WO2005084522A1

WO2005084522A1 - 受信装置および被検体検査装置

Info

Publication number: WO2005084522A1
Application number: PCT/JP2005/001617
Authority: WO
Inventors: Toshimasa Akagi; Toshiaki Shigemori; Manabu Fujita; Seiichiro Kimoto; Ayako Nagase; Akira Matsui; Kazutaka Nakatsuchi
Original assignee: Olympus Corporation
Priority date: 2004-03-03
Filing date: 2005-02-03
Publication date: 2005-09-15

Abstract

　アンテナ接続検知部２１、通信ケーブル接続検知部２２及び初期化状態検知部２３からそれぞれ入力する検知信号に基づいて、制御部Ｃが、アンテナが被検者に貼付された状態で表示装置４が接続されると、この接続状態を直ちに検知し警告音をスピーカー２８から発生させて、被検者や医者などによる対処を可能にすることで、迅速な対処を図るとともに、このような特殊な接続状態、すなわち装着部が人体に装着された状態で大地と接続される接続状態を適切に、かつ容易に予防する。

Description

明細書

受信装置および被検体検査装置

技術分野

[0001] 本発明は、被検体内に導入された被検体内導入装置、たとえば飲み込み型のカブセル型内視鏡から送信される無線映像信号を被検体外の複数のアンテナを用いて受信する受信装置および被検体検査装置に関し、特に装着部が人体に装着された状態で大地と接続されたことを検知する受信装置と、被検体内において被検体情報取得装置が取得した被検体情報を、受信手段を介して被検体外で受信することができ、かつ、内部に電力の充放電が自在である 2次電池を有する被検体検査装置に関するものである。

背景技術

[0002] 近年、内視鏡の分野では、撮像機能と無線通信機能とが装備されたカプセル型内視鏡が登場している。このカプセル型内視鏡は、観察 (検査）のために被検体である被検者の口から飲み込まれた後、被検者の生体カゝら自然排出されるまでの観察期間、たとえば胃、小腸などの臓器の内部 (体腔内）をその蠕動運動に伴って移動し、撮像機能を用いて順次撮像する構成を有する。

[0003] また、これら臓器内を移動するこの観察期間、カプセル型内視鏡によって体腔内で撮像された画像データは、順次無線通信などの無線通信機能により、被検体の外部に送信され、外部の受信装置内に設けられたメモリに蓄積される。被検者がこの無線通信機能とメモリ機能を備えた受信装置を携帯することにより、被検者は、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの観察期間であっても、不自由を被ることなく自由に行動が可能になる。観察後は、医者もしくは看護士によって、受信装置のメモリに蓄積された画像データに基づ、て、体腔内の画像をディスプレイなどの表示手段に表示させて診断を行うことができる。

[0004] 一般に、受信装置は、カプセル型内視鏡から送信される映像信号を受信するための複数のアンテナを被検体外部に分散配置し、映像信号の受信誤りが少ない 1つのアンテナを選択切り替えして受信するようにしている。なお、特許文献 1には、被検体外部に配置された複数のアンテナの受信切り替えを行い、各アンテナが受信する電界強度に基づヽて、映像信号の発信源である被検体内のカプセル型内視鏡の位置を探知する受信機が記載されて!、る。

[0005] また近年、生体内に挿入され、その生体の生体情報を検出する検出手段と、検出した生体情報を送信する送信手段とを内部に有する検出装置と、通信手段を介し、検出装置力も送信される生体情報を生体外において受信することができるユニットとを具備した被検体検査装置が提案されて!ヽる。

[0006] このような被検体検査装置としては、例えば、特許文献 2において提案されているような、カプセル型内視鏡装置が知られている。カプセル型内視鏡装置は、生体内に挿入され、生体情報を得る生体情報検出手段を備えたカプセル型内視鏡と、生体外に設けられる体外ユニットとを具備して、る。

[0007] カプセル型内視鏡には、アンテナが内部に設けられており、生体情報検出手段を用いて得られた生体情報を送信することができる。送信された前記生体情報は、患者が着るシャツに設けられたアンテナユニットを介し、そのアンテナユニットにケープルを用、て接続された体外ュ-ットにより受信される。

[0008] また、生体外には、体外ユニットを装着することができるクレイドルが設けられている。そのクレイドルは、体外ユニットが受信した生体情報をパーソナルコンピュータ等の端末装置に取り込むために、体外ユニットとパーソナルコンピュータ等の端末装置とを電気的に接続できるようになつている。また、クレイドルは、商用交流電源コンセントに接続し、体外ユニットの内部に設けられた、充放電自在な 2次電池等に対して充電を行うことができるようにもなつている。なお、この充電操作は、患者が着るシャツに設けられたアンテナユニットにケーブル等の接続手段を用いて体外ユニットが接続されている際にも行うことができる。

[0009] 特許文献 1 :特開 2003— 19111号公報

特許文献 2 :特開 2003— 135389号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] し力しながら、この受信機において、被検者に貼り付けられる複数のアンテナは、医療機器の中で、装着部に規定されている。この装着部は、常に大地と絶縁されている必要がある。ところが、たとえばアンテナが被検者に貼付された状態で、受信機が上記ディスプレイを有するワークステーションに接続されると、装着部と大地が接続されることとなるが、上記特許文献 1では、これに対処することができなかった。また、受信機内部やワークステーションで絶縁を行うことも考えられる力この絶縁対策のための製作工程が煩雑になり、製作コストも高くなるとともに、たとえば EMC (Electro Mag netic Compatiblity：医用電気機器電磁的両立性)規格への適合も不利になるという問題もある。

[0011] また、特許文献 2のような被検体検査装置においては、例えば、充電操作中等において、事前に予測できない不具合が発生することにより、クレイドルに過大な電流が加わり、生体に過大な電流が直接流れ込むおそれがある場合について考慮された構成とはなっていない。

[0012] つまり、特許文献 2の被検体検査装置においては、患者が着用するシャツに設けられたアンテナユニットにケーブルを用いて体外ユニットが装着された状態において、体外ユニットにクレイドルを装着した場合、患者の生体力クレイドルまでの経路は、電気的に略導通状態となる。この状態において、クレイドルに過大な電流が加わると、クレイドルから、体外ユニットと、ケーブルと、患者が着用するシャツに設けられたァンテナユニットとを介し、生体へと直接過大な電流が流れ込むおそれがある。

[0013] このようなおそれを無くすため、患者が着用するシャツに設けられたアンテナにケーブル等の接続手段を用いて体外ユニットが装着された状態においては、誤って体外ユニットにクレイドルを装着しないようにするために、体外ユニットとクレイドルとの装脱着状態の確認を行う必要が生じ、生体の検査作業を煩雑化して!/ヽた。

[0014] 本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、装着部が人体に装着された状態で大地と接続される接続状態を適切に、かつ容易に予防することができる受信装置を提供することを目的とする。

[0015] また、本発明の他の目的は、被検体と被検体外部に設けられた端末装置とが電気的に略導通状態にある場合、生体外部に設けられた端末装置と充電器とを物理的もしくは電気的に接続不可能な状態にすることにより、クレイドルに過大な電流が加わつた際に、生体に該電流が直接流れ込むことを防ぐことができる、被検体検査装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0016] 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる受信装置は、被検体の内部に導入された送信装置から送信される無線信号を前記被検体の外表面に配置するアンテナを用いて受信可能に構成された受信装置において、前記被検体の外面に前記アンテナを装着する装着部と、前記装着部と大地が接続されたことを検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。

[0017] また、請求項 2の発明にかかる受信装置は、上記発明において、前記検知手段は、前記アンテナが前記受信装置に接続されたことを検知するアンテナ接続検知部と、前記受信装置と他の電気機器とが接続されたことを検知する接続検知部と、を備えることを特徴とする。

[0018] また、請求項 3の発明に力かる受信装置は、上記発明にお、て、前記検知手段は、前記受信装置の初期化状態を検知する初期化状態検知部を、さらに備えることを特徴とする。

[0019] また、請求項 4の発明に力かる受信装置は、上記発明にお、て、前記報知手段は、前記アンテナが接続され、かつ前記受信装置と前記他の電気機器が接続された場合に、警告を発する警告部を、有することを特徴とする。

[0020] また、請求項 5の発明に力かる受信装置は、上記発明にお、て、前記報知手段は、前記アンテナが接続され、かつ前記受信装置と前記他の電気機器が接続された場合に、前記接続状態を示す表示を行う表示部を、有することを特徴とする。

