JP2003033348A - 3次元x線ct装置 - Google Patents

3次元x線ct装置

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JP2003033348A
JP2003033348A JP2001220092A JP2001220092A JP2003033348A JP 2003033348 A JP2003033348 A JP 2003033348A JP 2001220092 A JP2001220092 A JP 2001220092A JP 2001220092 A JP2001220092 A JP 2001220092A JP 2003033348 A JP2003033348 A JP 2003033348A
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dimensional
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JP2001220092A
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Masakazu Okabe
正和 岡部
Takeshi Ueda
健 植田
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数の2次元X線検出器を並列にして大視野
を構成しても、再構成画像のアーチファクトを低減する
ことができる3次元X線CT装置を提供する。 【解決手段】3次元X線CT装置において、複数の2次
元X線検出手段と読み出し手段間の出力特性差を補正す
る感度補正手段202を設け、この感度補正手段で補正
したX線検出データを3次元再構成手段に入力して被検
体の3次元的X線像を再構成する。感度補正手段は前記
複数の2次元X線検出手段と読み出し手段が受け持つ検
出領域の境界付近の数画素の値を用いて相対感度を算出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元X線CT装
置に関し、特に、被検体の胸部、腹部等の大視野3次元
的X線CT像の再構成に適用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】3次元等方空間分解能をもつ3次元X線
CT装置として、X線源から放射されるX線を円錐状も
しくは角錐状にコリメートして被検体に照射し、該被検
体を透過したX線量を2次元X線検出器で検出して前記
被検体の2次元透過像である2次元X線像を得て、被検
体の3次元的X線CT像の再構成を行うコーンビームC
T装置が知られている。
【0003】この2次元X線検出器として、たとえば、
大型蛍光板とテレビカメラを用いた大視野コーンビーム
CT装置が、「医用電子と生体工学、第33巻特別号
(1995年)の109頁」に記載されている。しかし
ながら、この2次元X線検出器は、高感度かつ高解像度
の蛍光板を製作することが技術的に困難であることか
ら、高画質の3次元的X線CT像を得ることは困難であ
った。
【0004】2次元X線検出器を用いた3次元X線CT
装置の別の例として、「メディカルイメージングテクノ
ロジー誌、第13巻、第4号(1995年)の559〜
562頁(以下、「文献1」と記す)」に、X線イメー
ジインテンシファイアとテレビカメラとを用いたコーン
ビームCT装置が記載されている。この2次元X線検出
器では、読み出し速度を上げるために、テレビカメラの
画像を左右2個に分割して、それぞれ別々の増幅回路を
使用する。
【0005】さらに、2次元X線検出器の別の例とし
て、方形のTFT(Thin Film Transistor)素子を用い
る方法が考案されている。このTFT素子を用いた2次
元X線検出器は、高感度、高解像度、かつ薄型軽量のも
のとすることはできるが、大視野を必要とするCT装置
には、現状では検出面の大きさが小さく、また読み出し
速度も不足しているので実用できない。この場合、大視
野を実現するためには複数個の検出器を並列にし、読み
出し速度を上げるためには複数個の読み出し回路を使用
する方法が考えられる。
【0006】上記文献1のX線イメージインテンシファ
イアとテレビカメラによる2次元X線検出器やTFT素
子を用いた2次元X線検出器を用いたコーンビームCT
装置における3次元的X線CT像の再構成の代表的なア
