WO2006022138A1

WO2006022138A1 - 光ディスク装置

Info

Publication number: WO2006022138A1
Application number: PCT/JP2005/014587
Authority: WO
Inventors: Kenji Urushihara; Tsukasa Nakayama; Kazunori Hasegawa
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-08-23
Filing date: 2005-08-09
Publication date: 2006-03-02
Also published as: US7836462B2; EP1783765A4; EP1783765A1; US20070247980A1

Abstract

　複数枚のトレイを備えた収納部を薄型化できる光ディスク装置と、アダプタに装着された小径の光ディスクを積層して収納できる光ディスク装置とを提供する。　本体１３内に収容されているトレイ２１は、光ディスク１２を厚み方向に挟むように付勢されているため、トレイ２１と光ディスク１２との間の隙間を詰めることにより、複数枚のトレイ２１の厚さを減少させて、光ディスク装置１０をコンパクト化できる。また、複数枚のトレイ２１は、バネ部材１７により弾性的に厚み方向に挟むように付勢されているため、トレイ２１に収納されている光ディスク１２には所定以上の押圧力が作用せず、収納されている光ディスク１２の破損を防止できる。トレイ２１の中空部２２ａは、光ディスク１２の基準厚みを超えて突出している凸部１４ｂがトレイ２１と干渉しないので、アダプタ１４に収容された小径の光ディスク１２Ｂをトレイ２１に収納する際に、アダプタ１４から凸部１４ｂが突出していても収納できる。

Description

明細書

光ディスク装置

技術分野

[0001] 本発明は、複数の光ディスクを収納するために複数のトレィを備えた多連奏型の光ディスク装置に関するものである。

背景技術

[0002] 従来より、複数枚の光ディスクを装置の本体内部に収納しておき、所望の光デイスクを選択して記録再生する多連奏型の光ディスク装置が開発されている（例えば特許文献 1および特許文献 2参照)。

この特許文献 1に開示されて、る光ディスク装置にぉ、ては、筐体内の収納部に複数枚のトレイが昇降可能に積層配置されて、て、トレイの枚数と同数の光ディスクを筐体内に収納することができるようになつている。そして、所望の光ディスクを収納しているトレィ等を上下移動させて所望の光ディスクに対して作業空間を設け、所望の光ディスクに対して記録あるいは再生を行う。

[0003] 図 15に示すように、特許文献 2に開示されている光ディスク装置 100においては、本体 101の前面に、外径 12cmの CDや DVD等の大径ディスク 102や、外径 12cm の円環形状のアダプタに外径 8cmの小径の CDが取り付けられた擬似的なディスク等のメディアを挿入するための揷入口 103が設けられている。本体 101における挿入口 103の内側には、搬入方向に直交して搬送ローラ 104が回転自在に設けられており、揷入口 103から挿入され外径検知センサ 105、 106によって正規のディスクと判断された大径ディスク 102等を本体内部に搬入するようになってヽる。

[0004] 搬送ローラ 104の後方（図 15において右側）には、複数のトレイ 107が上下方向に積層して設けられている。このトレィ 107の後方には、先端にディスク 102を把持して回転するターンテーブル 108を有する回動アーム 110が、回動軸 109を中心として回動自在に設けられている。回動アーム 110には、図示省略のピックアップが往復移動自在に設けられており、回動アーム 110を記録再生位置に回動して位置決めした後に、ピックアップを往復移動させることによりディスク 102に対して記録再生を行うようになつている。

特許文献 1：特開 2001— 167499号公報（図 1)

特許文献 2：特開 2003 - 338112号公報（図 4)

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] ところで、特許文献 1においては、トレイの全周がつながつていない構成であり、収納された光ディスクを、光ディスクの周方向において均一に保持できず、さらにトレイの強度が不足するため、トレイに収納されたディスクの反りを除去することができなかつた。そのため、ディスクの反りを考慮した分だけ光ディスク装置が厚くなつてしまうという問題があった。

[0006] また、特許文献 2においては、 8cmCDを 12cmCDと同様に扱うための 8cmCD用アダプタでは、円盤状の本体の内周部に 8cmCDを保持可能な保持部が複数設けられており、各保持部は 8cmCDの周縁における所定個所を厚み方向に挟持するとともに、 8cmCDの周縁を中心に向かって弾性押圧することにより 8cmCDを保持している。このため、 8cmアダプタのディスク保持爪とトレイが接触する構成では、 8cmァダプタのディスク保持爪の厚みだけ複数のトレィを積層した際の厚みが増加する。このため、光ディスク装置の薄型化を実現することが困難であるという問題があった。

