明 細 書
カップリングレンズ及び光ピックアップ装置
技術分野
[0001] 本発明は、カップリングレンズ及び光ピックアップ装置に関する。
背景技術
[0002] 従来より、青紫色レーザ光源を使用することで記録密度を高めた高密度光ディスク 、 DVD (デジタルバーサタイルディスク、赤色レーザ光源を使用)、 CD (コンパクトデ イスク、赤外レーザ光源を使用)などの光ディスクのうち、少なくとも 2種類の光ディスク 間で互換性を有する光情報記録再生装置に対する開発が進められている。
[0003] 尚、本明細書においては、 NAO. 85の対物レンズを使用し保護層厚さが 0. 0875 mmであるブルーレイディスク(以下、「BD」と略記する)や、 NAO. 65乃至 0. 67の 対物レンズを使用し保護層厚さが 0. 6mmである HD DVD (以下、「HD」と略記す る)の如き、青紫色レーザ光源を使用する光ディスクを総称して「高密度光ディスク」と いう。上述したブルーレイディスクや HD DVD以外にも、光磁気ディスクや、情報記 録面上に数〜数十 nm程度の厚さの保護膜を有する光ディスクや、保護層或いは保 護膜の厚さがゼロの光ディスクも高密度光ディスクに含むものとする。
[0004] 装置の小型化や軽量ィ匕の観点からは、複数種類の光ディスクを 1つの光ピックアツ プ装置で記録再生できることが望ましぐさらに、光源力 センサーまでの光路を各光 束で一致させることで、光源やセンサーといった必須の部品を各光束で共用すること が望ましい。
[0005] 特許文献 1には、コリメートレンズに回折構造を設け、 DVD用の短波長のレーザ光 を平行光として出射し、 CD用の長波長のレーザ光を発散光として出射することで、 D VDと CDの保護基板厚の差や光束の波長差に起因して生じる球面収差を補正する 技術が開示されている。
特許文献 1:特開 2002— 245654号公報
[0006] ところが、上記特許文献 1に開示された技術では、高密度光ディスク ZDVDZCD の 3種類の光ディスク間で互換を達成することは困難である。
[0007] その理由としては、高密度光ディスクに使用する青紫色レーザ光源の波長に対して 、 CDに使用する赤外レーザ光源の波長が略 2倍であるために、回折構造により発生 する回折光の青紫色レーザ光束と赤外レーザ光束とに対する互換のための球面収 差補正効果と、回折光の回折効率が互いにトレードオフの関係にあることが挙げられ る。
[0008] 即ち、特許文献 1の技術を、上記 3種類の光ディスク間での互換に適用すると、高 い回折効率の下では、青紫色レーザ光束の回折光の回折角と赤外レーザ光束の回 折光の回折角とが略一致してしまうので、回折構造により高密度光ディスクと CDの保 護層厚さの違いによる球面収差を補正できな 、と 、う問題が生じる。
発明の開示
[0009] 本発明の課題は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、使用光束の波長比が ほぼ 1: 2となる関係にある高密度光ディスクと CDとの間で互換を達成すベぐこれら 2つの光束を位相構造を利用して互いに異なる角度で出射することができる光ピック アップ装置用のカップリングレンズ及びこのカップリングレンズを搭載した光ピックアツ プ装置を提供することである。
[0010] 以上の課題を解決するために、項 1記載の構成は、少なくとも、 d線に対するアッベ 数 V dlが 0く V dl≤40の材料からなる第 1レンズ部を有し、
前記第 1レンズ部に第 1位相構造を有する。
[0011] カップリングレンズを高分散材料で構成し、かつ位相構造が形成された構成とする ことで、使用光束の波長比がほぼ 1: 2となる関係にある高密度光ディスクと CDとの間 での互換を達成することができる。
[0012] 本発明にお!/、て高分散材料とは、アッベ数 V d力 0≤ V d≤ 70を満たす材料であ る。また、低分散材料とは、高分散材料より小さい値のアッベ数 V dを持つ材料である 図面の簡単な説明
[0013] [図 1]光ピックアップ装置の構成を示す要部平面図である。
[図 2]カップリングレンズの構成を示す要部平面図である。
[図 3]カップリングレンズの構成を示す要部平面図である。
圆 4]位相構造を示す要部平面図 (a)、(b)である。
[図 5]位相構造を示す要部平面図 (a)、(b)である。
[図 6]位相構造を示す要部平面図 (a)、(b)である。
[図 7]位相構造を示す要部平面図 (a)、(b)である。
[図 8]レンズ部を説明するための要部平面図である。
[図 9]実施例における対物光学素子の構成を示す要部平面図である。
[図 10]実施例における対物光学素子の構成を示す要部平面図である。
[図 11]実施例における対物光学素子の構成を示す要部平面図である。
[図 12]実施例における対物光学素子の構成を示す要部平面図である。
[図 13]実施例における対物光学素子の構成を示す要部平面図である。
[図 14]実施例における対物光学素子の構成を示す要部平面図である。
[図 15]実施例における対物光学素子の構成を示す要部平面図である。
発明を実施するための最良の形態
[0014] 以下本発明の好ましい形態を説明する。
[0015] 項 2記載の構成は、項 1記載のカップリングレンズにおいて、少なくとも、保護基板 厚 tlの第 1光情報記録媒体に対して、波長 λ 1の第 1光源から出射される光束を用 いて情報の再生及び Ζ又は記録を行ない、保護基板厚 t3(l.44Xtl≤t3)の第 3 光情報記録媒体に対して、波長え 3(1. 9Χ λ1≤λ3≤2. 2Χ λ1)の第 3光源から 出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行なう光ピックアップ装置に 用いられると共に、前記波長 λ 1およびえ 3の光束を通過させる。
[0016] 項 3記載の構成は、項 2記載のカップリングレンズにおいて、少なくとも、保護基板 厚 tlの第 1光情報記録媒体に対して、波長 λ 1の第 1光源から出射される光束を用 いて情報の再生及び Ζ又は記録を行ない、保護基板厚 t2(0. 9Xtl≤t2)の第 2光 情報記録媒体に対して、波長え 2(1. 5X λ1≤λ2≤1.8Χ λΐ)の第 2光源から出 射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行い、保護基板厚 t3(l.6Xt 2≤t3≤2.4 Xt2)の第 3光情報記録媒体に対して、波長え 3(1. 9Χ λ1≤λ3≤2 . 2Χ λΐ)の第 3光源から出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行 なう光ピックアップ装置に用いられると共に、前記波長 λ 1、え 2及びえ 3の全ての光
束を通過させる。
[0017] 項 4記載の構成は、項 1〜3のいずれか一項に記載のカップリングレンズにおいて、 さらに、 d線に対するアッベ数 V d2が V dl < V d2の材料からなる第 2レンズ部を有 する。
[0018] 項 5記載の構成は、項 4に記載のカップリングレンズにおいて、前記第 1レンズ部と 前記第 2レンズ部は光軸方向に積層されており、前記第 1レンズ部と前記第 2レンズ 部との境界面に前記第 1位相構造が形成されている。
[0019] 項 6記載の構成は、項 4に記載のカップリングレンズにおいて、前記第 1レンズ部と 前記第 2レンズ部は光軸方向に積層されており、前記第 1レンズ部と空気との境界面 に前記第 1位相構造が形成されている。
[0020] 対物光学素子を項 2のような構成とすることで、波長比がほぼ 1: 2となる関係にある 波長 λ 1の光束 (例えば波長 λ l =407nm程度の青紫色レーザ光束)と波長 λ 3の 光束 (例えば波長え 3 = 785nm程度の赤外レーザ光束)を、両方の波長の光に対し て高い回折効率を有しながら、位相構造を利用して互いに異なる角度で出射するこ とができ、例えば球面収差の補正や透過率を確保できる。
[0021] また、項 1のようにカップリングレンズを高分散材料のみで構成しても良いが、低分 散材料と高分散材料とを組み合わせ、高分散材料の表面に位相構造を形成すること で、光源としてのレーザの個体差による発振波長変化に対して生じる球面収差を軽 減することが望ましい。
[0022] そこで、項 4乃至 6の構成では、カップリングレンズを、少なくとも、 d線に対するアツ ベ数 V dlが 0く V dl≤40の材料 Aからなる第 1レンズ部と、 d線に対するアッベ数 v d2が V dl < V d2の材料 B力もなる第 2レンズ部とを光軸方向に積層して構成し、両 レンズ部の境界面、又は、第 1レンズ部と空気層との境界面に位相構造を形成してい る。