ルゴリズムとしては、「Practical Cone-Beam Algorith
m; L.A.Feldkamp, et al.; J.Optical Society of Amer
ica, A/Vol. 1(6), (1984), pp.612-619」(以下、「文
献2」と記す)が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記文献1に記載のコ
ーンビームCT装置では、テレビカメラの画像を読み出
すための左右2個の増幅回路の増幅率が完全に一致する
場合は問題はないが、該増幅回路は多くの電子部品で構
成されており、これらの部品の特性のばらつきや温度に
よる特性変動の影響などにより前記左右2個の増幅回路
の増幅率を一致させることは困難なものである。このよ
うに、増幅回路の特性に差が生じると、読み出された検
出データに差が生じ、そのままCT像再構成を行うと、
読み出し回路が受け持つ検出器領域の境界に対応する位
置にアーチファクトが発生する。
【0008】また、TFT素子を用いた2次元X線検出
器を複数個並列にする場合にも、2次元検出器の検出感
度を完全に一致させること困難であるために、上記と同
様に検出データに差が生じ、そのままCT像再構成を行
うと、検出器境界の位置にアーチファクトが発生する。
【0009】そこで、本発明の目的は、複数の2次元X
線検出器を並列にし、これらの2次元検出器で検出した
データをそれぞれの検出器に対応した読み出し回路の出
力を合成することにより、大視野の2次元X線検出器を
構成しても、前記検出器読み出し回路間の相対感度に起
因する再構成画像のアーチファクトを低減することがで
きる3次元X線CT装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0011】(1)被検体に円錐状もしくは角錐状のX
線を照射するX線照射手段と、前記被検体を挟んで前記
X線照射手段と対向する位置に配置され前記被検体の2
次元の透過X線を検出する2次元X線検出手段を含む2
次元撮像手段と、前記X線照射手段と前記2次元撮像手
段を前記被検体の周りに回転させる回転手段と、この回
転手段を回転させて前記2次元撮像手段により撮像した
前記被検体の投影データを入力して複数枚の2次元X線
像より3次元的X線像を再構成する3次元再構成手段
と、前記得られた3次元的X線像を表示する表示手段と
を具備する3次元X線CT装置において、前記2次元撮
像手段は、複数の2次元X線検出手段と、該2次元X線
検出手段により検出したX線検出値を読み出す複数の読
み出し手段とから成り、これら複数の2次元X線検出手
段と読み出し手段間の出力特性差を補正する感度補正手
段を設け、この感度補正手段で補正したX線検出データ
を前記3次元再構成手段に入力して前記被検体の3次元
的X線像を再構成する。
【0012】(2)前記感度補正手段は、前記複数の2
次元X線検出手段と読み出し手段間の相対感度を算出す
る相対感度算出手段と、この相対感度算出値を用いて前
記複数の2次元X線検出手段と読み出し手段間の相対感
度を補正する相対感度補正手段とから成る。
【0013】(3)前記相対感度算出手段は、前記複数
の2次元X線検出手段と読み出し手段が受け持つ検出領
域の境界付近の数画素の値を用いて算出する。
【0014】(4)前記相対感度補正手段は、前記相対
感度算出手段から求まる撮影ごとのX線感度変化による
寄与と、予め計測しておいた複数の2次元X線検出手段
と読み出し手段間の感度相関から求まるX線相対感度の
寄与とを適切な重みで組合せて補正する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、本発明の
実施の形態(実施例)とともに図面を参照して説明す
る。なお、発明の実施の形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0016】図1は、発明の一実施の形態に係わるガン
トリ回転型3次元X線CT装置の概略構成を示すブロッ
ク図であり、1はX線管、2はコリメータ、3は被検
体、4は回転板、5は回転中心、6はX線グリッド、7
はX線イメージインテンシファイア、8は光学レンズ
系、9はテレビカメラ、10は操作卓、11はX線管移
動用レール、13はX線検出器移動用レール、14は寝
台天板、101は回転駆動手段、102はX線照射手
段、103は2次元撮像手段、104は画像収集手段、