[0007] 本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、収納された光ディスクの反りに影響されることなく薄型化することのできる光ディスク装置を提供することを第 1 の目的とする。

[0008] また、本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、アダプタに装着された小径の光ディスクを収納しても、光ディスク装置の薄型化を実現することのできる光ディスク装置を提供することを第 2の目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 第 1の目的を達成するために、本発明の光ディスク装置は、複数の光ディスクを内部に収納可能な本体と、前記本体の内部にお、て前記各光ディスクを個別に保持する複数のトレイとを備えている光ディスク装置であって、前記各トレイの外周部と前記各トレイに保持された光ディスクの外周部とが略全周に亘つて接触した構成を有している。

[0010] この構成により、複数のトレイの各トレイの外周部が略全周に亘つて接触して光ディスクを保持してヽるため、光ディスクの周方向にぉ、て均一に力をカ卩えることが可能であり、収納された光ディスクの反りに影響されることなく光ディスク装置を薄型化することができることとなる。

[0011] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記各トレイは、前記各トレイに保持された光ディスクと略同心の中空部を有した構成を有している。

[0012] この構成により、光ディスクの周方向において均一に力を加えることが可能であり、収納された光ディスクの反りに影響されることなく光ディスク装置を薄型化することができるとともに、装置の軽量ィ匕を図ることができる。

[0013] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記各トレイが前記各光ディスクを厚み方向に押し挟む方向に付勢する付勢手段を有した構成を有して!/ヽる。

[0014] この構成により、光ディスクの大きな反りに対してもトレイに対して十分な力を付勢することができるため、より確実にディスクの反りによる影響を排除することができることとなる。

[0015] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記付勢手段は、外部からの振動を付勢する付勢力を有した構成を有してヽる。

[0016] この構成により、光ディスク装置の薄型化が実現できるとともに振動対策の部品を別途追加することなぐ外部からの振動を受けても安定動作を行うことができる光ディスク装置を提供することがでさることとなる。

[0017] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記付勢手段は、前記トレイと載置された前記光ディスクの接触面とを密接させる付勢力と外部からの振動を付勢する付勢力との和よりも大き、付勢力を有した構成を有して、る。

[0018] この構成により、挿入された光ディスクの反りに影響されることのない光ディスク装置の薄型化を実現することができるとともに、外部力の振動を受けても安定動作を行うことができる光ディスク装置を提供することができることになる。

[0019] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記付勢手段が前記各トレイに対して複数箇所設けられた構成を有して!/ヽる。 [0020] この構成により、トレイに対して均一に付勢力を加えることができる。

[0021] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記付勢手段は、一端が前記トレイに固定され他端が前記本体に固定されたパネ部材カもなる構成を有している。

[0022] この構成により、パネ部材カなる簡単な構成で付勢手段を実現することができることとなる。

[0023] 一方、第 2の目的を達成するために、本発明の光ディスク装置は、複数の光デイスクを内部に収納可能な本体と、前記本体の内部にお、て前記各光ディスクを個別に保持する複数のトレイとを備えた光ディスク装置であって、前記トレイのそれぞれに、前記各光ディスクの中心穴と略同心の中空部を有し、前記中空部は前記光ディスクの基準厚み寸法を超える凸部と前記各トレイとが干渉しないように形成された構成を有している。

[0024] この構成により、本体内に積層して設けられ光ディスクを収納する複数のトレイには、光ディスクの保持穴に対応した中空部が設けられている。この中空部は、光デイスクの基準厚みを超えて突出して、る凸部とトレイとが干渉しな、ように形成されて、るので、例えば、凸部が突出しているアダプタに装着された小径の光ディスクを収納しても、光ディスク装置の薄型化を実現することができることになる。

[0025] また、本発明にカゝかる光ディスク装置は、前記各トレイが前記各光ディスクを厚み方向に押し挟む方向に付勢する付勢手段を有した構成を有して!/ヽる。

[0026] この構成により、光ディスクとトレイとの間の隙間を強制的に除去することができるので、さらに光ディスク装置の薄型化を図ることができる。

[0027] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記付勢手段は、前記トレイと載置された前記光ディスクの接触面とを密着させる付勢力を有した構成を有している。

[0028] この構成により、収納された光ディスクが反っていても、付勢手段によって反りが矯正された状態でトレイが保持することができるので、光ディスクが反った分の厚みを除去することができ、挿入された光ディスクの反りに影響されることのな、光ディスク装置の薄型化を実現することとなる。

