明 細 書
ペルォキシソーム増殖剤活性化受容体 δの活性化剤 技術分野
本発明はペルォキシソーム増殖剤活性化受容体 (P PAR) δの活性化剤に関す る。
背景技術
ペルォキシソーム増殖剤活性化受容体 (p e r o x i s ome p r o l i f e r a t o r a c t i v a t e d r e c e p t o r : P PAR) はこれまで 大きく分けて 3つのサブタイプの存在が知られており、 P PAR a、 P PAR γ 及び P P AR δ と称せられている。 (P r o c . N a t l . A c d . S c i . U SA, 9 1, p 7 3 3 5— 7 3 5 9, 1 9 94 (非特許文献 1 ) )
そして、 これまで種々の化合物について、 P PAR各サブタイプの転写活性化 作用、 さらには血糖降下、 脂質代謝改善作用等に関する報告がなされている。 たとえば WO 9 7/2 8 1 1 5 (特許文献 1 ) には、 L一 1 6 5 04 1 (メ ルク) の糖尿病治療剤ゃ抗肥満薬としての使用が記載され、 WO 9 9/04 8 1 5 (特許文献 2) には、 YM— 1 6 6 3 8 (山之内) が血清コレステロール低 下作用、 LD L—コレステロール低下作用を有する旨の記載がなされており、 WO 2004/74 3 9 (特許文献 3 ) では、 ビアリール誘導体の血中 HD L を上昇させる薬物としての使用が記載され、 その他、 WO 2 00 3/84 9 1 6 (特許文献 4) (フユノキシ酢酸誘導体) 、 WO 2004/3 1 5 (特許文 献 5) (フユノキシ酢酸誘導体) 、 WO 0 1 4020 7 (特許文献 6) (G W— 5 90 7 3 5 ) 他多数の特許が出願されている。
そして WO 0 1/60 3 (特許文献 7) 記載の次式、
で表される GW— 5 0 1 5 1 6 (G SK) については、 現在、 脂質代謝改善剤と して開発が進行中である旨の報告がなされている。
一方、 本発明者らも既に P PAR δの転写活性化作用を有する化合物につき、 特許出願している。 (WO 0 3/ 1 6 2 9 1 (特許文献 8) 他)
後記一般式 ( I ) で表される本発明化合物と上記 GW— 50 1 5 1 6等とは、 構造上の明確な相違がある。
発明の開示
本発明の目的はペルォキシソーム増殖剤活性化受容体の活性化作用を有する下 記一般式 ( I ) で表される化合物を提供することにある。
即ち、 本発明は、 次の一般式 ( I )
(I)
(式中、 Αは結合手、 酸素原子、 硫黄原子、 C (=0) 、 C (=CH2 ) 、 (C H2 ) m又は N (R 7 ) を表し、 ここで、 mは 1又は 2を表し、 R 7 は、 水素原 子又は炭素数 1〜 8のアルキル基を表し、
Bは置換基として炭素数 1〜 8のアルキル基、 3〜 8員環のシクロアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜8のアルキル基、 炭素数 1〜8のアルコキ シ基、 炭素数 2〜8のアルケニル基、 ハロゲン原子、 ァラルキル基 (ァリール部 分の炭素数は 6〜 1 0で、 アルキル部分の炭素数は 1〜 3 ) 、 複素環で置換され た炭素数 1 ~ 3のアルキル基から選ばれる基又は原子を有していても良いメチレ ン、 エチレン又はビニレンを表し、
Wは酸素原子、 硫黄原子、 (CH2 ) n 又は N (R8 ) を表し、 ここで、 nは 1
又は 2を表し、 R 8 は水素原子又は炭素数 1 ~ 8のアルキル基を表し、
X及び Yは同一又は異なっても良く、 窒素原子又は C Hを表し、
Zは、 酸素原子又は C H R 9 を表し、 ここで、 R 9 は、 水素原子又は炭素数 1〜
8のァノレキル基を表し、
R 1 及び R 2 は同一又は異なっても良く、 水素原子、 炭素数 1 ~ 8のアルキル基 又はハロゲン原子で置換された炭素数 1〜8のアルキルを表し、
R 3 はカルボキシル基、 炭素数 2〜 8のアルコキシカルボニル基、 力ルバモイル 基、 ァラルキルォキシカルボニル基 (ァリール部分の炭素数は 6〜 1 0で、 アル キル部分の炭素数は 1〜 3 ) 、 スルホン酸基、 ホスホン酸基、 シァノ基又はテト ラゾリル基を表し、
そして、 R 4 、 R 5 及び R 6 は、 同一又は異なっても良く、 水素原子、 ハロゲン 原子、 炭素数 1〜 8のアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜8のァ ルキル基、 3〜 8員環のシクロアルキル基、 炭素数 1〜 8のアルコキシ基で置換 された炭素数 1〜 8のアルキル基、 炭素数 1〜 8のアルコキシ基、 ハロゲン原子 で置換された炭素数 1〜 8のアルコキシ基、 炭素数 2〜 8のアルケニル基、 炭素 数 2〜8のアルキニル基、 ヒ ドロキシル基、 ニトロ基、 炭素数 2〜8のァシル基 、 炭素数 7〜 1 1のァリールカルボニル基、 炭素数 6〜 1 0のァリール基又は複 素環を表す。
なお、 上記のァリール及び複素環には、 置換基として炭素数 1〜 8のアルキル基 、 炭素数 1〜8のアルコキシ基、 ハロゲン原子、 ハロゲン原子で置換された炭素 数 1〜8のアルキル基、 ヒ ドロキシル基、 ニトロ基、 アミノ基、 フエニル基又は 複素環から選ばれる基又は原子を有していても良い。 )
で表される化合物又はその塩に関する。
また、 本発明は、 次の一般式 ( 1 1 ) 、
(II)
(式中、 B 1 はメチレン、 エチレン又は CH=CH (ビニレン) を表し、 W1 は酸素原子又は硫黄原子を表し、
X1 は窒素原子又は CHを表し、
Z 1 は酸素原子又は CH2 を表し、
R 1 1 及び R 1 2 は共に水素原子又は炭素数 1〜 3のアルキル基を表し、 そして、 R1 4 、 R1 5 及び R1 6 は同一又は異なっても良く、 水素原子、 ハロ ゲン原子、 炭素数 1〜 8のアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜8 のアルキル基、 炭素数 1〜8のアルコキシ基、 又はハロゲン原子で置換された炭 素数 1 ~8のアルコキシ基を表す。 )
で表される化合物又はその塩に関する。
また本発明は上記一般式 ( I ) 又は ( I I ) で表される化合物又はその塩を有 効成分として含有するペルォキシソーム増殖剤活性化受容体 δの活性化剤に関す る。
発明を実施するための最良の形態
次に本発明を詳細に説明する。
上記一般式 ( I ) において R1 、 R2 、 R4 、 R5 、 R6 、 R7 、 R8 、 R9 並びに Bのメチレン、 エチレン又はビニレンが有していても良い置換基、 及びァ リール及び複素澴基が有していても良い置換基の炭素数 1〜 8のアルキル基とし てはメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピル基、 ブチル基、 i一ブチル 基、 t一プチル基、 ペンチル基又はへキシル基が挙げられる。
R 4 、 R 5 及び R 6 並び に Bのメチレン、 エチレン又はビニレンが有してい ても良い置換基の 3〜 8員環のシク口アルキル基としてはシクロプロピル基、 シ ク口ペンチル基又はシク口へキシル基等が挙げられる。
R 1 、 R 2 、 R 4 、 R 5 、 R 6 並びに Bのメチレン、 エチレン又はビニレンが有 していても良い置換基、 及びァリール及び複素環基が有していても良い置換基の ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜8のアルキル基と しては、 1〜 3個のフッ 素原子、 塩素原子若しくは臭素原子等のハロゲン原子により置換されたメチル基 、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピル基、 ブチル基、 または t—プチル基が挙 げられ、 好ましくはトリフルォロメチル基、 クロロメチル基、 2—クロ口ェチル 基、 2—ブロモェチル基、 2—フノレオロェチ /レ基等が挙げられる。
R 4 、 R 5 及び R 6 並びに Bのメチレン、 エチレン又はビニレンが有していて も良い置換基、 ァリール及び複素環基が有していても良い置換基の炭素数 1〜 8 のアルコキシ基としてはメ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 イソプロポキ シ基、 ブトキシ基、 i —プトキシ基、 t—ブトキシ基、 ペンチルォキシ基又はへ キシルォキシ基等が挙げられる。