[0023] これにより、レーザの個体差より発振波長が変化しても球面収差の発生量を抑えた 、第 1乃至第 3光情報記録媒体間での互換用のカップリングレンズとして用いることが できる。
[0024] 位相構造の一例としての回折構造 HOE (図 2を参照)は、 d線に対するアッベ数 V
dlが 0く v dl≤40の材料 (材料 A、高分散材料)からなる第 1レンズ部と、 d線に対 するアッベ数 V d2が V dl < V d2の材料 (材料 B、低分散材料)からなる第 2レンズ部 との境界面において、光軸を含む断面形状が階段状とされたパターンを同心円状に 配列して構成されており、各パターンは複数の段差(図 2では 5つ)により構成されて いる。
[0025] ここで、例えばカップリングレンズの表面に回折構造 HOEを形成した場合において 、各パターンを構成する複数の段差各々の光軸方向の深さを dl、カップリングレンズ を構成する材料 Cの波長 λ l (=407nm)における屈折率を n 、材料 Cの波長 λ
C407
2 ( = 785nm)における屈折率を n 、空気層の屈折率を 1とし、この回折構造を、
C785
波長 λ 1の光束が透過するように、つまり、波長 λ 1の通過光束に対して実質的に位 相差を与えな 、ように設計した場合には以下の式(1)が成立する。
[0026] dl (n - 1) =407 X N1 (N1は自然数)
C407
そして、このように設計した回折構造に対して波長え 2の光束が入射すると、以下の 式 (2)が成立する。
[0027] dl (n - 1) = 785 Χ Ν1/2
C785
これは、入射光束の波長の比(407 : 785 1 : 2)に比べて、材料 Cと空気層との屈 折率の差の比 (n - l) / (n 1)が 1に十分近いため、式(1)の左辺と式(2)
C407 C785
の左辺とがほぼ同じ値となり、式(2)の右辺の 785に乗する値が自然数 N1の 1Z2に なり、 N1が偶数の場合には結果として、光が入射した場合に回折構造の各輪帯によ り与えられる位相差は、波長 λ 1の光と波長え 3の光とで同じとなり、同じ方向に光が 回折される又は透過する。
[0028] そして、位相構造としての回折構造の各パターンを構成する複数の段差各々の光 軸方向の深さを dl、材料 Aの波長 λ l (=407nm)における屈折率を n 、材料 B
A407 の波長 λ l (=407nm)における屈折率を n 、材料 Aの波長 λ 3 ( = 785nm)にお
B407
ける屈折率を n 、材料 Bの波長 λ 3 ( = 785nm)における屈折率を n とし、例え
A785 B785 ば、通常分散 (アッベ数 V d、 40≤ V d≤70)の材料表面に回折構造を形成した場 合、この回折構造を、波長 λ 1の光束が透過するように、つまり、波長 λ 1の通過光束 に対して実質的に位相差を与えな 、ように設計した場合には以下の式 (3)が成立す
る。
[0029] dl (n —n ) =dl (l— n ) =407 X N2 (N2は自然数)
A407 B407 B407
そして、このように設計した回折構造に対して波長え 3の光束が入射すると、以下の 式 (4)が成立する。
[0030] dl (n -n ) =dl (l— n )≠785 X N3 (N3は自然数)
A785 B785 B785
このようにカップリングレンズを構成した場合、入射光束の波長の比(407 : 785 1 : 2)と比較して、材料 Aと材料 Bとの屈折率の差の比 (n — n ) / (n n
A407 B407 A785 B785
)は、分散が異なることに起因して、 1より十分に離れるため、式(3)の左辺と式 (4)の 左辺とは異なる値となる。従って、式 (4)の右辺の 785に乗する値 N3は、自然数 N2 の 1Z2にはならず、結果として、分散の組み合わせを自由に選択することで、波長 λ 1の光と波長 λ 3の光に対して所望の回折角の差を与えることが可能となる。
[0031] なお、高分散材料の代わりに異常分散性を持つ材料を使用しても同様の効果を得 られる。
[0032] 高分散材料は複屈折を有するものが多いが、そのような材料を選択しても高分散 材料の体積比を最低限にすることで複屈折の影響も低減できる。
[0033] 低分散材料として、ガラスを選択した場合は勿論榭脂を選択した場合であっても、 上記のカップリングレンズはアッベ数が異なる少なくとも 2層を積層して構成されるの で、 1種類の光学材料のみ力 なる単レンズと比較して境界面 (屈折面)の数が多くな る。従って、項 13のように、これら境界面に第 2位相構造を設けることによって、例え ば、温度変化時の球面収差を補正することができる。
[0034] また、このような積層型のレンズの製造方法を考慮すると、高分散材料が紫外線硬 化榭脂であれば、低分散材料の上に直接榭脂を流し込んだり、あるいは液状の榭脂 の上に成形済みの低分散材料力 成るレンズを押さえつけた状態で光を当てること により、容易に製造することができる。また、低分散材料が榭脂であれば、低分散材 料と高分散材料との境界面に回折構造を設けることも可能となる。
[0035] ここで、高分散材料の成形性が悪い場合には、第 1レンズ部の表面に位相構造を 形成するよりも、項 5記載の構成のように、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面に形 成した方がよい。表面に位相構造を有する第 2レンズ部を製造し、位相面表面に榭
脂を流すといった製造方法をとることができるからである。
[0036] 高分散材料が通常分散材料と同程度に成形性を有するならば、項 6記載の構成と することにより、従来例のような製造方法により第 1レンズ部が作成可能となる。
[0037] また、本発明の構成を対物レンズに適用した場合、つまり、対物レンズを高分散材 料と低分散材料を用いて光軸方向に積層して構成した場合、対物レンズが光軸方向 に大型化することになり、光ピックアップ装置の構成として一般的に用いられている立 ち上げミラーから光情報記録媒体までの距離が長くなり、ノ ソコン用途等に用いるス リム用(又はそれより小型の)ピックアップ装置には適さない。しかし、本発明は、光源 力も立ち上げミラーの間に配置されることが多いカップリングレンズを高分散材料と低 分散材料を用 、て光軸方向に積層して構成するものであるため、パソコン用途等に 用いるスリム用(又はそれより小型の)ピックアップ装置にも適している。
[0038] なお、本明細書においては、 DVDとは、 DVD-ROM, DVD-Video, DVD- Audio, DVD— RAMゝ DVD-R, DVD— RWゝ DVD+Rゝ DVD+RW等の DVD 系列の光ディスクの総称であり、 CDとは、 CD-ROM, CD -Audio, CD -Video 、 CD-R, CD—RW等の CD系列の光ディスクの総称である。
[0039] また、本明細書において、カップリングレンズとは、光束の入射角を変化させて出射 する機能を有する光学素子を指すものであり、平行光として出射するいわゆるコリメ ート機能を有する光学素子を含むものとする。
[0040] また、本明細書において平行光とは、厳密には通過光束に対するカップリングレン ズの光学系倍率が 0である状態を指すが、士 1Z100の範囲内であっても平行光に 含むものとする。
[0041] 上述の位相構造は、回折構造、光路差付与構造の何れであっても良い。回折構造 としては、図 4 (a)、 4 (b)に模式的に示すように、複数の輪帯 100から構成され、光軸 を含む断面形状が鋸歯形状であるもの(回折構造 DOE)や、図 5 (a)、 5 (b)に模式 的に示すように、段差 101の方向が有効径内で同一である複数の輪帯 102から構成 され、光軸を含む断面形状が階段形状であるもの(回折構造 DOE)や、図 6 (a)、 6 ( b)に模式的に示すように、段差 104の方向が有効径途中で入れ替わる複数の輪帯 105から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるもの(回折構造 DOE)や
、図 7 (a)、 7 (b)に模式的に示すように、内部に階段構造が形成された複数の輪帯 1 03から構成されるもの(回折構造 HOE)がある。また、光路差付与構造としては、図 6 (a) , 6 (b)〖こ模式的に示すように、段差 104の方向が有効径途中で入れ替わる複数 の輪帯 105から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるもの (NPS)がある 。尚、図 5 (a)乃至図 7 (b)は、各位相構造を平面上に形成した場合を模式的に示し たものであるが、各位相構造を球面或いは非球面上に形成しても良い。また、回折 構造或いは光路差付与構造の何れであっても、図 6 (a)、 6 (b)〖こ模式的に示したよう な構造となる場合がある。
