WO2006059538A1

WO2006059538A1 - 設置状態検出装置等

Info

Publication number: WO2006059538A1
Application number: PCT/JP2005/021650
Authority: WO
Inventors: Manabu Bessho
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2004-12-03
Filing date: 2005-11-25
Publication date: 2006-06-08
Also published as: JP4372792B2; JPWO2006059538A1

Abstract

　容易に電子機器本体の設置状態を検出可能な設置状態検出装置等を提供する。　本願の設置状態検出装置は、電子機器に組み込まれ、当該電子機器の設置状態を検出する設置状態検出装置であって、前記電子機器の筐体２ａの異なる位置に取り付けられている当該電子機器の動作時に稼働する複数のデバイス１１，１２と、当該デバイス１１、１２の動作環境を電気的に検出する検出手段１３と、前記検出手段１３に基づいて前記電子機器の設置状態を判断する判断手段１４と、を具備する。

Description

明細書

設置状態検出装置等

技術分野

[0001] 本願は、例えば電子機器の設置状態を検出するための設置状態検出装置等の技術分野に関する。

背景技術

[0002] 従来、例えば、 CDや DVD等の光学媒体に記録された情報データを再生するための情報再生装置等の電子機器は、赤外線を利用したリモコン信号の受信面がユーザと対向するように設置する等、設置方向が規定されている。通常、電子機器は、その適切な動作を保証するため、縦置き、横置き等の設置方法も規定されている。近年、電子機器は、ユーザの使用態様に従って、縦置き、横置き等の設置方法を変更できる電子機器も登場しているが、そのような電子機器であっても、赤外線は指向性をもっため、リモコン信号の受信面はユーザと対向するように設置しなければならない。

[0003] また、このような赤外線の受信環境をより向上させるために、複数のリモコン受信部を有する電子機器が知られており、例えば、ユーザと対向する電子機器の正面にリモコン力発信されるリモコン信号を受信するための複数の受信部を備えた電子機器が存在する (特許文献 1)。

[0004] この電子機器は、複数の受信部のうちから通信状況が良好な一の受信部を自動的に選択して通信を実行することが可能である。

[0005] 特許文献 1 :特開平 3— 62637号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力しながら、このような従来の電子機器は、電子機器本体の同一面上に複数の受信面が配されているので、必ず決まった面をユーザと対向する方向に設定する必要が生じ、電子機器の設置状態の自由度が限定される。

[0007] すなわち、従来の電子機器にあっては、リモコンとの通信環境は改善することができるが、当該電子機器は、リモコン受光部を必ずユーザと対向する位置に設置しなければならず、当該電子機器の設置状態が制限されてしまう。

[0008] そこで、本願は上記各問題点の解決を課題の一例として為されたもので、設置状態が制限されず、かつ、容易に電子機器本体の設置状態を検出可能な設置状態検出装置および電子機器を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 上記課題を解決するために、請求項 1に記載の設置状態検出装置は、電子機器に組み込まれ、当該電子機器の設置状態を検出する設置状態検出装置であって、前記電子機器の筐体の異なる位置に取り付けられている当該電子機器の動作時に稼働する複数のデバイスと、当該デバイスの動作環境を電気的に検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記電子機器の設置状態を判断する判断手段と、を具備することを特徴とする。

[0010] また、請求項 6に記載の電子機器は、電子機器に組み込まれ、当該電子機器の設置状態を検出する設置状態検出手段と、前記電子機器の筐体の異なる位置に取り付けられている当該電子機器の動作時に稼働する複数のデバイスと、前記検出された設置状態に基づいて電子機器の動作を制御する制御手段と、を備え、前記設置状態検出手段が、当該デバイスの動作環境を電気的に検出する検出手段と、前記検出手段に基づ!ヽて前記電子機器の設置状態を判断する判断手段と、を具備することを特徴とする。

[0011] また、請求項 7に記載の設置状態検出装置は、電子機器の設置状態を検出する設置状態検出方法であって、前記電子機器の筐体の異なる位置に取り付けられ、当該電子機器の動作時に稼動する複数のデバイスの動作環境を電気的に検出する検出工程と、前記検出された各デバイスの動作環境に基づいて前記電子機器の設置状態を判断する判断工程と、を具備することを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]情報再生装置の外観及びセンサの取り付け状態を示し、図 1 (a)は横置きの状態図、図 1 (b)は縦置きの状態図である。

