WO2006090771A1

WO2006090771A1 - 塗料配合検索サーバ

Info

Publication number: WO2006090771A1
Application number: PCT/JP2006/303252
Authority: WO
Inventors: Naoshige Washimi; Syuichi Tohyama
Original assignee: Kansai Paint Co., Ltd.
Priority date: 2005-02-25
Filing date: 2006-02-23
Publication date: 2006-08-31
Also published as: CN101128844A; JPWO2006090771A1

Abstract

　使い勝手のよい色見本帳の作成に必要な情報を生成することができる塗料配合検索サーバを提供する。　利用者端末（５０）にネットワーク（４０）を介して接続され、利用者端末（５０）からのアクセスに基づいて、色見本に対応する塗料配合を検索する塗料配合検索サーバであって、利用者端末（５０）に入力された色見本を特定する色見本情報及び利用者を特定する利用者識別情報を格納する利用履歴情報データベース（１２）と、各色見本情報に対応する原色塗料配合率情報が格納される塗料配合率データベース（１１）と、受信した色見本情報に基づいて塗料配合率データベース１１を検索することにより対応する原色塗料配合率情報を抽出して、利用者識別情報に基づき利用者端末（５０）に送信する検索処理部（２１）と、利用履歴情報データベース（１２）に基づいて色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うランク付け処理部（２３）と、ランク付け結果から所望数の色見本情報を抽出する色見本特定部（２４）とを備える塗料配合検索サーバ（１）。

Description

明細書

塗料配合検索サーバ

技術分野

[0001] 本発明は、塗料配合検索サーバに関する。

背景技術

[0002] 従来、自動車の塗装補修を行う塗装業者は、複数の色見本が掲載されて、る色見本帳から、塗装補修を行う自動車の塗膜の色と同等の色を有する色見本を抽出した後、色見本に記載されている識別番号に基づいて、塗料配合検索システムから原色塗料の配合率情報を取得し、塗装補修に使用する塗料を原色塗料の配合率情報に基づいて生成していた (例えば、特許文献 1参照)。

[0003] このように塗装補修を行う際に色合せの基準として使用される色見本帳は、自動車メーカが製造する自動車の全車種の塗膜の色に対応する色見本を備えており、例えば、図 8に示すような複数の色見本 101が貼り付けられた色見本シート 102を自動車メーカ毎に分類してファイルすることにより作成されている。図 8 (a)は、色見本シート 102の表面側を示しており、図 8 (b)は、その裏面側を示している。この色見本シート 102は、矩形状シートの表面側に 5種類の色見本 101が貼り付けられており、その裏面側には、表面側に貼り付けた色見本 101の色を特定するための識別番号や自動車メーカ名などが表面側の色見本に対応させて記載されている。

特許文献 1：特開 2002— 279000号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながら、色見本帳は、自動車全車種の塗膜の色に対応するために膨大な数の色見本を掲載しているので、色見本帳自体が大きくて嵩張り、塗装補修の際の色合せ作業を行、にくいと!、う問題や、色見本帳から所望の色見本を探しにく!、と！、う問題、保管しにくいという問題があった。

[0005] 本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであって、使い勝手のよい色見本帳の作成に必要な情報を生成することができる塗料配合検索サーバの提供を目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明の上記目的は、利用者端末にネットワークを介して接続され、前記利用者端末からのアクセスに基づ!/、て、色見本に対応する塗料配合を検索する塗料配合検索サーバであって、前記利用者端末に入力された色見本を特定する色見本情報及び利用者を特定する利用者識別情報を格納する利用履歴情報データベースと、各色見本情報に対応する原色塗料配合率情報が格納される塗料配合率データベースと

、受信した色見本情報に基づいて前記塗料配合率データベースを検索することにより対応する原色塗料配合率情報を抽出して、利用者識別情報に基づき前記利用者端末に送信する検索処理部と、前記利用履歴情報データベースに基づいて色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うランク付け処理部と、ランク付け結果カゝら所望数の色見本情報を抽出する色見本特定部とを備える塗料配合検索サーバにより達成される。