[0042] また、図 8に示すように、カップリングレンズ CU力 d線に対するアッベ数 V dlが 0 < V dl≤ 40を満たす複数の材料(例えば、アッベ数 V d= 20の材料 a 1とアッベ数 (1= 30の材料0;2の2種類)と、 d線に対するアッベ数 v d2力 S v dl < v d2の材料( 例えば、アッベ数 V d = 50の材料 β )とを、光源側から光軸方向に α 1、 β a 2の順 に積層して構成されている場合には、材料 a 1から構成される部位と材料 a 2から構 成される部位とを合わせた部位力 「d線に対するアッベ数 v dlが 0< v dl≤40の 材料力もなる第 1レンズ部」に相当するものとし、材料 β力も構成される部位が、「アツ ベ数 V d2が V dl < V d2の材料力もなる第 2レンズ」に相当するものとする。
[0043] 項 7記載の構成は、項 1〜5のいずれか一項に記載のカップリングレンズにおいて、 前記第 1位相構造は、光軸を含む断面形状が階段状とされたパターンを同心円状 に配列して構成されている。
[0044] 項 7記載の構成によれば、 3つの波長の光に対して高い回折効率を有する光が出 射し且つ波長 λ 3の光に対して波長 λ 1の光と異なる回折作用を与えることができる 。また、平面性の高い第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面に形成することで、位相 構造の成形性が向上し、位相構造の影の影響を小さくすることができる。
[0045] 項 8記載の構成は、項 1〜4、 6のいずれか一項に記載のカップリングレンズにおい て、前記第 1位相構造は、光軸を中心とした同心円状の複数の輪帯で構成され、光 軸を含む断面形状が鋸歯形状である。
[0046] 項 8記載の構成によれば、波長え 1、 λ 2及び λ 3の全ての光が回折するため、両 方の光に対して回折効果を与え、例えば、断面形状が階段状のパターンを同心円状
に配列した形状では不可能であった、波長 λ 1の光に対しては色収差補正作用を与 えながら波長え 2の光に対しては互換のための球面収差を補正することができる。ま た、位相構造のステップを光軸に対して常に同じ方向に設計することで位相構造の 加工性を向上できる。
[0047] 項 9記載の構成は、項 2に記載のカップリングレンズにおいて、前記波長 λ 1の光束 に対する前記カップリングレンズの光学系倍率を m 、前記波長 λ 3の光束に対す
CU1
る前記カップリングレンズの光学系倍率を m としたとき、 m ≠m を満たす。
CU3 CU1 CU3
[0048] 項 10記載の構成は、項 3に記載のカップリングレンズにおいて、前記波長え 2の光 束に対する前記カップリングレンズの光学系倍率を m としたとき、 m ≠m を
CU2 CU1 CU2 満たす。
[0049] 項 9記載の構成のように、 m ≠m とすることにより、波長 λ ΐの光束と波長え 3
CU1 CU3
の光束とで、光ピックアップ装置の対物レンズに入射する際の入射角を異ならせるこ とが可能となり、第 1光情報記録媒体と第 3光情報記録媒体の保護基板厚の差や波 長差に起因して生じる収差を補正することが可能となる。また、これにより、対物レン ズに、これら収差を補正するための位相構造等を設ける必要が無くなり、対物レンズ の光学面を屈折面で構成できるため対物レンズの生産性を向上できる。
[0050] 又、カップリングレンズから光源までの光路長を波長 λ 1とえ 3の光で個別にとること が可能であるため、光ピックアップ装置のサイズや形に合わせて設定することができ る。
[0051] さらに、項 10記載の構成のように、 m ≠m とすることにより、波長 λ 1の光束と
CU1 CU2
波長 λ 2の光束とで、光ピックアップ装置の対物レンズに入射する際の入射角を異な らせることが可能となり、第 1光情報記録媒体と第 2光情報記録媒体の保護基板厚の 差や波長差に起因して生じる収差を補正することが可能となる。
[0052] 一方、波長に応じて倍率を変換できることから、温度変化時に生じる球面収差も補 正することができる。
[0053] 項 11記載の構成は、項 1〜10のいずれか一項に記載のカップリングレンズにおい て、前記第 1位相構造は回折構造である。
[0054] 項 11記載の構成によれば、回折構造により通過光束に対して回折作用を与えるこ
とにより、光線の出射方向を変えることができる。
[0055] 項 12記載の構成は、項 4〜: L 1のいずれか一項に記載のカップリングレンズにおい て、 40く V d2≤70を満たす。
[0056] 項 13記載の構成は、項 4〜12のいずれか一項に記載のカップリングレンズにおい て、前記第 2レンズ部と空気層との境界面に第 2位相構造が形成されている。
[0057] 低分散材料として、ガラスを選択した場合は勿論榭脂を選択した場合であっても、 本発明のカップリングレンズはアッベ数が異なる少なくとも 2層を積層して構成される ので、 1種類の光学材料のみからなる単レンズと比較して境界面 (屈折面)の数が多 くなる。従って、項 11のように、これら境界面に第 2位相構造を設けることによって、例 えば、温度変化時の球面収差を補正することができる。
[0058] 項 14記載の構成は、項 13に記載のカップリングレンズにおいて、前記第 2位相構 造は、光軸を中心とした同心円状の複数の輪帯で構成され、光軸を含む断面形状が 鋸歯形状である。
[0059] 項 13に記載の構成によれば、位相構造を透過した波長 λ 1の光にもこの位相構造 により回折作用を与えることが可能となる。
[0060] さらに、この位相構造には波長え 1、 λ 2及びえ 3の 3つの波長の光が入射するが、 λ 1とえ 3の光の回折効率が高い構造であれば λ 2の光に対しても回折効率が高く なる。従って、 λ 1とえ 3の光の回折効率のみを考慮してレンズ設計を行なえばよいこ とになる。
[0061] また、第 1光情報記録媒体が HD DVDである場合には、第 2光情報記録媒体とし ての DVDに関しては、焦点距離や対物レンズの軸上厚といった仕様次第では上述 の HD DVDZCD互換用回折構造で互換が達成できる場合もあるが、不可能な場 合、項 13及び 14のように、分散の小さい材料力もなる第 2レンズ部に第 2位相構造を 形成することで DVDも含めた互換が可能となる。
[0062] また、カップリングレンズで HD DVDZDVD互換を行なう以外に、例えば対物レ ンズが榭脂を材料として ヽれば、対物レンズに位相構造を設けることで互換を達成し ながら対物レンズシフト時のコマ収差を抑えることができる。
[0063] 項 15記載の構成は、項 1〜14のいずれか一項に記載のカップリングレンズにおい
て、少なくとも、保護基板厚 tlの第 1光情報記録媒体に対して、波長 λ 1の第 1光源 力ゝら出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行ない、保護基板厚 t3 ( 1.44Xtl≤t3)の第 3光情報記録媒体に対して、波長え 3(1. 9Χ λ1≤λ3≤2. 2Χ λ 1)の第 3光源から出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行な う光ピックアップ装置に用いられると共に、前記波長え 1、及びえ 3の光束を通過させ 前記光ピックアップ装置を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行なう際に、前記 カップリングレンズは、前記波長 λ 1の光束を収束光として出射し、前記波長 λ 3の光 束を発散光として出射する。
[0064] 項 16記載の構成は、項 15に記載のカップリングレンズにおいて、少なくとも、保護 基板厚 tlの第 1光情報記録媒体に対して、波長 λ 1の第 1光源から出射される光束 を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行ない、保護基板厚 t2(0. 9Xtl≤t2)の 第 2光情報記録媒体に対して、波長え 2(1. 5Χ λ1≤λ2≤1.8Χ λΐ)の第 2光源 力も出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行い、保護基板厚 t3 (1 . 6Xt2≤t3≤2.4Xt2)の第 3光情報記録媒体に対して、波長え 3(1. 9Χ λ1≤ λ3≤2. 2Χ λΐ)の第 3光源から出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は 記録を行なう光ピックアップ装置に用いられると共に、前記波長 λ 1、え 2及びえ 3の 全ての光束を通過させ、前記光ピックアップ装置を用いて情報の再生及び Ζ又は記 録を行なう際に、前記カップリングレンズは、前記波長 λ 1及びえ 2の各光束を収束 光として出射し、前記波長 λ 3を光束は発散光として出射する。