[0029] また、本発明に力かる光ディスク装置は、前記付勢手段は、外部からの振動を吸収する付勢力を有した構成を有してヽる。 [0030] この構成により、光ディスク装置の薄型化が実現できるとともに振動対策の部品を別途追加することなぐ外部からの振動を受けても安定動作を行うことができる光ディスク装置を提供することがでさることとなる。

[0031] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記付勢手段は、前記トレイと載置された前記光ディスクの接触面とを密接させる付勢力と外部力の振動を吸収する付勢力との和よりも大き、付勢力を有した構成を有して、る。

[0032] この構成により、挿入された光ディスクの反りに影響されることのない光ディスク装置の薄型化を実現することができるとともに、外部力の振動を受けても安定動作を行うことができる光ディスク装置を提供することができることになる。

[0033] また、本発明にかかる光ディスク装置は、前記付勢手段は、一端が前記トレイに固定され他端が前記本体に固定されたパネ部材カもなる構成を有している。

[0034] この構成により、パネ部材カもなる簡単な構成で付勢手段を実現することができ、外部からの振動を受けても安定動作を行うことができる信頼性の高、、薄型の光ディスク装置を提供することができる。

発明の効果

[0035] 本発明は、複数のトレイの各トレイの外周部が略全周に亘つて接触して光ディスクを保持して!/ヽるため、光ディスクの周方向にぉ、て均一に力を加えて光ディスクの反りの影響を除去することが可能であり、収納された光ディスクの反りに影響されることなく光ディスク装置を薄型化することができるものである。

[0036] また、本発明は、光ディスクの保持穴に対応したトレイの中空部を、光ディスクの基準厚みを超えて突出して、る凸部とトレイとが干渉しな、ように形成して、るので、例えば、アダプタに装着された小径の光ディスクを収納しても、光ディスク装置の薄型化を実現することができるという効果を有する光ディスク装置を提供することができるものである。

図面の簡単な説明

[0037] [図 1]本発明の実施形態の光ディスク装置を内蔵するカーオーディオ装置の全体斜視図

[図 2]本発明の実施の形態である光ディスク装置の図 1中 II II位置から見た平面図 [図 3]図 2中 III方向から見た側面図

[図 4]トレイの平面図

[図 5] (A) 8cmCD用アダプタの平面図（B) 8cmCD用アダプタの断面図

[図 6]図 5 (B)中 VI部分の拡大断面図

[図 7]8cmCDを取り付けたアダプタを収納したトレイの平面図

[図 8]図 7中 VII部分の拡大断面図

[図 9]本発明の実施形態におけるディスク記録再生部である回動アームのスイング動作時のディスク装置要部の側面図

[図 10]本発明の実施形態におけるディスク記録再生時のディスク装置要部の上面図 [図 11]本発明の実施形態におけるディスク記録再生部のスイング動作完了時のディスク装置要部の側面図

[図 12]本発明の実施の形態におけるディスククランプ時のディスク装置要部の側面図 [図 13]本発明の実施形態におけるディスク記録再生時のディスク装置要部の側面図 [図 14]トレイの別の例を示す平面図

[図 15]従来の光ディスク装置の平面図

符号の説明

[0038] 10 光ディスク装置

12 光ディスク

13 本体

14 ディスク保持爪 (凸部）

14b ディスク保持爪（凸部）

17 パネ部材 (付勢手段）

21 トレイ

22a 中空咅

T 基準厚み寸法

発明を実施するための最良の形態

[0039] 以下、本発明の実施形態の光ディスク装置について、図面を用いて説明する。

図 1には、本発明の実施形態の光ディスク装置 10を内蔵するカーオーディオ装置 1 の全体斜視図が示されてヽる。

このカーオーディオ装置 1では、光ディスク装置 10のほかにラジオ 2、カセットテープ再生装置 3等を内蔵しており、前面パネル 4には、全機能に共用される表示部 4a や電源 Zボリュームつまみ 4bにカ卩えて、光ディスク装置 10における光ディスク揷脱口 11、ラジオ用のチューニングつまみ 2a、カセットテープ揷入口 3a等が設けられている。また、内部には、ラジオ 2、カセットテープ再生装置 3、光ディスク装置 10等を制御する制御部 5が設けられて、る。

[0040] 図 2には、カーオーディオ装置 1に内蔵されている本発明の実施形態である光ディスク装置 10の、図 1中 II II位置から見た平面図が示されており、図 3には、図 2中 III 方向から見た側面図が示されている。

