明 細 書
ペルォキシソーム増殖剤活性化受容体 δの活性化剤 技術分野
本発明はペルォキシソーム増殖剤活性化受容体 (P PAR) δの活性化剤に関 する。 背景技術
ペルォキシソーム増殖剤活性化受容体 (; e r o x i s ome p r o l i f e r a t o r a c t i v a t e d r e c e p t o r : P PARリ はこれまで 大きく分けて 3つのサブタイプの存在が知られており、 P PARひ、 P P AR 7 及び P PAR S と称せられている。 (P r o c . N a t l . A c a d. S c i . USA, 9 1, 7 3 3 5 - 7 3 5 9, 1 9 94 :非特許文献 1 )
そして、 これまで種々の化合物について、 P PAR各サブタイプの転写活性化 作用、 さらには血糖降下、 脂質代謝改善作用等に関する報告がなされている。 たとえば、 WO 9 7/2 8 1 1 5 (特許文献 1 ) には、 L一 1 6 504 1 ( メルク) の糖尿病治療剤ゃ抗肥満薬としての使用が記載され、 WO 9 9/04 8 1 5 (特許文献 2) には、 YM— 1 6 6 3 8 (山之内) が血清コレステロール 低下作用、 LD L—コレステロール低下作用を有する旨の記載がなされており、 WO 2004/74 3 9 (特許文献 3) では、 ビアリール誘導体の血中 HD L を上昇させる薬物としての使用が記載され、 その他、 WO 200 3/84 9 1 6 (特許文献 4 : フエノキシ酢酸誘導体) 、 WO 20 04/3 1 5 (特許文献 5 : フエノキシ酢酸誘導体) 、 WO 0 1/40 20 7 (特許文献 6 : GW— 5 90 7 3 5) 、 WO 9 8/2 7 9 74 (特許文献 7 :ベンゾフラン一 5ーィル 酢酸誘導体やインドール酢酸誘導体) 、 WO 0 1/6 08 0 7 (特許文献 8 : ベンズィソキサゾールを有するフイブラート誘導体) 他多数の特許が出願されて いる。
そして WO 0 1 /6 0 3 (特許文献 9) 記載の次式、
で表される GW_ 5 0 1 5 1 6 (G S K) については、 現在、 脂質代謝改善剤 として開発が進行中である旨の報告がなされている。
一方、 本発明者らも既にべンズィソキサゾール環を有する P P AR δの転写活 性化作用を有する化合物等につき、 特許出願している。 (WO 0 3/3 34 9 3 :特許文献 1 0) 他)
後記一般式 ( I ) で表される本発明化合物と上記 GW— 50 1 5 1 6等とは、 構造上の明確な相違がある。 発明の開示
本発明の目的はペルォキシソーム増殖剤活性化受容体の活性化作用を有する下 記一般式 ( I ) 又は ( I I ) で表される化合物を提供することにある。
課題を解決するための手段
即ち、 本発明は、 次の一般式 ( I ) 、
(式中、 Aは結合手、 酸素原子、 硫黄原子、 C (=θ) 、 C (=CH
2 ) 、 (C H
a )
m又は N (R
7 ) を表し、 ここで、 mは 1又は 2を表し、 R
7 は水素原子 又は炭素数 1〜 8のアルキル基を表し、
Bは置換基として炭素数 1〜 8のアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルキル基、 炭素数 1〜 8のアルコキシ基、 炭素数 2〜 8のアルケニル 基、 ハロゲン原子若しくはァラルキノレ基 (ァリール部分の炭素数は 6〜 1 0で、 アルキル部分の炭素数は 1〜 3) から選ばれる基又は原子を有していても良い炭 素数 2〜 6のァノレキレンを表し、
C0 は CH又は窒素原子を表し、
D° は酸素原子又は硫黄原子を表し、
X1、 Y1, X2及び Y2 は同一又は異なっても良く、 窒素原子又は CHを表 し、
zは酸素原子又は硫黄原子を表し、
R1、 R2及び R3 は同一又は異なっても良く、 水素原子、 ハロゲン原子、 炭 素数 1〜 8のアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルキル基 、 3〜 8員環のシクロアルキル基、 瘃素数 1〜 8のアルコキシ基で置換された炭 素数 1〜8のアルキル基、 炭素数 1〜8のアルコキシ基、 ハロゲン原子で置換さ れた炭素数 1〜 8のアルコキシ基、 炭素数 2〜 8のアルケニル基、 炭素数 2〜 8 のアルキニル基、 ヒ ドロキシル基、 ニトロ基、 炭素数 2〜8のァシル基、 炭素数
7〜 1 1のァリ一ルカルポュル基、 炭素数 6〜 1 0のァリール基又は複素環を表 し、
R4及び R 5 は同一又は異なっても良く、 水素原子、 炭素数 1〜8のアルキル 基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜8のアルキルを表し、'
R 6 はカルボキシル基、 炭素数 2〜 8のアルコキシカルボ-ル基、 力ルバモイル 基、 ァラルキルォキシ力ルボニル基 (ァリール部分の炭素数は 6〜 1 0で、 アル キル部分の炭素数は 1〜3) 、 スルホン酸基、 ホスホン酸基、 シァノ基又はテト ラゾリル基を表す。
なお、 上記のァリール及び複素環には、 置換基として炭素数 1〜 8のアルキル 基、 炭素数 1〜 8のアルコキシ基、 ハロゲン原子、 ハロゲン原子で置換された炭
素数 1〜8のアルキル基、 ヒ ドロキシル基、 ニトロ基 アミノ基、 フエ二ル基又 は複素環から選ばれる基又は原子を有していても良い )
