WO2006013796A1 - 内視鏡用栓体 - Google Patents

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Abstract

 本発明にかかる内視鏡用栓体は、内視鏡の外表面に突設する口金に対して、一端部が所定の方向から嵌合される筒状の栓枠を有している。この栓枠には、フランジ部と該フランジ部に配設される口金係合部とを備える係止手段と、嵌合方向と同方向に突起部を動作させることによって、この突起部の根元部分の両側部に設けられている一対のV字状溝を切り開いて、この栓枠と口金との係止状態を解除する破壊手段とを具備している。

Description

明 細 書
内視鏡用栓体
技術分野
[0001] 本発明は、内視鏡用栓体に関し、特に、内視鏡に設けられた処置具揷通チャンネ ルのチャンネル開口部に装着され、このチャンネル開口部から処置具揷通チャンネ ルに処置具が揷通された状態であっても外部と処置具揷通チャンネル内とを気密的 に遮断する内視鏡用栓体に関する。
背景技術
[0002] 従来より、内視鏡は医療分野等において広く用いられている。さらに、内視鏡を用 いて患者の体腔の部位、組織等に対して種々の処置が行われている。具体的には、 内視鏡に設けられた処置具揷通チャンネル内にカテーテルを揷通させて患者の体 腔内に薬液を注入する処置、或いは処置具揷通チャンネル内に鉗子を揷通させて 病変部位を切除又は採取する等の処置が行われている。
[0003] 内視鏡によるこれら処置を行う際、カテーテルや鉗子等の処置具は、内視鏡の操 作部に設けられているチャンネル開口部に取り付けられている栓体を介して、処置具 揷通チャンネル内に導入されるようになっている。この栓体は、体腔内圧の変化等に よって、体腔内の体液、汚物、空気等が処置具揷通チャンネル内を逆流し、チャンネ ル開口部から外部に洩れ出ることを防止してレ、る。
[0004] このような栓体には、使用後に洗滌及び消毒を行うことによって再利用が可能なリ ユースタイプのものと、処置具揷通チャンネルの開口部にー且装着すると取り外す際 に必ず破壊を伴うように構成して再利用を不可能にしたディスポタイプのものとがある
[0005] このディスポタイプの栓体としては、例えば、特許文献 1や特許文献 2において提案 されているものがある。特許文献 1には、栓枠の外周面に環状の切り込み溝が形成さ れ、その部分を薄肉に形成し、この切り込み溝より下方の外周面につまみが栓枠に 対して一体に連設した構成の医療器具用栓体が示されている。この構成では、使用 後においてつまみを指で摘んで円周方向へ引っ張ると、切り込み溝から環状の切り 込み溝へかけて順に栓枠が裂けてゆき、切り込み溝から上下の 2つの部分に分断さ れて、栓体はきわめて簡単にチャンネル開口部等の揷入口体から外れる。
[0006] また、栓枠の筒状部側壁の下端につまみを栓体と一体に形成し、このつまみがそ の栓枠に接続する接続部分の両端から上方に向かって、栓枠の外面部に 2つの切り 込みを少なくとも環状溝部よりも上方に達するように連続して形成した構成の医療器 具用栓体も示されている。この構成では、使用後においてつまみを指で摘んで上方 に引っ張る。すると、切り込み溝が下方から上方に向かって裂け、環状溝部の一部が 円弧状に欠けて、栓体は挿入口体から簡単に外れる。
[0007] 一方、特許文献 2には、栓体の筒状部側壁の下端につまみが本体部に対して一体 に連設され、この本体部に対する、つまみの接続部の両端には切り込み部を形成し 、かつ、切り込み部にそれぞれ連なる溝部は環状溝部よりも上側まで達するように連 続して設けられた構成の医療器具用栓体が示されている。この構成では、つまみを 指で摘んで引っ張ると、切り込み部から溝部にかけて栓体が裂けるとともに環状溝部 の一部が欠けることになるため栓体は挿入口体力 容易に外れる。
[0008] また、つまみと本体部との接続部の片側に 1つの切り込み部を設け、これに連なる 1 本の溝部を本体部の側壁部に螺旋状に形成し、環状の溝部の上部まで連続して設 けた構成の医療器具用栓体も示されている。この構成では、つまみを引けば、その 切り込み部から溝部にかけて螺旋状に栓体が裂けるとともに、フランジ部に嵌合して いる環状溝部の一部が大きく欠けて、栓体は揷入口体から容易に外れる。
[0009] さらに、栓体の本体部の上部側面に指をかけるための切り欠き部を設け、この切り 欠き部に連続して本体部の外周上に沿う一対の溝部を設け、力かる一対の溝部間で 薄肉部としての引き裂き用帯部を形成する構成の医療器具用栓体も示されている。 この場合、力かる一対の溝部は、本体部の全周に設けるのではなぐ切り欠き部とほ ぼ対称の反対側の位置で下方へ向かって、かつ本体部の下端に達するように形成さ れている。このような構成では、切り欠き部に指を差し込み、上側へ向かって持ちあ げることにより、その本体部の上部が裂け、さらに、上へ向けて強く引っ張った後、さ らに、手元側(下側)に引っ張ることによって、引き裂き用帯部が連なって裂け、挿入 口より外れる。 [0010] また、栓体の筒状部側壁の上端の縁部につまみを栓体の本体部に一体に連設し、 栓体の筒状部側壁にはその周方向に沿って切り込み部がその半周に渡って形成さ れ、この切り込み部を環状溝部よりも上側の位置に設けた構成の医療器具用栓体も さらに示されている。この構成では、つまみを指でつまんで上方へ引っ張ると、最も弱 い切り込み部から栓体が裂けるとともに、フランジ部に嵌合している環状溝部が外れ て、栓体を揷入口体から外すことができる。
[0011] 特許文献 1 :特開平 3— 73168号公報
特許文献 2:特開平 3— 47275号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0012] し力 ながら、特許文献 1の医療器具用栓体において、栓体を周方向に破壊する ためには、つまみを把持し、栓枠に対してつまみを回転させる作業が必要となる。栓 枠が揷入口体から外れるようにするためには少なくとも半回転以上させる必要があり 、筒状の挿入口体に被せられた筒状の栓体を、破壊する力量以上で、かつ栓枠が 空転しないようにつまみを回すためには、栓枠をもう一方の手で押さえておく必要が ある。つまり、片手で簡単に栓枠を破壊することは困難であった。
[0013] また、栓枠を上方に破壊する場合には切り込み溝を割くだけでなぐ切り込み溝を 引きちぎった上で勢いよく栓体が挿入口体から外れることによって、栓体に付着して いた汚物が飛散しないように、破壊を慎重にしなくてはならず、破壊作業が煩わしく なる可能性がある。さらには、栓枠を破壊した後に栓体がチャンネル開口部等の挿 入口体から意図せず脱落する場合が多く、この栓体または挿入口体に付着した体液 または粘液等の汚物が床や使用者に付着する虞もある。
[0014] 一方、特許文献 2の医療器具用栓体において、栓枠を上方向に破壊する場合には 、特許文献 1の上方に破壊する場合と同様に、栓体が揷入口体から外れることによつ て鉗子栓に着していた汚物が飛び散ってしまわないように、破壊を慎重にしなくては ならず、破壊作業が煩わしくなる可能性がある。
[0015] また、栓体を螺旋方向に破壊する場合には、特許文献 1の周方向の破壊と同様に 、つまみを把持し、栓枠に対してつまみを半回転以上させる必要があり、栓体を、破 壊する力量以上で、かつ栓枠が空転しないようにつまみを回すためには、栓枠をもう 一方の手で押さえておく必要がある。つまり、片手で簡単に栓枠を破壊することは困 難であった。
[0016] さらに、上方、及び手元側に引っ張って引き裂く栓体では、破壊するために 2つの 異なる動作を必要とするため、引き裂く箇所が長くなつて、栓体を取り外すための栓 枠の破壊作業が面倒になる。
[0017] つまり、特許文献 1、 2の医療器具用栓体では、チャンネル開口部等の揷入口体か ら取り外す際に栓枠と挿入口体との係合部分を破壊する作業が煩雑化するという問 題があった。また、この栓枠の係合部分を破壊した栓体は挿入口体から意図せず脱 落する場合が多ぐこの栓体等に付着した汚物によって床や使用者等が汚染される 虞があるという問題があった。
[0018] 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、チャンネル開口部から取り外す際 の栓枠の破壊作業を容易に行えるとともに、栓枠を破壊した後にチャンネル開口部 から意図せず脱落することを抑止でき、体液等によって床や使用者が汚染されること を防止できる内視鏡用栓体を提供することを目的にしている。
課題を解決するための手段
[0019] 上記目的を達成するために、本発明にかかる内視鏡用栓体は、内視鏡の内部に配 置された管路に連通する内周面を形成した口金に被せる栓枠を備えた内視鏡用栓 体において、前記栓枠は、前記口金の外周に沿って係止し、前記栓枠を前記口金 に取り付ける係止手段と、前記栓枠の周方向に連続する状態を保ちつつ、前記係止 手段の係止部分の一部を含むとともに前記栓枠の一端部に達する前記栓枠の部分 領域を破壊する破壊手段と、を備えたことを特徴とする。
[0020] この構成によれば、栓枠の一端部をチャンネル開口部の口金に被せて嵌合するこ とによって、内視鏡用栓体は、係止手段と前記口金との係止によって前記口金に係 止される。そして、内視鏡用栓体を前記口金から取り外す場合、破壊手段は、前記栓 枠の周方向に連続する状態を保ちつつ、前記係止手段の係止部分の一部を含むと ともに前記栓枠の一端部に達する前記栓枠の部分領域を破壊する。すると、前記栓 枠の筒形状の展開を抑制しつつ、前記栓枠と前記口金との係止状態を解除されるた め、前記栓枠を前記口金から取り外すことによって、内視鏡用栓体が前記口金から 取り外される。
[0021] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記破壊手段は、前 記栓枠と前記部分領域とを分離することを特徴とする。
[0022] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記破壊手段は、前 記部分領域の辺に沿って前記係止部分を横断し、且つ前記栓枠の一端部近傍に達 する領域に形成され、前記栓枠に比して破断強度を弱めた被破断部と、前記栓枠の 外周面であって前記部分領域内の面上に突設され、前記被破断部を破断する破断 操作を行う操作部と、を備えたことを特徴とする。
