JP2002085330A - 立体視内視鏡装置 - Google Patents

立体視内視鏡装置

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JP2002085330A
JP2002085330A JP2000276950A JP2000276950A JP2002085330A JP 2002085330 A JP2002085330 A JP 2002085330A JP 2000276950 A JP2000276950 A JP 2000276950A JP 2000276950 A JP2000276950 A JP 2000276950A JP 2002085330 A JP2002085330 A JP 2002085330A
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JP2000276950A
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Inventor
Kuniaki Kami
邦彰 上
Yutaka Tatsuno
裕 龍野
Nobuaki Akui
伸章 安久井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動的に左右の倍率を等しくすることが可能
な立体視内視鏡装置を実現する。 【解決手段】 立体視内視鏡装置1は、TVカメラ4
a,4bに内蔵されたCCDの撮像面の各々に視差が異
なる一対の被写体像を結像させる光学系を立体視内視鏡
1Aに有し、前記CCDにより撮像された一対の被写体
像を交互に又は同時に表示して、立体画像を得るよう構
成される。前記立体視内視鏡1Aは、前記一対の被写体
像の倍率を可変する一対の変倍光学系及び駆動機構を有
する。ズームコントロールユニット8は、CCU−A5
a及びCCU−B5bからの映像信号により得られる一
対の被写体画像同士を比較し、この比較した結果に基づ
き前記一対の被写体画像の大きさがほぼ等しくなるよう
に前記駆動機構を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を表示し立
体的に観察可能な立体視内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、細長の挿入部を体腔内等に挿入し
て、直接目視できない被検部位を観察することのできる
内視鏡装置が広く用いられている。通常の内視鏡装置で
は、被検部位を遠近感のない平面としてしか見ることが
できないため、例えば体腔壁表面の微細な凹凸等を観察
することが困難であり、内視鏡観察による診断や各種処
置が容易にできない不具合があった。
【0003】そこで、複数の観察光学系を並列に設け、
これらの光学系の光軸がなす輻輳角を設定して視差を持
つように観察光学系を配置し、観察部位を立体視するこ
とができるようにした立体視内視鏡装置が従来より提案
されている。
【0004】このような立体視内視鏡装置は、内視鏡の
挿入部に一対の像伝送光学系を内設し、この像伝送光学
系の先端側に一対の対物光学系を設けると共に、手元操
作部側に一対の接眼光学系を設け、前記一対の対物光学
系と観察対象点とのなす輻輳角を調整して観察部位を立
体的に見えるように構成されている。
【0005】例えば特開平6−160730号公報に記
載されている立体視内視鏡装置は、左右の像の倍率を一
致させるために、少なくとも一方の光路中に被写体像の
倍率を調整する変倍光学系を設けたものが提案されてい
る。また、例えば特開平6−160730号公報に記載
されている立体視内視鏡装置は、一対の光学系のフォー
カス調整を行うために、フォーカスレンズをモータで動
かし自動的に行うものが提案されている。更に、例えば
特開平6−59196号公報に記載されている立体視内
視鏡装置は、変倍レンズ系をモータで動かし、変倍を行
うことが可能なものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記立
体視内視鏡装置は、良好な立体視を行うために、一対の
光学系の光軸の交点が観察部位の位置と一致している必
要があると共に、一対の光学系において左右の像の倍率
を一致させる必要があり、手動での調整は手間がかか
る。又、左右の光学系の特性のズレにより左右の変倍光
学系を同じに動かしたくても倍率にズレが生じ、立体視
を行う上で不都合を生じる場合がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、自動的に左右の倍率を等しくすることが可能な
立体視内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、一対の撮像手段の撮像面の各々に視差が異な
る一対の被写体像を結像させる光学系を有し、前記一対
の撮像手段により撮像された視差の異なる一対の被写体
像を交互に又は同時に表示して、立体画像を得る立体視
内視鏡装置において、前記一対の被写体像の倍率を可変
する一対の変倍光学系と、前記一対の変倍光学系を駆動
する駆動手段と、前記一対の撮像手段により得た前記一
対の被写体画像同士を比較する画像比較手段と、前記画
像比較手段の比較結果に基づき、前記一対の被写体画像
の大きさがほぼ等しくなるように前記駆動手段を制御す
る変倍制御手段と、を具備したことを特徴としている。
この構成により、自動的に左右の倍率を等しくすること
が可能な立体視内視鏡装置を実現する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の
立体視内視鏡装置の全体構成を示す全体構成図、図2は
図1の立体視内視鏡の光学系の構成を示す構成図、図3
は図2の変倍光学系の駆動機構を説明する接眼部要部の
断面図、図4はズームコントロールユニットを説明する