[図 2]情報再生装置の内部構成図である。 [図 3]ユーザがリモコン装置により情報再生装置を制御した場合における設置状態検出処理を示すフローチャートである。

符号の説明

[0013] 1 情報再生装置

2a 筐体

11 第 1受光部

12 第 2受光部

13 レベル検出部

14 判定処理部

発明を実施するための最良の形態

[0014] 以下、本願の最良の実施形態について、図 1乃至図 3を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本願の設置状態検出装置を電子機器に適用した場合の実施形態である。なお、本願の電子機器とは、 CD (Compact Disc)や DVD (Digital Versatile Disc)等の光学媒体 (光ディスクプレーヤ）を用いた情報再生装置等の電子機器に好適に適用されるものであるが、これに限定されるものではない。

[0015] まず、図 1および図 2を用いて情報再生装置の構成について説明する。なお、図 1 は情報再生装置の外観及びセンサの取り付け状態を示し、図 1 (a)は横置きの状態図、図 1 (b)は縦置きの状態図、図 2は情報再生装置の内部構成図である。

[0016] 情報再生装置 1は、図 1及び図 2に示すように、扁平型の筐体 2aからなる情報再生装置本体 2を有する。この情報再生装置 1は、赤外線を受光するための第 1受光部 1 1と、第 2受光部 12と、第 1受光部、または第 2受光部のいずれか一方により検出された信号の強弱等の信号レベルを検出するためのレベル検出部 13と、情報再生装置 1の設置状態を判定するための判定処理部 14と、リモコン信号のみを検出する際に用いる所定の情報及び情報再生装置 1の設置状態を検出する際に用いる所定の情報を記憶するための記憶部 15と、ユーザによって操作されたリモコンからの信号 (以下、「リモコン信号」と称する。）のみを検出するための IR (Infrared)処理部 16と、設置状態を切り替えるための設置状態切替部 17と、発熱部品を含む電子部品が配置された基板、電源等の情報再生装置を駆動するための部品を有するハードウェア部 1 8と、ユーザが操作するための操作部 19と、当該情報再生装置 1の稼働状態を表示するための表示部 20と、各部を制御するためのシステム制御部 21と、を備えて構成されており、第 1受光部 11、第 2受光部 12、レベル検出部 13、判定処理部 14、記憶部 15、 IR処理部 16、設置状態切替部 17、ハードウア部 18、操作部 19、表示部 2 0、及びシステム制御部 21は、バス 22を介して電気的に接続されている。

[0017] なお、例えば、本実施形態の第 1、及び第 2受光部 11、 12は、本発明のデバイスを構成し、本実施形態のレベル検出部 13は、本発明の検出手段を構成する。また、例えば、本実施形態の判定処理部 14は、本発明の判断手段を構成し、本実施形態のシステム制御部 21は、本発明の制御手段を構成する。

[0018] 情報再生装置本体 2の正面には、図 1に示すように、表示部 20としての表示パネル 20aと、操作部 19としての操作ボタン 19aや例えば、ロータリーエンコーダのような各種操作トグル 19bと、光学媒体をドライブに挿入するためのドライブ挿入部 18aと、ュ一ザによって操作されるリモコン装置力赤外線によって送信された制御信号を受光するための第 1受光部 11の受光面 1 laが所定位置に配置されて取り付けられて、る。また、情報再生装置本体 2の底面には、第 2受光部 12の受光面 12aが所定位置に配置されて取り付けられて、る。

[0019] 第 1受光部 11及び第 2受光部 12は、赤外線を受光するためのセンサとして機能する。例えば、第 1受光部 11及び第 2受光部 12は、赤外線用受光素子により構成され、ユーザによって操作されるリモコン装置（図示せず)からの赤外線を受光し当該赤外線によって送信されたリモコン信号を受信するとともに、当該受信したリモコン信号をレベル検出部 13、及び IR処理部 16に出力する。

[0020] なお、第 1受光部 11及び第 2受光部 12は、上記リモコン信号以外に蛍光灯ゃテレビから発信される信号も雑音信号として受信する。

[0021] レベル検出部 13は、第 1受光部 11または第 2受光部 12の少なくとも何れか一方から入力される信号を受信するとともに、受信した信号の強弱 (以下、「レベル」と称する。）を電気的数値に変換し、当該変換された数値を各受光部 11、 12のレベルを示す情報として判定処理部に出力する。

