JP3544171B2 - 立体画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は立体画像表示装置に関し、特に被測定者(観察者)の視点位置を検出して、立体視可能な範囲を拡大可能な立体画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、裸眼による立体視が可能ないわゆる直視型立体画像表示装置がある。立体画像表示装置には種々の方式があるが、例えば特開平9−311294号公報には、2枚のレンチキュラーレンズとマスクによって左右視差画像を分離する立体表示装置が開示されている。以下、特開平9ー311294号公報に開示される方式をリアクロスレンチキュラ方式と言う。図11はリアクロスレンチキュラ方式の立体画像表示装置の例を示す要部斜視図である。図中、6は画像表示用のディスプレイデバイスであり、例えば液晶素子(LCD)で構成する。図は、偏光板、カラーフィルター、電極、ブラックマトリクス、反射防止膜などは省略してある。
【0003】
10は照明光源となるバックライト(面光源)である。ディスプレイデバイス6とバックライト10の間には、市松状の開口8を備えたマスクパターンを形成したマスク基板(マスク)7を配置している。マスクパターンは透明なガラスまたは樹脂からなるマスク基板7上にクロムなどの金属蒸着膜または光吸収材等をパターニングして製作している。バックライト10、マスク基板7等は光源の一要素を構成している。
【0004】
マスク基板7とディスプレイデバイス6の間には、透明樹脂またはガラス製の第1のレンチキュラーレンズ3及び第2のレンチキュラーレンズ4を配置している。第1のレンチキュラーレンズ3は垂直方向に長い縦シリンドリカルレンズを左右方向に並べて構成した縦シリンドリカルレンズアレイであり、第2のレンチキュラーレンズ4は水平方向に長い横シリンドリカルレンズを上下方向に並べて構成した横シリンドリカルレンズアレイである。
【0005】
ディスプレイデバイス6に表示する画像は図示するように左右の視差画像R及びLを夫々上下方向に多数の横ストライプ状の横ストライプ画素R,Lに分割し、それらを例えば画面上からLRLRLR・・・・と交互に並べて1つの画像に構成した横ストライプ画像である。
【0006】
バックライト10からの光はマスク基板7の各開口8を透過してディスプレイデバイス6を照明し、観察者の両眼に左右のストライプ画素R,Lが分離して観察される。
【0007】
すなわち、マスク基板7はバックライト10により照明され、開口8から光が出射する。マスク基板7の観察者側には第1のレンチキュラーレンズ3を配置しており、その各シリンドリカルレンズのほぼ焦点位置にマスク基板7がくるようにレンズ曲率を設計している。この断面においては第2のレンチキュラーレンズ4は光学的に何の作用もしないので、開口8上の1点から射出する光束はこの断面内では略平行光束に変換される。
【0008】
マスクパターンの一対の開口部と遮光部は略第1のレンチキュラーレンズ3の1ピッチに対応するように設定している。
【0009】
また、観察者の所定の位置から第1のレンチキュラーレンズ3までの光学的距離と第1のレンチキュラーレンズ3からマスクパターンまでの光学的距離の関係を元に、第1のレンチキュラーレンズ3のピッチとマスクパターンの一対の開口部と遮光部のピッチを定めることによって、画面の全幅にわたって、開口部8からの光が一様に左眼又は右眼に集まるようにすることができる。このようにしてディスプレイデバイス6上の左右のストライプ画素が水平方向に左眼、右眼の領域に分離して観察される。
【0010】
第2のレンチキュラーレンズ4は、マスク7の開口8上の各点から発する光束を、すべてディスプレイデバイス6の右目又は左目用ストライプ画素上に集光して、これを照明、透過して上下方向にのみ集光時のNAに応じて発散し、観察者の所定の眼の高さから画面の上下方向の全幅にわたって左右のストライプ画素を一様に分離して見える観察領域を与えている。
【0011】
しかしながら、このような立体画像表示装置の視野角は狭く、観察者の視点が視野角からはずれると立体表示が認識されなくなる。そのため、観察者の視点位置を検出して、視点位置の移動に応答して画像表示を制御することにより、立体視が可能な視野角範囲を動的に移動することによって、実質的な視野角を拡大する技術が提案されている。例えば、特開平10−232367号公報には、マスクパターン又はレンチキュラーレンズを表示面に平行移動させて、立体視可能な領域(視野角)を拡大する技術が開示されている。
【0012】
図12は、特開平10−232367号公報に開示される立体画像表示装置の図である。図12において、図11と同じ構成要素には同じ参照数字を付し、説明は省略する。図12の立体画像表示装置はレンチキュラーレンズが1枚の構成を有するので、図11における第2のレンチキュラーレンズ4を有していない。
【0013】
このような構成の立体画像表示装置において、観察者54の移動に応じた制御は以下のように行われる。まず、位置センサー51が、予め設定された基準の位置からの観察者54の水平方向のずれを検出し、その情報を制御ユニット52へ送り、このずれ情報に応じて制御ユニット60がディスプレイ駆動回路61へ画像制御信号を出力すると、ディスプレイ駆動回路60が第1又は第2の横ストライプ画像をディスプレイ6に表示する。同時に制御ユニット60はずれ情報に基づくアクチュエータ駆動信号を発生し、マスクパターン7を水平方向に移動させるアクチュエータ62を駆動することにより、マスクパターン7を観察者54が左右のストライプ画像をもっともよく分離できる位置に移動させる。この結果、観察者54の視点位置が変化しても、立体視可能な範囲が拡大することになる。
