WO2006064881A1

WO2006064881A1 - 撮影情報管理システム及びその方法、並びに撮影情報検索システム

Info

Publication number: WO2006064881A1
Application number: PCT/JP2005/023070
Authority: WO
Inventors: Takehiko Anegawa; Yoshihiro Yano
Original assignee: Dai Nippon Printing Co., Ltd.
Priority date: 2004-12-17
Filing date: 2005-12-15
Publication date: 2006-06-22
Also published as: US9753952B2; US20080195637A1; US20140362216A1; EP1841229A1; EP2802144A1; EP1841229A4

Abstract

　撮影情報管理システムは、固有情報が記憶された記憶媒体と、記憶媒体に記憶された固有情報を読み取る読取装置と、読取装置により、記憶媒体に記憶された固有情報が読み取られる際に、読取装置が設置されている場所付近を撮影する撮影装置と、読取装置が前記固有情報を読み取った時点を含む一定時間に撮影装置で撮影した撮影情報を、固有情報と関係付けて記憶手段に登録する処理装置とを有する。記憶媒体に記憶されている固有情報を読み取り、固有情報と映像情報とを関係付けて記憶手段に記憶させ、固有情報に基づいて、該固有情報と関係付けて記憶手段に記憶させた映像情報を選択してディスプレイに映し出す。

Description

明細書

撮影情報管理システム及びその方法、並びに撮影情報検索システム技術分野

[0001] 本発明は、監視カメラなどの撮影装置で撮影した撮影情報の記録の中から、特定した人物や物品が映っている部分の映像だけを簡単に選び出して表示手段に映し出して見ることができるようにした撮影情報管理システム及びその方法、並びに撮影情報検索システムに関する。

背景技術

[0002] 従来、監視カメラなどの撮影装置を用いて、不審人物を撮影して防犯に活用したり、犯人の特定を行なうために有力な証拠情報として利用することが行われている。

[0003] これらの監視カメラを用いたシステムとしては、所定の場所を監視カメラにより随時に撮影して、撮影情報をビデオとして記憶させておき、犯罪や事故などが発生した場合に、それらの記録してぉレ、た撮影情報をディスプレイに映し出して犯行の確認を行うものが知られている。また、予め不審者侵入検出器などを備えておき、不審者が侵入した際に監視カメラを作動させて、不審者を撮影するシステムなどが知られている（例えば、特許文献 1乃至 5を参照）。

[0004] また、社内犯罪への対応として、社員が仕事をしてレ、るフロアーを監視カメラで撮影するなどして、社員の動向を映像として記録しておき、社内犯罪や不審者の侵入などの状況を後日に調べられるようにしたシステムも知られている。

[0005] し力、しながら、例えば社内犯罪のように、犯人が、信用していた社員である場合には、不審者侵入検出器により不審者として撮影されないため、これらの不審者を撮影するためのシステムは役に立たない。

[0006] したがって、このような場合には、所定の場所を監視カメラにより随時に撮影しておいて、それら撮影情報の履歴情報の中から、疑わしい社員が撮影されている映像を探し出して確認するという手間の力かる作業を行なう必要がある。

[0007] し力ながら、短時間で効率的に目的の被写体である人物が映っている映像を探し出して見ることは難しい。 [0008] また、被写体が物品である場合にも、監視カメラで撮影した記録映像の中から目的の物品が撮影された映像を探し出すということは、容易なことではない。

[0009] 例えば、配送用の荷物について、運送経過状況を調べたい場合に、運送中継地点などに監視カメラを設置させておき、随時、搬送される荷物を撮影することで荷物の映像を記録し、運送状況を映像データとして残しておくことができる。

[0010] し力、しながら、配送依頼者からの問い合わせにより、特定の荷物の運送経過状況を調べたい場合に、それらの荷物を映し出した映像を簡単に探し出すことができない、監視カメラを設置して荷物を撮影していても個々の荷物と映像との関連性まではわからない、何時撮影した映像に目的の荷物が写し出されているのかを短時間に探し出して見ることができなレ、、などの問題がある。

[0011] さらに、近年、パソコンなどの電子機器の発達に伴って、重要な秘密情報や個人データなどの重要情報をパソコンを利用して管理したり、検索できるようにして事務処理の効率が上がるようにしている。

[0012] ところ力 S、パソコンなどの電子機器により重要情報を管理することは、事務処理の効率が上がる反面、これらの電子機器の使用者が簡単に重要情報や大量のデータを盗み出すこともできるという危険性がある。

[0013] このようなことから、パソコンなどの電子機器を正当に使用できる社員などが電子機器を用いて不正行為を行なった場合や、他人に成りすまして電子機器を使用し、不正行為が行なわれた場合には、短時間で疑わしい人物に関する情報を収集して早急な対策を図ることが被害を拡大させなレ、ためにも必要とレ、える。

[0014] このような場合には、監視カメラにより随時に撮影しておいた撮影情報をディスプレィに映し出して犯罪行為を確認する方法もあるが、膨大な量の撮影情報の中から疑わしい社員が撮影されている映像を探し出すのは、時間がかかりすぎて効率が悪いという問題がある。

[0015] 特許文献 1 :特開平 9一 198577号公報

特許文献 2：特開平 10— 222773号公報

特許文献 3：特開 2001— 302133号公報

特許文献 4：特開 2004— 5511号公報特許文献 5：実開平 2— 108192号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0016] そこで、本発明は、監視カメラなどの撮影装置で撮影した撮影情報の中から、目的の被写体が映っている映像を短時間で効率的に探し出して見ることができるようにした撮影情報管理システム及びその方法、並びに撮影情報検索システムを提供する。課題を解決するための手段

[0017] 本発明の一つの観点では、撮影情報管理システムは、固有情報が記憶された記憶媒体と、前記記憶媒体に記憶された固有情報を読み取る読取装置と、前記読取装置により、前記記憶媒体に記憶された固有情報が読み取られる際に、前記読取装置が設置されている場所付近を撮影する撮影装置と、前記読取装置が前記固有情報を読み取った時点を含む一定時間に前記撮影装置で撮影した撮影情報を、前記固有情報と関係付けて記憶手段に登録する処理装置と、を有する。