105は3次元再構成手段、106は画像表示手段、1
11はX線源位置制御手段、112は被検体位置制御手
段、113は撮像系位置制御手段を示す。前記各装置お
よび機構は公知のものを用いる。
【0017】2次元撮像手段は、X線イメージインテン
シファイア7、光学レンズ系8およびテレビカメラ9か
らなる。X線照射手段は、X線管1とコリメータ2から
なり、前記2次元撮像手段と対向して配置する。回転駆
動手段101により、回転板4上にあるX線照射手段1
02と2次元撮像手段103が対向の位置関係を保った
まま、被検体3の周りを一周する。被検体3は、寝台天
板14上に載置し、撮影体位は臥位を標準とする。
【0018】被検体3の関心部位が回転中心5付近にく
るように配置して回転撮影する。なお、前記2次元撮像
手段103を構成するX線イメージインテンシファイア
7、光学レンズ系8およびテレビカメラ9は、TFT素
子を用いた2次元X線検出器で置き換えることが可能で
ある。図1において、X線管1と回転中心5との距離は
800mm、回転中心5とX線検出器のX線入力面、す
なわちX線イメージインテンシファイア7との距離は4
00mmである。X線イメージインテンシファイア7の
直径は380mmである。撮像系が被検体周りを一周す
る時間の代表例は5秒である。
【0019】次に、本実施の形態の3次元X線CT装置
の動作について説明する。
【0020】操作卓10からの操作指令により撮影に入
ると、回転駆動手段101は回転板4の回転を開始す
る。同時にX線照射手段102はX線管1から放射され
るX線を制御し、2次元撮像手段103はテレビカメラ
9で撮影する画像を制御する。X線管1から照射された
X線は被検体3を透過し、X線グリッド2により散乱X
線を遮断した後、X線イメージインテンシファイア7に
より可視光像に変換され、光学レンズ系8によってテレ
ビカメラ9に結像される。テレビカメラ9は画像をビデ
オ信号に変換した後にA/D変換し、デジタル画像とし
て画像収集手段104に記録される。テレビカメラ9の
X線CT撮影における標準走査モードは毎秒60フレー
ム、走査線数512本であるが、たとえば、毎秒30フ
レーム、走査線数1024本等による撮影も可能であ
る。このX線CT撮影における標準走査モードでは、
1.25度毎に毎秒60枚の画像を撮影し、4.8秒間
に288枚の画像を取得する。360度方向からの撮影
が完了すると、X線照射手段102はX線管1のX線発
生を終了し、回転駆動手段101は回転を終了する。一
方、3次元再構成手段105は撮影に平行して、あるい
は撮影終了後に画像収集手段104からデジタル画像を
読み出し、後述する3次元再構成処理によって被検体3
の3次元CT像の再構成演算を行い、画像表示手段10
6に表示する。また、画像表示手段106は、画像収集
手段104に記録されたX線画像を直接表示することも
可能である。
【0021】図2に本実施の2次元X線検出器の形態を
示す図であり、400は検出器面全体を示す。検出器は
該検出器400の検出面を分割した401と402の検
出面に対応して2個の読み出し回路404,405を有
する。これらの読み出し回路404,405は前記検出
面401,402で検出した検出信号を増幅する。40
3は検出面401,402の境界を示す。以下、検出面
401,402を、検出面(1)、検出面(2)と表記
する。
【0022】次に、図3に本実施の形態の3次元再構成
手段の概略構成を説明するためのブロック図を示し、3
次元再構成手段105の構成を説明する。図3に示す各
手段は、周知の電子計算機上で動作するプログラムによ
って実現する。
【0023】図3において、オフセットキャリブレーシ
ョン手段201は、画像収集手段104に記録されたX
線画像から、2次元X線検出器のオフセットを引算する
周知の手段である。2次元X線検出器のオフセットは、
X線を照射しない状態で2次元X線検出器の出力だけを
収集することにより、予め計測しておく。
【0024】検出器読み出し回路感度補正手段202
は、検出器読み出し回路間の相対感度を補正する。この
検出器読み出し回路感度補正手段は、相対感度を算出す
る手段302と、この相対感度算出値を用いて、相対感
度を補正する手段307とからなる。
【0025】エアキャリブレーション手段203は、検
出器読み出し回路感度補正手段202を施したX線画像
をX線吸収係数の分布像に変換する周知の手段である。
本実施の形態においては、まず、エアキャリブレーショ