【0014】
また、特開平10−115800号公報には、レンチキュラーレンズを水平方向だけでなく、表示素子との距離も可変とすることによって、立体視可能な範囲を左右方向だけでなくでなく奥行き方向(表示装置と観察者との距離方向)に拡大した直視型立体画像表示装置が提案されている。
【0015】
このような立体画像表示装置において、マスクパターンやレンチキュラーレンズの移動量は、観察者の視点位置や観察者と表示装置との距離の検出結果によって決定される。通常、視点位置検出は表示装置に設けたビデオカメラによって観察者を撮影し、撮影画像にテンプレートマッチングなどを施す画像処理方法により行われている。また、距離検出については、ステレオカメラで撮影したステレオ画像を用いた方法により検出が行われていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した追従機能を有する立体画像表示装置においては、固定したカメラによる撮影画像を用いて視点位置及び距離の検出が行われていたため、観察者の移動を考慮してカメラの画角をある程度広くとる必要があった。そのため、撮影画像に占める観察者の顔の面積は小さく、視点位置の検出精度を上げることが難しい。
【0017】
また、検出した視点位置や距離から、マスクパターンやレンチキュラーレンズの移動量を別途決定してからこれらを移動する移動機構を制御する必要があり、装置の構成が複雑になっていた。
【0018】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、追従機能を有する直視型立体画像表示装置において、簡便な構成で精度良い視点位置検出及び距離検出を実現した直視型立体画像表示装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨は、パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、観察者を撮影する撮像手段と、撮像手段により撮影した観察者の画像に基づいて観察者の視点位置を検出する視点位置検出手段と、視点位置検出手段が検出した視点位置に基づき、パララックス部材の観察者に対して左右方向への移動及び撮像手段の撮影方向変更を1つの動力源を用いて同時に行う駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置に存する。
【0020】
また、本発明の別の要旨は、パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、観察者を撮影する撮像手段であって、合焦用レンズを前後に移動することで合焦する撮像手段と、合焦用レンズを制御して、観察者と立体画像表示装置との距離を測定する測距手段と、測距手段による合焦用レンズの移動制御に連動して、パララックス部材の観察者に対して前後方向への移動を1つの動力源を用いて同時に行う駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置に存する。
【0021】
また、本発明の別の要旨は、パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、観察者を撮影する撮像手段であって、合焦用レンズを前後に移動することで合焦する撮像手段と、物体により反射される波動を放射する放射手段と、反射された波動を受信する受信手段と、受信手段で受信した波動を用いて観察者と立体画像表示装置との距離を測定する測距手段と、測距手段により測定された距離に基づいて、合焦用レンズの移動制御とパララックス部材の観察者に対して前後方向への移動を1つの動力源を用いて同時に行う駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置に存する。
【0022】
また、本発明の別の要旨は、パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、観察者を撮影する撮像手段であって、合焦用レンズを前後に移動することで合焦する撮像手段と、合焦用レンズを制御して、観察者と立体画像表示装置との距離を測定する測距手段と、撮像手段により撮影した観察者の画像に基づいて観察者の視点位置を検出する視点位置検出手段と、視点位置検出手段が検出した視点位置に基づき、パララックス部材の観察者に対して左右方向への移動及び撮像手段の撮影方向変更を1つの動力源を用いて同時に行う第1の駆動手段と、測距手段による合焦用レンズの移動制御に連動して、パララックス部材の観察者に対して前後方向への移動を1つの動力源を用いて行う第2の駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置に存する。
【0023】
