JP5707544B1 - 色見本生成システム、色見本生成方法及びそのプログラム - Google Patents

色見本生成システム、色見本生成方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

本発明は、複数のベースインキから配合される色彩の色見本を生成する色見本生成システムであり、前記ベースインキから配合される配合インキの配合比率と、当該配合インキの色空間における座標値とが対応づけられて記憶されている色域データベースと、外部から供給される色彩に対応する配合インキである対象配合インキの前記座標値により、前記色域データベースから対象配合インキにおける前記ベースインキの種類と、当該ベースインキの配合比率を読み出す配合比率抽出部と、前記ベースインキ毎の配合量を予め設定された割合にて変更し、変更結果により変化した前記配合インキ毎の配合比率である変更配合比率を生成する配合比率変更部と、前記変更配合比率の示す前記対象配合インキの前記座標値を、前記対象配合インキの前記配合比率の前記座標値に基づいて算出する座標値算出部と、前記対象配合インキの前記配合比率及び前記変更配合比率の各々の前記座標値を出力する色彩出力部とを有することを特徴とする色見本生成システム、色見本生成方法、および前記色見本生成システムの機能をコンピュータに実行させるプログラムを提供する。

Description

本発明は、彩色製品に対する彩色の色合わせに用いる色見本を生成する色見本生成システム、色見本生成方法及びそのプログラムに関する。
従来から、包装や衣服などの彩色製品において、色決定者(例えば製品のデザイナー)が彩色する色を指定し、彩色製品製造者がこの指定された色を再現する作業を行い、再現した色により製品を彩色している。
ここで、彩色する色の指定には、一般的には色見本帳が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この色見本帳の色の種類数は例えば数千色が用意されている。また、色見本帳において、彩色される下地の素材にはアート紙等の一般的な印刷可能な用紙が用いられ、これらの用紙への印刷方法は主にオフセット印刷が用いられている。
色決定者が指定した色を伝える場合、指定したい色と同一または最も近い色のカラーチップを、関係者に受け渡している。
しかしながら、色見本帳の色は限られており、色決定者が求める連続的な色彩の変化ではなく、色彩の変化が離散的である。
このため、色決定者は、色数が少ないなかから色を指定するため、本当に望む色を選択して、彩色製品製造者に対して伝えることが困難である。
この結果、彩色製品製造者に対し、色決定者の希望が伝わりにくく、色変更に際しては色決定者及び彩色製品製造者の各々に試行錯誤が多発することになる。このように、色見本帳のように、色の変化が離散的であると、色が最終的に決定するまで、多くの時間を要するため、効率が低下する要因となっている。すなわち、色決定者が伝える色彩に関する希望が、濃く、薄く、強く、弱くなどの抽象的な言語情報である。このため、この言語情報を色材配合の変更割合に変換する熟練を要する調色作業を行い、試行錯誤の結果として色決定者の希望する色彩を実現している。
また、色決定者が色の選択に用いた色見本帳と、選択した色を生成する彩色製品製造時とでは、使用する材料や配合割合などが異なる。
このため、彩色製品製造者は、色決定者が設計した色を再現するため、彩色に必要なインキの配合や、材料の種類などを変化させ、煩雑な色合わせ作業を行うことになる。また、色決定者が指定する色見本帳の色は、彩色製品にて使用される材料では再現しない場合があり、最終的な色決定まで多くの時間を費やしたり、色指定のやり直しによる工程の後戻りが発生したりしている。
特開2010−170064号公報
本発明は、上述した点を鑑みてなされたもので、色決定者よる色選択時に、色決定者が望む色に近い色が選択でき、かつ選択した色の再現が容易となる色見本生成システム、色見本生成方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の色見本生成システムは、複数のベースインキから配合される色彩の色見本を生成する色見本生成システムであり、前記ベースインキから配合される配合インキの配合比率と、当該配合インキの色空間における座標値とが対応づけられて記憶されている色域データベースと、外部から供給される色彩に対応する配合インキである対象配合インキの前記座標値により、前記色域データベースから対象配合インキにおける前記ベースインキの種類と、当該ベースインキの配合比率を読み出す配合比率抽出部と、前記ベースインキ毎の配合量を予め設定された複数種類の割合にてベースインキ毎に変更し、変更結果により変化した前記配合インキ毎の配合比率である変更配合比率の組合せを複数組生成する配合比率変更部と、前記変更配合比率の前記複数組それぞれが示す前記対象配合インキの前記座標値を、前記対象配合インキの前記配合比率の前記座標値に基づいて算出する座標値算出部と、前記対象配合インキの前記配合比率及び前記変更配合比率の各々の前記座標値を出力する色彩出力部とを有することを特徴とする。
本発明の色見本生成システムは、前記座標値算出部が、前記対象配合インキの前記座標値を、当該対象配合インキを指定された下地素材に彩色された際の色彩に対応した座標値として求めることを特徴とする。
本発明の色見本生成システムは、前記配合インキに対して、当該配合インキに含まれていない色のベースインキを追加ベースインキとして追加するベースインキ追加部をさらに有し、前記配合比率変更部が、前記追加ベースインキを含めて、前記配合インキにおける前記ベースインキ毎の配合比率を予め設定された割合にて変化させ、複数の変更配合比率を生成することを特徴とする。

本発明の色見本生成システムは、前記ベースインキ追加部が、予め配合色に含まれている前記ベースインキに対して、前記ベースインキの色の色相環を示す色相環テーブルから、予め配合色に含まれている前記ベースインキの色に隣接する色のベースインキを前記追加ベースインキとして選択することを特徴とする。
本発明の色見本生成システムは、前記配合比率変更部が、前記ベースインキの種類毎に前記配合量の変化割合が設定された変更テーブルを参照し、前記ベースインキの種類に応じた変化割合を用いることを特徴とする。
本発明の色見本生成方法は、複数のベースインキから配合される色彩の色見本を生成する色見本生成方法であり、配合比率抽出部が、外部から供給される色彩に対応する配合インキである対象配合インキの色空間における座標値により、前記ベースインキから配合される配合インキの配合比率と、当該配合インキの色空間における座標値とが対応づけられて記憶されている色域データベースから、前記対象配合インキにおける前記ベースインキの種類と、当該ベースインキの配合比率を読み出す配合比率抽出過程と、配合比率変更部が、前記ベースインキ毎の配合量を予め設定された複数種類の割合にてベースインキ毎に変更し、変更結果により変化した前記配合インキ毎の配合比率である変更配合比率の組合せを複数組生成する配合比率変更過程と、座標値算出部が、前記変更配合比率の前記複数組それぞれが示す前記対象配合インキの前記座標値を、前記対象配合インキの前記配合比率の前記座標値に基づいて算出する座標値算出過程と、色彩出力部が、前記対象配合インキの前記配合比率及び前記変更配合比率の各々の前記座標値を出力する色彩出力過程とを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、複数のベースインキから配合される色彩の色見本を生成する色見本生成システムの機能をコンピュータに実行させるプログラムであり、前記コンピュータを、外部から供給される色彩に対応する配合インキである対象配合インキの前記座標値により、前記ベースインキから配合される配合インキの配合比率と、当該配合インキの色空間における座標値とが対応づけられて記憶されている色域データベースから、前記対象配合インキにおける前記ベースインキの種類と、当該ベースインキの配合比率を読み出す配合比率抽出手段、前記ベースインキ毎の配合量を予め設定された複数種類の割合にてベースインキ毎に変更し、変更結果により変化した前記配合インキ毎の配合比率である変更配合比率の組合せを複数組生成する配合比率変更手段、前記変更配合比率の前記複数組それぞれが示す前記対象配合インキの前記座標値を、前記対象配合インキの前記配合比率の前記座標値に基づいて算出する座標値算出手段、前記対象配合インキの前記配合比率及び前記変更配合比率の各々の前記座標値を出力する色彩出力手段として機能させるためのプログラムである。
この発明によれば、色決定者よる色選択時に、色決定者が望む色に近い色が選択でき、かつ選択した色の再現が容易となる色見本を容易に作成することができる。
本発明の一実施形態による色見本生成システムの構成例を示す概略ブロック図である。 再現可能色域データベース16に記憶されている配合インキテーブルの構成例を示す図である。 耐性データの一例としてオフセットインキ及びグラビアインキにおける耐性特性の種類とその耐性の説明が示されている。 パラメータデータベース17に予め書き込まれて記憶されている下地素材テーブルの構成を示している。 パラメータデータベース17に予め書き込まれて記憶されているベースインキテーブルの構成を示している。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 配合インキにおけるベースインキ各々の配合量の変更処理を説明する図である。 配合インキにおけるベースインキ各々の配合量の変更処理を説明する図である。 パターン1_1によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 パターン1_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 パターン1_3によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 パターン1_4によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 パターン2_1によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 パターン2_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 本実施形態において用いられているベースインキの色相環の一例を示す図である。 パターン2_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 パターン2_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 パターン2_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。 パターン2_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。 色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。 標準配合の配合インキの色彩値を標準配合の点から周辺色の領域へと広げる処理を説明する図である。 この発明の一実施形態による色域データベース作成システム1の構成例を示す概略ブロック図である。 素材データベース20に予め書き込まれて記憶されている下地素材テーブルの構成を示している。 ベースインキデータベース19に予め書き込まれて記憶されているベースインキテーブルの構成例を示している。 一例としてオフセットインキ及びグラビアインキにおける耐性特性の種類とその耐性の説明が示されている。 配合インキの配合情報が記載されている配合インキテーブルの構成例を示す図である。 初期配合した配合インキ各々のL値をL色空間の各座標にプロットした図である。 本実施形態による色域データベース作成システム1の配合インキテーブルの作成における動作を示すフローチャートである。 空間補完部17が行うL値の離散化を説明する図である。 計算対象の配合計算対象L群に含まれる離散化L値の設定を説明する図である。 配合計算対象外L群に含まれる離散化L値の配合比率を算出する処理を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態による色見本生成システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態による色見本生成システムの構成例を示す概略ブロック図である。
図1において、色見本生成システム10は、配合比率抽出部11、配合比率変更部12、座標値算出部13、色彩出力部14、表示部15、再現可能色域データベース16、パラメータデータベース17及び色見本データベース18の各々を備えている。
図2は、再現可能色域データベース16に記憶されている配合インキテーブルの構成例を示す図である。図2(a)は、配合インキテーブルの全体構成を示す概念図である。
配合インキテーブルには、ベースインキを配合して作成される配合インキに関する各種情報が示されている。以下、この各種情報について説明する。
配合インキ識別情報は、配合された配合インキを識別するための情報である。下地素材識別情報は、配合インキが彩色されている下地の素材(以下、下地素材)を識別するための情報である。分光反射率は、配合インキ識別情報の示す配合インキを下地素材に彩色した際の分光反射率(再現色彩値に対応する分光反射率)を示している。
色番号は、この配合インキ識別情報の示す配合インキの色を示す番号、例えばインキ会社の製造する配合色に付加されるカラーコードである。L値(L)は、ベースインキの配合色の分光反射率と、等色関数と、下地素材識別情報の示す下地素材の分光反射率と、照明の光源の分光特性とから求めた、L空間における座標値(色彩値:再現される色彩値である再現色彩値)である。測定装置情報は、配合色を配合するために用いたベースインキの光学濃度を求める際に用いた分光反射率を測定した測定装置を識別するための製造会社、製品名及び製品番号などを含む情報である。
ベースインキ情報は、配合インキ識別情報の示す配合色を配合するベースインキの情報である。
属性データは、配合インキの配合に用いたベースインキの価格帯、入手可能地域、その地域の耐性データ入手可能地域及び化学物質法規制への対応情報を含む、透明度、耐性データなどが含まれる。
ここで、分光反射率の測定に用いた装置構成は、例えばミノルタ製の分光光度計(CM−2600d)を用いた場合は、積分球によるD/8(鏡面反射光取込)もしくはd/8(鏡面反射光非取込)や、X−Rite社製分光光度計 SpectroEye(登録商標)を用いた場合は、45/0(フィルタ条件含む)である。測定条件は、測定された分光反射率と共に、測定機名称や測定条件を記憶する。
図2(b)は、図2(a)におけるベースインキ情報の詳細な構成を示す図である。この図2(b)において、ベースインキ情報は、配合インキの配合に用いられたベースインキ各々のベースインキ識別情報と、配合インキにおける配合比率と、図示はされていないが、それぞれの希釈率(メジュームなどで希釈)及びベースインキの上記希釈率での希釈後の分光反射率などで構成されている。
図3は、耐性データの一例としてオフセットインキ及びグラビアインキにおける耐性特性の種類とその耐性の説明が示されている。この耐性データは、それぞれの用途に対して用いられるために必要な特性、例えば図3のテーブルに示す耐光性、耐アルカリ性、耐溶剤性、耐水性、耐酸性、耐ボイル性、耐レトルト性などである。
この図3において、耐光性は、蛍光灯や太陽光に含まれる紫外線による色褪せの程度に対する耐性の評価を示している。また、耐アルカリ性は、アルカリ性を有する環境による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐溶剤性は、付着した溶剤による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐水性は、付着した水による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐酸性は、付着した酸性を有する液体による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐ボイル性は、加熱された際の温度による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐レトルト性は、内容物の殺菌や加熱加工時された際の温度による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。ここでの評価は、実験によって求めた複数段階の耐性の強度を示す評価値となっている。