ン手段203は被検体3および寝台天板14を撮影視野
内に配置しない状態で予め撮影された空気のX線透過像
の各画素データに対して自然対数変換演算を施す。同様
に被検体3および寝台天板14を撮影したX線画像に対
しても自然対数変換演算を施す。次に、エアキャリブレ
ーション手段203は上記自然対数変換演算を施した2
画像の差分を取ることにより、被検体3および寝台天板
14のX線吸収係数の分布像を得る。幾何学歪み補正手
段204は、X線吸収係数の分布像の幾何学歪みを補正
する周知の手段である。この幾何学歪みは、X線イメー
ジインテンシファイア7によってX線透過像を光学像に
変換する際に生ずる幾何学歪みである。幾何学歪み補正
手段204における補正処理としては、たとえば、特開
平8−24248号公報に記載の幾何学歪み補正方法を
用いる。フィルタリング手段205はCT像再構成にお
けるフィルタリング処理を行う周知の手段である。逆投
影手段206は、前記文献2に記載のフェルトカンプ方
法を用いて逆投影演算を行う周知の手段である。
【0026】CT値変換手段207は、逆投影手段20
6によって逆投影された後の各3次元画素を、水と同一
のX線吸収係数をもつ物質のボクセル値を0、空気のボ
クセル値を−1000とする、いわゆるCT値に変換す
るための一次変換手段である。
【0027】次に、図4に本実施の形態の3次元再構成
手段を説明するための動作フローを示す。以下、図4に
基づいて、図3に示す3次元再構成手段の動作を説明す
る。
【0028】先ず、オフセットキャリブレーション手段
201により画像収集手段104に記録されたX線画像
の1枚に相当する画像データを読み出し、該X線画像デ
ータから2次元X線検出器のオフセット値を引算する
(ステップS201)。次に、検出器読み出し回路感度
補正手段202により、検出器読み出し回路間の相対感
度を補正する(ステップS202)。この検出器読み出
し回路感度補正処理の詳細については後述する。
【0029】検出器読み出し回路感度補正処理を施した
X線画像データとエアキャリブレーション手段203に
よって予め計測された空気のX線透過像データとから、
当該X線画像データをX線吸収係数の分布像データに変
換する(ステップS203)。エアキャリブレーション
処理を施したX線画像は、幾何学歪み補正手段204に
よってX線イメージインテンシファイア7により生じる
X線画像の幾何学歪みが補正される(ステップS20
4)。幾何学歪み補正処理を施したX線画像は、次にフ
ィルタリング手段205によって3次元X線CT再構成
におけるフィルタリング処理が施され(ステップS20
5)、逆投影手段206による逆投影処理が行われる
(ステップS206)。
【0030】すべての投影方向からのX線画像に対して
上記のステップS201〜S206の処理が完了した
後、CT値変換手段207によって、各3次元画素をC
T値に変換する(ステップS207)。CT値変換処理
を施した3次元X線CT像を画像表示手段106に表示
する。
【0031】次に、図5〜図9に基づいて、図3に示す
検出器読み出し回路感度補正手段の詳細を説明する。図
5は本実施の形態の検出器読み出し回路感度補正手段を
説明するための動作フローを示す図、図6〜図9は図5
の動作フローを補足説明するための図である。
【0032】図6は左右2個の読み出し回路を使用した
2次元X線検出器であり、それぞれ、検出面(1)40
1、検出面(2)402の領域の入力信号を増幅する。
403は検出面(1)と(2)の境界線、406は境界
線に直行する1ラインである。図7はライン406上の
画素の出力レベルを示す図であり、501は境界線上の
検出面(1)の出力、502は境界線上の検出面(2)
の出力である。図8はX線強度を変化させたときの検出
面(1)、検出面(2)の出力強度の相関を示す図であ
る。図9は検出面相対感度を補正したあとの画素レベル
を示す図である。なお、図6〜図9は、読み出し回路が
2個の場合の回路間相対感度の補正過程を示している
が、3個以上の読み出し回路を、一列または縦横に配置
する場合にも、本実施の検出器読み出し回路感度補正を
同様に適用できる。
【0033】検出器読み出し回路感度補正処理(ステッ
プS202)は、先ず、相対感度の加算値を保存してお
く変数STを0に初期化する(ステップS300)。次
に、検出面(1)と(2)の境界線上で考慮するすべて
の境界点について、その相対感度を算出していく。
【0034】ステップS301で境界線に直行する1ラ
