WO2006038570A1

WO2006038570A1 - 立体画像形成システム

Info

Publication number: WO2006038570A1
Application number: PCT/JP2005/018197
Authority: WO
Inventors: Yoshiki Takata; Takashi Morimoto
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2004-10-01
Filing date: 2005-09-30
Publication date: 2006-04-13
Also published as: JPWO2006038570A1; JP4601073B2; US20090009592A1

Abstract

　立体画像情報取得装置１０に設けられた一対のカメラ１１によって取得される右眼用および左眼用の各画像情報が立体画像表示装置３０によって表示される。各カメラ１１は、光軸が水平面または水平面に対して傾斜した面内において相互に交差するように配置されており、各カメラと被写体との距離を検出する距離センサー１２の検出結果に基づいて、各カメラ１１の光軸の交差位置が被写体になるように各カメラ１１の撮像位置が調整される。画像情報取得装置１０によって取得された右眼用および左眼用の画像情報は、立体画像プリンター４０によって、記録シート４１ａにプリントされる。これにより、使用者が目視によって認識する立体像に即した立体画像を確実に得ることができる。

Description

立体画像形成システム

技術分野

[0001] 本発明は、人間の目視によって認識される立体像に即した立体画像を形成することができる立体画像形成システムに関する。

背景技術

[0002] 人間の目視によって認識される情報を画像として記録するために、通常、「カメラ」が使用される。「カメラ」は、使用者が目視して認識される立体像に対応した画像情報を記録紙に 2次元表示するようになっている。また、画像情報を瞬時に記録紙に 2次元表示する「インスタントカメラ」も、例えば、特開平 3-34684号公報 (特許文献 1)に開示されている。

[0003] し力しながら、通常の「カメラ」の場合には、画像情報が記録紙に 2次元表示されるために、得られる 2次元表示画像は、実際に使用者が目視によって認識する 3次元の立体像とは異なって表現されており、実際の立体像の情報を正確に伝えることができないおそれがある。

[0004] 最近では、画像処理技術の進歩に伴って、立体画像（3D画像)を、表示パネルに表示する技術、記録紙にプリントする技術が開発されている。立体画像表示装置では、通常、観察者の右眼および左眼の目視によって認識される情報にそれぞれ対応する右眼用および左眼用のそれぞれの画像情報をカメラによって予め取得して、取得された右眼用および左眼用のそれぞれの画像情報を、観察者の右眼および左眼にてそれぞれ目視されるように視差バリアが設けられた液晶表示パネル等の表示パネルに表示するようになっている。表示パネルでは、取得された右眼用および左眼用のそれぞれの画像情報が、表示パネルにおける列（縦)方向に沿った画素列毎に交互に表示されるように、各画素列毎に対応した一定幅の縦長の短冊状に分割されて、得られた短冊状の右眼用および左眼用のそれぞれの画像情報が、表示パネルにおける各画素列に交互に表示されるようになっている。また、表示パネルの前面には、表示パネルの各画素列にて表示される右眼用および左眼用の各画像情報が、観察者の右眼および左眼にそれぞれ目視されるように、視差バリアが配置される。

[0005] また、特開昭 64— 41397号公報 (特許文献 2)には、 3次元画像を撮像する 3次元撮像装置が開示されている。

[0006] さらに、右眼用および左眼用のそれぞれの画像情報を記録紙にプリントする立体画像プリンターも開発されている。例えば、特開平 9— 15766号公報 (特許文献 3)には、特殊なレンチキュラーシートに右眼用および左眼用のそれぞれの画像情報をプリントする構成が開示されている。また、特開 2000— 180996号公報 (特許文献 4)には、透明シートに視差バリアおよび画像情報をそれぞれプリントする構成が開示されている。

特許文献 1：特開平 3-34684号公報

特許文献 2 :特開昭 64— 41397号公報

特許文献 3：特開平 9 15766号公報

特許文献 4:特開 2000— 180996号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] 前記特許文献 2に記載された画像撮像装置では、 1台の装置によって 3次元画像情報を得ることができる。しカゝしながら、得られた 3次元画像情報によって形成される 3 次元画像については、撮像現場にて確認することができるものではなぐ従って、どのような立体画像が得られるかについては、別途、表示装置あるいはプリンタ一等が必要になるという問題がある。

[0008] 前記特許文献 3に記載されたプリンターでは、特殊なレンチキュラーシートを使用する必要があり、微細なレンチキュラーレンズは非常に傷がつきやすぐさらにその光学的効果も傷の影響を強く受ける。このため、所定レベルの立体画像が得られるようなプリンターを製造するためには、量産性の乏、厳、管理レベルが必要になる。そして、微細な光学素子であるレンチキュラーレンズをシート状に形成するためには、精度が高くて管理が難しい金型と、クリーン度の高い製造ラインとが必要となり、経済性が損なわれるという問題がある。また、前記特許文献 4では、画像情報のみならず、視差バリアもプリントする必要があり、そのために複雑な構成の装置が必要になるために、経済性が損なわれるおそれがある。