[0018] 上記の撮影情報管理システムでは、撮影装置で撮影された撮影情報が、被写体が所持したり、被写体に添付されている記憶媒体に記憶されている固有情報と関係付けて記憶手段に登録されるので、ディスプレイに映し出して見たいと思う目的の被写体を、固有情報から簡単に効率的に探し出してディスプレイに映し出して見ることができる。

[0019] 上記の撮影情報管理システムの一態様では、前記撮影装置は、前記読取装置が前記記憶媒体に記憶された固有情報を読み取る際に撮影を開始する。この態様では、撮影装置による撮影の開始を、読取装置が記憶媒体に記憶された固有情報を読み取る際に開始するので、無駄な映像記録を省くことができる。

[0020] 上記の撮影情報管理システムの他の一態様では、前記記憶媒体が、人が所持する目的で使用するものであり、前記固有情報が前記記憶媒体の所持者を特定することが可能な ro情報である。この態様では、記憶媒体として IDカードを用いて、固有情報が IDカードの所持者を特定することが可能な ID情報であることにすることで、被写体である人物が撮影された映像の中から、見たい人物の映像を短時間に効率的に選択して見ることができる。 [0021] 上記の撮影情報管理システムのさらに他の一態様では、前記記憶媒体が物品に添付されている非接触 ICタグである。この態様では、記憶媒体が物品に添付されている ICタグであるので、被写体である物品が撮影された映像の中から、見たい物品の映像を短時間に効率的に選択して見ることができる。

[0022] 本発明の他の観点では、撮影情報管理方法は、記憶媒体に記憶されている固有情報を読み取るステップと、前記固有情報を読み取る装置が設置されている場所付近を撮影するステップと、前記固有情報と、前記固有情報が読み取られた時点を含む一定時間に撮影された撮影情報とを関係付けて記憶手段に記憶させるステップと、前記撮影情報の中から特定の映像をディスプレイに映し出す際に、前記固有情報に基づレ、て、該固有情報と関係付けて記憶手段に記憶させた撮影情報を選択してディスプレイに映し出すステップと、を有する。

[0023] 上記の撮影情報管理方法によれば、読み取った固有情報から見たい被写体が映し出されている映像を、簡単に効率的に探し出してディスプレイに映し出して見ることができる。

[0024] 本発明のさらに他の観点では、撮影情報検索システムは、使用者を特定可能な固有情報が記憶された記憶媒体と、前記記憶媒体に記憶された固有情報を読み取る読取装置と、前記読取装置と接続され、前記読取装置で読み取った固有情報を受信する電子機器と、前記電子機器の使用者を撮影する撮影装置と、前記電子機器と前記撮影装置とに接続された処理装置とからなり、前記電子機器は、前記読取装置から受信した固有情報を前記処理装置に送信する手段を有し、前記撮影装置は、撮影情報を前記処理装置に送信する手段を有し、前記処理装置は、前記撮影装置から受信した撮影情報を、前記電子機器力受信した固有情報と関係付けて記憶する撮影情報データベースと、前記撮影情報データベースに記憶された撮影情報の中から特定の撮影情報を選択する際に、入力された固有情報に基づいて、該固有情報と関係付けられて前記撮影情報データベースに記憶されている撮影情報を選択する手段と、を有する。

[0025] 上記の撮影情報検索システムでは、電子機器の使用者を撮影した撮影情報が、使用者の記憶媒体に記憶されている固有情報と関係付けられて記憶されるので、固有情報に基づいて、特定の使用者が映し出されている映像だけを短時間に効率的に探し出すことができる。

[0026] 上記の撮影情報検索システムの一態様では、前記処理装置が、前記電子機器から固有情報を受信した場合に、前記撮影装置に対して撮影を開始させるための指示信号を送信する手段を有する。

[0027] 上記の撮影情報検索システムの他の一態様では、前記撮影装置が、前記電子機器から固有情報を受信した場合に撮影を開始する。

[0028] 上記の撮影情報検索システムのさらに他の一態様では、前記処理装置が、前記撮影情報データベースに記憶された撮影情報を表示する表示手段と、固有情報を入力する入力手段とを有する。この態様では、入力手段から入力した固有情報に基づレ、て選択された撮影情報を、短時間に効率的に表示手段に映し出し確認することができる。

[0029] 上記の撮影情報検索システムのさらに他の一態様では、前記処理装置が、複数の電子機器及び複数の撮影装置と接続されてレ、る。

[0030] 上記の撮影情報検索システムのさらに他の一態様では、前記処理装置が、該処理装置に接続されている固有情報入力手段と表示手段とがある電子機器から固有情報を受信して、撮影情報を検索することが可能である。

[0031] 上記の撮影情報検索システムのさらに他の一態様では、前記処理装置が複数設けられ、該複数の処理装置に接続されている固有情報入力手段と表示手段とがある電子機器力固有情報を受信して、撮影情報を検索することが可能である。この態様では、前記処理装置が、複数の電子機器及び複数の撮影装置と接続されているので、複数の撮影装置で撮影された撮影情報を処理装置により一元化して管理することができる。よって、多くの電子機器が設けられている場合でも、それらの使用者が撮影されている撮影情報の中から、目的の使用者だけが映っている撮影情報を選択して表示手段に映し出すことができる。

図面の簡単な説明

[0032] [図 1]本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムの構成の概要を説明する図である。園 2]本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムで使用する IDカードの平面図である。

[図 3]図 2の A— A線断面図である。

[図 4]IDカードに備えられている ICタグの平面図である。

園 5]本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムのシステムブロック図である。

園 6]本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムの撮影情報データベースのデータ内容を示す図である。

