる。なお、上記プ 口ファイルは、被写体 oとなる被験者の性別や体格などに従って選択するようにしても よぐあるいは、プロファイルによらず、第 1の撮像手段 S1が計測した X線強度をフィ ードバックして制御するようにしてもよ!、。
[0052] 撮影種別の選択では、表示部 14に、スカウトビュー画像として撮影されたリニアスキ ヤン透過画像や、ノ Vラマ画像等が、その画像上で移動可能なカーソルと共に表示 され、オペレータは、操作部 15のマウス等を用いて、そのカーソルを断層面や診断 部位などの関心領域 Rへ移動させてから、マウスクリック等の操作によって関心領域 Rを確定することができる。そして、所定のキーを押す等の操作によって、断層面画 像の撮影種別を選択すれば、選択した断層面撮影が開始される。なお、断層面画像 としては、リニア断層面画像、 CT画像、ノ Vラマ画像などが選択可能である。
[0053] 断層面画像の撮影では、 X線発生部 12と X線検出部 13とを所定の撮影軌道に沿 つて同期的に移動させながら、 X線発生部 12から X線広域ビーム BBを照射させ、 X 線検出部 13の第 2の撮像手段 S2によって、所定の広がりを有したフレームとして、被 写体 oの透過画像を複数回撮影して、撮影軌道の位置に応じた複数の透過画像を 得たのち、それらを合成、あるいは演算処理する等の画像処理をして、関心領域尺の 断層面画像を得る。
[0054] この撮影において、軌道制御手段 16fは、図示されない撮影軌道メモリに蓄積され た軌道データを読み出し、モータ制御部 l idを通じて、移動手段 11を制御すること により、 X線発生部 12、 X線検出部 13を、撮影軌道に沿って同期的に移動させる。ま た、 X線発生制御手段 16aは、撮影軌道の所定の位置となったとき、図示されない照 射強度メモリに登録されている強度データ、すなわちプロファイルに従って、 X線発生 部 12から X線広域ビーム BBを被写体 oの関心領域尺に向けて照射させ、これと同時 に、 X線検出制御手段 161は、第 2の撮像手段 S2によって関心領域 Rを透過した X線 を計測させ、計測の都度、透過画像を画像生成手段 16mに送信させる。この撮影が 終了すれば、画像生成手段 16mは、送信されてきた複数の透過画像に対して所定 の処理を行い、関心領域 Rの断層面画像を生成することができる。なお、上記プロフ アイルは、被写体 oとなる被験者の性別や体格などに従って選択するようにしてもよく 、あるいは、プロファイルに寄らず、第 2の撮像手段 S 2が計測した X線強度をフィード ノックして制御するようにしてもよ!ヽ。
[0055] ここで、スカウトビュー画像とされるリニアスキャン透過画像、あるいはパノラマ画像 を撮影する際の撮影軌道と、得られる透過画像の例を、図に従って説明する。
[0056] 図 5は、スカウトビュー画像としてリニアスキャン透過画像を撮影する際に、 X線発生 部 12、 X線検出部 13が同期的に移動する撮影軌道を説明する平面図、図 6 (a)、 (b )は、その撮影で得られる被写体 oの 2方向のリニアスキャン透過画像の例で、これが 撮影種別の選択において表示される透過画像となる。この例では、被写体 oとして、 人の下顎部が用いられており、関心領域 Rを指定するための十文字カーソルも共に 描かれている。
[0057] この場合、軌道制御手段 16fは、 X線細隙ビーム Bを照射するようにした X線発生部 12を、位置 (pi)から位置 (p2)に向力う撮影軌道に沿って移動させつつ、 X線検出 部 13の第 1の撮像手段 S1を、位置 (ql)から位置 (q2)に向力 撮影軌道に沿って同 期的に移動させる。このような撮影軌道に従った走査撮影によって、図 6 (a)に示すよ うな被写体 oの正面リニアスキャン透過画像が得られる。
[0058] 同様に、 X線細隙ビーム Bを照射するようにした X線発生部 12を、位置 (p3)から位 置 (p4)に向力 撮影軌道に沿って移動させつつ、 X線検出部 13の第 1の撮像手段 S1を位置 (q3)から位置 (q4)に向力う撮影軌道に沿って同期的に移動させる走査 撮影により、図 6 (b)に示すような被写体 oの側面リニアスキャン透過画像を得ることが できる。このようにして撮影した被写体 oの正面と側面とのリニアスキャン透過画像は、 表示部 14に同時に表示され、被写体 oの関心領域 Rの設定に利用される。
[0059] 第 2の撮像手段 S2でスカウトビューを取得する場合は、 X線広域ビーム BBを用い て単純な X線透視画像を得ればょ ヽのであるが(本願では「単純撮影」と称することと する。)、図 51の構成によることもできる。
[0060] 図 51は、 X線細隙ビーム Bにより、第 2の撮像手段 S2を用いてスカウトビュー画像を 得る例である。基本的構成は図 5におけるものと同じであるが、第 2の撮像手段 S2を 固定して撮影する点が異なっている。図 51においては、図の真上に歯列弓の前歯 側頂点が向力つていて、 X線発生器 11が位置 (p51)から位置 (p52)に向かって図 の右力 左に移動してスカウトビューを取得している。
この撮影方法で図 5の例と同様、正面と側面のスカウトビューを取得することはもちろ ん可能である。
[0061] 図 51の構成の利点は、第 2の撮像手段 S2のうち、限られた領域のみの照射でも可 能であるという点である。例えば、スカウトビューとしては片方の顎関節近辺で充分で あるという場合に、片方の顎関節近辺のみの照射が可能である。この撮影方法を本 願では「スキャン X線透過画像撮影」と称することとする
[0062] なお、ノ Vラマ X線撮影時の軌道については、図 24に示すように、 X線細隙ビーム の移動軌跡が歯列弓の前歯部に向いて突出する頂点を境として左右対象な略三角 形状の包絡線軌跡を描くように X線検出器と X線発生器を移動させる周知のパノラマ X線撮影装置の構成を採用することができる。
[0063] 図 8は、このときに、 X線発生器 12aから第 1の撮像手段 S1に向けて照射される X線 細隙ビーム Bの軌跡が包絡線 ENを描く様子を示している。支持手段 11aの旋回によ る X線発生器 12aと第 1の撮像手段 S1の旋回と、支持手段 11aの旋回軸 Aの移動と の組合せで X線細隙ビーム Bの軌跡が包絡線 ENを形成している。
[0064] 図 9は、ノ Vラマ画像の一例であって、被写体 oの展開された画像力 関心領域 Rを 指定するための X、 Y軸カーソルと共に表示されている。なお、カーソルの方式は限 定されず、矢印形カーソル、十字形カーソル、関心領域枠を表示する矩形カーソル のいずれでもよぐまたそれらを組み合わせたカーソルを用いてもよい。このような力 一ソルにより、関心領域 Rの位置力パノラマ画像上で直交する 2座標軸に対して明示 的に座標指定できる。また、ノ Vラマ画像の厚み方向の 1座標軸に対しては、歯列の 像の大きさに基づいて、歯列の厚みの中央部付近が自動的に座標指定されるように してちよい。
[0065] 次 、で、断層面画像となるリニア断層面画像、あるいは CT画像を撮影する際の撮 影軌道の例を図に従って説明する。また、断層面画像としてパノラマ画像を撮影する ことも可能である。
[0066] ここで、ノ Vラマ画像の撮影は、被写体 oに設定された関心領域 Rである歯列弓に 向けて、 X線細隙ビーム Bが垂直に照射されるように、かつ歯列弓を細分ィ匕した透過 画像を順次重ね合わせて、 1枚のノ Vラマ画像を得るものであるが、微視的には異な る角度カゝら撮影された透過画像の重ね合わせとなることから、断層面画像として分類 している。すなわち、ノ Vラマ画像では、細分化した透過画像のうち、歯列弓の断面 が強調されるように順次重ね合わせあるいは合成が実行される。
[0067] また、リニア断層面画像の撮影は、被写体。に対して、投影角度を変えて X線広域 ビーム BBを照射して、被写体 oの透過画像を撮像し、それらの透過画像を、所定の 断層面のみが強調されるようにずらすことにより断層面画像を得るものである。撮影 位置は、撮影軌道上の投影角度が異なる複数の点を含んでいる。なお、リニア断層 面画像の撮影を、 X線細隙ビーム Bを用いてなすことも可能である。
[0068] 図 10 (a)は、断層面画像としてリニア断層面画像を撮影する際に、 X線発生部 12、 X線検出部 13が同期的に移動する撮影軌道を説明する平面図である。ここに、被写 体 oには、関心領域 Rとして、断層面が設定されている。
図 10 (b)は、図 10 (a)とは、 X線発生部 12、 X線検出部 13が移動する軌跡が異なる ものである。すなわち、図 10 (a)の軌跡では X線発生部 12と X線検出部 13とが互い に逆方向に直線的移動をするのに対して、図 10 (b)の軌跡では、 X線発生部 12と X 線検出部 13とが互いに逆方向に円弧移動している。
[0069] この場合、軌道制御手段 16fは、 X線広域ビーム BBを照射する X線発生部 12を、 移動手段 11を制御することにより、位置 (p31)から位置 (p33)に向力 撮影軌道に 沿って移動させつつ、 X線検出部 13の第 2の撮像手段 S2を位置 (q31)から位置 (q 33)に向カゝぅ撮影軌道に沿って同期的に移動させる。このような撮影軌道に従った撮 影で得た透過画像を、目的とする断層である関心領域 Rの箇所のみを重ね合わせて 強調する画像処理をすることよって、リニア断層面画像画像を合成することができる。
[0070] 一方、 CT画像の撮影は、被写体 oに設定された関心領域 Rが常時含まれるように、 その関心領域 Rを中心として、 X線広域ビーム BBを少なくとも 180以上の角度で旋 回させて、所定の旋回角度毎に撮影した多数の透過画像について、逆投影像を算 出することにより、任意方向の断層面画像を得るものである。
[0071] ここに、図 11 (a)は、通常の CT撮影用の軌跡を示し、図 11 (b)は、オフセットスキヤ ン CT撮影用の軌跡を示している。通常の CT撮影時には、 X線発生器 12aと第 2の 撮像手段 S2とが、それぞれ関心領域 Rの中心に位置合わせされた旋回軸 Aを光学 系の旋回軸にした状態で、少なくとも 1Z2回転以上は同期的に旋回し、関心領域 R 全体が、 X線広域ビーム BBによって、常に第 2の撮像手段 S2に投影されるようにな つている。
[0072] 一方、オフセットスキャン CT撮影時には、 X線発生器 12aと第 2の撮像手段 S2とが 、それぞれ関心領域 Rの中心に位置合わせされた旋回軸 Aを光学系の旋回軸とし、 かつ第 2の撮像手段 S2が、 X線発生器 12aと関心領域 Rとに対して、その旋回方向 前方または後方にオフセットした状態で、少なくとも 1回転以上は同期的に旋回し、関 心領域 Rの 1Z2以上の割合の部分力 第 2の撮像手段 S2に常に投影されるように なっている。このように、オフセットスキャン CT撮影においては、第 2の撮像手段 S2を 、その旋回方向前方または後方にオフセットさせることで、指定された関心領域尺の 一部を常に投影しながら関心領域 R全てにわたる投影を行 ヽ、関心領域 Rの CT撮 影をする。
[0073] この第 2の撮像手段 S2のオフセットは、例えば、支持手段 11a全体を、旋回軸 Aと 交差する面上で移動させる構成、あるいは、 X線検出部 13を支持手段 11aに対して 、旋回軸 Aと交差する面上で位置調整可能な構成とすれば、容易に実現できる。な お、オフセットスキャン CT撮影用の軌跡は、様々な変形が可能である。ここでは、上 記のような撮影方法を「オフセットスキャン」と呼んでいる。
[0074] 図 12は、関心領域 Rの透過画像撮影の終了後、表示部 14に表示される CT画像 の例である。この図では、 X面、 Y面、 Z面の直交する断面が関心領域 Rに適用され ており、その各断面における断面画像が表示されている。関心領域 Rは、この直交す る断面に対して任意に回転、移動させることが可能であり、それに応じて対応した断 面画像が、撮影された透過画像から再構成される。
[0075] 次 、で、この X線撮影装置 Mにおける、上記スカウトビュー画像の撮影、撮影種別 選択、断層面画像の撮影力もなる一連の動作を、図 13〜15のフローチャートに示す
[0076] 図 13は、スカウトビュー画像として 2方向のリニアスキャン透過画像を撮影(2方向ス カウト)し、撮影種別選択でリニア断層面画像を選択し、その断層面画像を撮影する 場合の手順を示すフローチャートである。
ここに、ステップ 101、 102では、 2方向のリニアスキャン透過画像を撮影し、ステップ 103〜106では、関心領域 Rを選択し、更に断層面画像としてリニア断層面画像を選 択し、ステップ 107〜108では、その断層面画像を撮影している。
[0077] 図 14は、スカウトビュー画像としてパノラマ画像を撮影し、撮影種別選択でリニア断 層面画像を選択し、その断層面画像を撮影する場合の手順を示すフローチャートで ある。
ここに、ステップ 201、 202では、パノラマ画像を撮影し、ステップ 203〜206では、関 心領域 Rを選択し、更に断層面画像としてリニア断層面画像を選択し、ステップ 207 〜208では、その断層面画像を撮影している。
[0078] 図 15は、スカウトビュー画像として 1方向のリニアスキャン透過画像を撮影(1方向ス カウト)し、撮影種別選択でパノラマ画像を選択し、その断層面画像を撮影する場合 の手順を示すフローチャートである。