で表される化合物又はその塩に関する。 また、 本発明は
次の一般式 ( 1 1 ) 、
(式中、 B 1 は炭素数 2〜4のアルキレンを表し、
X2 1 及び Y2 1 は、 同一又は異なっても良く、 窒素原子又は CHを表し、 Z 1 は酸素原子又は硫黄原子を表し、
R1 1 、 R2 1 及び R3 1 は同一又は異なっても良く、 水素原子、 ハロゲン原 子、 炭素数 1〜 8のアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜8のアル キル基、 炭素数 1〜 8のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルコキシ基を表し、
そして、 R4 1 及び R5 1 は共に水素原子又は炭素数 1 ~ 3のアルキル基を表 す。 )
で表される化合物又はその塩に関する。
更にまた、 本発明は上記一般式 ( I ) 又は ( I I ) で表される化合物又はその 塩を有効成分として含有するペルォキシソーム増殖剤活性化受容体 δの活性化剤 に関する。 発明を実施するための最良の形態
次に本発明を詳細に説明する。
上記一般式 ( I ) において R 1 、 R 2 、 R 3 、 R 4 、 R 5 、 R 7 並びに Bの炭 素数 2〜 6のアルキレンが有していても良い置換基、 及びァリール及び複素環が 有していても良い置換基の炭素数 1〜8のアルキル基としては、 メチル基、 ェチ ル基、 プロピル基、 イソプロピル基、 プチル基、 i —ブチル基、 t一ブチル基、 ペンチル基又はへキシル基等が挙げられる。
R 1 、 R 2 及び R 3 の 3 ~ 8員環のシク口アルキル基としては、 シク口プロピ ル基、 シク口ペンチル基又はシク口へキシル基等が挙げられる。
R 1 、 R 2 、 R 3 、 R 4 、 R 5 並びに Bの炭素数 2〜6のアルキレンが有してい ても良い置換基、 及びァリール及ぴ複素環が有していても良い置換基のハロゲン 原子で置換された炭素数 1〜 8のアルキル基としては、 1〜 3個のフッ素原子、 塩素原子若しくは臭素原子等のハロゲン原子により置換されたメチル基、 ェチル 基、 プロピル基、 イソプロピル基、 プチル基又は t一プチル基等が挙げられ、 好 ましくはトリフルォロメチル基、 クロロメチル基、 2—クロ口ェチル基、 2—ブ ロモェチル基又は 2—フルォロェチル基等が挙げられる。
R 1 、 R 2 及び R 3 並びに Bの炭素数 2〜6のアルキレンが有していても良い 置換基、 ァリール及び複素環基が有していても良い置換基の炭素数 1〜8のアル コキシ基としては、 メ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 イソプロポキシ基 、 プトキシ基、 iープトキシ基、 t一ブトキシ基、 ペンチルォキシ基又はへキシ ルォキシ基等が挙げちれる。
R 1 、 R 2 及ぴ R 3 のハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルコキシ基 としては 1〜3個のフッ素原子、 塩素原子若しくは臭素原子等のハロゲン原子に より置換されたメ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 イソプロピルォキシ基 、 プチルォキシ基又は t一プチルォキシ基等が挙げられ、 好ましくはトリフルォ ロメチノレオキシ基、 クロロメチノレオキシ基、 2—クロ口ェチ/レオキシ基、 2—プ ロモェチルォキシ基又は 2—フルォロェチルォキシ基等が挙げられる。
R 1 、 R 2 及び R 3 の炭素数 1〜 8のアルコキシ基で置換された炭素数 1〜8 のアルキル基としては、 メ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 イソプロポキ シ基、 ブトキシ基、 i一ブトキシ基、 t一ブトキシ基、 ペンチルォキシ基又はへ
キシルォキシ基等で置換されたメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピル 基、 ブチル基、 i 一ブチル基、 t _ブチル基、 ペンチル基又はへキシル基等が挙 げられる。
R 1、 R 2 及び R3 並びに Bの炭素数 2〜 6のアルキレンが有していても良い 置換基の炭素数 2〜 8のアルケニル基としては、 ビニル基又はァリル基等が挙げ られる。
R 1 , R2及び R3 の炭素数 2〜8のアルキニル基としては、 プロパルギノレ基 等が挙げられる。
R 1、 R 2 及ぴ R3 並びに Bの炭素数 2〜6のアルキレンが有していても良い 置換基、 ァリール及ぴ複素環が有していても良い置換基のハロゲン原子としては 、 フッ素原子、 塩素原子、 又は臭素原子等が挙げられる。
R1、 R 2 及ぴ R 3 の炭素数 2〜 8のァシル基としては、 ァセチル基又はプロ ピオニル基等が挙げられる。
Bの炭素数 2〜 6のアルキレンが有していても良い置換基のァラルキル基 (ァ リール部分の炭素数は 6〜 1 0で、 アルキル部分の炭素数は 1〜 3) としては、 ベンジル基又はフュネチル基等が挙げられる。
R1、 R2 及ぴ R3 の炭素数 7〜 1 1のァリ一ルカルポエル基としては、 ベン ゾィル基等が挙げられる。
R1、 R2 及び R3 の炭素数 6~ 1 0のァリール基としては、 フエニル基等が 挙げられる。
R 1、 R2、 R 3 の複素環、 並びにァリール及び複素環が有していても良い置 換基の複素環と しては、 ピリジル基等が挙げられる。