[0023] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記操作部は、前記 係止手段によって前記部分領域内に係止される前記口金を支点にして回動し、前記 破断操作を行うことを特徴とする。
[0024] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記被破断部は、前 記栓枠の一端部から前記係止部分を横断する方向に破断することを特徴とする。
[0025] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記操作部は、前記 口金に前記栓枠を被せる方向に回動することを特徴とする。
[0026] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記操作部と前記栓 枠とを連設するリブをさらに備え、前記リブの上端部位は、前記栓枠が前記口金に取 り付けられた状態において、前記口金の上端面よりも低い位置に形成されていること を特徴とする。
[0027] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記被破断部は、前 記部分領域の辺に沿って前記係止部分を横断する第 1の被破断部と、前記第 1の被 破断部に連続し、前記第 1の被破断部の形成方向に対して垂直または斜行する方 向に形成された第 2の被破断部と、を備えたことを特徴とする。
[0028] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記栓枠に対して別 体で、前記栓枠の他端部に設けられる開口に配設される蓋部を有する蓋部材を備え 、前記栓枠は、前記蓋部材を着脱自在に取り付ける嵌合部を備えたことを特徴とする [0029] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記蓋部材は、弾性 部材で形成され、前記管路に導入される内視鏡用処置具が揷通する第 1の処置具 揷通部を前記蓋部に有することを特徴とする。
[0030] また、本発明にかかる内視鏡用栓体は、上記発明において、前記栓枠に対して別 体で、弾性部材で形成され、前記管路に導入される内視鏡用処置具が揷通する第 2 の処置具揷通部を有する栓部材をさらに備え、前記栓枠は、前記栓部材が配設され る内部空間を有することを特徴とする。
発明の効果
[0031] 本発明によれば、チャンネル開口部から取り外す際の栓枠の破壊作業を容易に行 えるとともに、この栓枠の破壊時に汚染が飛び散ること、及び栓枠を破壊した後にチ ヤンネル開口部から意図せず脱落することを抑止でき、体液等によって床や使用者 が汚染されることを防止できる内視鏡用栓体を実現できるという効果を奏する。
図面の簡単な説明
[0032] [図 1]図 1は、本発明の第 1実施形態に力かる内視鏡用栓体が取り付けられている内 視鏡の一例を示す模式図である。
[図 2]図 2は、チャンネル開口部に装着された内視鏡用栓体の構成を説明する模式 図であり図 4の A— A線に沿った断面図である。
[図 3]図 3は、本発明の第 1実施形態にかかる内視鏡用栓体の外観を示す斜視図で ある。
[図 4]図 4は、図 3に示す内視鏡用栓体を上方から見た図である。
[図 5]図 5は、図 3に示す突起部を左側に配置した状態における内視鏡用栓体の正 面図である。
[図 6]図 6は、図 3に示す突起部を正面に配置した状態における内視鏡用栓体の左 側面図である。
[図 7]図 7は、蓋部材の蓋本体部を栓枠の蓋部材取付部から取り外した状態の内視 鏡用栓体を説明する斜視図である。
[図 8]図 8は、栓枠単体の構成を説明する模式図であり図 4の A— A線に沿った断面 図である。 [図 9]図 9は、図 8の B_B線断面図である。
[図 10]図 10は、第 1破壊状態を説明する内視鏡用栓体の断面図である。
園 11]図 11は、図 10の第 1破壊状態における内視鏡用栓体の外観図である。
[図 12]図 12は、第 2破壊状態を説明する内視鏡用栓体の断面図である。
[図 13]図 13は、図 12の第 2破壊状態における内視鏡用栓体の外観図である。
園 14]図 14は、本発明の第 1実施形態の変形例 1である内視鏡用栓体の外観を示 す斜視図である。
[図 15]図 15は、本発明の第 1実施形態の変形例 2である内視鏡用栓体の外観を示 す斜視図である。
[図 16]図 16は、本発明の第 2実施形態であって栓本体破壊リングを有する栓枠を備 えた内視鏡用栓体を示す図である。
[図 17]図 17は、本発明の第 2実施形態にかかる内視鏡用栓体の構成を説明する断 面図である。
[図 18]図 18は、栓本体破壊リングに荷重を付与して栓本体破壊部を破壊する状態を 示す図である。
園 19]図 19は、栓本体の一部が分離された破壊完了状態を示す図である。
[図 20]図 20は、本発明の第 2実施形態にかかる内視鏡用栓体の変形例を説明する 図である。
園 21]図 21は、本発明の第 2実施形態にかかる内視鏡用栓体に用レ、る破壊用治具 の一例を示す図である。
園 22]図 22は、本発明の第 3実施形態である内視鏡用栓体を模式的に例示する側 面図である。
園 23]図 23は、本発明の第 3実施形態である内視鏡用栓体における栓枠のみを図 2 2の符号 IIIで示す方向から見た矢視図である。
[図 24]図 24は、本発明の第 3実施形態である内視鏡用栓体における栓枠のみを図 2 2の符号 IVで示す方向から見た矢視図である。
園 25]図 25は、本発明の第 3実施形態である内視鏡用栓体における栓枠の断面を 示し、図 22の符号 V—V線に沿う断面図である。 [図 26]図 26は、本発明の第 3実施形態である内視鏡用栓体における栓枠の側断面 図である。
[図 27]図 27は、本発明の第 3実施形態である内視鏡用栓体を図 22の符号 VIIで示す 方向から見た上面図である。
[図 28]図 28は、本発明の第 3実施形態である内視鏡用栓体がチャンネル開口部の 口金に装着された状態における側断面図である。
[図 29]図 29は、本発明の第 3実施形態である内視鏡用栓体の作用を説明する図で あって、内視鏡用栓体をチャンネル開口部から離脱させる際のようすを同内視鏡用 栓体の側面から見た際の外観図である。
[図 30]図 30は、図 29に示す状態における内視鏡用栓体の側断面図である。
[図 31]図 31は、本発明の第 4実施形態である内視鏡用栓体を模式的に例示する側 面図である。
[図 32]図 32は、本発明の第 4実施形態である内視鏡用栓体をチャンネル開口部の 口金に対して装着した状態における側断面図である。
[図 33]図 33は、本発明の第 4実施形態である内視鏡用栓体における栓枠のみを図 3 1の符号 ΧΙΠで示す方向から見た矢視図である。
[図 34]図 34は、本発明の第 4実施形態である内視鏡用栓体の作用を説明する図で あって、内視鏡用栓体をチャンネル開口部から取り外す際のようすを同内視鏡用栓 体の側面から見た外観図である。
[図 35]図 35は、図 34に示す状態における内視鏡用栓体の側断面図である。
[図 36]図 36は、図 34及び図 35の状態からさらに内視鏡用栓体に対して荷重を附カロ した状態における同内視鏡用栓体の側面図である。
[図 37]図 37は、図 36に示す状態における内視鏡用栓体の側断面図である。
符号の説明
1 内視鏡用栓体
2 内視鏡
3 チャンネル開口部
3a 口金 操作部
揷入部
a 先端部
ユニバーサルコード 処置具揷通チャンネルa 送気送水ボタンb 吸引ボタン
処置具
0 蓋部材
1 蓋本体部
5 スリット
0 栓部材
3 境界部
3a 丸孑し
0 栓枠
1 栓本体
1a 栓本体破壊部2 突起部
2a 把持部
3 V字状溝
b 栓部材用内部空間 c 口金用空間 a 栓部材用凸部 b 口金係合部
凹部
第 1薄肉部
第 2薄肉部
1 , 101 A 内視鏡用栓体 112 蓋部材
112a 把持部
112b 延出部
112c 被嵌合部 112d フランジ部 112e 処置具導入部 112f スジッ卜
112g 先端部
112h 凸状部
1121 取付孔
113, 113A 栓枠 113a 栓枠上面開口部 113b 取付突起部 113c 栓枠フランジ部 113d 突起部
113e 係止部
113f 切欠部
113g 外側切欠部 1131i, 113Ah 薄肉部 113Am 第 2薄肉部 113An ヒンジ咅 113i リブ
113j 係止凸部 113k 突起部
114 栓部材
114a 凹部
114b 小孑し
114c 係止凹部 発明を実施するための最良の形態
[0034] 以下、図面を参照して本発明にかかる内視鏡用栓体の好適な実施の形態を説明 する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
[0035] (第 1実施形態)
図 1乃至図 15は本発明の第 1実施形態にかかり、図 1は内視鏡用栓体が取り付け られている内視鏡を示す図であり、図 2はチャンネル開口部に装着された内視鏡用 栓体の構成を説明する模式図であって図 4の A— A線に沿った断面図であり、図 3は 内視鏡用栓体の外観を示す斜視図であり、図 4は図 3に示す内視鏡用栓体を上方か ら見た図であり、図 5は図 3に示す突起部を左側に配置した状態における内視鏡用 栓体の正面図であり、図 6は図 3に示す突起部を正面に配置した状態における内視 鏡用栓体の左側面図であり、図 7は蓋部材の蓋本体部を栓枠の蓋部材取付部から 取り外した状態の内視鏡用栓体を説明する斜視図であり、図 8は栓枠単体の構成を 説明する模式図であって図 4の A_A線に沿った断面図であり、図 9は図 8の B_B 線断面図であり、図 10は第 1破壊状態を説明する内視鏡用栓体の断面図であり、図 11は図 10の第 1破壊状態における内視鏡用栓体の外観図であり、図 12は第 2破壊 状態を説明する内視鏡用栓体の断面図であり、図 13は図 12の第 2破壊状態におけ る内視鏡用栓体の外観図であり、図 14は他の構成の内視鏡用栓体の外観を示す斜 視図であり、図 15は別の構成の内視鏡用栓体の外観を示す斜視図である。
[0036] 図 1に示すように、本発明の第 1実施形態である内視鏡用栓体 1は、内視鏡 2に設 けられているチャンネル開口部 3に取り付けられるようになつている。内視鏡 2は、主 に術者が把持して操作を行う操作部 4と、細長で可撓性を有する挿入部 5と、操作部 4の側部力 延出するユニバーサルコード 6とで主に構成されている。挿入部 5は、基 端側に操作部 4が接続され、先端側から順に先端部 5a、湾曲部 5b、可撓管部 5cを 連設して構成される。また、ユニバーサルコード 6には、光源装置(図示せず)に接続 されるライトガイドが内蔵される。
