JP3021868U - インク配合比表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】インクの配合比の検索をより簡単に行う。 【解決手段】インク配合比表示装置は、対象とする色番
号が入力されたなら、その番号の配合比を配合表３０か
ら検索する。得られた配合比は、表示され印刷される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、インク配合比表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように、印刷インクでは、マゼンタ、シアン、イエロー等の原色インク を配合して所望の色を得ている。この配合比は、例えばインク製造業者が提供す る配合表等に基づいて決定されていた。

【０００３】 従来、印刷所では、例えば客から指定された色を色見本と照合し、指定された 色と一致する色見本に付けられている色番号に基づいて前述の配合表を検索して 、その色番号の配合比を読み取り、これにしたがって原色インクを配合すること により指定された色のインクを得ていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、インク製造業者が提供する配合表に記載されている色数（配合 比）はきわめて大量であり、前述の手順で配合比を検索する手間も少なからぬも のであった。

【０００５】 本考案は、このような配合比の検索をより簡単に行うことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための手段として、請求項１記載のインク配合比表示装置 は、色番号と該色番号に対応する原色インクの配合比を記憶する記憶手段と、 前記色番号を入力する色番号入力手段と、 該入力された色番号に対応する前記配合比を検索する検索手段と、 該検索された配合比を表示する表示手段と を備えることを特徴とする。

【０００７】 請求項２記載のインク配合比表示装置は、請求項１記載のインク配合比表示装 置において、 前記表示手段は前記入力された色番号を表示する構成であり、 前記検索手段に前記検索の実行または取消を指示する指示手段を設けた ことを特徴とする。

【０００８】 請求項３記載のインク配合比表示装置は、請求項１または２記載のインク配合 比表示装置において、 前記検索された配合比を印刷する印刷手段を設けたことを特徴とする。

【０００９】

【考案の実施の形態】

上記の構成になる請求項１記載のインク配合比表示装置においては、記憶手段 は、色番号と該色番号に対応する原色インクの配合比を記憶する。 色番号入力手段によって色番号を入力すると、検索手段は、入力された色番号 に対応する配合比を検索し、表示手段は、検索された配合比を表示する。

【００１０】 色番号を入力するだけで配合比が表示されるので、検索の手間をかけずに配合 比を得ることができる。 請求項２記載のインク配合比表示装置では、表示手段は入力された色番号を表 示する。指示手段は、検索手段に検索の実行または取消を指示する。入力した色 番号を確認してから検索の実行または取消を指示できるので、色番号の入力ミス によって誤った配合比が表示されるのを防止できる。

【００１１】 請求項３記載のインク配合比表示装置は、印刷手段は、検索された配合比を印 刷する。配合比が印刷された用紙を見ながら配合作業を行うことができるので、 いっそう正確に配合することができる。また、配合比をメモする等の作業も必要 なくなる。

【００１２】

【具体例】

次に、本考案の一具体例を図面を参照して説明する。 図１および図４に示すように、インク配合比表示装置１０は、表示手段として の液晶表示器１２、色番号入力手段としての数字キー１４、指示手段としての実 行キー１６並びに取消キー１８を備えている。また、図４に示すように、検索手 段としてのＣＰＵ２０および記憶手段としてのメモリ２２を備えており、これら は図１に示される本体ケース２４の内部に配置されている。

【００１３】 このメモリ２２には、図２に示される配合表３０が記憶されている。配合表３ ０は、色番号と配合比（％）がリンクされている。なお、色番号は、図示しない 色見本カードに付けられている色番号に対応している。 次に、このインク配合比表示装置１０に配合比を表示させる場合について説明 する。

【００１４】 まず、例えば客から指定された色と一致する色見本カードにより、その色の色 番号を特定する。次に、この色番号、例えば００１を数字キー１４によって入力 する。 図３に示すように、インク配合比表示装置１０のＣＰＵ２０は色番号が入力さ れるのを待っていて（Ｓ１０１）、番号が入力されたなら、その番号を液晶表示 器１２に送って表示させて、実行または取消の指示を待つ（Ｓ１０２）。ここで 、実行キー１６を操作すれば、ＣＰＵ２０は、その番号の配合比を配合表から検 索し読み込む（Ｓ１０３）。さらに、ＣＰＵ２０は、読み込んだ配合比を液晶表 示器１２に送って表示させる（Ｓ１０４）。

【００１５】 液晶表示器１２は、ＣＰＵ２０から送られてきた配合比を、図１に例示される ように表示する。インク配合比表示装置１０の使用者は、これによって入力した 番号の色の配合比を得ることができる。 以上、具体例に従って、本考案の実施の形態について説明したが、本考案はこ のような具体例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲でさ まざまに実施できることは言うまでもない。

【００１６】 例えば、液晶表示器１２に表示されている内容をプリントアウトするプリンタ を備えることも可能である。このように構成すれば、配合比が印刷された用紙を 見ながら配合作業を行うことができるので、いっそう正確に配合することができ る。また、配合比をメモする等の作業も必要なくなる。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１記載のインク配合比表示装置によれば、色番号 を入力するだけで配合比が表示されるので、検索の手間をかけずに配合比を得る ことができる。

【００１８】 請求項２記載のインク配合比表示装置では、入力した色番号を確認してから検 索の実行または取消を指示できるので、色番号の入力ミスによって誤った配合比 が表示されるのを防止できる。 請求項３記載のインク配合比表示装置では、配合比を印刷することができるの で、使用者は、配合比が印刷された用紙を見ながら配合作業を行うことができる 。このため、いっそう正確に配合することができる。また、配合比をメモする等 の作業も必要なくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 具体例のインク配合比表示装置の正面図であ
る。

【図２】 具体例のインク配合比表示装置に記憶されて
いる配合表の説明図である。

【図３】 具体例のインク配合比表示装置のＣＰＵが実
行する処理のフローチャートである。

【図４】 具体例のインク配合比表示装置のブロック図
である。

【符号の説明】

１０・・・インク配合比表示装置、 １２・・・液晶表示器（表示手段）、 １４・・・数字キー（色番号入力手段）、 １６・・・実行キー（指示手段）、 １８・・・取消キー（指示手段）、 ２０・・・ＣＰＵ（検索手段）、 ２２・・・メモリ（記憶手段）、 ２４・・・本体ケース、 ３０・・・配合表。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 色番号と該色番号に対応する原色インク
   の配合比を記憶する記憶手段と、 前記色番号を入力する色番号入力手段と、 該入力された色番号に対応する前記配合比を検索する検
   索手段と、 該検索された配合比を表示する表示手段とを備えること
   を特徴とするインク配合比表示装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載のインク配合比表示装置に
   おいて、 前記表示手段は前記入力された色番号を表示する構成で
   あり、 前記検索手段に前記検索の実行または取消を指示する指
   示手段を設けたことを特徴とするインク配合比表示装
   置。
3. 【請求項３】 請求項１または２記載のインク配合比表
   示装置において、 前記検索された配合比を印刷する印刷手段を設けたこと
   を特徴とするインク配合比表示装置。