[0022] 判定処理部 14は、後述するように記憶部 15に記憶されている第 1、及び第 2受光部 11、 12と情報再生装置 1の設置状態の関係を示す参照テーブルを参照して、情報再生装置 1の設置状態を判断し、システム制御部 21に出力する。また、判定処理部 14は、電源が入っている力否かを判断し、システム制御部 21に出力する。

[0023] 記憶部 15には、蛍光灯やテレビ力も発信される雑音 (ノイズ)信号やリモコン力も発信されるリモコン信号の識別符号 (波形等)、及び、第 1受光部 11と第 2受光部 12と情報再生装置 1の設置状態の関係を示す参照テーブルが予め記憶される。

[0024] なお、この識別符号は、第 1受光部 11及び第 2受光部 12により受信される種々の信号のうち IR処理部 16によってリモコン信号のみを検出する際に記憶部 15から読み出される。

[0025] また、参照テーブルは、レベル検出部 13により検出されたレベルが高い方の第 1受光部 11または第 2受光部 12に基づいて情報再生装置 1の設置状態を判断する際に記憶部 15から読み出される。

[0026] IR処理部 16は外部から受光する赤外線のうちユーザからのリモコン信号のみを検出するための処理を行う。具体的には、 IR処理部 16は、レベル検出部 13により検出された結果を示す情報を受信し、記憶部 15に記憶されたリモコン信号の識別符号を抽出し、判断処理部 14によって当該レベル検出部により検出された情報と識別符号とを比較してリモコン信号のみを検出する。

[0027] 設置状態切替部 17は、情報再生装置 1の設置状態が横置き状態を示す SW1と縦置き状態を示す SW2とを備え、判定処理部 14により判定された結果に基づいて当該 SW1または SW2のいずれか一方にスィッチを切り替える。

[0028] なお、この SW1及び SW2は、例えば、他の制御基板（図示せず）と接続されており、他の制御基板は、情報再生装置 1の設置状態に基づいて、何らかの制御を行うようになっている。また、他の制御基板は、例えば、情報再生装置 1の設置状態に基づいて、表示部 20の表示状態を切り替えるようになっており、ユーザの設置状態 (縦置き、横置き）に関わらず、表示部 20に表示される情報を最適になるよう各部を制御するようになっている。

[0029] ハードウア部 18は、情報再生装置 1が本来的に有する機能を実現するためのハ一ドウエア力も構成された要素であり、バス 22によって接続されたシステム制御部 21 の制御の下、各種の動作を実行する。このハードウェア部 18は、電子機器の種類によって異なる種類のハードウェアにて構成され、異なった動作を行うものである。

[0030] 例えば、本実施形態の場合、このハードウェア部 18は、光ディスク等の光記録媒体を駆動するためのドライブや音声処理装置等のハードウェアによって構成されており、入力されたオーディオデータに対する信号処理を行い、これを DZA変換して増幅した後、スピーカ等の出力装置に出力する動作を行うこととなる。

[0031] 操作部 19は、例えば、再生キー、停止キー、早送り '巻き戻しキー等の各種コマンドを指定するための操作ボタン 19aや各種ソース切替、音量調整用のトグル 19bを有し、当該操作ボタン 19aの押下、トグル 19bの回動によるユーザ力もの指示を受け付けその指示信号をノ、一ドウエア部 18に出力する。

[0032] 表示部 20は、例えば、 EL (Electro Luminescence)素子から構成されるパネルまたは液晶パネルなどの表示パネル 20aを有し、ハードウェア部 18から出力された各種情報を当該表示パネル 20aに表示する。

[0033] システム制御部 21は、演算機能を有する CPU (Central Processing Unit)、作業用 RAM,及び各種処理プログラムやデータを記憶する ROMを備えている。このシステム制御部 21は、 ROMに記憶された各種処理プログラムを実行することにより、コンビユータとして情報再生装置 1の全体を統括制御する。

[0034] 特に、本実施形態では、システム制御部 21は、ユーザからリモコン装置により発信される情報再生装置 1の各動作を制御するための信号である赤外線を第 1受信部 11 又は第 2受信部 12の何れか一つが受信した場合にレベル検出部 13により当該受信した信号のレベルを比較させるとともに、判定処理部 14によりレベルが高い方の第 1 受信部 11又は第 2受信部 12の何れか一つを検出させ、当該検出結果に基づいて情報再生装置 1の設置状態を判断させる（以下、この処理を「設置状態検出処理」と称する。）。

[0035] そして、システム制御部 21は、当該設置状態に基づいて、設置状態切換部 17の情報再生装置 1の設置状態を切り替えるスィッチ（SW1、 SW2)を切り替える。

