以下、本発明を適用したディスクトレイ、ディスクドライブ装置、ディスクチェンジャー装置を図面を参照して具体的に説明する。
本発明を適用したディスクチェンジャー装置は、図1に示すように、いわゆる1DINサイズと呼ばれる一定の規格寸法に収められた装置本体1に、例えば6枚のCD(Compact Disk)等のディスク状記録媒体(以下、「ディスク」という。)2をまとめて収納することを可能とした小型ディスクチェンジャー装置である。そして、このディスクチェンジャー装置は、6枚のディスク2の中から任意のディスク2を選択して再生することが可能となっている。
また、このディスクチェンジャー装置は、装置本体1を一定の規格寸法に収めることにより、車室内のセンターパネルに設けられた規格化された収納空間に設置されている。これにより、車室内でのディスク2の交換が可能となり、さらなる利便性の向上が図られている。
以下、このディスクチェンジャー装置の具体的な構造について説明する。
尚、図1は、ディスクチェンジャー装置の装置本体1の外観を示す斜視図である。また、装置本体1は、本来、その筐体の前面に操作ボタン等を備えた操作パネルが設けられ、その筐体自体が外装ケースで被覆された構造となっているが、便宜上、操作パネル及び外装ケースの図示を省略するものとする。
このディスクチェンジャー装置において、装置本体1は、図1及び図2に示すように、略矩形状の底板1aと、この底板1aの両側縁部から上方に向かって立設されると共に、底板1aと一体に成形されてなる一対の側板1b,1cと、これら底板1a及び側板1b,1cの前面側の端縁部に沿って取り付けられた前面板1dと、底板1aと対向すると共に、これら側板1b,1c及び前面板1dの上面側の端縁部に沿って取り付けられた天井板1eとから、背面側を開放しながら全体略箱状の筐体を構成している。尚、図2は、装置本体1の内部構造を示す分解斜視図である。
この装置本体1は、上述した筐体の内部に、ディスク2を収納するためのディスク収納部3と、前面板1dに設けられたディスク挿脱口4を通して、ディスク収納部3に対してディスク2の信号記録面と平行な方向からディスク2の挿脱を行うディスク挿脱装置5と、ディスク収納部3に収納されたディスク2のうち、何れか1枚を選択して信号の再生を行う記録及び/又は再生装置であるピックアップ装置6とを備えている。
ディスク収納部3には、図1及び図3に示すように、ディスク挿脱口4に臨む筐体内の前面側に、ディスク2が載置される6枚のディスクトレイ(以下、「トレイ」という。)7が積み重ねられた状態で配置されている。尚、図3は、ディスク収納部3の構造を示す分解斜視図である。
最上段のトレイ7と、最上段以外のトレイ7とは、異なる構造を有しているが、最上段のトレイ7は、最上段以外のトレイ7の構成を全て備えるので、まず、最上段以外のトレイについて図4を用いて説明する。
トレイ7は、図4に示すように薄いアルミ板、ステンレス等の金属材料或いは樹脂材料等により平板状に形成されるディスクトレイ部7aと、ディスクトレイ部7aの両側の上面に取り付けられるガイド部材としての一対の樹脂部材9と、この一対の樹脂部材9の上面に沿って前面側がネジ等により固定された状態で片持ち支持された状態で取り付けられているバネ手段としての板バネ11とを有して形成されている。
この一対の樹脂部材9は、ディスクトレイ部7a上に載置されるディスク2と略同一の厚みを有し、その側板1b,1cと対向する面には、ディスクトレイ部7aと略平行に並ぶ一対のピン10a,10bが、それぞれ側板1b,1cに向かって突出して形成されている。ピン10a,10bは、樹脂部材9の中間部と背面側とに形成されており、中間部のピン10aは長く、背面側のピン10bは短い。
ディスクトレイ部7aは、ディスク2の信号記録面と平行な方向から図4中矢印D1方向にディスク2が挿入され、ディスク2の周縁を支持するものである。そして、このディスクトレイ部7aには、ディスクトレイ部7aに対して挿入されたディスク2のディスク挿入端側S1を開放した開放部7jが形成されている。
すなわち、このディスクトレイ部7aは、ディスク2の一端側を突出させて支持するように切り欠かれた形状を有するとともに、ディスク2の中心部分に対向する位置に、載置したディスク2を後述するチャックレバー59によりチャッキングを行うための切り欠き部7bが設けられている。すなわち、ディスクトレイ部7aは、ディスク2の周縁部の少なくとも上述したディスク挿入端側S1の反対側S2の部分に亘って所定の幅で形成されて、この部分でディスク2を支持している。ここで、ディスクトレイ部7aは、ディスク2の周縁部を支持するのに必要な機械的強度が足りる大きさで、半径方向の所定の幅を小さくすることで、装置全体の軽量化、材料の低コスト化、及びこのディスクトレイ部7aに形成される保護部材としての後述する樹脂層8の量を少なくすることを可能とする。
また、ディスクトレイ部7aには、ディスク挿脱口4側、すなわち上述した反対側S2にディスクトレイ部7aと略同一平面内に突出して形成された第1のガイド片7cと、ディスク挿入端側S1に向けて、第1のガイド片7cと反対側の位置にディスクトレイ部7aと略同一平面内に突出して形成された第2のガイド片7dとが設けられている。
第1のガイド片7cには、図4及び図5に示すように、上述した反対側S2の先端側に向けて厚みが薄くなる方向に傾斜されて形成される傾斜面部7e,7fが両面に形成されている。
第1のガイド片7cは、ディスク2の挿入・排出時におけるガイドを行うものであり、ディスク2の円滑な挿入・排出を実現するものである。例えば、図6に示すように、ディスク2が挿入される際に、ディスクトレイ部7aのディスク2を載置する面と、ディスク2の下面との高さの位置がずれていた場合にも、この第1のガイド片7cの傾斜面7eに沿ってディスク2の高さが修正されることにより、確実にディスクトレイ部7aにディスク2を載置させることが可能となる。尚、ディスクトレイ部7aのディスク載置面側と反対側、すなわち、下面側に設けられた傾斜面部7fは、そのディスクトレイ部7aの下の段のディスクトレイ部7aにディスク2が挿入されたときのガイドとしての機能を有するものである。また、ディスク2が排出される際にも、ディスクトレイ部7aのディスク載置面と、後述するディスク挿脱用のローラ30,31の位置が僅かにずれていた場合にも、ディスク2に負荷がかかることなく円滑に排出することを可能とする。ここでは、ガイドとしての機能をより高めるために第1のガイド片7cの両面に傾斜面7e、7fを設けるように構成したが、少なくともいずれか一方の傾斜面を設ければ上述のような効果を得ることができ、また、最下段のディスクトレイ部においては傾斜面部7fを設けなくても同等の効果を得ることができる。
第2のガイド片7dには、図4及び図5に示すように、ディスク2の中心側である先端側に向けて、ディスクトレイ部7aに載置されるディスク2から離間する方向に向けて傾斜されて形成される傾斜面部7gを有する。
この第2のガイド片7dは、ディスク2の排出時におけるガイドを行うものであり、ディスク2の円滑な排出を実現するものである。すなわち、ディスク2のチャッキングを行う部分であるリブ2b(図7参照)は、一般的には、略円錐形状の斜面を有して形成されているが、厳密な規格がなく、個々のディスク2の製作誤差や、製造ラインによりバラツキがあり、例えば、この部分が略ディスク面に対して直交する側面を有した略円筒状に形成されている場合がある。
