JP2003000587A - X線センサーユニット、これを用いたx線撮影装置 - Google Patents

X線センサーユニット、これを用いたx線撮影装置

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JP2003000587A JP2001190731A JP2001190731A JP2003000587A JP 2003000587 A JP2003000587 A JP 2003000587A JP 2001190731 A JP2001190731 A JP 2001190731A JP 2001190731 A JP2001190731 A JP 2001190731A JP 2003000587 A JP2003000587 A JP 2003000587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直結タイプの2次元半導体X線撮像素子を用い
ながら、撮像素子間の継ぎ目による問題を解消すること
ができるX線センサーユニットを提供する。 【解決手段】X線入射面2eの直下に画像撮像面2fを
直結積層した検知表面2dを備えた2次元半導体X線撮
像素子2aを検知表面2dが継がれるようにライン状に
複数個連設する場合に、2次元半導体X線撮像素子2a
を、その連設面2hがこの連設で形成される連設ライン
方向Rに垂直な方向に対して傾斜するように連設すると
共に、被写体を透過したX線を走査する走査方向Dに対
して、連設ライン方向Rが垂直となるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の2次元半導
体X線撮像素子をその検知表面が継がれるように並べ
て、被写体を透過したX線を全域に渡って走査できるよ
うにしたX線センサーユニットと、これを用いたX線撮
影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体を透過したX線を画像化する手段
として、2次元半導体X線撮像素子は、受光X線データ
を電気信号あるいはデジタル信号として出力することが
でき、適切な表示手段でリアルタイムに被写体のX線画
像を見ることができるので近年多用されている。
【0003】しかしながら、半導体素子の生産技術的な
制約から、一方向の長さが一定以上のものは、製造する
ことができず、あるいは、半導体素子の素材となるシリ
コンウエハーの歩留まり率に起因して非常に高価なもの
にならざるを得ない。
【0004】したがって、例えば、人体頭部X線画像
を、頭部に対して水平方向に走査して得る場合には、走
査方向に垂直な検知表面の長さが少なくとも25cm程
度は必要であるが、これを一本の2次元半導体X線撮像
素子で構成することはせず、副数本、例えば、8cmか
ら9cmの長さの撮像素子を縦に継がれるように連設し
て、この25cmの検知表面を充足させるようにしてい
る。
【0005】しかし、この場合、この撮像素子間の継ぎ
目自体の隙間や、撮像素子の境界領域における検知不可
部分の存在により、この部分の画像が得られないという
問題が生じ、この問題を解決すべく種々の提案がなされ
ている。
【0006】図18に示すX線センサーユニットは、こ
の問題を解決するもので、本出願人によって提案され、
特開平8−215190号公報に記載されたものであ
る。
【0007】このX線センサーユニット120は、長方
形の蛍光板120a、この蛍光板120aで可視化され
た可視光線を導光する3つの光ファイバ束120b1,
120b2,120b3、この光ファイバ束120b
1,120b2,120b3で導光された可視光線を受
け電気信号として出力するFFT型CCD撮像素子12
0c1,120c2,120c3から構成されている。
【0008】蛍光板120aは、そのX線受光側のスリ
ット120dの長さに対応した長方形となっているが、
この受光表面を120a1,120a2,120a3の
3つの画像領域に分け、この領域の境界面120hをス
リット120dの長手方向に対して、角度θ′だけ傾く
ようにしている。
【0009】一方、この蛍光板120aからの可視光線
を受ける長方形形状のFFT型CCD撮像素子120c
1,120c2,120c3は、3個の単体の撮像素子
を相互に重畳しないように、また、その長手方向がスリ
ット120dの長手方向に一致するように配置されてい
る。
【0010】蛍光板120aとCCD撮像素子120c
1,120c2,120c3とを導光連結する光ファイ
バ束120b1,120b2,120b3は、そのファ
イバ束の断面が蛍光板120のそれぞれの傾いた画像領
域120a1,120a2,120a3を覆うような長
方形断面で、また、相互間の境界面が画像領域120a
1,120a2,120a3の境界面120hと一致し
た状態で、これらの画像領域120a1,120a2,
120a3の裏面に接合されている。
【0011】光ファイバ束120b1,120b2,1
20b3の他端は、その長方形断面が画像領域120a
1,120a2,120a3の傾きと同様に角度θ′だ
け傾いたままで、CCD撮像素子120c1,120c
2,120c3のそれぞれの表面に接合されている。
【0012】この際、光ファイバ束120b1,120
b2,120b3は、CCD撮像素子120c1,12
0c2,120c3の画像化有効領域内に接合されるよ
うにしている。
【0013】このようにすると、蛍光板120aで可視
化された可視光線が全部、CCD撮像素子120c1,
120c2,120c3の画像化有効領域へ導光される
と共に、その分割導光の継ぎ目がスリット120dの長
手方句に垂直となっているX線走査方向(これは、CC
D撮像素子120c1,120c2,120c3におけ
るデータ走査方向にも一致する。)に対して、角度θ′
だけ傾いているため、一つの走査方向列の全部のデータ
がない、という現象を回避することが出来、従来、撮像
素子の継ぎ目のために発生していた画像のない領域の発
生の問題を解消することができた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして構成されたX線センサーユニットは、非常に複
雑な構成のものにならざるを得ず、短いCCD撮像素子
を用いることによるコストダウンの効果を減殺しかねな
いものであった。また、近年、このようなファイバー束
のような導光手段を用いることなく、その検知表面で高
速にX線を直接電気信号化することのできる2次元半導
体X線撮像素子も提供されているが、そのようないわゆ
る直結タイプのものには、上記の方法は適用することが
できなかった。
【0015】本願発明は、このような問題を解決しよう
とするもので、直結タイプの2次元半導体X線撮像素子
を用いながら、撮像素子間の継ぎ目による問題を解消す
ることができるX線センサーユニット、これを用いたX
線撮影装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、直結タイプの2次元半導体X線撮像素子
が、そのデータ出力のための走査方向を問わないという
特質と、本出願人が上記X線センサーユニットで知見し
た撮像素子の継ぎ目の方向とX線の走査方向とを相対的
に傾けるという方法を組み合わせることを着想したもの
であり、請求項1から7において、この着想を実体化し
て上記課題を解決するX線センサーユニットを、請求項
8から15において、このX線センサーユニットを用い
たX線撮影装置を提案している。
【0017】請求項1に記載のX線センサーユニット
は、X線入射面の直下に画像撮像面を直結積層した検知
表面を備えた2次元半導体X線撮像素子を前記検知表面
が継がれるようにライン状に複数個連設して構成したX
線センサーユニットであって、前記2次元半導体X線撮
像素子を、その連設面がこの連設で形成される連設ライ
ン方向に垂直な方向に対して傾斜するように連設すると
共に、被写体を透過したX線を走査する走査方向に対し
て、前記連設ライン方向が垂直となるように構成したこ
とを特徴とする。
【0018】ここで、X線入射面の直下に画像撮像面を
直結積層した検知表面を備えた2次元半導体X線撮像素
子とは、上述のいわゆる直結タイプの半導体撮像素子で
あって、そのX線入射面とは、X線を入射させる面であ
って後述の画像撮像面を保護する役割も持つものであ
り、画像撮像面とは、X線入射面を介して受光したX線
をX線入射面の直下で電気信号に変換して出力するもの
であり、これらを直結積層した検知表面は、この撮像素
子の2次元的広がり部分全部に渡って表面に形成された
ものである。
【0019】連設面とは、連設された撮像素子間の接合
面、換言すれば、検知表面の継ぎ目となる面のことを意
味し、連設ライン方向とは、撮像素子を連設して並べた
時のそれぞれの撮像素子の中心を結んだ線を意味し、ま
た、後述するように、縦横に並べる際には、この連設ラ
イン方向は相互に直交するx、yの二方向から構成され
るものである。
【0020】このX線センサーユニットは、いわゆる直
結タイプの2次元半導体X線撮像素子をその検知表面が
継がれるようにライン状に複数個連設し、この連設面を
連設ライン方向に垂直な方向に対して傾斜させ、一方、
連設ライン方向自体は、通常と同様に、X線の走査方向
に垂直とすることで、連設面、つまり継ぎ目方向と走査
方向とが相対的に傾斜するようにしたものである。