[0037] 操作部 4には、各種の処置具 9等を挿通する管路である処置具揷通チャンネル 7に 連通するチャンネル開口部 3が設けられている。また、操作部 4には、挿入部 5を構成 する湾曲部 5bを遠隔操作するための湾曲操作ノブ(図示せず)、送気または送水の ポンプ(図示せず)に連結される送気送水管路を介した送気送水操作を制御する送 気送水ボタン 8a、水や体液等を吸引する吸引操作を制御する吸引ボタン 8b等が設 けられている。
[0038] また、操作部 4に設けたチャンネル開口部 3には、内視鏡用栓体 1が取り付けられる ようになつている。内視鏡用栓体 1は、チャンネル開口部 3に取り付けられている状態 において、吸引操作を行えるように処置具揷通チャンネル 7と外部との気密を確保す るように構成されている。このような内視鏡用栓体 1は、処置具 9を処置具揷通チャン ネル 7のチャンネル開口部 3において挿脱する場合であっても、処置具揷通チャンネ ル 7の内部と外部との気密を確保する。
[0039] 挿入部 5は、上述したように、先端部 5a、湾曲部 5b、および可撓管部 5cを有する。
先端部 5aには、観察光学系 (観察光学ユニット)、送気 ·送水ノズル、照明光学系(い ずれも図示せず)、および処置具挿通チャンネル 7の開口等が設けられる。また、挿 入部 5の内部には、先端部 5aの先端面とチャンネル開口部 3とを連通する処置具挿 通チャンネル 7が設けられる。したがって、操作部 4のチャンネル開口部 3から処置具 9を挿入すると、この処置具 9の先端は、処置具揷通チャンネル 7の内部を挿通し、先 端部 5aの先端面に形成された開口から突出するようになっている。その他に、挿入 部 5の内部には、観察光学ユニットからの画像を伝送するケーブルあるいはイメージ ガイドファイバー、送気'送水管路、吸引管路、およびライトガイドファイバ一等 (いず れも図示せず)がさらに設けられている。これらは、操作部 4の所定の部位から先端 部 5aの先端面までの領域にそれぞれ設けられる。
[0040] 図 2乃至図 9を参照して内視鏡用栓体 1の構成を説明する。まず、図 2を参照して 内視鏡用栓体 1の構成を説明する。図 2に示すように、内視鏡用栓体 1は主に、蓋部 材 10と栓部材 20と栓枠 30とで構成されている。栓部材 20は、栓枠 30に設けられて レ、る内部空間(図 8の符号 37b)内に配設されている。なお、符号 3aは口金である。 口金 3aは金属製であり、チャンネル開口部 3の開口側に配設されている。かかる口 金 3aの内部には、チャンネル開口部 3を介して処置具揷通チャンネル 7に連通する 貫通孔が形成される。また、口金 3aの先端側の周縁には、内側傾斜面 3bと外側傾 斜面 3cとを有するフランジ部 3dが設けられている。フランジ部 3dは口金側係止部で ある。このような口金 3dに対して栓枠 30を被せる態様で装着することによって、内視 鏡用栓体 1は、チャンネル開口部 3に取り付けられる。
[0041] 次に、図 2乃至図 9を参照して栓枠 30の構成を説明する。栓枠 30は、若干の弾性 力を有するポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂部材で略円筒形状に形成されて いる。栓枠 30には、栓枠本体部(以下、栓本体と略記する) 31、突起部 32、及び蓋 部材取付部 35がー体的に設けられている。栓本体 31は、栓枠 30の有する弾性力に よって口金 3aに圧入によって密着状態で取り付けられるようになつている。
[0042] 図 3乃至図 7に示すように、栓本体 31の側周面には、後述する薄肉部(図 9の符号 41)を形成するための V字状溝 33が例えば所定間隔で複数設けられている。突起 部 32は、栓本体 31を破壊する際にユーザーが把持する栓枠破壊操作部であって破 壊手段の一部を構成する。突起部 32は、栓本体 31に比べて厚い肉厚で、栓本体 3 1に設けられる後述する栓本体破壊部 31aから突出している。
[0043] 突起部 32は、具体的には、栓本体 31の側周面から斜め上方に向かって突出して いる。突起部 32の根元部分の両側部に設けられている一対の V字状溝 33は、栓枠 30を切り開くための切り欠き部として構成されている。突起部 32の中途部より先端側 は、突起部 32を操作する際の支持部である把持部 32aとして形成されている。把持 部 32aは、ユーザーの把持性を考慮して先端面方向に向力うにしたがって肉厚が徐 々に厚く構成されている。つまり、把持部 32aは、頂点を平面で構成した略角錐状に 形成されている。把持部 32aの先端面は平面部 34として形成されており、平面部 34 に指標 34aが形成されている。指標 34aは、栓本体 31を破壊するときの荷重方向を 示すものであり、図に示すような三角形形状、或いは矢印等の凸部、或いは凹部で 形作られている。本実施形態において栓本体 31は、ユーザーによって把持部 32aに 対して、三角形形状の指標 34aが示すように、図中の下方向、言い換えれば口金 3a に栓枠 30を被せる方向すなわち栓枠嵌合方向、に向力 荷重が突起部 32等にかけ られることによって、破壊されるようになっている。
[0044] 蓋部材取付部 35は、栓本体 31の上面から所定量突出して構成されており、外周 部には蓋本体取り付け溝 35aが設けられている。符号 36は処置具案内口である。処 置具案内口 36は、チャンネル開口部 3に対向するように設けられ、処置具 9等が挿 通される。
[0045] 図 8に示すように、処置具案内口 36は、天面 37aを介して空間部 37と連通している 。空間部 37は、栓部材 20が配設される栓部材用内部空間 37bと、 口金 3aが配置さ れる口金用空間 37cとを有している。空間部 37を構成する内壁には、例えば平面部 の両側に傾斜面を有して構成された第 1凸部である環状の栓部材用凸部 38aと、例 えば 2つの傾斜面で構成された第 2凸部であって栓枠側係止部である環状の口金係 合部 38bとが設けられている。 口金係合部 38bの 2つの傾斜面が当接する頂点部分 は、平面或いは滑らかな曲面で構成されている。 口金係合部 38bは、 口金 3aの外周 に沿ってフランジ部 3dを係止することによって栓枠 30を口金 3aに取り付ける係止手 段の一例として機能し、突起部 32の根元部分に位置して、空間部 37の内部に装着 した口金 3aのフランジ部 3dに係合する位置に配置される。
[0046] 栓部材用凸部 38aを形成する空間開口側の傾斜面は、 口金 3aの外側傾斜面 3cに 当接するように構成されている。栓部材用凸部 38aの突出量は、栓部材用内部空間 37bに配設された栓部材 20が該栓部材用内部空間 37bから脱落することを防止す るように設定される。
[0047] 図 9に示すように、空間部 37の内壁面には、前記 V字状溝 33と対向する凹部 39が 設けられている。このことによって、栓本体 31には、 V字状溝 33と凹部 39とが構成す る第 1薄肉部 41が設けられる。第 1薄肉部 41と栓本体 31の開口端との間は、薄肉部 41と同等、或いは、薄肉部 41よりも若干肉厚に形成されている。このような第 1薄肉 部 41は、 V字状溝 33と凹部 39とを栓本体 31に形成することによって栓本体 31を薄 肉化したものであって、栓本体 31の他の領域に比して破断強度を弱めた領域である 被破断部の一例として機能する。このような被破断部は、後述する栓本体破壊部 31 aを栓枠 30から分離破壊する場合に破断される領域であるため、栓本体破壊部 31a の辺に沿って口金係合部 38bを横断し、且つ栓枠 30の一端部(例えば口金用空間 37aが形成された端部)に達する領域に形成され、栓本体 31の他の領域に比して破 断強度が弱ければよい。この場合、力かる被破断部は、例えば第 1薄肉部 41のよう に栓本体 31を薄肉化したものでもよいし、力かる領域に貫通孔を断続的に設けて破 断強度を弱めたミシン目状のものであってもよい。なお、本図に示すように、突起部 3 2は、栓本体 31を構成する第 1薄肉部 41と第 1薄肉部 41との間に一体的に設けられ ている。
[0048] 図 8、及び図 9に示すように、栓本体 31の外周面であって突起部 32の上面側部に は、第 2薄肉部 42を構成する周方向に延びる溝 43が設けられている。第 2薄肉部 42 は、上述した第 1薄肉部 41と同様に被破断部の一例として機能するものであり、突起 部 32の両側面に設けられた第 1薄肉部 41につながるように構成されている。具体的 には、第 2薄肉部 42は、口金係合部 38Bを横断する態様で栓本体破壊部 31aの辺 に沿って形成された第 1薄肉部 41に連続し、力かる第 1薄肉部 41の形成方向に対し て垂直または斜行する方向に形成される。このことによって、栓本体 31において、第 1薄肉部 41と第 2薄肉部 42とがつながって構成される部分が、破壊手段の一例であ る栓本体破壊部 3 laを構成する。すなわち、栓本体破壊部 31aは、かかる第 1薄肉 部 41と第 2薄肉部 42とによって囲まれ且つ栓枠 30の一端部に達する領域であって 、 口金用空間 37cに嵌合した口金 3aを係止する口金係合部 38bの係止部分の一部 を内側壁面に含む栓枠 30の部分領域である。なお、この第 2薄肉部 42は、上述した 第 1薄肉部 41と同様に、栓本体 31を薄肉化したものでもよいし、栓枠 30に比して破 断強度を弱めたミシン目状のものであってもよレ、。
[0049] 栓本体 31の上面側には、蓋部材 10に備えられている基端側部を構成するリング部
(図 7の符号 14参照)が配設される溝部であり嵌合部であるリング取付部を構成する 環状の第 1フランジ 44aと第 2フランジ 44bとが設けられている。第 2フランジ 44bの突 起部 32側近傍は、突起部 32との干渉を防止するため一部が欠けた環状で構成され ている。
[0050] なお、符号 45は、ひけ防止用切り欠き部である。栓枠 30においては、突起部 32の 肉厚が栓本体 31や蓋部材取付部 35の肉厚に比べて厚肉であるため、突起部 32に ひけが発生して所望の形状が得られなくなるおそれがある。ひけ防止用切り欠き部 4 5を設けることによって、成形時の溶融した樹脂の流れが改善されて、所望の剛性を 有する肉厚の突起部 32を得られる。