[0036] また、システム制御部 21は、ハードウェア部 18によって、ユーザにより選択される操作ボタン 19a、又はリモコン装置によるユーザからの指示信号に基づいてドライブを駆動する。そして、システム制御部 21は、ハードウェア部 18によって、ドライブから出力される信号、例えば、モニタからの映像表示やスピーカからの音声出力をするための信号を受信し、その信号をモニタやスピーカへ転送する。

[0037] 次に、図 3を用いて情報再生装置 1のシステム制御部 21における設置状態検出処理について説明する。

[0038] なお、図 3はユーザがリモコン装置（図示せず）により情報再生装置 1を制御した場合における設置状態検出処理を示すフローチャートである。また、情報再生装置 1は

、初期設定として、情報再生装置 1の設置状態が横置きである場合は第 1受光部 11 がユーザの方向を向くものとし、情報再生装置 iの設置状態が縦置きである場合は第 2受光部 12がユーザの方向を向くものとする。

[0039] 以下の説明において、本動作では、この処理において、ユーザにより操作されるリモコン装置からのリモコン信号は第 1受光部 11、または第 2受光部 12のうち何れか一方へ必ず入力されるものとし、初期設定として、システム制御部 21は設置状態切換部 17のスィッチを SW1に設定 (切り替える）する（ステップ S101)。また、本願の設置状態検出処理は、電源投入後または電源投入後所定の時間が経過して当該情報再生装置 1が待機状態となった際に行なわれるようになつている。

[0040] まず、第 1受光部 11または第 2受光部 12の何れか一つによって何らかの信号を受信すると、システム制御部 21は、第 1受光部 11または第 2受光部 12の何れか一つに受信された信号をレベル検出部 13へ出力させる (ステップ S102)。

[0041] なお、第 1受光部 11または第 2受光部 12の何れか一つによって受信される信号はリモコン信号に限られず、雑音信号も含まれる。

[0042] 次いで、レベル検出部 13によって第 1受光部 11からの信号を受信すると、システム制御部 21は、受信した信号レベル (以下、「L1」と称する。）を検出させる (ステップ S 103)。また、レベル検出部 13によって第 2受光部 12からの信号を受信すると、システム制御部 21は、受信した信号レベル (以下、「L2」と称する。）を検出させる (ステツプ S104)。

[0043] そして、システム制御部 21は、判定処理部 14に、レベル検出部 13により検出した信号レベル L1と信号レベル L2を比較させ、当該比較した結果を情報として IR処理部 16に出力させる (ステップ S105)。

[0044] なお、比較した結果を示す情報には、信号レベルが高、信号の信号情報、すなわち、 L1または L2と、当該信号情報を検出した第 1受光部 11または第 2受光部 12のいずれか一つの名称を示す情報が含まれる。また、当該信号情報には、ヘッダ部分に当該信号の波形等の識別符号が含まれる。

[0045] 次いで、 IR処理部 16に比較した結果を示す情報を出力させ、 L1の信号レベルが

L2の信号レベルよりも高い場合には、システム制御部 21は、 IR処理部 16に第 1受光部 11により受信した信号のヘッダ部分の識別符号 (以下、「SID1」と称する。）を抽出させる (ステップ S106)。

[0046] 一方、システム制御部 21は、 IR処理部 16に記憶部 15に記憶されているリモコン装置力も発信されるリモコン信号の識別符号 (以下、「RID」と称する。）を抽出させる (ステツプ S 107)。

[0047] 次いで、システム制御部 21は、判定処理部 14に IR処理部 16により抽出した識別符号 SID1と識別符号 RIDとを比較させ、当該識別符号が同一であるカゝ否かを判断させる（ステップ S 108)。

[0048] そして、当該識別符号が同一であれば、システム制御部 21は、その結果に基づヽて設置状態切換部 17のスィッチを SW1に設定させる (ステップ S 109)。

[0049] これにより、第 1受光部 11で受信した信号がリモコン信号であることを検出できるとともに、情報再生装置 1の設置状態が横置きであることを検出できる。

[0050] 一方、ステップ S108において、識別符号が同一でなければ、システム制御部 21は

、ステップ S102に戻って処理を続けさせる。

[0051] 次いで、システム制御部 21は、判定処理部 14に、電源が入っている力否かを判断させ (ステップ S 114)、電源が入っている場合には、ステップ S102に戻って処理を続けさせる。また、ステップ S114において、電源が入っていない場合には処理が終了する。