R 6 の炭素数 2〜 8のアルコキシ力ルポ-ル基としては、 メ トキシカルボエル 基又はェトキシカルボニル基等が挙げられる。
R 6 のァラルキルォキシカルボニル基 (ァリール部分の炭素数は 6〜 1 0で、 アルキル部分の炭素数は 1〜 3 ) としては、 ベンジルォキシカルボニル基等が挙 げられる。 一般式 ( I I ) 中の、 R1 1、 R2 1 及び R3 1 のハロゲン原子、 炭素数 1〜
8のアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルキル基、 炭素数 1〜 8のアルコキシ基及びハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルコキシ 基としては、 上記一般式 ( I ) の R 1 、 R2及ぴ R3 で挙げたものと同じものが 挙げられる。 なお、 上記一般式 ( I ) の R 1 、 R 2 及ぴ R 3 並びに 上記一般式 ( I I ) 中の、 R1 1 、 R2 1 及び R3 1 については、 ベンゼン環等に同一又は異なった ものが 1〜 3個存在しても良い。
( 1) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物で、 Aが結合手であ る化合物又はその塩が好ましい。
(2) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 (1) で、 Zの置換位置が 6位であるである化合物又はその塩が好ましい。
(3) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 (1) 、 (
2) で、 Bがエチレンである化合物又はその塩が好ましい。
(4) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 (1) 〜 (
3) で、 C。 が窒素原子で、 かつ D。 が酸素原子である化合物又はその塩が好ま しい。
(5) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 (1) 〜 (
4) で、 X1 及び Y1 が共に CHである化合物又はその塩が好ましい。
(6) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 (1) 〜 ( 4) で、 X1 、 Y1 , X2及ぴ Y2 が共に CHである化合物又はその塩が好まし い。
(7) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 (1) 〜 ( 6) で、 Aと Bの置換位置がメタ又はパラ位である化合物又はその塩が好ましい
(8) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記
7) で、 Zが酸素原子である化合物又はその塩が好ましい。
(9) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記
8) で、 R1 、 R 2及び R 3 が同一又は異なっても良く、 水素原子、 炭素数 1〜
8のアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルキル基又はハロ ゲン原子である化合物又はその塩が好ましい。
(1 0) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 (1) 〜
( 9) で、 R4及び R5 が共に水素原子又はメチル基である化合物又はその塩が 好ましい。
( 1 1) 本発明化合物としては、 上記一般式 (I ) の化合物又は上記 (1) 〜
( 1 0) で、 R 6 がカルボキシル基、 炭素数 2〜 8のァノレコキシカルボニル基、 力ルバモイル基又はァラルキルォキシカルボニル基 (ァリール部分の炭素数は 6 〜 1 0で、 アルキル部分の炭素数は 1〜 3) である化合物又はその塩が好ましい
( 1 2) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 (1) 〜 ( 1 0) で、 R 6 がカルボキシル基である化合物又はその塩が好ましい。
( 1 3) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I I ) の化合物で、 Z 1 の置換位 置が 6位である化合物又はその塩が好ましい。
( 1 4) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I I ) の化合物又は上記 (1 3 ) で、 B 1 がエチレンである化合物又はその塩が好ましい。
(1 5) 本発明化合物としては、 上記一般式 (I I ) の化合物又は上記 (1 3 ) 、 (14) で、 X2 1 及び Y2 1 が共に CHである化合物又はその塩が好まし い。
( 1 6) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I I ) の化合物又は上記 (1 3 ) 〜 (1 5) で、 フエ-ル基と B 1 の置換位置がメタ位又はパラ位である化合物 又はその塩が好ましい。
(1 7) 本発明化合物としては、 上記一般式 (I I ) の化合物又は上記 (1 3 ) 〜 (1 6) で、 Z 1 が酸素原子である化合物又はその塩が好ましい。 上記一般式 ( I ) 又は ( I I ) で表される化合物は、 薬理学的に許容される塩 であってもよく、 例えばナトリウム、 カリウム、 リチウム等のアルカリ金属塩が 挙げられる。