回路ブロック図、図5は図2の立体視内視鏡の変形例を
示す構成図である。
【0010】図1に示すように本実施の形態の立体視内
視鏡装置1は、左眼用及び右眼用の視差の異なる2つの
光学系を有し、細長の挿入部2の基端部に2つの接眼部
3a,3bが連設される硬性の立体視内視鏡1Aと、こ
の立体視内視鏡1Aの接眼部3a,3bにそれぞれ接続
され、前記立体視内視鏡1Aで得られた被写体の観察像
を撮像するTVカメラ4a,4bと、前記TVカメラ4
a,4bでそれぞれ撮像された撮像信号を信号処理して
映像信号をそれぞれ出力するカメラコントロールユニッ
ト(以下、CCUと記す)−A5a,CCU−B5b
と、前記CCU−A5a及びCCU−B5bからの映像
信号により得られた視差の異なる2つの観察像を交互に
又は同時に観察用モニタ6に立体視可能に表示するため
の立体視表示装置7と、前記立体視内視鏡1Aに設けた
後述の変倍光学系を光軸方向に進退動させるための制御
を行うズームコントロールユニット8とから主に構成さ
れる。
【0011】尚、前記観察用モニタ6に表示された2つ
の観察像は、偏光メガネ9で観察することによって立体
感のある被写体画像を観察することができるようになっ
ている。また、前記ズームコントロールユニット8に
は、スイッチ状態に応じて後述する駆動機構を制御する
ためのスイッチ10a,10bが接続されている。
【0012】前記立体視内視鏡1Aは前記挿入部2の基
端部の両側方よりそれぞれ略L字状の接眼部3a,3b
が延出した形状となっており、これら接眼部3a,3b
にはそれぞれ前記TVカメラ4a,4bが取り付けられ
るようになっている。
【0013】図2に示すように立体視内視鏡1Aの挿入
部2の先端部には、被写体像を結像する2つの対物光学
系11a,11bが設けられており、これら対物光学系
11a,11bの後方にはそれぞれ被写体像を伝達する
リレー光学系12a,12bが配設されている。
【0014】前記リレー光学系12a,12bの後端
側、即ち挿入部2の基端部から接眼部3a,3bにかけ
ては、光軸をそれぞれ90度反射するプリズム13,1
4及び15,16が設けられており、プリズム15,1
6の後方の接眼部3a,3b内には、それぞれ接眼光学
系17a,17bが配設され、前記接眼部3a,3bに
より撮像あるいは肉眼観察等が可能になっている。尚、
図中の矢印は、像の方向を示している。
【0015】前記2つの光学系は、両眼で観察するのと
同様に視差を有しており、2つの光学系と観察対象点と
のなす輻輳角を調整して観察部位を立体視可能にしてい
る。前記接眼光学系17a,17bには、光学系の倍率
を調整する可動レンズ18a,18bを含む変倍光学系
18が設けられており、後述の駆動機構により光軸方向
に進退動可能に構成されている。
【0016】また、前記接眼部3a,3bに接続される
TVカメラ4a,4bには、それぞれTVカメラの対物
光学系19a,19b及び撮像素子としてのCCD20
a,20bが配設され、前記立体視内視鏡1Aから伝達
された被写体像を撮像できるようになっている。尚、図
示しないが、立体視内視鏡1Aには照明光学系が配設さ
れており、図示しない光源装置からの照明光を先端部ま
で伝達し、被写体を照明するようになっている。
【0017】そして、視差のある2つの対物光学系11
a,11bで被写体像を結像し、これらの被写体像をリ
レー光学系12a,12b及び接眼光学系17a,17
bによって後端部の接眼部3a,3bまで伝達し、接眼
部3a,3bより肉眼観察或いは前記TVカメラ4a,
4bによって撮像を行うようになっている。
【0018】本実施の形態では、左右の変倍光学系18
(可動レンズ18a,18b)を通過した被写体像同士
を比較し、これら左右の被写体像の倍率が略同一となる
ように少なくとも一方の可動レンズを調整するように構
成する。
【0019】次に、前記変倍光学系18の駆動機構を図
3を参照して説明する。図3に示すように前記変倍光学
系18の可動レンズ18a,18bは、調整枠21a,
21bによって保持されている。前記接眼光学系17
a,17bの外側には倍率変更用のモータ22a、22
bが固定されており、これらモータ22a,22bの回
転軸に設けられたピニオンが前記調整枠21a,21b
の歯車部に噛合している。
【0020】前記モータ22a,22bは図4に示すよ
うに、前記ズームコントロールユニット8内に設けられ
たモータドライバ31a,31bにそれぞれ接続され、
駆動されるようになっている。ここで、例えばモータは
ステッピングモータであり、前記モータドライバ31
a,31bから送出されるパルスの数に応じて回転軸が
回転するようになっている。また、前記モータドライバ
31a,31bは、前記スイッチ10a,10bの押下
操作による押下状態に応じて左又は右に前記モータ22
a,22bが回転するよう、制御部32からの信号によ
り制御されるようになっている。
【0021】前記制御部32は、前記スイッチ10a,
10bの押下操作による押下状態を検出し、前記モータ
ドライバ31a,31bを制御して前記モータ22a、
22bを駆動させ、前記可動レンズ18a,18bを光
軸方向に進退動させた後、前記CCU−A5a及びCC
U−B5bからの映像信号により得られる一対の被写体
画像の大きさがほぼ等しくなるように前記モータドライ
バ31a,31bの制御を行うようになっている。即
ち、前記制御部32は、接眼光学系17aの変倍率に追
従して接眼光学系17bの変倍率が同一になるように制
御を行う。
【0022】前記制御部32の制御により前記CCU−
A5a及びCCU−B5bからの映像信号は、A/Dコ
ンバータ33a,33bでA/D変換され、メモリ34
a,34bに書き込まれる。書き込まれた画像データは
所定のタイミングで読み出されエッジ検出部35a,3
5bでエッジ部が抽出される。エッジ検出部35a,3
5bで抽出された画像データのエッジ部は、エッジ比較