園 7]本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムの処理手順を示すフローチャートである。

園 8]本発明の第 2実施形態に係る撮影情報管理システムの構成の概要を説明する図である。

園 9]本発明の第 2実施形態に係る撮影情報管理システムの撮影情報データベースのデータ内容を示す図である。

園 10]本発明の第 3実施形態に係る撮影情報検索システムの構成の概要を説明する図である。

園 11]本発明の第 3実施形態に係る撮影情報検索システムで使用する IDカードの平面図である。

[図 12]図 11の A— A線断面図である。

園 13]IDカードに備えられている非接触 ICタグの平面図である。

園 14]本発明の第 3実施形態に係る撮影情報検索システムのシステムブロック図である。

園 15]本発明の第 3実施形態に係る撮影情報検索システムのシステムブロック図である。

[図 16]本発明の第 3実施形態に係る撮影情報検索システムの撮影情報データべ一スに登録されてレ、る情報の一例を示す図である。

園 17]本発明の第 3実施形態に係る撮影情報検索システムの処理手順を示すフローチャートである。 [図 18]本発明の第 3実施形態に係る撮影情報検索システムの処理手順を示すフローチャートである。

符号の説明

[0033] 1 社員

2 入口

3 IDカード

3a, 3b カード基材

4, 32 読取装置

5, 33 撮影装置

6, 34 処理装置

8 非接触 ICタグ

101 入室が管理された部屋

102 電子機器

102a ノソコン

102b コピー機

102c プリンタ

103 撮影装置

103a, 103b, 103c, 103d 監視カメラ

104 IDカード

104a, 104b カード基材

105 読取装置

105a, 105b, 105c, 105d カード'リーダ

発明を実施するための最良の形態

[0034] 以下、本発明の実施形態に係る撮影情報管理システム及びその方法について、図面に基づいて詳細に説明する。

[0035] (第 1実施形態）

図 1は本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムの構成の概要を説明する図、図 2は本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムで使用する IDカードの平面図、図 3は図 2の A— A線断面図、図 4は IDカードに備えられている ICタグの平面図、図 5は本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムのシステムブロック図、図 6は本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムの撮影情報データベースのデータ内容を示す図、図 7は本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムの処理手順を示すフローチャートである。

[0036] 本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムは、図 1に示すように、例えば、社員 1が会社の敷地に入る際に通過する通用門の入口 2に、社員が所持する社員証である IDカード 3に記憶された ro情報を非接触で読み取ることができる読取装置 4 と、入口 2付近を撮影するための撮影装置 5とが備えられている。これらの読取装置 4 と、撮影装置 5と、パソコンなどからなる処理装置 6とは、通信回線 13により接続されている。

[0037] 社員が所持する社員証である IDカード 3は非接触 ICカードからなり、例えば、図 2 乃至図 4に示すように、カード基材 3a, 3bの内部に非接触 ICタグ 8が内蔵された構成を有している。この非接触 ICタグ 8は、例えば、非接触データキャリアや RFIDともいわれ、図 4に示すように、プラスチック等の基材 81にコイルパターンからなる送受信部 88が形成され、当該コイルと容量素子とにより共振回路を形成して一定周波数の電波を受信し送信することができるように構成されている。なお、他の方式として、リーダライタからの搬送波の電磁誘導により電力伝送及びデータ伝送を行うようにしてもよい。

[0038] 一般的には、 135kHz (中波）、 13. 56MHz、 2. 45GHz (マイクロ波）の周波数帯が使用される。図示した例の場合、コイルパターンからなる送受信部 88は、導通部材 84により基材 81の裏面でジヤンビング回路を形成してコイル接続端子 88cにより IC チップ 82の裏面のバンプに接続してレ、る。

[0039] ICチップ 82には、制御部 89である CPUと、記憶部 90であるメモリが備えられている。図示した例では、容量素子は ICチップ 82に内蔵されている。

[0040] このような非接触 ICタグ 8は、樹脂基材にラミネートしたアルミ箔等の金属箔をフォトエッチングやレジスト印刷後のエッチングによりコイルパターンを形成し、 ICチップ 82 を装着し、保護用の被覆を設けることにより形成することができる。その大きさも 30m m X 30mm程度以下のサイズとすることができる。

[0041] 非接触 ICタグ 8に使用する樹脂基材 81としては、 PETやポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン等の各種材料を使用することができ、紙であってもよい。厚みは 15〜300 x mが使用できる力強度、加工作業性、コスト等の点から 20〜： 100 z mがより好ましい。金属箔としては銅箔やアルミ箔あるいは鉄箔を使用できる力コスト、加工性からアルミ箔が好ましぐその厚みは 6〜50 z m程度が好ましい。

[0042] これらの非接触 ICタグ 8に記録した情報の読み取りは、読取装置 4から非接触 ICタグ 8に対して共振する呼び出し信号を発信し、非接触 ICタグ 8からの応答信号を読み取ることにより行われる。こうして、非接触 ICタグ 8の ICチップ 82の記憶部であるメモリに記録された情報を読み取ることができる。

[0043] また、 ICチップ 82の記憶部であるメモリには、本人であることを認証するための固有情報である HD情報が予め登録されている。入口 2を社員が通過する際に、読取装置

4により非接触で ro情報を読み取り可能である。

[0044] 次に、本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムのシステム構成を、図 5 に基づいて説明する。

[0045] 読取装置 4には、送受信部 9、記憶部 10、制御部 11、インターフェース（I/F) 12 などが備えられている。送受信部 9は、 IDカード 3の送受信部 88から Π3情報を受信する。記憶部 10には制御用プログラムが搭載されている。制御用プログラムは、送受信部 9が受信した情報を、通信回線 13を介して撮影装置 5と処理装置 6へ送信するようにプログラムされてレ、る。

[0046] また、撮影装置 5であるカメラには、撮影部 14、記憶部 15、制御部 16、計時部 17、インターフェース（IZF) 18などが備えられている。

[0047] 撮影部 14は、通用門の入口 2から入ってくる社員を撮影できるように設定されていて、読取装置 4により非接触で Iひ晴報が読み取られた社員の映像を記録できるようにしてある。撮影部 14は、読取装置 4から送信されてきた HD情報を受信したことを受けて、予め設定された時間だけ撮影を行う。