【0021】このようにすると、上述したように、撮像
素子の継ぎ目によって生じる画像欠損の問題を解消する
ことができる。
【0022】請求項2に記載のX線センサーユニット
は、X線入射面の直下に画像撮像面を直結積層した検知
表面を備えた2次元半導体X線撮像素子を前記検知表面
が継がれるようにライン状に複数個連設して構成したX
線センサーユニットであって、前記2次元半導体X線撮
像素子を、その連設面がこの連設で形成される連設ライ
ン方向に垂直となるように連設すると共に、被写体を透
過したX線を走査する走査方向に垂直な方向に対して、
前記連設ライン方向が傾斜するように構成したことを特
徴とする。
【0023】このX線センサユニットは、請求項1と対
照的に、撮像素子の連設面は従来と同様に連設ライン方
向に垂直な方向に対して傾斜させず、一方、連設ライン
方向自体を、X線の走査方向に対して傾斜させること
で、連設面、つまり継ぎ目方向と走査方向とが相対的に
傾斜するようにしたものである。
【0024】このようにしても、請求項1と同様の効果
を発揮することができると共に、この場合には、2次元
半導体X線撮像素子の検知表面の全体が有効利用され、
無駄が少なくなる。
【0025】請求項3に記載のX線センサーユニット
は、請求項1または2のいずれかに記載のX線センサー
ユニットにおいて、前記それぞれの2次元半導体X線撮
像素子を、その検知表面が前記連設面において相互に重
なりあうように、連設していることを特徴とする。
【0026】このX線センサユニットは、更に、撮像素
子をその連設面で相互に重なりあうようにしており、こ
の重なりにより、撮像素子の検知表面端で生じるデータ
欠損を解消することができ、より良く、データ欠損の問
題を解決することができる。
【0027】請求項4に記載のX線センサーユニット
は、請求項3に記載のX線センサーユニットにおいて、
前記2次元半導体X線撮像素子を、その検知表面が前記
X線の入射方向に対して傾斜して相互に重なりあうよう
に、連設していることを特徴とする。
【0028】このX線センサーユニットは、請求項3に
比べ、同様に撮像素子の縁辺が重なり合うようにするも
のであるが、その際に、検知表面がX線の入射方向に対
して傾斜するように重ねあわせるもので、つまり、屋根
がわらのように重ね合わせるもので、請求項3と同様の
効果を発揮する。
【0029】請求項5に記載のX線センサーユニット
は、請求項1から4のいずれかに記載のX線センサーユ
ニットにおいて、前記2次元半導体X線撮像素子を、前
記連設ライン方向に直角方向にも連設していることを特
徴とする。
【0030】このX線センサーユニットは、要するに、
撮像素子を縦横に連設し、縦方向だけでなく横方向にも
所望の撮像可能領域を広げながら、連設による継ぎ目の
問題の解消を図ることができる。
【0031】請求項6に記載のX線センサーユニット
は、請求項1から5のいずれかに記載のX線センサーユ
ニットにおいて、前記2次元半導体X線撮像素子が、C
dTe素子、CdZnTe素子、MOS素子、CMOS
素子、FT型CCDのいずれかで構成されていることを
特徴とする。
【0032】請求項7に記載のX線センサーユニット
は、請求項1から6のいずれかに記載のX線センサーユ
ニットにおいて、前記複数個連設された2次元半導体X
線撮像素子が、カーボンファイバー製ケースに収納され
ていることを特徴とする。請求項8に記載のX線撮影装
置は、請求項1から7のいずれかに記載のX線センサー
ユニットを用いたことを特徴とする。
【0033】請求項9に記載のX線撮影装置は、請求項
8に記載のX線撮影装置において、前記X線撮影装置
が、パノラマX線撮影装置であることを特徴とする。
【0034】請求項10に記載のX線撮影装置は、請求
項8に記載のX線撮影装置において、前記X線撮影装置
が、セファロX線撮影装置であることを特徴とする。
【0035】請求項11に記載のX線撮影装置は、請求
項8に記載のX線撮影装置において、前記X線撮影装置
が、X線CT撮影装置あることを特徴とする。
【0036】請求項12に記載のX線撮影装置は、請求
項8に記載のX線撮影装置において、前記X線撮影装置
が、パノラマX線撮影装置、セファロX線撮影装置、X
線CT撮影装置のいずれか2以上の機能を備えた複合X
線撮影装置であることを特徴とする。
【0037】請求項13に記載のX線撮影装置は、X線
源と、このX線源から発生するX線を被写体に照射すべ
きX線ビームに規制するスリット体と、前記被写体を透
過したX線ビームを撮像するX線センサーユニットとを
備え、前記X線ビームを走査して被写体に照射し前記被
写体のX線画像を生成するX線撮影装置であって、上記
X線センサーユニットは、X線入射面の直下に画像撮像
面を直結積層した検知表面を備えた2次元半導体X線撮
像素子を前記検知表面が継がれるようにライン状に複数
個連設して構成され、かつ、その連設面がこの連設で形
成される連設ライン方向に垂直となるようになってお
り、前記X線ビームの走査方向に対して、前記スリット
体のスリット方向と、前記X線センサーユニットを構成
する前記2次元半導体X線撮像素子の前記連設ライン方
向とを、同じ方向に傾斜させるようにしたことを特徴と
する。
【0038】請求項14に記載のX線撮影装置は、請求
項13に記載のX線撮影装置において、前記X線撮影装
置が、パノラマX線撮影装置、セファロX線撮影装置、
X線CT撮影装置、あるいはこれら3つの撮影装置のい
ずれか2以上の機能を備えた複合X線撮影装置のいずれ
かであることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明のX線センサーユニット、
これを用いたX線撮影装置の実施の形態について、添付
図面を参照しながら、説明する。
【0040】図1は、本発明のX線センサーユニットを
例示するもので、(a)はその一例の外観斜視図、
(b)は他例の外観斜視図、(c)は(a)のY−Y断
面図である。
【0041】図1(a)に示すX線センサーユニット2
は、図の上下方向に複数個連設された2次元半導体X線
撮像素子2aと、この撮像素子2aの表面をカバーしX
線の受光を許容し可視光線などを遮るX線窓2b、この
X線窓2bを設け、複数個連設された2次元半導体X線
撮像素子2aの全体を収容するケース2cを備えてい
る。
【0042】2次元半導体X線撮像素子2aは、図1
(c)のY−Y断面図に示すように、その表面から、X
線入射面2e、その直下に直結積層された画像撮像面2
f、その下に基板2gが積層されており、X線入射面2
eと画像撮像面2fとを併せて検知表面2dという。
【0043】この撮像素子2aは、その一方の表面全体
が検知表面2dとして構成され、図示したように、この
検知表面2dが継がれるように連設することで、個々の
2次元半導体X線撮像素子2a一個だけではカバー仕切
れない、長い検知領域あるいは広い検知領域を実現する
ことができる。
【0044】一方、従来例で説明したように、このよう
な連設を行うと、その連設部つまり継ぎ目によって、X
線受光データを検知できない部分が生じるが、その問題
を図示したように、連設された撮像素子2aの継ぎ目を
形成する連設面2hの方向を、図示するようにX線の走
査方向Dに対して、所定の角度θだけ傾けることによっ
て、解消している。この原理については、図2を用いて
後述する。
【0045】ここで、図1(a)において、符号Rは、
撮像素子2aを連設して並べた時のそれぞれの撮像素子
2aの中心を結んだ線の方向である連設ライン方向を示
し、符号DLは、X線の走査方向Dに対する垂線方向を
示している。
【0046】この図から、解るように、この場合、連設
ライン方向Rは、走査方向に対する垂線方向DLと一致
しており、この連設ライン方向自体は通常のX線センサ
ーユニットと変わるところはない。一方、連設ライン方
向Rに垂直な方向、つまり、走査方向Dと連設面2hの
方向は角度θだけ傾斜している。
【0047】2次元半導体X線撮像素子2aの素材とし
ては、CdTe素子、CdZnTe素子、MOS素子、
CMOS素子、FT型CCDが好適であり、いずれも、
受光したX線を電気信号あるいはデジタル信号として出
力可能で、また、その出力のための受光データの走査方
向は、撮像素子2aの外形形状、つまり縁辺方向に拘束
させることなく、所望の方向とすることができるもので
あり、本発明のように、撮像素子2aはX線走査方向D
に対して傾けて設けるが、データの読みだしは、この走
査方向Dと同じ方向に読み出す必要がある場合に適して
いる。
【0048】特に、CdTe素子あるいはCdZnTe
素子は、高感度、高速撮影が可能であるため、150枚
/秒程度のフレーム画像の転送が可能となり、静止画像
だけでなく被写体のX線画像を動画像として再生表示す
ることができ、本発明の効果と相乗してその効果を発揮
する。
【0049】また、FT型CCDは、CCDにメモリ領
域を有するフルトランスファー型CCDと呼ばれるもの
である。
【0050】ケース2cは、カーボンファイバー製ケー
スとするのが、軽量で機械的強度もあるので、好適であ
るが、X線を透過させず、機械的強度があり、重量も重
くならないものであれば、これに限るものではない。
【0051】なお、この図1(a)では、X線窓2bで
カバーされた2次元半導体X線撮像素子2aの連設面2
hが実線で示されているが、実際には、このX線窓2b