[0021] また、請求項 6の発明にかかる被検体検査装置は、被検体に装着されて該被検体に関する所定の情報を取得した被検体情報取得装置力送信される前記被検体の情報に関する被検体情報信号を受信する受信部材と、着脱が自在なケーブルを介して前記受信部材と接続可能であり、前記受信部材により受信した前記被検体情報信号に対して所定の信号処理を行うための信号処理回路を備えた端末装置とを具備し、前記端末装置は、前記信号処理回路を駆動させるための電力の充放電が自在である前記端末装置に設けられた 2次電池と、前記受信部材を着脱自在に接続する前記端末装置に設けられた受信用コネクタと、前記 2次電池を充電する電力を供給する充電器を着脱可能に接続する前記端末装置に設けられた充電用コネクタと、前記受信用コネクタに前記受信部材が接続されている際には、前記充電用コネクタを介して前記充電器と前記 2次電池とが物理的あるいは電気的に接続されることを阻止する接続阻止手段とを具備して、る。

発明の効果

[0022] 本発明に力かる受信装置は、装着部が人体に装着された状態で、かつ装着部と大地とが接続されるのを検知して、この接続状態を報知するので、装着部が人体に装着された状態で大地と接続される接続状態を適切に、かつ容易に予防することができるという効果を奏する。

[0023] また、本発明にカゝかる被検体検査装置は、受信部材が被検体検査装置に対して電気的に導通して!/、る状態にぉ、ては、受信部材および充電器の両方が被検体検査装置に同時に接続されないような構造を有している。そのため、被検体検査装置の充電操作を行う際に、事前に予測できない不具合等が発生することにより、充電器に過大な電流が加わり、被検体に過大な電流が直接流れ込むおそれを無くすことができ、また、被検体検査装置と充電器との装脱着状態の確認を不必要に行うことも無くなるため、被検体の検査作業を効率的に進めることができる。

図面の簡単な説明

[0024] [図 1]図 1は、実施例 1にかかる受信装置を備えた無線型被検体内情報取得システムの全体構成を示す模式図である。

[図 2]図 2は、図 1に示した受信装置の外観の概略を示す模式図である。

[図 3]図 3は、同じぐ受信装置の構成を示すブロック図である。

[図 4]図 4は、切替スィッチ内のアンテナ接続検知部の一例を含む接続部の構成を示す構成図である。

[図 5]図 5は、図 2に示した受信装置の各部での接続状態や初期化状態を検知する検知系を示す接続図である。

[図 6]図 6は、切替スィッチ内のアンテナ接続検知部の他例を含む接続部の構成を示す構成図である。

[図 7]図 7は、被検体検査装置が被検体より情報を取得する際の、被検体内情報取得システムの構成図である。

[図 8]図 8は、被検体検査装置が受信した被検体に関する情報を、パーソナルコンビユータ等の端末装置に移す際の、被検体検査装置および端末装置の構成図である圆 9]図 9は、被検体内において該被検体に関する所定の情報を取得する被検体情報取得装置の内部構成を示す断面図である。

圆 10]図 10は、被検体内情報取得システムの主要部の構成を示す構成図である。

[図 11]図 11は、実施例 2にかかる被検体検査装置の端末装置にアンテナおよびタレィドルが装着された際の構成図である。

[図 12]図 12は、実施例 2にかかる被検体検査装置の端末装置にアンテナおよびタレィドルが装着された際の斜視図である。

[図 13]図 13は、実施例 2にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の構成図である。

[図 14]図 14は、実施例 2にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の斜視図である。

[図 15]図 15は、実施例 3にかかる被検体検査装置の端末装置にアンテナが装着され、かつ、クレイドルが取り外された際の構成図である。

[図 16]図 16は、実施例 3にかかる被検体検査装置の端末装置にアンテナが装着され、かつ、クレイドルが取り外された際の斜視図である。

[図 17]図 17は、実施例 3にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の構成図である。

[図 18]図 18は、実施例 3にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の斜視図である。

[図 19]図 19は、実施例 4にかかる被検体検査装置の端末装置にアンテナが装着され、かつ、クレイドルが取り外された際の構成図である。

[図 20]図 20は、実施例 4にかかる被検体検査装置の端末装置にアンテナが装着され、かつ、クレイドルが取り外された際の斜視図である。

[図 21]図 21は、実施例 4にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の構成図である。

[図 22]図 22は、実施例 4にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の斜視図である。

[図 23]図 23は、実施例 5にかかる被検体検査装置の端末装置に設けられたカバーにアンテナが装着され、かつ、該アンテナが端末装置と電気的に導通している状態を示す構成図である。

[図 24]図 24は、実施例 5にかかる被検体検査装置の端末装置に設けられたカバーにアンテナが装着され、かつ、該アンテナが端末装置と電気的に導通している状態を示す斜視図である。

[図 25]図 25は、実施例 5にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、前記アンテナと端末装置とが電気的に導通していない状態を示す構成図である。

[図 26]図 26は、実施例 5にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、前記アンテナと端末装置とが電気的に導通していない状態を示す斜視図である。

符号の説明

1, 102 被検体 (人体）

2 受信装置

2a, 110 受信ジャケット（ジャケット）

2b, 105 外部装置

3, 103 カプセル型内視鏡

4 表示装置

5 通信ケーブル

5a コネクタ

6 電池パック

11, 133 受信回路 , 135 信号処理回路

記憶部

表示部

サンプルホールド回路

AZD変換部

電力供給部

インターフェース咅

接続部

アンテナ接続検知部

通信ケーブル接続検知部

初期化状態検知部

スピーカー

接点ピン

スプリング

突起

, 35 電路

1 カプセル型内視鏡装置

4 アンテナユニット

6 クレイドノレ

7 端末装置

8a キーボード

8b マウス

8c モニタ咅

9 端末本体

1, 111a— llld, 201, 123 アンテナ2 液晶モニタ

3 操作部

4 外装部材 114a ドーム型カバー

115 対物レンズ

116 レンズ枠

117 CCDイメージャ

118 白色 LED

119 処理回路

120 通信処理回路

121 ボタン型電池

145 アンテナ切替回路

146 アンテナ選択回路

147 メモリ手段

204 ケーブル

205, 221, 231 , 241 着脱用コネクタ

205a 突起部

206, 222, 232, 242 端末装置

206a, 208a, 222a, 223a, 232a, 233a, 242a, 245a 充電用コネクタ 206b, 222b, 232b ソケッ卜部

207 スィッチ

207a ライン

208, 223, 233, 245 クレイドル

209, 229, 239, 249 クレイドルポート部

210 端末装置回路

211 クレイドノレ回路

212 電源プラグ

213, 224, 234, 246 2次電池

214 ケーブル接続検知部

215 スィッチ部

232c ポートカバー 232d, 42c 溝部

242b ソケット

243 カバー

243a ソケット部

243b プラグ

244 操作ボタン群

A1— An 受信用アンテナ

C 制御部

C1 選択制御部

CON接続部

CON1— CONn コネクタ

LG アース線

LS 信号線

SC 切替制御部

SW 切替スィッチ

SW1 切替部

発明を実施するための最良の形態

[0026] 以下に、本発明にかかる受信装置の実施例を図 1一図 26の図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなぐ本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。

実施例 1

[0027] 図 1は、実施例 1にかかる受信装置を備えた無線型被検体内情報取得システムの全体構成を示す模式図である。図 1において、無線型被検体内情報取得システムは、無線受信機能を有する受信装置 2と、被検体 1内に導入され、体腔内画像を撮像して受信装置 2に対して映像信号などのデータ送信を行うカプセル型内視鏡 (被検体内導入装置) 3とを備える。また、無線型被検体内情報取得システムは、受信装置 2 が受信した映像信号に基づヽて体腔内画像を表示する表示装置 4と、受信装置 2と表示装置 4との間でデータの受け渡しを行うための通信ケーブル 5とを備える。受信装置 2は、被検体 1によって着用される受信ジャケット 2aと、受信される無線信号の処理などを行う外部装置 2bとを備える。

[0028] 表示装置 4は、カプセル型内視鏡 3によって撮像された体腔内画像などを表示するためのものであり、通信ケーブル 5を介して受信装置 2から得られるデータに基づいて画像表示を行うワークステーションなどのような構成を有する。具体的には、表示装置 4は、 CRTディスプレイ、液晶ディスプレイなどによって直接画像を表示する構成としても良いし、プリンタなどのように、他の媒体に画像を出力する構成としても良い。