[0065] 対物レンズで第 1光情報記録媒体と第 3光情報記録媒体との互換を全く行なわな いか、又は一部のみを行なう場合には、どちらかの光が対物レンズに有限光として入 射する。一方の光が平行光である場合の他方の光の有限倍率は大きぐトラッキング 時のコマ収差発生量が問題となる。そこで、項 16のように、波長 λ 1の光はカップリン グレンズから収束光が、波長え 3の光は例えば発散光が出射する設計にすると、有 限倍率を 2つの波長で振り分ける形となり、両方の光に対して問題のないトラッキング 特性を得ることができる。
[0066] 項 17記載の構成は、項 16に記載のカップリングレンズにぉ 、て、前記光ピックアツ
プ装置を用いて情報の再生及び Z又は記録を行なう際に、前記カップリングレンズ は、前記波長 λ 2の光束を収束光として出射する。
[0067] 項 18記載の構成は、項 1〜17のいずれか一項に記載のカップリングレンズにおい て、少なくとも、保護基板厚 tlの第 1光情報記録媒体に対して、波長 λ 1の第 1光源 力ゝら出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行ない、保護基板厚 t3 ( 1.44Xtl≤t3)の第 3光情報記録媒体に対して、波長え 3(1. 9Χ λ1≤λ3≤2. 2Χ λ 1)の第 3光源から出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行な う光ピックアップ装置に用いられると共に、前記波長え 1、及びえ 3の光束を通過させ 前記波長 λ 1及びえ 3の光束のうち少なくとも 1つの光束に対してコリメート機能を 有する。
[0068] 項 19記載の構成は、項 18に記載のカップリングレンズにおいて、少なくとも、保護 基板厚 tlの第 1光情報記録媒体に対して、波長 λ 1の第 1光源から出射される光束 を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行ない、保護基板厚 t2(0. 9Xtl≤t2)の 第 2光情報記録媒体に対して、波長え 2(1. 5Χ λ1≤λ2≤1.8Χ λΐ)の第 2光源 力も出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は記録を行い、保護基板厚 t3 (1 . 6Xt2≤t3≤2.4Xt2)の第 3光情報記録媒体に対して、波長え 3(1. 9Χ λ1≤ λ3≤2. 2Χ λΐ)の第 3光源から出射される光束を用いて情報の再生及び Ζ又は 記録を行なう光ピックアップ装置に用いられると共に、前記波長 λ 1、え 2及びえ 3の 全ての光束を通過させ、前記波長え 1、 λ 2及びえ 3の光束のうち少なくとも 1つの光 束に対してコリメート機能を有する。
[0069] 項 18及び 19のように、波長 λ 1乃至え 3の光束のうち少なくとも 1つの光束に対し てコリメート機能を持たせることでトラッキング時のコマ収差の発生量を抑えることがで きるが、特に波長え 2の光に対してコリメート機能を持たせることが望ましい。これによ り、対物レンズで生じる波長 λ 1とえ 2の波長差に起因する色収差をカップリングレン ズにより補正することができる。
[0070] また、対物レンズで第 1光情報記録媒体と第 3光情報記録媒体との互換の一部を 行なう場合であって、波長 λ 1とえ 3の光のうち一方の光を平行光とした場合に他方
の光のトラッキング特性に支障が生じないならば、これら 2つの光のうち、開口数が大 きく波長の短い λ 1の光に対してカップリングレンズがコリメート機能を有する構成と するのが望ましい。
[0071] 項 20記載の構成は、少なくとも、保護基板厚 tlの第 1光情報記録媒体に対して情 報の再生及び Z又は記録を行なう、波長 λ 1の光束を出射する第 1光源と、保護基 板厚 t3 (1.44 X tl≤t3)の第 3光情報記録媒体に対して情報の再生及び Z又は記 録を行なう、波長え 3(1. 9X λ1≤λ3≤2. 2Χ λΐ)の光束を出射する第 3光源と、 波長 λ 1および λ 3の光束を、それぞれ第 1光情報記録媒体、第 3光情報記録媒体 上に集光する対物光学素子と、項 1に記載のカップリングレンズとを備える。
[0072] 項 21記載の構成は、項 22記載の光ピックアップ装置にぉ 、て、少なくとも、保護基 板厚 tlの第 1光情報記録媒体に対して情報の再生及び Ζ又は記録を行なう、波長 λ 1の光束を出射する第 1光源と、保護基板厚 t2(0. 9Xtl≤t2)の第 2光情報記録 媒体に対して情報の再生及び Z又は記録を行なう、波長え 2(1. 5Χ λ1≤λ2≤1 . 8Χ λΐ)の光束を出射する第 2光源と、保護基板厚 t3(l.6Xt2≤t3≤2.4Xt2 )の第 3光情報記録媒体に対して情報の再生及び Z又は記録を行なう、波長 λ 3 (1 . 9Χ λ1≤λ3≤2. 2Χ λΐ)の光束を出射する第 3光源と、波長え 1、 λ 2、 λ 3の 光束を、それぞれ第 1光情報記録媒体、第 2光情報記録媒体、第 3光情報記録媒体 上に集光する対物光学素子と、項 20に記載のカップリングレンズを備える。
[0073] 項 22記載の構成は、項 20に記載の光ピックアップ装置において、前記第 1光源と 前記第 3光源とが一体化されて 、る。
[0074] 項 23記載の構成は、項 21に記載の光ピックアップ装置において、前記第 2光源と 前記第 3光源とが一体化されて 、る。
[0075] 項 24記載の構成は、項 21に記載の光ピックアップ装置において、前記第 1光源、 前記第 2光源及び前記第 3光源が一体化されて ヽる。
[0076] 項 22乃至 24のように、第 1光源と第 3光源や、第 2光源と第 3光源、あるいは、第 1 乃至第 3光源の全てをユニットィ匕することで、光ピックアップ装置の構成部品の点数 を削減できる。
実施例
[0077] 以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する
[0078] 図 1は、 HD (第 1光情報記録媒体)と DVD (第 2光情報記録媒体)と CD (第 3光情 報記録媒体)との何れに対しても適切に情報の記録 Z再生を行える光ピックアップ装 置 PUの構成を概略的に示す図である。 HDの光学的仕様は、波長 λ l =407nm、 保護層(保護基板) PL 1の厚さ 1 = 0. 6mm、開口数 NA1 = 0. 65であり、 DVDの 光学的仕様は、波長 λ 2 = 655nm、保護層 PL2の厚さ t3 = 0. 6mm、開口数 NA2 =0. 65であり、 CDの光学的仕様は、波長え 3 = 785nm、保護層 PL2の厚さ t3 = 1 . 2mm、開口数 NA3 = 0. 51である。
[0079] また、本実施の形態においては、第 1光束と第 2光束がそれぞれ収束光、第 3光束 が発散光として対物光学素子に入射する構成となっている。
[0080] 但し、波長、保護層の厚さ、開口数及び光学系倍率の組合せはこれに限られない 。また、第 1光情報記録媒体として、保護層 PL1の厚さ tlが 0. 1mm程度の BDを用 いても良い。
[0081] 光ピックアップ装置 PUは、 HDに対して情報の記録 Z再生を行う場合に発光され 4 07nmのレーザ光束 (第 1光束)を射出する青紫色半導体レーザ LD1 (第 1光源)と 第 1光束用の光検出器 PD1とが一体ィ匕されたホログラムレーザー HG、 DVDに対し て情報の記録 Z再生を行う場合に発光され 655nmのレーザ光束 (第 2光束)を射出 する赤色半導体レーザ LD2 (第 2光源)と CDに対して情報の記録 Z再生を行う場合 に発光され 785nmのレーザ光束 (第 3光束)を射出する赤外半導体レーザ LD3 (第 3光源)とが一体化された光源ユニット LU、第 2光束及び第 3光束共通の光検出器 P D2、第 1〜第 3光束が通過するカップリングレンズ CU、第 1〜第 3光束を情報記録 面 RL1、 RL2, RL3上に集光させる機能を有する両面が非球面とされた対物光学素 子 OBJ、第 1ビームスプリツター BS1、第 2ビームスプリツター BS2、絞り STO、センサ 一レンズ SEN等から構成されて!、る。