部36にて比較される。比較された結果は前記制御部3
2に入力され、この比較結果に基づき前記制御部32は
前記モータドライバ31a,31bを制御して可動レン
ズ18a,18bを駆動する。尚、前記メモリ34a,
34bの書き込み、読み出しのタイミングは、前記制御
部32の制御によりタイミング信号生成部37で生成さ
れたタイミング信号の出力により行われるようになって
いる。また、検出される画像データのエッジ部は、画面
全体でも良いし、画面中央部のH(水平)ライン数本で
も良い。また、Hライン数本を積分した結果でも良い。
【0023】このように構成された立体視内視鏡装置1
を用いて内視鏡検査を行う。そして、観察部位を拡大し
たい場合にはスイッチ10aを所望の拡大倍率(変倍)
になるよう押下操作を行う。
【0024】制御部32では、スイッチ10aの押下操
作の状態を検出して、先ずモータドライバ31aに信号
を出力し、立体視内視鏡1Aの可動レンズ18aを動か
す。この動かされた可動レンズ18aにより所望の拡大
倍率(変倍)になった被写体像は立体視内視鏡1Aの接
眼部3a,3bを介してTVカメラ4a,4bのCCD
20a,20bで撮像され、CCU−A5a及びCCU
−B5bで信号処理された後、ズームコントロールユニ
ット8に信号処理された映像信号が入力される。
【0025】入力された映像信号により得られる左右光
学系の像は、エッジ検出部35a,35bでエッジが検
出された後、エッジ比較部36で比較され、比較された
結果は制御部32に入力される。尚、エッジ比較部36
で比較を行うとき、左右の像は左右光学系の視差分だけ
左右にずれているので、この視差分をずらした後、比較
を行う。そして、制御部32では比較結果が略同一にな
るようにモータドライバ31bに信号を出力する。
【0026】上記動作をスイッチ10aが押下操作され
ている間繰り返す。また、エッジ比較部36で比較を行
うのは、スイッチ10aがオフになったときにのみ行う
ようにしても良い。
【0027】一方、観察部位全体を見たい場合にはスイ
ッチ10bを所望の縮小倍率(変倍)になるよう押下操
作を行う。モータを動かす動作はモータ22aを逆に回
すこと以外、上述した観察部位を拡大したい場合と同様
である。
【0028】この結果、立体視を行いながら変倍光学系
にて拡大縮小を行う場合に左右の変倍率の差を自動的に
補正することが可能であり、良好な立体視が可能とな
る。
【0029】尚、図5に示すように立体視内視鏡1Bの
接眼部3a,3bに接続するTVカメラ40a,40b
内にそれぞれ変倍光学系18を設けて立体視内視鏡装置
を構成しても良い。
【0030】また、本実施の形態では、細長の挿入部2
の基端部に2つの接眼部3a,3bが連設される硬性の
立体視内視鏡1Aを用いて立体視内視鏡装置1を構成し
ているが、本発明はこれに限定されず、細長の挿入部2
の基端部に2つの接眼部3a,3bが連設される軟性の
立体視内視鏡1Aを用いて立体視内視鏡装置を構成して
も良い。
【0031】(第2の実施の形態)図6は本発明の第2
の実施の形態に係る立体視内視鏡の光学系の構成を示す
構成図である。上記第1の実施の形態では、左右2つの
対物光学系及びリレー光学系を有する立体視内視鏡1A
の光学系に変倍光学系18を設けて構成しているが、本
第2の実施の形態では対物光学系及びリレー光学系を1
つとし、瞳分割方式にて左右の像を得る瞳分割式の双眼
立体視内視鏡の光学系に変倍光学系を設けて構成する。
【0032】図6に示すように本発明の第2の実施の形
態を備えた立体視内視鏡41は、細長の挿入部42の基
端部の両側方よりそれぞれ略L字状の接眼部43a,3
3bが延出した形状に構成されている。
【0033】前記挿入部42内には、1つの対物光学系
44及びリレー光学系45が設けられている。前記挿入
部42の基端部には、前記リレー光学系45によって伝
達された被写体像を左右の像に分割する瞳分割プリズム
46が設けられている。
【0034】この瞳分割プリズム46は、前記リレー光
学系45の光軸に頂点が一致するように配置された例え
ば三角プリズムで構成されている。この瞳分割プリズム
46の2つの反射面は、前記リレー光学系45の光軸に
対して45度となるように形成されており、前記リレー
光学系45の光軸を中心として前記リレー光学系45の
瞳の左と右に入射した左被写体像及び右被写体像を、そ
れぞれに光軸に対して左右方向直角に反射して分割する
ようになっている。
【0035】そして、前記接眼部43a,44bには、
前記瞳分割プリズム46で分割された像の光軸をそれぞ
れ90度反射するプリズム47a,47bが設けられ、
これらプリズム47a,47bの後方にはそれぞれ接眼
光学系48a,48bが配設されている。これら接眼光
学系48a,48bを透過した被写体像をCCD20
a,20bで撮像することにより、上記した第1の実施
の形態の立体視内視鏡1Aと同様に立体的な観察画像を
得るようになっている。
【0036】本第2の実施の形態では、前記接眼光学系
48a,48bに光学系の倍率を調整するための可動レ
ンズ18a,18bを含む変倍光学系18が設けられて
いる。
【0037】この変倍光学系18は、上記第1の実施の
形態と同様にモータ22a,22bで光軸方向に進退動
され、ズームコントロールユニット8にてコントロール
されるようになっている。これにより、第1の実施の形
態と同様な効果を得る。
【0038】尚、本発明は、上記した実施の形態にのみ
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0039】ところで、上述したような立体視内視鏡を
用いた立体視内視鏡システムには、立体表示装置として
顔面に装着する顔面装着型映像表示装置FMD( Face
Mounted Display ;HMD ( Head Mounted Display )と
も呼ばれる)と呼ばれるゴーグル型、眼鏡型の装置が使
用されるようになってきている。