次に上記一般式 ( I ) 又は ( I I ) で表される化合物の合成スキームを以下 示す。
Li ) —般式 ( I I ) で、 _z -0の場合
(a)
(c)
(式中、 Q1 は、 ハロゲン原子等の脱離基を表し、 そして R1 1 、 R2 1 、 R3 1 、 R4 1 、 R5 1 、 X2 1 、 Y2 1 及び B 1 は前記と同じ)
—般式 (c) で表される化合物は、 一般式 (a) で表されるヒ ドロキシベンズ イ ソキサゾール誘導体と一般式 (b) で表される酢酸誘導体を、 炭酸カリウム等 の塩基の存在下、 アセトン、 2—ブタノン等の反応に関与しない溶媒中で、 反応 させることで得ることができる。
ここで、 得られた一般式 (c) で表される化合物を、 水酸化ナトリウム、 炭酸 カリウム、 水酸化リチウム等の塩基の存在下、 加水分解反応に付すことにより一 般式 (d) で表される本発明化合物を得ることができる。
原料である一般式 (a) で表されるヒ ドロキシベンズイソキサゾール誘導体は 例えば以下の反応スキームにより得ることができる。
(式中、 Q2 はハロゲン原子を表し、 nは 1〜3の整数を表し、 A cはァセチル 基を表し、 そして1 1 1 、 1 2 1 、 1^3 1 、 2 1 、 ¥2 1 及び B 1 は前記と同 じ)
( i i ) 一般式 ( I I ) の場^:
は、 ハロゲン原子を表し、 nは 1 ~3の整数を表し、 そして R
R R R B 1 及び Z 1 は前記と同
一般式 (g) で表される化合物は、 一般式 (e) で表されるハロゲン化合物と 一般式 ( f ) で表される 3—メチルベンズィソキサゾール誘導体を、 LDA、 n- プチルリチウム又は t -ブチルリチウム等のアルキルリチウムの存在下、 THF 等の反応に関与しない溶媒中で、 反応させることで得ることができる。
ここで、 得られた一般式 (g) で表される化合物を、 水酸化ナトリウム、 炭酸 カリウム等の塩基の存在下、 加水分解反応に付すことにより一般式 (h) で表さ れる本発明化合物を得ることができる。
(_iii) ー_般式 ( I ) で、 R 6 がカルボキシル基の場合
(k)
(式中、 nは 1〜3の整数を表し、 そして R1、 R2、 R3、 R4、 R5 、 X1 、 Y1 s X2、 Y2、 A、 B、 C0 、 D。 及び Zは前記と同じ) 一般式 ( j ) で表されるエステル体は、 一般式 ( i ) で表されるォレフィン誘 導体を還元反応 (例えば、 接触還元) に付すことで得ることができる。
ここで、 得られた一般式 ( j ) で表される化合物を、 水酸化ナトリウム、 炭酸 カリウム等の塩基の存在下、 加水分解反応に付すことにより一般式 (k) で表さ れる本発明化合物を得ることができる。 原料である一般式 ( i ) で表される化合物は例えば以下の反応スキームにより 得ることができる。
㊀
(i)
(式中、 Q4 はハロゲン原子を表し、 nは 1〜3の整数を表し、 そして R1 、 R 2 、 R3 、 R4 、 R5 、 X 1 、 Y1 Ν X2 、 Υ2 、 Α、 C。 、 D。及ぴ Ζは前記 と同じ) また上記一般式 ( I ) 又は ( I I ) で表される本発明化合物は、 後記の実施例 の他、 前記の特許文献 1〜 1 0及び公知文献等を参考にして製造することもでき る。 斯く して得られた本発明化合物例を表 1〜26に示す。
( i ) 次の一般式
で表される化合物。 (式中、 は表 1〜 5記載のもの)
【表 2】
R1 1 R2 1 R3 1 R4 1 R5 1 Z 1
4- Me 4-Hexyl 6 - Me H H 0
4-CF3 4-Octyl 6 - Me H H 0 -CF3 4-Octyl 6 - Me Me Me 0
2, 4 - CI 4-Allyl 6-CF3 Et Me 0
2, 4 - CI 4-Allyl 6-CF3 H H 0
4-Me 4-Propargyl 4-Me Et Me 0
4一 Me 4-Propargyl 4-Me H H 0
4-tBu 4-OMe 7 - Me Me Me s
4-tBu 4-OMe 7 - Me H H 0
4-Me 4-OEt H Et Me 0
4-Me 4-OEt H H H 0
4-Me 4-OiPr 6-OMe Et Me 0
4-Me 4-OiPr 6-OMe H H 0
4-0me 4-OHex 6 - Me Et Me 0
4-0me 4-OHex 6 - Me H H 0
【表 4】
R1 1 R2 1 R3 1 R4 1 R5 1 Z 1
4 - Me 5-iPr 6 - Me H H 0
4-Bu 5-sec Bu 6 - Me Me Me 0
4-Bu 5-sec Bu 6 - Me H H 0
4-Ph 5-iBu H Me Me s
4-Ph 5-iBu H H H 0 -CF3 5-iBu 6-Allyl Me Me 0 -CF3 5-iBu 6-Allyl Me H 0
4 - Me 5-Hexyl H Et Me s
4 - Me 5-Hexyl H H H 0 -CF3 5-Octyl H H H 0 - CF3 5-Octyl H Me Me 0 , 4-Cl 5-Allyl 6 - Me Et Me 0 , 4-Cl 5-Allyl 6 - Me H H 0
4 - Me 5-Propargyl 6-Et Et Me 0
4 - Me 5-Propargyl 6-Et H H 0