また、本発明の別の要旨は、パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、観察者を撮影する撮像手段であって、合焦用レンズを前後に移動することで合焦する撮像手段と、物体により反射される波動を放射する放射手段と、反射された波動を受信する受信手段と、受信手段で受信した波動を用いて観察者と立体画像表示装置との距離を測定する測距手段と、撮像手段により撮影した観察者の画像に基づいて観察者の視点位置を検出する視点位置検出手段と、視点位置検出手段が検出した視点位置に基づき、パララックス部材の観察者に対して左右方向への移動及び撮像手段の撮影方向変更を1つの動力源を用いて同時に行う第1の駆動手段と、測距手段により測定された距離に基づいて、合焦用レンズの移動制御とパララックス部材の観察者に対して前後方向への移動を1つの動力源を用いて同時に行う第2の駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置に存する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る立体画像表示装置の構成例を示すブロック図である。図1において、図12と同じ構成要素には同じ参照数字を付し、重複する説明は省略する。
【0025】
本実施形態に係る立体画像表示装置は、表示部100と検出部13及び制御部14から構成される。表示部は位置センサ51の代わりに回転可能なカメラ11を用いること以外、図12に示した構成と同一でよい。もちろん、レンチキュラーレンズをもう一枚設けて、2枚のレンチキュラーレンズ方式とすることも可能である。
【0026】
カメラ11は例えばビデオカメラであり、観察者54の顔面を中心に撮影する。カメラ11には例えばロータリーエンコーダ等の回転角センサ12が接続されており、初期位置からのカメラ11の回転角を出力する。
【0027】
検出部13は、視点位置検出部131を有し、カメラ11で撮影した画像データから、観察者54の視点位置を検出し、検出結果を制御部14へ出力する。本実施形態において観察者の視点位置検出に用いる方法は任意であるが、例えば
【0028】
公知のテンプレートマッチングを用いた方法を用いることができる。
この際、赤外光を用いて撮影した画像データ(赤外画像)からの視点位置検出を用いることもできる。即ち、よく知られるように、人間の瞳孔が近赤外光を再帰反射する(入射方向と同一方向に光を戻す)性質を有することを利用し、赤外画像を適当な閾値で二値化処理して、鋭い反射ピークとして得られる瞳孔反射光を検出することによって、正確な視点位置が検出できる。
【0029】
赤外画像を用いた視点位置検出を行う場合、別途赤外光源を設けるとともに、カメラ11のCCD等にフィルタを設ける等して赤外画像を撮影するように構成すればよい。
【0030】
もちろん、出願人が先に出願した特願平11−82455号に記載したように、これらの方法を組み合わせて用いることも可能である。この場合、カメラ11にハーフミラー等の光路制御機構と赤外発光ダイオード等の赤外光発光素子を内蔵し、カメラ11の撮影軸と同一の光軸で赤外光を観察者に照射可能に構成することにより、赤外画像と可視画像を切り換えて撮影可能とし、最初の視点位置検出には赤外画像を用い、その後の視点追従には可視画像を用いたテンプレートマッチングを行うように制御部14によって切り換え制御を行えばよい。
【0031】
制御部14は、表示部100で追従制御を行うパララックス部材(本実施形態においてはマスク基板7)を移動させるパララックス部材移動機構141、カメラ11を所定角度だけ回転させるカメラ回転機構142、検出部13の視点位置検出部131からの視点位置情報と、回転角センサ12からの回転角とから、パララックス部材及びカメラの移動量(回転角)を求める制御量演算部143
【0032】
、制御量演算部143の出力に基づきモータ145を駆動する駆動回路144とから構成される。
制御部14には、この他にも表示部100で実際に表示する画像データを生成する画像データ生成部や、カメラ11が赤外画像と可視画像を切り換えて撮影する形式の場合にその切り換え制御を行う切り換え制御部等、立体画像表示装置に必要な処理を行う処理部が含まれるが、本実施形態にこれらの処理部は直接関係
【0033】
しないので、説明を簡潔にするためこれら処理部の説明は省略する。
制御量演算部143は、視点位置検出部131が検出した観察者54の視点位置情報と、現在のカメラ11の回転角を表す回転角センサ12の出力から、観察者54が検出された視点位置で立体画像を正しく立体視するために必要なマスク基板7の移動量を求める。
【0034】
この演算は、実時間で行うこともできるが、予め視点位置情報における視点位置座標の水平方向の絶対値と、それに対応するマスク基板7の移動量を求め、テーブルとして記憶しておいて、視点位置検出部131からの視点位置情報を用いてこのテーブルを参照するように構成することによっても実現できる。
【0035】
本実施形態においては、カメラ11の回転と、マスク基板7の移動の両方を、1つのモータ145で行う。具体的には、モータ145の軸にパララックス部材移動機構141用及びカメラ回転機構142用の独立した動力伝達機構(歯車、プーリー及びベルトの組み合わせ等)を取り付け、これら動力伝達機構のギア比やプーリーの径比等を調整してマスク基板7に必要な移動量とカメラ11に必要な回転角を同一のモータ軸回転量で得られるように構成すればよい。
【0036】