[0048] 計時部 17は、撮影部 14により撮影した時刻を記録する機能を有しており、撮影された撮影情報が何時何分から何時何分までに撮影されたものであるのかわかるようにしてある。

[0049] 記憶部 15には、制御用プログラムと撮影装置 5の管理番号情報とが記憶されている。制御用プログラムは、撮影部 14が撮影した撮影情報と、その撮影情報が撮影された時刻情報と、撮影装置 5の管理番号情報とを通信回線 13を介して処理装置 6へ送信するようにプログラムされてレ、る。

[0050] 処理装置 6には、入力部 19、ディスプレイからなる表示部 20、インターフェース（IZ F) 21、登録部 22、撮影情報選択部 23、記憶部 24、計時部 25、制御部 26、撮影情報データベース ₂₇、社員情報データベース ₂₈、などが備えられている。

[0051] 社員情報データベース 28には、予め社員情報として、例えば、社員毎に設定された ro情報と、この ro情報に関係付けられて、氏名、役職、所属部署、電話番号、入社日、などの情報とが登録されている。

[0052] また、登録部 22は、通信回線 13を介して読取装置 4から受信した ro情報と、撮影装置 5から受信した撮影情報、時刻情報及び撮影装置 5の管理番号情報と、を関係付けて撮影情報データベース 27に登録する。

[0053] 更に、登録部 22は、読取装置 4から受信した ro情報に基づいて、社員情報データベース 28に登録されている社員情報の中から予め設定された情報を選択して、撮影情報データベース 27に、 ro情報と関係付けて登録する。

[0054] また、処理装置 6にも計時部 25が設けられ、通信回線 13を介し読取装置 4から受信した ro情報力何時何分に受信されたものであるのかがわかるようにしてある。撮影情報は、 ro情報を受信した時刻と、撮影装置 5から受信した撮影情報の撮影時刻情報とがー致する状態で撮影情報データベース 27に登録される。つまり、読取装置

4で ro情報を読み取つたのと略同じ時刻に撮影された映像には、その ro情報で特定される社員が映ってレ、るようにしてある。

[0055] 図 6には、撮影情報データベース 27に登録された情報の一例が示されている。

[0056] 図 6に示したように、撮影情報データベース 27に登録される情報としては、 m情報に関係付けられて、氏名、所属部署、カメラ番号、カメラの設置場所、撮影時刻、撮影データなどが登録されている。

[0057] したがって、ある特定した社員が撮影された映像だけを選んで見たい場合には、 ID 情報や氏名から、簡単にその社員が撮影された撮影データを表示部に映し出して見ること力 Sできる。

[0058] 次に、本発明の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムの処理手順を、図 7に示すフローチャートに基づいて説明する。

[0059] 通用門の入口 2では、読取装置 4により、社員が所持する IDカード 3に記憶されてレ、る ro情報が読み取られる (ステップ si)。読取装置 4により読み取られた ro情報は

、通信回線 13を介して処理装置 6へ送信される（ステップ S2)。

[0060] 撮影装置 5は、読取装置 4から m情報を受信すると、撮影部 14により撮影を開始し、入口 2付近の撮影を行なう（ステップ S3)。撮影された映像データは、撮影装置 5の計時部 17による撮影時刻情報と、記憶部 15に記憶されているカメラ番号情報と共に処理装置 6へ送信される（ステップ S4)。

[0061] これらの情報を受信した処理装置 6は、受信した ro情報に基づいて社員情報データベース 28に登録されている情報の中から氏名、所属部署を抽出して、 ro情報に関係付けて登録部 22により撮影情報データベース 27に登録すると共に、カメラ番号、そのカメラ設置場所、撮影時刻、撮影データなどを関係付けて登録する (ステップ S5 ) ₀

[0062] 上記のように、読取装置 4で読み取られた Iひ隋報は、撮影装置 5により撮影された映像データなどと関係付けられて処理装置 6の撮影情報データベース 27に順次登録され、蓄積される。

[0063] 撮影情報データベース 27に登録された映像データの中から、ある特定した所望の人物が映し出されている映像を見たい場合には、利用者は処理装置 6の入力部 19 からその人物の HD情報を入力する。こうすることで、撮影情報データベース 27の中から、入力された HD情報と関係付けられて登録されている映像データが選択され、表示部 20に映し出される。

[0064] なお、上記の場合には、撮影部 14は、読取装置 4から送信されてきた Iひ報を受信すると、予め設定された時間だけ撮影を行うようにした。その他の方法として、撮影部 14による撮影を常時行い、それらの映像が撮影された時刻情報を関係付けて記録させておいてもよい。この場合、読取装置 4で ro情報を受信した時刻と同じ時刻に撮影された撮影データを選択させて、表示部であるディスプレイに映し出せるようにすればよい。

[0065] なお、上記の第 1実施形態に係る撮影情報管理システムは、特に被写体が人物である場合に適する例であるが、本発明の撮影情報管理システムは、被写体が物である場合にっレ、ても適応できる。

[0066] (第 2実施形態）

次に説明する本発明の第 2実施形態に係る撮影情報管理システムは、被写体が物である場合に適応した実施形態である。

[0067] 図 8は本発明の第 2実施形態に係る撮影情報管理システムの構成の概要を説明する図、図 9は本発明の第 2実施形態に係る撮影情報管理システムの撮影情報データベースのデータ内容を示す図である。

[0068] 図 8には、運送用の荷物を取り扱う運送会社の中継地において、荷物 30の振り分けを行なう際に、ベルトコンベア一 31に荷物 30を乗せて移動させている場面が示されている。

[0069] 個々の荷物 30には、非接触 ICタグ 8が配送伝票などと一体化されて貼付されている。ベルトコンベア一 31で荷物 30を移動する所定の位置には、非接触 ICタグ 8に記憶されているタグ情報を非接触で読み取る読取装置 32が設置されている。