図4は、パラメータデータベース17に予め書き込まれて記憶されている下地素材テーブルの構成を示している。この図4において、下地素材テーブルには、図2における下地素材識別情報と、この下地素材識別情報の示す下地素材(原反)の素材名称と、この下地素材の分光反射率とが対応して記憶されている。素材名称としては、例えば、コート紙やアルミ(アルミニウム)などの彩色する下地の素材の名称がある。この分光反射率は、下地素材を識別する下地素材識別情報と、この下地素材識別情報が示す素材の名称である素材名称と、この素材の分光反射率のデータとが組みとして構成されている。分光反射率は380nmから780nmまで、10nm刻みで記憶されている。また、このパラメータデータベース21には、等色関数が記憶されている。
ここで、分光反射率は、例えばミノルタ製の分光光度計(CM−2600d)を用いた場合は、積分球によるD/8(鏡面反射光取込)もしくはd/8(鏡面反射光非取込)や、X−Rite社製分光光度計 SpectroEye(登録商標)を用いた場合は、45/0(フィルタ条件含む)である。これらの測定条件は、測定された分光反射率と共に、測定機名称や測定条件を記憶する。
図5は、パラメータデータベース17に予め書き込まれて記憶されているベースインキテーブルの構成を示している。この図5において、ベースインキテーブルは、例えば、ベースインキを識別するベースインキ識別情報と、このベースインキ識別情報が示すベースインキの種類と、このインキベースの色を示す色名称と、このベースインキの色材濃度と光学濃度(分光反射率から以下の(1)式により算出される数値)のデータ(後述する波長λ毎)と、印刷可能な下地素材の名称である下地対応情報と、単位当たりの価格と、ベースインキの透明度と、ベースインキの耐性特性の評価値を示す耐性データと、このベースインキを入手及び使用可能な地域を表す入手可能地域や、その地域の化学物質法規制への対応情報などと、分光反射率を測定した測定装置情報と、分光反射率を測定する際の測定条件として照明の種類とが組みとして構成されている。このうち、属性データとしては、透明度、価格、耐性データなどである。
上記(1)式において、Nが光学濃度であり、Rが分光反射率であり、xが任意の係数である。
また、ここで、ベースインキの種類としては、油性オフセットインキ、UV(紫外線)硬化型インキ、グラビアインキ、フレキソインキ、シルクスクリーン印刷インキ及び金属インキなどである。色名称としては、例えば、赤色、黄色、青色、緑色、橙色などである。また、下地対応情報とは、印刷可能な下地素材の名称が記載され、全部とされているときは全ての下地素材に対応可能であることを示している。価格は所定の単位毎、例えば1kg(キログラム)毎の標準販売価格が記載されている。
また、ベースインキ−ブルには、波長毎の光学濃度が予め書き込まれて記憶されている。この光学濃度を算出する際に用いる分光反射率は、例えばミノルタ製の分光光度計CM−2600dを用いた場合は、積分球によるD/8(鏡面反射光取込)もしくはd/8(鏡面反射光非取込)や、X−Rite社製分光光度計 SpectroEye(登録商標)を用いた場合は、45/0(フィルタ条件含む)の測定条件で測定されている。これらの測定条件は、測定された分光反射率と共に、測定機名称や測定条件を記憶する。また記憶している色彩値であるL値は、例えばD50/2度視野による計算値とし、その計算方法はJIS Z8729にある方法を使用する。
測定装置情報は、分光反射率を測定したメーカー、製品名及び型番に加えてフィルタ有無や鏡面反射成分の有無などの測定条件などが記載されている。分光反射率の測定条件は、例えばミノルタ製の分光光度計 CM−2600dを用いた場合は、積分球によるD/8(鏡面反射光取込)もしくはd/8(鏡面反射光非取込)や、X−Rite社製分光光度計 SpectroEye(登録商標)を用いた場合は、45/0(フィルタ条件含む)である。これらの測定条件は、光学濃度を求めるために測定された分光反射率及び分光反射率を測定した測定機名称とともに、ベースインキデータベース19のベースインキテーブルに書き込んで記憶させる。この測定条件については下地素材の分光反射率の場合と同様である。また、透明度は、そのベースインキの展色物(例えば、顔料を均等に分散・付着させる媒体である展色材)を評価する事によって求められ、例えば0−5の数値に置き換えられる。また、色彩値であるL値は、例えばD50/2度視野による計算値とし、その計算方法はJIS Z8729にある方法を使用する。
図1に戻り、配合比率抽出部11は、色決定者が選択した色見本の色彩値のデータ、色彩値のデータ、例えばRGB(Red、Green、Blue)、CMYK(Cyan、Magenta、Yellow、Black)、L値(L色空間における座標値)、マンセル(Munsell)値、カラーナンバー(Color No.)の各々の入力欄を、表示部15に表示する。カラーナンバーは、配合インキの製造会社毎に異なるため、絞り込みにより会社を指定する必要がある。
また、配合比率抽出部11は、配合インキの選択を行う際の絞り込みを行う耐性データの種類と評価値とを入力するための入力欄を表示部15に表示させる。
また、配合比率抽出部11は、配合インキを彩色する下地素材(原反)の選択を行うための入力欄を表示部15に表示させる。下地素材としては、スクリーン紙、アルミ(アルミニウム)、プラスチック、ビニール、セラミックなどがある。
また、配合比率抽出部11は、彩色する下地素材に用いるベースインキの種類の選択を行うための入力欄を表示部15に表示させる。ベースインキの種類は、UV(紫外線)硬化型インキ、オフセットインキ、グラビアインキ、フレキソインキ、シルクスクリーン印刷インキ及び金属インキなどである。
また、配合比率抽出部11は、再現可能色域データベース16の配合インキデータテーブルを参照し、耐性データ、下地素材及びベースインキの種類に対応した配合インキから、決定者が選択した色彩値のデータ(L値)の配合インキを抽出する。
配合比率変更部12は、配合比率抽出部11が抽出したL値の配合インキにおけるベースインキの種類とそのベースインキの配合比率とを、再現可能色域データベース16に記憶されている配合インキテーブルから読み出す。
また、配合比率変更部12は、読み出した各ベースインキの配合比率を、予め設定された割合で変更する。
図6は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。
この図6において、ある配合インキは、ベースインキのFG85墨、FG45透明黄、FG14紅と、メジュームとが配合されている。この配合インキにおける各ベースインキの配合比率に対応したベースインキの配合量は、基準配合に示されているように、総配合量100g(グラム)として、FG85墨が2%の2gであり、FG45透明黄が20%の20gであり、FG14紅が38%の38gであり、メジュームが40%の40gである。また、各ベースインキの配合量の変更の割合(変更割合)は、たとえば20%単位の変更として設定されている。たとえば、FG85墨の配合量は、基準配合の配合比率の2%の2gに対して、0.4を乗じた0.8gから、1.6を乗じた3.2gまでの配合量としてのそれぞれの配合インキにおける各ベースインキの変更配合比率を生成する。
このFG85墨の配合比率を変更した際、他のFG45透明黄、FG14紅及びメジュームの配合比率は、配合インキの単位重量(配合総量)におけるFG85墨の配合量の変更に伴い、以下のように変更される。
FG85墨の配合量を変更した変更配合比率を求める際、FG85墨、FG45透明黄、FG14紅、メジュームの各々の基準の総合配合量をGとし、各々の配合比率をc1、c2、c3、c4とし、例えば、FG85墨の配合量の変更割合をαとし、FG85墨の配合量を変化させた後の、FG85墨、FG45透明黄、FG14紅、メジュームの各々の配合比率をc1’、c2’、c3’、c4’は以下の(2)式により、配合比率変更部12によって求められる。すなわち、各ベースインキの配合量を予め設定された割合で変更することにより、配合総量が変化するため、変更された総配合量によって、各ベースインキの配合量を除算し、ベースインキ各々の変更配合比率を算出することになる。

上記(2)式において、係数α1、α2、α3及びα4の各々は、それぞれ基準の配合量c1G1、c2G1、c3G1、c4G1の配合量を変化する変更割合を示している。
図7及び図8は、配合インキにおけるベースインキ各々の配合量の変更処理を説明する図である。
図7は、カラー1のFG85墨とカラー2のFG45との配合量を変更した際におけるそれぞれのベースインキの変更配合比率の変更を示している。図7において、カラー1及びカラー2については、20%の比率によりそれぞれ配合量が変更され、一方、カラー3及びカラー4の配合量は基準配合のまま変化させない。例えば、配合比率変更部12は、カラー1を0.8g、1.2g、1.6g、2g、2.4g、2.8g、3.2gと変化させ、カラー2を8g、12g、16g、20g、24g、28g、32gと変化させる。このとき、カラー2が8gのとき、カラー1を0.8gから3.2gまで変化させる組、カラー2が12gのとき、カラー1を0.8gから3.2gまで変化させる組、…を順次作成することで、カラー1及びカラー2の配合量を変更させた49種類(基準配合を含めて)の組合わせが生成される。ここで、カラー1及びカラー2の配合量がテーブルの列ごとに変更されている。このため、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2の変更した配合量に対し、カラー3及びカラー4の基準配合の配合量を加算し、変更した後の配合インキの総合配合量を求め、各ベースインキの配合量をこの総合配合量により除算することにより、ベースインキそれぞれの変更配合比率を算出している。
図8は、カラー3のFG14紅とカラー4のメジュームとの配合量を変更した際におけるそれぞれのベースインキの変更配合比率の変更を示している。図8において、カラー3及びカラー4については、20%の比率によりそれぞれ配合量が変更され、一方、カラー1及びカラー2の配合量は基準配合のまま変化させない。例えば、配合比率変更部12は、カラー3を15.2g、22.8g、30.4g、38g、45.6g、53.2g、60.80gと変化させ、カラー4(メジューム)を16.0g、24.0g、32.0g、40.0g、48.0g、56.0g、64.0gと変化させる。このとき、カラー4が16.0gのとき、カラー3を15.20gから60.80gまで変化させる組、カラー4が24gのとき、カラー3を15.2gから60.8gまで変化させる組、…を順次作成することで、カラー3及びカラー4の配合量を変更させた49種類(基準配合を含めて)の組合わせが生成される。このため、配合比率変更部12は、カラー3及びカラー4(メジューム)の変更した配合量に対し、カラー1及びカラー2の基準配合の配合量を加算し、変更した後の配合インキの総合配合量を求め、各ベースインキの配合量をこの総合配合量により除算することによりベースインキそれぞれの変更配合比率を算出している。
図1に戻り、配合比率変更部12は、変更テーブルに示されるように、それぞれ4種類のベースインキ(FG85墨、FG45透明黄、FG14紅、メジューム)に対し、基準配合を含めてそれぞれ7種類の配合割合の変更を行い、上記(2)式に基づいて、上述した図7及び図8に示すように、(7×7)×2=49×2=98通りの配合量の組み合わせ(基準配合の色の周辺色)を生成する。
座標値算出部13は、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせの配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を、変更配合率の組合わせ(ベースインキ各々の配合量を変更した配合インキ)毎に行う。ここで、座標値算出部13は、配合インキの分光反射率を以下に示す(3)式及び上述した(1)により、配合したベースインキの各々の配合比率c及び光学濃度N(λ)とから、配合して得られた配合インキを下地素材に彩色した際の光学濃度Nc(λ)を算出して求める。ここで、iは配合するベースインキの数である。
光学濃度は、例えば、波長λが380nmから780nmまで、10nm刻みでパラメータデータベース17に記憶されている。分光反射率計算部15は、上記光学濃度と同様に、例えば波長λが380nmから780nmまで、10nm刻みで配合インキの分光反射率を算出する。

上記(3)式において、Ncは配合した配合インキを下地素材に彩色した際の光学濃度であり、Nは配合したベースインキの光学濃度であり、c(たとえば上記c1,c2,c3)は配合比率である。iは、配合するベースインキの種類の数である。また、分光反射率計算部15は、下地素材の光学濃度Nwを、下地素材テーブルから下地素材の分光反射率を読み出し、(1)式に代入して求める。
また、座標値算出部13は、配合した配合インキを下地素材に彩色した際の分光反射率R(λ)compを、以下の(4)式を用いて算出する。

この(4)式において、Nは配合した配合インキの光学濃度(算出したNc)であり、xは任意の係数である。
座標値算出部13は、算出した配合インキの分光反射率R(λ)compと、等色関数と、照明の分光反射強度とから、予め設定された一般的な分光反射率からの変換を行う変換式を用いて、配合比率の組み合わせの各配合インキのL値(下地素材に彩色された際の色彩値)の算出を行う。
座標値算出部13は、配合比率変更部12の算出した変更配合比率の組み合わせ毎に、各ベースインキの変更配合比率と、この変更配合比率の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
図9は、パターン1_1によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。
この図9は、図6に示すテーブルにおいて、カラー3(FG14紅)及びメジュームを基準の配合量で固定し、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合量で固定し、カラー3とメジュームとの配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3及びカラー4(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
ここで、座標値算出部13は、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせの配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン1_1の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図1に戻り、色彩出力部14は、色見本データベース18から配合比率(変更配合比率)の組み合わせを、表示部15に対して表示させる。
このとき、色彩出力部14は、表示部15において基準照明の彩色結果の再現色を表示するため、表示する配合インキの基準光源下におけるL値から、画面に表示するRGBへの変換を行う。色彩出力部14は、基準光源下におけるL値から表示部15に表示する色彩値へ変換する際に用いる変換式を、パラメータデータベース17から読み出す。また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図10は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図10は、図6の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図10において、表示部15に表示される画像おいて中央の四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した変更配合比率の組み合わせの色彩値が表示される。
図10(a)は、図6のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との各々の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図10(a)においては、縦軸がカラー1の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合比率を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図10(a)においては、カラー3(FG14紅)とメジュームとの配合量は基準配合のまま固定されている。