[0009] さらに、前記特許文献 3および 4のいずれも、右眼用および左眼用のそれぞれの画像情報をカメラ等によって取得して、取得された画像情報を、カメラとは別体になったプリンターによってプリントするために、カメラによって画像情報を取得する時間と、実際にプリントされる時間との間に時間差が生じる。そのために、プリンターによって得られた立体画像プリントの立体画像が、実際に目視によって認識した立体像とは大きく相違するおそれがあり、その結果、使用者は、所望するような立体画像を確実に得ることができなヽおそれがある。

[0010] 本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、使用者が目視によつて認識する立体像に即した立体画像を確実に得ることができ、し力も、経済性にすぐれた立体画像形成システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0011] 本発明の立体画像形成システムは、右眼用および左眼用の各画像情報をそれぞれ得るための立体画像情報取得装置と、該立体画像情報取得装置によって取得された右眼用および左眼用の各画像情報を画像処理する画像情報制御部と、該画像情報制御部によって得られる右眼用および左眼用の各画像情報を、観察者の右眼および左眼によってそれぞれ観察されるように表示する表示部を有する立体画像表示装置と、を有することを特徴とする。

[0012] 好ましくは、前記立体画像情報取得手段は、前記右眼用および左眼用の各画像情報を得る際に発生する視差角を変更する手段を有する。

[0013] 好ましくは、前記立体画像情報取得装置は、右眼用および左眼用の各画像情報をそれぞれ得るために所定の間隔をあけて配置された一対のカメラを有しており、前記各カメラは、それぞれの光学系における光軸が水平面内において、または水平面に対して傾斜した面内にぉ、て相互に交差するようになって!/、る。

[0014] 好ましくは、前記立体画像情報取得装置は、前記各カメラと被写体との距離を検出する距離センサーを有し、該距離センサーの検出結果に基づいて、前記各カメラの光軸の交差位置が前記被写体になるように前記各カメラの光軸方向が調整される。

[0015] 好ましくは、前記立体画像情報取得装置の各カメラは、前記距離センサーに基づ V、てそれぞれの焦点位置が自動調整される。

[0016] 好ましくは、前記画像処理部は、前記画像情報取得部にて取得された右眼用および左眼用の各画像情報が、前記立体画像表示装置の表示部によって、左右方向に交互に表示されるように画像処理して出力する。

[0017] 好ましくは、前記立体画像表示装置の表示部は、表示パネルと、該表示パネルにてそれぞれ表示される右眼用および左眼用の各画像情報が観察者の右眼および左眼によってそれぞれ観察されるように該表示パネルに沿って配置された視差バリアとを有する。

[0018] 好ましくは、前記画像処理部力もの出力に基づいて立体画像プリントを形成する立体画像プリンターをさらに有する。

[0019] 好ましくは、前記立体画像情報取得装置と、前記立体画像表示装置と、前記画像情報制御部と、前記立体画像プリンタ一とが、持ち運び可能なケーシングに保持されている。

[0020] 好ましくは、前記立体画像情報取得装置と、前記立体画像表示装置と、前記画像情報制御部と、前記立体画像プリンタ一とが、据え置き型のケーシングに保持されており、前記画像情報取得装置の各カメラは、前記立体画像表示装置の観察者を被写体とするように配置されて、る。

[0021] 好ましくは、前記立体画像表示装置が表示面にタツチパネルを有し、該タツチパネルの操作によって、前記立体画像情報取得装置を操作することができる。

[0022] 好ましくは、前記タツチパネルがペン入力方式になっている。

[0023] 好ましくは、前記画像情報制御部によって得られる右眼用および左眼用の各画像情報を記憶する記憶手段をさらに有する。

[0024] 好ましくは、前記記憶手段が前記ケーシングに対して着脱可能になっている。

[0025] 好ましくは、前記立体画像プリンタ一は、前記画像処理部から出力される右眼用および左眼用の各画像情報を、記録シートに左右方向に交互にプリントするプリンタへッダーを有する。

[0026] 好ましくは、前記立体画像プリンタ一は、前記プリンタヘッダーによって右眼用および左眼用の各画像情報が交互にプリントされた前記記録シートに、プリントされた各画像情報にそれぞれ対応する光透過領域がそれぞれ設けられた視差バリアフィルムを、各光透過領域が前記記録シートにプリントされた各画像情報にそれぞれ対応するように貼り付ける手段をさらに有する。

[0027] 好ましくは、前記立体画像プリンターの記録シートは、透光性シートと、該透光性シートの一方の面において複数の光透過領域がそれぞれ左右方向に並んで設けられた視差バリアフィルムとを有し、前記プリンタヘッダーは、前記記録シートにおける前記透光性シートの前記視差バリアフィルムが設けられていない面に、右眼用および左眼用の各画像情報を、前記各光透過領域にそれぞれ対応するように左右方向に交互にプリントする。