[0029] 通信ケーブル 5は、通常、外部装置 2bおよび表示装置 4に対して着脱可能であつて、両者に対して挿着された時に情報の出力または記録が可能な構造を有する。この実施例では、通信ケーブル 5は、受信装置 2を初期化、たとえば以前に記憶部 13 に記憶された画像データなどの古いデータの削除や検査日などの検査 IDの登録を行うときに、外部装置 2bと表示装置 4間に接続され、表示装置 4からのデータを外部装置 2bに送信する。次に、初期化が終了すると、外部装置 2bと表示装置 4間から取り外され、両者の接続を断状態にする。カプセル型内視鏡 3が被検体 1の体腔内を移動している間は、両者の接続は断状態を維持する。そして、カプセル型内視鏡 3が被検体 1から排出された後、つまり、被検体 1の内部の撮像が終了した後には、通信ケーブル 5は、外部装置 2bと表示装置 4間に接続され、外部装置 2bで記録された力プセル型内視鏡 3のデータが、この表示装置 4によって、読み出される構成を有する。なお、本発明にかかる外部装置 2bと表示装置 4との接続は、上記通信ケーブル 5 に限らず、たとえばデータの同期が可能なクレードルを用いて外部装置 2bと表示装置 4を接続させることも可能である。この場合には表示装置とクレードルを通信ケープルで接続し、このクレードル上に外部装置 2bを載置させて、外部装置 2bと表示装置 4間でのデータ転送を行うように構成する。

[0030] 次に、図 2の模式図および図 3のブロック図を用いて受信装置の構成について説明する。受信装置 2は、カプセル型内視鏡 3から無線送信された体腔内の画像データを受信する機能を有する。図 2および図 3に示すように、受信装置 2は、被検体 1によつて着用可能な形状を有し、受信用アンテナ A1— Anを備えた受信ジャケット 2aと、受信ジャケット 2aを介して受信された無線信号の処理などを行う外部装置 2bとを備える。なお、各受信用アンテナ A1— Anは、直接被検体 (人体） 1の外表面に貼付して、受信ジャケット 2aに備え付けられなくてもよぐまた受信ジャケット 2aに着脱可能なものでもよい。

[0031] 外部装置 2bの外表面には、図 2に示すように、電力供給用の電池を収納する電池ノ^ク 6が外付けされており、この電池パック 6が外部装置 2bに装着されると、電池と外部装置 2bの後述する内部機器とが電気的に接続されて、これら内部機器への電力供給が可能な状態となる。また、この外表面の前面には、表示部 14が設けられ、たとえば検査 IDなどの表示を行っている。この外表面の側面には、通信ケーブル 5を接続するための接続部 20が設けられている。通信ケーブル 5は、上記接続部 20〖こ接続するコネクタ 5aを有する。外部装置 2bは、後述する記憶部に記憶された画像データを、この接続された通信ケーブル 5を介して表示装置 4へ送信している。さらに、この外表面の上面には、受信用アンテナ A1— Anを接続するための接続部 CONが設けられている。なお、これら受信用アンテナ A1— Anは、上記接続部 CONに接続するコネクタ CON1— CONnを有する。

[0032] 外部装置 2bは、カプセル型内視鏡 3から送信された無線信号の処理を行う機能を有する。すなわち、外部装置 2bは、図 3に示すように、各受信用アンテナ A1— Anの接続切り替えを行う切替スィッチ SWと、この切替スィッチ SWの後段に接続され、切替スィッチ SWによって切り替え接続された受信用アンテナ A1— An力もの無線信号を増幅し、復調する受信回路 11とを有し、さらに受信回路 11の後段には、信号処理回路 12と、サンプルホールド回路 15とが接続される。サンプルホールド回路 15の後段には、さらに AZD変換部 16が接続される。

[0033] 制御部 Cは、制御手段としての選択制御部 C1を有し、信号処理回路 12、 AZD変換部 16、画像データを記憶するハードディスクなど力なる記憶部 13、表示部 14、インターフェース部 18および切替制御部 SCを接続する。切替制御部 SCは、強度受信アンテナ番号 N1および映像受信アンテナ番号 N2を有し、これらの番号情報をもとに、切替スィッチ SWの切替指示を行うとともに、サンプルホールド回路 15、 A/D 変換部 16および選択制御部 C1の処理タイミングを指示する。また、インターフェース部 18は、接続部 CONを介して通信ケーブル 5と接続されている。制御部 Cは、図示しない内部メモリを有し、このインターフェース部 18を介して通信ケーブル 5から入力する検査 IDなどの被検者を識別する識別情報をこの内部メモリに登録するとともに、この識別情報の少なくとも一部、たとえば検査 IDを表示部 14に表示させる。電力供給部 17は、上記電池パック 6内の電池力なり、上述した各内部機器への電力供給を行う。

[0034] 外部装置 2bの切替スィッチ SWは、切替制御部 SCからの切替指示に基づき、受信用アンテナ A1— Anからの無線信号を受信回路 11に出力する。ここで、切替スイツチ SWは、受信用アンテナ A1— Anの配置位置にそれぞれ対応して各受信用アンテナ A1— Anを接続するアンテナ切替手段としての接続部 CONを有する。

[0035] この接続部 CONは、各コネクタ CON 1— CONnの接続状態を検知する検知機能を有している。たとえば、コネクタ CON1に対して、接続部 CONは、図 4に示すようなアンテナ接続検知部 21を有しており、他のコネクタ CON2— CONnに対しても同様なアンテナ接続検知部を有する。図 4において、コネクタ CON 1は、受信用アンテナ A1からの信号線 LSとアース線 LGとを接続部 CONに接続するとともに、アース線 L Gを分岐出力する。接続部 CONは、信号線 LSをそのまま切替部 SW1に接続させ、切り替えを指示する信号 S5に基づヽて、切り替えられて受信回路 11に接続される。一方、アース線 LGの一方は、そのまま接地され、アース線 LGの他方は、定電圧源 V DDに抵抗を介して接続される。コネクタ CON1が接続部 CONに接続されている場合、定電圧源 VDDからの電圧信号はアース線 LGの一方に流れるため、信号 S6は、外部である制御部 Cの選択制御部 C1に出力されず、コネクタ CON 1が接続部 CO Nに接続されて、な、場合、定電圧源 VDDからの電圧信号はそのまま信号 S6として選択制御部 C1に出力される。したがって、選択制御部 C1は、この電圧信号である信号 S6の有無を検知することによって、コネクタ CONl、すなわち受信用アンテナ A 1が接続されているか否かを判断することができる。同様な検知部を各コネクタ CON 2— CONnに対応させて持たせることによって、選択制御部 C1は、各受信用アンテナ A1— Anの接続状態の有無を判別することができる。

[0036] さて、図 3において、受信回路 11は、上述したように、無線信号を増幅し、復調した映像信号 S1を信号処理回路 12に出力するとともに、増幅した無線信号の受信電界強度である受信強度信号 S 2をサンプルホールド回路 15に出力する。信号処理回路 12によって処理された映像データは、制御部 Cによって記憶部 13に記憶されるとともに、表示部 14によって表示出力される。サンプルホールド回路 15によってサンプルホールドされた信号は、 AZD変換部 16によってデジタル信号に変換され、制御部 Cに取り込まれ、最も大きい受信電界強度を受信した受信用アンテナを映像信号期間の受信用アンテナとして選択するとともに、この選択された受信用アンテナ以外の受信用アンテナを順次、強度受信期間の受信用アンテナとして選択し、それぞれの受信用アンテナ番号を、映像受信アンテナ番号 N2、強度受信アンテナ番号 N1とする信号 S4として切替制御部 SCに出力する。ここで、選択制御部 C1が切替対象の受信用アンテナとして設定するのは、信号 S6をもとに現に接続された受信用アンテナ A1— Anのみを対象とする。また、制御部 Cは、強度受信期間の受信電界強度および映像受信期間の受信電界強度を、そのとき選択された受信用アンテナと対応付けて映像データとともに記憶部 13に記憶する。この記憶された各受信用アンテナの受信電界強度は、映像データが受信されたときの体腔内のカプセル型内視鏡 3の位置を算出するための情報となる。