図10(b)は、図6のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー3(FG14紅)とメジュームとの各々の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図10(b)においては、縦軸がカラー3の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がメジュームの配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図10(b)においては、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量は基準配合のまま固定されている。
また、本実施形態においては、ベースインキの配合量と、このベースインキの種類とにより、ベースインキの配合量の変更割合が決められた変更ルールがあり、以下に、この変更ルールについて説明する。
すでに説明した図6における配合比率の変更ルールは、パターン1_1に対応したものである。このパターン1_1は、配合インキを配合するベースインキにFG85墨およびメジュームが含まれ、かつ配合インキを構成するベースインキの配合量のいずれもが配合量の最小量である0.5g未満でない場合における配合量の変更ルールを示す。配合されたベースインキの各々が色彩値に大きく影響しており、色を濁らせるFG85墨と色を薄くするメジュームが配合されている場合に適用される。また、本実施形態におけるパターンの各々のルールは、パラメータデータベース17に追加ベースインキテーブルとして予め書き込まれて記憶されている。配合比率変更部12は、パターン毎のルールをパラメータデータベース17における追加ベースインキテーブルを参照し、参照したルールに従い、配合インキにおけるベースインキ(FG85墨及びメジュームを含む)の配合量の調整を行う。
図11は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図11はパターン1_2の配合量の変更ルールに対応している。このパターン1_2は、配合インキを配合するベースインキにFG85墨およびメジュームが含まれ、かつ配合インキを構成するベースインキの配合量のいずれかが配合量の最小量である0.5g未満である場合における配合量の変更ルールを示す。
配合されたベースインキのいずれかが0.5g未満であり色彩値に影響し難くく、色を濁らせるFG85墨と色を薄くするメジュームが配合されている場合に適用される。ここで、配合比率変更部12は、配合比率抽出部11が抽出したL値の配合インキにおけるベースインキの種類とそのベースインキの配合量とを、再現可能色域データベース16に記憶されている配合インキテーブルから読み出し、色決定者が決定した色彩値の配合インキにおけるベースインキのデータを検出する。
この図11の場合、配合比率変更部12は、配合量が最小であるベースインキ、すなわちFG85墨を抽出する。そして、配合比率変更部12は、パターン1_2のルールとして配合比率の固定変動量が予め設定されており、すなわち、FG85墨の配合量を固定変動量として0%の0gから0.1gずつ増加させて0.6%の0.6gまでの7通りとし、配合インキにおけるFG85墨の配合量の調整を行う。このとき、配合比率変更部12は、他の配合量が0.5g以上のベースインキの配合比率に対しては、パターン1_1と同様に、ベースインキの配合量を基準配合に対して20%ずつ変更する。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG85墨、FG45透明黄、FG14紅及びメジュームの変更した配合量の組み合わせを生成する。
図12は、パターン1_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。この図12は、すでに説明した図9と同様に、図11に示すテーブルにおいて、カラー3(FG14紅)及びメジュームを基準の配合比率で固定し、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合比率を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合比率で固定し、カラー3とメジュームとの配合比率を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3及びカラー4(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
ここで、座標値算出部13は、パターン1_2の場合もパターン1_1の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせの配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン1_2の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図13は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図13は、パターン1_2による図11の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図13において、表示部15に表示される画像おいて中央の四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図13(a)は、図11のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー1(FG85墨)を固定変動量によって配合量の調整を行い、カラー2(F45透明黄)の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図13(a)においては、縦軸がカラー1の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図13(a)においては、カラー3(FG14紅)とメジュームとの配合量は基準配合のまま固定されている。
図13(b)は、図11のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー3(FG14紅)とメジュームとの各々の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。
この図10(b)においては、縦軸がカラー3の配合量を示し、上部から下部に向かって配合比率が多くなり、横軸がメジュームの配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図13(b)においては、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量は基準配合のまま固定されている。
図14は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図14はパターン1_3の配合量の変更ルールに対応している。このパターン1_3は、配合インキを配合するベースインキにFG85墨およびメジュームが含まれ、かつ配合インキを構成するベースインキの配合量のいずれかが配合量の最小量である0.5g未満である場合における配合量の変更ルールを示す。
配合されたベースインキのいずれかが配合量の最小量である0.5g未満であり色彩値に対する影響が低く、色を濁らせるFG85墨と色を薄くするメジュームが配合されている場合に適用される。
この図14の場合、配合比率変更部12は、配合量が最小であるベースインキ、すなわちFG14紅を抽出する。そして、配合比率変更部12は、パターン1_3のルールとして配合比率の固定変動量が予め設定されており、すなわち、FG14紅の配合比率を固定変動量として0gから0.1gずつ増加させて0.6gまでの7通りとし、配合インキにおけるFG14紅の配合量の調整を行う。このとき、配合比率変更部12は、他の配合比率が0.5g以上のベースインキの配合比率に対しては、パターン1_1及び1_2と同様に、配合比率を基準配合に対して20%ずつ変更する。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG85墨、FG45透明黄、FG14紅及びメジュームの変更配合比率の組み合わせを生成する。
図15は、パターン1_3によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。この図15は、図14に示すテーブルにおいて、カラー3(FG45透明黄)及びメジュームを基準の配合量で固定し、カラー1(FG14紅)とカラー2(FG85墨)との配合量を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合量で固定し、カラー3とメジュームとの配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3及びカラー4(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
ここで、座標値算出部13は、パターン1_3の場合もパターン1_1及び1_2の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせ配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン1_3の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合比率の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図16は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図16は、パターン1_3による図14の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図16において、表示部15に表示される画像おいて中央の四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図16(a)は、図14のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー1(FG14紅)を固定変動量によって配合量の調整を行い、カラー2(FG85墨)の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図16(a)においては、縦軸がカラー1の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図16(a)においては、カラー3(FG45透明黄)とカラー4(メジューム)との配合量は基準配合のまま固定されている。
図16(b)は、図14のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー3(FG45透明黄)とメジュームとの各々の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図16(b)においては、縦軸がカラー3の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が高くなり、横軸がメジュームの配合量を示し、左から右に向かって配合量が高くなっている。また、図16(b)においては、カラー1(FG14紅)とカラー2(FG85墨)との配合量は基準配合のまま固定されている。
図17は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図17はパターン1_4の配合量の変更ルールに対応している。このパターン1_4は、配合インキを配合するベースインキにFG85墨が含まれ、一方、メジュームが含まれていない場合における配合量の変更ルールを示す。配合インクを形成するベースインキとして、色を薄くするメジュームが配合されていない場合に適用される。
この図17の場合、配合比率変更部12は、配合インキを配合するベースインキの中にメジュームが含まれていないことを検出すると、パターン1_4のルールに対応した配合量の変更を行う。そして、配合比率変更部12は、パターン1_4のルールとして、メジュームが含まれていない場合、新たにメジュームを配合インキを配合するベースインキに加える(新規発生させる)。ここで、配合比率変更部12は、パターン1_4のルールにおいて設定されたメジュームの配合量の固定変動量に対応し、すなわち、メジュームの配合量を固定変動量として0gから60gまで10gずつ増加させて7通りの割合とし、配合インキにおけるメジュームの配合量の調整を行う。このとき、配合比率変更部12は、他のカラー1、カラー2及びカラー3のベースインキの配合量に対しては、パターン1_1及び1_2と同様に、配合量を基準配合に対して20%ずつ変更する。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG85、FG45透明黄、FG14紅及びメジュームの配合量の組み合わせを生成する。
図18は、パターン1_4によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。この図18は、図17に示すテーブルにおいて、メジュームを新規発生させて配合インキのベースインキとし、FG58原色藍と、新たに加えたメジュームとを基準(基準配合)の配合量で固定し、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合比率を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合量で固定し、カラー3とメジュームとの配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3及びカラー4(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
また、座標値算出部13は、パターン1_4の場合もパターン1_1及び1_2の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせ配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン1_4の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図19は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図19は、パターン1_4による図17の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図19において、表示部15に表示される画像おいて四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した変更配合比率の配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図19(a)は、図17のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー1(FG85墨)と、カラー2(FG45透明黄)との各々の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図19(a)においては、縦軸がカラー1の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図19(a)においては、カラー3(FG45透明黄)と新たに加えたメジュームとの配合量は基準配合のまま固定されている。
図19(b)は、図17のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー3(FG58原色藍)と新たに加えたメジュームとの各々の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図19(b)においては、縦軸がカラー3の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がメジュームの配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、この図19(b)において、メジュームは新たに加えられ、基準配合の色としてはメジュームの割合が0であるため、四角で囲まれた標準の色彩値の領域が最もメジュームの最も少ない(割合が0の)領域となっている。また、図19(b)においては、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量は基準配合のまま固定されている。