ここに、ステップ 301、 302では、 1方向のリニアスキャン透過画像を撮影し、ステップ 203〜306では、関心領域 Rを選択し、更に断層面画像としてパノラマ画像を選択し 、ステップ 307〜308では、その断層面画像を撮影している。
[0079] なお、この実施例の X線撮影装置 Mでは、 X線発生部 12は、 X線細隙ビーム Bまた は X線広域ビーム BBとを選択的に切換えて発生可能とし、 X線検出部 13は、 X線細 隙ビーム Bを受けて被写体 oの細分ィ匕された透過画像を撮像するための縦長で幅が 小さい第 1の撮像手段 S1と、 X線広域ビーム BBを受けて被写体 oの透過画像を撮像 する第 2の撮像手段 S2とを備えた構成とし、 X線細隙ビーム Bと第 1の撮像手段 S1と によって撮影した被写体 oのスカウトビュー画像を用いて、関心領域 Rを選択するよう にしていた。
[0080] し力しながら、本発明の思想はこれに限られず、次のような変形した構成も可能で ある。すなわち、 X線広域ビーム BBを発生できる X線発生部 12と、 X線広域ビーム B Bを受けて被写体 oの透過画像を撮像する撮像手段 S2とを備えた構成とし、その X 線広域ビーム BBと、撮像手段 S2とによって撮影した被写体 oのスカウトビュー画像を 用いて、被写体 oから関心領域 Rを選択するようにもできる。他の構成要素は上述し た実施例の対応するものと共通である。また、この変形した構成で、更に被写体 oの スカウトビュー画像撮影時と、関心領域 Rの断層撮影時とで、 X線広域ビーム BBの広 力 Sりを異ならせるようにしても構わな!/、。
[0081] また、次のような変形した構成も可能である。すなわち、 X線細隙ビーム Bまたは X 線広域ビーム BBの ヽずれかが発生できる X線発生部と、 X線細隙ビーム Bを受けて 被写体 oの細分ィ匕された透過画像を撮像し、かつ、 X線広域ビーム BBを受けて、被 写体 oの透過画像を撮像する撮像手段 S2とを備えた構成とし、 X線細隙ビーム Bある いは X線広域ビーム BBの 、ずれかと、撮像手段 Sとによって撮影した被写体 oのスカ ゥトビュー画像を用いて、被写体 oから関心領域 Rを選択するようにしてもよい。他の 構成要素は上述した実施例の対応するものと共通である。この構成では、 X線広域ビ ーム BBに対応した矩形の受光部を有する撮像手段 S2が用いられる力 X線細隙ビ ーム Bを受けて被写体 oの細分ィ匕された透過画像を撮像する際には、その受光部の 一部を利用するようにすればょ 、。
[0082] また、本件においては、被写体 oに対し、 X線発生部 12と、第 1、第 2の撮像手段 S1 、 S2 (X線検出器ないし X線検出部)が移動するのは、相対的な運動である。よって、 被写体 oを固定して、 X線発生部 12と撮像手段 Sl、 S2を移動させてもよいし、 X線発 生部 12と、第 1、第 2の撮像手段 Sl、 S2を固定し、被写体 oを移動させてもよい。こ のように、本発明では、被写体 oに対する X線発生部 12と第 1、第 2の撮像手段 Sl、 S2の移動は、全て相対的に定義付けられる。
[0083] 例えば、断層面画像の撮影において、被写体 oに対し、 X線発生部 12と、第 1、第 2 の撮像手段 Sl、 S2を相対的に旋回(回転)をさせる必要がある場合、被写体 oを固 定して、 X線発生部 12と、第 1、第 2の撮像手段 Sl、 S2を旋回させてもよいが、 X線 発生部 12と第 1、第 2の撮像手段 Sl、 S2を固定して、被写体 oを回転、移動させても 構わない。さらに、被写体 oの回転ないし移動と、 X線発生部 12と、第 1、第 2の撮像 手段 Sl、 S2の旋回を組み合わせてもてもよい。なお、旋回(回転)以外の作動につ いても同様である。
[0084] そして、上記 2つの変形した構成にぉ 、ては、スカウトビュー画像として、被写体 oの 透過画像を用いればよぐノ Vラマ X線撮影または 2方向のリニアスキャン透過画像 撮影 (単純撮影)を採用してもょ ヽ。
[0085] 図 7は本発明の構成で可能なスカウトビュー画像と断層面画像撮影の組合せを示 す表である。スカウトビュー画像は、縦長で幅の小さい第 1の撮像手段 S1で取得する 画像と、 X線広域ビーム BBに対応した矩形の第 2の撮像手段 S2で取得する画像とし て取得できる。第 1の撮像手段 S1で取得する画像には、リニアスキャン透過画像と、 ノ Vラマ画像、セファロ画像があり、 X線広域ビーム BBに対応した第 2の撮像手段 S 2 で取得する画像には単純撮影画像とパノラマ画像、セファロ画像がある。また、撮影 種別選択手段で選択される断層面画像撮影はパノラマ画像撮影、リニア断層面画像 撮影、 CT撮影がある。
図 51の構成による場合は、第 2の撮像手段 S2で図 51の方式による透過画像を取得 する。
[0086] 図 7は、組合せ可能な構成を示すものである。第 1の撮像手段 S1で取得するリニア スキャン透過画像によるスカウトビューにお!ヽては、撮影種別選択手段で選択される 断層面画像撮影の対象としてパノラマ画像を取得するに際し、リニアスキャン透過画 像を被写体 oの 1方向のみ力 取得しても、 2方向力 取得してもよい。
[0087] 1方向のみから取得する場合は、具体的には、被写体 oである歯列弓を含む患者 頭部の側方力も取得する。パノラマ X線撮影においては、前歯の位置付けが重要で あり、患者頭部の側方から取得することにより、前歯の位置が明確に把握できるから である。
[0088] 第 2の撮像手段 S 2で取得する画像で、単純撮影画像によるスカウトビュー画像に ぉ ヽては、撮影種別選択手段で選択される断層面画像撮影の対象としてパノラマ画 像を得るに際し、単純撮影画像を被写体 oの 1方向のみカゝら取得しても、 2方向から 取得してもよい。なお、 1方向のみから取得する場合は、被写体 oである歯列弓を含 む患者頭部の側方から取得するが、その理由は前述のリニアスキャン透過画像によ るスカウトビューの場合と同様である。
[0089] いずれの断層面画像撮影においても、スカウトビュー画像は、好ましくは被写体 oの 2方向から取得する。そうすることにより、関心領域 Rの 3次元位置が把握できるから である。
[0090] 本出願の 、ずれの発明にお 、ても、スカウトビュー画像の撮影種別は 1つでも複数 でも構わず、スカウトビュー力も撮影する断層面画像の撮影種別も 1つでも複数でも 構わない。
[0091] また、第 1の撮像手段でスカウトビュー画像を撮影し、第 2の撮像手段で断層面画 像を撮影するのみならず、第 2の撮像手段でスカウトビュー画像を撮影し、第 1の撮 像手段で断層面画像を撮影してもよいし、また、第 1の撮像手段でスカウトビュー画 像を撮影し、第 1の撮像手段で断層面画像を撮影するようにしてもよい。
[0092] また、第 2の撮像手段でスカウトビュー画像を撮影し、第 2の撮像手段で断層面画 像を撮影するようにしてもよい。さらに、これらの組合せを重複的に可能としてもよぐ この糸且合せは自由である。
[0093] すなわち、第 1の撮像手段でスカウトビュー画像を撮影し、第 2の撮像手段で断層 面画像を撮影する例は、例えば、第 1の撮像手段を用いてパノラマ画像、セファロ画 像またはリニアスキャン透過画像をスカウトビュー画像とし、第 2の撮像手段を用いて 断層面画像として CT画像を撮影する構成である。
[0094] また、第 2の撮像手段でスカウトビュー画像を撮影し、第 1の撮像手段で断層面画 像を撮影する例は、例えば、第 2の撮像手段を用いて単純撮影画像をスカウトビュー 画像とし、第 1の撮像手段を用いて断層面画像としてパノラマ画像を撮影する構成で ある。
[0095] 第 1の撮像手段でスカウトビュー画像を撮影し、第 1の撮像手段で断層面画像を撮 影する例は、例えば、第 1の撮像手段を用いてリニアスキャン透過画像またはセファ 口画像をスカウトビュー画像とし、第 1の撮像手段を用いて断層面画像としてパノラマ 画像を撮影する構成である。
[0096] 第 2の撮像手段でスカウトビュー画像を撮影し、第 2の撮像手段で断層面画像を撮 影する例は、例えば、第 2の撮像手段を用いて単純撮影画像をスカウトビュー画像と し、第 2の撮像手段を用いて断層面画像として CT画像またはリニア断層面画像を撮 影する構成である。
[0097] これらの組合せの重複の例は、例えば、第 1の撮像手段でスカウトビュー画像を撮 影し、第 2の撮像手段で断層面画像を撮影する例は、例えば、第 1の撮像手段を用 V、てパノラマ画像、セファロ画像またはリニアスキャン透過画像をスカウトビュー画像と し、第 2の撮像手段を用いて断層面画像として CT画像を撮影する構成において、さ らに第 2の撮像手段を用いて単純撮影画像をスカウトビュー画像とし、第 1の撮像手 段を用いて断層面画像としてパノラマ画像を撮影可能とした構成である。
[0098] 煩雑になるので、これ以上詳述しないが、図 7のスカウトビューと断層面画像撮影の 中で、さまざまな組合せが可能である。
[0099] 全顎パノラマ画像をスカウトビュー画像として、顎関節パノラマ画像を取得することも できる。全顎パノラマ画像撮影では概ね図 52 (a)に示す、歯列弓のほぼ中央に沿つ た断層 NPを中心に撮影するが、顎関節パノラマ画像撮影では概ね図 52 (b)に示す 、顎関節を中心とした断層 JPを中心に撮影する。本出願では、特に区別することなく 単にパノラマ画像というときは、全顎パノラマ画像を指している。
実施例 2
[0100] 図 16は、別の実施例である X線撮影装置 Mの概略構成を説明するブロック図であ り、図 17 (a)、(b)は、その X線撮影装置 Mを正面、側方力も見た外観図である。
[0101] この X線撮影装置 Mは、支持手段 11aで互いに対向させて支持した X線発生部 12 と、 X線検出部 13を、被写体保持手段 11cで保持した被写体 oに対して相対的に移 動させる移動手段 11と、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等で構成され る表示部 14、操作部 15と、装置 Mを制御する制御手段 16とから構成され、この移動 手段 16を作動させて被写体 oの X線画像を撮影するものである。
[0102] 支持手段 11aは、旋回軸 Aに連結した旋回アームとして構成されており、旋回の回 転角度を検出する角度センサ l lyが取付けられている。また、この支持手段 11aの旋 回軸 Aとの連結部 l lxは、支持手段 11aを、旋回軸 Aに交差する面上で、好ましくは 直交する平面上の一方向と、その方向と交差する別の方向に 2次元に移動させる支 持手段移動テーブルにしてもよぐそうすれば、例えば、 X線発生部 12から被写体 o までの距離と、被写体 oから X線検出部 13までの距離との比率を変更できるので、拡 大率が制御可能になる。なお、この実施例では、支持手段 11aに旋回アームを採用 しているが、特にアームの形状をとらずとも、リング状等、任意の形状、機構で構わな い。また、上記のように単一の旋回アームとして構成せずとも、別々の部材で X線発 生部 12と X線検出部 13をそれぞれ支持し、 X線発生部 12と X線検出部 13が個別に 移動するが、被写体 oに対しては、光学系として総合的、相対的に移動できる構造を とることちでさる。
[0103] 固定部 l ibは、旋回制御モータ(図示なし)によって旋回軸 Aを回転させる回転手 段 l idと、 X軸制御モータ(図示なし)、 Y軸制御モータ(図示なし)による 2次元制御 で支持手段 11aの旋回軸 Aを移動させて、支持手段 11aを旋回軸 Aと交差する面上 で位置制御する X— Yテーブル 1 leとを備えて 、る。
[0104] 上記の 2次元制御は、支持手段 11aを旋回軸 Aの軸方向と交差する、互いに異な つた複数の方向に、好ましくは旋回軸 Aと直交する、異なった複数の方向に 2次元に 移動制御する制御であるが、これは、例えば旋回軸 Aを 2次元に移動制御する制御 で実現できる。なお、旋回軸 Aは中空軸にして、その内部に X線発生部 12や X線検 出部 13へのケーブルを通過配置させて保護することが望ま 、。
[0105] 被写体保持手段 1 lcは、例えば、被写体 oである患者の頭部を保持するヘッドレス トゃ、患者の顎を載せるチンレストや、患者が座る椅子等力 なり、固定部 l ibに設け られた昇降手段(図示なし)と接続されている。
[0106] その昇降手段(図示なし)は昇降制御モータを備えており、被写体保持手段 11cを 旋回軸 Aに平行な方向に位置制御する。
[0107] このように、移動手段 11は、固定部 l ibの X— Yテーブル l le、回転手段 l idと、 旋回軸 A、連結部 l lxを有する支持手段 11aと、被写体保持手段 11cとで構成され る。ここで、移動手段 11の各制御モータには、回転角や回転速度を制御できるステツ ビングモータ等を用いることが望まし 、。
[0108] このようにすることによって、 X線発生部 12と X線検出器 13を互いに対向させて支 持する支持手段 11aを、移動手段 11で移動させることにより、結果的に X線発生部 1 2と X線検出部 13を被写体保持手段 1 lcで保持した被写体 oに対して相対的に移動 させている。