[0028] 好ましくは、前記立体画像プリンターの視差バリアフィルムが、前記記録シートにおける右眼用および左眼用の各画像情報のそれぞれのプリント位置に対向する複数の透光部と、前記各透光部の間をそれぞれ遮光する複数の遮光部とを有する。

[0029] 好ましくは、前記記録シートが、裏面に粘着層を有する。

[0030] 好ましくは、前記粘着層の表面に剥離紙が設けられている。

[0031] 好ましくは、前記立体画像表示装置が液晶表示装置である。

発明の効果

[0032] 本発明の立体画像形成システムは、簡潔な構成であって経済性に優れており、使用者が目視によって認識する立体像に即した立体画像を容易にし力も経済的に形成することができる。

図面の簡単な説明

[0033] [図 1]本発明の立体画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。

[図 2]その立体画像形成システムに使用される立体画像表示装置の概略構成図である。

[図 3]その立体画像形成システムに使用される立体画像プリンターの概略構成図である。

[図 4]その立体画像形成システムにて得られる立体画像プリントの概略構成図である [図 5] (a)は、その立体画像形成システムの具体例の概略構成図、 (b)は、その正面図、（c)は、その背面図である。

[図 6] (a)は、立体画像プリンターの他の例を示す要部の概略構成図、（b)はその立体画像プリンタに使用される記録シートの構成図である。

[図 7]本発明の立体画像形成システムの他の例を示す概略構成図である。

[図 8]本発明の立体画像形成システムの動作説明の一例を示すフロー図である。

[図 9]本発明の立体画像形成システムの動作説明の他の例を示すフロー図である。符号の説明

10 立体画像情報取得装置

11 カメラ

12 距離センサー

13 カメラ駆動部

14 カメラ制御部

15 ズーム駆動部

21 画像情報制御部

22 メモリ

30 立体画像表示装置

31 液晶表示パネノレ

32 ノックライ卜

33 視差バリア

33a 透光部

33b 遮光部

40 立体画像プリンター

41 記録シートローノレ

41a 記録シート

43 プリンタヘッド

44a 視差パリアフィルム

44b 透光部

44c 遮光部 51 ケーシング

発明を実施するための最良の形態

[0035] 図 1は、本発明の立体画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。この立体画像形成装置は、被写体の立体画像情報を取得する立体画像情報取得装置 1 0と、立体画像情報取得装置 10にて取得された立体画像情報が供給されて所定の画像処理を実施する画像情報制御部 21と、画像情報制御部 21によって画像処理されて得られる画像情報に基づ!ヽて立体画像を表示する立体画像表示装置 30と、画像情報制御部 21から与えられる画像情報に基づいて立体画像を記録紙上にプリントする立体画像プリンター 40と、画像情報制御部 21から与えられる画像情報を記憶する記憶手段としてのメモリ 22とを有して、る。

[0036] 立体画像情報取得装置 10は、人間の右眼および左眼のそれぞれにて認識される画像に対応した画像情報を得るために設けられた一対のカメラ 11と、各カメラ 11と被写体との相対的な距離を計測する距離センサー 12とを有している。各カメラ 11は、固体撮像素子 (CCD) 11aと、固体撮像素子 11aに光を集光するための光学系 l ib とをそれぞれ有しており、右眼用および左眼用の各画像情報を得るために、視差距離に相当する一定の距離 dの間隔をあけて配置されている。各カメラ 11は、撮像領域が前方になるように前方に向けて配置されており、それぞれの光学系 1 lbの光軸が水平面内または水平面に対して上下方向に 30° 以下程度に傾斜した傾斜面内において交差するように配置されている。各カメラ 11は、それぞれがサーボモータ等のカメラ駆動部 13によって、光軸が交差する面内において回動可能になっている。

[0037] 距離センサー 12は、各カメラ 11の中間位置に設けられており、その前方に位置する被写体までの距離に関する情報を検出するようになっている。距離センサー 12によって得られた距離に関する情報は、カメラ制御部 14に与えられており、カメラ制御部 14は、距離センサー 12から与えられる被写体までの距離情報 wと、各カメラ 11の配置間隔 dとに基づいて、各カメラ 11における光学系の光軸の交差角 Θを演算し、その演算結果に基づいて、それぞれの光軸が、被写体上において交差するように各カメラ駆動部 13を駆動する。これにより、各カメラ 11は、それぞの光軸が視差角 Θにて被写体上にて交差する状態でその被写体をそれぞれ撮像して、右眼用および左眼用の各画像情報をそれぞれ取得することになる。

[0038] また、カメラ制御部 14は、距離センサー 12から与えられる被写体までの距離情報 w に基づ!/ヽて、各カメラ 11にそれぞれ設けられた光学系 1 lbをそれぞれ調整する光学系調整部 15が設けられており、各光学系調整部 15によって、各カメラ 11の光学系 1 lbが被写体に対して焦点が合うように自動的に調整される。