このような場合に、図7(b)に示すように、ディスクトレイ部7aから排出方向にディスク2が移動された際に、ディスクトレイ部7aの切り欠き部7bが設けられた側の縁部、すなわち内周部分に当接して引っかかりが生じ、これが原因で排出が円滑に行われないことがあり、さらには、排出ができなくなることもあった。尚、図7(b)は、本発明を適用したディスクトレイ7と比較するための比較例のディスクトレイを示す図である。また、この比較例のディスクトレイは、第2のガイド片7d及び傾斜部7gが設けられていないディスクトレイである。第2のガイド片7dは、かかる問題を解決するものであり、図7(a)に示すように、ディスクトレイ部7aの内周側に第2のガイド片7d及び傾斜面部7gを設け、ディスク2の下方に突出したリブ2bをガイドして、円滑な排出を実現するものである。このとき、傾斜面部7gの高さH1と、後述する樹脂層8の厚みH2との和である(H1+H2)をディスク2のリブ2bの高さH3(=0.4mm)より大きくなるように設定することでより確実にディスク2の排出を可能とする。
尚、上述した第1のガイド片7cについてもここで説明した第2のガイド片7dと同様に、挿入時のリブ2bのガイドとしても機能とする。
また、このディスクトレイ部7aのディスク2を載置する面には、第1及び第2のガイド片7c,7d及びディスクトレイ部7aの内周部7jを除いて、ディスク2よりも柔らかい樹脂層8が保護部材として形成されている。この樹脂層8は、例えば、メタルマスク印刷、シルクスクリーン印刷等のスクリーン印刷、タンポ印刷等の印刷によりディスクトレイ部7aのディスク載置面に形成されているが、これに限られるものではなく、塗装、貼り付け等により形成するようにしてもよい。さらに、保護部材として樹脂層8を設けるように構成したが、保護部材は、これに限られるものではなく、滑り性等を考慮した上で、ゴム等の軟らかい部材であればよく、ディスク2の損傷を防止する緩衝材としての機能を有するものであればよい。
ここで、この保護部材としての樹脂層8について、具体的に説明する。ディスク2は、そのディスク基板が、例えばポリカーボネート(PC)からなる場合、そのゴム硬度は、95IRHDであり、その鉛筆硬度は、B〜2Bである。なお、ここでいうゴム硬度とは、国際ゴム硬度IRHD(International Rubber Hardness Degree)のことであり、鉛筆硬度とは、実際に硬さの異なる鉛筆を用いて引っ掻き試験を行い、引っ掻き傷の発生の有無によって判断される硬度である。
この場合、ポリカーボネートからなるディスク2よりも軟らかい鉛筆硬度3B以下となる樹脂層8を形成すれば、ディスク2の接触による損傷等を防止することができる。さらに好ましくは、鉛筆硬度6B以下となる樹脂層8を形成することにより、ディスク2に対する傷等の発生を確実に防止することができる。
一方、この樹脂層8のゴム硬度は、95IRHDよりも軟らかくする必要がある。しかしながら、この樹脂層8のゴム硬度を軟らかくすると、ディスク2との摩擦抵抗が大きくなってしまう。したがって、この樹脂層8のゴム硬度は、上述したトレイ7上にディスク2を載置させる動作並びにトレイ7上からディスク2を離間させる動作を妨げない60IRHD以上とすることが好ましい。さらに好ましくは、この樹脂層8のゴム硬度を、70IRHD以上且つ75IRHD以下の範囲とすれば、ディスク2との摩擦抵抗を良好なものとし、且つ、ディスク2との接触による損傷等を防止することができる。
また、この樹脂層8を印刷により形成する場合は、極めて薄く形成することができ、トレイ7から剥離するといった問題も回避することができる。
この樹脂層8の印刷方法として、例えば、シルクスクリーン印刷の場合には、まず、塗液の調整を行い、次に、この塗液をスクリーン印刷機を用いてトレイ7上に印刷し、次に、紫外線照射機を用いてトレイ7上に印刷された塗液に紫外線を照射することによって樹脂層8を硬化させる。
この樹脂層8の材料として、例えば、ポリカーボネートよりも軟らかい樹脂であるウレタン系の紫外線硬化(UV)樹脂に、弾性を持たせるための架橋されたゴム粒子(有機架橋弾性フィラー)が含有されてなるものを用いている。具体的には、ウレタンUV樹脂として、武田薬品社製のタケラックUV−9203(ゴム硬度70IRHD)を用い、これに有機架橋弾性フィラーとして、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のトレフィルE−600(平均粒径3μm)を混練させたものを塗液として用いている。なお、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等は、その鉛筆硬度がH〜3Hと高く、上述した樹脂層8の材料としては不向きである。
また、この塗液の粘度は、20Pa・s以上且つ100Pa・s以下の範囲とすることが好ましい。これは、塗液の粘度が20Pa・sよりも低くなると、印刷後に流動してしまい、所定の厚みを確保することが困難となる一方、塗液の粘度が100Pa・sよりも高くなると、トレイ7への塗液の適切な転写が困難となるからである。
さらに好ましくは、この塗液の粘度を、30Pa・s以上且つ40Pa・s以下の範囲とする。これにより、樹脂層8の表面には、スクリーン印刷時のスクリーンによる布目(紗パターン)が転写される。したがって、最終的に硬化された樹脂層8の表面には、多数の凹凸パターンが形成されることになり、この多数の凹凸パターンにより、樹脂層8とディスク2との接触時における滑り性を良好なものとすることができる。以上のようにして、トレイ7上に、樹脂層8を精度よく形成することができる。以上のように構成される樹脂層8は、ディスク2の損傷を防止することができる。
また、上述のように、ディスクトレイ部7aの内周部7jを除いて樹脂層8を形成したことにより、第2のガイド片7dの傾斜面部7gに沿ってディスク2が排出された際にも、ディスク2に樹脂層8の削れによる付着等を防止できる。すなわち、内周部7jにも樹脂層8が形成された場合には、傾斜面部7gに沿ってディスク2が排出された場合、この内周部7j付近の樹脂層8のエッジがディスク2と摺接することで削れてしまい、この削れた樹脂層8がディスク2に付着してしまうおそれがあった。このトレイ7では、内周部7jに樹脂層8が形成されていないので、このような問題が発生してしまうことを防止することができる。
また、図4及び図5に示すように、ディスクトレイ部7aのディスク2を突出させる側の端部、すなわち、挿入端側S1に開放された開放部7jが形成された側の端部には、先端に向けてディスク2から離間する方向に向けて傾斜された傾斜面部7hが形成されている。換言すると、ディスクトレイ部7aの突出して載置されたディスク2のせり出した部分と、載置した部分との境界部分に傾斜面部7hが形成されている。上述の樹脂層8は、この傾斜面部7hの上にも形成されている。
この傾斜面部7hは、装置に衝撃等が加わった場合にディスク2が振動した際の、ディスク2の損傷を防止する。すなわち、トレイ7は、上述したように、ディスクトレイ部7aからディスク2を突出させるように切り欠かれた形状とすることで、トレイ7のディスク挿脱方向の寸法を小さくすることを実現するものである。しかし、このように切り欠かれた形状とされたディスクトレイ部7aの開放部が形成された側の端部は、図8(b)に示すように、ディスク2が振動した場合にディスク2を損傷する、又は樹脂層8の粒子がディスク2に付着するおそれがあった。尚、図8(b)は、本発明を適用したディスクトレイ7と比較するための比較例のディスクトレイを示す図である。上述したように、このディスクトレイ部7aには、開放部7jが形成された側の端部に傾斜面部7hが設けられていることから、図8(a)に示すように、この傾斜面部7hの面により振動したディスク2の衝撃を受ける構成とすることでディスク2の損傷及びディスク2への樹脂層の粒子の付着を防止する。