[0070] 更に、荷物 30が移動する際に、読取装置 32により非接触 ICタグ 8に記憶されているタグ情報を非接触で読み取れる場所を通過する映像を撮影できるように撮影装置 33が設置されている。また、これらの読取装置 32と、撮影装置 33と、パソコンなどからなる処理装置 34とは、通信回線 35により接続されている。

[0071] そして、ベルトコンベア一 31で移動している荷物 30が所定の位置を通過する際に、読取装置 32が非接触 ICタグ 8に記憶されているタグ情報を非接触で読み取り、タグ情報を処理装置へ送信する。撮影装置 33は、所定の位置を通過する荷物を撮影して、その映像データを処理装置 34へと送信する。

[0072] タグ情報と映像データとを受信した処理装置 34は、図 9に示すように、タグ情報に基づいて、荷物配送の依頼人氏名、電話番号を予め登録されている顧客情報データベースから抽出して、タグ情報に関係付けて撮影情報データベースに登録する。更に、タグ情報に関係付けて、カメラ番号、そのカメラ設置場所、撮影時刻、撮影データ、などを登録する。

[0073] 以上の処理により、読取装置 32で読み取られたタグ情報は、撮影装置 33により撮影された映像データなどと関係付けられて処理装置 34内の撮影情報データベースに順次登録され蓄積される。

[0074] そして、撮影情報の中から特定の映像を表示部であるディスプレイに映し出す際には、タグ情報に基づいて、タグ情報と関係付けて撮影情報データベースに記憶された撮影情報だけを選択してディスプレイに映し出し見ることができるようにしてある。

[0075] なお、上記の実施形態では、記憶媒体として社員が所持する社員証である IDカード 3を使用した場合について説明したが、記憶媒体は、 IDカードだけに限定されるものではなぐその他にも、チケット、ホテル等で使用するルーム鍵など人が所持する目的で使用する種々の記憶媒体としてもよい。

[0076] また、種々の物品に添付して使用する非接触 ICタグ等の記憶媒体を用いて、物品の撮影情報を管理して、撮影情報の中から、目的の被写体が映っている映像を短時間で効率的に探し出して見ることができる。

[0077] (第 3実施形態）

以下、本発明の第 3実施形態に係る撮影情報検索システムについて、図面に基づレ、て詳細に説明する。

[0078] 図 10は本実施形態に係る撮影情報検索システムの構成の概要を説明する図、図 1 1は本実施形態に係る撮影情報検索システムで使用する IDカードの平面図、図 12 は図 11の A— A線断面図、図 13は IDカードに備えられている非接触 ICタグの平面図、図 14及び図 15は本実施形態に係る撮影情報検索システムのシステムブロック図、図 16は本実施形態に係る撮影情報検索システムの撮影情報データベースに登録されている情報の一例を示す図、図 17及び図 18は本実施形態に係る撮影情報検索システムの処理手順を示すフローチャートである。

[0079] 本実施形態に係る撮影情報検索システムは、図 10に示すように、入室が管理された部屋 101内に、パソコン 102a、コピー機 102b、プリンタ 102cを含む複数の電子機器 102が備えられている。また、それらの電子機器 102の使用者 106を撮影するための監視カメラ 103a、 103b, 103cを含む撮影装置 103が備えられている。

[0080] 更に、各電子機器 102には、読取装置 105であるカードリーダ 105a、 105b, 105c が接続されて備えられている。カードリーダ 105a、 105b, 105cは、使用者 106が所持する記憶媒体である IDカード 104に記憶された固有情報である社員番号を読み取ること力 Sできる。

[0081] 部屋 101の出入口には、 IDカード 104により施錠管理された開閉ドア 107が備えられている。部屋 101の出入口の外側には IDカード 104に記憶された固有情報である社員番号を読み取るためのカードリーダ 105dが備えられている。

[0082] 更に、部屋 101の出入口力も入室しょうとしている者を撮影するための監視カメラ 1 03dが備えられ、誰が入室したのかを撮影できるようにしてある。

[0083] そして、図 14または図 15に示すように、パソコン 102a、コピー機 102b、プリンタ 10 2cなどの電子機器 102と、カードリーダ' 105dと、監視カメラ 103a、 103b, 103c, 10 3dなどの撮影装置 103と、施錠管理装置 110とは、通信回線 108によりコンピュータ力なる処理装置 109と接続されている。

[0084] 記憶媒体である IDカード 104は、電子機器の使用者を特定することができる固有情報が記憶可能であって、その固有情報を読取装置により読み取ることができればよい。この点、特に限定されるものではなレ、が、本例では記憶媒体の一例として接触用の ICモジュールを有する非接触 ICカードを用いた場合が示されている。

[0085] この IDカード 104は、図 11乃至図 13に示すように、カード基材 104a、 104bの内部に非接触 ICタグ 111が内蔵されると共に、 ICモジュール 112が坦設された構成を有している。この非接触 ICタグ 111の構造は、図 4に示した非接触 ICタグ 8と同様であるので、ここではその説明を省略する。なお、この非接触タグ 111内の ICチップ 11 7には、 CPUからなる制御部 118と、メモリからなる記憶部 119とが備えられている。また、記憶部 119には、固有情報である社員番号が登録されている。

[0086] これらの非接触 ICタグ 111に記録した情報の読み取りは、読取装置であるカードリーダから非接触 ICタグ 111に対して共振する呼び出し信号を発信し、非接触 ICタグ 111からの応答信号を読み取ることにより行われる。こうして、非接触 ICタグ 111の IC チップ 117のメモリに記録された情報が読み取られる。 [0087] 次に、本実施形態に係る撮影情報検索システムの構成を図 14及び図 15に基づいて詳細に説明する。

[0088] まず、電子機器 102に備えられた読取装置 105には、送受信部 121、記憶部 122 、制御部 123、インターフェース（I/F) 124などが備えられている。