[0039] なお、立体画像情報取得装置 10には、各光学系調整部 15を調整する指令が入力される操作部 16が設けられており、カメラ制御部 14は、使用者が操作部 16を操作することによって入力される調整指令に基づいて各光学系調整部 15が制御される。例えば、操作部 16の操作によって入力されるズーム指令に基づいて、カメラ制御部 14 は、各光学系調整部 15を制御して、各カメラ 11の光学系 l ibは、使用者の所望するズーム状態になるようにそれぞれ調整される。

[0040] 各カメラ 11は、それぞれ焦点が被写体に整合した状態で、し力も、それぞれの光軸の交差位置が被写体上になった状態で被写体を撮像する。これにより、各カメラ 11 は、右眼用および左眼用の画像情報をそれぞれ取得する。各カメラ 11によって取得された各画像情報は、画像情報制御部 21に与えられる。画像情報制御部 21は、各カメラ 11から与えられた右眼用および左眼用の各画像情報を、立体画像の表示に適した状態に画像処理するようになっている。そして、画像処理された右眼用および左眼用の各画像情報は、立体画像表示装置 30および立体画像プリンター 40にそれぞれ与えられるとともに、メモリ 22に与えられてメモリ 22に記憶される。

[0041] 図 2は、立体画像表示装置 30の概略構成図である。この立体画像表示装置 30は液晶表示パネル 31と、この液晶表示パネル 31に背面側力も光を照射するバックライト 32と、液晶表示パネル 31の表面 (表示)側に配置された視差バリア 33とを有している。液晶表示パネル 31は、例えば、マトリクス状に配置された各画素力アクティブ素子としての薄膜トランジスタ (TFT)によってそれぞれ駆動されるアクティブマトリクス型になっている。

[0042] 視差バリア 33は、液晶表示パネル 31における列方向（縦方向）に沿ってそれぞれ配置された各画素列 31aに対向するように、それぞれが縦方向に小さな一定幅寸法の縦長の短冊状に延びる複数の透光部 33aと、液晶表示パネル 31における左右方向に隣接する各画素列 31aの境界部分を遮光するように、各透光部 33a間にお、てそれぞれが縦方向に小さな一定幅寸法の縦長の短冊状に延びる複数の遮光部 33b とを有している。

[0043] 液晶表示パネル 31には、右眼用の画像情報が与えられる右眼用の各画素列 3 la と、左眼用の画像情報が与えられる左眼用の各画素列 31aとが左右 (水平)方向に交互に配置されている。そして、視差バリア 33の透光部 33aによって、右眼用の各画素列 31aは、液晶表示パネル 31の前方に位置する観察者の右目 10Rによって目視され、左眼用の各画素列 31aは、観察者の左目 10Lによって目視される。

[0044] 画像情報制御部 21は、各カメラ 11によって取得された右眼用および左眼用の各画像情報を、液晶表示パネル 31の列（縦)方向に沿った各画素列 31aに対応するように、垂直 (縦)方向に沿った縦長の短冊状にそれぞれ分割して、短冊状に分割された右眼用および左眼用の各画像情報を、液晶表示パネル 31における水平方向に沿つた各画素列に対して交互に与えられるように処理する。

[0045] 画像情報制御部 21によって画像処理された各画像情報は、液晶表示パネル 31に与えられる。この場合、画像情報制御部 21から出力される右眼用の画像情報が、液晶表示パネル 31における右眼用の各画素列 3 laにそれぞれ与えられ、画像情報制御部 21から出力される左眼用の画像情報力液晶表示パネル 31における左眼用の各画素列 31aにそれぞれ与えられる。

[0046] バックライト 32から照射される光は、液晶表示パネル 31に与えられて、液晶表示パネル 31における各画素によって制御される。そして、液晶表示パネル 31における各画素を透過するとともに、視差バリア 33における各スリット 33aおよび各スリット 33aをそれぞれ通過した光は、液晶表示パネル 31に対向する観察者の左眼および右眼にそれぞれ照射される。これにより、観察者は、表示パネル 31にて表示される画像を立体画像として認識する。

[0047] 図 3は、立体画像プリンター 40の概略構成図である。立体画像プリンター 40は、立体画像がプリントされる記録シート 41aがロール状に卷回された記録シートロール 41 が内部に装着されており、その記録シートロール 41の記録シート 41aが供給ローラ 4 2によって引き出されるようになつている。図 3に示す立体画像プリンタ 40では、記録シート 41aとして普通紙が使用される。

[0048] 立体画像プリンター 40にはプリンタヘッド 43が設けられており、このプリンタヘッド 4 3は、供給ローラ 42によって供給される記録シート 41aに対向して配置されている。プリンタヘッド 43には、画像情報制御部 21から立体画像表示装置 30に与えられる右眼用および左眼用の各画像情報と同様の画像情報が画像情報制御部 21から与えられ、記録シート 41a上に、立体画像表示装置 30の液晶表示パネル 31に表示される画像と同様の画像がプリンタヘッド 43によってプリントされる。