[0041] 図 2および図 3に示すように、光ディスク装置 10は、複数の光ディスク 12を内部に収納可能な本体 13と、この本体 13の内部にお!/、て各光ディスク 12を個別に保持する複数のトレイ 21からなるディスク収納部 20とを備えている。トレイ 21には、各光ディスク 12の中心穴である保持穴 12aに対応した中空部 22aが設けられた光ディスク 12 を保持するための円形の保持部 22が設けられている。この中空部 22aは光ディスク 1 2の基準厚み寸法 Tを超える凸部（例えば、図 5において後述する凸部であるディスク保持爪 14b)とトレイ 21とが干渉しないように形成されている。また、保持部 22からァーム状に突出したアーム部 23を有しており、アーム部 23の先端には、ガイドピン 15 に沿って上下移動するためのガイド穴 24が設けられている。トレイ 21の外周縁の所定位置には、前述した付勢手段としてスプリングのようなパネ部材 17を係止する係止部 25が設けられており、このパネ部材 17により積層されている各トレイ 21を互いに押し挟む方向に付勢されて、る。

なお、光ディスク 12とは、通常の外径 12cmの大径の光ディスクおよび外径 12cm の光ディスクに相当するアダプタ 14に外径 8cmの小径のディスク 12Bを収納したァダプタ付光ディスクを総称するものである。

[0042] 図 2に示すように、本体 13内部におけるトレイ 21の近傍（図 2中右側）には、先端に光ディスク 12を挟持して回転するターンテーブル 31を有する回動アーム 30が、支軸 32を中心として回動自在に設けられている。回動アーム 30のサスシャーシ 33には、図示省略の光ヘッドを備えたピックアップ 34が支軸 32とターンテーブル 31の中心とを結ぶ方向に沿って往復移動自在に設けられており、駆動モータ 35によって回転されるリードスクリュ 36によって移動するようになって、る。

なお、揷脱ロ 11の本体 13内側には、上下対を成す搬送ローラ 16が設けられており、揷脱ロ 11に挿入された光ディスク 12を搬入したり、記録再生が完了した光デイスク 12を揷脱口 11から排出するようになって!/、る。

[0043] 図 3に示すように、本体 13の内部には、複数枚のトレィ 21が所定間隔で積層して設けられており、各トレイ 21を互いに押し挟む方向に付勢する付勢手段としてスプリングのようなパネ部材 17がディスク収納部 20のトレイ 21の外周縁に沿って複数箇所設けられている。

これにより、外部から振動が印加された場合でも、安定した動作を確保することができることになる。また、トレイ 21を密着させることができるので、光ディスク 12の反り量が大きい場合には、トレイ 21も、反り量を強制的に小さくすることができ、光ディスク装置 10の薄型化を図ることができる。

[0044] 各トレイ 21は、隣接するトレイ 21と接触している状態でもさらに押し付ける方向に付勢されるように、パネ部材 17を伸ばした状態で等間隔でパネ部材 17に取り付ける。なお、隣接するトレイ 21が完全に密着しないようにする場合には、隣接する少なくとも一方のトレイにスぺーサ（図示省略)を取り付けるようにしてもよい。この場合には、隣接するトレイ 21の間隔が光ディスク 12の厚さよりも小さくなるようにする。これにより、常時は、収納されている光ディスク 12を隣接する 2枚の光ディスク 12で押圧して保持することができる。

また、昇降部材 18が最下段のトレィ 21の下面に接触して上下移動可能に設けられており、最下段のトレィ 21を昇降させることによりすべてのトレイ 21を昇降させることができるようになつている。

[0045] 図 4にはトレイ 21が示されている。トレイ 21の中央部には、光ディスク 12のラベル面側に面接触して光ディスク 12を保持するための円形の保持部 22bが設けられており、この保持部 22b近傍に光ディスク 12の記録面側から光ディスク 12を挟持するための図示しない外周挟持部材を有している。すなわち、トレイ 21と外周挟持部材とで光ディスク 12を挟み、トレイ 21に収納しているものである。さらに、この保持部 22bには、円形の中空部 22aが切りかかれている。また、保持部 22bからアーム状に突出したアーム部 23を有しており、アーム部 23の先端には、ガイドピン 15に沿って上下移動するためのガイド穴 24が設けられている。トレイ 21の外周縁の所定位置には、前述したパネ部材 17を係止する係止部 25が設けられており、パネ部材 17により積層されて V、る各トレイ 21を互いに押し挟む方向に付勢されて、る。