インの画素値を読込む。一般に検出面(1)と(2)で
読み出し回路間の相対感度が異なるために、前記ステッ
プS301で読込んだ1ラインの画素レベルは図7に示
すようになり、境界点403に大きな差が生じる。そこ
で、この境界点の感度比501/502を算出する(ス
テップS302)。感度比の算出には、単純に境界点4
03に接する両側1画素ずつの比をとる方法、境界点4
03に接する両側数画素それぞれの平均値の比をとる方
法、あるいは図6に示すように、境界点左右を曲線でフ
ィティングして感度比501/502を算出する方法が
ある。1境界点の感度比を算出後、その値を変数STに
加算する(ステップS303)。上記境界線上の感度比
加算が、考慮するすべての境界点について行われたか否
かを判断し(ステップS304)、考慮するすべての境
界について感度比加算が行われるまで、上記のステップ
S301〜S303の処理を繰り返す。
【0035】さらに上記境界線上の感度比加算が、考慮
するすべての投影データについて行われたか否かを判断
し(ステップS305)、考慮するすべての投影データ
にわたって感度比加算が行われるまで、上記のステップ
S301〜S304の処理を繰り返す。1対または複数
枚組の、180度対向する投影データを考慮すると、被
検体透過厚の真の不均一性より検出される前記の差を打
ち消すことができる。考慮するすべての境界点について
の感度比加算を終了した後、相対感度の加算値STを、
その加算数で割算する。そして平均値を相対感度の算出
値STと改めて定義する(ステップS306)。
【0036】このようにして算出した相対感度値STを
用いて、すべてのX線投影像にわたって、検出面間の相
対感度を一次変換により補正する(ステップS30
7)。図9に本実施の形態の検出器読み出し回路感度補
正処理により、検出器読み出し回路間の相対感度に起因
する差が補正された様子を示す。
【0037】図5の動作フローには、相対感度値STの
ほかに、調整パラメータSTF2、一次変換パラメータ
STF1,STF0が記載されている。一次変換パラメ
ータSTF1,STF0を、図8に示すように、空気の
X線透過像を予めX線強度を変化させて撮影しておき、
検出面(1)、検出面(2)の読み出し回路の出力強度
の相関をフィティングすることにより精度よく求めてお
く。STF2=1、STF1=STF0=0という特別
の場合は、撮影ごとのX線感度変化に100%対応でき
るが、加算数が少なく統計誤差を無視し得ない場合も想
定される。そこで、調整パラメータSTF2の重みを適
切に設定することにより、検出器読み出し回路の温度等
により撮影ごとに変化するX線感度の寄与と、経時的に
ゆっくりと変化するX線感度の寄与とを加え、検出器読
み出し回路間の相対感度を精度よく補正することができ
る。
【0038】以上説明したように、本実施の形態の3次
元X線CT装置では、検出器読み出し回路感度補正を行
うことによりアーチファクトを低減することができ、複
数個の検出面、または、複数個の読み出し回路から、大
視野2次元X線検出器を構成することが必要となる肺
野、腹部等の診断性能を向上させることができる。
【0039】なお、本実施の形態においては、主に2次
元X線検出器としてX線イメージインテンシファイア
7、光学レンズ系8およびテレビカメラ9からなる撮像
系を用いた例について具体的に説明したが、たとえばこ
のX線検出器をTFT素子を用いた2次元X線検出器等
で代用しても、同等の効果が得られることは言うまでも
ない。
【0040】また、本実施の形態においては、主に複数
個の読み出し回路をもつ系について説明したが、複数個
の2次元検出器をもち、それぞれ別の読み出し回路をも
つ系に対しても、同等の効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)3次元的X線CT像のアーチファクトを低減する
ことができる。 (2)大視野2次元X線検出器を構成することが可能に
なり、肺野、腹部等の診断性能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる3次元X線CT
装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施の形態に係わる複数個の読み出
し回路からなる2次元X線検出器を説明するための図。
【図3】本発明の一実施の形態に係わる3次元再構成手
段の概略構成を説明するためのブロック図。