[0052] 他方、ステップ S105において比較した結果を示す情報を IR処理部 16に出力させ、 L2の信号レベルが L1の信号レベルよりも高い場合には、システム制御部 21は、 IR 処理部 16に第 2受光部 12により受信した信号のヘッダ部分の識別符号 (以下、「SI D2」と称する。）を抽出させる (ステップ SI 10)。

[0053] また、システム制御部 21は、 IR処理部 16に記憶部 15に記憶されているリモコン装置力も発信されるリモコン信号の識別符号 (以下、「RID」と称する。）を抽出させる (ステツプ S 111)。

[0054] 次いで、システム制御部 21は、判定処理部 14に IR処理部 16により抽出した識別符号 SID2と識別符号 RIDとを比較させ、当該識別符号が同一であるカゝ否かを判断させる（ステップ S 112)。

[0055] そして、当該識別符号が同一であれば、システム制御部 21は、設置状態切換部 17 のスィッチを SW2に設定させる（ステップ S 113)。

[0056] これにより、第 2受光部 12で受信した信号がリモコン信号であることを検出できるとともに、情報再生装置 1の設置状態が縦置きであることを検出できる。

[0057] 一方、ステップ S112において、識別符号が同一でなければ、システム制御部 21は

、ステップ S102に戻って処理を続けさせる。

[0058] 次いで、システム制御部 21は、判定処理部 14に、電源が入っている力否かを判断させ (ステップ S 114)、電源が入っている場合には、ステップ S102に戻って処理を続けさせる。また、ステップ S114において、電源が入っていない場合には処理が終了する。

[0059] 以上に説明したように、本実施形態の本願の情報再生装置 1は、当該情報再生装置 1に糸且み込まれるとともに、当該情報再生装置 1の設置状態を検出するために用いられ、当該デバイスの動作環境を電気的に検出するレベル検出部 13と、当該情報再生装置 1に組み込まれるとともに、当該情報再生装置 1の設置状態を検出するために用いられ、レベル検出部 13の検出結果に基づいて情報再生装置 1の設置状態を判断する判定処理部 14と、情報再生装置 1の筐体の異なる位置に取り付けられている当該電子機器の動作時に稼働する第 1受光部 11及び第 2受光部 12と、検出された設置状態に基づいて情報再生装置 1の動作を制御するシステム制御部 21と、を備えている。

[0060] この構成により、本願の設置状態検出装置 1は、第 1受光部 11または第 2受光部 1 2の何れかの動作環境を電気的に検出するとともに、当該検出結果に基づいて情報再生装置 1の設置状態を判断し、検出された設置状態に基づいて情報再生装置 1の動作を制御する。

したがって、第 1受光部 11または第 2受光部 12における動作環境に基づいて、情報再生装置 1の設置状態を判断することができるので、当該設置状態を的確に判断することができるとともに、当該検出結果に基づいて、表示部または操作部などの各種の設置状態により変更される設定を、情報再生装置 1の設置状態を勘案して適切に切り換えさせることが可能になる。

[0061] この結果、設置状態に制限されず、簡易な構成により、設置状態を検出することができる情報再生装置 1を提供することができる。

[0062] また、本実施形態の本願の情報再生装置 1は、レベル検出部 13により検出された結果を示す情報を受信し、記憶部 15に記憶されたリモコン信号の識別符号を抽出し、判断処理部 14によって当該レベル検出部により検出された情報と識別符号とを比較してリモコン信号のみを検出する IR処理部 16を備えている。

[0063] この構成により、雑音信号のみを排除してリモコン信号のみを検出できる。したがつて、雑音信号が特定の受光部へ強く入ってくるような状況下であっても安定してリモコン信号のみの強弱レベルで情報再生装置 1の設置状態を判断できるので、当該情報再生装置 1の設置状態の検出精度はより向上する。

[0064] また、前記第 1及び第 2受光部 11、 12の代わりに、前記情報再生装置 1の動作中に当該情報再生装置 1の内部を冷却するためのファンを使用してもよい。さらに、前記第 1及び第 2受光部 11、 12の代わりに、前記電子機器を操作するための操作ボタンを使用してもよ、。

[0065] このように、リモコン装置力発信されるリモコン信号のレベルを検出する代わりに、ファンや操作ボタンを利用して、ファンに供給される電流値、またはユーザによる操作ボタンの操作を検出することにより、ファンや操作ボタンの取り付け状態力情報再生装置 1の設置状態を容易に検出できる。