[0051] 図 2に示すように、栓部材 20は、シリコンゴム、ブチルゴム、天然ゴム等の弾性部材 で筒状に形成されている。栓部材 20は、栓部材用内部空間 37b内に収容配置され るように所定の径寸法、及び高さ寸法に設定されてレ、る。
[0052] 栓部材 20は、一面側が天面 37aに当接する底面構成部(以下、底面部と略記する ) 21と、この底面部 21から突出する外周構成部(以下、外周部と略記する) 22とで構 成されている。外周部 22の先端面には、先端斜面 22aが設けられている。先端斜面 22aは、 口金 3aに設けられている内側傾斜面 3bが当接するように構成されている。
[0053] 底面部 21の中央部には、一面側から見ると凹んだ形状で、外周部 22の開口側か ら見ると突出した形状で構成された境界部 23が設けられている。境界部 23の肉厚は 、外周部 22の肉厚に比べて薄肉に形成されて、弾性変形容易に構成されている。境 界部 23の中央部には、処置具 9等が挿通可能な第 2の処置具挿通部である処置具 挿通用丸孔(以下、丸孔と略記する) 23aが形成されている。丸孔 23aの径寸法は、 挿通される処置具 9等の外径寸法より所定量小さく形成されている。したがって、処 置具 9等を丸孔 23aに挿通させた処置具挿通状態において、丸孔 23aの内周面は、 栓部材 20の有する弾性力によって、処置具 9の外周面に密着した状態になって水密 •気密状態を保持するようになっている。また、処置具 9を丸孔 23aに挿通させたとき 、外周部 22の形状が変化することなぐ薄肉に形成された境界部 23だけが変形して 、栓部材 20の形状が維持される。なお、符号 24は保持用斜面である。保持用斜面 2 4には、栓部材用凸部 38aの栓部材用内部空間 37b側に設けられている傾斜面が当 接する。
[0054] 図 2乃至図 7に示すように、蓋部材 10は、弾性部材であるシリコンゴム、ブチルゴム 、天然ゴム等で形成されている。蓋部材 10には、蓋部である蓋本体部 1 1、つまみ部 12、連結部 13、及びリング部 14がー体的に設けられている。
[0055] 蓋本体部 11は、略円筒形状に形成されている。蓋本体部 11の略中央部には、半 球状凹部 11aが設けられている。半球状凹部 11 aの底面には、処置具 9等が揷通可 能な第 1の処置具揷通部である処置具揷通用スリット(以下、スリットと略記する) 15が 形成されている。スリット 15に処置具 9等を揷通していない処置具未揷通状態時にお いて、スリット 15は、蓋部材 10の有する弾性力によって密着状態になって水密'気密 状態を保持するようになっている。一方、スリット 15に処置具 9等を揷通させた処置具 挿通状態においては、スリット 15の内周面が、蓋部材 10の有する弾性力によって、 処置具 9の外周面に密着した状態になって水密 ·気密状態を保持するようになってい る。また、蓋本体部 11には、栓枠 30の蓋部材取付部 35に設けられている蓋本体取 り付け溝 35aに圧入配置される周状突起部 l ibが設けられている。
[0056] つまみ部 12は、蓋部材 10を用いて処置具案内口 36を開閉する際にユーザーが 把持するためのものであり、蓋本体部 11上面に連なるように該蓋本体部 11の外周側 面から一方向側に所定量突出して設けられている。具体的に、つまみ部 12は、栓本 体 31から突設する突起部 32の図中上方を通過する状態において、その先端が平面 部 34より遠方に至るように形成されている。つまみ部 12の突起部 32側である図中の 先端側下面には滑り止め部 16が設けられている。滑り止め部 16は、蓋部材 10の開 閉時、つまみ部 12を把持するユーザーの手指が滑ることを防止するためのものであ り、例えば複数の突起 16aによって構成されている。このようなつまみ部 12は、弾性 部材によって形成されているので、図 2に示すように突起部 32の近傍に位置する場 合であっても、ユーザーによる把持部 32aの把持および突起部 32の操作を阻害しな レ、。なお、つまみ部 12は、プラスチック等の硬質樹脂等によって形成されてもよい。こ の場合、硬質のつまみ部 12は、平面部 34から突起部 32の突出方向に延長した柱 に接触しないように、突起部 32に対して離れた位置に配置されればよい。
[0057] 連結部 13は、蓋本体部 11上面に連なるように該蓋本体部 11の外周側面からつま み部 12と略一直線上に配置されるように他方向側に所定量突設している。連結部 1 3は、一定の厚み寸法で帯状に形成されている。連結部 13の端面には、環状に形成 されたリング部 14が設けられている。リング部 14は、その断面形状が円形、角形等で 形成されており、栓本体 31に設けられているリング取付部に対して圧入配置されるよ うになつている。
[0058] なお、蓋本体部 11は先端当接面 11cを有し、蓋部材取付部 35は内周当接面 35b を有している。先端当接面 11cと内周当接面 35bとは、蓋本体部 11の周状突起部 1 lbを蓋部材取付部 35に設けられている蓋本体取り付け溝 35aに圧入配置させた蓋 本体部取り付け状態において密着した状態になって、蓋部材 10と栓枠 30との水密- 気密状態が保持される。また、蓋本体部 11の外径寸法と第 1フランジ 44aの外径寸 法とは略同径に設定されてレ、る。 [0059] 内視鏡用栓体 1の組立手順について説明する。まず、栓部材 20を栓枠 30の栓部 材用内部空間 37b内に収容配置させる。このとき、栓部材 20が弾性変形する。また、 栓部材 20の保持用斜面 24に栓枠 30の栓部材用凸部 38aが当接して栓部材 20が 栓部材用内部空間 37b内から脱落することが防止される。
[0060] 次に、蓋部材 10のリング部 14を第 1フランジ 44aと第 2フランジ 44bとで構成される リング取付部に圧入配置させる。その後、図 3等に示すように、蓋部材 10の蓋本体部 11に設けられてレ、る周状突起部 1 lbを栓枠 30の蓋部材取付部 35に設けられてレ、る 蓋本体取り付け溝 35aに嵌め込んでおく。これらの手順を通して図 7に示す内視鏡 用栓体 1が組み立てられる。ユーザーには、このように組み立てられた状態の内視鏡 用栓体 1が供給される。
[0061] 次に、内視鏡用栓体 1のチャンネル開口部 3への取り付けについて説明する。内視 鏡用栓体 1をチャンネル開口部 3に取り付けるため、栓枠 30の栓本体 31の一端部で ある開口側を所定の嵌合方向から口金 3aに被せるように嵌合させていく。すると、栓 本体 31に設けられている口金係合部 38b、及び各薄肉部 41が弾性変形しながらフ ランジ部 3dを乗り越える。このことによって、 口金係合部 38bがフランジ部 3dに密着し た状態で係合配置される。このとき、 口金用空間 37c内に口金 3aが配設されて、 口 金 3aの内側傾斜面 3bが、栓部材用内部空間 37b内に収容されている栓部材 20の 先端斜面 22aに当接する。すると、栓部材 20を天面 37a側に移動させて、底面部 21 が天面 37aに密着した状態になるとともに、内側傾斜面 3bと先端斜面 22aとが密着し た状態になる。このことによって、内視鏡用栓体 1は、外部とチャンネル開口部 3とを 水密 '気密状態に保持する。
[0062] なお、この配設状態において、栓部材用凸部 38aが外側傾斜面 3cに当接している ことによって、栓本体 31にあおるような荷重が付加された場合において、フランジ部 3 dが栓部材用凸部 38aと口金係合部 38bとで挟持固定されているので、内視鏡用栓 体 1のチャンネル開口部 3への取り付け状態が安定している。言い換えれば、栓本体 31にあおるような荷重が付加された場合において、栓枠 30がチャンネル開口部 3に 対して倒れ難く配設される。
[0063] また、チャンネル開口部 3に内視鏡用栓体 1が取り付けられている状態において、 処置具 9等を揷通させる際、処置具 9は、半球状凹部 l la、スリット 15、丸孔 23aを通 過してチャンネル開口部 3内に導入される。この処置具揷通状態において丸孔 23a の内周面は、栓部材 20の有する弾性力によって、処置具 9の外周面に略密着した状 態になる。そして、スリット 15の内周面も、蓋部材 10の有する弾性力によって、処置 具 9の外周面に一部が密着した状態になる。即ち、内視鏡用栓体 1を介して処置具 9 をチャンネル開口部 3内に導入されている状態においては、スリット 15の内周面の一 部、及び丸孔 23aの内周面が処置具 9の外周面に密着した状態になる。したがって、 内視鏡用栓体 1は、該内視鏡用栓体 1を介して処置具 9が挿通されている状態にお レ、て、体液や汚物が外部に飛散することを防止してレ、る。
[0064] なお、内視鏡用栓体 1に外径の太い処置具を挿通する場合においては、蓋部材 1 0の蓋本体部 11を栓枠 30の蓋部材取付部 35から取り外した状態にして、処置具を 挿通するようにしてもよい。このことによって、処置具を挿通させるための挿通力量が 減少される。なお、丸孔 23aの内周面が、栓部材 20の有する弾性力によって、処置 具の外周面に密着することによって水密 ·気密状態は保持される。
[0065] 次に、内視鏡用栓体 1のチャンネル開口部 3からの取り外しについて説明する。チ ヤンネル開口部 3に取り付けられている内視鏡用栓体 1を取り外す際、栓枠 30の周 方向に連続する状態を保ちつつ、内視鏡用栓体 1の一部、具体的には栓本体 31の 一部分である栓本体破壊部 31a、を破壊する。その際、図 10に示すように、ユーザ 一は例えば人差し指を突起部 32の把持部 32aの上面に配置させる。このとき、つま み部 12が邪魔であった場合には爪側で該つまみ部 12を持ちあげるように移動させ る。そして、矢印 F1に示すような下向き、言い換えれば内視鏡用栓体 1を嵌合したと きの方向(すなわち口金 3aに栓体 30を被せる方向)、の荷重を突起部 32に対して付 与する。すると、突起部 32は、付加された荷重によって、 口金係合部 38bとフランジ 部 3dとが接触している部分 (例えば口金係合部 38bに接触しているフランジ部 3dの 一部分)を支点として矢印 aに示す方向に回動される。このとき、突起部 32によって発 生される応力が、突起部 32近傍の第 2薄肉部 42、及び第 1薄肉部 41に集中する。 口金 3aは、金属製であるため剛性が高い。したがって、口金 3aのフランジ部 3dか潰 れることなぐ栓本体 31が内側に潰れて荷重が分散することが防止されている。 [0066] そして、突起部 32によって発生される応力によって、まず、該突起部 32の上面側 部に設けられている第 2薄肉部 42が破壊される。その後、突起部 32がー体な栓本体 破壊部 31aの両側部に設けられている第 1薄肉部 41が第 2薄肉部 42側から破壊さ れていく。このとき、突起部 32がー体に設けられている栓本体破壊部 31aが栓本体 3 1から完全に分離されることな つまり、栓本体 31に栓本体破壊部 31aの一部が所 定量つながったままの状態である。したがって、図 11に示すように、栓本体 31の外観 上の破壊状態としては突起部 32の付け根部分 32bが折れたような状態になる。この 破壊状態を第 1破壊状態という。