また、この傾斜面部7hは、十分に小型化を実現するトレイ7の構造に起因するディスク2の振動による損傷を防止する。すなわち、このトレイ7は、上述のように、ディスクトレイ部7aをディスク全面に亘って支持するのではなく、ディスク2のディスク挿脱口4側の略半周に亘って所定の幅で形成して支持することでディスク挿入方向D1の寸法を抑えて小型化・重量化を図るとともに、後述のように載置されたディスク2をディスク挿入方向D1と略直交する位置の両端部にディスクトレイ部7aから立ち上がり形成される立ち上がり部として樹脂部材9と、この樹脂部材9に設けられディスクトレイ部7aと反対側からディスク2を2点支持して押える後述する押え片部11aとにより、トレイ7の厚み方向の寸法を抑えて小型化を図るとともにトレイとしての収納する機能を実現するものであるが、この構造に起因して装置全体に衝撃が発生した場合のディスク2の揺動動作によるディスク2の損傷を防止することができる。
ディスクトレイ部7aは、所謂打ち抜きプレスにより、素材から打ち抜きをすることにより、上述の切り欠き部7b等を有するような所望の形状に形成されるが、この際同時に、プレス型により上述の第1のガイド片7cの傾斜面部7e,7f、第2のガイド片7dの傾斜面部7g、及び端部に設けられる傾斜面部7hが同時に形成される。よって、このトレイ7は、製作工程を増やすことなく、上述のような傾斜面部7e,7f,7g,7hを形成して、上述のような効果を得ることができるものである。尚、ここでは、プレス打ち抜きにより所定の形状及び各傾斜面を形成するようにしたが、これに限られるものではなく、そのたの打ち抜き加工により形成するようにしてもよい。また、上述した傾斜面部7e,7f,7g,7hは、その断面が直線的となるように傾斜させたC面である傾斜面としても若しくは曲線的となるように傾斜させたR面である傾斜面としてもよく、または湾曲させるように形成してもよい。
一対の樹脂部材9には、長手方向の前面側及び背面側に位置して、ディスクトレイ部7a及び樹脂部材9を貫通する一対の貫通孔12が穿設されている。一方、ディスク収納部3には、これら貫通孔12に挿通される4本のガイド支柱13が底板1aと天井板1eとを連結した状態で取り付けられている。そして、6枚のトレイ7は、それぞれの貫通孔12に4本のガイド支柱13が挿通された状態で積み重ねられており、これらガイド支柱13に沿って移動自在に支持されている。
次に、最上段以外のトレイ7に用いられる板バネ11について説明する。尚、最上段のトレイ7に用いられる板バネ11と、最上段以外のトレイ7に用いられる板バネ11とは、異なる構造を有しているが、最上段のトレイ7に用いられる板バネ11は、最上段以外のトレイ7に用いられる板バネ11の構成を全て備えるので、まず、最上段以外のトレイに用いられる板バネ11について図9(a)を用いて説明する。尚、図9(b)は、最上段のトレイ7に用いられる板バネ11を示す。
図9(a)に示すように、最上段以外のトレイ7に用いられる板バネ11は、長手方向の前面側の一端部を固定端とし、自由端となる背面側に、ディスクトレイ部7aに載置されるディスク側に向かって突出して形成されるディスク2を押える押え片部11aを有している。そして、板バネ11は、中間部の外側には後述する分離カム53の下面53cによって下方へ押さえられる受け部となる折曲片部11bと、後述する分離カム53の上段に設けられた第1の嵌入部55aの下面によって上方へ向かう力を受ける受け部となる折曲片部11cとを有している。
板バネ11における押え片部11aの部分の構成を説明する。押え片部11aは、他の部分よりも少しディスクトレイ部7aからの高さが高くなるように曲げて形成されており、ディスク2の上面に当接する部分には下方へ突出する畝状突出部11dが形成されている。トレイ7の上へディスク2が押し込まれる際に、ディスク2が押え片部11aの下側へ挿入されるようにするガイド部11eが押え片部11aの内側の傾斜した部分に立ち上がるように形成されている。ディスク2の中心はディスク2が当接する一対の樹脂部材9の背面内側の一対の位置決め部9cによって決定されるが、何らかの原因により板バネ11の背面側が持ち上げられてディスク2が樹脂部材9の上に載ると、背面側へディスク2が移動可能となって、ディスク2の位置決めがされなくなってしまう。このため、板バネ11の背面側が樹脂部材9の背面側の端面の位置で下方へ向かって折り曲げられて補助位置決め部11fを構成している。この補助位置決め部11fから背面側へ突出するようにしてディスク2に当接する当接部11gが形成され、板バネ11によってディスク2が傷付かないようにR部を構成している。押え片部11aに形成された畝状突出部11dは、ディスク2の上面に当接する部分に設けられ、ディスク2をディスクトレイ部7aとの間で挟み込むために形成されている。
次に、図10を用いて最上段のトレイ7について説明する。尚、最上段のトレイ7は、以下に述べる構成が上述の2段目以降のトレイ7と異なる以外は、上述と同様の構成を有するものであるので、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
最上段のトレイ7の一対の樹脂部材9には、長手方向の両端部、すなわち一対の樹脂部材9に穿設された貫通孔12のさらに前面側及び背面側に位置して、下方に向かって突出形成された略円筒状のバネ受部9aを有している。このバネ受部9aには、図1、図3及び図11に示すように、上端開口部から内部へとコイルバネ15が挿入されるとともに、このコイルバネ15を内部に保持するため、底面部分にはガイド支柱14を挿通させる挿通孔9bが形成されている。一方、ディスク収納部3には、これらバネ受部9aに挿通される4本のガイド支柱14が底板1aと天井板1eとを連結した状態で取り付けられている。
最上段のトレイ7は、それぞれのバネ受部9aにコイルバネ15が突出した状態で挿入されており、このコイルバネ15が挿入されたバネ受部9aに4本のガイド支柱14が挿通されることで、コイルバネ15の圧縮によりガイド支柱14に沿って下方側へと付勢されている。
最上段のトレイ7の板バネ11は、図9(b)に示すように、ディスク挿脱口4側の端部に最上段のトレイ7に載置されるディスク2の上面側の位置決めを行う搬送ガイド部11jを備えている。この搬送ガイド部11jは、板バネ11の一側部を突出させ、かつ他の部分よりも少し高くなるように曲げることにより板バネ11と一体に形成されている。搬送ガイド部11jは、上述の最上段のトレイ7に挿入されてきた最上段のディスク2の先端側が押え片部11aで押さえられる位置まで最上段のディスク2の移動をガイドするように機能する。
最上段のトレイ7の板バネ11の前面側には、ガイド支柱13を挿通するための貫通孔11kがディスクトレイ部7a及び樹脂部材9に形成された貫通孔12に対応する位置に貫通して形成されている。