R 4 、 R 5 及び R 6 のハロゲン原子で置換された炭素数 1〜8のアルコキシ基と しては 1 ~ 3個のフッ素原子、 塩素原子若しくは臭素原子等のハロゲン原子によ り置換されたメ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 イソプロピルォキシ基、 ブチルォキシ基、 または t _プチルォキシ基が挙げられ、 好ましくはトリフルォ ロメチルォキシ基、 クロロメチルォキシ基、 2—クロ口ェチルォキシ基、 2—ブ ロモェチルォキシ基、 2 _フルォロェチルォキシ基等が挙げられる。
R 4 、 R 5 及び R 6 の炭素数 1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数 1〜8 のアルキル基としては、 メ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 イソプロポキ シ基、 ブトキシ基、 i —プトキシ基、 t —ブトキシ基、 ペンチルォキシ基又はへ キシルォキシ基等で置換されたメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピル 基、 プチル基、 i 一ブチル基、 t—プチル基、 ペンチル基又はへキシル基が挙げ られる。
R 4 、 R 5 及び R 6 並びに Bのメチレン、 エチレン又はビニレンが有していても 良い置換基の炭素数 2〜 8のアルケニル基としては、 ビュル基、 ァリル基が挙げ
られる。
R4、 R 5 及び R 6 の炭素数 2〜 8のアルキニル基としては、 プロパルギル基が 挙げられる。
R4、 R 5 及び R6 並びに Bのメチレン、 エチレン又はビニレンが有していて も良い置換基、 ァリール及び複素環基が有していても良い置換基のハロゲン原子 としては、 フッ素原子、 塩素原子、 又は臭素原子等が挙げられる。
R 3 の炭素数 2 ~ 8のアルコキシカルボニル基としては、 メ トキシカルボニル基 、 エトキシカルボニル基等が挙げられる。
R4、 R 5 及び R6 の炭素数 2〜 8のァシル基としては、 ァセチル基又はプロピ ォニル基等が挙げられる。
Bのメチレン、 エチレン又はビニレンが有していても良い置換基のァラルキル基 (ァリール部分の炭素数は 6〜 1 0で、 アルキル部分の炭素数は 1〜 3) として は、 ベンジル基又はフエネチル基等が挙げられる。
R 3 のァラルキルォキシカルボニル基 (ァリール部分の炭素数は 6〜 1 0で、 ァ ルキル部分の炭素数は 1〜 3 ) としては、 ベンジルォキシカルボニル基等が挙げ られる。
R4、 R5 及び R6 の炭素数 7〜 1 1のァリ一ルカルポニル基としては、 ベンゾ ィル基等が挙げられる。
R4、 R5 及び R6 の炭素数 6〜1 0のァリール基としては、 フエニル基等が挙 げられる。
R4、 R5、 R6 の複素環、 並びにァリール及び複素環が有していても良い置換 基の複素環、 及ぴ Bのメチレン、 エチレン又はビニレンが有していても良い置換 基である複素環で置換された炭素数 1〜 3のアルキル基中の複素環としては、 ピ リジル基等が挙げられる。
一般式 ( I I ) 中の、 R 1 4、 R 1 5 及び R 1 6 のハロゲン原子、 炭素数 1〜 8のアルキル基、 ハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルキル基、 炭素数 1〜 8のアルコキシ基及びハロゲン原子で置換された炭素数 1〜 8のアルコキシ 基は上記一般式 ( I ) の R4、 R 5 及び R 6 で挙げたものと同じものが挙げられ る。
なお、 上記一般式 ( I ) の R4 、 R5 及び R6 並 び に 上記一般式 ( I I ) 中の、 R1 4 、 R1 5 及び R 1 6 については、 ベンゼン環等に同一又は異なった ものが 1〜 3個存在しても良い。
( 1) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物で、 Aが結合手であ る化合物又はその塩が好ましい。
(2) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 ( 1) で、 フエニル基に対し、 C (= Z) と Wの配置がメタ位又はパラ位である化合物又は その塩が好ましい。
(3) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 ( 1) 、 (
2) で Bがメチレン又はエチレンである化合物又はその塩が好ましい。
(4) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 ( 1) 〜 (
3) で Wが酸素原子又は硫黄原子である化合物又はその塩が好ましい。
(5) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 ( 1) 〜 (
4) で X及び Yが共に CHである化合物又はその塩が好ましい。
(6) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 ( 1) 〜 (
5) で Zが酸素原子である化合物又はその塩が好ましい。
(7) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 ( 1) 〜 (
6) で R1 及び R2 が共に水素原子又はメチル基である化合物又はその塩が好ま しい。
(8) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 ( 1 ) 〜 (
7) で R3 がカルボキシル基、 炭素数 2〜 8のアルコキシカルボニル基、 力ルバ モイル基又はァラルキルォキシカルボニル基 (ァリール部分の炭素数は 6〜 1 0 で、 アルキル部分の炭素数は 1〜 3) である化合物又はその塩が好ましい。
(9) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I ) の化合物又は上記 ( 1) 〜 (7 ) で R3 がカルボキシル基である化合物又はその塩が好ましい。
( 1 0) 本発明化合物としては、 上記一般式 ( I I ) の化合物で B 1 がメチレン 又はエチレンである化合物又はその塩が好ましい。
上記一般式 ( I ) で表される化合物は、 薬理学的に許容される塩であってもよ く、 例えばナトリ ウム、 カリ ウム、 リチウム等のアルカ リ金属塩が挙げられる。
次に上記一般式 ( I I ) で表される化合物の合成スキームを以下に示す。 ( i )_ B 1 =エチレンで Λ Ζ 1 =0で^_かっ\\^ =0の場
(式中、 Q1 はハロゲン原子等の脱離基を表し、 R 1 3 は、 炭素数 1〜 3のアル キル基を表し、 そして R 1 1 、 R 1 2 、 R 1 4 、 R 1 5 、 R 1 6 及び X 1 は前記 と同じ) 一般式 (c ) で表される化合物は、 一般式 (a ) で表されるフエノール誘導体 と一般式 (b) で表される酢酸誘導体を、 炭酸カリ ウム等の塩基の存在下、 反応 に関与しない溶媒中で、 反応させることで得ることができる。
ここで、 得られた一般式 (c) で表される化合物を、 水酸化ナトリ ウム、 炭酸 カリ ウム等の塩基の存在下、 加水分解反応に付すことにより一般式 (d) で表さ れる本発明化合物を得ることができる。
原料である一般式 (a ) で表されるフエノール誘導体は、 例えば以下の反応ス キームにより得ることができる。
Suz
(式中、 Q
2 及び Q
3 はハロゲン原子を表し、 R
1 4 、 R
1 5 、 R
1 6 及び X
1 は前記と同じ)
(式中、 Q4 はハロゲン原子を表し、 R 1 3 は、 炭素数 1〜 3のアルキル基を表 し、 そして R 1 1 、 R 1 2、 R 1 4 、 R 1 5、 R 1 6、 W1 及び X1 は前記と同 じ)
一般式 (g) で表される化合物は、 一般式 ( ί ) で表される化合物にァセチル ハライ ド誘導体 (e) を反応させることで得ることができる。 (F r i e d e 1 -C r a f t s反応)
ここで、 得られた一般式 (g) で表される化合物を水酸化ナトリウム、 炭酸力 リ ウム等の塩基の存在下、 加水分解反応に付すことにより一般式 (h) で表され る本発明化合物を得ることができる。
原料であるァセチルハライ ド誘導体 (e) は、 例えば以下の反応スキームによ り得ることができる。
(e)
(式中、 Q5 は、 ハロゲン原子を表し、 R1 4 , R1 5 及び X1 は前記と同じ)
B 1 =エチレンで Z 1 =0で かつ W1 =0の場
、 Q6 は、 ハロゲン原子を表し、 R 1 3 は、 炭素数 1〜 3のアルキル基を そして R 1 1 , R 1 2 , R 1 4 , R 1 5 , R1 6 及び X1 は前記と同じ)
.