[0049] プリンタヘッド 43における記録シート 41aの移動方向下流側の側方には、視差バリァフィルム 44aがロール状に卷回された視差バリアフィルムロール 44が装着されており、この視差バリアフィルムロール 44から引き出しローラ 45によって引き出される視差ノリアフィルム 44a力プリンタヘッド 43によって画像がプリントされた記録シート 41a の画像形成面に貼り付けられる。

[0050] 視差バリアフィルム 44aは、図 4に示すように、液晶表示パネル 31に設けられる視差バリア 32と同様に、記録シート 41aにそれぞれプリントされた右眼用および左眼用の各画像情報にそれぞれ対向するようにそれぞれが縦方向に延びる複数の短冊状の透光部 44bと、隣接する透光部 44bの間にそれぞれ設けられて記録シート 44aにそれぞれプリントされた右眼用および左眼用の各画像情報の境界部分を遮光するようにそれぞれが縦方向に延びる短冊状の複数の遮光部 41cとを有して、る。

[0051] 視差バリアフィルム 44aは、記録シート 41aにプリントされた右眼用および左眼用の各画像情報にそれぞれ対向するように、各透光部 44bが位置合わせされて、記録シート 41aに貼り付けられる。視差バリアフィルム 44aが記録シート 41aに貼り付けられると、記録シート 41aおよび視差バリアフィルム 44aは、記録シート 41a上に画像情報がプリントされた部分が切断片となるように、図示しないカッターによって切断される。これにより、図 4に示すように、右眼用および左眼用の各画像情報がプリントされた記録シート 41a上に視差バリアフィルム 44aが貼り付けられた立体画像プリントが形成される。

[0052] このようにして形成された立体画像プリントは、視差バリアフィルム 44aの各透光部 4 4bによって、記録シート 41a上にプリントされた右眼用の各画像情報が、観察者の右目 10Rによって目視されるとともに、記録シート 41a上にプリントされた左眼用の各画像情報が、観察者の左目 10Lによって目視される。これにより、観察者は、記録シート 41 a上にプリントされた各画像情報によって立体画像を認識する。

[0053] 図 5 (a)は、本発明の立体画像形成システムの具体例の概略構成図、図 5 (b)は、その正面図、図 5 (c)は、その背面図である。一対の自動焦点カメラ 11は、持ち運び可能なケーシング 51内に配置されて、それぞれの光学系 l ibの前端部力ケーシング 51の正面に露出した状態になっている。距離センサー 12は、ケーシング 51の正面における中央部から露出した状態になっている。また、ケーシング 51の正面における上部の片隅には、フラッシュ 52が設けられている。

[0054] ケーシング 51における背面側の内部には、立体画像表示装置 30が設けられている。立体画像表示装置 30の液晶表示パネル 31は、ケーシング 51の背面における一方の側部上方に偏った位置において、表示面が視差バリア 33を介してケーシング 5 1の背面に露出するように配置されている。さらに、ケーシング 51の下部には、立体画像プリンター 40が配置されており、ケーシング 51の背面における下側の側縁部には、立体画像プリンター 40によって立体画像がプリントされた記録紙が排出される排出口 53が設けられている。また、ケーシング 51内には、排出口 53から排出される記録シート 41aを所定の長さで切断するカッター（図示せず）が設けられている。

[0055] このような構成の立体画像形成システムは、持ち運び可能であり、その詳細な動作を図 8のフロー図に基づいて説明する。なお、図 8のフロー図においては、各動作の主体につ、ても記載してヽる。

[0056] 被写体の立体画像を形成する場合には、まず、装置利用者が本装置 (システム）の電源を入れる（図 7のステップ S1参照、以下同様)。これにより、立体画像システムは動作可能になり、被写体に対して各カメラ 11の前端部を向ける。このような状態になると、距離センサー 12が作動し、距離センサー 12によって各カメラ 11と被写体との相対距離が検出され (ステップ S2)、カメラ制御部 14は、各カメラ 11の光軸が被写体上にて交差するように、カメラ駆動部 13を制御するとともに、各カメラの焦点位置がそれぞれ被写体上になるように、各光学系調整部 15をそれぞれ制御する。

[0057] 各光学系調整部 15が制御されることによって、各カメラ 11は、被写体を視差角 Θ、視差距離 dの条件でそれぞれの光軸が被写体上にて交差した状態になるように調整されるとともに (ステップ S3)、それぞれの焦点が被写体に合った状態になるように調整される (ステップ S4)。このような状態になると、カメラ制御部 14は、カメラ駆動部 11 を制御して各カメラ 11によって被写体を撮影する (ステップ S5)。これにより、各カメラ 11によって右眼用および左眼用の各画像情報がそれぞれ取得される。