【0040】このような顔面装着型映像表示装置FMD
(以下、FMD)は、例えば特開平10−126711
号公報に記載されているように、表示部として少なくと
も左右両眼用の小型液晶モニタを備え、この小型液晶モ
ニタの像を光学系により擬似的に例えば1m程度離れた
距離の映像となるよう表示させるよう構成されたものが
提案されている。
【0041】上記FMDを用いた立体視内視鏡装置で
は、例えば撮像する光学系のばらつきにより映像の大き
さにズレが生じていると、立体(3D)映像としてみる
ことは不可能であるか非常に見づらい映像となる。この
ため、立体視内視鏡又はTVカメラ内に設けられたズー
ム調整機構を用いて左右像の大きさを合わせるか、或い
は前記FMDを制御するためのコントローラによって電
気信号レベルで調整する手段が用いられてきた。尚、上
述したことはFMDを用いた立体視(3D)の映像表示
に係わらず、通常の2D画面表示としたときにも同様で
ある。
【0042】しかしながら、上記立体視内視鏡装置で
は、構造が複雑で立体視内視鏡又はTVカメラが大型化
するか、又は複雑な信号処理が必要となり、煩雑であっ
た。
【0043】そこで、複雑な信号処理が不要で、かつ表
示装置を簡単な構成とし、小型軽量化したFMD(顔面
装着型表示装置)の提供が望まれていた。図7ないし図
10を参照してFMD(顔面装着型表示装置)の構成例
を説明する。図7ないし図10はFMD(顔面装着型表
示装置)の構成例にかかり、図7は立体視内視鏡装置の
構成を示す構成図、図8は図7のFMDの外観図、図9
は図8のFMDの構成を示す構成断面図、図10は図9
のFMDの変形例を示す構成断面図である。
【0044】図7に示すように立体視内視鏡装置50
は、観察部位の視差を有する左右の映像信号を得る立体
視硬性鏡51と、この立体視硬性鏡51により得られた
観察部位の右映像信号を信号処理する右映像信号処理部
52R及び立体視硬性鏡51により得られた観察部位の
左映像信号を信号処理する左映像信号処理部52Lを有
するカメラコントロールユニット(以下、CCUと記
す)52と、観察者の顔面に装着され観察部位の立体像
を表示するFMD53と、前記CCU52により処理さ
れた観察部位の左右画像により前記FMD53に立体像
を表示させるFMDコントローラ54とを備えて構成さ
れる。
【0045】前記立体視硬性鏡51は、体腔内に挿入す
る硬性な挿入部を有するスコープ部55と、このスコー
プ部55に接続して用いられ観察部位の視差を有する左
右の像を撮像するカメラヘッド部56とから構成され
る。
【0046】前記スコープ部55は、対物光学系61及
びリレー光学系62が軸対称な1本の光学系により構成
されている。前記対物光学系61で結像した像は前記リ
レー光学系62によって所定の距離だけ伝送され、前記
リレー光学系62の後端には前記カメラヘッド部56の
カメラ側対物光学系63により瞳を空間的に2つに分割
することにより視差のある左右一対の像を撮像手段とし
てのCCD64a,64bによって撮像される。
【0047】撮像された左右一対の像は電気信号に変換
され、前記CCU52の右映像信号処理部52R及び左
映像信号処理部52Lで信号処理され、例えばNTSC
等の汎用映像信号に変換された後、前記FMDコントロ
ーラ54による制御により、前記FMD53に立体像が
表示される。尚、FMDコントローラ54はFMD53
の各種制御と電源の供給を行う。
【0048】図8に示すようにFMD53は術者の顔面
に装着自在に装着する装着部としての支持フレーム部5
3aと、顔面に装着した際に眼の直前に位置するように
設けた立体像を表示するゴーグル部53bとから構成さ
れる。
【0049】図9に示すように前記FMD53(ゴーグ
ル部53b)は、観察者の例えば左眼65の視線から外
れた位置に配置され観察部位の左画像を表示する表示手
段としての左用液晶ディスプレイLCD71aと、この
左用LCD71aを駆動するLCD駆動回路72と、前
記左用LCD71aの背後より白色光を供給するバック
ライト73と、このバックライト73からの白色光によ
り投影された左用LCD71aに表示された左画像を左
眼65に伝送する光学手段としての光学系74とを備え
て構成される。
【0050】ここで、光学系74はハーフミラー75及
び凹面鏡76より構成されており、前記凹面鏡76は画
像を拡大する機能を有している。そして、前記左用LC
D71aに表示された左画像は前記ハーフミラー75を
透過し前記凹面鏡76により拡大反射され、再びハーフ
ミラー75で直角に反射され左眼65に供給されるよう
になっている。尚、右眼側も同様に構成されているの
で、説明は省略する。
【0051】また、前記光学系74の左眼65に対向し
た位置には外界光入射制御手段としての液晶シャッタ7
7が配置されていて、前記FMD53のゴーグル部53
bのこの液晶シャッタ77に対応する部分は透明な窓7
8になっている。そして、前記液晶シャッタ77を閉じ
る(不透過)と暗い中に前記LCD71に表示された画
像が拡大されて観察され、逆に液晶シャッタ77を開く
(透過)と外が見えるように構成されている。尚、前記
バックライト73及び前記液晶シャッタ77はモード切
換回路79により制御されるようになっており、FMD
53の表示モードを術者が所望する表示モードに選択す
ると、シースルーモード、立体画像モード等に順次切り
換えるようになっている。
【0052】そして、左右に分離された被写体像が立体
視硬性鏡51のスコープ部55を介してカメラヘッド部
56内の左右のCCD64a,64b上に結像、光電変
換され、FMD53の左右のLCD71にそれぞれ映像
を出力する。このとき、主に光学系のばらつきに起因し
て、被写体像の大きさの差異が生じる場合に、少なくと
も一方のLCD71と観察者の眼又は網膜との間の空気
換算距離を変えることで、左右の被写体像の大きさが揃
うようになる。