[0109] しかし、思想的に云えば、移動手段 11は、支持手段 11aを被写体保持手段 11cで 保持した被写体 oに対して相対的に移動させる機能を果たす構成要素の総体であり 、撮影の種類や X線撮影装置の構造に従って、その構成要素が異なりうる。例えば、 リニアスキャン撮影や、セファロ撮影を行う場合は、必ずしも支持手段 11aを旋回させ ないので、この場合の移動手段 11は、固定部 l ibの X— Yテーブル l ieと、旋回軸 A、連結部 l lxを有する支持手段 11aと、被写体保持手段 11cとで構成されること〖こ なる。また、例えば、支持手段 l la、被写体保持手段 11cの少なくとも一方の位置制 御力 後述する 3次元制御である場合は、固定部 l ibに設けられた昇降手段も、移 動手段 11を構成する要素になる。
[0110] この例では、上述のとおり、支持手段 11aの旋回軸 Aが X— Yテーブル l ieで 2次 元に移動され、被写体保持手段 11cが昇降手段で昇降する構成であるが、支持手 段 11aを昇降させる昇降手段 111を設けてもよい。
[0111] 図示の昇降手段 111は、 X—Yテーブル l ieに固定し、プーリで案内したワイヤをモ ータで駆動するようにしている。後述のように、被写体保持手段 11cの昇降手段を上 記と同様の X— Yテーブルに載せて旋回軸 Aと交差する方向への 2次元の移動をさ せるようにしてもよぐ様々な組合せがありうる。
[0112] つまり、移動手段 11が、支持手段 11aを、被写体保持手段 11cで保持した被写体 o に対して相対的に移動させるためには、基本的には 2つの方法がある。その 1つは上 述のように支持手段 11aを移動させる方法であり、もう 1つは、被写体保持手段 11cを 移動させる方法である。また、支持手段 l la、被写体保持手段 11cの双方を移動さ せてもよい。
[0113] すわなち、移動しない被写体保持手段 11cに保持された被写体。に対して、支持手 段 11aを移動させる構成とした移動手段 11を採用してもよいし、移動しない支持手段 11aに対して、被写体保持手段 11cに保持された被写体 oを移動させる構成とした移 動手段 11を採用してもよい。あるいは、支持手段 l la、被写体保持手段 11cの双方 を移動させる移動手段 11を採用してもよい。
[0114] 被写体保持手段 11cの方を静止させる場合、被写体保持手段 11cは、移動する支 持手段 11aに対し静止していることで支持手段 11aを、被写体保持手段 11cで保持 した被写体 oに対して相対的に移動させる機能を有する。よって、被写体保持手段 1 lcは、静止しているとしても、移動手段 11を構成する要素である。
[0115] 被写体保持手段 11cの方を移動させるには、例えば上記の X—Yテーブル l ieと 同様の X—Yテーブル機構を被写体保持手段 1 lcに付加する方法がある。この構成 には、固定部 l ibの回転手段 l idと、旋回軸 A、連結部 l lxを有する支持手段 11aと 、 X—Yテーブルを用いた被写体保持手段 11cとが移動手段 11を構成する。そのよ うな構成として、本出願人の出願に力かる特開 2000— 139902公報記載の構成が 適宜利用可能である。
[0116] それゆえ、この例では、例えば、支持手段 11aの旋回軸 Aを移動させる X—Yテー ブル 1 leを備えずに、旋回軸 Aの位置を固定して支持手段 1 laの旋回のみを行 、、 被写体保持手段 11 cが図示しない X— Yテーブルで 2次元に移動される構成にして もよい。この場合、支持手段 11aのみが昇降手段を備えるようにしてもよいし、被写体 保持手段 11cのみが昇降手段を備えるようにしてもよぐ支持手段 11aと被写体保持 手段 11cの双方が昇降手段を備えるようにしてもよい。
[0117] 特開 2000— 139902公報では、被写体保持手段 11cが保持手段位置調整機構 により 2次元あるいは 3次元に位置制御される構成を示している。また、特開 2000— 139902公報では、本件の支持手段 11aに相当する旋回アームと被写体保持手段 1 lcの双方を移動する構成も示しており、この構成も適宜利用可能である。
[0118] 支持手段 11aは、移動手段 11により旋回可能であり、その旋回軸 Aは、上述の例 のように床面に対して鉛直方向に設定されている。し力しながら、旋回軸 Aの方向は 、自由に設定でき、水平な構成にしてもよぐ任意の角度に設定してよい。支持手段 1 laの旋回軸 Aを床面に対して水平に設定した場合には、被写体保持手段 1 lcを患 者が横たわる寝台として構成してもよい。
[0119] なお、本出願においては、説明の便宜上、旋回軸 Aを、上述の例のように床面に対 して鉛直方向に設定した例を想定して水平、垂直等の用語を用いている力 上記の ように、旋回軸 Aの方向は、自由に設定できるので、床面に対する水平、垂直の意味 に限局されるわけではない。
[0120] 以上に述べた各構成により、支持手段 11aの位置制御は、旋回軸 Aと交差する平 面上に規定される 2方向の制御等、上述の 2次元制御によってなされることになる。し かしながら、支持手段 l la、被写体保持手段 11cの少なくとも一方が 2次元的に位置 制御できれば、どのような構成としてもよい。
[0121] また、例えば図 18に示すように、固定部 l ibに旋回軸 Aと交差する面で回動可能 に一端を固定したアーム A1の他端と、別のアーム A2の一端とを、回動する関節で、 アーム A2が旋回軸 Aと交差する面上で回動可能に接合して、アーム A2の他端に旋 回軸 Aを回動可能に接合するようにしてもよい。また、上述の昇降手段による位置制 御も加えて、支持手段 l la、被写体保持手段 11cの少なくとも一方の位置制御が、旋 回軸 Aと交差する面上に規定される 2方向への制御等、上述の 2次元制御に、この旋 回軸 Aと交差する面に、さらに交差する 1方向を加えた、好ましくはこの旋回軸 Aに平 行な方向を加えた 3次元制御によってなされるようにしてもよい。 [0122] 次いで、この実施例の特徴的な構成要素である X線発生部 12、 X線検出部 13を詳 細に説明する。
[0123] 図 19は、 X線発生部 12の構成を説明する原理図、図 20 (a)、 (b)は、その具体的 構成を示す断面図と、斜視図である。
[0124] ここに、 X線発生部 12は、 X線ビームを照射する X線発生器 12aと、細溝状スリット S L1等により、 X線ビームの形状を変更する照射野変更手段 12bとを備え、 X線細隙ビ 一ム 、あるいは X線コーンビームである X線広域ビーム BBを照射する。
[0125] より詳細には、 X線発生部 12は、空冷式 X線管 X(管電圧 90kV、管電流 10mA程 度)から X線ビームを照射する X線発生器 12aの照射方向前方に、照射野変更手段 12bを構成する 1次スリット板 12cが配置され、この 1次スリット板 12cは、モータ 12fl により左右にスライドできるようになつている。この 1次スリット板 12cは、第 1の撮像手 段 S1に対応し、かつ旋回軸 Aに平行な方向に延びる細溝状スリット SL1と、第 2の撮 像手段 S2に対応し、かつ旋回軸 Aに平行な方向に高さを異ならせた 2つの矩形状ス リット SL2 # 1、 SL2 # 2が形成されているので、 X線ビームに対し横方向にスライドす ることによって、その照射野を規制変更できる。図 19では、 X線コーンビームは、矩形 状スリット SL2 # 1で規制されており、第 2の撮像手段 S 2に対応した X線広域ビーム B Bが、 X線発生部 12から、前方やや下向きに照射される様子を示している。
[0126] 矩形状スリット SL2 # 2は、矩形状スリット SL2 # 1と同様、第 2の撮像手段 S2に対 応した X線広域ビーム BBの規制に用いられる力 矩形状スリット SL2 # 1よりも高い 位置に設けられており、 X線広域ビーム BBを前方やや上向きに照射するのに用いら れる。照射野変更手段 12bでは、このような短形状スリット SL2 # 1、 SL2 # 2を選択 することにより、 X線広域ビーム BBの照射野の位置力 旋回軸 Aに平行な方向に変 更制御される。なお、 1次スリット板 12cの形状や、第 2の撮像手段 S2に対応した矩 形状スリット SL2の個数は特に限定されない。
[0127] X線発生器 12aは、 X線発生部 12内部で、支持手段 11aに固定されている。 X線発 生器 12a内部の空冷式 X線管 Xから X線ビームが照射され、 X線発生器 12aの前方 に設けられた照射野変更手段 12bに設けられた 1次スリット板 12cに形成された各ス リット SL1、 SL2 # 1、 SL2 # 2に規制されて、さらに前方に照射されるようになってい る。
[0128] 照射野変更手段 12bは、 X線発生器 12aに固定され、 X線発生器 12 aからの X線ビ ームの通過を許容する貫通孔を内部に有する固定ブロック 12f 2、固定ブロック 12f 2 に固定されたモータ 12fl、これによつて回転駆動されるネジ軸 12f3の回転によって 、固定ブロック 12f 2に対し、 X線コーンビームと交差する方向に変位する被駆動部材 12f4、固定ブロック 12f2前面に固定されたコロ固定用板 12f6、コロ固定用板 12f6 に設けられた 4個のコロ 12f5、コロ 12f5に案内され、被駆動部材 12f4に固定されて 、共に X線ビームに交差する方向に変位する 1次スリット板 12cからなる。従って、モ ータ 12flを駆動制御して、 1次スリット板 12cを、 X線コーンビームを横切る方向に変 位させることにより、スリット SL1、 SL2 # 1、 SL2 # 2のいずれかが選択できる。
[0129] 図 21 (a)、 (b)は、照射野変更手段 12bによって規制される X線ビームの照射野の 変位を説明する原理図である。これらの図に示すように、 X線細隙ビーム B、あるいは 広域ビーム BBの照射野は、照射野変更手段 12bで選択されたスリット SL1、 SL2 # 1、 SL2 # 2に応じたものになる力 特に矩形状スリット SL2 # 1、 SL2 # 2のいずれ力 が選択されたときには、第 2の撮像手段 S2に対し、旋回軸 Aに平行な方向に変位す ることになる。
[0130] なお、旋回軸 Aに平行な方向に変位することは、必ずしも図 21 (a)、(b)のように、 旋回軸 Aと完全に一致する方向への変位だけではなぐ図 22 (a)、(b)の例のような 、旋回軸 Aに対して斜め方向に変位する場合も含む。
[0131] より詳細に説明すると、図 21 (a)で示す矩形状スリット SL2 # 1を通過した X線広域 ビーム BBは、照射野 SL2 # 1 こ照射される。図 21 (b)は、図 21 (a)の 1次スリット板 12cを変位させて、矩形状スリット SL2 # 2を通過した X線広域ビーム BBが照射野 S L2 # 2'に照射された状態を示す。このとき、照射野 SL # Γは、旋回軸 Aと完全に平 行な方向にある照射野 SL2 # 2'に変更されて!、る。
[0132] これに対して、図 22 (a)で示すスリット SL2 # 1を通過した X線広域ビーム BBは、照 射野 SL2# 1 こ照射される。図 22 (b)は、図 22 (a)の 1次スリット板 12cを変位させ て、スリット SL2 # 2を通過した X線広域ビーム BBが照射野 SL2 # 2'に照射された 状態を示す。このとき、照射野 SL2 # 1Ίま、旋回軸 Aと完全に平行な方向ではなぐ 図では上下斜め方向にある照射野 SL2 # 2'に変更されて 、る。
[0133] このような変位は、 1次スリット板 12cの変位量の調整により、簡単に実現できる。
[0134] 上述の例は、旋回軸 Aに平行な方向に高さを異ならせた複数のスリットを形成した 1 次スリット板 12cを、 X線発生器 12aに対して変位させて照射野の位置を変更する例 であるが、別方式も可能である。
[0135] 図 23 (a)〜(c)、図 24、図 25、図 26は、いずれもその別方式の例を具体的に示し ているが、いずれも図 20の変形なので、共通する点については説明を省略する。ま た、図 23 (a)〜(c)いずれの場合も、 X線発生器 12aの回り止め部材や、移動案内部 材は周知の機構を用いて容易に実現できるので、図示せず省略してある。
[0136] 図 23 (a)は、 X線発生器 12a自体が回動して照射野を変更する例である。この例は 、図 20 (a)と異なり、支持手段 11aと X線発生器 12aの間は固定されていない。すな わち、 X線発生器 12aの頂部には、回動部材 12f22、扇状部材 12f23を設け、支持 手段 11aの底部には、支持部材 12f21を設けて、この支持部材 12f 21に対して、回 動部材 12f22を回動軸 12f24で接合している。支持手段 11aの底部には、更に、モ ータ 12f 20が設けられ、その駆動軸が扇状部材 12f 23に当接して 、る。
[0137] 回動軸 12f24は、旋回軸 Aに対しても、 X線発生部 12からの X線ビームが X線検出 部 13に向力 方向に対しても直交する方向に設定されている。従って、モータ 12f20 を駆動制御して、 X線発生器 12aを回動させることによって、 X線発生部 12から線検 出部 13に向けて照射される X線ビームを旋回軸 Aに平行な方向に変位させることが できる。