で表される化合物。 (式中、 R
1 1, R
2 1、 R
3 1、 R
4 1 /R
5 1、 X
2 1 及び Y
2 1 は表 6〜10記載のもの)
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【表 7】
R1 1 R2 1 R3 1 R4 1 /R5 1 X2 1 γ 2 1
4 - Me 4-Hexyl 6 - Me H/H N C -CF3 4-Octyl 6 - Me H/H N c -CF3 4-Octyl 6- Me Me/Me N c, 4 - CI 4-Allyl 6- CF3 Et/Me N c , 4 - CI 4-Allyl 6-CF3 H/H N c
4- Me 4-Propargyl 4- Me Et/Me N c
4 - Me 4-Propargyl 4 - Me H/H N c -tBu 4-OMe 7- Me Me/Me N c -tBu 4-OMe 7 - Me H/H N c
4 - Me 4-OEt H Et/Me N c
4- Me 4-OEt H H/H N c
4- Me 4-OiPr 6-OMe Et/Me N c
4- Me 4-OiPr 6-OMe H/H N c -OMe 4-OHex 6— Me Et/Me N c -OMe 4-OHex 6 - Me H/H N c
【表 8】
P T/JP2005/022236
【表 9】
( i i i ) 次の一般式、
で表される化合物。 (式中、 R
1 、 R
5 1 及び Z は表 1 1〜: L 5記載のもの)
【表 1 1】
【表 1 2】
R1 1 R2 1 R3 1 R4 1 R5 1 Z 1
4-Me 3-Hexyl 6_Me H H 0 -CF3 3-0ctyl 6-Me H H 0 -CF3 3-Octyl 6- Me Me Me 0 , 4- CI 3-Allyl 6-CF3 Et Me 0, 4 - CI 3-Allyl 6-CF3 H H 0
4-Me 3-Propargyl 4-Me Et Me 0
4-Me 3-Propargyl 4-Me H H 0 -tBu 3-0Me 7 - Me Me Me s -tBu 3-OMe 7- Me H H 0
4-Me 3-OEt H Et Me 0
4-Me 3-0Et H H H 0
4-Me 3-0iPr 6-OMe Et Me 0
4-Me 3-0iPr 6-OMe H H 0 -OMe 3 - OHex 6-Me Et Me 0-OMe 3 - OHex 6-Me H H 0
而 SOOZdf/ェ:) d
6Z
、 ^— :^ ( Λ Τ )
【s τ挲】 SOOZdf/ェ:) d
で表される化合物。 (式中、 R1 1 , R2 1 、 R3 1 、 R4 1 /R5 1 及ぴ Y2 1 は表 1 6〜20記載のもの)
【表 1 7
R1 1 R21 R31 R41/R51 X21 γ21
4 - Me 3-Hexyl 6 - Me H/H N c -CF3 3-Octyl 6 - Me H/H N C -CF3 3-Octyl 6 - Me Me/Me N C , 4- CI 3-Allyl 6-CF3 Et/Me N C , 4 - CI 3-Allyl 6-CF3 H/H N C
4- Me 3-Propargyl 4 - Me Et/Me N C
4- Me 3-Propargyl 4 - Me H/H N c -tBu 3-OMe 7 - Me Me/Me N c -tBu 3-OMe 7 - Me H/H N c
4 - Me 3-OEt H Et/Me N c
4 - Me 3-OEt H H/H N c
4 - Me 3-OiPr 6-OMe Et/Me N c
4 - Me 3-OiPr 6-OMe H/H N c -OMe 3-OHex 6 - Me Et/Me N c -OMe 3-OHex 6 - Me H/H N c
【表 1 9】
R1 1 R21 R31 R41/R51 X21 γ21
4- Me 2-iPr 6 - Me H/H N CH
4-Bu 2 - sec Bu 6 - Me Me/Me N CH
4-Bu 2 - sec Bu 6 - Me H/H N CH
4-Ph 2-iBu H Me/Me N CH
4-Ph 2-iBu H H/H N CH - CF3 2-iBu 6-Allyl Me/Me N CH - CF3 2-iBu 6-Allyl Me/H N CH
4 - Me 2-Hexyl H Et/Me N CH
4 - Me 2-Hexyl H H/H N CH -CF3 2-Octyl H H/H N CH -CF3 2-Octyl H Me/Me N CH, 4- CI 2-Allyl 6 - Me Et/Me N CH, 4- CI 2-Allyl 6-Me H/H N CH
4 - Me 2-Propargyl 6-Et Et/Me N CH
4一 Me 2-Propargyl 6-Et H/H N CH
で表される化合物。 (式中、 R
1 ,' R
2 、 R
3、 R
4 ZR
5 、 C°及び nは表 1〜 23記載のもの)
【表 2 2】
( V i ) 次の一般式、
で表される化合物。 (式中、 R1, R2、 R3、 R4 /R5、 C0及び
22236 〜 26記載のもの)
次に本発明の薬理効果に いて述べる。
本発明化合物の P P AR δ活性化作用は、 試験化合物 (実施例化合物) の Ρ Ρ A R活性化作用を以下のように測定した。