[0007] この塗料配合検索サーバにおいて、前記ランク付け処理部は、利用者識別情報毎に抽出した色見本情報に基づいて色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うことが好ましい。

[0008] また、前記ランク付け処理部は、前記利用履歴情報データベースに格納される利用者識別情報に基づいて、利用頻度の高い利用者識別情報を抽出し、抽出した利用者識別情報に対応する色見本情報のランク付け処理を行うことが好ましい。

[0009] また、前記利用履歴情報データベースは、色見本情報に対応する 1又は複数の原色塗料品種情報を格納しており、前記ランク付け処理部は、前記利用履歴情報データベースに基づいて、利用者識別情報毎に抽出した原色塗料品種情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うことが好まし、。

[0010] また、前記色見本特定部は、所望数の色見本情報の抽出をパレート分析により行うことが好ましい。

発明の効果

[0011] 本発明によれば、使、勝手のよ!、色見本帳の作成に必要な情報を生成することができる塗料配合検索サーバを提供することができる。図面の簡単な説明

[0012] [図 1]本発明に係る塗料配合検索サーバの概略構成を示すブロック図である。

[図 2]図 1に示す利用履歴情報データベースのデータ構造を説明するための図である。

[図 3]図 1に示す塗料配合検索サーバの処理手順を説明するためのフローチャートである。

[図 4]図 1に示す利用者端末の出力部に表示される塗料配合率検索のための入カフオームの一例を示す図である。

[図 5]図 1に示す利用者端末の出力部に表示される配合率情報検索結果の出力フォームの一例を示す図である。

[図 6]図 1に示すランク付け処理部において算出したランク付け結果の一例を示す図である。

[図 7]図 6に示すデータに基づいて、色見本情報の順位に対する色見本情報のデータ蓄積数及び比率累計の関係を示すパレート曲線図である。

[図 8]色見本シートの表面及び裏面の一例を示す図である。

符号の説明

[0013] 1 塗料配合検索サーバ

11 塗料配合率データベース

12 利用履歴情報データベース

21 検索処理部

22 利用情報処理部

23 ランク付け処理部

24 色見本特定部

30 ランク付け結果出力部

40 ネットワーク

50 利用者端末

発明を実施するための最良の形態

[0014] 以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図 1は、本発明の一実施形態に係る塗料配合検索サーバの概略構成を示すブロック図である。

[0015] 図 1に示すように、塗料配合検索サーバ 1は、複数の利用者端末 50にインターネットなどのネットワーク 40を介して接続されている。この塗料配合検索サーバ 1は、利用者端末 50からのアクセスに基づいて、色見本に対応する塗料配合を検索するサーバである。ネットワーク 40は、光ファイバなどを用いた広帯域ネットワークであることが好ましい。また、このネットワーク 40は、公衆回線又は専用回線のいずれであってもよぐ更に、有線回線、無線回線又はこれらが混在した回線であってもよい。

[0016] 利用者端末 50は、入力部 51、出力部 52を備えている端末であり、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータなどの固定型端末や、携帯可能な携帯型端末等である。入力部 51は、所望の色見本に関する色見本情報や利用者端末 50を利用する利用者を特定する利用者識別情報などを入力できるように構成されており、例えば、キーボード、或いは、液晶画面のタツチパネル等によって構成することができる。また、液晶画面に表示される文字列をマウスによりクリックすることにより文字を入力できるように構成してもよい。ここで、色見本情報とは、色見本の色を特定する情報であり、例えば、色見本ごとに割り当てられている識別番号や、色見本の色の名称などを挙げることができる。また、利用者識別情報は、利用者の氏名、名称或いはユーザ IDなどを例示することができる。