【0053】本実施例では、前記左用LCD71a又は
図示しない右用LCDのうち、少なくとも一方のLCD
と観察者の眼又は網膜との間の空気換算距離を移動可能
に構成する。即ち、少なくとも左右どちらか一方に、L
CD71及びバックライト73をLCD71の表示面に
対し垂直方向に移動可能に構成したLCD位置調整機構
81を設けている。
【0054】尚、前記LCD位置調整機構81は手動で
あっても、又はFMDコントローラ54からのリモート
信号信号による電源駆動としても良い。また、電源駆動
の場合はLCD位置調整機構81に図示しない電動アク
チュエータ又はモータを内蔵する。
【0055】尚、本実施例ではLCD71とバックライ
ト73を移動可能に構成しているが、LCD駆動回路7
2等その他を含めて移動可能に構成しても良い。また、
本実施例では外界視と内視鏡像の表示を切り換え可能な
構成としたが、内視鏡像だけを見るシースルー機構の無
いFMDでも同様に構成可能である。
【0056】また、FMDコントローラ54から左右の
LCD71に対し、例えば四角い枠状のフレーム信号を
出力するように構成しても良く、この信号発生はLCD
駆動回路72から出力しても良い。更に、一般的なファ
インダ同様、図示しない視度補正レンズを設けても良
い。
【0057】このように構成したFMD53を備えた立
体視内視鏡装置50を用いて、カメラヘッド部56が接
続されている立体視硬性鏡51のスコープ部55を患者
43の体内に挿入し、この立体視硬性鏡51による観察
下において患部を処置するための例えば把持鉗子、電気
メス、超音波メス等の処置具を、処置具用トラーカール
44を介して挿入し、各種処置、治療を行う。
【0058】TVカメラ部56内のCCD64a,64
bに結像され左右に分解された内視鏡鏡像は、その左右
像の大きさによらず、FMD53内のLCD71に表示
される。ここで使用者は内視鏡で映した左右像比較のた
めの被写体、例えばスケールの映像によって、少なくと
も左右どちらか一方に設けられたLCD位置調整機構8
1を調整する。このとき、LCD71はLCD面に垂直
方向に移動され、使用者の眼若しくは網膜との間の空気
換算距離が変化する。これにより、使用者の眼が捉える
LCD71の像を左右像の大きさに一致させることがで
きる。尚、ここで必要となる調整量は、TVカメラ部5
6内のCCD64a,64bの位置を含む光学系の部
品、組立精度が吸収できる範囲で良く、FMD53内の
LCD71の移動量で賄える。尚、左右像の大きさを合
わせる基準は前記したように、FMDコントローラ54
から出力されるフレーム信号及びこれに基づくフレーム
画像とすることもできる。
【0059】この結果、本実施例によれば光学系を最小
限の構成として構成可能であり、立体視内視鏡51に左
右像調整のためのズーム光学系が不要で、その調整も不
要とできる。同様にFMD53内にも特別な光学系を用
いずに左右像の大きさの微調整が可能である。更に、L
CD71を移動させることで全体を動かすのに比較し、
全体を小さく構成可能であり、また、LCD71の調整
をリモート信号で行う場合、FMD53に触れずにすむ
ため、より的確な左右像の大きさ調整が可能である。ま
た、フレーム画像を出力させる収差等の影響が無く、垂
直・水平成分の明確な比較画像となるため、左右像の比
較調整が実写する被写体像を使用するより明確にでき
る。
【0060】また、LCD71の見かけのモニタ表示サ
イズを一致させるために、図10に示すように構成して
も良い。図10に示すようにFMD90は、支持フレー
ム部53aに支持されたゴーグルフレーム91内の左右
少なくとも一方の表示ユニット92が眼球への入射光線
に平行に移動可能に構成され、前記ゴーグルフレーム9
1側にマスク93を設けている。尚、前記表示ユニット
92の移動方法は、手動又はゴーグルフレーム91内に
内蔵された図示しない電動アクチュエータをFMDコン
トローラ54からリモートコントロールする構成として
も良い。
【0061】これにより、顔面に対し支持フレーム部5
3aによって相対位置が固定されたゴーグルフレーム9
1内で表示ユニット92の左右少なくとも一方が移動す
ることで、LCD71から眼又は網膜までの空気換算長
が変化し、左右の像の大きさが調整される。このとき、
マスク93は眼からの距離が変わらないため、見かけの
モニタ表示サイズは左右同じに見える。
【0062】この結果、本実施例ではLCD71の移動
に比較し、嵌合長が確保可能となり、あおりの発生が迎
えられる。また、マスク93をゴーグルフレーム91に
配することで、見かけのモニタサイズを変更することな
く左右像の大きさが調整可能である。
【0063】ところで、上述したような立体視内視鏡装
置では、良好な立体視を行うために左右の像の倍率が一
致していることが必要である。例えば、特開平6−16
0730号公報に記載されている立体視内視鏡装置は、
観察光学系の2つの光路の少なくとも一方の光路中に像
の倍率を調整する変倍光学系を設け、撮像素子状の像の
大きさを一致させるものが提案されている。
【0064】しかしながら、上記特開平6−16073
0号公報に記載の立体視内視鏡装置は、以下に記載する
不具合があった。
【0065】(1)変倍光学系が観察光学系の光路中に
あるので内視鏡がその分大型化してしまうという不具合
があった。 (2)内視鏡1台ごとに像の大きさを一致させる調整が
必要なので調整機構が複雑であり、かつ調整の時間がか
かるので、その分高価になってしまう。 (3)像の大きさが一致するように調整し、固定したと
しても、内視鏡を滅菌するためオートクレーブ装置に入
れられ、加熱・冷却が繰り返されると金属部と光学系の
ガラス部との熱膨張の違いにより、レンズ類の位置が微
妙に変化し、像の大きさが一致しなくなることがある。
【0066】そこで、観察光学系に変倍光学系を設ける
こと無く、内視鏡を小型化し、安価でレンズの位置の微