[0046] 図 5および図 6には、 8cmCD12Bを 12cmCDと同様に取り扱うためのアダプタ 14 が示されている。

アダプタ 14は 12cmCDと略等しい外径を有する円形であり、中央には 8cmCD12 Bを嵌め込むために 8cmCD12Bの外径よりもわずかに大きめの円形のディスク嵌入孔 14aが設けられている。このディスク嵌入孔 14aの内周面には、 8cmCD12Bをァダプタ 14に取り付けるための凸部であるディスク保持爪 14bが表裏両面力も交互に設けられている。

従って、 8cmCD12Bをアダプタ 14に取り付ける際には、 8cmCD12Bをアダプタ 1 4の切欠き 14aに嵌め込み、表裏のディスク保持爪 14bの間に嵌める。このため、ディスク保持爪 14b位置では、アダプタ 14の厚さ T1が基準厚さ Tよりも厚くなつており、前述した凸部を形成して!/、る。

[0047] 図 7には、トレイ 21の保持部 22bにアダプタ 14付の 8cmCD12Bを収納した状態が示されている。トレイ 21の中央部に設けられている中空部 22aは、光ディスク 12の基準厚み寸法 Tを超えるディスク保持爪 14bとトレイ 21とが干渉しないように形成されている。すなわち、例えば中空部 22aの内径を、アダプタ 14のディスク嵌入孔 14aに取り付けられているディスク保持爪 14bを内包する大きさに設定する。これにより、ァダプタ 14付の 8cmCD12Bをトレイ 21に収納すると、図 8に示すように、アダプタ 14のディスク保持爪 14bはすべてディスク嵌入孔 14aに納まることになる。

また、複数のトレイカもなるトレイ群の最下段のトレイには、このトレィ群を上下に昇降するためのトレィ昇降部材が設けられている。このトレィ昇降部材は、本体 13(筐体 )に固定された垂直方向の軸などに沿って図示しない動力を用いて昇降動作可能になっており、トレイ群の高さ方向位置を所定位置に保持するものである。 [0048] 以上のように構成された、本実施の形態に力かる光ディスク装置 10の動作にっヽて説明する。

(1)光ディスク 12のローデイング動作

まず、光ディスク 12に対するディスク装置のローデイング動作について図 1、図 2、図 3を用いて説明する。なお、本実施の形態に係るディスク装置は、中心部に 8cmデイスク 12Bを保持したアダプタ 14を光ディスク 12と同様に取り扱うので、中心部に 8c mディスク 12Bを保持したアダプタ 14に対するディスク装置の動作については、説明を省略する。

光ディスク 12のディスク装置へのローデイングを行う場合には、図示していない動力源を動作させることにより、複数のトレイ 21を有するディスク収納部 20を本体 13に対して昇降動作させ、ディスク収納部 20を所定のディスク搬送高さに搬送する。

[0049] 次に、所定のディスク搬送高さに搬送されたトレイ 21をローデイングされる光デイスク 12の反り、または中心部に 8cmディスク 12Bを保持したアダプタ 14のディスク保持爪 14bによるローデイング動作への支障が起きな、ように、図示して、な、動力源の動作によって、その他のトレイ 21との間隔を確保するようにトレイ開口動作を行う。また、光ディスク 12のローデイングを可能にするように、各トレイ 21に設けた図示して!、な、ディスク外周保持部材を解除状態に動作させる。

上述のような動作により、ディスク装置 10は光ディスク 12の挿入待ち状態になる。

[0050] 次に、光ディスク 12が利用者によってディスク装置に設けた本体 13のディスク揷脱口 11の内部に挿入されると、図示していない検出手段によってディスク装置内部に光ディスク 12が挿入されたことを検出し、ディスク装置 10は動力源の動作を開始させて、ローラ部材₁₆、 16の回転を開始する。

光ディスク 12が利用者によってさらに挿入されると、光ディスク 12とローラ部材 16が接触することによって、光ディスク 12のオートローデイングが開始されて、光ディスク 1 2はローデイング完了位置まで搬送される。

[0051] 光ディスク 12がローデイング完了位置まで搬送されると、図示していない動力源を動作させることにより、各トレイ 21に設けた図示してヽな、ディスク外周保持部材で光ディスク 12の外周部を保持するとともに、そのトレィ 21とそのトレイ 21に隣接する他のトレイ 21との間隔を狭くするトレィ開口動作を行う。

この動作により、光ディスク 12のトレイ 21への収納（ローデイング）を完了する。なお、光ディスク 12のローデイング完了の検出は、図示していない検出手段によつて行う。