[0082] 光ピックアップ装置 PUにおいて、高密度光情報記録媒体 HDに対して情報の記録 Z再生を行う場合には、図 1において実線でその光線経路を描いたように、まず、青 紫色半導体レーザ LD1を発光させる。青紫色半導体レーザ LD1から射出された発
散光束は、第 1ビームスプリツター BS1を通過し、カップリングレンズ CUに至る。
[0083] そして、カップリングレンズ CUを透過する際に第 1光束は収束光に変換され、対物 光学素子 OBJに至り、対物光学素子 OBJによって第 1保護層 PL1を介して情報記録 面 RL1上に形成されるスポットとなる。対物光学素子 OBJは、その周辺に配置された 2軸ァクチユエータ(図示せず)によってフォーカシングゃトラッキングを行う。
[0084] 情報記録面 RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学素子 O BJ、カップリングレンズ CU、第 1ビームスプリツター BS1を通過し、光検出器 PD1の 受光面上に収束する。そして、光検出器 PD1の出力信号を用いて HDに記録された 情報を読み取ることができる。
[0085] また、 DVDに対して情報の記録 Z再生を行う場合には、図 1において 1点鎖線で その光線経路を描いたように、まず、赤色半導体レーザ LD2を発光させる。赤色半 導体レーザ LD2から射出された発散光束は、第 2ビームスプリツター BS2を通過し、 第 1ビームスプリツター BS1で反射して、カップリングレンズ CUに至る。
[0086] そして、カップリングレンズ CUを透過する際に第 2光束は収束光に変換され、対物 光学素子 OBJに至り、対物光学素子 OBJによって第 2保護層 PL2を介して情報記録 面 RL2上に形成されるスポットとなる。対物光学素子 OBJは、その周辺に配置された 2軸ァクチユエータによってフォーカシングゃトラッキングを行う。
[0087] 情報記録面 RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学素子 O BJ、カップリングレンズ CUを通過し、第 1ビームスプリツター BS1で反射した後、第 2 ビームスプリツター BS2で分岐され、センサーレンズ SENを通過する際に非点収差 を与えられ、光検出器 PD2の受光面上に収束する。そして、光検出器 PD2の出力信 号を用いて DVDに記録された情報を読み取ることができる。
[0088] また、 CDに対して情報の記録 Z再生を行う場合には、図 1において点線でその光 線経路を描いたように、まず、赤外半導体レーザ LD3を発光させる。赤外半導体レ 一ザ LD3から射出された発散光束は、第 2ビームスプリツター BS2を通過し、第 1ビ 一ムスプリッター BS1で反射して、カップリングレンズ CUに至る。
[0089] そして、カップリングレンズ CUを透過する際に第 3光束は発散光に変換され、対物 光学素子 OBJに至り、対物光学素子 OBJによって第 3保護層 PL3を介して情報記録
面 RL3上に形成されるスポットとなる。対物光学素子 OBJは、その周辺に配置された 2軸ァクチユエータによってフォーカシングゃトラッキングを行う。
[0090] 情報記録面 RL3で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学素子 O BJ、カップリングレンズ CUを通過し、第 1ビームスプリツター BS1で反射した後、第 2 ビームスプリツター BS2で分岐され、センサーレンズ SENを通過する際に非点収差 を与えられ、光検出器 PD2の受光面上に収束する。そして、光検出器 PD2の出力信 号を用いて CDに記録された情報を読み取ることができる。
[0091] 次に、カップリングレンズ CUの構成について説明する。
[0092] カップリングレンズ CUは、図 2に概略的に示すように、 d線に対するアッベ数 V dl 力 SOく v dl≤40の材料 (材料 A)からなる第 1レンズ部 L1と、 d線に対するアッベ数 V d2が V dl < V d2の材料 (材料 B)カゝらなる第 2レンズ部 L2とを光軸方向に積層し て構成されている。
[0093] 第 1レンズ部の材質としては、例えばポリスチレンやポリカーボネイト、第 2レンズ部 の材質としては、例えば三井ィ匕学株式会社の APEL (商品名)を挙げることができる。
[0094] また、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面には第 1位相構造が形成されている。
[0095] 本実施の形態においては、第 1位相構造として、光軸を含む断面形状が階段状と されたパターン Pが同心円状に配列して構成される回折構造 HOEが形成されている
[0096] 回折構造 HOEにおいて、各パターン P内に形成された段差 Sの光軸方向の深さ d
1は、 0. 8 X H XK2/ (nAl -nBl)≤dl≤l. 2 X λ 1 XK2Z (nAl— nBl)を 満たすように設定されて!、る。
[0097] 但し、 nAl:波長 λ 1の光束に対する前記材料 Αの屈折率、
nBl:波長 λ 1の光束に対する前記材料 Βの屈折率、
Κ2 :自然数
光軸方向の深さ dlをこのように設定することで、回折構造 HOEにおいて波長 λ 1 の光束は実質的に位相差を与えられずに透過する。また、波長え 2の光束は、上述 したように材料 Αと材料 Βとの屈折率の差の比が分散が異なることに起因して十分に 大きくなるため、回折構造 HOEにおいて実質的に位相差を与えられて回折作用を
受ける。
[0098] ここで、例えば、 ηΑ1 = 1.6365、ηΒ1 = 1.5598、波長え 2、 λ 3の光束に対する 材料 Αの屈折率 ηΑ2=1.5919、ηΑ3 = 1.5845とし、波長え 2、 λ 3の光束に対 する材料 Βの屈折率 ηΒ2=1.5407、 ηΒ3 = 1.5372である場合には、この回折構 造は隣り合う輪帯(段差)間の深さ dlは d=0.407X5/(1.6365-1.5598) =2 6.5 [ m]に設定されている。従って、この回折構造に波長 λ 1 = 0.407[/ζπι]の 光が入射した場合、隣り合う輪帯により 2 π X 3の位相差が生じ、実質位相差が生じ ない。つまり、光が高い効率(100%)で透過する。
[0099] 回折構造に波長え 3 = 0.785 [ m]の光が入射した場合には、隣り合う輪帯によ り dlX(l.5845-1.5372) /0.785 = 2π XI.60の位ネ目差力 S生じる力 S、 1周期 内 5段構成にすると、 2π XI.60Χ3 = 2π Χ4.80となり、整数値に近くなるため高 い回折効率 (60%)でもって光が回折する。
[0100] また、回折構造に波長え 2 = 0.655 [ m]の光が入射した場合には、隣り合う輪 帯により 2π XdlX (1.5919-1.5407) /0.655 = 2π Χ2.07の位ネ目差力 S生じ 、実質位相差はな!ヽことから高い回折効率 (86%)で透過する。
[0101] なお、図 2の構成において、更に第 1レンズ部の入射面 (光源側の光学面)にも第 1 位相構造を形成してもよぐあるいは、図 3に示すように、第 2位相構造として、第 2レ ンズ部と空気層との境界面に、光軸を中心とした同心円状の複数の輪帯で構成され 、光軸を含む断面形状が鋸歯形状である回折構造 DOEを形成してもよい。
[0102] 例えば、本実施の形態のように、第 1光情報記録媒体と第 2光情報記録媒体の保 護基板厚が等し 、 (tl=t2)場合には、波長 λ 1と波長 λ 2との差によって生じる色の 球面収差は対物光学素子 OBJの少なくとも 1つの光学面を屈折面とすることで補正 することができる。屈折面で補正する場合には、対物光学素子 OBJの少なくとも 3つ の非球面が必要となる。色の球面収差を回折構造 DOEが形成された回折面で補正 する場合には、その回折面に第 1光情報記録媒体のモードホップ対応の色収差補正 機會ち持たせることがでさる。
[0103] 以上のように、本実施の形態に示した光ピックアップ装置 PUによれば、波長比がほ ぼ整数比となる関係にある波長 λ 1の光束 (例えば波長 λ l=407nm程度の青紫色
レーザ光束)と波長 λ 3の光束 (例えば波長 λ 3 = 785nm程度の赤外レーザ光束) を、回折構造 HOEを利用して互いに異なる角度で出射することができ、例えば球面 収差の補正や透過率を確保できる。