あるいは、モータ145ではカメラ回転機構142又はパララックス部材移動機構141のいずれか一方のみを直接駆動し、駆動される機構もしくはこの機構で移動/回転するマスク基板7/カメラ11により他方の機構又はマスク基板7/カメラ11を駆動するように構成しても良い。
【0037】
図2は、モータ145でマスク基板7及びカメラ11を駆動する場合の構成例を示す斜視図である。
モータ145は駆動回路144によって回転量及び回転方向の制御が可能なモータである。軸トルクが大きく、回転精度の高いモータであることが好ましい。モータ145の回転軸には駆動用ギア157が取り付けられている。
【0038】
モータ145の回転は駆動用ギア157→ギア153→ギア154→ギア155→ギア156→ギア152と伝達し、ギア152と垂直に組み合わされたギア148によって、回転方向を垂直に変換する。ギア148には軸146を介してギア147が取り付けられており、ギア147はマスク基板7移動用のラック22とかみ合うように配置されている。
【0039】
マスク基板7の下面はガイドレール21に沿ってスライド可能に支持されており、端面下部にはラック22が設けられている。従って、このラック22をギア147によって駆動することにより、マスク基板7をガイドに沿って左右方向にスライドすることが可能である。この場合、ギア147、軸146、ギア148、ギア152〜157及びラック22がパララックス部材移動機構141を構成する。
【0040】
一方、駆動ギア157に組み合わされたギア153には、ギア154の他にギア149が組み合わされている。そして、ギア149には回転軸を共通とするプーリー150が設けられ、プーリー150に掛けられたベルト151によってカメラ11の回転軸に固定されたプーリー152にギア149の回転を伝達するように構成されている。この場合、ギア153、149、プーリー150、152及びベルト151がカメラ回転機構142を構成する。図では簡略化のためプーリー150及びベルト151は通常の(歯付きでない)ものが記載されているが、滑り防止のため、歯付きプーリと歯付きベルトを用いることが好ましい。
【0041】
なお、図2においては便宜上ギア149とギア153が直接組み合わされた構成を示したが、これはマスク基板7に対してカメラ11の回転量が大きいことを意味するものではなく、1つのモータ145によってカメラ11とマスク基板7の両方を駆動する機構の概念を提示することのみを目的としたものである。実際にはギア153とギア149の間に他のギアを介在させたり、各ギアの歯数及びプーリーの経比を調整することによって、マスク基板7の移動量とカメラ11の回転量の調整を行うことは言うまでもない。もちろん、ギアの追加/除去も可能である。また、減速比を調整する目的でのギアの加除も可能であることは言うまでもない。
【0042】
図3は、観察者54の視点位置移動方向と、マスク基板7及びカメラ11の移動/回転方向との関係を示す図である。
図3(a)は観察者が立体画像表示装置の正面に位置する場合、図3(b)は観察者の視点位置が左に距離Dずれた状態を上方から見た状態をそれぞれ示す。図3においては、図を簡潔にするため、右目に入射すべき画像の入射方向のみを示している。図から明らかなように、観察者の視点位置が左にずれた場合、マスク基板7を右方向にd(d<D)ずらすことによって、引き続き観察者に立体画像が正しく視認される。
【0043】
一方、観察者を撮影するカメラ11の光軸は、図中矢印C、C’で示すように観察者の移動方向と同一方向に回転することになる。従って、図2において矢印で示すように、モータ145を反時計回りに回転させることによって、カメラ11を反時計回りに、マスク基板7をユーザに向かって右方向へ移動させる。
【0044】
ここで、マスク基板7の移動量と、対応する視点位置移動量についての関係について、図4を用いて説明する。
図4は、表示部100と観察者54を上面から見た図である。本実施形態において、縦方向のレンチキュラーレンズアレイ(縦レンチキュラー)3の個々のレンズ中心とマスク基板7のマスク開口(白い升)の中心を結ぶ線が観察者の右目位置に交わるように設定され、また縦レンチキュラー3の個々のレンズがマスク開口からの発散光束を並行光束に変換するように構成されているものとする。
【0045】
この条件の下に、以下の式が成り立つ。
Lh1/(Lh1+Lh2)=HL/(2・Hm) 式(1)
ただし、
Lh1:観察者54と縦レンチキュラー3との光学的距離(mm)
Lh2:マスク基板7と縦レンチキュラー3との光学的距離(mm)
HL:縦レンチキュラー3を構成するシリンドリカルレンズのピッチ(mm)
Hm:マスク基板7の開口部及び遮光部の水平方向幅(mm)
である。
【0046】
また、図4における三角形の相似条件から、次式が成り立つ。
D/Lh1=d/Lh2 式(2)
ただし、
D:視点位置移動距離(mm)
d:マスク基板7の移動距離(mm)
である。
【0047】
式(1)及び(2)から、マスク基板移動量dは
d=D×(2×Hm−HL)/HL 式(3)
と求められ、視点位置の水平方向移動距離Dを求めることによって、マスク基板移動量dが得られることがわかる。
【0048】
例えば、Hm=0.1925mm、HL=0.3841mm、D=300mmとすると、
d=300×(2×0.1925−0.3841)/0.3841=0.703