[0138] 図 23 (b)は、 X線発生器 12a自体を 1次スリット板 12cに対して昇降させて照射野を 変更する例である。図 23 (a)と異なり、固定ブロック 12f2は支持手段 11aの底部前側 に固定されている。ここに、 X線発生器 12aは、支持手段 11aに直接固定されておら ず、被駆動部材 12f 32によって支持手段 1 laに対して昇降するようになって 、る。
[0139] 固定ブロック 12f2内部の X線ビームの通過を許容する貫通孔は、 X線発生器 12a 先端の昇降を一定範囲で許容する寸法に設定されている。支持手段 11aの底部後 側には、モータ 12f30が、駆動軸であるネジ軸 12f 31を下方に向けて固定されてい る。 X線発生器 12aの背面には、内部にネジ切りし、ネジ軸 12f 31を挿通させる被駆 動部材 12f32が設けられている。従って、ネジ軸 12f 31を駆動すれば、 X線発生器 1 2aが固定ブロック 12f2、 1次スリット板 12cに対して上下に昇降され、照射野が上下 に変更される。すなわち、モータ 12f30の駆動により、 X線発生部 12から X線検出部 13に向けて照射される X線ビームが、旋回軸 Aに平行な方向に変位する。
[0140] 図 23 (c)は、 1次スリット板 12cを X線発生器 12aに対して昇降させて照射野を変更 する例である。ここに、 X線発生器 12aは、支持手段 11aの下方に固定され、固定ブ ロック 12f2は X線発生器 12aに固定されている。支持手段 11a底部前側には、モー タ 12f40力 駆動軸であるネジ軸 12f41を下方に向けて固定されている。図 20 (b)と 異なり、コロ固定用板 12f6は、固定ブロック 12f2からは分離され、昇降する部材とし て構成され、その背面には、内部にネジ切りし、ネジ軸 12f 41を挿通させる被駆動部 材 12f42が設けられる。従って、ネジ軸 12f41を回転させれば、コロ固定用板 12f6と 共に、 1次スリット板 12cが上下に昇降し、照射野が上下に変更される。すなわち、モ ータ 12f40の駆動制御により、 X線発生部 12から X線検出部 13に向けて照射される X線ビームが、旋回軸 Aに平行な方向に変位する。
[0141] このように、図 23 (a)〜(c)の各例では、第 2の撮像手段 S 2に対応した矩形状スリツ ト SL2は 1つだけでよい。
[0142] 図 24、図 25は、 X線コーンビームが第 2の撮像手段 SL2に対応するように規制する 矩形状スリット SL2が、図 20 (b)の 1次スリット板 12cとは別の、旋回軸 Aに平行な方 向に変位するスリット板 12c 1に形成されて 、る例である。
[0143] ここに、図 24は、そのような X線発生部 12の構造を説明する縦断面図であり、図 25 は照射野制御手段 12bの分解斜視図である。なお、下記に説明での「前面」とは、 X 線発生部器 12aからの X線ビームを受ける方向から見た前面を意味する。
[0144] この例では、 X線発生器 12aは支持手段 11aに固定され、 X線ビームの通過を許容 する貫通孔を内部に有する固定ブロック 12f2は、 X線発生器 12aに固定されている 。固定ブロック 12f 2前面には、 2枚のコロ固定用板 12f 50が固定されている。そのう ち、下側のコロ固定用板 12f50の底部にはモータ 12f52が、駆動軸であるネジ軸 12 f53を下方に向けて固定されている。これに対して、スリット板 12clには、内部にねじ 切りし、ネジ軸 12f53を揷通させる被駆動部材 12f55が設けられており、モータ 12f5 2を駆動制御すれば、スリット板 12clは、図の上下に、すなわち 2枚のコロ固定用板 12f50に設けられた 4個のコロ 12f56に案内されて、旋回軸 Aに平行な方向に変位 する。そして、このスリット板 12clには、第 2の撮像手段 S2に対応した矩形状スリット SL2と、後述の目的で大きく開口した開口部 H2が形成されている。
[0145] 2枚のコロ固定用板 12f50の前面には、 4本のピンによって、 2枚のコロ固定用板 1 2f58が、 1次スリット板 12cの移動を妨げないように挟む形で固定される。コロ固定用 板 12f58の前面には 4個のコロ 12f5が設けられている。上側のコロ固定用板 12f58 の上部には、モータ 12flが駆動軸であるネジ軸 12f3を側方に向けて固定される。 1 次スリット板 12cの前面には、内部にネジ切りし、ネジ軸 12f 3を挿通させる被駆動部 材 12f4が設けられている。従って、モータ 12flを駆動制御すれば、 1次スリット板 12 cは、コロ 12f5に案内されて、 X線コーンビームを横切る方向に変位する。この 1次ス リット板 12cには、第 1の撮像手段 S1に対応した旋回軸 Aに平行な方向に延びる細 溝状スリット SL1、 SL3と、後述の目的で大きく開口した開口部 HIが形成されている 。スリット SL1はパノラマ撮影用、またはリニアスキャン撮影用の細溝状スリットであり、 SL3はセファロ撮影用の細溝スリットである。
[0146] ここで、照射野の変更について説明すると、 CT撮影の場合には、矩形状スリット SL 2が X線コーンビームを規制する位置にくるよう、スリット板 12clをモータ 12f52により 変位させる。その変位量の調整により、 X線広域ビーム BBは、第 2の撮像手段 S2に 対し、照射野を旋回軸 Aに平行な方向に変更できる。この場合、開口部 HIが矩形状 スリット SL2の前方に来るように、 1次スリット板 12cがモータ 12flにより変位される。 なお、開口部 HIは矩形状スリット SL2を通過した X線広域ビーム BBを妨げられない 大きさに設定されている。
[0147] これに対して、パノラマ撮影、またはリニアスキャン撮影の場合には、細溝状スリット SL1が X線コーンビームを規制する位置にくるよう、 1次スリット板 12cがモータ 12fl により変位される。このとき、細溝状スリット SL1で通過すべき X線コーンビームを妨げ ないため、開口部 H2が細溝状スリット SL1の背後にくるように、スリット板 12clがモー タ 12f52により変位される。なお、開口部 H2は細溝状スリット SL1を通過すべき X線 コーンビームを妨げな 、大きさに設定されて 、る。 [0148] セファロ撮影の場合には、細溝状スリット SL1が、細溝状スリット SL3に換るだけな ので、詳細な説明は省略する。
[0149] 図 26は、図 25の応用図である。すなわち、図 25の矩形状スリット SL2が、組合せス リット SL4 # 1に換わり、開口部 H2が組合せスリット SL4 # 2に換わるのみであるので 、それ以外の説明は省略する。
[0150] この例では、 CT撮影の場合に、糸且合せスリット SL4 # 1、 SL4 # 2を組合せ、それら の協働で照射野を変更する点に特徴がある。組合せスリット SL # 1の縦の幅は、矩 形状スリット SL2の縦の幅と同じ長さに設定され、かつ組合せスリット SL4 # 1の横の 幅は、矩形状スリット SL2の横の幅よりも長く設定される。一方、組合せスリット SL4 # 2の縦の幅は、矩形状スリット SL2の縦の幅よりも長く設定され、かつ組合せスリット S L4 # 2の横の幅は、矩形状スリット SL2の横の幅と同じ長さに設定される。従って、組 合せスリット SL4 # 1、 SL4 # 2を組合せれば、矩形状スリット SL2と同じ開口となり、 それぞれの変位量を調整することで、照射野が上下左右の 2次元に制御できる。
[0151] 次に、 X線検出部 13の構成を説明する。図 27 (a)、(b)は、 X線検出部 13の基本 構成を示した分解斜視図、図 28は、その縦断面図である。この X線検出部 13は、力 セットの形状に形成した X線検出器 13aが装着されており、この X線検出器 13aを駆 動制御する X線検出器制御回路 13bを備えている。また、カセットホルダ 1¾と、 X線 検出器 13aを移動するためのスライド用モータ等のカセット移動手段 13cと、 X線ビー ムの露光領域を規制するスリットを有する露光野規制手段 13dとを更に備えている。
[0152] X線検出器 13aは、 X線検出部 13に対して交換装着、着脱可能な筐体のカセットと して形成されており、その筐体には X線画像が投影される撮像素子が備えられる。撮 像素子としては、半導体 X線検出素子を用いることができ、 2次元に広がりのあるフラ ットパネルに構成することができる。より具体的には、 MOSセンサ、 CMOSセンサ、 T FTセンサ、 CCDセンサ、 MISセンサ、 CdTe (カドミウムテルル)センサ、 X線固体撮 像素子等が利用可能である。そして、この撮像素子は、上述のように、 X線細隙ビー ム Bに対応した第 1の撮像手段 S 1と、 X線広域ビーム BBに対応した第 2の撮像手段 S2を構成する。すなわち、 X線検出部 13は、 X線検出器 13aを装着することにより、 第 1の撮像手段 Sl、第 2の撮像手段 S2を備える。 [0153] すなわち、 X線検出器 13aは、第 1の撮像手段 Sl、第 2の撮像手段 S2が設けられ る基礎である。 X線検出器 13aの装着部分の寸法は、従来の X線フィルムカセットと 同じ寸法、形状に設定して、 X線フィルムカセットと互換性を持たせてもよいが、必ず しもカセット形状にする必要はなぐ任意の寸法 '形状にして構わない。したがって、 第 2の撮像手段 S2には、 ΧΠ (X線イメージインテンシファイア)を用いることもできる。 また、 X線検出器 13aを X線検出部 13に対して交換装着、着脱可能にせず、 X線検 出部 13に固定させても、一体的に形成しても構わな 、。
[0154] この例の X線検出部 13は、 X線検出部 13の基礎である基部 130aと、基部 130aに 取付けられ、 X線検出部 13の旋回方向とほぼ平行に変位するセンサホルダとして機 能する可動部 130bまたは 130cと、可動部 130bまたは 130cに装着される X線検出 器 13aとで構成され、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2とを備えている。
[0155] 図 27 (a)に示す X線検出器 13aでは、旋回軸 Aに平行な方向に延びる第 1の撮像 手段 S1と、第 1の撮像手段 S1よりも 2次元に広がりがあり、かつ CT撮影に用いられる 第 2の撮像手段 S2とが、 X線検出器 13aに備えられた同一の撮影素子 13eの単一の 撮像面上で一部重なるように領域設定されている。一方、図 27 (b)に示す X線検出 器 13aでは、第 1の撮像手段 S1を、第 2の撮像手段 S2が領域設定される撮影素子 1 3eとは異なる別の撮像素子上に領域設定している。しかし、いずれの場合でも、 X線 検出器制御回路 13bは、第 2の撮像手段 S2の領域設定を、旋回軸 Aに平行な方向 に位置変更する撮像手段移動手段を構成しており、第 2の撮像手段 S2の領域を、電 子的あるいはソフトウェア的な方法で非機械的に設定変更する。
[0156] もっとも、 X線コーンビームの照射野は、上述の照射野変更手段 12bのスリット SL1 、 SL2等により切換えられるので、撮像素子 13eの全面を常に有効領域としてもよい
[0157] また、図 27 (a)では、第 1の撮像手段 Sl、第 2の撮像手段 S2は、同一の撮像素子 13eの検出面上で領域設定されるので、第 1の撮像面、第 2の撮像面として捉えるこ とちでさる。
[0158] 図 27の第 1の撮像手段 Sl、第 2の撮像手段 S2を後述の図 29の撮像手段 こよ つて構成してもよ ヽ。 [0159] 図 27 (a)に示す可動部 130bを説明すると、基部 130aには可動部 130bに設けら れた被案内部 13h2を案内する案内部 13hlが設けられ、可動部 130bは、例えばモ ータとローラ力 なるカセット移動手段 13cにより変位駆動される。この可動部 130b には、 X線検出器 13aを装着するためのカセットホルダ 1¾が設けられ、そこに、図 27 (a)に示す X線検出器 13aが装着される。更に、可動部 130bには、 X線検出器 13a の前面を覆うように、露光野規制手段 13dが設けられる。露光野規制手段 13dは平ら な板状部材力 なり、第 1の撮像手段 Sl、第 2の撮像手段 S2に適合する寸法の二次 スリット 131が開口し、第 1の撮像手段 Sl、第 2の撮像手段 S2への X線ビームの照射 を許容する一方、それ以外の不要な X線ビームを遮断して ヽる。
[0160] 図 27 (b)に示す可動部 130cは、図 27 (b)に示す X線検出器 13aを装着するため のものである。可動部 130bとの差は、第 1の撮像手段 S2と第 2の撮像手段 S2とが独 立して領域設定されている X線検出器 13aに対応するため、それぞれに適合する 2 つの二次スリット 131が開口している点である。可動部 130cは、 X線検出器 13aの第 1の撮像手段 S1と第 2の撮像手段 S2の選択に合わせて、その選択された側が、 X線 ビームが照射される位置になるように、基部 130aに対して変位する。
[0161] 図 27 (a)の例では、第 1の撮像手段 Sl、第 2の撮像手段 S2が、それぞれ縦長、矩 形の例を示しているが、特にこの形状に限定されるものではなぐ細長い第 1の撮像 手段 S1に対して、第 2の撮像手段 S2は、 2次元に広がりのあるものであればよい。こ こでいう、 2次元に広がりがあるとは、第 1の撮像手段 S1に比較して、第 2の撮像手段 S2は、より幅力広 ヽと ヽうことである。