【図4】本発明の一実施の形態に係わる3次元再構成手
段における処理を説明するための動作フロー図。
【図5】本発明の一実施の形態に係わる検出器読み出し
回路感度補正手段における処理を説明するための動作フ
ロー図。
【図6】本発明の一実施の形態に係わる2個の読み出し
回路からなる2次元X線検出器における検出器読み出し
回路感度補正の過程を説明するための図。
【図7】本発明の一実施の形態に係わる2次元X線検出
器読み出し回路が受け持つ検出器領域の境界における該
読み出し回路間の出力に差が生ずる様子を説明するため
の図。
【図8】本発明の一実施の形態に係わる2次元X線検出
器に入射するX線強度を変化させたときの検出面
(1)、検出面(2)の出力強度の相関を説明するため
の図。
【図9】本発明の一実施の形態に係わる検出器読み出し
回路感度補正手段で検出器読み出し回路間の相対感度に
起因する検出器出力差が補正された様子を説明するため
の図。
【符号の説明】
1…X線管、3…被検体、4…回転板、5…回転中心、
7…X線イメージインテンシファイア、8…光学レンズ
系、9…テレビカメラ、10…操作卓、14…寝台天
板、101…回転駆動手段、102…X線照射手段、1
03…2次元撮像手段、104…画像収集手段、105
…3次元再構成手段、106…画像表示手段、201…
オフセットキャリブレーション手段、202…検出器読
み出し回路感度補正手段、203…エアキャリブレーシ
ョン手段、204…幾何学歪み補正手段、205…フィ
ルタリング手段、206…逆投影手段、207…CT値
変換手段、302…相対感度算出手段、307…相対感
度補正手段、400…2次元検出器、401…検出面
(1)、402…検出面(2)、403…検出面(1)
と(2)の境界線、404…検出面(1)の読み出し回
路、405…検出面(2)の読み出し回路、406…境
界線に直行する1ライン、501…検出面(1)の境界
線上出力値、502…検出面(2)の境界線上出力値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に円錐状もしくは角錐状のX線を
    照射するX線照射手段と、前記被検体を挟んで前記X線
    照射手段と対向する位置に配置され前記被検体の2次元
    の透過X線を検出する2次元X線検出手段を含む2次元
    撮像手段と、前記X線照射手段と前記2次元撮像手段を
    前記被検体の周りに回転させる回転手段と、この回転手
    段を回転させて前記2次元撮像手段により撮像した前記
    被検体の投影データを入力して複数枚の2次元X線像よ
    り3次元的X線像を再構成する3次元再構成手段と、前
    記得られた3次元的X線像を表示する表示手段とを具備
    する3次元X線CT装置において、前記2次元撮像手段
    は、複数の2次元X線検出手段と、該2次元X線検出手
    段により検出したX線検出値を読み出す複数の読み出し
    手段とから成り、これら複数の2次元X線検出手段と読
    み出し手段間の出力特性差を補正する感度補正手段を設
    け、この感度補正手段で補正したX線検出データを前記
    3次元再構成手段に入力して前記被検体の3次元的X線
    像を再構成することを特徴とする3次元X線CT装置。
  2. 【請求項2】 前記感度補正手段は、前記複数の2次元
    X線検出手段と読み出し手段間の相対感度を算出する相
    対感度算出手段と、この相対感度算出値を用いて前記複
    数の2次元X線検出手段と読み出し手段間の相対感度を
    補正する相対感度補正手段とを具備して成る請求項1に
    記載の3次元X線CT装置。
  3. 【請求項3】 前記相対感度算出手段は、前記複数の2
    次元X線検出手段と読み出し手段が受け持つ検出領域の
    境界付近の数画素の値を用いて算出することを特徴とす
    る請求項2に記載の3次元X線CT装置。
  4. 【請求項4】 前記相対感度補正手段は、前記相対感度
    算出手段から求まる撮影ごとのX線感度変化による寄与
    と、予め計測しておいた複数の2次元X線検出手段と読
    み出し手段間の感度相関から求まるX線相対感度の寄与
    とを、適切な重みで組合せることを特徴とする請求項3
    に記載の3次元X線CT装置。
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