となり、視点位置移動距離300mmをカバーするにはマスク基板7の可動量を約0.7mmとすればよいことになる。
【0049】
一方、カメラ11の回転角については、視点位置の水平方向移動量と観察者54と立体画像表示装置との距離によって決定することができる。立体画像表示装置においては設計時に最適な観察距離が決められ、後述する奥行き方向についての追従機能を有していてもそれほど大きな変化はないと考えられるため、実際には視点位置の移動量との対応付けは容易である。
【0050】
以上説明したように、本実施形態によれば、観察者の移動に追従して正しい立体画像が観察可能な立体画像表示装置において、簡便な機構により精度の高い追従制御が実現できる。
【0051】
(第1の実施形態の変形例1)
実施形態1においては、カメラ11全体を回転させる構成であったが、1つのモータでマスク基板7及びカメラ11全体を駆動するため、駆動機構141及び142のバックラッシュが生じる可能性がある。そのような場合には、カメラ11全体ではなく、例えば図5に示すようにカメラ11は固定式とし、回転式のミラー20を実施形態1におけるカメラ11に置き換え、バックラッシュ除去用のバネを設けることにより、モータ145によって駆動する質量が大幅に減少し、応答性が向上するとともにバックラッシュを低減することが可能である。
この場合、カメラ11で撮影する画像は鏡像となるため、視点位置検出部において左右を反転した画像を用いて視点位置検出を行う必要がある。
【0052】
(第1の実施形態の変形例2)
また、図6に示すように、カメラ内部の撮像素子111のみを移動することによっても第1の実施形態の変形例1と同様の効果が得られる。この場合、図6に示すようにマスク基板7の移動方向と撮像素子の移動方向は同じ向きになる。
【0053】
図7に、この場合のパララックス部材移動機構141及びカメラ回転機構(撮像素子移動機構)142の構成例を示す。図7に示す構成例において、パララックス部材移動機構141については図2を用いて説明した構成と同一であるため、説明は省略する。
【0054】
一方、撮像素子移動機構142は、第1〜第3のリンク161、162及び164から構成される。第1のリンク161は、一端がギア形状を有し、ギア153に組み合わされている。また、他端は第2のリンク162の一端と図示しない共通軸で接続されている。第1のリンクはその略中央を軸で支持されており、ギア153の回転に従って軸周りに回転する。第2のリンク162の他端は第3のリンク164の一端と図示しない共通軸で接続されており、リンク161の回転をリンク3に伝達する機能を有する。
【0055】
第3のリンク164は第1のリンク161と同様に略中央を図示しない軸で支持され、この軸回りに回転可能に構成されている。また、第3のリンク164の他端には、軸165によってCCD111が接続されている。従って、第3のリンク164が第2のリンク162によって伝達された第1のリンク161の回転によって回転することにより、CCD111が左右方向に移動する。
【0056】
CCD111は並行板バネ163を介して図示しないCCD支持部材に支持されており、並行板バネ163が撓むことのできる範囲で第3のリンクの回転に伴って移動する。図7に矢印で示すように、モータ145の駆動用ギア157が反時計回りに回転すると、第1のリンク161も反時計回りに回転し、第2のリンクが紙面右手方向に引っ張られる。これにより第2のリンク162に接続された第3のリンクが時計回りに回転し、CCD111が紙面左方向に(回転)移動する。また、図2を用いて説明したように、マスク基板7も同時に紙面左方向に移動する。
【0057】
なお、図7においては便宜上第1のリンク161とギア153が直接組み合わされた構成を示したが、これはマスク基板7に対してCCD111の移動量が大きいことを意味するものではなく、1つのモータ145によってCCD111とマスク基板7の両方を駆動する機構の概念を提示することのみを目的としたものである。実際にはギア153とリンク161の間に他のギアを介在させたり、第1及び第3のリンクの回転軸の位置を変更する等により、マスク基板7の移動量とCCD111の移動量の調整を行うことは言うまでもない。もちろん、ギアの追加/除去も可能である。また、減速比を調整する目的でのギアの加除も可能であることは言うまでもない。
【0058】
(実施形態2)
実施形態1においては、マスク基板7を水平方向に移動することによって観察者の左右方向への視点移動に追従可能な立体画像表示装置を示したが、本実施形態においてはカメラのオートフォーカス制御と連動して縦レンチキューラー3を前後方向に移動することによって、奥行き方向への追従を可能としたことを特徴とする。
【0059】
図8は本実施形態に係る立体画像表示装置の構成例を示す図である。第1の実施形態と同様、立体画像表示装置は、表示部100、検出部24及び制御部23から構成される。
【0060】
カメラ52は、レンズ55及び撮像素子53を有し、レンズ55を前後に移動することによって合焦を行うオートフォーカス機構を有している。図では簡略化して記載しているが、レンズ55は実際には複数のレンズが組み合わされた構成を有するカメラレンズの合焦用レンズに相当する。
【0061】
撮像素子53は、CCD等のイメージセンサから構成され、レンズ55の結像を電気信号に変換して出力する。レンズ55同様、撮像素子53についても簡略化して記載してあるが、実際には複数のCCDから構成されたり、オートフォーカス制御用に設けられた他の撮像素子を含んでいても良い。