妙な変化にも対応できる立体視内視鏡装置の提供が望ま
れていた。図11及び図12を参照して立体視内視鏡装
置の構成例を説明する。図11及び図12は立体視内視
鏡装置の構成例にかかり、図11は立体視内視鏡装置の
全体構成を示す構成図、図12は図11の表示装置の変
形例を示す構成断面図である。
【0067】図11に示すように立体視内視鏡装置10
0は、図7で説明したのと同様な挿入部を有するスコー
プ部101a及びこのスコープ部101aに接続して用
いられ観察部位の視差を有する左右の像を撮像するカメ
ラヘッド部101bを備えた立体視硬性鏡101と、こ
の立体視硬性鏡101により得られた観察部位の右映像
信号及び左映像信号を信号処理する立体画像装置102
と、この立体画像装置102から出力される左右の画像
信号をそれぞれ入力して視差の異なる2つの観察像を交
互に又は同時に立体視可能に表示する表示装置103と
を備えて構成される。
【0068】前記カメラヘッド部101bの左右それぞ
れのCCD111a,111bからの右画像信号及び左
画像信号が立体画像装置102に入力されると、この立
体画像装置102からは表示装置103のモニタ103
aに左右の画像信号が例えば1/120秒ごとに交互に
出力されると共に、ON/OFFを制御する制御信号が
液晶シャッタ112に出力されるようになっている。
【0069】前記液晶シャッタ112は前記モニタ10
3aを覗くための左右の接眼レンズ113a,113b
とモニタ103aの間に設けられ、前記モニタ103a
から接眼レンズ113a,113bへの光を左右別々に
遮断したり、通過させたりするようになっている。
【0070】尚、本実施例では左側の接眼レンズ113
aは固定してあるが、右側の接眼レンズ113bはリン
グ114を回動操作することで、図の矢印方向に動く構
成となっている。ここで、接眼レンズ113bは変倍光
学系をなし、モニタ画面を適当な大きさで見ることがで
きるようになっており、矢印方向に動くことによりモニ
タ画面の大きさを変更可能になっている。
【0071】これにより、立体画像装置102からモニ
タ103aに右画像信号を出力したときは、制御信号が
液晶シャッタ112の右眼側を開き、左眼側を閉じる信
号となり、左画像を出力したときは制御信号が液晶シャ
ッタ112の右眼側を閉じ、左眼側を開く信号となる。
これを接眼レンズ113a,113bから覗くと右画像
は右眼だけ、左画像は左眼だけに入り、立体視が可能と
なる。このとき、モニタ103a上の右画像と左画像の
大きさは光学系のばらつき等により異なるため、リング
114を回して右側の接眼レンズ113bを矢印方向に
動かし、左眼とほぼ同じ大きさに見えるように調整す
る。
【0072】この結果、観察光学系ではなく、モニタ1
03aを覗く表示装置103に変倍光学系(接眼レンズ
113b)を設けたことにより、内視鏡を小型化し、安
価で、レンズ位置の微妙な変化にも対応できる。
【0073】また、図12に示すように左目用モニタ1
20a及び右目用モニタ120bを備えた表示装置12
0を構成しても良い。図12に示すように表示装置12
0は、立体画像装置102からの左画像信号を入力して
左画像を表示するための左目用モニタ120a及び立体
画像装置102からの右画像信号を入力して右画像を表
示するための右目用モニタ120bを有して構成され
る。
【0074】そして、左目用モニタ120aの画面は、
ミラーA121a及びミラーB122aで反射し、左側
の接眼レンズ113aを通して見ることができると共
に、右目用モニタ120bの画面は、ミラーA121b
及びミラーB122bで反射し、右側の変倍光学系であ
る接眼レンズ113bを通して見ることができるように
構成されている。尚、接眼レンズ113bは図11と同
様な構成である。
【0075】これにより、接眼レンズ113a,113
bから除くと右眼には右画像信号による画像を表示した
右目用モニタ120bが、左眼には左画像信号による画
像を表示した左目用モニタ120aが見えるので、立体
視が可能となる。このとき、リング114を回動操作し
て右側の接眼レンズ113bを矢印方向に動かし、左眼
側とほぼ同じ大きさに見えるように調整する。この結
果、図11の立体視内視鏡装置100と同様な効果を得
る。
【0076】ところで、上述した立体視内視鏡装置で
は、良好な立体視を行うために被写体と立体視内視鏡と
の距離を変えずにフォーカス位置を前後させ、より正確
に術者が必要とする部位、例えば、人によっては利き目
が異なるので各個人の利き目側にフォーカスを合わせる
ことが必要である。
【0077】また、立体視内視鏡をオートクレーブ滅菌
(高温高圧蒸気滅菌)する場合、加熱・冷却が繰り返さ
れるため、対物光学系やリレー光学系の位置が熱による
膨張・収縮のため微妙にずれ、左右のフォーカス位置に
ずれが生じ、立体(3D)映像としてみることは不可能
であるか非常に見づらい映像となる虞れもある。
【0078】そこで、各個人の利き目側にフォーカスが
可能で、オートクレーブ滅菌(高温高圧蒸気滅菌)によ
るフォーカス位置のずれにも対応できる立体視内視鏡装
置の提供が望まれていた。図13を参照して立体視内視
鏡装置の構成例を説明する。図13は立体視内視鏡装置
の構成例にかかる立体視内視鏡装置の全体構成を示す回
路ブロック図である。
【0079】図13に示すように立体視内視鏡装置15
0は、左眼用及び右眼用の視差の異なる2つの光学系を
有し、観察部位の視差を有する左右の撮像信号を得る立
体視硬性鏡150Aと、この立体視硬性鏡150Aに内
蔵された後述の一対のCCDでそれぞれ撮像された撮像
信号を信号処理して映像信号をそれぞれ出力するカメラ
コントロールユニット(以下、CCUと記す)−A15
1a,CCU−B151bと、前記CCU−A151a
及びCCU−B151bからの映像信号により得られた
視差の異なる2つの観察像を交互に又は同時に立体視可
能に表示する観察用モニタ152とを有して構成され