[0037] 切替制御部 SCは、選択制御部 C1に指示された強度受信アンテナ番号 N1と映像受信アンテナ番号 N2とを保持し、強度受信期間には強度受信アンテナ番号 N1〖こ対応する受信用アンテナ A1— Anを選択接続するように切替スィッチ SWに指示し、映像受信期間には映像受信アンテナ番号 N2に対応する受信用アンテナ A1— An を選択接続するように、切替スィッチ SWに指示する信号 S5を切替スィッチ SWに出力するとともに、サンプルホールド回路 15によるサンプルホールドタイミングを指示する信号 S3a、 AZD変換部 16による AZD変換タイミングを指示する信号 S3b、選択制御部 C1による選択制御タイミングを指示する信号 S3cを出力する。

[0038] また、この受信装置 2では、被検者 (人体)を介してアンテナと表示装置 4が接続された状態を検知する検知部をそれぞれ備えている。図 5は、各検知部の接続形態を示す接続図である。図 5において、この実施例では、検知対象を、受信用アンテナ A 1一 An、通信ケーブル 5、初期化状態とし、たとえば受信用アンテナ A1— Anが接続状態かどうか、通信ケーブル 5が接続状態かどうか、内部メモリや記憶部 13などが初期化状態かどうかなどを検出することとする。

[0039] そして、これらの検知対象を、アンテナ接続検知部 21、通信ケーブル接続検知部 2 2、初期化状態検知部 23で検知し、その検知信号を制御部 Cに出力し、制御部じがその検知結果に基づ、て、アンテナが被検者に貼付された状態で表示装置 4と接続された力どうか判断し、この接続状態と判断した場合には、スピーカー 28から警告音を出力する。

[0040] なお、図 4では、アンテナ接続検知部 21の一例を説明したが、通信ケーブル接続検知部 22も同様の構成で、通信ケーブル 5の接続状態を検知することができる。また、本発明はこれに限らず、たとえば図 6の他例に示すように、接続部 CONには、定電圧源 VDDと電気的に接続される接点ピン 31と、この接点ピン 31を付勢させて外部に突出させるスプリング 32を設ける。また、この接続部 CONの接点ピン 31に対向するコネクタ CON 1の所定位置には、突起 33を設け、コネクタ CON 1が接続部 CONに取り付けられた時に、この突起 33が接点ピン 31に当接して、接点ピン 31を接続部 C ON内部に押下する。この押下によって、接点ピン 31と定電圧源 VDD側の電路 34 および制御部 C側の電路 35とが接触して、信号 S6が制御部 Cに出力される。また、コネクタ CON1が接続部 CONから取り外された時には、この突起 33と接点ピン 31の当接が解除され、接点ピン 31がスプリング 32の付勢力によって元の位置に戻るので、接点ピン 31と制御部 C側の電路 35とが非接触となって、信号 S6が制御部 Cに出力されなくなる。

[0041] また、初期化状態検知部 23の構成は、上記通信ケーブル 5およびインターフエ一ス部 18を介して、表示装置 4からたとえば検査日、被検者の氏名、カプセル ID、ロット番号などの識別情報の ID登録を含む初期化の要求信号の入力を、制御部 Cで検知することによって、初期化状態の検知が可能であり、これらは従来の検知方法を用いることが可能である。

[0042] 制御部 Cは、これら検知部 21— 23から入力する検知信号の有無に基づいて、それぞれの接続状態および初期化状態を検知して、アンテナが被検者に貼付された状態での表示装置 4と接続を判断しており、たとえばアンテナと通信ケーブル 5とが接続状態で、初期化の要求信号の入力があると、アンテナが被検者に貼付された状態で表示装置 4との接続がなされたと判断して、警告音を出力するようにスピーカー 28 を動作制御する。

[0043] このように、この実施例では、アンテナが被検者に貼付された状態で表示装置 4との接続、すなわち通信ケーブル 5を介して受信装置 2と表示装置 4との接続がなされると、この接続状態を直ちに検知して警告音を発し、被検者および医者などに知らせ、接続部と、アンテナまたは通信ケーブルのコネクタとの接続を迅速に断状態にしてもらうことで、装着部が人体に装着された状態で大地と接続される接続状態を適切に、かつ容易に予防することができる。

[0044] なお、上記実施例では、アンテナおよび通信ケーブルの接続状態と、初期化状態の検知によって、装着部が人体に装着された状態での装着部と大地の接続状態を検知したが、本発明はこれに限らず、たとえばアンテナと通信ケーブルの接続状態だけで、上記装着部と大地の接続状態を検知することも可能であるし、またアンテナおよび通信ケーブルの接続状態と、受信装置による画像データ受信状態とから上記装着部と大地の接続状態を検知することも可能である。

[0045] また、上記実施例では、警告音によって上記の接続状態を特定したが、上記警告音とともに、または単独で音声を、たとえば「アンテナと通信ケーブルが接続されています。接続を断にして下さい。」とかの音声を発することで、警告や対処方法のメッセージを、スピーカー 28から報知することも可能である。

[0046] また、受信装置 2は、前面に表示部 14を備えているので、上記警告とともに、または単独で上記のような被対処者の特定や対処方法などのメッセージを表示部 14に表示させることも可能である。さらに、異なる色を発光する複数の LEDなどを受信装置に設けて、上記の接続時にこの色表示を変えたり、点滅表示することによって、視覚に対して報知することも可能である。またさらに、受信装置は、被検者の体、たとえば被検者のウェスト周辺にベルトなどで取り付けられて携帯されるので、この受信装置力 Sバイブレータの機能を備えるように構成し、上記の接続時にバイブレータを起動させて被検者ゃ医者などに報知することも可能である。

実施例 2

[0047] まず、図 7から図 10を用いて、本実施例に係る生体検査装置としての被検体検査装置が用いられる、被検体内情報取得システムについて説明を行う。

[0048] 図 7は、被検体検査装置が被検体より情報を取得する際の、被検体内情報取得システムの構成図である。図 8は、被検体検査装置が受信した被検体に関する情報を、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置に移す際の、被検体検査装置および端末装置の構成図である。図 9は、被検体内において該被検体に関する所定の情報を取得する被検体情報取得装置の内部構成を示す断面図である。図 10は、被検体内情報取得システムの主要部の構成を示すブロック図である。

[0049] カプセル型医療装置の 1つであるカプセル型内視鏡装置 101は、被検体情報取得装置であるカプセル型内視鏡 103と、被検体検査装置である外部装置 105とからなる。カプセル型内視鏡 103は、被検体 102である人が口から飲み込むことで被検体内に挿入され、被検体内の情報を取得する。外部装置 105は、この被検者 102の体外に配置され、カプセル型内視鏡 103が取得した被検体に関する情報、すなわち、被検体内の被検部位を撮像し、無線送信された画像信号を受信するアンテナュ-ット 104に接続される。

[0050] 外部装置 105は、被検体内検査時には、図 7に示すような形で、ケーブルを介してアンテナユニット 104に接続され、カプセル型内視鏡 103から送信された画像信号を受信する。外部装置 105は、内部にコンパクトフラッシュ (登録商標)メモリ等の可搬型の記録手段が搭載されており、受信した画像信号を画像情報として記録することができる。このコンパクトフラッシュ (登録商標)メモリ等の可搬型のメモリ手段を介し、パ一ソナルコンピュータ等の端末装置 107は、外部装置 105から、外部装置 105が受信した画像情報を取り込むことが可能である。または、図 8に示すように、この外部装置 105は、充電器としてのクレイドル 106に装着し、もしくは図示しない USBケープル等を介し、パーソナルコンピュータ等の端末装置 107に電気的に接続できるようになっている。端末装置 107は、外部装置 105が受信および記録した画像情報を、キ一ボード 108aやマウス 108b等の入力および操作デバイスの操作により端末本体 10 9に取り込み、モニタ部 108cに外部装置 105が取り込んだ画像を表示等することができる。

[0051] 被検体 102が着るジャケット 110の外表面上には、複数のアンテナ 111が設けられたアンテナユニット 104が装着されている。なお、アンテナ 111の形状は図 7に示したような形状に限るものではなぐ例えば、ジャケット 110を介してではなぐ被検体の表面に直に貼り付けるような形状でもよい。

[0052] 図 7に示すように、被検体 102がカプセル型内視鏡 103をロカも飲み込んで内視鏡検査を行う場合、カプセル型内視鏡 103により撮像された被検体内の被検部位の画像信号は、カプセル型内視鏡 103の内部に設けられたアンテナ 123により無線送信される。無線送信された画像信号は、アンテナ 111により受信され、アンテナュ-ット 104に接続されたケーブルを介し、外部装置 105の内部に搭載された、コンパクトフラッシュ (登録商標)メモリ等の可搬型の記録手段を用いて保存される。