また、ディスク収納部3には、図3に示すように、最下段のトレイ7の下方に位置して、ディスク昇降台16が設けられている。このディスク昇降台16は、略矩形状の水平板16aと、この水平板16aの両側縁部から上方に向かって折り曲げられてなる鉛直板16b,16cとを有し、これら鉛直板16b,16cの側板1b,1cと対向する面には、トレイ7の主面と略平行に並ぶ一対のピン17a,17bが、それぞれ側板1b,1cに向かって突出形成されている。また、ディスク昇降台16には、水平板16aの各コーナー部に位置して貫通孔18が穿設されている。ディスク昇降台16は、これら貫通孔18に上述した4本のガイド支柱13が挿通されることにより、上述した6枚のトレイ7と共に、ガイド支柱13に沿って移動自在に支持されている。
そして、天井板1e,底板1aには4本のガイド支柱14の上端,下端が固着され、それぞれのガイド支柱14はバネ受け9aに挿通されている。そして、ガイド支柱14を囲むようにして設けられた付勢手段としてのコイルバネ15の下端がバネ受け9aの下端の挿通孔9bに当接している。
一方、側板1b、1cには、これらガイド支柱13に沿って移動するディスク昇降台16の一対のピン17a,17bに対応した一対の鉛直スリット19a,19bが穿設されている。ディスク昇降台16は、これら側板1b,1cに穿設された鉛直スリット19a,19bに、一対のピン17a,17bを挿通し、筐体の外部へと突出させている。したがって、ディスク昇降台16は、鉛直方向に移動するのに伴って、一対のピン17a,17bが鉛直スリット19a,19b内をスライドすることになる。
このディスク収納部3では、ディスク昇降台16上に6枚のトレイ7が積み重ねられた状態で載置されるとともに、4本のガイド支柱14に挿通されたコイルバネ15が、最上段のトレイ7のバネ受け部9aに挿入されることで、これらディスク昇降台16及び6枚のトレイ7を底板1a側へと付勢している。
ディスク挿脱装置5は、図1,図2及び図12に示すように、ディスク挿脱口4が設けられた前面板1dに配設されている。尚、図12は、このディスク挿脱装置5を筐体内部から見た要部斜視図である。
このディスク挿脱装置5は、ディスク挿脱口4に沿って互いに対向配置された一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31を備えている。従動ローラ31は、駆動ローラ30に向かって付勢されている。ここで、駆動ローラ30は、図示しない駆動モータと、この駆動モータの駆動力を伝達するギア群により回転駆動される。
そして、このディスク挿脱装置5は、一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31にディスク2を挟み込みながら、駆動ローラ30を回転駆動させることにより、ディスク挿脱口4を通してディスク2の挿入又は排出を行う。
また、ディスク挿脱装置5は、図2及び図12に示すように、駆動ローラ30及び従動ローラ31によりディスク2の挿入が行われた後に、更に所定量だけディスク2を自動的に筐体内部へと押し込むディスク押込機構33を備えている。
このディスク押込機構33は、一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31の背面側に、これら一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31と直交する一対の縦ローラ34を有している。この一対の縦ローラ34は、支軸35が支持部材36を介して回転自在に軸支されている。
支持部材36は、水平方向に移動可能な状態で前面板1dに取り付けられている。また、支持部材36には、一対の縦ローラ34を互いに近接する方向に付勢するためコイルバネ37が設けられており、このコイルバネ37により互いに近接する方向に付勢されている。
支持部材36及び縦ローラ34は、上述した駆動ローラ30及び従動ローラ31により挿入されたディスク2がこのローラにより挿入可能な位置から、所定量だけディスク収納部3の内部へ押し込むことで、トレイ7上の適切な位置にディスク2を載置させることができる。
ディスク押込機構33は、一対の縦ローラ34がディスク2を挟み込みながらディスク2の挿脱方向の位置決めをしている。そして、一対の縦ローラ34よりも下方に位置するディスク2に対しては、底板1aから立設される一対の位置決めロッド38により位置決めがなされている。また、一対の縦ローラ34よりも上方に位置するディスク2に対しては、天井板1eから立設されると共に、一対の位置決めロッド38の延長線上に位置する図示しない一対の位置決めロッドにより位置決めがなされている。
また、ディスク挿脱装置5は、図1及び図2に示すように、前面板1dに設けられたディスク挿脱口4の開閉を行うシャッタ機構39を備えている。
このシャッタ機構39は、ディスク挿脱口4に対応した開口部40aが穿設された略矩形状のシャッタ40を有しており、このシャッタ40が鉛直方向に移動可能な状態で前面板1dに取り付けられている。そして、このシャッタ機構39は、シャッタ40を上昇させることにより、このシャッタ40の開口部40aとディスク挿脱口4とを一致させて、ディスク挿脱口4を開放する一方、シャッタ40を下降させることにより、ディスク挿脱口4を閉塞する。
また、このシャッタ機構39は、前面板1dに沿った方向(左右方向)に移動自在とされた断面略L字状の左右スライド板41を有しており、この左右スライド板41が底板1aと前面板1dとのエッジに沿って取り付けられており、図示しないコイルバネにより一方向(右側)へ付勢されている。
左右スライド板41のシャッタ40と対向する面には、一対のスライドピン42が突設され、シャッタ40には、これら一対のスライドピン42に対応した一対のカム孔43が所定の形状に穿設されている。左右スライド板41は、一方向へ付勢され、一対のスライドピン42がカム孔43内の右側端部に位置することになる。この一対のカム孔43は、左側端部よりも右側端部が上方に位置する屈曲した形状を有しているため、シャッタ40は、下方へと付勢され、ディスク挿脱口4を閉塞することになる。
また、このシャッタ機構39は、図2及び図12に示すように、底板1aの左側端部側に、側板1b,1cに沿った方向(前後方向)に移動自在とされた前後スライド板46と、この前後スライド板46と左右スライド板41とを連結する略L字状の連結レバー47とを有している。
シャッタ機構39は、後述する外スライダ111が背面側にスライドするのに伴って、前後スライド板46が背面側にスライドされ、回動される連結レバー47を介して左右スライド板41が左側方向にスライドされることによりシャッタ40を上方へ押し上げて、ディスク挿脱口4を開放する。
ピックアップ装置6は、図2及び図13に示すように、ディスク収納部3の背面側に配設されたピックアップ昇降台50上に搭載されている。尚、図13は、このピックアップ装置6の外観を示す要部斜視図である。
ピックアップ昇降台50は、このピックアップ装置6の昇降動作させるためのものであり、水平板50aと、この水平板50aの両側縁部から立設された鉛直板50b,50cとが一体に形成されている。
ピックアップ昇降台50は、鉛直板50b,50cに一対のピン51a,51bが設けられ、この一対のピン51a,51bが側板1b,1cに穿設された鉛直スリット52a,52b内を鉛直方向にスライドして鉛直方向に移動する。
また、鉛直板50a,50bには、側板1b,1cと対向する面とは反対側の面に位置して、樹脂からなる一対の分離カム53が設けられている。この一対の分離カム53及び鉛直板50b,50cは、対応するガイドピン及びガイド溝を有しており、分離カム53は、鉛直板50b,50cに沿って前後方向にスライド可能とされている。