[0089] 送受信部 121は、 IDカード 104の送受信部 120から固有情報である社員番号を非接触により受信する。記憶部 122には、各電子機器 102を管理するために予め定められた管理番号と制御プログラムとが搭載されている。この制御プログラムは、送受信部 121で受信した固有情報である社員番号と管理番号とを、通信線 125を介して電子機器 102へ送信するようにプログラムされてレ、る。

[0090] また、電子機器 102には、認証部 126、記憶部 127、固有情報送信部 128、インタ一フェース（I/F) 129、 130、制御部 131が備えられている。

[0091] 認証部 126は、読取装置 105から受信した固有情報である社員番号から、その使用者がその電子機器 102を使用することができると認められた者であるか否かの判定を行う。その判定方法としては、記憶部 127に記憶された照合用の情報との照合処理により、照合の結果が一致した場合にその使用者に対して認証があると判定される。

[0092] 電子機器 102は、認証部 126での認証が認められるまでは、使用できないように口ック状態となっている力認証処理で認められた場合には、ロック状態を解除させて電子機器 102の使用を可能な状態となる。

[0093] また、固有情報送信部 128は、電子機器 102のロックが解除されて使用可能な状態となつた際に、読取装置 105から受信した固有情報である社員番号を、通信回線 108を介して処理装置 109へ送信する。

[0094] 次に、撮影装置 103には、撮影部 132、撮影情報送信部 133、記憶部 134、インタ一フェース（I/F) 135、制御部 136が備えられてレ、る。

[0095] 撮影部 132は、予め定めた特定の電子機器を使用する使用者を撮影することができるように撮影領域が設定されている。記憶部 134には、制御プログラムと、撮影装置 103の管理番号とが記憶されている。撮影情報送信部 133は、撮影部 132で撮影された撮影情報と管理番号とを通信回線 108を介して処理装置 109へ送信する。 [0096] なお、 1台の撮影装置 103で撮影可能な電子機器は、 1台の電子機器だけでもよいし、また、複数の電子機器が撮影できるように撮影領域を設定してもよい。

[0097] 処理装置 109には、入力部 137、撮影開始信号送信部 138、表示部 139、インタ一フェース (I/F) 140、登録部 141、撮影情報選択部 142、記憶部 143、計時部 14 4、認証部 145、ドア施錠制御部 146、制御部 147、撮影情報データベース 148、社員情報データベース 149、撮影装置情報データベース 150が備えられている。

[0098] 社員情報データベース 149には、予め社員情報として、例えば、社員毎に設定された社員番号と、この社員番号に関係付けられて、氏名、役職、所属部署、電話番号、入社日、などの情報が登録されている。

[0099] 撮影装置情報データベース 150には、各々の撮影装置 103で撮影可能な電子機器を特定できるように、各々の撮影装置 103の管理番号と、各々の撮影装置 103で撮影可能な電子機器の管理番号とを関係付けた情報が予め登録されている。

[0100] 撮影開始信号送信部 138は、電子機器 102から通信回線 108を介して電子機器の管理番号を受信した際に、撮影装置情報データベース 150を参照して、受信した電子機器の管理番号と関係付けられて登録されている撮影装置 103の管理番号を特定し、その特定した管理番号を有する撮影装置 103に対して撮影を開始させるための指示信号を送信する。

[0101] 撮影装置 103は、通信回線 108を介して処理装置 109から撮影を開始させるための指示信号を受信した場合に、電子機器の使用者が被写体となるように撮影を開始する。

[0102] 登録部 141は、通信回線 108を介して電子機器 102から受信した固有情報である社員番号と、通信回線 108を介して撮影装置 103から受信した撮影情報、時刻情報、撮影装置の管理番号とを関係付けて撮影情報データベース 148に登録する。

[0103] 更に、登録部 141は、電子機器 102から受信した固有情報である社員番号に基づいて、社員情報データベース 149に登録されている社員情報の中から予め設定された情報を選択して、撮影情報データベース 148に社員番号と関係付けて登録する。

[0104] また、処理装置 109の計時部 144は、通信回線 108を介し電子機器 102から受信した固有情報である社員番号力何時何分に受信されたものであるのかがわかるようにしてある。社員番号と、電子機器 102から受信した撮影情報とは、社員番号を受信した時刻と電子機器 102から受信した撮影情報の撮影時刻情報とがー致するように撮影情報データベース 148に登録される。つまり、読取装置 105で社員番号を読み取ったのと略同じ時刻に撮影された映像には、その社員番号で特定される社員が映るようにしてある。

[0105] 図 16には、撮影情報データベース 148に登録された情報の一例が示されている。

図 16に示したように、撮影情報データベース 148に登録される情報としては、固有情報である社員番号に関係付けられて、氏名、所属部署、カメラ番号、カメラの設置場所、撮影時刻、撮影情報、などが登録されている。したがって、ある特定した社員が撮影された映像だけを選んで見たい場合には、固有情報である社員番号や氏名から、簡単にその社員が撮影された撮影情報を表示部に映し出して見ることができる状態になっている。

[0106] 更に、認証部 145は、部屋 101に入室する際に使用するカードリーダ 105dから受信した固有情報である社員番号の認証処理を行なう機能を有し、認証を受けられた場合に、ドア施錠制御部 146により、開閉ドアの施錠のロックを解除させるための指示信号を、通信回線 108を介して施錠管理装置 110に送信する。

[0107] また、撮影情報選択部 142は、閲覧者が固有情報である社員番号を入力部 137から入力して特定の社員が映っている撮影情報を表示部 139に映し出して見る場合に、その閲覧者が入力した社員番号に基づいて、撮影情報データベース 148に登録されているその社員番号と関係付けられて登録されている撮影データを選択し、表示部 139に表示させる。

[0108] また、通信回線 108には、図 15に示すように、部屋 101の出入口の外側に備えられたカードリーダ 105dと、施錠管理された開閉ドア 107の施錠状態を管理する施錠管理装置 110とが接続されてレ、る。