一般式 (k) で表されるビアリール化合物は一般式 ( i ) で表されるフエニル ボロン酸誘導体と一般式 ( j ) をカップリング反応を行なうことで構築できる。 ァリ一ルーァリールクロスカツプリ ング反応 (S u z u k i C o u p l i n g
R e a c t i o n) は溶媒中、 塩基の存在下または非存在下で、 パラジウム、 ロジウム、 ニッケル触媒を用いこれに必要に応じて添加剤を加えることで進行す る。 溶媒としては DMF, DMA, DMSO, HM P Aに代表される高極性非プ 口 トン性溶媒、 さらには THF、 1, 2 -ジメ トキシェタン、 ジォキサン、 ジェ チルエーテルに代表されるエーテル溶媒、 メタノール、 エタノール、 イソプロピ ルアルコールなどのアルコール系の溶媒、 水あるいはこれらの混合溶媒を用いる 。 また塩基として炭酸カリウム、 炭酸ナトリウム、 炭酸セシウムあるいは水酸化 ナトリウム、 水酸化リチウム、 トリェチルァミン、 リン酸カリウム等をを用いる 。 また、 触媒と してホスフィンリガンドを有したパラジウム化合物 (例えばテト ラキス (トリフエニルホスフィン) パラジウム、 [1 , 1, 一ビス (ジフエニル ホスフイノ) フエ口センジクロロパラジウム] 、 [ 1 , 1 ' —ビス (ジフエニル ホスフイノ) ェタン] ジクロロパラジウム、 [ 1, 1, 一ビス (ジフエ-ルホス フイノ) プロパン] ジクロロパラジウム) や酢酸パラジジゥム、 パラジジゥムブ ラックを更には [1, 1, 一ビス (ジフエュルホスフイノ) フエ口セン] ジクロ 口エッケノレ、 [ 1 , 1 ' 一ビス (ジフエ二 7レホスフイノ) ェタン] ジクロロニッ ケノレ、 [ 1 , 1, 一ビス (ジフエニノレホスフイノ) プロパン] ジクロロニッケノレ 、 塩化ニッケル等のニッケル触媒を用いる。 また、 必要に応じてトリフエニルホ スフィ ン等の有機リ ン試薬、 臭化テトラプチルアンモニゥム等の相関移動触媒を 用いる。
ここで、 得られた一般式 (k) で表される化合物を、 水酸化ナトリ ウム、 炭酸 カリ ウム等の塩基の存在下、 加水分解反応に付すことにより一般式 ( 1 ) で表さ れる本発明化合物を得ることができる。
原料である一般式 ( i ) で表される化合物は例えば以下の反応スキームにより 得ることができる。
(i)
(式中、 Q7 はハロゲン原子を表し、 Q8 はハロゲン原子等の脱離基を表し、 1 、 R1 2 、 R1 3 、 R1 5 、 R1 6 、 Q6 及び X1 は前記と同じ)
(iV) B 1 =エチレンで、 Z 1 =0で、—かつ W1 = Oの場合
(式中、 R
1 3 は、 炭素数 1〜 3のアルキル基を表し、 そして R
1 1 、 R R
1 4 、 R
1 5 、 R
1 6 及び X
1 は前記と同じ)
(式中、 R1 3 は、 炭素数 1〜 3のアルキル基を表し、 そして R1 1 、 R1 2 R1 4 、 R1 5 、 R1 6 及び X1 は前記と同じ)
—般式 ( I ) で表される本発明化合物も前記の特許文献 1〜8, 本発明の実施 例及び公知文献等を参考にして製造することができる。
斯く して得られた本発明化合物例を表 1〜24に示す。
16
( 1 ) 次の一般式、
【表 1】
【表 3】
(2) 次の一般式、
で表される本発明化合物 (式中、 !^1 1 、 !^1 2 、 !^ 1 5 、 !^ 1 6 及び W1 は表 4〜 6記載のもの) 。
oz
l^∑;6lO/SOO∑;<ir/X3d ム 61ひ 0/900 OAV
【表 5】
で表される本発明化合物 (式中、 R1 1 !^1 2 !^1 5 !^1 6 及び W1 は表 7〜 9記載のもの) 。
【表 7】
で表される本発明化合物 (式中、 R R 1 2 R 1 6 及び W 1 は表 1 0〜 1 2記載のもの) 。
【表 1 0】
(5) 次の一般式、
で表される本発明化合物 (式中、 R 1 W1 は表 1 3〜 1 5記載のもの) 。
【表 1 3】
(6) 次の一般式、
で表される本発明化合物 (式中、 R W1 は表 1 6〜1 8記載のもの) 。
【表 1 6】
【表 1 8
(7) 次の一般式、
で表される本発明化合物 (式中、 R
1 1 R
1 2、 R
1 4、 R
1 5、 X
1 及び Z 1 は表 1 9〜 2 1記載のもの) 。
【表 1 9】
【表 2 0】
(8) 次の一般式、
で表される本発明化合物 (式中、 R R
1 2、 R
1 4、 R
1 5 及び X
1 及び Z
1 は表 2 2〜 24記載のもの) 。
【表 2 4】
次に本発明の薬理効果について述べる。
本発明化合物の P P AR S活性化作用は、 試験化合物 (実施例化合物) の P P A R活性化作用を以下のように測定した。
C V- 1細胞 (AT C C (Am e r i c a n T y e C u l t u r e C o 1 】 e c t i o n) ) に受容体発現プラスミ ド (p S G 5— GA L 4— h P P A R a o r γ o r S ( L B D) , ルシフェラーゼ発現プラスミ ド (p U C 8 -MH 1 0 0 X 4 - T K- L u c ) 及び j3—ガラク トシダーゼ (p CMX— j3 — GA L) 発現プラスミ ド (K l i e w e r , S . A. e t . a 1 . , ( 1 9 9 2 ) N a t u r e , 3 5 8 : 7 7 1 - 7 7 4 ) を導入した。 リポフエクシヨ ン 試薬 DMR I E— C又は L i p o f e c t a m i n 2 0 0 0 ( I n v i t r o g e n ) を用いて遺伝子導入を行った後, 供試化合物存在下で 4 2時間培養した 。 可溶化細胞をルシフェラーゼ活性及び ]3— G A L活性測定に用いた。 ルシフヱ ラーゼ活性は ]3 — GA L活性で補正し, P P AR αは GW— 5 9 0 7 3 5 (Ρ Ρ A R α選択的 a g o n i s t ) を、 P P AR yは R o s i g 1 i t a z o n eを
、 P PAR δは GW— 50 1 5 1 6で処理した細胞のルシフェラーゼ活性値を 00%として, 相対的なリガンド活性を算出した。 (後記の実施例 1 0) 表 2 5から明らかなように本発明化合物は優れた P PAR δ活性化作用を示し た。
従って、 本発明の一般式 ( I ) で表される化合物は、 優れた P PAR S活性化 作用を有することから、 血糖降下剤、 肥満、 シンドローム X, 高コレステロール 血症、 高リポ蛋白血症等の代謝異常疾患、 高脂血症、 動脈硬化症、 循環器系疾患 、 過食症、 虚血性疾患、 肺ガン、 乳がん、 結腸ガン、 大腸ガン、 卵巣ガン等の悪 性腫瘍、 アルツハイマー病、 炎症性疾患等の予防、 あるいは治療剤と して期待さ れる。
本発明化合物は、 ヒ トに対して一般的な経口投与又は非経口投与のような適当 な投与方法によって投与することができる。
製剤化するためには、 製剤の技術分野における通常の方法で錠剤、 顆粒剤、 散 剤、 カプセル剤、 懸濁剤、 注射剤、 坐薬等の剤型に製造することができる。 これらの調製には、 通常の賦形剤、 崩壊剤、 結合剤、 滑沢剤、 色素、 希釈剤な どが用いられる。 ここで、 賦形剤としては、 乳糖、 D—マンニトール、 結晶セル ロース、 ブドウ糖などが、 崩壊剤としては、 デンプン、 カルボキシメチルセル口 ースカルシウム (CMC— C a) などが、 滑沢剤としては、 ステアリ ン酸マグネ シゥム、 タルクなどが、 結合剤としては、 ヒ ドロキシプロピルセルロース (HP C) 、 ゼラチン、 ポリビュルピロリ ドン (PVP) などが挙げられる。
投与量は通常成人においては、 注射剤で有効成分である本発明化合物を 1 ョ約 0. l mg〜: L O Omg, 経口投与で 1 日 1 m g〜 2000 m gである力 S、 年齢 、 症状等により増減することができる。
次に、 実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明するが本発明はこれらに限定され るものではない。 実施例