この一対の分離カム53は、図2及び図3に示すように、前後方向にスライドすることにより、上述したディスク収納部3内に積み重ねられた6枚のトレイ7のうち、選択されたディスク(以下、「選択ディスク」という。)2が載置されたトレイ(以下、「選択トレイ」という。)7を保持しながら、この選択トレイ7の上下に空間を形成する。
一対の分離カム53は、図3及び図14に示すように、全体略矩形状の平板部材からなり、上述したトレイ7の両側に設けられた一対のピン10a,10bのうち、前面側のピン10aと対向する面53aが、背面側のピン10bと対向する面53bよりも、一対のピン10a,10bの間の距離だけ前方に向かって突出形成された形状を有している。
また、これら一対のピン10a,10bと対向する面53a,53bには、一対のピン10a,10bが嵌入されるスリット54,55が形成されている。これらスリット54,55は、一対のピン10a,10bと対向する面53a,53bの中間位置から長手方向の中途部に亘って、第1の嵌入部54a,55aと、この第1の嵌入部54a,55aよりも下段に位置する第2の嵌入部54b,55bと、この第2の嵌入部54b,55bよりも下段に位置する第3の嵌入部54c,55cとを形成しながら連続的に切り欠かれている。
また、これら一対のピン10a,10bと対向する面53a,53bは、その下端部が上端部よりも前方に位置する傾斜面とされている。(以下、この一対のピン10a,10bと対向する面53a,53bのことを、「傾斜面53a,53b」という。)この傾斜面53a,53bは、トレイ7の両側に設けられた一対のピン10a,10bをスムーズに押し上げることができる角度に形成されている。
また、分離カム53の下面53cは、選択トレイ7の下段に位置するトレイ7を押さえ、上面53dは、選択トレイ7の上段に位置するトレイ7を押し上げることができる。
また、ピックアップ装置6は、図13に示すように、選択ディスク2を挟み込みながら、回転自在に保持するディスク保持部材である一対のチャックレバー59を備えている。
この一対のチャックレバー59は、下アーム60と上アーム61とを有し、基端部が回動自在にピックアップ昇降台50に取り付けられている。
そして、一対のチャックレバー59の先端部には、図13に示すように、ディスク2を回転自在に保持するために、下アーム60の先端部に、ディスク2が載置されるターンテーブル63と、このターンテーブル63を回転駆動するスピンドルモータ64とが設けられている。
これに対して、上アーム61の先端部には、上述したターンテーブル63と共にディスク2を挟み込むチャックプレート65と、このチャックプレート65の外周縁部を回転自在に支持する支持板66とが設けられている。
このピックアップ装置6では、選択ディスク2を一対のチャックレバー59が挟み込みながら回転自在に保持すると共に、この一対のチャックレバー59に挟み込まれたディスク2をスピンドルモータ64が回転駆動することになる。
また、このピックアップ装置6は、図13に示すように、下アーム60の上アーム61と対向する面上に、ディスク2の信号記録面に対して対物レンズ67により集光されたレーザー光を照射しながら、この信号記録面から反射して戻ってくる戻り光を読み取ることにより、信号の再生を行うピックアップユニット68を備えている。
このピックアップユニット68は、下アーム60と一体に成形されたガイドレール69により、ディスク2の径方向に沿って移動自在とされている。
また、このピックアップ装置6は、図2及び図12に示すように、上述した駆動モータの駆動力により一対のチャックレバー59を回動させる回動機構70を備えている。
この回動機構70は、図示しない駆動モータと、この駆動モータの駆動力を伝達する歯車列75とにより前後方向に駆動されるスライドバー71を有している。また、回動機構70は、駆動モータの駆動力のスライドバー71への伝達を歯車列75を移動させることで切り替える伝達切替機構72を有する。スライドバー71には、ピン73が設けられており、一対のチャックレバー59の下アーム60には、このピン73が挿通される長孔74が設けられている。
回動機構70は、スライドバー71が前後方向にスライド操作されることにより、ピン73が長孔74に係合して、図15に示すように、一対のチャックレバー59をディスク2の略径方向である図15中矢印R方向に支軸62を中心に回動させる。
また、このピックアップ装置6には、ディスク2に対する一対のチャックレバー59の狭持の切替を行う狭持切替機構80が設けられており、一対のチャックレバー59が所定の位置に回動されたときに、下アーム60に対して上アーム61が昇降動作するように設定されている。
ピックアップ昇降台50の水平板50aには、図13及び図15に示すように、略円筒の一部分の形状に形成された円筒板81と、円筒板81と分離カム53との間に形成された分離カム53と略平行な軸受板82と、軸受板82の円筒板81と対向する面に取り付けられた拘束レバー83とが設けられ、狭持切替機構80を構成する。この拘束レバー83の分離カム53側の端部には、この分離カム53に向かってピン84が突出形成されている。一方、分離カム53のガイドピン84と対向する面には、図14(b)に示すように、このガイドピン84が挿通されるカム溝85が形成されている。
ここで、分離カム53が選択トレイ7を保持しながら、この選択トレイ7の上下に空間を形成する動作、並びに、挟持切替機構80により選択トレイ7に載置された選択ディスク2を一対のチャックレバー59が挟持する動作について、図14を用いて説明する。
尚、ここでは、ディスク収納部3内に積み重ねられた6枚のトレイ7を上方から順に1〜6番とし、上方から2番目のトレイ7を選択トレイ7とする。また、一対のピン10a,10bは、分離カム53の傾斜面53a,53bに沿って、共に同じ動作にて押し上げられることから、背面側のピン10bが、分離カム54,55の背面側の傾斜面53bに沿って押し上げられる動作のみを説明するものとする。
まず、図14(a)中Aの位置において、ディスク収納部3内に積み重ねられた6枚のトレイ7のうち、2番目の選択トレイ7と3番目のトレイ7との間に傾斜面53bの下端部が位置するように、分離カム53の高さが予め設定されている。そして、分離カム53が前方方向に向かってスライドし、図14(a)中Bの位置まで移動する。尚、この分離カム53の高さ方向の位置決めは、後述するピックアップ昇降台50の昇降動作により行われる。
次に、分離カム53が図14(a)中Cの位置まで移動すると、2番目の選択トレイ7のピン10bが、傾斜面53bに沿って、この分離カム53のスリット55まで押し上げられる。また、3番目のトレイ7のピン10bが、この分離カム53の下面53cに沿ってスライドする。これにより、1番目のトレイ7及び2番目の選択トレイ7が上昇すると共に、2番目の選択トレイ7と3番目のトレイ7との間に空間が形成される。
次に、分離カム53が図14(a)中Dの位置まで移動すると、2番目の選択トレイ7のピン10bが、スリット55の第1の嵌入部55a内をスライドすると共に、1番目のトレイ7のピン10bが、スリット55よりも上方に位置する傾斜面53bに沿って、この分離カム53の上面53dまで押し上げられる。これにより、1番目のトレイ7と2番目の選択トレイ7との間に空間が形成され、この選択トレイ7の上下には、一対のチャックレバー59が進入するのに十分な空間が形成される。