[0067] 第 1破壊後、図 12、及び図 13に示すように、ユーザーは、例えば親指と人差し指と で突起部 32の把持部 32aを把持する。そして、矢印 F2に示すような斜め下向きの荷 重を突起部 32に付与する。すると、 17火破壊によって破壊しきれなかった第 1薄肉部 41が完全に破壊されて、突起部 32とともに栓本体破壊部 31aが栓本体 31から完全 に分離破壊された破壊完了状態になる。この破壊状態を第 2破壊状態という。ここで 、突起部 32は、上述したように、栓本体破壊部 31 aを栓本体 31から分離するために 第 1薄肉部 41および第 2薄肉部 42を破断する破断操作を行う操作部として機能する 。このような突起部 32を操作して第 1薄肉部 41および第 2薄肉部 42を破断し栓本体 破壊部 31aを栓枠 30 (具体的には栓本体 31)から分離することによって、フランジ 3d に係止する口金係合部 38bの係止部分が部分的に破壊される。この場合、栓枠 30 は、その周方向に連続する領域、例えば蓋部材取付部 35が破壊されず形状を維持 しているので、その周方向に連続する状態を保っている。このように栓枠 30の周方向 に連続する状態では、例えば蓋部材取付部 35は、栓枠 30の筒形状の展開を抑制 する。この第 2破壊状態のとき、栓本体破壊部 31a及び突起部 32が栓本体 31から分 離された状態の内視鏡用栓体 1がチャンネル開口部 3に取り付いたままの状態である 。この場合、力かる第 2破壊状態の栓枠 30は、その周方向に連続する状態を保って いるので、 口金 3aに着脱可能に装着する筒形状を維持でき、口金 3aから意図せず 脱落することを防止できる。また、チャンネル開口部 3に向かって(すなわち栓枠 30を 口金 3aに当てる方向に)突起部 32を引張して破壊するため、栓本体 31がチャンネ ル開口部 3から離れる方向(すなわち口金 3aから抜けてレ、く方向)に力が加わらず、 脱落しない。
[0068] ここで、チャンネル開口部 3に取り付いたままの状態の内視鏡用栓体 1を取り外す。
その際、栓本体破壊部 31aが栓本体 31から分離されているとともに、栓本体 31に複 数の第 1薄肉部 41が設けられていることによって、栓枠 30は、口金 3aから離脱できる ように筒形状を変形できる。したがって、内視鏡用栓体 1は、ユーザーの手によって 栓枠 30と口金 3aとの係止状態が容易に解除され、スムーズにチャンネル開口部 3か ら取り外される。
[0069] このように、内視鏡用栓体を構成する栓枠に備えられる栓本体の一部に、薄肉部 等の破断強度を弱めた被破断部を設けて構成される栓本体破壊部を設けるとともに
、この栓本体破壊部に突起部を設けたことによって、この突起部を適宜操作すること によって、僅かな力量で、チャンネル開口部から内視鏡用栓体を脱落させることなく 栓本体破壊部を栓本体力ら分離することができる。
[0070] このことによって、ユーザーの手によってチャンネル開口部から栓本体の一部が分 離された内視鏡用栓体をスムーズに取り外せる。また、栓本体の一部である栓本体 破壊部が破壊されていることを、外観から判別して、使用済みの内視鏡用栓体を誤 つて再使用する作業ミスが確実に防止される。従って、症例毎に新品の内視鏡用栓 枠がチャンネル開口部に装着される。
[0071] また、突起部に下方に押しつける荷重を付与して、言い換えれば内視鏡の操作部 側に指を移動させて、栓本体の一部を 1次破壊させているので、指先の荷重が一気 に抜けて突起部から指が外れてしまった場合において、指が勢いよく周囲にぶっか ることを防止することができる。
[0072] さらに、枠体に設けられた栓本体破壊部を、第 1破壊状態、及び第 2破壊状態の 2 段階で破壊する構造であるため、大きな荷重のかかる 1次破壊終了時点において突 起部が栓本体に繋がっているので、突起部だけを落下させることを防止することがで きる。
[0073] また、栓本体の一部側面だけを破壊するので、第 2破壊状態にぉレ、て、栓本体が 構造体としての原型を略とどめた状態にして、チャンネル開口部に保持させることが できる。したがって、体液や汚物が付着した栓部材等が脱落することを防止して、衛 生的に作業を行える。
[0074] また、突起部の把持部を角錐形状に構成したことにより、指を上下で挟むように、或 いは左右で挟むようにかけて、突起部を引っ張れることができるので、荷重をかけ易 ぐ 2次破壊を容易に行うことができる。
[0075] なお、親指を突起部に掛け、他の指を内視鏡の操作部に掛けて保持することによ つて、破壊操作を行うことも可能であり、その場合、片手で破壊操作が行えるので作 業性が向上する。
[0076] また、突起部は、蓋の方向に上向きに突設されているので、下方向、すなわち、チ ヤンネル開口方向のみしか動作させることができず、栓体がチャンネル開口力 抜け てしまうような方向に力を掛け得ない。
[0077] さらに、内視鏡用栓体を図 14に示すように構成するようにしても良レ、。図 14は、本 発明の第 1実施形態の変形例 1である内視鏡用栓体の外観を模式的に示す斜視図 である。この図 14に示す医療内視鏡用栓体 1Aにおいては、栓枠 30Aにおける蓋部 材取付部分、及び蓋部材のリング部の構成が前述のものと異なっている。即ち、図に 示すように、内視鏡用栓体 1 Aの栓枠 30Aの突起部 32が形成されている側と、反対 側の側面下部に嵌合部である矢じり形状部 46が形成されている。矢じり形状部 46は 角形形状をなしており、基端側に近付くにしたがって大きく形成され、最基端側は逆 に細長い四角柱に形成されている。蓋部材 10Aには、連結部 13と一体的に基端側 部である平坦部 17が形成されている。平坦部 17の略中央には、四角柱と同等の大 きさの角穴 17aが形成されており、角穴 17aは、矢じり形状部 46に沿って弾性変形し た上で装着状態にされる。栓枠 30Aの栓本体 31には、第 1実施形態のように第 1フラ ンジ 44aや第 2フランジ 44bとの区別はなく、 1つのフランジ部 44cが形成されている。 その他の構成は前述した第 1実施形態と同様であり、同部材に同符号を付して説明 を省略する。
[0078] このように、蓋部材 10Aにリング部がないため、内視鏡用栓体 1 Aを自動機で組み 立てる場合、蓋部材 10A等のパーツ同士が絡み合うことが防止され、パーツフィーダ で部材を並べ易い。したがって、上述した第 1実施形態と同様の作用効果を享受す るとともに、 自動機での組立による大量生産に適し、コスト削減につながる。 [0079] また、内視鏡用栓体を図 15に示すように構成するようにしても良レ、。図 15は、本発 明の第 1実施形態の変形例 2である内視鏡用栓体の外観を模式的に示す斜視図で ある。この図 15に示す内視鏡用栓体 1Bにおいては、第 1フランジ 44aの部分に嵌合 部を構成する抜け止めフィン 44dを設けている。このことによって、上述した第 1実施 形態と同様の作用効果を享受するとともに、蓋本体部 11を蓋部材取付部 35から取り 外して上方に強く引き上げた際、抜け止めフィン 44dを設けたことによってリング部 14 が抜け止めフィン 44dに引っ掛力り不用意に蓋部材 10が栓枠 30Bから分離されなく なり、蓋本体部 11の開閉が容易になる。
[0080] (第 2実施形態)
次に、本発明の第 2実施形態に力かる内視鏡用栓体について説明する。図 16乃 至図 19は本発明の第 2実施形態にかかり、図 16は栓本体破壊リングを有する栓枠 を備えた内視鏡用栓体を示す図であり、図 17は内視鏡用栓体の構成を説明する断 面図であり、図 18は栓本体破壊リングに荷重を付与して栓本体破壊部を破壊する状 態を示す図であり、図 19は栓本体の一部が分離された破壊完了状態を示す図であ る。
[0081] 本発明の第 2実施形態である内視鏡用栓体 1Cは、栓枠 30Cについては一部を除 レ、て第 1実施形態と同様の構成である。また、蓋部材 10Bについては、つまみ部 12 の長さが上述した第 1実施例の場合に比して短ぐリング部 14の断面が角形である。 そして、図 16、及び図 17に示すように、本実施形態において栓枠 30Cは、前記第 1 実施形態の突起部 32に相当する部分、及びその周囲の構成が異なっている。具体 的には、栓枠 30Cには、突起部 32の代わりに栓枠破壊操作部として栓本体破壊リン グ部 50が栓本体破壊部 31aに対して一体的に設けられている。
[0082] 栓本体破壊リング部 50は、ユーザーの指等を掛けることが可能なリング部 51と、帯 状の連結部 52とで構成されている。連結部 52は、リング部 51と一体に構成されてい る。連結部 52は、栓本体 31に設けられた栓本体破壊部 31aの中途部から真横方向 に突出している。
[0083] 本実施形態においても、連結部 52の栓本体 31との連結部分の両側部には第 1実 施形態と同様の第 1薄肉部 41が形成されている。また、連結部 52の上側には切り欠 き 53が設けられている。切り欠き 53は、両側部の第 1薄肉部 41のところまで形成され ている。連結部 52の厚み寸法は、所定の荷重をかけて矢印 F3方向に引っ張った場 合でも切れないように構成されている。なお、切り欠き 53の形成位置は、連結部 52の 付け根部近傍に応力を集中させるベぐ所定の位置に形成されている。