実施例 1
2 - [2—メチルー 4一 [3— (4 ' 一 ト リ フノレオロメチルビフエ二ノレ一 3—ィ ノレ) プロピオニル] フエノキシ] — 2—メチルプロピオン酸
( 1 ) 3— (3—ブロモフエニル) 一 1一 (4—ヒ ドロキシー 3—メチルフエ二 ノレ) プロノヽ。ン一 1—オン 窒素雰囲気下、 60%水素化ナトリ ウム (200mg, 5. 0 Omm o 1 ) をテ トラヒ ドロフラン (2 OmL) に懸濁後、 氷冷下、 3— (4一ベンジルォキシ一 3—メチルフエニル) 一 3—ォキソプロピオン酸ェチル ( 1. 56 g , 4. 9 9 mm o 1 ) のテトラヒ ドロフラン ( 1 OmL) 溶液を 1 0分間かけて滴下し、 室 温で 30分間撹拌した。 次に、 氷冷下、 3—プロモベンジル ブロミ ド ( 1. 2 5 g , 5. 00 mm o 1 ) を加え、 1 8時間加熱還流した。 室温まで放冷後、 反 応混合物を減圧下に濃縮し、 得られた残留物に酢酸 ( 1 2mL) 及び濃塩酸 (3 mL) を加え、 1 00°Cで 5時間加熱撹拌した。 室温まで放冷後、 氷水 (50m L) 及び飽和重曹水を加え、 p H 7とした。 酢酸ェチル ( 1 00mL x 2) で抽 出後、 有機層を水 (5 OmL) で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧 下溶媒を留去後、 得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸 ヱチルズへキサン = 1 4〜 1/2) で精製することにより、 表題化合物を白色 結晶として 1. 60 g (収率 1 00 %) 得た。
1 H NMR (CDC 1 。 , 40 OMH z ) :
δ
2 . 28 (3 H, s ) ,
3 . 02 (2 H, t, J = 8 H z)
3 . 23 (2H, t, J = 8 H z)
5 . 47 ( 1 H, b s ) ,
6 . 80 ( 1 H, d, J = 8 H z)
7 . 1一 7. 2 ( 2 H, m)
7 . 3一 7. 4 ( 1 H, m)
7 . 40 ( 1 H, s ) ,
7. 7 - 7. 8 ( 2 H, m)
( 2 ) 2— [4 - [ 3— ( 3—プロモフエニル) プロピオニル] _ 2—メチルフ エノキシ] — 2—メチルプロピオン酸ェチル
上記で得た 3— ( 3—ブロモフエニル) 一 1 — ( 4—ヒ ドロキシ— 3—メチルフ ェニル) プロパン一 1一オン (8 0 0 m g, 2. 5 1 mm o 1 ) 及び炭酸力リ ゥ ム ( 1. 4 0 g, 1 0. 1 mm o 1 ) を 2—ブタノン ( 3 5 m L) に懸濁後、 2 一ブロモイソ酪酸ェチル ( 1 . 4 8 m L , 1 0. l mm o l ) を加え、 1 6時間 加熱還流した。 室温まで放冷後、 不溶物を濾過し、 濾液を減圧下に濃縮した。 得 られた残留物をシリ力ゲルカラムクロマトグラフィ― (酢酸ェチル へキサン = 1 / 1 ) で精製することにより、 表題化合物を無色油状物として 7 0 6 m g ( 収率 6 5 %) 得た。
1 H NMR (C D C 1 3 , 4 0 0MH z ) :
δ =
1. 2 2 ( 3 Η, t , J = 7 H z )
1. 6 5 ( 6 Η, s ) ,
2. 2 6 ( 3 Η, s )
3. 0 1 ( 2 Η, t , J = 8 H z )
3. 2 1 ( 2 Η, t , J = 8 H z )
4. 2 2 ( 2 Η, q, J = 7 H z )
6. 6 1 ( 1 Η, d , J = 9 H z )
7. 1 ― 7. 2 ( 2 H m)
7. 3 ― 7. 4 ( 1 H m)
7. 4 0 ( 1 Η, s ) ,
7. 7一 7. 8 ( 2 H , m)
( 3 ) 2 - [ 2—メチル一 4— [ 3— ( 4 ' — ト リ フルォロメチルビフエニル一 3—ィル) プロピオニル] フエノキシ] — 2—メチルプロピオン酸ェチル
4— (ト リフルォロメチノレ) フエ二ルポ口ン酸 ( 1 2 5 m g , 0. 6 6 mm o 1
) 、 上記で得た 2— [4— [ 3 - (3—ブロモフエニル) プロピオニル] 一 2— メチルフエノキシ ] — 2—メチルプロピオン酸ェチル ( 2 3 7 m g, 0. 5 5m m o 1 ) 及びテ トラキス (トリフエニルホスフィン) パラジウム (2 Omg, 0 . 0 1 7mmo 1 ) を 1, 4 _ジォキサン (3mL) に溶解後、 炭酸力リ ゥム ( 2 5 Omg , 1. 8 1 mm o 1 ) 水溶液 ( 0. 5mL) を加え、 4時間加熱還流 した。 室温まで放冷後、 飽和重曹水を加え、 酢酸ェチル (50mL x 2) で抽出 した。 有機層を飽和食塩水 (50mL) で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し 、 減圧下溶媒を留去した。 得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ ― (酢酸ェチル /へキサン = 1 Z 20〜 1 / 1 0) で精製することにより、 表題 化合物を無色油状物として 24 9 m g (収率 9 1 %) 得た。
1 H NMR (C D C 1 3 , 400MH z) :
δ =
1. 2 1 ( 3 Η, t , J = 7 H z) ,
1. 6 5 ( 6 Η, s ) ,
2. 2 5 ( 3 Η, s ) ,
3. 1 2 ( 2 Η, t , J = 8 H z ) ,
3. 2 9 ( 2 Η, t , J = 8 H z) ,
4. 2 1 ( 2 Η, q , J = 7 H z ) ,
6. 6 1 ( 1 Η, d , J = 9 H z) ,
7. 2 ― 7 • 3 (1 H, m) ,
7. 3 ― 7 5 (3 H, m) ,
7. 6 7 • 7 (5 H, m) ,
7. 7 8 ( 1 Η, s )
(4 ) 2 - [2—メチノレー 4— [3— ( 4 ' — ト リ フノレオロメチノレビフエ二ノレ一 3—ィル) プロピオニル] フエノキシ] _ 2—メチルプロピオン酸
上記で得た 2— [2—メチルー 4— [3— (4 ' —トリフルォロメチノレビフエ二 ルー 3—ィル) プロピオニル] フエノキシ] — 2—メチルプロピオン酸ェチル ( 24 Om g , 0. 48 1 mm o 1 ) をエタノール (1 OmL) に溶解後、 氷冷下
、 1 M水酸化ナトリウム水溶液 (2. 2 5mL) を加え、 室温で 40時間撹拌し た。 反応混合物を減圧下に濃縮後、 得られた残留物に氷水及び 1 M塩酸水溶液を 加え、 p H 3とした。 酢酸ェチル (30mL x 2) で抽出後、 有機層を水 (30 mL) 及び飽和食塩水 (20mL) で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下溶媒を留去することにより、 表題化合物を白色アモルファスとして 1 2 5 m g (収率 5 5 %) 得た。
FAB—MS (mノ e) : 4 7 1 (M+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 3 > 400MH z) :
δ =
1. 6 8 ( 6 H , s )
2. 26 ( 3 H , s )
3. 1 2 ( 2 H , t , J = 8 H
3. 2 9 ( 2 H , t, J = 8 H
6. 74 ( 1 H , d, J = 9 H
7. 2一 7 . 3 ( 1 H , m) ,
7. 3一 7 . 5 ( 3 H , m) ,
7. 6一 7 . 7 (4 H , m) ,
7. 7 - 7 . 8 ( 2 H , m)
I R (KB r, c m—. 1 ) : 3 04 , 2 94 3, 2 34 5, 1 740, 1 7 1
6, 1 6 7 6, 1 60 1 , 1 5 0, 1 400, 1 3 2 7, 1 2 5 9, 1 1 6 5