【0062】
撮像素子53が出力する画像信号は、検出部24を構成する測距回路部241に入力され、画像処理等の距離測定に必要な処理が行われる。オートフォーカス制御はどのような方法であっても良いが、例えばコントラスト検出方式を用いた場合には、モータ233、レンズ駆動機構231を介してレンズ55を駆動し、測距回路部241で撮像素子53で取得した画像データを解析して、最もコントラストの高い画像が取得されるレンズ位置を探索する。
【0063】
あるいは、赤外線方式を用いる場合には、赤外光発光素子56と受光素子57をカメラ52に設け、測距回路部241によって赤外光発光素子56を制御して赤外光を発光させ、その反射光の受光素子57による受光結果を基に観察者54の絶対距離を演算する。そして、モータ233、レンズ駆動回路231を介してレンズ55の位置を得られた絶対距離に合焦する位置に制御する。
【0064】
本実施形態においても実施形態1と同様、1つのモータでレンズ55及び縦レンチキュラー3を駆動するため、測距処理時にレンズを駆動する必要のあるコントラスト検出方式等のオートフォーカス制御方式よりは、レンズ55を駆動することなく測距が可能な赤外線方式や超音波方式等のアクティブオートフォーカス制御方式の方が好ましい。
【0065】
縦レンチキュラー3を前後に移動させるパララックス部材移動機構232及び合焦用のレンズ55を前後に移動させるレンズ移動機構231は、共通のモーター233によって駆動される。
【0066】
図9は、モータ233によってこれら移動機構を駆動する構成の例を示す斜視図である。図9には、レンズ55及び縦レンチキュラー3の駆動に関連する要素のみ記載している。
【0067】
モータ233の回転軸237には、ウォームギア236が設けられるとともに先端部分ではネジ山60が設けられている。一方、縦レンチキュラー3はガイドレール234で底部両端を前後方向に可能に支持されている。また、縦レンチキュラー3の、ウォームギア236に対応する位置には、ラック235が設けられている。ガイドレール234、ラック235及びウォームギア236がパララックス部材移動機構232を構成する。
【0068】
一方、合焦用レンズ55はレンズホルダ59に支持されている。レンズホルダ59は上部で軸58と移動可能に接続されるとともに、下部をモータ233の回転軸237に接続される。レンズホルダ59の、回転軸237との接続部内面にはネジ山60に対応するネジ溝(図示せず)が設けられている。軸58、レンズホルダ59及びネジ山60(回転軸237)はレンズ移動機構231を構成する。
【0069】
このような構成において、モータ233の回転軸237が回転すると、それに伴ってウォームギア236及びネジ山60が回転する。ウォームギア236が回転すると、ウオームギア236にかみ合うラック235を介して縦レンチキュラー3が前後に移動する。同時に、ネジ山60にかみ合うレンズホルダ59下部の接続部内部のネジ溝によって、レンズホルダ59が前後に移動する。
【0070】
図10に示すように、マスク基板7と縦レンチキュラー3との距離を離すことによって、観察される像50の大きさを維持したままその観察位置を遠くに移動することができる。従って、測距中(もしくは測距後)のレンズ駆動に連動して縦レンチキュラー3を前後方向に移動制御することによって、観察者の前後方向の移動に追従することが可能である。
【0071】
本実施形態においても、実施形態1の説明において述べたように、共通のモータによって2つの移動機構を駆動する場合、モータの回転軸から直接個々の移動機構に動力を伝達する方法と、モーターでは一方のみを直接駆動し、他方は間接的に駆動するような構成にしても良い。
【0072】
以上説明したように、本実施形態においては、観察者を撮影するカメラ11にオートフォーカス機能を設け、合焦時のレンズ駆動に連動してパララックス部材としての縦レンチキュラー3を前後方向に移動させることにより、観察者の前後方向への移動に対しても追従して正しく立体視を継続させることの可能な立体画像表示装置が実現できる。
【0073】
【他の実施形態】
上述の実施形態においては、カメラのレンズとして単焦点レンズを用いた例を説明したが、ズームレンズを用いることも可能である。そして、撮影時の画角を動的に制御することによって、更に精度の高い視点位置検出を実現することができる。
【0074】
これは、上述したように、観察者を撮影した画像データから視点位置検出を行う場合、観察者の顔面、特に目の部分が大きく撮影されている画像を用いた方が視点位置検出精度が高い。一方、テンプレートマッチングにより視点位置検出を行う場合、標本値に従って決定した人間の目の間隔を用いてテンプレートを作成するため、目の間隔が変動するのは好ましくない。従って、特に観察者の前後方向の移動に追従して画角を調整し、目と目の間隔が所定の範囲内に入るようにすることによって、より高精度な視点位置検出、ひいては高精度な追従制御を可能とする。
【0075】
具体的には、第1の実施形態においては、図1の構成において、視点位置検出部131において、撮影した画像から観察者の顔面輪郭を抽出し、画像全体に占める割合を求めて、その値が予め定めた割合の範囲内より大きいか小さいかを出力させる。そして、この出力を用いて画角を調整する画角調整部を設ければよい。画角調整部は、顔面が画像に占める割合が所定値より小さい場合には画角を小さく(ズームイン)し、逆に大きな場合には画角を大きく(ズームアウト)する。