[0053] 外部装置 105は、例えば、被検体 102のベルトにフック等により着脱自在に取り付けられるようになつている。また、外部装置 105の形状は、例えば、箱形状であり、外部装置 105の前面には、画像表示を行う液晶モニタ 112と、指示操作等を行う操作部 113とが設けてある。なお、外部装置 105の外表面上には、図示していない外部装置 105の内部に搭載された 2次電池の残量に関する警告表示用の LEDを設けたり、操作部 113として、外部装置 105の電源スィッチのみを設けたりするような構成としてちよい。

[0054] カプセル型内視鏡 103の外装は、図 9に示すように、断面形状が、円筒の一端を閉塞したような形状である外装部材 114と、略半球形状に丸みが付いた、透明であるドーム型カバー 114aとからなる。ドーム型カバー 114aは、外装部材 114の開口側の端部に接着剤によって接着され、外装部材 114を閉塞する。そのため、外装部材 11 4とドーム型カバー 114aとはカプセル形状を形成し、かつ、水密に密着した状態となる。

[0055] カプセル型内視鏡 103の内部において、ドーム型カバー 114aに覆われる箇所の端部中央には、ドーム型カバー 114aを介して入射された像を結像するための対物レンズ 115力レンズ枠 116に取り付けられるような形で設けられている。対物レンズ 11 5の結像位置には、撮像素子である CCDイメージャ 117が配置されている。また、対物レンズ 115の周囲には、照明系として、複数の白色 LED118が、 CCDイメージャ 1 17の同一の外表面上に設けられている。 [0056] CCDイメージャ 117の裏面側、つまり、白色 LED118が設けられている面と反対側には、処理回路 119と、通信処理回路 120と、ボタン型電池 121とが、それぞれ外装部材 114の内部に設けられている。処理回路 119は、白色 LED 118を発光駆動させると共に、 CCDイメージャ 117を駆動し、 CCDイメージャ 117の撮像信号力画像信号を生成する処理を行う。通信処理回路 120は、処理回路 119が生成した画像信号をアンテナ 123から被検体外部に送信するために必要となる処理を行う。ボタン型電池 121は、処理回路 119および通信処理回路 120に電源を供給する。また、ボタン型電池 121の後端側、つまり外装部材 114の半球形状内側には、通信処理回路 12 0と接続され、通信処理回路 120により処理された画像信号を、例えば、電波による送信といったような、無線による送信を行うためのアンテナ 123が設けられている。

[0057] 図 10のブロック図において示されるように、カプセル型内視鏡 103は、アンテナ 12 3と、送信回路 137と、撮像装置 143とを具備している。送信回路 137は、処理回路 1 19および通信処理回路 120等力もなる。撮像装置 143は、対物レンズ 115と、レンズ枠 116と、 CCDイメージャ 117等力もなる。これら各部の機能の詳細な説明は、前述したとおりであるため、ここでは説明は省略する。

[0058] また、外部装置 105は、アンテナ切替スィッチ 145を介し、アンテナユニット 104を構成する複数のアンテナ 11 laから 11 Idと接続されている。なお、複数のアンテナ 1 11は、ここでは 11 la— 11 Idの 4本とした力必ずしもこの本数に限るものではない。アンテナ選択回路 146によるアンテナの選択動作は、受信回路 133の出力によって制御される。そして、操作部 113から受信開始の指示入力が行われると、カプセル型内視鏡 103から送信される信号を 1フレームおきに、アンテナ l l la、アンテナ l l lb、アンテナ l l lc、アンテナ l l ld、により順次受信する。

[0059] 受信回路 133は、各アンテナ力もの受信強度信号力得た、各アンテナでの受信強度を比較して画像信号を受信する最適なアンテナを選択し、アンテナ切替回路 45 に画像受信用のアンテナを切り替えるための制御信号を送出する。これにより、現在画像信号を受信しているアンテナよりも、受信強度の高いアンテナが他に存在する場合には、画像信号を受信するアンテナを次フレーム分力も切り替えるようにしている。つまり、まず、外部装置 105は、受信開始の指示入力を操作部 113から受けた後、カプセル型内視鏡 103から送信されてくる受信強度信号を、アンテナ l l la、アンテナ l l lb、アンテナ l l lc、アンテナ l l ld、により順次受信する。次に、受信回路 133 力各アンテナ力の受信強度信号力得た、各アンテナでの受信強度の比較を行い、その際に受信強度が最大であったアンテナ l l li (iは a、 b、 c、 dのいずれか)の情報を基に、このアンテナ 11 liで画像信号を受信するようにアンテナ選択回路 146 がアンテナ選択回路 145を設定する。例えば、アンテナ 11 laの受信強度が最大であった場合、このアンテナ 11 laが画像信号受信用アンテナとして指定され、残りのァンテナであるアンテナ 11 lb、アンテナ l l lc、アンテナ 11 Idは、受信強度信号受信用アンテナとして指定される。 1フレーム期間分の後、カプセル型内視鏡 103は画像信号をアンテナ 111に送信する。送信された画像信号は、外部装置 105において、前述した方法で指定された、受信強度が最大であるアンテナ 11 laで受信される。力プセル型内視鏡 103の位置は、被検体 102の内部で移動するため、その移動に併せて、複数のアンテナ 111それぞれが受信する画像信号の受信強度も変動する。そのため、前述した方法を用いて、常に受信強度が最大となるアンテナ 11 liを用いて画像信号を受信できるように、 1フレーム毎に画像信号受信用アンテナを変更する必要がある。

[0060] アンテナ 11 liを用いて受信した画像信号は、外部装置 105において、受信回路 1 33と、受信回路 133に接続された信号処理回路 135とを介し、信号処理回路 135に接続されたコンパクトフラッシュ（登録商標)メモリ、ハードディスク等のメモリ手段 147 に、画像情報の形で記録することができる。また、図 10に示すように、信号処理回路 135で処理が行われた画像信号は、信号処理回路 135に接続された液晶モニタ 11 2により、画像としてその場で表示することもできる。

[0061] 次に、本発明の実施例 2にかかる被検体検査装置について説明を行う。図 11から図 14は、本発明の実施例 2にかかるものである。図 11は、本実施例に力かる被検体検査装置の端末装置にアンテナおよびクレイドルが装着された際の構成図である。図 12は、本実施例にカゝかる被検体検査装置の端末装置にアンテナおよびクレイドルが装着された際の斜視図である。図 13は、本実施例にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の構成図である。図 14は、本実施例に力かる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の斜視図である。なお、本実施例においては、端末装置のアンテナは 1本の場合である。また、本実施例および他の実施例において、タレイドルは、説明の簡単のため、図 8に示すような形状ではなぐ機能的な形状で示してある。

[0062] 被検体検査装置であるカプセル型内視鏡 103は、被検体である人体 102に挿入された後、内部に設けられたセンサーによって、所定の生体情報の取得を行う。カプセル型内視鏡 103が取得した生体情報は、カプセル型内視鏡 103の内部に設けられた、図示していない信号処理回路により信号処理が行われ、被検体情報信号である生体情報信号として、生体外に設けられた、アンテナ 201に対し送信される。受信部材としてのアンテナ 201は、人体 102が着用する図示していないシャツやジャケット等の衣服の表面に設けられたり、または、人体 102の表面に直に貼り付けて装着されたりするような構成となっており、カプセル型内視鏡 103から無線で送信された生体情報信号を受信することができる。なお、本実施例におけるカプセル型内視鏡 10 3は、人体 102に挿入され、生体情報を検出する検出手段と、生体情報信号を送信する通信手段とを有する装置であればよい。例えば、検出手段は、 pHセンサー、温度センサー、圧力センサー等でよぐまた、通信手段については無線通信を使用したものに限ったものでなくともよい。さらに、例示した装置が人体 102の消化管以外の部分に挿入されたり、あるいはインプラントとして用いられる場合については、被検体検査装置の形状は、カプセル形状に限ったものでなくともよい。