[0017] 出力部 52は、入力部 51から入力される情報や、塗料配合検索サーバ 1からネットワーク 40を介して送信された情報を表示できるように構成されており、例えば、デイスプレイ、プリンタ、または上述の入力部 51と共用の液晶画面等によって構成することができる。

[0018] 塗料配合検索サーバ 1は、塗料配合率データベース 11と利用履歴情報データべース 12とを備えている。塗料配合率データベース 11には、色見本の色を再現するための、各種原色塗料の配合率を示す原色塗料配合率情報が格納されている。この配合率情報は、色見本を特定する色見本情報と関連付けて格納されている。利用履歴情報データベース 12には、利用者端末 50に入力された色見本を特定する色見本情報、利用者端末 50の利用者を特定する利用者識別情報、および、色見本情報に対応する 1又は複数の原色塗料品種に関する情報 (原色塗料品種情報)が、例えば、図 2に示すようなデータ構造で格納されている。これらの情報については、後述する利用情報処理部 22の処理内容と関係するので、後ほど詳細に説明する。

[0019] また、塗料配合検索サーバ 1は、検索処理部 21、利用情報処理部 22、ランク付け処理部 23および色見本特定部 24を備えている。検索処理部 21は、利用者端末 50 から受信した色見本情報に基づ、て塗料配合率データベース 11を検索することにより、色見本情報に対応する原色塗料配合率情報を抽出して、利用者識別情報に基づき利用者端末 50に送信する機能を有してヽる。

[0020] 利用情報処理部 22は、利用者端末 50に入力された色見本情報および利用者識別情報、並びに、色見本情報に対応する 1又は複数の原色塗料品種情報を利用履歴情報として、利用履歴情報データベース 12に記憶させる機能を有している。具体的に説明すると、利用者端末 50に入力された利用者識別情報および色見本情報を塗料配合検索サーバ 1が受信し、検索処理部 21が色見本情報に基づいて原色塗料配合率情報を検索したときに、図 2に示すように、履歴番号、日時、利用者識別情報、色見本情報、および、検索処理部 21において検索した原色塗料品種に関する情報等を利用履歴情報データベース 12に記憶させる。なお、図 2においては、理解の容易を図るために、利用者識別情報欄において記憶される情報として、 A社、 B社等と塗装業者の社名を記載しているが、実際には、 A社、 B社等に対応したコード番号情報が記憶される。自動車メーカ名や原色塗料品種につ!、ても同様である。

[0021] ランク付け処理部 23は、利用履歴情報データベース 12に格納されている各種情報に基づいて演算を行うことにより色見本情報のランク付けを行う機能を有している。ランク付け処理の詳細については、後述する本発明に係る塗料配合検索サーバ 1の作動説明において説明する。

[0022] 色見本特定部 24は、ランク付け結果から所望数の色見本情報を抽出する機能を有している。

[0023] また、塗料配合検索サーバ 1は、色見本特定部 24において抽出された色見本情報を出力するランク付け結果出力部 30と接続している。このような、ランク付け結果出力部 30としては、例えば、ディスプレイやプリンタ等を例示することができる。また、塗料配合検索サーバ 1とランク付け結果出力部 30との接続は、図 1に示すように互いに直接的に接続してもよぐ或いは、ネットワーク 40を介して間接的に接続してもよい。また、このランク付け結果出力部 30は、ランク付け処理部 23にて得られたランク付け結果を出力できるように構成してもよ、。

[0024] 次に、上述した塗料配合検索サーバ 1の作動について、図 3に示すフローチャートを適宜参照しながら説明する。まず、自動車の塗装補修を行う塗装業者 (利用者)は、塗装補修を行う自動車の塗膜の色と同等の色を有する色見本を、自動車の全車種に対応する色見本帳から選択し、この色見本の色を特定する色見本情報を確認する (ステップ Sl)。その後、利用者端末 50ど塗料配合検索サーバ 1との通信回線を開くことにより、例えば、図 4に示すような塗料配合率検索のための入力フォームが利用者端末 50の出力部 52に表示される。