次に、分離カム53が図14(a)中Eの位置まで移動すると、1番目のトレイ7のピン10bが、この分離カム53の上面53dに沿ってスライドすると共に、2番目の選択トレイ7のピン10bが、スリット55の第2の嵌入部55b内をスライドする。これにより、一対の分離カム53に保持された2番目の選択トレイ7が降下し、下アーム60のターンテーブル63上に選択ディスク2が載置される。
次に、分離カム53が図14(a)中Fの位置まで移動すると、2番目のトレイ7のピン10bが、スリット55の第3の嵌入部55c内をスライドする。これにより、一対の分離カム53に保持された2番目の選択トレイ7がさらに降下し、この選択トレイ7とターンテーブル63上に載置された選択ディスク2とが分離される。
尚、分離カム53が後方に向かってスライドすることにより、上述した動作の逆の動作が行われる。
一方、挟持切替機構80は、分離カム53の前後方向の移動する際に、ガイドピン84が分離カム53のカム溝85の図14(b)中Aの位置とDの位置との間でスライドして、下アーム60のターンテーブル63と上アーム61のチャックプレート65との間には、選択トレイ7を通過させるのに十分な空間が形成されている。
そして、この挟持切替機構80は、ガイドピン84が分離カム53のカム溝85内の図14(b)中Dの位置とFの位置との間でスライドする時に、下アーム60に対して上アーム61が降下し、これら下アーム60のターンテーブル63と上アーム61のチャックプレート65との間で選択ディスク2の中心孔2aを挟み込むことになる。
以上のように構成されたピックアップ装置6は、ディスクチェンジャー装置を構成するのみならず、トレイ7を有するディスク収納部3とともに本発明を適用したディスクドライブ装置を構成する。
ところで、上述したディスク挿脱装置5は、図13及び図16に示すように、上述したディスク収納部3に収納されたディスク2をディスク挿脱口4から排出する際に、ディスク2を所定量だけディスク挿脱口4側へと押し出すディスク押出機構90を備えている。
具体的に、このディスク押出機構90は、トレイ7上に載置されたディスク2の背面側の両端近傍に位置して、ディスク2の面内方向に回動自在とされた一対の押出レバー91と、分離カム53が背面側に移動した際に、一対の押出レバー91を固定軸93を中心に前面側へと回動させる一対の押出プレート92とを有している。一対の押出プレート92には、前面側に第1の折曲部92aと、背面側に第2の折曲部92bが設けられている。そして、一対の押出レバー91には、第1の屈曲部92aと係合する被係合部91aが設けられている。
このディスク押出機構90は、分離カム53が背面側へ移動するのに伴って、分離カム53が押出プレート92の第2の折曲部92bを押圧し、押出プレート92を背面側へとスライドさせ、押出プレート92の第1の折曲部92aが、押出レバー91の被係合部91aを押圧し、この押出レバー91の先端部を前面側へと回動させ、この押出レバー91が、ディスク2を所定量だけディスク挿脱口4側へと押し出す。
また、装置本体1は、図1及び図2に示すように、上述したピックアップ昇降台50を昇降動作させると共に、一対の分離カム53を前後方向に移動動作させるための動作装置100を備えている。
具体的に、この動作装置100は、一対の側板1b,1cの外側に位置して、前後方向に移動自在とされ、略矩形状の平板部材からなる一対の内スライダ101及び外スライダ111を備えている。
内スライダ101には、側板1b,1cに設けられるガイドピン115a,115bが挿通される一対のガイド孔102a,102bが前後方向に亘って形成されている。また、内スライダ101には、ピックアップ昇降台50に設けられた一対のピン51a,51bが挿通される第1のスリット103a,103bと、ディスク昇降台16に設けられた一対のピン17a,17bが挿通される第2のスリット104a,104bとが形成されている。
外スライダ111には、側板1b,1cのガイドピン115a,115bが挿通される一対のガイド孔112a,112bと、ディスク昇降台16の両側に設けられた一対のピン17a,17bが挿通されるスリット113a,113bとが形成される。
また、外スライダ111は、背面側の端部に位置して、内方に向かって折り曲げられた第1の折曲部111aを有し、図3に示す一対の分離カム53に鉛直方向に亘って形成された嵌合溝56に嵌合され、これにより、分離カム53が、外スライダ111の前後方向の移動に伴って、前後方向及び鉛直方向に移動することが可能となっている。
また、この外スライダ111は、図2に示すように、前面側の下端部に、第2の折曲部111bを有し、上述した前後スライド板46と係合している。そして、外スライダ111が背面側にスライドするのに伴って、前後スライド板46を図2中矢印M1方向である背面側へと押圧し、連結レバー47及び左右スライド板41を介してシャッタ40を図2中矢印M4方向へ押し上げ、ディスク挿脱口4を開放する。このとき、連結レバー47は、図2中矢印M2方向へ回動され、左右スライド板41は、図2中矢印M3方向へスライドされている。
また、この動作装置100は、図1及び図2に示すように、内スライダ101及び外スライダ111を前後方向にそれぞれ独立にスライドさせるスライダ駆動機構117を備えている。
次に、以上のように構成されるディスクチェンジャー装置の全体の動作について説明する。
このディスクチェンジャー装置では、ディスク収納部3へのディスク2の挿入或いはディスク収納部3からのディスク2の排出を行う挿脱モードと、ディスク収納部3に収納されたディスク2のうち、何れか1枚(選択ディスク2)を選択して再生を行う再生モードとがある。
挿脱モードでは、上述した動作装置100が内スライダ101及び外スライダ111を前後方向にスライドさせることによって、ディスク昇降台16の一対のピン17a,17bが、内スライダ101の第2のスリット104a,104b及び外スライダ111のスリット113a,113b内をスライドするように、動作の設定が行われている。
この挿脱モードにおいて、ディスク収納部3へのディスク2の挿入を行う場合(例えば、2番目のトレイ7にディスク2を挿入する場合)には、筐体の前面に設けられた図示しない操作パネルの操作ボタンから、例えば「2」ボタンを押した後に、「挿入」ボタンを押す。
この場合、内スライダ101が後退することによって、一対のピン17a,17bを2番目の段差位置まで押し上げる。これにより、ディスク昇降台16が上昇し、2番目のトレイ7がディスク挿脱口4と略一致した高さに設定される。
次に、外スライダ111が後退することによって、第2の折曲部111bが、図2に示す前後スライド板46を背面側へと押圧し、連結レバー47を介してシャッタ40が押し上げられる。これにより、ディスク挿脱口4が開放される。
次に、開放されたディスク挿脱口4からディスク2を挿入すると、シャッタ40の手前中央に配置された図示しないセンサーがディスク2の進入を感知し、上述したディスク挿脱装置5の駆動モータにより駆動ローラ30が挿入方向に回転駆動される。これにより、一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31に挟み込まれたディスク2がディスク収納部3の内部へと挿入される。