複数枚の光ディスク 12を各トレイ 21に収納する場合には、上述の動作を繰り返すことにより、複数枚の光ディスク 12を各トレイ 21に収納する動作 (ローデイング動作)を行う。

[0052] (2)光ディスク 12のイジェクト動作

次に、光ディスク 12に対するディスク装置のイジェクト動作について図 1、図 2、図 3 を用いて説明する。なお、本実施の形態に係るディスク装置は、中心部に 8cmデイスク 12Bを保持したアダプタ 14を光ディスク 12と同様に取り扱うので、中心部に 8cmデイスク 12Bを保持したアダプタ 14に対するディスク装置の動作については、説明を省略する。

光ディスク 12のディスク装置へのローデイングを行う場合には、図示していない動力源を動作させることにより、ディスク収納部 20を本体 13に対して昇降動作させ、所定のディスク搬送高さに搬送する。

[0053] 次に、図示していない動力源を動作させることにより、イジェクトする光ディスク 12を保持して!/ヽるトレイ 21に設けた図示して、なヽディスク外周保持部材を回避させ、ィジェタトする光ディスク 12の保持を解除するとともに、所定のディスク搬送高さに搬送されたトレイ 21とその他のトレィ 21との間の間隔を一定の隙間以上の隙間を確保するようにトレイ開口動作を行う。

[0054] 次に、ディスク装置 10は動力源の動作を開始させて、搬送ローラ 16の回転を開始するとともに、図示していない動力源や動力手段を用いて、収納されていた光デイスク 12をディスクイジェクト方向に搬送する。そして、光ディスク 12と搬送ローラ 16が接触することによって、光ディスク 12のオートイジェクトを行い、光ディスク 12はイジェクト完了位置まで搬送される。光ディスク 12がイジェクト完了位置まで搬送されると、動力源の動作を停止させることで搬送ローラ 16の回転、つまり光ディスク 12の搬送を停止させる。なお、光ディスク 12のイジェクト完了の検出は、図示していない検出手段によって行う。

複数枚の光ディスク 12をイジェクトする場合には、上述の動作を繰り返すことにより、複数枚の光ディスク 12のイジェクト動作を行う。

[0055] (3)光ディスク 12の記録再生動作

次に、光ディスク 12に対するディスク装置 10の記録再生動作について図 1、図 2、図 9、図 10、図 11、図 12、図 13を用いて説明する。図 9は本発明の実施の形態におけるディスク記録再生部である回動アーム 30のスイング動作時のディスク装置要部の側面図、図 10は本発明の実施の形態におけるディスク記録再生時のディスク装置要部の上面図、図 11は本発明の実施の形態におけるディスク記録再生部のスイング動作完了時のディスク装置要部の側面図、図 12は本発明の実施の形態におけるデイスクタランプ時のディスク装置要部の側面図、図 13は本発明の実施の形態におけるディスク記録再生時のディスク装置要部の側面図である。なお、本実施の形態に係るディスク装置は、中心部に 8cmディスク 12Bを保持したアダプタ 14を光ディスク 12 と同様に取り扱うので、中心部に 8cmディスク 12Bを保持したアダプタ 14に対するデイスク装置の動作については、説明を省略する。

[0056] まず、図 1、図 3に示すように、図示していない動力源を動作させることにより、デイスク収納部 20を本体 13に対して昇降動作させ、所定のディスク (記録再生ディスク 12 C)をディスク搬送高さに搬送する。

次に、図 9に示すように、図示していない動力源を動作させることにより、記録再生ディスク 12Cより装置下側の下トレイ 21bや中間トレィ 21cや収納された光ディスク 12 を装置下側に搬送する。これにより、回動アーム 30をディスク収納装置 20の中に進入可能にする。

[0057] なお、図 9の状態では、記録再生ディスク 12Cは中間トレィ 21cに配置された図示していないディスク外周部保持部材により保持されており、記録再生ディスク 12Cの装置下方向への変位は規制されている。

また、上トレイ 21aにも中間トレィ 21c同様に図示していないディスク外周保持部材が配置され、ディスク収納装置 20の最上段に収納された光ディスク 12を記録再生する場合にも同様の動作を行う。

[0058] 次に、図 10、図 11に示すように、図示していない動力源を動作させることにより、回動アーム 30を本体 13に対して、支軸 32を支点に回動させる。この動作により、回動アーム 30のディスク記録再生位置への搬送を完了する。