[0058] 各カメラ 11によって右眼用および左眼用の各画像情報が取得されると、取得された画像情報が、画像情報制御部 21に送信される (ステップ S6)。画像情報制御部 21は、前述したように、送信された各画像情報をそれぞれ処理して、立体画像表示装置 3 0に出力する（ステップ S7)。これにより、立体画像表示装置 30の液晶パネル 31に立体画像が表示される (ステップ S8)。

[0059] このようにして、立体画像表示装置 30の液晶表示パネル 31に画像が表示されると、表示される立体画像による立体感を調整するための編集サイクルが実施される。液晶表示パネル 31に表示される立体画像力表示パネル 31上に設けられた視差バリァ 33を介して装置利用者によって観察されると、装置利用者は、液晶表示パネル 31 にて表示される画像を立体画像として認識し (ステップ S 9)、この認識される立体画像と、実際の被写体の目視像との比較等によって、表示された立体画像の立体感を、操作部 16の操作等によって調整する (ステップ S10)。操作部 16の操作によって、カメラ制御部 14は、距離センサー 12を作動させて (ステップ S11)、各カメラ 11の光軸を保存し (ステップ S12)、各カメラ 11の光軸を保存しつつ、視差角 Θ、視差距離 d の変更、ズームが変更されるように、各カメラ 11を調整する (ステップ S 13)。同時に、各カメラ 11のピントも調整される (ステップ S 14)。

[0060] このようにして、各カメラ 11が調整されると、カメラ駆動部 13が制御されて各カメラ 1 1によって被写体の撮影が行なわれる (ステップ S 15)。以後、前述した動作と同様に、各カメラ 11によって右眼用および左眼用の各画像情報が取得されると、取得された画像情報が、画像情報制御部 21に送信される (ステップ S16)。画像情報制御部 21 は、前述したように、送信された各画像情報をそれぞれ処理して立体画像表示装置 30に出力し (ステップ S17)、立体画像表示装置 30の液晶パネル 31に立体画像を表示する (ステップ S 18)。表示された立体画像は装置利用者によって認識される (ステツプ SI 9)。

[0061] そして、立体画像表示装置 30の液晶表示パネル 31に表示される立体画像の立体感をさらに調整する必要がある場合には、操作部 16の操作等によって調整し (ステツプ S20)、以後、ステップ S11〜S19が繰り返されることによって、立体感の調整 (編集）が実施される。

[0062] このように、使用者は、液晶表示パネル 31に表示される立体画像を、実際の被写体の目視によって認識される立体像と比較し、液晶表示パネル 31に表示される立体画像が使用者が所望するイメージに一致すると、使用者は、ケーシング 51に設けられた操作部 16のスィッチを操作して、立体画像プリンタ 40によるプリント動作を指示する。これにより、立体画像プリンタ 40が動作して、記録シート 41a上に右眼用および左眼用の各画像情報がプリントされるとともに、プリントされた各画像情報を覆うように、視差バリアフィルム 44aが記録シート 41aに貼り付けられて、記録シート 41aおよび視差バリアフィルム 44aが切断されることによって、ケーシング 51外に立体画像プリントが排出される。

[0063] このようにして得られた立体画像プリントは、使用者が液晶表示パネル 31によって確認した立体画像であり、従って、使用者は所望の立体画像が形成された立体画像プリントを得ることができる (ステップ S21)。

[0064] なお、上記の説明では、ステップ S3において、距離センサー 12によって得られる距離情報に基づいて、各カメラ 11は、被写体を視差角 Θ、視差距離 dの条件でそれぞれの光軸が被写体上にて交差した状態になるように調整する構成であつたが、図 9 のステップ S3に示すように、視差距離 dを標準的な人間の目の視差距離に設定して、被写体までの距離に基づいて視差角を設定するようにしてもよい。すなわち、標準的な人間の目の場合には、視差距離 dが一定であり、被写体までの距離に基づいて視差角 Θがー意的に確定してピント調整が行なわれることから、被写体までの距離に基づいて視差角 Θのみを設定することによって、人間の目に認識される立体感に近い状態に自動調整されることになる。この場合、立体感を調整するステップ S 13においても、被写体までの距離に基づいて視差角 Θが設定されて、設定された視差角 Θ に基づ!/ヽてズーム調整される。 [0065] 図 6 (a)は、立体画像プリンタ 40の他の例を示す概略構成図、図 6 (b)は、その立体画像プリンタ 40に使用される記録シートの構成図である。この立体画像プリンタ 40 に使用される記録シート 45aは、透明シート 45bの一方の面に視差バリアフィルム 45 cが貼り付けられて構成されている。視差バリアフィルム 45cは、前述した立体画像プリンタ 40に使用される視差バリアフィルム 44aと同様の構成になって、る。