の素材は、可視光線を透過させないものであり、この連
設面2hを見ることが出来ないものである。しかしなが
ら、ここでは、撮像素子2aの連設についてより明瞭な
概念把握を促すために、このような表記としたものであ
る。この点については、以下の各図でも同様である。
【0052】図1(b)に示すX線センサーユニット2
Aは、図1(a)のX線センサーユニット2に比べ、連
設された2次元半導体X線撮像素子2aの連設面2h
は、連設ライン方向Rに対して、図示するように傾斜し
ておらず、垂直となっている。その代わりに、この連設
ライン方向R自体が、X線の走査方向Dに対する垂直方
向DLに対して、角度θだけ傾斜している。また、この
ため、X線窓2bも同様に傾斜し、ケース2cもこれに
対応したものとなっている。
【0053】このようにしても、結果的に、連設面の方
向とX線の走査方向とを相対的に傾斜させることがで
き、X線センサーユニット2と同様の効果を発揮する。
この点についても、図2を用いて説明する。
【0054】また、図1(a)のX線センサーユニット
2では、個々の2次元半導体X線撮像素子2aの検知表
面2dの内、X線窓2bから透過してくるX線に曝され
るのは、実線で表示した部分であり、それ以外の点線で
表示した部分は、有効に利用されていないが、図1
(b)のX線センサーユニット2A場合には、その検知
表面が全部利用されており、無駄がなく、撮像素子の面
積効率がよい。
【0055】図2(a)は本発明のX線センサーユニッ
トの動作原理の概念説明図、(b)は従来のX線センサ
ーユニットの動作原理の概念説明図である。これより、
すでに説明した部分と同じ部分については、同じ符号を
付して重複説明を省略する。図2(a)は、図1(a)
のX線センサーユニット2を用いて撮像したX線画像デ
ータIAと、図1(b)のX線センサーユニット2Aを
用いて撮像したX線画像データIA′を示しており、有
効な画像がある領域を、それぞれ右上がりと右下がりの
斜線で示している。
【0056】この図において、IBで示した斜線のない
部分は、有効な画像が得られない境界領域IBであり、
符号ISは、ユニット2の撮像素子2aにおいて、この
画像データIA、IBを電気信号化するために走査する
走査方向(点線)を示している。
【0057】一方、図2(b)は、従来例の、連設され
た撮像素子の連設面をX線の走査方向Dに対して傾けな
いで撮像したX線画像データICと、有効な画像が得ら
れない境界領域IDとを示している。
【0058】この両者、つまり、画像データIAと画像
データICとを比較すると、X線照射の走査方向Dと同
じ走査方向ISにデータ走査をした場合、図2(b)で
は、図示するように、境界領域IBを走査する場合に
は、走査ライン上で連続して有効な画像データが得られ
ない状態が生じ、これが画像欠陥となって現れる。
【0059】一方、図2(a)では、この図が示すよう
に、X線センサーユニット2を用いて撮像した場合に
は、境界領域IBの大きさは同様であるが、その領域の
長手方向が、撮像素子2aの連設面2hと走査方向Dの
傾きと同じように、傾いて現れる。したがって、このよ
うな画像データIAを走査方向ISで走査しても、一つ
の走査ライン上で、有効な画像データが得られない部分
はすくなく、画像全体では目立たなくなる。
【0060】また、この場合は、走査ライン上の境界領
域IBの前後の画像データIAを用いて、補完すること
も簡単であり、補完することによって、画像データのな
い部分をほぼ完全になくすことも可能である。
【0061】こうして、撮像素子間の継ぎ目による問題
を解消することができるのである。
【0062】また、図2(b)において、画像データI
A′に注目すると、この境界領域IBも、その撮影原理
から、画像データIAの場合と同様であり、したがっ
て、同様に効果が発揮されることも解る。
【0063】なお、この場合、画像データIA′全体が
傾いているが、この傾いた状態で、被写体の全体に走査
を行うことによって、被写体全体の画像を得ることがで
きるので、何ら問題は生じない。
【0064】図3(a)は本発明のX線センサーユニッ
トの他例を示す外観正面図、(b)は、そのY1−Y1
断面図である。
【0065】このX線センサーユニット2Bは、図示す
るように、図1(a)のX線センサーユニット2に比
べ、2次元半導体X線撮像素子2aの連設面2hにおい
て、双方の撮像素子2aが重なりあっていることを特徴
とする。なお、この図において、角度θ1は、この場合
の連設面2hの方向と走査方向Dとの間の傾斜角度であ
る。
【0066】このような重なりの効果については、特開
平2000−292546号公報に記載されているよう
に、境界領域の画像データ欠損の問題を解消できるもの
であるが、本発明の連設面の方向とX線の走査方向とを
相対的に傾斜させることによる境界領域の画像データ欠
損の問題解消と相俟って、より良く、その効果を発揮す
る。
【0067】図4(a)は本発明のX線センサーユニッ
トの他例を示す外観正面図、(b)は、そのY2−Y2
断面図である。
【0068】このX線センサーユニット2Cは、図示す
るように、図3のX線センサーユニット2Bに比べ、2
次元半導体X線撮像素子2aの連設面2hにおいて、双
方の撮像素子2aが重なりあっている点は同一である
が、その重なりあいの態様が異なっている。
【0069】つまり、図3のX線センサーユニット2B
では、撮像素子2aの重なりは、その両端の重なり状態
を、その相手の上か下かでしめすと、上−上、下−下、
上−上、下−下、・・・となっており、それぞれの撮像
素子2aの検知表面2dは、X線の入射方向に対して垂
直となっている。
【0070】それに比べ、図4のX線センサーユニット
2Cでは、上−下、上−下、上−下、・・・と、屋根瓦
方式となっており、それぞれの撮像素子2aの検知表面
2dは、X線の入射方向に対して多少傾いている。
【0071】このような重ね方でも、特開平2000−
292546号公報に記載されているように、上記と同
様に、境界領域の画像データ欠損の問題を解消でき、本
発明の連設面の方向とX線の走査方向とを相対的に傾斜
させることによる境界領域の画像データ欠損の問題解消
と相俟って、より良く、その効果を発揮する。
【0072】なお、この図では、連設面2hと走査方向
Dとの傾斜の角度を角度θ2としているが、これは、こ
の傾斜角度は、個々の要請の応じて適宜設定されるもの
であること、常に同一である必要はないことを示してい
る。
【0073】図5は、本発明のX線センサーユニットの
他例を示すもので、(a)は(b)のY3−Y3断面
図、(b)は、その外観正面図である。
【0074】このX線センサーユニット2Dは、図1
(b)で説明したX線センサーユニット2Aと同様に、
連設ライン方向Rと連設面2hが傾斜せず垂直となる点
では共通しているが、隣り合う2次元半導体X線撮像素
子2aを、図4のX線センサーユニット2Cのように傾
斜させて重ね合わせ、更に、2次元半導体X線撮像素子
2aを一つ連設ライン方向(縦方向)Rだけでなく、そ
れにほぼ直交する他方向、例えば、横方向、つまり、連
設ライン方向R′にも連設している点が異なっている。
【0075】このX線センサーユニット2Dは、連設ラ
イン方向R、R′と連設面2hを傾斜させていないの
で、その代わりに、連設ライン方向R、R′の全体を、
X線の走査方向Dに対する垂直方向DLに対して角度θ
3だけ傾斜させることで、連設面2hと走査方向Dを傾
斜させるようにしている。
【0076】このようにすると、連設によって生じる継
ぎ目の問題を解消すると共に、一方向にだけ長い検知表
面だけでなく、縦横に広い検知表面を実現することがで
きる。
【0077】図6(a)、(b)は、それぞれ本発明の
X線センサーユニットの他例を示す外観正面図である。
【0078】これらのX線センサーユニット2E、2F
は、2次元半導体X線撮像素子2aを縦横に連設する場
合の種々の連設方法を示している。
【0079】図6(a)に示すX線センサーユニット2
Eは、図示したように、一つの連設ライン方向Rについ
ては、2次元半導体X線撮像素子2aの連設面2hを角
度θ4だけ傾斜させ、他の連設ライン方向R′について
は、連設面2hを傾斜させないで、また、図5のように
撮像素子2a同士を重ね合わせないで、図1のX線セン
サーユニット2,2Aと同様に、突き合わせ密着させて
連設している。
【0080】このようにしても、図2の動作原理説明か
ら解るように、走査方向Dに平行な撮像素子2aの連設
面2hで形成される継ぎ目によって発生する問題を解決
することができる。
【0081】一方、この方法の場合、図中に点線斜線で
示した撮像素子2aの検知表面2dの不利用領域Zが発
生し、この不利用領域Zは、傾斜の角度θ4と、連設ラ
イン方向R′の連設個数によって大きくなるので、この
点を考慮して、X線センサーユニット2Eを構成する必
要がある。
【0082】図6(b)に示すX線センサーユニット2
Fは、図示したように、縦方向の連設ライン方向Rと、
横方向の連設ライン方向R′のそれぞれについて、2次
元半導体X線撮像素子2aの連設面2hを角度θ5だけ
傾斜させて、撮像素子2aを連設している。
【0083】また、この場合、縦方向の連設ライン方向
Rには、図6(a)のX線センサーユニット2Eと同様
に、撮像素子2a同士を連設面2hで突き合わせ密着さ