図20は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図20はパターン2_1の配合量の変更ルールに対応している。このパターン2_1は、配合インキを配合するベースインキにメジュームが含まれ、一方、ベースインキとしてFG85墨が含まれていない場合における配合量の変更ルールを示す。配合インクを形成するベースインキとして、色を濁らせるFG85墨が配合されていない場合に適用される。
この図20の場合、配合比率変更部12は、配合インキを配合するベースインキの中にメジュームが含まれていないことを検出すると、パターン2_1のルールに対応した配合量の変更を行う。そして、配合比率変更部12は、パターン2_1のルールとして、FG85墨が含まれていない場合、新たにFG85墨を配合インキを配合するベースインキに加える(新規発生させる)。ここで、配合比率変更部12は、パターン2_1のルールにおいて設定されたメジュームの配合量の固定変動量に対応し、すなわち、FG85墨の配合量を固定変動量として0gから0.6gまで0.1gずつ増加させて7通りの割合とし、配合インキにおけるFG85墨の配合量の調整を行う。このとき、配合比率変更部12は、他のカラー2、カラー3及びメジュームのベースインキの配合量に対しては、パターン1_1及び1_2と同様に、配合量を基準配合に対して20%ずつ変更する。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG85墨、FG14紅、FG45透明黄及びメジュームの配合量の組み合わせを生成する。
図21は、パターン2_1によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。この図21は、図20に示すテーブルにおいて、FG85墨を新規発生させて配合インキのベースインキとし、FG45透明黄と、メジュームとを基準の配合量で固定し、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG14紅)との配合量を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合量で固定し、カラー3とメジュームとの配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3及びカラー4(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
また、座標値算出部13は、パターン2_1の場合もパターン1_1及び1_2の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせ配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン2_1の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色決定者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図22は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図22は、パターン2_1による図20の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図22において、表示部15に表示される画像おいて四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した変更配合比率の配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図22(a)は、図20のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、新たに加えたカラー1(FG85墨)の配合量を、予めパターン2_1のルールに設定されているように、0gから0.6gまで0.1gずつ増加させる。一方、カラー2(FG14紅)の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図22(a)においては、縦軸がカラー1の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。この図22(a)において、FG85墨は新たに加えられ、基準配合の色としてはFG85墨の割合が0であるため、四角で囲まれた標準の色彩値の領域が最もFG85墨の最も少ない(割合が0の)領域となっている。また、図22(a)においては、カラー3(FG45透明黄)とメジュームとの配合量は基準配合のまま固定されている。
図22(b)は、図20のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキのカラー3(FG58原色藍)とメジュームとの各々の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図22(b)においては、縦軸がカラー3の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が高くなり、横軸がメジュームの配合比率量示し、左から右に向かって配合量が高くなっている。また、図22(b)においては、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量は基準配合のまま固定されている。
図23は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図23はパターン2_2の配合量の変更ルールに対応している。このパターン2_2は、配合インキを配合するベースインキにFG85墨及びメジュームの双方が含まれていない場合における配合量の変更ルールを示す。すなわち配合インクを形成するベースインキとして、色を薄くするメジュームと色を濁らせるFG85墨とが、色決定者に選択された色彩値に配合されていない場合に適用される。
この図23の場合、配合比率変更部12は、配合インキを配合するベースインキの中にF85墨及びメジュームの双方が含まれていないことを検出すると、パターン2_2のルールに対応した配合量の変更を行う。そして、配合比率変更部12は、パターン2_2のルールとして、FG85墨及びメジュームの双方が含まれていない場合、新たにFG85墨とメジュームとの各々を配合インキを配合するベースインキに加える(新規発生させる)。ここで、配合比率変更部12は、パターン2_2のルールにおいて設定されたFG85墨及びメジュームの各々の配合量の固定変動量に対応させて、配合インキにおけるFG85墨及びメジュームの各々の配合量を設定する。
すなわち、配合比率変更部12は、メジュームの配合比率を固定変動量として0gから60gまで10gずつ増加させて7通りの割合とし、配合インキにおけるメジュームの配合量の調整を行う。また、配合比率変更部12は、FG85墨の配合量を固定変動量として0gから0.6gまで0.1gずつ増加させて7通りの割合とし、配合インキにおけるFG85墨の配合量の調整を行う。このとき、配合比率変更部12は、他のカラー2及びカラー3のベースインキの配合比率に対しては、パターン1_1及び1_2と同様に、配合量を基準配合に対して20%ずつ変更する。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG85墨、FG14紅、FG45透明黄及びメジュームの配合量の組み合わせを生成する。
図24は、パターン2_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。この図24は、図23に示すテーブルにおいて、F85墨及びメジュームを新規発生させて配合インキのベースインキとし、カラー3(FG45透明黄)と、メジュームとを基準の配合量で固定し、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG14紅)との配合量を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合量で固定し、カラー3とメジュームとの配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3及びカラー4(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
ここで、座標値算出部13は、パターン2_2の場合もパターン1_1及び1_2の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせ配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン2_2の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図25は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図25は、パターン2_2による図23の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図25において、表示部15に表示される画像おいて四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した変更配合比率の配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図25(a)は、図23のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、新たに加えたカラー1(FG85墨)の配合量を、予めパターン2_2のルールに設定されているように、0gから0.6gまで0.1gずつ増加させている。また、カラー2(FG14紅)の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図25(a)においては、縦軸がカラー1の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。この図25(a)において、FG85墨は新たに加えられ、基準配合の色としてはFG85墨の割合が0であるため、四角で囲まれた標準の色彩値の領域が最もFG85墨の最も少ない(割合が0の)領域となっている。また、図25(a)においては、カラー3(FG45透明黄)の配合量は基準配合のまま固定され、新たに加えられたメジュームの配合量は0のまま固定されている。
図25(b)は、図23のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、カラー3(FG45黄)の配合量を20パーセントずつ変更し、新たに加えた新たに加えたメジュームの配合量を、予めパターン2_2のルールに設定されているように、0gから60gまで10gずつ増加させる。このように、図25(b)は、パターン2_2のルールに従った、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図25(b)においては、縦軸がカラー3の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がメジュームの配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。この図25(b)において、メジュームは新たに加えられ、基準配合の色としてはメジュームの割合が0であるため、四角で囲まれた標準の色彩値の領域が最もメジュームの最も少ない(割合が0の)領域となっている。また、図25(b)においては、新たに加えられたカラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量は基準配合のまま固定されている。
図26は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図26はパターン2_3の配合量の変更ルールに対応している。このパターン2_3は、配合インキを配合するベースインキにFG85墨及びメジュームの双方が含まれ、かつベースインキとしてFG85墨及びメジューム以外に1種類しかなく、色選択者が選択した色彩値の周辺色が生成できない場合における配合量の変更ルールを示す。図26の変更テーブルにおいて、基準配合で配合インキの配合に用いられているベースインキは、FG85墨及びメジューム以外にはFG透明黄のみである。このため、パターン2_3のルールとして、ベースインキの色相環において、FG85墨及びメジューム以外のベースインキであるFG45透明黄の両側にある色彩値を、新たに配合インクの配合に用いるベースインキとして用いる。
図27は、本実施形態において用いられているベースインキの色相環の一例を示す図である。この図27において、横軸がLの色空間におけるb軸を示し、縦軸がa軸を示している。この図27の色相環において、図26の変更テーブルにおけるFG45透明黄の両側にあり、色彩値が異なる色彩値はFG31橙とFG耐性草とである。本実施形態においては、パターン2_3のルールとして、色選択者が選択した色彩値の配合インキにFG85墨及びメジューム以外のベースインキが1種類のみである場合、新たに配合するベースインキが予め設定されている。この配合インキに配合されているベースインキに対して新たに追加するベースインキの参照先として、パラメータデータベース17(図1参照)に追加ベースインキテーブルが予め書き込まれて記憶されている。
そして、配合比率変更部12は、色選択者が選択した色彩値の配合インキにおいて、FG85墨及びメジューム以外に1種類のベースインキのみであることを検出すると、パラメータデータベース17の追加ベースインキテーブルを参照する。配合比率変更部12は、この追加ベースインキテーブルから、FG85墨及びメジューム以外のベースインキに対応して記憶されているベースインキを読み出し、新たに追加するベースインキとして用いる。この新たに追加するベースインキは、配合インキにおけるFG85墨及びメジューム以外のベースインキに対し、所定の色相差を有する色彩値のベースインキが図27のベースインキの色相環から予め選択されて、上記追加ベースインキテーブルに設定されている。
たとえば、図26におけるFG45透明黄の場合、追加ベースインキテーブルには、このFG45透明黄に対応して、FG耐性草とFG31橙とが設定されている。また、このFG耐性草とFG31橙とは、追加ベースインキテーブルにおいて、配合インキにおける配合量が0gから0.6gまで0.1g刻みに変更することが設定されている。配合比率変更部12は、パターン2_3のルールに対応している場合、追加ベースインキテーブルを参照して、標準配合の配合インキに含まれるベースインキに対応して記憶されている新たに追加するベースインキ及び配合量の変更の情報を読み出し、図26の変更テーブルを生成する。
したがって、図26の場合、配合比率変更部12は、配合インキを配合するベースインキの中にF85墨及びメジュームの双方が含まれ、その他のベースインキとしてFG45透明黄しか配合インキに含まれていないことを検出すると、パターン2_3のルールに対応して、新たなベースインキの追加及び配合量の変更を行う。そして、配合比率変更部12は、パターン2_3のルールとして、FG85墨及びメジューム以外にFG45透明黄のみが含まれている場合、追加ベーステーブルを参照して、新たにFG耐性草とFG31橙との各々を配合インキを配合するベースインキに加える(新規発生させる)。ここで、配合比率変更部12は、パターン2_3のルールにおいて設定されたFG耐性草及びFG31橙の各々の配合量の固定変動量に対応させて、配合インキにおけるFG耐性草及びFG31橙の各々の配合量を設定する。
すなわち、配合比率変更部12は、配合インキにおけるFG耐性草及びFG31橙の各々の配合量の調整において、それぞれの配合量を固定変動量として0%から0.6%まで0.1%ずつ増加させて7通りの割合とする。このとき、配合比率変更部12は、他のカラー1(FG85墨)、カラー2及びメジュームのベースインキの配合量に対しては、パターン1_1及び1_2と同様に、配合量を基準配合に対して20%ずつ変更する。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG85墨、FG45透明黄、FG耐性草、FG31橙及びメジュームの配合量の組み合わせを生成する。