[0025] 利用者が、この入力フォームにおいて、利用者を特定する利用者識別情報、パスヮード、所望の色見本に対応する色見本情報、自動車メーカ名を入力部 51から入力し、「送信」ボタンをクリックすると、これらの情報を塗料配合検索サーバ 1が受信する（ステップ S2,ステップ S3)。

[0026] 検索処理部 21は、受信された色見本情報に基づいて、塗料配合率データベース 1 1に格納されてヽる原色塗料の原色塗料配合率情報を検索する (ステップ S4)。そして、検索された原色塗料配合率情報は、ネットワーク 40を介して利用者端末 50に送信され、出力部 52に表示される (ステップ S5)。このとき、検索処理部 21は、利用者識別情報に基づ、て利用者端末 50を特定して原色塗料配合率情報を送信する。出力部 52における原色塗料配合率情報の出力フォーム例を図 5に示す。これにより、利用者端末 50を利用する塗装業者は、所望の色見本の色を再現するための各種原色塗料の配合率を知ることができ、この配合率に基づヽて各種原色塗料を配合することにより、目的の色を有する塗料を作成することが可能になる。原色塗料の配合率に基づいて目的の色を有する塗料を作成する場合、例えば、各種原色塗料がそれぞれ充填された原色塗料充填室と、原色塗料の配合率を入力するテンキーとを備える塗料計量器を用いて行われる。この塗料計量器は、配合する原色塗料を選択すると共に、各原色塗料に対応する配合率をテンキーに数値入力して指定することにより、所定の原色塗料を所定割合で注出する。そして、注出された各原色塗料を均一に攪拌することにより所望の色を有する塗料を得ることができる。

[0027] 一方、利用情報処理部 22は、上述のように、利用者端末 50に入力された利用者識別情報および色見本情報を塗料配合検索サーバ 1が受信し、原色塗料の配合率情報を検索処理部 21が検索するたびに、利用者識別情報および色見本情報、並びに、検索処理部 21にお、て検索した原色塗料品種情報などを利用履歴情報として、随時、利用履歴情報データベース 12に蓄積していく（ステップ S6)。

[0028] そして、利用履歴情報データベース 12に蓄積される利用履歴情報が一定数 (例えば、 10万件、 20万件等）に達した場合に、ランク付け処理部 23において後述のようなランク付け処理を行う。なお、このランク付け処理は、蓄積情報とは無関係に所定期間ごと、例えば、半年ごとや 1年ごとに行うようにしてもよぐまた、利用履歴情報データベース 12に利用履歴情報が蓄積されるたびに、リアルタイムでランク付けを行うようにしてもよい。

[0029] ランク付け処理部 23は、利用履歴情報データベース 12に蓄積されている各色見本情報を検索キーとして、色見本情報毎のデータ蓄積数を算出し (ステップ S7)、そのデータ蓄積数の多、もの順に色見本情報のランク付けを行う（ステップ S8)。

[0030] 利用履歴情報データベース 12に格納される各色見本情報は、利用者端末 50から入力された色見本情報を塗料配合検索サーバ 1が受信して、検索処理部 21が色見本情報に基づいて原色塗料の配合率情報を検索したときに利用履歴情報データべース 12に蓄積されるものであるため、ランク付け処理部 23で算出した色見本情報毎のデータ蓄積数は、塗料配合検索サーバ 1における色見本情報毎の受信回数を表すこととなる。したがって、受信回数の多い色見本情報 (ランク付け結果の上位に該当する色見本情報）によって特定される色見本は、塗装補修を行う利用者端末 50の利用者にとって、使用頻度の高いものであるといえる。