なお、上トレイ 21aや中間トレィ 21cに配置されたディスク外周保持部材は、回動ァーム 30の回動動作範囲を逃げた位置に構成されている。

上述のように上トレイ 21aや中間トレィ 21c、図示していないディスク外周保持部材を配置することにより、ディスク収納部 20の薄型化と回動アーム 30の回動動作範囲を両立しつつ、上トレイ 21aや中間トレィ 21cゃ下トレイ 21bをディスク収納部 20に収納された光ディスク 12の外径全周と接続するように構成されて、る。

[0059] 次に、図 12に示すように、図示していない動力源を動作させることにより、記録再生ディスク 12Cを保持した中間トレイ 2 lcを装置下側に搬送し、記録再生ディスク 12C をターンテーブル 31上に搬送するとともに、図示して!/ヽな、ディスククランプ手段により記録再生ディスク 12Cのターンテーブル 31上への保持を完了する。

なお、図 12の状態では、記録再生ディスク 12Cの 1段上に収納された光ディスク 12 は中間トレィ 21cに配置された図示していないディスク外周保持部材により保持されており、光ディスク 12の装置下方向への変位も規制されている。

[0060] 次に、図 13に示すように、動力源（図示せず)を動作させることにより、中間トレィ 21 cに配置した図示して、な、ディスク外周保持部材を回避させることで、記録再生デイスク 12Cの保持を解除するとともに、記録再生ディスク 12Cを保持して、た中間トレィ 21cを装置上側に搬送し、記録再生ディスク 12Cの記録再生を可能にする。この動作により、ディスク装置 10は記録再生状態になる。

なお、記録再生ディスク 12Cをディスク収納部 20に収納する場合には、上述のような記録再生動作の逆の動作を行う。

[0061] 本実施の形態に力かる光ディスク装置 10は上述のように一連の動作を行うものである力すなわち、所望の光ディスク 12を選択し、この光ディスク 12に隣接するトレイ 21 の間隔をあけて作業空間を形成し、トレイ 21の間隔は、光ディスク 12を収納しているトレイ 21を下降させたり、あるいは収納しているトレィ 21との協働により光ディスク 12 を挟んでいる上側のトレイ 21を上昇させることにより拡げることができる。このとき、各トレイ 21はパネ部材 17によって弹性的に支持されて、るので、容易に上下方向に移動させることができる。

また、回動アーム 30を作業空間に対応して上下移動させるとともに回動させて作業空間内における記録再生位置に位置決めするとともに所望の光ディスク 12をターンテーブル 31の上に載置する。そして、ピックアップ 34をサスシャーシ 33に沿って移動させて、光ディスク 12Aに対して記録再生を行うものである。

[0062] 以上、このような本発明の実施の形態の光ディスク装置 10によれば、各トレイ 21間の間隔を狭めるので、積層された複数枚のトレィ 21を備えたディスク収納部 20の厚さを減少させることができ、光ディスク装置 10のコンパクトィ匕を図ることができる。また、光ディスク 12の反り量が大きい場合には、パネ部材 17がトレイ 21を付勢する際の付勢力を、光ディスク 12の接触面とを密接させる付勢力と、外部からの振動を吸収する付勢力との和よりも大きくすることで、トレイ 21を密着させることにより、光ディスク 12 の反り量を強制的に小さくすることができるので、ディスク収納部 20を薄くするとともに、光ディスク 12の反りの矯正も可能である。さらに、外部から振動が印加された場合でも、パネ部材 17がトレイ 21を付勢する際の付勢力を、光ディスク装置 10の外部からの振動を吸収する付勢力とすることで、安定した動作を確保することができることになる。

[0063] また、トレイ 21に作用する力はパネ部材 17による弹性的な力なので、過度な力が作用して、トレイ 21間に収納されている光ディスク 12を傷付けるのを防止することができる。また、光ディスク 12の収納時や再生時にトレィ 21間を開く必要がある場合でも、容易に開くことができる。

[0064] また、このような本発明の実施の形態の光ディスク装置 10によれば、本体 13内に積層して設けられ光ディスク 12を収納する複数のトレイ 21には、光ディスク 12の保持穴 12aに対応した中空部 22aが設けられており、この中空部 22aは、光ディスク 12の基準厚み Tを超えて突出しているディスク保持爪 14bがトレイ 21と干渉しないように大径に形成されている。このため、アダプタ 14に収容された小径の 8cmCD12Bをトレイに収納する際に、アダプタから凸部が突出していても収納することができることになる。これにより、トレイ 21の薄型化を図ることができ、光ディスク装置 10のコンパクトィ匕を図ることができる。