せて連設しているが、横方向の連設ライン方向R′に
は、図5のX線センサーユニット2Eと同様に、撮像素
子2a同士を連設面2hで重ね合わせている。
【0084】このようにしても、図2の動作原理説明、
図5との対比から解るように、走査方向Dに平行な撮像
素子2aの連設面2hで形成される継ぎ目によって発生
する問題を解決することができる。これより、このよう
な特徴を有するX線センサーユニットを活用したX線撮
影装置について説明する。
【0085】図7は、本発明のX線センサーユニットを
用いたX線撮影装置の一例を示す概略構成図である。こ
のX線撮影装置は、歯科用などのパノラマX線撮影装
置、X線CT(Computed Tomography)撮影装置として
機能するものである。
【0086】このX線撮影装置20においては、被写体
Oを挟んで対向するようにX線源1とX線センサーユニ
ット2が配置され、これらは旋回アーム3のアーム両端
に取付けられる。X線源1には1次スリットが設けら
れ、旋回軸3aに対して平行な縦長スリット状のX線ビ
ームを発生して、被写体Oを照射しながら旋回軸3aを
中心に旋回する。
【0087】X線センサーユニット2は、被写体Oを通
過したX線を縦長のスリット像として2次元的に検出し
て電気信号に変換する。このX線センサーユニット2に
ついては既に説明した。
【0088】旋回アーム3は、被写体Oの周りを回転自
在に支持されており、演算処理手段Fからの駆動信号を
受けた旋回アーム駆動制御手段Cからの制御により所定
角速度で回転する。像記憶手段Faは、アーム3の旋回
中にX線センサーユニット2から出力される被写体Oの
X線透過画像情報を連続的に記録するものであり、たと
えばVTR(Video Tape Recorder)や光ディスク、光磁
気ディスクなどのビデオ信号記録装置や大容量のRAM
(Random Access Memory)のような半導体記憶素子やハ
ードディスクなどが使用される。
【0089】画像処理手段Fはコンピュータなどで実現
され、像記憶手段Faに記憶された画像データに基づい
て演算処理を行うとともに、装置全体の動作を制御す
る。画像処理手段Fには、使用者がデータを入力するキ
ーボード等の操作部11が接続される。画像処理手段F
での画像処理によって得られたパノラマ画像などは、フ
レームメモリFbに記憶され、CRTや液晶等の画像表
示装置または画像を印刷するハードコピー装置などの出
力部Eに出力される。図8は、図7の装置におけるX線
撮像の手順を示すフローチャートである。
【0090】まず旋回アーム駆動制御手段Cを駆動しな
がらX線源1からX線を照射し、被写体Oを通過したX
線をX線センサーユニット2で受け、得られたX線の画
像情報をフレーム画像の電気信号に変換する。この電気
信号として、たとえばテレビジョンのビデオ信号と同じ
信号形式が採用され、1秒当り30枚の割合で像記憶部
5に連続的に記録される(ステップS1)。このフレー
ム画像はX線のスリットビームに対応した縦長のスリッ
ト像となっており、たとえば30秒で被写体Oの周りを
半周させれば900枚の一連のフレーム画像が得られ
る。なお、フレーム画像は上述のビデオ信号のような連
続信号でなく、短い周期で間欠的に撮影して、これを電
気信号に変換したものであってもよい。
【0091】次に、像記憶手段Faに連続的に記録され
ている一連のフレーム画像から、或る時間間隔で並ぶフ
レーム画像を選択的に取り出すための取出し間隔と、取
出した各フレーム画像をスリット像の幅方向に所定距離
ずつ位置をずらしながら加算するための距離、すなわち
シフト量とを選定し(ステップS2)、この取出し間隔
で該当するフレーム画像をデジタル信号の形式で順次取
出し、選定したシフト量に従って位置をずらせながら加
算処理を行う(ステップS3)。
【0092】このときの取出し間隔とシフト量とは任意
に選定することができ、これに対応して或る特定の断層
面のパノラマ画像が上記加算処理によって得られる。そ
こでこれをフレームメモリFbに記憶させ、必要に応じ
てこのパノラマ画像を出力部8で表示し、あるいはハー
ドコピーとして出力するのである(ステップS4)。
【0093】なお、符号S1a、S3a、S4aは各ス
テップにおいて得られる画像の概略を例示したものであ
る。
【0094】上記の取出し間隔とシフト量に応じて特定
の断層面のパノラマ画像が得られることは、従来のフィ
ルム式のパノラマX線撮影装置において、X線源とフィ
ルムとを所定の比率で相対運動させることにより、特定
の断層面のパノラマ画像が得られることと原理的に同じ
であるが、デジタル方式では撮影後に取出し間隔とシフ
ト量を選定することによって任意の断層面を対象として
そのパノラマ画像を適宜形成できる点が異なっている。
【0095】なお、本出願人の出願に係る特開平9−1
40701号公報では、本発明のX線センサーユニット
で用いたものと同様の二次元的広がりのある2次元半導
体X線撮像素子と幅広のX線ビームとを用いて、ぼけの
少ないX線画像を得る方法が記載されているが、この方
法は、本発明のように撮像素子の継ぎ目方向とX線の走
査方向とが相対的に傾斜させるX線センサーユニットに
おいても適用可能であり、双方を組合わせて用いること
により、相乗的効果を発揮する。
【0096】図9は、本発明のX線センサーユニットを
用いて立体的なX線画像を得る原理の概念説明図であ
る。
【0097】ここで、図9(a),(b),(c)は、
固定された被写体Oに対して、X線源1とX線センサー
ユニット2、より具体的には、このユニット2に内蔵さ
れた2次元半導体X線撮像素子2aとが同期的に図中に
黒矢印で示した方向に平行移動して、これによって、被
写体OをX線Xを図に示す走査方向Dに走査している様
子を示している。
【0098】この時、被写体の一点P0に注目すると、
図9(a)では、この点P0にX線Xの走査方向Dに一
番先端のX線X1が照射され、(b)では、X線Xの
内、真ん中あたりのX線X2が照射され、(c)では、
X線Xの走査方向Dに一番後端のX線X3が照射されて
いるのが解る。
【0099】この3つのX線X1,X2,X3に注目す
ると、図9(d)で解るように、少なくとも、3つの方
向からX線Xが照射され、その透過X線画像が2次元半
導体X線撮像素子2aにデータとして獲得されているこ
とが解る。
【0100】したがって、このようなデータを用いて、
点P0の走査方向Dの平面上の位置だけでなく、走査方
向Dに直交する方向の位置も得られることがわかる。
【0101】つまり、このような一定幅のX線源と2次
元半導体X線撮像素子とを被写体に対して一方向に走査
しながら撮影するX線撮影方法によっても、被写体の3
次元的なX線画像を得ることができるのである。また、
この方法は、先にも説明したように、被写体を中心とし
て、X線源と2次元半導体X線撮像素子とを対面旋回さ
せてX線を走査するX線撮影方法においても、同様に適
用可能である。
【0102】図10は、本発明のX線センサーユニット
を用いたX線撮影装置の他例を示す全体構成図である。
なお、このX線撮影装置の基本構成は、図7に示すX線
撮影装置と同様であり、同じものには同じ符号を付して
重複説明を省略する。
【0103】このX線撮影装置20Aは、本発明のX線
センサーユニット2を備えたX線撮影手段A、X線ビー
ム幅調整手段B、旋回アーム駆動制御手段C、演算処理
手段F、表示部(出力部)E、被写体保持手段4、主フ
レーム10、操作部11、操作パネル12などを備え、
後述するいわゆる局所照射X線CT撮影を行うことがで
きるものである。また、X線撮影手段Aと旋回アーム駆
動制御手段Cとを合わせて、旋回手段と呼ぶ。
【0104】X線撮影手段Aは旋回アーム3を有してお
り、この旋回アーム3は、X線源1とX線センサーユニ
ット2とを対向した状態で吊り下げ配置している。
【0105】X線源1は、出射制御スリット8とX線ビ
ームコントローラ8bとを備えたX線ビーム幅制限手段
Bを有しており、X線管より発射するX線ビームをX線
ビーム幅制限手段Bで調整して、所望のビーム幅のX線
コーンビーム1a、あるいはオルソX線コーンビーム1
bが放射できるようになっている。
【0106】旋回アーム3には、XYテーブル31と昇
降制御モータ32と回転制御モータ33とが設けられて
おり、X軸制御モータ31a、Y軸制御モータ31bを
制御することによって、その回転中心3aをXY方向に
位置調整可能とし、昇降制御モータ32を駆動すること
によって上下に昇降するとともに、撮影時には回転制御
モータ33を等速度で駆動させて旋回アーム3を被写体
Rの周りに旋回できるようにしている。この昇降制御モ
ータ32は、旋回アーム3のアーム上下位置調整手段を
構成している。
【0107】また、旋回アーム3の回転中心3a、つま
り、旋回軸3aが鉛直に設けられ、旋回アーム3が水平
に回転し、X線コーンビーム1aが水平に局所照射され
るので、装置を占有床面積の少ない縦型として構成する
ことができる。
【0108】この回転制御モータ33は、旋回アーム3
の旋回駆動手段を構成しており、サーボモータなどのよ
うに、その回転速度、回転位置を自由に制御することが
できるモータを用い、また、旋回アーム3の回転中心
(旋回軸)3aに軸直結(同軸)で設置されている。
【0109】したがって、旋回アーム3を等速度又は可
変速で回転をさせることができるとともに、その回転位