[0031] 色見本特定部 24は、色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付け結果に基づいて、所望数の色見本情報、例えば第 1位力第 500位までの色見本情報を抽出する（ステップ S9)。この抽出結果を、ランク付け結果出力部 30に出力することによって (ステツプ S10)、塗料配合検索サーバ 1による色見本帳の作成に必要な情報を生成するための作動が終了する。 [0032] このようにして得られた色見本情報に基づいて、色見本を選定し、自動車メーカ毎に色見本情報順 (例えば、識別番号順）に並べてファイルすることにより色見本帳を作成する。このようにして作成された色見本帳は、自動車の全車種に対応する色見本帳に掲載される色見本の中から使用頻度が高、色見本を抽出して掲載したものであるため、コンパクトであると共に、大多数の塗装業者が頻繁に使用する色見本が掲載された使、勝手のょ、ものとなる。

[0033] また、色見本特定部 24において、色見本情報のランク付け結果から所望数の色見本情報を抽出する際に、色見本情報毎のデータ蓄積数 (塗料配合検索サーバ 1における色見本情報毎の受信回数に相当）のパレート分析を行うことにより色見本を抽出することが好ましい。パレート分析により色見本を選択する方法について、図 6及び図 7を用いて以下に説明する。図 6は、パレート分析を行うことにより得たデータを示しており、図 7は、図 6のデータに基づいて作成したパレート曲線を示している。

[0034] まず、色見本情報毎のデータ蓄積数に基づ!/、て各色見本情報をデータ蓄積数の多い順に並び替える。そして、利用履歴情報データベース 12に蓄積されている色見本情報の全てのデータ数を集計し、塗料配合検索サーバ 1で受信した色見本情報の総受信回数に相当する総蓄積数を算出する。次いで色見本情報毎のデータ蓄積数について総蓄積数に対する相対比率を算出する。さらに、順位付けにしたがって、各色見本情報の比率累計を算出する。このような処理を行うことにより、図 6に示すようなデータを得ることができる。そして、色見本情報の順位に対する色見本情報毎のデータ蓄積数及び比率累計の関係を求めると、図 7に示すようなパレート曲線を得ることができる。

[0035] この図 7から、例えば、 1位〜 871位までの色見本情報を選択すれば、総蓄積数（塗料配合検索サーバ 1が受信した色見本情報の総受信回数に相当）の約 90%を網羅していることがわかる。つまり、 1位〜 871位までの色見本情報によって特定される色見本を選択して色見本帳を作成し、この色見本帳を用いて塗装補修における色合せ作業を行う場合、 10回の色合せ作業中、 9回の色合せ作業に対応できることがわかる。このように、パレート分析を行って、ランク付け結果から所望数の色見本情報を抽出して、抽出した色見本情報に基づいて対応する色見本を選定し色見本帳を作成することにより、所望の掲載率を有する色見本帳を形成することが可能となる。ここで、掲載率とは、塗装補修の対象となる塗膜の色に対応する色見本が、色見本帳に掲載されて、る確率のことを、う。

[0036] 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の具体的な態様は上記実施形態に限定されない。例えば、ランク付け処理部 23が、利用者識別情報毎に抽出した色見本情報に基づいて、色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うように構成してもよい。具体的に説明すると、ランク付け処理部 23が、利用履歴情報データベース 12に蓄積されている利用者識別情報および色見本情報を検索キ一として、色見本情報毎のデータ蓄積数を利用者識別情報毎に分類してランク付けを行うように構成する。利用者識別情報は利用者を特定するための情報であるので、このようなランク付けを行うことにより、利用者別に使用頻度の高い色見本を把握することができるため、特定の利用者にとって使用し易い色見本帳を作成することができる。

[0037] また、上述のように、ランク付け処理部 23が、利用者識別情報毎に抽出した色見本情報に基づいて、色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うように構成することにより、特定の利用者が頻繁に使用している色見本を特定することができるため、例えば、塗料メーカが、当該色見本の色を再現する調色塗料製品を製品ラインナップに追加した場合にぉ、て、当該調色塗料製品の販売候補先 (特定の色見本を頻繁に使用している利用者)を容易に選出することができるので、円滑な販売活動や斡旋活動を行うことができる。