[0065] なお、前述した実施形態において、トレイ 21に中空部 22aを設けた場合について説明したが、中空部 22aを有していないトレィを用いても収納された光ディスク 12の反りの影響を受けずに光ディスク装置 10を薄型化することも可能である。

さらに、前述した実施形態に力かる光ディスク装置 10においては、中空部 22aとしてディスク保持爪 14bをすベて内包する大径の円を切り欠いた力このほか、図 14に示すように、ディスク保持爪 14bに対応した切欠き 26を設けるようにしてもよい。また、ラジオ 2やカセットテープ再生装置 3等を備えたカーオーディオ装置 1に内蔵されている場合について説明した力その他、光ディスク装置 10が単独の場合につ Vヽても同様に実施可能である。

[0066] 本出願は、 2004年 8月 23日出願の日本特許出願 (特願 2004— 242031および特願 2004-242032)に基づくものであり、それらの内容はここに参照として取り込まれる。産業上の利用可能性

[0067] 以上のように、本発明に係る光ディスク装置は、複数のトレイの各トレイの外周部が略全周に亘つて接触して光ディスクを保持してヽるため、光ディスクの周方向にぉヽて均一に力をカ卩えることが可能であり、収納された光ディスクの反りに影響されることなく光ディスク装置を薄型化することができるという効果を有し、複数の光ディスクを収納するために複数のトレィを備えた多連奏型の光ディスク装置として有用である。

[0068] また、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクの保持穴に対応したトレイの中空部を、光ディスクの基準厚みを超えて突出して、る凸部がトレイと干渉しな、ように形成しているので、例えば、アダプタに装着された小径の光ディスクを収納しても、光デイスク装置の薄型化を実現することができると、う効果を有し、複数の光ディスクを収納するために複数のトレィを備えた多連奏型の光ディスク装置に関する光ディスク装置等として有用である。

Claims

請求の範囲

[I] 複数の光ディスクを内部に収納可能な本体と、前記本体の内部において前記各光ディスクを個別に保持する複数のトレイとを備えている光ディスク装置であって、前記各トレイの外周部と前記各トレイに保持された光ディスクの外周部とが略全周に亘つて接触した光ディスク装置。

[2] 前記各トレイは、前記各トレイに保持された光ディスクと略同心の中空部を有した請求項 1記載の光ディスク装置。

[3] 前記各トレイが前記各光ディスクを厚み方向に押し挟む方向に付勢する付勢手段を有した請求項 1または請求項 2記載の光ディスク装置。

[4] 前記付勢手段は、外部からの振動を付勢する付勢力を有した請求項 3記載の光デイスク装置。

[5] 前記付勢手段は、前記トレイと載置された前記光ディスクの接触面とを密接させる付勢力と外部力の振動を付勢する付勢力との和よりも大きい付勢力を有した請求項 3記載の光ディスク装置。

[6] 前記付勢手段が前記各トレイに対して複数箇所設けられた請求項 3ないし請求項 5 の!、ずれかに記載の光ディスク装置。

[7] 前記付勢手段は、一端が前記トレイに固定され他端が前記本体に固定されたパネ部材力なる請求項 3な、し請求項 6の、ずれかに記載の光ディスク装置。

[8] 複数の光ディスクを内部に収納可能な本体と、前記本体の内部において前記各光ディスクを個別に保持する複数のトレイとを備えた光ディスク装置であって、

前記各トレイのそれぞれに、前記各光ディスクの中心穴と略同心の中空部を有し、前記中空部は前記光ディスクの基準厚み寸法を超える凸部と前記各トレイとが干渉しな、ように形成された光ディスク装置。

[9] 前記各トレイが前記各光ディスクを厚み方向に押し挟む方向に付勢する付勢手段を有した請求項 8記載の光ディスク装置。

[10] 前記付勢手段は、前記トレイと載置された前記光ディスクの接触面とを密着させる付勢力を有した請求項 9記載の光ディスク装置。

[II] 前記付勢手段は、外部からの振動を吸収する付勢力を有した請求項 9記載の光デイスク装置。

[12] 前記付勢手段は、前記トレイと載置された前記光ディスクの接触面とを密接させる付勢力と外部力の振動を吸収する付勢力との和よりも大きい付勢力を有した請求項 9記載の光ディスク装置。

[13] 前記付勢手段は、一端が前記トレイに固定され他端が前記本体に固定されたパネ部材からなる請求項 9記載の光ディスク装置。