置も時間軸に沿って知ることができるので、タイミング
を合わせて、X線センサーユニット2でX線投影画像を
取り出すのに都合がよく、また、芯振れがなく、局所照
射X線CT撮影方法を有効に実施することができる。
【0110】旋回アーム3の回転中心3aには、中空部
3bが設けられている。このような中空部3bを設ける
ためには、回転中心3a上に有る関連部品に全て、中空
孔を設ける必要があるが、例えば、回転制御モータ33
としては、そのために、中空軸を使用したサーボモータ
を使用することができる。
【0111】この中空部3bは、旋回アーム3に吊り下
げ配置されたX線源1とX線センサーユニット2と、主
フレーム10側に設けた操作部11との間の接続線を配
置するためのものである。
【0112】回転部分に対して、電気配線を接続する場
合、その接続線の配置方法が問題になるが、このよう
に、旋回アーム3の回転中心3aを通して接続線を配置
すると、回転による捻じれなどの影響を最小限にするこ
とができるとともに、配線の美観上も好ましい効果を得
ることができる。
【0113】旋回手段Cは、この実施例ではXYテーブ
ルからなる位置調整手段31と、旋回アームを昇降させ
るための昇降制御後モータ32と、回転制御モータ33
とを組み合わせて構成され、位置調整手段31は旋回ア
ーム3の回転中心3a、つまり旋回軸3aをX軸方向に
移動させるためのX軸制御モータ31a、Y軸方向に移
動させるためのY軸制御モータ31bから構成されてい
る。
【0114】しかしながら、旋回手段Cは、このような
構成に限られない。最も簡易な構造では、旋回アーム3
の中心3aは、手回しハンドルを操作して、任意の位置
に設定できるようにしてもよい。
【0115】旋回アーム3の回転中心3aを水平方向に
移動設定するための位置調整手段31は、その回転中心
3aを被写体Rの内部の局所照射X線CT撮影をすべき
局所部位Pあるいは所定位置Qの中心に一致させるよう
に位置調整するためのものであるが、次に述べるような
保持手段位置調整機構41を備えた被写体保持手段4が
設置されている場合には、被写体側で、同様の調整をす
ることができるので、必ずしも、設けなくともよいもの
である。
【0116】被写体O(ここでは、人体頭部を例として
説明する。)は、被写体保持手段4のチンレスト4aに
下顎を載せ、イヤロッド4bの先端を両外耳穴に嵌め
て、位置設定されるようになっている。この被写体保持
手段4は、X軸制御モータ41a、Y軸制御モータ41
b、Z軸制御モータ41cを備えた保持手段位置調整機
構41を備え、この保持手段位置調整機構41によっ
て、上下方向は被写体Rの高さに合わせ、左右方向は、
撮影に適した位置に被写体Rの位置を設定できるように
なっている。
【0117】被写体保持手段4は、それぞれ駆動源とし
てX軸制御モータ41a、Y軸制御モータ41b、Z軸
制御モータ41cをそなえたX軸、Y軸、Z軸直線移動
テーブルを組み合わせたテーブル(不図示)に載置され
ている。これらのX軸、Y軸、Z軸直線移動テーブル
は、それぞれ周知のクロスローラガイドや、通常のベア
リングとガイドを組み合わせたものなどで構成され、正
確に直線移動ができるものである。駆動源のモータ41
a〜41cによる、これらのX軸、Y軸、Z軸直線移動
テーブルの移動は、ラックとピニオン方式や、ボールネ
ジ方式や、通常のネジ軸を用いる方式などを適用できる
が、正確に位置決めできるものが望ましい。
【0118】このような直線移動テーブルと駆動方式を
備えたX軸制御モータ41aとY軸制御モータ41b
で、被写体水平位置調節手段42を構成し、また、Z軸
制御モータ41cで、被写体上下位置調節手段43を構
成している。
【0119】こうして、被写体Rの水平位置を自由に設
定できる被写体水平位置調節手段42と、被写体Rの上
下位置を自由に設定できる被写体上下位置調節手段43
を備えているので、被写体Rの高さに被写体保持手段4
の高さを合わせることができると共に、旋回アーム3の
回転中心3aに、被写体Rの内部の局所部位Pの中心P
aを合わせるのに便利がよい。
【0120】また、上述したように、旋回アーム3側で
も、その回転中心3aの位置を移動設定する位置調整手
段31と昇降制御モータ32を備えている場合には、被
写体水平位置調節手段42は、必ずしも必要なものでは
ない。しかし、まず、被写体Rのあらましの位置設定を
被写体水平位置調節手段42と被写体上下位置調節手段
43によって行い、その後に、微調整を、旋回アーム3
側の位置調整手段31と昇降制御モータ32によって行
うという使い方も便利な場合があるので、双方を備えて
もよい。
【0121】また、被写体位置調節手段としては、上述
したものの他、被写体O(ここではその人体頭部を有す
る被検者をさす。)の座っている椅子と共に被写体保持
手段4を移動させて位置設定するという手段も可能であ
る。このようにすると、被検者は、椅子に座った自然な
姿勢を保ったままで、撮影に適切な位置決めがなされる
ので、被検者にとって優しい装置となる演算処理手段F
は、画像処理解析に高速で作動する演算プロセッサを含
んでおり、X線センサーユニット2上に生成されたX線
投影画像を前処理した後、所定の演算処理を実行するこ
とによって、X線を透過させた物体内部のX線吸収係数
の3次元分布情報を算出し、また、所定の算術平均など
の演算を行って、表示装置Eに撮影されたX線画像や、
パノラマX線画像を表示させ、また必要な記憶媒体に画
像情報として記憶させる。
【0122】なお、演算処理手段Fは、撮影中に順次演
算処理しても良いし、撮影後に必要に応じて演算処理す
るようにしても良い。
【0123】主フレーム10は、この装置20A全体を
支持している構造体である。操作部11は、この装置2
0A全体を制御し、かつ、操作パネル12からの入力を
受けて、種々の設定制御司令を行うものである。
【0124】操作パネル12は、装置20Aの必要な設
定のための入力や、操作をするためのものである。な
お、局所照射のX線CT装置の場合、撮影前に位置調整
手段または被写体保持手段4でX線装置と被写体Oの相
対的位置付けを行ってから回転中心3aを固定した状態
で撮影する。歯科用パノラマX線撮影装置の場合には、
上記X線CT装置と同様に被写体Oの位置付けをを行っ
た後、撮影中に位置調整手段31で従来の装置と同様に
歯列弓の断層に対してほぼ垂直になるようにX線を照射
するように回転中心3aを移動させても良いし、また、
回転中心3aを固定のまま撮影し、撮影後に画像処理に
よりパノラマ像を得るようにすることもできる。
【0125】図11は、図10の装置における局所照射
X線CT撮影方法の原理説明図である。
【0126】この図において、X線源1、X線センサー
ユニット2、旋回アーム3についてはすでに説明した。
Pは被写体の内、撮影すべき局所部位となる前歯を示し
ており、Sは歯列弓を示している。
【0127】局所照射X線CT撮影では、図11に示し
たように、局所部位Pの中心Pa、を旋回アーム3の回
転中心3aとして、旋回アーム3を等速で旋回させる。
このとき、X線源1は、局所部位Pのみを包含する大き
さのビーム幅を有したX線コーンビームXbを放射する
ので、X線センサーユニット2の検知表面2dには、拡
大率の一定した局所部位PのX線画像が順次生成され
る。
【0128】このようにして撮影されたX線投影画像を
コンピュータによって逆投影などの演算処理をすれば、
局所部位Pの内部のX線吸収係数の3次元分布情報が算
出されるので、その局所部位Pの任意の断層面を指定
し、あるいは予め指定しておけば、そのX線画像が得ら
れる。
【0129】旋回アーム3は、局所部位Pの中心Paと
旋回アーム3の回転中心3aを一致させた状態で旋回す
る。この際、X線コーンビームXbは、常に局所部位P
のみを包含するように局所照射される。また、撮影条件
に応じて、少なくとも局所部位Pに対して半周照射すれ
ば、その部分の任意の断層面画像が生成できる。
【0130】このような局所照射可能なX線CT撮影装
置においても、本発明のX線センサーユニットは、その
継ぎ目によって生じる画像欠損を解消することができ、
このような画像欠損のない原画像を元に、逆投影するこ
とによって、得られるX線吸収係数の3次元分布情報
も、より欠陥の少ないものとなる。
【0131】図12(a)は図10のX線撮影装置の外
観正面図、(b)は(a)を上方から見た平面図であ
る。この装置は、図10で説明したパノラマ撮影機能に
加え、以下に説明するように、頭部規格撮影機能(セフ
ァロ撮影機能)を備えたものである。
【0132】X線撮影装置20Aには、既に説明した部
分に加え、旋回アーム3は、X線源1を回動可能に支承
するX線源保持部34と、X線センサーユニット2を着
脱可能に保持する検出器ホルダ35とをその両端に下垂
しており、また、この装置全体を支持する構造体4とを
備えている。
【0133】構造体4は、旋回アーム3を旋回可能に支
承する昇降体4a、この昇降体4aを上下位置調整可能
に支承する支柱4b、この支柱4bを立設した台座4
c、昇降体4aに下垂設置され、旋回アーム3の旋回中
心付近に被写体を固定するパノラマ用被写体固定手段4
d、昇降体4aから横方向に延設されたセファロ用アー
ム4eを備えている。
【0134】被写体固定手段6は、このセファロ用アー
ム4eの端部に、図12(b)の平面図で示されている