[0038] また、ランク付け処理部 23が、利用履歴情報データベース 12に格納される利用者識別情報に基づいて、利用頻度の高い利用者識別情報を抽出し、抽出した利用者識別情報に対応する色見本情報のランク付け処理を行うように構成してもよ、。また、利用履歴情報データベース 12に格納される利用者識別情報に基づいて、利用頻度が中程度の利用者識別情報、或いは、利用頻度の低い利用者識別情報を抽出し、抽出した利用者識別情報に対応する色見本情報のランク付け処理を行うように構成してもよい。具体的に説明すると、まず、ランク付け処理部 23が、利用履歴情報データベース 12に蓄積されている利用者識別情報を検索キーとして、利用者識別情報毎の利用者情報蓄積数を算出し、その利用者情報蓄積数の多い順に利用者識別情報のランク付けを行う。履歴情報データベース 26に格納される各利用者識別情報は、利用者端末 50から入力された利用者識別情報および色見本情報を塗料配合検索サーバ 1が受信し、検索処理部 21が色見本情報に基づ!/、て原色塗料の配合率情報を検索したときに利用履歴情報データベース 12に蓄積されるものであるため、ランク付け処理部 23で算出した利用者識別情報毎の利用者情報蓄積数は、塗料配合検索サーバ 1における利用者識別情報毎の受信回数 (塗料配合検索サーバ 1〖こ対するアクセス回数に相当）を表すこととなる。したがって、塗料配合検索サーバ 1に対するアクセス回数の多い利用者は、利用頻度の高い塗装業者であると考えることができるので、利用者識別情報毎の利用者情報蓄積数に基づ!、て利用者識別情報のランク付けを行うことにより、利用頻度の高い塗装業者、利用頻度が中程度の塗装業者、利用頻度の低い塗装業者というように、利用者を層別化することができる。そして、利用者の各層別に、履歴情報データベース 26に蓄積されている色見本情報を検索キーとして、色見本情報毎のデータ蓄積数を算出して、この色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付けを行うことにより、利用者の各層別に使用頻度の高い色見本を把握することができる。この結果、特定の利用者層に分類される利用者にとって使用し易い色見本帳を作成することができる。

また、ランク付け処理部 23が、利用履歴情報データベース 12に基づいて、利用者識別情報毎に抽出した原色塗料品種情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うように構成してもよい。具体的には、ランク付け処理部 23が、利用履歴情報データベース 12に蓄積されている利用者識別情報および原色塗料品種情報を検索キーとして、原色塗料品種情報毎のデータ蓄積数を利用者識別情報毎に分類して算出し、データ蓄積数の多い順に、原色塗料品種情報のランク付けを行うような構成を更に採用することもできる。このように原色塗料品種毎のデータ蓄積数を利用者識別情報毎に分類してランク付けすることにより、各利用者が、どの原色塗料を頻繁に使用して塗装補修を行っているのかを把握することができる。これにより、例えば、安価な原色塗料を多く使用する利用者は、大型車の補修を専門的に行う者であり、高価で高品質な原色塗料を多く使用する利用者は、乗用車の補修を専門的に行う者であると考えることができるため、利用者業態を層別化することができる。そして、利用者業態の各層別に、利用履歴情報データベース 12に蓄積されている色見本情報を検索キ一として、色見本情報毎の蓄積数を算出して、色見本情報のランク付けを行うこと〖こより、利用者業態の各層別に使用頻度の高い色見本を把握することができるため、特定の利用者業態層に分類される利用者にとって使用し易い色見本帳を作成することができる。