[0084] なお、本実施形態においては、蓋部材 10Bのつまみ部 12が栓本体破壊リング部 5 0のリング部 51に干渉することを防止している。そのため、つまみ部 12の位置がリン グ部 51と例えば栓枠 30Cの中心軸を挟んで対向した位置となるように、蓋部材 10B の栓枠 30Cに対する取り付け位置を変化させている。その他の構成は前記第 1実施 形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
[0085] 本実施形態においては、内視鏡用栓体 1Cをチャンネル開口部 3から取り外す際、 栓本体破壊リング部 50のリング部 51に指をかける。そして、栓本体破壊リング部 50 を荷重 F3で矢印方向(例えば栓本体 31を口金 3aに当てる方向)に引っ張る。すると 、切り欠き 53が設けられている連結部 52上端付け根の第 1薄肉部 41上端に荷重が 集中する。そして、リング部 51に指を掛けた状態を継続して荷重 F3をかけ続ける。す ると、第 1破壊状態になる。ここで、継続して荷重 F3より小さな荷重をかける。すると、 第 1薄肉部 41の破壊が進行されて、栓本体破壊リング部 50が栓本体破壊部 31aを 栓本体 31から分離させた第 2破壊状態になる。
[0086] このように、栓本体を構成する栓本体破壊部に、指掛けリングを有する栓本体破壊 リング部を設けたことによって、指掛けリングに指を引っかけて引っ張り荷重によって 栓本体の一部である栓本体破壊部を容易に破壊することができる。この場合、かかる 栓本体破壊部が分離された栓枠は、上述した第 1実施形態と同様に、その周方向に 連続する状態を維持っているので、チャンネル開口部の口金に着脱可能に装着する 筒形状を維持でき、この口金力も意図せず脱落することを防止できる。
[0087] なお、図 20の内視鏡用栓体の変形例を説明する図に示すように、リング部 51の代 わりに治具配置リング 55を連結部 52に設けて栓本体破壊リング部 50Aを有する内 視鏡用栓体 1Dを構成するようにしても良レ、。このことによって、治具配置リング 55に 、図 21の破壊用治具の図に示すように把持部 56bを有する破壊用治具 56の折曲部 56aを配設させ、この状態で把持部 56bを把持して栓本体破壊リング部 50Aに荷重 F3を付与する。このことによって、上述した第 2実施形態と同様の作用効果を享受す るとともに、栓本体の一部である栓本体破壊部をより容易に破壊することができる。
[0088] (第 3実施形態)
次に、本発明の第 3実施形態の内視鏡用栓体の詳細について、以下に説明する。 図 22は、本実施形態の内視鏡用栓体の側面図である。図 23は、同内視鏡用栓体に おける栓枠のみを取り出して示し、図 22の符号 ΙΠで示す方向から見た矢視図である 。図 24は、同様に栓枠のみを示し、図 22の符号 IVで示す方向から見た矢視図であ る。図 25は、同様に栓枠の断面を示し、図 22の符号 V—V線に沿う断面図である。図 26は、同様に栓枠の側断面図である。図 27は、本実施形態の内視鏡用栓体を図 2 2の符号 VIIで示す方向から見た上面図である。図 28は、本内視鏡用栓体がチャン ネル開口部の口金に装着された状態における側断面図である。
[0089] 本実施形態の内視鏡用栓体 101は、例えば図 1に示す第 1実施形態の内視鏡用 栓体 1に代えてチャンネル開口部 3に取り付けられるものである。具体的には、内視 鏡用栓体 101は、シリコンゴムや天然ゴムやブチルゴム等の弾性部材によって形成さ れる蓋部材 112と、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂部材で成形されチャンネ ル開口部 3の口金 3aに装着される栓枠 113と、シリコンゴムや天然ゴムやブチルゴム 等の弾性部材で形成され栓枠 113の内部に保持される栓部材 114によって主に構 成されている。
[0090] 栓部材 114は、上述した第 1実施形態の内視鏡用栓体 1の栓部材 20とほぼ同様の 構造を有する。具体的には、栓部材 114は、略円筒形状からなり上述したように栓枠 113の内部に保持されている。この場合において、栓部材 114は、上端部において 上面外周縁部が栓枠 113内に形成される係止凸部 11 ¾に当接し、かつ下端部にお レ、て下端外周面上に形成される係止凹部 114cが栓枠 113の内周面上に形成され る突起部 113kに係合することにより、栓枠 113の内部において保持される。
[0091] 栓部材 114の上面には、図 28に示すように断面が略円錐形状の凹部 114aが形成 されている。この凹部 114aの中央部には小孔 114bが穿設されている。小孔 114bは 、上述した栓部材 20に形成された丸孔 23aとほぼ同様の機能を有する。例えば、こ の小孔 114bには、各種の処置具 9が揷通するようになっている。したがって、同小孔 114bは、各種の処置具 9のシース外径よりも小径となるように設定されている。これ により、同小孔 114bに処置具 9が揷通されたときにも小孔 114bはシールされるよう になっている。
[0092] そして、当該内視鏡用栓体 101がチャンネル開口部 3に取り付けられた状態、すな わち栓枠 113が口金 3aに装着された状態(図 28参照)におレ、て、栓部材 114の下端 部が口金 3aに対向する位置に配置されるようになっている。ここで、同栓部材 114の 下端部は、口金 3aの内周縁部に対して密着して配置されるようになっている。したが つて、栓部材 114の下端部及び口金 3aの内周縁部のそれぞれは、両者が密着して 装着状態となったときに、両者間の水密性が保持され得るような形状に形成されてい る。
[0093] 蓋部材 112は、上述した第 1実施形態の変形例 1である内視鏡用栓体 1Aの蓋部 材 10Aとほぼ同様に機能する。具体的には、蓋部材 112は、把持部 112aと延出部 1 12bとを有する。このうち把持部 112aは、上述した蓋部材 10Aに形成されたつまみ 部 12とほぼ同様に機能し、蓋部材 112を栓枠 113に対して着脱する際に指等により 把持することができるような形態で一方向に向けて突出するように形成されている。一 方、延出部 112bは、上述した蓋部材 10Aにおける連結部 13に相当するものであつ て、把持部 112aとは反対の方向に向けて突出して形成されており、その終端部には 取付孔 112i (図 28参照)が形成されている。そして、この取付孔 112iに対しては、栓 枠 113の外周面上に形成される取付突起部 113bが差し込まれるようになつている。 これにより、蓋部材 112は、栓枠 113に対して着脱自在に装着されている。
[0094] また、蓋部材 112の延出部 112bと把持部 112aとの中間の部位であって当該蓋部 材 112を栓枠 113に装着したときに、同栓枠 113の上面部に対向する面には、栓枠 113のがわに向けて突出するように形成され前記栓枠 113の栓枠上面開口部 113a に嵌合する被嵌合部 112cが蓋部材 112と一体に成形されてレ、る。被嵌合部 112c は、栓枠 113の栓枠上面開口部 113aに着脱可能に装着される蓋部として機能する 。この被嵌合部 112cの先端寄りの外周面上には、フランジ部 112dが成形されてい る。このフランジ部 112dの最外径は、前記栓枠上面開口部 113aの内径よりも若干 大きくなるように形成されている。そして、蓋部材 112の被嵌合部 112cは、弾性変形 することによって、栓枠 113の栓枠上面開口部 113aに着脱することができるようにな つている。
[0095] さらに、蓋部材 112の被嵌合部 112cが形成されている部位には、処置具 9 (図 1参 照)が導入しやすい形状であって、例えば断面が略半球状の空間からなる処置具導 入部 112eと、この処置具導入部 112eに連設されるスリット 112f (図 27も参照)とが 形成されている。
[0096] これにより、栓枠 113に対して蓋部材 112を装着した状態においても、処置具 9 (図
1参照)は、蓋部材 112の処置具導入部 112eからスリット 112f及び栓部材 114の小 孔 114bを介して処置具挿通チャンネル 7に揷通し得るようになっている。このとき、ス リット 112f及び小孔 114bは、処置具 9の外周面に密着することによって、処置具挿 通チャンネル 7の内部と外部との間の水密性が確保されるようになっている。
[0097] その一方で、栓枠 113に蓋部材 112を装着した状態で、かつ処置具 9をスリット 11 2f及び小孔 114bを介して処置具揷通チャンネル 7に揷通させていない状態では、 図 27に示すようにスリット 112fが外部に対してほぼ閉塞状態を保持するようになって いる。
[0098] そして、図 28に示すように栓枠 113に対して蓋部材 112を装着した状態において、 フランジ部 112dの先端部 112gは、前記栓枠 113の内部に配置される栓部材 114の 上面部位に対して水密的に密着するようになっている。
[0099] また、蓋部材 112の延出部 112bと取付孔 112iとの中間の部位であって当該蓋部 材 112を栓枠 113に装着したときに、同栓枠 113の側壁に対向する所定の部位には 、栓枠 113の側壁がわに向けて突出するように形成される凸状部 112hが蓋部材 11 2と一体に成形されている。この凸状部 112hは、その先端部近傍の部位が栓枠 113 の側壁に当接することで、蓋部材 112の延出部 112bを支持するようになっている。
[0100] 栓枠 113は、内視鏡用栓体 101をチャンネル開口部 3に取り付けるために口金 3a に被せる態様で嵌合するものである。具体的には、栓枠 113は、全体的に略円筒形 状からなり、その上面には略円形状の栓枠上面開口部 113aが穿設されている。この 栓枠上面開口部 113aには、上述したように蓋部材 112の被嵌合部 112cのフランジ 部 112dが着脱自在に嵌合するようになつている。 [0101] また、栓枠 113の外周面上には、矢じり形状からなる取付突起部 113bがー体に突 設されている。そして、上述したように、この取付突起部 113bに対して蓋部材 1 12の 取付孔 112iが嵌合することで、蓋部材 1 12は栓枠 113に対して着脱自在となってレヽ る。
[0102] この場合において、取付突起部 113bの先端寄りの矢じり形状部の最大幅寸法は、 取付孔 112iの幅寸法よりも幅広に形成されている。また、取付突起部 1 13bの基端 部の幅寸法は、取付孔 112iの幅寸法と略同等に形成されている。