C V- 1細胞 (AT C C) に受容体発現プラスミ ド (p S G 5— GA L 4— h P P AR a o r γ o r 8 (L B D) , ルシフェラーゼ発現プラスミ ド (p U C 8 -MH 1 0 0 X 4 -T K— L u c ) 及び β一ガラク トシダーゼ発現プラス ミ ド (p CMX— (K l i e w e r , S . A. e t . a 1 . , ( 1
9 9 2 ) N a t u r e , 3 5 8 : 7 7 1 - 7 7 4) を導入した。 リポフエクシ ョン試薬 DMR I E— C又は L i p o f e c t a m i n 2 0 0 0 ( I n v i t r o g e n ) を用いて遺伝子導入を行った後, 供試化合物存在下で 4 2時間培養 した。 可溶化細胞をルシフェラーゼ活性及び jS — GA L活性測定に用いた。 ルシ
フェラーゼ活性は |3— GAL活性で捕正し, P P AR αは GW— 5 9 0 7 3 5 ( P P A Rひ選択的 a g o n i s t ) を、 P PAR yは R o s i g 1 i t a z o n eを、 P P AR δは GW— 5 0 1 5 1 6で処理した細胞のルシフェラーゼ活性値 を 1 00%として, 相対的なリガンド活性を算出した。 (後記の実施例 3) 表 27から明らかなように本発明化合物は優れた P PAR δ活性化作用を示し た。
従って、 本発明の一般式 ( I ) 又は ( I I ) で表される化合物は、 優れた Ρ Ρ AR δ活性化作用を有することから、 血糖降下剤、 肥満、 シンドローム X, 高コ レステロール血症、 高リポ蛋白血症等の代謝異常疾患、 高脂血症、 動脈硬化症、 循環器系疾患、 過食症、 虚血性疾患、 肺ガン、 乳がん、 結腸ガン、 大腸ガン、 卵 巣ガン等の悪性腫瘍、 アルツハイマー病、 炎症性疾患等の予防、 あるいは治療剤 として期待される。 本発明化合物は、 ヒ トに対して一般的な経口投与又は非経口投与のような適当 な投与方法によって投与することができる。
製剤化するためには、 製剤の技術分野における通常の方法で錠剤、 顆粒剤、 散 剤、 カプセル剤、 懸濁剤、 注射剤、 坐薬等の剤型に製造することができる。
これらの調製には、 通常の賦形剤、 崩壌剤、 結合剤、 滑沢剤、 色素、 希釈剤な どが用いられる。 ここで、 賦形剤としては、 乳糖、 D—マンニトール、 結晶セル ロース、 プドウ糖などが、 崩壌剤としては、 デンプン、 カルボキシメチルセル口 ースカルシウム (CMC— C a) などが、 滑沢剤としては、 ステアリン酸マグネ シゥム、 タルクなどが、 結合剤としては、 ヒ ドロキシプロピルセルロース (HP C) 、 ゼラチン、 ポリビュルピロリ ドン (P V P) などが挙げられる。 投与量は通常成人においては、 注射剤で有効成分である本発明化合物を 1 日約 0. lmg〜: L O Omg, 経口投与で 1 日 lmg〜20 00mgであるが、 年齢 、 症状等により増減することができる。
次に、 実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明するが本発明はこれらに限定され るものではない。
実施例
実施例 1
[ 5—メチノレー 3— [ 2— (4 ' 一 ト リフルォロメチノレビフエニノレー 3—ィル ) ェチルュ ベンズイソキサゾール— 6—ィルォキシ, 酢酸
( 1 ) 6—ァセ トアミ ド一 5—メチルー 3— [ 2— (4
ビフエニノレー 3—ィノレ) ェチノレ] ベンズィソキサゾーノレ
6—ァセ トアミ ドー 3, 5—ジメチノレベンズイソキサゾ一ノレ ( 5 0 0 ra g, 2 , 4 4 8 mm o 1 ) を乾燥テトラヒ ドロフラン (2 0 m L) に溶解し、 窒素雰囲気 下、 一 7 8 °Cにて 2Mの L DA (3. 0 6 m L , 6 - 1 2 1 mm o 1 )を 3 0分間 かけて滴下した。 同温で 3 0分撹拌後、 3—ョードメチルー 4 ' 一トリフ /レオ口 メチルビフエ-ノレ ( 9 7 5 m g , 2. 6 9 3 mm o 1 ) の乾燥テ トラヒ ドロフラ ン (5 m L) 溶液を 2 0分間かけて滴下した。 同条件下で 1時間撹拌した後、 室 温に戻し、 飽和塩化アンモニゥム水溶液を加えて酢酸ェチルで抽出した。 有機層 を分取し、 飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下溶媒を留 去した。 得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、 へキサ ン :酢酸ェチル ( 1 : 1 , v /v) 流分より表題化合物 (7 7 l m g, 収率 7 2 %) を淡黄色結晶として得た。
1 H NMR (C D C 1 3 , 4 0 OMH z ) : δ =
2. 2 6 ( 3 H, s )
2. 3 0 ( 3 H, s )
3. 2— 3. 3 (4 H, m)
7. 0 8 ( 1 H, s )
7. 1 9 ( 1 H, s )
7. 2 8 ( 1 H, d, ] = 7 H z )
7. 4一 7. 5 ( 3 H, m)
7. 60 ( 2 H, d, J = 8 H z )
7. 6 7 ( 2 H, d, J = 8 H z )
8. 3 8 ( 1 H, b r s )