る。
【0080】前記立体視硬性鏡150Aは、立体観察を
行うための対物光学系153a,153bと、リレー光
学系154a,154bと、各々のリレー光学系154
a,154bが伝達した各被写体像の光線をその光軸の
直角方向に反射するプリズム155と、このプリズム1
55が反射した2つの被写体像の光線を前記リレー光学
系154a,154bの光軸と平行な方向に反射するミ
ラー156a,156bと、これらミラー156a,1
56bが反射した被写体像の光線の結像位置を変えるフ
ォーカス光学系157a,157bと、これらフォーカ
ス光学系157a,157bによる被写体像を撮像する
CCD158a,158bと、前記フォーカス光学系1
57a,157bを光軸方向に進退動させ被写体のフォ
ーカス位置を変えるRモータ159a,Lモータ159
bとを有し、視差のある左右被写体像を得られるよう構
成されている。
【0081】前記立体視硬性鏡150AのCCD15L
モータ159b,15Lモータ159bから出力される
撮像信号は、前記CCU−A151a,CCU−B15
1bでそれぞれ信号処理されて映像信号となり、前記観
察用モニタ152の左目用モニタ152a,右目用モニ
タ152bでそれぞれ左画像、右画像を表示するように
なっている。尚、前記観察用モニタ152は、例えばF
MD等の顔面装着型映像表示装置でも良い。
【0082】本実施例では、前記立体視硬性鏡150A
のCCD15Lモータ159b,15Lモータ159b
で撮像した視差のある2つの被写体像の映像信号を比較
してフォーカスずれ量を検知すると共に、前記フォーカ
ス光学系157a,157bのうち、一方のフォーカス
調整光学系を移動させて、両方のフォーカスがほぼ一致
するように調整するフォーカス調整手段を設けて構成す
る。
【0083】即ち、CCU−A151a,CCU−B1
51bから画像の輪郭をそれぞれ抽出する輪郭抽出回路
161a、161bと、抽出した輪郭を比較する輪郭比
較回路162と、この輪郭比較回路162の出力をもと
に最適な結像位置を検出する最適結像位置判断回路16
3と、前記最適結像位置判断回路163の判断結果に基
づき移動量を指示する移動量指示回路164とを有し、
前記移動量指示回路164は第1のモータ駆動回路16
5a及び左右切換スイッチ166を介して前記Lモータ
159bを駆動する一方、フォーカススイッチ167を
切り換え操作することによる第2のモータ駆動回路16
5bからの信号は左右切換スイッチ166を介し前記L
モータ159bを駆動するように構成されている。
【0084】このように構成された立体視内視鏡装置1
50を用いて内視鏡検査を行う。そして、術者が立体観
察時にフォーカス位置を近点より、又は遠点よりに移動
させたい場合、フォーカススイッチ167を操作する
と、第2のモータ駆動回路165bが左右切換スイッチ
166を介してLモータ159bを駆動し左目用モニタ
152b側のフォーカス光学系157bが移動する。
【0085】このとき、各々のCCU−A151a,C
CU−B151bから左右の映像信号が入力されると、
輪郭抽出回路161a、161b及び輪郭比較回路16
2により左右の画像の輪郭のずれを検出し、この左右の
画像のずれがなくなるように最適結像位置判断回路16
3が右目用モニタ152a側のフォーカス光学系167
aの位置を判断し、移動量指示回路164がフォーカス
光学系167aの移動量を第1のモータ駆動回路165
aに指示する。移動量指示回路164から移動量を指示
された第1のモータ駆動回路165aは、左右切換スイ
ッチ166を介してLモータ159bを駆動する。そし
て、フォーカス光学系167aが必要量だけ移動し、左
右のフォーカスが一致する。
【0086】ここで、左右切換スイッチ166を切り換
えると、フォーカススイッチ167の操作で移動する右
目用モニタ152a側のフォーカス光学系167aと、
輪郭比較により移動する左目用モニタ152b側のフォ
ーカス光学系157bが入れ替わるようになっている。
【0087】この結果、フォーカススイッチ167の操
作によりフォーカス光学系167a,167bのうちの
左右どちらか動かせる側の画像を術者の利き目側のモニ
タ152に表示するように、左右切換スイッチ166を
設定しておくことで、被写体と立体視内視鏡150Aと
の距離を変えずにフォーカス位置を前後させたいとき、
より正確に術者が必要とする部位にフォーカスを合わせ
ることができる。従って、左右切換スイッチ166を操
作することで、各個人の利き目側にフォーカスを合わせ
ることができる。
【0088】また、オートクレーブ滅菌(高温高圧蒸気
滅菌)時の負荷を受けた後の対物光学系153a,15
3bやリレー光学系154a,154bの位置ずれによ
りフォーカス位置がずれた場合でも、内視鏡検査を行う
際に自動的に補正が行われ、左右のフォーカス位置から
一致した状態で立体観察が可能となる。
【0089】尚、本実施例では、左右2つの対物光学系
153a,153b及びリレー光学系154a,154
bを有する立体視内視鏡150Aを用いて構成している
が、図6で上述した対物光学系及びリレー光学系を1つ
とし、瞳分割方式にて左右の像を得る瞳分割式の双眼立
体視内視鏡を用いて構成しても良い。
【0090】[付記] (付記項1) 一対の撮像手段の撮像面の各々に視差が
異なる一対の被写体像を結像させる光学系を有し、前記
一対の撮像手段により撮像された視差の異なる一対の被
写体像を交互に又は同時に表示して、立体画像を得る立
体視内視鏡装置において、前記一対の被写体像の倍率を
可変する一対の変倍光学系と、前記一対の変倍光学系を
駆動する駆動手段と、前記一対の撮像手段により得た前
記一対の被写体画像同士を比較する画像比較手段と、前
記画像比較手段の比較結果に基づき、前記一対の被写体
画像の大きさがほぼ等しくなるように前記駆動手段を制
御する変倍制御手段と、を具備したことを特徴とする立