[0103] したがって、取付突起部 1 13bが取付孔 112iに対して挿通されて嵌合する際には、 取付孔 112iは、まず自身の弾性によって取付突起部 113bの矢じり形状部よりも広 げられた状態で、これを通過させた後、取付突起部 113bの基端部において、 自身の 復元力により元のサイズに復帰する。これにより、取付孔 112iと取付突起部 113bと が嵌合状態となり、取付孔 112iから取付突起部 113bが容易に外れないようになって いる。このこと力 、蓋部材 112の被嵌合部 112cと栓枠 113の栓枠上面開口部 113 aとが外れた状態となっても、蓋部材 112が栓枠 113から容易に脱落しなレ、ようになつ ている。
[0104] さらに、栓枠 113の上面側の外縁部には栓枠フランジ部 113cが形成されている。
また、前記取付突起部 113bの形成されている部位とは反対側の外周面上には、同 栓枠 113の下端面から外部に向けて突設される突起部 113dがー体に形成されてい る。
[0105] この突起部 113dは、上述した第 1実施形態である内視鏡用栓体 1の突起部 32に 相当するものであり、内視鏡用栓体 101をチャンネル開口部 3から取り外すために、 栓枠 113の周方向に連続する状態を保ちつつ栓枠 113の部分領域を破壊する破壊 手段の一部として機能する。具体的には、突起部 113dは、図 22に示すように、栓枠 113の下端面に対して角度 Θ度 (° )の傾斜をもって斜め上方に向けて形成されて いる。この場合において、角度 Θ度(° )としては、 10° < Θ < 70° の範囲となるよう な設定が望ましい。
[0106] そして、栓枠 113の下端寄りの内周面上には、図 28に示すように、内側に向けて突 設される係止部 113eが形成されている。この係止部 113eは、 口金 3aの外周に沿つ て係止することによって栓枠 113を口金 3aに取り付ける係止手段の一例として機能 するものである。具体的には、係止部 113eは、栓枠 113を口金 3aに装着したときに 、同口金 3aの外縁部に係止されることで、栓枠 113自身の脱落を防止する役目をす るものである。したがって、係止部 113eの内径は、口金 3aの外径よりも若干小さくな るように設定されている。そして、栓枠 113の係止部 113eは、弾性変形することによ つて口金 3aに対して装着することができるようになってレ、る。
[0107] なお、係止部 113eには、図 25及び図 26に示すように、四方向において内周面か ら外方向に向けた切欠部 113fが形成されている。なお、切欠部 113fは、上述した第 1実施形態の内視鏡用栓体 1における凹部 39に相当するものである。また、栓枠 11 3の下端寄りの外周面上において、前記切欠部 113fに対向するそれぞれの部位に 外側切欠部 113gが形成されている。なお、外側切欠部 113gは、上述した第 1実施 形態の内視鏡用栓体 1における V字状溝 33に相当するものである。このような切欠 部 113f及び外側切欠部 113gを形成することによって、栓枠 113の下端寄りの外周 部には薄肉部 1 13hが形成されている。この薄肉部 113hは、上述した内視鏡用栓体 1に形成した第 1薄肉部 41の場合とほぼ同様に、栓枠 113を薄肉化したものであつ て、栓枠 113の他の領域に比して破断強度を弱めた領域である被破断部の一例とし て機能する。具体的には、薄肉部 113hは、 口金 3aに係止する係止部 113eの係止 部分を横断するように、係止部 113eよりも上側にまで形成されている。そして、四つ の薄肉部 113hのうち二つは、突起部 113dの基端側の両サイド部位に形成されてい る。
[0108] このように両サイド部位に薄肉部 113hが形成された突起部 113dは、所定の荷重 をカ卩えることによって薄肉部 113hを破断する破断操作を行うための操作部の一例と して機能する。かかる突起部 1 13dは、その両サイド部位に形成された薄肉部 113h を破断することによって、例えば栓枠フランジ部 113cを破壊せずに形状を残して栓 枠 113の周方向に連続する状態を保ちつつ、係止部 113eの係止部分の一部を含 む栓枠 113の部分領域を破壊できる。
[0109] なお、上述した薄肉部 113hに例示される被破断部は、係止部 113eの係止部分の 一部を含む栓枠 113の部分領域を破壊する場合に破断される領域であるため、突起 部 113dの両サイド部位すなわちこの栓枠 113の部分領域の辺に沿って係止部 113 eを横断し、且つ栓枠 113の一端部(例えば口金 3aが揷通される開口の端部近傍) に達する領域に形成され、栓枠 113の他の領域に比して破断強度が弱ければよい。 この場合、力かる被破断部は、例えば薄肉部 113hのように栓枠 113を薄肉化したも のでもよいし、力かる領域に貫通孔を断続的に設けて破断強度を弱めたミシン目状 のものであってもよレ、。
[0110] 一方、突起部 113dにおいて、栓枠 113の円筒形状の外周面に対向する側の面に は、図 22に示すようにリブ 113iが形成されている。このリブ 113iは、突起部 113dと 栓枠 113の円筒形状の外周面とを繋ぐように形成されている。そして、このリブ 113i は、図 23に示すように幅寸法 Hを有して形成されている。なお、栓枠 113側のリブ 11 3iの上端部(図 22,図 28の符号 E参照)は、 口金 3aの上端面(図 28の符号 K参照) よりも低レ、位置に配置されてレ、る。
[0111] そして、内視鏡用栓体 101をチャンネル開口部 3に対して取り付ける、すなわち栓 枠 113を口金 3aに装着する際には、栓枠 113の弾性によって係止部 113eの内径が 口金 3aの外径となるまで広げられることで装着されるようになっている。このとき、各 薄肉部 113hのそれぞれは、破断することなく均等に引き伸ばされるようになつている
[0112] このように構成される本実施形態の内視鏡用栓体 101をチャンネル開口部 3から離 脱させる際の内視鏡用栓体 101の作用を、以下に説明する。
[0113] 図 29及び図 30は、本実施形態の内視鏡用栓体の作用を説明する図である。このう ち図 29は、本実施形態の内視鏡用栓体をチャンネル開口部から離脱させる際のよう すを同内視鏡用栓体の側面から見た際の外観図である。図 30は、図 29に示す状態 における内視鏡用栓体の側断面図である。
[0114] 本実施形態の内視鏡用栓体 101をチャンネル開口部 3から離脱させる(すなわち 栓枠 113を口金 3aから取り外す)のに際しては、図 29に示すように、例えば親指 P1 にて栓枠 113の突起部 113dを矢印 F4方向に、また例えば人差し指 P2にて栓枠 11 3の栓枠フランジ部 113cのうち前記突起部 113dとは反対側の部位近傍を矢印 F5 方向に、蓋部材 112を介して摘まむように二本の指 PI , P2にて内視鏡用栓体 101 を挟み込む方向(矢印 F4, F5方向)に荷重をカ卩える。この状態において口金 3aは、 金属等によって形成されるものであることから変形することはない。
[0115] 突起部 113dに対して所定の荷重が加わると、当該突起部 113dは、栓枠 113側の リブ 113iの上端部 E (図 22,図 28〜図 30参照)を支点として図 29に示す矢印 R方向 に回動する。これによつて、突起部 113dの基端側の両サイド部位の薄肉部 113hが やがて破断する(図 29の符号 C部参照)。
[0116] この場合において、例えば図 22に示すように、栓枠 113側のリブ 113iの上端部 E ( 回動支点)から突起部 113dの先端までの距離を Dとし、栓枠 113側のリブ 113iの上 端部 Eから栓枠 113の薄肉部 113hの下端部までの距離を Lとすると、
D >L
の関係が成立する。てこの原理によって突起部 113dに対して所定の荷重を附加す れば、薄肉部 113hには大きな荷重が加わるので、当該薄肉部 113hは容易に破断 することになる。この場合、かかる薄肉部 113hは、栓枠 113の一端部(例えば口金 3 aが挿通される開口の端部近傍)から係止部 113eの係止部分を横断する方向に破 断が進行し、このような薄肉部 113hの破断によって、この係止部 113eの係止部分 の一部が分断される。
[0117] 上述のようにして薄肉部 113hが破断し、栓枠フランジ部 113c及びその近傍領域 を破壊せずに形状を残して栓枠 113の周方向に連続する状態を保ちつつ、突起部 1 13dの下端部分 (すなわち係止部 113eの係止部分の一部を含む栓枠 113の部分 領域)がめくれ上がる状態になると、図 30に示すように係止部 113eの口金 3aに対す る係合状態が解除される。これにより、本内視鏡用栓体 101はチャンネル開口部 3 ( 具体的には口金 3a)から容易に取り外すことができる。
[0118] なお、ここで内視鏡用栓体 101は、上述のように所定箇所にて破断が生じる以前か ら使用者が二本の指によって保持した状態にある。したがって、当該所定箇所にお レ、て破断が発生した後においては、使用者は二本の指で内視鏡用栓体 101を保持 したそのままの状態にて、同内視鏡用栓体 101をチャンネル開口部 3から外すことが でき、かつ取り外した内視鏡用栓体 101は、そのままの状態で破棄し得る状態となる [0119] 以上、説明したように、本発明の第 3実施形態によれば、例えば二本の指で摘まむ 動作によって内視鏡用栓体 101を保持しつつ、その状態のまま同じ二本の指に荷重 を附加するだけで内視鏡用栓体 101の所定の部位 (複数の薄肉部 113hのうちの所 定の部位)を極めて容易に破壊することができる。これによつて、栓枠 113の周方向 に連続する状態を保ちつつ、係止部 113eの係止部分の一部を含む栓枠 113の部 分領域を破壊でき、上述した第 1実施形態と同様の作用効果を享受する。そして、内 視鏡用栓体 101の保持状態を維持したまま同内視鏡用栓体 101をチャンネル開口 部 3から容易に取り外し、これを廃棄することができる。
[0120] このように、内視鏡用栓体 101の取り外し作業及び廃棄作業を容易なものとし、か つ保持状態が常に維持されているので同内視鏡用栓体 101を誤って落下させる可 能性を削減することができる。したがって、内視鏡用栓体 101に附着した体液等によ つて床や作業者の衣服等を汚染するのを抑止し、常に衛生的な作業環境を確保す ること力 Sできる。