6—アミ ノー 5—メチルー 3 - [ 2一 (4, 一ト リフノレオロメチルビフエ 3—ィノレ) ェチノレ] ベンズイソキサゾ一ノレ 上記で得た 6 _ァセトアミ ド _ 5 _メチル一 3— [2— (4, 一トリフルォロメ チノレビフエニノレー 3—イスレ) ェチノレ] べンズィソキサゾーノレ (7 2 m g , 0. 1 64mm o 1 ) を酢酸 (2. 3 mL) 及び 1. 2 N塩酸 (lmL) に溶解後、 16 時間加熱還流した。 室温まで放冷した後、 1 N水酸化ナトリゥム水溶液 (5mL ) を加え、 酢酸ェチル ( 1 0mL) で抽出した。 有機層を分取し、 飽和炭酸水素 ナトリウム水溶液 (1 0mL) 及び飽和食塩水 (1 0mL) で洗浄後、 無水硫酸 ナトリゥムで乾燥して減圧下溶媒を留去した。 得られた残留物をシリ力ゲルカラ ムクロマトグラフィ一に付し、 へキサン:酢酸ェチル (4 : 1 , V V ) 流分よ り、 表題化合物 (54mg, 収率 8 3 %) を淡黄色油状物として得た。
1 H NMR (CD C 1 3, 0 OMH
2. 1 9 ( 3 H, s )
3. 2 ― 3 3 (4 H , m)
3. 9 9 ( 2 H, b r s )
6. 7 5 ( 1 H, s)
7. 0 8 ( 1 H, s )
7. 2 9 ( 1 H, d, J = 7 H z)
7. 4一 7 5 ( 3 H , m)
7. 6 1 ( 2 H, d, J = 8 H z)
7. 6 7 ( 2 H, d, J = 8 H z)
( 3) [5—メチルー 3— [2— (4, 一 ト リ フルォロメチルビフエ二ルー 3— ィノレ) ェチノレ] ベンズイソキサゾ一ノレ一 6—イノレオキシ] 酢酸ェチノレ
上記で得た 6—アミノー 5—メチル一 3一 [2— (4 ' 一トリフルォ口メチルビ フ ニノレー 3—ィル) ェチノレ] ベンズイ ソキサゾ一ノレ ( 1 0 2 m g , 0. 2 5 7 mtn o 1 ) を 2 5 %硫酸 ( 4 m L ) に懸濁させ氷冷下で、 亜硝酸ナトリウム (2 3nig, 0. 3 3 5mm o 1 ) の水溶液 (2mL) を滴下した後、 1時間撹拌、 さらに 80°Cで 2時間加熱した。 室温まで放冷した後、 水を加えて酢酸ェチル ( 1 OmL X 2) で抽出した。 有機層を分取し、 水で洗净した後、 無水硫酸ナトリ ゥムで乾燥して減圧下溶媒を留去し、 残渣に 6—ヒ ドロキシー 5—メチルー 3—
[ 2— (4, 一ト リフノレオロメチノレビフエ二ルー 3—ィル) ェチル] ベンズイソ キサゾ一ルの粗体 (8 3 m g ) を得た。
得られた 6—ヒドロキシベンズイソキサゾ一ルの粗体 (8 3mg) 及び炭酸力 リ ウム (8 7m g, 0. 6 2 7ramo l ) をアセ トン ( 1. 4mL) に懸濁させ 、 氷冷下、 ブロモ酢酸ェチル (0. 0 7 mL, 0. 6 2 7 mm o 1 ) を加えた。 室温で 3時間撹拌後、 飽和塩化アンモニゥム水溶液を加えて酢酸ェチル (1 0m L X 2) で抽出した。 有機層を分取し、 飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸ナトリウ ムで乾燥し溶媒を留去した。 得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ ィ一に付しに、 へキサン:酢酸ェチル (8 : 1, v/v) 流分より、 表題化合物
( 2 Omg, 2工程収率 20%) を無色油状物として得た。
1 H NMR (CD C 1 3 , 40 OMH z ) : δ =
1. 3 1 (3 Η, t, J = 7 H z )
2. 3 1 (3 Η, s)
3. 2一 3. 3 (4 H , m)
4. 2 8 (2 Η, q, J = 7 H z )
4. 7 0 (2Η, s)
6. 8 2 ( 1 Η, s )
7. 1 7 (1 Η, s)
7. 2 9 ( 1 Η, d, J = 7 H)
7. 4一 7. 5 ( 3 H m)
7. 6 1 (2 Η, d, J = 8 H z )
6 7 ( 2 H;
(4) [ 5—メチノレー 3— [ 2 - (4 ' — ト リ フノレオロメチノレビフエニノレー 3— ィル) ェチル] ベンズィソキサゾ一ルー 6—ィルォキシ] 醉酸 上記で得た [5—メチル一 3— L 2一 (4 ' 一トリフルォロメチルビフエニル 一 3—ィル) ェチル] ベンズィソキサゾ一ルー 6—ィルォキシ] 酢酸ェチノレ (2 0 m g , 0. 04 1 4 mm o 1 ) をエタノ一ノレ ( 0. 3 m L) 及び水 ( 0. 1 m L) の混合溶媒に溶解し、 水酸化リチウム一水和物 (5. 2mg, 0. 1 24m mo 1 ) を加え、 1時間加熱還流した。 室温まで放冷した後、 氷水及び 1 N塩酸 を加えて酸性にし、 酢酸ェチル (l OmL) で抽出した。 有機層を分取し、 飽和 食塩水で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下溶媒を留去した。 残渣の 結晶を濾取後、 へキサンで洗浄、 減圧乾燥することにより表題化合物 (1 5mg , 収率 80%) を淡黄色結晶として得た。
淡黄色結晶
収率 80 %
FAB— MS (m/ e ) : 4 5 6 (M+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 3 , 400MH z) : 8 =
2. 3 1 (3 H, s )
3. 2 ― 3. 3 (4H , m)
4. 7 8 (2 H, s )