[0066] 立体画像プリンタ 40には、このような記録シート 45aがロール状に卷回された記録シートロール 45が装着されており、記録シートロール 45から繰り出される記録シート 4 5aにおける視差バリアフィルム 45bが貼り付けられていない透明シート 45bの面に対向するようにプリンタヘッド 43が配置されている。プリンタヘッド 43は、視差バリアフィルム 45bが貼り付けられていない透明シート 45bに、右眼用および左眼用の各画像情報をプリントする。

[0067] その他の構成は、前記立体画像プリンタ 40の構成と同様になつている。

[0068] このような構成の立体画像プリンタ 40でも、所望の立体画像を容易に、しかも確実にプリントすることができる。

[0069] なお、上記の実施形態における立体画像プリンタ 40では、記録シート 41aまたは 4 5aに使用される視差バリアフィルム 41bまたは 45bは、遮光部と透光部とが交互に形成される構成であった力縦方向に延びる短冊状のレンチキュラーレンズが左右方向に連続して並んで形成された構成の視差バリアフィルムを使用するようにしてもよい。

[0070] 図 7は、本発明の立体画像形成システムの他の例を示す概略構成図である。この立体画像形成システムは、据え置き型のケーシング 55に、画像情報取得装置 10と、画像情報制御部 21と、立体画像表示装置 30と、立体画像プリンタ 40と、メモリ 52とが設けられている。

[0071] ケーシング 55は、立体画像情報取得装置 10が配置される上部 55aと、立体画像プリンタ 40が配置される下部 55bと、立体画像表示装置 30が配置される中間部 55cとを有しており、上部 55aに対して下部 55bが前方に突出した形状になっている。中間部 55cは、前面が、下側になるにつれて順次前方に位置するように傾斜した傾斜面になっている。上部 55aに配置される立体画像情報取得装置 10は、一対のカメラ 11 の撮像領域が前方になっており、各カメラ 11の前端部が上部 55aの前面力露出した状態になっている。また、距離センサー 12も上部 55aの前面力も露出した状態で配置されている。中間部 55cの傾斜面には、立体画像表示装置 30の液晶表示パネル 31が表示面を中間部 55cの傾斜面に沿った状態で配置されている。液晶表示パネル 31の表示面には、タツチパネル（図示せず）が設けられており、このタツチパネルの操作によって、立体画像プリンタ 40の動作開始、各カメラ 11のズーム等を指示することができるようになって!/、る。

[0072] 液晶表示パネル 31の表示面が、中間部 55cの傾斜面に設けられているために、液晶表示パネル 31の観察者は、ケーシング 55の前方に位置することになる。そして、その観察者を、上部 55aに設けられた一対のカメラ 11によって撮像することができる

[0073] このような構成の据え置き型の立体画像形成システムでは、使用者自身が被写体となって各カメラ 11によって撮像することができ、各カメラ 11によって得られる画像情報に基づく使用者自身の立体画像プリントが、立体画像プリンタ 40によって得ることができる。

[0074] この場合、液晶表示パネル 31の表示面にタツチパネルが設けられていてもよい。液晶表示パネル 31の表示面にタツチパネルが設けられていることによって、液晶表示パネル 31の観察者は、タツチパネルを操作することによって、立体画像情報取得装置 10における各カメラ 11の光軸等の調整を容易にすることができる。なお、タツチパネルは、液晶表示パネル 31の表示面に、指等を押圧する方式に限らず、ペンを接触させることによって情報を入力するペン方式であってもよい。

[0075] なお、上記各実施形態では、画像情報制御部 21によって得られる画像情報は、メモリ 22に記憶されるように構成されており、従って、メモリ 22に記憶された画像情報を複数回にわたって使用することによって、立体画像プリンタ 40による複数枚の立体画像プリントを得ることができる。また、メモリ 22に記憶された画像情報を、本発明の立体画像形成システムに設けられて、る立体画像プリンタ 40以外の立体画像プリンタに与えて、立体画像プリントを得るようにしてもよい。この場合には、メモリ 22がケーシングに対して着脱可能になっていることによって、メモリ 22に記憶されている画像情報を、容易に他の立体画像プリンタに与えることができる。

[0076] さらに、立体画像プリンタ 40に設けられる記録シートの裏面に粘着層が予め設けられて、その粘着層に剥離紙が設けられていてもよい。これにより、立体画像プリンタ 4 0によって得られる立体画像プリントは、剥離紙を剥離すると、粘着層によって、保存用のノート等の所望の部材に貼り付けることができる。

[0077] 以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきた力本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。

産業上の利用可能性

[0078] 人間の目視によって認識した立体像に即した立体画像を形成する立体画像プリンタにおいて、経済性を向上させることができる。

Claims

請求の範囲

[1] 右眼用および左眼用の各画像情報をそれぞれ得るための立体画像情報取得装置と、

該立体画像情報取得装置によって取得された右眼用および左眼用の各画像情報を画像処理する画像情報制御部と、

該画像情報制御部によって得られる右眼用および左眼用の各画像情報を、観察者の右眼および左眼によってそれぞれ観察されるように表示する表示部を有する立体画像表示装置と、