ように、旋回アーム3が図の旋回角度位置となり、これ
に下垂されたX線源1と被写体固定手段6と結ぶ線が、
セファロ用アーム4eとほぼ平行になるような位置であ
って、被写体固定手段6とX線源1間の距離が所定のセ
ファロ撮影距離となる位置に、水平アーム6eを介して
設置されている。
【0135】この被写体固定手段6には、人体頭部Oの
前額部を規定する前額ガイド6a、両耳部を規定する左
右一対の耳ガイド6b,6c、これらのガイド6a、6
b、6cを調整可能に下垂させた固定板6dが設けられ
ている。
【0136】セファロ用アーム4eの端部には、更に、
検出器支持部5を備え、この検出器支持部5には、X線
センサーユニット2を電気的機械的に着脱可能に保持す
る検出器ホルダ51、この検出器ホルダ51を走査方向
Dに速度、位置調整可能に移動させる検出器移動軸5
2、X線源1の1次スリット12で制限されたX線ビー
ムXを被写体に照射される前に、更に一定範囲だけに制
限するための2次スリット55が備えられている。
【0137】このX線撮影装置20Aは、このような構
成であって、図のような配置で、被写体固定手段6に被
写体を固定して、一方、X線源1は図の位置に固定さ
れ、1次スリット12、2次スリット55、X線センサ
ーユニット2を同期移動させて、X線細隙ビームBを走
査し、被写体である人体頭部のセファロ撮影を行うこと
ができ、その際に、上述のX線センサーユニットを用い
ているので、2次元半導体X線撮像素子の継ぎ目の影響
のない良好なX線画像を得ることができる。
【0138】なお、ここでは、同期移動の方向D、つま
りX線細隙ビームBの走査方向Dは、水平方向、つま
り、X線細隙ビームの照射方向に直交する左右方向とし
ているが、図中に二点鎖線(想像線)の矢印で示した方
向D′のように、垂直方向、つまり、X線細隙ビームの
照射方向に直交する上下方向の移動としてもよい。
【0139】一方、旋回アーム3において、X線源1を
この旋回中心を向くようにし、また、検出器ホルダ32
にX線センサーユニット2を装着し、被写体固定手段4
dに被写体である人体頭部を固定して、この被写体を中
心として、X線源1とX線センサーユニット2を対面旋
回させながらX線細隙ビーム照射して撮影するパノラマ
撮影も行うことができる。
【0140】このX線撮影装置20Aは、このように2
種類の撮影が、X線源やX線センサーユニットを別個に
設けることなくできるので、省資源であるという効果を
更に発揮する。図13(a)は図12のX線撮影装置に
おける撮影方法の一例の概念説明図、(b)は他例の概
念説明図である。
【0141】図12のX線撮影装置20Aは、図1
(b)に示したX線センサーユニット2Aを用いて、X
線撮影を行うものであるが、その際に、この図13
(a)、(b)に示すように、照射されるX線XをX線
源1の前面において、被写体Oに照射する前に規定する
一次スリット1iをそのスリット方向1jが傾斜してい
るものとし、その傾斜角度θと、X線センサーユニット
2Aの2次元半導体X線撮像素子2aの連設ライン方向
Rの傾斜角度θとを一致させるようにしたものである。
【0142】この方法は、図13(a)のように、X線
源1とX線センサーユニット2Aとが対向状態を保って
旋回中心3aを中心として回転して撮影を行うパノラマ
撮影、X線CT撮影、局所照射X線CT撮影をする場合
にも、また、図13(b)のように、X線源1とX線セ
ンサーユニット2Aとを被写体Oを挟んで平行移動させ
て撮影を行うセファロ撮影をする場合にも適用可能であ
って、このようにすると、X線センサーユニット2に連
設された複数の2次元半導体X線撮像素子2aで形成さ
れる検知表面の傾きに対応したX線が照射され、最も効
率よくX線が受光されるので無駄がない。
【0143】一方、この傾斜角度θがあまり大きくない
場合には、特に、X線のスリット方向を傾斜させること
なく、幅広のビームを照射することによって、傾斜した
検知表面をもつX線センサーユニット2Aに対応するこ
とができ。図14は、(a)、(b)は図13(a)の
パノラマ撮影方法に対応するもので、(a)はその概念
説明図、(b)はこの撮影方法によって得られるX線画
像、(c)、(d)は図13(b)のセファロ撮影方法
に対応するもので、(c)はその概念説明図、(d)は
この撮影方法によって得られるX線画像である。
【0144】この図14(a),(c)は、被写体Oに
対して、どのようにX線(X線ビーム)Xが照射される
が照射されるかを示しており、X線ビームXを角度θだ
け傾けた場合と、これを傾けないでスリット方向と走査
方向Dに対する垂直方向DLとを一致させた場合のビー
ムの広がり(二点鎖線で示す。)の関係がよく解る。
【0145】このようにして、連設面を傾けたX線セン
サーユニット2Aなどを用いて、結果的に得られる画像
(b),(d)は同様のものであり、更に、この画像で
は、連設面に生じる継ぎ目によって発生する画像欠損の
ない、良好なX線画像を得ることができる。図15は、
図10のX線撮影装置のX線源付近を示すもので、
(a)はその上面図、(b)はその縦断面図、図16
は、(a)は図15のX線スリット手段の外観斜視図、
(b)は(a)のマスク板を前面より見た所を示す概念
図である。
【0146】本発明のX線撮影装置では、X線センサー
ユニットに対応してX線のスリット方向を傾斜可能とす
べく、X線源1にX線のスリット方向を傾けるX線スリ
ット手段を備えている。
【0147】図15(a)は、X線源1を回転させるX
線源保持部34を上部から見た所を示しており、この図
から、同保持部34は、X線源1全体を角度位置決め可
能に駆動するサーボモータ34a、このモータ34aに
回転駆動されるウォームギヤ34b、ウォームギヤ34
bに噛み合うウォームホイール34cと、これらを載置
しているベース34dからなっている。
【0148】このウォームホイール34cが、X線源1
全体を、旋回アーム3の保持部34に対して支持してい
る支持軸1cに係合しており、X線源保持部34は、X
線源1を、角度位置決め可能に回動させることができ
る。
【0149】図15(b)に示すように、X線源1は、
X線発生源1a、これから発生されるX線ビームを必要
以外に漏れささないように遮蔽する遮蔽箱1b、この遮
蔽箱1bの開口側に設けられたX線スリット手段1hを
備えている。
【0150】X線スリット手段1hは、支持機構1dに
よって所定形状のスリットを形成した二種類のマスク部
1e、1fをスライド可能に支持する構造になってお
り、マスク部1e、1fは、それぞれ独立に、位置決め
可能に移動力を付与する駆動機構備え、この双方のマス
ク部1e、1fのスリットの組み合わせで、目的とする
スリット形状を選択的に形成する。
【0151】図16から解るように、支持機構1dは、
支持板1daと、これに設けられた4つ1組の2組のガ
イドローラ1db、1dcを備えている。ガイドローラ
1dbは、マスク部1eをスライド可能に支持し、ガイ
ドローラ1dcはマスク部1fをスライド可能に支持し
ている。
【0152】マスク部1eは、ガイドローラ1dbにガ
イドされるガイド枠1ea、このガイド枠1eaに交換
可能に嵌め込まれ、所定形状のスリット1ecを備えた
マスク板1eb、このマスク板1ebにスライド力を与
える駆動板1ed、この駆動板1edに雌ネジ、ネジ軸
を介して、位置決め可能に回転駆動力を与えるサーボモ
ータ1efを備えている。
【0153】マスク部1fにも、同様のガイド枠1f
a、所定形状のスリット1fcを備えたマスク板1f
b、駆動板1fd、ネジ軸1fe、サーボモータ1ff
を備えている。2種類のサーボモータ1ef、1ff
は、支持板1daに支えられ、さらに、この支持板1d
aが遮蔽箱1bの開口部に取りつけられて、X線スリッ
ト手段1が、X線発生源1aから開口部を通して照射さ
れるX線ビームを規制するようになっている。
【0154】マスク板1eb、1fbは、遮蔽箱1bと
同様に、鉛あるいは鉛系合金等のX線遮蔽金属で製され
ている。また、1gは、真鍮や錫などより製されたX線
半透過性の軟組織解像用フィルタであり、X線透過率の
高い軟組織などの透過画像が特に要求される場合に、X
線源1から照射されるX線ビームのエネルギーを低下さ
せるために用いられる。このフィルタ1gは、その側縁
が凹湾曲上に加工され、この湾曲縁端に向かうに従っ
て、徐々にその厚みが小さくなるように構成されたもの
が望ましい。
【0155】このような他用途に対応可能なX線スリッ
ト手段には、連設ライン方向Rを斜めにしたX線センサ
ーユニット2Aなどに対応可能なように、図16に示す
ように、マスク板1fbに角度θだけ傾斜したスリット
6iが設けられ、マスクの位置をスライドさせることに
よって、必要に応じて、この傾斜したスリット6iを用
いたり、用いなかったりすることができる。
【0156】このスリット6iのスリット方向6jとX
線の走査方向D、この走査方向Dに対する垂直方向DL
との間の関係は、図16(b)に示す通りであり、これ
により、図13に示したようなX線を照射することが可
能となっている。
【0157】なお、図16では、2組のマスク板を用い
て開口形状を設定しうる機構としているが、これに限ら
ずマスク板1枚にX線の走査方向に傾斜したスリット開
口を設け、X線センサユニットと同期してマスク板を移
動させても良いことは言うまでもない。
【0158】また、スリット開口形状は、センサーの有