6. 8 7 (1 H, s )
7. 1 8 (1 H, s)
7. 2一 7. 3 ( 1 H , m)
7. 4一 7. 5 ( 3 H , m)
7. 6 1 (2 H, d, J = 8 H
7. 6 8 (2 H, d, J = 8 H 実施例 2
2— 「5—メチルー 3— Γ 2一 (4,―一 トリフルォロメチルビフエ二ルー 3— ィル) ェチル] ベンズイソキサゾール〜 6—ィルォキシ] 一 2—メチルプロピオ ン酸
( 1 ) 2 - [ 5—メチルー 3— [ 2— (4, 一 トリフルォロメチルビフエ二ルー 3—ィノレ) ェチル] ベンズィソキサゾーゾレー 6—イノレオキシ] 一 2—メチノレプロ ピオン酸ェチノレ
6—ヒ ドロキシー 5—メチルー 3一 [ 2 - ( 4, 一トリフルォロメチルビフエェ ルー 3—ィル) ェチル] ベンズイソキサゾ一ルの粗体 ( 2 3 0 m g) 及ぴ炭酸力 リウム (4 0 0 m g, 2. 8 9 4mm o l ) を 2—ブタノン (7mL) に懸濁さ せ、 2—ブロモー 2—メチノレプロピオン酸ェチノレ (0. 4 3 mL, 2. 8 9 4m m o 1 ) を加えて 2 0時間加熱還流した。 室温まで放冷した後、 飽和塩化アンモ ウム水溶液を加えて酢酸ェチル (2 0 mL X 2) で抽出した。 有機層を分取し 、 飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。 得られた 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、 へキサン:酢酸ェチル ( 1 3 : 1 , v/v) 流分より、 表題化合物 ( 6 5 m g , 2工程収率 2 2 %) を白 色結晶として得た。
1 H NMR (CD C 1 3 ' 4 0 OMH
1. 2 3 ( 3 H, t, J = 7 H z )
1. 6 7 (6 H, s )
2. 2 5 ( 3 H, s )
3. 2一 3. 3 (4 H m)
4. 2 5 ( 2 H, q., J : 7 H z )
6. 7 6 ( 1 H, s )
7. 1 6 ( 1 H, s )
7. 2 9 ( 1 H, d , J = 7 H z )
7. 4一 7. 5 ( 3 H m)
6 1 ( 2 H, d , J = 8 H z )
6 8 ( 2 H, d, J = 8 H z)
(2) 2一 [ 5ーメチルー 3 - [ 2 - (4 ' 一 ト リフルォロメチルビフエ-ルー 3 ィル) ェチノレ] ベンズイソキサゾ一ノレ一 6 イノレオキシ] 一 2—メチノレプロ ピオン酸 実施例 1 (4) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
淡黄色油状物
収率 9 9 %
F AB-MS (m/e) : 4 84 (M+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 a , 400MH z) :
δ =
1, 72 (6 Η, s )
2. 26 (3 Η, s)
3. 2一 3. 3 (4 H , m)
6. 92 ( 1 Η, s)
7. 1 7 (1 Η, s)
7. 29 ( 1 Η, d, J = 7 H z)
7, 4一 7. 5 ( 3 H m)
7. 60 (2Η, d, J = 8 H z)
7. 6 7 (2Η, d, J = 8 H z) 実施例 3 薬理実験
I . 試験方法
試験化合物 (実施例化合物) の P PAR活性化作用を以下のように測定した。 C V- 1細胞 (AT C C) に受容体発現プラスミ ド (p S G 5— GAL 4— h P P AR a o r γ o r δ ( L Β D ) , ルシフェラーゼ発現プラスミ ド ( p
U C 8 _MH 1 0 0 X 4 -TK- L u c ) 及び j3—ガラク トシダーゼ発現プラス ミ ド (p CMX_ |3 — GAL) (K l i e w e r , S. A. e t . a l . , ( 1 9 9 2) N a t u r e , 3 5 8 : 7 7 1 - 7 7 4) を導入した。 リポフエクシ ョン試薬 (DMR I E— C, L i p o f e c t a m i n 2 0 0 0 ( I n v i t r o g e n ) ) を用いて遺伝子導入を行った後, 供試化合物存在下で 4 2時間培 養した。 可溶化細胞をルシフェラーゼ活性及び /S—GAL活性測定に用いた。 ル シフェラーゼ活性は β一 G A L活性で補正し, P P AR αは GW— 5 9 0 7 3 5 (P PAR a選択的 a g o n i s t ) を、 P PAR yは R o s i g 1 i t a z o n eを、 P PAR 5は GW— 5 0 1 5 1 6で処理した細胞のルシフェラーゼ活性 値を 1 0 0 %として, 相対的なリガンド活性を算出した。
I I . 試験結果
試験結果を表 2 7に示す。
【表 2 7】
P P AR活性:対照薬を 1 0 0 %とした時の試験化合物 1 0— 6 Mでの相対値 a : GW- 5 9 0 7 3 5 1 0— 6 M
y : R o s i g i i t a z o n e 1 0— M
δ : GW— 5 0 1 5 1 6 1 0一 7 M
N. E. n o t e f f e c t 表 2 7から明らかなように、 実施例化合物は優れた P PAR Sの活性化作用を 示した。