図28は、パターン2_3によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。この図28は、図26に示すテーブルにおいて、FG耐性草及びFG31橙を新規発生させて配合インキのベースインキとし、カラー3(FG耐性草)、カラー4(FG31橙)及びメジュームを基準の配合量で固定し、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG透明黄)との配合量を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合量で固定し、カラー3、カラー4及びメジュームの配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3、カラー4及びカラー5(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
また、座標値算出部13は、パターン2_3の場合もパターン1_1及び1_2の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせ配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン2_3の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図29は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図25は、パターン2_2による図23の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図29において、表示部15に表示される画像おいて四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合比率を変更した変更配合比率の配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図29(a)は、図26のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、カラー1(FG85墨)及びカラー2(F45透明黄)の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図29(a)においては、縦軸がカラー1の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合比率を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図29(a)においては、新たに加えられたカラー3(FG耐性草)及びカラー4(FG31橙)の配合量は0のまま固定され、メジュームの配合量は基準配合のまま固定されている。中央の四角で囲まれた領域が基準配合の色彩値、すなわち色決定者が決定した色彩値が示された領域を示している。
図29(b)は、図26のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、パターン2_3のルールに従い、カラー3(FG耐性草)の配合量を、0.6gから0gまで0.1g刻みで変更し、カラー4(FG31橙)の配合量を、0gから0.6gまで0.1g刻みで変更させる。このように、図29(b)は、パターン2_3のルールに従った、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図29(b)においては、縦軸がカラー3及びカラー4の配合量を示し、図26に示すように、FG31橙が上部から下部に向かって配合量が多く、FG耐性草が下部から上部に向かって配合量が多くなり、横軸がメジュームの配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図29(b)においては、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量は基準配合のまま固定されている。
図30は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図30はパターン3_1の配合量の変更ルールに対応している。このパターン3_1は、メジュームが含まれFG85墨が含まれておらず、かつFG85墨及びメジューム以外のベースインキが、色選択者の選択した色彩値の配合インキにおけるベースインキに含まれていない場合における配合量の変更ルールを示す。すなわち、色決定者に選択された色彩値の配合インクを形成するベースインキが、色を薄くするメジューム、及び色の配合に用いるベースインキの1種類のみである場合に適用される。
この図30の場合、配合比率変更部12は、配合インキを配合するベースインキとして、メジューム及び色の配合に用いるベースインキの1種類のみしかないことを検出すると、パターン3_1のルールに対応した配合量の変更を行う。そして、配合比率変更部12は、パターン3_1のルールとして、FG85墨が含まれておらず、かつ色の配合に用いるベースインキが1種類(FG45透明黄)のみしか配合インキのベースインキとして用いられていない場合、配合インキのベースインキに対して、新たにFG85墨及び図27の色相環において配合インキに含まれている色の両側にある色彩値のベースインキ(FG31橙、FG耐性草)を新たなベースインキとして加える(新規発生させる)。ここで、配合比率変更部12は、パターン3_1のルールにおいて設定されたFG85墨及び新たに加えたベースインキ各々の配合量の固定変動量に対応させて、配合インキにおけるFG85墨及び新たに加えたベースインキ各々の配合量を設定する。
この配合インキに配合されているベースインキに対して新たに追加するベースインキの参照先として、パラメータデータベース17(図1参照)に追加ベースインキテーブルが予め書き込まれて記憶されている。
そして、配合比率変更部12は、色選択者が選択した色彩値の配合インキにおいて、FG85墨が含まれておらず、メジューム以外に1種類のベースインキのみであることを検出すると、パラメータデータベース17の追加ベースインキテーブルを参照する。配合比率変更部12は、この追加ベースインキテーブルから、メジューム以外のベースインキに対応して記憶されているベースインキを読み出し、新たに追加するベースインキとして用いる。この新たに追加するベースインキは、配合インキにおけるメジューム以外のベースインキに対し、所定の色相差を有する色彩値のベースインキが図27のベースインキの色相環から予め選択されて、上記追加ベースインキテーブルに設定されている。
すなわち、配合比率変更部12は、FG85墨の配合量を固定変動量として0%から1.5%まで0.25%ずつ増加させて7通りの割合とし、配合インキにおけるFG85墨の配合量の調整を行う。また、配合比率変更部12は、新たに追加した色の配合を行うベースインキ(FG31橙、FG耐性草)の配合量を固定変動量として0%から1.5%まで0.5%ずつ増加させて3通りの割合とし、配合インキにおける新たに追加したベースインキの配合量の調整を行う。このとき、配合比率変更部12は、他のカラー2(FG45透明黄)のベースインキの配合量に対しては、パターン1_1及び1_2と同様に、配合量を基準配合に対して20%ずつ変更する。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG85墨、FG45透明黄、FG31橙、FG耐性草及びメジュームの配合量の組み合わせを生成する。
図31は、パターン3_1によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。この図31は、図30に示すテーブルにおいて、F85墨、FG31橙及びFG耐性草を新規発生させて配合インキのベースインキとし、カラー3(FG31橙)、カラー4(FG耐性草)及びメジュームを基準の配合量で固定し、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合量で固定し、カラー3、カラー4及びメジュームとの配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3、カラー4及びカラー5(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
また、座標値算出部13は、パターン3_1の場合もパターン1_1及び1_2の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせ配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン3_1の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合比率(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図32は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図32は、パターン3_1による図30の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図32において、表示部15に表示される画像おいて四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した変更配合比率の配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図32(a)は、図30のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、新たに加えたカラー1(FG85墨)の配合量を、予めパターン3_1のルールに設定されているように、0gから1.5gまで0.25gずつ増加させている。また、カラー2(FG45透明黄)の配合量を20パーセントずつ変更して、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図32(a)においては、縦軸がカラー1の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。この図32(a)において、FG85墨は新たに加えられ、基準配合の色としてはFG85墨の割合が0であるため、四角で囲まれた標準の色彩値の領域が最もFG85墨の最も少ない(割合が0の)領域となっている。また、図32(a)においては、メジュームの配合量は基準配合のまま固定され新たに加えられたカラー3(FG31橙)、カラー4(FG耐性草)の配合量は0のまま固定されている。
図32(b)は、図30のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、パターン3_1のルールに従い、メジュームの配合量を20%ずつ変更し、新たに加えたカラー3(FG31橙)の配合量を、1.5gから0gまで0.5g刻みで変更し、カラー4(FG耐性草)の配合量を、0gから1.5gまで0.5g刻みで変更させる。このように、図32(b)は、パターン3_1のルールに従った、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図32(b)においては、縦軸がカラー3及びカラー4の配合量を示し、図30に示すように、FG31橙が上部から下部に向かって配合量が少なく、FG耐性草が下部から上部に向かって配合量が多くなり、横軸がメジュームの配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。また、図32(b)においては、カラー2(FG45透明黄)との配合量は基準配合のまま固定し、新たに加えたカラー1(FG85墨)の配合量は0のまま固定されている。
図33は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図33はパターン3_2の配合量の変更ルールに対応している。このパターン3_2は、色決定者が決定した色彩値の配合インキのベースインキとして、FG85墨及びメジュームのみしか含まれていない場合における配合量の変更ルールを示す。すなわち、色決定者に選択された色彩値の配合インクを形成するベースインキに、FG85墨及びメジューム以外の色の配合に用いる種類のベースインキが含まれていない場合に適用される。
この図33の場合、配合比率変更部12は、配合インキを配合するベースインキとして、FG85墨及びメジュームのみしかないことを検出すると、パターン3_2のルールに対応した配合量の変更を行う。そして、配合比率変更部12は、パターン3_2のルールとして、FG85墨及びメジュームのみが配合インキのベースインキとして用いられている場合、配合インキのベースインキに対して、パターン3_2のルールに設定されている色の配合に用いる種類のベースインキ(FG45透明黄、FG58原色藍及びFG14紅)を、配合インキの新たなベースインキとしてとして加える(新規発生させる)。この新たに加えるベースインキは、統計的に、FG85墨及びメジュームのみの色彩値を選択した色決定者が、最終的に微調整して採用する色彩値の配合インキに含まれるベースインキを抽出して用いる。ここで、配合比率変更部12は、パターン3_2のルールにおいて設定された配合量の固定変動量に対応させて、新たに配合インキに加えたベースインキ(FG45透明黄、FG58原色藍及びFG14紅)各々の配合量を設定する。また、パターン3_2のルールとして、FG85墨及びメジュームの配合量は基準配合のまま、変更させずに固定する。
この配合インキに配合されているベースインキに対して新たに追加するベースインキの参照先として、パラメータデータベース17(図1参照)に追加ベースインキテーブルが予め書き込まれて記憶されている。
そして、配合比率変更部12は、色選択者が選択した色彩値の配合インキにおいて、FG85墨及びメジュームのみで、他の色の配合に用いる種類のベースインキが含まれていないことを検出すると、パラメータデータベース17の追加ベースインキテーブルを参照する。配合比率変更部12は、この追加ベースインキテーブルから、パターン3_2に対応して、FG85墨及びメジュームのみの場合に配合インキに追加するベースインキを読み出し、新たに追加するベースインキとして用いる。この新たに追加するベースインキは、配合インキにおけるFG85墨及びメジュームに対し、最終的に微調整して採用する色彩値の配合インキに含まれるベースインキが図27のベースインキの色相環から予め選択されて、上記追加ベースインキテーブルに設定されている。
すなわち、配合比率変更部12は、FG85墨の配合比率を5%に固定し、メジュームの配合比率を95%に固定し、新たに追加したベースインキの配合量の調整を行う。
配合比率変更部12は、新たに追加した色の配合を行うベースインキにおいて、FG45透明黄の配合量を固定比率として、0gから6gまで1g刻みで変化させて7通りの割合とし、配合インキの調整を行う。また、配合比率変更部12は、新たに追加した色の配合を行うベースインキにおいて、カラー2(FG45透明黄)、カラー3(FG58原色藍)及びカラー4(FG14紅)の各々の配合量を固定比率として、0gから6gまで1g刻みで変化させて7通りの割合とし、配合インキの調整を行う。また、配合比率変更部12は、新たに追加した色の配合を行うベースインキにおいて、FG58原色藍の配合量を固定比率として、0gから6gまで1g刻みで変化させて7通りの割合とし、配合インキの調整を行う。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG85墨、FG45透明黄、FG58原色藍、FG14紅及びメジュームの配合量の組み合わせを生成する。
図34は、パターン3_2によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。この図34は、図33に示すテーブルにおいて、F45透明黄、FG58原色藍及びFG14紅を新規発生させて配合インキのベースインキとし、カラー3(FG58原色藍)、カラー4(FG14紅)及びメジュームを基準の配合量で固定し、カラー1(FG85墨)とカラー2(FG45透明黄)との配合量を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1及びカラー2を基準の配合量で固定し、カラー3、カラー4及びメジュームとの配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3、カラー4及びカラー5(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