[0162] 図 29 (a)、(b)は、それぞれ第 1の撮像手段 Sl、第 2の撮像手段 S2の形状のそれ ぞれ異なる例を示している。図 29 (a)の例は、図 27 (a)の例と同様に、第 1の撮像手 段 Sl、第 2の撮像手段 S2が、それぞれ、縦長、矩形の例である。しかし、例えば図 2 9 (b)のような形状でもよぐ任意である。図 28 (b)の例では、第 1の撮像手段 S1は、 縦長な長方形の四隅に丸みがつけてある形状で、第 2の撮像手段 S2は略円形状で ある。
[0163] ここで、第 1の撮像手段 S1の縦、横の最大寸法を Wlf、 W2fとし、第 2の撮像手段 の縦、横の最大寸法を、 Wlg、 W2gとすると、 Wlf >Wlg、 W2f<W2gという関係 になるように設定できる。また、これら縦横の寸法は、比率力 設定することもでき、 W lfZW2f>WlgZW2gという関係になるように設定してもよい。例えば、 W2fを 1と すれば、 Wlfを 3〜30の比率で設定し、 W2gを 1とすれば、 Wigを 0. 3〜2の比率 で設定するようにしてもょ ヽ。
[0164] さらに具体的には、 Wlfを従来最もパノラマに適した 150mmまたは 150mm± 30 mm程度に、 W2fを同じく目的とする断層を鮮明に撮像するのに適した 10mmまた は 10mm ± 5mm程度に設定し、 Wigを数本の歯列または耳のアブミ骨周辺のみを 撮像するのに適した 120mmまたは 120mm士 3 Omm程度に、 W2gを同じく数本の 歯列または耳のアブミ骨周辺のみを撮像するのに適した 120mmまたは 120mm± 3 Omm程度に設定してもよ 、。
[0165] スリットの設定により、前述の X線細隙ビーム Bの上記第 1の撮像手段 S1における 照射野の形状を上記第 1の撮像手段 S1に適合した形状に形成し、前述の X線広域 ビーム BBの上記第 2の撮像手段 S2における照射野の形状を上記第 2の撮像手段 S 2に適合した形状に形成すれば、無駄なく X線ビームを照射することができる。
[0166] 第 2の撮像手段を変形し、図 29 (c)の撮像手段 のような撮像手段を採用しても よい。この撮像手段 の検出面上には、上記の撮像手段 S1と撮像手段 S2が共に 設定される。
[0167] 撮像手段 ε2Ίま、縦の最大幅の寸法が上記撮像手段 S1の縦の最大幅の寸法 W1 fに設定され、横の最大幅の寸法が上記撮像手段 S2の横の最大幅の寸法を W2gに 設定されている。
[0168] そのため、上記撮像手段 S1と上記撮像手段 S2が同一の撮像手段 の検出面 上に設定できる。この撮像手段を採用する場合は、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像 手段 S2とを同一の撮像手段 S2'により構成できる。
[0169] この撮像手段 を用いて、図 4 (c)の X線検出器 13aの変形として構成したものが 図 29 (d)の X線検出器 13aである。
図 29 (d)の X線検出器 13aにおいては、図 4 (c)の X線検出器 13aの第 1の撮像手段 S 1と、第 2の撮像手段 S2が同一の撮像手段 によって構成されて!、る。
すなわち、図 29 (d)の X線検出器 13aにおいては、単一の撮像面上に前記第 1の撮 像手段 SIと前記第 2の撮像手段 S2が共に設定されている。この図 29 (d)の X線検 出器 13aを、図 27 (a)の X線検出器 13aとして採用することができる。
[0170] なお、本発明の全ての第 2の撮像手段 S2の検出面の横の幅を、歯科、耳鼻科とい つた特定の医療分野において必要な関心領域 s (例えば歯列弓のみ、あるいは歯列 の中の特定の部分のみ、耳のアブミ骨の周囲のみといつた関心領域)の横の幅に対 応したサイズに設定しておき、第 2の撮像手段 S2に照射される広域ビーム BBの照射 野の大きさも、その第 2の撮像手段 S2の検出面に必要なだけのサイズに設定すれば 、関心領域のみに向けて広域ビームを照射することができ、被爆量を軽減できる。同 様に、第 2の撮像手段 S2の検出面の縦の幅を、関心領域 sの縦の幅に対応したサイ ズに設定しておき、第 2の撮像手段 S2に照射される広域ビーム BBの照射野の大きさ も、その第 2の撮像手段 S2の検出面に必要なだけのサイズに設定してもよい。第 2の 撮像手段 S2は CT撮影などに有効に用いられることは 、うまでもな 、。
[0171] 撮像手段 の横の幅 W2gは、例えば被写体となる患者の頭部全体あるいは歯 列全体を一度に撮影できるものでなくともよ 、が、縦の幅が例えばパノラマ撮影に用 V、られる程度に充分な寸法に設定される。
また、横の幅 W2gの寸法が小さいことについては、支持部 11 aを水平方向に変位さ せて位置を変え、複数回にわたって撮影することで広 、範囲の画像を合成することも 可能である。
[0172] また、制御手段 16は、 X線発生器 13aの管電圧、電流を制御する X線発生制御手 段 16aと、照射野変更手段 12bのスリットを制御するスリット制御部 16bと、 X線検出 部 13の露光野規制手段 13dのスリットを制御する別のスリット制御部 16cと、 X線検出 器 13aの撮像手段 Sや X線フィルムカセットの種別を判別する種別判別部 16dと、力 セット移動手段 13cを駆動するカセット移動手段制御部 16eと、移動手段 11の各制 御モータを駆動制御する軌道制御手段 16fと、 X線検出器制御回路 13bや撮影軌道 制御手段 16fの制御クロックを生成するクロック発生部 16gと、簡易的に情報表示し、 操作入力を受付ける操作パネル 16hと、制御用の各種変数など一時記憶するワーク メモリ 16iと、撮影した X線画像をフレーム毎に記憶するフレームメモリ 16jと、制御手 段 16を統合する CPU 16kとで構成されて 、る。 [0173] 表示部 14は、制御手段 16に通信ケーブルを介して接続されるワークステーション やパーソナルパーコンピュータ等で構成され、画像データを記憶するビデオメモリ 14 a、ビデオメモリ 14aに記憶した画像データに対して画像処理を実行する信号処理手 段 14b、各種画像を再構成する画像再構成手段 14cを構成し、更に、画像や各種情 報を表示する CRT14d等を備えて 、る。 CRT14dの代わりに液晶ディスプレイを用 いてもよい。あるいは、 CRT14dや液晶ディスプレイをワークステーション等と独立さ せ、ビデオメモリ 14a、信号処理手段 14b、画像再構成手段 14bを制御部 16の一部 として構成してちょい。
[0174] 操作部 15は、上記ワークステーションやパーソナルパーコンピュータ等のキーボー ドゃマウス等で構成されている。もちろん、 CRT14dの代わりにタツチパネル方式に した液晶ディスプレイ等を用 、た表示部 14を採用し、操作部 15と兼用させてもょ 、。
[0175] 次いで、 X線撮影装置 Mの基本動作を説明する。本発明は、被写体 oに特定の関 心領域 Rを指定し、その関心領域 Rの CT画像を取得する医療用 X線撮影装置を提 供するものであるが、そのために、制御手段 16は、要約すると、第 1の撮像手段 S1で 被写体 oを広範囲に走査撮影して取得した第 1の X線画像、つまりスカウトビュー画像 を、表示部 14に表示し、操作部 15の操作によって、表示部 14に表示された画像上 で、被写体 oの特定部位である関心領域 Rを指定させ、その指定に従って、照射野 変更手段 12bの制御と、第 2の撮像手段 S2の位置制御と、支持手段 11aおよび Zま たは被写体保持手段 11cの位置制御、すなわち、総体として移動手段 11の位置制 御とを行い、第 2の X線画像、つまり CT画像を撮影制御する基本動作を行う。
[0176] 図 30は、その基本動作をなすための制御手段 16による制御手順を示すフローチ ヤートである。このフローチャートに従えば、制御手段 16は、まず、被写体 oを基準位 置に配置する配置ステップを実行する。すなわち、操作部 15のキーボード、あるいは 操作パネル 16hで所定の操作を受付けると、被写体 oを保持した被写体保持手段 11 cを昇降させて被写体 oを基準位置に位置付けする (ステップ 401)。
[0177] そして、操作部 15のキーボード、あるいは操作パネル 16hの操作により、第 1の X線 画像の撮影種別としてパノラマモードが選択され、更にその撮影指令を受付けると( ステップ 402)、 X線ビームの軌跡としてパノラマ撮影用を選択し (ステップ 403)、支 持手段 11aを、その旋回軸 Aと交差する平面上で位置付けし (ステップ 404)、照射 野変更手段 12bでは、細溝状スリット SL1を選択し (ステップ 405)、第 1の撮像手段 S 1を用いて、第 1の X線画像を走査撮影する (ステップ 406)予備撮影ステップを実行 する。
[0178] 図 31は、この走査撮影時の状態を説明する模式図である。この図では、旋回軸 A の延長線は、模式的な被写体 oとして描かれている患者の歯列の中央部分を通過し ている。 X線細隙ビーム Bは、 1次スリット板 12cのスリット SL1によって規制され、歯列 の細長 、透過像が第 1の撮像手段 S1に投影されて 、る。
[0179] こうして第 1の X線画像の撮影が完了すると、取得した画像データを処理して再構 成し (ステップ 407)、パノラマ画像を表示部 14に表示し (ステップ 408)、操作部 15 のマウス操作等と連動するカーソルによってパノラマ画像上に関心領域 Rを指定し、 第 2の X線画像の種別を選択する (ステップ 409)関心領域指定ステップを実行する。
[0180] その後、操作部 15のキーボード、あるいは操作パネル 16hの操作により、第 2の X 線画像の撮影種別として通常の CTモード又はオフセットスキャン CTモードが選択さ れる。このオフセットスキャンについては前述したとおりである。そして、更に撮影指令 を受付けると (ステップ 410)、指定された関心領域 Rの位置を座標計算し (ステップ 4 11)、次に第 2の X線画像の種別を判別して (ステップ 412)、第 2の X線画像の種別 が通常の CT撮影であれば、 X線ビームの軌跡として通常の CT撮影用を選択し (ステ ップ 413)、支持手段 11aを移動させて、その旋回軸 Aと交差する平面上で位置付け する(ステップ 414)一方、第 2の X線画像の種別がオフセットスキャン CT撮影であれ ば、 X線ビームの軌跡としてオフセットスキャン CT撮影用を選択し (ステップ 415)、支 持手段 11aを移動させて、旋回軸 Aと交差する平面上で位置付けすると共に (ステツ プ 416)、 X線検出器 13aを、その旋回方向前方または後方にスライドさせて、 X線発 生部 12と、関心領域 Rとに対して、第 2の撮像手段 S2がオフセットするように位置付 けし (ステップ 417)、次に関心領域 Rの高さを判別して (ステップ 418)、関心領域 R の位置が基準位置よりも高ければ、照射野変更手段 12bでは、矩形状スリット SL2 # 2を選択し (ステップ 419)、かつ第 2の撮像手段 S 2を、撮影素子 13eの撮像面上部 に領域設定することにより(ステップ 420)、旋回軸 Aに平行な方向に位置付けする一 方、関心領域 Rの位置が基準位置よりも低ければ、照射野変更手段 12bでは、矩形 状スリット SL2 # 1を選択し (ステップ 421)、かつ第 2の撮像手段 S2を、撮像素子 13 eの撮像面下部に領域設定することにより(ステップ 422)、旋回軸 Aに平行な方向に 位置付けする撮影位置調整ステップを実行する。
[0181] なお、このとき、第 2の撮像手段 S2の撮像素子 13e上での位置を異ならせた領域 設定に加えて、支持手段 11aや被写体保持手段 11cの上昇、下降を制御すれば、 関心領域 Rの位置に対する適応範囲をより拡大することができる。支持手段 11aや被 写体保持手段 11cの上昇、下降については、図 16、図 17 (a)、 (b)の説明に係る、 固定部 l ibに設けられた被写体保持手段 11c用の、図示しない昇降手段や、後述 する図 43の説明に係る、支持手段 1 laを昇降移動させる後述の収容フレーム 1 Ifを 禾 IJ用することがでさる。
[0182] そして撮影位置調整ステップでの位置付けに基づき、移動手段 11を駆動し、第 2 の撮像手段 S2により、関心領域 Rの全体、又は 1Z2以上の割合の部分を含む透過 画像を所定の角度毎に撮影し (ステップ 423)、取得した透過画像を画像処理して、 関心領域 Rの所望断面に対する CT画像を再構成する (ステップ 424)本撮影ステツ プを実行する。
[0183] なお、上述の撮影種別の選択では、少なくともノ Vラマモード、 CTモードが選択で き、更に CTモードとして通常の CTモード、オフセットスキャン CTモードが選択できる 。し力しながら、更にリニアスキャンモード等を選択できるようにしてもよぐまた、ノ Vラ マモードを選択している状態で、ノ Vラマ画像が表示された表示部 14上で関心領域 Rが指定されたときには、自動的に CTモードが選択されるようにしても構わない。また 、第 1の撮像手段 S1による撮影として、セファロ撮影 (頭部 X線規格写真撮影)を行う ようにしてもよい。