効面積を大きくとるために斜めの階段状に形成し、X線
センサーユニット側あるいはセファロ装置の2次スリッ
トについてもセンサの形状に合わせて斜め階段状として
も良い。
【0159】図17は、本発明のX線センサーユニット
の他例を示すもので、(a)はその装着状態の外観正面
図、(b)は(a)を右側から見た側面図、(c)は要
部詳細破断図である。
【0160】このX線センサーユニット2Gは、2次元
半導体X線撮像素子2aの連設面2hの走査方向Dに対
する傾け方は、図1(b)のX線センサーユニット2A
と同様であり、連設ライン方向Rと走査方向Dに対する
垂直方向DLとは角度θだけ傾斜しているが、X線パノ
ラマ撮影とX線セファロ撮影の双方に用いるため、ま
た、装置本体と着脱可能とするためカセット式となって
おり、更に、セファロ撮影用の検出器ホルダ51、パノ
ラマ撮影用の検出器ホルダ32の双方にワンタッチ装着
することができるが、ここでは、そのための機構を説明
する。
【0161】X線センサーユニット2Gには、このワン
タッチ装着のために、このセンサーユニット2Gを片手
で把持するための把持部2j、この把持部2jを把持し
ながら、その把持した片手の親指で押し操作できる操作
ボタン2k、この操作ボタン2kを押し操作すると、図
17(c)に示すような収納状態となり、操作ボタン2
kから指を話すと、図17(a)、(b)に示すよう
に、ケース2b上側から突出状態となる係止ピン2lが
備えられている。
【0162】操作ボタン2kには、軸部2oとその先端
に設けられクランク溝2naを形成したクランク板2n
が設けられ、この軸部2oには自然状態で操作ボタン2
kが把持部2jからの突出状態を維持するような弾性力
を与えるスプリング2mが外挿されている。これに対
し、係止ピン2lの下部には、クランク板2nのクラン
ク溝2naにスライド嵌合するスライドピン2laが設
けられている。
【0163】クランク板2nのクランク溝2naは、操
作ボタン2kを図において左右にスライドさせると、こ
のクランク溝2naに嵌合したスライドピン2laを上
下させる形状となっている。
【0164】このような構造であるので、このX線セン
サーユニット2Gを検出器ホルダ51に装着する時は、
把持部2jを片手で把持し操作ボタン2kを押しなが
ら、検出器ガイド51bにX線センサーユニット2Gを
嵌め込み、このX線センサーユニット2Gの接続部2d
と検出器ホルダ51の接続部51cが自然と結合接続さ
れるまで押し込んでから、操作ボタン2kを開放し、把
持部2jを掴んだ片手を開放すれば、図17(a)、
(b)のような状態となり、X線センサーユニット2G
と検出器ホルダ51とは、ワンタッチで電気的、機械的
に接続される。
【0165】X線センサーユニット2Gを引き出す際に
は、把持部2jを片手で把持し操作ボタン2kを押して
図17(c)の状態とし、引っ張るだけでよい。こうし
て、X線センサーユニット2Gを取り外す際もワンタッ
チで簡単に取り外すことができる。
【0166】このX線センサーユニット2Gを装着する
他の検出器ホルダ32のホルダガイド(不図示)、この
図に示した検出器ホルダ51のホルダガイド51bと同
様の構造となっており、ワンタッチでX線センサーユニ
ット2Gを脱着することができ、便利がよく、同一のX
線センサーユニットを簡単に異なる撮影に用いることが
できる。
【0167】以上、主に歯科用パノラマX線撮影装置、
歯科用頭部規格(セファロ)X線撮影装置、CTX線撮
影装置について述べてきたが、本発明は、これに限らず
スリットラジオグラフィーと呼ばれるX線撮影措置など
にも幅広く応用できるものである。
【0168】また、本発明におけるX線走査において
は、X線源とX線センサーユニットに対して、被写体が
相対的に移動すれば良く、どの一方が移動し、他方が固
定されるかは問わない。
【0169】例えば、歯科用パノラマX線撮影装置、セ
ファロX線撮影装置、CTX線撮影装置では、X線撮影
中にX線源とX線センサーユニットを移動させ、固定さ
れた被写体を撮影する。また、人体の全身用に用いられ
る通常の医療用X線撮影装置では、被写体を移動させ、
固定されたX線源とX線センサーユニットによって、輪
切り状に走査するのが通常である。
【0170】さらに、本発明は、歯科用、医療用に限ら
ず応用可能なものであって、例えば、ベルトコンベアで
移動する物品(被写体)に対して固定されたX線源とX
線センサーユニットとで撮影する空港などのX線手荷物
検査機などにも適用可能である。
【0171】また、X線センサーユニットのX線撮像素
子の単体、あるいは連設された全体の撮像面積が被写体
の撮像部位の大きさと同等かより広い場合には、X線走
査の自由度はより高くなり、撮影目的に対応させて、相
対的に固定状態でX線照射をしてもよいし、いずれか一
つだけを相対的に移動させてもよいし、X線源、X線セ
ンサーユニット、被写体のそれぞれを相対的に移動させ
てもよい。ただし、X線源から照射されたX線が被写体
を透過してX線センサーユニットの撮像面のいずれかの
部分あるいは前面に入射していることが条件であること
はもちろんである。
【0172】また、走査の移動態様も、回転、直線移
動、曲線移動のいずれでも良い。
【0173】
【発明の効果】請求項1に記載のX線センサーユニット
によれば、いわゆる直結タイプの2次元半導体X線撮像
素子をその検知表面が継がれるようにライン状に複数個
連設し、この連設面を連設ライン方向に垂直な方向に対
して傾斜させ、一方、連設ライン方向自体は、通常と同
様に、X線の走査方向に垂直とすることで、連設面、つ
まり継ぎ目方向と走査方向とが相対的に傾斜するように
したもので、撮像素子の継ぎ目によって生じる画像欠損
の問題を解消することができる。
【0174】請求項2に記載のX線センサーユニットに
よれば、請求項1と対照的に、撮像素子の連設面は従来
と同様に連設ライン方向に対して傾斜させず、一方、連
設ライン方向自体を、X線の走査方向に垂直な方向に対
して傾斜させることで、連設面、つまり継ぎ目方向と走
査方向とが相対的に傾斜するようにしたので、請求項1
と同様の効果を発揮することができると共に、この場合
には、2次元半導体X線撮像素子の検知表面の全体が有
効利用され、無駄が少なくなる。
【0175】請求項3に記載のX線センサーユニットに
よれば、請求項1または2のいずれかの効果に加え、更
に、撮像素子をその連設面で相互に重なりあうようにし
ており、この重なりにより、撮像素子の検知表面端で生
じるデータ欠損を解消することができ、より良く、デー
タ欠損の問題を解決することができる。
【0176】請求項4に記載のX線センサーユニットに
よれば、請求項3と同様に撮像素子の縁辺が重なり合う
ようにするものであるが、その際に、検知表面がX線の
入射方向に対して傾斜するように重ねあわせるもので、
つまり、屋根がわらのように重ね合わせるもので、請求
項3と同様の効果を発揮する。
【0177】請求項5に記載のX線センサーユニットに
よれば、請求項1から4のいずれかの効果に加え、撮像
素子を縦横に連設し、縦方向だけでなく横方向にも所望
の撮像可能領域を広げながら、連設による継ぎ目の問題
の解消を図ることができる。
【0178】請求項6に記載のX線センサーユニットに
よれば、請求項1から5のいずれかの効果に加え、2次
元半導体X線撮像素子が、CdTe素子、CdZnTe
素子、MOS素子、CMOS素子、FT型CCDのいず
れかで構成されているので、本発明のように、撮像素子
はX線走査方向に対して傾けて設けるが、データの読み
だしは、この走査方向と同じ方向に読み出す必要がある
場合に適し、とくに、CdTe素子あるいはCdZnT
e素子は、高感度、高速撮影が可能であるため、150
枚/秒程度のフレーム画像の転送が可能となり、静止画
像だけでなく被写体のX線画像を動画像として再生表示
することができ、本発明の効果と相乗してその効果を発
揮する。
【0179】請求項7に記載のX線センサーユニットに
よれば、請求項1から6のいずれかの効果に加え、2次
元半導体X線撮像素子が、カーボンファイバー製ケース
に収納されているので、撮像素子を保護することができ
る。??請求項8に記載のX線撮影装置によれば、、請
求項1から7のいずれかに記載のX線センサーユニット
を用いたので、これらのX線センサーユニットの効果を
X線撮影装置として発揮する。
【0180】請求項9〜12に記載のX線撮影装置によ
れば、それぞれ、X線撮影装置が、パノラマX線撮影装
置、セファロX線撮影装置、X線CT撮影装置、パノラ
マX線撮影装置、セファロX線撮影装置、X線CT撮影
装置のいずれか2以上の機能を備えた複合X線撮影装置
として規定されているので、請求項8の効果をそれぞれ
の装置として発揮する。
【0181】請求項13に記載のX線撮影装置によれ
ば、連設ライン方向を傾けたX線センサーユニットを用
いる場合に、この連設ライン方向とX線ビームのスリッ
ト方向とを同じように傾斜させているので、照射された
X線ビームが無駄なくX線センサーユニットで受光さ
れ、被写体に余分のX線ビームを照射せず、被写体への
X線被爆量を軽減することができる。
【0182】請求項14に記載のX線撮影装置によれ
ば、請求項13に記載のX線撮影装置が、パノラマX線
撮影装置、セファロX線撮影装置、X線CT撮影装置、
あるいはこれら3つの撮影装置のいずれか2以上の機能