また、座標値算出部13は、パターン3_2の場合もパターン1_1及び1_2の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせ配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン3_2の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図35は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図35は、パターン3_2による図33の変更テーブルに基づいて生成した配合比率の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図35において、表示部15に表示される画像おいて四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した変更配合比率の配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図35(a)は、図33のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、予めパターン3_2のルールに設定されているように、新たに加えたカラー3(FG58原色藍)及びカラー2(FG45透明黄)の配合量を0gから6gまで1gずつ増加させ配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図35(a)においては、縦軸がカラー3の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。この図35(a)において、新たに追加されたカラー2及びカラー3の配合量が最も少ない領域は、カラー2及びカラー3の配合量が0の左上の四角で囲まれた標準の色彩値の領域が、色選択者に選択された色彩値の色を表示した領域となっている。また、図35(a)においては、カラー1(FG85墨)の配合量は5gであり、メジュームの配合比率は95gであり、新たに追加されたカラー4(FG14紅)配合量は0のまま固定されている。
図35(b)は、図33のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、パターン3_2のルールに従い、新たに追加したカラー3(FG58原色藍)及びカラー4(FG14紅)の各々の配合量を、1gから6gまで1g刻みで変更させる。このように、図35(b)は、パターン3_2のルールに従った、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図35(b)においては、縦軸がカラー4(FG14紅)の配合量率を示し、図33に示すように、FG14紅が上部から下部に向かって配合量が多く、横軸がカラー3(FG58原色藍)の配合量を示し、左から右に向かってFG58原色藍の配合量が高くなっている。また、図35(b)においては、カラー1(FG85墨)の配合量は5g、メジュームの配合量は95gの基準配合のまま固定し、新たに加えたカラー2(FG45透明黄)の配合量は0のまま固定されている。
図36は、配合比率変更部12による配合インキのベースインキの配合量の変更を示す変更テーブルの一例を示す図である。この図36はパターン4の配合比率の変更ルールに対応している。このパターン4は、色決定者が決定した色彩値の配合インキのベースインキとして、FG85墨が含まれておらず、メジューム及び1種類の色の配合を行う種類のベースインキのみ、例えばFG45透明黄のみしか含まれていない場合におけるベースインキの配合比率の変更ルールを示す。すなわち、色決定者に選択された色彩値の配合インクを形成するベースインキに、メジュームと色の配合を行う種類のベースインキが1種類しか含まれていない場合に適用される。
この図36の場合、配合比率変更部12は、配合インキを配合するベースインキとして、配合を行う種類のベースインキが1種類のみしかないことを検出すると、パターン4のルールに対応した配合量の変更を行う。そして、配合比率変更部12は、パターン4のルールとして、FG45透明黄のみが配合インキのベースインキとして用いられている場合、配合インキのベースインキに対して、パターン4のルールに設定されている色の配合に用いる種類のベースインキ(FG31橙、FG耐性草及びFG85墨)を、配合インキの新たなベースインキとしてとして加える(新規発生させる)。この新たに加えるベースインキにおいて、FG85墨以外のベースインキは、統計的に、色の配合に用いる種類のベースインキのみの色彩値の色を選択した色決定者が、最終的に微調整して採用する色彩値の配合インキに含まれるベースインキを抽出して用いる。ここで、配合比率変更部12は、パターン4のルールにおいて設定された配合量の固定変動量に対応させて、新たに配合インキに加えたベースインキ(FG31橙、FG耐性草及びFG85墨)各々の配合量を設定する。また、パターン4のルールとして、初めから配合インキに用いられていたベースインキ、例えばカラー1(FG45透明黄)の配合量は基準配合のまま、変更させずに固定する。
この配合インキに配合されているベースインキに対して新たに追加するベースインキの参照先として、パラメータデータベース17(図1参照)に追加ベースインキテーブルが予め書き込まれて記憶されている。ここで、配合インキに初めから存在するベースインキがFG45透明黄の場合、図27のベースインキの色相環において、FG45透明黄の両側に位置するFG耐性草とFG31橙とが、追加ベースインキテーブルに設定されている。
そして、配合比率変更部12は、色選択者が選択した色彩値の配合インキにおいて、色の配合に用いる種類のベースインキが一種類のみで、他の色の配合に用いる種類のベースインキが含まれていないことを検出すると、パラメータデータベース17の追加ベースインキテーブルを参照する。配合比率変更部12は、この追加ベースインキテーブルから、パターン4に対応して、色の配合に用いるベースインキが一種類の場合に配合インキに追加するベースインキを読み出し、新たに追加するベースインキとして用いる。この新たに追加するベースインキは、配合インキにおけるFG45透明黄に対し、最終的に微調整して採用する色彩値の配合インキに含まれるベースインキが図27のベースインキの色相環から予め選択されたFG耐性草とFG31橙とが、上記追加ベースインキテーブルに設定されている。
すなわち、配合比率変更部12は、FG45透明黄の配合量を100gに固定し、新たに追加したベースインキの配合量の調整を行う。
配合比率変更部12は、新たに追加した色の配合を行うベースインキにおいて、カラー2(FG31橙)及びカラー3(FG耐性草)の各々の配合量を固定比率として、0gから6gまで1g刻みで変化させて7通りの割合とし、配合インキの調整を行う。また、配合比率変更部12は、新たに追加したベースインキにおいて、カラー4(FG85墨)の配合量を固定比率として、0gから3gまで0.5g刻みで変化させて7通りの割合とし、配合インキの調整を行う。配合比率変更部12は、すでに説明したように、(2)式を用いて、ベースインキであるFG45透明黄、FG31橙、FG耐性草及びFG85墨の配合量の組み合わせを生成する。
図37は、パターン4によるL色空間に座標値であるL値を、L軸を省略してa軸とb軸とからなるa二次元座標平面に投影した図である。
この図37は、図36に示すテーブルにおいて、カラー2(FG31橙)、カラー3(FG耐性草)及びカラー4(FG85墨)を新規発生させて配合インキのベースインキとし、カラー1(FG45透明黄)を基準の配合量で固定し、カラー4(FG85墨)の配合比率を0とし、カラー2(FG31橙)とカラー3(FG耐性草)との配合量を変化させた1ページ目の色彩値と、カラー1(FG45透明黄)を基準の配合量で固定し、カラー2(FG45透明黄)を0とし、カラー3及びカラー4との配合量を変化させた2ページ目の色彩値が示されている。
ここで、図7及び図8の各々に示されるように、配合比率変更部12は、カラー1及びカラー2と、カラー3、カラー4及びカラー5(メジューム)との変更した配合量の組合わせに対応して、変更された配合比率として変更配合比率を算出する。そして、座標値算出部13は、この変更配合比率の配合インキのL値を算出する。
また、座標値算出部13は、パターン4の場合もパターン1_1及び1_2の場合と同様に、配合比率変更部12の算出した変更配合比率のすべての組み合わせ配合インキの分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。そして、座標値算出部13は、パターン4の組み合わせに対応させて、配合量の組み合わせ毎に、各ベースインキの配合量(及び変更配合比率)とこの配合量の配合インキのL値とを対応づけ、色見本データベース18に対して書き込んで記憶させる。
また、色彩出力部14は、読み出した変換式により、L値を、表示部15に表示する色彩値、たとえばRGB値に変換し、色選択者に選択された色彩値の色と、この選択された色彩値の周辺色との画像を表示部15に表示する。
図38は、色彩出力部14により表示部15に表示される、色選択者に選択された色とこの色の周辺色を示す色見本の色彩値の配置例を示す図である。この図38は、パターン4による図36の変更テーブルに基づいて生成した配合量の組み合わせの各々のL値の表示画像を示している。
この図38において、表示部15に表示される画像おいて四角で囲まれた領域の色彩値が元々の色決定者が選択した色彩値であり、この標準配合の色彩値の色の周辺色として、配合量を変更した変更配合比率の配合量の組み合わせの色彩値が表示される。
図38(a)は、図36のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、予めパターン4のルールに設定されているように、新たに加えたカラー2(FG31橙)及びカラー3(FG耐性草)の配合量を0gから6gまで1gずつ増加させた配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図38(a)においては、縦軸がカラー3の配合量を示し、上部から下部に向かって配合量が多くなり、横軸がカラー2の配合量を示し、左から右に向かって配合量が多くなっている。この図38(a)において、新たに追加されたカラー2及びカラー3の配合量が最も少ない領域は、カラー2及びカラー3の配合量が0の左上の四角で囲まれた標準の色彩値の領域が、色選択者に選択された色彩値の色を表示した領域となっている。また、図38(a)においては、カラー1(FG85墨)の配合量は100gであり、メジュームの配合量は0gであり、新たに追加されたカラー4(FG14紅)配合量は0のまま固定されている。
図38(b)は、図36のテーブルに示すように、配合インキを配合するベースインキにおいて、パターン4のルールに従い、新たに追加したカラー3(FG耐性草)の配合量を1gから6gまで1g刻みで変更させ、カラー4(FG85墨)の配合量を、0gから3gまで0.5g刻みで変更させる。このように、図38(b)は、パターン4のルールに従った、配合インキのベースインキ各々の配合量を変更した際の色彩値の変化を示している。この図38(b)においては、縦軸がカラー4(FG85墨)の配合比率を示し、図36に示すように、FG85墨が上部から下部に向かって配合量が多く、横軸がカラー3(FG耐性草)の配合量を示し、左から右に向かってFG耐性草の配合量が多くなっている。また、図38(b)においては、カラー1(FG透明黄)の配合量は100g、メジュームの配合量は0gの基準配合のまま固定し、新たに加えたカラー2(FG31橙)の配合量は0のまま固定されている。
上記で説明したように、配合比率変更部12は、各パターン毎に設定されたルールにより、色選択者の選択した色彩値(標準配合)の複数の周辺色を生成するため、色選択者の選択した色彩値の配合インキを配合するベースインキの配合量を変更する。
図39は、標準配合の配合インキの色彩値を標準配合の点から周辺色の領域へと広げる処理を説明する図である。この図39は、L空間(色空間)を示しており、A点が色選択者が選択した色の色彩値(L値)を示している。新たなB点及びC点の色彩値を有するベースインキを所定の配合比率で追加するということは、色空間においてA点に対して、B点及びC点方向に色相を広げることになる。また、A点の色彩値は、メジュームを所定の配合量で追加することはA点からL軸に対する垂線上を、L軸上のD点に向かって変化することになる。また、A点の色彩値は、配合インキにおけるFG85墨を所定の配合量で追加することはA点から原点Oに向かって変化することになる。
上述したように、本実施形態によれば、色決定者がすでに準備された色見本で決定した色から、実際に色決定者が最終的に用いる色を容易に抽出するため、色決定者が選択した色の色彩値に対し、微妙な色相の変化をつけて、色見本を選択された色を中心に拡充することで、より色決定者の色彩値の選択及び選択した色の再現を容易とすることができる。
したがって、本実施形態によれば、色決定者が色の選択に用いた色見本帳と、選択した色を生成する彩色製品製造時とでは、使用する材料や配合割合などが異なっても、彩色製品製造者が色決定者の選択した色を再現するため、彩色に必要なインキの配合や、材料の種類などを変化させ、煩雑な色合わせ作業を行う必要がなりなり、色再現の効率を向上させることが可能となる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態で用いる再現可能色域データベース16の作成について説明する。図40は、この発明の一実施形態による再現可能色域データベースを作成する色域データベース作成システム100の構成例を示す概略ブロック図である。
図40において、色域データベース作成システム100は、素材設定部111、ベースインキ選択部112、コンビネーション設計部113、初期配合設定部114、分光反射率計算部115、L算出部116、L空間データ補完部117、表示部118、ベースインキデータベース119及び素材データベース20を備えている。
また、色域データベース作成システム100は、作成した色域データを外部の再現可能色域データベース16に予め書き込まれて記憶されている配合インキテーブルに書き込む。
素材設定部111は、素材データベース120に予め書き込まれている、配合インキ(特色インキ)を印刷(特色印刷)する下地の素材の種類が書き込まれた下地素材テーブルから読み出し、素材の名称である素材名称の一覧表を表示部118に表示し、この一覧表からの素材の選択を操作者に促す。
また、素材設定部111は、表示部118に表示された一覧表から操作者が素材を選択すると、選択された素材の下地素材識別情報をベースインキ選択部112及び分光反射率計算部115に対して出力する。
素材データベース120には、図41に示す下地素材テーブルが、予め書き込まれて記憶されている。図41は、素材データベース120に予め書き込まれて記憶されている下地素材テーブルの構成を示している。この図41において、下地素材テーブルは、下地素材を識別する下地素材識別情報と、この下地素材識別情報が示す素材の名称である素材名称と、この素材の分光反射率のデータとが組みとして構成されている。分光反射率は380nmから780nmまで、10nm刻みで記憶されている。素材名称としては、例えば、コート紙やアルミ(アルミニウム)などの彩色する下地の素材の名称がある。
ここで、分光反射率の測定条件は、例えばミノルタ製の分光光度計(CM−2600d)を用いた場合は、積分球によるD/8(鏡面反射光取込)もしくはd/8(鏡面反射光非取込)であったり、X−Rite社製分光光度計 SpectroEye(登録商標)を用いた場合は、45/0(フィルタ条件含む)である。これらの測定条件は、測定された分光反射率と共に、測定機名称や測定条件を記憶する。また、素材データベース20に記憶されている色彩値であるL値(L)は、例えばD50/2度視野による計算値とし、その計算方法はJIS Z8729にある方法を使用する。
ベースインキ選択部112は、操作者の選択した下地素材に適用可能なベースインキを、ベースインキデータベース119に記憶されているベースインキのなかから選択する。
また、ベースインキ選択部112は、この選択した下地素材の彩色に適用可能なベースインキを、耐性データ、透明度及び価格などの属性データによってグルーピングする。例えば、耐光性が所定の数値より高いベースインキのグループ、耐酸性が所定の数値より高くかつ価格が所定の価格より安いベースインキのグループなどにグルーピング(分類)する。このグループを作成する耐性データ、透明度及び価格などの属性データの条件は、予め操作者が設定しておく。