[0184] 図 32は、関心領域 Rの透過画像撮影時の状態を説明する模式図である。この図は 、通常の CT撮影時の状態を示すもので、旋回軸 Aの延長線が円柱体の関心領域 R の中心を通過している。また、 X線広域ビーム BBは、 1次スリット板 12cの矩形状スリ ット SL2 # 2によって規制され、関心領域 R全体を含んだ透過像が、撮影素子 13eの 撮像面上部に領域設定された第 2の撮像手段 S2に投影されている。なお、 X線発生 部 12、 X線検出部 13は、旋回軸 Aを光学系の旋回軸とした旋回軌道に沿って同期 的に移動する。
[0185] なお、図 31、図 32の例は、図 27 (a)と同様に、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像手 段 S2と力 同一の撮像素子 13eの撮像面上に設定されている力 図 27 (b)のように 、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2とを個別の撮像面として設けてもよい。
[0186] また、表示されたパノラマ画像上での関心領域 Rの設定は、一回につき一箇所のみ に限定する必要はなぐ複数箇所の指定をしても構わない。この場合、指定した複数 箇所の CT撮影を、所望の順に連続的に実行していくように構成することもできる。ま た、関心領域 Rの設定と、 CT撮影を連動させても構わない。すなわち、前記のよう〖こ 、 ノ Vラマ画像が表示された表示部 14上で関心領域 Rが指定されたときに、自動的 に CTモードが選択されるようにした構成において、 CTモードになるのみでなぐ CT 撮影の実行まで進むようにしても構わな 、。
[0187] また、関心領域 Rの指定は、必ずしも、ノ Vラマ撮影が完了したあと、被写体 oであ る患者を被写体保持手段 11cに固定した状態で行う必要はない。つまり、被写体保 持状態の再現性さえ保たれれば、一旦患者を被写体保持手段 11cから解放し、別の 機会に再度患者を被写体保持手段 11cにパノラマ撮影完了時と同 Cf立置で固定し て、ビデオメモリ 14aに記録しておいたパノラマ画像を呼び出して、前述のように関心 領域 Rを指定するようにしてもよい。この場合、患者毎に識別情報を設定し、被写体 保持状態をポテンショメータ等の検知手段で検知して、前記識別情報と関連付けて 別に設けた記憶部に記憶しておき、患者の再度の固定時には前記前記識別情報と 関連付けられた被写体保持状態を呼び出せるようにしてもよいし、自動的に被写体 保持手段 1 lcが被写体保持状態を再現するように駆動されてもよ!ヽ。
実施例 3
[0188] 次いで、更に別の実施例を図に従って説明する。この例では、上記実施例から、 X 線検出部 13の構成を異ならせ、 X線検出器部 13Aとしているが、それ以外は共通な ので、全体的な構成の説明は割愛する(図 16参照)。
[0189] X線検出部 13Aには、前記実施例とは異なる構成の X線検出器 13aが装着されて おり、この X線検出器 13aを駆動制御する X線検出器制御回路 13bが備えられて 、る [0190] 図 33 (a)、 (b)は、 X線検出部 13Aの基本構成を示した分解斜視図である。図 33 ( a)、(b)のいずれの構成でも、 X線検出器 13aには、支持手段 11aの旋回軸 Aに平 行な方向に延びる第 1の撮像手段 S 1と 1の第 1の撮像手段 S 1に対して 2次元に広が りがあり、かつ、 CT撮影に用いられる第 2の撮像手段 S2とが設けられている力 図 3 3 (a)に示す構成では、第 2の撮像手段 S2のみが、撮像手段移動手段 13iによって 支持手段 1 laの旋回軸 Aの軸方向に機械的に昇降できるようになって 、るのに対し 、図 33 (b)に示す変形構成では、第 1の撮像手段 S1と第 2の撮像手段 S2とが共に、 撮像手段移動手段 13iによって、支持手段 11aの旋回軸 Aに平行な方向だけでなく 、それと直交する水平方向にも移動できるようになって!/、る。
[0191] 図 33 (&)に示す可動部130(1は、図 27 (b)の可動部 130cと同一構造であるので、 説明を省略するが、図 33 (b)に示す可動部 130eは、第 1の撮像手段 S1と第 2撮像 手段 S2の水平移動に合わせて、二次スリット 131の開口の寸法が大きくなつている点 が異なっている。
[0192] 図 34 (a)、(b)は、図 33 (a)、(b)に示した X線検出器 13aのより具体的な構造を示 す斜視図である。
[0193] このうち、図 34 (a)に示す X線検出器 13aは、基本的には、カセットホルダとして機 能する可動部 130dに着脱可能なカセットとして形成される基板 13al、第 1の撮像手 段 Sl、第 2の撮像手段 S2、該第 2の撮像手段 S2を基板 13alの中で昇降位置付す る撮像手段移動手段 13 なり、第 1の撮像手段 S1は、基板 13alのほぼ中央に 設けられ、その側方に第 2の撮像手段 S2が設けられている。
[0194] 基板 13alには中央に長方形の開口 13a2が設けてあり、第 2の撮像手段 S2は開 口 13a2の内部を昇降移動できる寸法'形状に形成されている。そして、第 2の撮像 手段 S2の左右の側面には、突出部 13glが設けられ、開口 13a2には、前記突出部 13glに対応して凹溝 13a3が穿設されている。このため、突出部 13glは、凹溝 13a 3に嵌まり、回転軸 Aに平行な方向に昇降案内される。
[0195] 第 2の撮像手段 S2には、内側をねじ切りされた孔 13g2が上下に貫通して設けられ 、上下に延びるボールねじ力もなる撮像手段移動手段 13iが、ねじ切りと嚙み合った 状態で、孔 13g2を通過している。撮像手段移動手段 13iは、開口 13a2の縁に上下 を回転可能に固定されており、モータ 13ilによって回転駆動され、第 2の撮像手段 S 2を昇降させる。
[0196] 一方図 34 (b)に示す X線検出器 13aの具体的構造は、図 34 (a)に示す X線検出 器 13aと次の点で異なっている。
[0197] すなわち、図 34 (a)に示す X線検出器 13aは、基板 13alに、第 1の撮像手段 Sl、 撮像手段移動手段 13iにより昇降する第 2の撮像手段 S2が設けられていたが、図 34 (b)に示す X線検出器 13aは、基板 13alの中央に、大きな開口 13a5が設けられ、 別の基板 13a4が開口 13a5の内部で X線検出部 13の旋回方向とほぼ同じ方向に変 位する。そして、この基板 13a4に、第 1の撮像手段 S1と、第 2の撮像手段 S2が設け られている。第 2の撮像手段 S2の昇降機構は、図 34 (a)に示すものと同一であるの で、説明は省略する。
[0198] ここで、基板 13alには中央に方形の開口 13a5が設けてあり、基板 13a4は開口 13 a5の内部を水平移動できる寸法'形状に形成されている。そして、基板 13a4の上下 の側面には、突出部 13a6が設けられ、開口 13a5には、前記突出部 13a6に対応し て凹溝 13a7が穿設されている。このため、突出部 13g6は、凹溝 13a7に嵌まり、 X線 検出部 13の旋回方向とほぼ同じ方向に変位案内される。
[0199] 基板 13a4には、内側をねじ切りされた孔 13a8が左右に貫通して設けられ、左右に 延びるボールねじ力もなる基板移動手段 13xが、ねじ切りと嚙み合った状態で、孔 1 3a8を通過している。基板移動手段 13xは、開口 13a5の縁に左右を回転可能に固 定されており、モータ 13x1で回転駆動され、第 2の撮像手段 S2を変位させる。この 構成は、オフセットスキャンにおける第 2の撮像手段 S2のオフセットの変位に用いるこ とちでさる。
[0200] 次いで、この例の X線撮影装置 Mの基本動作を説明する。
[0201] 図 35は、その基本動作をなすための制御手段 16による制御手順を示すフローチ ヤートである。このフローチャートに従えば、制御手段 16は、実施例 2の場合と同様に 、まず、被写体 oを基準位置に配置する配置ステップ (ステップ 501)を実行し、第 1の 撮影手段 S 1を用いて被写体 oを走査撮影する予備撮影ステップを実行する。 [0202] 図 36は、被写体 oの走査撮影時の状態を説明する模式図である。この図では、旋 回軸 Aの延長線は、被写体 oとして描かれて 、る患者の歯列の中央部分を通過して いる。 X線細隙ビーム Bは、 1次スリット板 12cの細溝状スリット SL1によって規制され、 歯列の細長い透過像が第 1の撮像手段 S1に投影されている。なお、この際の X線発 生部 12、 X線検出部 13Aの軌道は、実施例 2の場合と同様である。なお、ステップ 5 01力 507までは、図 30に示すステップ 401から 407までと同様である。
[0203] 次いで、ノ Vラマ画像を表示部 14に表示し (ステップ 508)、操作部 15によるその 表示画面上のカーソル操作等により、被写体 oに関心領域 Rの指定と、第 2の X線画 像の種別選択 (ステップ 509)とを受付ける関心領域指定ステップを実行する。
[0204] その後、操作部 15のキーボード、あるいは操作パネル 16hから第 2の X線画像の撮 影指令を受付けると (ステップ 510)、指定された関心領域 Rの位置を座標計算し (ス テツプ 511)、第 2の X線画像の種別を判別して (ステップ 512)、第 2の X線画像の種 別が通常の CT撮影であれば、 X線広域ビーム BBの軌跡として通常の CT撮影用を 選択し (ステップ 513)、支持手段 11aを移動させて、その旋回軸 Aと交差する平面上 で位置付けし (ステップ 514)、 X線検出器 13aを旋回方向前方または後方にスライド させて、 X線発生部 12と、関心領域 Rと、第 2の撮像手段 S2が直列するように第 2の X撮像手段 S2を位置付けする一方 (ステップ 515)、第 2の X線画像の種別がオフセ ットスキヤン CT撮影であれば、 X線広域ビーム BBの軌跡としてオフセットスキャン CT 撮影用を選択し (ステップ 516)、支持手段 11aを移動させて、その旋回軸 Aと交差す る平面上で位置付けし (ステップ 517)、 X線検出器 13aを旋回方向前方または後方 に、通常の CT撮影の場合とは異なる距離だけスライドさせて、第 2の X線撮像手段 S 2が、 X線発生部 12、関心領域 Rに対してオフセットするように位置付けし (ステップ 5 18)、次に関心領域 Rの位置を判別して (ステップ 519)、関心領域 Rの位置が基準 位置よりも高ければ、照射野変更手段 12bでは、矩形状スリット SL2 # 2を選択し (ス テツプ 520)、第 2の撮像手段 S2を機械的に上昇させて、旋回軸 Aに平行方向で位 置付けする (ステップ 521)—方、関心領域 Rの位置が基準位置よりも低ければ、照 射野変更手段 12bでは、矩形状スリット SL2 # 1を選択し (ステップ 522)、第 2の撮像 手段 S2を機械的に下降させて、旋回軸 Aに平行な方向で位置付けする (ステップ 52 3)撮影位置調整ステップを実行する。
[0205] 次 、で、実施例 2の場合と同様に、撮影位置調整ステップでの位置付けに基づき、 関心領域 Rの透過画像を所定の旋回角度毎に撮影し (ステップ 524)、関心領域尺の 所望断面に対する CT画像を再構成する (ステップ 525)本撮影ステップを実行する。
[0206] 図 37は、関心領域 Rの透過画像撮影時の状態を説明する模式図である。この図は 、通常の CT撮影時の状態に対応したもので、旋回軸 Aの延長線が関心領域 Rの円 柱体の中心を通過している。また、 X線広域ビーム BBは、スリット板 12cの矩形状スリ ット SL2 # 2によって規制され、関心領域 Rの円柱体全体を含んだ透過像が、撮像手 段移動手段 13iで機械的に位置合わせされた第 2の撮像手段 S2に投影されている。 ここで、 X線発生部 12、 X線検出部 13Aの軌道は、実施例 1の場合と同様である。 実施例 4
[0207] 次いで第 4の実施例を図に従って説明する。この実施例は、実施例 2に対して、 X 線検出器部 13Bの構成、及び、被写体保持手段 11cに昇降手段 l lwを更に備えた 点が異なるが、それ以外は共通なので、重複する説明は省略する。
[0208] 図 38は、この実施例の X線撮影装置 Mの概略構成を説明するブロック図である。
[0209] X線発生部 12は、 X線コーンビームを照射する X線発生器 12aと、スリットにより、 X 線コーンビームの形状を制御する照射野変更手段 12bとを備えたもので、図 2 (c)、 図 3 (a)、(b)で説明した構成とされる。
[0210] 図 39は、 X線検出部 13Bの基本構成を示した分解斜視図である。この図に示す X 線検出器 13aは、基本的には、カセットホルダとして機能する可動部 130fに着脱可 能なカセットとして形成される基板 13al、第 1の撮像手段 S l、第 2の撮像手段 S2か らなる。 X線検出器 13aは、支持手段 11aの旋回軸に平行な方向に延びる第 1の撮 像手段 S 1と、 CT撮影に用いられる 2次元に広がりのある第 2の撮像手段 S2とを単一 の撮像素子 13eとして連設した構成にしている。この撮像素子 13eは、単一の撮像素 子として形成されたものでも、複数の撮像素子を密着させて形成したものでもよ 、が 、後者の方がコスト的には有利である。また、第 1の撮像手段 S1と第 2の撮像手段 S2 とを連設する形状は特に限定されない。