[0121] また、複数の薄肉部 113hは均等に形成されているので、内視鏡用栓体 101の栓 枠 113を口金 3aに装着する場合には、薄肉部 113hが均等に弾性変形することにな る。したがって、複数の薄肉部 113hのうちの一部だけが壊れてしまうようなことはなく 、また常に安定した装着状態を得ることができる。
[0122] さらに、使用済みの内視鏡用栓体 101は常に破壊された形態となるので、使用済 みの内視鏡用栓体 101を誤つて再使用してしまうなどの失敗を確実に抑止し、常に 新品の内視鏡用栓体 101を提供することができる。したがって、常に衛生的な使用環 境を確保することができる。
[0123] (第 4実施形態)
次に、本発明の第 4実施形態に力かる内視鏡用栓体について、以下に説明する。
[0124] 図 31は、本実施形態の内視鏡用栓体の側面図である。図 32は、図 31の内視鏡用 栓体をチャンネル開口部の口金に対して装着した状態における側断面図である。図 33は、同内視鏡用栓体における栓枠のみを取り出して示し、図 31の符号 ΧΙΠで示す 方向から見た矢視図である。
[0125] 本実施形態の基本的な構成は、上述の第 3実施形態と略同様のものであるが、栓 枠に形成する薄肉部の構成が若干異なる。したがって、上述の第 3実施形態と同じ 構成については、同じ符号を用いてその詳細な説明を省略し、異なる構成について のみ、以下に説明する。
[0126] 上述の第 3実施形態の内視鏡用栓体 101では、栓枠 113の薄肉部 113hは、図 22 等に示すように栓枠 113における上下方向、例えば垂直方向となるように形成されて いる。
[0127] 一方、本実施形態の内視鏡用栓体 101Aでは、図 31及び図 32に示すように、栓 枠 113Aに形成される複数の薄肉部のうち、栓枠 113Aの突起部 113dの基端側の 両サイド部位に形成される薄肉部 113Ahは、当該栓枠 113Aの下端から所定の部 位 (例えば係止部 113eの係止部分を横断する部位)まで上方に向けて形成される。 さらに、力かる薄肉部 113Aに連続し、所定の部位において突起部 113dの側に向け て斜め上方に延出し栓枠 113Aの外周側に形成される第 2薄肉部 113Amが形成さ れている。
[0128] この第 2薄肉部 113Amの延出方向であって、栓枠 113Aの外周との合流部位には 、薄肉部 113Ah及び第 2薄肉部 113Amのそれぞれよりも肉厚に形成され、栓枠 11 3Aの外周の肉厚に比べて若干薄肉となるように形成されるヒンジ部 113Anが設けら れている(図 33も参照)。
[0129] その他の構成については、上述の第 3実施形態と全く同様である。
[0130] このように構成された上記第 4実施形態の内視鏡用栓体 101Aをチャンネル開口 部 3から離脱させる際の内視鏡用栓体 101Aの作用を、以下に説明する。
[0131] 図 34〜図 37は、本実施形態の内視鏡用栓体の作用を説明する図である。このうち 図 34は、本実施形態の内視鏡用栓体をチャンネル開口部から取り外す場合におい て、内視鏡用栓体に対して荷重をかけ始めた際の状態を同内視鏡用栓体の側面か ら見た際の外観図である。図 35は、図 34に示す状態における内視鏡用栓体の側断 面図である。図 36は、図 34及び図 35の状態からさらに内視鏡用栓体に対して荷重 を附加した状態における同内視鏡用栓体の側面図である。図 37は、図 36に示す状 態における内視鏡用栓体の側断面図である。
[0132] 本実施形態の内視鏡用栓体 101Aをチャンネル開口部 3から離脱させる(すなわち 栓枠 113Aを口金 3aから取り外す)のに際しては、図 34及び図 35に示すように(上 述の第 3実施形態と同様に)例えば親指 P1にて栓枠 113Aの突起部 113dを矢印 F 4方向に、また例えば人差し指 P2にて栓枠 113Aの栓枠フランジ部 113cのうち前記 突起部 113dとは反対側の部位近傍を矢印 F5方向に、蓋部材 112を介して摘まむよ うに二本の指 PI , P2にて内視鏡用栓体 101Aを挟み込む方向(矢印 F4, F5方向) に荷重をカ卩える。この状態にあっては、突起部 113dに附加される荷重により同突起 部 113dは、栓枠 113A側のリブ 113iの上端部 Eを支点として図 34に示す矢印 R方 向に回動する。これによつて、突起部 113dの基端側の両サイド部位の薄肉部 113A h及び第 2薄肉部 113Amにおいて亀裂 Cが生じる。
[0133] この状態からさらに突起部 113dに対して同方向への荷重を附加していくと、図 36 及び図 37に示す状態となる。この状態において、上述の図 34の符号 Cで示す亀裂 部分は、さらに広がった形態の亀裂 C2となっている。
[0134] したがって、この状態では、より少ない荷重によって同亀裂 C2をさらに広げることが できる。つまり、突起部 113dへの荷重を附加することによって、ヒンジ部 113Anを回 動中心として薄肉部 113Ah及び第 2薄肉部 113Amが破断する。
[0135] 上述したように、ヒンジ部 113Anは、第 2薄肉部 113Amよりは肉厚に形成されてい るので、亀裂 C2が生じた後においては回動中心となることから、引き伸ばされる方向 への荷重が加わることはなレ、。したがって、ヒンジ部 113Anでは破断が生じることもな ぐ突起部 113dは、ヒンジ部 113Anを介して栓枠 113Aに繋がった状態が維持され る。
[0136] ここで、図 36及び図 37に示す状態においては、栓枠フランジ部 113c及びその近 傍領域を破壊せずに形状を残して栓枠 113Aの周方向に連続する状態を保ちつつ 、係止部 113eの係止部分の一部を含む栓枠 113Aの部分領域がめくれ上がり、係 止部 113eの一部が口金 3aの開口縁部から離間した状態となってレ、る。したがって、 内視鏡用栓体 101Aと口金 3aとの係合を容易に解除し得る状態にある。したがって、 内視鏡用栓体 101Aをチャンネル開口部 3 (具体的には口金 3a)から容易に取り外 すこと力 Sできる。
[0137] 以上、説明したように、本発明の第 4実施形態によれば、上述の第 3実施形態と同 様の効果を得ることができる。これと同時に、栓枠 113Aの縦方向に伸びる薄肉部 11 3Ahに加えて、横方向に伸びる第 2薄肉部 113Amを合わせて形成したので、荷重 を附加することによる破断操作をスムーズにおこなうことができる。また、内視鏡用栓 体 101Aの所定の部位にいったん亀裂が生じ、破断が開始されると、その破断領域 の切れ込み量が上述の第 3実施形態の場合に比べて大きくなることから、使用者は、 一見するだけでその内視鏡用栓体 101Aが使用済みであるか否力を把握することが 容易となる。したがって、使用済みの内視鏡用栓体 101Aを誤って再使用してしまう ことを防止すること力できる。
[0138] なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなぐ発明の要 旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
産業上の利用可能性
[0139] 以上のように、本発明にかかる内視鏡用栓体は、内視鏡に形成した処置具揷通用 管路の開口部を開閉する栓体に有用であり、特に、処置具揷通用管路の開口部に ー且装着した使用済みのものを再利用しないディスポタイプの内視鏡用栓体に適し ている。

Claims

請求の範囲
[1] 内視鏡の内部に配置された管路に連通する内周面を形成した口金に被せる栓枠 を備えた内視鏡用栓体において、
前記栓枠は、
前記口金の外周に沿って係止し、前記栓枠を前記口金に取り付ける係止手段と、 前記栓枠の周方向に連続する状態を保ちつつ、前記係止手段の係止部分の一部 を含むとともに前記栓枠の一端部に達する前記栓枠の部分領域を破壊する破壊手 段と、
を備えたことを特徴とする内視鏡用栓体。
[2] 前記破壊手段は、前記栓枠と前記部分領域とを分離することを特徴とする請求項 1 に記載の内視鏡用栓体。
[3] 前記破壊手段は、
前記部分領域の辺に沿って前記係止部分を横断し、且つ前記栓枠の一端部近傍 に達する領域に形成され、前記栓枠に比して破断強度を弱めた被破断部と、 前記栓枠の外周面であって前記部分領域内の面上に突設され、前記被破断部を 破断する破断操作を行う操作部と、
を備えたことを特徴とする請求項 1に記載の内視鏡用栓体。
[4] 前記操作部は、前記係止手段によって前記部分領域内に係止される前記口金を 支点にして回動し、前記破断操作を行うことを特徴とする請求項 3に記載の内視鏡用 栓体。
[5] 前記被破断部は、前記栓枠の一端部から前記係止部分を横断する方向に破断す ることを特徴とする請求項 3に記載の内視鏡用栓体。
[6] 前記操作部は、前記口金に前記栓枠を被せる方向に回動することを特徴とする請 求項 4に記載の内視鏡用栓体。
[7] 前記操作部と前記栓枠とを連設するリブをさらに備え、
前記リブの上端部位は、前記栓枠が前記口金に取り付けられた状態において、前 記口金の上端面よりも低い位置に形成されていることを特徴とする請求項 3に記載の 内視鏡用栓体。
[8] 前記被破断部は、
前記部分領域の辺に沿って前記係止部分を横断する第 1の被破断部と、 前記第 1の被破断部に連続し、前記第 1の被破断部の形成方向に対して垂直また は斜行する方向に形成された第 2の被破断部と、
を備えたことを特徴とする請求項 3に記載の内視鏡用栓体。
[9] 前記栓枠に対して別体で、前記栓枠の他端部に設けられる開口に配設される蓋部 を有する蓋部材を備え、
前記栓枠は、前記蓋部材を着脱自在に取り付ける嵌合部を備えたことを特徴とする 請求項 1に記載の内視鏡用栓体。
[10] 前記蓋部材は、弾性部材で形成され、前記管路に導入される内視鏡用処置具が 挿通する第 1の処置具揷通部を前記蓋部に有することを特徴とする請求項 9に記載 の内視鏡用栓体。
[11] 前記栓枠に対して別体で、弾性部材で形成され、前記管路に導入される内視鏡用 処置具が挿通する第 2の処置具挿通部を有する栓部材をさらに備え、
前記栓枠は、前記栓部材が配設される内部空間を有することを特徴とする請求項 1 に記載の内視鏡用栓体。
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