ここで、ベースインキ選択部112は、設定されているグループの属性データの組みを表示し、いずれの属性データの組みのグループを、配合色を生成するベースインキのグループとするかの選択を、操作者に対して促す。
また、ベースインキ選択部112は、操作者が選択した属性データの組み合わせに対応するベースインキのグループを、コンビネーション設計部113に対して出力する。
ベースインキデータベース119には、図42に示すベースインキテーブルが予め書き込まれて記憶されている。図42は、ベースインキデータベース19に予め書き込まれて記憶されているベースインキテーブルの構成例を示している。この図42において、ベースインキテーブルは、例えば、ベースインキを識別するベースインキ識別情報と、このベースインキ識別情報が示すベースインキの種類の名称と、このインキベースの色を示す色名称と、このベースインキの色材濃度と、光学濃度(分光反射率からすでに述べた(1)式により算出される数値)のデータ(後述する波長λ毎)と、印刷可能な下地素材の名称である下地対応情報と、単位当たりの価格と、ベースインキの透明度と、ベースインキの耐性特性の評価値を示す耐性データと、このベースインキを入手及び使用可能な地域や、その地域の化学物質法規制への対応情報などと、分光反射率を測定した測定装置情報と、分光反射率を測定する際の測定条件として照明の種類とが組みとして構成されている。属性データとしては、透明度、価格、耐性データなどである。
ここで、ベースインキの種類としては、油性オフセットインキ、UV(紫外線)硬化型インキ、グラビアインキ、フレキソインキ、シルクスクリーン印刷インキ及び金属インキなどである。色名称としては、例えば、赤色、黄色、青色、緑色、橙色などである。また、下地対応情報とは、印刷可能な下地素材の名称が記載され、全部とされているときは全ての下地素材に対応可能であることを示している。価格は所定の単位毎、例えば1kg(キログラム)毎の標準販売価格が記載されている。
測定装置情報は、分光反射率を測定したメーカー、製品名及び型番に加えてフィルタ有無や鏡面反射成分の有無などの測定条件などが記載されている。分光反射率の測定条件は、例えばミノルタ製の分光光度計 CM−2600dを用いた場合は、積分球によるD/8(鏡面反射光取込)もしくはd/8(鏡面反射光非取込)や、X−Rite社製分光光度計 SpectroEye(登録商標)を用いた場合は、45/0(フィルタ条件含む)である。これらの測定条件は、光学濃度を求めるために測定された分光反射率及び分光反射率を測定した測定機名称とともに、ベースインキデータベース119のベースインキテーブルに書き込んで記憶させる。この測定条件については下地素材の分光反射率の場合と同様である。また、透明度は、そのベースインキの展色物(例えば、顔料を均等に分散・付着させる媒体である展色材)を評価する事によって求められ、例えば0−5の数値に置き換えられる。
耐性データは、それぞれの用途に対して用いられるために必要な特性、例えば図43のテーブルに示す耐光性、耐アルカリ性、耐溶剤性、耐水性、耐酸性、耐ボイル性、耐レトルト性などである。
図43は、一例としてオフセットインキ及びグラビアインキにおける耐性特性の種類とその耐性の説明が示されている。
この図43において、耐光性は、蛍光灯や太陽光に含まれる紫外線による色褪せの程度に対する耐性の評価を示している。また、耐アルカリ性は、アルカリ性を有する環境による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐溶剤性は、付着した溶剤による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐水性は、付着した水による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐酸性は、付着した酸性を有する液体による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐ボイル性は、加熱された際の温度による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。耐レトルト性は、内容物の殺菌や加熱加工時された際の温度による色褪せ及び変色に対する耐性の評価を示している。
図40に戻り、コンビネーション設計部113は、操作者が選択したベースインキのグループが供給されると、このグループ内における異なるベースインキを2種類以上選択し、配合インキを配合するためのベースインキの組み合わせ(コンビネーション)を生成する。
上述したように、コンビネーション設計部113は、ベースインキの異なる色の配合に際し、例えば2種類から3種類の異なる色のベースインキの配合する組み合わせを設定する。このとき、コンビネーション設計部113が異なる色のベースインキの配合の組み合わせを設計する場合、一般的に用いられない色の組み合わせを、除外組み合わせとして予め設定しておく。
そして、コンビネーション設計部113は、生成される色の組み合わせを確認し、この除外組み合わせが検出された場合、この組み合わせを削除して配合インキの色の設計から除外する。例えば、除外組み合わせは、橙色/紫色/草色や黄色/紫色/緑などの色合せ作業では一般的ではないベースインキの組み合わせである。また、色として用いられる可能性が低い色となる可能性のある、ベースインキの組み合わせを、上述した除外組み合わせに加えても良い。以下、この色の組み合わせを、配合インキ組と呼ぶ。
また、コンビネーション設計部113は、作成した配合インキ組の各々を配合インキ組テーブルとして、ベースインキデータベース119に書き込んで記憶させる。
初期配合設定部114は、ベースインキデータベース119の配合インキ組テーブルから順次、1つずつ配合インキ組を取り出す。
また、初期配合設定部114は、配合インキ組を構成するベースインキ各々の組み合わせの割合を設定する。
例えば、配合インキ組が3種類のベースインキから構成されている場合、この3種類のベースインキI、ベースインキI及びベースインキIの組み合わせる割合、c:c:cを設定する。このとき、例えば、配合する割合の刻み幅は墨色を除く色を10%とし、墨色の割合を2%とする。
また、例えば、ベースインキに使われる顔料の特性によって配合量が少ない場合に外的要因による退色が顕著になってしまう為にインキや印刷物の耐性性能に影響する様な配合量制限がある等の特性により、配合する割合の上限及び下限が存在するベースインキの種類においては、この割合の上限及び下限のいずれかあるいは双方を設定する。
一例として、墨色の場合には配合の割合の上限を30%とし、淡色耐候性が配合する他のベースインキに比較して低いベースインキの場合には下限を2%とする。
そして、初期配合設定部14は、10%刻みで1つのインキベースで10段階の割合とした場合、
[c,c,c]
={[0.1,0.1,0.8],…,[0.1,0.8,0.1],…,[0.8,0.1,0.1]}
などの配合割合(配合比率)の集合を設計データとして生成する(c+c+c=1)。
分光反射率計算部115は、初期配合の組合せに対する分光反射率及びL値(L色空間における座標値、すなわち色彩値)の算出を行う。ここで、分光反射率計算部115は、配合インキの分光反射率をすでに示した(1)式及び(3)式により、配合したベースインキの各々の配合比率a及び光学濃度N(λ)とから、配合して得られた配合インキを下地素材に彩色した際の光学濃度Nc(λ)を算出して求める。
ここで、iは配合するベースインキの数である。光学濃度は、例えば、波長λが380nmから780nmまで、10nm刻みでベースインキデータベース19に記憶されている。分光反射率計算部115は、上記光学濃度と同様に、例えば波長λが380nmから780nmまで、10nm刻みで配合インキの分光反射率を算出する。
上記(3)式において、Ncは配合した配合インキを下地素材に彩色した際の光学濃度であり、Nは配合したベースインキの光学濃度であり、c(たとえば上記c,c,c)は配合比率である。iは、配合するベースインキの種類の数である。また、分光反射率計算部15は、下地素材の光学濃度Nwを、下地素材テーブルから下地素材の分光反射率を読み出し、(1)式に代入して求める。
例えば、3種類のべースインキを用いて配合インキを配合する際(n=3)、配合インキ組の各々の初期配合の分光反射率は、分光反射率計算部115において、すでに説明した(4)式により算出される。例えば、赤色(光学濃度N(λ))と緑色(光学濃度N(λ))と青色(光学濃度N(λ))との各々を、3:3:4の配合比率(c=0.3、c=0.3、c=0.4)で配合した場合、配合した配合インキを下地素材に彩色した際の分光反射率R(λ)compは、以下の(4)式のようになる。
また、上述したように、ベースインキテーブルには、波長毎の光学濃度が予め書き込まれて記憶されている。この光学濃度を算出する際に用いる分光反射率は、例えばミノルタ製の分光光度計CM−2600dを用いた場合は、積分球によるD/8(鏡面反射光取込)もしくはd/8(鏡面反射光非取込)や、X−Rite社製分光光度計 SpectroEye(登録商標)を用いた場合は、45/0(フィルタ条件含む)の測定条件で測定されている。これらの測定条件は、測定された分光反射率と共に、測定機名称や測定条件を記憶する。また記憶している色彩値であるL値は、例えばD50/2度視野による計算値とし、その計算方法はJIS Z8729にある方法を使用する。
算出部116は、分光反射率計算部115が算出した配合インキの分光反射率R(λ)compと、等色関数と、照明の分光反射強度とから、予め設定された一般的な分光反射率からの変換を行う変換式を用いて、初期配合の配合インキ各々のL値(下地素材に彩色された際の色彩値)の算出を行う。
図44は、配合インキの配合情報が記載されている配合インキテーブルの構成例を示す図である。この図44の配合インキテーブルは、再現可能色域データベース16に書き込まれて記憶されている。この配合インキテーブルは、2種類あるいは3種類など複数の異なる色のベースインキを配合した(後述する配合比率において配合した)場合の分光反射率及びL色空間(色空間)における色彩値データある座標の値(L値)を示し、再現可能な色域を示している。
また、図44(a)には、一例として、配合インキを識別する配合インキ識別情報とともに、配合インキの下地となっている下地素材を識別する下地素材識別情報と、分光反射率と色の管理番号である色番号と、L値と、ベースインキの分光反射率の測定を行った測定装置の情報と、配合インキの配合に用いたベースインキ情報(配合比率を含む)と、使用したベースインキが入手及び使用可能な地域と、対応情報となどの属性データの欄がある。
また、図44(a)におけるベースインキ情報は、図44(b)に示す構成となっている。
図44(b)は、配合インキの配合に用いたベースインキを識別するベースインキ識別情報及び配合比率などが示されている。
図45は、初期配合した配合インキ各々のL値をL色空間の各座標にプロットした図である。
図40に戻り、初期配合インキを配合する際、ベースインキの割合を所定の率、例えば10%ずつ変化させて配合しても、図45のL色空間においては、各配合の座標が所定の間隔で求められる訳ではない。このため、後述するL空間データ補完部117は、図45のL色空間における座標値に対応するL値が算出されておらず疎となっている領域のL値を補完する。
空間データ補完部117は、図45のL空間の座標値におけるL値の有無の連続性を検出し、L値が計算されていない疎の座標領域の検出を行う。例えば、L空間データ補完部117は、L値のある座標値が「1」を超えて不連続である領域、すなわちL値が計算されていない座標の距離が以上離れている間の座標値のL値を補完する。この補完に関する詳細な処理は、後述するが、L値を離散化L値として配合比率の算出を行う。ここで、L空間データ補完部117は、L空間において、すでに配合比率が求められている離散化L値に対し、配合比率が求められていない離散化L値の配合比率を計算対象とする。
そして、L空間データ補完部117は、配合比率が算出されていない離散化L値を、目標の離散化L値とし、この目標のL値となる分光反射率を算出する。
すなわち、L空間データ補完部117は、分光反射率計算部115に対し、L値に隣接するL値が計算された座標値における配合比率を変化させた補完配合比率を出力し、補完分光反射率を算出させる。そして、L空間データ補完部117は、分光反射率計算部115の算出した補完分光反射率を用いて、L算出部116に予測値として補完L値を算出させる。L空間データ補完部117は、L算出部116が算出した予測値である補完L値と、補完配合比率を与えた目標の離散化L値とが一致するか否かの判定を行う。
ここで、L空間データ補完部117は、補完L値が補完配合比率を与えた座標値(後述する計算対象となっている離散化L値)と予め設定されている所定の誤差内で一致した場合、この補完L値をこの座標におけるL値とする。また、L空間データ補完部117は、補完値を再現可能色域データベース16の配合インキテーブルに、初期配合の配合インキのデータに対して、追加で書き込み記憶させる。
一方、L空間データ補完部117は、補完L値が補完配合率を与えた座標値と予め設定されている所定の誤差内で一致しない場合、この補完L値(L空間における後述する疎の領域の座標に対応する計算対象とされる離散化L値)を算出した際の補完配合比率を変化させ、所定の誤差範囲において一致するまで上述した処理を繰り返して行う。
次に、図46は、本実施形態による色域データベース作成システム100の配合インキテーブルの作成における動作を示すフローチャートである。以下、この図46及び図40を用いて、本実施形態による本実施形態による色域データベース作成システム100の動作例を説明する。
ステップS1:
素材設定部111は、ベースインキを配合して生成する配合インキの下地となる下地素材を操作者に選択させるため、例えば、素材データベース120に予め書き込まれている全ての種類の下地素材を表示部118に一覧表示する。
そして、素材設定部111は、操作者が上述した一覧表示からいずれかの下地素材を選択すると、その下地識別情報をベースインキ選択部112及びL算出部116に対して出力し、処理をステップS2へ進める。
ステップS2:
ベースインキ選択部112は、ベースインキデータベース119に記憶されているベースインキから、操作者が選択した下地素材に対応するべースインキを選択し、表示部118に対して一覧表示する。
このとき、ベースインキ選択部112は、耐性データの種類、透明度及び価格などの属性データによりグルーピングされた状態で、分類して表示部118に表示する。
そして、ベースインキ選択部112は、操作者が選択したベースインキのグループを、配合インキを配合するためのベースインキとして使用するため、このグループに含まれるベースインキのベースインキ識別番号をコンビネーション設計部113に対して出力し、処理をステップS3へ進める。
ステップS3:
コンビネーション設計部113は、操作者が選択したグループのベースインキのベースインキ識別情報が供給されると、配合インキを配合するための、色成分3種類と希釈成分1種類の計4種類のベースインキの組合せを作成する。
このとき、コンビネーション設計部113は、生成した組合せ毎に構成するベースインキの色を抽出し、この抽出した色の組合せにより、予め設定されている除外組合せであるか否かの判定を行い、除外組合せと同一の色の組合せで有る場合、この組合せを除去して削除する。
そして、コンビネーション設計部113は、除外組合せを除去した残りの組合せを、再現可能色域データベース16の配合インキテーブルに対し、配合するベースインキの組合せである配合インキ組として、順次書き込んで記憶させ、処理をステップS4へ進める。
また、コンビネーション設計部113は、現在の配合インキ組の各々における下地素材情報の欄に、操作者の選択した下地素材の下地素材識別情報を書き込んで記憶させる。
ステップS4:
初期配合設定部114は、再現可能色域データベース16の配合インキテーブルから、順番に配合インキ組を読み出す。
そして、初期配合設定部114は、読み出した配合インキ組のベースインキの配合割合を示す配合比率を、所定の基準幅により変化させて、この初期配合における配合比率で配合する配合インキに対して配合インキ識別情報及び色番号を与え、再現可能色域データベース16に書き込んで記憶させる。また、初期配合設定部114は、この配合インキの配合に用いるベースインキのベースインキ識別情報と、それぞれの配合比率と、分光反射率とを、べースインキ情報として、他の属性データとともに、再現可能色域データベース16配合インキテーブルに書き込んで記憶させる。そして、初期配合設定部114は、処理をステップS5へ進める。
ステップS5:
分光反射率計算部115は、配合インキ組におけるベースインキの配合比率の各々に対応した配合インキの分光反射率を計算するため、再現可能色域データベース16の配合インキテーブルから、ベースインキ情報を配合インキ識別情報の順番に読み出す。
次に、分光反射率計算部115は、読み出したベースインキ情報における各ベースインキの配合比率及び分光反射率により、配合インキ毎の配合比率により配合インキの分光反射率を、(1)式により算出する。
そして、分光反射率計算部115は、再現可能色域データベース16の配合インキテーブルのそれぞれの配合インキ組の配合インキの分光反射率の欄に、算出した配合インキそれぞれの分光反射率を書き込んで記憶させる。
分光反射率計算部115は、配合インキ組における配合比率のコンビネーションの全てに対する分光反射率の算出が終了すると、L算出部116に対してL値の算出を指示する制御信号を出力する。
次に、L算出部116は、ベースインキデータベース119から等色関数と、ベースインキの分光反射率を行った際の照明の分光反射強度とを読み出し、素材データベース20から操作者の選択した下地素材の分光反射率を読み出す。
そして、L算出部116は、再現可能色域データベース16の配合インキテーブルから、現在処理している配合インキ組の分光反射率を、配合インキ識別情報の順番に順次読み出す。
これにより、L算出部116は、読み出した順番に、配合比率毎の分光反射率と、読み出した等色関数と、照明の分光反射強度と、操作者の選択した下地素材の分光反射率とから、配合比率毎に下地素材に対応したL値を求める。
算出部116は、求めたL値をそれぞれの配合インキ識別情報に対応させ、再現可能色域データベース16の配合インキテーブルに書き込み、処理をステップS6へ進める。
ステップS6:
分光反射率計算部115は、再現可能色域データベース16の配合インキテーブルにおける配合インキ組における全てのインキの組合せに対する分光反射率の計算が終了し、かつL値を求める処理が終了したか否かの判定を行う。
このとき、分光反射率計算部115は、分光反射率及びL値を求める処理が終了した場合、処理をステップS7へ進める。一方、分光反射率計算部115は、分光反射率及びL値を求める処理が終了していない場合、処理をステップS4へ進める。
ステップS7:
次に、L空間補完部117は、ステップS6で分光反射率計算部115が計算した実数のL値を離散化(例えば、小数点以下の数値を四捨五入して整数化)し、離散化した結果の離散化L値の集合を配合計算対象L群とし、処理をステップS8へ進める。
図47は、L空間補完部117が行う離散化を説明する図である。この図47においては、L値方向の軸を省略して記載し、a値及びb値の軸からなる2次元平面を示しているが、実際にはL空間である。図47(a)は、所定の配合比率において初期配合された配合インキのL値(計算値)をプロットした図である。図47(b)は、配合インキのL値を離散化して離散化L値(離散化)としてプロットした図である。
ステップS8:
そして、L空間補完部117は、配合計算対象L群に含まれる離散化L値の各々に対し、L±dL(ΔL)、a±da(Δa)、b±db(Δb)した離散化L値を新規配合計算対象とし、配合計算対象L群へ加える。一方、L空間補完部117は、配合計算対象L群の補集合における離散化L値を配合計算対象外L群とし、処理をステップS9へ進める。ここで、dL、da、dbの各々は、予め設定された所定の数値であり、離散化した数値が例えば整数値である場合、それぞれ「1」である。
ここで、L空間補完部117は、配合計算対象L群におけるL±dL、a±da、b±dbした離散化L値において、すでに配合計算対象L群にあり、重複する離散化L値を削除する。
図48は、計算対象の配合計算対象L群に含まれる離散化L値の設定を説明する図である。図48は、図47と同様に、L値方向の軸を省略して記載し、a値及びb値の軸からなる2次元平面を示しているが、実際にはL空間である。図48(a)は、配合計算対象の離散化L値(計算対象)に対し、配合計算対象の離散化L値の各々をL±dL、a±da、b±dbした離散化L値(新規対象)を設定した図である。
ステップS9:
空間補完部117は、配合計算対象L群と配合計算対象外L群の連結の評価を行う。
ここで、L空間補完部117は、配合計算対象L群内の各離散化L値の連結(隣接している)と、配合計算対象外L群内のL値の連結とを、すなわちグルーピングしてグループ数を評価する。図48(b)は、配合計算対象L値(計算対象)と、計算対象外L値(計算対象外)とのグルーピング結果を示す図である。図48(b)においては、計算対象外L値のグループが複数存在している。
すなわち、L空間補完部117は、配合計算対象L群内の各離散化L値がL空間において上下(L軸方向)前後(a軸方向)左右(b軸方向)の6方向において配合計算対象L群内の他の離散化L値と連結されている離散化L値からなるグループ数を計数する。
同様に、L空間補完部117は、配合計算対象外L群内の各離散化L値がL空間において上下前後左右の6方向において配合計算対象外L群内の他の離散化L値と連結されている離散化L値からなるグループ数を計数する。
ステップS10:
次に、L空間補完部117は、配合計算対象L群内の各離散化L値のグループと、配合計算対象外L群内の各離散化L値のグループとの各々が1つであるか否かの判定を行う。
このとき、L空間補完部117は、配合計算対象L群内の各離散化L値のグループと、配合計算対象外L群内の各離散化L値のグループとの各々が1つである場合、処理をステップS11へ進める。 ここで、図48(c)は、配合計算対象L値と、計算対象外L値とのグルーピング結果を示す図である。図48(c)においては、配合計算対象L値(計算対象)と、計算対象外L値(対象外)とのグループが一つずつ構成されている。
一方、L空間補完部117は、配合計算対象L群内の各離散化L値のグループ、あるいは配合計算対象外L群内の各離散化L値のグループのいずれか一方でも2つ以上有る場合、処理をステップS8へ戻す。
ステップS11:
空間補完部117は、新規配合計算対象として離散化L値を得るためのベースインキの配合比率を求める。
このとき、L空間補完部117は、新規配合計算対象の離散化L値各々の配合比率の計算において、配合比率の初期値として予め設定した初期配合比率を用いて、上記離散値に対応する配合比率を算出する。ここで、初期配合比率は任意であり、3種類のベースインキを用いる場合、例えば34%、33%、33%などと設定して良い。
また、L空間補完部117は、この配合比率の計算過程において、配合比率の結果として得られた予測L値を離散化する。
そして、L空間補完部117は、離散化した予測L値と、目標値である配合計算対象L値とが一致するかを確認し、一致した場合に配合計算済L値とし、計算済L群に加え、かつ配合計算対象L群から除く。
図49は、配合計算対象外L群に含まれる離散化L値の配合比率を算出する処理を説明する図である。図49(a)は、図48(c)における配合計算対象とされた離散化L値において配合比率を求める計算が収束せず、配合計算対象とされた離散化L値(例えば、a=24、b=21の離散化L値など)が、再度、配合計算対象外の離散化L値とされたことを示す図である。この図49(a)においては、配合比率の計算が収束した離散化L値(計算済)のみが示されている。
ステップS12:
そして、L空間補完部117は、計算済L群に含まれる離散化L値の各々に対し、L±dL、a±da、b±dbした離散化L値において、計算済L群における離散化L値と重複しない離散化L値を新規配合計算対象とし、配合計算対象L群へ加える。なお、図49(b)は計算済と新規計算対象のL値を示している。
ステップS13:
次に、L空間補完部117は、配合計算対象L群における新たに設定された新規配合計算対象の離散化L値に対して、配合比率の再計算を行う。
このとき、L空間補完部117は、配合比率の初期値として、配合計算済L群の中で最も小さい色差のものを用いる。ここで、同じ色差のものが存在した場合には、その中のいずれを初期値としても良い。例えば、L値、a値、b値の順番で予めいずれを用いるかの優先順位を設定しておく。
そして、L空間補完部117は、予め設定した演算回数の範囲内において、離散化した予測L値と、目標値である配合計算対象L群における離散化L値とが一致するかを確認し、一致した場合に配合計算済の離散化L値とし、配合計算済L群に含める。
ステップS14:
空間補完部117は、ステップS13において、配合計算済L群に新たに含めた離散化L値が、すでに配合計算済L群に含まれているいずれかの離散化L値と一致する数値が存在した場合、処理をステップS12に戻す。
一方、L空間補完部117は、ステップS13において、配合計算済L群に新たに含めた離散化L値が、すでに配合計算済L群に含まれている離散化L値のいずれとも一致しない場合、処理を終了する。図49(c)は、再計算の結果で収束しなかった離散化L値(計算済)と、計算対象外の離散化L値が、色域外の離散化L値(色域外)となったことを示す図である。
上述したように、本実施形態によれば、操作者が選択する下地素材と、耐性データ及び価格などの属性データとなどに対応させてL色空間における離散化L値を算出し、L色空間に疎の領域(L値として算出されていない座標値の密度が少ない領域)がなくなるように、すなわち色の連続性が従来に比較して高い色域データとしての離散化L値を容易に補完して得ることができる。
これにより、本実施形態によれば、再現可能な色域内における離散化L値が隣接する他の離散化L値と連結された状態、すなわち疎の領域が無い状態となるため、高い精度で再現色に対応させた配合比率を得ることが可能となり、デザイナーが希望する、彩色を行う下地の素材に対応させた色を再現するベースインキの種類と、それらベースインキの配合比率とを容易に求めることができるデータベースを作成することができる。
また、本実施形態によれば、属性データの一つである入手及び使用可能地域により、ベースインキのグループを形成し、デザイナーが作業する地域において容易に入手及び使用可能なベースインキによって、配合色の色域データを得ることが可能となり、デザイナーの作業効率を上げることができる。
更に、色彩製品製造者においても、色決定者が指定した色は、製品に使用される素材で再現可能なものであること、また色再現に用いるベースインキの組合せと初期配合が判ることから、色合せ作業を効率化することができる。
また、図1における色見本生成システム1と図40における色域データベース作成システム100との各々の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりデータベース作成の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
この発明によれば、色決定者よる色選択時に、色決定者が望む色に近い色が選択でき、かつ選択した色の再現が容易となる色見本を容易に作成することができるので、産業上有用である。
10…色見本生成システム
11…配合比率抽出部
12…配合比率変更部
13…座標値算出部
14…色彩出力部
15,118…表示部
16…再現可能色域データベース
17…パラメータデータベース
18…色見本データベース
100…色域データベース作成システム
111…素材設定部
112…ベースインキ選択部
113…コンビネーション設計部
114…初期配合設定部
115…分光反射率計算部
116…L値算出部
117…L空間データ補完部
119…ベースインキデータベース
120…素材データベース

Claims (7)

  1. 複数のベースインキから配合される色彩の色見本を生成する色見本生成システムであり、
    前記ベースインキから配合される配合インキの配合比率と、当該配合インキの色空間における座標値とが対応づけられて記憶されている色域データベースと、
    外部から供給される色彩に対応する配合インキである対象配合インキの前記座標値により、前記色域データベースから対象配合インキにおける前記ベースインキの種類と、当該ベースインキの配合比率を読み出す配合比率抽出部と、
    前記ベースインキ毎の配合量を予め設定された複数種類の割合にてベースインキ毎に変更し、変更結果により変化した前記配合インキ毎の配合比率である変更配合比率の組合せを複数組生成する配合比率変更部と、
    前記変更配合比率の前記複数組それぞれが示す前記対象配合インキの前記座標値を、前記対象配合インキの前記配合比率の前記座標値に基づいて算出する座標値算出部と、
    前記対象配合インキの前記配合比率及び前記変更配合比率の各々の前記座標値を出力する色彩出力部と
    を有する
    ことを特徴とする色見本生成システム。
  2. 前記座標値算出部が、
    前記対象配合インキの前記座標値を、当該対象配合インキを指定された下地素材に彩色された際の色彩に対応した座標値として求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の色見本生成システム。
  3. 前記配合インキに対して、当該配合インキに含まれていない色のベースインキを追加ベースインキとして追加するベースインキ追加部
    をさらに有し、
    前記配合比率変更部が、前記追加ベースインキを含めて、前記配合インキにおける前記ベースインキ毎の前記配合量を予め設定された割合にて変更し、変更結果により変化した前記配合インキ毎の配合比率である変更配合比率を生成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色見本生成システム。
  4. 前記ベースインキ追加部が、予め配合色に含まれている前記ベースインキに対して、前記ベースインキの色の色相環を示す色相環テーブルから、予め配合色に含まれている前記ベースインキの色に隣接する色のベースインキを前記追加ベースインキとして選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の色見本生成システム。
  5. 前記配合比率変更部が、前記ベースインキの種類毎に前記配合量の変化割合が設定された変更テーブルを参照し、前記ベースインキの種類に応じた変化割合を用いる
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の色見本生成システム。
  6. 複数のベースインキから配合される色彩の色見本を生成する色見本生成方法であり、
    配合比率抽出部が、外部から供給される色彩に対応する配合インキである対象配合インキの色空間における座標値により、前記ベースインキから配合される配合インキの配合比率と、当該配合インキの色空間における座標値とが対応づけられて記憶されている色域データベースから、前記対象配合インキにおける前記ベースインキの種類と、当該ベースインキの配合比率を読み出す配合比率抽出過程と、
    配合比率変更部が、前記ベースインキ毎の配合量を予め設定された複数種類の割合にてベースインキ毎に変更し、変更結果により変化した前記配合インキ毎の配合比率である変更配合比率の組合せを複数組生成する配合比率変更過程と、
    座標値算出部が、前記変更配合比率の前記複数組それぞれが示す前記対象配合インキの前記座標値を、前記対象配合インキの前記配合比率の前記座標値に基づいて算出する座標値算出過程と、
    色彩出力部が、前記対象配合インキの前記配合比率及び前記変更配合比率の各々の前記座標値を出力する色彩出力過程と
    を含む
    ことを特徴とする色見本生成方法。
  7. 複数のベースインキから配合される色彩の色見本を生成する色見本生成システムの機能をコンピュータに実行させるプログラムであり、
    前記コンピュータを、
    外部から供給される色彩に対応する配合インキである対象配合インキの前記座標値により、前記ベースインキから配合される配合インキの配合比率と、当該配合インキの色空間における座標値とが対応づけられて記憶されている色域データベースから、前記対象配合インキにおける前記ベースインキの種類と、当該ベースインキの配合比率を読み出す配合比率抽出手段、
    前記ベースインキ毎の配合量を予め設定された複数種類の割合にてベースインキ毎に変更し、変更結果により変化した前記配合インキ毎の配合比率である変更配合比率の組合せを複数組生成する配合比率変更手段、
    前記変更配合比率の前記複数組それぞれが示す前記対象配合インキの前記座標値を、前記対象配合インキの前記配合比率の前記座標値に基づいて算出する座標値算出手段、
    前記対象配合インキの前記配合比率及び前記変更配合比率の各々の前記座標値を出力する色彩出力手段
    として機能させるためのプログラム。
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