[0211] 図 39A (a)〜(e)は、第 1の撮像手段 S1と第 2の撮像手段 S2の形状の異なる例を 示す図面である。例えば、図 39は第 2の撮像手段 S2の横方向の中央を第 1の撮像 手段 S1の縦方向の一部で共有する例であり、図 39A(a)は第 2の撮像手段 S2の位 置が第 1の撮像手段 S1の上部にある例、図 39A(b)は第 2の撮像手段 S2の位置が 第 1の撮像手段 S 1の下部にある例である。
[0212] また、図 39A (c)〜(e)は第 2の撮像手段 S2の横方向の端部を第 1の撮像手段 S1 の縦方向の一部で共有する例である。すなわち、図 39A (c)は第 2の撮像手段 S2の 位置が第 1の撮像手段 S1の上部にある例、図 39A(d)は第 2の撮像手段 S2の位置 が第 1の撮像手段 S1の中央にある例、図 39A(e)は第 2の撮像手段 S2の位置が第 1の撮像手段 S 1の下部にある例である。
[0213] 図 39に示す X線検出器 13aを装着する可動部 130fは、図 27 (a)の可動部 130bと 同一構造であるので、説明を省略する。
[0214] 次いで、この例の X線撮影装置 Mの基本動作を説明する。
図 40は、その基本動作をなすための制御手段 16による制御手順を示すフローチヤ ートである。このフローチャートに従えば、制御手段 16は、実施例 2の場合と同様に、 被写体 oを基準位置に配置する配置ステップ (ステップ 601)と、第 1の撮影手段 S1を 用いて走査撮影を行う予備撮影ステップとを実行する。
[0215] 図 41は、被写体 oの走査撮影時の状態を説明する模式図である。この図では、旋 回軸 Aの延長線は、被写体 oとして描かれて 、る患者の歯列の中央部分を通過して いる。 X線コーンビームは、 1次スリット板 12cの細溝状スリット SL1によって規制され、 X線細隙ビーム Bによる歯列の細長 、透過像が第 1の撮像手段 S1に投影されて 、る 。なお、 X線発生部 12、 X線検出部 13Bの軌道は、実施例 2の場合と同様である。
[0216] 次いで、ノ Vラマ画像を表示部 14に表示し (ステップ 608)、操作部 15によるその 表示画面上のカーソル操作等により、被写体 oに関心領域 Rの指定と、第 2の X線画 像の種別選択 (ステップ 609)とを受付ける関心領域指定ステップ (ステップ 607〜60 9)を実行する。
[0217] その後、操作部 15のキーボード、あるいは操作パネル 16gから第 2の X線画像の撮 影指令を受付けると (ステップ 610)、指定された関心領域 Rの位置を座標計算し (ス テツプ 611)、次に第 2の X線画像の種別を判別して (ステップ 612)、第 2の X線画像 の種別が通常の CT撮影であれば、 X線ビームの軌跡として通常の CT撮影用を選択 し (ステップ 613)、支持手段 11aを移動させて、その旋回軸 Aと交差する面上で位置 付けする(ステップ 614)—方、第 2の X線画像の種別がオフセットスキャン CT撮影で あれば、 X線ビームの軌跡としてオフセットスキャン CT撮影用を選択し (ステップ 615 )、支持手段 11aを移動させて、旋回軸 Aと交差する面上で位置付けし (ステップ 616 )、更に、 X線検出器 13aを旋回方向前方または後方にスライドさせて、 X線発生部 1 2と、関心領域 Rとに対してオフセットするように位置付けし (ステップ 617)、次に関心 領域 Rの位置を判別して (ステップ 618)、関心領域 Rの位置が基準位置よりも高けれ ば、照射野変更手段 12bでは、矩形状スリット SL2を選択し (ステップ 619)、かつ支 持手段 11aを昇降および Zまた被写体保持手段 11cを下降させて、旋回軸 Aに平行 な方向に位置付けする (ステップ 620)。一方、関心領域 Rの位置が基準位置よりも低 ければ、照射野変更手段 12bでは、スリット SL2を選択し (ステップ 621)、支持手段 1 laを下降および Zまたは被写体保持手段 11cを上昇させて、旋回軸 Aに平行な方 向に位置付けする (ステップ 622)撮影位置調整ステップを実行する。
[0218] その後、実施例 2と同様に、撮影位置調整ステップでの位置付けに基づき、透過画 像を所定の旋回角度毎に撮影し (ステップ 623)、関心領域 Rの所望断面に対する C T画像を再構成する (ステップ 624)本撮影ステップを実行する。
[0219] 図 42は、関心領域 Rの透過画像撮影時の状態を説明する模式図である。この図で は、通常の CT撮影時の状態を示すもので、旋回軸 Aの延長線が関心領域 Rの円柱 体の中心を通過している。また、 X線コーンビームは、 1次スリット板 12cの矩形状スリ ット SL2よって規制され、 X線広域ビーム BBによる関心領域 Rの円柱体全体を含ん だ透過像が、位置付けされた第 2の撮像手段 S2に投影されている。なお、 X線発生 部 12、 X線検出部 13Bの軌道は、実施例 1の場合と同様である。
実施例 5
[0220] っ 、で、 X線撮影装置 Mの更に別例を具体的に説明する。その例の X線撮影装置 は、上記実施例 1〜4に対して、特に移動手段 11の構成を異ならせている力 基本 的動作等は共通しており、上記各実施例と、同様の X線発生部 12、 X線検出部 13、 13A、 13B等を適宜採用できる。 図 44は、この例の X線撮影装置 Mの外観を説明する斜視図である。
[0221] 移動手段 11は、 X線発生部 12と X線検出部 13とが固定された支持手段 11aと、こ の支持手段 1 laを旋回軸 Aにより旋回可能に下垂保持する収容フレーム 1 Ifと、この 収容フレーム l lfに対する固定部 l ibである本体フレームと力もなる。なお、旋回軸 Aには中空軸を用 Vヽており、その内部に X線発生部 12や X線検出部 13へのケープ ルを配設して保護し、装置の美観も向上させている。収容フレーム l lfは、支持手段 1 laを撮影時に旋回させるだけでなぐ位置決めのために旋回軸 Aに平行な方向に 昇降移動させることができる。
[0222] そのため、収容フレーム 1 Ifは、後述するように、旋回軸 Aを固着させた軸テーブル l lgを、旋回軸 Aと交差する平面上で 2次元制御により位置制御する X— Yテーブル l ieが上部に内蔵され、表示灯や操作スィッチ力もなる操作パネル 16hが側面に設 けられ、更に、例えば図 16で説明したような制御手段 16が格納されている。また、本 体フレームには、被写体 oを位置付けする被写体保持手段 1 lcが取付けられて 、る。
[0223] 被写体保持手段 11cの中央には、患者が顎を置くチンレストが設けており、このチ ンレストは、上下昇降或いは傾動可能とされ患者の体形に合わせてその位置付けが なされる。チンレストをこのように可動に構成することで、例えば上顎、下顎などの撮 影部位ごとに照射線の水平面に対する傾きを調節することや、上方に位置する顎関 節と、下方に位置する下顎先端とのように、上下に離れた部位をうまく照射野の中心 に位置するように調節することもできる。
[0224] ここで、移動手段 11と収容フレーム 1 Ifの構成を更に説明する。支持手段 11aは、 患者の体格に合わせて、収容フレーム 1 Ifと共に、本体フレーム l ibに沿って昇降で きる。従って、支持手段 11aに一体的に設けられた X線発生部 12と X線検出部 13と は、収容フレーム 1 Ifと共に、被写体保持手段 11cに対して移動することになる。
[0225] しかし、収容フレーム 1 Ifと、支持手段 1 laとを分離した構成にして、それぞれが本 体フレームに対して独立に移動するようにしても構わない。また、収容フレーム 1 Ifな Vヽし被写体保持手段 1 lcに対し、 X線発生部 12や X線検出部 13が移動するようにし ても構わない。本出願人の出願に係る上記特許文献 3は、そのように、収容フレーム 1 Ifと支持手段 1 laとを分離して構成した例や、収容フレーム 1 Ifな ヽし被写体保持 手段 1 lcに対し、 X線発生部 12が移動するように構成した例を開示して 、る。
[0226] 上記特許文献 3においては、上述の収容フレーム l lfに相当する部分を「患者フレ ーム」、支持手段 11aに相当する部分を「昇降本体」と称しており、その目的は、撮影 可能な領域を広げることであると共に、例えば撮影部位ごとに照射線の水平面に対 する傾きを調節することであり、上方に位置する顎関節と、下方に位置する下顎先端 とのように、上下に離れた部位をうまく照射野の中心に位置するように調節することで ある。
[0227] また、被写体保持手段 11cを上下昇降或いは傾動可能にする構成と、収容フレー ム 1 Ifと支持手段 1 laとを分離した構成と、収容フレーム 1 Ifな ヽし被写体保持手段 11cに対し、 X線発生部 12や X線検出部 13が移動するようにした構成とを組み合わ せて、より微妙な調節ができるようにしても構わな 、。
[0228] 図 44は、支持手段 11aを下垂保持している収容フレーム l lfの内部構造を説明す る上方から見た水平断面図である。この図は、 X— Yテーブル l ieの構造を示してお り、収容フレーム 1 Ifに固定された Y軸制御モータ 1 lhが連結した回転シャフトを回 転させること〖こより、 Y軸テーブル l ljを Y軸に平行に移動させ、この Y軸テーブル 11 jに固定された X軸制御モータ l liが連結した回転シャフトを回転させることにより、 X 軸テーブル 1 lgを X軸に平行に移動させる構造になって 、る。
[0229] 図 45は、収容フレーム l lfと支持手段 11aとの連結部分を側方から見た縦断面図 である。支持手段 11aは、ボールベアリング I lkにより回転自在に旋回軸 Aと連結さ れており、 X軸テーブル l lgに固定された旋回制御モータ 11mによる駆動で、支持 手段 1 laが旋回軸 Aに対して回転する構造になって 、る。
[0230] その構造をより具体的に説明すると、収容フレーム l lfは、ハウジング l lflとハウジ ングが固定される梁 1 Π2からなり、梁 l lf 2には Y軸制御モータ l lhが固定され、こ の Y軸制御モータ 1 lhにはねじ軸である Y駆動軸 1 lhyが設けられ、 Y駆動軸 1 lhy が回転すると、 Y軸テーブル 1 ljに固定された内部にねじ切りした被駆動部材 1 ljyが 図示の y方向に変位するようにしている。そして、 Y軸テーブル l ljには車輪 l ly2が 設けられ、梁 1 Π2には車輪 l ly2を案内するレール l lylが設けられているので、 Y 軸制御モータ 1 lhを回転駆動すれば、 Y軸テーブル 1 ljはレール 1 lylに沿って滑ら かに移動する。
[0231] 一方、 Y軸テーブル l ljには X軸制御モータ l liが固定され、この X軸制御モータ 1 liにはねじ軸である X駆動軸 l lixが設けられ、 X駆動軸 l lixが回転すると、 X軸テー ブル l lgに固定された内部にねじ切りした被駆動部材 l lgxが図示の X方向に変位 するようにしている。そして、 X軸テーブル l lgには車輪 11x2が設けられ、 Y軸テー ブル 1 ljには車輪 11x2を案内するレール 11x1が設けられて!/、るので、 X軸制御モ ータ 1 liを回転駆動すれば、 X軸テーブル 1 lgはレール 11x1に沿って滑らかに移動 する。
[0232] X軸テーブル l lgには回転手段である旋回制御モータ 11mが固定されており、口 ーラにより、回転軸 Aに回転力を伝達するようにしている。ここで、 Xテーブルと回転 軸 Aとの間にはボールベアリング I lkが介在しているので、旋回制御モータ 11mの 回転力は、非常に少ない摩擦抵抗で回転軸 Aに伝達される。
[0233] 図 46は、図 45の変形例で、旋回制御モータ 11mを、支持手段 11a内部に設け、プ ーリとベルトにより旋回軸 Aに回転力を伝達する点が異なる力 その他の構成は図 45 と共通である。
[0234] 上記の X—Yテーブル l ieについては、本出願人の出願に係る特開平 11— 1041 23公報、特開平 11 104124公報、特開平 11 104125公報記載の技術を適宜 応用しうる。
[0235] この実施例の X線撮影装置 Mは、セファロ撮影手段を更に取付けた変形も可能で ある。
図 47 (a)、(b)は、それぞれ、セファロ撮影手段 18を備えた変形例の、上方からの平 面図と、正面図である。
[0236] セファロ撮影手段 18は、収容フレーム 1 Ifの後部に連結される取り付けアーム部 1
8aと、セファロ撮影時に被写体 oを位置決めする被写体保持手段 11 と、 X線検出 部 13と同様な構成とされる X線検出部 13'からなる。
[0237] そして、セファロ撮影時には、図 48に示すように、 X線発生部 12と、 X線検出部 13' とを対面させた状態にすることにより、 X線発生部 12を利用したセファロ画像の撮影 が可能になる。 [0238] すなわち、 X線発生器 12aを固定し、そこで発生した X線コーンビームをセファロ撮 影用の細溝状スリット SL3で規制するようにして、細溝状スリット SL3と、 X線検出部 1 3の第 1の撮像手段 S 1とを同期的に移動させれば、 X線細隙ビーム Bによって走査し たセファロ画像を得ることができる。こうして撮影したセファロ画像は、本発明のスカウ トビユー画像として利用することもできる。