[0109] カードリーダ 105dには、送受信部 151、記憶部 152、制御部 153、インターフエ一ス（I/F) 154などが備えられている。送受信部 151は、 IDカード 104の送受信部 12 0から固有情報である社員番号を非接触で受信する。記憶部 152には、カードリーダ 105dを特定可能な管理番号と、制御プログラムとが搭載されている。制御プログラムは、送受信部 151で受信した固有情報である社員番号と管理番号とを、通信回線 10 8を介して処理装置 109へ送信するようにプログラムされてレ、る。

[0110] 施錠管理装置 110には、開閉ドア 107のドアロックの開閉状態を変化させる施錠開閉部 155、制御部 156、インターフェース (I/F) 157が備えられている。施錠開閉部 155は、ドアの施錠のロックを解除させるための指示信号を処理装置 109から通信回線 108を介して受信した場合に、ドアロックの解除を行レ、、社員が入室可能な状態にする。これにより、社員以外の第三者など、 IDカード 104を所持していない者の入室を防止できる。

[0111] 次に、本実施形態に係る撮影情報検索システムの処理手順を図 17に示すフローチャートに基づいて説明する。

[0112] まず、部屋 101内に備えられているパソコン 102a、コピー機 102b、プリンタ 102cなどの電子機器 102の使用者は、部屋 101の出入口から入る際に、出入口に備えられているカードリーダ 105dに対して、所持している IDカード 104を近づける。カードリーダ 105dは IDカード 104に記憶されている固有情報である社員番号を読み取る（ステップ S101)。

[0113] カードリーダ 105dは、読み取った社員番号と、カードリーダ 105dの管理番号とを、通信回線 108を介して処理装置 109へ送信する（ステップ S102)。

[0114] 処理装置 109は、受信した社員番号の認証処理を行なう（ステップ S103)。この認証処理では、社員情報データベース 149に登録されている社員情報から、受信した管理番号が入室を認められているか否かの判定が行なわれ、入室の認証が認められている場合に、処理装置 109から施錠管理装置 110に対して、通信回線 108を介してロック解除を指示する信号が送信される（ステップ S 104)。これにより施錠管理装置 110のロックが解除されて、開閉ドアからの入室が可能となる（ステップ S105)。

[0115] 次に、部屋 101に入室した者力パソコン 102a、コピー機 102b、プリンタ 102cなどの電子機器 102を使用する場合には、まず、電子機器 102に備えられている読取装置 105に、所持している IDカード 104を近づける。読取装置 105は IDカード 104に記憶されている固有情報である社員番号を読み取る (ステップ S106)。読取装置 10 5が読み取った社員番号は電子機器 102に送信される（ステップ S107)。 [0116] 電子機器 102は、社員番号の認証処理を行う（ステップ S108)。電子機器 102での認証処理で、その社員番号の認証が認められた場合には、固有情報である社員番号と、電子機器 102の管理番号とが通信回線 108を介して処理装置 109へと送信される（ステップ S 109)。

[0117] 処理装置 109は、固有情報である社員番号と、電子機器の管理番号とを受信すると、直ぐに受信した管理番号に基づいて、撮影装置情報データベース 150からその管理番号と関係付けられて登録されている撮影装置を特定し、その撮影装置 103に対して通信回線 108を介して撮影開始を指示する撮影開始指示信号を送信する (ステツプ S 110)。

[0118] 撮影装置 103は、処理装置 109から撮影開始指示信号を受信すると、電子装置 1 02の使用者が映るように撮影を開始する (ステップ Sl l l)。撮影装置 103により撮影された撮影情報は、通信回線 108を介して処理装置 109へ送信される (ステップ S11 2)。そして、処理装置 109は、図 16に示すように、電子機器 102から受信した固有情報である社員番号等の社員情報、撮影装置 103の管理番号、その設置場所情報、撮影時刻情報、撮影装置 103から受信した撮影情報などを関係付けて、撮影情報データベース 148に登録する（ステップ S 113)。

[0119] 通信回線 108には、複数の電子機器や撮影装置が接続され、処理装置 109には、これらの複数の電子機器や撮影装置が接続されている。これにより、処理装置 109 に通信回線 108を介して複数の電子機器や撮影装置から情報が送信され、処理装置 109の撮影情報データベース 148に順次に固有情報である社員番号と撮影情報とが関係付けられて登録される。

[0120] 次に、電子機器を用いた事件などが発生した場合において、処理装置 109の撮影情報データベース 148に登録された撮影情報に基づいて調査を行なう際の手順を、図 18に示すフローチャートに基づいて説明する。

[0121] まず、処理装置 109の入力部 137により、調べたい社員の固有情報である社員番号が入力される（ステップ S114)。処理装置 109の撮影情報選択部 142は、撮影情報データベース 148に登録されている情報の中から、入力された社員番号と関係付けられて登録されている撮影情報を選択する（ステップ S 115)。そして、処理装置 10 9の表示部 139に、その選択された撮影情報が表示される（ステップ S 116)。

[0122] なお、撮影情報データベース 148に登録されている情報の中に、調べたい社員の社員番号が複数登録されている場合には、一時的に、その社員番号と関係付けられて登録されている全ての映像情報を選択し抽出して記憶部に記憶させてから、随時に表示部 139に映し出して見るようにしてもよい。

[0123] また、一回分の撮影情報を表示させる際に、撮影情報データベース 148に登録されている個人情報や撮影時刻情報なども表示させることで、誰が、何時、どの電子機器を使用したのかを文字情報と映像情報とで確認することもでき、目的の被写体が映つている映像を短時間で効率的に探し出して見ることができる。

[0124] また、例えば、異なる場所に複数の事業所を有している大規模な企業などの場合には、各事業所ごとに、固有情報の読取装置と、電子機器と、撮影装置と、撮影情報データベースを備えた処理装置などを設置する。この場合、各事業所ごとに撮影装置で撮影して撮影情報を撮影情報データベースに記憶させて蓄積しておくと共に、それらの複数の処理装置をネットワークで通信可能に接続しておいてもよい。