を有することを特徴とする立体画像形成システム。

[2] 前記立体画像情報取得手段は、前記右眼用および左眼用の各画像情報を得る際に発生する視差角を変更する手段を有する、請求項 1に記載の立体画像形成システム。

[3] 前記立体画像情報取得装置は、右眼用および左眼用の各画像情報をそれぞれ得るために所定の間隔をあけて配置された一対のカメラを有しており、前記各カメラは、それぞれの光学系における光軸が水平面内において、または水平面に対して傾斜した面内において相互に交差するようになっている、請求項 2に記載の立体画像形成システム。

[4] 前記立体画像情報取得装置は、前記各カメラと被写体との距離を検出する距離センサーを有し、該距離センサーの検出結果に基づいて、前記各カメラの光軸の交差位置が前記被写体になるように前記各カメラの光軸方向が調整される、請求項 3に記載の立体画像形成システム。

[5] 前記立体画像情報取得装置の各カメラは、前記距離センサーに基づいてそれぞれの焦点位置が自動調整される、請求項 4に記載の立体画像形成システム。

[6] 前記画像処理部は、前記画像情報取得部にて取得された右眼用および左眼用の各画像情報が、前記立体画像表示装置の表示部によって、左右方向に交互に表示されるように画像処理して出力する、請求項 1に記載の立体画像形成システム。

[7] 前記立体画像表示装置の表示部は、表示パネルと、該表示パネルにてそれぞれ表示される右眼用および左眼用の各画像情報が観察者の右眼および左眼によってそれぞ; ^察されるように該表示パネルに沿って配置された視差バリアとを有する、請求項 6に記載の立体画像形成システム。

[8] 前記画像処理部からの出力に基づ!/ヽて立体画像プリントを形成する立体画像プリンターをさらに有する、請求項 1に記載の立体画像形成システム。

[9] 前記立体画像情報取得装置と、前記立体画像表示装置と、前記画像情報制御部と、前記立体画像プリンタ一とが、持ち運び可能なケーシングに保持されている、請求項 8に記載の立体画像形成システム。

[10] 前記立体画像情報取得装置と、前記立体画像表示装置と、前記画像情報制御部と、前記立体画像プリンタ一とが、据え置き型のケーシングに保持されており、前記画像情報取得装置の各カメラは、前記立体画像表示装置の観察者を被写体とするように配置されてヽる、請求項 8に記載の立体画像形成システム。

[11] 前記立体画像表示装置が表示面にタツチパネルを有し、該タツチパネルの操作によって、前記立体画像情報取得装置を操作することができる請求項 10に記載の立体画像形成システム。

[12] 前記タツチパネルがペン入力方式になって、る請求項 11に記載の立体画像形成システム。

[13] 前記画像情報制御部によって得られる右眼用および左眼用の各画像情報を記憶する記憶手段をさらに有する請求項 8〜 12のいずれかに記載の立体画像形成システム。

[14] 前記記憶手段が前記ケーシングに対して着脱可能になっている請求項 13に記載の立体画像形成システム。

[15] 前記立体画像プリンタ一は、前記画像処理部から出力される右眼用および左眼用の各画像情報を、記録シートに左右方向に交互にプリントするプリンタヘッダーを有する、請求項 8に記載の立体画像形成システム。

[16] 前記立体画像プリンタ一は、前記プリンタヘッダーによって右眼用および左眼用の各画像情報が交互にプリントされた前記記録シートに、プリントされた各画像情報にそれぞれ対応する光透過領域がそれぞれ設けられた視差バリアフィルムを、各光透過領域が前記記録シートにプリントされた各画像情報にそれぞれ対応するように貼り付ける手段をさらに有する、請求項 15に記載の立体画像形成システム。

[17] 前記立体画像プリンターの記録シートは、透光性シートと、該透光性シートの一方の面において複数の光透過領域がそれぞれ左右方向に並んで設けられた視差バリァフィルムとを有し、前記プリンタヘッダーは、前記記録シートにおける前記透光性シートの前記視差バリアフィルムが設けられていない面に、右眼用および左眼用の各画像情報を、前記各光透過領域にそれぞれ対応するように左右方向に交互にプリントする、請求項 15に記載の立体画像形成システム。

[18] 前記立体画像プリンターの視差バリアフィルムが、前記記録シートにおける右眼用および左眼用の各画像情報のそれぞれのプリント位置に対向する複数の透光部と、前記各透光部の間をそれぞれ遮光する複数の遮光部とを有する、請求項 16または 17に記載の立体画像形成システム。

[19] 前記記録シートが、裏面に粘着層を有する、請求項 16〜18のいずれかに記載の立体画像形成システム。

[20] 前記粘着層の表面に剥離紙が設けられている、請求項 19に記載の立体画像形成システム。

[21] 前記立体画像表示装置が液晶表示装置である、請求項 1〜20のいずれかに記載の立体画像形成システム。