[0239] また、本発明のスカウトビュー画像は、被写体 oに、断層面画像撮影の対象となる関 心領域 Rを設定することを目的としたもので、その目的のためには、全体画像から特 定部位を選択できればよぐ高解像度の画像は必ずしも必要とされない。従って、ス カウトビュー画像の撮影では、必要に応じて適切な解像度を選択できるように構成す ることが望ましい。そのような構成は、被爆量を低減させる観点からも価値がある。
[0240] スカウトビュー画像の解像度を選択可能にするためには、従来技術として知られて いるビユング技術を導入することができる。このビユング技術は、基本的には、第 1の 撮像手段 S 1として CCDセンサを用いて 、れば、そのセンサの電荷輸送部を構成す る CCDの制御信号をノーマル解像度の撮影と、それ以外の選択可能な低解像度の 撮影とで異ならせることによって、容易に実現できる。より具体的には、ノーマル解像 度で撮影を行 、、その後の電荷転送部によるバケツリレー的な電荷転送の過程で、 例えば、格子状に並んだ 4画素力 縦、又は横に並んだ 2画素になるように、あるい は、 1画素になるように、その 4画素の撮影電荷を周期的に重畳させるようにしてもよ い。
[0241] ビユング技術は、スカウトビューのみに限局して用いる必要はなぐスカウトビュー画 像を用いた関心領域の撮影にぉ 、ても適宜使用して構わな 、。
[0242] 図 49は、そのようなビニング処理の実行例を示す図面であり、スカウトビュー画像と して撮影した原画像 (左上パノラマ画像)と、その同解像度の撮影電荷に対して、 2 X 1ビユング処理を実行した画像 (右上)と、 1 X 2ビユング処理を実行した画像 (左下) と、 2 X 2ビユング処理を実行した画像 (右下)とを記載している。なお、 2 X Iビユング 処理による縦長の画像、 1 X 2ビユング処理による横長の画像は、間引処理等の簡単 な画像処理により、表示部 14では、正しい縦横比で表示されるようにできる。このよう な画像処理は、撮影画像と、表示部 14に表示された画像とで解像度が元々異なるた め、通常に行われているもので、ビユングのために新たに必要とされたわけではない
[0243] ここでの効果としての被爆量の減少は、ビユング処理後の撮影電荷が、同一の撮 影条件であれば、重畳により増大するところ、その増大分を見込んで、 X線発生部 12 が照射する X線量を減少させたり、あるいは、移動手段 11の旋回速度を速くしたりす ることの効果として達成されるものである。どちらにしても、同様の X線被爆量の減少 を見込めるが、旋回速度を速くして撮影時間の短縮する方力 被写体 oである被験者 のストレスは軽くなる。
[0244] なお、同様のビユング処理は、撮像素子として、 CMOSセンサを採用している場合 にも導入可能である。これを、以下、 CMOSセンサの基本構成を説明する回路図に 従って、簡単に説明する。
[0245] 図 50は、 CMOSセンサ 4画素分の回路を簡略ィ匕して記載した図面である。この回 路は、ライン LI、 LOl間、又はライン LI2、 L02間で格子状に隣接した 4画素にそれ ぞれ対応するキャパシタと、それぞれのキャパシタが蓄積した撮影電荷を読出すため のスィッチを構成する MOSトランジスタ M1〜M4と、読出された撮影電荷に応じた 電圧信号を発生するセンスアンプ A1〜A3と、ライン L01、 L02を、センスアンプ A1 〜A3に選択的に接続する MOSトランジスタで構成されるスィッチ SW1、 SW2とを備 えている。
[0246] この回路により、通常撮影を行う場合は、まず、スィッチ SW1、 SW2を制御して、ラ イン L01、 L02がそれぞれ、センスアンプ Al、 A2に接続された状態としておく。そし て、画像の撮影後には、まず、ライン K1を活性化させて、電荷 Ql、 Q2をそれぞれラ イン L01、 L02に読出し、このときにセンスアンプ Al、 A2が生成した電圧信号を、 図示しない AZD変換器等によりサンプリングしてデジタル信号に変換し、その後ライ ン L01、 L02をー且放電させてから、ライン K2を活性ィ匕させる。すると、今度は、電 荷 Q3、 Q4に応じた電圧信号力 センスアンプ Al、 A2において発生するので、それ らをサンプリングしてデジタル信号に変換する。このような動作により、 CMOSセンサ 全画素の撮影電荷 Q1〜Q4が、それぞれデジタル信号に変換される。
[0247] 2 X 1ビユング処理を行う場合は、スィッチ SW1、 SW2を制御して、ライン L01、 LO 2がそれぞれ、センスアンプ Al、 A2に接続された状態としておく。そして、画像の撮 影後には、ライン Kl、 Κ2を同時に活性ィ匕させて、撮影電荷 Ql、 Q3を共にライン LO 1に読出して重畳させ、同時に、撮影電荷 Q2、 Q4を共にライン L02に読出して重畳 させる。すると、センスアンプ A1は、重畳させたあとの電荷 Q1 + Q3に応じた電圧信 号を生成し、センスアンプ A2は、重畳させたあとの電荷 Q2 + Q4に応じて電圧信号 を発生するので、それらの電圧信号をサンプリング、 AZD変換すればよい。
[0248] 1 X 2ビユング処理を行う場合は、スィッチ SW1、 SW2を制御して、ライン L01、 LO 2が共に、センスアンプ A3に接続された状態としておく。そして、そして、画像の撮影 後には、まず、ライン K1を活性ィ匕させて、撮影電荷 Ql、 Q2を、このとき互いに短絡 しているライン L01、 L02に読出して重畳させる。これにより、センスアンプ A3は、重 畳させたあとの電荷 Ql + Q2に応じた電圧信号を生成するので、その電圧信号をサ ンプリング、 AZD変換する。その後、ライン L01、 L02をー且放電させてから、ライ ン K2を活性ィ匕させ、撮影電荷 Q3、 Q4を、ライン L01、 L02に読出して重畳させる。 これ〖こより、センスアンプ A3は、重畳させたあとの電荷 Q3 + Q4に応じた電圧信号を 生成するので、その電圧信号をサンプリング、 AZD変換する。
[0249] 2 X 2ビユング処理を行う場合は、スィッチ SW1、 SW2を制御して、ライン L01、 LO 2が共に、センスアンプ A3に接続された状態としておく。そして、画像の撮影後には 、ライン Kl、 Κ2を同時に活性ィ匕させて、撮影電荷 Ql、 Q2、 Q3、 Q4を共に、このと き互いに短絡しているライン L01、 L02に読出して全て重畳させる。これにより、セン スアンプ A3は、重畳させたあとの電荷 Q l + Q2 + Q3 + q4に応じた電圧信号を生成 するので、その電圧信号をサンプリング、 AZD変換すればよい。
[0250] このようなスカウトビュー画像撮影におけるビユング処理は、上記各実施例の X線撮 影装置 Mのそれぞれに導入することが可能である。
[0251] なお、本発明の思想は、医療以外の用途に用いられる X線撮影装置にも適用する ことが可能である。すなわち、工業用としても、スカウトして力も非破壊検査用撮影を する場合等が考えられ、そのような用途の X線撮影装置には、本発明の思想を適用 することが望ましい。

Claims

請求の範囲
[1] X線発生部と、 X線検出部とを互いに対向させて指示する支持手段と、
被写体保持手段で保持した被写体に対して、前記支持手段を相対的に移動させる 移動手段とを備え、
前記 X線発生部力 X線ビームを照射しながら、前記移動手段を作動させて被写体 の X線画像を撮影する医療用 X線撮影装置において、
前記支持手段は、前記移動手段により旋回可能であり、
前記 X線発生部は、 X線細隙ビームと X線広域ビームとを選択的に切換えて発生可 能とされており、
前記 X線検出部は、前記 X線細隙ビームを受けて X線画像を生成するための第 1の 撮像手段と、前記 X線広域ビームを受けて X線画像を生成するための第 2の撮像手 段とを有しており、
前記医療用 X線撮影装置は、
前記 X線細隙ビームと前記第 1の撮像手段とによって生成された第 1の X線画像を 表示させる表示部と、
この表示部に表示させた前記第 1の X線画像上で所望の関心領域を指定する操作 部と、
この操作部で指定された関心領域にっ 、て、前記 X線広域ビームと前記第 2の撮 像手段とを用いて、所定の断層画像を第 2の X線画像として生成するため、前記移動 手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする医療用 X線撮影装置。
[2] X線発生部と、 X線検出部とを互いに対向させて支持する支持手段と、
被写体保持手段で保持した被写体に対して、前記支持手段を相対的に移動させる 移動手段を備え、
前記 X線発生部力 X線ビームを照射しながら、前記移動手段を作動させて被写 体の X線画像を撮影する医療用 X線撮影装置において、
前記支持手段は、前記移動手段により旋回可能であり、
前記 X線検出部は、前記支持手段の旋回軸に平行な方向に伸長する、前記 X線 細隙ビームを受けて X線画像を生成するための第 1の撮像手段と、前記 X線広域ビ ームを受けて X線画像を生成するための第 2の撮像手段とを有しており、 単一の撮像面上に前記第 1の撮像手段と前記第 2の撮像手段が共に設定され、 前記 X線発生部は、 X線ビームの形状を切換えて前記第 1の撮像手段に照射する X線細隙ビームと前記第 2の撮像手段に照射する X線広域ビームとを選択的に発生 し、前記 X線広域ビームの照射野を前記旋回軸の軸方向と平行な方向に変更する 照射野変更手段を備え、
前記 X線細隙ビームと前記第 1の撮像手段とによって生成された第 1の X線画像を 表示する表示部と、
この表示部に表示された前記第 1の X線画像上で所望の関心領域を指定するため の操作部と、
前記操作部で指定された関心領域にっ 、て、前記 X線広域ビームと前記第 2の撮 像手段とによって CT画像である第 2の X線画像を生成するために、前記照射野変更 手段、前記移動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする医療用 X線撮 影装置。
[3] 請求項 1において、
前記 X線検出部は、前記支持手段の旋回軸に平行な方向に伸長する前記第 1の 撮像手段と、前記第 2の撮像手段とが個別に設けられ、
前記第 2の撮像手段を、前記支持手段の旋回軸に平行な方向に移動させる撮像手 段移動手段とを備えており、
前記 X線発生部は、
前記旋回軸に平行な方向に、前記 X線広域ビームの照射野を変更する照射野変更 手段を備えており、
前記医療用 X線撮影装置は、
前記操作部で指定された関心領域につ!ヽて、 CT画像である前記第 2の X線画像を 生成するため、前記撮像手段移動手段、前記照射野変更手段、前記移動手段を制 御する制御手段を備えたことを特徴とする医療用 X線撮影装置。
[4] 請求項 1において、
前記 X線検出部は、前記支持手段の旋回軸に平行な方向に伸長する前記第 1の 撮像手段と、前記第 2の撮像手段とが、共有部分を有して連設した構成とされており 前記 X線発生部は、
X線ビームの形状を切換えて前記第 1の撮像手段に照射する X線細隙ビームと前記 第 2の撮像手段に照射する X線広域ビームとを選択的に発生する照射野変更手段を 備え、
前記医療用 X線撮影装置は、
前記操作部で指定された関心領域にっ ヽて、前記 X線広域ビームと前記第 2の撮像 手段とによって CT画像である第 2の X線画像を生成するため、前記照射野変更手段 、前記移動手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする医療用 X線撮影装置
[5] 請求項 1〜4のいずれかにおいて、
前記第 1の X線画像として、ノ Vラマ画像、セファロ画像、リニアスキャン透過画像の うち、少なくとも一つを生成することを特徴とする医療用 X線撮影装置。
[6] 請求項 1〜4のいずれかにおいて、
前記第 2の X線画像として、 CT画像、リニア断層画像の少なくともいずれかを生成 することを特徴とする医療用 X線撮影装置。
[7] 請求項 1〜6のいずれかにおいて、
前記移動手段は、パノラマ画像を撮影するときには、前記 X線発生部と前記 X線検 出部とをパノラマ X線撮影用の軌道に沿って移動させることを特徴とする医療用 X線 撮影装置。
[8] 請求項 1〜7のいずれかにおいて、
前記移動手段は、前記旋回軸と交差する平面上に規定される 2方向につ 、ての 2 次元制御がなされることを特徴とする医療用 X線撮影装置。
[9] 請求項 1〜7のいずれかにおいて、
前記移動手段は、前記旋回軸と交差する平面上に規定される 2方向と、前記旋回 軸に平行な 1方向とについての 3次元制御がなされること特徴とする医療用 X線撮影 装置。 請求項 1〜9の!、ずれかにお 、て、
前記第 2の撮像手段を前記 X線検出部の旋回方向前方または後方にオフセットさ せることで、指定された関心領域の一部を常に投影しながら関心領域全てにわたる 投影を行 ヽ、前記関心領域の CT撮影をすることを特徴とする医療用 X線撮影装置。
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