2 6 0 7 2, 1 0 1 6, 9 7 2, 84 5, 7 9 6, 70 2, 606 実施例 2
「2—メチノレ一 4一 C 3 - (4, 一 ト リ フノレオロメチノレビフエ二ルー 3—ィノレ) プロピオニル] フエノキシ] 酢酸
( 1 ) [4— [3— (3—ブロモフエニル) プロピオニル] — 2—メチルフエノ キシ] 酢酸ェチル
3 - (3—ブロモフエ二ノレ) 一 1— (4ーヒ ドロキシ一 3—メチルフエニル) プ 口パン一 1—オン (3 20m g, 1. 00 mm o 1 ) 及び炭酸力リウム (4 1 5
m g , 3. 0 0 mm o 1 ) をァセ トン ( 3 0 m L) に懸濁後、 ブロモ酢酸ェチル (0. 3 4mL, 3. 0 7 mm o 1 ) を加え、 2 4時間加熱還流した。 室温まで 放冷後、 反応混合物を減圧下に濃縮し、 得られた残留物に水 ( l O O mL) を加 えた。 酢酸ェチル ( 5 0 mL x 2) で抽出後、 有機層を水 (5 0mL) 及び飽和 食塩水 (3 0 m L) で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下溶媒を留 去後、 得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ— (醉酸ェチル へ キサン 1 1 0 ) で精製することにより、 表題化合物を無色油状物として 4 0 6 m g (収率 1 0 0 %) 得た。
1 H NMR (CD C 1 3 , 0 0 MH
1. 2 9 ( 3 H, t , J = 7 H z ) ,
2. 3 2 ( 3 H, s ) ,
3. 0 2 ( 2 H, t J = 8 H z ) ,
3. 2 2 (2 H, t , J = 8 H z ) ,
4. 2 7 (2 H, q J = 7 H z ) ,
4. 7 0 ( 2 H, s )
6. 7 0 ( 1 H, d J = 8 H z ) ,
7. 1 ― 7. 2 (2 H m) ,
7. 3 ― 7. 4 ( 1 H , m) ,
7. 4 0 ( 1 H, s ) ,
7. 7 ― 7. 8 (2 H , m)
(2) [ 2—メチノレ一 4 _ [ 3— ( 4 ' — ト リ フルォロメチルビフエニル一 3— ィル) プロピオニル] フエノキシ] 酢酸
4— (トリフノレオ口メチノレ) フエニノレボロン酸 ( 2 2 2 m g , 1. 1 7 mm o 1 ) 、 上述で得た [4— [ 3— (3—ブロモフエニル) プロピオニル] 一 2—メチ ルフエノキシ] 酢酸ェチル ( 3 9 4m g, 0. 9 7 2 mm o 1 ) 及びテ トラキス (ト リフエ二ノレホスフィン) パラジウム ( 3 5 m g , 0. 0 1 7 mm o 1 ) を 1 , 4—ジォキサン (5 mL) に溶解後、 炭酸カリゥム (4 4 4m g , 3. 2 1 m m o 1 ) 水溶液 ( l mL) を加え、 4時間加熱還流した。 室温まで放冷後、 飽和
重曹水を加え、 酢酸ェチル (50mL x 2) で抽出した。 有機層を飽和食塩水 ( 5 OmL) で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 減圧下溶媒を留去した。 得 られた残留物を酢酸ェチル Zへキサン中で撹拌後、 濾過することにより、 表題化 合物のナトリゥム塩 3 30 m gを得た。 次に、 このナトリゥム塩 (2 5 Omg, 0. 5 3 8 mm o 1 ) を水 ( 1 OmL) に懸濁後、 1M塩酸水溶液を加え、 p H 2とし、 酢酸ェチル (1 0mL x 2) で抽出した。 有機層を水 (1 0mL) 及び 飽和食塩水 (1 0mL) で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 減圧下溶媒を 留去することにより、 表題化合物を白色結晶として 8 5 m g (収率 3 6%) 得た m p : 1 3 D ― 1 3 9°C
FAB-MS ( m/ e ) : 4 4 3 (M + 1)
1 H NMR (CD C 1 3 , 4 0 OMH z) :
2. 3 1 (3 Η , s ) ,
3. 1 3 ( 2 Η , t , J = 7 H z) ,
3. 30 (2 Η , t , J = 7 H z) ,
4. 76 ( 2 Η , d , J = 1 H z) ,
6. 74 ( 1 Η , d , J = 8 H z) ,
7. 3 - 7. 5 (4 H, m)
7. 6 - 7. 7 (4 H, m) ,
7. 8 - 7. 9 (2 H, m)
c m - 1 ) : 2 9 2 7, 2 5 9 2 , 2 345, 1 7 70, 1 74
7 , 1 6 7 8 ί 1 6 4 3, 1 6 0 1 , 1 5 7 8 , 1 504, 1 43 5 , 1 4 2 1
, 1 400, 1 3 3 1 , 1 2 5 7 , 1 2 0 3 , 1 1 6 5 , 1 1 30, 1 0 7 2,
1 0 1 6, 9 8 9, 8 9 1 , 8 4 5, 7 9 8, 700, 6 6 3 , 604 実施例 3
2 - [2—メチル一 4 _ 「3— (4—メチルー 4, 一ト リ フルォロメチルビフエ 二ルー 3—ィル) プロピオュル] フエノキシ, 一 2—メチルプロピオン酸
( 1 ) 1— (4—ヒ ドロキシ一 3—メチルフエニル) 一 3— (4—メチノレ一 4, — トリ フノレオ口メチノレビフエニノレー 3—ィノレ) プロパン一 1—オン
(4—メチル一 4 ' 一トリフルォロメチルビフエ二ルー 3 _ィル) メタノール ( 2 1 2 m g , 0. 7 9 6 mm o 1 ) をベンゼン (5mL) に溶解後、 氷冷下、 塩 化チォニル (0. 09mL, 1. 2 3 mm o 1 ) を滴下し、 室温で 5時間撹拌し た。 反応混合物を減圧下に濃縮することにより、 3—クロロメチル一 4一メチル 一 4, 一 トリ フノレオロメチノレビフエ二ノレを得た。
以下、 実施例 1 ( 1) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 48 %
1 H NMR (C D C 1 3 . 400MH z) :
δ =
2. 2 8 (3 Η, s)
2. 4 0 (3 Η, s)
3. 1一 3. 2 ( 2 H m) ,
3. 2 ― 3. 3 ( 2 H m) ,
5. 2 4 ( 1 Η, s )
6. 8 0 ( 1 Η, d, J = 8 H z) ,
7. 2 ― 7. 3 ( 1 H m) ,
7. 3 6 ( 1 Η, d d J = 2 , 8 H
7. 4 2 ( 1 Η, d, J = 2 H z ) ,
7. 6一 7. 7 ( 4 H m)
7. 7一 7. 8 ( 2 H m)
(2) 2 - [2—メチル _ 4— [3— (4 _メチル一4 ' — ト リフルォロメチル ビフエニル一 3—ィル) プロ ピオニル] フエノキシ] — 2—メチルプロピオン酸 ェチル
実施例 1 (2) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
無色油状物
収率 8 9 %
1 H NMR (CD C 1 a , 4 0 0 MH z ) :
δ =
1. 2 1 ( 3 Η, t , J = 7 H z )
1 . 6 5 ( 6 Η, s ) ,
2 · 2 5 ( 3 Η, s ) ,
2. 4 0 ( 3 Η, s ) ,
3. 0一 3. 2 ( 2 Η, m) ,
3. 2 ― 3. 3 ( 2 Η, m) ,
4. 2 2 ( 2 Η, d , J = 7 H z )
6. 6 1 ( 1 Η, d , J = 9 H z )
7. 2 ― 7. 3 ( 1 H, m) ,
7. 3 ― 7. 5 ( 2 H, m) ,
7. 6 ― 7. 7 ( 4 H, m) ,
7. 7一 7. 8 ( 2 H, m)