[0104] なお、本実施形態においては、赤色半導体レーザ LD2と赤外半導体レーザ LD3と が一体化された光源ユニット LUを用いることとしたが、これに限らず、青紫色半導体 レーザ LD1と赤外半導体レーザ LD3とが一体化された光源ユニットや青紫色半導 体レーザ LD1 (第 1光源)も 1つの筐体内に納めた HDZDVDZCD用のレーザ光 源ユニットを用いても良ぐあるいは、これら 3つの光源を別体に配置してもよい。
[0105] 光学ガラス上に光学榭脂を積層する方法としては、位相構造をその表面上に形成 した光学ガラスを金型として、その光学ガラス上に光学榭脂を成形することで積層さ せる方法 (所謂、インサート成形)があるが、他にも、位相構造をその表面上に形成し た光学ガラス上に紫外線硬化榭脂を積層させた後、紫外線を照射することで硬化さ せる方法が製造上適している。この方法であれば、紫外線硬化榭脂のもう一方の面 は平面であることが望まし 、。
[0106] また、位相構造をその表面上に形成した光学ガラスを作製する方法として、フォトリ ソグラフィとエッチングのプロセスを繰り返して、光学ガラス基板上に直接位相構造を 形成する方法や、位相構造を形成したモールド (金型)を作製して、そのモールドの レプリカとして表面に位相構造が形成された光学ガラスを得る、所謂モールド成形が 大量生産には適している。尚、位相構造が形成されたモールドを作製する方法として は、フォトリソグラフィとエッチングのプロセスを繰り返して位相構造を形成する方法で もよ ヽし、精密旋盤により位相構造を機械加工する方法でもよ ヽ。
[0107] 以上の発明において、波長え 1、 λ 2、 λ 3、保護基板厚 tl、 t2、 t3の好ましい範囲 は以下の通りである。
[0108] 350nm≤ λ l≤450nm
600nm≤ 1 2≤700nm
750nm≤ 1 3≤850nm
0. Omm≤tl≤0. 7mm
0. 4mm≤t2≤0. 7mm
0. 9mm≤t3≤l. 3mm
また更に、それぞれの好ましい範囲は以下の通りである。
[0109] 390nm≤ λ l≤415nm
635nm≤ 1 2≤670nm
770nm≤ 1 3≤810nm
0. 5mm≤tl≤0. 7mm
0. 5mm≤t2≤0. 7mm
1. Imm≥t3≤ 1. 3mm
次に、上記実施の形態で示したカップリングレンズを含む光ピックアップ装置の実 施例について説明する。
[実施例 1]
本実施例のカップリングレンズは、図 9に示すように、光源側力も第 1レンズ部 Ll、 第 2レンズ部 L2の順に積層されて構成されており、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境 界面には第 1位相構造としての回折構造 HOEが形成されており、第 2レンズ部と空 気層との境界面に第 2位相構造としての回折構造 DOEが形成されている。
[0110] 表 1に実施例 1のレンズデータを示す。
[0111] [表 1]
«fi例 1 レンズデータ
全光学系倍率 ID,,:6.8 ½:6.8 :7·4
カツプリングレンズの焦点^ ¾ fcu1=18.2mn ^2=19.8mn fCU3=30.1irm
カツプリングレンズの光学系倍率 ι½ :-0.228 t½ -0.131 t O.239
対物レンズの像面側開口数 N/ 0.65 N 0.65 N O.51
対物レンズの光学系倍率 1/30.03 ¾J2:1/51.81 J3 :-1/31.15
*diは、第 i面から第 1面までの変位を 。
宑球面データ
第 4面
光路差関数(HDDVD:0次 DVD:0次 CD:1次 製造波長 785nm)
C2 1.0042E-02
C4 -2.1156E-05
第 5面
κ -9.9356E-01
A4 -1.2548E-05
光路差関数(HD DVD: 2次 EWD:1次 CD:1次 製造波長 407nm)
C2 -3.5838E-03
C4 5.2504E-06
第
非球面係数
-6.2316E-01
A4 3.5193E-03
A6 -8.8455Ε-04
A8 1.1392E-03
A10 -4.4959E-04
A12 9.5050E-05
A14 -8.3859E-06
第 10面
非球面係数
κ -1.1584E+03
A4 -2.3693E-03
A6 7.4703E-03
A8 -4.4122E-03
A10 1.38 1E-03
A12 -2.3560E-04
A14 1.6617E-05 表 1に示すように、本実施例のカップリングレンズは、 HDZDVDZCD互換用であ り、波長 l=407nmのときの焦点距離 f =18.2mm、倍率 m 0· 228に
CU1 CU1
設定されており、波長え 2 = 655nmのときの焦点距離 f =19.80mm,倍率 m
CU2 CU2 0· 131に設定されており、波長え 3 = 785nmのときの焦点距離 f =30. lm
CU3 m、倍率 m 0· 239に設定されている。
CU3
[0113] また、第 1レンズ部 LIを構成する材料 Aの d線における屈折率 nd= 1. 598、 d線に おけるアッベ数 v d= 28. 0、第 2レンズ部 L2を構成する材料 Bの d線における屈折 率 nd= l. 5435、 d線におけるアッベ数 v d= 56. 7に設定されている。
[0114] また、第 1レンズ部の入射面 (第 3面)及び第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面( 第 4面)は平面で構成され、第 2レンズ部の出射面 (第 5面)、対物光学素子の入射面 (第 9面)及び出射面 (第 10面)は、次式 (数 1)に表 1に示す係数を代入した数式で 規定される、光軸 Lの周りに軸対称な非球面に形成されて 、る。
[0115] [数 1]
[0116] ここで、 X(h)は光軸方向の軸 (光の進行方向を正とする)、 κは円錐係数、 Aは非
2i 球面係数、 h(mm)は光軸に垂直な方向の高さ、 rは曲率半径である。
[0117] また、第 4面には回折構造 HOEが形成されており、第 5面には回折構造 DOEが形 成されている。各回折構造は、この構造により透過波面に付加される光路長で表され る。かかる光路長は、 Cを光路差関数係数、 nを入射光束の回折光のうち最大の回
2i
折効率を有する回折光の回折次数、 λ (ηπι)を回折構造に入射する光束の波長、 λ B (nm)を回折構造の製造波長とするとき、次の数 2式に表 1に示す係数を代入して 定義される光路差関数 Φ (h) (mm)で表される。
[0119] [実施例 2]
本実施例のカップリングレンズは、図 10に示すように、光源側力も第 1レンズ部 Ll、 第 2レンズ部 L2の順に積層されて構成されており、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境 界面に第 1位相構造としての回折構造 HOEが形成されており、第 2レンズ部と空気 層との境界面には第 2位相構造としての回折構造 DOEが形成されている。
[0120] 表 2に実施例 2のレンズデータを示す。
[表 2]
i レンズ 'データ
カツプ
カツプ
レンズの 開口数 NAoBJ,:0.65 A™2:0.65 N 0.51
レンズ' C ΐ¾ 468 o 24 ^¾倍率 n V30.03 t¾j 1/51.81 n½J3:- 1/31.15
*diは、第 i面から第 i+1面までの変位を表す。
非球面データ
第 4面
光路差関数(HD DVD:0次 DVD:0次 GD:1次 製造波長 785nm)
C2 1.0400E-02
C4 -2.9476E-05
第 5翻
非球面係数
K -5.3306E-01
A4 -1.8418E-05
光路差閱数(HD DVD:2次 DVD:1次 CD:1次 製進波長 407nm)
C2 -4.0394E-03
C4 5,2138E-06
第 9面
非球面係数
K -6.236Ε-01
A4 3.5193Ε-03
A8 -8.8455Ε-04
A8 1.1392Ε-03
A10 -4.4959E-G4
A12 9.5Ο50Ε-Ο5
A14 -8.3859Ε-06
第 10面
-1.1584Ε+03
-2.3693Ε-03
7.4703Ε-03
-4.4122Ε-03
1.382 E^)3
-2.3560E-04
1.66 7E-05
表 2に示すように、本実施例のカップリングレンズは、 HDZDVDZCD互換用であ り、波長 λ1=407ϋπιのときの焦^;距離 f =18.2mm、倍率 m 0.2291:
CU1 CU1