体視内視鏡装置。
【0091】(付記項2) 前記画像比較手段は、前記
一対の撮像手段により得られる被写体画像のエッジ部を
抽出し、この抽出したエッジ部を比較することで前記一
対の被写体画像の大きさを比較することを特徴とする付
記項1に記載の立体視内視鏡装置。
【0092】(付記項3) 複数の画像を表示する表示
部を有すると共に、顔面に装着自在な装着部を有する顔
面装着型表示装置において、前記表示部のうち少なくと
も一つの表示部と観察者の眼又は網膜との間の空気換算
距離を移動可能に構成したことを特徴とする顔面装着型
表示装置。
【0093】(付記項4) 前記観察者の左右の各眼又
は網膜から等距離にマスクを配したことを特徴とする付
記項3に記載の顔面装着型表示装置。
【0094】(付記項5) 被写体を視差のある2つの
被写体像としてそれぞれ伝達する一対の光学系と、前記
光学系が伝達した被写体像を撮像する一対の撮像手段
と、前記撮像手段が撮像した視差のある2つの被写体像
を交互に、又は同時に表示する表示手段とを有する立体
視内視鏡装置において、前記表示手段の表示部から、観
察者の左右の眼に至る2つの光路中の少なくとも一方の
光路中に、前記表示部の画像の倍率を調整できる変倍光
学系を設けたことを特徴とする立体視内視鏡装置。
【0095】(付記項6) 被写体を視差のある2つの
被写体像としてそれぞれ伝達する一対の光学系と、前記
光学系が伝達した被写体像を撮像する一対の撮像手段
と、前記撮像手段が撮像した視差のある2つの被写体像
を交互に、又は同時に表示する表示手段とを有する立体
視内視鏡装置において、前記一対の光学系に各々設けた
一対のフォーカス調整光学系と、前記一対の撮像手段で
撮像した視差のある2つの被写体像の映像信号を比較し
てフォーカスずれ量を検知すると共に、前記一対のフォ
ーカス調整光学系のうち、一方のフォーカス調整光学系
を移動させて、両方のフォーカスがほぼ一致するように
調整するフォーカス調整手段と、を具備したことを特徴
とする立体視内視鏡装置。
【0096】(付記項7) 前記フォーカス調整手段
は、前記一対の撮像手段により得られる被写体画像の輪
郭部を抽出し、この抽出した輪郭部を比較することでフ
ォーカスずれ量を検知することを特徴とする付記項6に
記載の立体視内視鏡装置。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
動的に左右の倍率を等しくすることが可能な立体視内視
鏡装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の立体視内視鏡装置
の全体構成を示す全体構成図
【図2】図1の立体視内視鏡の光学系の構成を示す構成
【図3】図2の変倍光学系の駆動機構を説明する接眼部
要部の断面図
【図4】ズームコントロールユニットを説明する回路ブ
ロック図
【図5】図2の立体視内視鏡の変形例を示す構成図
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る立体視内視鏡
の光学系の構成を示す構成図
【図7】図7ないし図10はFMD(顔面装着型表示装
置)の構成例にかかり、図7は立体視内視鏡装置の構成
を示す構成図
【図8】図7のFMDの外観図
【図9】図8のFMDの構成を示す構成断面図
【図10】図9のFMDの変形例を示す構成断面図
【図11】図11及び図12は立体視内視鏡装置の構成
例にかかり、図11は立体視内視鏡装置の全体構成を示
す構成図
【図12】図11の表示装置の変形例を示す構成断面図
【図13】立体視内視鏡装置の構成例にかかる立体視内
視鏡装置の全体構成を示す回路ブロック図
【符号の説明】
1 …立体視内視鏡装置 1A …立体視内視鏡 4a,4b …TVカメラ 5a,5b …CCU 7 …立体視表示装置 8 …ズームコントロールユニット 10a,10b…スイッチ 11a,11b…対物光学系 12a,12b…リレー光学系 17a,17b…接眼光学系 18 …変倍光学系 18a,18b…可動レンズ 20a,20b…CCD 22a,22b…モータ 31a,31b…モータドライバ 32 …制御部 35a,35b…エッジ検出部 36 …エッジ比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/232 H04N 5/232 A 7/18 7/18 M 13/02 13/02 (72)発明者 安久井 伸章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA15 CA22 CA29 DA02 DA03 DA17 DA21 DA43 GA02 GA11 4C061 BB06 CC06 FF47 LL01 LL08 WW03 5C022 AA09 AB66 AC42 AC54 AC69 AC74 5C054 CC07 EA01 FD02 HA12 5C061 AA01 AA12 AB06 AB24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の撮像手段の撮像面の各々に視差が
    異なる一対の被写体像を結像させる光学系を有し、前記
    一対の撮像手段により撮像された一対の被写体像を交互
    に又は同時に表示して、立体画像を得る立体視内視鏡装
    置において、 前記一対の被写体像の倍率を可変する一対の変倍光学系
    と、 前記一対の変倍光学系を駆動する駆動手段と、 前記一対の撮像手段により得た前記一対の被写体画像同
    士を比較する画像比較手段と、 前記画像比較手段の比較結果に基づき、前記一対の被写
    体画像の大きさがほぼ等しくなるように前記駆動手段を
    制御する変倍制御手段と、 を具備したことを特徴とする立体視内視鏡装置。
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