[0063] ケーブル 204の一端はアンテナ 201と接続され、電気的に導通している。また、ケ一ブル 204の他端には、端末装置 206の受信用コネクタであるソケット部 206bに対して着脱が自在である着脱用コネクタ 205が接続されており、着脱用コネクタ 205であるジャックが端末装置 206に接続されている場合、アンテナ 201と、端末装置 206 とは電気的に導通し、アンテナ 201が受信した生体情報信号が端末装置 206に入力される。端末装置 206に入力された前記生体情報信号は、端末装置 206の内部に設けられた、各種処理を行う信号処理回路を含む端末装置回路 210により信号の処理、情報の蓄積等が行われる。 [0064] 着脱用コネクタ 205の一部として形成されている突起部 205aは、端末装置 6の内部に設けられたスィッチ 7のオン'オフをできるように構成されている。具体的には、着脱用コネクタ 205を端末装置 206のソケット部 206bに差し込むと、スィッチ 207がォフとなり、着脱用コネクタ 205を端末装置 206のソケット部 206bから抜くと、スィッチ 2 07力オンとなる。図 11および図 12においては、スィッチ 207をオフとし、端末装置回路 210とクレイドル回路 211とを接続するライン 207aの電気的接続を無効とする状態にある。

[0065] 端末装置 206とクレイドル 208とは、クレイドルポート部 209を介して着脱が自在である。端末装置 206とクレイドル 208とが接続されている場合であって、かつ、着脱用コネクタ 205がソケット部 206bに差し込まれていない場合、端末装置 206の内部に設けられた端末装置回路 210と、クレイドル 208の内部に設けられたクレイドル回路 2 11とは電気的に導通状態となる。クレイドルポート部 209では、端末装置 206の接点部である充電用コネクタ 206aと、クレイドル 208の接点部である充電用コネクタ 208a とが接続可能となっている。

[0066] 端末装置 206は、図 11に示すように、端末装置 206に着脱用コネクタ 205が装着され、着脱用コネクタ 205の一部として形成されて、る突起部 205aが挿入されることによりスィッチ 207が開放、すなわちオフした状態においては、端末装置回路 210とクレイドル回路 211とが電気的に導通しないように構成されている。また、端末装置 2 06は、図 13に示すように、端末装置 206から着脱用コネクタ 205が取り外され、着脱用コネクタ 205の一部として形成されている突起部 205aが抜脱されることによりスイツチ 207がオンする状態においては、端末装置回路 210とクレイドル回路 211とが電気的に導通するように構成されている。さらに、端末装置 206は、例えば人体 2に装着した、図 7に示したように、ベルトのフック等に対して着脱自在に装着することができるような構造となっている。

[0067] 充電器であるクレイドル 208には、電源プラグ 212が接続されており、電源プラグ 21 2は商用交流電源コンセントと接続自在である。図示して!/ヽな、商用交流電源コンセントに電源プラグ 212が接続され、かつ、クレイドルポート部 209の端末装置 206側の充電用コネクタ 206aを介して、端末装置 206とクレイドル 208とが接続されて、る状態においては、クレイドル 208から端末装置 206へと電力が供給され、端末装置 2 06の内部に搭載された 2次電池 213を充電することができる。充電された 2次電池 2 13の放電により、端末装置回路 210に駆動電力が供給される。この場合、着脱用コネクタ 205の突起部 205aと、スィッチ 207とが接続阻止手段を構成する。

[0068] なお、本実施例においては、ケーブル 204が端末装置 206に装着されたことを検知する検知手段として、端末装置 206の内部に、例えば、図 11における点線で示すような、電子回路等により構成されるケーブル接続検知部 214およびケーブル接続検知部 214に連動してオンとオフの切り替えを行うようなスィッチ部 215が設けられていてもよい。この場合、着脱用コネクタ 205の突起部 205aと、スィッチ 207と、ケープル接続検知部 214と、スィッチ部 215とが接続阻止手段を構成する。

[0069] 前述したように、アンテナ 201がケーブル 204に設けられた着脱用コネクタ 205により端末装置 206に接続された場合、アンテナ 201と端末装置 206とは電気的に導通状態となる。しかし、着脱用コネクタ 205の一部として形成されている突起部 205aの挿入により、スィッチ 207がオフされるため、端末装置 206とクレイドノレ 208と力タレイドルポート部 209の充電用コネクタ 206aを介して接続されていたとしても、端末装置 206とクレイドル 208とは電気的に導通することが無い。

[0070] また、アンテナ 201が端末装置 206に接続されていない場合は、アンテナ 201と端末装置 206とは物理的に隔離されているため電気的に導通せず、着脱用コネクタ 20 5の一部として形成されている突起部 205aの抜脱によりスィッチ 207がオンされるため、端末装置 206とクレイドル 208とは電気的に導通状態となる。

[0071] 本実施例における被検体検査装置は、前記のような特性を持っため、アンテナ 20 1に接続されるケーブル 204とクレイドル 208とが両方とも端末装置 206に装着された状態で、商用交流電源に電源プラグ 212を接続して充電操作を行う際に、事前に予測できない不具合等が発生することにより、クレイドル 208に過大な電流が加わったとしても、クレイドル 208力ゝら、端末装置 206と、ケーブル 204と、アンテナ 201とを介して生体に直に過大な電流が流れるおそれは無くなる。

実施例 3

[0072] 図 15から図 18は、本発明の実施例 3にかかるものである。なお、実施例 2と同様の構成を持つ部分については、詳細説明は省略する。

[0073] 図 15は、本実施例に力かる被検体検査装置の端末装置にアンテナが装着され、かつ、クレイドルが取り外された際の構成図である。図 16は、本実施例にカゝかる被検体検査装置の端末装置にアンテナが装着され、かつ、クレイドルが取り外された際の斜視図である。図 17は、本実施例に力かる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の構成図である。図 18は、本実施例に力かる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の斜視図である。

[0074] 本実施例においては、ケーブル 204の一端がアンテナ 201と接続され、ケーブル 2 04の他端には、端末装置 222に形成されたソケット部 222bに対して着脱ができる着脱用コネクタ 221が設けられている。着脱用コネクタ 221がソケット部 222bに接続されている場合、アンテナ 201と、端末装置 222とは電気的に導通状態となる。

[0075] クレイドル 223と、端末装置 222とはクレイドルポート部 229を介して着脱が可能である。クレイドルポート部 229では、端末装置 222の接点部である充電用コネクタ 222 aと、クレイドル 223の接点部である充電用コネクタ 223aとが接続可能となっている。クレイドル 223の充電用コネクタ 223aと端末装置 222の充電用コネクタ 222aとが接続されている場合、端末装置 222と、クレイドル 223とは電気的に導通状態となる。

[0076] 充電用コネクタ 222aと、受信用コネクタであるソケット部 222bとは端末装置 222の一側面の同一平面上に設けられており、また、端末装置 222の内部には 2次電池 22 4が搭載されている。

[0077] クレイドル 223には、電源プラグ 212が設けられており、電源プラグ 212は商用交流電源コンセントと接続自在である。図示してヽな、商用交流電源に電源プラグ 212が接続されており、かつ、端末装置 222とクレイドル 223とが接続されている状態においては、クレイドル 223から端末装置 222へと電力が供給され、端末装置 222の内部に搭載された 2次電池 224を充電することができる。

[0078] 前記のような構成においては、端末装置 222の充電用コネクタ 222aがソケット部 22 2bと同一平面上に形成されており、かつ、クレイドル 223は、端末装置 222が接続されているとき、クレイドル 223の一部がソケット部 222bを覆うような形状をしている。そのため、充電用コネクタ 222aと充電用コネクタ 223aとを接続したとき、着脱用コネクタ 221がソケット部 222bに接続されている場合、図 15において示すように、着脱用コネクタ 221は端末装置 222の充電用コネクタ 222aとクレイドル 223の充電用コネクタ 223aとの接続を物理的に妨げる位置に位置することになる。従って、アンテナ 201と端末装置 222とが電気的に導通状態にある場合には、クレイドル 223と端末装置 22 2とを接続することはできな、。

[0079] また、端末装置 222の充電用コネクタ 222aがソケット部 222bと同一平面上に形成されているため、端末装置 222の充電用コネクタ 222aがクレイドル 223の充電用コネクタ 223aに接続されている場合、図 17において示すように、ソケット部 222bは、端末装置 222とクレイドル 223とにより物理的に遮蔽される。従って、端末装置 222とクレイドル 223とが電気的に導通状態にある場合には、アンテナ 201と端末装置 222とを接続することはできない。前述した形状のクレイドル 223と、端末装置 222の充電用コネクタ 222aと、ソケット部 222bとが接続阻止手段を構成する。