( 3 ) 2 - [ 2—メチル一 4 — [ 3— (4—メチル _ 4 ' ト リフノレオ口メチノレ ビフエニル一 3 _ィル) プロピオニル] フエノキシ] — 2 メチルプロピオン酸 実施例 1 (4 ) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色ァモノレフ了ス
収率 9 1 %
F AB— MS (m/ e ) : 4 8 5 (M+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 , 4 0 0MH z ) :
6
6 8 ( 6 H, s ) ,
2 2 6 ( 3 H, s ) ,
2 3 9 ( 3 H, s ) ,
3 1 0 ( 2 H, t , J 7 H z ) ,
3 2 3 ( 2 H, t , J = 7 H z ) ,
6. 7 5 ( 1 H d , J = 8 H z ) ,
7. 2 - 7. 3 ( 1 H, m) ,
7. 3一 7. 5 ( 2 Η, m) ,
7. 6一 7. 7 (4 Η, m) ,
7. 7一 7. 8 ( 2 Η, m) 実施例 4
「2 _メチル一 4 _ [ 3 - (4—メチルー 4 ' — ト リ フルォロメチルビフエニル — 3—ィル) プロピオニル] フエノキシ] 酢酸
(1) [2—メチル一 4一 [3— (4—メチル一 4, 一 ト リ フルォロメチルビフ ェニル一 3—ィル) プロピオニル] フエノキシ] 酢酸ェチル
実施例 2 ( 1) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 9 2 %
1 H NMR (C D C 1 3 , 400MH z) :
δ =
1. 2 9 3 Η, t , J = 7 H z )
2. 3 1 3 Η, s ) ,
2. 4 0 3 Η, s ) ,
3. 1 1 2 Η, t, J = 7 H z )
3. 2 4 2 Η, t , J = 7 H z)
4. 2 6 2 Η, q, J = 7 H z)
4. 7 0 2 Η, s ) ,
6. 7 0 1 Η, d, J = 9 H z )
7. 2 ― 7 • 3 ( 1 H, m)
7. 3 ― 7 . 5 ( 2 H, m) ,
7. 6 ― 7 . 7 (4 H, m)
7. 7 ― 7 . 8 (2H, m)
(2) [2—メチル一 4— [ 3 (4—メチルー 4 ' — ト リフルォロメチルビフ ェニル— 3—ィル) プロピオニル] フエノキシ] 酢酸
実施例 1 (4) と同様の手法を用いて表題化合物を得た
白色結晶
収率 8 1 %
m p : 1 5 8— 1 6 1 C
FAB—MS (m/e) 4 5 7 (Μ+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 400 ΜΗ ζ )
δ
2 - 3 1 (3 H
2 - 4 0 (3 H s)
3 - 1 1 (2 H t , H z) ,
3 - 2 4 (2 H t, H z) ,
4 • 7 6 (2 H s ) ,
6 • 7 4 (1 H d , J = 9 H z ) ,
7 - 6 5 (4 H s ) ,
I R (K B r 30 66, 2 9 26, 2 3 0 3, 1 7 5 3, 1 6 7
6 , 1 60 1 , 4 3 1 , 1 3 2 9, 1 24 8, 1 1 6 5 , 1 1 24
, 1 1 2 0, 1 0 1 4, 9 9 3, 84 7, 8 1 8, 7 9 1 , 6 7 9,
606 実施例 5
2 - [4— 「3— (4—イソプロピノレー 4 ' — ト リ フルォロメチノレビフエニル一 3—ィル) プロピオニル] — 2—メチルフエノキシ] 一 2—メチルプロピオン酸 ( 1 ) ( 5—ブロモ一 2—イ ソプロピノレフェニノレ) メタノーノレ
2—イソプロピル安息香酸 ( 1. 6 5 g , 1 0. 0 mm o 1 ) の トリ フルォロ酢
酸 (5mL) 溶液に濃硫酸 ( 1 mL) を加え、 次いで N—ブロモこはく酸ィミ ド ( 2. 6 7 g , 1 5. 0 mm o 1 ) を 2時間かけて少量ずつ加えた。 室温で 5時 間撹拌後、 反応溶液を氷水 (50mL) に注入し、 クロ口ホルム (5 0mL x 2 ) で抽出した。 有機層を飽和食塩水 (50mL) で洗浄後、 無水硫酸ナトリ ウム で乾燥し、 減圧下溶媒を留去することにより、 5—プロモー 2—イソプロピル安 息香酸粗体 2. 7 3 gを得た。
窒素雰囲気下、 上記で得た 5—プロモー 2—イソプロピル安息香酸粗体 (2. 7 3 g) をテトラヒ ドロフラン (25mL) に溶解後、 氷冷下、 水素化ホウ素ナト リ ウム (5 6 8mg, 1 5. Ommo l ) を加え、 1 5分間撹拌した。 次いで、 三フッ化ホウ素ジェチルエーテル錯体 ( 1. 9 0 mL, 1 5. 01111110 1 ) を 1 0分間かけて滴下後、 室温で 1 8時間撹拌した。 更に、 氷冷下、 2M水酸化ナト リウム水溶液 (7. 5 mL) を加え、 室温で 5時間撹拌後、 飽和重曹水 (50m L) を加え、 酢酸ェチル ( 1 0 OmL X 2) で抽出した。 有機層を 1 0 %炭酸力 リ ウム水溶液 (5 OmL) 及び飽和食塩水 (5 OmL) で洗浄後、 無水硫酸ナト リ ウムで乾燥し、 減圧下溶媒を留去した。 得られた残留物をシリカゲルカラムク 口マトグラフィー (酢酸ェチル Zへキサン = 1/1 0) で精製することにより、 表題化合物を無色油状物として 1. 60 g (収率 70%) 得た。
1 H NMR (CD C 1 3 . 400MH z) :
δ =
1. 2 3 ( 6 H, d , J = 7 H z ) ,
1. 5 8 ( 1 H, t , J = 6 H z) ,
3. 1一 3. 2 ( 1 H, m) ,
4. 7 2 ( 2 H, d, J = 6 H z ) ,
7. 1 8 ( 1 H, d , J = 8 H z ) ,
7. 40 ( 1 H, d d, J = 2 , 8 H z ) ,
7. 5 2 ( 1 H, d, J = 2 H z )
(2) (4—イ ソプロピル一 4, 一 トリ フノレオ口メチノレビフエ二ノレ一 3—ィノレ) メタノール
4一 (ト リフノレオロメチノレ) フエニノレボロン酸 ( 1. 5 9 g , 8. 3 7 mm o 1 ) 、 上記で得た ( 5—ブロモー 2—イソプロピルフエニル) メタノール ( 1. 5 9 g , 6. 94 mm o 1 ) 及びテ トラキス (ト リ フエニルホスフィン) パラジゥ ム (2 5 5mg, 0. 2 2 1 mm o 1 ) を 1, 4—ジォキサン (3 5 m L) に溶 解後、 炭酸力リウム (3. 1 7 g , 2 2. 9 mm o 1 ) 水溶液 (7mL) を加え 、 4時間加熱還流した。 室温まで放冷後、 飽和重曹水 ( l O OmL) を加え、 酢 酸ェチル ( 1 0 OmL X 2) で抽出した。 有機層を飽和食塩水 (5 OmL) で洗 浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 減圧下溶媒を留去した。 得られた残留物を シリ力ゲル力ラムクロマ トグラフィー (酢酸ェチル Zへキサン = 1/ 1 0〜 1 5) で精製することにより、 表題化合物を白色結晶として 1. 9 2 g (収率 94 %) 得た。
1 H NMR (C D C 1 3 , 400MH z) :
5 =
1. 30 (6 Η, d, J = 7 H z) ,
1. 6 3 (1 Η, b s )
3. 2一 3. 4 ( 1 H, m) ,
4. 84 (2 Η, s) ,
7. 43 ( 1 Η, d, J = 8 H z) ,
7. 5 3 (1 Η, d d , J = 2 , 8 H
7. 6 1 ( 1 Η, d, J = 2 H z) ,
7. 6一 7. 8 (4 H, m)
(3) 1— (4—ヒ ドロキシー 3—メチルフエニル) 一 3— (4—イ ソプロピル 一 4 ' 一 ト リ フノレオロメチノレビフエ二ノレ一 3—ィノレ) プロパン一 1一オン 実施例 3 ( 1) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 3 1 %