ここで、ディスク挿脱口4から挿入されたディスク2は、一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31により挿入可能な位置から、更に上述したディスク押込機構33により、所定量だけディスク収納部3の内部へと押し込まれる。これにより、ディスク2が、2番目のトレイ7上に載置されると共に、板バネ11の押え片部11aによりトレイ7上に保持される。
このとき、トレイ7のディスクトレイ部7aには、第1のガイド片7cが設けられているので、駆動ローラ30及び従動ローラ31により挿入されたディスク2の下面と、ディスクトレイ部7aのディスク載置面との高さ位置がずれていた場合にも、第1のガイド片7cの傾斜部7e,7fによりディスク2をガイドして確実且つ円滑にディスクトレイ部7a上に載置することが可能となる。
また、ディスク2が一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31から離間すると、図示しないリミットスイッチが作動して、駆動ローラ30の回転駆動が停止すると共に、外スライダ111が前進することによって、第2の折曲部111bと共に、前後スライド板46が前面側へと移動し、連結レバー47を介してシャッタ40が押し下げられる。これにより、ディスク挿脱口4が閉塞される。
以上のようにして、2番目のトレイ7に対するディスク2の挿入を行うことができる。尚、2番目のトレイ7以外のトレイ7に対しても、上述した動作と同様の動作を行うことにより、任意のディスク2の挿入を行うことができる。
一方、挿脱モードにおいて、ディスク収納部3からのディスク2の排出を行う場合(例えば、2番目のトレイ7からディスク2を排出する場合)には、筐体の前面に設けられた図示しない操作パネルの操作ボタンから、例えば「2」ボタンを押した後に、「排出」ボタンを押す。
この場合、まず、一対のピン17a,17bが、内スライダ101が後退することによって、ディスク昇降台16が上昇し、2番目のトレイ7がディスク挿脱口4と略一致した高さに設定される。そして、外スライダ111が後退することによって、ディスク挿脱口4が開放される。尚、以上のような動作は、ディスク挿入時と全く同じ動作である。
次に、外スライダ111が後退することによって、外スライダ111と連結された分離カム53が後退し、上述したディスク押出機構90により、ディスク2が所定量だけディスク挿脱口4側へと押し出される。
ここで、ディスク挿脱装置5の駆動ローラ30は、「排出」ボタンを押すと同時に排出方向に回転駆動されている。これにより、一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31に挟み込まれたディスク2が、ディスク収納部3の外部へと排出される。そして、ディスク2の背面側の一部が一対の駆動ローラ30及び従動ローラ31に挟み込まれている時に、図示しないリミットスイッチにより駆動ローラ30が停止される。これにより、ディスク2の排出時における落下を防止することができる。
このとき、トレイ7のディスクトレイ部7aの内周縁部には、第2のガイド片7dが設けられているので、挿入されたディスク2のリブ2bがディスク面に対して直交して形成されていた場合にも、第2のガイド片7dの傾斜面7gによりディスク2の下面のリブ2bをガイドして確実且つ円滑にディスク2を排出することができる。
また、トレイ7のディスクトレイ部7aのディスク挿脱口4側には、第1のガイド片7cが設けられているので、ディスクトレイ部7aのディスク載置面の高さと、駆動ローラ30及び従動ローラ31のディスク2を挟み込む位置とがずれていた場合にも、第1のガイド片7cに傾斜部7e,7fが設けられていることにより、ディスク2に負荷がかかることなく円滑に排出することができる。
次に、ディスク2が手動によりディスク挿脱口4から抜き取られると、ディスク2が排出されたことを図示しないセンサーが感知し、外スライダ111が前進することによって、ディスク挿脱口4が閉塞される。
以上のようにして、2番目のトレイ7に対するディスク2の排出を行うことができる。尚、2番目のトレイ7以外のトレイ7に対しても、上述した動作と同様の動作を行うことにより、任意のディスク2の排出を行うことができる。
ここで、挿脱モードから再生モードへの切替えは、外スライダ111が前進することによって、一対のピン17a,17bが、内スライダ101及び外スライダ111のスリット内の所定の位置に移動することにより行われる。
また、再生モードでは、ディスク昇降台16が最下位置に保持された状態となる。このとき、上述した伝達切替機構72が切り替わることによって、回動機構70が駆動モータにより駆動可能な状態となる。
一方、再生モードから挿脱モードへの切替えは、外スライダ111が後退することによって、一対のピン17a,17bが上述の反対の動きをすることにより行われる。
再生モードでは、ピックアップ昇降台50の一対のピン51a,51bを、内スライダ101のスリット103a,103bに挿通させた状態で、内スライダ101のみを前後方向にスライドさせることによって、このピックアップ昇降台50を任意の高さに昇降動作させることができる。
この再生モードにおいて、選択トレイ7上に載置された選択ディスク2の再生を行う場合(例えば、2番目のトレイ7上に載置されたディスク2を再生する場合)には、筐体の前面に設けられた図示しない操作パネルの操作ボタンから、例えば「2」ボタンを押した後に、「再生」ボタンを押す。
この場合、内スライダ101が後退することによって、一対のピン17a,17bが、所定の位置まで押し上げられる。これにより、ピックアップ昇降台50が上昇し、2番目の選択トレイ7と3番目のトレイ7との間に、分離カム53の傾斜面53bの下端部が位置するように、このピックアップ昇降台50の高さが設定される。
次に、外スライダ111が前進することによって、この外スライダ111と連結された分離カム53が前進する。これにより、上述した分離カム53が選択トレイ7を保持しながら、この選択トレイ7の上下に空間を形成する動作、回動機構70により一対のチャックレバー59がディスク2の径方向に回動する動作、並びに、挟持切替機構80により選択トレイ7に載置された選択ディスク2の中心孔2aを一対のチャックレバー59が挟持する動作が行われる。
具体的には、分離カム53が、図12中A〜Cの位置まで前進することによって、2番目の選択トレイ7のピン10a,10bが、傾斜面53a,53bに沿って、この分離カム53のスリット54,55まで押し上げられる。また、3番目のトレイ7のピン10a,10bが、この分離カム53の下面53cに沿ってスライドする。このとき、3番目のトレイ7の両側に設けられた板バネ11の折曲片部11bが、分離カム53の下面53cによって下方へと押さえられ、この板バネ11の押え片部11aがディスク2を押さえ込む。これにより、1番目のトレイ7及び2番目の選択トレイ7が上昇すると共に、2番目の選択トレイ7と3番目のトレイ7との間に空間が形成される。
次に、分離カム53が、図12中Dの位置まで前進すると、2番目の選択トレイ7の10a,ピン10bが、スリット54,55の第1の嵌入部54a,55a内をスライドすると共に、1番目のトレイ7のピン10a,10bが、スリット54,55よりも上方に位置する傾斜面53a,53bに沿って、この分離カム53の上面53dまで押し上げられる。これにより、1番目のトレイ7と2番目の選択トレイ7との間に空間が形成され、この選択トレイ7の上下には、一対のチャックレバー59が進入するのに十分な空間が形成される。