[0125] そして、そのネットワークに接続させた端末を操作することで、その端末から入力させた固有情報に基づいて、複数の事業所に備えられた各撮影情報データベースに記憶させた撮影情報の中から、端末から入力した固有情報に基づいて、その固有情報と関係付けられて各撮影情報データベースに記憶されている撮影情報を選択させる。そして、ネットワークを介してそれらの選択された撮影情報を端末で受信し、端末のディスプレイに撮影情報を映し出して見ることもできる。

[0126] このように、本発明の撮影情報検索システムは、処理装置 109が複数設けられ、該複数の処理装置 109に接続されている固有情報入力部と表示部とがある電子機器 1 02から固有情報を受信して、撮影情報を検索することが可能であるようにシステムを構成することちできる。

[0127] また、上記の本実施形態の説明では、処理装置 109が、電子機器 102から固有情報を受信した場合に、撮影装置 103に対して撮影を開始させるための指示信号を送信するようにシステムが構成されている。他の方法として、撮影装置 109が、電子機器 102から固有情報を受信した場合に撮影を開始させるようにしてもよい。 [0128] この場合には、電子機器 102に撮影開始信号送信部 138を設け、電子機器 102から直接に撮影開始信号を撮影装置 109に送信することで、撮影装置 109の撮影部 1 32による撮影を開始させる。

[0129] 尚、撮影開始信号は、固有情報であってもよい。

[0130] また、カードリーダ 105a、 105b, 105cの代わりにカードリーダライタを用いた場合には、 IDカード 104から固有情報を読み取った際に、リーダライタから電子機器の管理情報や時間情報を IDカードに記憶することもできる。

[0131] また、撮影情報データベース 148は、処理装置 109とネットワークで通信可能に接続されたサーバなどの記憶装置に設けるようにしてもよぐ処理装置の中にハードウエアとして内蔵されなレ、ものでも本発明に含まれる。

[0132] 上記の本実施形態では、発明をわ力やすく説明するために、電子機器と撮影装置と処理装置がそれぞれ別の機器、装置として実現するもので説明したが、これらをハードウェアとして一体化する構成でも良い。例えば、電子機器と撮影装置とがー体化されてレ、る場合や、撮影装置と処理装置を一体化した装置で実現する場合も本発明に含まれることはいうまでもない。

産業上の利用可能性

[0133] 本発明は、例えば監視カメラなどの撮影装置を用いた入退室管理システム、物資の配送管理システム、不審者の侵入検知システムなどを含む各種の撮影情報管理システムに利用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 固有情報が記憶された記憶媒体と、

前記記憶媒体に記憶された固有情報を読み取る読取装置と、

前記読取装置により前記記憶媒体に記憶された固有情報が読み取られる際に、前記読取装置が設置されている場所付近を撮影する撮影装置と、

前記読取装置が前記固有情報を読み取った時点を含む一定時間に前記撮影装置で撮影した撮影情報を、前記固有情報と関係付けて記憶手段に登録する処理装置と、を有することを特徴とする撮影情報管理システム。

[2] 前記撮影装置は、前記読取装置が前記記憶媒体に記憶された固有情報を読み取る際に撮影を開始することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の撮影情報管理システム。

[3] 前記記憶媒体は人が所持する目的で使用するものであり、前記固有情報は前記記憶媒体の所持者を特定することが可能な ro情報であることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の撮影情報管理システム。

[4] 前記記憶媒体は物品に添付されている非接触 icタグであることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の撮影情報管理システム。

[5] 記憶媒体に記憶されている固有情報を読み取るステップと、

前記固有情報を読み取る装置が設置されている場所付近を撮影するステップと、前記固有情報と、前記固有情報が読み取られた時点を含む一定時間に撮影された撮影情報とを関係付けて記憶手段に記憶させるステップと、

前記撮影情報の中から特定の映像をディスプレイに映し出す際に、前記固有情報に基づレ、て、該固有情報と関係付けて記憶手段に記憶させた撮影情報を選択してディスプレイに映し出すステップと、を有することを特徴とする撮影情報管理方法。

[6] 使用者を特定可能な固有情報が記憶された記憶媒体と、

前記読取装置と接続され、前記読取装置で読み取った固有情報を受信する電子機器と、

前記電子機器の使用者を撮影する撮影装置と、前記電子機器と前記撮影装置とに接続された処理装置と、を備え、前記電子機器は、前記読取装置から受信した固有情報を前記処理装置に送信する手段を有し、

前記撮影装置は、撮影情報を前記処理装置に送信する手段を有し、

前記処理装置は、前記撮影装置から受信した撮影情報を、前記電子機器から受信した固有情報と関係付けて記憶する撮影情報データベースと、前記撮影情報データベースに記憶された撮影情報の中から特定の撮影情報を選択する際に、入力された固有情報に基づいて、該固有情報と関係付けられて前記撮影情報データベースに記憶されている撮影情報を選択する手段と、を有することを特徴とする撮影情報検索システム。

[7] 前記処理装置は、前記電子機器から固有情報を受信した場合に、前記撮影装置に対して撮影を開始させるための指示信号を送信する手段を有することを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の撮影情報検索システム。

[8] 前記撮影装置は、前記電子機器力固有情報を受信した場合に撮影を開始することを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の撮影情報検索システム。

[9] 前記処理装置は、前記撮影情報データベースに記憶された撮影情報を表示する表示手段と、固有情報を入力する入力手段とを有することを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の撮影情報検索システム。

[10] 前記処理装置は、複数の電子機器及び複数の撮影装置と接続されてレ、ることを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の撮影情報検索システム。

[11] 前記処理装置は、該処理装置に接続されているとともに固有情報入力手段及び表示手段を有する電子機器から固有情報を受信し、撮影情報を検索する手段を有することを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の撮影情報検索システム。

[12] 前記処理装置が複数設けられ、該複数の処理装置に接続されているとともに固有情報入力手段及び表示手段を有する電子機器から固有情報を受信し、撮影情報を検索する手段を有することを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の撮影情報検索システム。