[0080] 本実施例における被検体検査装置は、前記のような特性を持っため、アンテナ 20 1に接続されるケーブル 204とクレイドル 223とを同時に端末装置 222に装着することは、物理的に不可能である。そのため、実施例 2と同様に、充電操作中において、事前に予測できない不具合等が発生することにより、クレイドル 223に過大な電流が加わったとしても、充電操作を行う際にはアンテナ 201と端末装置 222とは電気的に導通しないため、生体に直に過大な電流が流れるおそれは無くなる。さらに、本実施形態においては、実施例 2とは異なり、過大な電流が流れるおそれのある経路の物理的接続を遮断できるため、端末装置 222およびクレイドル 223の内部に設けられた回路内の経路を短絡するような形で過大な電流が流れたとしても、アンテナ 201と端末装置 222とは電気的に導通しないため、電流が生体に到達することは無い。

実施例 4

[0081] 図 19から図 22は、本発明の実施例 4にかかるものである。なお、実施例 2および実施例 3と同様の構成を持つ部分については、詳細説明は省略する。

[0082] 図 19は、本実施例に力かる被検体検査装置の端末装置にアンテナが装着され、かつ、クレイドルが取り外された際の構成図である。図 20は、本実施例にカゝかる被検体検査装置の端末装置にアンテナが装着され、かつ、クレイドルが取り外された際の斜視図である。図 21は、本実施例に力かる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の構成図である。図 22は、本実施例に力かる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、アンテナが取り外された際の斜視図である。

[0083] 本実施例においては、ケーブル 204の一端がアンテナ 201と接続され、ケーブル 2 04の他端には、端末装置 232に形成されたソケット部 232bに対して着脱ができる着脱用コネクタ 231が設けられている。着脱用コネクタ 231がソケット部 232bに接続されている場合、アンテナ 201と、端末装置 232とは電気的に導通状態となる。

[0084] 端末装置 232の充電用コネクタ 232aとソケット部 232bとは端末装置 232の一側面の同一平面上に形成されており、また、端末装置 232の内部には 2次電池 234が搭載されている。また、端末装置 232には、端末装置 232の外表面上において移動自在であるようなポートカバー 232cが設けられている。ポートカバー 232cは、例えば、図 19に示すような、端末装置 232の外表面上に設けられた溝部 232dに係合する係合部を内側面に有し、その係合部が溝部 232d内を摺動しながら端末装置 232の外表面上を移動可能であるような構成となって、る。

[0085] クレイドル 233と、端末装置 232とはクレイドルポート部 239を介して着脱可能である。クレイドルポート部 239では、端末装置 232の接点部である充電用コネクタ 232a と、クレイドル 233の接点部である充電用コネクタ 233aとが接続可能となっている。クレイドル 233の充電用コネクタ 233aと端末装置 232の充電用コネクタ 232aとが接続されている場合、端末装置 232と、クレイドル 233とは電気的に導通状態となる。

[0086] クレイドル 233には、電源プラグ 212が設けられており、電源プラグ 212は商用交流電源と接続自在である。図示してヽな、商用交流電源に電源プラグ 212が接続されており、かつ、端末装置 232とクレイドル 233とが接続されている状態においては、クレイドル 233から端末装置 232へと電力が供給され、端末装置 232の内部に搭載された 2次電池 234を充電することができる。

[0087] 前記のような構成においては、ポートカバー 232cを図 19に示す第 1の位置に合わせるように移動させることにより、ソケット部 232bと着脱用コネクタ 231とを物理的に接続可能な状態とし、かつ、充電用コネクタ 232aと充電用コネクタ 233aとの接続を物理的に妨げる位置に配置することができる。また、ポートカバー 232cを図 21に示す第 2の位置に合わせるように移動させることにより、充電用コネクタ 232aと充電用コネクタ 233aとを物理的に接続可能な状態とし、かつ、ソケット部 232bと着脱用コネクタ 231との接続を物理的に妨げる位置に配置することができる。端末装置 232に設けられたポートカバー 232cが接続阻止手段を構成する。

[0088] 本実施例における被検体検査装置は、前記のような特性を持っため、アンテナ 20 1に接続されるケーブル 204とクレイドル 233とを同時に端末装置 232に装着することは、物理的に不可能である。そのため、実施例 2および実施例 3と同様に、充電操作中において、事前に予測できない不具合等が発生することにより、クレイドル 233に過大な電流が加わったとしても、充電操作を行う際にはアンテナ 201と端末装置 232 とは電気的に導通しないため、生体に直に過大な電流が流れるおそれは無くなる。さらに、本実施形態においては、実施例 3と同様に、過大な電流が流れるおそれのある経路の物理的接続を遮断できる上、充電用コネクタ 232aまたはソケット部 232bのうち、使用しない一方の箇所にポートカバー 232cを移動させて遮蔽するため、実施例 3に比べて遮蔽箇所が視認し易、構造となって、る。

実施例 5

[0089] 図 23から図 26は、本発明の実施例 5にかかるものである。なお、実施例 2から実施例 4までに記載した部分と同様の構成を持つ部分については、詳細説明は省略する

[0090] 図 23は、本実施例にかかる被検体検査装置の端末装置に設けられたカバーにァンテナが装着され、かつ、該アンテナが端末装置と電気的に導通している状態を示す構成図である。図 24は、本実施例にカゝかる被検体検査装置の端末装置に設けられたカバーにアンテナが装着され、かつ、該アンテナが端末装置と電気的に導通している状態を示す斜視図である。図 25は、本実施例にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、前記アンテナと端末装置とが電気的に導通していない状態を示す構成図である。図 26は、本実施例にかかる被検体検査装置の端末装置にクレイドルが装着され、かつ、前記アンテナと端末装置とが電気的に導通して!/、な、状態を示す斜視図である。

[0091] 本実施例においては、ケーブル 204の一端がアンテナ 201と接続され、ケーブル 2 04の他端には、着脱用コネクタ 241が設けられている。端末装置 242に対して移動自在に形成されたカバー 243には、着脱用コネクタ 241に対して着脱自在なソケット部 243aが 1つあるいは複数個設けられて、る。

[0092] カバー 243の外表面にはソケット部 243aが、カバー 243の内側面にはプラグ 243b がそれぞれ設けられており、ソケット部 243aとプラグ 243bとは、カバー 243の内部において電気的に接続されている。また、カバー 243が誤操作により容易に開放状態にならないように、端末装置 242およびカバー 243の、各々を取り付けるための箇所には、図示していないコインビスもしくはロック機構が設けられている。さらに、カバー 243は、例えば、図 23に示すような、端末装置 242の外表面上に設けられた溝部 24 2cに係合する係合部を内側面に有し、その係合部が溝部 242c内を摺動しながら端末装置 242の外表面上を移動可能であるような構成となっている。

[0093] 端末装置 242の外表面上であり、かつ、カバー 243の開閉領域内である部分には、操作ボタン群 244が設けられており、操作ボタン群 244の操作により、端末装置 24 2の状態設定の変更等を行うことができる。また、端末装置 242の外表面上であり、かつ、カバー 243に覆われる部分にはソケット 242bが設けられており、ソケット 242bは、カバー 243の内部に設けられたプラグ 243bと着脱自在に構成されている。さらに、端末装置 242の内部には 2次電池 246が搭載されている。

[0094] 端末装置 242とクレイドル 245とは、図 25において示す状態においては、クレイドルポート部 249を介して着脱可能である。クレイドルポート部 249では、端末装置 24 2の接点部である充電用コネクタ 242aとクレイドル 245の接点部である充電用コネクタ 245aとが接続可能となって、る。端末装置 242の充電用コネクタ 242aとクレイドル 245の充電用コネクタ 245aとが接続されている場合、端末装置 242と、クレイドル 24 5とは電気的に導通する。

[0095] クレイドル 245には、電源プラグ 212が設けられており、電源プラグ 212は商用交流電源コンセントと接続自在である。図示してヽな、商用交流電源コンセントに電源プラグ 212が接続されており、かつ、端末装置 242とクレイドル 245とが接続されている状態においては、クレイドル 245から端末装置 242へと電力が供給され、端末装置 2 42の内部に搭載された 2次電池 246を充電することができる。

[0096] 前記のような構成においては、カバー 243を図 23に示す第 1の位置に合わせるように移動させることにより、端末装置 242に設けられたソケット 242bとカバー 243に設けられたプラグ 243bが接続され、端末装置 242とカバー 243とは電気的に導通状態となる。この時、着脱用コネクタ 241がソケット部 243aに接続されていれば、端末装置 242は、着脱用コネクタ 241と、ケーブル 204とを介し、アンテナ 201と電気的に導通状態となる。