を備えた複合X線撮影装置として構成されているので、
請求項13の効果をそれぞれの装置として発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線センサーユニットを例示するもの
で、(a)はその一例の外観斜視図、(b)は他例の外
観斜視図、(c)は(a)のY−Y断面図
【図2】(a)は本発明のX線センサーユニットの動作
原理の概念説明図、(b)は従来のX線センサーユニッ
トの動作原理の概念説明図
【図3】(a)は本発明のX線センサーユニットの他例
を示す外観正面図、(b)は、そのY1−Y1断面図
【図4】(a)は本発明のX線センサーユニットの他例
を示す外観正面図、(b)は、そのY2−Y2断面図
【図5】本発明のX線センサーユニットの他例を示すも
ので、(a)は(b)のY3−Y3断面図、(b)は、
その外観正面図
【図6】(a)、(b)は、それぞれ本発明のX線セン
サーユニットの他例を示す外観正面図
【図7】本発明のX線センサーユニットを用いたX線撮
影装置の一例を示す概略構成図
【図8】図5の装置におけるX線撮像の手順を示すフロ
ーチャート
【図9】(a)〜(d)は、本発明のX線センサーユニ
ットを用いて立体的なX線画像を得る原理の概念説明図
【図10】本発明のX線センサーユニットを用いたX線
撮影装置の他例を示す全体構成図
【図11】図10の装置における局所照射X線CT撮影
方法の原理説明図
【図12】(a)は図10のX線撮影装置の外観正面
図、(b)は(a)を上方から見た平面図
【図13】(a)は図12のX線撮影装置における撮影
方法の一例の概念説明図、(b)は他例の概念説明図
【図14】(a)、(b)は図13(a)の撮影方法に
対応するもので、(a)はその概念説明図、(b)はこ
の撮影方法によって得られるX線画像、(c)、(d)
は図13(b)の撮影方法に対応するもので、(c)は
その概念説明図、(d)はこの撮影方法によって得られ
るX線画像
【図15】図10のX線撮影装置のX線源付近を示すも
ので、(a)はその上面図、(b)はその縦断面図
【図16】(a)は図18のX線スリット手段の外観斜
視図、(b)は(a)のマスク板を前面より見た所を示
す概念図
【図17】本発明のX線センサーユニットの他例を示す
もので、(a)はその装着状態の外観正面図、(b)は
(a)を右側から見た側面図、(c)は要部詳細破断図
【図18】従来のX線センサーユニットを示す概念図
【符号の説明】
1 X線源 1i 一次スリット 1j スリット方向 2〜2G X線センサーユニット 2a 2次元半導体X線撮像素子 2c ケース 2d 検知表面 2e X線入射面 2f 画像撮像面 2h 連設面 3 旋回アーム 4 被写体保持具 20,20A X線撮影装置 D 走査方向 DL 走査方向に対する垂線方向 O 被写体 R 連設ライン方向 X X線ビーム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 A61B 6/00 303F (72)発明者 鈴木 正和 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株 式会社モリタ製作所内 Fターム(参考) 2G088 EE02 FF02 GG21 JJ02 JJ05 JJ09 4C093 AA12 AA19 AA22 CA13 DA04 DA05 EA02 EB12 EB13 EB16 EB18 4M118 BA05 BA12 BA14 GA10 GB01 HA02 HA03 HA40 5C024 AX11 5C054 AA01 AA06 CC01 FD02 HA12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線入射面の直下に画像撮像面を直結積層
    した検知表面を備えた2次元半導体X線撮像素子を前記
    検知表面が継がれるようにライン状に複数個連設して構
    成したX線センサーユニットであって、 前記2次元半導体X線撮像素子を、その連設面がこの連
    設で形成される連設ライン方向に垂直な方向に対して傾
    斜するように連設すると共に、 被写体を透過したX線ビームを走査する走査方向に対し
    て、前記連設ライン方向が垂直となるように構成したこ
    とを特徴とするX線センサーユニット。
  2. 【請求項2】X線入射面の直下に画像撮像面を直結積層
    した検知表面を備えた2次元半導体X線撮像素子を前記
    検知表面が継がれるようにライン状に複数個連設して構
    成したX線センサーユニットであって、 前記2次元半導体X線撮像素子を、その連設面がこの連
    設で形成される連設ライン方向に垂直となるように連設
    すると共に、 被写体を透過したX線ビームを走査する走査方向に垂直
    な方向に対して、前記連設ライン方向が傾斜するように
    構成したことを特徴とするX線センサーユニット。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれかに記載のX線
    センサーユニットにおいて、 前記それぞれの2次元半導体X線撮像素子を、その検知
    表面が前記連設面において相互に重なりあうように、連
    設していることを特徴とするX線センサーユニット。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のX線センサーユニットに
    おいて、 前記2次元半導体X線撮像素子を、その検知表面が前記
    X線ビームの入射方向に対して傾斜して相互に重なりあ
    うように、連設していることを特徴とするX線センサー
    ユニット。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載のX線セ
    ンサーユニットにおいて、 前記2次元半導体X線撮像素子を、前記連設ライン方向
    に直角方向にも連設していることを特徴とするX線セン
    サーユニット。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載のX線セ
    ンサーユニットにおいて、 前記2次元半導体X線撮像素子が、CdTe素子、Cd
    ZnTe素子、MOS素子、CMOS素子、FT型CC
    Dのいずれかで構成されていることを特徴とするX線セ
    ンサーユニット。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載のX線セ
    ンサーユニットにおいて、 前記複数個連設された2次元半導体X線撮像素子が、カ
    ーボンファイバー製ケースに収納されていることを特徴
    とするX線センサーユニット。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかに記載のX線セ
    ンサーユニットを用いたことを特徴とするX線撮影装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のX線撮影装置において、 前記X線撮影装置が、パノラマX線撮影装置であること
    を特徴とするX線撮影装置。
  10. 【請求項10】請求項8に記載のX線撮影装置におい
    て、 前記X線撮影装置が、セファロX線撮影装置であること
    を特徴とするX線撮影装置。
  11. 【請求項11】請求項8に記載のX線撮影装置におい
    て、 前記X線撮影装置が、X線CT撮影装置あることを特徴
    とするX線撮影装置。
  12. 【請求項12】請求項8に記載のX線撮影装置におい
    て、 前記X線撮影装置が、パノラマX線撮影装置、セファロ
    X線撮影装置、X線CT撮影装置のいずれか2以上の機
    能を備えた複合X線撮影装置であることを特徴とするX
    線撮影装置。
  13. 【請求項13】X線源と、このX線源から発生するX線
    を被写体に照射すべきX線ビームに規制するスリット体
    と、前記被写体を透過したX線ビームを撮像するX線セ
    ンサーユニットとを備え、前記X線ビームを走査して被
    写体に照射し前記被写体のX線画像を生成するX線撮影
    装置であって、 上記X線センサーユニットは、X線入射面の直下に画像
    撮像面を直結積層した検知表面を備えた2次元半導体X
    線撮像素子を前記検知表面が継がれるようにライン状に
    複数個連設して構成され、かつ、その連設面がこの連設
    で形成される連設ライン方向に垂直となるようにされ、 前記X線ビームの走査方向に対して、前記スリット体の
    スリット方向と、前記X線センサーユニットを構成する
    前記2次元半導体X線撮像素子の前記連設ライン方向と
    を、同じ方向に傾斜させるようにしたことを特徴とする
    X線撮影装置。
  14. 【請求項14】請求項13に記載のX線撮影装置におい
    て、 前記X線撮影装置が、パノラマX線撮影装置、セファロ
    X線撮影装置、X線CT撮影装置、あるいはこれら3つ
    の撮影装置のいずれか2以上の機能を備えた複合X線撮
    影装置のいずれかであることを特徴とするX線撮影装
    置。
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