1 H NMR (C D C 1 3 , 400MH z) :
5 =
1 . 2 9 ( 6 H, d, J = 7 H z )
2 . 2 8 ( 3 H, s ) ,
3 . 1 — 3. 3 ( 5 H, m) ,
5 . 3 2 ( 1 H, s ) ,
6 . 8 0 ( 1 H, d , J = 9 H z )
7 . 3 - 7. 5 ( 3 H, m) ,
7 . 6 6 ( 4 H, s ) ,
7 . 7 - 7. 8 ( 2 H, m)
(4 ) 2— [4 — [ 3 — (4—イソプロピル一 4, 一 ト リ フルォロメチルビフエ ニル一 3—ィル) プロピオニル] — 2—メチルフエノキシ] — 2—メチルプロピ オン酸ェチル
実施例 1 ( 2 ) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
無色油状物
収率 6 2 %
1 H NMR (C D C 1 3 , 4 0 0 MH z ) :
δ =
1 . 2 1 ( 3 Η, t , J = 7 H z ) ,
1. 2 9 ( 6 Η, d, J = 7 H z ) ,
1. 6 5 ( 6 Η, s ) ,
2. 2 5 ( 3 Η, s ) ,
3. 1 ― 3. 3 ( 5 H, m)
4. 2 1 ( 2 Η, q , J = 7 H z ) ,
6. 6 1 ( 1 Η, d , J = 8 H z ) ,
7. 3 7. 5 ( 3 H, m) ,
7. 6 6 ( 4 Η, s ) ,
7. 7 ― 7. 8 ( 2 H, )
( 5 ) 2— [ 4 — [ 3— (4—イソプロピル一 4, 一 ト リフルォロメチルビフエ
二ルー 3—ィル) プロピオニル] 一 2—メチルフエノキシ] — 2—メチルプロピ オン酸
実施例 1 (4) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色ァモノレファス
収率 9 1 %
FAB— MS (m/ e ) : 5 1 3 (M+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 a , 400MH z) :
δ =
1. 2 8 (6 Η, d J = 7 H z)
1. 6 8 (6 Η, s ) ,
2. 2 5 (3 Η, s )
3. 1 ― 3. 3 (5 H m) ,
6. 7 3 ( 1 Η, d J = 8 H z)
7. 3 ― 7. 5 (3 H t m) ,
7. 6 5 (4 Η, s ) ,
7. 7一 7. 8 (2 H m) 実施例 6
「4— 「3— (4—イソプロピル一 4 ' — ト リフルォロメチルビフエ二ルー 3— ィル) プロピオニル; I 一 2—メチルフエノキシ] 酢酸
(1) 4一 [3— (4—イソプロピル一 4 ' 一 ト リフルォロメチルビフエ-ルー 3—ィノレ) プロピオ二ズレ] — 2—メチルフエノキシ] 酢酸ェチノレ
実施例 2 ( 1) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
無色油状物
収率 8 3 %
1 H NMR (CDC 1 3 , 400MH z) :
δ =
1. 2 9 ( 3 Η, t , J = 7 Η ζ ) ,
1. 29 (6 Η, d, J = 7 H z) ,
2. 3 1 ( 3 H, s ) ,
3. 1 ― 3 . 3 ( 5 H, m) ,
4. 2 6 ( 2 H, q, J = 7 H z )
4. 7 0 ( 2 H, s ) ,
6. 7 0 ( 1 H, d, J = 9 H z )
7. 3 ― 7 . 5 ( 3 H, m) ,
7. 6 6 ( 4 H, s ) ,
7. 7 ― 7 . 8 ( 2 H, m) ,
( 2 ) [4 - [ 3— (4 _イ ソプロピル一 4 ' — ト リフルォロメチルビフエニル 一 3—ィル) プロピオニル] — 2—メチルフエノキシ] 酢酸
実施例 1 (4 ) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 9 3 %
m p : 1 7 0 - 1 7 2 °C
F AB— MS (m/ e ) : 4 8 5 (M+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 3 , 4 0 0MH z ) :
δ =
1 . 3 0 ( 6 Η, d, J = 7 H
2. 3 1 ( 3 Η, s ) ,
3. 1 ― 3. 3 ( 5 H, m) t
4. 7 6 ( 2 Η, s ) ,
6. 7 4 ( 1 Η, d , J = 9 H
7. 3 ― 7. 5 ( 3 H, m)
7. 6 6 (4 Η, s ) ,
7. 8 ― 7. 9 ( 2 H, m)
I R (K B r , c m" 1 ) : 2 9 6 6 2 8 7 5 , 2 5 8 8, 2 3 4 5 , 1 7 4 9 , 1 6 7 6 , 1 6 0 1 , 1 5 0 6, 4 5 8 , 1 4 2 7 , 1 3 9 2 , 1 3 6 9 , 1 3 2 5 , 1 2 5 9 , 2 5 5 , 1 6 9 , 1 1 6 7 , 1 1 3 2 , 1 0 7 4 ,
0 3 8 , 1 0 1 6, 9 2 2 , 8 7 7 , 8 4 9 , 8 2 5, 7 8 5 , 6 8 1 実施例 7
2 — [ 4 — 「 3 — ( 4 ' 一 ト リフルォロメチルビフエ二ルー 4一ィル) プロピオ ニル Ί — 2—メチルフエノキシ] — 2 —メチルプロピオン酸
( 1 ) 1 一 (4ーヒ ドロキシー 3—メチノレフエニル) 一 3 — ( 4, 一ト リ フルォ ロメチノレビフエ二ノレ一 4—ィノレ) プロパン一 1 一オン
実施例 3 ( 1 ) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 9 8 %
1 H NMR (C D C 1 3 , 4 0 O MH
δ =
2. 2 8 ( 3 H, s ) ,
3. 1 1 ( 2 H, t , J = 7 H z ) ,
3 . 2 8 ( 2 H, t, J = 7 H z ) ,
5. 3 2 ( 1 H, s ) ϊ
6 . 8 1 ( 1 H, d , J = 8 H z ) ,
7. 3 6 ( 2 H, d , J = 8 H z ) ,
7. 5 3 ( 2 H, d , J = 8 H z ) ,
7. 6 7 ( 4 H, s ) ,
7. 7 ― 7 . 8 ( 2 H , m)
( 2 ) 2 — [ 4 - [ 3 — ( 4 , 一 ト リ フノレオロ メチノレビフエ二ノレ一 4—ィノレ) プ 口ピオ二ノレ] — 2—メチノレフエノキシ] — 2—メチノレプロピオン酸ェチノレ 実施例 1 ( 2 ) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 5 2 %
1 H NMR (C D C 1 3 , 4 0 0 MH z ) :
6 =
1. 2 1 ( 3 H, t , J 7 H z )
1. 6 5 ( 6 H, s ) ,
2. 2 6 ( 3 H, s )
3 · 1 0 ( 2 H, t , J 7 H z )
3. 2 7 ( 2 H, t , J 7 H z )
4. 2 2 ( 2 H, q , J 7 H z )
6. 6 1 ( 1 H, d , J 9 H z )
7. 3 5 ( 2 H, d , J二 8 H z )
7. 5 3 ( 2 H, d , J二 8 H z )
7. 6 7 (4 H, s )
7. 7 0 ( 1 H, d d , J = 2 , 9 H z ) ,
7. 7 9 ( 1 H, d, J 2 H z )
( 3) 2— [4— [ 3— (4 ' — トリ フルォロメチノレビフエ二ノレ _ 4 ィル) 口ピオ二 Λ^] — 2—メチルフエノキシ] — 2—メチルプロピオン酸
実施例 1 (4) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 6 6 %
m p : 1 4 9 - 1 5 1 °C