[0040] また、上述のように、ランク付け処理部 23が、利用履歴情報データベース 12に基づいて、利用者識別情報毎に抽出した原色塗料品種情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うように構成することにより、特定の利用者が頻繁に使用している原色塗料の品種を把握することができるため、その把握結果を、当該利用者に対する、原色塗料の販売計画の立案や原色塗料販売の営業活動に利用することもできる。

[0041] また、利用履歴情報データベース 12に、検索処理部 21で検索した原色塗料の配合率の数値に関する情報を更に蓄積するように構成すると共に、色見本ランク付け処理部 23が、原色塗料の配合率の数値毎の出現頻度のランク付けを更に行うように構成してもよい。このような構成により、検索処理部 23で検索した原色塗料の配合率の数値に対して、どの数値が頻繁に検出され利用者端末 50に表示されているのかを把握することができる。そして、例えば、 50%、 30%、 20%という配合率の数値が頻繁に表示されるという結果を得た場合、この結果に基づいて、原色塗料の配合を行う塗料計量器における配合率指定方法を、テンキーによる数値入力のみならず、 5 0%、 30%、 20%という数値に対応したボタンを選択式に押圧することにより配合率の数値を入力できるように塗料計量器の設計仕様を改良することができ、利用者が利用しやすい塗料計量器の開発のための資料としてランク付け結果を活用することができる。なお、検索処理部 21で検索した原色塗料の配合率が色見本情報の色を再現する塗料 (調色塗料)の重量配合率を示すものである場合、この配合率は、調色塗料 lOOg中における原色塗料の配合量に対応するので、塗料計量器の設計仕様を改良するにあたり、選択式に押圧するボタンを 50g、 30g、 20gというように配合量の数値を入力できるように改良してもよ、。

[0042] また、利用履歴情報データベース 12に格納される色見本情報を、自動車メーカの年度毎の自動車生産台数に関する情報と関連付けたり、或いは、新色であることを表す新色情報と関連付けてもよい。このような関連付けを行うことにより、将来において塗装業者等の利用者が頻繁に使用するであろう色見本を予測することができ、この予測を反映して色見本を選択することにより、より使い勝手のよい色見本帳を作成することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 利用者端末にネットワークを介して接続され、前記利用者端末力ゝらのアクセスに基づ、て、色見本に対応する塗料配合を検索する塗料配合検索サーバであって、前記利用者端末に入力された色見本を特定する色見本情報及び利用者を特定する利用者識別情報を格納する利用履歴情報データベースと、

各色見本情報に対応する原色塗料配合率情報が格納される塗料配合率データべースと、

受信した色見本情報に基づいて前記塗料配合率データベースを検索することにより対応する原色塗料配合率情報を抽出して、利用者識別情報に基づき前記利用者端末に送信する検索処理部と、

前記利用履歴情報データベースに基づいて色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行うランク付け処理部と、

ランク付け結果力所望数の色見本情報を抽出する色見本特定部とを備える塗料配合検索サーバ。

[2] 前記ランク付け処理部は、利用者識別情報毎に抽出した色見本情報に基づ、て色見本情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行う請求項 1に記載の塗料配合検索サーバ。

[3] 前記ランク付け処理部は、前記利用履歴情報データベースに格納される利用者識別情報に基づいて、利用頻度の高い利用者識別情報を抽出し、抽出した利用者識別情報に対応する色見本情報のランク付け処理を行う請求項 1又は 2に記載の塗料配合検索サーバ。

[4] 前記利用履歴情報データベースは、色見本情報に対応する 1又は複数の原色塗料品種情報を格納しており、

前記ランク付け処理部は、前記利用履歴情報データベースに基づいて、利用者識別情報毎に抽出した原色塗料品種情報毎のデータ蓄積数のランク付け処理を行う請求項 1から 3のいずれかに記載の塗料配合検索サーバ。

[5] 前記色見本特定部は、所望数の色見本情報の抽出をパレート分析により行う請求項 1から 4のいずれか〖こ記載の塗料配合検索サーバ。