[0066] なお、本実施形態において、動作時とは、情報再生装置 1がオーディオデータなどの再生装置として稼働する状態のみならず、情報再生装置 1の主電源が入力されて各動作を待機して!/、る待機状態の場合も含まれる。 [0067] また、上記設置状態検出処理において、リモコン装置から発信されるリモコン信号のレベルを検出する代わりに、例えば、情報再生装置の内部の一側面と、当該一側面と異なる面に開口部を設けるとともに、情報再生装置 1の動作中に情報再生装置 1 の内部を冷却するためのファンを取り付け、当該ファンに流れる電流値のレベルを検出するようにしてもよい。また、ファンが取り付けられた位置に対応する筐体 2aには開口が設けられている。

[0068] この場合に、情報再生装置 1の設置状態によっては、一方の開口が塞がるので、一方の開口が塞がると当該開口に対応するファンには空気抵抗が加わり当該ファンに供給される電流値が上がる。したがって、この作用を利用すれば、各ファンの電流値は情報再生装置 1の設置状態によって変わるので、当該電流値のレベルを検出することにより、上記センサのレベルを検出して情報再生装置 1の設置状態を検出できるのと同様に、情報再生装置 1の設置状態を検出できる。

[0069] また、上記設置状態検出処理において、リモコン装置から発信されるリモコン信号のレベルを検出する代わりに、例えば、情報再生装置 1の外部の一側面と、当該一側面と異なる面に操作ボタンを取り付け、当該一方の操作ボタンが操作されたことを検出するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザが操作ボタンにより電子機器を操作すれば、必然的に操作ボタンが取り付けられている面がユーザと対向するので情報再生装置 1の設置状態が検出できる。

[0070] また、上記センサ、ファン、操作ボタンを複合して用い、情報再生装置 1の設置状態を検出できるようにしてもよい。さらに、本実施形態の情報再生装置 1は箱状の筐体 2 aで形成されて、るが、側面が曲面で形成された円形状であっても構わな!/、。

[0071] また、本実施形態では、 IR処理部 16でリモコン信号のみを検出するようにしている力リモコン信号以外の信号 (雑音信号)を検出して当該雑音信号を排除するようにしても構わない。

[0072] また、従来においては情報再生装置の縦横位置を検出するのに専用の検出装置' 検出素子等を使っていたものを、本実施形態によればリモコン受光用の素子自体の信号を活用でき、従来必要であった専用の検出装置、検出素子を削除することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 電子機器に組み込まれ、当該電子機器の設置状態を検出する設置状態検出装置であって、

前記電子機器の筐体の異なる位置に取り付けられている当該電子機器の動作時に稼働する複数のデバイスと、

当該デバイスの動作環境を電気的に検出する検出手段と、

前記検出手段の検出結果に基づいて前記電子機器の設置状態を判断する判断手段と、

を具備することを特徴とする設置状態検出装置。

[2] 前記デバイスは、

前記電子機器の各動作を制御するための信号である赤外線を受信するためのセンサであることを特徴とする設置状態検出装置。

[3] 前記デバイスは、

前記電子機器の動作中に当該電子機器内部を冷却するためのファンであることを特徴とする請求項 1に記載の設置状態検出装置。

[4] 前記デバイスは、

前記電子機器を操作するための操作ボタンであることを特徴とする請求項 1に記載の設置状態検出装置。

[5] 前記一のデバイスは筐体の一側面に取り付けられ、

前記他のデバイスは前記一のデバイスが取り付けられている面とは異なる面に取り付けられていることを特徴とする請求項 1乃至 3のいずれか一項に記載の設置状態検出装置。

[6] 電子機器に組み込まれ、当該電子機器の設置状態を検出する設置状態検出手段と、

前記検出された設置状態に基づいて前記電子機器の動作を制御する制御手段とを備え、

前記設置状態検出手段が、

当該デバイスの動作環境を電気的に検出する検出手段と、

前記検出手段に基づいて前記電子機器の設置状態を判断する判断手段と、を具備することを特徴とする電子機器。

電子機器の設置状態を検出する設置状態検出方法であって、

前記電子機器の筐体の異なる位置に取り付けられ、当該電子機器の動作時に稼動する複数のデバイスの動作環境を電気的に検出する検出工程と、前記検出された各デバイスの動作環境に基づいて前記電子機器の設置状態を判断する判断工程と

、を具備することを特徴とする設置状態検出方法。