F AB -MS (m/ e ) : 4 7 1 (M+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 a 4 0 OMH z ) :
δ =
1. 6 9 (6 H, s ) ,
2. 2 7 ( 3 H, s ) ,
3. 1 0 (2 H, t , J = 7 H z )
3. 2 8 ( 2 H, t, J = 7 H z )
6. 7 6 ( 1 H, d , J = 9 H z )
7. 3 5 ( 2 H, d, J = 8 H z )
7. 5 2 ( 2 H, d , J = 8 H z )
7 - 6 7 (4 H, s ) ,
7 8 - 7. 9 (2H, m )
I R (KB r , c m一 1 ) - 3 1 5 1 2 9 24, 2 2 9 9 1 74 7, 1 64
1 , 1 6 0 3 1 5 7 8 1 5 04, 1 4 3 9, 1 3 8 1 , 3 2 7, 1 2 7 1
' 1 26 9, 1 2 6 7, 1 2 3 0, 1 20 1, 1 1 6 5 , 1 26, 1 0 70,
1 0 26 , 1 0 0 5, 9 9 9 9 6 8 , 8 1 8, 8 1 4 実施例 8
「4— [3— (4, 一 ト リ フノレオロメチノレビフエ二ノレ一 4—ィノレ) プロピオ二ノレ 1 _ 2 _メチルフエノキシ Ί 酢酸
( 1 ) 4 - [ 3 - (4, 一ト リフルォロメチルビフエニル一 4 _ィル) プロピオ ニル] — 2—メチルフヱノキシ] 酢酸ェチル
実施例 2 ( 1) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 6 8 %
1 H NMR (C D C 1 3 , 400MH z ) :
δ =
1. 3 1 ( 3 Η, t, J一 7 H z ) ,
2. 3 4 ( 3 Η, s ) ,
3. 1 3 ( 2 Η, t , J = 7 H z ) ,
3. 3 0 ( 2 Η, d, J = 7 H z ) ,
4. 2 8 ( 2 Η, q , J = 7 H z ) ,
4. 7 2 ( 2 Η, s ) ,
6. 7 2 ( 1 Η, d, J = 8 H z ) ,
7. 3 7 ( 2 Η, d, J = 8 H z ) ,
7. 5 4 ( 2 Η, d, J = 8 H z ) ,
7. 6 9 (4 Η, s )
7 · 8一 7. 9 (2H, m)
( 2 ] [ 4 - し 3— ( l_— ト リフルォロメチルビフエニル— 4—イノ プロピ ォニル] 一 2ーメチノレフエノキシ Ί 酢酸
実施例 1 (4) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
白色結晶
収率 8 1 %
m p : 1 74一 1 7 5 °C
F AB -MS : 4 4 13 (Μ + 1)
1 H NMR (CDC 1 3 > 4 00 ΜΗ ζ) :
δ =
2. 3 2 (3 H, s ) ,
3. 1 1 (2 H, d, J = 7 Η ζ) ,
3. 2 9 ( 2 H, d, J = 7 Η ζ) ,
4. 7 7 ( 2 H, s ) ,
6. 7 5 ( 1 H, d, J = 9 Η ζ) ,
7. 3 5 (2 H, d, J = 8 Η ζ) ,
7. 5 3 (2 H, d, J = 8 Η ζ) ,
7. 6 7 (4 H, s ) ,
7. 8 - 7. 9 ( 2 H, m)
I R (K B r , c m— 1 ) : 3 1 1 5, 29 3 3, 2 50 1 , 1 7 6 1 , 1 74
3 , 1 6 5 5 , 1 60 3 , 1 6 0 1 , 1 5 78, 1 504, 1 43 5 , 1 40 2
, 1 3 7 1 , 1 3 2 9, 1 2 7 1 , 1 2 2 7, 1 1 84, 1 1 6 7, 1 1 34,
1 0 7 2, 1 0 1 8, 1 00 5 , 9 8 9 , 8 1 7 実施例 9
2 - [2—メチル一 4一 [3 (3 , — トリ フノレオ口メチノレビフエ二ノレ一 3ーィ ル) プロピオ-ル] フエノキシ] 一 2—メチルプロピオン酸
(1 ) 2— [2—メチノレ一 4— [3— (3, 一 ト リフルォロメチルビフエ二/レー 3—ィル) プロピオニル] フエノキシ] 一 2—メチルプロピオン酸ェチル 実施例 1 (3) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
無色油状物
収率 7 1 %
1 H NMR (C D C 1 a > 400MH z) :
δ =
1. 2 1 ( 3 Η, t , J = 7 H z)
1. 6 4 ( 6 Η, s )
2. 2 5 ( 3 Η, s )
3. 1 2 ( 2 Η, t, J = 7 H z)
3. 2 8 ( 2 Η, t , J = 7 H z)
4. 2 1 ( 2 Η, q, J = 7 H z)
6. 6 1 ( 1 Η, d, J = 9 H z)
7. 2一 7. 9 ( 1 0 H, m)
(2) 2 - [2—メチルー 4一 [3— ( 3 ' — ト リフルォロメチノレビフエニル一 3—ィル) プロピオニル] フエノキシ] — 2—メチルプロピオン酸
実施例 1 (4) と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
淡黄色結晶
収率 80 %
F AB -MS (m e ) : 4 7 1 (M+ 1 )
1 H NMR (C D C 1 3 , 400MH z) :
δ =
1. 6 8 (6 H, s )
2. 2 5 (3 H, s )
3. 1 1 (2 H, t , J = 7 H z
3. 2 8 (2 H, t , J = 7 H z
6. 7 2 ( 1 H, d, J = 9 H z
7. 2 ― 7. 8 ( 1 0 H, m) 実施例 1 0 薬理実験
I . 試験方法
試験化合物 (実施例化合物) の P P AR活性化作用を以下のように測定した。 C V— 1細胞 (AT C C (Am e r i c a n T y p e C u l t u r e C o 1 l e c t i o n ) ) に受容体発現プラスミ ド (p S G 5— GA L 4 _ h P P A R a o r y o r 6 ( L B D) , ルシフェラーゼ発現プラスミ ド (p U C 8 -MH 1 0 0 X 4 -T K- L u c ) 及び β—ガラク トシダーゼ ( p CMX— β - GA L) 発現プラスミ ド (K l i e w e r , S . A. e t . a 1 . , ( 1 9 9 2 ) N a t u r e , 3 5 8 : 7 7 1 - 7 7 4 ) を導入した。 リポフエクシヨン 試薬 (DMR I E - C , L i p o f e c t a m i n 2 0 0 0 ( I n y i t r o g e n) ) を用いて遺伝子導入を行った後, 供試化合物存在下で 4 2時間培養し た。 可溶化細胞をルシフェラーゼ活性及び 3 _G A L活性測定に用いた。 ルシフ エラーゼ活性は 0— G A L活性で補正し, P P AR αは GW— 5 9 0 7 3 5 ( Ρ P ARひ選択的 a g o n i s t ) を、 P P AR yは R o s i g l i t a z o n e を、 P P AR δは GW— 5 0 1 5 1 6で処理した細胞のルシフェラーゼ活性値を 1 0 0 %として, 相対的なリガンド活性を算出した。
I I . 試験結果
試験結果を表 2 5に示す
【表 2 5】
P P AR活性:対照薬を 1 0 0 %とした時の試験化合物 1 0— 6 Mでの
相対値
対照薬 α : GW- 5 90 7 3 5 1 0— 6 Μ
y : R o s i g l i t a z o n e 1 0— 5 M
δ : GW- 50 1 5 1 6 1 0— 7 M
2) GW- 5 9 0 7 3 5 :特許文献 6の実施例 2
3 i a fま i n a c t i v eを Ikす。 表 2 5から明らかなように、 実施例化合物は優れた P PAR Sの活性化作用を 示した