[0097] カバー 243が図 23に示す第 1の位置にある場合、クレイドルポート部 249はカバー 243により物理的に遮蔽されるため、端末装置 242とクレイドル 245とを接続することはできない。さらに、カバー 243が図 23に示す第 1の位置にある場合、カバー 243による端末装置 242の開閉領域内に設けられた操作ボタン群 244が遮蔽されるため、アンテナ 201と端末装置 242が電気的に導通状態となっている際、つまり、人体 102 にカプセル内視鏡 103が挿入され、かつ、アンテナ 201を介して端末装置 242が生体情報を受信する際における端末装置 242の誤操作を防ぐことができる。

[0098] カバー 243が図 25に示す第 2の位置にある場合、クレイドルポート部 249にクレイドル 245を接続し、端末装置 242とクレイドル 245とを電気的に導通状態とすることができ、また、操作ボタン群 244が露出し、端末装置 242の状態設定の変更等を行うことができる状態となる。さらに、カバー 243が図 25に示す第 2の位置にある場合、端末装置 242に設けられたソケット 242bとカバー 243に設けられたプラグ 243bは物理的に離れるため、端末装置 242とカバー 243とが電気的に導通することは無い。この時、図 25に示すように、着脱用コネクタ 241がソケット部 243aに接続されていたとしても、端末装置 242とカバー 243とが電気的に導通していないため、従って、アンテナ 20 1と端末装置 242とが電気的に導通することも無い。前述した構成のカバー 243が、接続阻止手段を構成する。

[0099] 本実施例における被検体検査装置は、以上に記したように、端末装置 242に対し、アンテナ 201およびクレイドル 245のそれぞれに繋がる経路を同時に電気的に導通状態とすることはできない。そのため、実施例 2から実施例 4までと同様に、充電操作中において、事前に予測できない不具合等が発生することにより、クレイドル 245に過大な電流が加わったとしても、充電操作を行う際にはアンテナ 201と端末装置 242 とは電気的に導通しないため、生体に直に過大な電流が流れるおそれは無くなる。さらに、本実施例においては、実施例 3および実施例 4と同様に、過大な電流が流れるおそれのある経路の物理的接続を遮断できる上、カバー 243を移動させて図 23に示す第 1の位置とした場合、操作ボタン群 244がカバー 243により遮蔽されるため、端末装置 242の誤操作を防ぐことができる。また、カバー 243を移動させて図 25に示す第 2の位置とした場合、アンテナ 201と端末装置 242とは電気的に導通せず、アンテナ 201とカバー 243とが接続された状態であっても充電を行うことができるため、充電操作の際に着脱用コネクタ 41を着脱する手間を省くことが可能である。

産業上の利用可能性

以上のように、本発明にかかる受信装置は、人体の内部に導入されて、被検部位を観察する医療用観察装置に有用であり、特に、装着部が人体に装着された状態で大地と接続される接続状態を適切に、かつ容易に予防するのに適して、る。

Claims

請求の範囲

[1] 被検体の内部に導入された送信装置から送信される無線信号を前記被検体の外表面に配置するアンテナを用いて受信可能に構成された受信装置において、前記被検体の外面に前記アンテナを装着する装着部と、

前記装着部と大地が接続されたことを検知する検知手段と、

前記検知手段による検知結果を報知する報知手段と、

を備えることを特徴とする受信装置。

[2] 前記検知手段は、前記アンテナが前記受信装置に接続されたことを検知するアンテナ接続検知部と、

前記受信装置と他の電気機器とが接続されたことを検知する接続検知部と、を備えることを特徴とする請求項 1に記載の受信装置。

[3] 前記検知手段は、前記受信装置の初期化状態を検知する初期化状態検知部を、さらに備えることを特徴とする請求項 2に記載の受信装置。

[4] 前記報知手段は、前記アンテナが接続され、かつ前記受信装置と前記他の電気機器が接続された場合に、警告を発する警告部を、

有することを特徴とする請求項 1または 2に記載の受信装置。

[5] 前記報知手段は、前記アンテナが接続され、かつ前記受信装置と前記他の電気機器が接続された場合に、前記接続状態を示す表示を行う表示部を、

有することを特徴とする請求項 1一 4のいずれか一つに記載の受信装置。

[6] 被検体に装着されて該被検体に関する所定の情報を取得した被検体情報取得装置力送信される前記被検体の前記所定の情報に関する被検体情報信号を受信する受信部材と、

着脱が自在なケーブルを介して前記受信部材と接続可能であり、前記受信部材により受信した前記被検体情報信号に対して所定の信号処理を行うための信号処理回路を備えた端末装置とを具備し、

前記端末装置は、前記信号処理回路を駆動させるための電力の充放電が自在である 2次電池と、

前記受信部材を着脱自在に接続する受信用コネクタと、前記 2次電池を充電する電力を供給する充電器を着脱可能に接続する充電用コネクタと、

前記受信用コネクタに前記受信部材が接続されている場合には、前記充電用コネクタを介して前記充電器と前記 2次電池とが物理的あるいは電気的に接続されることを阻止する接続阻止手段とを有することを特徴とする被検体検査装置。

[7] 前記被検体情報取得装置は、前記被検体情報信号を生成するセンサーを有し、前記端末装置は前記センサーが生成した前記被検体情報信号を前記受信部材によつて受信するものであることを特徴とする請求項 6に記載の被検体検査装置。

[8] 前記被検体情報取得装置は、前記センサーが生成した前記被検体情報信号を無線送信する手段を有し、前記受信部材は前記被検体内情報取得装置から無線送信された前記被検体情報信号を受信するアンテナであることを特徴とする請求項 7に記載の被検体検査装置。

[9] 前記接続阻止手段は、前記ケーブルが前記端末装置に装着された場合には、前記受信コネクタに対して着脱自在に形成された着脱用コネクタにより、前記端末装置と前記充電器との電気的接続を無効とすることができるものである請求項 6から 8のいずれか一つに記載の被検体検査装置。

[10] 前記接続阻止手段は、前記ケーブルが前記端末装置に装着された場合には、前記受信コネクタに対して着脱自在に接続された着脱用コネクタにより、前記端末装置と前記充電器との装着が物理的に不可能とするものである請求項 6から 8のいずれか一つに記載の被検体検査装置。

[11] 前記接続阻止手段は、前記端末装置の外表面上において移動自在であって、前記受信用コネクタと前記受信用コネクタに対して着脱自在に接続された着脱用コネクタとを接続可能な状態にし、かつ、前記充電用コネクタと前記充電器とを接続不可能な状態とする第 1の位置と、前記受信用コネクタと前記着脱用コネクタとを接続不可能な状態にし、かつ、前記充電用コネクタと前記充電器とを接続可能な状態とする第 2の位置とに移動自在に構成されたカバー部材であることを特徴とする請求項 6から 8の、ずれか一つに記載の被検体検査装置。

[12] 前記接続阻止手段は、前記端末装置と前記充電器が接続不可能となる第 1の位置と、前記端末装置と前記充電器が接続可能となる第 2の位置とに移動自在なカバー部材と、

前記カバー部材の外表面部に設けられ、前記ケーブルと着脱自在な構成である第 1の端子と、

前記端末装置の外部に設けられ、かつ、前記第 1の位置に前記カバー部材がある場合にお、て、前記カバー部材により覆われる第 2の端子と、

前記カバー部材の、前記第 2の端子に対向する面に設けられ、前記カバー部材が前記第 1の位置にある状態で、前記第 1の端子と前記第 2の端子とを電気的に導通させ、且つ、前記カバー部材が前記第 2の位置にある状態で、前記第 1の端子と前記第 2の端子とを電気的に導通させなヽように構成された第 3の端子と、

を具備することを特徴とする請求項 6から 8の、ずれか一つに記載の被検体検査装置。

[13] 前記端末装置は、前記ケーブルが装着されたことを検知する検知手段を具備し、前記検知手段が、前記ケーブルが前記端末装置に装着されたことを検知した場合には、前記充電用コネクタの電気的接続を無効とすることを特徴とする請求項 9に記載の被検体検査装置。

[14] 前記端末装置は、前記カバー部材が前記第 1の位置にある状態で前記カバー部材に遮蔽され、かつ、前記カバー部材が前記第 2の位置にある状態で露出されるように配置された操作部材を具備することを特徴とする請求項 12に記載の被検体検査装置。