設定されており、波長え 2 = 655nmのときの焦点距離 f =19.80mm,倍率 m
CU2 CU2 0· 131に設定されており、波長え 3 = 785nmのときの焦点距離 f =30.2m
CU3
m、倍率 m =0. 239に設定されている。
CU3
[0123] また、第 1レンズ部 L1を構成する材料 Aの d線における屈折率 nd= 1. 598、 d線に おけるアッベ数 v d= 28. 0、第 2レンズ部 L2を構成する材料 Bの d線における屈折 率 nd= l. 5435、 d線におけるアッベ数 v d= 56. 7に設定されている。
[0124] また、第 1レンズ部の入射面 (第 3面)及び第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面( 第 4面)は平面で構成され、第 2レンズ部の出射面 (第 5面)、対物光学素子の入射面 (第 9面)及び出射面 (第 10面)は非球面に形成されている。
[0125] また、第 4面には回折構造 HOEが形成されており、第 5面には回折構造 DOEが形 成されている。
[0126] [実施例 3]
本実施例のカップリングレンズは、図 11に示すように、光源側力 第 1レンズ部 Ll、 第 2レンズ部 L2の順に積層されて構成されており、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境 界面に第 1位相構造としての回折構造 DOEが形成されており、第 2レンズ部と空気 層との境界面には第 2位相構造としての回折構造 DOEが形成されている。
[0127] 表 3に実施例 3のレンズデータを示す。
[0128] [表 3]
«6例 3 レンズデータ
全光学系倍率 ιη,ρβ.θ 1½:6.8 mT3:7.4
カップリングレンズの焦点 jSH fcu1=18.2mn fCU2=19.9irm f ^3=29.5irm
カップリングレンズの光学系倍率 %,: -0.227 t½:"0.132 mai3: 0.237
対物レンズの焦点距離 f0BJ,=3.2mn f0BJ2=3.29irm fcej3=3.27mn
対物レンズ C7) 面側開口数 Α :0.65 1¾^:0.65 NWl3:0.51
対物レンズの光学系倍率 n¾BJ1:l/30.03 n¾Bj 1/51.81 m l3:-1/31.15
*diは、第 i面から第 i+1面までの変位を表す。
非球面データ
第 3面
-1.Ο686Ε+Ο0
Α4 -6.3041Ε-Ο5
第 4面
光路差闉数(HD DVD: 1次 DVD:1次 CD:1次 »造波長 530nm)
C2 1.1731E-02
C4 -4.3708E-O5
第 5ϋι
非球面係数
-1.0002E+00
A4 5.9391E-05
光路差觏数(HD DVD:2次 DVD:1次 CD:1次 製造波長 407nm)
C2 1.547SE-02
04 -1.9989E-06
第 9面
非球面係数
-6.2316E-01
A4 3.51 3E-03
A6 -8.8455E-04
ΑΘ 1.1392E-03
AtO -4.4959E-04
Αϊ2 9.5050E-05
At4 -8.3859E-06
第 10面
-1.1584E+03
-2.3693E-03
7.4703E-03
A8 -4.4122E-03
A10 1.3β2ΐΕ-03
A12 -2.3560Ε-04
A14 1.6617 Ε-05 表 3に示すように、本実施例のカップリングレンズは、 HD/DVDZCD互換用であ り、波長 1 407mnのときの焦^;距離 f =18. 2mm、倍率 m 0· 227に
CUl CU1
設定されており、波長え 2 = 655nmのときの焦点距離 f =19. 90mm,倍率 m
CU2 CU2
0. 132に設定されており、波長え 3 = 785nmのときの焦点距離 f = 29. 5m
CU3
m、倍率 m =0. 237に設定されている。
CU3
[0130] また、第 1レンズ部 L1を構成する材料 Aの d線における屈折率 nd= 1. 598、 d線に おけるアッベ数 v d= 28. 0、第 2レンズ部 L2を構成する材料 Bの d線における屈折 率 nd= l. 5435、 d線におけるアッベ数 v d= 56. 7に設定されている。
[0131] また、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面 (第 4面)は平面で構成され、第 1レン ズ部の入射面 (第 3面)、第 2レンズ部の出射面 (第 5面)、対物光学素子の入射面( 第 9面)及び出射面 (第 10面)は非球面に形成されている。
[0132] また、第 4面には回折構造 DOEが形成されており、第 5面には回折構造 DOEが形 成されている。
[実施例 4]
本実施例のカップリングレンズは、図 12に示すように、光源側力も第 1レンズ部 Ll、 第 2レンズ部 L2の順に積層されて構成されており、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境 界面に第 1位相構造としての回折構造 DOEが形成されており、第 2レンズ部と空気 層との境界面には第 2位相構造としての回折構造 DOEが形成されている。
[0133] 表 4に実施例 4のレンズデータを示す。
[0134] [表 4]
n レンズ 'データ
^^倍率
レンス 率 ¾
ζ /51.81 ¾
J3'-1/31.15
*diは、第 i面から第 i+i面までの変位を表 Ί
非球面データ
第 3面
非球面係数
-9.9233E-01
A4 一 4.940&E— 05
第 4面
光路差関数(HD DVD:1次 DVD:1次 CD:1次 製造波長 530nm)
C2 1.0857E-02
C4 -3.3263E-05
第 5面
非球面係数
-1.0050E+00
A4 4.8643E-05
光路差閱数(HD DVD:2次 DVD:1次 GD:1次 製逢波畏 407nm)
C2 I.5854E-02
G4 1.4888E-06
第 9面
非球面係数
-6.2316E-01
A4 3.5193E-03
A6 -8.8455E-04
A8 1.I392E-03
A10 -4.4959E-04
A12
A14
第 to面
非球面係数
A4 -2.3693E-03
A6 7.4703E-03
A8 -4.4122E-03
A 0 1.3821 E-03
A12 -2.3560E-04
AH 1.66 7E-05 表 4に示すように、本実施例のカップリングレンズは、 HDZDVD/CD互換用であ り、波長 =—0.227
設定されており、波長え 2 = 655nmのときの焦点距離 f =19.90mm,倍率 m
CU2 CU2
= 0. 132に設定されており、波長え 3 = 785nmのときの焦点距離 f = 29. 5m
CU3 m、倍率 m =0. 237に設定されている。
CU3
[0136] また、第 1レンズ部 L1を構成する材料 Aの d線における屈折率 nd= 1. 598、 d線に おけるアッベ数 v d= 28. 0、第 2レンズ部 L2を構成する材料 Bの d線における屈折 率 nd= l. 5435、 d線におけるアッベ数 v d= 56. 7に設定されている。
[0137] また、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面 (第 4面)は平面で構成され、第 1レン ズ部の入射面 (第 3面)、第 2レンズ部の出射面 (第 5面)、対物光学素子の入射面( 第 9面)及び出射面 (第 10面)は非球面に形成されている。
[0138] また、第 4面には回折構造 DOEが形成されており、第 5面には回折構造 DOEが形 成されている。
[実施例 5]
本実施例のカップリングレンズは、図 13に示すように、光源側力も第 1レンズ部 Ll、 第 2レンズ部 L2の順に積層されて構成されており、第 1レンズ部と空気層との境界面 に第 1位相構造としての回折構造 HOEが形成されており、第 2レンズ部と空気層との 境界面には第 2位相構造としての回折構造 DOEが形成されている。
[0139] 表 5に実施例 5のレンズデータを示す。
[0140] [表 5]
¾»|J5 レンズデータ
全¾¥¾咅率 mn:6.9 ¾:6.8 "½:6.7
カツプリングレンズ (D 点職 †Ll„ =18.2nw ¾=19. arm 0.3mri
力ップリングレンズ (咅率 ¾:-0.227 ιη :-0.131 :0.239
対物レンズ 腿 ½=3.2tnri †m=3.29τη f[gj3 7
対物レンズ赚麵|開口数 :0.65 N½j2:0.65 Ν½3:0.51