また、選択トレイ7の下段に位置するトレイ7は、分離カム53の下面53cにより押さえられており、選択トレイ7の上段に位置するトレイ7は、上述したコイルバネ15により分離カム53の上面53dへと付勢されている。これにより、トレイ7が車両の振動等の影響を受けてしまうのを防止することができる。
また、分離カム53が、図14(a)及び図14(b)中Dの位置まで前進すると、図示しないセンサーがこれを感知し、駆動モータが回転駆動される。これにより、回動機構70では、図2に示すスライドバー71が、後方にスライドすることにより、一対のチャックレバー59が、挿脱モードの位置から、再生モードの位置、すなわちディスク2の中心孔2aの位置まで図15中矢印R方向に回動される。また、一対のチャックレバー59が再生モードの位置まで回動されると、図示しないリミットスイッチが駆動モータの回転駆動を停止する。
次に、分離カム53が、図14(a)及び図14(b)中Eの位置まで前進すると、1番目のトレイ7の10a,ピン10bが、この分離カム53の上面53dに沿ってスライドすると共に、2番目の選択トレイ7のピン10a,10bが、スリット54,55の第2の嵌入部54b,55b内をスライドする。これにより、一対の分離カム53に保持された2番目の選択トレイ7が降下し、下アーム60のターンテーブル63上に選択ディスク2が載置される。
これに同期して、挟持切替機構80では、ガイドピン84が分離カム53のカム溝85内を、スライドして、下アーム60に対して上アーム61が降下し、これら下アーム60のターンテーブル63と上アーム61のチャックプレート65との間で選択ディスク2の中心孔2aが挟み込まれる。
次に、分離カム53が、図14(a)中Fの位置まで前進すると、2番目のトレイ7のピン10a,10bが、スリット54,55の第3の嵌入部54c,55c内をスライドする。ここで、選択ディスク2を押さえ込む板バネ11の折曲片部11bが、図17に示すように、スリット54,55の第3の嵌入部54c,55cの背面側の下面により押し上げられる。これにより、一対の分離カム53に保持された2番目の選択トレイ7がさらに降下し、この選択トレイ7とターンテーブル63上に載置された選択ディスク2とが分離される。
そして、一対のチャックレバー59に回転自在に保持された選択ディスク2に対して、上述した光学ピックアップユニット68が径方向に移動しながら、信号の再生が行われる。
一方、再生モードにおいて、一対のピン17,17の待機位置まで戻す動作は、上述した手順とは逆の手順により行われる。
尚、2番目のトレイ7以外のトレイ7上に載置されたディスク2に対しても、上述した動作と同様の動作を行うことにより、任意のディスク2の再生を行うことができる。
以上のように、本発明を適用したディスクトレイ7は、ディスク2を載置するディスクトレイ部7aに略同一平面内に設けられ、挿入されたディスク2のディスク挿入端側と反対側に向けて突出して形成された第1のガイド片7cを有し、この第1のガイド片7cに傾斜面7e,7fが形成され、ディスクトレイ部7aのディスク載置面には、第1のガイド片7cを除いて保護部材としての保護層8が設けられていることで、保護部材により、ディスク2の損傷を防止するとともに、第1のガイド片7cの傾斜面部7e,7fをディスク2の挿入・排出のガイドとすることにより、ディスク2の確実且つ滑らかな挿入・排出を実現する。
このように、本発明を適用したディスクトレイ7は、ディスクの損傷を防止するとともに、確実且つ円滑なディスク2の挿入・排出を可能とし、ディスクドライブ装置又はディスクチェンジャー装置に用いられる場合にディスク挿脱口との高さ位置管理が有利となる。
また、本発明を適用したディスクトレイ7は、ディスクトレイ部7aに、載置されるディスク2の中心部分に対向する位置に切り欠き部7bが設けられ、ディスクトレイ部7aのこの切り欠き部7b側の端部、すなわち、内周縁部の第1のガイド片7c反対側の位置に、ディスクトレイ部7aと同一平面内に突出して形成された第2のガイド片7dが設けられ、この第2のガイド片7dに傾斜面7gが形成され、ディスクトレイ部7aのディスク載置面には、第1及び第2のガイド片7c,7dを除いて保護部材としての保護層8が設けられていることで、保護部材により、ディスク2の損傷を防止するとともに、第2のガイド片7dの傾斜面部7gをディスク排出時のガイドとすることにより、ディスク2の下方に突出したリブ2bの形状にかかわらず、このリブ2bをガイドして、確実且つ円滑な排出を実現する。
また、このディスクトレイ7は、ディスク2の周縁を支持するディスクトレイ部7aを有し、このディスクトレイ部7aには、挿入されたディスク2の挿入端側を開放した開放部7jが形成されるように構成することで、小型化、軽量化及び材料の削減を実現するとともに、このディスクトレイ部7aの開放部7jが形成された側の端部に、傾斜面部7hを設けることで、振動時によるディスク2が揺動された場合におけるディスク2の損傷を防止することを可能とする。また、このディスクトレイ7は、ディスクトレイ部7aの載置面の面積を小さくすることで、この上に緩衝材として形成される樹脂層8の材料を削減することができ、低コスト化及び工程の簡素化を効果的に実現する。
このように、ディスクトレイ7は、小型化及び軽量化を実現するとともに振動時におけるディスク2の損傷を防止する。
また、ディスクトレイ7は、上述のように、小型化を実現するとともにディスク2の損傷を防止するためのディスクトレイ部7aの形状及びこのディスクトレイ部7aに形成される傾斜面部7hを例えばプレス打ち抜き等の打ち抜き加工により同時に形成することにより、工程を煩雑にすることなく、上述の効果を得ることができる。
また、本発明を適用したディスクドライブ装置は、複数のディスク2がそれぞれ載置される複数のディスクトレイを有し、複数のディスク2が収納されるディスク収納部3と、このディスク収納部3に収納されるディスク2に対して信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生部としてピックアップ装置6とを備え、このディスクトレイとして上述したディスクトレイ7を用いることにより、ディスク2の損傷を防止するとともに、小型化・軽量化を実現する。
また、本発明を適用したディスクチェンジャー装置では、複数のディスク2がそれぞれ載置される複数のディスクトレイを有し、複数のディスク2が収納されるディスク収納部3と、ディスク収納部3に収納される複数のディスク2のうち何れか1枚を選択するディスク選択手段と、このディスク選択手段で選択されたディスク2に対して信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生部としてピックアップ装置6とを備え、このディスクトレイとして上述したディスクトレイ7を用いることにより、ディスク2の損傷を防止するとともに、小型化・軽量化を実現する。
1 装置本体、 2 ディスク、 3 ディスク収納部、 4 ディスク挿脱口、 5 ディスク挿脱装置、 6 ピックアップ装置、 7 ディスクトレイ、 7a ディスクトレイ部、 7c 第1のガイド片、 7d 第2のガイド片、 7e,7f 傾斜面部、 7g 傾斜面部、 7h 傾斜面部、 8 樹脂層、 9 樹脂部材、 10a,10b ピン、 11 板バネ、 11a 押え片部、 11b 折曲片部、 11c 折曲片部、 11d 畝状突出部、 11e ガイド部、 12 貫通孔、 13,14 ガイド支柱、 15 コイルバネ、 16 ディスク昇降台、 30 駆動ローラ、 31 従動ローラ