【0076】
また、第2の実施形態においては、図8の構成において、測距回路部241で得られた距離測定結果に応じて画角を調整する画角調整部を設ければよい。画角調整部は、マッチング用のテンプレートを作成した時点での距離を基準として、距離が増加すれば画角が小さく、距離が減少すれば画角が大きくなるように制御する。
【0077】
また、上述の第1及び第2の実施形態を組み合わせることも可能である。即ち、カメラとして回転可能でかつオートフォーカス機能を有するカメラを用い、カメラの回転とマスク基板7の水平方向移動制御を連動させるとともに、またオートフォーカス時のレンズ駆動と縦レンチキュラー3の移動を連動させる。もちろん、可能であれば4つの駆動動作を全て連動させても良い。
【0078】
更に、第1及び第2の実施形態の組み合わせに、上述の画角制御を更に組み合わせることも可能であることは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、追従機能を有する直視型立体画像表示装置において、簡便な構成で精度良い視点位置検出及び/又は距離検出を実現した直視型立体画像表示装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置におけるパララックス部材移動機構141及びカメラ回転機構142の構成例を示す斜視図である。
【図3】マスク基板の移動方向とカメラの回転方向との関係を説明する図である。
【図4】マスク基板の移動量と追従可能な移動距離との関係を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の変形例1に係る立体画像表示装置のカメラ構成を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の変形例2に係る立体画像表示装置の追従制御を説明する図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の変形例2に係る立体画像表示装置におけるパララックス部材移動機構141及びCCD移動機構の構成例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る立体画像表示装置の構成例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る立体画像表示装置におけるパララックス部材移動機構232及びレンズ移動機構231の構成例を示す斜視図である。
【図10】縦レンチキュラー3の移動による観察者の前後方向の移動に対する追従制御を説明する図である。
【図11】視点位置により表示制御を行う立体画像表示装置の例を示す斜視図である。
【図12】視点位置により表示制御を行う立体画像表示装置の例を示す斜視図である。
Claims (12)
- パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、前記観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、
前記観察者を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により撮影した前記観察者の画像に基づいて前記観察者の視点位置を検出する視点位置検出手段と、
前記視点位置検出手段が検出した視点位置に基づき、前記パララックス部材の前記観察者に対して左右方向への移動及び前記撮像手段の撮影方向変更を1つの動力源を用いて同時に行う駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置。 - 前記駆動手段が、前記パララックス部材のみを移動させるパララックス部材移動手段と、
前記撮像手段の撮影方向のみを変更する撮像移動手段と、
前記1つの動力源からの動力を前記パララックス部材移動手段及び前記撮像移動手段の両方に伝達するリンク手段を有することを特徴とする請求項1記載の立体画像表示装置。 - 前記駆動手段が、前記パララックス部材のみを移動させるパララックス部材移動手段と、
前記撮像手段の撮影方向のみを変更する撮像移動手段と、
前記1つの動力源からの動力を前記パララックス部材移動手段及び前記撮像移動手段の一方に伝達する第1のリンク手段と、当該一方の移動手段を介して他方の移動手段に前記動力を伝達する第2のリンク手段とを有することを特徴とする請求項1記載の立体画像表示装置。 - 前記パララックス部材が、入射した光束を透過させる透過部と、前記光束を遮断する遮断部とが縦横に交互かつ所定間隔で配置されたマスク基板であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
- パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、前記観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、
前記観察者を撮影する撮像手段であって、合焦用レンズを前後に移動することで合焦する撮像手段と、