対物レンズ喊翔咅率 [^,:1/30.03 I¾J2:1/51.81 i :-V31.15
*diは、第 i面から第 w瓱までの 位を表す。
非球面データ
第 3面
光路差関数(HD D^:0次 DVD:0次 GD:1次 製造波長 785nm)
C2 1.0475E-02
C4 -2.9984E-05
第 5面
非球面係数
K — 5-3084E- 01
A4 -1.8316E-05
光路差関数(HD DVD 次 DVD:1次 CD:1次 製造波長 407nm)
C2 —4.0394E - 03
C4 5.2119E-06
第 9面
非球面係数
K -6.2316E-01
AA 3.5193E-03
A6 -8.δ455Ε-04
A8 1. 392Ε-03
A10 -4.4959Ε-04
A12 9.5050Ε-05
A14 -8.3859Ε-06
第 to面
非球面係数
κ -1.1584Ε+03
A4 -2.3693E- J3
A6 7.4703Ε-03
A8 "4.4122Ε-03
A10 1.3821Ε-03
A12 "2.3560Ε-Ο4
A 4 1.6617Ε-05
表 5に示すように、本実施例のカップリングレンズは、 HDZDVDZCD互換用であ り、波長; L l=407nmのときの焦点距離 f =18.2mm、倍率 m =—0.227に
CU1 CU1
設定されており、波長え 2 = 655nmのときの焦点距離 f =19.80mm,倍率 m
=—0.131に設定されており、波長え 3 = 785nmのときの焦点距離 f = 30. 3m
CU3
m、倍率 m =0.239に設定されている。
CU3
[0142] また、第 1レンズ部 L1を構成する材料 Aの d線における屈折率 nd= 1. 598、 d線に おけるアッベ数 v d= 28. 0、第 2レンズ部 L2を構成する材料 Bの d線における屈折 率 nd= l. 5435、 d線におけるアッベ数 v d= 56. 7に設定されている。
[0143] また、第 1レンズ部の入射面 (第 3面)及び第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面( 第 4面)は平面で構成され、第 2レンズ部の出射面 (第 5面)、対物光学素子の入射面 (第 9面)及び出射面 (第 10面)は非球面に形成されている。
[0144] また、第 3面には回折構造 HOEが形成されており、第 4面には回折構造 DOEが形 成されている。
[実施例 6]
本実施例のカップリングレンズは、図 14に示すように、光源側力も第 1レンズ部 Ll、 第 2レンズ部 L2の順に積層されて構成されており、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境 界面に第 1位相構造としての回折構造 HOEが形成されている。
[0145] 表 6に実施例 6のレンズデータを示す。
[0146] [表 6]
¾5S(?iJ6 レンズデータ
非球面デ- 第 4面
光络差間数(HD DVD:0次 DVD :0次 CD: 1次 製造波長 785nm)
C2 8.6429E-03
C4 -2.9014E-05
第 5面
非球面係数
κ -1.0019E+00
A4 2.9279E-05
第 9面
非球面係数
κ -6.1678E-Q1
A4 4J890E-03
A6 "U3000E-03
A8 9,6031 E-04
A10 -2.9440E-04
A12 4.7955E-05
A14 -4.7441 E-06
光路差閱数 6次 DVD:4次 CD :3次 製造波長 407nm)
C2 -1.3376E-03
04 -1.4671E-04
06 1.1345E-06
C8 2.0565E-07
C10 -8.0566E-07
第 10面
非球面係数
κ -4.34B3E+03
A4 4.13 - 04
A6 4.8894E-03
A8 -3.2631 E-03
A10 87862E-04
A12 -1.1924E-04
A14 6.2985E-06 表 6に示すように、本実施例のカップリングレンズは、 HDZDVDZCD互換用であ り、波長 λ 1 =407ηπιのときの焦^;距離 f = 17. Omm、倍率 m =—0. 210に
CUl CU1
設定されており、波長え 2 = 655nmのときの焦点距離 f— = 17. 50mm,倍率 m
CU2 =—0.179に設定されており、波長え 3 = 785nmのときの焦点距離 f 25. Om
CU3
m、倍率 m =0.173に設定されて!、る。
CU3
[0148] また、第 1レンズ部 L1を構成する材料 Aの d線における屈折率 nd= 1. 598、 d線に おけるアッベ数 v d= 28. 0、第 2レンズ部 L2を構成する材料 Bの d線における屈折 率 nd= l. 5435、 d線におけるアッベ数 v d= 56. 7に設定されている。
[0149] また、第 1レンズ部の入射面 (第 3面)及び第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面( 第 4面)は平面で構成され、第 2レンズ部の出射面 (第 5面)、対物光学素子の入射面 (第 9面)及び出射面 (第 10面)は非球面に形成されている。
[0150] また、第 4面には回折構造 HOEが形成されており、図示は省略するが、第 9面には 回折構造 DOEが形成されて ヽる。
[実施例 7]
本実施例のカップリングレンズは、図 15に示すように、光源側力も第 1レンズ部 Ll、 第 2レンズ部 L2の順に積層されて構成されており、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境 界面に第 1位相構造としての回折構造 DOEが形成されている。
[0151] 表 7に実施例 7のレンズデータを示す。
[0152] [表 7]
実施例 7 レンズデータ
A A A A A A
£ 346251
非球面データ
第 4面
光路差関数(HD DVD:5次 DVD:3次 CD :2次 製造波長 407nm)
C2 7.0774E-04
C4 3.6345E-06
第 5面
非球面係数
K -1.0069E+00
A1 4.2754E-05
第 9面
非球面係数
K -6.1678E - 01
A1 4.1890E-03
A2 -1.3000E-03
A3 9.6031 E-04
A4 -2.9440E-04
A5 4.7955E-05
A6 -4.7441 E-06
光路差関数(HDDVD:6次 DVD:4次 CD:3次 製造波長 407nm)
C2 -1.3376E-03
C4 -1.4671 E-04
C6 1.1345E-05
C8 2.0565E-07
C10 -8.0566E-07
第 10面
非球面係数
-4.3483E+03
4.1317E-04
4.8894E-03
- 3.2631 E - 03
8.7862E-04
-1.1924E-04
6.2985Ε- 6 表 7に示すように、本実施例のカップリングレンズは、 HDZDVDZCD互換用であ り、波長 λ1=407ηπιのときの焦点、距離 f =25. Omm、倍率 m =—0. 342に
設定されており、波長 λ 2 = 655nmのときの焦点距離 f = 26. Omm、倍率 m
CU2 CU2
=—0.292に設定されており、波長え 3 = 785nmのときの焦点距離 f = 27. lm
CU3 m、倍率 m =0.185に設定されている。
CU3
[0154] また、第 1レンズ部 L1を構成する材料 Aの d線における屈折率 nd= 1. 62、 d線に おけるアッベ数 v d=40. 0、第 2レンズ部 L2を構成する材料 Bの d線における屈折 率 nd= l. 5435、 d線におけるアッベ数 v d= 56. 7に設定されている。
[0155] また、第 1レンズ部の入射面 (第 3面)及び第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面( 第 4面)は平面で構成され、第 2レンズ部の出射面 (第 5面)、対物光学素子の入射面 (第 9面)及び出射面 (第 10面)は非球面に形成されている。
[0156] また、第 1レンズ部と第 2レンズ部との境界面 (第 4面)には回折構造 DOEが形成さ れており、図示は省略するが、第 9面には回折構造 DOEが形成されている。
産業上の利用可能性
[0157] 本発明によれば、使用光束の波長比がほぼ 1 : 2となる関係にある高密度光ディスク と CDとの間で互換を達成すべく、これら 2つの光束を位相構造を利用して互 、に異 なる角度で出射することができるカップリングレンズ及びこのカップリングレンズを搭載 した光ピックアップ装置を得られる。