前記合焦用レンズを制御して、前記観察者と前記立体画像表示装置との距離を測定する測距手段と、
前記測距手段による前記合焦用レンズの移動制御に連動して、前記パララックス部材の前記観察者に対して前後方向への移動を1つの動力源を用いて同時に行う駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置。 - パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、前記観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、
前記観察者を撮影する撮像手段であって、合焦用レンズを前後に移動することで合焦する撮像手段と、
物体により反射される波動を放射する放射手段と、
前記反射された波動を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した波動を用いて前記観察者と前記立体画像表示装置との距離を測定する測距手段と、
前記測距手段により測定された距離に基づいて、前記合焦用レンズの移動制御と前記パララックス部材の前記観察者に対して前後方向への移動を1つの動力源を用いて同時に行う駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置。 - 前記駆動手段が、前記パララックス部材のみを移動させるパララックス部材移動手段と、
前記合焦用レンズのみを移動させる合焦レンズ移動手段と、
前記1つの動力源からの動力を前記パララックス部材移動手段及び合焦レンズ移動手段の両方に伝達するリンク手段を有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の立体画像表示装置。 - 前記駆動手段が、前記パララックス部材のみを移動させるパララックス部材移動手段と、
前記合焦用レンズのみを移動させる合焦レンズ移動手段と、
前記1つの動力源からの動力を前記パララックス部材移動手段及び前記合焦レンズ移動手段の一方に伝達する第1のリンク手段と、当該一方の移動手段を介して他方の移動手段に前記動力を伝達する第2のリンク手段とを有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の立体画像表示装置。 - 前記パララックス部材が、入射した光束を所定の方向に屈折させるシリンドリカルレンズアレイであることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
- 前記撮像手段が、動的に画角変更可能であるとともに、
前記撮像手段で撮影した画像に占める前記観察者の顔面輪郭の割合を求める部位比率算出手段と、
前記顔面輪郭の割合が所定範囲内に収まるよう、前記撮像手段の画角を制御する画角制御手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。 - パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、前記観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、
前記観察者を撮影する撮像手段であって、合焦用レンズを前後に移動することで合焦する撮像手段と、
前記合焦用レンズを制御して、前記観察者と前記立体画像表示装置との距離を測定する測距手段と、
前記撮像手段により撮影した前記観察者の画像に基づいて前記観察者の視点位置を検出する視点位置検出手段と、
前記視点位置検出手段が検出した視点位置に基づき、前記パララックス部材の前記観察者に対して左右方向への移動及び前記撮像手段の撮影方向変更を1つの動力源を用いて同時に行う第1の駆動手段と、
前記測距手段による前記合焦用レンズの移動制御に連動して、前記パララックス部材の前記観察者に対して前後方向への移動を1つの動力源を用いて行う第2の駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置。 - パララックス部材を用いて光束を分離し、観察者の右目及び左目に独立した画像を視認させることによって、前記観察者に立体画像を提示する立体画像表示装置であって、
前記観察者を撮影する撮像手段であって、合焦用レンズを前後に移動することで合焦する撮像手段と、
物体により反射される波動を放射する放射手段と、
前記反射された波動を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した波動を用いて前記観察者と前記立体画像表示装置との距離を測定する測距手段と、
前記撮像手段により撮影した前記観察者の画像に基づいて前記観察者の視点位置を検出する視点位置検出手段と、
前記視点位置検出手段が検出した視点位置に基づき、前記パララックス部材の前記観察者に対して左右方向への移動及び前記撮像手段の撮影方向変更を1つの動力源を用いて同時に行う第1の駆動手段と、
前記測距手段により測定された距離に基づいて、前記合焦用レンズの移動制御と前記パララックス部材の前記観察者に対して前後方向への移動を1つの動力源を用いて同時に行う第2の駆動手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置。
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